JP2005256050A - 溶融めっき鋼板の表面外観調整方法および表面外観調整装置 - Google Patents

溶融めっき鋼板の表面外観調整方法および表面外観調整装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005256050A
JP2005256050A JP2004067405A JP2004067405A JP2005256050A JP 2005256050 A JP2005256050 A JP 2005256050A JP 2004067405 A JP2004067405 A JP 2004067405A JP 2004067405 A JP2004067405 A JP 2004067405A JP 2005256050 A JP2005256050 A JP 2005256050A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot
steel sheet
gas
dip
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004067405A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4468718B2 (ja
Inventor
Koji Yamashita
幸士 山下
Yasushi Araya
泰 荒谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP2004067405A priority Critical patent/JP4468718B2/ja
Publication of JP2005256050A publication Critical patent/JP2005256050A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4468718B2 publication Critical patent/JP4468718B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coating With Molten Metal (AREA)

Abstract


【課題】 めっき浴に浸漬されてめっき処理が施された溶融めっき鋼板に、ガスを吹付けることによって冷却し、その冷却時における冷却速度の制御によって種々の表面外観に調整することを可能にする。
【解決手段】 めっき浴2に浸漬されてめっき処理が施された後、めっき付着量が調整された溶融めっき鋼板3aの表面に、冷却能力の調整が可能なガス冷却手段10を用いてガスを吹付けて冷却する。溶融めっき鋼板3aの表面にガスを吹付けて冷却するに際し、溶融めっき鋼板3aの冷却速度を調整することによって、その表面外観を調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、溶融めっき鋼板の表面外観調整方法および表面外観調整装置に関する。
亜鉛(Zn)系またはアルミニウム(Al)系などの溶融めっき鋼板は、耐食性および加工性に優れ、また安価であることから、建材、自動車部材、家電部材、ガードレールなど種々の用途に用いられている。したがって、溶融めっき鋼板には、用途に応じて光輝く表面外観から防眩性を有する表面外観まで幅広い仕様が求められている。たとえば建材という一つの用途においても、建屋内の装飾用途としては好適な光輝く表面外観の溶融めっき鋼板を、道路に面した壁用建材に用いると、溶融めっき鋼板が太陽光を反射し、道路を通行する歩行者および自動車の運転者の目を眩惑するので、安全上の問題が生じる。このように、溶融めっき鋼板は、一律の表面外観では多種の用途に対応することができないので、個々の用途に応じた好適な表面外観のものが求められている。
溶融めっき鋼板の表面外観として採り上げられる主なものにスパングル径と表面光沢とがある。
スパングル径は、めっき浴の組成によって定まり、スパングル径の調整は、従来次のように行われている。スパングル径を特に調整することを意図しない場合、すなわちスパングル径が大きくなっても良い場合、めっき浴を主組成のめっき金属のみによって構成し、主組成のめっき金属以外の微量元素をめっき浴に添加しない。一方、スパングル径を小さく抑制する場合、めっき金属以外に、たとえばアンチモン(Sb)などの微量元素をめっ浴に添加している。このように、スパングル径はめっき浴の組成によって定まり、溶融めっき鋼板のめっきの組成は需要家毎に定まっているので、めっきの組成が予め定められている一鋼種を対象として溶融めっき鋼板のスパングル径の大きさを自在にコントロールすることは困難である。
溶融めっき鋼板の表面光沢は、溶融めっき鋼板のめっき層が凝固して冷却された後に、軽度の圧下を与えて圧延する調質圧延を施すことによって調整されている。この調質圧延における表面光沢は、圧延に用いるワークロールの表面粗度に依存する。したがって、調質圧延における表面光沢の調整は、ワークロールの表面粗度を、研磨仕上げまたはダル仕上げなどのように変化させることによって行われている。しかしながら、ワークロールの表面粗度は、調質圧延における溶融めっき鋼板とワークロールとの摩擦に起因し、調質圧延の継続に伴って経時的に変化するので、所望の表面光沢を有する溶融めっき鋼板を長時間にわたって安定して得ることが困難という問題がある。
