JP2005255915A - 液体洗浄剤用添加剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来洗浄が困難であった衣類、食器、トイレ、風呂、台所、車体、外壁、屋根、床、階段、窓、プール等の建造物その他に対する洗浄力を向上させることができる液体洗浄剤用添加剤を提供する。
【解決手段】 下記一般式(1);
【化1】
(式中、R3は、水素原子、水酸基、又は、炭素原子数1〜6のアルキル基若しくは炭素原子数2〜6のアルケニル基を表す。(PO)nは、プロピレンオキサイド由来の骨格があることを表し、(EO)mは、エチレンオキサイド由来の骨格があることを表す。mは、エチレンオキサイドの付加モル数を表し、2以上の整数である。nは、プロピレンオキサイドの付加モル数を表し、0以上の整数である。)で表される芳香族アルコキシレートを必須成分とする液体洗浄剤用添加剤。
【選択図】 なし
【解決手段】 下記一般式(1);
【化1】
(式中、R3は、水素原子、水酸基、又は、炭素原子数1〜6のアルキル基若しくは炭素原子数2〜6のアルケニル基を表す。(PO)nは、プロピレンオキサイド由来の骨格があることを表し、(EO)mは、エチレンオキサイド由来の骨格があることを表す。mは、エチレンオキサイドの付加モル数を表し、2以上の整数である。nは、プロピレンオキサイドの付加モル数を表し、0以上の整数である。)で表される芳香族アルコキシレートを必須成分とする液体洗浄剤用添加剤。
【選択図】 なし
Description
本発明は、衣類、カーペット、カーテン他の繊維製品の洗濯用洗剤、台所用洗剤、住居用洗剤、車体用洗剤、建造物用洗剤等、幅広い分野で有用な液体洗浄剤用添加剤に関する。より詳しくは、各種界面活性剤他を含む液体洗浄剤に用いることができる液体洗浄剤用添加剤に関する。
液体洗浄剤用添加剤は、界面活性剤とともに液体洗浄剤を構成するものであり、日常用いられる洗浄剤として使用し易く、また優れた洗浄力を有する液体洗浄剤に欠かすことができないものである。液体洗浄剤がよごれを除去したい部分に直接塗布できること、及び、製造工程において乾燥を必要としないこと等の点で粉末洗浄剤に対して利点を有し注目される中で、液体洗浄剤に対して優れた特性を与える液体洗浄剤用添加剤が検討されている。
液体洗浄剤の対象分野として台所洗剤があるが、コーヒー、紅茶、お茶等の残留物に由来する食器類のよごれ、硬水中の金属イオンに由来する付着物など従来洗浄が困難である対象物を洗浄するための液体洗浄剤用添加剤には工夫の余地があった。
また、液体洗浄剤の対象分野として、繊維製品の洗濯用洗剤があるが、カルシウム等の金属に由来する塩、着色成分(赤ワイン、オレンジジュース、墨汁、インク)のしみ等、従来の液体洗浄剤では洗浄が困難である対象物が洗浄するための液体洗浄剤用添加剤には工夫の余地があった。
また、液体洗浄剤の対象分野として、繊維製品の洗濯用洗剤があるが、カルシウム等の金属に由来する塩、着色成分(赤ワイン、オレンジジュース、墨汁、インク)のしみ等、従来の液体洗浄剤では洗浄が困難である対象物が洗浄するための液体洗浄剤用添加剤には工夫の余地があった。
また、液体洗浄剤としては、従来よりアニオン性、カチオン性、ノニオン性又は両性等の各種界面活性剤やアルカリ剤等を含む洗剤組成物が知られてきた。これらは、粉末洗剤にはない相分離、沈殿又は濁りといった安定性の問題があり、界面活性剤の組み合わせや、アルカリ剤の種類、水分量等を考慮する必要があった(例えば、特許文献1参照。)。
従来の液体洗浄剤に関し、(A)界面活性剤、(B)2つの水酸基を有する直鎖状化合物、及び、(C)ポリエーテル化合物とモノエチレン性不飽和単量体とを重合させた高分子化合物を含有する液体洗剤が開示され、界面活性剤としてアルキルフェノール等のノニオン性界面活性剤、スルフォネート型等のアニオン性界面活性剤及びアルキルジメチルアミンオキサイド等のカチオン性界面活性剤が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
界面活性剤脱溶解剤の不存在下に非注入可能な液晶相を形成する界面活性剤と水との混合物、及び安定な球晶組成物を与えるのに充分に溶解した界面活性剤脱溶解剤を含有し、かつ固体を懸濁しうる組成物であって、液体洗濯洗剤組成物及び洗面用組成物として用いられる組成物が開示され、界面活性剤としてアミンオキサイド等が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。また、非分岐アルキル原料から誘導されたゲルベタイプのアルキル基(β分岐アルキル)を有する一級アルキル硫酸塩5〜50重量%と、それ以外の界面活性剤5〜40重量%と、洗剤ビルダー0〜90重量%を含有する洗浄剤組成物が開示され、界面活性剤としてアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルグリコキシド及び脂肪族アルカノールアミド又はそのアミンオキサイド等が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
更に、ゼオライト含有液体洗剤に(A)懸濁しているゼオライト粒子、(B)アルキルベンゼンスルホネート/ノニオン界面活性剤の混合物、(C)補助用混和剤、及び、(D)水を一定割合で含有する液体洗剤であって、ノニオン成分としてアルコールもしくはアルキルフェノールのエトキシレートまたはそれとアミンオキサイドを一定割合で混合した混合物を用いる液体洗剤が開示されており、アルキルフェノールのエトキシレートとして、ノニルフェノールエトキシレート類やオクチルフェノールエトキシレート類が開示されている(例えば、特許文献4参照。)。
更に、ゼオライト含有液体洗剤に(A)懸濁しているゼオライト粒子、(B)アルキルベンゼンスルホネート/ノニオン界面活性剤の混合物、(C)補助用混和剤、及び、(D)水を一定割合で含有する液体洗剤であって、ノニオン成分としてアルコールもしくはアルキルフェノールのエトキシレートまたはそれとアミンオキサイドを一定割合で混合した混合物を用いる液体洗剤が開示されており、アルキルフェノールのエトキシレートとして、ノニルフェノールエトキシレート類やオクチルフェノールエトキシレート類が開示されている(例えば、特許文献4参照。)。
しかしながら、これらの文献においては、上記のような食器類のよごれ、硬水中の金属イオンに由来する付着物等の洗浄が困難なよごれに対する洗浄力が充分なものではないことから、様々なよごれに対して高い洗浄力を示す液体洗浄剤とする工夫の余地があった。
また、HLB値が14〜20であるショ糖脂肪酸エステル、HLB値が12〜17であるポリグリセリン脂肪酸エステル、モノグリセリン脂肪酸エステル及び特定構造のリン酸塩を特定の配合比率で含有する台所用液体洗浄剤組成物(例えば、特許文献5参照。)、ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する液体洗浄剤組成物(例えば、特許文献6参照。)、液体分散剤と固体分散質とからなる液体洗浄剤組成物であって、固体分散質の少なくとも一部が組成物中の比率で30質量%以上のアルミノケイ酸塩化合物、結晶性ケイ酸塩化合物及び炭酸塩から選ばれる1種以上の無機ビルダー粒子であり、液体分散剤及び/又は固体分散質が、カルボキシル基又はその塩とアルキレンオキシ基を構成単位とするポリマー鎖とを有するブロック型又はグラフト型ポリマーを含有し、且つ粘度、及び、体積分離率が特定された液体洗浄剤組成物(例えば、特許文献7参照。)、及び、配列番号1で示されるアミノ酸配列と90%以上の相同性を有するセルラーゼについて、配列番号1の242位又はこれに相当する位置のグルタミン残基に置換した変異アルカリセルラーゼを含有する液体洗浄剤組成物(例えば、特許文献8参照。)が開示され、これらいずれの液体洗浄剤組成物についても実施例において、洗浄力等が評価されている。
しかしながら、いずれの液体洗浄剤組成物においても、洗浄力が充分なものではないことから、様々なよごれに対して高い洗浄力を発揮する液体洗浄剤組成物とする工夫の余地があった。
