JP2005252613A - 無線通信システム,ユーザ端末,端末支持装置および無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム,ユーザ端末,端末支持装置および無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 容易な方法でユーザ端末をインターネットに接続する。
【解決手段】 ユーザにより移動自在なユーザ端末110と,通信網130に接続され,上記ユーザ端末を支持する端末支持装置120とを含んで無線による通信を行う無線通信システムであって,両者間は非接触式に近距離無線規格(NFC)による無線通信を行い,この無線通信は通信網を介してコンピュータ同士が通信できる規格化された通信プロトコルを行う無線通信システムが提供される。かかる構成により,上記ユーザ端末を上記端末支持装置に方向を気にせず単純に置くという行為のみで容易に通信網に接続することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は,無線通信システム,ユーザ端末,端末支持装置および無線通信方法に関する。
近年通信網の発展により自宅や会社以外の外出先,例えば,ホテルやインターネットカフェにおいて,インターネットに接続するサービスを受けることが可能となった。しかし,インターネットカフェを利用する場合,予め設置されている通信端末のみの使用およびウェブサイト閲覧機能のみの使用に限定され,充分なサービスを受けることができなかった。さらには,使用時に利用した個人情報が設置されている通信端末に残ってしまうといった問題も生じていた。
そこで,ユーザが所有する通信端末を利用して,BluetoothやIEEE802.11a,b,gに代表される無線LANによりアクセスポイントと無線通信を行う技術が生み出された(例えば,特許文献1)。
しかし,このような無線通信では,他のユーザにより通信内容を盗聴される可能性がありセキュリティ上の問題が生じる。この問題を回避するためにセキュリティを手厚く行うとWEPキーやパスワード等の設定が必要となる。また,同地点でアクセスポイントが複数ある場合はESS−IDの選択操作も必要となり,初心者には扱い難いものであった。無線通信自体に関しても,電波範囲内に同帯域の無線電波が存在した場合には混線する可能性があった。
他にも携帯電話によって無線アクセスする方法もあるが,アクセスポイント番号の事前設定等,初心者には極めて困難な操作を伴い,通信速度が遅い等の問題もあった。
上記セキュリティの問題を解決するため,駐車場において駐車スペース毎に指向性を持つアンテナを配置し,他のユーザとの電波干渉無しに,車中にいながら無線通信を可能とする技術が知られている(例えば,特許文献2)。
しかし,かかる技術においても,無線通信の範囲を駐車スペースに限定したに過ぎず,セキュリティ問題を解決したことにはなっていない。また,電波範囲内に同帯域の無線電波が存在した場合に混線する問題や,上述した通信対象を特定するための様々な煩わしい設定を回避することはできない。
特開2002−320274号公報 特開2001−308783号公報
上述の通信対象からの電波は広範囲に渡っているため,通信対象側から,通信を行うべき通信端末と,通信を行いたくない通信端末とを選択することができない。このように通信端末,通信対象の両者が複数存在し,いずれかを選択して通信を行わなければならない状況下においては,面倒な通信対象の特定操作を免れられない。
本発明は,従来の無線通信が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,ユーザ端末をテーブル等に方向を気にせず単純に置くという行為のみで容易に通信網に接続することが可能な,新規かつ改良された無線通信システム,ユーザ端末,端末支持装置および無線通信方法を提供することである。
また,本発明の他の目的は,上記のユーザ端末がテーブル等に支持された状態において,さらにユーザ端末の充電も行うことが可能な,無線通信システム,ユーザ端末,端末支持装置および無線通信方法を提供することである。
上記課題を解決するために,本発明の第1の観点によれば,ユーザにより移動自在なユーザ端末と,通信網に接続され,上記ユーザ端末を支持する端末支持装置とを含んで無線による通信を行う無線通信システムであって:上記ユーザ端末は,非接触式に近距離無線規格による無線通信を行う端末通信手段と;情報を入力および/または出力するユーザインターフェースと;を備え,上記端末支持装置は,上記ユーザ端末を支持しているときに上記端末通信手段と非接触式に近距離無線規格による無線通信を行う支持装置通信手段と;上記通信網に接続され,上記通信網を介して他の電子機器と通信を行う通信網通信手段と;を備え,上記近距離無線規格による無線通信は,通信網を介してコンピュータ同士が通信できる規格化された通信プロトコルを行うことを特徴とする,無線通信システムが提供される。上記ユーザインターフェースは,キーボード,マウス,タッチパネル等の入力手段やディスプレイ,プリンタ等の出力手段を含むとしても良い。また,上記非接触式にとは,接触していない,もしくは物理的に接触してはいるものの電気的に接触していない状態をいう。
ここで,近距離無線規格(NFC:Near Field Communication)とは,10cm程度の狭い範囲内のみにおいて非接触式に通信を行うことができる,13.56MHzのRF搬送波周波数と最大424Kbpsの通信速度を有する通信方式をいう。ただし,424kbpsの最大通信速度は現状の値であり,より高速になることが予想される。かかる通信方式は,ECMA340,ISO18092等の規格書により確認できる。このような近距離無線規格は,通信対象同士が物理的に10cm以内の距離内にあることを想定しているので,視覚的に通信する相手を特定できるという利点がある。
