JP2005257685A - ターゲットの光学位相測定 - Google Patents
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Abstract
【課題】SPRベースの位相検出方式を実現する。
【解決手段】光学位相検出は、第1の偏光を有する第1の光波と該第1の偏光からオフセットされた偏光を有する第2の光波とを生成するステップと、前記第1の光波と前記第2の光波との間に相対遅延を与えるステップとを含む。前記相対遅延は、指定された波長範囲にわたって波長が調整される時に、光波間に周波数オフセットを生じさせる。前記第1の光波と前記第2の光波とをターゲットに導くステップが、第3の光波と第4の光波とを提供する。前記第3の光波の偏光成分と、前記第4の光波の偏光成分とが検出されて、前記周波数オフセットにおける検出された信号を提供する。前記光学位相検出は、更には、前記第3の光波の偏光成分と、前記第4の光波の偏光成分との間の、前記ターゲットによって引き起こされた位相差を抽出するステップを含む。
【選択図】図3
【解決手段】光学位相検出は、第1の偏光を有する第1の光波と該第1の偏光からオフセットされた偏光を有する第2の光波とを生成するステップと、前記第1の光波と前記第2の光波との間に相対遅延を与えるステップとを含む。前記相対遅延は、指定された波長範囲にわたって波長が調整される時に、光波間に周波数オフセットを生じさせる。前記第1の光波と前記第2の光波とをターゲットに導くステップが、第3の光波と第4の光波とを提供する。前記第3の光波の偏光成分と、前記第4の光波の偏光成分とが検出されて、前記周波数オフセットにおける検出された信号を提供する。前記光学位相検出は、更には、前記第3の光波の偏光成分と、前記第4の光波の偏光成分との間の、前記ターゲットによって引き起こされた位相差を抽出するステップを含む。
【選択図】図3
Description
本発明は、位相測定に関し、特にターゲットの光学位相測定に関する。
表面プラズモン共鳴(SPR)は、導電膜と隣接する誘電体との間の境界面に沿った表面プラズモン波の光学励起に関連する。共鳴の際には、入射光信号からのエネルギーが、表面プラズモン波内へと結合され、この結果、共鳴が発生する際の光波長において、導電膜から反射させられる光信号の強度が減少する。この共鳴光波長において、反射させられた光信号内での位相遷移(又は位相の変化、又は位相の移り変わり、又は位相のずれ)もまた発生する。この共鳴光波長における反射させられた光信号の位相は、誘電体内へと延在する表面プラズモン波に関連付けられたエバネッセント・テールのために、導電膜に隣接する誘電体の屈折率の変化に対して敏感に反応する。屈折率に対するこの位相の感度によって、誘電体が検知媒体として使用されることが可能となる。例えば、誘電体が生化学サンプルを含む場合には、屈折率の変化は、生化学サンプル内の生化学的な状態か又は経過(プロセス)を示すように使用されることができる。
誘電体か又は検知媒体の屈折率の変化に対する反射させられた光信号における位相遷移の感度のために、SPRに基づいた位相測定が、生化学的検知用の分析ツールとして活用されてきている。例えば、非特許文献1は、生化学サンプル内の抗体及び蛋白質の会合/解離に関連付けられた屈折率におけるマイクロ単位よりも小さい変化に対応する位相変化を検出するための干渉法、光ヘテロダイン法、及び他の技法を報告している。
Xinglong Yu他著、「Immunosensor based on optical heterodyne phase detection」、2003年、Sensors and Actuators B、vol.76、199〜202頁 Xinglong Yu他著、「Simulation and Analysis of Surface Plasmon Resonance Biosensor Based on Phase Detection」、2003年、Sensors and Actuators B、vol.91、285〜290頁 John Markus著、「Modern Electronic Circuits Reference Manual」、McGraw-Hill, Inc.、ISBN 0-07-040446-1、699頁 Dennis Derickson編集、「Fiber Optic Test and Measurement」、ISBN 0-13-534330-5、42〜44頁 Xinglong Yu他著、「Immunosensor based on optical heterodyne phase detection」、2003年、Sensors and Actuators B、vol.76、200頁
