JP2005263448A - エレベータの出入り口装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、既設の三方枠の上枠下部に気密材取付用上枠を取り付け、気密材取付用上枠と引き戸との間で遮煙構造を構築できるようにし、既設の三方枠の撤去に伴うコスト増および工期増を抑えることができるエレベータの出入り口装置の遮煙構造を得る。
【解決手段】気密材取付用上枠7が三方枠の上枠5の下部に取り付けられ、気密材17が昇降路側への延出量を中央部から両側に漸次少なくなるように戸の開閉経路に対して傾斜して気密材取付用上枠7に取り付けられている。また、接触板18が戸の開閉経路に対して気密材17と同様に傾斜するように戸8に取り付けられている。これにより、戸8の全閉時に、接触板18が気密材17に接触して、三方枠4の上縁部と戸8との間の隙間が閉塞される。
【選択図】図2

Description

この発明は、出入り口を構成する三方枠の上枠と引き戸との隙間を閉塞するエレベータの出入り口装置の遮煙構造に関するものである。
従来のエレベータ出入り口装置においては、遮煙シャッタを乗り場に設置し、火災時に遮煙シャッタを稼働させて乗り場を覆い、昇降路内への煙の侵入や昇降路から流出した煙の建物内への拡散を防止していた。しかし、遮煙シャッタを構築するための費用が嵩み、また、建築構造への制約が生じて乗り場スペースの利用に支障を及ぼしたり、さらには、美観が損なわれるという不具合があった。
この不具合を解消するために、エレベータの出入り口の上縁部および側縁部を構成する枠体と、出入り口を開閉する引き戸と、引き戸の上縁部に沿って配置されて枠体方向に突設され、引き戸の戸袋端寄りが引き戸の戸当たり端寄りよりも枠体側に突出する方向に傾斜して形成された傾斜遮煙板と、枠体の傾斜遮煙板に対向した縁部に沿って設けられ、引き戸が全閉した時に傾斜遮煙板に接する接触板と、引き戸の戸袋端寄りの側縁部に沿って設けられて枠体側に張り出して配置され、引き戸の全閉時に枠体の引き戸の側縁部に対向した縁部外側に接する側縁部遮煙板とを備え、戸の全閉時に、傾斜遮煙板と接触板との接触、さらには側縁部遮煙板と枠体の側縁部との接触により枠体と引き戸との隙間を塞ぎ、乗り場と昇降路との間の煙の流通を阻止する改良型のエレベータの出入り口装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2715828号公報
従来の改良型のエレベータの出入り口装置は、エレベータの新設時に設置されることを前提に構成されているものであり、特に出入り口の上縁部と引き戸との間の遮煙構造を構成する傾斜遮煙板およびこの傾斜遮煙板に接する接触板を取り付けるために、出入り口の上縁部を構成する枠体の部位が特殊な構造に構成されていた。
そこで、既設のエレベータの出入り口装置に遮煙構造を付加するために従来の改良型のエレベータの出入り口装置を適用する場合には、既設の枠体を撤去する必要があり、枠体の撤去・据え付け工事、ドア装置の撤去・据え付け工事、さらには壁の補修工事が行われ、多大なコスト増および据え付け工期増をもたらしてしまうという課題があった。
この発明は、既設の三方枠の上枠下部に気密材取付用上枠を取り付け、気密材取付用上枠と引き戸との間で遮煙構造を構築できるようにし、既設の三方枠の撤去に伴うコスト増および工期増を抑えることができるエレベータの出入り口装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータの出入り口装置は、エレベータの出入り口を構成する第1上枠および一対の縦枠を有する三方枠と、上記三方枠と所定の隙間を持って該三方枠の立面に沿って水平方向に移動して上記出入り口を開閉する引き戸と、上記第1上枠の下面に密着して上記出入り口の幅方向の全域に渡って取り付けられ、上記引き戸側を開口とする第2上枠と、戸当たり端側の上記第2上枠側への延出量が小さく、戸袋端側の上記第2上枠側への延出量が大きくなるように戸開閉経路に対して傾斜して、該引き戸の幅方向の全域に渡って、かつ、戸全閉時に上記第2上枠に相対するように上記引き戸に取り付けられた戸側遮煙部材と、上記引き戸の全閉時に、上記戸側遮煙部材が接触して上記引き戸と上記第1上枠との隙間を閉塞するように、上記第2上枠の開口から上記引き戸側への延出量を戸開閉経路に対して傾斜させて上記第2上枠に取り付けられた三方枠側遮煙部材と、を備えたものである。
