JP2005260821A - 走査露光装置および画像読取装置 - Google Patents

走査露光装置および画像読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 走査露光装置においてライン光が駆動電極の領域以外から射出されるのを防止するとともに、この走査露光装置を画像読取装置に用いて読取画素以外の画素に読取光が照射されるのを防止する。
【解決手段】 駆動電源部30が第2電極23に駆動電圧vdを印加しているときに、サブ電源部40がこの駆動電圧vdが印加されている駆動電極23xに隣接した隣接電極23yにエレクトロルミネセンス層22が発光する発光電圧しきい値vrefよりも小さいサブ電圧vsを印加する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、EL素子を用いたパネル状光源からライン光を走査させる走査露光装置およびこれを画像記録媒体や蓄積性蛍光体シート等の画像記録媒体に使用した画像読取装置に関するものである。
従来より、医療用X線撮影において、被験者が受ける被爆線量の減少、診断性能の向上等のために、X線に感応する例えばa−Seから成るセレン板等の光導電体を静電記録体として用い、静電記録体に放射線画像情報を担持するX線等の放射線を照射して、放射線画像情報を静電潜像として記録する画像記録媒体が提案されている。この画像記録媒体として、画像情報を蓄積記録し読取光が走査露光されることにより画像情報に応じた輝尽発光光を発生する蓄積性蛍光体シートや、画像情報を静電潜像として記録し、読取光が走査露光されることにより静電潜像に応じた電流を発生する固体検出器が提案されている。
この画像記録媒体から記録された画像情報を読取る方法として、画像記録媒体に対して読取光を走査露光して画像情報を読取る方法がある。この読取光を走査露光する走査露光装置として画像記録媒体に対してこの読取光照射部を積層することにより、画像記録媒体と走査露光装置とを一体的に形成した画像読取装置が提案されている(たとえば特許文献1参照。)。この走査露光装置として、それぞれ平行に配列された光透過性の複数の第2電極と、平板状の金属からなる背面電極と、第2電極と背面電極の間に設けられたエレクトロルミネセンス層(以下、「EL層」という)とを備えたパネル状光源が用いられている。そして、第2電極に順次駆動電圧が印加されることにより、駆動電圧が印加された第2電極の領域にあるEL層が発光してライン光が順次走査するようになっている。
特開2000−162726号公報
ところで、画像読取装置に要求される画素密度は一般的には0.1mm間隔、マンモ用で0.05mm間隔である。これに伴い、読取光であるライン光の間隔、すなわち第2電極の間隔も狭くする必要がある。一方、EL層を用いたパネル状光源においてその駆動電圧は高い。このため、高圧の駆動電圧が印加されている駆動電極と、この駆動電極に隣接した駆動電極が印加されていない非駆動電極との間には大きな電位勾配が生じる。このため、駆動電極と第1電極との間に印加されている電流が隣接する非駆動電極にリークし、非駆動電極が形成されている領域が発光してしまい、X線画像の鮮鋭度が劣化してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、ライン光が駆動電極の領域以外から射出されるのを防止することができる走査露光装置および読取画素以外の画素に読取光が照射されるのを防止することにより鮮鋭度の劣化を防止することができる画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の走査露光装置は、エレクトロルミネセンス層と、エレクトロルミネセンス層の一面側に設けられた第1電極と、エレクトロルミネセンス層の他面側にストライプ状に設けられた、それぞれ第1電極と対向する複数の線状の第2電極とを備えたパネル状光源と、エレクトロルミネセンス層から発光されるライン光を走査させるため、複数の第2電極に駆動電圧を順次印加する駆動電源部と、駆動電源部から駆動電圧が印加されている第2電極である駆動電極に隣接した隣接電極に、エレクトロルミネセンス層が発光する発光電圧しきい値よりも小さいサブ電圧を印加するサブ電源部とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、エレクトロルミネセンス層は、無機エレクトロルミネセンス層であってもよいし有機エレクトロルミネセンス層であってもよい。エレクトロルミネセンス層が無機エレクトロルミネセンス層の場合には駆動電源部は交流の駆動電圧を印加し、エレクトロルミネセンス層が有機エレクトロルミネセンス層の場合には駆動電源部は直流の駆動電圧を印加するようになる。