Xinglong Yu他著、「Immunosensor based on optical heterodyne phase detection」、2003年、Sensors and Actuators B、vol.76、199〜202頁 Xinglong Yu他著、「Simulation and Analysis of Surface Plasmon Resonance Biosensor Based on Phase Detection」、2003年、Sensors and Actuators B、vol.91、285〜290頁 John Markus著、「Modern Electronic Circuits Reference Manual」、McGraw-Hill, Inc.、ISBN 0-07-040446-1、699頁 Dennis Derickson編集、「Fiber Optic Test and Measurement」、ISBN 0-13-534330-5、42〜44頁 Xinglong Yu他著、「Immunosensor based on optical heterodyne phase detection」、2003年、Sensors and Actuators B、vol.76、200頁
屈折率の変化を検出することができる感度を、更に向上させるための位相検出方式に対するニーズが継続的に存在している。更に、生化学的検知用のサンプルのアレイを含む分析システムに適合するためにスケーラブルなSPRに基づいた位相検出方式に対するニーズも存在している。
本発明の実施形態に従って、光学位相検出は、第1の偏光を有する第1の光波と該第1の偏光からオフセットされた偏光を有する第2の光波とを生成するステップと、前記第1の光波と前記第2の光波との間に相対遅延を与えるステップとを含む。光波の波長が指定された波長範囲にわたって調整させられる時に、与えられた遅延が、周波数オフセットを生じさせる。
光波は、第1の光波と第2光波とに応答して、第3の光波と第4光波とを提供するターゲットに導かれる。第3の光波の偏光成分と第4の光波の偏光成分とが検出されて、周波数オフセットにおける検出された信号が提供される。この光学位相検出は、この場合、第3の光波の偏光成分と第4の光波の偏光成分との間の、ターゲットによって引き起こされた(又は誘発された)位相差を抽出するステップを含む。本発明の代替の実施形態に従って、光学位相検出のスケーリングは、ターゲットのアレイからのSPR誘発された位相ずれの同時か又は連続的な検出を可能にする。
ターゲットのアレイからの表面プラズモン共鳴(SPR)によって誘発された位相ずれの同時か又は連続的な検出を可能にする、SPRベースの位相検出方式が実現できる。
図1は、クレッシュマン配置(Kretschmann configuration)として知られる従来技術のSPRトランスデューサ10を示す。SPRトランスデューサ10は、誘電体2に隣接する導電膜1を含む。しかしながら、SPRトランスデューサ10のいくつかの用途においては、誘電体2は検知媒体であり、生体分子レセプタが結合するための場所を提供するために、導電膜1と誘電体2との間にリンカ層(図示せず)が挿入される。明確にするために、図1の導電膜1は、リンカ層が無い状態で、誘電体2に隣接して示されている。プリズム4は、誘電体2とは反対側の導電膜1側に隣接して配置されている。SPRトランスデューサ10のクレッシュマン配置は、非特許文献2を含む様々な参考文献に記載されている。
SPRトランスデューサ10の典型的な用途において、導電膜1は、導電膜1に沿って表面プラズモン波、すなわち表面プラズモンを励起させるための指定された入射角φSPと波長とにおける入射光信号Iiに対する適切な厚さd1を有する金の層である。表面プラズモンに関連付けられるのは、導電膜1に隣接する誘電体2内へと透過するエバネッセント・テール(図示せず)である。表面プラズモン内へと結合されない入射光信号Iiのエネルギーは、導電膜1において反射され、結果として、反射光信号Irが生じる。
図2は、入射光信号Iiが導電膜1上のターゲットT上に衝突することから結果として生じる、図1のSPRトランスデューサ10のコンテキストにおける反射光信号Irの例示的な位相曲線を示す。位相は、入射光信号Iiが表面プラズモンに結合する波長λRの近傍における波長λに対して示されている。この波長λRは、SPR(表面プラズモン共鳴)の光波長であり、本明細書において以下、これを共鳴波長λRと呼ぶ。図2は、反射光信号Irの位相が、共鳴波長λRの近傍における入射光信号Iiの波長λに対して非常に感度が良いことを示す。共鳴波長λRは同様に、誘電体2を透過するエバネッセント・テールのために、誘電体2の屈折率nsの変化に対して非常に感度が良い。反射光信号Irの位相を検出することによって、誘電体2の屈折率nsの変化を検出することができる。
本発明の実施形態による、光学位相検出器20が、図3に示されている。光学位相検出器20は、光信号I1を生成する波長可変光源22を含む。光信号I1は、第1の偏光を有する第1の光波と、該第1の偏光からオフセットされた第2の偏光を有する第2の光波とを含む。典型的な例において、第1の光波と第2光波とのオフセットされた偏光は、従来の偏光p、sである。説明の目的のため、p偏光を有する光波を光波pと呼び、s偏光を有する光波を光波sと呼ぶ。
