JP2005241877A - 運指指示装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 楽器を演奏するときの運指を利用者が容易に確認できる仕組みを提供する。
【解決手段】 弦楽器のコードを演奏するときの運指を利用者に指示するための運指指示画像81が表示装置に表示される。この運指指示画像81は、ギターを表す楽器画像811と、楽器画像811のうちコードを演奏するときに押さえられる位置に配置された押弦ポインタ813と、コードを演奏する姿態の手指を表す運指画像812とを含む。このうち運指画像812は透過画像とされる。したがって、運指画像812が楽器画像811や押弦ポインタ813の前面に重なり合っていても、利用者は、運指画像812を介して楽器画像811および押弦ポインタ813を明確に確認することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、楽器を演奏するときの運指を利用者に提示する技術に関する。
楽器を演奏するときの運指を利用者に提示するための各種の技術が提案されている。例えば特許文献1には、楽器を演奏するときの指の動きを楽曲の再生に同期して順次に表示する技術が開示されている。この技術によれば、利用者は表示された運指を確認しながら楽器の演奏を行なうことができる。
特開平10−39739号公報(図7)
しかしながら、この技術のもとでは、演奏に際して操作される各演奏操作子(例えば鍵盤楽器における鍵や弦楽器における弦など)と各指との関係を必ずしも容易に確認することができないという問題が生じ得る。すなわち、例えば、楽器の演奏操作子を表す画像の前面に指の画像が重ねて表示された場合には演奏操作子の画像が指の画像の背面側に隠れてしまうため、利用者は演奏操作子を視認することができない。特に、弦楽器のコードを演奏するときの運指を表示する場合には、押弦を行なう各指の画像が必然的に演奏操作子たる弦の画像の前面に表示されることとなるから、各弦の押弦位置を正確に確認することは困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、楽器を演奏するときの運指を利用者が容易に確認できる運指表示装置と、コンピュータを運指表示装置として機能させるためのプログラムとを提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明に係る運指指示装置は、楽器を表す楽器画像と前記楽器を演奏する姿態の手指を表す透過画像とを含む運指指示画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段により生成された運指指示画像を表示装置に表示させる表示制御手段とを具備する。本発明においては、楽器を演奏する姿態の手指を表す画像(以下「運指画像」という)が透過画像とされている。したがって、この画像が楽器画像の前面に重なり合うように運指指示画像が生成されたとしても、利用者は、運指指示画像を介して楽器画像を正確に確認することができる。なお、本願における「透過画像」とは、その背面に重なる画像が利用者に認識され得るゆに表示態様が選定された可視画像である。例えば、透明度を表すアルファ値が半透明に相当する数値に定められた半透明の画像や、楽器を演奏する手指といった対象物の輪郭のみを表す(したがって、輪郭の内側には背面の画像が可視的に表示される)画像が本発明における「透過画像」に相当する。また、本発明の他の態様においては、楽器を演奏するときの手指の態様を指定する指定手段、または利用者に操作されるべき演奏操作子を指定する指定手段が設けられ、画像生成手段は、この指定手段による指定内容に基づいて運指指示画像を生成する。
本発明の望ましい態様において、前記画像生成手段は、前記楽器画像のうち操作されるべき演奏操作子に配置されたポインタをさらに含む運指指示画像を生成する。この態様によれば、演奏操作子とポインタとを視認することにより、利用者は自身が操作すべき演奏操作子をより正確に確認することができる。しかも、この態様にあっても、運指画像は透過画像とされているから、この画像がポインタの前面に重なり合うように運指指示画像画生成されたとしても、利用者は、運指画像を介してポインタの位置(あるいはポインタが配置された演奏操作子の位置)を正確に確認することができる。なお、本願における「演奏操作子」とは、演奏に際して利用者に操作される操作子であり、例えば鍵盤楽器における鍵や弦楽器における弦が「演奏操作子」に相当する。
上述したように、弦楽器のコードを演奏するときの運指を表示する場合には、押弦を行なう各指の画像が必然的に演奏操作子たる弦の画像の前面に表示されることになるから、操作すべき弦を利用者が確認することは特に困難である。この問題を解決するために、本発明に係る運指指示装置は、弦楽器の複数のコードのうち何れかを指定するコード指定手段と、弦楽器を表す楽器画像と、前記楽器画像のうち前記コード指定手段によって指定されたコードを演奏するときに押弦されるべき位置に配置された押弦ポインタと、前記コード指定手段により指定されたコードを演奏する姿態の手指を表す透過画像とを含む運指指示画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段により生成された運指指示画像を表示装置に表示させる表示制御手段とを具備する。
この発明においては、演奏する姿態の手指を表す運指画像が透過画像とされている。したがって、この画像が楽器画像や押弦ポインタの前面に重なり合うように運指指示画像が生成されたとしても、利用者は、運指画像を介して楽器画像や押弦ポインタを正確に確認することができる。
また、この発明においては、楽曲におけるコードの配列順を示すコード配列データを取得する取得手段が設けられ、前記コード指定手段が、前記取得手段により取得されたコード配列データが示す順序にてコードを順次に指定する態様も採用され得る。この態様によれば、運指指示画像において運指指示の対象とされるコードが楽曲を演奏するときの順番にて順次に変更されるから、利用者は楽曲のコード演奏を効率的に練習することができる。
コード配列データによってコードの順番が指定される態様においては、前記弦楽器のうちカポタストが装着されるべき位置を指定するカポ位置指定手段が設けられ、前記コード指定手段が、前記コード配列データが示すコードを前記カポ位置指定手段により指定されたカポタストの位置に応じて移調したコードを指定する移調制御手段を有する態様も採用され得る。この態様によれば、カポタストの位置に応じてコードが移調されるから、多様な演奏にも対応した運指指示画像が利用者に提供される。さらに、他の態様においては、前記コード指定手段が、楽曲における一のコードと、前記コード配列データが示す配列において当該一のコードの次にある他のコードとを指定する一方、前記画像生成手段が、前記一のコードに対応する運指指示画像と前記他のコードに対応する運指指示画像とを生成し、前記表示制御手段が、前記画像生成手段により生成された各運指指示画像を前記表示装置に表示させる。この態様によれば、利用者は、現に演奏すべきコードに加えて次に演奏すべきコードの運指を確認することができる。また、楽曲データに基づいて楽音信号を出力する楽音発生手段を設け、前記コード指定手段が、前記楽音発生手段による前記楽音信号の出力に同期してコードを順次に指定するタイミング制御手段を有する態様としてもよい。この態様によれば、運指指示画像において指示の対象とされるコードが楽曲の再生に同期して更新されるから、楽曲のコード演奏を練習する利用者にとって便利である。
本発明の他の態様において、画像生成手段は、前記手指を表す透過画像を不透過画像に切り替える手段を有する。この態様によれば、手指を表す運指画像が透過画像としてだけではなく不透過画像としても表示されるから、利用者は、手指の姿態を明確に確認することができる。また、前記運指指示画像における視点を指定する視点指定手段が設けられ、前記画像生成手段が、前記弦楽器および前記手指を前記視点指定手段により指定された視点からみた前記運指指示画像を生成する態様によれば、様々な視点から運指を確認することができる。
