JP2005241318A - テーブルドリブン方式による託送料金管理システム - Google Patents

テーブルドリブン方式による託送料金管理システム Download PDF

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JP2005241318A JP2004048954A JP2004048954A JP2005241318A JP 2005241318 A JP2005241318 A JP 2005241318A JP 2004048954 A JP2004048954 A JP 2004048954A JP 2004048954 A JP2004048954 A JP 2004048954A JP 2005241318 A JP2005241318 A JP 2005241318A
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Abstract

【課題】
託送料金計算のプログラムを作成するには、専門的な技術を要するほか、計算ロジックの検証に時間がかかるという課題があった。また、開発期間に比例したコストが発生し、送電サービスの料金水準の低下が難しいという課題があった。
【解決手段】
託送料金を管理するコンピュータシステムにおいて、一定の時間帯毎の託送電力量を測定する手段又はこのデータを入力する手段と、実際の託送電力量を基に託送料金計算プログラムを呼び出して託送料金を計算する手段又は、料金単価を引数として託送料金を計算する関数を託送料金計算マスターテーブルの指示順序に実行することによって託送料金計算する手段とを組み合わせて構成する。
【効果】
本発明によれば、託送料金計算システムにおける託送料金計算を正確に実行できるように手続きを作成し、計算ロジックの検証にかかる時間を短縮し、託送サービス業務を廉価に実現する技術を提供する効果がある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、託送料金を管理する託送料金管理システムにおいて、様々な電力供給メニューに対応した託送料金の計算を行う託送料金管理システムに関するものである。
近年、電力事業の規制緩和が進展し、電力会社の発電・販売部門に当る電力供給サービス事業に対しては,新規参入が認められる一方、独占事業として位置付けられる送配電部門は、業務の公平性と透明性が求められる。
一方、電力会社の発電・販売部門は、規制緩和により、他の特定規模電気事業者等と競争することになり、需要家の規模や電力の利用形態に合わせて、様々な料金メニューを導入するようになり、電力料金メニューの多様化が進展している。
これに従って、送配電サービス部門の提供する託送サービスに関しても、一律の料金体系に留まらず、料金メニューの多様化が、必要になってきている。
従って、託送料金管理システムでは、様々な料金メニューに対応した託送料金メニューへの柔軟な対応が要請される。
従来の託送料金管理システムは、表計算ソフトを用いて簡単に実施されている。従って、託送電力量のようなデータを測定する機能を備える必要が無く、通常は、電力使用量データを基に算出するロジックを用いている。
また、託送管理システムに関する例としては、「電力託送管理方法及びシステム」(特許文献1)や「電力託送管理方法及び管理システム」(特許文献2)があるが、それぞれ、「電力託送に係る同時同量条件を達成するのに必要な補填発電量を他の発電設備に指令することを特徴とする」、「電力託送に係る同時同量の制約を満足させることを特徴とする」等請求項にあるように、同時同量の制御方法に関するもので、本発明の料金管理システムとは、技術分野を異にするものである。
一方、通信料金の請求書作成方法として、顧客のサービスプランに対応する料金計算を行うロジック関数、関数に与える引数および処理順序をテーブルから読み出して料金計算を行う例として、「請求書作成方法及びその実施装置並びにその処理プログラムを記録した記録媒体」(特許文献3)がある。引用文献3では、料金計算の種類としては、通信料金、割引料金、基本料金及び一時料金が記載されてあり、通話料金の請求計算又は請求書作成方法或いは、装置についての特許であり、託送電力量を基に託送料金を計算することを内容とする本発明の料金管理システムとは、応用分野が異なる。
特開2003−125539号公報 特開2003−304642号公報 特開2001−94688号公報
託送料金計算システムは、託送サービスが、特定規模電気事業者を含めた電力系統利用者に対して、電力会社の公平性や透明性を担保すべき業務分野であることから、託送料金計算のプログラムが、正しく実行される必要がある。
しかしながら、電力会社の営業部門で使用しているような料金システムのプログラムを作成するには,専門的な技術を要するほか、計算ロジックの検証に時間がかかるという課題があった。