特開2001−40400号公報(第2、5−6頁)
特開平5−209198号公報(第1−2頁)
特開平8−188793号公報(第1−2頁)
特表平10−510857号公報(第1、7頁)
特開2003−261898号公報(第1−2、4−7頁)
特開2003−313589号公報(第1−2、6−7頁)
特開2003−27088号公報(第1−2、11−14頁)
特開2003−313593号公報(第1−2、6−9頁)
しかしながら、いずれの液体洗浄剤組成物においても、洗浄力が充分なものではないことから、様々なよごれに対して高い洗浄力を発揮する液体洗浄剤組成物とする工夫の余地があった。
本発明は上記現状に鑑みてなされたものであり、従来洗浄が困難であった衣類、食器、トイレ、風呂、台所、車体、外壁、屋根、床、階段、窓、プール等の建造物その他に対する洗浄力を向上させることができる液体洗浄剤用添加剤を提供することを目的とするものである。
本発明者等は、液体洗浄剤の洗浄力を向上させる液体洗浄剤用添加剤について種々検討したところ、芳香環にオキシアルキレン基、及び、場合によってアルキル、アルケニル又は水酸基が付加した芳香族アルコキシレートを必須成分とするものとすると、液体洗浄剤の洗浄力を向上させる効果を発揮することを見いだし、特に、芳香族アルコキシレートの芳香環に付加したオキシアルキレン基をエチレンオキサイド由来の基のみ、又は、エチレンオキサイド由来の基とプロピレンオキサイド由来の基とし、アルキル又はアルケニル基の炭素数及びエチレンオキサイド由来の基とプロピレンオキサイド由来の基の付加モル数を特定すると、優れた液体洗浄剤組成物の洗浄力向上効果を発揮することを見いだした。また、本発明者等は、芳香族アルコキシレートを必須成分とする液体洗浄剤用添加剤として、液体洗浄剤用添加剤が含む芳香族アルコキシレート全体に対して、芳香族アルコキシレートであって、エチレオキサイド由来の基の付加モル数が連続する3つの整数である3種類の化合物の割合の合計が50質量%以上であるものを用いると、液体洗浄剤用組成物の洗浄力向上効果がより少量の液体洗浄剤用添加剤の添加で達成されることも見いだし、上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
(式中、R3は、水素原子、水酸基、又は、炭素原子数1〜6のアルキル基若しくは炭素原子数2〜6のアルケニル基を表す。(PO)nは、プロピレンオキサイド由来の骨格があることを表し、(EO)mは、エチレンオキサイド由来の骨格があることを表す。mは、エチレンオキサイドの付加モル数を表し、2以上の整数である。nは、プロピレンオキサイドの付加モル数を表し、0以上の整数である。)で表される芳香族アルコキシレートを必須成分とする液体洗浄剤用添加剤である。
本発明は、また、上記液体洗浄剤用添加剤と界面活性剤とを必須成分として含む液体洗浄剤用組成物でもある。
以下に本発明を詳述する。
本発明は、また、上記液体洗浄剤用添加剤と界面活性剤とを必須成分として含む液体洗浄剤用組成物でもある。
以下に本発明を詳述する。
本発明の液体洗浄剤用添加剤は、上記一般式(1)で表される芳香族アルコキシレートを必須成分とするものである。本発明においては、液体洗浄剤用添加剤が上記芳香族アルコキシレートを1種含んでいてもよく、2種以上含んでいてもよい。また、芳香族アルコキシレートを含むものである限り、その他の成分を含んでいてもよい。その他の成分としては、下記本発明の液体洗浄剤用組成物に配合できる、水及び界面活性剤以外の他の成分と同様である。
本発明の液体洗浄剤用添加剤においては、上記一般式(1)中、R3は、水素原子、水酸基、又は、炭素原子数1〜6のアルキル基若しくは炭素原子数2〜6のアルケニル基を表すが、水素又はメチル基であることが好ましい。なお、芳香環に付加するアルキル又はアルケニル基の炭素原子数が6以上であると、液体洗浄剤に添加した場合に充分な洗浄力向上効果を発揮するものとはならないことになる。
また上記一般式(1)中、プロピレンオキサイド由来の骨格(PO)及びエチレンオキサイド由来の骨格(EO)は、ランダム付加、ブロック付加のいずれの付加形態で付加していてもよく、また、付加する順序も問わないが、プロピレンオキサイド由来の骨格(PO)の付加モル数nとしては、0〜3が好ましい。より好ましくは、0である。また、エチレンオキサイド由来の骨格(EO)の付加モル数mとしては、2〜7が好ましい。より好ましくは、4〜6である。付加モル数n及びmが好ましい範囲であると、より少量の添加で液体洗浄剤の洗浄力向上効果を得ることができる。
上記液体洗浄剤用添加剤の添加量としては、液体洗浄剤組成物の洗浄力に影響を与えない限り特に限定されないが、上限値としては、液体洗浄剤組成物に対して50質量%であることが好ましい。より好ましくは、20質量%であり、更に好ましくは、10質量%である。下限値としては、液体洗浄剤組成物に対して10質量%であることが好ましい。より好ましくは、1質量%であり、更に好ましくは、0.1質量%である。また、好ましい範囲としては、0.1質量%〜50質量%である。より好ましくは、0.1質量%〜20質量%であり、更に好ましくは、0.1質量%〜10質量%である。
本発明の芳香族アルコキシレートを得る方法としては、各種の方法があり、特に限定されないが、フェノール類へエチレンオキサイドやプロピレンオキサイドのようなアルキレンオキサイドを付加させる方法が好ましい。この場合、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、ホウ素系触媒(BF3等)、遷移金属触媒及び遷移金属錯体触媒(亜鉛、錫等の金属塩及び金属錯体)を使用することができる。芳香族アルコキシレートの製造方法としては、例えば、以下のような方法を用いることができるが、この製造方法に制限されるものではない。
加熱、冷却操作、減圧、加圧操作が可能で原料仕込み口、製品取り出し口、アルキレンオキサイド及び窒素の導入管、攪拌装置、温度計、圧力計等を備えた反応容器に、下記一般式(2)で表されるフェノール類;
(式中、R3は、水素原子、水酸基、又は、炭素原子数1〜6のアルキル基若しくは炭素原子数2〜6のアルケニル基を表す。)の所定量を仕込み、次いで、固体状の水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、ホウ素系触媒、遷移金属触媒や遷移金属錯体触媒を仕込んだ後、窒素置換して常温〜130℃の温度範囲で減圧脱水する。次いで80〜180℃で所定量のアルキレンオキサイドを導入し、付加させる。
上記フェノール類へエチレンオキサイドやプロピレンオキサイドのようなアルキレンオキサイドを付加させる方法により芳香族アルコキシレートを得る場合、アルキレンオキサイドがエチレンオキサイド単独の場合には、導入温度、すなわち反応温度は、100〜180℃が好ましい。また、アルキレンオキサイドが、プロピレンオキサイド単独又はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとが共存した状態で反応させる場合、反応温度は80〜140℃が好ましい。また、所定量のアルキレンオキサイドを導入後、圧力が低下して一定になるまで熟成を行うことがより好ましい。更に、使用した触媒が塩基性である場合には、得られた反応粗製物に対して酸を添加して中和して、目的の芳香族アルコキシレートを得ることができる。なお、中和操作において、ハイドロタルサイト等のアルカリ吸着剤を使用し、必要に応じて濾過助剤を併用して濾過することにより触媒を除去することもできる。更に、生成した中和塩を濾過して触媒を除去することも可能である。なお、中和剤、吸着剤、濾過助剤としては、公知のものを使用することができる。
上記方法により得られた芳香族アルコキシレート類は、そのまま使用してもよく、晶析、抽出、蒸留、カラム分離等の方法で精製を行った後、使用してもよい。また、取り扱う際の形状や形態も特に制限されず、粉体、フレーク、顆粒等の固体、スラリー、水溶液、有機溶剤溶液等の液体等の状態で取り扱うことができる。
