JP2005266582A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】大板貼り合わせ方式、及び液晶滴下方式により液晶表示装置を製造する際、セルギャッを均一にすることができ、歩留まりを向上させることができる液晶表示装置の製造方法を提供する。
【解決手段】一方の大板10Mに1つ以上構成された素子基板10の表面に、液晶充填領域400を形成するようメインシール41を連続的かつ枠状に形成する工程と、一方の大板10Mの液晶充填領域400以外の表面に、連続する形状にダミーシール51を形成する工程と、を有し、ダミーシール51を形成する工程は、一方の大板10Mの液晶充填領域400以外の表面に、連続する形状に第1のシール51aを形成する工程、及び一方の大板10Mの液晶充填領域400以外の表面に、連続する形状に形成された第1のシール51aの外周を覆うよう第2のシール51bを形成する工程であることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、液晶表示装置の製造方法に関し、特に大板組立方式及び液晶滴下方式により製造する液晶表示装置の製造方法に関する。
周知のように、液晶表示装置は、ガラス基板、石英基板等からなる2枚の基板間に液晶を封入して構成されており、一方の基板に、例えば薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、TFTと称す)等のスイッチング素子及び画素電極をマトリクス状に配置し、他方の基板に共通電極を配置して、両基板間に封止した液晶層の光学特性を画像信号に応じて変化させることで、画像表示を可能としている。
また、TFTを配置したTFT基板と、このTFT基板に相対して配置される対向基板とは、別々に製造される。TFT基板及び対向基板は、例えば大板のガラス又は石英基板上に、所定のパターンを有する半導体薄膜、絶縁性薄膜又は導電性薄膜を積層することによって1つ以上構成される。層毎に各種膜の成膜工程とフォトリソグラフィ工程を繰り返すことによって、形成されるのである。
このようにして形成されたTFT基板及び対向基板は、パネル組立工程において高精度に貼り合わされる。このパネル組立工程は、先ず、各基板の製造工程において夫々製造されたTFT基板と対向基板との液晶層と接する面上に、液晶分子を基板面に沿って配向させるための配向膜を形成する。この配向膜は、例えばポリイミドを約数十ナノメータの厚さで印刷することにより形成される。
その後、焼成を行い、さらに電圧無印加時の液晶分子の配列を決定させるためのラビング処理を施す。次いで、大板上に構成された、例えばTFT基板上の周縁に、接着剤となるシール材を枠状に規定の高さになるように描画または印刷により形成し、このシール材の内側の基板上の領域(以下、液晶充填領域と称す)に、規定量の液晶を滴下する。
その後、大板組立方式の場合は、TFT基板が構成された大板を、対向基板が構成された大板に、TFT基板と対向基板が対向配置されるよう、シール材を介して真空下において貼り合わせ、アライメントを施しながら圧着硬化させ、その後、貼り合わされた大板から、対向配置されたTFT基板及び対向基板の組毎に分断することにより、液晶表示装置はそれぞれ製造されるのである。
ところで、上述した液晶表示装置の製造方法において、TFT基板が構成された大板と、対向基板が構成された大板とを貼り合わせる際、いずれかの大板に反りが発生していると、分断されたTFT基板と対向基板との間の間隔(以下、セルギャップと称す)が均一にならないといった問題がある。
上記事情に鑑みて、大板同士を貼り合わせる際、一方の大板の液晶充填領域外に、枠状のダミーシールを描画または印刷により形成し、シール材及びダミーシールを介して大板同士を貼り合わせ、シール材とダミーシール間においてまたはダミーシールにおいて密閉空間を形成する技術の提案がなされている(例えば特許文献1参照)。
真空下において大板同士を貼り合わせた後、大気開放することにより、上記密閉空間は、該空間体積が縮小することから、上記大板間に大気圧である一定の圧力を加えることができる。このことにより、貼り合わされた大板同士から分断されたTFT基板と対向基板間のセルギャップを均一にすることが実現できる。
特開2002−244141号公報
しかしながら、ダミーシールは描画または印刷により形成されるため、一方の大板に反りが発生していたり、また描画中のダミーシールに気泡が混入していたりすると、ダミーシールが途切れてしまう場合がある。
その結果、貼り合わされた大板間に密閉空間が形成されないため、大板間に大気圧が加わらず、TFT基板及び対向基板間のセルギャップの均一性が悪くなり、歩留まりが低下してしまうといった問題があった。
