JP2005256885A

JP2005256885A - 油井管ねじ継手

Info

Publication number: JP2005256885A
Application number: JP2004066841A
Authority: JP
Inventors: Jun Takano; 順高野
Original assignee: JFE Steel Corp
Current assignee: JFE Steel Corp
Priority date: 2004-03-10
Filing date: 2004-03-10
Publication date: 2005-09-22

Abstract

【課題】油井管の肉厚が異なる場合に、油井管の内径とねじ継手のシールショルダ部の内径に段差を生じ、油井管内を通る流体に対して大きな流動抵抗となる。
【解決手段】内径の異なる油井管２１、２２を接続する油井管ねじ継手１０において、油井管の端部に当接するシールショルダ部１１の内周面１２を、油井管２１、２２に接する部分が油井管２１、２２のそれぞれの内周面に一致し、中間部が円滑に変化する面に形成した。
【選択図】図１

Description

本発明は、油井管同士を接続する油井管ねじ継手に関する。

近時、石油掘削の深度はますます深くなりつつあり、油井管の長さが長くなる傾向にある。油井管は、継手によって接続しながら吊下する。長さの長い油井管では、吊り下げ荷重が大きくなり、また各種の原因による衝撃荷重等を避けることは出来ないので、油井管の上部管では、肉厚の大きい管を使用する必要が生じている。

一方、油井管の継手は、一般に、ねじ継手が用いられ、継手のシール性を重視する油井管では、継手の中央にシールショルダを設けることがある。従来、ねじ継手の中央に設けるシールショルダは、上下の油井管の内径に差がないので、同一の内径に形成されている（例えば、特許文献１参照。）
このような従来のねじ継手では、接続する油井管の内径が異なる場合に、肉厚で内径の小さい管に隣接する部分では、油井管の内径とねじ継手のシールショルダ部の内径に段差を生ずる。このような段差は油井管内を通る流体に対して大きな流動抵抗となるという問題がある。
特開２００３−７４７６３号公報（第７頁、図３）

本発明は上記問題点を解決し、油井管内部の流体の流動抵抗を少なくした油井管ねじ継手を提供することを目的とするものである。

本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、次の技術手段を講じたことを特徴とする油井管ねじ継手である。すなわち、本発明は、内径の異なる油井管を接続する油井管ねじ継手において、接続する油井管の端部に当接するシールショルダ部を設け、該シールショルダ部の内周面を、油井管に当接する部分が接続すべき油井管のそれぞれの内周面に一致し中間部が円滑に変化する面に形成したことを特徴とする油井管ねじ継手である。

本発明のねじ継手は、接続する油井管の端部の雄ねじに螺合する雌ねじを両端に有し、その中間部に油井管の端部に当接するシールショルダ部を備えている。このシールショルダ部の端部の内周面を油井管のそれぞれの内周面に一致させ、その中間部をなめらかな曲面で連結した形状に成形する。このことにより、油井管の内面とシールショルダの内周面に段差がなくなり、油井管内を通る流体抵抗が著しく小さくなる。

本発明の油井管ねじ継手は以上のように構成されているので、油井管の内周面とシールショルダの内周面に段差がなくなり、油井管内を通る流体抵抗が著しく小さくなるという優れた効果を奏する。

本発明は、シールショルダ部の内周面を内径の異なる上下の油井管の各内周面と面一になるように形成した油井管ねじ継手である。このような油井管ねじ継手は、、ショルダの内周面をなめらかな異径面に機械加工することにより製造することができる。この油井管ねじ継手では油井管の内部を流動する流体の流動抵抗がシールショルダと油井管内面との段差部で大きくなるのを防止し、流動抵抗を減少させる。

以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。

図２は上側の油井管２１の下端雄ねじ部と、下側の油井管２２の上端雄ねじ部とを油井管ねじ継手１０の雌ねじに螺合することによって上側の油井管２１と下側の油井管２２とを結合した結合部の断面図を示すものである。通常は、下側の油井管２２と油井管ねじ継手１０とは予め所定のトルクで組み合わされており、上側の油井管２１を現場でねじ込む。油井管ねじ継手１０は、上下の油井管２１、２２と螺合する雌ねじを備え、中間部にシールショルダ１１を備えている。シールショルダ１１の上下端面には、油井管２１、２２の端部の丸み２３、２４と密に接する凹部１５、１６を有し、油井管２１、２２をこの油井管ねじ継手１０を介して結合したとき、この丸み２３、２４と凹部１５、１６とが緊密にシール部を構成するように形成されている。

図３は、従来のシールショルダ１１の拡大図を示す断面図である。シールショルダ１１の内周面１３は一様な直径を有し、上側の肉厚の油井管２１の内径と段差１４がある。この段差１４は半径での差異寸法である。

図１は本発明の実施例の油井管ねじ継手１０を示す断面図である。この油井管ねじ継手１０のシールショルダ１１の内周面１２は、上側の肉厚の油井管２１の内周面２５と面一になっており、下側の通常の肉厚の油井管２２の内周面２６と面一になっている。そして中間部はなめらかな曲面となっており、油井管内を流れる流体は、流動抵抗の小さい円滑な流動となる。

実施例の油井管ねじ継手を示す断面図である。油井管及びねじ継手の部分を示す断面図である。従来例の油井管ねじ継手を示す断面図である。

符号の説明

１０ねじ継手
１１シールショルダ
１２内周面
１３内周面
１４段差（半径寸法の差異）
１５、１６丸み
２１上側の油井管
２２下側の油井管
２３、２４凹部
２５、２６内周面

Claims

内径の異なる油井管を接続する油井管ねじ継手において、接続する油井管の端部に当接するシールショルダ部を設け、該シールショルダ部の内周面を、油井管に接する部分が接続すべき油井管のそれぞれの内周面に一致し中間部が円滑に変化する面に形成したことを特徴とする油井管ねじ継手。