上記芳香族アルコキシレート類の輸送や保存の方法としては、反応終了後の粗製物のみの状態で、又は、粗製物に希釈剤や安定剤等を加えた状態で輸送や保存を行う方法が好ましい。また、芳香族アルコキシレートの酸化防止の観点から、不活性ガスにより気相部を置換し、更に遮光された状態とすることが好ましい。より好ましくは、更に10〜100質量ppm程度となる量の亜リン酸又は亜リン酸ジエステル等のラジカル捕捉剤を共存させることである。色相悪化防止の観点からは、pH=6〜7程度の微酸性条件にしておくことが好ましい。この場合、例えば、ギ酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、グリコール酸、乳酸、コハク酸、リンゴ酸及びグリセリン酸等の脂肪族カルボン酸を好ましくは、1〜1000質量ppm程度、より好ましくは、5〜100質量ppm程度の濃度となるように添加する方法を用いることができる。上記希釈剤、安定化剤、ラジカル捕捉剤及び脂肪族カルボン酸の添加及び不活性ガスによる気相部の置換の時期は特に制限されず、反応工程、晶析工程及び製品化工程のいずれの時期であってもよい。なお、希釈剤、安定化剤、不活性ガス及びラジカル捕捉剤としては、公知のものを使用することができる。
上記輸送や保存の方法において、不活性ガスにより気相部を置換する場合、酸素濃度を0.1vol%以下とすることが好ましい。より好ましくは、0.01vol%以下であり、更に好ましくは、0.001vol%以下である。
本発明の液体洗浄剤用添加剤としては、芳香族アルコキシレート全体に対して、一般式(1)中のエチレンオキサイドの付加モル数がそれぞれm、m+1、m+2である3種類のものの割合の合計が50質量%以上であるものが好ましい。このようにエチレンオキサイドの付加モル数が連続する3つの整数である芳香族アルコキシレートの割合が、50質量%以上であると、少量の添加で充分な液体洗浄剤用組成物の洗浄力向上効果が得られることになる。より好ましくは、70質量%以上であり、更に好ましくは、90質量%以上である。また、mの値としては、3〜5が好ましい。より好ましくは、4である。また、nの値としては、0〜3が好ましい。より好ましくは、0である。すなわち、nが0であって、mがそれぞれ4、5、6である3種類の芳香族アルコキシレートを70質量%以上含む添加剤が最も好ましい。
また芳香族アルコキシレート全体に対する一般式(1)中のエチレンオキサイドの付加モル数mが2であって、プロピレンオキサイドの付加モル数nが0であるものの割合が20質量%以下であるものが好ましい。より好ましくは、10質量%以下である。
また芳香族アルコキシレート全体に対する一般式(1)中のエチレンオキサイドの付加モル数mが2であって、プロピレンオキサイドの付加モル数nが0であるものの割合が20質量%以下であるものが好ましい。より好ましくは、10質量%以下である。
本発明はまた、上記液体洗浄剤用添加剤と界面活性剤とを必須成分とする液体洗浄剤用組成物でもある。該液体洗浄剤用組成物は、液体洗浄剤用添加剤及び界面活性剤をそれぞれ1種含んでいてもよく、2種以上含んでいてもよい。また、液体洗浄剤用添加剤と界面活性剤とを含むものである限り、その他の成分を含んでいてもよい。
上記界面活性剤とは、気体−液体、気体−固体、液体−液体、又は、液体−固体間の界面に吸着又は配列し、その界面又は表面の性質を変化させる物質である。界面活性剤は、親水性原子団と親油性原子団とを同時にもつ両親媒性物質であり、イオンに解離するイオン性界面活性剤と、イオンに解離しない非イオン性(ノニオン性)界面活性剤とがある。イオン性界面活性剤は、水溶液の状態で解離するときの電荷の種類によって、陽イオン性(カチオン性)界面活性剤、陰イオン性(アニオン性)界面活性剤、及び、両性界面活性剤等に分類される。
カチオン性界面活性剤とは、水溶液中でイオンに解離して陽イオン性(カチオン)となる部分が界面活性を示す物質である。カチオン性界面活性剤は、分散力、吸着力、起泡力、浸透力等の界面活性をもち、更に強力な殺菌作用、帯電防止作用等をもつことから、これらの性質を利用して、繊維類の染色助紙、柔軟仕上げ剤、化粧品のリンス、トリートメント用毛髪柔軟剤、医療用消毒殺菌剤、表面撥水剤、合成繊維、合成樹脂の帯電防止剤等に広く利用されている。
カチオン性界面活性剤は、酸性側では安定であるが、アルカリやアニオン界面活性剤と配合すると水に不溶な物質を生成し、効力を失うこととなる。
カチオン性界面活性剤は、酸性側では安定であるが、アルカリやアニオン界面活性剤と配合すると水に不溶な物質を生成し、効力を失うこととなる。
カチオン性界面活性剤の具体例としては、下記一般式(3)
(式中、R1は、炭素数12〜18のアルキル基を表す。R2、R3は、水素原子又はメチル基を表す。Xは、有機酸又は無機酸を表す。)で表される脂肪族アミン塩及びその4級アンモニウム塩;下記一般式(4)
(式中、R1は、炭素数12〜18のアルキル基を表す。R2は、メチル基又は炭素数12〜18のアルキル基を表す。Xは、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表す。)で表される芳香族4級アンモニウム塩;下記一般式(5)
(式中、R1は、炭素数12〜18のアルキル基を表す。R2は、CH2CH2OH又はトルエンの芳香環から1つの水素が脱離した基等を表す。Xは、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表す。)で表される複素環4級アンモニウム塩等がある。
アニオン性界面活性剤とは、水溶液中でイオンに解離して陰イオン性(アニオン)となる部分が界面活性を示す物質である。アニオン性界面活性剤としては、石けん、N−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化ペプチド等のカルボン酸塩からなるもの、アルキルスルホン酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)、アルキルナフタレンスルホン酸塩、スルホコハク酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩(AOS)、N−アシルスルホン酸塩等スルホン酸塩からなるもの、N−アシルグルタミン酸塩(AGS)、N−アシルメチルタウリン塩(AMT)、硫酸化油、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(AES)等のアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアリルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩等の硫酸エステル塩からなるもの、及び、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩等のリン酸エステル塩からなるもの等がある。
ノニオン性界面活性剤とは、水溶液中でイオンに解離する基を有しない界面活性剤である。ノニオン性界面活性剤は、他のイオン活性剤や各種の染料とも併用ができ、無機塩等のない純粋のものを得やすいので、緩染剤、乳化剤としてきわめて有用である。
ノニオン性活性剤は、概して泡立ちが少なく、他の活性剤の泡を抑制する傾向があるので、市販の低起泡性洗浄剤に配合されている。酸化エチレンの付加モル数の少ないものや多価アルコール部分エステルのなかには、水系での起泡力がきわめて小さく、かえって消泡剤として使用されるものもある。酸化エチレン付加モル数が増加するにしたがって起泡力は大きくなり、ある付加モル数以後では起泡力はあまり増さない。脂肪酸アルキロールアミド系の活性剤は、かえって陰イオン活性剤の泡を安定化する性質をもち、陰イオン系洗浄剤の泡安定剤として欠くことのできないものとなっている。