さらに他の態様において、前記画像生成手段は、前記コード指定手段により指定されたコードに関する補助情報を含む前記運指指示画像を生成する。この態様によれば、利用者は、弦楽器の運指だけでなくコードに関する補助情報をも確認することができるから、より効率的にコードの演奏を習得することができる。なお、補助情報としては、コード名、コードを演奏するときの開放弦を示す開放弦ポインタ、コードを演奏するときのミュート弦を示すミュート弦ポインタ、およびコードを演奏するときに押弦されるフレットの番号など各種の情報が採用され得る。
本発明の望ましい態様においては、コードを演奏するときのポジションとしてハイポジションとローポジションの何れかを指定するポジション指定手段が設けられ、前記画像生成手段は、前記コード指定手段により指定されたコードを前記ポジション指定手段により指定されたポジションにて演奏する姿態の手指を表す前記透過画像を生成する。この態様によれば、多様な演奏態様に対応した運指指示画像が利用者に提供される。
本発明は、コンピュータを本発明に係る運指指示装置として機能させるためのプログラムとしても特定され得る。すなわち、このプログラムは、コンピュータを、楽器を表す楽器画像と前記楽器を演奏する姿態の手指を表す透過画像とを含む運指指示画像を生成する画像生成手段、および、前記画像生成手段により生成された運指指示画像を表示装置に表示させる表示制御手段として機能させる。特に弦楽器の運指を指示する構成に着目すると、このプログラムは、コンピュータを、弦楽器の複数のコードのうち何れかを指定するコード指定手段、弦楽器を表す楽器画像と、前記楽器画像のうち前記コード指定手段によって指定されたコードを演奏するときに押弦されるべき位置に配置された押弦ポインタと、前記コード指定手段により指定されたコードを演奏する姿態の手指を表す透過画像とを含む運指指示画像を生成する画像生成手段、および、前記画像生成手段により生成された運指指示画像を表示装置に表示させる表示制御手段として機能させる。
本発明によれば、楽器を演奏するときの運指を利用者が容易に確認することができる。
<A:第1実施形態>
<A−1:第1実施形態の構成>
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る運指指示装置100の構成を説明する。同図に示される制御装置10は、運指指示装置100の各部を中枢的に制御するための装置であり、プログラムを実行することにより種々の機能を実現するCPU(Central Processing Unit)と、CPUにより実行されるプログラムを記憶したROM(Read Only Memory)と、CPUによって作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)とを有する。入力装置20、音源30、表示装置40および記憶装置50は、バスBを介して制御装置10に接続されている。また、音源30にはスピーカ31が接続されている。このように、本実施形態に係る運指指示装置100は、パーソナルコンピュータに代表される汎用のコンピュータと同様のハードウェア構成を有する。
入力装置20は、マウスなどのポインティングデバイスと複数の操作子を備えたキーボードとを備え、利用者による操作に応じた信号を出力する。音源30は、楽曲の再生を指示する演奏データに基づいて楽音信号を生成する。スピーカ31は、音源30により生成された楽音信号に基づいて放音する。表示装置40は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示パネルなどを備え、制御装置10による制御のもとに各種の画像を表示する。
この表示装置40には、図2に示される運指表示ウィンドウWが表示される。同図に示されるように、運指表示ウィンドウWは運指指示画像81を含む。この運指指示画像81は、ギターのコードを演奏するときの運指を利用者に対して提示するための画像であり、ギターを表す画像(以下「楽器画像」という)811と、これを演奏する手指(概ね手首から手先までの部分)を表す画像(以下「運指画像」という)812とを含んでいる。図2においては、複数のフレット811cが配列されたフィンガーボード811bを有するネック部分811aが楽器画像811として表示された場合が図示されている。一方、運指画像812は、ギターのコードを演奏する姿態にある手指を表す画像である。運指画像812が表す手指の姿態は利用者への指示対象となるコード(以下では特に「指示対象コード」という)に応じて随時に変更される。本実施形態においては、楽曲の各箇所において演奏されるべきコードが当該楽曲の再生に同期して順次に指示対象コードとして指定されるようになっている。したがって、運指画像812の内容(すなわち指示対象コードを演奏するときの手指の姿態)は楽曲の再生に伴なって順次に更新される。
ひとつのコードを演奏するときのポジション(運指の態様)としてはハイポジションとローポジションとがある。本実施形態においては、指示対象コードについてハイポジションの運指を表示するかローポジションの運指を表示するかが利用者によって選択されるようになっている。より具体的には、運指表示ウィンドウWに配置されたコマンドボタン(以下「ポジション切替ボタン」という)871が入力装置20によって操作されるたびに、ハイポジションおよびローポジションの一方から他方への切り替えが行なわれる。制御装置10のRAMには、ハイポジションおよびローポジションの何れが選択されているのかを示すフラグ(以下「ポジションフラグ」という)Fpが設定される。
また、運指指示画像81には、指示対象コードに関する各種の補助情報が含められる。本実施形態においては、コード名831、フレット番号832、開放弦ポインタ833(図13の運指指示画像81b参照)、ミュート弦ポインタ834および押弦ポインタ813が補助情報として運指指示画像81に含められる。このうちコード名831は、指示対象コードの名称を表す「C7aug」や「D#7」といった符号であり、フレット番号832は、各フレット811cに割り当てられた番号である。本実施形態においては、指示対象コードを演奏するときに押さえられるフレットのうちネック部分の先端に最も近いフレット(以下「指示フレット」という)の番号がフレット番号832として表示される。例えば、図2に示された「C7aug」というコードを演奏する場合には第3弦の第2フレットが指示フレットとなるから、フレット番号832として「2」が運指指示画像81に含められる。このフレット番号832は、楽器画像811のうち指示フレットの近傍に(すなわちフレット番号832が何れのフレット811cを指示しているのかを利用者が識別できる位置に)配置される。一方、開放弦ポインタ833は、指示対象コードを演奏するときに開放されるべき弦(開放弦)を示すマークであり、楽器画像811のうち開放弦の端部に相当する位置に配置される。ただし、図2に示されるコードでは開放弦がないため開放弦ポインタ833は表示されていない(図13参照)。また、ミュート弦ポインタ834は、指示対象コードを演奏するときに消音されるべき弦(ミュート弦)を示すマークであり、楽器画像811のうちミュート弦の端部に相当する位置に配置される。押弦ポインタ813は、指示対象コードを演奏するときに押さえられるべき位置を示すマークであり、楽器画像811のフィンガーボード811bのうち押弦されるべき位置に配置される。利用者は、これらの補助情報を視認することにより、指示対象コードを演奏するときの手指の姿態を容易に確認することができる。なお、以下では、運指指示画像81に含められる各部(楽器画像811、運指画像812および補助情報)を総称して「オブジェクト」と表記する。