また、従来の託送料金を含む電力料金メニューの追加または変更では、表計算ソフトで対応するには複雑となるため、限界があり、電力会社の営業部門で使用しているような料金計算ロジックを作成・変更して対応すると、電力料金メニューの追加・変更と同様の開発期間が必要であり、開発期間に比例したコストが発生し、送電サービスの料金水準の低下が難しいという課題があった。
更に、規制緩和の進展で,電力会社の発電・営業部門は、料金メニューの多様化を進めているが、託送料金管理システムにおいては、新規電力料金メニューの追加に伴う対応としては、既存の託送料金メニューで対応するか、或いは、対応する新しい託送料金メニューを導入するかのシミュレーション評価が必要となり、場合によっては、プログラムに新しい機能を追加したり、追加した条件を判定するロジックを新たに設けて料金計算の検証を行うため、新しい託送料金メニューの導入にかかる期間も短縮できないという課題があった。
本発明の目的は、託送料金計算システムにおける託送料金計算を正確に実行できるように手続きを作成し、計算ロジックの検証にかかる時間を短縮し、託送サービス業務に要求される公平性と透明性を廉価に実現する技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記問題を解決し、託送料金メニューの追加または変更を短期間及び低コストで実現することが可能な技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、託送料金メニューの追加による開発・検証期間の増加を防止することにより、託送料金メニューの多様性を迅速に達成することが可能な技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、託送料金を管理するコンピュータシステムにおいて、一定の時間帯毎の託送電力量を測定する手段又は一定の時間帯毎の託送電力量のデータを入力する手段と、実際の託送電力量を基にし、利用形態に対応した託送料金計算プログラムを呼び出して託送料金を計算する手段又は、利用形態に対応した料金単価を引数として託送料金を計算する関数を託送料金計算マスターテーブルの指示順序に実行することによって託送料金の計算をする手段とを組合わせて構成することである。
また、インバランス計算をする方法として、その供給電力量(託送電力量)と受電電力量との差分を計算する手段と、差分の大きさに対応した差分料金計算プログラムを呼び出してこの料金を計算する手段又は、料金計算マスターテーブルの処理順序に従って料金計算関数を呼び出し、この差分を引数としてインバランス料金を計算する手段を備える託送料金を管理システムとすることである。
本発明によれば、託送料金計算システムにおける託送料金計算を正確に実行できるように手続きを作成し、計算ロジックの検証にかかる時間を短縮し、託送サービス業務に要求される公平性と透明性を廉価に実現する技術を提供する効果がある。
また、本発明によれば、託送料金メニューの追加または変更を短期間及び低コストで実現することが可能な技術を提供する効果がある。
さらに、本発明によれば、託送料金メニューの追加による開発・検証期間の増加を防止することにより、託送料金メニューの多様性を迅速に達成することが可能な技術を提供する効果がある。
以下、本発明の実施例を図1から図9により説明する。
図1は、託送料金管理システムによる託送サービス料金の請求プロセスを示した説明図である。
電力会社の送配電部門の窓口となる送電サービスセンター(仮称)に託送管理システム1が設置される。託送管理システム1は、託送管理基本処理部11、託送顧客情報記録部12、託送料金計算バッチ処理部13によって構成される。託送顧客情報記録部12には、託送依頼者毎の依頼者情報を記録し、託送料金計算バッチ処理部13は、検針装置により測定された託送電力量と、託送料金計算テーブルにより指示された処理手順で託送計算算出関数の内容を実行して託送料金を算出する。
以下に、電力託送サービスの全体の概要を説明する。
(1)PPS需要家8側の供給電力量データは、PPS需要家8から託送サービス管理センターへ送信される。
(2)PPS発電所9側の受電電力量データは、PPS発電所9から託送サービス管理センターへ送信される。
(3)中立機関10からの電力取引制約データは、中立機関10から送電サービスセンターへ送信される。
(4)託送料金は、標準送電サービス料金、予備送電サービス料金、負荷変動対応電力料金、余剰電力購入料金などからなり、後2者をインバランス料金と呼んでいる。PPS 7への託送量及び託送料金データは、託送サービスセンターにおいて算出され、インバランス料金を補正して、PPS 7へ請求される。