このような近距離無線規格が本発明の無線通信システムに適しているのは,第1として,10cmという小さな範囲での通信に限られるため通信相手を位置関係により特定することができ,無線LAN,Bluetoothといった通信方式における通信相手を特定するためのイニシャルの処理を必要とせず,初心者でも容易に通信網に接続することができるからである。第2に,上記近距離規格による通信は,10cm以内の電波のみを対象とするため,端末支持装置同士の間隔を20cm以上離すことによって,従来における同帯域の無線電波が混線する問題を生じない。第3に,常にユーザ端末と端末支持装置が1対1の関係で通信を行うため,安定した通信状態を維持することができ,従来のようにアクセスポイントを探す必要がなくなる。第4に,10cm以上離れているところではかかる近距離無線規格の電波が届かないので無線傍受による盗聴を防ぐことができる。
また,無線LAN,Bluetooth,移動体通信等の通信対象となる基地局等の装置は,高価かつ占有体積が大きいため,端末支持装置の各々に搭載することは困難である。
かかるユーザ端末と端末支持装置との構成により,両者間を,通信網を介してコンピュータ同士が通信できる規格化された通信プロトコルとして仮想的に利用することができる。この規格化された通信プロトコルは,データ通信の実行に必要な通信規約をいい,TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol),UDP/IP(User Datagram Protocol/Internet Protocol),HTTP(Hyper Text Transfer Protocol),FTP(File Transfer Protocol),SMTP(Simple Mail Transfer Protocol),POP(Post Office Protocol),IPX/SPX(Internetwork Packet xXchange/Sequenced Packet eXchange),HTTPS(Hyper transfer protocol over transport layer security/secure sockets layer),Telnet,NTP(Netwek time protocol),SNMP(Simple network manegement protocl),IPSec(IP security protocol)等を含んでいる。例えば,近距離無線規格の424kbps上においてTCP/IPによる通信を仮想的に行う。
ここで,上記TCP/IPは,インターネットで標準的に使用されるプロトコルで,データを分割してそれぞれに誤り検出用データやパケット番号などが付いたTCPパケットを作るための規約であるTCPと,上記TCPパケットに宛先のIPアドレスや発信元のIPアドレスを付けたIPパケットを作り,ネットワークに送り出す規約であるIPとを組み合わせたものである。上記UDP/IPは,IPの上位層プロトコルの一つであり,データグラムをIPパケットに乗せて転送するUDPと上記IPとを組み合わせたものである。上記HTTPは,ウェブクライアント(ブラウザ)がサーバーと通信を行うためのプロトコルである。上記FTPは,上記TCP/IPを利用したネットワーク上において,ファイル転送の機能を持つプロトコルである。上記SMTPは,ネット上のメールサーバ間でのメールの配送に使用されるプロトコルである。上記POPは,メールサーバが受信したメールをローカルのコンピュータに転送する際に使用されるプロトコルである。上記IPX/SPXは,NetWareに採用され,IPXは上記IPにSPXは上記TCPに相当するTCP/IPより単純なプロトコルである。
本発明は,既存の無線通信では達し得ない,近距離無線規格による非接触式の無線通信の利点を活かして,ユーザ端末から通信網への新たな無線通信システムを提案している。
上記端末支持装置は,電力を非接触式に供給する電力供給手段をさらに備え,上記ユーザ端末は,上記端末支持装置からの電力を受電する電力受電手段と,受電した電力を蓄電する蓄電手段とをさらに備え,上記端末支持装置が上記ユーザ端末を支持している間,上記電力受電手段を介して上記蓄電手段に電力が蓄電されるとしても良い。
従来,ユーザ端末への給電もしくは充電は有線によって行われ,電力受電ケーブルの長さによる制限や,別途電力供給ターミナルを設ける必要性,AC/DCアダプタを携帯する煩わしさを伴っていた。上記の構成による給電もしくは充電は,無線で行われるのでケーブル等による制限がなく,通信と給電が端末支持装置のアンテナから同時に行われるので,端末支持装置の配置を気にすることもない。さらには,給電もしくは充電に関して,別途の機器もしくはケーブルを準備する必要がないことから,ユーザ端末の携帯性が一層増すこととなる。
上記課題を解決するために,本発明の第2の観点によれば,ユーザにより移動自在であり,別体に設けられた外部装置と,非接触式に近距離無線規格による無線通信を行う端末通信手段と;情報を入力および/または出力するユーザインターフェースとを備え,上記近距離無線規格による無線通信は,通信網を介してコンピュータ同士が通信できる規格化された通信プロトコルを行うことを特徴とする,ユーザ端末が提供される。
上記ユーザ端末としては,ユーザによって移動自在な,パーソナルコンピュータ,PDA(Personal Digital Assistant),携帯電話,自動車電話,PHS(Personal Handyphone System),ワイヤレステレビ,ワイヤレスモニタ等がある。
