JP2005241659A - 角速度計測装置 - Google Patents

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Shiyougo Yoshino
彰悟 吉野
Mamoru Ishibe
護 石部
Tomio Shibano
富雄 柴野
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Abstract

【課題】 発振回路から出力される駆動信号の周波数を、角速度センサの固有振動数に一致させることにより、可動部を共振状態で振動させ、角速度の検出感度を向上させる。
【解決手段】 可動部28の振動方向への変位を変位検出部35,35で検出し、この信号を加算回路43によって加算信号VAとして乗算回路44に出力する。入力された加算信号VAに基づいて、乗算回路44、周波数制御回路45によって発振回路41から出力される駆動信号VDの周波数fを設定する。これにより、駆動信号VDと加算信号VA(変位信号)との位相差を90°に設定する。これにより、駆動信号VDの周波数fをフィードバック制御でき、可動部28を共振状態で振動させることができ、角速度の検出感度を向上できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば回転体の角速度を検出するのに用いて好適な角速度計測装置に関する。
一般に、角速度計測装置に用いられる角速度検出素子は、X軸,Y軸,Z軸の3軸方向において、可動部をある軸方向に、例えばX軸に対して一定の振動を与えた状態で、外部からZ軸周りの角速度を加えると、可動部にコリオリ力が作用して該可動部はX軸に直交したY軸方向に変位する。そして、このコリオリ力による可動部のY軸方向の変位を圧電抵抗、静電容量等の変化として検出することにより、角速度の大きさを検出するものである。
ここで、従来技術による角速度計測装置を、図16と図17に基づいて説明するに、角速度計測装置の本体をなす角速度検出素子について、特許文献1を例に挙げて示す。
特開平6−123632号公報
1は従来技術による角速度検出素子、2は該角速度検出素子1の本体をなす矩形状に形成された基板をそれぞれ示し、該基板2は例えば高抵抗なシリコン材料によって形成されている。
3,3は後述する可動部7を左,右両側で挟むように基板2に設けられた一対の振動用の固定部、4,4は可動部7を前,後両側(紙面上,下両側)で挟むように基板2上に設けられた一対の検出用の固定部をそれぞれ示し、該各固定部3には後述の固定側振動用電極5が一体形成され、該各固定部4には固定側検出用電極6が一体形成されている。
5,5は左,右に位置した一対の固定側振動用電極を示し、該各固定側振動用電極5は前記固定部3,3に対向した状態で配設され、4枚の電極板5A,5A,…を突出することにより、くし状に形成されている。
6,6は上,下に位置した一対の固定側検出用電極を示し、該各固定側検出用電極6は前記固定部4,4に対向した状態で配設され、4枚の電極板6A,6A,…を突出することにより、くし状に形成されている。
7は基板2上にP,B,Sb等がドーピングされた低抵抗なポリシリコンまたは単結晶シリコン等によって矩形状に形成された可動部を示し、該可動部7は、基板2の四隅に位置して該基板2上に設けられた4個の支持部8と、該各支持部8から中央部に向け、X軸と平行になる部分とY軸と平行になる部分を有するようにL字状に折曲して形成された4本の支持梁9とによって、前記基板2の表面から離間した状態で支持されている。
また、該可動部7は、L字状に形成された各支持梁9によって支持されているから、該各支持梁9のY軸に平行な部分を撓ませることにより可動部7はX軸方向に変位し、X軸に平行な部分を撓ませることにより可動部7はY軸方向に変位させることができ、該可動部7はX軸方向とY軸方向に変位可能となる。さらに、該可動部7の左,右両側面には前記固定側振動用電極5と噛合する後述の可動側振動用電極10が一体形成され、上,下両側面には前記固定側検出用電極6と噛合する可動側検出用電極11が一体形成されている。
10,10は一対の可動側振動用電極で、該各可動側振動用電極10は、前記各固定側振動用電極5の各電極板5Aと隙間をもって交互に対面するように、前記可動部7のX軸方向となる左,右両側面にくし状に配設された4枚の電極板10Aとからなる。
11,11は一対の可動側検出用電極で、該各可動側検出用電極11は、前記各固定側検出用電極6の各電極板6Aと隙間をもって交互に対面するように、前記可動部7のY軸方向となる上,下両側面にくし状に配設された4枚の電極板11Aとからなる。
12,12は振動発生部を示し、該各振動発生部12は固定側振動用電極5と可動側振動用電極10とから構成され、該固定側振動用電極5の各電極板5Aと可動側振動用電極10の各電極板10Aとの間にはそれぞれ等しい隙間が形成されている。
ここで、左,右に位置した固定側振動用電極5と可動側振動用電極10との間に逆位相となる周波数fの駆動信号を図示しない発振回路から印加すると、左,右に位置した各電極板5A,10A間には静電引力が交互に発生し、各振動発生部12で接近,離間を交互に繰り返す。これによって、可動部7はX軸をなす矢示a方向に振動する。