波長可変光源22は、光信号I1の光波pと光波sとの間に相対遅延τを引き起こす遅延素子24を含む。波長可変光源22の波長λが、λ1とλ2との間の波長範囲にわたって速度γで調整されるか又は掃引される時に、この引き起こされた遅延τによって、結果として光波pと光波sとの間に周波数オフセットγτが生じる。
図4Aは、本発明の一実施形態を示す。波長可変光源22は、偏光遅延ユニットPDUにカスケード接続された波長可変レーザー26を含む。波長可変レーザー26は、λ1とλ2との間の波長範囲にわたって掃引されることができる。λ1とλ2との間の波長範囲は、誘電体2の屈折率nsにおける対応するシフトの結果生じる共鳴波長λRにおけるシフトに適応させるために十分に広い。一例において、波長可変レーザー26は、少なくとも1492〜1640ナノメートルの波長範囲λ1〜λ2内において線形な傾きで波長を調整することができるアジレント・テクノロジーズ・インク社のモデル81680Bである。偏光遅延ユニットPDUは、波長可変レーザー26によって提供される光信号を第1の分岐(ブランチ)と第2の分岐(ブランチ)とに分光する偏波保持ファイバカプラ(又は偏光保持ファイバカプラ)23を含む。分岐のうち1つである、例えば第1の分岐は、第1の分岐内の光と第2の分岐内の光との間に相対遅延τを引き起こすための所定の長さの光ファイバ25を含む。第1の分岐と第2の分岐とは、次に偏光ビーム結合器28に結合されて、この偏光ビーム結合器28が、偏光pのような1つの偏光を有する第1の分岐からの光と、偏光sのようなオフセットされた偏光を有する第2の分岐からの光とをコリメータ30へと伝送する。偏光ビーム結合器28は、光信号I1の光波pと光波sとを提供する。
偏光遅延ユニットPDUは、平面光回路を使用して代替的に実施される。この場合、偏波保持ファイバカプラ23と偏光ビーム結合器28とは、平面光内において実施され、遅延素子24は、平面光導波路を用いて実施される。更に別の例において、偏光遅延ユニットPDUは、図4Bにおいて示されるように、偏光ビームスプリッタ21と、遅延素子24としての自由空間・光経路と、偏光ビーム結合器28とを使用して実施される。
コリメータ30か又は他のビーム調整要素が、波長可変光源22に結合され、図5Aにおいて示されるように、光信号I1を導電膜1上のターゲットTへと導いている。光信号I2は、ターゲットTにおいて反射させられる。光信号I2は、光信号I1の光波pと光波sとのオフセットされた偏光に対応するオフセットされた偏光を有する光波prと光波srとの対を含む。光波pは、導電膜1の面に対して垂直な電界成分を有するが、光波sは、導電膜1の面内に配置される電界を有する。光波pは、表面プラズモンに結合するが、光波sは、表面プラズモンに結合しない。従って、光信号I2の光波prは、図2において示されるように共鳴波長λRにおいて位相ずれを受けるが、光信号I2の光波srは、このような位相ずれを受けない。
光信号I2は、図5Aに示されるように、光波pr、srの偏光軸から45度だけ回転オフセットされた偏光軸Xを有する偏光器32によって受信される。しかしながら、45度とは異なる別の角度における該偏光軸からの、偏光器32の偏光軸Xの回転オフセットもまた適する。
光信号I2の光波prとsrとが、偏光器32を通過した結果として、相互作用して、検出器34において干渉信号I(t)を形成する。干渉信号I(t)は、式(1)で表される。
式(1)において、ES(t)とEP(t)とは、それぞれ光信号I2の光波pr、srの電界の大きさを表す。γは、波長可変光源22が調整されるか又は掃引される速度である。τは、波長可変光源22によって提供される光信号I1の光波pと光波sとの間で引き起こされる相対遅延である。Δφspは、光信号I2の光波prと光波srとの間の位相差である。光信号I1の光波sは、表面プラズモンに結合しないため、光信号I2の光波srは、SPRによる位相ずれを受けない。従って、位相差Δφspは、光波prの位相ずれであり、位相φpとして示される。光波s及びsrは、光波p及びprと同じ光路を伝搬するため、光波srの位相に対する光波prの位相φpを決定することは、機械的振動、温度変化、及び他の影響に対する耐性を提供する。
干渉信号I(t)は、波長可変光源22の波長λが、共鳴波長λRの近傍において波長範囲λ1〜λ2にわたって調整される時に、検出器34によって捕捉される。検出器34は、干渉信号I(t)内における2ESEPcos(2πγτt+φp)項に応答する。2ESEPcos(2πγτt+φp)項が測定されるか又は検出されることができる感度を改善するために、検出器34は、周波数γτについての狭帯域幅内における応答性に関してフィルタリングされるか、又はそうでなければ調整されることができる。検出器34は、検出された信号IDET(t)=K1cos(2πγτt+φp)を提供する。ここで、K1は定数であり、γτは、波長可変光源22によって提供される光信号I1の光波pと光波sとの間の周波数の差分、すなわちビート周波数である。検出された信号IDET(t)は、典型的には、電気信号である。