また,上記のような非接触式の近距離無線規格による無線通信は,既存の通信方式を行うPCIカード等を交換することによって行うことも可能である。従って,既存のパーソナルコンピュータ等をそのまま本発明のユーザ端末として利用することもできる。
このユーザ端末は,上述のように,上記外部装置からの電力を非接触式に受電する電力受電手段と;受電した電力を蓄電する蓄電手段と;をさらに備え,上記ユーザ端末と上記外部装置とが所定の範囲内にある間,上記電力受電手段を介して上記蓄電手段に電力が蓄電されるとしても良い。
上記課題を解決するために,本発明の第3の観点によれば,通信網に接続され,ユーザにより移動自在なユーザ端末を支持する端末支持装置であって:上記ユーザ端末を支持しているときに,上記端末通信手段と非接触式に近距離無線規格による無線通信を行う支持装置通信手段と;上記通信網に接続され,上記通信網を介して他の電子機器と通信を行う通信網通信手段と;を備え,上記近距離無線規格による無線通信は,通信網を介してコンピュータ同士が通信できる規格化された通信プロトコルを行うことを特徴とする,端末支持装置が提供される。
このとき,ユーザ端末と通信網は,支持装置通信手段と通信網通信手段とを介して接続される。即ち,ユーザ端末と支持装置通信手段は近距離無線規格による無線通信により,支持装置通信手段と通信網通信手段は有線により,通信網通信手段と通信網は有線または無線通信により接続されるとしても良い。
この端末支持装置は,上述のように,電力を非接触式に供給する電力供給手段をさらに備え,上記ユーザ端末と上記外部装置とが所定の範囲内にある間,上記ユーザ端末に電力を供給するとしても良い。
上記端末支持装置は,上記端末支持装置によって生成される電磁界の密度の変化により,上記ユーザ端末が所定の範囲内に有るかどうかを検知する端末検知手段をさらに備えるとしても良い。かかる構成により,ユーザ端末の有無を検知でき,例えば,ユーザ端末の充電のための電波出力を開始するトリガとして使用することができる。
また,上記電磁界の生成を開始する電磁界スイッチをさらに備えるとしても良い。このように無線通信を必要とするときはじめて電磁界を生成する構成をとることによって,常時電磁界を生成する必要がなくなる。従って,電磁界を生成するための電力消費を削減できる。
また,従来の無線通信ではユーザがどこからアクセスしているかを特定することができず,かかる無線通信の使用料をとるためにユーザIDやパスワードを設定して認証行為を行うといった煩わしい操作をする必要があった。近距離無線通信は,ユーザ端末と端末支持装置が1対1の関係で通信を行うため,通信によるサービスの提供を特定できる利点もある。即ち,インターネットカフェ等で本近距離無線通信による通信サービスを行った場合,通信しているユーザ端末を特定できるため使用料を請求しやすい等管理が容易になる。ここで,上記電磁界スイッチを,通信サービスの課金開始トリガとして利用することもできる。
上記端末支持装置は,テーブルであるとしても良い。ユーザ端末を載置して作業を行うテーブル自体を端末支持装置にすることによって,ユーザ端末をテーブルに載置することのみによって,通信網への接続,さらには,ユーザ端末への給電もしくは充電を行うことが可能となる。また,かかる端末支持装置としての機能部をテーブルの中に埋め込むことによって,テーブルの意匠に自由度が生まれる。さらに,従来はモジュラージャック等の通信網との接続部や電源コンセントがあからさまに露出していたが,このようにテーブルに端末支持装置の各構成要素を埋め込む構成によって,外見からそれが端末支持装置であることの判断がつかないデザインを形成することができる。
上記の端末支持装置を新幹線や航空機内のテーブルに使用した場合においても,通信範囲が10cm以内と限定されることから他の機器に影響を与えることがなく,かかる移動体への設置にも適していると言える。
また,上記端末支持装置は,既存の設備に埋め込まれているとしても良い。ここで既存の設備とは,壁,床,天井,廊下,道路等の設備をいう。かかる既存の設備に埋め込む構成により,例えば,ユーザ端末としてのワイヤレステレビを端末支持装置の埋め込まれた壁に掛けることで,テレビ放送を視聴することが可能となる。ここでは,テレビ放送を視聴するための映像データ伝送用ケーブルや電源供給用ケーブルの配線を削除することができ,外観をシンプルにすることが可能となる。
上記課題を解決するために,本発明の第4の観点によれば,ユーザにより移動自在なユーザ端末と,通信網に接続され,上記ユーザ端末を支持する端末支持装置とを利用して無線による通信を行う無線通信方法であって:ユーザが上記ユーザ端末を上記端末支持装置の所定範囲内に載置する端末載置工程と;上記端末支持装置が,上記端末支持装置によって生成される電磁界の密度の変化により,上記ユーザ端末が所定の範囲内に有るかどうかを検知する端末検知工程と;上記端末支持装置が,上記端末検知工程によって検知されたユーザ端末に接続設定情報を送信する設定送信工程と;上記ユーザ端末が,上記設定送信工程によって受信した接続設定情報に応じて接続設定を行う設定実施工程と;上記ユーザ端末と上記端末支持装置とが非接触式に近距離無線規格による無線通信を開始する無線通信工程と;を含み,上記近距離無線規格による無線通信は,通信網を介してコンピュータ同士が通信できる規格化された通信プロトコルを行うことを特徴とする,無線通信方法が提供される。
上記接続設定情報は,近距離無線規格による通信を確立するための様々な設定情報,例えば,通信速度を106kbps,212kbps,424kbpsのうちいずれによって行うか等を含んでいる。このような設定情報が端末支持装置からユーザ端末に自動的に送信されることによって,ユーザは,煩わしいパラメータの設定をすること無しに,容易かつ確実に,ユーザ端末を通信網に接続することができる。