本発明は上記問題点に着目してなされたものであり、その目的は、大板貼り合わせ方式、及び液晶滴下方式により液晶表示装置を製造する際、セルギャッを均一にすることができ、歩留まりを向上させることができる液晶表示装置の製造方法を提供するにある。
上記目的を達成するために本発明に係る液晶表示装置の製造方法は、一対の基板の少なくとも一方の基板の表面に複数の液晶パネルの液晶充填領域に対応するようにシール材にて枠状のシール形成部を複数形成し、前記一方の基板面上の前記複数の枠状のシール形成部内に液晶を滴下し、減圧下で前記一方の基板と他方の基板とを貼り合せて液晶封入を行う多数個取りの液晶表示装置の製造方法であって、前記一方の基板または前記他方の基板の表面に、前記複数の枠状のシール形成部を囲むように、連続する形状にダミーシールを形成する工程を有し、前記ダミーシールを形成する工程は、前記一方の基板または前記他方の基板の表面に、前記複数の枠状のシール形成部を囲むように、連続する形状の第1のダミーシールを形成する工程と、前記第1のダミーシールの外周を囲むように第2のダミーシールを形成する工程と、を備えることを特徴とする。
また、一対の基板の少なくとも一方の基板の表面に複数の液晶パネルの液晶充填領域に対応するようにシール材にて枠状のシール形成部を複数形成し、前記一方の基板面上の前記複数の枠状のシール形成部内に液晶を滴下し、減圧下で前記一方の基板と他方の基板とを貼り合せて液晶封入を行う多数個取りの液晶表示装置の製造方法であって、前記一方の基板または前記他方の基板の表面に、前記複数の枠状のシール形成部を囲むように、連続する形状の第1のダミーシールを形成する工程と、前記第1のダミーシールの外周を囲むように第2のダミーシールを形成する工程と、前記一方の基板または前記他方の基板の前記液晶充填領域に液晶を滴下する工程と、前記一方の基板と前記他方の基板とを、前記シール材及び前記第1のダミーシール及び前記第2のダミーシールを介して真空下において貼り合わせる工程と、前記貼り合わせた前記一方の基板及び前記他方の基板に、大気圧を加えて、前記一方の基板と前記他方の基板との間のギャップを、規定の間隔となるよう加圧する工程と、前記貼り合わせた前記一方の基板及び前記他方の基板から、前記複数の液晶パネルを分断する工程と、を有することを特徴とする。
本発明の液晶表示装置の製造方法によれば、一対の基板の内、表面に複数の液晶パネルが構成された一方の基板と、該一方の基板に対向配置される他方の基板とを貼り合わす際、シール材のみならず、第1のシール及び第2のシールにより構成されたダミーシール材を介して大気圧を用いて加圧して貼り合わした。
よって、加圧の際、ダミーシールが途切れることを防ぐことができるため、上記素子基板と該素子基板に対向する基板間に確実に圧力を加えることができることから、貼り合わされた一対の基板から、液晶パネルを分断した際、液晶パネルのセルギャップを均一に製造することができ、歩留まりを向上させることができるという効果を有する。
さらに、前記ダミーシールを形成する工程は、前記シール形成部が形成された領域の外周を連続的に囲むよう形成することを特徴とする。また、前記ダミーシールと前記シール形成部との間に、密閉空間が形成されることを特徴とする。
本発明の液晶表示装置の製造方法によれば、貼り合わされた一対の基板間の二重のダミーシールとシール形成部との間に密閉空間が形成されることにより、大気圧によって、一対の基板間のギャップを、規定の間隔となるよう加圧した際、前記密閉空間は、該空間体積が縮小する。
このことにより、一対の基板間に確実に圧力を加えることができることから、切断後に形成された液晶パネルのセルギャップを均一に製造することができ、歩留まりを向上させることができるという効果を有する。
さらに、前記ダミーシールを形成する工程は、前記シール形成部が形成された領域の外周を部分的に囲むよう形成することを特徴とする。
本発明の液晶表示装置の製造方法によれば、二重のダミーシールを形成する際、前記シール形成部が形成された領域の外周を連続的に囲むよう形成するよりも、コストを削減してダミーシールを形成することができ、また大板から容易に一対の基板から液晶パネルを切断しやすいという効果を有する。
また、前記ダミーシールを構成する前記第1のシールと前記第2のシールとの間に、密閉空間が形成されることを特徴とする。
本発明の液晶表示装置の製造方法によれば、貼り合わされた一対の基板間に密閉空間が形成されることにより、大気圧によって、一対の基板間のセルギャップを、規定の間隔となるよう加圧した際、前記密閉空間は、該空間体積が縮小する。