典型的には、検出器34は、捕捉した光信号を対応する電気信号へと変換するためのフォトダイオードか、光センサーか、又は他の適切なトランスデューサである。代替的には、検出器34は、検出器要素D1〜DNの各々によって捕捉される一連の光信号に対応する一連の電気信号を提供する検出器要素D1〜DNのアレイか又は2次元のグリッドである。
光学位相検出器20内に基準信号IREFを含めることによって、干渉信号I(t)の2ESEPcos(2πγτt+φp)項の中の位相φpを分離することができる。例えば、図4Aの実施形態において示されるように、光カプラ37によって光信号I1から分岐された基準信号IREFは、基準ターゲットTREFに反射させられ、偏光器32を通過して、ESREFEPREFcos(2πγτt)項を含む干渉信号IR(t)を、基準検出器34Rにおいて提供する。基準検出器34Rは、干渉信号IR(t)内のESREFEPREFcos(2πγτt)項に応答し、周波数基準IRDET(t)=K2cos(2πγτt)を提供する。ここで、K2は定数である。周波数基準IRDET(t)は、典型的には、電気信号である。
検出器34と検出器34Rとからの検出された信号IDET(t)と周波数基準IRDET(t)とが、位相φpを抽出するために、位相比較器か又は他のプロセッサ36に印加される。印加された信号間の位相差を抽出するのに適した位相比較器は、当該技術分野において周知であり、例えば、非特許文献3に記載されている。しかしながら、任意の適切なプロセッサ36が、検出された信号IDET(t)と周波数基準IRDET(t)とから位相φpを抽出するか又は別様で決定するために使用される。
図4Aは、基準ターゲットTREF上に入射する基準光信号IREFを示す。そのように基準光信号IREFが基準ターゲットTREF上に入射することによって、基準光信号IREFが、信号I1とI2とによって伝搬させられる光路に平行な光路を伝搬するようになる。基準信号IREFの光路内の基準ターゲットTREFが、共鳴波長λRにおける表面プラズモンの励起をサポートしない時には、基準信号IREFは、SPRに関連付けられた位相ずれを受けない。その検出された位相は、従って、ターゲットTの誘電体2の屈折率に起因する。基準信号IREFの光路内の基準ターゲットTREFが、共鳴波長λRにおける表面プラズモンの励起をサポートする時には、基準信号IREFは、SPRに関連付けられた位相ずれを受ける。このように、検出された位相は、ターゲットTの誘電体2の屈折率と、基準ターゲットTREFの誘電体の屈折率との間の差に起因する位相差である。
基準光信号IREFを提供するための例示的な方式が提示されてきたが、任意の他の適切なシステム、デバイス、要素、又は方式が、代替的に使用されて、SPRによって引き起こされた位相φpを分離するために、基準光信号IREFを提供することを理解されたい。基準光信号IREFは、図4Aにおいて示されるように、干渉信号I(t)のビート周波数γτにおける周波数基準IRDET(t)を提供する。図4Aにおいて示された代替の実施形態においては、基準光信号IREFが、光信号I1から分岐させられて、基準ターゲットTREFに反射させられること無く、偏光器32と検出器34とに直接的に送られる。
共鳴波長λRの近傍における光波長λと位相φpとの間の関係を確立するために位相φpが測定される時には、光信号I1の光波pの波長λが、メモリ内か又は他の記憶装置(図示せず)内に記録される。光信号I1の波長λは、非特許文献4に記載されているような、光干渉測定法、ホモダインスペクトル解析、又はヘテロダインスペクトル解析を使用してか、又は任意の他の適切な波長識別技法を使用して、記録されるか又は決定される。代替として、波長λは、開始波長λ1及び開始時刻t1と、停止波長λ2及び停止時刻t2と、波長可変光源22が期間t2〜t1内において開始波長λ1と停止波長λ2との間で調整されるか又は掃引される調整速度γとに基づいて決定される。波長範囲λ1〜λ2にわたる線形な調整特性を有する波長可変光源22について、時刻txと波長範囲λ1〜λ2内における波長λxとの間でダイレクト・マッピングが確立される。例えば、波長可変光源22の調整範囲内か又は掃引範囲内において、λx=λ1+(tx−t1)γの関係に従って位相φpが測定される対応する時刻txに基づいて波長λxが決定される。波長可変光源22が非線形な調整特性を有する時には、それらの特性は、波長可変光源22の掃引中か又は調整中における指定された時刻を、波長範囲λ1〜λ2内における波長λxにマッピングするために使用される。波長可変光源22が調整されるか又は掃引される時に時間の関数としての位相φpを記録することによって、且つ、波長可変光源22の時刻txと波長λxとの間におけるその確立されたマッピングを使用することによって、波長λに対する位相φpが決定される。
波長λと位相φpとの間の関係から、共鳴波長λRにおけるか又は共鳴波長λRに十分に近くにおける量dφp/dλを容易に決定することができる。ここで、量dφp/dλは、共鳴波長λRでの波長λの変化に対する位相φpの感度を表す。