この発明によれば、既設の三方枠の上枠下部に取り付けられた第2上枠と引き戸との隙間に遮煙構造を構築できるので、既設の三方枠の撤去や三方枠の撤去に伴う壁の補修等が不要となり、低コストで、かつ、短工期で既設のエレベータの出入り口装置の遮煙構造を実現できる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータの出入り口装置を乗り場側から見た正面図、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は図1のIII−III矢視断面図、図4は図1のIV−IV矢視断面図である。
各図において、出入り口装置は、エレベータの昇降路1に開口するように乗り場2に設けられた出入り口3と、出入り口3の上縁部および両側縁部を構成する上枠5および一対の縦枠6からなる三方枠4と、両端を一対の縦枠6に接するようにして上枠5の下面に取り付けられた気密材取付用上枠7と、出入り口3を開閉する戸(引き戸)8とを備えている。
なお、上枠5が第1上枠に相当し、気密材取付用上枠7が第2上枠に相当する。また、戸8は、横引き式の2枚両引き戸である。
そして、ハンガーケース9が、一端をボルト25aおよびナット25bにより上枠5に締着固定されて、昇降路1内の出入り口3上方に配置されている。このハンガーケース9には、三方枠4の立面に沿って水平方向に延びるトラック10が取り付けられている。また、ドアハンガー11が、一端をボルト26aおよびナット26bにより戸8の上面に締着固定されて、戸8の上方に延設されている。さらに、ローラ12が、ドアハンガー11の他端側に水平軸周りに回転自在に取り付けられている。そして、ローラ12がトラック10に走行自在に掛けられて、戸8がトラック10に吊設され、トラック10に案内されて水平方向に移動できるようになっている。これにより、戸8は、図2および図3に示されるように、三方枠4の立面との間に隙間Dを有して三方枠4に対面して配置され、三方枠4に沿って水平方向に互いに反対方向に移動して出入り口3を開閉する。
気密材取付用上枠7は、三方枠4と同様に鋼材やステンレスなどを用い、L字状の両先端部が直角に折り返された略L字状断面を有し、かつ、一対の縦枠6間の間隔と等しい長さを有する枠体に作製されている。取付片13は、鋼材やステンレスなどを用いてL字状に作製され、その一辺を気密材取付用上枠7の内壁面に溶接などにより固着されて一体に取り付けられている。固定プレート14は、鋼材やステンレスなどを用いて一対の縦枠6間の間隔と等しい長さの平板状に作製され、上枠5の下面に溶接や締着により密着状態に取り付けられている。そして、六角穴付き固定ボルト15により取付片13の他辺を固定プレート14に締着固定して、気密材取付用上枠7が上枠5に取り付けられている。
ここで、気密材取付用上枠7は、上枠5および一対の縦枠6と隙間なく、略L字状の両辺を下方および乗り場2側に向けて、三方枠4の昇降路側壁面および乗り側壁面に同一面位置となるように取り付けられている。そして、気密材取付用上枠7の昇降路側が開口している。
気密材取付部材16は、鋼材やステンレスなどを用いて、一対の縦枠6間の間隔と同等の長さを有するL字状に作製されている。そして、気密材取付部材16のL字状の底辺の幅(長さ方向と直交する方向の長さ)が長さ方向の中央部から両端に向かって漸次短くなるように形成され、L字状の起立辺の高さ(長さ方向と直交する方向の長さ)が一定に形成されている。そして、例えばフッ素ゴムなどからなる平板状の気密材17が起立辺の外面に長さ方向の全長に渡って貼り付けられている。この気密材取付部材16が、気密材17を気密材取付用上枠7の開口から昇降路側に延出させて、それぞれ六角穴付き固定ボルト15により底辺を固定プレート14に締着固定されて、気密材取付用上枠7内に取り付けられている。これにより、気密材17は、三方枠4の長さ方向の中央部から両側に向かって、気密材取付用上枠7の開口から昇降路側への延出量を漸次低減するように傾斜して配設されている。なお、気密材取付部材16および気密材17が三方枠側遮煙部材を構成している。
凹部8aが戸8の乗り場側壁面の上端側に幅方向(戸開閉方向)の全域に渡って形成されている。接触板18は、薄鋼板で戸8の幅(戸開閉方向の長さ)とほぼ同じ長さを有するL字状に作製されている。この接触板18は、その折り曲げ辺18aを凹部8a内に垂れ下げて、ドアハンガー11の下端と戸8の上面との間に介装され、ボルト26aおよびナット26bによりドアハンガー11とともに戸8に締着固着されている。そして、接触板18は、戸8の戸当たり端側の延出長さが短く、かつ、戸8の戸袋端側の延出長さが長くなるように戸8の開閉経路に対して傾斜して戸8の上面に取り付けられている。なお、接触板18の折り曲げ辺18aの凹部8aからの延出長さの戸8の開閉経路に対する傾斜は、気密材17の戸8の開閉経路に対する傾斜と同等である。これにより、戸8の全閉時、接触板18の折り曲げ辺18aが気密材17に当接し、気密材取付用上枠7(上枠5)と戸8との隙間Dが閉塞される。なお、接触板18が戸側遮煙部材を構成している。