なお、隣接電極としては、駆動電極の両側のそれぞれに位置する1本もしくは任意の複数本の第2電極を設定することができる。すなわち、駆動電極の両端の第2電極のみ隣接電極として設定してもよいし、駆動電極のすぐ隣の第2電極からから複数番目の第2電極までを隣接電極として設定してもよい。
また、隣接電極が駆動電極の両端にそれぞれ複数設けられている場合、サブ電源部はその複数の隣接電極の両側のそれぞれに、各隣接電極と駆動電極との距離が大きいほど小さいサブ電圧を印加するようにしてもよい。
また、各第2電極がそれぞれ第1電極と対向するように第1電極が設けられていればその形状は問わず、たとえば第1電極を平板状に形成して、複数の第2電極がそれぞれ第1電極と対向するようにしてもよいし、第1電極が第2電極の形成部位に複数の線状電極を有するようにして、複数の第2電極が第1電極とそれぞれ対向するようにしてもよい。
本発明の画像読取装置は、画像情報が記録された画像記録媒体と、該画像記録媒体から画像情報を読み取る際に、画像記録媒体に対して読取光であるライン光を走査露光する走査露光装置とを有する画像情報読取装置において、走査露光装置が、エレクトロルミネセンス層と、エレクトロルミネセンス層の一面側に設けられた第1電極と、エレクトロルミネセンス層の他面側にストライプ状に設けられた、それぞれ第1電極と対向する複数の線状の第2電極とを備えたパネル状光源と、エレクトロルミネセンス層から発光されるライン光を走査させるため、複数の第2電極に駆動電圧を順次印加する駆動電源部と、駆動電源部から駆動電圧が印加されている第2電極である駆動電極に隣接した隣接電極に、エレクトロルミネセンス層が発光する発光電圧しきい値よりも小さいサブ電圧を印加するサブ電源部とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、画像記録媒体は、画像情報を記録するものであれば、画像情報を静電潜像として記録し、読取光で走査露光されることにより静電潜像に応じた電流を発生する静電記録体であってもよいし、画像情報を蓄積記録し、読取光で走査露光されることにより画像情報に応じた輝尽発光光を発生する蓄積性蛍光体であってもよい。
本発明の走査露光装置によれば、サブ電源部が走査電源部から駆動電圧が印加されている駆動電極に隣接した隣接電極に、エレクトロルミネセンス層が発光する発光電圧しきい値よりも小さいサブ電圧を印加することにより、駆動電圧が印加されている駆動電極と、この駆動電極に隣接した駆動電圧が印加されていない第2電極との電位勾配を小さくして駆動電極から隣接電極へのリークを抑えることができるため、ライン光が駆動電極の領域以外から射出されるのを防止することができる。
なお、隣接電極が、駆動電極の両側にある複数の第2電極からなり、サブ電源部が、複数の隣接電極のそれぞれに、各隣接電極と駆動電極との距離が大きいほど小さいサブ電圧を印加するものであれば、駆動電極から他の第2電極へのリークを抑えてライン光の発光領域を精度よく制御することができる。
また、本発明の画像読取装置によれば、サブ電源部が走査電源部から駆動電圧が印加されている駆動電極に隣接した隣接電極に、エレクトロルミネセンス層が発光する発光電圧しきい値よりも小さいサブ電圧を印加することにより、駆動電圧が印加されている駆動電極と、この駆動電極に隣接した他の第2電極との電位差を小さくすることができるため、駆動電極から他の第2電極への電流のリークを抑えてライン光の発光領域を精度よく制御することができるため、読取光が他の画素に照射されることによる画質の劣化を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の走査露光装置およびこれを用いた画像読取装置の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の走査露光装置を適用した画像読取装置の概略構成図である。この画像読取装置1は、画像情報を静電潜像として記録した画像記録媒体10と、画像記録媒体10に読取光Lを走査露光する走査露光装置20とを有している。