このことにより、前記一対の基板間に確実に圧力を加えることができることから、切断後に形成された液晶パネルのセルギャップを均一に製造することができ、歩留まりを向上させることができるという効果を有する。
さらに、前記ダミーシールを形成する工程は、前記第1のシールと前記第2のシールとを連結する第3のシールを1または複数形成することにより、前記ダミーシールを梯子状に形成することを特徴とする。
本発明の液晶表示装置の製造方法によれば、ダミーシールを梯子状に形成することにより、大気圧による加圧の際、ダミーシールが途切れることをより効果的に防ぐことができる。
よって、前記一対の基板間に確実に圧力を加えることができることから、切断後に形成された液晶パネルのセルギャップを均一に製造することができ、歩留まりを向上させることができるという効果を有する。
また、前記ダミーシールを構成する前記第1のシールと前記第2のシールと前記第3のシールとの間に、密閉空間が形成されることを特徴とする。
本発明の液晶表示装置の製造方法によれば、貼り合わされた一対の基板間においてダミーシールを構成する第1のシールと第2のシールと第3のシールとの間に密閉空間が形成されることにより、大気圧によって、一対の基板間のセルギャップを、規定の間隔となるよう加圧した際、前記密閉空間は、該空間体積が縮小する。
このことにより、前記一対の基板間に確実に圧力を加えることができることから、切断後に形成された液晶パネルのセルギャップを均一に製造することができ、歩留まりを向上させることができるという効果を有する。
さらに、前記ダミーシールを形成する工程は、前記第1のシールと前記第2のシールとの間を前記第3のシールにより充填して形成することにより、前記ダミーシールを前記表面方向に幅を有した形状に形成することを特徴とする。
本発明の液晶表示装置の製造方法によれば、前記ダミーシールを表面方向に幅を有した形状に形成することにより、大気圧による加圧の際、ダミーシールが途切れることをより効果的に防ぐことができる。
よって、前記一対の基板間に確実に圧力を加えることができることから、一対の基板間のセルギャップを均一に製造することができ、歩留まりを向上させることができるという効果を有する。
以下、図面を参照にして本発明の実施の形態を説明する。尚、本実施の形態は、液晶表示装置に用いる一対の基板の内、一方の基板は、素子基板であるTFT基板となり、また他方の基板は、TFT基板に対向する基板(以下、対向基板と称す)となる。
先ず、図1、図2を参照して、本実施の形態の液晶表示装置の製造方法によって、製造される液晶表示装置の構成について説明する。
図1は、液晶表示装置のTFT基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板側から見た平面図、図2は、TFT基板と対向基板とを貼り合わせて液晶を封入する組立工程終了後の液晶表示装置を、図1中のII−II線に沿って切断した横断面図である。
同図に示すように、本発明における液晶パネルである液晶表示装置100は、TFT基板10とそれに対向して設けられる対向基板20との間に液晶50を封入して構成される。TFT基板10上に画素を構成する画素電極9a等がマトリクス状に配置される。
対向基板20に表示領域を区画する額縁としての遮光膜(BM)42が設けられている。遮光膜42は、例えば遮光性材料によって形成される。
遮光膜42の外側の領域に、液晶を封入するシール形成部であるシール材(以下、メインシールと称す)41がTFT基板10と対向基板20との間に形成されている。メインシール41は、例えばTFT基板10の輪郭形状に略一致するように配置され、TFT基板10と対向基板20とを相互に固着する。また、メインシール41に、ギャップ材70(図6参照)が混入されており、該ギャップ材70により液晶表示装置100のセルギャップは規定される。
TFT基板10のメインシール41の外側の領域に、データ線駆動回路61及び実装端子62がTFT基板10の一辺に沿って設けられており、この一辺に隣接する2辺に沿って、走査線駆動回路63が設けられている。
TFT基板10の残る一辺に、画面表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路63間を接続する複数の配線64が設けられている。また、対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所においては、TFT基板10と対向基板20との間を電気的に導通させる導通材65が設けられている。