ノニオン性活性剤は、概して泡立ちが少なく、他の活性剤の泡を抑制する傾向があるので、市販の低起泡性洗浄剤に配合されている。酸化エチレンの付加モル数の少ないものや多価アルコール部分エステルのなかには、水系での起泡力がきわめて小さく、かえって消泡剤として使用されるものもある。酸化エチレン付加モル数が増加するにしたがって起泡力は大きくなり、ある付加モル数以後では起泡力はあまり増さない。脂肪酸アルキロールアミド系の活性剤は、かえって陰イオン活性剤の泡を安定化する性質をもち、陰イオン系洗浄剤の泡安定剤として欠くことのできないものとなっている。
ノニオン性界面活性剤は、エーテル型、エーテルエステル型、エステル型及び含窒素型等に分類することができ、エーテル型としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE)、アルキルアリルポリオキシエチレンエーテル、アルキルアリルホルムアルデヒド縮合ポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシプロピレンを親油基とするブロックポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピルアルキルエーテル等がある。エーテルエステル型としては、グリセリンエステルのポリオキシエチレンエーテル、ソルビタンエステルのポリオキシエチレンエーテル、ソルビトールエステルのポリオキシエチレンエーテル等がある。エステル型としては、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、グリセリンエステル、ポリグリセリンエステル、ソルビタンエステル、プロピレングリコールエステル、ショ糖エステル等がある。含窒素型としては、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルジメチルアミンオキシド(AO)等のアミンオキシド等がある。また、他のノニオン性界面活性剤に比較して起泡力の強いナローレンジエトキシレート等がある。
上記ノニオン性界面活性剤のうち、酸化エチレン系のものは洗浄剤、浸透剤、乳化剤、繊維仕上げ剤として好適である。高級アルコール系及びアルキルフェノール系のものは乳化剤の他、低度縮合物が浸透剤や洗浸剤に、高度縮合物が可溶化剤、均染剤、摩擦堅ろう度増進剤に用いられる。アミン、アミド系のものは緩染剤の他、柔軟剤、給油剤、帯電防止剤に、脂肪酸系、部分エステル系のものは、次の脂肪酸と多価アルコールとの部分エステルとともに乳化剤、分散剤、帯電防止剤に用いられる。一方、アルキロールアミドはアニオン性界面活性剤と共用して泡安定剤、乳化剤となり相乗的にその洗浄能力を高めることができる。またノニオン系界面活性剤を液体洗剤や、ノニルフェノールと酸化エチレンのノニオン性界面活性剤にビルダーを添加した粉末洗剤として使用することで、気泡が少なく洗浄力が大きい洗剤をつくることができる。
両性界面活性剤とは、その分子構造において陽イオン(カチオン)性官能基と陰イオン(アニオン)性官能基を一つ又はそれ以上同時にもっているものであり、このアニオン性とカチオン性の均衡のとれているものは、他の型の界面活性剤と自由に混合し、アルカリ性でアニオン性を示し、酸性でカチオン性を示す場合でも、この適合性は弱められることがない。しかし、アニオン性とカチオン性の平衡がとれていない両性界面活性剤は、その相対的強さによっていずれか一方の界面活性剤としての性質を示す。
両性界面活性剤は、分子内にアニオン性親水基とカチオン性親水基とを同時にもつため、溶液のpHによってアニオン、カチオンいずれにも解離し、アルカリ側ではアニオン性、酸性側ではカチオン性、中性付近では非イオン性(ノニオン性)界面活性剤として作用するものであるが、その性能は、いくつかの因子によって変化する。
両性界面活性剤の性能を変化させる因子としては、(1)アルキル基の炭素数、不飽和度等の親油基の性質、(2)モノアミノ−モノカルボキシ、モノアミノ−ジカルボキシ、ポリアミノ−硫酸エステル等のアニオン性とカチオン性のつり合い、(3)pHの三つが考えられる。等電点付近では、起泡力の急激な減少があるが、一般に酸性、アルカリ液では良好な起泡力を示す。カチオン性が多いものはカチオン性界面活性剤と同様に洗浄力が小さく、そのためシャンプー、クレンジング等の洗浄性を目的としたものには適さない。
この他、両性界面活性剤は毒性が少なく、殺菌力が強力で耐硬水性に優れ、カチオン性、アニオン性、ノニオン性界面活性剤との混合性がよく、ハイドロトロピック(好水的)な性質による可溶化性、乳化性、湿潤性、洗浄性等の優れた性質をもっている。一般に両性界面活性剤とアニオン性界面活性剤とを混合すると、わずかしか塩結合をわないが、1:1、2:1等の比で混合すると相当量の塩が形成され、皮膚や目に対する刺激が大きく減少することとなる。
両性界面活性剤の性能を変化させる因子としては、(1)アルキル基の炭素数、不飽和度等の親油基の性質、(2)モノアミノ−モノカルボキシ、モノアミノ−ジカルボキシ、ポリアミノ−硫酸エステル等のアニオン性とカチオン性のつり合い、(3)pHの三つが考えられる。等電点付近では、起泡力の急激な減少があるが、一般に酸性、アルカリ液では良好な起泡力を示す。カチオン性が多いものはカチオン性界面活性剤と同様に洗浄力が小さく、そのためシャンプー、クレンジング等の洗浄性を目的としたものには適さない。
この他、両性界面活性剤は毒性が少なく、殺菌力が強力で耐硬水性に優れ、カチオン性、アニオン性、ノニオン性界面活性剤との混合性がよく、ハイドロトロピック(好水的)な性質による可溶化性、乳化性、湿潤性、洗浄性等の優れた性質をもっている。一般に両性界面活性剤とアニオン性界面活性剤とを混合すると、わずかしか塩結合をわないが、1:1、2:1等の比で混合すると相当量の塩が形成され、皮膚や目に対する刺激が大きく減少することとなる。
両性界面活性剤を有するアニオン性の官能基の種類によって分類すると、下記式(6)
で表されるカルボキシベタイン又は下記式(7)
で表されるスルホベタインを有するベタイン、下記式(8)
で表される基を有するアミノカルボン酸塩、下記式(9)
で表される基を有するイミダゾリン誘導体がある。
また、界面活性剤としては、上記カチオン性、アニオン性、ノニオン性及び両性界面活性剤以外にも、フッ素界面活性剤、反応性界面活性剤等がある。
また、界面活性剤としては、上記カチオン性、アニオン性、ノニオン性及び両性界面活性剤以外にも、フッ素界面活性剤、反応性界面活性剤等がある。
これら界面活性剤は、使用される用途ごとに、適宜最適な性質を有するものを選択して使用されることになる。各種洗浄剤の用途毎に使用される界面活性剤を以下に示す。
手洗い用の液体台所用合成洗剤には、AESが主に用いられる。元来AESは、単独では十分な洗浄性能(泡立ち、洗浄力)を示さないため、含窒素系の界面活性剤、例えば、AO、AA、AE等のノニオン性界面活性剤、CB、SB等の両性界面活性剤を併用して使用されることが好ましい。特に、AOとの併用系ではAESとAO間で分子複合体を形成するため、起泡力、乳化力が著しく向上するだけでなく、アニオン性のAESの皮膚への吸着を抑制し、手荒れを軽減する効果がある。また、AO添加系は洗剤液に適度な粘性を付与し商品価値を高める効果も持っている。
手洗い用の液体台所用合成洗剤には、AESが主に用いられる。元来AESは、単独では十分な洗浄性能(泡立ち、洗浄力)を示さないため、含窒素系の界面活性剤、例えば、AO、AA、AE等のノニオン性界面活性剤、CB、SB等の両性界面活性剤を併用して使用されることが好ましい。特に、AOとの併用系ではAESとAO間で分子複合体を形成するため、起泡力、乳化力が著しく向上するだけでなく、アニオン性のAESの皮膚への吸着を抑制し、手荒れを軽減する効果がある。また、AO添加系は洗剤液に適度な粘性を付与し商品価値を高める効果も持っている。
液体台所用合成洗剤には、AESを界面活性剤の主成分とするものの他に、LASを主成分とするLAS系のものがある。LASは、原料とするn−パラフィン又はn−オレフィンの純度、触媒の違いによって2−フェニル置換体と内部置換体の比率が異なる。一般的には、水への溶解性を損なわない範囲で、洗浄性能面からできるだけ2−フェニル置換体の含量が高いLASが使われているが、LASの場合も、AES等の他のアニオン性又はAE、AA等のノニオン性の補助界面活性剤を併用することが好ましい。