まず、図1を参照して画像記録媒体10について説明する。画像記録媒体10は、たとえば特開2000−284056号公報に開示されているような、いわゆる光読み出し方式の画像記録媒体であって、第1電極11、読取用光導電層12、電荷輸送層13、記録用光導電層14、第2電極15を積層した構造を有している。
第1電極11はたとえばネサ被膜等からなり、矢印Y方向に向かって延びた副数本の第2電極が略平行に形成された構造を有している。この第1電極11は、各第2電極は電気的に絶縁した状態になっている。読取用光導電層12はたとえばアモルファスセレンからなっており、読取光Lの照射により導電性を呈し電荷対を発生するものである。電荷輸送層13は読取用光導電層12に積層されており、負電荷に対しては略絶縁体として作用し、正電荷に対しては略導電体として作用するようになっている。記録用光導電層14は、たとえばアモルファスセレンからなっており、記録用の電磁波(光または放射線)の照射によって導電性を呈し電荷対を発生するようになっている。さらに、記録用光導電層14の上には、照射される記録用の電磁波を透過するたとえばITO膜(Indium Tin Oxide)等の材料からなる、矢印Y方向に向かって延びた副数本の第2電極により構成された第2電極15が積層されている。
ここで、電荷輸送層13と記録用光導電層14との界面には蓄電部19が形成されている。つまり、記録用光導電層14内で発生した電子が、第1電極11と第2電極15の間で形成される電界により、第1電極11側へ移動しようとしたときに、電荷輸送層13によってその移動が制限されるようになっている。よって蓄電部19には、記録用の電磁波の照射量に応じた電荷が静電潜像として蓄積され、画像情報が記録されることになる。
ここで、画像記録媒体10に画像情報を記録するとき、信号取得部50から第1電極11と第2電極15との間に高電圧が印加される。すると、第1電極11には負電荷が帯電し、第2電極15には正電荷が帯電する。次に、第2電極15側から記録用の電磁波が照射されたとき、記録用の電磁波の照射量に応じて、記録用光導電層14において正負の電荷対が発生する。そのうち、電荷対の正孔は第2電極15側に移動し、第2電極15の負電荷と結合し消滅する。一方、電荷対の電子は、第1電極11側に移動するが、電荷輸送層13によってその移動が制限される。これにより、蓄電部19に静電潜像として画像情報が記録される。
蓄電部19に記録された画像情報を読取る場合、走査露光装置20から矢印Y方向に延びているライン状の読取光Lが、第1電極11側から矢印X方向に走査しながら照射される。すると、読取光Lの照射量に応じた電荷対が読取用光導電層12において発生する。発生した電荷対の正孔は、電荷輸送層13を透過して蓄電部19に蓄積された負電荷と結合し消滅する。一方、電荷対の電子は第1電極11側へ移動し正電荷と結合する。そして、第1電極11において正孔と負電荷が結合したときに電流が流れる。この電流の変化を検出することにより画像情報が読み取られる。
図2は本発明の走査露光装置の好ましい実施の形態を示す断面図であり、図1と図2を参照して走査露光装置20について説明する。走査露光装置20は、画像記録媒体10に対してライン光を走査しながら露光するパネル状光源20Aと、パネル状光源20Aに対し駆動電圧を印加する駆動電源部30とを有している。
パネル状光源20Aは、たとえば厚膜誘電体型無機EL発光パネルであって、エレクトロルミネセンス層(以下、「EL層」という)22と、エレクトロルミネセンス層22の一面側に設けられた第1電極21と、EL層22の他面側にストライプ状に設けられた、それぞれ第1電極21と対向する複数の線状の第2電極23とを備えている。
