JP2005260121A - クランプ型電力伝送装置およびシート状物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気的なコンタクト無しにシート状物品に電力を伝送でき、通電状態とするときの操作性が良く、シート状物品の利用状態における視認性、訴求性を高める。
【解決手段】一部がテーパの開口部となっているループを描く断面を垂直に延長した形状の主コアと、その内部において変位が可能に設けられ開口部から抜け出せない円柱形状の副コアと、磁束がループの方向となるように主コアを磁化するコイルとを備え、ループと副コアにより閉ループの磁気回路を形成するとともに、開口部へシート状物品を挿入するときには副コアがテーパの広い方向に変位して挿入を容易とし、また引出すときには狭い方向に変位をするため引出しを困難としてシート状物品を挟持できるようにしたクランプ型電力伝送装置、およびシート状の受電コイルが受電した電力により動作するシート状物品。
【選択図】 図1

Description

本発明は非接触電力伝送の技術分野に属する。特に、生成する磁束の経路においてシート状物品を挟持することができるクランプ型電力伝送装置と、挟持されることによって電磁誘導により電力が伝送されるシート状物品に関する。
レストラン、店舗、展示会、等においては、メニュー、ポスター、カタログ、パネル展示、等に通電発光体を使用して、見た目に判り易くしたり、注目を引くようにしたり、意匠的効果を持たせたりすることが行われる。不特定の人間が集まるこのような公共性の高い場所においては、不測の行為により電気的なコンタクト、コネクター、等から感電することや災害を招くことにも配慮する必要性がある。また、水周りや雨が降り掛かる恐れのある屋外においてそれらを使用するときには水の浸透による漏電の危険性を回避する必要がある。そこで、安全性を高めるためには電位差のある導電部が露出しないような通電方法が望まれる。
たとえば、軟質の無機ELシートを所定形状に切断して基材シートと重ね合わせ一部の表示パターンだけを発光させるようにした可撓性発光表示シートにおいて、充電池や太陽電池を備えることによって携帯性を高めるとともに外部給電を常時は行わないで済むようにする提案がある(特許文献1)。
特開平10−133604 しかし、この発光表示シートにおいても、充電池や太陽電池だけでは電力の補充が十分ではなく、必要なときにはリード線から外部給電して使用する構成となっている。むしろ、この可撓性発光表示シートにおける充電池や太陽電池は携帯性を高めるための補助に過ぎず、感電や災害の危険性が相変わらず残るものである。
本発明の目的は、電気的なコンタクト無しにシート状物品に電力を伝送できるようにすることと、通電状態とするときの操作性が良く、シート状物品の利用状態における視認性、訴求性、意匠性を高めることにある。そのため、生成する磁束の経路においてシート状物品を挟持することができるクランプ型電力伝送装置と、挟持されることによって電磁誘導により電力が伝送されるシート状物品を提供することにある。
本発明の請求項1に係るクランプ型電力伝送装置は、主コアと、副コアと、給電コイルとを有する給電ユニットを備えるクランプ型電力伝送装置であって、前記主コアは一部が開口部となっているループを描く断面、たとえばU字、C字のような断面を有し、その断面に垂直な直線上をその断面が移動したときに占める領域を立体形状とし、前記断面の前記開口部が前記ループの内側から外側に向けて狭くなるテーパとなっているコアであり、前記副コアは前記主コアの内部において変位が可能に設けられ、前記テーパの最狭部よりも直径が大きな円形の断面を有し、前記開口部の近くに位置することができるが前記開口部から抜け出せない円柱形状のコアであり、前記給電コイルは前記主コアにおける磁束の方向が前記ループの方向となるように前記主コアを磁化するコイルであり、前記主コアの前記開口部の近くに前記副コアが位置するときには前記ループと前記副コアにより閉ループの磁気回路を形成するとともに、前記開口部の外側から内側へシート状物品を挿入するときには前記副コアが前記テーパの広い方向に前記変位をするため挿入を容易とし、前記副コアが前記テーパの狭い方向に前記変位をするため前記シート状物品を挟持できるようにしたものである。