このような問題を解決する従来技術の一つに、めっき浴に素鋼板を浸漬して引き出した後ガスワイピングし、引き続きめっき層凝固開始温度以上の板温で気水スプレー冷却することによって、めっき層表面の眩しさを抑えた溶融Zn系めっき鋼板を製造する方法がある(特許文献1参照)。
しかしながら、この従来技術には、次のような問題がある。めっき鋼板の冷却に気水スプレー、すなわち空気と水との混合流体を用いるので、水による伝熱とともに気化熱によってめっき鋼板が急冷される。この急冷によって、めっき層表面の光沢度が100以下の眩しさを抑えためっき鋼板を得ることができるけれども、光輝く表面と眩しさを抑えた表面との中間仕様の光沢度を有するようなめっき鋼板を得ることができないという問題がある。すなわち、急冷以外の水準の冷却速度に制御することが困難であるという問題がある。
特開平10−88310号公報
本発明の目的は、めっき浴に浸漬されてめっき処理が施された溶融めっき鋼板に、ガスを吹付けることによって冷却し、その冷却時における冷却速度の制御によって種々の表面外観に調整することのできる溶融めっき鋼板の表面外観調整方法および表面外観調整装置を提供することである。
本発明は、めっき浴に鋼板を浸漬してめっき処理を施し、
めっき処理された溶融めっき鋼板のめっき付着量を調整し、
溶融めっき鋼板の表面にガスを吹付けて冷却するガス冷却手段であって、冷却能力の調整が可能なガス冷却手段を用いて、めっき付着量調整後の溶融めっき鋼板を冷却し、
溶融めっき鋼板の冷却時に溶融めっき鋼板の冷却速度を調整することによって表面外観を調整することを特徴とする溶融めっき鋼板の表面外観調整方法である。
また本発明は、溶融めっき鋼板の冷却速度の調整が、ガス冷却手段から溶融めっき鋼板に吹付けるガスの量を調整することによって行われることを特徴とする。
また本発明は、溶融めっき鋼板の表面外観が、表面光沢および/またはスパングル径であることを特徴とする。
また本発明は、搬送途中でめっき浴に浸漬されてめっき処理が施される溶融めっき鋼板のめっき処理後の冷却速度を調整することによって、その表面外観を調整する溶融めっき鋼板の表面外観調整装置において、
めっき浴に浸漬後の溶融めっき鋼板であって表面外観が調整される前の溶融めっき鋼板の温度を検出する第1温度検出手段と、
めっき浴に浸漬後の溶融めっき鋼板に対してガスを吹付けて冷却するガス噴射手段と、
ガス噴射手段にガスを供給するガス供給手段と、
ガス噴射手段によってガスが吹付けられて冷却された溶融めっき鋼板の温度を検出する第2温度検出手段と、
溶融めっき鋼板の搬送速度を検出する搬送速度検出手段と、
第1温度検出手段、第2温度検出手段および搬送速度検出手段の検出出力に応答し、ガス供給手段によるガス供給量を制御する制御手段とを含むことを特徴とする溶融めっき鋼板の表面外観調整装置である。
本発明によれば、めっき浴に鋼板を浸漬してめっき処理を施し、めっき付着量を調整した後、溶融めっき鋼板の表面にガスを吹付けて冷却する。溶融めっき鋼板の冷却に際しては、水を用いることなくガスのみを用い、さらにガスを吹付けて冷却するガス冷却手段に冷却能力の調整が可能なものを用いるので、溶融めっき鋼板を急冷してしまうことなく、その冷却速度を調整することが可能である。このことによって、表面外観の要素であるスパングル径および/または表面光沢が所望の状態に調整された溶融めっき鋼板を得ることができる。
また本発明によれば、めっき処理後の溶融めっき鋼板にガスを吹付けて冷却するに際し、ガス量の制御を通じて冷却速度を制御することによって、溶融めっき鋼板の表面外観、たとえばスパングル径、表面光沢などを所望の状態に調整することのできる溶融めっき鋼板の表面外観調整装置が実現される。
図1は、本発明の実施の一形態である溶融めっき鋼板の表面外観調整装置1の構成を簡略化して示す図である。溶融めっき鋼板の表面外観調整装置1(以後、表面外観調整装置1と略称する)は、めっき浴2に浸漬後の溶融めっき鋼板であって表面外観が調整される前の溶融めっき鋼板3aの温度を検出する第1温度検出手段4と、めっき浴2に浸漬後の溶融めっき鋼板3aに対してガスを吹付けるガス噴射手段5と、ガス噴射手段5にガスを供給するガス供給手段6と、ガス噴射手段5によってガスが吹付けられて冷却された溶融めっき鋼板3bの温度を検出する第2温度検出手段7と、溶融めっき鋼板、より厳密にはめっき処理が施される前の鋼板3cの搬送速度を検出する搬送速度検出手段8と、第1温度検出手段4、第2温度検出手段7および搬送速度検出手段8の検出出力に応答し、ガス供給手段6によるガス供給量を制御する制御手段9とを含んで構成される。なお、本明細書における「鋼板」は、長手方向に長大な鋼板の一形態である鋼帯をも含めた意味に用いられる。
表面外観調整装置1は、図1に要部を示す溶融めっき設備に設けられる。溶融めっき設備は、大略、不図示の巻戻装置および洗浄装置等の前処理装置、たとえば還元炉方式の焼鈍炉11、めっき浴2を貯留するポット12、めっき付着量を調整する一対のガスワイピングノズル13a,13b、不図示の水冷装置、後処理装置、調質圧延装置および巻取装置を含む構成である。溶融めっき設備において、鋼板3cは、巻戻装置から巻戻されて前処理装置で前処理され、焼鈍炉11で活性化された後、焼鈍炉11の出側に連なって設けられるスナウト14を通り、ポット12に貯留されるめっき浴2に浸漬されて溶融めっき処理される。めっき浴2に浸漬された鋼板3cは、めっき浴2中に設けられるシンクロール15によって搬送方向を反転されてめっき浴2から引上げられ、ガスワイピングノズル13a,13bによってめっき付着量が調整される。さらにめっき付着量の調整された溶融めっき鋼板3bは、水冷装置で水冷された後、後処理装置で後処理され、必要に応じて調質圧延されて巻取装置で巻取られる。