固定金具19は鋼板をL字状に折り曲げ成形して、戸8の高さとほぼ同じ高さを有するように作製され、そのL字状の一辺を戸8の戸袋側端面にボルト27aおよびナット27bにより締着固定されている。側縁部遮煙板20は弾性変形しやすい薄鋼板で、固定金具19とほぼ同じ高さを有するように作製され、その一端をボルト28aおよびナット28bにより固定金具19のL字状の他辺に締着固定されて戸8の開閉方向と直交して配置されている。そして、戸8の全閉時に、側縁部遮煙板20が、弾性変形して三方枠4の縦枠6の外壁面に接触し、縦枠6と戸8との隙間Dが閉塞される。
下部遮煙板21は戸8の幅(開閉方向の長さ)とほぼ同じ長さに作製され、戸8の下端から下方に延出するように取り付けられている。この下部遮煙板21は敷居22の溝内に挿入され、敷居22の溝の底面に接触して、敷居22と戸8の下端との隙間Eが閉塞される。また、戸の脚23が戸8の下端に取り付けられ、敷居22の溝に係合して戸8の開閉動作における戸8の下端側の揺動を抑制する。
このように構成されたエレベータの出入り口装置においては、ローラ12がトラック10に案内されて走行し、2枚の戸8が開閉動作する。そして、戸8の開動作では、2枚の戸8が互いに離反するように移動し、出入り口3が開放される。この時、接触板18の折り曲げ辺18aは、戸8の戸当たり端側の延出長さが短く、戸8の戸袋端側の延出長さが長くなるように戸8の開閉経路に対して傾斜して戸8の上面に取り付けられているので、気密材17から離れた状態で戸袋側に移動する。
そして、戸8の全閉時(2枚の戸8が戸当たり状態に当接している時)には、接触板18の折り曲げ辺18aが気密材17に接触し、出入り口3の上縁部における気密材取付用上枠7(上枠5)と戸8との隙間Dが閉塞される。また、側縁部遮煙板20が、弾性変形して三方枠4の縦枠6の外壁面に接触し、出入り口3の戸袋側における縦枠6と戸8との隙間Dが閉塞される。さらに、下部遮煙板21が敷居22の溝内に収納されて溝底面に接触して、敷居22と戸8の下端との隙間Eが閉塞される。
これにより、建物の火災時に、建物内の煙が昇降路1内に進入したり、昇降路1から乗り場2に流出して建物に広がることが防止される。
つぎに、このエレベータの出入り口装置の遮煙構造の構築方法について説明する。
既設のエレベータの出入り口装置は、気密材取付用上枠7、気密材17、接触板18、固定金具19、側縁部遮煙板20および下部遮煙板21が布設されていないものとする。そして、既設の戸には、凹部8aが形成されていない。つまり、既設のエレベータの出入り口装置には、遮煙構造が構築されていない。
そこで、この既設のエレベータの出入り口装置に遮煙構造を構築するには、まず、ボルト26aを取り外して既設の戸とドアハンガー11との締着を解除し、既設の戸を出入り口3から乗り場2側に運び出す。そして、ローラ12とトラック10との係合が解除され、ドアハンガー11を出入り口3から乗り場2側に運び出す。
ついで、固定プレート14を上枠5の下面に溶接や締着により密着状態に取り付ける。そして、取付片13の他辺を固定プレート14に宛い、L型六角レンチ(図示せず)を気密材取付用上枠7の開口側から差し込んで六角穴付き固定ボルト15を締め付けて、気密材取付用上枠7を上枠5に取り付ける。
ついで、底辺を固定プレート14に宛い、L型六角レンチ(図示せず)を気密材取付用上枠7の開口側から差し込んで六角穴付き固定ボルト15を締め付けて、気密材17が貼り付けられている気密材取付部材16を気密材取付用上枠7に取り付ける。
そして、凹部8aが形成されている新規の戸8を用意する。この戸8には、固定金具19、側縁部遮煙板20および下部遮煙板21が予め取り付けられている。
ついで、ドアハンガー11を出入り口3から昇降路1内に運び込み、ローラ12をトラック10に掛けて、ドアハンガー11をトラック10に吊設する。さらに、側縁部遮煙板17および下部遮煙板18などが取り付けられた戸8が出入り口3から昇降路1内に運び込まれる。そして、ドアハンガー11、接触板18および戸8をボルト26aおよびナット26bにより締着固定し、戸8をトラック10に吊設し、遮煙構造の付設作業が終了する。