ここで、第1電極21は、たとえばITO膜等の光透過性の電極であって、画像記録媒体10に対して絶縁層17を介して積層されている。図2において、第1電極21は画像記録媒体10に対して平板状に形成された第1電極からなっている。EL層22は、第1電極21に対して誘電体24を介して積層されたたとえば硫化亜鉛等からなる無機EL層である。各第2電極23は、EL層22に対して絶縁層25を介して積層されており、たとえば幅50μmのアルミ電極が100μm間隔で平行に並んだ構造を有している。
図3は、駆動電源部30の一例を示す模式図であり、図3を参照して駆動電源部30について説明する。この駆動電源部30は、交流のパルス状の駆動電圧vdを出力する走査電源部31と、走査電源部31から出力される駆動電圧vdを印加する第2電極23をスイッチングするスイッチング手段32と、駆動電圧vdに対して逆位相の交流電圧からなるバイアス電圧vbを印加するバイアス電源部33とを備えている。
ここで、走査電源部31およびバイアス電源部33は、それぞれ駆動電圧vdとバイアス電圧vbとの電位差が画像記録媒体10に対して照射する読取光Lとして十分な輝度を有するものとなるように、駆動電圧vdとバイアス電圧vbとをそれぞれ印加するようになっている。すなわち、図4に示すように、EL層22は、第1電極21と第2電極23との電位差が発光電圧しきい値vref(たとえば160V)以上のときに発光し、電位差の大きさに応じてEL層からの発光の輝度が大きくなっていく特性を有している。そこで、第1電極21と第2電極23との電位差が、EL層22から読取光Lとして用いることができる輝度になるようなライン光が射出するような発光必要電圧v(たとえば240V)となるように、走査電源部31およびバイアス電源部33が駆動電圧vdおよびバイアス電圧vbを印加するようになっている。すると、駆動電圧vdが印加されている第2電極(以下「駆動電極23x」という)と第1電極21とに挟まれた領域のEL層22から、駆動電極23xの形状(矩形状)に応じたライン光が出力されるようになる。
なお、バイアス電圧vbと駆動電圧vdとの電位差がたとえば240Vであればよく、たとえばバイアス電圧vbが−160V、駆動電圧vdが60Vという組み合わせであってもよいし、バイアス電圧vbが0V、駆動電圧vdが240Vであってもよい。特に、バイアス電圧vbが−160V、駆動電圧vdが60Vの組み合わせにしたときには、バイアス電圧vbの絶対値が駆動電圧vdの絶対値よりも大きくすることができるとともに、発光電圧しきい値vrefを0Vにすることができる。
サブ電源部40は、駆動電極23xに隣接した第2電極(以下、「隣接電極23y」という)に、EL層22が発光する発光電圧しきい値よりも小さいサブ電圧vsを印加するものである。よって、サブ電圧vsが印加された第1電極21と第2電極23とに挟まれた領域のEL層22からライン光が射出することはなく、駆動電極23xと第1電極21とに挟まれた領域のEL層22だけが発光することになる。なお、このサブ電圧vsはバイアス電圧vbに対して逆位相の交流電圧、すなわち駆動電圧vdと同位相の交流のパルス状電圧からなっている。
ここで、第2電極23と走査電源部31およびサブ電源部40との電気的接続は、スイッチング手段32により制御されている。スイッチング手段32は、各第2電極23と駆動電圧vdおよびサブ電源部40とに電気的に接続されており、ON/OFF動作により第2電極23と走査電源部31とを電気的に接続させるとともに、第2電極23とサブ電源部40と電気的に接続するようになっている。よって、スイッチング手段32により走査電源部31に接続された第2電極23が駆動電極23xとなり、サブ電源部40に接続された第2電極23が隣接電極23yとなる。
スイッチング手段32は、走査方向(矢印Z1方向)に向かって順次第2電極23と走査電源部31とを電気的に接続するように動作するようになっている。そして、走査電源部31から駆動電圧vdが矢印Z1方向に向かって第2電極23に順次印加されておき、駆動電極23xと第1電極21とに挟まれた領域のEL層22からの発光(ライン光)が矢印Z1方向に向かって走査する。