本発明の代替の実施形態に従って、位相φpの測定値は、共鳴波長λRにおける量dφp/dλを近似するために使用される。図2は、共鳴波長の近傍において、量dφp/dλによって表される波長変化に対する位相ずれの感度が、ほぼ一定である波長範囲が存在することを示す。従って、この波長範囲内における量dφp/dλは、共鳴波長における量dφp/dλの近似を提供する。この近似の精度は、SPRの位相遷移が発生する.波長範囲内における波長λに対する位相φpの傾きの均一性に依存する。
共鳴波長λRにおける量dφp/dλと、共鳴波長λRにおける屈折率に対する波長感度を表す量dλ/dnSの決定とから、屈折率nSの変化に対する位相φpの感度を表す量dφp/dnSが、dφp/dnS=(dφp/dλ)(dλ/dnS)として確立される。量dλ/dnSは、様々な方法で決定される。一例において、量dλ/dnSは、屈折率nSの変化に対する共鳴波長λRの感度をモデル化するため、導電膜−誘電体境界面でのフレスネル反射を解明するためのMATLABか又は他の適切なプログラムか又は環境を用いて、図1の構成10のコンピュータシミュレーションから決定される。別の例において、量dλ/dnSは、経験的に決定される。異なる既知の屈折率nS1、nS2...nSXを有する誘電体2を有するターゲットTは、共鳴波長λR近傍における波長λでの光信号I1によって連続的にか又は同時に照射されて、それぞれの屈折率nS1、nS2...nSXに対応するSPRの共鳴波長λR1、λR2...λRXが決定される。屈折率nS1、nS2...nSXに対する共鳴波長λR1、λR2...λRXの曲線へのあてはめ、補間、又は他の適切な技法が使用されて、屈折率nSと共鳴波長λRとの間でのマッピングを確立して、共鳴波長λRにおける量dλ/dnSを決定する。
量dλ/dnSはまた、導電膜1と誘電体2との間の境界面における適切な波ベクトルをマッチングすることによっても決定されることができる。このことは、表面プラズモンの波ベクトルkSPR=w/c((ε1nS 2)(ε1+nS 2))1/2を、光信号I1の波ベクトルkx=n4(2π/λ)sinφSPと等しくするステップを含む。ここで、ε1は、導電膜1の誘電率であり、n4は、プリズム4の屈折率であり、φSPは、光信号I1の入射角である。量dλ/dnSを式(2)のように、波ベクトルkSPR、kxの式から導き出すことができる。ここで、導電膜1の誘電率ε1の虚数成分は、零に設定されている。
共鳴波長における量dλ/dnSを決定するために提示した代替は、例示である。共鳴波長λRにおけるか又は共鳴波長λRに適切に近い波長における量dλ/dnSを、決定するためにか又は近似するために、任意の適切な方式が代替的に使用されることを理解されたい。その結果、屈折率nSの変化に対する位相φpの感度を、dφp/dnS=(dφp/dλ)(dλ/dnS)として確立することができる。
本発明の代替の実施形態に従って、異なる屈折率nSを有する誘電体2についての位相φpの測定に基づいて、位相φpと屈折率nSとの間でのマッピングが確立される。この実施形態において、位相φpが検出され、確立されたマッピングから誘電体2の屈折率nSの変化が決定される。一例において、屈折率nSにおける変化dnSは、例えば、非特許文献5において提供されているような定数によって、共鳴波長λRでの位相φpにおける位相ずれdφpに関連付けられる。
本発明の別の実施形態に従って、例えば、屈折率nSと屈折率nS+ΔnSとの異なる屈折率を有する2つか又は3つ以上のターゲットTについて、位相φpは、波長λに対して検出される。図6において示されるように、屈折率nS、nS+ΔnSに対応する検出された位相φpは、屈折率における差分ΔnSによる、共鳴波長λRから共鳴波長λR+ΔλRへの共鳴波長におけるシフトの結果として生成されるオフセット曲線である。共鳴波長と屈折率との間のマッピングは、この場合、共鳴波長の差分ΔλRを屈折率における対応する差分ΔnSに変換するために、使用されることが可能である。
本発明の代替の実施形態において、共鳴波長λRの近傍での波長λの変化に対する位相φpの変化の感度は、図5Aに示されているようなターゲットTにおける従来の偏光p、sに対して、光信号I1の光波p、sのオフセットされた偏光をミスアライメントさせる(又は調整をずらす、又はアライメントをずらす)か又は回転させることによって修正され、この結果として、図5Bに示されるように、ミスアライメントさせられた偏光p’、s’を有する光波p’、s’が生じる。偏光におけるミスアライメントに起因して、量dφp/dλにおける増加として現われるこの感度の向上は、誘電体2の屈折率の変化に対する、対応する位相の感度の向上を提供する。図7は、光信号I1が、光波p、sに対してミスアライメントさせられた光波p’、s’を有する時の、光信号I2の(φp(p’,s’)として示されている)位相φpを示す。光信号I1が光波p、sを有する時の光信号I2の位相は、図7において、φp(p,s)として示されている。