次に、このように構成される液晶表示装置100の製造方法について、図3〜図11を用いて説明する。尚、本実施の形態における液晶表示装置は、1または複数個のTFT基板10が構成された一方の大板と、1または複数個の対向基板20が構成された他方の大板とが対向配置するよう貼り合わせた後、対向配置されたTFT基板10及び対向基板20を分断することにより液晶表示装置100を製造する、所謂多数個取りの大板組立方式により製造される。
図3は、本発明の一実施の形態を示す液晶表示装置の製造方法を示すフローチャート、図4は、図3の部分工程図、図5は、図4の工程aを示す分断前の複数個のTFT基板が構成された大板の平面図、図6は、図5のVI−VI線に沿う横断面図、図7は、図5のダミーシールを構成する第2のシールが途切れてしまったことを示す概略平面図、図8は、図5のダミーシールを梯子状に形成したことを示す平面図、図9は、図8のダミーシールを構成する第1のシール及び第2のシールが途切れてしまったことを示す概略平面図、図10は、図5のダミーシールを大板の表面方向に幅を有した形状に形成したことを示す平面図、図11は、図5のダミーシールをメインシールが形成された領域の外周を部分的に覆うよう形成したことを示す平面図である。
図3に示すように、TFT基板10と対向基板20(いずれも図2参照)とは、前述したように別々に製造される。先ず、TFT基板10を複数個構成する本発明における一方の大板10Mの製造方法を説明する。
先ず、大板10Mに、図4に示すように、既知の成膜工程により画素電極9a(図2参照)等の構成要素が形成されたTFT基板10を複数個構成して、ステップS2に移行する。尚、大板10Mは、図5に示すように、例えば四角状を有しており、透過型または反射型の石英、ガラス、シリコンウエハ(LCOS)等から構成されている。ステップS2では、大板10Mの一方の面(以下、表面と称す)の全面に配向膜を約数十ナノメータの厚さで形成してステップS3に移行する。
ステップS3では、ステップS2において形成された配向膜に、液晶表示装置100の電圧無印加時の液晶分子の配列を決定させるためのラビング処理を施してステップS4に移行し、さらにステップS4では、上記ラビング処理によって生じた塵埃を除去するための洗浄を行ってステップS5に移行する。
ステップS5では、TFT基板10及び対向基板20を貼り合わせるための接着剤の役割をする、例えば主成分がUV熱併用型樹脂により構成されたメインシール41を、図5に示すように、大板10Mの表面の配向膜上であって、TFT基板10の周縁部を囲むよう連続的かつ枠状に、例えば9μm〜15μmの高さに、例えばディスペンサによりそれぞれ描画する(図4−a)。このことにより、TFT基板10のメインシール41に囲まれた領域は、後述する液晶50が滴下される液晶充填領域400となる。
尚、メインシール41に、図6に示すように、ガラスボールまたはガラスファイバにより形成された、略球状を有する既知のスペーサービーズ(以下、ギャップ材と称す)70が混入されており、製造される液晶表示装置100のセルギャップは、ギャップ材70により所望の高さに規定される。また、メインシール41を形成するとともに、TFT基板10及び対向基板20を電気的に導通させる導通材65(図2参照)も塗布する、その後、ステップS6に移行する。
ステップS6では、一方の大板10M及び後述する他方の大板20Mを貼り合わせるための接着剤の役割をする、例えば主成分がUV熱併用型樹脂により構成されたダミーシール51を、メインシール41と同じかやや高い高さに、例えばディスペンサにより描画する(図4−(a))。
詳しくは、図5に示すように、大板10Mの表面上であって、液晶充填領域400以外に、複数構成されたTFT基板10が形成された領域の外周を囲むよう、連続的かつ枠状に、第1のシール51aを描画し、さらに、該第1のシール51aをある一定の任意の間隔を有して囲むよう、第2のシール51bを描画してダミーシール51を形成する。その後、ステップS7に移行する。
尚、ダミーシール51にも、図6に示すように、ガラスボールまたはガラスファイバにより形成された、既知の略球状を有するギャップ材70が混入されており、ギャップ材70により、貼り合わされた一対の大板10Mと大板20Mとのギャップは所望の高さに規定される。
ステップS7では、既知の液晶滴下方式により、規定量の液晶50を、液晶充填領域400にそれぞれ滴下して(図4−(b))、ステップS8に移行し、該ステップS8では、大板10Mを真空雰囲気下に移動させてステップS14に移行する。
次に、対向基板20を複数個構成する本発明における他方の大板20Mの製造方法を説明する。