また,上記無線通信工程の後に,ユーザが上記ユーザ端末を上記端末支持装置の所定範囲外に移動する端末移動工程と;上記端末支持装置が,上記端末支持装置によって生成される電磁界の密度の変化により,上記ユーザ端末が所定の範囲内に無いことを検知する移動検知工程と;上記端末支持装置が,上記移動検知工程によって上記無線通信を停止する通信停止工程と;をさらに含むとしても良い。かかる構成により,ユーザ端末を規定の場所から移動するという行為のみで通信網との通信を切断することができる。また,端末支持装置側でも無駄な通信電波の消費電力を削減することができる。
上記端末検知工程より前に,ユーザが,上記端末支持装置による電磁界の生成を開始させる電磁界スイッチを押す電磁界開始工程をさらに含むとしても良い。このようにして無線通信が必要なときはじめて電磁界を生成する構成をとることができ,常時電磁界を生成する必要がなくなる。従って,電磁界を生成するための電力消費を削減できる。
また,上記のような無線通信方法を実施するコンピュータプログラムも提供される。
以上説明したように本発明によれば,ユーザ端末を,専門知識を必要とする煩わしい設定を伴うことなく,端末支持装置に単純に置くという行為のみで容易に通信網に接続することができる。また,近距離無線通信はその通信距離が制限されるため他人の無線傍受による盗聴を回避できる。さらに,近距離無線通信であるが故に端末支持装置の意匠に自由度が生じ,シンプルな外見に形成することが可能となる。
また,端末支持装置がユーザ端末を支持した状態で,ユーザ端末の給電や充電も行うことができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態:無線通信システム)
本実施形態における無線通信システムは,ユーザ端末110と,端末支持装置120とを含んで構成される。
図1は,本実施形態による無線通信システムの使用例を示したイメージ図である。ここでは,ユーザ端末110としてパーソナルコンピュータを,端末支持装置120としてテーブルを挙げている。上記ユーザ端末110を端末支持装置120上に無造作に置くことによって,ユーザ端末110と端末支持装置120とは,非接触式に近距離無線規格(以下,NFCと言う。)による無線通信を行う。このユーザ端末110と端末支持装置120とは,10cm以内の距離を保てば良いので,ユーザ端末110の置き方や配置を気にする必要がない。
また,上記NFCによる無線通信は,通信網を介してコンピュータ同士が通信できる規格化された通信プロトコルによって成り立っている。この規格化された通信プロトコルは,TCP/IP,UDP/IP,HTTP,FTP,SMTP,POP,IPX/SPX,HTTPS,Telnet,NTP,SNMP,IPsec等を含んでいる。例えば,NFCの424kbps上においてTCP/IPによる通信が仮想的に行われる。
このようにNFCを利用してユーザ端末110と通信網130とを接続する構成がとられるのは,NFCでは10cmという小さな範囲に通信が限られるため,通信相手,ここでは,端末支持装置120を位置関係により特定することができ,無線LAN,Bluetoothといった通信方式における通信相手を特定するためのイニシャルの処理を必要とせず,初心者でも容易に通信網に接続することができるからである。また,上記近距離規格による通信は,10cm以内の電波のみを対象とするため,端末支持装置120同士の間隔を20cm以上離すことによって,従来における同帯域の無線電波が混線する問題を生じない。さらには,常にユーザ端末110と端末支持装置120が1対1の関係で通信を行うため,安定した通信状態を維持することができ,従来のようにアクセスポイントを探す必要がない。また,無線傍受による盗聴を防ぐこともできる。以下,無線通信システムの構成要素であるユーザ端末110と端末支持装置120を詳細に述べる。
(第2の実施形態:ユーザ端末110)
図2は,ユーザ端末110の概略を示したブロック図である。上記ユーザ端末110は,ユーザインターフェース150と,端末制御部152と,端末通信手段154と,電力受電手段156と,蓄電手段158とを含んで構成される。
上記ユーザインターフェース150は,キーボード,マウス,タッチパネル等の入力手段190やディスプレイ,プリンタ等の出力手段192を含み,ユーザ端末110を使用する上でのユーザの操作を補助する。
上記端末制御部152は,中央処理装置(CPU)を含む制御装置によりユーザ端末110を管理および制御する。本実施形態において端末制御部152は,ユーザインターフェース150により指定された命令に従い,端末支持装置120を介して通信網130に接続し,通信網130を利用したサービスに関する信号処理を行う。
上記端末通信手段154は,端末支持装置120に対して非接触式にNFC(以下,NFCという。)による無線通信を行う。端末通信手段154は,端末アンテナ部194と,端末変復調部196と,端末信号処理部198とから構成される。上記端末アンテナ部194は,NFCによる電波を送受信するアンテナであって,無線電波信号と電気信号の変換を行う。このアンテナの長さや形状は,NFCにおける13.56MHzのRF搬送波周波数に応じて決まる。上記端末変復調部196は,端末信号処理部198の電気信号を無線信号の形式に変調し,また,端末アンテナ部194で受信した信号を端末信号処理部198で扱える電気信号に復調する。上記端末信号処理部196は,このような端末通信手段154で扱われる信号を処理する。例えば,通信プロトコルを維持したまま端末制御部152で扱う信号とNFC信号との変換を行う。
上記電力受電手段156は,端末通信手段154の端末アンテナ部194を介して,端末支持装置120からの電力を受電する。かかる電力受電手段156には,整流のためのダイオードや電圧を安定化させるためのレギュレータを含むとしても良い。