偏光のミスアライメントは、様々な代替の方法で達成される。例えば、ミスアライメントは、図4A内に示される実施形態において、例えば偏光ビーム結合器28とコリメータ30との間のファイバ内に、半波長板の複屈折(図示せず)を生成することによって生じられる。ミスアライメントは、代替的には、偏光ビーム結合器28の直後に光信号I1を平行化することによって、且つ、その平行化された光信号のビーム内に、わずかにミスアライメントさせられた自由空間の半波長板を挿入することによって達成される。代替として、偏光成分におけるミスアライメントは、偏光ビーム結合器28のわずかなミスアライメントによって達成されることができる。この場合、コリメータ30は、偏光ビーム結合器28に隣接して配置されている。
例えば、共鳴波長λRの近傍において光波長λが掃引されるか又は調整させられる時に、位相φpを測定する間、挿入された半波長板を(存在する場合に)回転させることによってか、又は偏光ビーム結合器28を回転させることによって、光信号I1の偏光の所与のミスアライメントに対して、共鳴波長λRの近傍での波長λの変化に対する位相φpの変化の感度は、経験的に向上させられるか又は最大化させられることができる。
偏光ミスアライメントの分析的な決定に基づいて、共鳴波長λRの近傍での波長λの変化に対する位相φpの変化の感度は、向上させられるか又は最適化されることができる。分析的な決定において、光波pr、srに対応する光信号I2の電界ESOとEPOとは、行列式(3)によって表される。
行列式(3)において、項rsは、ターゲットTにおける光波sの反射についてのジョーンズ行列要素である。項rPejφpは、ターゲットTにおける光波pの反射についてのジョーンズ行列要素である。項aと項bとは、偏光ミスアライメントについてのジョーンズ行列要素であり、ここで、a=|a|ejδaであり、b=|b|ejδbである。項ESとEPとは、光信号I1の光波p、sそれぞれの電界成分である。
ターゲットTからの反射信号I2は、図5Bにおいて示されるように、偏光器32を通過させられて、干渉信号I’(t)を提供する。干渉信号I’(t)=|cosαESO+sinαEPO|2は、検出器34によって捕捉される。ここで、角度αは、光信号I2の光波と、偏光器32の軸Xとの間の回転オフセットを表す。検出器34は、周波数γτの近傍における干渉信号I’(t)内の項に応答する。該周波数γτは、波長可変光源22によって提供される光信号I1の光波p’とs’との間の周波数の差分、すなわちビート周波数である。検出器34は、干渉信号I’(t)内の指定された項が測定されるか又は検出されることができる感度を改善するために、周波数γτについての狭帯域幅内での応答性に合わせて、フィルタリングされるか又はそうでなければ調整されることができる。検出器34は、式(4)において表される電気信号I’DET(t)を提供する。
光信号I1の偏光のミスアライメントについて、式(4)に基づいて、波長に対する高い位相感度が達成される。ここで、|b|は、ターゲットTからの光波pの反射率rPにほぼ等しい。SPRの位相φpと、ミスアライメントの位相δa+δbとの和は、πの奇数倍である。典型的な例において、光波p、sの偏光と、光波p’、s’の偏光との間での5度未満のミスアライメントについての感度の向上が達成される。
図8A〜図8Bにおいて示される、本発明の代替の実施形態において、光学位相検出器20がスケーリングされて、ターゲットT1〜TNとして示されるターゲットTであってSPRトランスデューサのアレイを含むターゲットTからのSPR誘発された位相ずれの同時か又は連続的な検出を可能にしている。図8Aにおいて、ターゲットT1〜TNのアレイは、光スプリッタ42によって光信号I1から提供されて、コリメータ301〜30Nを介して導かれる光信号I11〜I1Nによって照射される。ターゲットT1〜TNのアレイと、検出器要素D1〜DNのアレイを含む検出器44との間に、レンズのようなイメージング素子(又は結像素子、又は撮像素子)43が挿入される。イメージング素子43は、図示されるようなターゲットT1〜TNのアレイと偏光器32との間か、又は偏光器32と検出器アレイ44との間の光路内に配置される。イメージング素子43は、ターゲットT1〜TNの物理的な位置と、検出器アレイ44内の検出器要素D1〜DNの物理的な位置との間のマップか又は他の対応付けとを提供し、その結果、ターゲットT1〜TNのアレイから反射された光信号I21〜I2Nは、検出器アレイ44内の対応する検出器要素D1〜DNによって捕捉される。検出器要素D1〜DNは、検出された信号I1DET(t)〜INDET(t)を位相比較器か又は他のプロセッサ46に提供する。プロセッサ46は、検出された信号I1DET(t)〜INDET(t)を周波数基準IRDET(t)と比較して、ターゲットT1〜TNのアレイ内における各ターゲットから反射された信号I21〜I2Nの対応する位相を抽出する。