また本発明の請求項2に係るクランプ型電力伝送装置は、請求項1に係るクランプ型電力伝送装置において、前記シート状物品の少なくとも一部は受電ユニットにおけるシート状の受電コイルとなっており、その受電コイルを前記開口部に挿入して副コアを芯として内側と外側を周回して巻かれ、前記挟持させたときに、前記受電コイルのコイルが前記閉ループの前記磁気回路を囲むコイルとなるようにしたものである。
また本発明の請求項3に係るクランプ型電力伝送装置は、請求項2に係るクランプ型電力伝送装置において、前記給電ユニットは機能要素(給)を有し、また前記受電ユニットは機能要素(受)を有し、すくなくとも前記挟持させたときに前記機能要素(給)と前記受電機能(受)は双方向のデータ通信を行う機能要素であって、その双方向のデータ通信に基づいて給電ユニットと受電ユニットは協調動作を行うようにしたものである。
また本発明の請求項4に係るクランプ型電力伝送装置は、請求項3に係るクランプ型電力伝送装置において、前記シート状物品の少なくとも一部はEL(electro luminescence)シートとなっており、前記協調動作は前記受電ユニットからデータ送信されたデータに基づいて前記ELシートにおける発光状態を制御する強調動作であるようにしたものである。
また本発明の請求項5に係るシート状物品は、少なくとも一部がシート状の受電コイルとなっており、その受動コイルが受電した電力により動作をするようにしたものである。
また本発明の請求項6に係るシート状物品は、請求項5に係るシート状物品において、前記シート状物品の少なくとも一部はELシートとなっており、そのELシートを前記受電ユニットが受電した電力により駆動するようにしたものである。
本発明の請求項1に係るクランプ型電力伝送装置によれば、主コアの開口部の近くに副コアが位置するときには閉ループの磁気回路を形成するとともに、開口部の外側から内側へシート状物品を挿入するときには副コアが開口部におけるテーパの広い方向に変位をするため挿入を容易とし、また開口部の内側から外側へ前記シート状物品を引出すときには副コアが開口部におけるテーパの狭い方向に変位をするため引出しを困難としてシート状物品が挟持される。すなわち、開口部のテーパにおける副コアの変位によりシート状物品を挟持することができ、その挟持した部位に閉ループの磁気回路が形成される。したがって、その挟持した部位においてシート状物品との間で電磁誘導系を構成することができ、挿入するだけで挟持できて操作性が良く、シート状物品を挟持して吊り下げれば利用状態における視認性、訴求性を高めることができるクランプ型電力伝送装置が提供される。
また本発明の請求項2に係るクランプ型電力伝送装置によれば、シート状物品のシート状の受電コイルは、開口部に挿入して挟持させたときに閉ループの磁気回路を囲むコイルとなる。したがって、シート状の受電コイルを有するシート状物品に電気的なコンタクト無しに電力を供給することができる。
また本発明の請求項3に係るクランプ型電力伝送装置によれば、機能要素による双方向のデータ通信に基づいて給電ユニットと受電ユニットは協調動作を行うことができる。
また本発明の請求項4に係るクランプ型電力伝送装置によれば、協調動作によりシート状物品のELシートにおける発光状態が制御される。
また本発明の請求項5に係るシート状物品によれば、シート状の受電コイルが受電した電力により動作する。したがって、電気的なコンタクト無しに挟持されることによって電磁誘導により電力が伝送され、通電状態とするときの操作性が良く、シート状物品の利用状態における視認性、訴求性を高めることができるるシート状物品が提供される。
また本発明の請求項6に係るシート状物品によれば、受電ユニットが受電した電力によりシート状物品のELシートが駆動される。
本発明のクランプ型電力伝送装置とシート状物品の全体構成について図1を参照して説明する。図1において、給電ユニット100はクランプ型電力伝送装置における電力を供給するユニットである。またシート状物品200はクランプ型電力伝送装置における電力の供給を受ける受電ユニットを備えるシートである。図1は給電ユニット100にシート状物品200を挟持させた状態を示している。給電ユニット100にシート状物品200を挟持させるためには、シート状物品200を給電ユニット100におけるスリット状の挿入口110に挿入するだけである。挿入することによってシート状物品200は給電ユニット100に挟持され、引出そうとすると挟持する力が増加して引出すことが容易にはできない。図1に示すような吊り下げた状態ではシート状物品200が自然に落下するようなことはない。なお、所定の方向に強く引けば挟持されたシート状物品200を引出すことができるが、強く引かなくても、シート状物品を少し傾けたり、開放機構を設けることで、容易に引き出すことができる。