上記AES、LAS以外にAOSも台所用合成洗剤に用いられるものであり、α−オレフィンをスルホン化して得られるAOSは、溶解性の観点から炭素数14が用いられているが、洗浄性能はLAS>AOS>AESの順であり、また皮膚へのマイルド性はAES>AOS>LASの順となっており、台所用洗剤系においては、LASやAESの補助界面活性剤として用いることが好ましい。
住居用合成洗剤は、家庭内の硬質表面の洗浄を目的としており、オールパーパス(リビング)用、台所用、浴室用、トイレ用、床用、ガラス用、カビ取り用等、用途によって場合ごとに異なった種類の汚れが散在しているが、用いられる界面活性剤の種類はそれほど多くなく、配合組成に占める界面活性剤の割合も衣料用合成洗剤や台所用合成洗剤ほど大きくない。これは、使い方が希釈しないで直性汚れに付けて用いるタイプが多いことと、共存する溶剤、アルカリ剤、キレート剤等の洗浄力への寄与が高いこと等がその理由である。
オールパーパス用は、リビング等のほこり、手あか、油汚れ等の比較的軽度な汚れを対象としていることから、LAS、AES、AE等の界面活性剤にモノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカリ剤、エタノール等の溶剤を組み合わせたものを用いることが好ましい。
台所用は、対象となる汚れが主として壁や換気扇に付着した油汚れであり、汚れの程度も様々であるが、もっとも落としにくい汚れは、調理時に飛散したり、気化した油が経時的に重合して樹脂化した変性油汚れや熱によって炭化してしまった焦げつき汚れである。このことから、変性油汚れに対して有効なグリコール系の溶剤とモノエタノールアミン等のアルカリ剤が配合系で主基剤として用いることが好ましく、汚れを膨潤、溶解、分解する役割を担っており、アニオン性(AES等)又はノニオン系(AE、AA等)の界面活性剤を汚れの分散剤として補助的に用いることが好ましい。
浴室用は、浴槽や浴室の壁等に付着した石けんや人体の皮脂に由来する脂肪酸と水に含まれるカルシウムイオン等からなる石けんカス汚れが対象となる。石けんカス汚れを効果的に落とすために、液性を中性付近に保ち、アニオン性(AES、LAS等)/ノニオン性(AA等)の混合系に溶剤(グリコール系等)、キレート剤(EDTA、クエン酸等)を組み合わせて用いることが好ましい。浴室用にはこの他に炭酸カルシウム等を研磨剤として物理的に汚れを落とす液体クレンザータイプも用いることができる。
トイレ用は大きくアルカリ性、中性、酸性タイプの3つに分類されており、漂白剤、研磨剤、酸等の主基剤に界面活性剤を補助的に加え、***物からの尿酸カルシウム、リン酸カルシウム、便器の洗浄水からの酸化鉄等の汚れを除去するものである。アルカリ性タイプとしては次亜塩素酸ソーダ系が好ましく、安定なアミンオキサイド系界面活性剤や一部の両性界面活性剤が好適に使われている。中性タイプではシリカを研磨剤としたものやポリオキシエチレンタイプのノニオンとカルビトール系溶剤等が好適に用いられることがある。酸性タイプでは塩酸にポリエチレングリコール等を加えたものが好適に用いられる。
シャンプー用界面活性剤には、従来からASが主基剤として用いられてきたが、AES、AOS、AGS、イミダゾリン等の界面活性剤が新たに用いられるようになり、更に最近では、低刺激性基剤としてスルホコハク酸モノエステル塩(SS)、N−アシルメチルタウリン塩(AMT)、モノアルキルリン酸塩(MAP)等のアニオン性界面活性剤が好適に用いられる。中でも、AMTは、表皮ターンオーバーに及ぼす影響が少なく、また、キューティクルの剥離性も小さいものである。
本発明の液体洗浄剤用組成物が含む界面活性剤の量は、界面活性剤の用途や種類によって異なるが、特に限定されるものではない。本発明の液体洗浄剤用組成物を台所用又は衣料用洗浄剤に用いる場合、カチオン性界面活性剤を用いる場合の上限値としては、液体洗浄剤組成物全体に対して50質量%であることが好ましい。より好ましくは、10質量%であり、下限値としては、液体洗浄剤組成物全体に対して10質量%であることが好ましい。また、好ましい範囲としては、0〜50質量%である。より好ましくは、1質量%〜10質量%である。
本発明の液体洗浄剤用組成物を台所用又は衣料用洗浄剤に用いる場合、アニオン性界面活性剤を用いる場合の上限値としては、液体洗浄剤組成物全体に対して50質量%であることが好ましい。より好ましくは、20質量%であり、下限値としては、液体洗浄剤組成物全体に対して1質量%であることが好ましい。また、好ましい範囲としては、0〜50質量%である。より好ましくは、1質量%〜20質量%である。
本発明の液体洗浄剤用組成物を台所用又は衣料用洗浄剤に用いる場合、ノニオン性界面活性剤を用いる場合の上限値としては、液体洗浄剤組成物全体に対して50質量%であることが好ましい。より好ましくは、10質量%であり、下限値としては、液体洗浄剤組成物全体に対して1質量%であることが好ましい。また、好ましい範囲としては、0〜50質量%である。より好ましくは、1質量%〜10質量%である。
本発明の液体洗浄剤用組成物を台所用又は衣料用洗浄剤に用いる場合、両性界面活性剤を用いる場合の上限値としては、液体洗浄剤組成物全体に対して50質量%であることが好ましい。より好ましくは、10質量%であり、下限値としては、液体洗浄剤組成物全体に対して1質量%であることが好ましい。また、好ましい範囲としては、0〜50質量%である。より好ましくは、1質量%〜10質量%である。
本発明の液体洗浄剤用組成物を台所用又は衣料用洗浄剤に用いる場合、アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤とを組み合わせて用いる場合の上限値としては、液体洗浄剤組成物全体に対してアニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤の合計量が50質量%であることが好ましい。より好ましくは、10質量%であり、下限値としては、液体洗浄剤組成物全体に対してアニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤の合計量が1質量%であることが好ましい。また、好ましい範囲としては、アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤の合計量が0〜50質量%である。より好ましくは、1質量%〜10質量%である。
本発明の液体洗浄剤用組成物が含む界面活性剤としては、特に限定されず、アニオン性、カチオン性、ノニオン性及び両性の各種界面活性剤を用いることができ、「Surface Active Agents」第1巻及び第2巻、また、「機能性界面活性剤の開発技術(シーエムシー)」、「Formulating Detergents and personal care products」、「界面活性剤/物性・応用・化学生態学(講談社サイエンティフック)」、及び、「12996の化学商品(化学工業日報社)」p1141〜1168等の文献に記載のもの等を用いることができるが、上記アニオン性界面活性剤としては、上述したものの他、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、α−スルホ脂肪酸塩又はエステル塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルケニルエーテルカルボン酸塩、アミノ酸型界面活性剤、アルケニルリン酸エステル又はその塩等が好ましい。
上記カチオン性界面活性剤としては、上述したものの他、長鎖モノアルキル4級アンモニウム塩、長鎖ジアルキル4級アンモニウム塩、イミダゾリニウム塩及びエステルアミドアミン塩等が好ましい。