溶融めっきに用いられるめっき金属は、Zn、Zn合金、Al、Al合金、Zn−Al合金のいずれであっても良い。
表面外観調整装置1は、溶融めっき設備のガスワイピングノズル13a,13bと不図示の水冷装置との間であって、めっき浴2から引上げられた溶融めっき鋼板3aのめっき金属が未だ凝固していない位置に設けられ、めっき浴に浸漬後めっき付着量が調整された溶融めっき鋼板3aの冷却速度を調整することによって、溶融めっき鋼板3aの表面外観を調整することに用いられる。
本実施の形態では、表面外観調整装置1の第1温度検出手段4は、めっき浴2の温度と、めっき浴2から引上げられ表面外観が調整される前の溶融めっき鋼板3aの温度とがほぼ等しいとみなして、めっき浴2の温度測定位置に設けられる。この第1温度検出手段4は、温度センサであり、めっき浴2中に浸漬される熱電対であっても良く、また非接触型の放射温度計などであっても良い。またガス噴射手段5に対して矢符16で示す溶融めっき鋼板3a,3bの搬送方向下流側に設けられる第2温度検出手段7も温度センサであり、公知の接触型または非接触型の温度センサを用いることができる。鋼板3cの搬送速度検出手段8は、速度センサであり、公知の回転計型の速度センサまたは光学的速度検出センサなどを用いることができる。これらの第1温度検出手段4、第2温度検出手段7および搬送速度検出手段8は、制御手段9に電気的に接続される。
ガス噴射手段5は、溶融めっき鋼板3aの表裏面をそれぞれ臨んで一対が設けられる。図2は、ガス噴射手段5の構成を簡略化して示す図である。一対のガス噴射手段5は、溶融めっき鋼板3aに関してほぼ対称な形状を有するので、一対のうち一方にはアルファベットのaを添付し、他方にはアルファベットのbを添付した同一の参照符号を付し、その構成の説明においては、一対のうち一方についてのみ説明し他方の説明を省略する。なお、ガス噴射手段5の各部位については、一対の両者に共通して述べる場合、アルファベットの添字を除いた参照符にて表すことがある。図2(a)は、ガス噴射手段5a,5bを溶融めっき鋼板3aの幅方向の端部側、すなわち側面から見た図である。また図2(b)は、ガス噴射手段5aを溶融めっき鋼板3aの位置から見た正面図である。
ガス噴射手段5aは、鋼製の大略直方体形状の箱型容器部材である。ガス噴射手段5aの溶融めっき鋼板3aを臨む面21aには、矢符16で示す溶融めっき鋼板3a,3bの搬送方向に対して直交する方向に延びて複数のスリット22が形成される。この溶融めっき鋼板3aを臨んで形成される複数のスリット22は、溶融めっき鋼板3aを冷却する媒体であるガス、ここでは空気の噴出口として機能する。ガス噴射手段5a,5bは、溶融めっき鋼板3aを臨む面21a,21b同士が対向するように配置され、めっき鋼板3aを臨む面21a,21b同士によって形成される隙間に、溶融めっき鋼板3aを通板させ、溶融めっき鋼板3aにスリット22から空気を噴射して冷却する構成である。
ガス噴射手段5aの寸法は、溶融めっき鋼板3aの搬送方向に垂直な幅方向に全体を冷却することができる寸法であれば特に限定されるものではないけれども、本実施の形態では、約650×1500×7350の大きさに形成される。
溶融めっき鋼板3aを臨む面21aに連なる側面23aには、ガス噴射手段5aの長手方向の中央寄りに2つの第1および第2ガス供給口24a,25aが形成される。第1ガス供給口24aには、第1送気ダクト26aが接続され、第2ガス供給口25aには、第2送気ダクト27aが接続される。第1および第2送気ダクト26a,27aの内部には、ヘッダー圧力を調整するためのダンパ28が設けられる。この第1および第2送気ダクト26a,27aの他端部は、ガス供給手段6に接続される。
本実施の形態では、ガス供給手段6は、インバータなどの周波数調整手段を備える交流モータ29と、送気ファン30とを備える。交流モータ29に備わるインバータは、後述する制御手段9からの動作指示信号に従い、交流モータ29の駆動電源であるたとえば商用電源から入力される電力周波数を可変に調整することによって、交流モータ29の回転数を可変に設定することができる。送気ファン30は、公知のファンを用いることができ、交流モータ29によって回転駆動される。この送気ファン30に第1および第2送気ダクト26a,27aの他端部が接続される。したがって、交流モータ29で回転駆動される送気ファン30によって送給される空気が第1および第2送気ダクト26a,27aを流過し、第1および第2供給口24a,25aからガス噴射手段5aに供給される。
前述のように、交流モータ29の回転数が可変に設定されるので、交流モータ29で回転駆動される送気ファン30の回転数を可変に設定することができる。送気ファン30の回転数が可変に設定されることによって、第1および第2ダクト26a,27aを流過し、第1および第2供給口24a,25aからガス冷却手段5aに供給される空気の量、すなわちガス冷却手段5aから溶融めっき鋼板3aに対して吹付けられる空気の量が、可変に設定される。これらのガス供給手段6とガス噴射手段5とは、ガス冷却手段10を構成する。このように、ガス供給手段6からガス噴射手段5に供給される空気量を可変設定することによって、ガス冷却手段10の冷却能力を調整することができる。