ところで、図2に示されるように、指示対象コードによっては、楽器画像811の前面に運指画像812が重なり合うように表示される場合がある。この場合には、押弦ポインタ813や楽器画像811の各フレット811cが運指画像812の背後に隠れてしまうから、利用者はギターの何れの位置を押さえればよいのかを正確に確認することができない。そこで、本実施形態においては、図2に示されるように運指画像812が不透過画像として表示される不透過表示モードのほか、図3に示されるように運指画像812が透過画像として表示される透過表示モードを利用者が選択できるようになっている。ここで、透過画像とは、その背面に重なる画像を利用者が視認できるように表示態様が定められた画像である。例えば図3においては、運指画像812が半透明の画像とされた場合が例示されている。透過表示モードが選択されている場合には、たとえ運指画像812が楽器画像811や補助情報(特に押弦ポインタ813)の前面に重なり合っているとしても、利用者はその運指画像812を介して楽器画像811や押弦ポインタ813を確認することができる。一方、不透過画像とは、その背面に重なる画像が隠れて利用者が視認できないように表示態様が定められた画像である。不透過表示モードが選択されている場合、利用者は、楽器画像811や補助情報のうち運指画像812と重なり合わない部分のみを視認することができる。本実施形態においては、運指表示ウィンドウWに配置されたコマンドボタン(以下「透過/不透過ボタン」という)872が入力装置20によって操作されるたびに、透過表示モードおよび不透過表示モードの一方から他方への切り替えが行なわれる。制御装置10のRAMには、透過表示モードおよび不透過表示モードの何れが選択されているのかを示すフラグ(以下「透過表示フラグ」という)Ftが設定される。
さらに、運指指示画像81の各オブジェクトに対する視点は利用者が入力装置20に与えた操作に応じて適宜に変更される。さらに詳述すると、本実施形態においては、図2に示されるように視点が楽器画像811のうちフィンガーボード811bの正面に向けられた正面視点モードと、図4(透過表示モードが選択されている場合が例示されている)に示されるように視点が演奏者からギターのネック部分811aに向けられた奏者視点モードとの何れかを利用者が任意に選択できるようになっている。奏者視点モードにおいては、ネック部分811aのフィンガーボード811bを斜め上方からみた画像が運指指示画像81として表示されることとなる。本実施形態においては、運指表示ウィンドウWに配置されたコマンドボタン(以下「視点切替ボタン」という)873が入力装置20によって操作されるたびに、正面視点モードおよび奏者視点モードの一方から他方への切り替えが行なわれる。制御装置10のRAMには、正面視点モードおよび奏者視点モードの何れが選択されているのかを示すフラグ(以下「視点フラグ」という)Fvが設定される。また、本実施形態においては、正面視点モードおよび奏者視点モードにおける2種類の視点を交互に切り替えるほか、入力装置20を適宜に操作することによって各オブジェクトに対する視点、角度および拡大率を連続的に変化させることができる。例えば、運指指示画像81上にマウスポインタを位置させた状態で入力装置20のマウスを左クリックによりドラッグすると、そのドラッグの距離と方向とに応じて各オブジェクトに対する視点が変化し、右クリックによりドラッグすると、そのドラッグの距離と方向とに応じて各オブジェクトの角度が変化するといった具合である。
図2に示されるように、運指表示ウィンドウWは、再生される楽曲の主調(Key)を示す主調表示部851と、カポタストが装着されるフレットの番号を示すカポ位置表示部852と、演奏調(Play)を示す演奏調表示部853とが含められる。利用者は、カポ位置表示部852に配置された上下ボタン852aを適宜に操作することにより、カポタストが装着されるフレットを任意に選定することができる。指示対象コードの根音(コードルート)は、ここで指定されたカポタストの位置に応じて変更される。例えば、図2においては楽曲の主調(Key)が「C」であり、カポタストの位置が「0」(すなわちカポタストが装着されていない)であるため、演奏調(Play)は主調(Key)と同一の「C」となっている。この状態において、利用者によって上下ボタン852aが操作されてカポタストの位置が「1」(すなわち第1番目のフレットにカポタストが装着された状態)に指定されると、演奏調(Play)が「B」に変更されるとともに指示対象コードが「C7aug」から根音を半音だけ下げた「B7aug」に変更される。なお、カポ位置として「0」が指定された状態において演奏調表示部853の上下ボタン853aを適宜に操作すれば、演奏調(Play)のみを変更することも可能である。
次に、図1に示される記憶装置50は、制御装置10によって実行されるプログラムやこのプログラムの実行に際して利用される各種のデータを記憶する手段である。例えば、磁気ディスクを内蔵したハードディスク装置や、CD−ROMに代表される可搬型の記録媒体を駆動する装置などが記憶装置50として採用され得る。この記憶装置50には、運指指示装置100の全体動作を管理するためのOSのほか、図2から図4に例示したような運指指示画像81を表示装置40に表示させるためのプログラム(以下「運指指示プログラム」という)511や、音源30を制御することにより楽曲を再生するプログラム(以下「楽曲再生プログラム」という)512が記憶されている。
また、記憶装置50には、楽曲の内容を表す楽曲データ53が楽曲ごとに記憶されている。各楽曲データ53は、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格に準拠したデータ構造を有し、楽曲の演奏音を表す演奏データ531と各コードの配列を表すコード配列データ532とを含んでいる。演奏データ531は、タイムスタンプデータとイベントデータとからなる多数の組がシーケンシャルに配列されたデータ列である。このうちイベントデータは、楽音の発生(ノートオンイベント)や消音(ノートオフイベント)を音源30に指示するためのデータである。タイムスタンプデータは、イベントデータが音源30に出力されるタイミングを示すデータである。本実施形態におけるタイムスタンプデータは、楽曲の再生が開始されてから計数されたクロック数によって各イベントデータの出力タイミングを指定する。制御装置10は、楽曲再生プログラム512を実行することにより、演奏データ531に含まれるイベントデータをタイムスタンプデータにより指定されたタイミングにて順次に音源30に出力する。さらに詳述すると、制御装置10は、図示しないクロック発生器から供給されるクロック(以下「MIDIクロック」という)を楽曲の再生が開始された時点からカウントしていき、このカウント値が各タイムスタンプデータのクロック数に到達したタイミングでイベントデータを音源30に出力する。この処理が繰り返されることにより楽曲の演奏音がスピーカ31から出力される(すなわち楽曲が再生される)。
一方、コード配列データ532は、図5に示されるように、タイムスタンプデータDtとコードデータDcとからなる多数の組がシーケンシャルに配列されたデータ列である。コードデータDcは、楽曲の再生に伴なって演奏されるべきコードを示すデータである。一方、タイムスタンプデータDtは、各コードデータDcにより指定されるコードが演奏され始めるべきタイミングを指定するデータであり、演奏データ531のタイムスタンプデータDtと同様に、楽曲の再生が開始される時点を基準としたクロック数によってタイミングを指定する。図5の例では、楽曲の再生が開始されてからのMIDIクロックのカウント数がCNT1に到達したタイミングでコードCD1が指定され、カウント数がCNT2に到達したタイミングでコードCD2が指定される。こうして指定されたコードが運指指示画像81における指示対象コードとされる。以上の構成により、運指指示画像81の指示対象コードは、楽曲の再生に同期して順次に変更される。なお、各イベントデータや各コードデータDcの時間間隔を示すデータを演奏データ531やコード配列データ532のタイムスタンプデータとして採用してもよい。