上記カチオン性界面活性剤としては、上述したものの他、長鎖モノアルキル4級アンモニウム塩、長鎖ジアルキル4級アンモニウム塩、イミダゾリニウム塩及びエステルアミドアミン塩等が好ましい。
上記ノニオン性界面活性剤としては、上述したものの他、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、高級脂肪酸アルカノールアミドのアルキレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレン高級脂肪酸アルカノールアミド、シュークロース脂肪酸エステル、アルキルグリコシド等が好ましい。
上記両性界面活性剤としては、上述したものの他、アミドベタイン及びアミドアミノ酸塩等が好ましい。
なお、これらアニオン性、カチオン性等の分類は、界面活性剤の一般分類であって、実際の作用はその分類にとらわれず、例えば、ノニオン性に分類される界面活性剤であっても、使用条件によってはカチオンとして作用することがある。
上記両性界面活性剤としては、上述したものの他、アミドベタイン及びアミドアミノ酸塩等が好ましい。
なお、これらアニオン性、カチオン性等の分類は、界面活性剤の一般分類であって、実際の作用はその分類にとらわれず、例えば、ノニオン性に分類される界面活性剤であっても、使用条件によってはカチオンとして作用することがある。
本発明の液体洗浄剤用組成物は、上記各種の界面活性剤の中でも、ベタイン等やアルキルジメチルアミンオキサイド等のアミンオキサイドを界面活性剤として含むものであることが好ましく、これらを組み合わせたものがより好ましい。本発明の液体洗浄剤用添加剤は、ベタインやアミンオキサイド等を界面活性剤として含む液体洗浄剤用組成物や、これらの界面活性剤を組み合わせて用いた液体洗浄剤用組成物に用いられると、より優れた洗浄力向上効果を発揮することができる。
また本発明の液体洗浄剤用組成物が2種類以上の界面活性剤を含むものである場合、上記アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤とを少なくとも1種ずつ含むものであることが好ましく、これらの分類に含まれる界面活性剤の中から、洗浄力等が向上されるように適宜組み合わせて最適化することが好ましい。
本発明の液体洗浄剤用組成物に配合できるものは、水及び界面活性剤を必須とし、この他に、洗剤ビルダー、漂白剤、漂白活性化剤、酵素、酵素安定剤、青色付剤、ケーキング防止剤、酸化防止剤、蛍光染料、光活性化漂白剤、香料、金属キレート剤、消泡剤、可溶化剤、色素、殺菌剤、手荒防止剤、抗菌防腐剤等があるが、特に限定されない。また、用途により、研磨剤、アルカリ剤、カルシウム捕捉剤等を配合することがあるが、特に限定されない。これらの成分の添加量としては、界面活性剤及び液体洗浄剤用添加剤の効果を阻害しない限り特に限定されない。なお、酵素とは、洗浄工程中に酵素作用をなす酵素のことである。
上記洗剤ビルダーとしては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、JIS1号珪酸ナトリウム等のアルカリ金属珪酸塩に代表されるアルカリ性塩;硫酸ナトリウム、塩化カルシウム等の中性塩;オルソリン酸塩、ピロリン酸塩、トリポリリン酸塩、メタリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、フィチン酸塩等のリン酸塩(ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩);下記一般式(10)
x’(M2O)・Al2O3・y’(SiO2)・w’(H2O) (10)
(式中、M は、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子を表す。x’、y’、w’は各成分のモル数を表し、0.7≦x’≦1.5、0.8≦y’≦6を満たす。w’は、任意の定数である。)で表される結晶性アルミノ珪酸塩、又は、下記一般式(11)
M2SixO(2x+1)・y(H2O) (11)
(式中、Mは、アルカリ金属を表す。x、yは、1.5≦x≦4、y≦25を満たす数であり、好ましくはy≦20、更に好ましくはy=0である。)で表される結晶性層状珪酸塩;下記一般式(12)
a(M2O)・Al2O3・b(SiO2)・c(H2O) (12)
(式中、Mは、アルカリ金属原子を表す。a、b、cは、各成分のモル数を表し、0.7 ≦a≦2.0、0.8≦b<4を満たす。cは、任意の正数である。)で表される吸油性非晶質アルミノ珪酸塩等の無機ビルダー;
x’(M2O)・Al2O3・y’(SiO2)・w’(H2O) (10)
(式中、M は、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子を表す。x’、y’、w’は各成分のモル数を表し、0.7≦x’≦1.5、0.8≦y’≦6を満たす。w’は、任意の定数である。)で表される結晶性アルミノ珪酸塩、又は、下記一般式(11)
M2SixO(2x+1)・y(H2O) (11)
(式中、Mは、アルカリ金属を表す。x、yは、1.5≦x≦4、y≦25を満たす数であり、好ましくはy≦20、更に好ましくはy=0である。)で表される結晶性層状珪酸塩;下記一般式(12)
a(M2O)・Al2O3・b(SiO2)・c(H2O) (12)
(式中、Mは、アルカリ金属原子を表す。a、b、cは、各成分のモル数を表し、0.7 ≦a≦2.0、0.8≦b<4を満たす。cは、任意の正数である。)で表される吸油性非晶質アルミノ珪酸塩等の無機ビルダー;
エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸及びその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸の塩;2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−メチルホスホノコハク酸等のホスホノカルボン酸の塩;アスパラギン酸、グルタミン酸等のアミノ酸の塩;ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、ジエチレンジアミン五酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩;
ポリアクリル酸、特開昭54−52196号公報記載のポリグリオキシル酸塩、ポリアコニット酸、ポリイタコン酸、ポリシトラコン酸、ポリフマル酸、ポリマレイン酸、ポリメタコン酸、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸、ポリビニルホスホン酸、スルホン化ポリマレイン酸、無水マレイン酸−ジイソブチレン共重合体、無水マレイン酸−スチレン共重合体、無水マレイン酸−メチルビニルエーテル共重合体、無水マレイン酸−エチレン共重合体、無水マレイン酸−エチレンクロスリンク共重合体、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、無水マレイン酸−アクリロニトリル共重合体、無水マレイン酸−アクリル酸エステル共重合体、無水マレイン酸−ブタジエン共重合体、無水マレイン酸−イソプレン共重合体、無水マレイン酸と一酸化炭素から誘導されるポリ−β−ケトカルボン酸、イタコン酸、エチレン共重合体、イタコン酸−アコニット酸共重合体、イタコン酸−マレイン酸共重合体、イタコン酸−アクリル酸共重合体、マロン酸−メチレン共重合体、イタコン酸−フマル酸共重合体、アクリル酸−マレイン酸共重合体、エチレングリコール−エチレンテレフタレート共重合体、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、1−ブテン−2,3,4−トリカルボン酸−イタコン酸−アクリル酸共重合体、第四アンモニウム基を有するポリエステルポリアルデヒドカルボン酸、エポキシコハク酸のシス−異性体、ポリ〔N,N−ビス(カルボキシメチル)アクリルアミド〕、ポリ(オキシカルボン酸)、デンブンコハク酸あるいはマレイン酸あるいはテレフタル酸エステル、デンプンリン酸エステル、ジカルボキシデンプン、ジカルボキシメチルデンプン、カルボキシルメチルセルロース、コハク酸エステル等の高分子電解質;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、冷水可溶性ウレタン化ポリビニルアルコール等の非解離高分子;ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、シクロペンタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、テトラヒドロフラン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、テトラヒドロフラン−2,2,5,5−テトラカルボン酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、ショ糖、ラクトース、ラフィノース等のカルボキシメチル化物、ペンタエリスリトールのカルボキシメチル化物、グルコン酸のカルボキシメチル化物、多価アルコールあるいは糖類と無水マレイン酸あるいは無水コハク酸との縮合物、オキシカルボン酸と無水マレイン酸あるいは無水コハク酸との縮合物、メリット酸で代表されるベンゼンポリカルボン酸、エタン−1,1,2,2−テトラカルボン酸、エテン−1,1,2,2−テトラカルボン酸、ブタン−1,2,3,4 −テトラカルボン酸、プロパン−1,2,3−トリカルボン酸、ブタン−1,4−ジカルボン酸、シュウ酸、スルホコハク酸、デカン−1,10−ジカルボン酸、スルホトリカルバリル酸、スルホイタコン酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、CMOS、ビルダーM 等の有機酸塩等の有機ビルダーが好ましい。
上記漂白剤としては、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム(1水塩が好ましい)、又は、硫酸ナトリウム過酸化水素付加体等が好ましい。より好ましくは、過炭酸ナトリウムである。
また、上記漂白活性化剤としては、テトラアセチルエチレンジアミン、アセトキシベンゼンスルホン酸塩、特開昭59−22999号公報、特開昭63−258447号公報、特開平6−316700号公報記載の有機過酸前駆体、又は、遷移金属を金属イオン封鎖剤で安定化させた金属触媒等が好ましい。
また、上記漂白活性化剤としては、テトラアセチルエチレンジアミン、アセトキシベンゼンスルホン酸塩、特開昭59−22999号公報、特開昭63−258447号公報、特開平6−316700号公報記載の有機過酸前駆体、又は、遷移金属を金属イオン封鎖剤で安定化させた金属触媒等が好ましい。
上記酵素としては、ヒドロラーゼ類、ヒドラーゼ類、オキシドレダクターゼ類、デスモラーゼ類、トランスフェラーゼ類及びイソメラーゼ類等の酵素が好ましい。より好ましくは、ヒドロラーゼ類である。ヒドロラーゼ類には、プロテアーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、カルボヒドラーゼ、ヌクレアーゼ、セルラーゼ及びアミラーゼが含まれ、プロテアーゼとしては、ペプシン、トリプシン、キモトリプシン、コラーゲナーゼ、ケラチナーゼ、エラスターゼ、スプチリシン、BPN、パパイン、プロメリン、カルボキシペプチターゼA及びB、アミノペプチターゼ、アスパーギロペプチターゼA及びBが好ましく、これらの市販品として、サビナーゼ、アルカラーゼ(ノボインダストリー社)、API 21(昭和電工(株))、マクサカル(ギストブロケイデス社)、特開平5−43892号公報記載のプロテアーゼK−14又はK−16がある。エステラーゼとしては、ガストリックリパーゼ、パンクレアチックリパーゼ、植物リパーゼ類、ホスホリパーゼ類、コリンエステラーゼ類及びホスホターゼ類が好ましい。リパーゼとしては、リポラーゼ(ノボインダストリー社)等の市販のリパーゼを用いることができる。カルボヒドラーゼとしては、セルラーゼ、マルターゼ、サッカラーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、リゾチーム、α−グリコシダーゼ及びβ−グリコシダーゼが好ましい。また、セルラーゼとしては、市販のセルザイム(ノボインダストリー社)、特開昭63−264699号公報の請求項4記載のセルラーゼを用いることができ、アミラーゼとしては、市販のターマミル(ノボインダストリー社)等を用いることができる。
上記酵素安定剤としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、カルシウム塩、マグネシウム塩、ポリオール、ギ酸、ホウ素化合物等の還元剤を用いることができる。
青色付剤各種の青味付剤も必要に応じて配合することができる。例えば、下記一般式 (13) 又は一般式(14)で表されるもの等を用いることができる。
(式中、D1は、青色乃至紫色のモノアゾ、ジスアゾ又はアントラキノン系色素残基を表す。X1及びY1は、水酸基;アミノ基、水酸基、スルホン酸基、カルボン酸基又はアルコキシ基で置換されていてもよい脂肪族アミノ基;ハロゲン原子、水酸基、スルホン酸基、カルボン酸基、低級アルキル基又は低級アルコキシ基で置換されていてもよい芳香族アミノ基又は環状脂肪族アミノ基を表す。Rは、水素原子又は低級アルキル基を表す。ただし、Rが水素原子を表す場合であって、X1及びY1が同時に水酸基又はアルカノールアミノ基を表す場合、及び、X1又はY1のいずれか一方が水酸基であり、他方がアルカノールアミノ基である場合を除く。nは、2以上の整数である。)
(式中、D2は、青色乃至紫色のアゾ又はアントラキノン系色素残基を表す。Rは、水素原子又は低級アルキル基を表す。X2及びY2は同一若しくは異なって、アルカノールアミノ基又は水酸基を表す。)
上記ケーキング防止剤としては、パラトルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、酢酸塩、スルホコハク酸塩、タルク、微粉末シリカ、粘土、酸化マグネシウム等が好ましい。
上記酸化防止剤としては、第3ブチルヒドロキシトルエン、4,4’−ブチリデンビス−(6−第3ブチル−3−メチルフェノール)、2,2’−ブチリデンビス−(6−第3ブチル−4−メチルフェノール)、モノスチレン化クレゾール、ジスチレン化クレゾール、モノスチレン化フェノール、ジスチレン化フェノール、1,1’−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン等が好ましい。
上記酸化防止剤としては、第3ブチルヒドロキシトルエン、4,4’−ブチリデンビス−(6−第3ブチル−3−メチルフェノール)、2,2’−ブチリデンビス−(6−第3ブチル−4−メチルフェノール)、モノスチレン化クレゾール、ジスチレン化クレゾール、モノスチレン化フェノール、ジスチレン化フェノール、1,1’−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン等が好ましい。
上記蛍光染料としては、4,4’−ビス−(2−スルホスチリル)−ビフェニル塩、4,4’−ビス−(4−クロロ−3−スルホスチリル)−ビフェニル塩、2−(スチリルフェニル)ナフトチアゾール誘導体、4,4’−ビス(トリアゾール−2−イル)スチルベン誘導体、ビス(トリアジニルアミノ)スチルベンジスルホン酸誘導体等が好ましい。蛍光染料の含有量としては、液体洗浄剤用組成物中の0〜1質量%であることが好ましい。
上記光活性化漂白剤としては、スルホン化アルミニウムフタロシアニン、スルホン化亜鉛フタロシアニン等が好ましい。光活性化漂白剤の含有量としては、液体洗浄剤用組成物中の0〜0.2質量%であることが好ましい。
上記香料としては、従来洗剤に配合される香料、例えば特開昭63−101496号公報記載の香料等が好ましい。
上記洗剤ビルダー、漂白剤、漂白活性化剤、酵素、酵素安定剤、青色付剤、ケーキング防止剤、酸化防止剤、蛍光染料、光活性化漂白剤、香料等は、1種を用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