制御手段9は、たとえば中央処理装置(CPU)とメモリとを含む処理回路によって実現される。メモリは、読出し専用メモリと随時書込み/読出し可能なメモリとの両者を備えることが好ましい。読出し専用メモリには、表面外観調整装置1の全体動作を制御するためのプログラムなどがストアされ、随時書込み/読出し可能なメモリには、溶融めっき設備に通板される鋼帯毎の製造仕様データなどがストアされる。なお、随時書込み/読出し可能なメモリが、制御手段9に備わる構成に限定されることなく、溶融めっき設備に通板される鋼帯毎の製造仕様データなどが、鋼帯毎に上位のコンピュータから制御手段9に与えられるように構成されても良い。
制御手段9は、第1温度検出手段4、第2温度検出手段7および搬送速度検出手段8の検出出力に応答し、溶融めっき鋼板3aが所望の冷却速度になるように、ガス噴射手段5に対するガス供給手段6による空気供給量を制御する。
以下制御手段9による空気供給量の制御について説明する。まず、溶融めっき鋼板3aの目標冷却速度MVcは、次のようにして求められる。ガス噴射手段5への入側温度の代替温度であるめっき浴2の目標温度MT1は、めっき浴組成によって定まる。鋼板の目標搬送速度MVは、各鋼板毎の製造標準によって定められる。ガス噴射手段5の鋼板搬送方向の長さLは、表面外観調整装置1の設計仕様から定まるので、溶融めっき鋼板3aがガス冷却手段5を通過するのに要する目標時間MSは、MS=L/MVで与えられる。したがって、ガス冷却手段5の出側の目標温度MT2を所望の温度に設定することによって、目標冷却速度MVcは、式(1)によって求められる。
MVc=(MT2−MT1)/MS …(1)
一方、実測の冷却速度Vcは、第1温度検出手段4による検出温度T1、第2温度検出手段7による検出温度T2および搬送速度検出手段8による検出速度Vを用いて、式(2)によって求められる。なお、式(2)に示すSは、溶融めっき鋼板3aのガス噴射手段5を通過するのに要する時間であり、S=L/Vで与えられる。
Vc=(T2−T1)/S …(2)
目標冷却速度MVcは、製造する溶融めっき鋼板毎に、予め入力されてメモリにストアされたものが読出されて用いられても良く、また上位コンピュータから制御手段9に与えられても良い。制御手段9は、第1温度検出手段4、第2温度検出手段7および搬送速度検出手段8の検出出力に応答し、冷却速度Vcを演算するとともに、式(3)に基づいて冷却速度偏差ΔVcを演算し、この冷却速度偏差ΔVcが零(0)になるように、ガス供給手段6に動作指示信号を出力してガス噴射手段5に供給する空気量を制御する。
ΔVc=MVc−Vc …(3)
本実施の形態の表面外観調整装置1では、ガス供給手段6によるガス噴射手段5への空気供給量は、ガス供給手段6の交流モータ29に入力される電力周波数に対応する送気ファン30の回転数によって定まる。図3および図4には、本実施の形態の表面外観調整装置1における交流モータ29に入力される電力周波数に対応する送気ファン30の回転数と、送気ファン30の回転数に対応する装置出力との関係を例示する。図3は交流モータ29の電力周波数と送気ファン30の回転数との関係を示す図であり、図4は送気ファン30の回転数とAJC出力との関係を示す図である。なお、表面外観調整装置1は、空気を溶融めっき鋼板3aに吹付けて冷却するので、表面外観調整装置1の出力を、図中で
Air Jet Cooler(略称AJC)出力と表すことがある。
図3中に示すライン41が、交流モータ29に入力される電力周波数と、交流モータ29によって回転駆動される送気ファン30の回転数との関係を示す。ライン41から判るように、交流モータ29に入力される電力周波数の増加に伴って、ほぼ直線的に送気ファン30の回転数が増加する。したがって、制御手段9からの動作指示信号によって、交流モータ29に入力される電力周波数を制御することによって、ガス噴射手段5へ供給する空気量、すなわち冷却能力を精度良く調整し、所望の値に設定することができる。図4中に示すライン42は、送気ファン30の回転数をAJC出力として表したものであり、AJC出力が90%付近までは、AJC出力と送気ファン回転数とがほぼ直線関係にあるので、送気ファン30の回転数、すなわち空気供給量である冷却能力をAJC出力値として表しても、精度良く冷却能力を表し得ることが判る。
この交流モータ29に入力される電力周波数と、送気ファン30の回転数ひいてはAJC出力との関係を与える能力データは、制御手段9のメモリに予めストアされており、制御手段9は、前述のように冷却速度偏差ΔVcが0になるように、交流モータ29に入力される電力周波数を制御する。このことによって、AJC出力、すなわちガス冷却手段10から溶融めっき鋼板3aに吹付ける空気量を精度良く所望の値に設定することができるので、溶融めっき鋼板3aの冷却速度Vcを精度良く所望の値になるように調整することが可能になる。
以下本発明の溶融めっき鋼板3aの表面外観調整方法について説明する。まず溶融めっき設備の巻戻装置から巻戻された鋼板3cは、前処理装置によって前処理された後、焼鈍炉11で活性化処理される。活性化処理された鋼板3cは、スナウト14を通過してめっき浴2に浸漬されてめっき処理される。めっき浴2から引上げられた溶融めっき鋼板3aは、ガスワイピングノズル13a,13bから吹付けられるガス圧力によってめっき付着量が調整される。