先ず、ステップS9において、他方の基板である大板20Mに、既知の成膜工程により図示しない画素電極等の構成要素を一方の面(以下、表面と称す)の全面に形成して、ステップS10に移行する。尚、大板20Mは、透過型または反射型の石英、ガラス、シリコンウエハ(LCOS)等から構成されている。
ステップS10では、大板20Mの表面の全面に、配向膜を約数十ナノメータの厚さで形成してステップS11に移行し、ステップS11では、ステップS10で形成された配向膜に、液晶表示装置100の電圧無印加時の液晶分子の配列を決定させるためのラビング処理を施してステップS12に移行する。
さらにステップS12では、上記ラビング処理によって生じた塵埃を除去するための洗浄を行ってステップS13に移行し、該ステップS13では、大板20Mを真空雰囲気下に移動させてステップS14に移行する。
ステップS14では、上述したように形成された大板10Mに大板20Mを、図4−(c)に示すように、メインシール41及びダミーシール51を押しつぶすようにして、メインシール41及びダミーシール51を介して貼り合わせる。
このことにより、ダミーシール51とメインシール41との間には、密閉空間700が形成され、また、ダミーシール51を構成する第1のシール51aと第2のシール51bとの間にもまた密閉空間800が形成される。その後、ステップS15に移行する。
ステップS15では、真空雰囲気下から大気圧に開放する。このことにより、貼り合わされた大板10M及び大板20Mには、図4−(d)に示すように、大気圧Fが加わる。詳しくは、密閉空間700及び800は、大気開放後も依然として真空状態が保持された状態である。
このため、大気圧より低い気圧の密閉空間700及び800は、その空間の気圧を大気圧に近づけるよう体積を縮小する。これにより、密閉空間700及び800を中心として、一対の大板10M及び20Mを縮小するように作用する強い加圧力が発生する。
ここで、メインシール41及びダミーシール51に、ギャップ材70が混入されている。従って、一対の大板10M及び20Mは、ギャップ材70の高さまで押しつぶされる。その後、ステップS16に移行する。
ステップS16では、メインシール41及びダミーシール51にUV光を照射し、その後、一対の大板10M及び20Mを高温下に移動させる。このことにより、主成分がUV熱併用型樹脂により構成されたダミーシール51及びメインシール41は硬化する。その後、ステップS17に移行する。
ステップS17では、一対の大板10M及び20Mから複数メインシール41を介して対向配置されたTFT基板10及び対向基板20を切り出すことにより分割する。このことにより、続くステップS18において、図4−(e)に示すように、液晶表示装置100が実装される。
このように、本発明の一実施の形態においては、液晶表示装置100を製造する際、TFT基板10が複数構成された大板10Mと、対向基板20が複数構成された大板20Mを貼り合わせるために用いるダミーシール51を、大板10Mの表面に、連続的かつ枠状に第1のシール51aと、第2のシール51bとにより二重に形成した。
このことにより、貼り合わされた後のダミーシール51とメインシール41との間に密閉空間700が形成され、また、第1のシール51aと第2のシール51bとの間に密閉空間800が形成される。
よって、図7に示すように、仮に、ダミーシール51の第1のシール51aまたは第2のシール51bの一部が、大板10Mまたは大板20Mに反りが発生していたり、また描画中の第2のシール51bに気泡が混入していたりすることに起因して途切れてしまい、密閉空間800は密閉が保たれなくなってしまったとしても、ダミーシール51を二重に形成することにより、第1のシール51aまたは第2のシール51bとメインシール41との間の密閉空間700を密閉に保つことができる。
このことにより、一対の大板10Mと大板20Mに確実に大気圧を加えることができることから、切断されたTFT基板10と対向基板20とのセルギャップを均一に製造することができ、歩留まりを向上させることができる。
尚、本実施の形態においては、ダミーシール51は、図5に示すように、大板10Mの表面上であって、液晶充填領域400以外に、複数構成されたTFT基板10の外周を囲むよう、連続的かつ枠状に、第1のシール51aを描画し、さらに、該第1のシール51aをある一定の任意の間隔を有して囲むよう、第2のシール51bを描画して形成すると示した。
これに限らず、ダミーシール51を、図8に示すように、第1のシール51aと第2のシール51bとを、第3のシール51cを1または複数形成することにより連結し、ダミーシール51を梯子状に形成してもよい。