また、スイッチング手段32は、駆動電極23xと駆動電源部30とを電気的に接続している際、駆動電極23xに隣接した隣接電極23yとサブ電源部40とを電気的に接続するようになっている。よって、駆動電極23xとして設定される第2電極23は、スイッチング手段32により時間とともに矢印Z1方向に向かって移動していき、この駆動電極23xの移動に伴い、隣接電極23yとして設定される第2電極23もスイッチング手段32により矢印Z1方向に移動していくようになる。
さらに、スイッチング手段32は、駆動電極23xの一方側にある複数の第2電極23および他方側にある複数の第2電極23を隣接電極23yとしてサブ電源部40と電気的に接続させるものであって、サブ電源部40は、複数の隣接電極23yのそれぞれに、各隣接電極23yと駆動電極23xとの距離が大きいほど小さいサブ電圧vsを印加するようになっている。
具体的には、たとえば図3に示す5つの第2電極23a〜21eについて矢印Y1方向にライン光を走査させているとき、第2電極23cが駆動電圧vdを印加する駆動電極23xであったとする。このとき、第2電極23cの隣の第2電極23b、23dおよび第2電極23b、23dの隣の第2電極23a、23eが駆動電極23cに隣接した隣接電極23yとして設定される。つまり、スイッチング手段32が、第2電極23c(23x)と走査電源部31とを電気的に接続させるとともに、第2電極23a、23b、23d、23e(23y)とサブ電源部40とを電気的に接続させる。
そして、サブ電源部40は、図5に示すように、この第2電極23a、23b、23d、23e(23y)に対して発光電圧しきい値vref以下の電圧を印加する。つまり、駆動電極23cには電位差v(たとえば240V)の駆動電圧vdが印加され、駆動電極23cの両端にある第2電極23b、23dには電位差160Vのサブ電圧vs(=vref)が印加される。さらに、第2電極23c(23x)よりも距離が遠い第2電極23a、23e(23y)には第2電極23b、23dに印加されるサブ電圧よりも小さい電位差80Vのサブ電圧vsが印加される。
このように、駆動電極23xに隣接した隣接電極23yにサブ電圧vsを印加することにより、駆動電極23xから隣接電極23yとの電位勾配が小さくなり、駆動電極23xから隣接電極23yへのリークが低減する。よって、駆動電極23xの領域以外の部位から光が射出するのを防止することができる。すなわち、隣接電極23yへサブ電圧を印加することにより、駆動電極23xと隣接電極23yとの電位勾配よりも、駆動電極23xと第1電極21との電位勾配の方が大きくすることができる。よって、駆動電極23xから隣接電極23yへのリークが低減されて、駆動電極23xの領域以外の部位から光が射出するのを防止ことができるようになる。
さらに、隣接電極23yとして駆動電極23xの両側にある第2電極23のみが設定されるだけでなく、2つ以上隣の第2電極23をも設定することにより、駆動電極23cおよび第1第2電極23b、23dとからなる領域の電位と第2電極23a、23eの領域の電位との電位差が大きくなることによる電流のリークが低減されて、駆動電極の領域以外の部位から光が射出するのを防止ことができるようになる。
また、上述の走査露光装置20を用いた画像読取装置1において、画像記録媒体10へ読取る画素以外の画素に光が照射されるのを防止することができるため、読み取った画像の鮮鋭度が劣化するのを防止することができる。
次に、図1から図5を参照して走査露光装置20の動作例について説明する。図1の画像読取装置1において、画像記録媒体10に記録された画像が読み取られる際、走査露光装置20によりライン光である読取光Lが矢印Z1方向に走査する。このとき、走査露光装置20の走査電源部31により発光する部位に当たる第2電極23に対して駆動電圧vdが印加されるとともに、隣接電極23yに対してもサブ電圧vsが印加される。そして、駆動電圧vdが印加される駆動電極23xが矢印Z1方向に向かって順次走査方向(矢印Z1方向)に切り換わっていくのに合わせて、サブ電圧vsが印加される隣接電極23yも順次走査方向(矢印Z1方向)に切り換わっていく。
図6は本発明の走査露光装置の別の実施の形態を示す断面図であり、図6を参照して走査露光装置120について説明する。なお図6の走査露光装置120において図1から図5の走査露光装置100と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