13,13は角速度検出部を示し、該各角速度検出部13は固定側検出用電極6と可動側検出用電極11とからなり、該固定側検出用電極6の各電極板6Aと可動側検出用電極11の各電極板11Aとの間にはそれぞれ等しい隙間が形成されている。また、該検出用電極6,11は検出用の平行平板コンデンサとして構成され、当該各角速度検出部13は各電極板6A,11A間の有効面積の変化を静電容量の変化として検出する。
このように構成される角速度検出素子1においては、各振動発生部12に逆位相となる周波数fの駆動信号を印加すると、各電極板5A,10A間には静電引力が左,右の振動発生部12,12に対して交互に作用し、可動部7はX軸となる矢示a方向に接近,離間を繰返して振動する。
このように、可動部7が振動した状態で、角速度検出素子1にZ軸周りの角速度Ωが加わると、Y軸方向にコリオリ力(慣性力)が発生し、可動部7はY軸方向に下記の数2に示すようなコリオリ力Fで変位する。
ここで、各振動発生部12によって可動部7をX軸方向に変位させる変位xとその速度Vは、次の数1のようになる。
Figure 2005241659
さらに、可動部7をX軸方向に変位x,速度Vで振動した状態で、Z軸周りに角速度Ωが加わると、数2のような、Y軸方向にコリオリ力Fが発生する。
Figure 2005241659
そして、可動部7は数2のコリオリ力FによってY軸方向に振動し、この可動部7の変位を、各角速度検出部13では可動側検出用電極11と固定側検出用電極6との間の静電容量の変化として検出し、Z軸周りの角速度Ωを検出することができる。
なお、各振動発生部12は、各電極板5Aからなる固定側振動用電極5と、各電極板10Aからなる可動側振動用電極10とから構成したから、振動用電極5,10間の対面する有効面積を大きく確保することができる。これにより、各振動発生部12に駆動信号を印加したときには、各電極板5A,10A間に発生する静電引力を大きくして可動部7を矢示a方向に大きく振動させる。
一方、各角速度検出部13は、各電極板6Aからなる固定側検出用電極6と、各電極板11Aからなる可動側検出用電極11とから構成したから、検出用電極6,11間の対面する有効面積を大きくできる。これにより、各角速度検出部13によってY軸方向への可動部7の変位を、各電極板6A,11A間の有効面積の変化による静電容量の変化として検出することができる。
さらに、角速度検出素子1では、数1,2から分かるように、コリオリ力Fは可動部7の速度Vに比例し、この速度Vは可動部7の振幅に比例する。このように、該可動部7の振動を大きくすれば当該角速度検出素子1の検出感度が高められることが分かる。このため、従来技術による角速度検出装置では、発振回路から出力される駆動信号の周波数fを、角速度検出素子1の固有振動数に合わせ、可動部7を共振状態で振動させるようにしている。
ところが、従来技術による角速度検出素子1は、前述した如く複雑な形状となっているため、製造される個々の角速度検出素子1の固有振動数は、製造誤差等により同じ値に設定することはできない。このため、角速度検出素子1と発振回路とを接続するときに、該発振回路から出力される駆動信号の周波数を、角速度検出素子1の固有振動数に調整する作業が個々に必要であった。
さらに、従来技術による角速度計測装置では、角速度検出素子1の固有振動数と発振手段から出力される周波数とを一致させたとしても、経時劣化等によって角速度検出素子1の固有振動数が変化した場合には、当該角速度計測装置による検出感度が著しく低下するという問題がある。
本発明は、上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明は可動部の固有振動数と発振手段から出力される駆動信号の周波数とをフィードバック制御によって合わせることにより、可動部を常に共振状態で振動させることのできる角速度計測装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明による角速度計測装置は、図1の機能ブロック図に示すように、固定部に対して可動部を一方向の振動を与えている状態で、外部から角速度が加えられたときに可動部の振動方向と直交方向の変位を静電容量の変化として検出する角速度検出素子101と、該角速度検出素子101の可動部に一方向の振動を与えるために、制御信号に対応した周波数を有する駆動信号を出力する発振手段102と、該発振手段102によって前記角速度検出素子101の可動部に一方向の振動を与えている状態で、該角速度検出素子101に生じる静電容量の変化に基づいて前記可動部の変位を演算する変位演算手段103と、前記角速度検出素子101に角速度が作用したときに、該角速度検出素子101に生じる静電容量の変化に基づいて前記可動部に加わる角速度の大きさを演算する角速度演算手段104と、前記変位演算手段103から出力される変位信号と前記発振手段102から出力される駆動信号との位相差を算出するために該変位信号と駆動信号とを乗算する乗算手段105と、該乗算手段105から出力される乗算信号が入力されることにより、前記発振手段102から出力される駆動信号と前記変位演算手段103から出力される変位信号との位相が90度ずれるように、駆動信号の周波数を制御するための制御信号を出力する周波数制御手段106とから構成している。
請求項2の発明では、発振手段102を、周波数制御手段106から出力される制御信号を受けて、角速度検出素子101に出力される駆動信号の周波数を変化させる電圧制御発振回路により構成し、周波数制御手段106を、乗算手段105から出力される乗算信号を積分する積分回路と、該積分回路から出力される積分信号が零か否かを判定し、積分信号が零となるときには駆動信号と変位信号との位相が90度ずれるように予め設定された基準電圧を制御信号として設定し、積分信号が零以外のときには積分信号と前記基準電圧との加減算を行ってこの値を制御信号として設定する制御信号設定回路とから構成している。