めっき付着量調整後の溶融めっき鋼板3aは、表面外観調整装置1のガス噴射手段5内を搬送される過程において、ガス冷却手段10から空気が吹付けられ冷却されることによって表面外観が調整される。このとき、制御手段9は、前述のように第1温度検出手段4、第2温度検出手段7および搬送速度検出手段8の検出出力に応答し、目標冷却速度MVcと実測冷却速度Vcとの差である冷却速度偏差ΔVcが0になるように、AJC出力、すなわちガス冷却手段10による冷却能力を制御することによって、溶融めっき鋼板3aを所望の冷却速度で冷却し、表面外観を調整する。
本発明では、表面外観のうち、主として表面光沢およびスパングル径を調整の対象とする。
表面光沢が、冷却速度制御によって調整できる理由は、詳らかではないけれども、次のように推察される。溶融めっき鋼板が異なる冷却速度で冷却されるとき、めっき層表面の凝固収縮は冷却速度の影響を受ける。溶融めっき鋼板が急冷されるとき、めっき層表面は、ほぼ一様な状態で冷却されるので、凝固収縮に差異がほとんど無く、凹凸が小さいすなわち表面粗さが細かい表面状態になる。溶融めっき鋼板が徐冷されるとき、めっき層表面において、早期に凝固収縮するところと、遅れて凝固収縮するところとが発生し、凹凸が大きいすなわち表面粗さが粗い表面状態になる。特に合金めっきされた溶融めっき鋼板が徐冷される場合、凝固点の高い成分が早期に凝固し、凝固点の低い成分が遅れて凝固するので、凹凸が大きくなる傾向が顕著である。
めっき層表面の凹凸状態と表面光沢との関係は、次のように推察される。めっき層表面に凹凸が無く極めて平滑である場合、ほとんど正反射のみが生じるので表面光沢が高くなる。めっき層表面が極微細な凹凸を有する場合、正反射に加えて微細な凹凸で乱反射が生じ、乱反射光同士が干渉するので、表面光沢が低くなり、白っぽく見えるようになる。めっき層表面の凹凸がやや粗い場合、正反射に加えて凹凸で乱反射が生じるけれども、乱反射光の反射角度が正反射光の反射角度に近いものの割合が高くなり、表面光沢が高くなる。めっき層表面がさらに粗くなり凹凸が目視できる程度の大きさになると、乱反射光同士の干渉が再び大きくなり、表面光沢が低下する。
本発明の空気吹付けによる冷却では、冷却速度を急冷から徐冷まで幅広い範囲に調整することができるので、溶融めっき鋼板の表面状態を種々の大きさの凹凸状態に調整し、その表面光沢を広範囲にわたって調整することができる。
またスパングルは、気水冷却であると、冷却速度が大きすぎるので、小さな径のもののみが形成され、凝固過程において強制冷却をしないと、前述のように組成によって定まる径のものが形成される。しかしながら、本発明の空気吹付け冷却によれば、冷却速度を急冷から徐冷まで幅広い範囲に調整することによって、凝固時におけるめっき金属のデンドライトの延びを調整することができるので、スパングル径の大きさを調整することが可能になる。
なお、本発明の表面外観調整方法は、以上に述べたようなフィードバック制御に限定されるものではなく、次のようにダイレクト制御されても良い。
ダイレクト制御は、たとえば表面外観調整装置1の熱収支式(4)〜(6)に基づいて行われる。製造対象とする溶融めっき鋼板毎に予め所望の冷却速度を定め、該冷却速度になるようなAJC出力、すなわち交流モータ29に入力される電力周波数を求め、求められる電力周波数に交流モータ29の動作条件を設定したうえで、溶融めっき鋼板3aを通板させて冷却を行う。
a×ρ×Cs×(T1−T2)=t×S×α×ΔT1,2 …(4)
ΔT1,2={(T1-TA)-(T2-TA)}/ln{(T1-TA)/(T2-TA)} …(5)
α={a×ρ×Cs×(T1−T2)}/(2×t×S×α×ΔT1,2
…(6)
ここで、a:板厚[m]
ρ:鋼板密度[kg/m
Cs:鋼板の比熱[kcal/kg・℃]
S:面積[m](表裏を考慮するので式(6)では2倍する)
t:鋼板のガス冷却手段を通過する時間[hr]
α:熱伝達係数[kcal/m・hr・℃]
TA:ガス噴射手段から噴射される空気の温度[℃]
ΔT1,2:平均温度差
本発明で表面外観調整の対象とする溶融めっき鋼板に用いられる素鋼板には、種々の組成のものがあるけれども、その鋼板密度ρは、ほぼ同一の7850kg/mであり、その比熱Csもほぼ同一の0.114kcal/kg・℃である。また前述のように溶融めっき設備に設けられる表面外観調整装置1が定まると、ガス噴射手段5の長さLが定まり、搬送速度Vが各鋼板毎の製造標準から定まるので、鋼板のガス噴射手段5を通過する時間tが求められる。またガス噴射手段5から噴射される空気の温度TAは、たとえば夏場は40℃などのように季節毎の固定値を用いても良く、または大気温度に装置固有の補正係数を乗じた値を用いても良い。
ガス噴射手段5の入側温度であるめっき浴2の温度T1は、めっき浴2の組成によって定まり、鋼板の搬送速度Vは製造標準から定まるので、ガス噴射手段5の出側温度T2の設定に応じて冷却速度が定まる。
したがって、固定した数値として得られる表1に示すデータと、製造する溶融めっき鋼板に応じて定められるデータである鋼板の板厚a、熱伝達係数α、ガス噴射手段5の入側温度T1、ガス噴射手段5の出側温度T2および搬送速度Vとを用いて、冷却速度とAJC出力との関係を、予めシミュレーションして求めておくことができる。なお、熱収支式における他の因子である鋼板の面積Sは、製造する溶融めっき鋼板に応じて定まる鋼板の板幅とガス噴射手段5の長さLとから得られ、鋼板のガス冷却手段10を通過する時間tは、搬送速度Vとガス噴射手段5の長さLとから得られる。
