JP2005257094A - 熱交換器 - Google Patents

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Toshiyuki Ebara
俊行 江原
Masaru Matsuura
大 松浦
Hiroyuki Matsumori
裕之 松森
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Abstract

【課題】 往復通路の往路の入口及び復路の出口となるヘッダーの仕切部分に相当する箇所の断面を縮小させて熱交換効率を大幅に向上した熱交換器を提供する。
【解決手段】 熱交換器(ガスクーラ)10は、複数のマイクロチューブ20の両端部を一対のヘッダー11、12部にて相互に連通し、各マイクロチューブ20に渡って熱交換用のフィン22を複数枚取り付ける。各ヘッダー11、12部内は、それぞれ複数のマイクロチューブ20から成る連続した往復通路を構成するように仕切られていると共に、往復通路の往路の入口及び復路の出口となるヘッダー11、12の仕切部分に相当する箇所の断面を縮小させた。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のマイクロチューブの両端部を一対のヘッダー部にて相互に連通すると共に、各マイクロチューブに渡って熱交換用のフィンを複数枚取り付けた熱交換器に関するものである。
近年地球環境問題に対応するためにカーエアコンなどの空調機器に冷媒として二酸化炭素(CO2)を用いることが提案されている。CO2は超臨界で作動するため、冷媒回路のガスクーラにおける熱移動が発生し易く、温度変化が著しいため、凝縮冷媒対応のフィンアンドチューブ式の熱交換器では耐圧対応のため放熱効率が低下してしまう。そこで、マイクロチューブを用いた熱交換器を使用することが考えられる。このマイクロチューブは、微小径の断面略楕円形の長孔から成る貫通孔を複数備えた扁平チューブにて構成される。そして、複数のマイクロチューブを準備し、各マイクロチューブの端部をヘッダーにて連通させる構成が採られていた(特許文献1参照)。
このような、マイクロチューブを用いた熱交換器では、複数のマイクロチューブを左右に蛇行させそのマイクロチューブの両端部を一対のヘッダー部にて相互に連通すると共に、各マイクロチューブに渡って熱交換用のフィンを複数枚取り付けていた。このように複数のマイクロチューブを蛇行させ両端部に一対のヘッダー部を設けることにより熱交換器が拡大してしまうのを抑えつつマイクロチューブを延長して熱交換効率の向上を図っていた。
特開2001−263861号公報
しかしながら、熱交換器を、例えば冷媒回路のガスクーラとして使用した場合、複数のマイクロチューブが蛇行して構成された往復通路の往路の入口では冷媒温度が高く、往路の出口に行くまでに冷媒温度は下がり、復路の入口から出口に至るまでに更に冷媒温度が下がるという温度変化がある。この場合、最も温度の高い往路の入口の熱はヘッダーを伝って復路の出口に伝わってしまう。このため、温度が下がって帰ってきた復路の出口の冷媒の温度がヘッダーを伝ってくる往路の入口の熱によってまた上昇してしまい、熱交換器の熱交換効率が低下してしまうという問題があった。
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、往復通路の往路の入口及び復路の出口となるヘッダーの仕切部分に相当する箇所の断面を縮小させて熱交換効率を大幅に向上した熱交換器を提供することを目的とする。
即ち、本発明の熱交換器は、複数のマイクロチューブの両端部を一対のヘッダー部にて相互に連通し、各マイクロチューブに渡って熱交換用のフィンを複数枚取り付けて成るものであって、各ヘッダー部内は、それぞれ複数のマイクロチューブから成る連続した往復通路を構成するように仕切られていると共に、往復通路の往路の入口及び復路の出口となるヘッダーの仕切部分に相当する箇所の断面を縮小させたことを特徴とする。
また、請求項2の発明の熱交換器は、上記に加えて、ヘッダーの断面縮小部に相当する箇所のフィンを、当該ヘッダー側から他方のヘッダー側に向かって所定枚数切り欠いたことを特徴とする。
また、請求項3の発明の熱交換器は、複数のマイクロチューブの両端部を一対のヘッダー部にて相互に連通し、各マイクロチューブに渡って熱交換用のフィンを複数枚取り付けて成るものであって、各ヘッダー部内は、それぞれ複数のマイクロチューブから成る連続した往復通路を構成するように仕切られていると共に、往復通路の往路の入口及び復路の出口となるヘッダーの仕切部分に相当する箇所のフィンを、当該ヘッダー側から所定枚数切り欠いたことを特徴とする。
また、請求項3の発明の熱交換器は、請求項2又は請求項3において、全フィンの30%以上を切り欠いたことを特徴とする。
請求項1の発明では、複数のマイクロチューブの両端部を一対のヘッダー部にて相互に連通し、各マイクロチューブに渡って熱交換用のフィンを複数枚取り付けて成る熱交換器において、各ヘッダー部内は、それぞれ複数のマイクロチューブから成る連続した往復通路を構成するように仕切られていると共に、往復通路の往路の入口及び復路の出口となるヘッダーの仕切部分に相当する箇所の断面を縮小させたので、ヘッダー部を伝わる往路の入口側と復路の出口側との間の熱移動を抑制することができるようになる。これにより、例えば冷媒回路のガスクーラに用いた場合に、温度の高い往路の入口側の冷媒の熱によって復路の出口側の冷媒が加熱されてしまうような不都合を抑制し、熱交換器としての機能の改善を図ることができるようになる。
請求項2の発明では、上記に加えてヘッダーの断面縮小部に相当する箇所のフィンを、当該ヘッダー側から他方のヘッダー側に向かって所定枚数切り欠いたので、フィンを伝って温度の高い往路の入口側の冷媒の熱が復路の出口側の冷媒を加熱する不都合も抑制し、熱交換器としての機能を更に改善することができるようになる。
請求項3の発明では、複数のマイクロチューブの両端部を一対のヘッダー部にて相互に連通し、各マイクロチューブに渡って熱交換用のフィンを複数枚取り付けて成る熱交換器において、各ヘッダー部内は、それぞれ複数のマイクロチューブから成る連続した往復通路を構成するように仕切られていると共に、往復通路の往路の入口及び復路の出口となるヘッダーの仕切部分に相当する箇所のフィンを、当該ヘッダー側から所定枚数切り欠いたので、フィンを伝わる往路の入口側と復路の出口側との間の熱移動を抑制することができるようになる。これにより、例えば冷媒回路のガスクーラに用いた場合に、温度の高い往路の入口側の冷媒の熱によって復路の出口側の冷媒が加熱されてしまうような不都合を抑制し、熱交換器としての機能の改善を図ることができるようになる。
請求項4の発明では、請求項2又は請求項3に加えて全フィンの30%以上を切り欠いたので、フィンを伝わる熱移動を効果的に抑制することができるようになる。
本発明は、蛇行して設けたマイクロチューブの往路と復路を流れる冷媒温度が熱交換して熱交換器の熱交換効率が低下してしまうという不都合を防止することを特徴とする。熱交換器の熱交換効率を向上させるという目的を、マイクロチューブ内の往復通路の往路の入口及び復路の出口となるヘッダーの仕切部分に相当する箇所の断面を縮小させることにより実現した。
次に、図面に基づき本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明の熱交換器を備えた一実施例を示す冷却装置1の冷媒回路図、図2は本発明の熱交換機の拡大図をそれぞれ示している。図1において、1はカーエアコンなどに使用される冷却装置、2は冷却装置1を構成する2段圧縮式のロータリコンプレッサで、この冷却装置1の冷媒回路には冷媒としてCO2(二酸化炭素)が用いられている。
該ロータリコンプレッサ2は、密閉容器51内に図示しない電動要素と、この電動要素にて駆動される第1及び第2の回転圧縮要素52、53を備えて構成されている。そして、冷媒吸入管2Bから吸い込んだ冷媒ガス(CO2)を第1の回転圧縮要素52で圧縮し、この圧縮した冷媒を一旦密閉容器51内に吐出する。そして、この密閉容器51内の中間圧の冷媒ガスを第2の回転圧縮要素53に吸い込んで圧縮し、冷媒吐出管2Aより吐出するものである。
そして、係るロータリコンプレッサ2の冷媒吐出管2Aには本発明の熱交換器としてのガスクーラ10が接続され、このガスクーラ10の出口側に設けられた配管4Aには膨張弁(減圧装置)4を介して蒸発器(エバポレータ)5が接続されている。この蒸発器5の出口側の配管5Aは中間熱交換器54、アキュムレータ6を介してロータリコンプレッサ2の冷媒吸入管2Bに接続され、これにより、環状の冷媒回路が構成されている。中間熱交換器54は、ガスクーラ10を出た冷媒と蒸発器5を出た冷媒を熱交換させるものである。
そして、ロータリコンプレッサ2の第1及び第2の回転圧縮要素52、53で前述の如く2段圧縮された高温高圧のガス冷媒(CO2)は、ガスクーラ10においてそこに通風される空気と熱交換し、放熱する。この状態では冷媒は依然凝縮せず、中間熱交換器54で熱交換して更に冷却され、膨張弁4に流入して絞られる過程で液化していく。そして、蒸発器5に流入し、そこで蒸発して気化することで周囲から熱を奪い、冷却効果を発揮する。この冷却効果を利用して図示しない車室内の空気を冷却して空調する。
蒸発器5を出た冷媒は中間熱交換器54でガスクーラ10からの冷媒から熱を奪い、次にアキュムレータ6に流入し、そこで気液分離されてガス冷媒のみが冷媒吸入管2Bからロータリコンプレッサ2に吸い込まれる超臨界冷媒サイクルを繰り返す。
一方、前記ガスクーラ10は相対向して平行に配置されたアルミニウム製の左側のヘッダー11と、右側のヘッダー12とからなる左右(上下でもよい)一対のヘッダー11、12と、両ヘッダー11、12部間に渡って複数取り付けられた、これもまたアルミニウム製のマイクロチューブ20とから構成されている。この場合、両ヘッダー11、12は同一形状に構成しており、左側のヘッダー11或いは右側のヘッダー12はどちらか一方のヘッダーの上下方向を逆に配置すると共に、各マイクロチューブ20の両端に両ヘッダー11、12を覆い被せてそれぞれ接続する。
該マイクロチューブ20は、例えば、アルミニウムなどの金属にて構成されており、断面略楕円形(若しくは長円形。この場合、断面長手方向の寸法約15mm、断面幅寸法約2mm)の扁平チューブにて構成されている。このマイクロチューブ20の内部には、一端から他端まで延在して、内部に冷媒が流れる微小径の断面長孔(この場合、断面長手方向の寸法約0.5mm、断面幅寸法約0.08mm)から成る冷媒通路(図示せず)が複数形成されている。複数の冷媒通路は、マイクロチューブ20の長手方向に延在して形成されると共に、これらの冷媒通路は互いに平行に設けられている。
前記両ヘッダー11、12内には冷媒ガスが流通可能な冷媒通路23、24が形成されており、これらの冷媒通路23、24は、例えば両ヘッダー11、12内を上下方向に3分割した場合、左側のヘッダー11には1/3分割の独立した左上通路23Aを上側に、残りの2/3分割を連通した左下通路23Bを下側に設けると共に、右側のヘッダー12には1/3分割の独立した右下通路24Aを下側に、残りの2/3分割を連通した右上通路24Bを上側に設けている。
そして、左側のヘッダー11内に設けた冷媒通路23は左上通路23Aと左下通路23Bとの間で仕切られると共に、右側のヘッダー12内に設けた冷媒通路24は右上通路24Bと右下通路24Aとの間で仕切られている。該左上通路23Aに対応する左側のヘッダー11部をヘッダー部11A、その下側をヘッダー部11B、右下通路24Aに対応する右側のヘッダー12をヘッダー部12A、その上側をヘッダー部12Bとしている。
また、両ヘッダー11、12間に渡って取り付けられた複数のマイクロチューブ20は、左側のヘッダー11内に設けた左上通路23Aに各マイクロチューブ20の一側が接続され、このマイクロチューブ20の他側は右側のヘッダー12内に設けた右上通路24Bの上側に平行に接続される。右側のヘッダー12内に設けた右上通路24Bの下側にも複数のマイクロチューブ20の一側が接続され、このマイクロチューブ20の他側は左側のヘッダー12の左下通路23Bの上側に平行に接続される。
更に、左側のヘッダー12の左下通路23Bの下側に複数のマイクロチューブ20の一側が接続され、このマイクロチューブ20の他側は右側のヘッダー12内に設けた右下通路24Aに平行に接続される。この場合、実施例では両ヘッダー11、12間に複数のマイクロチューブ20が上下方向に3列平行に配設される。このように、ガスクーラ10は、3列のマイクロチューブ20にて左右に蛇行する連続した往復通路を構成している。尚、両ヘッダー11、12間に配設する複数のマイクロチューブ20は3列に限らず、4列或いはそれ以上の列であっても差し支えない。
即ち、1列目のマイクロチューブ20は左側のヘッダー11内に設けた左上通路23Aと右側のヘッダー12内に設けた右上通路24Bの上側に接続され、2列目のマイクロチューブ20は右側のヘッダー12内に設けた右上通路24Bの下側と左側のヘッダー11内に設けた左下通路23Bの上側に接続され、3列目のマイクロチューブ20は、左側のヘッダー11内に設けた左下通路23Bの下側と右側のヘッダー12内に設けた右下通路24Aに接続される。前記ロータリコンプレッサ2の冷媒吐出管2Aは各段の各マイクロチューブ20を介して配管4Aに連通する。
そして、各段の各マイクロチューブ20に渡って熱交換用のアルミニウム製板状のフィン22が左側のヘッダー11から右側のヘッダー12間に所定の間隔で複数枚取り付けられる。
前記ロータリコンプレッサ2から吐出された冷媒は、冷媒吐出管2Aから左側のヘッダー11と右側のヘッダー12間を1列目、2列目、3列目の各マイクロチューブ20内を往復した後右側のヘッダー12内に設けた右下通路24Aから配管4Aに流出する。係るガスクーラ10は、図示しない送風機で通風される。そして、送風機から送られた風は各マイクロチューブ20間を通過し、マイクロチューブ20内の冷媒通路内を流通する冷媒と熱交換することにより、冷媒は冷却され、逆に空気は暖められる。
ここで、ロータリコンプレッサ2から冷媒吐出管2Aに吐出された高温の冷媒は図1の矢印で示すように左側のヘッダー11内に設けた左上通路23A内で1列目の各マイクロチューブ20内に分流して右側のヘッダー12に設けた1列目の右上通路24B内に流入し合流する。そこで、分流して2列目の各マイクロチューブ20内に流入し、左側のヘッダー11内に設けた左下通路23B内で合流する。そして、再度左下通路23B内で分流して3列目の各マイクロチューブ20内に流入して右側のヘッダー12内に設けた右下通路24A内に流入し、そこで合流して右側のヘッダー12に接続された配管4Aに流出する。
即ち、ロータリコンプレッサ2から吐出された高温高圧の冷媒は、左側のヘッダー11内に設けた左上通路23Aから1列目のマイクロチューブ20内を流通する過程で冷却された後、右側のヘッダー12内に設けた右上通路24Bの上側から下側に流通し、そこから2列目のマイクロチューブ20内を流通し左側のヘッダー11内に設けた左下通路23Bの上側に流通する過程で更に冷却される。そして、左下通路23Bの上側から下側に流通し、そこから3列目のマイクロチューブ20内を流通して右側のヘッダー12内に設けた右下通路24Aに流通する過程で更に冷却された後配管4Aに流出する。
このとき、ロータリコンプレッサ2から吐出されてガスクーラ10内を上流側から下流側に流通する高温の冷媒によって、左側のヘッダー11内に設けた左上通路23Aに流入する往路の入口(1列目のマイクロチューブ20の入口)が最も高温となる。そこから、マイクロチューブ20内を1列目の入口から出口、2列目の入口から出口、3列目の入口から出口と上流側から下流側に流通する過程で徐々に冷媒温度は低くなり、右側のヘッダー12内に設けた右下通路24Aから配管4Aに出る出口(3列目のマイクロチューブ20の出口)が最も低温となる。
この場合、冷媒吐出管2Aが接続された冷媒往路の入口(1列目のマイクロチューブ20の入口)が接続された左側のヘッダー11部を構成するヘッダー部11Aと、2列目のマイクロチューブ20の冷媒復路の出口が接続された左側のヘッダー部11Bとでは温度差が生じる。また、2列目のマイクロチューブ20の冷媒復路の入口が接続された右側のヘッダー部12Bと、3列目のマイクロチューブ20の冷媒復路の出口が接続された右側のヘッダー部12Aとでは温度差が生じる。尚、左側のヘッダー部11Bの上側と下側は、1列目のマイクロチューブ20の出口と2列目のマイクロチューブ20の入口が接続されるので殆ど温度変化は無い。また、右側のヘッダー部12Bの上側と下側も同様に2列目のマイクロチューブ20の出口と3列目のマイクロチューブ20の入口が接続されるので殆ど温度変化は無い。
即ち、上述のような構成のガスクーラ10では2列目のマイクロチューブ20の出口に接続された左側のヘッダー部11Aは、冷媒吐出管2Aから流入する高温の冷媒により加熱された1列目のマイクロチューブ20の入口で加熱されたヘッダー部11Aからの熱伝導によって加熱されガスクーラ10の熱交換効率が低下していた。また、3列目のマイクロチューブ20の出口が接続された右側のヘッダー部12Aは2列目のマイクロチューブ20の入口に接続された右側のヘッダー部12Bからの熱伝導によって加熱されガスクーラ10の熱交換効率が低下していた。
また、2列目のマイクロチューブ20の出口側近傍は、冷媒吐出管2Aから流入する高温の冷媒により加熱された1列目のマイクロチューブ20の入口近傍に取り付けられたフィン22からの熱伝導によって加熱されガスクーラ10の熱交換効率が低下していた。また、3列目のマイクロチューブ20の出口側近傍は、2列目のマイクロチューブ20の入口近傍に取り付けられたフィン22からの熱伝導によって加熱されガスクーラ10の熱交換効率が低下していた。
そこで、本発明では、左上通路23Aと左下通路23B間の左側のヘッダー11の断面積を縮小させて、左側のヘッダー部11Aと左側のヘッダー部11Bとの熱伝導を低下させている。この場合、左側のヘッダー部11Aと左側のヘッダー部11Bとの間となる左側のヘッダー11をフィン22側から離間するに従って開口する断面縮小部25を設けている。また、右側のヘッダー12内に設けた右側のヘッダー部12Aと右側のヘッダー部12Bとの間にも左側のヘッダー11同様の断面縮小部26を設けている。
即ち、左側のヘッダー11と右側のヘッダー12には、左上通路23Aと左下通路23Bとの間及び右下通路24Aと右上通路24Bとの間を仕切る仕切部分に断面縮小部25、26を形成している。これらの断面縮小部25、26によって左側のヘッダー部11Aと左側のヘッダー部11Bとの間の断面積及び右側のヘッダー部12Aと右側のヘッダー部12Bとの間の断面積を小さくしている。この場合、断面縮小部25、26の両ヘッダー11、12の肉厚を約1/10〜2/10の厚さに構成している。これにより、左側のヘッダー部11Aから左側のヘッダー部11Bへの熱伝導及び右側のヘッダー部12Aから右側のヘッダー部12Bへの熱伝導を大幅に低下させている。
尚、両ヘッダー11、12の仕切部分に相当する箇所に断面縮小部25、26を設けず切り欠いてしまう考えもあるが、後述するように断面縮小部25、26に相当する箇所のフィン22を所定枚数切り欠いているので、ガスクーラ10は外力が加わると著しく強度が低下しその部分が変形してしまう。このため、両ヘッダー11、12の仕切部分に相当する箇所の断面となる断面縮小部25、26の両ヘッダー11、12の肉厚を約1/10〜2/10残し熱伝導を低下させつつ、強度を維持している。
また、ヘッダー11に設けた断面縮小部25に相当する箇所のフィン22を、左側のヘッダー11側から右側のヘッダー12方向に所定枚数切り欠いた切欠き部27を設けると共に、右側のヘッダー12に設けた断面縮小部26に相当する箇所のフィン22を、右側のヘッダー12側から左側のヘッダー11方向に所定枚数切り欠いた切欠き部28を設けている。
この場合、切欠き部27は、図2に示すように左側のヘッダー11側から右側のヘッダー12方向に全フィン22の少なくとも30%以上(図では狭い方の矢印範囲を30%、広い方の矢印範囲を70%にて示している)を切り欠くと共に、切欠き部28は、右側のヘッダー12側から左側のヘッダー11方向に全フィン22の少なくとも30%以上(図では狭い方の矢印範囲を30%、広い方の矢印範囲を70%にて示している)を切り欠いている。これにより、フィン22による熱伝導で2列目の出口側の各マイクロチューブ20内の冷媒が1列目の入口側の冷媒温度によって加熱されてしまうのを防止すると共に、3列目の出口側の各マイクロチューブ20内の冷媒が2列目の入口側の冷媒温度によって加熱されてしまうのを防止している。
以上の構成で、次に冷却装置1の動作を説明する。ロータリコンプレッサ2の図示しない電動要素に通電されると、それによって第1及び第2の回転圧縮要素52、53が駆動されて、ロータリコンプレッサ2からは2段圧縮された高温高圧の冷媒(CO2)が冷媒吐出管2Aに吐出される。以後前述したように冷媒吐出管2Aに吐出された冷媒はガスクーラ10に流入し、ガスクーラ10に流入した冷媒は左側のヘッダー11に設けられた左上通路23A内で分流して1列目の各マイクロチューブ20内を通り、右側のヘッダー12に設けられた右上通路24B内に流入する。そこで冷媒は合流して2列目の各マイクロチューブ20内に流入する。
そして2列目のマイクロチューブ20内を流通して左側のヘッダー11に至り、今度は3列目のマイクロチューブ20内を流通して最終的に配管4Aに流出する。ガスクーラ10は、図示しない送風機で通風されている。そして、送風機から送られた風は各マイクロチューブ20間を通過し、マイクロチューブ20内の冷媒通路内を流通する冷媒と熱交換することにより、冷媒は冷却され、逆に空気は暖められる。このとき、ガスクーラ10は前述の如き構成しているので、ガスクーラ10内を通過する高温の冷媒ガスを高効率で放熱することができる。
このように、各ヘッダー11、12内をそれぞれ複数のマイクロチューブ20から成る連続した往復通路を構成するように仕切り、マイクロチューブ20の往復通路の往路の入口及び復路の出口となるヘッダー11、12の仕切部分に相当する箇所となる断面縮小部25、26を縮小させているので、ヘッダー11、12を伝わる往路の入口側と復路の出口側との間の熱移動を抑制することができる。これにより、ガスクーラ10を冷媒回路の熱交換器に用いた場合に、温度の高い往路の入口側の冷媒の熱によって復路の出口側の冷媒が加熱されてしまうような不都合を抑制し、熱交換器としての機能の改善を図ることができる。
また、両ヘッダー11、12の仕切部分となる断面縮小部25、26に対応する箇所のフィン22を、ヘッダー11(ヘッダー12)側から他方のヘッダー12(ヘッダー11)側に向かって30%以上となる枚数を切り欠いたので、フィン22を伝わる熱移動を効果的に抑制することができる。これにより、フィン22を伝って温度の高い往路の入口側の冷媒の熱が復路の出口側の冷媒を加熱する不都合も抑制でき、熱交換器としての機能を更に改善することができる。
尚、実施例では本発明のガスクーラ10(熱交換器)をカーエアコンなどに使用される冷却装置1に適用したが、ガスクーラ10はカーエアコンなどに使用される冷却装置1に限らず、冷媒に熱伝導率が高く温度変化が著しい冷媒(実施例のCO2など)が用いられる種々の冷媒回路装置に用いても本発明は有効である。
また、両ヘッダー11、12の仕切部分に相当する箇所に両ヘッダー11、12の肉厚を所定寸法残して断面縮小部25、26を設けたが、残した部分に側面から穴を開け(この場合、マイクロチューブ20の延在方向に穴を開ける)、更に熱伝導を低下させてても本発明は有効である。
本発明の熱交換器を備えた一実施例を示す冷却装置の冷媒回路図である。 本発明の熱交換機の拡大図である。
符号の説明
1 冷却装置
2 ロータリコンプレッサ
2A 冷媒吐出管
2B 冷媒吸入管
5 蒸発器
10 ガスクーラ(熱交換器)
11 ヘッダー
11A ヘッダー部
11B ヘッダー部
12 ヘッダー
12A ヘッダー部
12B ヘッダー部
20 マイクロチューブ
22 フィン
23 冷媒通路
23A 左上通路
23B 左下通路
24 冷媒通路
24A 右下通路
24B 右上通路
25 断面縮小部
26 断面縮小部
27 切欠き部
28 切欠き部

Claims (4)

  1. 複数のマイクロチューブの両端部を一対のヘッダー部にて相互に連通し、前記各マイクロチューブに渡って熱交換用のフィンを複数枚取り付けて成る熱交換器において、
    前記各ヘッダー部内は、それぞれ複数のマイクロチューブから成る連続した往復通路を構成するように仕切られていると共に、
    前記往復通路の往路の入口及び復路の出口となる前記ヘッダーの前記仕切部分に相当する箇所の断面を縮小させたことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記ヘッダーの断面縮小部に相当する箇所の前記フィンを、当該ヘッダー側から他方のヘッダー側に向かって所定枚数切り欠いたことを特徴とする請求項1の熱交換器。
  3. 複数のマイクロチューブの両端部を一対のヘッダー部にて相互に連通し、前記各マイクロチューブに渡って熱交換用のフィンを複数枚取り付けて成る熱交換器において、
    前記各ヘッダー部内は、それぞれ複数のマイクロチューブから成る連続した往復通路を構成するように仕切られていると共に、
    前記往復通路の往路の入口及び復路の出口となる前記ヘッダーの前記仕切部分に相当する箇所の前記フィンを、当該ヘッダー側から所定枚数切り欠いたことを特徴とする熱交換器。
  4. 全フィンの30%以上を切り欠いたことを特徴とする請求項2又は請求項3の熱交換器。
JP2004065470A 2004-03-09 2004-03-09 熱交換器 Pending JP2005257094A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007163042A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Showa Denko Kk 熱交換器
US8177932B2 (en) 2009-02-27 2012-05-15 International Mezzo Technologies, Inc. Method for manufacturing a micro tube heat exchanger
JP2016070566A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 三菱重工業株式会社 放熱器および冷凍サイクル装置
JP2019015432A (ja) * 2017-07-05 2019-01-31 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 熱交換器及び熱交換ユニット

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