図6の走査露光装置120が図2の走査露光装置20と異なる点は、第1電極121が平板状ではなくストライプ状に配列された複数の線状の電極からなっている点である。すなわち、図6の第1電極121は、第2電極23に対向するように設けられたストライプ状の複数の線状電極121aを有している。この第1電極121の各線状電極121aは、それぞれスイッチング手段131を介してバイアス電源部33に電気的に接続されており、スイッチング手段131によりバイアス電圧vbの印加が制御されている。そして、ある第2電極23に駆動電圧vdが印加されたとき、スイッチング手段131は、駆動電圧vdが印加される第2電極23(駆動電極23x)に対向する線状電極121aにバイアス電圧vbが印加されるようになっている。
このとき、線状電極121aと第2電極23(駆動電極23x)とには、走査電源部31およびバイアス電源部33からバイアス電圧vbと駆動電圧vdとの電位差が240Vになるように、それぞれ駆動電圧vdとバイアス電圧vbとが印加されるようになっている。すなわち、図7(a)、(b)に示すように、第2電極23には駆動電圧vd=vx(たとえば80V)の電圧を印加し、線状電極121aには駆動電圧vdとは逆位相のバイアス電圧vb=vy(たとえば−160V)を印加する。なお、図7において、第2電極23に印加する駆動電圧vdとして発光必要電圧vを印加する場合(vd=v)、スイッチング手段131は不要であり第1電極121の第2電極はすべて0Vになるように設定される。
このように、第1電極121が平板状ではなく、ストライプ状の複数の線状電極1212aからなるようにすることにより、EL層22を発光させる際の第1電極121側に対する充電電流を小さくすることができるとともに、バイアス電圧vbを印加してから所定の電圧になるまでの立ち上がり速度を速くすることができる。
上記各実施の形態によれば、サブ電源部40が走査電源部31から駆動電圧vdが印加されている駆動電極23xに隣接した隣接電極23yに、EL層22が発光する発光電圧しきい値vrefよりも小さいサブ電圧vsを印加することにより、駆動電圧vdが印加されている駆動電極23xと隣接電極23yとの電位勾配を小さくして駆動電極23xから隣接電極23yへの電流のリークを抑えることができるため、ライン光が駆動電極23xの領域以外から射出されるのを防止することができる。
さらに、隣接電極23yが、駆動電極23xの両側にある複数の第2電極23からなり、サブ電源部40が、複数の隣接電極23yのそれぞれに、各隣接電極23yと駆動電極23xとの距離が大きいほど小さいサブ電圧vsを印加するものであれば、隣接電極23yと何も電圧が印加されていない第2電極23との電位差を小さくすることができるため、隣接電極23yから他の第2電極23へのリークを抑えてライン光の発光領域を精度よく制御することができる。
また、走査露光装置20を用いた画像読取装置1によれば、サブ電源部40が走査電源部31から駆動電圧vdが印加されている駆動電極23xに隣接した隣接電極23yに、EL層22が発光する発光電圧しきい値vrefよりも小さいサブ電圧vsを印加することにより、駆動電圧vdが印加されている駆動電極23xと隣接電極23yとの電位勾配を小さくして駆動電極23xから隣接した隣接電極23yへの電流のリークを抑えることができ、ライン光が駆動電極の領域以外から射出されるのを防止することができるため、読取光が他の画素に照射されることによる画質の劣化を防止することができる。
本発明の実施の形態は、上記実施の形態に限定されない。たとえば、図1の画像読取装置1において、画像記録媒体10の一例として固体検出器の場合について例示しているが、蓄積性蛍光体シートの場合にも上述した走査露光装置20を適用することができる。
また、上記実施の形態において、パネル状光源20Aは無機ELを用いた無機EL発光パネルの場合について例示しているが、上述した無機ELと同様に高電圧を用いるMPE(マルチフォトンエミッション)有機ELを用いたパネル状光源20Aであってもよい。このMPE有機ELの場合であっても発光しきい値電圧Vrefがあるため、駆動電源部30は第2電極23および第1電極21に対して直流の駆動電圧Vdおよびバイアス電圧Vbを印加するようになり、サブ電源部40もまた、発光しきい値電圧Vd以下の直流のサブ電圧Vsを第2電極23に印加するようになる。