このように、このエレベータの出入り口装置の遮煙構造を採用すれば、既設のエレベータの出入り口装置の三方枠を取り替える必要がないので、三方枠4を撤去することに起因する多大なコスト増をなくすことができ、低コストで、短い付設工期で既設のエレベータの出入り口装置に遮煙構造を構築することができる。また、乗り場仕上げ面などの廃材も削減されるので、環境に配慮したものとなる。さらに、建築構造への制約がなく、高い自由度で乗り場2のスペースを使用することができ、しかも美観が損なわれることもない。
また、このエレベータの出入り口装置の遮煙構造は、既設のエレベータの出入り口装置に対して気密材取付用上枠7の布設や戸8の取り替えが必要となるが、既設の三方枠4の撤去費用・交換費用および壁の補修費用に比べれば、気密材取付用上枠7の布設や戸8の取り替え費用は著しく安価であり、既設の三方枠4の利用による低コスト化の効果を損なうものではない。
また、戸8に凹部8aを設け、気密材17と接触板18とを凹部8aと気密材取付用上枠7との間のスペース内で接触させるようにしているので、気密材17の中央部と両端との開閉方向と直交する方向の距離を、戸8と三方枠4との隙間Dより大きくすることができる。即ち、気密材17および接触板18の戸の開閉経路に対する傾斜を大きくできるので、気密材17と接触板18との接触による安定した遮煙密閉が実現できる。
また、戸8の高さ位置が既設のエレベータの出入り口装置と変わらないので、上の階の乗り場敷居との関係でハンガーケース9を上方に移動できないような既設のエレベータの出入り口装置にも適用できる。
なお、上記実施の形態1では、既設の戸をドアハンガー11から取り外して出入り口3から乗り場2側に運び出すものとしているが、既設の戸とドアハンガー11とを一緒に乗り場2側に運び出し、乗り場2で既設の戸をドアハンガー11から取り外してもよい。また、ドアハンガー11、接触板18および戸8を昇降路1内で締着一体化するものとしているが、ドアハンガー11、接触板18および戸8を乗り場2で締着一体化した後、昇降路1内に運び込み、トラック10に吊設するようにしてもよい。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2に係るエレベータの出入り口装置における上枠周りを示す要部拡大断面図である。
図5において、気密材取付部材16は、戸開閉方向の中央部における気密材17の昇降路側への突出量を少なくし、戸開閉方向の両端部では、気密材17が気密材取付用上枠7内に収納されるように、固定プレート14に締着固定されている。
また、戸8Aは、凹部がなく、接触板18が、戸当たり側端部では、その折り曲げ辺18aを戸8Aの乗り場側壁面に近接させて、戸袋側端部では、その折り曲げ辺18aを戸8Aの乗り場側壁面から離間させて、ドアハンガー11の下端と戸8Aの上面との間に介装され、ボルト26aおよびナット26bによりドアハンガー11とともに戸8Aに締着固着されている。この時、接触板18は、戸全閉時に、気密材17に密接するようになっている。そして、三方枠4の縦枠6の上部側に、戸8Aの開動作時に、接触板18との干渉を避ける切り欠き30が設けられている。さらに、側縁部遮煙板20が、戸全閉時に、切り欠き30を塞ぐように形成されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態2においても、既設の三方枠を利用して、既設のエレベータの出入り口装置に遮煙構造を構築できるので、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態2では、気密材取付用上枠7の布設、戸8Aの取り替え、切り欠き30の形成が必要となるが、既設の三方枠4の撤去費用・交換費用および壁の補修費用に比べれば、これらの費用は著しく安価であり、既設の三方枠4の利用による低コスト化の効果を損なうものではない。
また、気密材17の両端部を気密材取付用上枠7内に位置させ、気密材17と接触板18との少なくとも戸袋端側における接触を気密材取付用上枠7内で行わせるようにしているので、戸8に凹部8aを設けることなく、気密材17の中央部と両端との開閉方向と直交する方向の距離を、戸8Aと三方枠4との隙間Dより大きくすることができる。即ち、気密材17および接触板18の戸の開閉経路に対する傾斜を大きくできるので、気密材17と接触板18との接触による安定した遮煙密閉が実現できる。
また、切り欠き30が縦枠6の戸側上部に形成されているので、戸8Aの開閉動作時に、接触板18が切り欠き30内を通過し、縦枠6と干渉することなく戸8Aの開閉動作が行われる。