図1に示されるように、記憶装置50には、上述した運指指示画像81を生成するために用いられる各種のデータが記憶されている。図1に示される構造データ551(551a、551b)、モデルデータ552および構造参照テーブル553は、運指指示画像81において楽器画像811として表示されるギターの構造や、運指画像812として表示される手指の構造を特定するためのデータである。一方、同図に示されるアニメーションデータ556およびアニメーション参照テーブル557は、こうして構造が特定された手指を指示対象コードに応じた姿態に加工する(すなわち、指示対象コードを演奏するときの姿態に変形する)ためのデータである。これらのデータの具体的な内容は以下の通りである。
まず、構造データ551は、ギター構造データ551aと手指構造データ551bとに大別される。このうちギター構造データ551aは、仮想的な三次元空間におけるギターの骨格を特定するためのデータである。本実施形態におけるギター構造データ551aは、図6に示されるように、ギターのネック部分811aに配列された各フレット811cの位置(すなわち、ネック部分811aをフレット811cにより区分した各部分が相互に連結される位置)を三次元空間における座標として指定するデータを含んでいる。したがって、これらの座標を連結した直線がネック部分811aの骨格に相当し、相互に隣接する座標同士の距離が各フレット811c間の距離に相当する。さらに、ギター構造データ551aは、各弦の端部の位置を三次元空間における座標として指定するデータを含んでいる。以上のデータにより、複数のフレット811cが配列されたネック部分811aとそのフィンガーボード811b上に張架された6本の弦からなるギターの構造が特定される。一方、手指構造データ551bは、仮想的な三次元空間における手指の骨格を特定するためのデータである。本実施形態における手指構造データ551bは、図7に示されるように、手指の各関節の位置を三次元空間における座標として指定する。したがって、これらの座標を相互に連結したものが手指の骨格に相当し、相互に隣接する座標同士の距離が各関節間の距離に相当する。なお、以下では、手指のうち手指構造データ551bによって位置が指定される各関節間の部分を「ボーン」と表記する。すなわち、手指は複数のボーンが相互に連結されたものとして把握される。
次に、モデルデータ552は、ギターや手指の表面の態様(より具体的には、表面を構成する各領域の形状やこれら各領域の色および模様など)を表すデータである。例えば、ギターについては、ネック部分811a、フレット811cおよび弦の各々の表面の態様を表すモデルデータ882が記憶装置50に記憶されている。また、手指については、各指の爪に相当する部分の表面やそれ以外の部分の表面(すなわち皮膚)の態様を表すモデルデータ552が記憶装置50に記憶されている。各構造データ551により特定されるギターおよび手指の骨格とモデルデータが表す各部の表面の態様とに基づいて、三次元空間におけるギターや手指の三次元画像が特定される。構造参照テーブル553は、この三次元画像の特定のために、各構造データ551と各モデルデータ552とを対応づけるテーブルである。すなわち、この構造参照テーブル553においては、図8に示されるように、ギターや手指の各構造データ551のファイル名と、この部分の表面の態様を表すモデルデータ552のファイル名とが対応付けられている。例えば図8においては、ファイル名が「guitar.skl」であるギター構造データ551aと、ファイル名が「guitar.bmdl」であるモデルデータ552とによって、ギターの三次元画像が特定される場合が示されている。
アニメーションデータ556は、コードを演奏するときの手指の姿態をコードごとに定義するデータである。すなわち、図9に示されるように、ひとつのコードに対応するアニメーションデータ556は、手指構造データ551bが示す手指の各関節ごとに、その関節の位置(座標)と、その関節を介して連結された一対のボーンがなす角度とを指定する。本実施形態においては、「C」や「C#」などの各根音と「M」、「7」および「aug」などのコードタイプとの組合せごとに(すなわちコードごとに)、ハイポジションの運指を定義するアニメーションデータ556とローポジションの運指を定義するアニメーションデータ556とが用意されている。したがって、例えば根音が12種類でありコードタイプが34種類であれば、816種類(=12(根音の種類数)×34(コードタイプの種類数)×2(ポジションの種類数))のアニメーションデータ556が用意される。手指構造データ551bによって特定された手指の三次元画像をアニメーションデータ556に基づいて変形することにより、利用者が指定したポジションにて各コードを演奏する姿態にある手指の三次元画像が生成される。
一方、アニメーション参照テーブル557は、図10に示されるように、各コードのハイポジションとローポジションとに対応する複数のレコードを含むテーブルである。各コードのレコードには、そのコードに対応するアニメーションデータ556の記憶箇所を特定するためのデータ(以下「参照先データ」という)と、そのコードに関する補助情報とが含まれる。参照先データは、例えばアニメーションデータ556のファイル名やパス名を示すデータである。また、本実施形態においては、コード名、フレット番号、開放弦を識別する符号、ミュート弦を識別する符号および押弦位置が補助情報としてアニメーション参照テーブル557に含まれている。このうち開放弦やミュート弦を識別する符号は各弦に割り当てられた番号である。また、押弦位置は、押弦される各弦の番号とその弦のうち押弦されるフレットの番号との組として特定される。なお、補助情報がアニメーション参照テーブル557とは別個にコードごとに用意された構成も採用され得る。
次に、図11は、以上に説明した各データから運指指示画像81を生成するための機能的な構成を示すブロック図である。同図に示される各手段は、制御装置10のCPUが運指指示プログラム511を実行することによって実現される。なお、ここでは運指指示画像81の生成処理の内容に特に着目して説明を進めることとし、運指表示ウィンドウWに含まれるその他の情報(例えば各コマンドボタンなど)を表示するための処理については説明を適宜に省略する。
図11に示されるコード指定手段11は、指示対象コードを指定するための手段であり、コードデータ取得手段111とタイミング制御手段112と移調制御手段113とを有する。このうちコードデータ取得手段111は、記憶装置50に記憶された楽曲データ53のうちコード配列データ532に含まれるタイムスタンプデータDtとコードデータDcとの組を順次に抽出する手段である。一方、タイミング制御手段112は、コードデータ取得手段111により抽出されたタイムスタンプデータDtとコードデータDcとを順次に取得し、このタイムスタンプデータDtにより指定されるタイミングで順次にコードデータDcを出力する。さらに詳述すると、タイミング制御手段112は、楽曲の再生が開始された段階からMIDIクロックをカウントしていき、これがタイムスタンプデータDtにより指定されるクロック数に一致したタイミングでコードデータDcを出力する。上述したように、楽曲の再生に用いられる演奏データ531のイベントデータは、コード配列データ532と同様に、MIDIクロックに応じたタイミングで音源30に出力される。このため、タイミング制御手段112によるコードデータDcの出力動作と、音源30に対するイベントデータの出力動作とは同期することになる。したがって、タイミング制御手段112は、楽曲の再生に同期してコードデータDcを出力する手段としても把握される。