給電ユニット100とシート状物品200が備える受電ユニットとの間では電磁誘導により電力の伝送が行われる。そのため、給電ユニット100は給電コイルと、その給電コイルによって磁化されるコアとを有する。コアは主コアと副コアとに分かれている(図2参照、詳細を後述する)。一方、シート状物品200が備える受電ユニットは受電コイルを有するが、コアは必要としない。通常、コアにはフェライト材料が使用されるが、本発明のシート状物品においてはコアを必要としないことから軽量化でき、シート状物品の取扱性を良くする。主コアと副コアはループを形成し、そのループに沿って磁束が生成する。給電ユニットにおいて給電コイルは主コアと副コアによって形成されるループの断面を囲むように配置されている。またシート状物品200が給電ユニット100によって挟持された状態においては、受電コイルも主コアと副コアによって形成されるループの断面を囲むように配置される。クランプ型電力伝送装置における電力の伝送はこの配置において行われる。
また、給電ユニット100とシート状物品200が備える受電ユニットとの間では電力伝送以外の所定の機能が働く。給電ユニット100の機能要素(給)と受電ユニットの機能要素(受)とは給電ユニット100にシート状物品200を挟持させた状態で所定の機能を働かせる。たとえば、機能要素(給)をリフレクター、機能要素(受)を反射部材とし、リフレクターが投光する光が反射部材で反射して戻りリフレクターが受光したときにだけ給電ユニット100が給電を行うようにする。これにより、電力を無駄に消費することがなくなるだけではなく、給電ユニット100が発熱して損傷することもなくなる。また、機能要素(給)と機能要素(受)の両者を共にリフレクターとし、各々における投光部と受光部が対向するように配置することにより、双方向のデータ通信を行うように構成することができる(詳細を後述する)。
シート状物品200は電力の供給を受けて動作する。たとえば、シート状物品200はすくなくともその一部がELシートとなっており、シート状物品200は電力の供給を受けてそのELシートを発光させる。このときシート状物品200にシーケンサー等の制御部を備えるようにして、複数の発光部分を時系列で選択的に発光させるようにし、視認性、訴求性、意匠性をさらに高めるようにすることができる。また、シート状物品200に制御部を備える代わりに、双方向のデータ通信によりELシートの発光を制御することもできる。たとえば、シート状物品200はすくなくともその一部がタッチ入力センサとなっており、その入力を給電ユニット100にデータ通信し、給電ユニット100がその入力に基づく所定の演算を行って受電ユニットにデータ通信し、シート状物品200を制御することができる。
以上、全体構成について説明した。次に、給電ユニット100について説明する。クランプ型電力伝送装置の給電ユニット100におけるコアは、すでに説明したように、フェライト材料から成るコアであって主コアと、副コアから成る。主コアは一部が開口部となっているループを描く断面、たとえばU字、C字のような断面を有する。また、主コアの立体形状はその断面に垂直な直線上をその断面が移動したときに占める領域の形状である。また、主コアにおける開口部断面の開口部はループの内側から外側に向けて狭くなるテーパとなっている。
また副コアは主コアの内部において変位が可能に設けられている。副コアは円柱形状のコアであって、副コアの円形の断面は主コアの開口部におけるテーパの最狭部よりも直径が大きい。したがって、主コアの開口部の近くに位置することができるが開口部から抜け出すことはできない。
主コアと副コアの一例を図2に示す。図2(A)は主コアの正面図と断面図であり、図2(B)は副コアの正面図と断面図である。図2(A)に示す一例においては、主コア120は3枚のフェライト板121,122,123を組合わせ、開口部124を有する構造となっている。フェライト板121とフェライト板123は図2(A)の断面図に示すようにテーパとなっている。すなわち、主コア120内側から開口部の外側に向けてフェライト板121とフェライト板123の間隔が狭くなるテーパとなっている。