また、上記液体洗浄剤用組成物は、シリコーン等の消泡剤、エタノール等の低級アルコール類、安息香酸、尿素等の可溶化剤等のそれぞれ1種又は2種以上を含んでいてもよい。
上記香料としては、従来洗剤に配合される香料、例えば特開昭63−101496号公報記載の香料等が好ましい。
上記洗剤ビルダー、漂白剤、漂白活性化剤、酵素、酵素安定剤、青色付剤、ケーキング防止剤、酸化防止剤、蛍光染料、光活性化漂白剤、香料等は、1種を用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
また、上記液体洗浄剤用組成物は、シリコーン等の消泡剤、エタノール等の低級アルコール類、安息香酸、尿素等の可溶化剤等のそれぞれ1種又は2種以上を含んでいてもよい。
本発明の液体洗浄剤用添加剤は、上述の構成よりなり、液体洗浄剤の洗浄力を向上させる効果に優れることから、各種界面活性剤を含む液体洗浄剤に用いる添加剤として有用なものである。
また、本発明の液体洗浄剤用組成物は、この液体洗浄用添加剤によって安定化されたものであって、各種液体洗浄剤に好適に用いることができるものである。
また、本発明の液体洗浄剤用組成物は、この液体洗浄用添加剤によって安定化されたものであって、各種液体洗浄剤に好適に用いることができるものである。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は「質量部」を、「%」は「質量%」を意味するものとする。
<芳香族アルコキシレートの合成>
内容量が3.75LのSUS製オートクレーブにフェノール(三井化学製)800.6g、水酸化カリウム(純度85%、和光純薬製)3.2gを室温にて仕込み、空間部分を窒素ガスで置換した後、140℃まで昇温した。ゲージ圧は0.16MPaであった。攪拌しながらエチレンオキシド(EO)1529.1gを6.5時間かけて圧入し、1時間の熟成を行った。このとき反応器内の温度は150〜160℃の範囲内になるよう、また反応器内圧力は常に0.8MPa以下となるようにした。ゲージ圧から残存するEOはすべて消費されたと判断し、このことから平均付加モル数は4.1であることがわかった。また、ガスクロマトグラフィーによる分析をおこない、そのエリア比から以下のような組成であることがわかった。
1モル付加体が0.6%、2モル付加体が12.8%、3モル付加体が24.9%、4モル付加体が25.2%、5モル付加体が18.3%、6モル付加体が11.1%、7モル付加体が5.5%、8モル付加体が1.4%。
内容量が3.75LのSUS製オートクレーブにフェノール(三井化学製)800.6g、水酸化カリウム(純度85%、和光純薬製)3.2gを室温にて仕込み、空間部分を窒素ガスで置換した後、140℃まで昇温した。ゲージ圧は0.16MPaであった。攪拌しながらエチレンオキシド(EO)1529.1gを6.5時間かけて圧入し、1時間の熟成を行った。このとき反応器内の温度は150〜160℃の範囲内になるよう、また反応器内圧力は常に0.8MPa以下となるようにした。ゲージ圧から残存するEOはすべて消費されたと判断し、このことから平均付加モル数は4.1であることがわかった。また、ガスクロマトグラフィーによる分析をおこない、そのエリア比から以下のような組成であることがわかった。
1モル付加体が0.6%、2モル付加体が12.8%、3モル付加体が24.9%、4モル付加体が25.2%、5モル付加体が18.3%、6モル付加体が11.1%、7モル付加体が5.5%、8モル付加体が1.4%。
<洗浄力測定のためのよごれ試料の調整方法>
容器の中にあらかじめよごれを準備し、ここへ市販の綿製繊維約7cm×約12cm断片を浸漬した。よごれは以下のものとした。
A:書道用墨滴(呉竹精昇堂)
B:グレープジュース(TOPVALU 濃縮還元グレープジュース 100%)
次に、よごれの付着した綿を充分に乾燥させてこれをよごれ試料とし、評価のために約1cm×1cm四方の断片とした。
容器の中にあらかじめよごれを準備し、ここへ市販の綿製繊維約7cm×約12cm断片を浸漬した。よごれは以下のものとした。
A:書道用墨滴(呉竹精昇堂)
B:グレープジュース(TOPVALU 濃縮還元グレープジュース 100%)
次に、よごれの付着した綿を充分に乾燥させてこれをよごれ試料とし、評価のために約1cm×1cm四方の断片とした。
<洗浄剤用添加剤を含む洗浄力評価用試料の調製>
洗浄剤用添加剤を含む洗浄力評価用試料は以下のとおりである。なお、同じNo.の試料と比較試料は、同じ界面活性剤を含むことを意味する。
洗浄剤用添加剤を含む洗浄力評価用試料は以下のとおりである。なお、同じNo.の試料と比較試料は、同じ界面活性剤を含むことを意味する。
なお、表1中、組成物Lは、上記合成方法によって合成した芳香族アルコキシレートを表す。洗浄剤試料に用いた界面活性剤は以下のものである。
ノニオン性界面活性剤(AO):ラウリルジメチルアミンオキサイド(花王アンヒトール20N)
アニオン性界面活性剤(LAS):ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(花王ネオペレックスG−65)
両性界面活性剤(ベタイン):ラウリルベタイン(花王アイヒトール20BS)9.9%
アニオン+ノニオン組みあわせ(AES+AO):ポリオキンエチレンラウリルエーテル(花王エマール20C)+ラウリルジメチルアミンオキサイド(花王アンヒトール20N)
ノニオン性界面活性剤(AO):ラウリルジメチルアミンオキサイド(花王アンヒトール20N)
アニオン性界面活性剤(LAS):ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(花王ネオペレックスG−65)
両性界面活性剤(ベタイン):ラウリルベタイン(花王アイヒトール20BS)9.9%
アニオン+ノニオン組みあわせ(AES+AO):ポリオキンエチレンラウリルエーテル(花王エマール20C)+ラウリルジメチルアミンオキサイド(花王アンヒトール20N)
<洗浄力の測定方法>
10ccのスクリュー管に、あらかじめ用意した洗浄剤用添加剤を含む洗浄力評価用洗浄剤試料5ccとマグネティックスターラーを入れ、ここへあらかじめ準備した洗浄力測定のためのよごれ試料(洗浄力測定前のよごれは、よごれAは濃黒色、よごれBは紫色であった)を入れて約50分間室温にて激しく磁気攪拌を行った。よごれ試料をとりだし、充分水ですすいだ後、室温で乾燥させた。よごれ試料である綿性繊維断片を目視で確認した。よごれ試料Aの結果を表2に、よごれ試料Bの結果を表3に示す。
10ccのスクリュー管に、あらかじめ用意した洗浄剤用添加剤を含む洗浄力評価用洗浄剤試料5ccとマグネティックスターラーを入れ、ここへあらかじめ準備した洗浄力測定のためのよごれ試料(洗浄力測定前のよごれは、よごれAは濃黒色、よごれBは紫色であった)を入れて約50分間室温にて激しく磁気攪拌を行った。よごれ試料をとりだし、充分水ですすいだ後、室温で乾燥させた。よごれ試料である綿性繊維断片を目視で確認した。よごれ試料Aの結果を表2に、よごれ試料Bの結果を表3に示す。
綿性繊維断片の目視確認の結果、本発明の芳香族アルコキシレートを含む洗浄剤試料を用いた場合には、芳香族アルコキシレートを含む洗浄剤試料を用いた場合よりもよごれ除去されており、本発明の芳香族アルコキシレートを含む洗浄剤試料が高い洗浄力をもつことが確認された。
Claims (3)
- 前記液体洗浄剤用添加剤は、芳香族アルコキシレート全体に対して、一般式(1)中のエチレンオキサイドの付加モル数がそれぞれm、m+1、m+2である3種類のものの割合の合計が50質量%以上である
ことを特徴とする請求項1記載の液体洗浄剤用添加剤。 - 請求項1又は2記載の液体洗浄剤用添加剤と界面活性剤とを必須成分とすることを特徴とする液体洗剤用組成物。
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