次に、移調制御手段113は、カポ位置表示部852にて指定されたカポ位置と演奏調表示部853にて指定された演奏調(Play)とに基づいて、タイミング制御手段112から供給されるコードデータDcが示すコードを移調し、この移調後のコードを示すコードデータDcを出力する手段である。例えば、カポ位置として「1」が指定された状態でコード「Dm」のコードデータDcが入力されると、移調制御手段113は、これよりも半音だけ低い根音(C#)でコードタイプが共通する「C#m」を示すコードデータDcを出力する。この移調制御手段113により出力されたコードが指示対象コードとされる。
一方、画像生成手段15は、コード指定手段11によって指定された指示対象コードの運指指示画像81を生成する手段であり、アニメーションデータ読込手段151、構造データ読込手段152、三次元画像生成手段153および画像処理手段154を有する。このうちアニメーションデータ読込手段151は、コード指定手段11によって指定された指示対象コードに対応するアニメーションデータ556および補助情報を記憶装置50から読み出す手段である。すなわち、まず、アニメーションデータ読込手段151は、移調制御手段113から出力されたコードデータDcと利用者による操作に応じて設定されたポジションフラグFpの内容とに基づいて指示対象コードおよびそのポジションを特定し、このポジションの指示対象コードに対応したレコードをアニメーション参照テーブル557から検索して読み出す。このレコードには、指示対象コードに対応した参照先データと補助情報とが含まれている。次いで、アニメーションデータ読込手段151は、参照先データが示すアニメーションデータ556の所在を特定し、この特定した箇所に記憶されているアニメーションデータ556を読み出す。そして、アニメーションデータ読込手段151は、記憶装置50から読み出したアニメーションデータ556と補助情報とを指示対象コードに関するデータとして三次元画像生成手段153に出力する。一方、構造データ読込手段152は、ギター構造データ551aと手指構造データ551bとを記憶装置50から読み出すとともに、構造参照テーブル553においてギター構造データ551aおよび手指構造データ551bに対応付けられたモデルデータ552を記憶装置50から読み出す。こうして読み出された各構造データ551およびモデルデータ552は三次元画像生成手段153に出力される。
三次元画像生成手段153は、運指指示画像81に含められるべき各オブジェクトが三次元空間に配置された三次元画像を生成する手段である。すなわち、三次元画像生成手段153は、第1に、構造データ読込手段152によって読み出されたギター構造データ551aとモデルデータ552とに基づいてギターの三次元画像を生成する。第2に、三次元画像生成手段153は、構造データ読込手段152が読み出した手指構造データ551bとモデルデータ552とに基づいて手指の三次元画像を生成するとともに、アニメーションデータ読込手段151によって読み出されたアニメーションデータ556に基づいて、指示対象コードを演奏するときの姿態となるように手指の三次元画像を加工する。手指の三次元画像をアニメーションデータ556に基づいて変形させるための処理としては、例えば、手指の各関節の位置をアニメーションデータ556が示す位置に移動する処理や、各関節を介して連結されたボーンのなす角度をアニメーションデータ556が示す角度に変更する処理が実行される。第3に、三次元画像生成手段153は、ギターおよび手指の三次元画像に対して補助情報を付加する。さらに詳述すると、三次元画像生成手段153は、ギターの三次元画像のうち補助情報により指定された位置(すなわち指示対象コードの演奏に際して押さえられるべき位置)に押弦ポインタ813を配置し、補助情報により指定された開放弦の端部に相当する位置に開放弦ポインタ833を配置し、補助情報により指定されたミュート弦の端部に相当する位置にミュート弦ポインタ834を配置する。また、三次元画像生成手段153は、フレット番号832やコード名831といったその他の補助情報を予め定められた位置に配置する。以上の処理により、運指指示画像81の基礎となる(すなわち2次元座標系に展開することによって運指指示画像81となる)三次元画像が生成される。
一方、画像処理手段154は、三次元画像生成手段153によって生成された三次元画像に対し、各オブジェクトに対する視点を変更する処理や運指画像812を透過画像とするための処理を施す。すなわち、画像処理手段154はまず、利用者による操作に応じて設定された視点フラグFvや入力装置20のマウスに与えられた操作に基づいて、三次元画像に含まれる各オブジェクトに対する視点を特定する。例えば、視点フラグFvが正面視点モードを示している場合には、ギターのネック部分811aの正面に向かうように予め定められた視点を特定する一方、視点フラグFvが奏者視点モードを示している場合には、演奏者からギターのネック部分811aに向かう視点として予め定められた視点を特定する。また、画像処理手段154は、ギターのネック部分811aのうち押弦ポインタ813が配置された部分を中心とした4ないし5フレットの部分が表示対象となるように拡大率を選定する。4ないし5フレットを表示対象としたのは、ギターのコードは最大でも5フレット程度の範囲内に押弦箇所が位置するからである。
さらに、画像処理手段154は、以上の手順を経て視点や拡大率が特定された三次元画像から二次元画像を生成するレンダリングを実行する。このレンダリングに際して、透過表示フラグFtが透過表示モードを示している場合、画像処理手段154は、運指画像812を透過画像とするための半透明処理を実行する。この半透明処理の方式としては、例えばアルファブレンドが採用される。すなわち、画像処理手段154は、手指の三次元画像から生成される二次元画像(すなわち運指画像812)の表示色を、その表示色と背景画像(例えば楽器画像811や押弦ポインタ813)の表示色との中間色に置き換える。さらに詳述すると、運指指示画像81の運指画像812を構成する各画素の表示色Cnewは、運指画像812の透明度を表すアルファ値αを用いて以下の数式により表現される。
Cnew=Csource・α+Cbackground・(1−α)
この数式において、Csourceは、半透明処理が施される前段階にある運指画像812の各画素の表示色であり、Cbackgroundは、手指の背後に重ね合わされる背景画像の各画素の表示色である。また、アルファ値αとしては、「0」から「1」までの値(例えば「0.5」)が予め選定されている。以上の処理により生成された運指指示画像81は、あたかも楽器画像811や押弦ポインタ813が半透明の運指画像812を透過して表示されているかのように利用者に認識される。一方、透過表示フラグFtが不透過表示モードを示している場合、画像処理手段154は半透明処理を実行しない。
図11に示される表示制御手段16は、画像生成手段15によって生成された運指指示画像81を表示装置40に表示させる。制御装置10が以上の各手段として動作することにより、表示装置40には図2から図4に示したような運指指示画像81が表示される。
<A−2:実施形態の動作>
利用者は、入力装置20を適宜に操作することにより、記憶装置50に記憶された複数の楽曲データ53の何れかを選択するとともに、その再生の開始を指示する。この操作が実行されると、制御装置10は、利用者により選択された楽曲データ53のうち演奏データ531に含まれるイベントデータをタイムスタンプデータにより指定されたタイミングで順次に音源30に出力する処理と、運指指示画像81を表示装置40に表示するための処理とを並行して実行する。図12は、運指指示画像81を表示するための処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、所定の時間ごとに発生するタイマ割込を契機として実行される。