また副コア130は、図2(B)に示すように、円柱形状のコアである。図2(A)と図2(B)の断面図においては、主コア120の開口部124と副コア130の円形の断面との寸法関係が示されている。副コア130の直径は、主コア120の開口部124におけるテーパの最狭部、すなわちのフェライト板121とフェライト板123の最小間隔よりも大きい。したがって副コア130は開口部124から抜け出すことはできない。
なお、図2(B)に示す一例においては、副コア130は一本の円柱形状のコアとして示してあるが、副コア130を複数本の短い円柱形状のコアから構成するようにしてもよい。
なお、主コアと副コアは、同形状を彫り込んだ両側の枠部材に収納され、主コアと副コアが抜けることはない(図8参照)。
このような構成の主コアと副コアによって、シート状物品200を挟持するときの動作について図3を参照して説明する。図3は、主コアと副コアがシート状物品200を挟持するときの動作の過程について断面図とともに示したものである。図3においては、給電ユニット100における主コア120、副コア130、給電コイル140だけが示されている。また、シート状物品200におけるベースシート210、ELシート230、受電コイル240だけが示されている。
まず、図3のステップS1(挿入直前)において、給電ユニット100の挿入口110(図1参照)にシート状物品200を受電コイル240が設けられた側から近づける。挿入口110は主コア120の開口部124(図2参照)におけるフェライト板121(図2参照)の内側面に近い位置となっている。給電ユニット100の副コア130は重力による下向きの力が作用しており、フェライト板121とフェライト板123の内側面に接して開口部124の近くに位置している。
次に、ステップS2(挿入開始)において、シート状物品200の挿入を開始すると、シート状物品200の先端が副コア130に当接する。
次に、ステップS3(挿入終了)において、更にシート状物品200の挿入を続けると、シート状物品200の先端がフェライト板122の内側面に当接したところで挿入停止となる。このとき、シート状物品200の挿入を妨げないように副コア130はテーパの広い方向に変位する。
次に、ステップS4(ロック)において、シート状物品200から挿入する方向の力を解放し、重力によってシート状物品200が自然と垂れ下がるようにする。このとき、副コア130には自重とともに、シート状物品200との摩擦によりシート状物品200に働く重力の一部が加わる。すなわち、副コア130はテーパの狭い方向に変位して、シート状物品200を挟み込み、更に強い摩擦力を作用させてシート状物品200をロックする。
次に、ステップS5(磁束流路)において、給電コイル140に交流電流を流して主コア120と副コア130を磁化すると、フェライト板123→フェライト板122→フェライト板121→副コア130→フェライト板123という流路において磁束の閉ループが形成される。このとき、受電コイル240はその磁束の流路に配置される。すなわち、受電コイル240は磁束の閉ループを囲む配置のコイルとなり、電磁誘導により給電コイル140から電力が伝送されるようになる。その受電コイル240の電力により、ELシート230が発光する。
以上、給電ユニット100がシート状物品200を挟持するときの動作について説明した。次に、給電ユニット100における給電コイルと給電回路および機能要素とその動作回路について図4、図5を参照して説明する。図4は給電ユニットにおける給電コイルと給電回路の配置、等を示した図であり、図4(A)が正面図、図4(B)が断面図である。また図5は給電回路の一例を示す回路図である。
図4に示す一例においては、給電コイル140と給電回路150は1つのFPC160に一体で形成されている。FPC160そのものは電気絶縁材料で被覆されており、また給電回路150の部分も樹脂モールドする等により密閉することができる。したがって、給電回路150に電力を供給する外部電源との接続についてだけ配慮すれば、電位差のある導電部が露出しないような通電方法を容易に実現でき、安全性を高めることができる。その結果、水周りや雨が降り掛かる恐れのある屋外において使用するときにの水の浸透による漏電の危険性を回避することも容易となる。