請求項3の発明では、変位演算手段103を、左,右方向の一方の固定部と可動部との間に生じる静電容量と、他方の固定部と可動部との間に生じる静電容量とを加算することにより、前記各変位検出部から出力される変位信号のみを出力する加算回路により構成し、角速度検出素子101を、左,右方向の一方の固定部と可動部との間に生じる静電容量と、他方の固定部と可動部との間に生じる静電容量とを減算することにより、前記各角速度検出部から出力される角速度信号のみを出力する減算回路により構成している。
請求項1の発明によれば、角速度検出素子101の可動部は、発振手段102から出力される駆動信号によって一方向に振動する。このとき、角速度検出素子101に角速度が作用すると、可動部はコリオリ力によって直交方向に変位する。そして、角速度演算手段104では、角速度検出素子101から出力される可動部の直交方向の変位による静電容量の変化を角速度信号として演算する。
一方、変位演算手段103では、角速度検出素子101に生じる可動部の一方向への振動による変位を静電容量の変化から検出する。また、乗算手段105では、変位演算手段103から出力される変位信号と発振手段102から出力される駆動信号とを乗算することによって、各信号の位相差を乗算信号として算出する。さらに、周波数制御手段106では、乗算手段105から出力される乗算信号を受けて、駆動信号に対し変位信号の位相が90度ずれるように、発振手段102から出力される駆動信号の周波数を制御する。
これにより、周波数制御手段106によって、駆動信号と変位信号との位相差が90°となるようにフィードバック制御を行うことができ、変位演算手段から出力される変位信号と発振手段から出力される駆動信号の位相差を90度に自動的に設定することができる。このため、発振手段102から出力される駆動信号の周波数を、角速度検出素子101の固有振動数に対応させることができ、該角速度検出素子101の可動部を共振状態で振動させることができる。
この結果、角速度検出素子では、可動部の振動を大きくでき、角速度検出素子に加わる角速度の検出感度を高めることができる。また、角速度検出素子が経時劣化によって固有振動数が変化した場合でも、その振動数に発振手段から出力される駆動信号の周波数を合わせることができ、当該角速度計測装置の信頼性を高めることができる。しかも、角速度検出素子と周辺機器とを接続する組立作業時においても、発振手段の周波数調整作業を省略でき、作業効率を高めることができる。
請求項2の発明によれば、積分回路では乗算手段105から出力される乗算信号を直流に変換し、制御信号設定回路によって設定される制御信号は、積分信号が零であるときには、電圧制御発振回路に入力される制御信号を駆動信号と変位信号が90度ずれるように予め設定された基準電圧に設定し、積分信号が零以外であるときには、制御信号を積分信号と基準電圧との加減算によって設定する。これにより、発振手段102から出力される駆動信号の周波数を、該駆動信号と変位信号との位相が90度ずれるように設定できるから、発振手段102から出力される駆動信号の周波数と角速度検出素子101の固有振動数とをフィードバック制御によって一致させることができ、該角速度検出素子101の可動部を常に共振状態で振動させることができる。
請求項3の発明によれば、変位演算手段を加算回路により構成し、角速度演算手段を減算回路により構成し、しかも変位検出部と角速度検出部は、可動部に対してそれぞれ対をなして形成したから、角速度演算手段では変位検出部の各角速度信号のみを演算し、変位演算手段では変位検出部の各変位信号のみを演算することにより、角速度信号と変位信号とを別個に検出することができる。
以下、本発明による実施の形態を、図2ないし図15の添付図面に従って詳細に説明する。なお、実施の形態では前述した従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
21は本発明の実施の形態による角速度計測装置、該角速度計測装置21は、後述する角速度検出素子22と、該角速度検出素子22を制御するための後述する発振回路41〜周波数制御回路45とから構成されている。
まず、図3ないし図6により、実施の形態に用いる角速度検出素子について説明する。
22は角速度検出素子、23は該角速度検出素子22の本体をなす矩形状な基板を示し、該基板23は高抵抗なシリコン材料によって形成されている。
24,24は後述する可動部28を左,右両側で挟むように基板23上に設けられた一対の振動用の固定部、25,25は可動部28を前,後両側(紙面上,下両側)で挟むように基板23上に設けられた一対の検出用の固定部をそれぞれ示し、該各検出用の固定部25にはX軸方向の延びる基部25Aが形成されている。また、該各固定部24には、後述の固定側くし状電極26が一体形成され、該各固定部25の基部25Aには、固定側アンテナ状電極27が一体形成されている。
26,26は固定側くし状電極を示し、該固定側くし状電極26は基板23の左,右に位置した振動用の固定部24,24に設けられた複数枚の電極板26Aとからなっている。