タイマ割込が発生すると、制御装置10はまず、演奏対象として利用者に選択された楽曲データ53のうちコード配列データ532に含まれるタイムスタンプデータDtに基づいて、指示対象コードを変更するタイミングが到来したか否かを判定する(ステップS1)。この判定結果が肯定的である場合、制御装置10は、タイムスタンプデータDtに対応するコードデータDcが示すコードを指示対象コードとして指定する(ステップS2)。このステップS1およびステップS2の処理がタイマ割込ごとに繰り返されることにより、楽曲の再生に同期して指示対象コードが順次に更新される。なお、図11にコード指定手段11として説明したように、カポタストの装着や移調が利用者によって指示されている場合、制御装置10はステップS2において、これらの指示に応じた移調後のコードを指示対象コードとして指定する。
一方、指示対象コードを変更するタイミングが未だ到来していないと判定した場合、制御装置10は、利用者によって入力装置20が操作されたか否かを判定する(ステップS3)。この判定結果が肯定的である場合、制御装置10は、運指指示画像81の表示態様に関わるフラグやパラメータを操作内容に応じて変更する(ステップS4)。例えば、制御装置10は、運指表示ウィンドウWの透過/不透過ボタン872、視点切替ボタン873およびポジション切替ボタン871が利用者によって操作されると、透過表示フラグFt、視点フラグFvおよびポジションフラグFpをそれぞれ更新する。また、制御装置10は、入力装置20のマウスによりマウスポインタがドラッグされた場合には、視点や拡大率を示すパラメータを操作内容に応じて変更する。一方、ステップS3において何らの操作も検知されないと判定した場合、制御装置10は、ステップS5およびステップS6を経ることなくタイマ割込処理を終了する。
さて、ステップS2において指示対象コードを更新し、またはステップS4においてフラグやパラメータの変更を実行すると、制御装置10は、運指指示画像81を生成するための処理を実行する(ステップS5)。このステップS5において実行される具体的な処理は、図11に示される画像生成手段15の動作として上述した通りである。ここで生成される運指指示画像81は、ステップS2にて指定された指示対象コードをステップS3にて指定された態様にて表す画像となる。次いで、制御装置10は、図11において表示制御手段16の動作として説明したように、ステップS5にて生成した運指指示画像81を表示装置40に出力する(ステップS6)。以上の動作がタイマ割込のたびに繰り返されることにより、図2や図3に示した運指指示画像81が表示装置40に表示される。利用者は、この運指指示画像81を視認することにより、楽曲を構成する各コードの運指を順次に確認することができる。
以上に説明したように、本実施形態においては透過表示モードが選択されているときに運指画像812が透過画像とされるから、利用者は、この運指画像812の背面側に配置された楽器画像811や押弦ポインタ813を正確に確認することができる。その一方、不透過表示モードにおいては運指画像812が不透過画像とされるから、例えば各コードを演奏するときの手指の姿態のみを確認しようとする利用者(すなわち楽器と手指との位置関係や押弦位置を正確に確認することまでは必要としない利用者)は、不透過表示モードを選択することによって手指の姿態を明確に確認することができる。しかも、運指指示画像81における視点や拡大率は利用者が必要に応じて変更することができるから、特に重点的に確認したい箇所を拡大して表示させるといった操作を行なうことにより、利用者の必要に応じた運指指示画像81が提供される。特に、本実施形態においては、フィンガーボード811bを正面からみた視点と演奏者からみた視点とを視点ボタンを操作するだけで極めて簡単に切り替えることができるから、利用者にとって便利である。
また、本実施形態においては、運指を表す画像とともにコードに関する各種の補助情報(例えば開放弦ポインタ833やミュート弦ポインタ834、フレット番号832など)が表示される。したがって、利用者は、コードを演奏するときの運指をより適切に確認することができる。例えば、楽器画像811と運指画像812と押弦ポインタ813のみの表示では開放弦やミュート弦を必ずしも明確に確認することができないが、本実施形態によればこれらの開放弦やミュート弦の位置も明確に確認することができる。加えて、利用者による移調やカポタスト装着の指示を反映させたコードが指示対象コードとして指定され、さらにはコードのポジションも適宜に切り替えることができるから、利用者の多様な演奏に対応し得る運指指示画像81が提供される。
ところで、各コードに対応した運指画像812を表示するための構成としては、各コードを演奏するときの姿態にある手指の画像をコードごとに予め作成しておき、このうちの何れかを運指画像812として選択して表示装置40に表示させる構成も採用され得る。しかしながら、この構成のもとでは、手指を表す画像のデータ量が増大することを避けられない。これに対し、本実施形態においては、手指の基本的な骨格を表す三次元画像が手指構造データ551bおよびモデルデータ552から特定され、この三次元画像をコードごとに用意されたアニメーションデータ556に基づいて変形することによって運指画像812が生成されるから、コードごとに指の画像を用意する構成と比較してデータ量を低減することができる。また、アニメーションデータ556を更新する簡素な処理により新たなコードを追加することができるという利点もある。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る運指指示装置について説明する。上記第1実施形態においては、楽曲の再生に伴なって演奏されるべきひとつのコード(以下では特に「現コード」という場合がある)の運指のみが運指指示画像81として表示される構成を例示した。これに対し、本実施形態においては、再生中の楽曲において現コードの次に演奏されるべきコード(以下では特に「次コード」という場合がある)の運指を表す運指指示画像が現コードの運指指示画像とともに表示されるようになっている。
図13は、本実施形態における運指表示ウィンドウWの内容を示す図である。同図に示される運指表示ウィンドウWは、現コードの運指を示す運指指示画像81aに加えて、次コードの運指を示す運指指示画像81bを含んでいる。この運指指示画像81bを構成するオブジェクトは現コードの運指指示画像81aと同様であるが、次コードであることを示す「NEXT」の文字が含められる。さらに、次コードの運指指示画像81bは、現コードの運指指示画像81aと共通の態様にて表示される。例えば、透過表示モードが選択されている場合には次コードの運指指示画像81bの運指画像812も透過画像とされ、正面視点モードが選択されている場合には次コードの運指指示画像81bも正面からみた視点の画像とされるといった具合である。
このような運指表示ウィンドウWは上記第1実施形態と同様の構成により実現される。ただし、図11に示されるコード指定手段11は、現コードを指示対象コードとして指定するタイミングにおいて次コードも指示対象コードとして指定し、画像生成手段15は、現コードの運指指示画像81aとともに次コードの運指指示画像81bを生成する。なお、ここでは現コードの運指指示画像81aと次コードの運指指示画像81bとが共通の態様にて表示される場合を想定したが、各々の表示態様が独立に指定される構成も採用され得る。例えば、現コードの運指指示画像81aを透過表示モードにて表示する一方、次コードの運指指示画像81bを不透過表示モードにて表示し、あるいは現コードの運指指示画像81aを正面視点モードにて表示する一方、次コードの運指指示画像81bを奏者視点モードにて表示するといった具合である。また、各運指指示画像81の視点や拡大率を独立に指定できる構成としてもよいし、一方の運指指示画像81について指定された視点や拡大率が他方の運指指示画像81にも適用される構成としてもよい。