図8Aにおいて示される実施形態において、周波数基準IRDET(t)は、光信号I1を分岐させることと、基準光信号IREFを偏光器47によって偏光させることと、結果的に生じる干渉信号IR(t)を検出器44Rによって検出することとを介して、波長可変光源22によって提供される光信号I1から導出される基準光信号IREFから、結果として生じる。代替の実施形態において、周波数基準IRDET(t)は、例えば、検出された信号IXDET(t)といった検出された信号I1DET(t)〜INDET(t)のうちの指定された1つによって提供される。この指定された検出された信号IXDET(t)は、ターゲットT1〜TNのアレイ内におけるターゲットTxに対応する。ターゲットTxが、ターゲットTx上に入射する光信号I1Xの波長におけるSPR位相ずれを引き起こさない時には、プロセッサ46によって抽出される位相は、基準光信号IREFの位相に関連する。ターゲットが、ターゲットTx上に入射する光信号I1Xの波長におけるSPR位相ずれを引き起こす時には、プロセッサ46によって抽出される位相は、差分(又は微分)である。この差分位相は、ターゲットTxに対応する屈折率に関連する、ターゲットのアレイ内のターゲット間の差分屈折率に対応する。
図8Bにおいて示される、本発明の実施形態に従って、レンズのような合焦要素(フォーカシング要素)47は、ターゲットT1〜TNのアレイを照射するために適度に広い、光信号I1からのビームB1を形成する。ターゲットのアレイは、光信号I1のビームB1を反射して、ビームB2を形成する。ターゲットT1〜TNのアレイと偏光器32との間の光路内に配置されるイメージング素子43は、ターゲットT1〜TNの物理的な位置と、検出器アレイ44内の検出器要素D1〜DNの物理的な位置との間の対応づけを提供し、その結果、ターゲットT1〜TNのアレイ内に配置された対応するターゲットから反射されたビームB2の各部分が、検出器アレイ44内の対応する検出器要素D1〜DNによって捕捉される。検出器要素D1〜DNは、検出された信号I1DET(t)〜INDET(t)を、位相比較器か又は他のプロセッサ46に提供する。その位相比較器か又は他のプロセッサ46は、各々の検出された信号I1DET(t)〜INDET(t)を周波数基準IRDET(t)と比較して、ターゲットT1−TNのアレイ内における各々のターゲットから反射されたビームB2内の光信号の位相を抽出する。
図8Bにおいて示される実施形態において、周波数基準IRDET(t)は、光信号I1を分岐させることと、基準光信号IREFを偏光器47によって偏光させることと、結果的に生じる干渉信号IR(t)を検出器44Rによって検出させることとを介して、波長可変光源22によって提供される光信号I1から導出される基準光信号IREFから、結果として生じる。代替の実施形態において、周波数基準IRDET(t)は、例えば、検出された信号IXDET(t)といった検出された信号I1DET(t)〜INDET(t)のうちの指定された1つによって提供される。この指定された検出された信号IXDET(t)は、ターゲットT1〜TNのアレイ内におけるターゲットTXに対応する。ターゲットTXが、ターゲットTX上に入射する光ビームB1の一部分の波長におけるSPR位相ずれを引き起こさない時には、プロセッサ46によって抽出される位相は、基準光信号IREFの位相に関連する。ターゲットが、ターゲットTX上に入射する光信号I1Xの波長におけるSPR位相ずれを引き起こす時には、プロセッサ46によって抽出される位相は、差分(又は微分)である。この差分位相は、ターゲットTXに対応する屈折率に関連する、ターゲットのアレイ内のターゲット間の差分屈折率に対応する。
図9は、本発明の代替の実施形態による、位相検出方法50のフローチャートを示す。方法50のステップ51において、光波pと光波sとが、波長範囲にわたって調整される。ステップ52において、光波pと光波sとの間の周波数オフセットγτが、光波pと光波sとの間に相対遅延τを与えることによって、光信号I1の波長が調整される時に、提供される。ステップ54は、光波pと光波sとに応答して光波prと光波srとを提供するために、光波pと光波sとをターゲットTへと導くステップを含む。ステップ56は、周波数オフセットγτでの検出された信号を提供するために、光波prの偏光成分と光波srの偏光成分とを検出するステップを含む。ステップ58において、光波prと光波srとの偏光成分間での、ターゲットTによって引き起こされた位相差、すなわち位相φpが抽出される。位相φpを抽出するステップは、典型的には、検出された信号を、周波数オフセットγτでの周波数基準と比較する段階を含む。一例において、周波数基準は、偏光器を通過する基準光信号を検出するステップから導出される。ここで、基準光信号は、光信号I1の光波pとsとから分岐される。
SPRトランスデューサ10か、又はSPRトランスデューサのアレイが、本発明の実施形態による例示的なターゲットTとして使用されてきたが、ターゲットTは、代替的には、印加された光信号I1に応答して光信号I2を提供するのに適した任意のデバイスか、要素か、又はシステムである。ここで、光信号I2は、光信号I1の反射か、透過か、又は他の処理の結果から生じる。
本発明の実施形態が、詳細に説明されてきたが、特許請求の範囲において記載されているような本発明の範囲を逸脱することなく、当業者であれば、これらの実施形態に対する修正及び改変を行うことができることは明白なはずである。
20 光学位相検出器
22 波長可変光源
23 偏波保持カプラ
25 光学遅延素子
26 波長可変レーザー
28 偏光ビーム結合器
30 コリメータ
34 検出器
36 プロセッサ
43 イメージング素子
22 波長可変光源
23 偏波保持カプラ
25 光学遅延素子
26 波長可変レーザー
28 偏光ビーム結合器
30 コリメータ
34 検出器
36 プロセッサ
43 イメージング素子
Claims (20)
- 第1の偏光を有する第1の光波と、第2の偏光と該第1の光波に対する遅延とを有する第2の光波とを生成する波長可変光源であって、該遅延は、指定された波長範囲にわたって該波長可変光源が調整される時に、該第1の光波と該第2の光波との間に周波数オフセットを引き起こすことからなる、波長可変光源と、
前記第1の光波と前記第2の光波とを受光し、前記第1の光波と前記第2の光波とに応答して第3の光波と第4の光波とを提供するターゲットと、
前記第3の光波の偏光成分と前記第4の光波の偏光成分とを捕捉して、前記周波数オフセットにおける検出された信号を提供する検出器と、
前記検出された信号を受信して、前記第3の光波と前記第4の光波との間の、前記ターゲットによって引き起こされた位相差を抽出するプロセッサ
とを備える、光学位相検出器。 - 前記第3の光波と前記第4の光波との間の前記位相差を抽出することは、前記検出された信号を前記周波数オフセットにおける周波数基準と比較する段階を含む、請求項1に記載の光学位相検出器。
- 前記第1の光波と前記第2の光波とを前記波長可変光源から分岐させ、分岐した第1の光波と分岐した第2の光波とを偏光器に通過させて、該分岐した第1の光波と該分岐した第2の光波との間の前記周波数オフセットにおける、前記偏光器からの結果として生じる信号を検出することによって、前記周波数基準が提供される、請求項2に記載の光学位相検出器。
- 前記分岐した第1の光波と前記分岐した第2の光波とは、前記偏光器を通過する前に、基準ターゲットにおいて反射させられる、請求項3に記載の光学位相検出器。
- 前記第1の光波は、s偏光を有し、前記第2の光波は、直交するp偏光を有する、請求項1に記載の光学位相検出器。
- 前記位相差は、前記p偏光の成分の位相である、請求項4に記載の光学位相検出器。
- 前記ターゲットは、SPRトランスデューサを含む、請求項1に記載の光学位相検出器。
- 前記ターゲットと検出器との間に挿入されるイメージング素子であって、前記ターゲットの物理的な位置を、前記検出器の物理的な位置にマッピングする、イメージング素子を更に備える、請求項1に記載の光学位相検出器。
- 前記ターゲットは、SPRトランスデューサのアレイを含む、請求項8に記載の光学位相検出器。
- 前記波長可変光源は、
偏波保持カプラに結合された波長可変レーザーと、
前記偏波保持カプラの第1の出力に結合された光学遅延素子と、
前記光学遅延素子と前記偏波保持カプラの第2の出力との間に結合された偏光ビーム結合器とを備え、
前記偏光ビーム結合器は、コリメータに結合されることからなる、請求項1に記載の光学位相検出器。 - 前記周波数オフセットは、前記相対的な遅延と前記波長可変光源の調整速度とによって確立される、請求項1に記載の光学位相検出器。
- 指定された波長範囲にわたって、第1の偏光を有する第1の光波と、該第1の偏光からオフセットされた第2の偏光を有する第2の光波とを調整するステップと、
前記第1の光波と前記第2の光波との間に相対遅延を与えることによって、前記第1の光波と前記第2の光波との間に周波数オフセットを提供するステップと、
前記第1の光波と前記第2の光波とを、前記第1の光波と前記第2の光波とに応答して第3の光波と第4の光波とを提供するターゲットに導くステップと、
前記周波数オフセットにおける検出された信号を提供するために、前記第3の光波の偏光成分と前記第4の光波の偏光成分とを検出するステップと、
前記第3の光波の偏光成分と、前記第4の光波の偏光成分との間の、前記ターゲットによって引き起こされた位相差を抽出するステップ
とを含む、光学位相検出方法。 - 前記位相差を抽出するステップは、前記検出された信号を、前記周波数オフセットにおける周波数基準と比較する段階を含む、請求項12に記載の方法。
- 前記第1の光波は、s偏光を有し、前記第2の光波は、直交するp偏光を有する、請求項12に記載の方法。
- 前記周波数基準は、偏光器を通過する基準光信号を検出するステップから導出され、前記基準光信号は、前記第1の光波の分岐と、前記第2の光波の分岐とを含むことからなる、請求項12に記載の方法。
- 前記位相差は、前記p偏光の成分の位相である、請求項14に記載の方法。
- 前記位相は、前記指定された波長範囲内における波長に対して記録される、請求項16に記載の方法。
- 前記ターゲットは、SPRトランスデューサを含む、請求項12に記載の方法。
- 前記ターゲットの物理的な位置を、検出器の物理的な位置にマッピングするステップを更に含む、請求項13に記載の方法。
- 前記ターゲットは、SPRトランスデューサのアレイを含む、請求項19に記載の方法。
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