また、側縁部遮煙板20が、戸全閉時に、切り欠き30を塞ぐように形成されているので、戸全閉時に、切り欠き30を介しての煙の流通が阻止される。
また、戸8Aの高さ位置が既設のエレベータの出入り口装置より低くなるので、ドアハンガー11の長さを長くする必要はあるが、上の階の乗り場敷居との関係でハンガーケース9を上方に移動できないような既設のエレベータの出入り口装置にも適用できる。
なお、上記各実施の形態では、気密材17としてフッ素ゴムを用いるものとしているが、気密材の材料はフッ素ゴムに限定されるものではなく、弾性を有する耐熱材であればよく、例えばグラスウールをガラスクロスで巻いたもの、グラスファイバー等の不燃弾性体を、用いてもよい。
また、上記各実施の形態では、気密材17を三方枠4側に取り付け、接触板18を戸8、8A側に取り付けるものとして説明しているが、気密材17を戸8、8A側に取り付け、接触板18を三方枠4側に取り付けても、同様の効果が得られる。
また、上記各実施の形態では、気密材17を気密材取付部材16の起立辺に取り付けるものとしているが、接触板18が弾性を有し、接触板18と気密材取付部材16の起立辺とが弾性的に接触して、気密材取付用上枠7(上枠5)と戸8、8Aとの隙間Dを閉塞するようにすれば、気密材17を省略することができる。
また、上記各実施の形態では、横引き式の2枚両引き戸に適用するものとしているが、この発明は、横引き式の2枚両引き戸に限定されるものではなく、例えば横引き式の1枚片引き戸、横引き式の2枚片引き戸に適用しても同様の効果が得られる。ここで、片引き戸の場合には、遮煙ゴムが戸の戸当たり側端面の高さ方向の全域に渡って配設され、戸全閉時に、遮煙ゴムが三方枠の縦枠に当接し、戸の戸当たり側端面と縦枠との間の隙間を閉塞する。
また、上記各実施の形態では、エレベータの乗り場の出入り口装置に適用するものとして説明しているが、エレベータの乗りかごの出入り口装置に適用しても、同様の効果が得られる。
この発明の実施の形態1に係るエレベータの出入り口装置を乗り場側から見た正面図である。 図1のII−II矢視断面図である。 図1のIII−III矢視断面図である。 図1のIV−IV矢視断面図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータの出入り口装置における上枠周りを示す要部拡大断面図である。
符号の説明
4 三方枠、5 上枠(第1上枠)、6 縦枠、7 気密材取付用上枠(第2上枠)、8、8A 引き戸、8a 凹部、16 気密材取付部材(三方枠側遮煙部材)、17 気密材(三方枠側遮煙部材)、18 接触板(戸側遮煙部材)、30 切り欠き。

Claims (3)

  1. エレベータの出入り口を構成する第1上枠および一対の縦枠を有する三方枠と、
    上記三方枠と所定の隙間を持って該三方枠の立面に沿って水平方向に移動して上記出入り口を開閉する引き戸と、
    上記第1上枠の下面に密着して上記出入り口の幅方向の全域に渡って取り付けられ、上記引き戸側を開口とする第2上枠と、
    戸当たり端側の上記第2上枠側への延出量が小さく、戸袋端側の上記第2上枠側への延出量が大きくなるように戸開閉経路に対して傾斜して、該引き戸の幅方向の全域に渡って、かつ、戸全閉時に上記第2上枠に相対するように上記引き戸に取り付けられた戸側遮煙部材と、
    上記引き戸の全閉時に、上記戸側遮煙部材が接触して上記引き戸と上記第1上枠との隙間を閉塞するように、上記第2上枠の開口から上記引き戸側への延出量を戸開閉経路に対して傾斜させて上記第2上枠に取り付けられた三方枠側遮煙部材と
    を備えていることを特徴とするエレベータの出入り口装置。
  2. 上記三方枠との隙間を拡大する凹部が、戸全閉時に上記第2上枠に相対する上記引き戸の三方枠側壁面の上縁部に形成され、上記戸側遮煙部材と上記三方枠側遮煙部材とが、戸全閉時に、上記凹部と上記第2上枠との間のスペース内で接触するように配設されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータの出入り口装置。
  3. 上記戸側遮煙部材と上記三方枠側遮煙部材とが、戸全閉時に、少なくとも戸袋端側では上記第2上枠内で接触するように配設され、戸開閉動作時に上記戸側遮煙部材を通過させる切り欠きが、上記縦枠の戸側上部に形成されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータの出入り口装置。
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