この場合、大板10Mに大板20Mを、図4−(c)に示すように、メインシール41及びダミーシール51を介して貼り合わせた際、ダミーシール51を構成する第1のシール51aと第2のシール51bと第3のシール51cとの間に密閉空間800が形成される。
よって、ダミーシール51を梯子状に形成することにより、仮に、ダミーシール51の第1のシール51a及び第2のシール51bの一部が、大板10Mまたは大板20Mに反りが発生していたり、また描画中の第1のシール51a及び第2のシール51bに気泡が混入していたりすることに起因して第1のシール51a及び第2のシール51bが途切れてしまったとしても、図9に示すように、ダミーシール51とメインシール41との間の密閉空間700の密閉を保つことができる。
このことから、一対の大板10Mと大板20Mにより確実に大気圧を加えることができることから、切断されたTFT基板10と対向基板20とのセルギャップを均一に製造することができ、歩留まりを向上させることができる。
また、ダミーシール51は、第1のシール51aと第2のシール51bとの間を、図10に示すように、第3のシール51cにより充填して形成することにより、上記表面方向に幅を有した形状に形成してもよい。
このことにより、大気圧による加圧の際、ダミーシール51が途切れることをより効果的に防ぐことができる。よって、一対の大板10Mと大板20Mにより確実に大気圧を加えることができることから、切断されたTFT基板10と対向基板20とのセルギャップを均一に製造することができ、歩留まりを向上させることができる。
さらに、ダミーシール51は、図11に示すように、メインシール41が形成された領域の外周を部分的に囲むよう形成してもよい。このことにより、ダミーシール51を形成する際、メインシール41が形成された領域の外周を連続的に囲むよう形成するよりも、コストを削減して形成することができ、また一対の大板から容易に一対のTFT基板10及び対向基板20を切断しやすくなる。
また、メインシール41及びダミーシール51は、複数のTFT基板10を構成した大板10Mに形成すると示したが、これに限らず、複数の対向基板20を構成した大板20Mに形成してもよい。さらに、大板10M及び大板20Mには、それぞれ1つのTFT基板10及び対向基板20を形成しても本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、大板10Mにメインシール41を描画してからダミーシール51を描画すると示したが、ダミーシール51を描画した後、メインシール41を描画してもよい。さらに、メインシール41を一方の基板に描画し、貼り合わせた際、液晶を液晶充填領域に位置するよう他方の基板に滴下してもよい。また、メインシール及びダミーシールは、描画に限らず、印刷により形成してもよい。
本実施の形態において製造される液晶表示装置には、例えばTFT素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置を例に挙げて示したが、これに限らず、TFD(薄膜ダイオード)等のアクティブ素子(能動素子)を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置に適用しても良い。
液晶表示装置のTFT基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板側から見た平面図。 図1中のII−II線に沿って切断した断面図。 本発明の一実施の形態を示す液晶表示装置の製造方法を示すフローチャート。 図3の部分工程図。 図4の工程aを示す分断前の複数個のTFT基板が構成された大板の平面図。 図5のVI−VI線に沿う横断面図。 図5のダミーシールを構成する第2のシールが途切れてしまったことを示す概略平面図。 図5のダミーシールを梯子状に形成したことを示す平面図。 図8のダミーシールを構成する第1のシール及び第2のシールが途切れてしまったことを示す概略平面図。 図5のダミーシールを大板の表面方向に幅を有した形状に形成したことを示す平面図。 図5のダミーシールをメインシールが形成された領域の外周を部分的に覆うよう形成したことを示す平面図。
符号の説明
10…TFT基板、10M…一方の大板、20…対向基板、20M…他方の大板、41…メインシール、51…ダミーシール、51a…第1のシール、51b…第2のシール、51c…第3のシール、100…液晶表示装置、400…液晶充填領域、700…密閉領域、800…密閉領域。

Claims (9)

  1. 一対の基板の少なくとも一方の基板の表面に複数の液晶パネルの液晶充填領域に対応するようにシール材にて枠状のシール形成部を複数形成し、前記一方の基板面上の前記複数の枠状のシール形成部内に液晶を滴下し、減圧下で前記一方の基板と他方の基板とを貼り合せて液晶封入を行う多数個取りの液晶表示装置の製造方法であって、
    前記一方の基板または前記他方の基板の表面に、前記複数の枠状のシール形成部を囲むように、連続する形状にダミーシールを形成する工程を有し、
    前記ダミーシールを形成する工程は、
    前記一方の基板または前記他方の基板の表面に、前記複数の枠状のシール形成部を囲むように、連続する形状の第1のダミーシールを形成する工程と、
    前記第1のダミーシールの外周を囲むように第2のダミーシールを形成する工程と、
    を備えることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 一対の基板の少なくとも一方の基板の表面に複数の液晶パネルの液晶充填領域に対応するようにシール材にて枠状のシール形成部を複数形成し、前記一方の基板面上の前記複数の枠状のシール形成部内に液晶を滴下し、減圧下で前記一方の基板と他方の基板とを貼り合せて液晶封入を行う多数個取りの液晶表示装置の製造方法であって、
    前記一方の基板または前記他方の基板の表面に、前記複数の枠状のシール形成部を囲むように、連続する形状の第1のダミーシールを形成する工程と、
    前記第1のダミーシールの外周を囲むように第2のダミーシールを形成する工程と、
    前記一方の基板または前記他方の基板の前記液晶充填領域に液晶を滴下する工程と、
    前記一方の基板と前記他方の基板とを、前記シール材及び前記第1のダミーシール及び前記第2のダミーシールを介して真空下において貼り合わせる工程と、
    前記貼り合わせた前記一方の基板及び前記他方の基板に、大気圧を加えて、前記一方の基板と前記他方の基板との間のギャップを、規定の間隔となるよう加圧する工程と、
    前記貼り合わせた前記一方の基板及び前記他方の基板から、前記複数の液晶パネルを分断する工程と、
    を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  3. 前記ダミーシールを形成する工程は、前記シール形成部が形成された領域の外周を連続的に囲むよう形成することを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置の製造方法。
  4. 前記ダミーシールと前記シール形成部との間に、密閉空間が形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
  5. 前記ダミーシールを形成する工程は、上記シール形成部が形成された領域の外周を部分的に囲むよう形成することを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置の製造方法。
  6. 前記ダミーシールを構成する前記第1のシールと前記第2のシールとの間に、密閉空間が形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
  7. 前記ダミーシールを形成する工程は、前記第1のシールと前記第2のシールとを連結する第3のシールを1または複数形成することにより、前記ダミーシールを梯子状に形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
  8. 前記ダミーシールを構成する前記第1のシールと前記第2のシールと前記第3のシールとの間に、密閉空間が形成されることを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置の製造方法。
  9. 前記ダミーシールを形成する工程は、前記第1のシールと前記第2のシールとの間を前記第3のシールにより充填して形成することにより、前記ダミーシールを表面方向に幅を有した形状に形成することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
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CN103185990A (zh) * 2011-12-27 2013-07-03 上海中航光电子有限公司 封框胶涂布方法、设备及液晶显示器
CN103676334A (zh) * 2012-09-03 2014-03-26 株式会社日本显示器 液晶显示装置的制造方法

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