このシミュレーション結果に基づき、ガス噴射手段5から噴射される空気温度TAを考慮したうえで、鋼板の板厚aと鋼板がガス噴射手段5を通過する時間tとの積(=a・t)と、AJC出力との関係が得られるテーブルデータを作成する。作成したテーブルデータの一例を図5に示す。この図5に例示するようなa・tとAJC出力とのテーブルデータに基づいて、溶融めっき鋼板3aが所望の冷却速度になるようにAJC出力、すなわち交流モータ29に入力される電力周波数を求め、該電力周波数で交流モータ29が動作するようにダイレクト制御し、溶融めっき鋼板3aを通板させて冷却速度をコントロールする。
Figure 2005256050
以下本発明の実施例について説明する。図1に示す溶融めっき設備および表面外観調整装置1を用い、前述のフィードフォワード制御によって溶融めっき鋼板の冷却速度を調整し、その表面光沢およびスパングル径を調整する試験を実施した。
溶融めっきの素鋼板には、板厚:0.8mm、板幅:910mmの日本工業規格(JIS)G3302−87に規定される構造用鋼を用いた。素鋼板に対する溶融めっきは、めっき金属にZn合金を用い、付着量150g/mにて行った。めっき浴の設定温度T1=460℃、鋼板の設定搬送速度V=7200m/hr(=120m/min)とし、AJC出力を15〜90%(送気ファン回転数で、140〜1055rpm)の範囲で変化させて、ガス冷却手段5の出側温度T2、すなわち冷却速度が種々に異なる溶融Zn合金系めっき鋼板を作製した。冷却速度が異なるようにして作製された溶融Zn合金系めっき鋼板について、表面光沢、表面粗さおよびスパングル径を測定した。
表面光沢は、色差計SM−7CH(商品名;スガ試験機株式会社製)を用いて明度差を測定し、光沢度指標としてL値にて評価した。L値が大きい程、光沢度が高いと評価した。
表面粗さは、表面粗さ計フォームタリサーフシリーズ2(商品名;テーラーホブソン社製)を用いて測定し、JIS−B0601に規定される中心線平均粗さRaにて、表面粗さを評価した。Raが大きい程、表面が粗いと評価した。
スパングル径は、顕微鏡観察によって目視でその大きさを測定した。本実施例では、便宜上、スパングル径が、10mm以上を「大」、8mm前後を「中」、5mm以下を「小」として分類した。
図6は、AJC出力とL値との関係を示す図である。図6に示すように、AJC出力が大きくなるのに伴って、光沢度指標であるL値が低下する。すなわち冷却速度が大きくなるのに伴って光沢度が低下し、目視観察では、溶融Zn合金系めっき鋼板の表面が、光輝く状態から、白っぽく見える状態へと推移する。
図7はAJC出力が30%における表面粗さ測定データを示す図であり、図8はAJC出力が60%における表面粗さ測定データを示す図である。図7に示すチャートが、AJC出力30%で冷却された溶融Zn合金系めっき鋼板の表面粗さを測定した結果である。L方向は、鋼板の搬送方向に平行に触針を走査した測定データを示し、C方向は、鋼板の搬送方向に垂直な幅方向に触針を走査した測定データである。その中心線平均粗さRaは、L方向が1.02μm、C方向が0.87μmであった。
一方、図8に示すチャートが、AJC出力60%で冷却された溶融Zn合金系めっき鋼板の表面粗さを測定した結果である。その中心線平均粗さRaは、L方向が0.56μm、C方向が0.33μmであった。図6〜図8から判るように、AJC出力が高く、冷却速度の速い方が、表面粗さが細かくなり、表面光沢が低下する傾向を示し、AJC出力の調整によって広範囲の光沢度に調整することができた。
図9は、AJC出力とスパングル径との関係を示す図である。スパングル径は、AJC出力15%で大、AJC出力50%で中、AJC出力90%で小であった。このように、AJC出力を調整し、冷却速度を制御することによって、同一組成のめっきを行う場合であっても、スパングル径を大〜小まで調整することができた。
本発明の実施の一形態である溶融めっき鋼板の表面外観調整装置1の構成を簡略化して示す図である。 ガス噴射手段5の構成を簡略化して示す図である。 交流モータ29の電力周波数と送気ファン30の回転数との関係を示す図である。 送気ファン30の回転数とAJC出力との関係を示す図である。 a・tとAJC出力との関係が得られるテーブルデータを例示する図である。 AJC出力とL値との関係を示す図である。 AJC出力が30%における表面粗さ測定データを示す図である。 AJC出力が60%における表面粗さ測定データを示す図である。 AJC出力とスパングル径との関係を示す図である。
符号の説明
1 表面外観調整装置
2 めっき浴
3a,3b 溶融めっき鋼板
3c 鋼板
4 第1温度検出手段
5 ガス噴射手段
6 ガス供給手段
7 第2温度検出手段
8 搬送速度検出手段
9 制御手段
10 ガス冷却手段
11 焼鈍炉
12 ポット
13a,13b ガスワイピングノズル
14 スナウト
15 シンクロール
22 スリット
24 第1供給口
25 第2供給口
26 第1送気ダクト
27 第2送気ダクト
29 交流モータ
30 送気ファン

Claims (4)

  1. めっき浴に鋼板を浸漬してめっき処理を施し、
    めっき処理された溶融めっき鋼板のめっき付着量を調整し、