上記蓄電手段158は,電力受電手段156が受電した電力を蓄電する。通常,蓄電手段158は二次電池で構成され,ユーザ端末110の動作電力も補っている。
(第3の実施形態:端末支持装置120)
図3は,端末支持装置120の概略を示したブロック図である。上記端末支持装置120は,支持装置通信手段170と,電力供給手段172と,端末検知手段174と,電磁界スイッチ176と,支持装置制御部178と,通信網通信手段180とを含んで構成されている。
上記支持装置通信手段170は,ユーザ端末110に対して非接触式にNFCによる無線通信を行う。支持装置通信手段170は,支持装置アンテナ部200と,支持装置変復調部202と,支持装置信号処理部204とから構成される。上記支持装置アンテナ部200は,NFCによる電波を送受信するアンテナであって,無線電波信号と電気信号の変換を行う。上記支持装置変復調部202は,支持装置信号処理部204の電気信号を無線信号の形式に変調し,また,支持装置アンテナ部200で受信した信号を支持装置信号処理部204で扱える電気信号に復調する。上記支持装置信号処理部204は,このような支持装置通信手段170で扱われる信号を処理する。例えば,通信プロトコルを維持したまま支持装置制御部178で扱う信号とNFC信号との変換を行う。
上記電力供給手段172は,ユーザ端末110に電力を供給するため,端末支持装置120の電力信号を交流電力として無線給電できる電力信号に変更し,支持装置アンテナ部200を介して送信する。
上記端末検知手段174は,端末支持装置120によって生成される電磁界の密度の変化により,ユーザ端末110が所定の範囲内に有るかどうかを検知する。即ち,ユーザ端末110が端末支持装置120と通信可能な状態であることを検知している。この検知信号は,ユーザ端末110の充電のための電波出力を開始するトリガとして使用することができる。
上記電磁界スイッチ176は,端末支持装置120における電磁界の生成を開始する。ユーザは,無線通信を行うとき,先ずユーザ端末110を端末支持装置120上に置き,かかる電磁界スイッチ176を押して通信を始める。この電磁界スイッチ176は,通信サービスの課金対象となる通信時間をカウントするときの通信開始スイッチとしても利用できる。
上記支持装置制御部178は,中央処理装置(CPU)を含む制御装置により端末支持装置120を管理および制御する。本実施形態において支持装置制御部178は,支持装置通信手段170により取得された通信データを通信網通信手段180に送信し,通信網通信手段180で取得された通信データを支持装置通信手段170に送信する。
上記通信網通信手段180は,通信網130と有線または無線により接続され,通信網130を介して他の電子機器と通信を行う。
上記の端末通信手段154と支持装置通信手段170間では,非接触式にNFCによる無線通信が行われ,さらにその無線通信は,仮想的に行われる,通信網を介してコンピュータ同士が通信できる規格化された通信プロトコルである。以下で,NFCの基本的概念に触れる。
(第4の実施形態:無線通信システム)
図4は,NFCによる電波の経路を表したイメージ図である。ここでは,電波の経路として,主に無線通信信号250と電力信号252との2つが表される。
上記無線通信信号250は,ユーザ端末110の端末アンテナ部194と端末支持装置120の支持装置アンテナ部200との間においてNFCによる無線通信を行う。例えば,ユーザ端末110からの要求信号を端末支持装置120に送信する場合,上記通信プロトコルに従った要求信号を端末変復調部196でNFCによる無線信号に変調,即ち13.56MHzのRF搬送波にのせて,端末アンテナ部194から電波信号として出力する。出力された電波信号は,10cm以内の距離にある支持装置アンテナ部200で受信され,支持装置変復調部202で元の要求信号に復調される。このように復調された要求信号は通信網130に送信される。
上記電力信号252は,端末支持装置120の電力供給手段172において直流電力から交流電力に変換された電力を,ユーザ端末110の電力受電手段156に供給する。電力供給手段172から出力された交流電力は,支持装置アンテナ部200で電波となり,端末アンテナ部194で交流電力に戻される。この交流電力は,ユーザ端末110の電力として利用できるように整流される。このような交流電力の伝達効率は,ユーザ端末110と端末支持装置120との位置関係によって変化する。本実施形態では,ユーザ端末110と端末支持装置120との通信を近距離で行うことを前提としているので,電力伝達にも適していることになる。ただし,かかるNFCによる電力伝達がユーザ端末110の動作電力として充分でない場合,有線による電力供給を併用しても良い。
図5は,NFC310のハードウェアとしての構成を示した説明図である。NFC310は,NFCチップ312と,LLC(Logical Link Control)314と,TCP/IP316と,SDP(Service Discovery Protocol)318と,MifareAPI320と,FeliCaAPI322とのレイヤによって構成される。
上記NFCチップ312は,ISO18092(NFC−IP1)規格に沿った動作を行うチップである。物理通信部分のみを実装したものや,ある程度のファームウェアを持ちつつインテリジェントに通信が可能なもの等,性能の違いによっていくつかのバリエーションを有する。
上記LLC314は,NFCチップ312を制御するためのデバイスドライバ的な位置づけでファームウェア等に実装されるプログラム群のことをいう。このLLC314の上位レイヤには専用のAPI(Application Program Interface)が提供される。