図4に示す一例において、給電コイル140は主コアにおける磁束の方向が主コア120と副コア130によって形成されるループの方向となるように主コアを磁化するコイルである。すなわち、前述したように、給電コイル140はフェライト板123→フェライト板122→フェライト板121→副コア130→フェライト板123という流路において磁束の閉ループを形成するように、主コアを磁化するコイルである。
図4(B)に示すように、給電回路150はフェライト板121の外側面に沿って並行するように配置されている。給電回路150をこのように配置するのは、全体として給電ユニットをコンパクトとするためである。したがって、フェライト板122の外側面やフェライト板123の外側面に沿って並行するように配置してもよい。このとき、給電コイル140と給電回路150とは同一平面内には存在できない。したがって、図4(B)に示すように、曲げ易いFPC160の特性を利用してFPC160を曲げて、給電コイル140と給電回路150が所定の位置となるようにする。
機能要素170はクランプ型電力伝送装置とシート状物品との間に電力供給だけでない所定の機能を付与するための要素である。給電ユニットの機能要素170と、受電ユニットの機能要素270(図6参照)とは一対で動作し所定の機能を果たす。一般的に、機能要素170と機能要素270は、給電ユニット100がシート状物品200を挟持する状態においては、それらが対向するように配置される。それらを動作させる動作回路は、給電回路150、受電回路250を含むその他の回路を実装したFPC160、FPC260(図6参照)の領域に形成される。
図5に一例を示す回路図において、給電回路140は、IC−2,Q1,Q2,Q3等を含む部分である。また、機能要素170(図4参照)はフォトリフレクタF.Rであり、その動作回路はIC−1,IC−3,Q4等を含む部分である。
給電回路140において、IC−2(NJM2340RBI)はDC/DCコンバータコントロールIC(integrated circuit)である。IC−2の6番ピンと7番ピンに接続されたキャパシタC4とレジスタR4により発信回路が形成されるとともにその発信の周波数も決定される。IC−2の5番ピンから発信出力が取り出され、Q1により増幅された信号はQ2によりドライブされるQ3をオンオフする。Q3(2SK2788)は電力スイッチング用のトランジスタである。コイル(FPCコイル)の一端は電源のVCC(12V)に接続されており、他端はQ3のドレインに接続され、そのQ3を介して電源のGNDに接続されている。したがって、Q3がオンオフ(スイッチング)することにより、コイルに流れる電流がオンオフする。
機能要素170と、その動作回路において、IC−1はその入力端子が電源のVCCに接続された安定化電源用の3端子レギュレータであり動作回路に電力を供給している。機能要素であるフォトリフレクタF.Rはその端子(3)がIC−1の出力に接続されており、端子(2)がレジスタR7を介して電源のGNDに接続されている。この接続により、フォトリフレクタF.Rのフォトダイオードが点灯する。また、フォトリフレクタF.Rのフォトトランジスタは光線入力の有無によってオンオフし、端子(3)と端子(4)を導通非導通にする。
端子(4)はIC−3の入力端子に接続されていからIC−3がオンオフし、それがQ4をオンオフする。Q4は電源のGNDと給電回路140のGND(グランド)との間に設けられた電力スイッチング用のトランジスタである。したがって、フォトリフレクタF.Rの前に反射部材が存在するか否かによりフォトトランジスタがオンオフし、給電回路140がオンオフする。
次に、受電ユニット200における受電コイルと給電回路について図6、図7を参照して説明する。図6は受電ユニットにおける受電コイルと受電回路の配置を示した図である。また図7は受電回路の一例を示す回路図である。
図6に示す一例においては、受電コイル240と受電回路250は1つのFPC260に一体で形成されている。FPC260そのものは電気絶縁材料で被覆されており、また受電回路250の部分も樹脂モールドする等により密閉することができる。したがって、電位差のある導電部が露出しないような通電方法を容易に実現でき、安全性を高めることができる。その結果、水周りや雨が降り掛かる恐れのある屋外において使用するときにの漏電の危険性を回避することも容易となる。