    溶融めっき鋼板の表面にガスを吹付けて冷却するガス冷却手段であって、冷却能力の調整が可能なガス冷却手段を用いて、めっき付着量調整後の溶融めっき鋼板を冷却し、
    溶融めっき鋼板の冷却時に溶融めっき鋼板の冷却速度を調整することによって表面外観を調整することを特徴とする溶融めっき鋼板の表面外観調整方法。
  2. 溶融めっき鋼板の冷却速度の調整は、
    ガス冷却手段から溶融めっき鋼板に吹付けるガスの量を調整することによって行われることを特徴とする請求項1記載の溶融めっき鋼板の表面外観調整方法。
  3. 溶融めっき鋼板の表面外観は、表面光沢および/またはスパングル径であることを特徴とする請求項1または2記載の溶融めっき鋼板の表面外観調整方法。
  4. 搬送途中でめっき浴に浸漬されてめっき処理が施される溶融めっき鋼板のめっき処理後の冷却速度を調整することによって、その表面外観を調整する溶融めっき鋼板の表面外観調整装置において、
    めっき浴に浸漬後の溶融めっき鋼板であって表面外観が調整される前の溶融めっき鋼板の温度を検出する第1温度検出手段と、
    めっき浴に浸漬後の溶融めっき鋼板に対してガスを吹付けて冷却するガス噴射手段と、
    ガス噴射手段にガスを供給するガス供給手段と、
    ガス噴射手段によってガスが吹付けられて冷却された溶融めっき鋼板の温度を検出する第2温度検出手段と、
    溶融めっき鋼板の搬送速度を検出する搬送速度検出手段と、
    第1温度検出手段、第2温度検出手段および搬送速度検出手段の検出出力に応答し、ガス供給手段によるガス供給量を制御する制御手段とを含むことを特徴とする溶融めっき鋼板の表面外観調整装置。
JP2004067405A 2004-03-10 2004-03-10 溶融めっき鋼板の表面外観調整方法および表面外観調整装置 Expired - Fee Related JP4468718B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004067405A JP4468718B2 (ja) 2004-03-10 2004-03-10 溶融めっき鋼板の表面外観調整方法および表面外観調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004067405A JP4468718B2 (ja) 2004-03-10 2004-03-10 溶融めっき鋼板の表面外観調整方法および表面外観調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005256050A true JP2005256050A (ja) 2005-09-22
JP4468718B2 JP4468718B2 (ja) 2010-05-26

Family

ID=35082082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004067405A Expired - Fee Related JP4468718B2 (ja) 2004-03-10 2004-03-10 溶融めっき鋼板の表面外観調整方法および表面外観調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4468718B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009249683A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Nippon Steel Corp 表面が梨肌模様の溶融アルミニウムめっき鋼板の製造方法
WO2016170757A1 (ja) * 2015-04-20 2016-10-27 Jfeスチール株式会社 溶融金属めっき鋼帯の製造装置及び製造方法
KR101867712B1 (ko) * 2016-12-09 2018-06-14 주식회사 포스코 냉각제 조절형 냉각장치
WO2020145387A1 (ja) * 2019-01-11 2020-07-16 日鉄日新製鋼株式会社 冷却速度決定装置および情報処理プログラム
JP2020111819A (ja) * 2019-01-11 2020-07-27 日鉄日新製鋼株式会社 冷却速度決定装置および情報処理プログラム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101858854B1 (ko) * 2016-12-20 2018-05-17 주식회사 포스코 도금강판 냉각장치

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009249683A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Nippon Steel Corp 表面が梨肌模様の溶融アルミニウムめっき鋼板の製造方法
WO2016170757A1 (ja) * 2015-04-20 2016-10-27 Jfeスチール株式会社 溶融金属めっき鋼帯の製造装置及び製造方法
JP2016204694A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 Jfeスチール株式会社 溶融金属めっき鋼帯の製造装置及び製造方法