上記TCP/IP316は,本実施形態の特徴的部分であり,通信網を介してコンピュータ同士が通信できる規格化された通信プロトコルを提供する。かかる部分は,シリアル通信用のAPIを上位レイヤに提供するミドルウェアも含む。
上記SDP318は,通信する相手が論理的にどのような通信が可能なのかを調べる機能を有する。
上記MifareAPI320は,Mifare(登録商標)カードとの通信を行うための一連のコマンド群を実装したミドルウェアである。
上記FeliCaAPI322は,FeliCa(登録商標)カードとの通信を行うための一連のコマンド群を実装したミドルウェアである。
(第5の実施形態:無線通信システムの実施例1)
このような無線通信システムは,図書館,学校,ホテル,インターネットカフェ等様々な場所に設けられたテーブルで実現することができる。
図6は,本実施形態における無線通信システムを図書館で実施した場合のイメージ図である。上記図書館に設けられたテーブル350の各個人席に対応して端末支持装置120がテーブル350中に埋め込まれている。この端末支持装置120は,ユーザ端末110が置かれるであろう位置に形成されている。
各ユーザは,テーブル350上でユーザ端末110としてのパーソナルコンピュータを利用したり,本352を読んだりしている。端末支持装置120は,上述のようにテーブル350に埋め込まれているので,本352を読む場合でもその存在を気にすることはない。
また,ユーザ端末110としてのパーソナルコンピュータを利用しているユーザは,端末支持装置120から10cm以内の範囲360にユーザ端末110の端末アンテナ部194を配置することにより,通信網130に接続することができる。ユーザが端末支持装置120の位置を把握できるように,テーブル350には目印があるとしても良い。本実施形態においては,NFCを備えたパーソナルコンピュータ以外の通信機器等を携帯する必要がなく,さらに,無線通信に際して煩わしい設定を行う必要もないので,気楽にインターネット等によるサービスを受けることができる。
また,NFCの下では,このような通信サービスを受けているユーザを特定することが可能なので,通信サービスに対して使用料を取りやすいといった利点もある。
このような無線通信システムは,新幹線や航空機内での通信網130へのアクセスポイントとして利用されるとしても良い。本実施形態による無線通信システムは,通信範囲が10cm以内と限定されることから上記新幹線や航空機内の他の機器に影響を与えることがない。
(第6の実施形態:無線通信システムの実施例2)
このような無線通信システムは,レストラン,喫茶店等の注文システムとして実現することもできる。
図7は,本実施形態における無線通信システムをレストランで実施した場合のイメージ図である。上記レストランに設けられたテーブル400には,1つのテーブル400に対して1つの端末支持装置120が埋め込まれている。この端末支持装置120は,メニューを表示するためのディスプレイ410が置かれるであろう位置に形成される。
上記ディスプレイ装置410は,ユーザ端末110としての機能を包含し,表面はタッチパネルによる入力手段を有している。レストランの利用者は,かかるディスプレイ装置410に表示されたメニューを見て注文内容を決定できる。このとき,メニューの詳細を見る,インターネットを介して自分宛に送られてきた電子クーポンを読み出す,注文した商品の合計金額をその場で確認する等の付加サービスを受けることができる。上記タッチパネルを利用して注文の品を入力し,注文が完了すると,ディスプレイ装置410は取り外され,食事の邪魔になることは無い。このような構成により注文の聞き違え等の障害を防止することもできる。
また,上記の状況で,利用者が個人で所有するPDA等のユーザ端末110により,メニューをダウンロードし,商品を注文する構成をとることもできる。このような構成をとることによってウェィターの人件費も削減できる。本無線通信システムは,上記のようにユーザ端末110を一定期間のみ利用し,その他の時間はユーザ端末110を取り除くといった実施形態にも適している。
また,ユーザが所有する車両内に端末支持装置120が内装されている場合,車内において商品を注文できるドライブスルーにも上記無線通信システムが適応できる。この場合,店舗側は上記レストランの実施例で示したようなディスプレイ装置410を準備し,このディスプレイ装置410は,NFCによる無線通信が開始されると予め準備された商品注文用のウェブサイトに自動的に接続される。ここで詳細な情報や,キャンペーン情報,電子クーポンの利用等を参照して注文を確定する。このような構成により,定員の音声による注文のやりとりを行うことなく,カウンターで注文商品を受け取ることができる。
(第7の実施形態:無線通信システムの実施例3)
次に,壁掛けテレビに無線通信システムを利用する場合を説明する。
図8は,本実施形態における無線通信システムを壁掛けテレビとして実施した場合のイメージ図である。上記壁450の特定の場所には,端末支持装置120が埋め込まれ,ユーザ端末110としての壁掛けテレビ460は,その端末支持装置120に端末アンテナ部194を翳すように壁450に設置される。
かかる既存の設備に端末支持装置120を埋め込む構成により,壁掛けテレビ460を壁450に設置するという簡単な操作で,ユーザはテレビ放送を視聴することができる。ここでは,テレビ放送を視聴するための映像データ伝送用ケーブルや電源供給用ケーブルの配線を削除することができ,外観をシンプルにすることが可能となる。また,イベント等の一定の期間のみ壁掛けテレビ460を設置するといったことも可能となり,壁掛けテレビ460を取り外している期間に接続ケーブル等が壁450から突出して美観をそこねるといった障害を回避できる。