このように、本実施形態においては、現コードの運指指示画像81aと次コードの運指指示画像81bとが同時に表示されるから、上記第1実施形態と同様の効果に加えて、利用者が現コードの運指のみならず次コードの運指を確認してその演奏に備えることができるという効果が得られる。
<C:第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る運指指示装置について説明する。この運指指示装置は、上記各実施形態に示した運指表示ウィンドウWに加えて楽曲の楽譜が表示装置40に表示される。図14は、本実施形態において表示装置40に表示される画像を示す図である。同図に示されるように、表示装置40には、運指表示ウィンドウW(ここでは第1実施形態に示したもの)とともに、利用者により再生の対象として選択された楽曲の楽譜を表す画像(以下「楽譜画像91」という)が表示される。楽譜画像91には現在の演奏時点を表すポインタ911が含められ、楽曲の再生が進行するにつれてその位置が順次に移動させられる。この機能は、制御装置10が運指指示プログラム511を実行することによって実現される。運指指示画像81の指示対象コードは、上記実施形態と同様に、楽曲の再生に同期して順次に更新される。したがって、運指指示画像81により指示される指示対象コードは、楽曲のうちポインタ911が示す箇所のコードとなる。さらに、利用者は、楽曲の再生が停止されているときに入力装置20を適宜に操作することにより、ポインタ911の位置を任意に変更することができる。制御装置10は、この変更後のポインタ911が示す箇所のコードを楽曲データ53のコード配列データ532に基づいて特定し、このコードを指示対象コードに指定して運指指示画像81を生成する。したがって、利用者は、ポインタ911を適宜に移動させることにより、楽曲の任意の箇所のコードについて運指を確認することができる。
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。加えて、本実施形態によれば、楽曲のうち利用者によって任意に選択された箇所のコードの運指を利用者に指示することができるから、利用者は楽曲の演奏(特にコードの変更)を効率的に練習することができる。
<D:変形例>
上記各実施形態に対しては種々の変形が施される。具体的な変形の態様を挙げれば以下の通りである。
(1)上記各実施形態においては半透明処理においてアルファ値が予め定められた構成を例示したが、利用者による操作に応じてアルファ値が任意に変更される構成としてもよい。また、運指画像812を透過画像とするための方法はアルファブレンドに限られない。例えば、手指の二次元画像を構成する各画素を所定間隔ごとに欠落させ(すなわち表示色を透明とし)、この二次元画像を背景に重ねることにより、利用者に運指画像812を介して背景を視認させる構成としてもよい。例えば、手指の二次元画像を構成する画素のうちx方向およびy方向にわたってひとつおきに選択された画素を間引いてメッシュ状の画像を生成し(すなわち二次元画像を市松模様のような態様とし)、これを背景に重ねて表示させてもよい。また、例えば手指の輪郭のみを不透明または半透明の画像にて表示し、この輪郭の内部にギターや押弦ポインタ813など背景の画像が可視的に表示される構成としてもよい。このように、本発明における「透過画像」とは、その背景に配置された画像が利用者に認識され得るように表示される可視画像であれば足り、その具体的な態様やこれを生成する方法の如何は不問である。
(2)上記各実施形態においては、楽曲の再生に同期して指示対象コードが指定される構成を例示したが、指示対象コードを指定する方法はこれに限られない。例えば、利用者が入力装置20を操作することによって任意のコード(根音、コードタイプおよびポジション)を選択できる構成を採用し、ここで選択されたコードを指示対象コードとして指定する構成としてもよい。すなわち、本発明においては、運指指示画像81に表示されるコードが楽曲に関連付けられる構成は必ずしも必要ではない。
(3)運指指示画像81の態様が上記各実施形態に示したものに限らないことはもちろんである。例えば、運指指示画像81を構成する各部の表示色を利用者が任意に選択できる構成や、上記第2実施形態において次コードの運指指示画像81bを現コードの運指指示画像81aよりも暗い階調にて表示する構成も採用され得る。
また、上記各実施形態においては、ギターのうち押弦すべき箇所を含む4ないし5フレットを表示対象とした運指指示画像81を例示したが、図15に示されるように、ネック部分811aの全体を表す楽器画像811を運指指示画像81に含ませてもよい。さらに、上記各実施形態に示したようにネック部分811aが部分的に表示されるモードと、図15に示されるようにネック部分811aが全体的に表示されるモードとを利用者が入力装置20により任意に選択できるようにしてもよい。この構成は、ネック部分811aを部分的に表示するモードと全体的に表示するモードとの区別を示すフラグを図12のステップS4においてRAMに設定する一方、画像処理手段154がこのフラグの内容に応じた拡大率により運指指示画像81を生成する(ステップS5)ことによって実現される。なお、図15においてはネック部分811aを正面からみた例が示されているが、上記各実施形態と同様に、演奏者からみた視点や利用者により指定された視点の運指指示画像81も表示され得る。
(4)押弦ポインタ813や開放弦ポインタ833、ミュート弦ポインタ834といった各種のマークの態様が構造データ551およびモデルデータ552によって指定される構成も採用され得る。例えば、ギター構造データ551aおよびモデルデータ552のうち弦を表すデータとして、開放弦ポインタ833が付加された弦の構造および表面の態様を表すデータや、ミュート弦ポインタ834が付加された弦の構造および表面の態様を表すデータを用いてもよい。また、押弦ポインタ813の構造を構造データ551によって定義するとともにその表面の態様をモデルデータ552によって定義しておき、この構造データ551およびモデルデータ552に基づいて立体的な押弦ポインタ813の三次元画像を生成する構成も採用され得る。
(5)各コードについて表示される補助情報は上記各実施形態に示したものに限られない。例えば、各弦の番号が補助情報として各弦の端部近傍に配置される構成や、上記各実施形態に示した補助情報の一部が省略された構成も採用され得る。また、各補助情報を表示するか否かを利用者による入力装置20への操作に応じて変更する構成としてもよい。この構成においては、表示の有無が補助情報ごとに独立に選択される構成としてもよいし、全部または一部の補助情報について一括して選択される構成としてもよい。
(6)上記第2実施形態においては現コードの運指指示画像81aと次コードの運指指示画像81bとが表示される構成を例示したが、これ以降のコードの運指指示画像81がさらに表示される構成としてもよい。また、次コードの運指指示画像81bを表示するか否かを利用者による入力装置20への操作に応じて切り替える構成も採用され得る。すなわち、現コードの運指指示画像81のみを表示対象とするモードが選択されている場合には図2から図4に示した運指表示ウィンドウWを表示する一方、次コードの運指指示画像81も表示対象とするモードが選択されている場合には図13に示した運指表示ウィンドウWを表示するといった具合である。