27,27,…は固定側アンテナ状電極群を構成する多数個の固定側アンテナ状電極を示し、該各固定側アンテナ状電極27は前記基部25Aの長手方向に所定間隔毎に形成され、該各固定側アンテナ状電極27はY軸方向に延びる支柱27Aと、該支柱27Aの左,右両側に列設された複数枚の電極板27Bとからなる。なお、基部25Aの左側端部に設けられた固定側アンテナ状電極27においては、支柱27Aの右片側にのみ各電極板27Bが形成されている。
28は可動部で、該可動部28は基板23上に低抵抗なポリシリコンまたは単結晶シリコン等によって略H型に形成され、該可動部28は、基板23の四隅に位置して該基板23上に固着された4個の支持部29と、該各支持部29から略コ字状に折曲して形成された4本の支持梁30によって支持されている。また、該可動部28は、各支持梁30によって一方向となるX軸,直交方向となるY軸方向に変位可能に支持され、前記基板23の表面から離間した状態で支持されている。
また、前記可動部28は、Y軸方向に伸長しその先端側に前記各支持梁30が固着された2本の棒状体28A,28Aと、X軸方向に伸長し、該各棒状体28Aの中間部で連結する連結部28Bとから構成されている。また、該可動部28の各棒状体28Aの外側には前記固定側くし状電極26と噛合する後述の可動側くし状電極31,31が一体形成され、連結部28Bの両側には前記固定側アンテナ状電極27に噛合する複数個の可動側アンテナ状電極32が一体形成されている。
31,31は可動側くし状電極を示し、該各可動側くし状電極31は前記可動部28の棒状体28A,28AからX軸方向外側に向け、前記固定側くし状電極26の各電極板26Aと対向するように形成された複数の電極板31Aとからなる。
32,32,…は可動側アンテナ状電極群を構成する多数個の可動側アンテナ状電極を示し、該各可動側アンテナ状電極32は、前記固定側アンテナ状電極27と対向するように、前記可動部28の連結部28Bの両側に位置し、所定間隔毎にY軸方向に向けて延びる支柱32Aと、該支柱32Aの左,右両側に列設された複数枚の電極板32Bとからなる。なお、連結部28Bの右側端部に設けられた可動側アンテナ状電極32においては、支柱32Aの左片側にのみ各電極板32Bが形成されている。
33,33は振動発生部を示し、該各振動発生部33は固定側くし状電極26と可動側くし状電極31とから構成され、図3に示すように、該固定側くし状電極26の各電極板26Aと可動側くし状電極31の各電極板31Aとの間にはそれぞれ等しい隙間が形成されている。ここで、固定側くし状電極26と可動側くし状電極31との間に逆位相となる周波数fの駆動信号VDを後述する発振回路41から印加すると、各電極板26A,31A間には静電引力が交互に発生し、可動部28を矢示a方向に振動させる。
34,34は角速度検出部を示し、該各角速度検出部34は、可動部28の各棒状体28Aと連結部28Bとの間の空隙領域に形成され、固定側アンテナ状電極群を構成する複数個の固定側アンテナ状電極27と可動側アンテナ状電極群を構成する複数個の可動側アンテナ状電極32とから構成されている。
また、該各角速度検出部34は、初期時においては図4に示す状態にあり、固定側アンテナ状電極27を構成する電極板27Bと可動側アンテナ状電極32を構成する電極板32Bとを交互に対面させるとき、隣合う電極板27B,32Bの初期時の有効面積はS0となり、初期時の離間寸法は、隙間の狭い離間寸法d0と隙間の広い離間寸法d0′とが交互に位置した状態にある。この場合、連結部28Bを挟んで上,下両側で、離間寸法d0,d0′の離間関係は線対称になっている。
このため、初期時において、隙間の狭い離間寸法d0による平行平板コンデンサの静電容量C0と、同じく初期時において隙間の広い離間寸法d0′による平行平板コンデンサの静電容量C0′との関係は、下記数3のようになる。
Figure 2005241659
このため、角速度検出部34が作動していない初期時には、隙間の狭い離間寸法d0側のみが平行平板コンデンサとして構成されている。この結果、角速度検出素子22に外力が作動したときには、可動部28のY軸方向の変位を、隙間の狭い方の離間寸法d0による静電容量の変化として検出する。
35,35は変位検出部を示し、該各変位検出部35は、前記各角速度検出部34のうち、基部25Aの左側端部に位置した固定側アンテナ状電極27と、連結部28Bの左側端部に位置した可動側アンテナ状電極32とから構成され、後述するような検出動作によって、可動部28のa方向への変位を検出すると共に、該変位検出部35は可動部28のF方向への変位を検出する角速度検出部34も兼ねている。
ここで、図4ないし図6に基づいて、前述した各角速度検出部34と各変位検出部35の検出動作について説明する。
まず、各振動発生部33に駆動信号VDが印加されていない初期時には、図4に示すように、各角速度検出部34の隣合う電極板27B,32Bとの有効面積はS0となり、隣合う電極板27B,32Bの離間寸法は、隙間の狭い離間寸法d0と隙間の広い離間寸法d0′が交互に配置されている。
この状態で、図5に示すように各振動発生部33に駆動信号VDを印加すると、可動部28はX軸方向となる矢示a方向に振動する。このとき、各角速度検出部34の隣合う電極板27B,32Bの離間寸法d0,d0′は変化せず、有効面積S0のみが変化することになる。
ここで、角速度検出部34のうち、1個の固定側アンテナ状電極27に注目すると、支柱27Aの左,右に位置した各電極板27Bでは、該各電極板27Bが対面する可動側アンテナ状電極32側の各電極板32Bの有効面積S0は、支柱32Aの右側では変化面積ΔS0だけ小さくなり、左側では変化面積ΔS0だけ大きくなっている。