図6に示す一例において、受電コイル240は、前述したように給電ユニット100によってシート状物品200が挟持された状態においては、主コアにおける磁束を囲むように形成されたコイルである。すなわち、前述したように、受電コイル140はフェライト板123→フェライト板122→フェライト板121→副コア130→フェライト板123という流路において形成された磁束の閉ループを囲むコイルである。
図6に示すように、受電回路250を含む回路部はシート状物品200の表面に沿って並行するように配置されている。受電回路250等をこのように配置するのは、全体として受電ユニットを薄型のシート状とするためである。また、これによりシート状物品200において受電回路250等が違和感を与えないようにするためである。したがって、受電回路250等をできるだけ薄型となるように構成することが好ましい。
機能要素270はクランプ型電力伝送装置とシート状物品との間に電力供給だけでない所定の機能を付与するための要素である。受電ユニットの機能要素270と給電ユニットの機能要素170(図4参照)とは一対で動作し所定の機能を果たす。一般的に、機能要素270と機能要素170は、シート状物品200が給電ユニット100によって挟持された状態においては、それらが対向するように配置される。それらを動作させる動作回路は、受電回路250、給電回路150を含むその他の回路を実装したFPC260、FPC160(図4参照)の領域に形成される。
図7に一例を示す回路図において、受電回路240は、D1,D2,D3,D4から成るダイオード整流ブリッジ,IC−1,等を有する。
受電ユニットのコイル(FPCコイル)は電磁誘導により交流の起電力を生じ、ダイオード整流ブリッジにその電力を供給する。ダイオード整流ブリッジにおいてその電力が整流されキャパシターC1に蓄積される。IC−1はその入力端子がキャパシターC1に接続された安定化電源用の3端子レギュレータである。IC−1の出力端子はキャパシターC2に接続されており、安定化された電力はキャパシターC2に蓄積される。
次に、本発明のクランプ型電力伝送装置とシート状物品における機能要素について説明する。機能要素は、すでに説明したように、クランプ型電力伝送装置とシート状物品との間に電力供給だけでない所定の機能を付与するための要素である。給電ユニットの機能要素がフォトリフレクターであり、受電ユニットの機能要素が光反射部材である一例についてはすでに説明した。ここでは、その他の例について説明する。
一対のフォトリフレクターを投光部と受光部を対向させるように配置して双方向通信を行えるようにすることができる。すなわち、クランプ型電力伝送装置とシート状物品において、給電ユニットの機能要素と受電ユニットの機能要素を双方向のデータ通信を行う機能要素とする。そして、双方向のデータ通信に基づいて、給電ユニットと受電ユニットが協調動作を行うようにする。
たとえば、協調動作はシート状物品100の状態に応じた適正電力を給電ユニットが供給する協調動作であるようにすることができる。シート状物品100のにおける電力消費量が大きいときには、給電ユニットから受電ユニットへの電力伝送を大きくする。シート状物品100の電力消費量が小さいときには、給電ユニットから受電ユニットへの電力伝送を小さくする。また、受電ユニットに2次電池が内蔵されていて、その2次電池に充電を行うときには、充電中に変化する2次電池の状態に合わせて電力伝送を制御するようにする。2次電池がリチウムイオン2次電池のときには、この制御によって2次電池の寿命を大幅に延長することができる。
また、協調動作は給電ユニット100がシート状物品200を制御する協調動作であるようにすることができる。給電ユニット100に制御回路を設け、その制御回路が出力する操作信号を、機能要素を介してシート状物品200に出力し、シート状物品200の状態を、機能要素を介して給電ユニット100の制御回路に出力するようにする。たとえば、電力供給を受けて動作するシート状物品200が複数のELシートとともにタッチ入力センサを配置したシート状物品であるとき、タッチ入力センサの入力操作に基づいて複数のELシートから選択的に発光させるように制御することによりシート状物品200が多様な形態で表示するようにできる。