また,このような端末支持装置120を他の設備である床,天井,廊下,道路等に埋め込んで無線通信を行う実施例も考えられる。例えば,廊下に端末支持装置120を埋め込み,その上にインターネットから情報を取得できるインフォメーションボックス等を載置する。このようなインフォメーションボックスは,ユーザに様々なサービスを提供し,コードレスに形成することによって移動も容易となる。
さらには,テーマパークのアトラクションとして,設備に埋め込まれて外見上確認できない端末支持装置120を利用することができる。例えば,強制的に所定のウェブサイトに接続される端末支持装置120をあらゆる設備に埋め込む。ユーザは,PDA等の端末をいろいろな設備に近づけ,その場所に端末支持装置120が埋め込まれている場合,その場所でのみ接続されるウェブサイトを参照できる。ここでは,ローカルな情報やアトラクションの一環としての次のステップに移るためのヒントを取得することができる。
(第8の実施形態:無線通信方法)
図9は,本実施形態における無線通信方法を示したフローチャート図である。上記無線通信方法は,ユーザ端末110と,端末支持装置120とを利用して,NFCによる無線通信を行う。この無線通信は,規格化された通信プロトコルで動作する。
先ず,ユーザが,端末支持装置120による電磁界の生成を開始させる電磁界スイッチを押す(S500)。そして,ユーザ端末110を端末支持装置120の所定範囲内に載置する(S502)。ここでは,ユーザが電磁界スイッチを押すことによって無線通信方法を開始しているが,ユーザ端末110からの電波発信をトリガに通信を開始することもできる。
その後,端末支持装置120によって生成される電磁界の密度の変化により,ユーザ端末110が所定の範囲内に有るかどうかが検知され(S504),端末支持装置120が通信に関する内部処理を実行し(S506),この検知されたユーザ端末110に接続設定情報を送信する(S508)。上記内部処理は,NFCの通信範囲でユーザ端末110の通信衝突が起きているかどうか,即ち,NFCの通信範囲内に2以上のユーザ端末110が存在するかを判定し,衝突が無い場合に,通信相手となるユーザ端末110と一対一の通信を確保し,無線通信のコネクションを開く。また,上記接続設定情報は,NFCの通信速度106kbps,212kbps,424kbpsの選択情報,IPアドレスの設定情報,各種パラメータの設定情報を含んでいる。
そして,ユーザ端末110が,受信した接続設定情報に応じて接続設定を行い(S510),ユーザ端末110と端末支持装置120とが非接触式にNFCによる無線通信を開始する(S512)。ここでは,TCP/IPによる通信プロトコルを使用している。
図10は,無線通信方法の切断に関して示したフローチャート図である。
端末支持装置120は,支持しているユーザ端末110の電波状態を常に監視している。上記のようにNFCによる無線通信が行われている状態で,ユーザがユーザ端末110を端末支持装置120の所定範囲外に移動すると(S550),端末支持装置120は,電磁界の密度の変化により,ユーザ端末110が所定の範囲内に無いことを検知する(S552)。ユーザ端末が無いことを検知した端末支持装置120は無線通信を停止する(S554)。
NFCによる無線通信の開始または終了は,上記に示したように端末支持装置120に置いたり外したりという行為によって容易に行うことができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,上記の実施形態では,ユーザ端末としてパーソナルコンピュータを挙げているが,かかる装置に限定されず,インターネット等通信網に接続可能な電子機器にも適応できる。また,無線通信システムを利用した一形態としてテーブル上の使用や壁掛けテレビを挙げて説明したが,かかる場合に限定されず,上記同様通信網に接続可能な電子機器間に適応できる。
また,上記規格化された通信プロトコルは,TCP/IP,UDP/IP,HTTP,FTP,SMTP,POP,IPX/SPX,HTTPS,Telnet,NTP,SNMP,IPsec以外にも,今後規格化されるであろう通信プロトコルに適応することが可能である。
本発明は,無線通信システム,ユーザ端末,端末支持装置および無線通信方法に適用可能である。
第1の実施形態による無線通信システムの使用例を示したイメージ図である。 ユーザ端末の概略を示したブロック図である。 端末支持装置の概略を示したブロック図である。 NFCによる電波の経路を表したイメージ図である。 NFCのハードウェアとしての構成を示した説明図である。 無線通信システムを図書館で実施した場合のイメージ図である。 無線通信システムをレストランで実施した場合のイメージ図である。 無線通信システムを壁掛けテレビとして実施した場合のイメージ図である。 無線通信方法を示したフローチャート図である。 無線通信方法の切断に関して示したフローチャート図である。
符号の説明
110 ユーザ端末
120 端末支持装置
150 ユーザインターフェース
154 端末通信手段
156 電力受電手段
158 蓄電手段
170 支持端末通信手段
172 電力供給手段
174 端末検知手段
176 電磁界スイッチ
350 テーブル
450 床
S500 電磁界開始工程
S502 端末載置工程
S504 端末検知工程
S508 設定送信工程
S510 設定実施工程
S512 無線通信工程
S550 端末移動工程
S552 移動検知工程
S554 通信停止工程

Claims (16)

  1. ユーザにより移動自在なユーザ端末と,通信網に接続され,前記ユーザ端末を支持する端末支持装置とを含んで無線による通信を行う無線通信システムであって:
    前記ユーザ端末は,