このため、支柱27Aの左,右における静電容量Cは、一方では変化容量(−ΔC1)となり、他方では変化容量(+ΔC1)となって、1個の固定側アンテナ状電極27においてそれぞれ相殺されることになる。この結果、各固定部25と可動部28との間で検出される各角速度検出部34による角速度信号は、可動部28のa方向の振動による変位は検出していない。
一方、各変位検出部35についてみると、該各変位検出部35は、左側に位置した固定側アンテナ状電極27と可動側アンテナ状電極32によって形成されているから、図5のように矢示a方向に可動部28が変位した場合には、連結部28Bに対して上,下に位置した変位検出部35から出力される変位信号は、どちらも有効面積S0が変化面積ΔS0だけ減少した変化容量(−ΔC2)として検出される。これにより、各変位検出部35から出力される変位信号を後述する加算回路43で加算することにより、(2×−ΔC2)の変位信号を検出することができる。
さらに、角速度検出素子22に外力が作用した作動時には、図6に示すように、可動部28がF方向に変位すると、各角速度検出部34の隣合う電極板27B,32Bの有効面積S0は変化せず、隙間の狭い離間寸法d0のみを用いて、検出動作を行う。
ここで、連結部28Bに対して上,下に位置した角速度検出部34についてみると、まず上側の角速度検出部34では、電極板27B,32B間の離間寸法d0が変化寸法Δd0だけ大きくなり、変化容量(−ΔC3)の変位信号を出力する。一方、下側の角速度検出部34では、電極板27B,32B間の離間寸法d0が変化寸法Δd0だけ小さくなり、変化容量(+ΔC3)の角速度信号を出力する。このため、各角速度検出部34から出力される角速度信号を後述する減算回路42で差算することにより、(2×−ΔC3)の変位信号を検出することができる。なお、各変位検出部35においては、角速度検出部34と同様に動作する。
かくして、角速度検出素子22においては、前述した如く、可動部28の矢示a方向の振動は、各変位検出部35によって検出し、矢示F方向の変位は、各角速度検出部34によって検出することができる。さらに、角速度検出素子22から出力される信号は、上側の固定部25と可動部28との間の静電容量の変化を上側の検出信号Vinとして検出し、下側の固定部25と可動部28との間の静電容量の変化を下側の検出信号Vinとなる。
さらに、前述した変位検出部35による検出動作について、図7ないし図9を参照しつつ、より具体的に説明する。
図7は変位検出部35を拡大したもので、便宜上、固定側アンテナ状電極27の電極板27Bと可動側アンテナ状電極32の電極板32Bとが重なる長さをL0、また長さL0方向の変化長さをΔL0、変位振幅をΔLとし、電極板27Bと電極板32Bとの隙間の狭い離間寸法をd0、また離間寸法d0の変化寸法をΔd0、変位振幅をΔdとする。さらに、可動側アンテナ状電極32の電極板32Bの高さ寸法をW、可動部28に印加される駆動信号VDの角速度をωとし、可動部28雰囲気の誘電率をεとする。
ここで、変位長さΔL0と変位振幅ΔLとの関係、変化寸法Δd0と変位振幅Δdとの関係は、数4となる。
Figure 2005241659
また、前述した有効面積S0と長さL0との関係、変化面積ΔS0と変化長さΔL0との関係は、数5となる。
Figure 2005241659
さらに、連結部28Bに対して上側に位置した変位検出部35から出力される静電容量Cuを算出すると数6となる。
Figure 2005241659
また、連結部28Bに対して下側に位置した変位検出部35から出力される静電容量Cdを算出すると数7のようになる。
Figure 2005241659
そして、前記数6,7の分母は、可動部28の矢示F方向への振動による離間寸法d0の変化を示し、分子は、可動部28の矢示a方向への振動による長さL0の変化に伴う有効面積S0の変化を示している。また、前記数6,7により、静電容量Cu,Cdを加算すると可動部28が矢示a方向に振動するときの静電容量が求まり、静電容量Cu,Cdを減算すると可動部28が矢示F方向に振動するときの静電容量が求まる。
また、実施の形態では、後述する周辺回路により、可動部28は矢示a方向に大きく共振状態で振動するようにしているから、可動部28は駆動信号VDに対して90度位相のずれた矢示F方向の振動を行っている。
ここで、静電容量Cu,Cdを加算した加算容量CAは数8のようになる。
Figure 2005241659
また、前記離間寸法d0は、コリオリ力の作用による変位振幅Δdは十分小さく設定され、d0≫Δdとなるから、Δdを無視することができる。よって、前記数8は数9となる。
Figure 2005241659
また、静電容量Cu,Cdを減算した減算容量CSは数10となる。
Figure 2005241659
ここで、前記離間寸法d0は、コリオリ力の作用による変位振幅Δdは十分小さく設定され、d0≫Δdとなるから、Δdを無視することができる。よって、前記数10は数11なる。
Figure 2005241659
例えば、Z軸周りに角速度Ωが作用していないときには、F方向の変化寸法Δd0は0であるから、静電容量Cu,Cdを加算した加算容量CAは、前記数9に示すように、静電容量2C0を中心とした振幅が(2εWΔL/d0)の振動を行う(図8の(a)参照)。
一方、静電容量Cu,Cdを減算した減算容量CSは、前記数11に示すように、その値は0となる(図8の(b)参照)。
また、Z軸周りに角速度Ωが作用したときには、可動部28はF方向に変化寸法Δd0となる振動を行う。そこで、加算容量CAは、前記数9に示すように、この変位振幅Δdが含まれていないから、角速度Ωが作用していないときと同じ波形(図9の(a)参照)を得る。
一方、減算容量CSは、前記数11に示すように、この変位振幅Δdが含まれているから、0を中心とした振幅が(2εWL0Δd/d02)の振動を行う(図9の(b)参照)。
このように、数9の加算容量CAと数11の減算容量CSの波形を図示すると、図9に示すようになり、減算容量CSの波形は加算容量CAの波形に対して90°ずれたものとなる。また、減算容量CSを、加算容量CAに対して90°シフトした検波参照信号(図9の(c)参照)で検波、積分することにより、図9の(d)に示すように、角速度に比例したコリオリ成分のみを検出することができる。このコリオリ成分は回路によって増幅され出力される。
このように、実施の形態に用いられる角速度検出素子22では、上,下に位置した変位検出部35により、可動部28のa方向の変位と、F方向の変位を別個に検出することができる。
次に、図2に基づき周辺回路について説明する。
41は発振手段をなす発振回路を示し、該発振回路41は後述する制御信号VCを受けて出力する駆動信号VDの周波数fを変化させる電圧制御発振回路(所謂、VCO)によって構成されている。そして、該発振回路41は、前記角速度検出素子22の各振動発生部33に駆動信号VDを出力する。
42は角速度演算手段をなす減算回路で、該減算回路42は角速度検出素子22から出力される各検出信号Vinを減算することにより、前述した如く、検出信号Vin中に含まれる角速度検出部34の角速度信号のみを減算信号VSとして出力する。なお、この減算信号VSは各角速度検出部34から出力される角速度信号を2倍にした値となっている。
43は振動演算手段をなす加算回路で、該加算回路43は角速度検出素子22から出力される各検出信号Vinを加算することにより、前述した如く、検出信号Vin中に含まれる変位検出部35の変位信号のみを加算信号VAとして出力する。なお、この加算信号VAは各変位検出部35から出力される変位信号を2倍にした値となっている。
44は乗算手段をなす乗算回路で、該乗算回路44は加算回路43から出力される加算信号VAと発振回路41から出力される駆動信号VDとを乗算した乗算信号VMを出力するもので、該乗算信号VMは、加算信号VAと駆動信号VDとの位相差を表している。
なお、角速度検出素子22の出力側には、FET等の半導体素子からなるC−V変換回路(図示せず)が接続されている。
45は周波数制御手段としての周波数制御回路で、該周波数制御回路45は、乗算回路44から出力される乗算信号VMを積分する積分回路46と、該積分回路46から出力される積分信号VIを受けて、制御信号VCを設定する制御信号設定回路47とからなる。
ここで、前記制御信号設定回路47は、積分信号VIが零か否かを判定し、積分信号VIが零となるときには、可動部28が共振するように予め設定された基準電圧V0を制御信号VCとして設定し、積分信号VIが零以外のときには積分信号VIと基準電圧V0との加減算を行ってこの値を制御信号VCとして設定するものである(図10中のステップ9〜12参照)。
48は前記基準電圧V0を発生する基準電源であり、該基準電源48は基準電圧V0を出力する。ここで、この基準電圧V0は、予め計算によって設定されるもので、この基準電圧V0を制御信号VCとして発振回路41に入力した場合には該発振回路41からは周波数fの駆動信号VDを発生する。この駆動信号VDで可動部28を振動させることにより、該可動部28は、計算上において駆動信号VDから90度ずれた振動、即ち共振を行うようになっている。
ここで、駆動信号VDと加算信号VAとを数12のように仮定する。
Figure 2005241659
また、乗算回路44から出力される乗算信号VMは数13のようになる。
Figure 2005241659
ここで、可動部28を共振させるためには、従来技術で述べたように、駆動信号VDに対して変位信号(加算信号VA)の位相が90度ずれているから、φ=−90°となり、数13は数14のように書換えられる。
Figure 2005241659
さらに、位相がφ(−90度)からρだけずれているときには、数15のようになる。
Figure 2005241659
このように、角速度検出素子22の可動部28が共振状態にあるとき、即ち駆動信号VDと変位信号(加算信号VA)とのずれが−90度のときには、数14からも分かるように、乗算信号VMには直流分の変化はない。しかし、共振状態からずれたときには、数15に示すように、乗算信号VMには定数VDCの直流分が減算または加算されることになる。
本発明に係る実施の形態では、この点に着目し、発振回路41から出力される駆動信号VDの周波数fを、駆動信号VDと変位信号(加算信号VA)との位相差を90度に合わせるように駆動信号VDの周波数fを調整し、可動部28を共振状態で振動させるようにしたものである。
実施の形態による角速度計測装置は、上述の如き構成を有するもので、角速度検出素子22の基本的作動等については従来技術によるものと格別差異はない。
次に、角速度計測装置21の動作を、図10の動作フローチャート、図11ないし図13に示す特性線に基づいて説明する。
まず、ステップ1では、発振回路41から出力される駆動信号VDの周波数fを設定するための、制御信号VCを基準電圧V0に設定する。
ステップ2では、発振回路41から周波数fの駆動信号VDを角速度検出素子22の各振動発生部33に出力し、ステップ3では、周波数fで可動部28を矢示a方向に振動させる。
このように可動部28を矢示a方向に振動させた状態で、角速度検出素子22にZ軸周りの角速度Ωが作用すると、可動部28はコリオリ力を受けて矢示F方向に変位する。
次に、ステップ4では、角速度検出素子22の可動部28に対して上,下に位置した角速度検出部34(変位検出部35)から出力される検出信号Vinを読込み、ステップ5では、読込んだ各検出信号Vinを減算回路42に入力することにより、該減算回路42からは可動部28のF方向への変位のみを示す減算信号VS(角速度信号)を出力する。
ここで、減算信号VSは、可動部28のコリオリ力によるF方向の変位のみを検出しているもので、角速度検出素子22に加わる角速度Ωの大きさを示したものである。
さらに、ステップ6では、読込んだ各検出信号Vinを加算回路43に入力することにより、該加算回路43からは可動部28のa方向への振動のみを示す加算信号VA(変位信号)を出力する。
ステップ7では、乗算回路44によって加算信号VAと駆動信号VDを乗算して乗算信号VMを算出し、ステップ8では、積分回路46によってこの乗算信号VMを積分し、積分信号VIを得る。
さらに、ステップ9では、積分信号VIが零か否かを判定し、「YES」と判定した場合には、加算信号VAと駆動信号VDとの位相差が−90度であり、可動部28が共振状態で振動しているから、ステップ2に戻り、制御信号VCを基準電圧V0に設定した処理を行う。
一方、ステップ9で「NO」と判定した場合には、加算信号VAと駆動信号VDとの位相差が−90度よりもずれ、可動部28は共振状態からずれた振動を行っているから、ステップ10に移る。
ステップ10では、積分信号VIが零より大きいか否かを判定し、「NO」と判定した場合には、位相差が−90度よりも進んでいるから、ステップ11のように、制御信号VCを(V0+VI)として設定し、ステップ2に戻り、制御信号VCを(V0+VI)に設定した処理を行う(図12参照)。
また、ステップ10で「YES」と判定した場合には、位相差が−90度よりも遅れているから、ステップ12のように、制御信号VCを(V0−VI)として設定し、ステップ2に戻り、制御信号VCを(V0−VI)に設定した処理を行う(図13参照)。
このように、本実施の形態による角速度計測装置21では、発振回路41から出力される駆動信号VDと加算回路43から出力される加算信号VA(変位信号)を乗算回路44で乗算することにより、駆動信号VDと加算信号VAとの位相差に対応した乗算信号VMを求める。そして、周波数制御回路45では、この乗算信号VMを積分回路46で積分し、積分した積分信号VIを制御信号設定回路47で零か否かを判定する。
これにより、駆動信号VDと加算信号VAとの位相差が−90度になっているか否かを判定し、角速度検出素子22の可動部28が共振状態で振動しているか否かを判定する。ここで、可動部28が共振状態で振動していない場合には、制御信号設定回路47によって共振状態で振動するような制御信号VCを設定する。前記発振回路41では、この制御信号VCを受けて、駆動信号VDの周波数fを調整し、該周波数fを角速度検出素子22の固有振動数に自動的に合わせるようにしている。
この結果、角速度検出素子22では、可動部28を共振状態で振動させることができ、該可動部28のa方向の振動を大きくでき、当該角速度計測装置21の検出感度を高めることができる。
しかも、経時劣化等により角速度検出素子22の固有振動数が変化した場合であっても、駆動信号VDの周波数fをフィードバック制御することにより、常に可動部28を共振状態で振動させることができ、当該角速度計測装置21の信頼性を高めることができる。
さらに、実施の形態では、発振回路41の周波数調整を自動的に行うことができるから、従来の角速度計測装置では、角速度検出素子と周辺回路とを接続する組立時に必要であった発振回路の周波数調整作業を廃止することができ、組立作業の作業効率を高めることができる。
また、実施の形態による角速度計測装置21では、周辺回路に温度変化や経時劣化が発生しても、駆動信号VDの周波数および振幅、周波数あるいは振幅のみをフィードバック制御することにより、周辺回路の感度を一定にすることができ、当該角速度計測装置21の信頼性を高めることができる。
かくして、実施の形態では、発振回路41から角速度検出素子22の振動発生部33,33に出力される駆動信号VDの周波数fを、前述した如くにフィードバック制御することにより、駆動信号VDの周波数fを角速度検出素子22の固有振動数に設定することができる。この結果、角速度検出素子22の可動部28を常に共振状態で矢示a方向に大きく振動させることができ、該角速度検出素子22の検出感度を高めることができる。
なお、前記実施の形態では、角速度検出部34に変位検出部35を含むように形成したが、本発明はこれに限らず、角速度検出部34と変位検出部35とを別個に形成しても、一体形成してもよい。例えば、図14の第1の変形例に示すように、角速度検出部34′(変位検出部35′)は、支柱32A′(27A′)の片側にのみ複数枚の電極板32B′(27B′)を設けた楔状電極をそれぞれ形成するようにすればよい。
また、図15に示す第2の変形例のように、固定部25の基部25Aを角速度検出部34′と変位検出部35′とに分かれるように基部25A1と基部25A2とに分離し、それぞれ別個の周辺回路で信号処理を行うようにしてもよい。この場合、周辺回路の特性が揃うように調整しておけばよい。
さらに、発振回路41から出力される駆動信号VDは正弦波として示したが、矩形波を駆動信号VDとして発生するものでもよく、要は発振回路41を電圧制御発振回路によって構成すればよい。
本発明の構成を示す機能ブロック図である。 本発明に係る実施の形態による角速度計測装置を示す回路構成図である。 角速度検出素子の構造を示す平面図である。 角速度検出素子の角速度検出部と変位検出部を拡大して示す平面図である。 可動部が矢示a方向に振動したときの状態を示す平面図である。 可動部が矢示F方向に振動したときの状態を示す平面図である。 変位検出部を拡大して示す斜視図である。 可動部が矢示a方向にのみ振動しているときに、変位検出部によって検出される加算容量と減算容量を示す特性線図である。 可動部が矢示a方向と矢示F方向に振動しているときに、変位検出部によって検出される加算容量、減算容量、検波参照信号、コリオリ成分を示す特性線図である。 角速度計測装置の動作を示す流れ図である。 可動部が共振状態にあるときの、発振回路、加算回路、減算回路、乗算回路、積分回路、制御信号設定回路から出力される波形を示す特性線図である。 可動部が共振状態からずれているときの、発振回路、加算回路、減算回路、乗算回路、積分回路、制御信号設定回路から出力される波形を示す特性線図である。 可動部が共振状態からずれているときの、発振回路、加算回路、減算回路、乗算回路、積分回路、制御信号設定回路から出力される波形を示す特性線図である。 第1の変形例による角速度検出素子を示す図4と同様位置からみた平面図である。 第2の変形例による角速度検出素子を示す図4と同様位置からみた平面図である。 従来技術による角速度検出素子の構造を示す斜視図である。 従来技術による角速度検出素子を示す図16の平面図である。
符号の説明
21 角速度計測装置
22 角速度検出素子
23 基板
24 振動用の固定部
25 検出用の固定部
26 固定側くし状電極
26A,27B,31A,32B,27B′,32B′ 電極板
27,27′ 固定側アンテナ状電極
27A,32A,27A′,32A′ 支柱
28 可動部
31 可動側くし状電極
32,32′ 可動側アンテナ状電極
33 振動発生部
34,34′ 角速度検出部
35,35′ 変位検出部
41 発振回路(発振手段)
42 減算回路(角速度演算手段)
43 加算回路(変位演算手段)
44 乗算回路(乗算手段)
45 周波数制御回路(周波数制御手段)
46 積分回路
47 制御信号設定回路
48 基準電源

Claims (3)

  1. 固定部に対して可動部を一方向の振動を与えている状態で、外部から角速度が加えられたときに可動部の振動方向と直交方向の変位を静電容量の変化として検出する角速度検出素子と、
    該角速度検出素子の可動部に一方向の振動を与えるために、制御信号に対応した周波数を有する駆動信号を出力する発振手段と、
    該発振手段によって前記角速度検出素子の可動部に一方向の振動を与えている状態で、該角速度検出素子に生じる静電容量の変化に基づいて前記可動部の変位を演算する変位演算手段と、
    前記角速度検出素子に角速度が作用したときに、該角速度検出素子に生じる静電容量の変化に基づいて前記可動部に加わる角速度の大きさを演算する角速度演算手段と、
    前記変位演算手段から出力される変位信号と前記発振手段から出力される駆動信号との位相差を算出するために、該変位信号と駆動信号とを乗算する乗算手段と、
    該乗算手段から出力される乗算信号が入力されることにより、前記発振手段から出力される駆動信号と前記変位演算手段から出力される変位信号との位相が90度ずれるように、駆動信号の周波数を制御するための制御信号を出力する周波数制御手段とから構成してなる角速度計測装置。
  2. 前記発振手段は、前記周波数制御手段から出力される制御信号を受けて、前記角速度検出素子に出力される駆動信号の周波数を変化させる電圧制御発振回路により構成し、
    前記周波数制御手段は、前記乗算手段から出力される乗算信号を積分する積分回路と、該積分回路から出力される積分信号が零か否かを判定し、積分信号が零となるときには駆動信号と変位信号との位相が90度ずれるように予め設定された基準電圧を制御信号として設定し、積分信号が零以外のときには積分信号と前記基準電圧との加減算を行ってこの値を制御信号として設定する制御信号設定回路とから構成してなる請求項1に記載の角速度計測装置。
  3. 前記変位演算手段は、左,右方向の一方の固定部と可動部との間に生じる静電容量と、他方の固定部と可動部との間に生じる静電容量とを加算することにより、前記各変位検出部から出力される変位信号のみを出力する加算回路により構成し、
    前記角速度演算手段は、左,右方向の一方の固定部と可動部との間に生じる静電容量と、他方の固定部と可動部との間に生じる静電容量とを減算することにより、前記各角速度検出部から出力される角速度信号のみを出力する減算回路により構成してなる請求項1または2に記載の角速度計測装置。
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