(7)上記各実施形態においてはギターのコードを指示するための構成を例示したが、運指指示の対象となる弦楽器はウクレレなど他の弦楽器であってもよい。また、運指指示の対象となる楽器は弦楽器に限られない。例えば、ピアノなどの鍵盤楽器やトランペットなどの管楽器など各種の楽器の運指を利用者に指示するための装置としても本発明は適用され得る。すなわち、この構成においては、制御装置10が、プログラムを実行することにより、楽器を表す楽器画像と当該楽器を演奏する姿態の手指を表す透過画像とを含む運指指示画像を生成する画像生成手段15、および、この生成された運指指示画像を表示装置に表示させる表示制御手段16として機能する。この構成において、利用者に指示されるべき運指を指定するための構成としては、上記各実施形態と同様にコードを指定する構成としてもよいし、利用者に操作されるべき演奏操作子(例えば鍵盤楽器の鍵)を楽曲データに基づいて個別に指定する構成としてもよい。さらに、複数の演奏操作子のうち利用者によって操作されるべき演奏操作子にポインタ(上記各実施形態における押弦ポインタ813に相当する)が重ねられた運指指示画像を生成する構成も採用され得る。
本発明の第1実施形態に係る運指指示装置の構成を示すブロック図である。 不透過表示モードが選択されているときの運指表示ウィンドウの内容を示す図である。 透過表示モードが選択されているときの運指表示ウィンドウの内容を示す図である。 奏者視点モードが選択されているときの運指表示ウィンドウの内容を示す図である。 コード配列データの内容を示す図である。 ギター構造データの内容を示す図である。 手指構造データの具体例を示す図である。 構造参照テーブルの具体例を示す図である。 アニメーションデータの具体例を示す図である。 アニメーション参照テーブルの具体例を示す図である。 運指指示画像を生成する機能を説明するためのブロック図である。 本実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態における運指表示ウィンドウの内容を示す図である。 本発明の第3実施形態における表示例を示す図である。 変形例に係る運指表示ウィンドウの内容を示す図である。
符号の説明
100……運指指示装置、10……制御装置(カポ位置指定手段、視点指定手段、ポジション指定手段)、11……コード指定手段、111……コードデータ取得手段、112……タイミング制御手段、113……移調制御手段、15……画像生成手段、151……アニメーションデータ読込手段、152……構造データ読込手段、153……三次元画像生成手段、154……画像処理手段、16……表示制御手段、20……入力装置、30……音源(楽音発生手段)、31……スピーカ、40……表示装置、50……記憶装置、511……運指指示プログラム、532……コード配列データ、81……運指指示画像、81a……現コードの運指指示画像、81b……次コードの運指指示画像、811……楽器画像、812……運指画像、813……押弦ポインタ、831……コード名、832……フレット番号、833……開放弦ポインタ、834……ミュート弦ポインタ、871……ポジション切替ボタン、872……透過/不透過ボタン、873……視点切替ボタン、91……楽譜画像、911……ポインタ。

Claims (14)

  1. 楽器を表す楽器画像と前記楽器を演奏する姿態の手指を表す透過画像とを含む運指指示画像を生成する画像生成手段と、
    前記画像生成手段により生成された運指指示画像を表示装置に表示させる表示制御手段と
    を具備する運指指示装置。
  2. 前記画像生成手段は、前記楽器画像のうち操作されるべき演奏操作子に配置されたポインタをさらに含む運指指示画像を生成する
    請求項1に記載の運指指示装置。
  3. 弦楽器の複数のコードのうち何れかを指定するコード指定手段と、
    弦楽器を表す楽器画像と、前記楽器画像のうち前記コード指定手段によって指定されたコードを演奏するときに押弦されるべき位置に配置された押弦ポインタと、前記コード指定手段により指定されたコードを演奏する姿態の手指を表す透過画像とを含む運指指示画像を生成する画像生成手段と、
    前記画像生成手段により生成された運指指示画像を表示装置に表示させる表示制御手段と
    を具備する運指指示装置。
  4. 楽曲におけるコードの配列順を示すコード配列データを取得する取得手段を具備し、
    前記コード指定手段は、前記取得手段により取得されたコード配列データが示す順序にてコードを順次に指定する
    請求項3に記載の運指指示装置。
  5. 前記弦楽器のうちカポタストが装着されるべき位置を指定するカポ位置指定手段を具備し、
    前記コード指定手段は、前記コード配列データが示すコードを前記カポ位置指定手段により指定されたカポタストの位置に応じて移調したコードを指定する移調制御手段を有する
    請求項4に記載の運指指示装置。
  6. 前記コード指定手段は、楽曲における一のコードと、前記コード配列データが示す配列において当該一のコードの次にある他のコードとを指定し、
    前記画像生成手段は、前記一のコードに対応する運指指示画像と前記他のコードに対応する運指指示画像とを生成し、
    前記表示制御手段は、前記画像生成手段により生成された各運指指示画像を前記表示装置に表示させる
    請求項4に記載の運指指示装置。
  7. 楽曲データに基づいて楽音信号を出力する楽音発生手段を具備し、
    前記コード指定手段は、前記楽音発生手段による前記楽音信号の出力に同期してコードを順次に指定するタイミング制御手段を有する
    請求項4に記載の運指指示装置。
  8. 前記画像生成手段は、前記手指を表す透過画像を不透過画像に切り替える手段を有する
    請求項3に記載の運指指示装置。
  9. 前記運指指示画像における視点を指定する視点指定手段を具備し、
    前記画像生成手段は、前記弦楽器および前記手指を前記視点指定手段により指定された視点からみた前記運指指示画像を生成する
    請求項3に記載の運指指示装置。
  10. 前記画像生成手段は、前記コード指定手段により指定されたコードに関する補助情報を含む前記運指指示画像を生成する
    請求項3に記載の運指指示装置。
  11. 前記補助情報は、コード名、コードを演奏するときの開放弦を示す開放弦ポインタ、コードを演奏するときのミュート弦を示すミュート弦ポインタ、およびコードを演奏するときに押弦されるフレットの番号のうち少なくともひとつを含む
    請求項10に記載の運指指示装置。
  12. コードを演奏するときのポジションとしてハイポジションとローポジションの何れかを指定するポジション指定手段を具備し、
    前記画像生成手段は、前記コード指定手段により指定されたコードを前記ポジション指定手段により指定されたポジションにて演奏する姿態の手指を表す前記透過画像を生成する
    請求項3に記載の運指指示装置。
  13. コンピュータを、
    楽器を表す楽器画像と前記楽器を演奏する姿態の手指を表す透過画像とを含む運指指示画像を生成する画像生成手段、および、
    前記画像生成手段により生成された運指指示画像を表示装置に表示させる表示制御手段
    として機能させるためのプログラム。
  14. コンピュータを、
    弦楽器の複数のコードのうち何れかを指定するコード指定手段、
    弦楽器を表す楽器画像と、前記楽器画像のうち前記コード指定手段によって指定されたコードを演奏するときに押弦されるべき位置に配置された押弦ポインタと、前記コード指定手段により指定されたコードを演奏する姿態の手指を表す透過画像とを含む運指指示画像を生成する画像生成手段、および、
    前記画像生成手段により生成された運指指示画像を表示装置に表示させる表示制御手段
    として機能させるためのプログラム。
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