    非接触式に近距離無線規格による無線通信を行う端末通信手段と;
    情報を入力および/または出力するユーザインターフェースと;
    を備え,
    前記端末支持装置は,
    前記ユーザ端末を支持しているときに前記端末通信手段と非接触式に近距離無線規格による無線通信を行う支持装置通信手段と;
    前記通信網に接続され,前記通信網を介して他の電子機器と通信を行う通信網通信手段と;
    を備え,
    前記近距離無線規格による無線通信は,通信網を介してコンピュータ同士が通信できる規格化された通信プロトコルを行うことを特徴とする,無線通信システム。
  2. 前記端末支持装置は,電力を非接触式に供給する電力供給手段をさらに備え,
    前記ユーザ端末は,前記端末支持装置からの電力を受電する電力受電手段と,受電した電力を蓄電する蓄電手段とをさらに備え,
    前記端末支持装置が前記ユーザ端末を支持している間,前記電力受電手段を介して前記蓄電手段に電力が蓄電されることを特徴とする,請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記端末支持装置は,テーブルであることを特徴とする,請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記端末支持装置は,既存の設備に埋め込まれていることを特徴とする,請求項1に記載の無線通信システム。
  5. 前記規格化された通信プロトコルは,TCP/IP,UDP/IP,HTTP,FTP,SMTP,POP,IPX/SPX,HTTPS,Telnet,NTP,SNMP,IPsecのいずれかであることを特徴とする,請求項1に記載の無線通信システム。
  6. ユーザにより移動自在であり,
    別体に設けられた外部装置と,非接触式に近距離無線規格による無線通信を行う端末通信手段と;
    情報を入力および/または出力するユーザインターフェースと;
    を備え,
    前記近距離無線規格による無線通信は,通信網を介してコンピュータ同士が通信できる規格化された通信プロトコルを行うことを特徴とする,ユーザ端末。
  7. 前記外部装置からの電力を非接触式に受電する電力受電手段と;
    受電した電力を蓄電する蓄電手段と;
    をさらに備え,
    前記ユーザ端末と前記外部装置とが所定の範囲内にある間,前記電力受電手段を介して前記蓄電手段に電力が蓄電されることを特徴とする,請求項6に記載のユーザ端末。
  8. 通信網に接続され,ユーザにより移動自在なユーザ端末を支持する端末支持装置であって:
    前記ユーザ端末を支持しているときに,前記端末通信手段と非接触式に近距離無線規格による無線通信を行う支持装置通信手段と;
    前記通信網に接続され,前記通信網を介して他の電子機器と通信を行う通信網通信手段と;
    を備え,
    前記近距離無線規格による無線通信は,通信網を介してコンピュータ同士が通信できる規格化された通信プロトコルを行うことを特徴とする,端末支持装置。
  9. 電力を非接触式に供給する電力供給手段をさらに備え,
    前記ユーザ端末と前記外部装置とが所定の範囲内にある間,前記ユーザ端末に電力を供給することを特徴とする,請求項8に記載の端末支持装置。
  10. 前記端末支持装置によって生成される電磁界の密度の変化により,前記ユーザ端末が所定の範囲内に有るかどうかを検知する端末検知手段をさらに備えることを特徴とする,請求項8に記載の端末支持装置。
  11. 前記電磁界の生成を開始する電磁界スイッチをさらに備えることを特徴とする,請求項10に記載の端末支持装置。
  12. 前記端末支持装置は,テーブルであることを特徴とする,請求項8に記載の端末支持装置。
  13. 前記端末支持装置は,既存の設備に埋め込まれていることを特徴とする,請求項8に記載の端末支持装置。
  14. ユーザにより移動自在なユーザ端末と,通信網に接続され,前記ユーザ端末を支持する端末支持装置とを利用して無線による通信を行う無線通信方法であって:
    ユーザが前記ユーザ端末を前記端末支持装置の所定範囲内に載置する端末載置工程と;
    前記端末支持装置が,前記端末支持装置によって生成される電磁界の密度の変化により,前記ユーザ端末が所定の範囲内に有るかどうかを検知する端末検知工程と;
    前記端末支持装置が,前記端末検知工程によって検知されたユーザ端末に接続設定情報を送信する設定送信工程と;
    前記ユーザ端末が,前記設定送信工程によって受信した接続設定情報に応じて接続設定を行う設定実施工程と;
    前記ユーザ端末と前記端末支持装置とが非接触式に近距離無線規格による無線通信を開始する無線通信工程と;
    を含み,
    前記近距離無線規格による無線通信は,通信網を介してコンピュータ同士が通信できる規格化された通信プロトコルを行うことを特徴とする,無線通信方法。
  15. 前記無線通信工程の後に,
    ユーザが前記ユーザ端末を前記端末支持装置の所定範囲外に移動する端末移動工程と;
    前記端末支持装置が,前記端末支持装置によって生成される電磁界の密度の変化により,前記ユーザ端末が所定の範囲内に無いことを検知する移動検知工程と;
    前記端末支持装置が,前記移動検知工程によって前記無線通信を停止する通信停止工程と;
    をさらに含むことを特徴とする,請求項14に記載の無線通信方法。
  16. 前記端末検知工程より前に,
    ユーザが,前記端末支持装置による電磁界の生成を開始させる電磁界スイッチを押す電磁界開始工程をさらに含むことを特徴とする,請求項14に記載の無線通信方法。
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