CN107532271A (zh) * 2015-04-20 2018-01-02 杰富意钢铁株式会社 热镀金属钢带的制造装置和制造方法
AU2016252193B2 (en) * 2015-04-20 2018-10-18 Jfe Steel Corporation Apparatus and method for producing hot-dip metal coated steel strip
CN107532271B (zh) * 2015-04-20 2020-09-22 杰富意钢铁株式会社 热镀金属钢带的制造装置和制造方法
KR101867712B1 (ko) * 2016-12-09 2018-06-14 주식회사 포스코 냉각제 조절형 냉각장치
WO2020145387A1 (ja) * 2019-01-11 2020-07-16 日鉄日新製鋼株式会社 冷却速度決定装置および情報処理プログラム
JP2020111819A (ja) * 2019-01-11 2020-07-27 日鉄日新製鋼株式会社 冷却速度決定装置および情報処理プログラム
US11093670B2 (en) 2019-01-11 2021-08-17 Nippon Steel Nisshin Co., Ltd. Hot-dip coating equipment including cooling rate determining device, and information processing program
JP7143239B2 (ja) 2019-01-11 2022-09-28 日本製鉄株式会社 冷却速度決定装置および情報処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4468718B2 (ja) 2010-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5986185B2 (ja) 外観が改善された被覆金属ストリップを製造する方法
TW201619411A (zh) 連續熔融鍍金屬方法與熔融鍍鋅鋼帶以及連續熔融鍍金屬設備
KR102099910B1 (ko) 연속적인 두께-가변형 스트립 물질을 위한 용융 아연도금 층 두께 조절 시스템 및 방법
JP5588502B2 (ja) 外観が改善された被覆金属ストリップを製造する方法
JP4468718B2 (ja) 溶融めっき鋼板の表面外観調整方法および表面外観調整装置
EP3287541A1 (en) Production apparatus and production method for molten metal plated steel strip
WO2018012132A1 (ja) 溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき設備
JP4835072B2 (ja) 溶融金属めっき鋼帯の製造方法及び連続溶融金属めっき装置
JPH0770727A (ja) ゼロスパングル亜鉛メッキ鋼板の製造法と装置
JP3148542B2 (ja) 耐眩性の優れた溶融Znめっき鋼板
JP4990448B2 (ja) If鋼の連続焼鈍および溶融メッキ兼用設備における連続焼鈍炉の冷却帯
JP5223451B2 (ja) 溶融めっき金属帯の製造方法
JPH0215154A (ja) 耐疵付き性に優れた溶融亜鉛めっき鋼帯の製法
JP2848074B2 (ja) 溶融亜鉛めっき鋼帯の合金化設備
JP3367459B2 (ja) 溶融Zn−Al系合金めっき鋼板の製造方法
JPH03188250A (ja) 連続溶融金属めっきに用いられるめっき浴槽
JP2016517466A (ja) 金属めっき鋼帯板
KR101650461B1 (ko) 용융도금공정에서 도금량 제어방법 및 제어장치
EP4324946A1 (en) Steel sheet non-plating defect prediction method, steel sheet defect reduction method, method for manufacturing hot-dip galvanized steel sheet, and method for generating steel sheet non-plating defect prediction model
JP2007070664A (ja) 溶融金属めっき鋼帯の製造方法
JP3393750B2 (ja) 連続溶融アルミニウムめっき鋼板の合金層厚み制御方法および装置
KR101092309B1 (ko) 내외장용 강판의 제조 방법
JPH10130803A (ja) 耐疵付き性に優れた溶融Zn系めっき鋼板およびその製造方法
TW202037735A (zh) 熱浸鍍鋅系統與方法
JPH1143758A (ja) 合金化処理過程の冷却方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090908

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100223

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4468718

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees