JP2005267426A - 画像形成支援装置及び画像形成支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】システムの汎用性を高めることができる画像形成支援装置及び画像形成支援システムを提供する。
【解決手段】クライアント端末400から、DFE装置500A及び複数のBEP装置(600A、600B)全てにクライアントの希望する出力形態の情報を示す印刷制御情報を含むPDLデータを送信する。各BEP装置では、印刷制御情報に示される出力形態で、処理が実行可能であるか否かを判断し、BEP装置600Aに送信する。BEP装置600Aは、画像記録装置の接続されたBEP装置を示す装置識別情報をDFE装置に送信する。DFE装置は、BEP装置600AにRIP処理したラスターデータと印刷制御情報とを送信する。後処理装置の仕様によってDFE装置側の処理変更や機能追加せずに、汎用的にデコンポーズの機能に特化することができ、DFE装置の処理負担を軽減して、システムの汎用性を高めることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、画像形成支援装置及び画像形成支援システムに係り、例えばカラー複写機、ファクシミリ、またはプリンタ等、記録媒体上に画像を形成する所謂印刷機能を有する画像記録装置へデータを出力する画像形成支援装置及び画像形成支援システムに関する。
従来の印刷(例えばオフセット印刷)では、写植等の紙焼き(印画紙)、版下、網ネガ、網ポジ、PS版(刷版)等の中間成果物を生成し、これら中間成果物を元に印刷や製本等を行っていた。近年、DTP(DeskTop Publishing /Prepress)の普及によって、DTPデータから直接印刷する「ダイレクト印刷」または「オンデマンド印刷」が知られている。DTPでは、ページレイアウトをコンピュータ上で処理して得た印刷データを印画紙や製版フィルム等に形成し、これに基づいて刷版を作成して印刷する処理が普及している。また、中間成果物を生成せずに電子データにより直接刷版を形成するCTP(Computer To Plate)も注目されている。このような印刷処理に用いることが可能なものとして、プリンタ装置や複写装置等の印刷機能を備えた画像記録装置が知られている。近年の画像記録装置は、画質向上が高まると共にカラー化され、例えば、電子写真プロセス(ゼログラフィ)を用いたカラープリンタ装置は、高品質かつ高速な画像形成が可能である。この画像記録装置では、印刷データを受け取り刷版等を生成せずに印刷物を出力することができる。
図5は、従来の画像形成システムの概略図である。図5(A)に全体構成図を示すように、画像形成システムは、画像記録装置11と、画像記録装置11に印刷データを渡し印刷指示をするDFE(Digital Front End Processor)装置とから構成されている。また、図5(B)にはデータの流れを示した。
DFE装置は、描画機能とプリンタコントローラ(印刷制御装置)機能とを備えており、例えばページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述された印刷データをクライアント端末から順次受け取り、この印刷データをラスターイメージに変換(RIP処理;Raster Image Process)し、さらにRIP処理済みのイメージデータ及び印刷枚数や用紙サイズ等の印刷制御情報を画像記録装置11に送り、画像記録装置11のプリントエンジンや用紙搬送系を制御して、画像記録装置11に印刷処理を実行させる。すなわち、画像記録装置11の印刷動作は、DFE装置によるプリンタコントローラによって制御される。印刷データは、カラー印刷用の基本色の、イエロ(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の3色と、ブラック(K)とを合わせた4色(YMCK)分が画像記録装置11に送られる。
画像記録装置11は、電子写真プロセスを利用して画像を印刷用紙に記録するもので、IOT(Image Output Terminal)モジュール12、IOTモジュール12に連結されたフィードモジュール(FM;Feeder Module;給紙モジュール)5、出力モジュール17、タッチパネル等を含んで各種データの入力支援をするためのユーザインターフェース装置18、を備えている。IOTモジュール12は、YMCK分のトナーカートリッジ24が搭載されたトナー供給部22と、IOTコア部20とを有する。IOTコア部20は、光走査装置や感光体ドラム等を有するプリントエンジン(印字ユニット)30を色毎でかつベルト回転方向に一列に配置した所謂タンデム構成になっており、プリントエンジン30を制御する電気回路等を収容する電気系制御収納部39を備えている。IOTコア部20では、感光体ドラム上のトナー像を中間転写ベルト43に転写(1次転写)した後、トナー像を印刷用紙に転写(2次転写)することにより、YMCKの各色トナー像が中間転写ベルト43に多重転写される。中間転写ベルト43上に転写された画像(トナー像)は、所定のタイミングでフィードモジュール15から搬送されてきた印刷用紙上に転写され、定着器(Fuser)70によりトナー像が用紙上に溶融定着される。その後、排紙処理装置72を経由して機外へ排出される。また、両面印刷時には、片面に印刷済みの用紙が排紙トレイ(スタッカ)74に一時的に保持され、排紙トレイ74から引き出され、反転搬送路49を介して反転されて再度IOTコア部20に渡される。
ところが、DFE装置は、クライアント端末からのPDLデータに対するRIP処理だけでなく、印刷ジョブに従ったページ再配置(昇順/降順の並び替え、両面印刷時の処理ページ順決定、フィニッシャ対応の位置ずらし等)や、プリントエンジンや定着器等の出力側の処理特性に応じたデータ変換(例えばグレイバランス、色ズレ校正、スタンプ、パンチ、帳合い等)等の、付加処理も実行するようになっている。このため、DFE装置と画像記録装置11との間を専用の通信プロトコルで接続した専用かつ独立の装置構成を採用していた。このような構成では、専用の装置を個別に用意する必要があり、システム全体がコスト高になるとともに、汎用性にかけていた。
特許文献1には、ネットワークを介して複数の画像記録装置に相当するプリンタと、該複数のプリンタを制御する上記DFE装置に相当するプリント制御部とが接続されたネットワークプリント装置が公開されている。特許文献1の技術によれば、プリント制御部は、クライアント端末からのPDLデータに相当する印刷データを解析して印刷文書属性を判定し、該印刷データに最適なプリンタを選択することで、印刷データの印刷文書属性に応じたプリンタを選択する。この技術を上記従来技術に適用することで、DFE装置に対して、ネットワークを介して複数の画像記録装置を接続することが可能となる。
特開平11―53142号公報
しかしながら、上記技術では、新たな画像記録装置の接続や、異なる処理特性を有する画像記録装置が新たに接続されると、DFE装置で新たに追加した画像記録装置への処理が実行可能となるように、DFE装置側に新たな処理機能を追加する必要があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、汎用性の高いシステムを構築可能な画像形成支援装置及び画像形成支援システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の画像形成支援装置は、出力形態に関する情報及び画像データを含む印刷ジョブに含まれる画像データに基づいてイメージデータを生成して出力するフロントエンドプロセッサと、前記イメージデータに基づいて画像を所定の記録媒体上に記録する画像記録装置との間に設置される画像形成支援装置であって、前記出力形態に関する情報、及び前記イメージデータを受信するための受信手段と、前記受信手段により前記出力形態に関する情報を受信したときに、受信した該出力形態に関する情報が示す出力形態で、前記画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能か否かを判別する判別手段と、前記判別手段によって前記処理が実行可能と判別されたときに、前記処理が実行可能な画像記録装置に接続された画像形成支援装置であることを示すと共に前記イメージデータを受信するための識別情報を、前記フロントエンドプロセッサに送信する送信手段と、を備えている。
本発明の画像形成支援装置は、印刷ジョブに含まれる画像データに基づいて、イメージデータを生成して出力するフロントエンドプロセッサと、イメージデータに基づいて画像を所定の記録媒体上に記録する画像記録装置との間に設けられいる。画像記録装置は、画像形成動作に関わる処理を実行する機能を含んだ装置である。画像形成動作に関わる処理の代表的なものは、プリントエンジン、記録媒体を搬送する搬送部材、画像が形成された記録媒体に更にパンチや中とじ等の処理を行うフィニッシャ等である。
画像形成支援装置の受信手段は、出力形態に関する情報及びイメージデータを受信する。出力形態に関する情報は、クライアントの希望する出力形態に関する情報であって、例えば、印刷する画像の回転、帳合い、両面印刷、パンチ等の印刷対象となる画像の画像データにおける出力形態を示す情報である。イメージデータは、フロントエンドプロセッサにおいて出力形態に関する情報及び画像データを含む印刷ジョブに含まれる画像データに基づいて生成されるイメージデータである。
判別手段は、受信手段によって受信した出力形態に関する情報が示す出力形態で、画像形成支援装置に接続された画像記録装置の処理特性に依存した処理が、実行可能か否かを判別する。画像記録装置の処理特性に依存した処理は、フロントエンドプロセッサで作成されたイメージデータそのものに対する画像処理であってもよいし、所望の出力画像や出力形態を得るために装置内の各部に対して所定の処理をするものであってもよい。
判別手段によって、画像形成支援装置本体に接続された画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能であると判別されたときに、送信手段は、該出力形態を示す情報及び画像データを含む印刷ジョブに含まれる画像データに基づいて生成されたイメージデータを受信するための識別情報を、フロントエンドプロセッサへ送信する。この識別情報は、受信した出力形態で画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能な画像形成支援装置であることを示す情報であり、例えば、画像形成支援装置本体を識別するための識別情報である。フロントエンドプロセッサでは、画像形成支援装置から識別情報を受信すると、識別情報に基づいた画像形成支援装置へ、印刷ジョブに含まれる画像データに基づいて作成したイメージデータを送出する。
一方、判別手段によって処理が実行不可能と判別されたときは、画像形成支援装置は、フロントエンドプロセッサに識別情報を送信しないので、受信手段はイメージデータを受信しない。
画像形成支援装置は、受信手段によってフロントエンドプロセッサで生成されたイメージデータを受信すると、受信したイメージデータについて、受信した出力形態を示す情報に示される出力形態で画像記録装置の処理特性に依存した処理を行った後に、イメージデータを画像記録装置に出力する。画像記録装置では、イメージデータに基づく画像を記録媒体上に記録する。
このように、画像形成支援装置において、受信した出力形態に関する情報が示す出力形態で画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能か否かを判別し、実行可能と判別されたときに、該出力形態を示す情報及び画像データを含む印刷ジョブの画像データに基づいて作成されたイメージデータを受信するための識別情報を、フロントエンドプロセッサに送信することができるので、フロントエンドプロセッサでは、クライアントの希望する出力形態で画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能な画像記録装置に接続された画像形成支援装置へ、印刷ジョブに含まれる画像データに基づいて生成したイメージデータを送信することができる。このため、フロントエンドプロセッサから画像形成支援装置へ効率よく生成したイメージデータを送信することができる。
本発明の画像形成支援システムは、 出力形態に関する情報及び画像データを含む印刷ジョブに含まれる画像データに基づいてイメージデータを生成して出力するフロントエンドプロセッサと、前記フロントエンドプロセッサと前記イメージデータに基づいて画像を所定の記録媒体上に記録する画像記録装置との間に設置される画像形成支援装置と、を備えた画像形成支援システムであって、前記画像形成支援装置を、前記出力形態に関する情報及び前記イメージデータを受信する受信手段と、前記受信手段により前記出力形態に関する情報を受信したときに、受信した該出力形態に関する情報が示す出力形態で、前記画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能か否かを判別する判別手段と、前記判別手段によって前記処理が実行可能と判別されたときに、前記処理が実行可能な画像記録装置に接続された画像形成支援装置であることを示すと共に前記イメージデータを受信するための識別情報を送信する送信手段と、で構成し、前記フロントエンドプロセッサを、前記印刷ジョブ、及び前記識別情報を受信する入力手段と、前記入力手段によって前記識別情報が受信されたときに、該識別情報に応じた前記画像形成支援装置へ、前記入力手段によって受信された前記印刷ジョブに含まれる画像データに基づいて生成したイメージデータを送信するイメージデータ送信手段と、から構成されている。
画像形成支援装置の受信手段は、クライアントの希望する出力形態に関する情報を受信する。判別手段は、受信手段で受信した出力形態に関する情報に示される出力形態で、画像形成支援装置本体に接続された画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能か否かを判別する。送信手段は、判別手段で処理が実行可能と判別されたときに、フロントエンドプロセッサで印刷ジョブに含まれる画像データに基づいて生成されたイメージデータを受信するための識別情報をフロントエンドプロセッサに送信する。識別情報は、受信手段で受信した出力形態に関する情報に示される出力形態で、接続された画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能な画像形成支援装置であることを示す情報であり、フロントエンドプロセッサに対して、印刷ジョブに含まれる画像データに基づいて作成されたイメージデータを要求するための情報である。
フロントエンドプロセッサの入力手段は画像形成支援装置から識別情報を受信すると、イメージデータ送信手段は、入力手段で受信した印刷ジョブに含まれる画像データに基づいて生成したイメージデータを、入力手段で受信した識別情報に応じた画像形成支援装置へ送信する。
画像形成支援装置の受信手段によって、フロントエンドプロセッサから印刷ジョブに含まれる画像データに基づいて生成されたイメージデータが受信されると、画像形成支援装置は、受信したイメージデータに該出力形態及び画像形成支援装置本体に接続された画像記録装置の処理特性に依存した処理を行った後に、イメージデータを画像記録装置に出力する。
このように、フロントエンドプロセッサでは、出力形態に関する情報を受信した画像形成支援装置から、画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能であることを示す識別情報を受信したときに、受信した識別情報に応じた画像形成支援装置へ、該出力形態に関する情報及び画像データを含む印刷ジョブに含まれる画像データに基づいて作成したイメージデータを送信する。
従って、フロントエンドプロセッサは、クライアントの希望する出力形態で、処理特性に依存した処理が実行可能な画像記録装置に接続された画像形成支援装置へ、効率よく且つ的確に生成したイメージデータを送信することができる。また、画像記録装置の処理特性に依存せずに、印刷ジョブに含まれる画像データからイメージデータの作成を実行することができるので、処理の高速化を図ることができる。更に、フロントエンドプロセッサ側で、画像記録装置の処理特性に依存した処理を考慮する必要がないので、新たに画像記録装置に接続された画像形成支援装置が画像形成支援システムに追加された場合であっても、フロントエンドプロセッサの機能を変更または追加する必要がなく、画像形成支援システムの汎用性を高めることができる。
また、画像形成支援装置は、出力形態に関する情報を受信し、フロントエンドプロセッサは、出力形態に関する情報及び画像データを含む印刷ジョブを受信するので、画像形成支援装置では、画像データを含まない、画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能か否かを判別するための情報を受信することができるので、画像形成支援装置の負荷を軽減することができる。
前記画像形成支援装置の前記送信手段は、前記判別手段によって前記処理が実行不可能と判別されたときに、前記処理の代替となる前記画像記録装置の処理特性に依存した代替処理を示す代替処理情報を前記印刷ジョブの送信元へ送信することができる。
画像形成支援装置の判別手段によってクライアントの希望する出力形態で画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行不可能であることが判別されたときに、送信手段は、実行不可能な処理の代替となるような画像記録装置の処理特性に依存した代替処理を示す代替処理情報を印刷ジョブの送信元に送信する。このため、画像形成支援装置において、印刷ジョブに含まれる出力形態に関する情報が示す出力形態で画像処理装置の処理特性に依存した処理が実行不可能な場合であっても、代替となるような代替処理を示す代替処理情報を、出力形態に関する情報を含む印刷ジョブの送信元へと送信することができるので、印刷ジョブの送信元へ、実行不可能な処理の替りとなるような代替処理を容易に提供することができる。
以上のように、本発明の画像形成支援装置及び画像形成支援システムによれば、画像形成支援装置において、出力形態に関する情報を受信して、該受信した出力形態で画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能か否かを判別し、実行可能と判別されたときに、出力形態に関する情報及び画像データを含む印刷ジョブに含まれる画像データに基づいてイメージデータを生成するフロントエンドプロセッサに、生成されたイメージデータを受信するための識別情報を送信する。このため、フロントエンドプロセッサから、クライアントの希望する出力形態で画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能な画像記録装置に接続された画像形成支援装置へ、生成したイメージデータを送信することができるので、フロントエンドプロセッサから画像形成支援装置へ効率よく生成したイメージデータを送信することができるとともに、フロントエンドプロセッサ側で、画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能か否かに影響を受けることなく、イメージデータを作成して出力することができるので、汎用性の高い画像形成支援装置及び画像形成支援システムを提供することができる、という効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔画像形成システム〕
図1は、本実施の形態に係る画像形成システムの全体概略構成を示す図である。画像形成システムは、汎用の通信プロトコルによる高速LAN(Local Area Network)を備えており、高速LANには例えばページ記述言語(PDL)で記述された電子データ(印刷データ)を入力するためのクライアント端末400、402が接続されている。クライアント端末400、402は、異なるオペレーティングシステム(OS)下で各種アプリケーションプログラムを実行可能なコンピュータである。この高速LANには、原稿の画像を読み取りその画像データを出力するスキャナ装置410も接続されている。また、高速LANには、DFE装置500、502、504、506、508、詳細を後述する本発明の画像形成支援装置としてのBEP(Back End Processor:バックエンドプロセッサ)装置600、602、604、電子データで直接刷版を作成するCTP装置702が接続されている。
CTP装置702で作成された刷版を用いてプレス装置710において印刷がなされる。また、このCTP装置702に並列的に(高速LANに)BEP装置600が接続される。このBEP装置600には画像記録装置11と同様の高速プリンタ746が接続される。
また、高速LANに接続されたBEP装置604の出力側には、出力機730、同様の構成の高速プリンター740、742、CTP装置700が接続されている。出力機730、高速プリンター740、742からはプリント出力がなされ、CTP装置700では刷版が作成される。また、DFE装置502は、BEP装置602を介して同様の構成のプリンタプルーファ720、722に接続されている。プリンタプルーファ720、722は印刷のための出力確認用のものであり、画像記録装置として機能する場合がある。
また、DFE装置504は高速プリンター744に接続され、DFE装置504と高速プリンター744とはオンデマンド印刷処理を担当する部門を担っている。DFE装置506は出力機732に接続され、DFE装置508は大型出力機750に接続されている。DFE装置506と出力機732からなる構成及びDFE装置508と大型出力機750からなる構成は、従来の画像記録装置の構成と同様である。
本実施の形態の画像形成システムでは、CTPと、POD(プリントオンデマンド)の機能を有する装置を同一のシステム内に混在可能な構成である。これは、本実施の形態にかかるBEP装置が、クライアントからの印刷データがラスタデータに変換(RIP処理)された後のデータを、各種処理する機能を備えているためである。
〔構成例〕
上記構成による画像形成システムにおいて、本発明の実施形態について説明を簡単にするために、刷版を作成して印刷する構成と、刷版作成なしに印刷する構成との代表例を、一実施形態として説明する。すなわち、クライアント端末400、DFE装置500、CTP装置700、及びプレス装置710の装置を利用して画像を形成する場合の構成A、クライアント端末400、DFE装置500、BEP装置600、及び高速プリンタ746(画像記録装置11)の装置を利用して画像を形成する場合の構成B、について説明する。
図2は、本発明に係る画像形成システムの一実施形態を示す図である。すなわち、クライアント端末400で印刷指示した画像をDFE装置500でRIPして、CTP装置702で刷版を作成した後にプレス装置710で印刷する構成Aと、RIPされた画像をBEP装置600を介して高速プリンタ746(画像記録装置11)で印刷する構成Bとを本発明に係る画像形成システムの一実施形態として説明する。図2(A)は本実施形態で構成Aと構成Bからなるシステム構成の概略を示し、図2(B)は、構成Bによる接続例を示している。
〔構成A〕
構成Aは、刷版を作成するCTP装置702と、このCTP装置702に印刷データを出力し刷版作成の指示をするDFE装置500と、CTP装置702で作成された刷版を用いて印刷するプレス装置710と、からシステムを構成する。
この構成Aは、従来の印刷処理と同様のため、詳細な説明を省略するが、DFE装置500は、フロントエンドプロセッサ(FEP:Front End Processor)部や、フロントエンジンによるROP(Raster OPeration)処理によりクライアント端末400からのデータをラスタデータに変換(RIP処理)し、その変換後のラスタ画像を圧縮処理する機能を備える。そして、DFE装置500では、刷版を作成するために、主にRIP処理のみを実行する。このRIP処理されたラスタ画像(圧縮)のラスタデータにより、CTP装置702で刷版が作成される。このCTP装置702で作成された刷版を用いてプレス装置710で印刷媒体に画像がプレスされ、印刷がなされる。
なお、上記構成Aでは、高速LANに、CTP装置702を接続し、DFE装置500からの印刷データで刷版を作成する場合を説明したが、CTP装置702をBEP装置600を介して接続してもよい(図1のBEP装置604と、CTP装置700の構成)。この場合には、以下の構成Bで説明するように、DFE装置500からの印刷データによりBEP装置600において画像記録装置11などの下流側装置に依存する処理を行ってデータ出力する。この下流側装置として、CTP装置700を採用したときに、BEP装置600は、そのCTP装置700に依存する処理を行ってデータ出力する。
〔構成B〕
次に、構成Bは、画像記録装置11と、この画像記録装置11に印刷データを渡し印刷指示をするDFE装置500と、画像記録装置11とDFE装置500との間に設けられるBEP装置600からシステムを構成する。
画像記録装置11は、IOTモジュール(IOT本体)12と、フィード(給紙)モジュール(FM;Feeder Module)5と、出力モジュール17と、パソコン(PC)等のユーザインターフェース装置18とを備える。なお、フィードモジュール15は、多段構成としてもよい。また、必要に応じて、各モジュール間を連結する連結モジュールを設けてもよい。また、出力モジュール17の後段に、フィニッシャ(Finisher:後処理装置)モジュールを接続してもよい。フィニッシャモジュールとしては、例えば、用紙をスタック処理し、1個所以上を綴じるステープラを備えたもの、またはホチキス止めを行うパンチ機構を備えたもの等がある。
DFE装置500は、クライアント端末400からのデータをラスタデータに変換(RIP処理)し、その変換後のラスタ画像を圧縮処理する機能を備えて、主にRIP処理をする。このデータは、BEP装置600により処理されて画像記録装置11へ出力される。
BEP装置600は、画像記録装置11に依存した処理の制御機能を有するが、この制御機能は、ユーザインターフェース装置18により指示してもよく、予め定めておいてもよい。ユーザインターフェース装置18により指示する場合、ユーザインターフェース装置18は、キーボード等の入力デバイスやクライアントに画像を提示しつつ指示入力を受け付けるGUI(Graphic User Interface)機能を有し、画像記録装置11に依存した処理を指示するように構成すればよい。
BEP装置600は、DFE装置に保持しておいたRIP処理済みのデータを利用することで、効率的な高速出力を可能としている。すなわち、BEP装置600は、DFE装置500から受け取った印刷制御情報に基づいてコマンドコード(Command Code)を生成し、画像記録装置11内の各部の処理タイミングをエンジン特性に応じて制御する。また、BEP装置600は、IOTモジュール12やフィードモジュール15または出力モジュール17等のエンジン特性に適合するようにスプール(Spool)処理を完結させてからIOTモジュール12に画像データを渡す。
例えば、DFE装置500からBEP装置600には、RIP処理が施されたラスタベース画像を含むデータが送られる。このデータとしては、TIFF(Tagged Image File Format)フォーマット等の圧縮されたラスタベースのイメージデータの他、印刷部数、両面/片面、カラー/白黒、合成印刷、ソートの有無、ステープラの有無等印刷制御情報等が含まれる。
なお、回転(Rotation)、1枚の用紙内へのページ割付(N−UP)、リピート処理、用紙サイズ合わせ、デバイス差を補正するCMS(Colour Management System ; カラー管理システム)、解像度変換、コントラスト調整、圧縮率指定(低/中/高)等のRIP処理と関わりのある処理は、DFE装置500にて処理し、その制御コマンドをBEP装置600へは通知しない(非通知)。
また、コレーション(帳合い)、両面印刷、スタンプ・パンチ・ステープラ等のフィニッシャ装置または用紙トレーと関わりのある位置合わせ処理、排出面(上下)合わせ、グレーバランスや色ズレ補正等のキャリブレーション処理、スクリーン指定処理等、画像記録装置11の処理特性と関わりの強いもの(IOT依存の処理)に関しては、その制御コマンドをDFE装置500がスルーすることで、BEP装置600にて処理する。
このように、本実施形態のDFE装置側は1つのジョブ(JOB)をエンジン特性に依存せずRIP処理した順にBEP装置側へ一方的に転送し、BEP装置側で印刷用にページ再配置をする。
図3は、DFE装置500と画像記録装置11との間にBEP装置600を介在させたときのデータの流れに着目した概念ブロック図である。
DFE装置500は、クライアント端末400からPDLで記述された印刷データ(以下PDLデータという)を受け取り、そのPDLデータを一旦順次格納するPDLデータスプール部502と、PDLデータスプール部502からPDLデータを読み出して解釈しページ単位のイメージデータ(ラスタデータ)を生成するRIP処理部510と、このRIP処理部510にて生成されたイメージデータを所定のフォーマットにしたがって圧縮する圧縮処理部530とを備える。この圧縮処理部530の後段には、インターフェース部542が設けられている。RIP処理部510では、PDLデータを展開してイメージデータを生成するため、RIP処理部510には、PDL解釈部およびイメージャとして機能するデコンポーザ、所謂RIPエンジンが組み込まれている。圧縮処理部530は、RIP処理部510からのイメージデータを圧縮し、圧縮済のイメージデータをBEP装置600へ転送する。また、DFE装置500は、更にPDLデータスプール部502のPDLデータに含まれる印刷制御情報を、BEP装置600へ送信する。
一方、BEP装置600は、DFE装置500にて印刷ジョブやプリントエンジン30の処理特性に無関係に処理された(例えばプリントエンジン30の処理速度に非同期で処理された)圧縮済のイメージデータを受け取り保持する画像記憶部603と、画像記憶部603から圧縮済のイメージデータを読み出して、DFE装置500側の圧縮済のイメージデータを読み出して、DFE装置500側の圧縮処理部530の圧縮処理に対応する伸張処理をし、この伸張処理済のイメージデータをIOTコア部20を含む画像記録装置11側に送出する伸張処理部610を備える。この伸張処理部610は、画像記憶部603から読み出し伸張処理したイメージデータに対して、画像回転や用紙上の画像位置の調整、または拡大もしくは縮小等、の画像編集機能を備えている。画像記憶部603の前段には、データ受信部601が設けられ、伸張処理部610の後段には、出力側のインターフェース部650が設けられている。
また、BEP装置600は、IOTコア部20の処理性能に依存してBEP装置600の各部や画像記録装置11のIOTコア部20を制御するプリンタコントローラとして機能する印刷制御部620を備える。印刷制御部620は、DFE装置500からの印刷制御情報を解釈(デコード)、またはGUI部80を介したクライアント指示を受けて、プリントエンジン30や定着器70またはフィニッシャの処理特性に応じて出力形態(ページ内の画像位置、またはページ排出順や向き等)を特定する出力形態特定部622と、特定した出力形態で印刷物が出力されるように、プリントエンジン30や定着器70またはフィニッシャ等の各部を制御する制御部624とを備える。出力形態特定部622は、クライアントが希望する出力形態に関する情報を受け付ける出力形態情報収得部としての機能を備える。
従って、DFE装置500では、RIP処理部510にてページ記述言語からラスタライズされた(描画展開された)イメージデータは、BEP装置600側へページ順に転送される。BEP装置600は、DFE装置500から転送されたイメージデータを、一旦バッファとして機能する画像記憶部603に蓄積する。伸張処理部610は、画像記憶部603から圧縮済のイメージデータを読み出して伸張処理するとともに、クライアント端末やDFE装置500から指定された印刷ジョブに従ってページデータを組み立てたり(ページデータの再配置)、指示されたプリントエンジンへの転送準備をしたりする。そして、BEP装置600では、プリントエンジン30の処理速度に同期して制御コマンドをやり取りしながら、エンジン生産性を最大限生かす速度でページデータを所定の順に画像記録装置11のIOTコア部20に送出する。
このように、DFE装置500側は1つのジョブ(JOB)をエンジン特性に依存せずRIP処理した順にBEP装置600側へ一方的に転送すればよい。そして、BEP装置600が、印刷用にページ再配置をする等印刷ジョブや画像記録装置11のプリントエンジン30に依存した処理を担当する。
本構成では、RIP処理に関わる処理はDFE装置で行うが、RIP処理のやり直しが必要な際には、DFE装置500へ再RIP処理を要求することなく(DFE装置500とは独立に)、画像記憶部603に保持しておいたデータを再利用する。これにより、DFE装置500にての再RIP処理が不要となる。また、プリントエンジン等出力側の処理特性に適応する性能を持ちプリントエンジン30等と接続されたBEP装置600にて、出力側の処理特性に依存する処理をすることができる。
例えば、クライアントが希望する出力形態にて出力する場合において、出力側の処理特性に依存する処理を必要とする一例で、RIP処理と関わりのある再処理としては、1枚の用紙内へのページ割付(N−UP)、リピート処理、用紙サイズ合わせ、デバイス差を補正するCMS(Colour Management System;カラー管理システム)、解像度変換、コントラスト調整、圧縮率指定(低/中/高)等がある。
また、クライアントが希望する出力形態にて出力する場合において、出力側である画像記録装置11(例えばプリントエンジン)の処理特性に依存した処理(出力側の処理特性と関わりの強い依存処理)が必要となる場合の一例としては、画像回転(Rotation)、コレーション(Collation;帳合い)、両面印刷、スタンプ・パンチ・ステープラ等のフィニッシャ装置または用紙トレーと関わりのある位置合わせ処理(shift;画像シフト)、排出面(上下)合わせ、グレーバランスや色ズレ補正等のキャリブレーション処理、スクリーン指定処理等がある。
図4は、本実施形態のシステムの利用形態例の説明図である。図4(A)は、クライアント指示に基づく出力形態との関わりにおけるバックエンドプロセッサの処理の説明図、図4(B)は、出力側に異常が発生した場合のバックエンドプロセッサの処理の説明図である。
図4(A)の第1項目に示すように、出力形態情報取得部の機能を備えた出力形態特定部622がクライアントが希望する出力形態に関する情報として両面出力指示を示す情報を受け付けた際には、制御部624は、出力側であるプリントエンジン30や定着器70等の処理特性に依存したシーケンス順に片面イメージを順に生成してプリントエンジン30側に出力するよう、BEP装置600内の伸張処理部610を制御する。これにより、出力側の処理特性に依存したシーケンス順に両面イメージが生成されることになる。
例えば、BEP装置600は、DFE装置500を経由して指定された両面排出指示(クライアントの指示)を元に、プリントエンジン30側のベルトに載るシーケンス順にイメージをプリントエンジン30へ出力する。より具体的には、DFE装置500は、1枚目表(P1T)→1枚目裏(P1B)→2枚目表(P2T)→2枚目裏(P2B)→3枚目表(P3T)→3枚目裏(P3B)→…というように順にRIP処理し、生成したイメージデータを順にBEP装置600に送出する。
これに対して、BEP装置600では、1枚目表(P1T)→2枚目表(P2T)→3枚目表(P3T)→4枚目表(P4T)→5枚目表(P5T)→1枚目裏(P1B)→6枚目表(P6T)→2枚目裏(P2B)→7枚目表(P7T)→3枚目裏(P3B)→…、というようなシーケンスが有り得る。この並び順は、装置の印刷速度に関わる処理特性によって異なる。
また、図4(A)の第2項目に示すように、DFE装置500は、ページごとに、Y(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色成分を並行してRIP処理し、ページごとにYMCKのイメージデータをBEP装置600に送出する。この場合において、プリントエンジン30が、Y→M→C→Kの順に処理する4サイクルエンジンである場合、BEP装置600は、基本的には、(片面印刷時)、1枚目Y(イエロ)→1枚目M(マゼンタ)→1枚目C(シアン)→1枚目K(ブラック)→2枚目Y→2枚目M→2枚目C→2枚目K→…というように、処理対象ページの並替え処理をする。
また、両面印刷を組み入れる場合には、図4(A)の第3項目に示すように、DFE装置500は、ページごとに表→裏の順に、すなわち1枚目表(P1YMCKT)→1枚目裏(P1YMCKB)→2枚目表(P2YMCKT)→2枚目裏(P2YMCKB)→…の順に、イメージデータをBEP装置600に送出する。これに対応して、BEP装置600は、例えば1枚目Y表(P1YT)→1枚目M表(P1MT)→1枚目C表(P1CT)→1枚目K表(P1KT)→2枚目Y表(P2YT)→2枚目M表(P2MT)→1枚目Y裏(P1YB)→2枚目C表(P2YT)→1枚目M裏(P1MB)→2枚目K表(P2KT)→…、という順に並び替えて処理する。
このように、DFE装置500側に影響を与えることなく(DFE装置500に負荷を与えることなく)、出力側の処理特性(プリントエンジンの構成形態も含む)に応じて、BEP装置600側で、その装置に適合したシーケンス順にイメージ形成を制御することができる。
また、図4(A)の第4項目に示すように、出力形態情報取得部の機能を備えた出力形態特定部622がクライアントが希望する出力形態に関する情報としてコレーションに関わる指示を示す情報を受け付けた際には、制御部624は、出力側(画像記録部)の処理特性に依存した排出面に応じてコレーションの処理をするよう、BEP装置600内の伸張処理部610を制御する。これにより、出力側の排出処理特性に依存することなく、クライアントが希望する向きで印刷物を排出することができる。
例えば、排出面指示として、上向きFU(FACE up)及び下向きFD(FACE down)の何れか一方を選択指示が可能な場合、下向きFD時に出来上がりがページ順になっているためには、普通通りジョブの最初のページから出力すればよい。しかし、上向きFU時に出来上がりがページ順になっているためには、ジョブの最後ページから出力(処理対象ページの並替え)が必要となる。本実施形態のBEP装置600は、画像記憶部603から所望のページを読み出して処理できるので、BEP装置600は、DFE装置500側に影響を与えることなく(DFE装置500に負荷を与えることなく)、画像記憶部603からページを並び替えて読み出して伸張処理してプリントエンジン30へ出力することができる。
また、図4(A)の第5項目に示すように、出力形態情報取得部の機能を備えた出力形態特定部622がクライアントが希望する出力形態に関する情報として閉じ位置に関わる指示を示す情報を受け付けた際には、制御部624は、出力側(画像記録部)の処理特性に依存した閉じ位置調整をするよう、バックエンドプロセッサBEP600内の伸張処理部610を制御する。
従って、スタンプ、ステープラ、またはパンチ等のフィニッシャ装置が付いた場合にも、DFE装置500側に影響を与えることなく(DFE装置500に負荷を与えることなく)、それらの押される場所に応じて、BEP装置600で画像回転(ローテーション)や位置ずらし(シフト)等の画像編集処理をして、プリントエンジン30側へ位置調整されたイメージデータを送出することができる。
なお、用紙上の画像位置を合わせると、その移動量によっては、元画像の一部が用紙からはみ出したり、はみ出さないものの印字されない部分(いわゆる像欠け)が生じることがある。このような場合、画像サイズを少し縮小(サイズ整合処理)し、この縮小済みのイメージデータをプリントエンジン30側に送出するようにしてもよい。なお、縮小は、位置ずらしに起因する縦/横の必要な方向に対してのみ施してもよい(独立縮小)。
また、図4(B)に示すように、印刷ジョブの処理過程において出力詰まり現象が生じた際には、制御部624は、出力側(画像記録部)の処理特性に依存した出力詰まりに対するリカバリ処理をするよう、バックエンドプロセッサ内の各機能部分を制御する。
例えば、IOTモジュール12や出力モジュール17側で印刷用紙の詰まり(紙詰まり)や電源オフ等によりイメージが排出できなかった場合、BEP装置600は、画像記憶部603から未出力の所望のページ(未処理ページ)を読み出してプリントエンジン30側に送出させる。これにより、DFE装置500側に影響を与えることなく(DFE装置500に負荷を与えることなく)、BEP装置600側だけでリカバリ処理を実行することができる。
なお、BEP装置によりプルーファを構成する場合、高速高機能の画像記録装置11によるダイレクト印刷に先立って、DTPデータから直接カラー校正用プリントの出力を例えばプリンタプルーファ720にて行うDDCP(Digital Direct Color Proofing)システムを構築することができる。このシステムで、BEP装置は、印刷ジョブとしてプルーフデータを受け取るとプルーフィングに適したデータ形式(例えば低ビデオレート等)の画像データをプルーファに出力してカラー校正用プリント出力を指令する一方、通常の印刷ジョブを受け取ると、高速高性能マシンに高ビデオレートの画像データを出力して高速高機能の印刷指示を出力する。この場合、高速高機能マシンとプルーファまたは縦連接続された機種との間の異なるカラー出力の微妙な差異(デバイス差)を補正するCMS(Color Management System;カラー管理システム)を搭載することが望ましい。
ここで、上述の説明では、DFE装置500からBEP装置600に送信する、RIP処理が施されたラスタベース画像を含むデータには、ラスタベースのイメージデータと、印刷制御情報が含まれている。印刷制御情報には、帳合いや、スタンプ・パンチ・ステープラ等のフィニッシャ装置または用紙トレーと関わりの有る位置合わせ処理、排出面(上下)合わせ、グレーバランスや色ズレ補正等のキャリブレーション処理、スクリーン指定処理など、画像記録装置11の処理特性と関わりの強いもの(IOT)に関しては、その制御コマンドをDFE装置500がスルーすることで、BEP装置600にて処理を行うものとした。しかしながら、BEP装置600に実際に接続された画像記録装置11において、印刷制御情報に基づいた出力形態で画像記録装置11の処理特性に依存した処理が実行不可能であるような出力形態を示す情報が含まれる場合があった。具体的には、印刷制御情報に、パンチ処理を示す情報が含まれているにもかかわらず、画像記録装置側にパンチ処理を実行可能な機能が備えられていない場合があった。このような場合には、印刷制御情報に含まれる出力形態に応じた処理を行うことが困難となる恐れがあった。
このような問題に対応するためにDFE装置500に、画像記録装置11に依存した印刷制御機能を果たすプリントコントローラ機能を設けることが考えられるが、このような対応では、画像記録装置の種類に応じたプリントコントローラ機能をDFE装置側に用意する必要があり、汎用性に欠けるという問題がある。
そこで、本実施の形態では、クライアント端末400と、DFE装置500と、BEP装置600とを図6に示すように構成した。図6は、上述の図3で示したブロック図に、更に上記問題に対応するための機能を備えた、クライアント端末400と、DFE装置500と、BEP装置600との間のデータの流れに着目した概念ブロック図である。
なお、図6において、上記図3で説明した構成と同一機能を有する構成については、同一番号を付与して詳細な説明を省略する。
図6に示すように、クライアント端末400、DFE装置500A、BEP装置600A、及びBEP装置600Bは、高速LAN528を介して互いにデータの授受可能に接続されている。
クライアント端末400は、操作部400A、表示部400B、制御部400C、記憶部400D、PDLデータ作成部400E、IF部400Fを含んで構成されている。上記各操作部400A、表示部400B、記憶部400D、PDLデータ作成部400E、及びIF部400Fは、制御部400Cに接続されており、互いにデータやコマンドの授受が可能な構成となっている。表示部400Bは、各種データや、クライアントの希望する出力形態の処理が実行不可能であったときの代替となる代替処理の一覧を選択可能に表示するとともに、その他各種メニュー項目を表示するためのものである。操作部400Aは、クライアントの希望する出力形態に関する情報である印刷制御情報の設定や、処理対象となる画像等の印刷指示や、印刷データを送信する印刷指示の入力や、表示部400Bに表示された各種データ項目の内の1つを選択するとき等に、クライアントによって操作されるためのものである。記憶部400Dは、後述する処理ルーチン(図7参照)や、各種処理データを記憶するためのものである。PDLデータ作成部400Eは、ページ記述言語で記述された、処理対象となるイメージデータを含むPDLデータと、イメージデータを含まないPDLデータとを作成するためのものである。制御部400Cは、図示を省略したCPU、ROM、及びRAMを含んで構成され、クライアント端末400の各種機能を制御するためのものである。IF部400Fは、高速LAN523を介してDFE500A、BEP600A、及びBEP600Bの各々とPDLデータや各種データを送受信するためのインターフェース機能部である。
DFE装置500Aは、上記図3と同様に、PDLデータスプール部502と、RIP処理部510と、圧縮処理部530と、インターフェース部542と、が設けられている。更に、DFE装置500Aは、制御部520及びメモリ部522を備えている。制御部520は、上記PDLデータスプール部502、RIP処理部510、圧縮処理部530、インターフェース部542、及びメモリ部522と、データやコマンドの授受可能に接続されている。メモリ部532は、圧縮済みのイメージデータや、クライアント端末400から受信したPDLデータに含まれる印刷制御情報を記憶するためのものである。制御部520は、詳細は後述するが、DFE装置500Aに設けられた各種機能を制御するためのものであり、図示を省略したメモリに記憶された後述する処理ルーチン(図10参照)に従って各種制御処理を実行する。上記図3の説明では、圧縮処理部530は、RIP処理部510からのイメージデータを圧縮し、圧縮済のイメージデータをBEP装置600へ即時に転送するものとしたが、メモリ部522を更に設けることで、圧縮済のイメージデータ及び印刷制御情報をメモリ部522に一次保存することができる。
更に、高速LAN523には、複数のBEP装置が接続されており、複数のBEP装置600の内の1つのBEP装置が後述するBEP装置600Aに相当する機能を有し、その他の1または複数のBEP装置が後述するBEP装置600Bに相当する機能を有する。
詳細には、BEP装置600Aは、図3と同様に、画像記憶部603、伸張処理部610、上記データ受信部601を含んで構成されるIF部608、インターフェース部650、画像記録装置11Aの処理性能に依存してBEP装置600の各部や画像記録装置11Aを制御するプリンタコントローラとして機能し、制御部624及び出力形態特定部622を含んで構成される印刷制御部620、及びGUI部80を含んで構成されている。
本実施の形態では、BEP装置600Aは、更に、クライアント端末400から受信したイメージ無PDLデータに含まれる印刷制御情報を解釈するとともに、印刷制御情報に示される出力形態で、画像記録装置11Aの処理特性に依存した処理が可能か否かを判別するとともに、他のBEP装置からの判断結果を受け付ける判定部609を備えている。
判定部609は、クライアント端末400から受信したイメージ無PDLデータに含まれる印刷制御情報を解釈する出力形態解釈部605、出力形態解釈部605で解釈した印刷制御情報に示される出力形態で、画像記録装置11Aに予め備えられた定着器やフィニッシャ等の画像記録装置11Aの処理特性に依存した処理が実行可能であるか否かを判別する実行可能処理判断部611と、BEP装置600Aの実行可能処理判断部611による判断結果を記憶するとともに、他のBEP装置の判断結果を記憶するためのメモリ部612、及び後述する処理ルーチン(図8)に従ってBEP装置600Aを制御する制御部616を含んで構成されている。上記画像記憶部603、伸張処理部610、インターフェース部650、印刷制御部620を含む印刷部615、及び出力形態解釈部605、実行可能処理判断部611、メモリ部612、メモリ部611A、実行可能装置特定部613、代替処理装置特定部614、及びIF部608各々は、制御部616にデータやコマンドの授受可能に接続されている。
判断結果とは、印刷制御情報に示される出力形態で処理が実行可能な画像記録装置が接続されているか否かの判断結果を示すものである。判断結果情報は、具体的には、各BEP装置各々を識別可能な装置識別情報と、実行可能情報または代替処理情報を含んで構成される。実行可能情報は、印刷制御情報に示される出力形態で処理が実行可能な画像記録装置が接続されていることを示す情報である。代替処理情報は、該出力形態での処理が実行不可能な画像記録装置が接続されているときに、該実行不可能な出力形態の代替となる該画像記録装置で実行可能な代替処理を示す情報である。代替処理情報は、例えば、出力形態に「まる秘」スタンプ処理の出力を示す出力形態に関する情報が含まれていたにも拘わらず、BEP装置に接続された画像記録装置では「まる秘」スタンプ処理機能がない場合に、代替処理として「取扱注意」スタンプ処理機能を有することを示す情報があることを示す情報である。これらの代替となるような出力形態に関する情報に対応する画像記録装置の機能一覧は、類似機能を示す情報毎に対応付けて予めメモリ部611Aに記憶されるものとする。
メモリ部612の後段には、更に実行可能装置特定部613が設けられている。実行可能装置特定部613は、高速LAN523に接続された複数のBEP装置(600A、600B)各々の判断結果に基づいて、クライアントの希望する出力形態で各BEP装置に接続された画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能なBEP装置の装置識別情報を特定する。実行可能装置特定部613で特定された装置識別情報は、IF部608を介してDFE装置500Aに送信される。一方、メモリ部612に、実行可能であることを示す情報に対応する装置識別情報が記憶されていない場合には、代替処理情報及び代替処理情報に対応する装置識別情報を代替処理装置特定部614で特定する。代替処理装置特定部614で特定された装置識別情報及び代替処理情報は、IF部608を介してDFE装置500Aに送信される。
更に、高速LAN523には、1または複数のBEP装置600Bが接続されている。BEP装置600Bは、図3に示すBEP装置及び上記BEP装置600Aと同様に、画像記憶部603、伸張処理部610、上記データ受信部601を含んで構成されるIF部630、インターフェース部650、画像記録装置11Bの処理性能に依存してBEP装置600の各部や画像記録装置11Bを制御するプリンタコントローラとして機能し、制御部624及び出力形態特定部622を含んで構成される印刷制御部620、及びGUI部80を含んで構成されている。
本実施の形態では、BEP装置600Bは、更に、クライアント端末400から受信したイメージ無PDLデータに含まれる印刷制御情報を解釈するとともに、印刷制御情報に示される出力形態で、画像記録装置11Aの処理特性に依存した処理が可能か否かを判定する判定部633を備えている。
判定部633は、クライアント端末400から受信したイメージ無PDLデータに含まれる印刷制御情報を解釈する出力形態解釈部631、出力形態解釈部631で解釈した印刷制御情報に示される出力形態で、画像記録装置11Bに予め備えられた定着器やフィニッシャ等の処理特性に依存した処理が実行可能であるか否かを判断する実行可能処理判断部632と、制御部634と、メモリ部632Aと、を含んで構成されている。実行可能処理判断部632による判断結果はIF部630を介して、BEP装置600Aに送信される。
制御部634は、後述する処理ルーチン(図9)に従ってBEP装置600Bを制御するためのものである。上記画像記憶部603、伸張処理部610、インターフェース部650、印刷制御部620を含む印刷部617、及び出力形態解釈部631、実行可能処理判断部632、メモリ部632A、及びIF部630各々は、制御部634にデータやコマンドの授受可能に接続されている。メモリ部632Aは、上記メモリ部611Aと略同様に、画像記録装置11Bの機能一覧を、類似機能を示す情報毎に対応付けて予め記憶するためのものである。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
まず、本実施の形態に係るクライアント端末400の作用を説明する。
図7には、クライアント端末400の制御部400Cで実行される処理ルーチンを示した。制御部400Cでは、所定時間毎に図7に示す処理ルーチンが実行されて、ステップ100へ進む。
ステップ100では、印刷指示が入力されたか否かを判別し、肯定されるとステップ102へ進む。ステップ100の判断は、クライアントによって特定のデータについて、印刷を実行するための印刷指示が入力されたか否かを判別することによって判断可能である。印刷指示の入力は、例えば、表示部400Bに印刷指示を実行するための各種設定を行う項目を含むメニュー画面を表示する。各種設定とは、印刷を実行するデータを指示するとともに、該データの、印刷部数、両面/片面、ソートの有無、帳合い、スタンプ、及びパンチ等のクライアントの希望する出力形態を設定するためのものであり、各種設定によって、クライアントの希望する出力形態に関する情報を示す印刷制御情報が設定される。更に、クライアントの希望する出力形態に関する情報を示す印刷制御情報及び印刷対象となるデータを選択するための該メニュー画面の表示中に、操作部400Aの予め定められた位置の押圧がクライアントによってなされたことを判別することで、印刷指示の入力を判断するようにすればよい。
次にステップ102では、PDLデータ作成処理が実行される。ステップ102の処理は、上記ステップ100の印刷指示入力に基づいて、印刷対象となるデータ及び印刷制御情報に基づいて、PDLで記述されたPDLデータを作成するとともに、イメージデータを含まない、PDLで記述されたイメージ無PDLデータを作成する。すなわち、ステップ102の処理によって、PDLデータ作成部400Eでは、印刷制御情報と印刷対象となるデータのイメージデータを含んで構成されるPDLで記述されたPDLデータと、印刷制御情報を含む、すなわち該イメージデータを含まない、PDLで記述されたイメージ無PDLデータの2種類のPDLデータが作成される。
次にステップ104では、上記ステップ102で作成されたPDLデータをDFE500Aへ送信する。このため、RIP処理を行うDFE装置500Aへ、イメージデータを含むPDLデータを送信することができる。
次にステップ106では、上記ステップ102で作成されたイメージ無PDLデータを後段の後処理装置へ送信する。後段の後処理装置とは、本実施の形態では、BEP装置600A及び複数のBEP装置600Bを示すものである。次にステップ108において、全ての後処理装置へイメージ無PDLデータを送信したか否かを判別し、否定されると上記ステップ106へ戻り、肯定されると、本ルーチンを終了する。
上記ステップ100乃至ステップ108の処理が実行されることによって、クライアント端末400からDFE装置500Aへ、イメージデータ及び印刷制御情報を含んだPDLデータが送信されるとともに、クライアント端末400から高速LAN523に接続されたBEP装置600A及び複数のBEP装置600Bへ、イメージデータを含まず且つ印刷制御情報を含んだイメージ無PDLデータが送信される。
このように、PDLデータに含まれるイメージデータについてRIP処理を行うDFE装置500Aにのみイメージデータを含むPDLデータを送信し、印刷制御情報に基づいて、該印刷情報に示される出力形態での処理が実行可能か否かを判別するBEP装置600A及び600Bには、イメージデータを含まないイメージ無PDLデータを送信することができるので、効率よくPDLデータを送信することができるとともに、LAN、及びBEP装置の負荷を軽減することができる。
一方、上記ステップ100で否定されると、ステップ110へ進み、代替処理情報を受信したか否かを判断し、肯定されるとステップ112へ進み、否定されると本ルーチンを終了する。ステップ110の判断は、BEP装置600Aから、上記ステップ106で送信したイメージ無PDLデータに含まれる印刷情報に含まれる出力形態での処理が実行可能な画像記録装置が無く、該出力形態に代用されるような代替処理を示す代替処理情報と、該代替処理情報を実行可能な画像記録装置が接続されたBEP装置の装置識別情報を、BEP装置600Aから受信したか否かを判別することによって判断可能である。
ステップ112では、上記ステップ110で受信した代替処理情報及び対応するBEP装置の装置識別情報を表示部400Bに表示する。ステップ112の処理によって、クライアントに対して、印刷指示の入力によって設定した出力形態で処理を実行可能な画像記録装置が存在しないことを提示するとともに、該出力形態の処理に代用する代替処理と、該代替処理を実行可能な画像記録装置に接続されたBEP装置を識別するための装置識別情報を提示することができる。
次にステップ114では、上記ステップ112の代替処理及び装置識別情報の表示部400Bへの表示中に、操作部400Aの予め定められた位置がクライアントによって押圧指示されることによって、表示された1または複数の代替処理及び装置識別情報の内の1つが選択されるまで否定判断を繰り返す。
上記ステップ114で肯定されると、ステップ116へ進み、上記ステップ114で選択された代替処理を示す代替処理情報及び装置識別情報を、BEP装置600Aに送信した後に、本ルーチンを終了する。
次に、本実施の形態に係るBEP600Aの作用を説明する。
図8には、BEP600Aの制御部616で実行される処理ルーチンを示した。制御部616では、所定時間毎に図8に示す処理ルーチンが実行されて、ステップ200へ進む。ステップ200では、クライアント端末400からイメージ無PDLデータを受信したか否かを判別し、否定されると本ルーチンを終了し、肯定されてイメージ無PDLデータを受信した場合には、ステップ202へ進む。
ステップ202では、上記ステップ200で受信したイメージ無PDLデータを解釈することで、該イメージ無PDLデータに含まれる印刷制御情報に示される出力形態に関する情報を解釈する。
次にステップ204では、上記ステップ202で解釈した印刷制御情報に示される出力形態に関する情報の出力形態で、該BEP装置600Aに接続された画像記録装置11Aの処理特性に依存した処理が実行可能であるか否かを判断する。ステップ204の判断は、例えば、上記ステップ202で解釈した出力形態に関する情報の全てが、予めメモリ部611Aに記憶された画像記録装置11Aの処理特性を示す1または複数の機能に含まれているか否かを判別することによって判断可能である。
ステップ204で肯定されると、ステップ206へ進み、該出力形態で、BEP装置600Aに接続された画像記録装置11Aに依存した処理が実行可能であることを示す実行可能情報と、予め図示を省略したメモリに記憶された該BEP装置600A本体を識別するための装置識別情報とを対応付けてメモリ部612に記憶する。
一方上記ステップ204で否定されて、該出力形態に関する情報が示す出力形態で画像記録装置11Aの処理特性に依存した処理が実行不可能であるときには、ステップ208へ進み、代替処理情報読出処理が実行される。ステップ208の処理は、上記ステップ204で実行不可能であると判断した出力形態に対応する代替処理を、メモリ部611Aに記憶された類似機能毎に対応付けられた複数の機能各々から、実行不可能であると判断した出力形態を示す機能に対応付けられた機能を示す情報を読出すことによって、代替処理情報を読出すようにすればよい。
次にステップ210では、上記ステップ208で読出した代替処理情報と、予め図示を省略したメモリに記憶された該BEP装置600A本体を識別するための装置識別情報とを対応付けてメモリ部612に記憶する。
次にステップ212では、他のBEP装置から判断結果を受信するまで否定判断を繰り返し、肯定されると、ステップ214へ進み、受信した判断結果をメモリ部612に記憶する。判断結果は、詳細を後述する高速LAN523に接続されたBEP装置600Aより他のBEP装置(例えば、BEP装置600B)から受信するクライアント端末400から各BEP装置で受信したイメージ無PDLデータに含まれる印刷制御情報に含まれる出力形態で処理が実行可能か否かを判断した結果を示す。判断結果情報は、該BEP装置を識別するための装置識別情報と、実行可能情報または代替処理情報を含んで構成される。
次にステップ216では、高速LAN523に接続された後処理装置として、全てのBEP装置から判断結果を受信したか否かを判断し、否定されるとステップ212へ戻り、肯定されるとステップ218へ進む。
上記ステップ212乃至ステップ216の処理が実行されることで、メモリ部612には、DFE装置500Aから受信したイメージ無PDLデータに含まれる印刷制御情報に示される出力形態で、各BEP装置に接続された画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能であることを示す実行可能情報、または該出力形態で処理が実行不可能であり代替となる機能を示す代替処理情報と、各BEP装置を識別するための装置識別情報とが対応付けてメモリ部612に記憶される。
次にステップ218では、イメージ無PDLデータに含まれる印刷制御情報に示される出力形態で処理が実行可能な画像記録装置に接続されたBEP装置が有るか否かを判別する。ステップ218の処理は、メモリ部612に、実行可能情報に対応する装置識別情報が記憶されているか否かを判別することによって判断可能である。
上記ステップ218で肯定されて、実行可能なBEP装置が有ると判断されると、ステップ220へ進み、メモリ部612の実行可能情報に対応する装置識別情報と、RIPデータの送信指示情報をDFE装置500Aに送信した後に、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ218で否定され、実行可能な装置が存在しない場合には、ステップ222へ進み、メモリ部612の代替処理情報と、該代替処理情報に対応する装置識別情報とを、クライアント端末400に送信する。ステップ222の処理によって、PDLデータを作成したクライアント端末400によって指示された出力形態では処理が実行不可能であることをクライアント端末400に送信することができるとともに、実現不可能な出力形態の代替となる代替処理情報をクライアント端末400に送信することができる。
次にステップ224では、クライアント端末400から代替処理情報及び装置識別情報を受信するまで否定判断を繰り返し、肯定されるとステップ226へ進む。ステップ226では、クライアント端末400から受信した装置識別情報、代替処理情報、及びRIPデータの送信指示情報をDFE装置500Aに送信した後に、本ルーチンを終了する。
上記ステップ218乃至ステップ226の処理によって、クライアント端末400から受信したイメージ無PDLデータに含まれる印刷制御情報に示される出力形態で該BEP装置に接続された画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行不可能であるときには、代替処理情報をクライアント端末400に返信することができるので、クライアント端末400へ、処理が実行不可能であることを示す情報と、代替処理情報を提供することができる。
また、更にクライアント端末400におけるクライアントの操作指示によって代替処理が選択されて、クライアント端末400から選択された代替処理情報及び対応する装置識別情報が返信されると、該返信された代替処理情報に応じた装置識別情報と、代替処理情報とを、処理が実行可能なBEP装置を示す情報としてDFE装置500Aへ送信することができる。
次に、本実施の形態に係るBEP600Bの作用を説明する。
図9には、BEP600Bの制御部634で実行される処理ルーチンを示した。制御部634では、所定時間毎に図9に示す処理ルーチンが実行されて、ステップ300へ進む。ステップ300では、クライアント端末400からイメージ無PDLデータを受信したか否かを判別し、否定されると本ルーチンを終了し、肯定されてイメージ無PDLデータを受信した場合には、ステップ302へ進む。
ステップ302では、上記ステップ300で受信したイメージ無PDLデータを解釈することで、該イメージ無PDLデータに含まれる印刷制御情報に示される出力形態に関する情報を解釈する。
次にステップ304では、上記ステップ302で解釈した印刷制御情報に示される出力形態に関する情報の出力形態で、該BEP装置600Bに接続された画像記録装置11Bの処理特性に依存した処理が実行可能であるか否かを判断する。ステップ304の判断は、例えば、上記ステップ302で解釈した出力形態に関する情報の全てが、予めメモリ部632Aに記憶された画像記録装置11Bの処理特性を示す1または複数の機能に含まれているか否かを判別することによって判断可能である。
ステップ304で肯定されると、ステップ306へ進み、該出力形態で、BEP装置600Bに接続された画像記録装置11Bに依存した処理が実行可能であることを示す実行可能情報と、予め図示を省略したメモリに記憶された該BEP装置600B本体を識別するための装置識別情報とを対応付けて、BEP装置600Aに送信した後に、本ルーチンを終了する。
一方上記ステップ304で否定されて、該出力形態に関する情報が示す出力形態で画像記録装置11Bの処理特性に依存した処理が実行不可能であるときには、ステップ308へ進み、代替処理情報読出処理が実行される。ステップ308の処理は、上記ステップ304で実行不可能であると判断した出力形態に対応する代替処理を、メモリ部632Aに記憶された類似機能毎に対応付けられた複数の機能各々から、実行不可能であると判断した出力形態を示す機能に対応付けられた機能を示す情報を読出すことによって、代替処理情報を読出すようにすればよい。
次にステップ310では、上記ステップ308で読出した代替処理情報と、予め図示を省略したメモリに記憶された該BEP装置600B本体を識別するための装置識別情報とを対応付けて、BEP装置600Aに送信した後に、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、図8及び図9に示す処理ルーチンが各々BEP装置600A及びBEP装置600Bで実行されることで、1または複数のBEP装置600Bにおいて、クライアント端末400から受信したイメージ無PDLデータデータに含まれる印刷制御情報に示される出力形態で、各BEP装置に接続された画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能であるか否かを示す、各BEP装置600B各々の1または複数の判断結果がBEP装置600Aに送信される。BEP装置600Aでは、BEP装置600A本体における判断結果と、その他の1または複数のBEP装置600Bによる1または複数の判断結果に基づいて、イメージ無PDLデータの印刷制御情報に示される出力形態で処理が実行可能な画像記録装置が接続されたBEP装置を識別するための装置識別情報を、DFE装置500Aに送信することができる。
また、イメージ無PDLデータの印刷制御情報に示される出力形態で処理が実行可能な画像記録装置が接続されたBEP装置が無い場合には、各画像記録装置の実行不可能な上記出力形態に対応する代替処理を示す代替処理情報をPDLデータを作成したクライアント端末400に送信して、クライアントに対して印刷指示によって作成されたPDLデータに含まれる、クライアントの希望する出力形態での処理が実行不可能であることを提示することができるとともに、代替処理を提示することができる。また、クライアント端末400では、代替処理情報の代替処理を表示部400Bに表示するとともに、表示された1または複数の代替処理を選択可能とすることができる。更に選択された代替処理を示す代替処理情報と該代替処理情報に対応する装置識別情報をBEP装置600Aに送信するとともに、BEP装置600Aでは、受信した代替処理情報と、該代替処理情報の代替処理が実行可能な画像記録装置が接続されたBEP処理を識別するための装置識別情報をDFE装置500Aに送信することができる。
次に、本実施の形態に係るDFE装置500Aの作用を説明する。
図10には、DFE装置500Aの制御部520で実行される処理ルーチンを示した。制御部520では、所定時間毎に図10に示す処理ルーチンが実行されて、ステップ800へ進む。
ステップ800では、クライアント端末400からPDLデータを受信するまで否定判断を繰り返し、肯定されると、ステップ802へ進み、受信したPDLデータをPDLデータスプール部502へ記憶する。
次にステップ804では、PDLデータスプール部502に記憶されたPDLデータに含まれる印刷制御情報を読出し、次のステップ806においてメモリ部522に記憶する。
次にステップ808では、PDLデータスプール部502からPDLデータを読み出して解釈しページ単位のラスタデータを生成するRIP処理が実行される。次にステップ810では、RIP処理されて生成されたRIPデータを所定のフォーマットにしたがって圧縮する圧縮処理が実行される。圧縮されたRIPデータは、メモリ部522に記憶される。
次にステップ814では、BEP装置600Aから装置識別情報を受信済みであるか否かを判別する。ステップ814の判断は、圧縮されたRIPデータを送信するBEP装置を識別するための装置識別情報がメモリ部522に記憶されているか否かを判別することで、判断可能である。
次にステップ816では、BEP装置600Aから装置識別情報とRIPデータの送信指示情報、または装置識別情報と代替処理情報とRIPデータの送信指示情報を受信するまで否定判断を繰り返し、肯定されると受信した、装置識別情報とRIPデータの送信指示情報、または装置識別情報と代替処理情報とRIPデータの送信指示情報をメモリ部522に記憶した後に、上記ステップ814に戻る。
次にステップ820では、メモリ部522に代替処理情報が記憶されているか否かを判別し、否定されて、代替処理情報が記憶されていない場合にはステップ822へ進む。
ステップ822では、メモリ部522に記憶された装置識別情報に応じたBEP装置へ、メモリ部522に記憶された圧縮されたRIPデータと、上記ステップ806でメモリ部522に記憶した印刷制御情報を送信する。
ここで、複数の装置識別情報がメモリ部522に記憶されている場合には、複数の装置識別情報の内の1つを選択して、選択した装置識別情報に応じたBEP装置へ、圧縮されたRIPデータと印刷制御情報を送信するようにすればよい。
一方、ステップ822で肯定されて、メモリ部522に代替処理情報が記憶されている場合には、ステップ824へ進み、メモリ部522に記憶された代替処理情報に対応する装置識別情報に応じたBEP装置へ、メモリ部522に記憶された圧縮されたRIPデータと、該代替処理情報を含めた上記ステップ806でメモリ部522に記憶した印刷制御情報を送信する。ここで、代替処理情報に対応する複数の装置識別情報がメモリ部522に記憶されている場合には、複数の装置識別情報の内の1つを選択して、選択した装置識別情報に応じたBEP装置へ、圧縮されたRIPデータと代替処理情報を含めた印刷制御情報を送信するようにすればよい。
次にステップ826では、メモリ部522に記憶された装置識別情報、及び代替処理情報をクリアした後に、本ルーチンを終了する。
上述のように、図10に示す処理ルーチンがDFE装置500Aで実行されることで、クライアントの希望する出力形態に関する情報が示す出力形態で画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能な画像記録装置に接続されたBEP装置へ、圧縮されたRIPデータ及び印刷制御情報を送信することができる。また、クライアントの希望する出力形態に関する情報が示す出力形態で画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能な画像記録装置が無い場合には、代替処理を実行する画像記録装置に接続されたBEP装置へ、圧縮されたRIPデータ、及び代替処理情報を含んだ印刷制御情報を送信することができる。
このため、DFE装置では、クライアントの希望する出力形態で処理が実行可能な画像記録装置を考慮することなく、BEP装置から受信した装置識別情報に応じた装置へRIPデータを送信することができる。また、RIPデータを送信するBEP装置に接続された画像記録装置の機能に関係なく、RIP処理を実行することができるので、後処理装置に依存して再RIP処理を行う必要がなく、効率よくRIPデータを作成することができる。
以上説明したように、本実施の形態では、クライアント端末から、DFE装置及び複数のBEP装置全てにクライアントの希望する出力形態に関する情報を示す印刷制御情報を含むPDLデータを送信する。各BEP装置では、受信したPDLデータに含まれる印刷制御情報に示される出力形態で、該BEP装置に接続された画像記録装置の処理特性による処理が実行可能であるか否かを判断し、判断結果を複数のBEP装置の内の1つのBEP装置に送信する。複数のBEP装置から判断結果を受信したBEP装置は、印刷制御情報に示される出力形態で処理が実行可能な画像記録装置の接続されたBEP装置を示す装置識別情報をDFE装置に送信する。DFE装置は、受信した装置識別情報に対応するBEP装置に、RIP処理したラスターデータと印刷制御情報とを送信する。このため、DFE装置側では、BEP装置等の後処理装置側の処理特性を考慮することなく、RIP処理を行うとともに、受信した装置識別情報に応じたBEP装置へとラスターデータ及び印刷制御情報を送信すればよい。このため、画像記録装置等の後処理装置の仕様によってDFE装置側の処理を変更したり機能を追加したりすることなく、汎用的にデコンポーズの機能に特化することができるので、DFE装置の汎用性を高めることができる。
また、画像記録装置等の後処理装置が更新されるたびに、DFE装置側の機能を変更する必要がないので、コスト削減及び製造の容易さを期待することができる。
更に、DFE装置では、BEP装置に接続された画像記録装置等の後処理装置で実現可能な処理を示す出力形態が示された印刷制御情報をクライアント端末から受信したか否かを判別する前に、クライアント端末から受信したPDLデータに基づいてRIP処理を開始することができるので、後処理装置に依存して再RIP処理を行うことなく、生産性の向上を期待することができる。
また、クライアント端末400では、PDLデータに含まれるイメージデータについてRIP処理を行うDFE装置500Aにのみイメージデータを含むPDLデータを送信し、印刷制御情報に基づいて、該印刷情報に示される出力形態での処理が実行可能か否かを判別するBEP装置600A及び600Bには、イメージデータを含まないイメージ無PDLデータを送信することができるので、効率よくPDLデータを送信することができるとともに、LAN、及びBEP装置の負荷を軽減することができる。
また、クライアント端末400では、BEP装置600Aから受信した代替処理情報及び対応するBEP装置の装置識別情報を表示部400Bに表示することができる。このため、クライアントに対して、印刷指示の入力によって設定した出力形態で処理を実行可能な画像記録装置が存在しないことを提示するとともに、該出力形態の処理に代用する代替処理と、該代替処理を実行可能な画像記録装置に接続されたBEP装置を識別するための装置識別情報を提示することができる。
また、BEP装置600Aでは、その他のBEP装置600Bから、クライアント端末400から受信したイメージ無PDLデータに含まれる印刷制御情報に示される出力形態で処理が実行可能な画像記録装置に接続されたBEP装置であるか否かの判断結果を受信するとともに、受信した判断結果と、BEP装置600A本体の判断結果とに基づいて、処理可能な画像記録装置に接続されたBEP装置の装置識別情報を、クライアント端末400に送信することができる。
また、BEP装置600Aでは、クライアント端末400から受信したイメージ無PDLデータに含まれる印刷制御情報に示される出力形態で該BEP装置に接続された画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行不可能であるときには、代替処理情報をクライアント端末400に送信することができるので、クライアント端末400へ、処理が実行不可能であることを示す情報と、代替処理情報を提供することができる。
また、更にクライアント端末400におけるクライアントの操作指示によって代替処理が選択されて、クライアント端末400から選択された代替処理情報及び対応する装置識別情報が返信されると、該返信された代替処理情報に応じた装置識別情報と、代替処理情報とを、処理が実行可能なBEP装置を示す情報としてDFE装置500Aへ送信することができる。
また、DFE装置500Aは、クライアントの希望する出力形態に関する情報が示す出力形態で画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能な画像記録装置に接続されたBEP装置へ、圧縮されたRIPデータ及び印刷制御情報を送信することができる。
また、DFE装置500Aは、クライアントの希望する出力形態に関する情報が示す出力形態で画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能な画像記録装置が無い場合には、代替処理を実行する画像記録装置に接続されたBEP装置へ、圧縮されたRIPデータ、及び代替処理情報を含んだ印刷制御情報を送信することができる。
このため、DFE装置では、クライアントの希望する出力形態で処理が実行可能な画像記録装置を考慮することなく、BEP装置から受信した装置識別情報に応じた装置へRIPデータを送信することができる。また、RIPデータを送信するBEP装置に接続された画像記録装置の機能に関係なく、RIP処理を実行することができるので、後処理装置に依存して再RIP処理を行う必要がなく、効率よくRIPデータを作成することができる。
また、画像記録装置の処理特性に依存した処理を全てBEP装置600が担当することにより、システムの高い汎用性を実現することができる。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記の実施形態は、請求項にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組合せにより種々の発明を抽出できる。実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
なお、本実施の形態では、PDLデータデータ作成部400Eでイメージデータを含むPDLデータと、イメージデータを含まないイメージ無PDLデータを作成するものとし、PDLデータをDFE装置500Aに送信し、イメージ無PDLデータをBEP装置(600A、600B)に送信するものとして説明したが、PDLデータ作成部400Eで、イメージデータを含むPDLデータと、PDLで記述された印刷制御情報として、イメージ無PDLデータを作成するようにしてもよい。このようにPDLデータ及びイメージ無PDLデータを作成することで、更に効率化を図ることができるとともに、LAN及びクライアント端末400及びBEP装置500Bの負荷を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、LAN及びBEP装置の負荷を軽減するために、クライアント端末400は、DFE装置500Aにはイメージデータを含むPDLデータを送信し、BEP装置(600A、600B)には、イメージデータを含まないイメージ無PDLデータを送信するものとして説明したが、このような形態に限られるものではなく、クライアント端末400からDFE装置500A、BEP装置600A及びBEP装置600Bの全てに、イメージデータを含むPDLデータを送信するようにしてもよい。この場合、各BEP装置(600A及び600B)では、受信したPDLデータに含まれる印刷制御情報を読出して、読出した印刷制御情報に示される出力形態で処理が実行可能か否かを判別するようにすればよい。
また、本実施の形態では、説明を簡略するために、1つのBEP装置600Bが高速LAN523に接続されているものとして説明したが、このような形態に限られるものではなく、複数のBEP装置600Bが高速LAN523に更に接続されるようにしてもよい。
また、更に高速LAN523に、クライアント端末400から受信した印刷制御情報に基づいて画像が形成された記録媒体に対してホチキス止めや中とじ等の後処理を行う後処理専用の後処理装置や、画像記録装置11Aを直接接続するとともに、各々担当されるBEP装置に接続するようにしてもよい。この場合、高速LANに接続された各画像記録装置及び後処理装置各々に、上記BEP装置600Bに設けられるものとして説明した判定部633を設けるようにすればよい。更に上記各画像記録装置及び後処理装置では、判断結果をDFE500Aに送信した後に、各々の装置に接続されたBEP装置からの制御に応じて、各種出力形態に応じた処理が実行されるようにすればよい。
なお、圧縮/伸張の処理に際しては、線画や文字等主に2値で表される画像オブジェクト(線画文字オブジェクトLW(Line Work))と背景部や写真部等主に多階調で表される画像オブジェクト(多階調画像オブジェクトCT(Continuous Tone))等、画像オブジェクトの特性に応じて、適応した処理とすることもできる。
本実施の形態に係る画像形成システムの全体構成を示す概略図である。 画像形成システムの一実施形態を示す図である。 DFE装置およびBEP装置の1実施形態を示すブロック図である。 上記実施の形態に係るシステムの利用形態例の説明図であり、(A)は、クライアント指示に基づく出力形態との関わりにおけるバックエンドプロセッサの処理の説明図、(B)は、出力側に異常が発生した場合のバックエンドプロセッサの処理の説明図である。 従来の画像形成システムの概略を示す図であり、(A)はシステム構成の概略図であり、(B)はDFE装置とIOTモジュールとの関係における接続例を示す図である。 本実施の形態に係るクライアント端末、DFE装置、及びBEP装置の1実施形態を示すブロック図である。 本実施の形態に係るクライアント端末で実行される処理を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るBEP装置で実行される処理を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る図8に示すBEP装置とは異なる他のBEP装置で実行される処理を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るDFE装置で実行される処理を示すフローチャートである。
符号の説明
11A、11B 画像記録装置
400 クライアント端末
500A DFE装置
600A、600B BEP装置
603 画像記憶部
605 出力形態解釈部
611A メモリ部
611 実行可能処理判断部
611A 上記メモリ部
612 メモリ部
613 実行可能装置特定部
614 代替処理装置特定部
615 印刷部
609 判定部
616 印刷部
616 制御部
620 印刷制御部
622 出力形態特定部
631 出力形態解釈部
632A メモリ部
632 実行可能処理判断部

Claims (3)

  1. 出力形態に関する情報及び画像データを含む印刷ジョブに含まれる画像データに基づいてイメージデータを生成して出力するフロントエンドプロセッサと、前記イメージデータに基づいて画像を所定の記録媒体上に記録する画像記録装置との間に設置される画像形成支援装置であって、
    前記出力形態に関する情報、及び前記イメージデータを受信するための受信手段と、
    前記受信手段により前記出力形態に関する情報を受信したときに、受信した該出力形態に関する情報が示す出力形態で、前記画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能か否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段によって前記処理が実行可能と判別されたときに、前記処理が実行可能な画像記録装置に接続された画像形成支援装置であることを示すと共に前記イメージデータを受信するための識別情報を、前記フロントエンドプロセッサに送信する送信手段と、
    を備えた画像形成支援装置。
  2. 出力形態に関する情報及び画像データを含む印刷ジョブに含まれる画像データに基づいてイメージデータを生成して出力するフロントエンドプロセッサと、前記フロントエンドプロセッサと前記イメージデータに基づいて画像を所定の記録媒体上に記録する画像記録装置との間に設置される画像形成支援装置と、を備えた画像形成支援システムであって、
    前記画像形成支援装置を、
    前記出力形態に関する情報及び前記イメージデータを受信する受信手段と、
    前記受信手段により前記出力形態に関する情報を受信したときに、受信した該出力形態に関する情報が示す出力形態で、前記画像記録装置の処理特性に依存した処理が実行可能か否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段によって前記処理が実行可能と判別されたときに、前記処理が実行可能な画像記録装置に接続された画像形成支援装置であることを示すと共に前記イメージデータを受信するための識別情報を送信する送信手段と、で構成し、
    前記フロントエンドプロセッサを、
    前記印刷ジョブ、及び前記識別情報を受信する入力手段と、
    前記入力手段によって前記識別情報が受信されたときに、該識別情報に応じた前記画像形成支援装置へ、前記入力手段によって受信された前記印刷ジョブに含まれる画像データに基づいて生成したイメージデータを送信するイメージデータ送信手段と、で構成した画像形成支援システム。
  3. 前記画像形成支援装置の前記送信手段は、前記判別手段によって前記処理が実行不可能と判別されたときに、前記処理の代替となる前記画像記録装置の処理特性に依存した代替処理を示す代替処理情報を前記印刷ジョブの送信元へ送信することを特徴とする請求項2に記載の画像形成支援システム。
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