さらに、上記実施の形態において、1つの第2電極23にのみ駆動電圧vdを印加する場合について例示しているが、複数の第2電極23に対して駆動電圧vdを印加するようにしてもよい(ビニング)。この場合であっても、複数の駆動電極23に隣接した第2電極23を隣接電極23yとして設定し、この隣接電極23yにサブ電圧vsを印加するようにしてもよい。
本発明の走査露光装置および画像読取装置の好ましい実施の形態を示す構成図 本発明の走査露光装置の好ましい実施の形態を示す断面図 図1の走査露光装置における第2電極の様子を示す平面図 EL層に印加する電圧とEL層から発光する光の輝度との関係を示すグラフ図 図1の走査露光装置において第2電極に駆動電圧を印加したときに、駆動電圧が印加されている第2電極とそれに隣接した第2電極の電位差の分布を示すグラフ図 本発明の走査露光装置の別の実施の形態を示す断面図 図6の走査露光装置における第1電極121および第2電極に印加される駆動電圧およびバイアス電圧の電圧を示すグラフ図
符号の説明
1 画像読取装置
10 画像記録媒体
20 走査露光装置
20A パネル状光源
21 第1電極
22 エレクトロルミネセンス(EL)層
23 第2電極
23x 駆動電極
23y 隣接電極
30 駆動電源部
40 サブ電源部
L 読取光
vb バイアス電圧
vd 駆動電圧
vs サブ電圧
vref 発光電圧しきい値

Claims (5)

  1. エレクトロルミネセンス層と、該エレクトロルミネセンス層の一面側に設けられた第1電極と、前記エレクトロルミネセンス層の他面側にストライプ状に設けられた、それぞれ前記第1電極と対向する複数の線状の第2電極とを備えたパネル状光源と、
    前記エレクトロルミネセンス層から発光されるライン光を走査させるため、前記複数の第2電極に前記駆動電圧を順次印加する駆動電源部と、
    前記駆動電源部から前記駆動電圧が印加されている前記第2電極である駆動電極に隣接した隣接電極に、前記エレクトロルミネセンス層が発光する発光電圧しきい値よりも小さいサブ電圧を印加するサブ電源部と
    を備えたことを特徴とする走査露光装置。
  2. 前記隣接電極が、前記駆動電極の一方側にある複数の前記第2電極および他方側にある複数の前記第2電極からなり、前記サブ電源部が、前記複数の隣接電極のそれぞれに、各隣接電極と前記駆動電極との距離が大きいほど小さい前記サブ電圧を印加するものであることを特徴とする請求項1に記載の走査露光装置。
  3. 画像情報が記録された画像記録媒体と、該画像記録媒体から前記画像情報を読み取る際に、前記画像記録媒体に対して読取光であるライン光を走査露光する走査露光装置とを有する画像情報読取装置において、
    前記走査露光装置が、
    エレクトロルミネセンス層と、該エレクトロルミネセンス層の一面側に設けられた第1電極と、前記エレクトロルミネセンス層の他面側にストライプ状に設けられた、それぞれ前記第1電極と対向する複数の線状の第2電極とを備えたパネル状光源と、
    前記エレクトロルミネセンス層から発光されるライン光を走査させるため、前記複数の第2電極に前記駆動電圧を順次印加する駆動電源部と、
    該駆動電源部から前記駆動電圧が印加されている前記第2電極である駆動電極に隣接した隣接電極に、前記エレクトロルミネセンス層が発光する発光電圧しきい値よりも小さいサブ電圧を印加するサブ電源部と
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  4. 前記画像記録媒体が、画像情報を静電潜像として記録し、前記読取光が走査露光されることにより前記静電潜像に応じた電流を発生する静電記録体であることを特徴とする請求項3に記載の画像情報読取装置。
  5. 前記画像記録媒体が、画像情報を蓄積記録し、前記読取光が走査露光されることにより前記画像情報に応じた輝尽発光光を発生する蓄積性蛍光体であることを特徴とする請求項3に記載の画像情報読取装置。
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