本発明のクランプ型電力伝送装置とシート状物品の全体構成示す図である。 本発明のクランプ型電力伝送装置の給電ユニットにおける主コアと副コアの一例を示す図である。 主コアと副コアによって、シート状物品を挟持するときの動作を示す説明図である。 本発明のクランプ型電力伝送装置の給電ユニットにおける給電コイルと給電回路の配置、等を示す図である。 本発明のクランプ型電力伝送装置の給電ユニットにおける給電コイルと給電回路および機能要素とその動作回路の一例を示す回路図である。 本発明のクランプ型電力伝送装置の受電ユニットにおける受電コイルと受電回路の配置を示す図である。 本発明のクランプ型電力伝送装置の受電ユニットにおける受電回路の一例を示す回路図である。 本発明のクランプ型電力伝送装置の給電ユニットにおける主コアと副コアが両側から外れないように留める枠部材の一例を示す図である。
符号の説明
100 給電ユニット
110 挿入口
120 主コア
121,122,123 フェライト板
130 副コア
140 給電コイル
150 給電回路
160 FPC(flexible print circuit)
170 機能要素
200 シート状物品
210 ベースシート
230 EL(electro luminescence)シート
240 受電コイル
250 受電回路
260 FPC






















Claims (6)

  1. 主コアと、副コアと、給電コイルとを有する給電ユニットを備えるクランプ型電力伝送装置であって、
    前記主コアは一部が開口部となっているループを描く断面、たとえばU字、C字のような断面を有し、その断面に垂直な直線上をその断面が移動したときに占める領域を立体形状とし、前記断面の前記開口部が前記ループの内側から外側に向けて狭くなるテーパとなっているコアであり、
    前記副コアは前記主コアの内部において変位が可能に設けられ、前記テーパの最狭部よりも直径が大きな円形の断面を有し、前記開口部の近くに位置することができるが前記開口部から抜け出せない円柱形状のコアであり、
    前記給電コイルは前記主コアの内側と外側を周回して巻かれ、磁束の方向が前記ループの方向となるように前記主コアと副コアを磁化するコイルであり、
    前記主コアの前記開口部の近くに前記副コアが位置するときには前記ループと前記副コアにより閉ループの磁気回路を形成するとともに、前記開口部の外側から内側へシート状物品を挿入するときには前記副コアが前記テーパの広い方向に前記変位をするため挿入を容易とし、前記副コアが前記テーパの狭い方向に前記変位をするため前記シート状物品を挟持できるようにすることを特徴とするクランプ型電力伝送装置。
  2. 請求項1記載のクランプ型電力伝送装置において、前記シート状物品の少なくとも一部は受電ユニットにおけるシート状の受電コイルとなっており、その受電コイルを前記開口部に挿入して副コアを芯として内側と外側を周回して巻かれ、前記挟持させたときに、前記受電コイルのコイルが前記閉ループの前記磁気回路を囲むコイルとなることを特徴とするクランプ型電力伝送装置。
  3. 請求項2記載のクランプ型電力伝送装置において、前記給電ユニットは機能要素(給)を有し、また前記受電ユニットは機能要素(受)を有し、すくなくとも前記挟持させたときに前記機能要素(給)と前記機能要素(受)は双方向のデータ通信を行う機能要素であって、その双方向のデータ通信に基づいて給電ユニットと受電ユニットは協調動作を行うことを特徴とするクランプ型電力伝送装置。
  4. 請求項3記載のクランプ型電力伝送装置において、前記シート状物品の少なくとも一部はEL(electro luminescence)シートとなっており、前記協調動作は前記受電ユニットからデータ送信されたデータに基づいて前記ELシートにおける発光状態を制御する強調動作であることを特徴とするクランプ型電力伝送装置。
  5. 少なくとも一部がシート状の受電コイルとなっており、その受動コイルが受電した電力により動作をすることを特徴とするシート状物品。
  6. 請求項5記載のシート状物品において、前記シート状物品の少なくとも一部はELシートとなっており、そのELシートを前記受電ユニットが受電した電力により駆動することを特徴とするシート状物品。

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