尚、上述の託送管理システム1は、コンピュータとコンピュータで実行されるプログラム等を用いたシステムとして実現される。例えば、託送管理基本処理部11、託送料金計算バッチ処理部13は、上述の処理を実行するプログラムであってもよいし、託送顧客情報記録部12は、託送関連情報データベース2等の記憶装置へ情報を格納するために用いるプログラムであってもよいし、その他のものを用いても良い。システムで用いるコンピュータは、本実施例で示す処理方法等を実現するプログラムを実行するために必要な各種ハードウエア(メモリ、CPU、入出力装置、記憶装置、表示装置等)やソフトウエア(OS、各種アプリケーションプログラム、データベース管理プログラム、データ通信プログラム等)を備えている。
上述のような託送料金を管理するコンピュータシステムを用いて、一定の時間帯毎の託送電力量を測定し、託送電力量に基づいて、利用形態に対応した託送料金計算プログラムを呼び出して託送料金を計算する方法を実現する。
図2は、テーブルドリブン方式を適用した託送料金管理システムのブロック図である。
託送管理システム1は、下記の機能ブロックにより構成される。
(1)PPS発電所9からの供給電力量を測定する自動検針システム18。
(2)PPS需要家9への需要電力量を測定する自動検針システム18。
(3)託送契約のサービス内容、契約者情報、託送料金単価や託送先情報、託送料金の請求先情報等を格納する託送データベース2。
(4)請求管理、入金管理及び収納管理機能16
(5)同時同量チェック機能17
(6)テーブルドリブン方式による託送料金・インバランス料金計算機能19。
(1)は、発電所から系統に供給した電力量データを測定するシステムである。
(2)は、需要家の使用した電力使用量検針データ15を測定するシステムである。
(3)は、託送料金計算に必要な託送サービス情報を記録したデータベースである。
(4)は、託送料金の請求書を作成したり、託送料金の入金情報を管理したり、入金額の精算管理を行ったりする機能である。
(5)は、図3の託送制度の説明図で示されているように、30分毎のPPS発電所9からの系統への供給電力量とPPS需要家8の実際に消費した30分毎の電力使用量との差分が,当初の託送契約で申告した負荷変動対応契約電力量以内の差であることを確認する機能である。差がこの範囲を超えた場合は、電力会社が、必要な電力量を追加もしくは,余剰な電力量を引き取って、それに対応したインバランス料金を計算してPPS 7に請求するものである。
(6)は、テーブルドリブン方式による託送料金・インバランス料金計算機能である。
尚、これらの機能は、それぞれ独立したプログラムの機能として実現しても良いし、複数の機能を含むプログラムとして実現してもよいし、その他のもので実現してもよい。
図3は、託送制度の説明図である。
電力会社20の送電サービス部門の窓口である送電サービスセンターと特定規模電気事業者(PPS)7とは、託送契約を締結して、PPS発電所9からの電力を電力会社の送電網5を経由して、PPS需要家8へ送電する。
送電サービスセンターは、PPS 7に対して託送料金を請求する。託送料金には、インバランス料金を含めて計算して請求する。
インバランス料金は、同時同量制度の適用から発生する料金である。
同時同量制度では、PPS発電所9が電力系統5に供給した30分毎の受電電力量とPPS需要家8で使用した30分毎の需要電力量を基本的に一致させるのが原則であるが,必ずしも、特定の需要家毎に一致するように制御することは、PPS 7として経済的ではないことから、実績として不一致の場合に、その差の電力量(例えば、30分当たりの託送契約電力の3%以下、3%〜10%、10%以上)に対応して其々価格を設定しておき、その差を調整した系統管理者である電力会社20との関係でインバランス料金として、価格で精算するものである。
なお、図3に示すように、PPS 7は、PPS発電所9から卸売電力を購入する契約と、需要家に小売電力を供給する契約を其々締結しているが、実際の電力は、PPS 7を経由することなく、直接、PPS発電所9から電力会社の送電系統5を経由してPPS需要家8へ供給される。
PPS 7は、卸電力をPPS発電所9から購入し(1)、その対価として卸電力料金をPPS発電所9に支払う。(2)
PPS 7は、このようにして調達した電力をもとに、電力をPPS需要家8に小売し(3)、その対価として電力料金をPPS需要家8から受取る(4)。
電力会社20は、PPS 7が供給する電力量が、供給地点における需要量に一致するように、負荷変動対応電力量を補給し、さらに、PPS発電所9の供給する電力量が負荷変動対応契約電力量を超えて不足する場合は、事故時補給電力量を区別してインバランスを補給する(5)。
このようにして現行制度化で発生するインバランス電力量を計算し、其々の料金を計算して、PPS 7に請求する。PPS 7は、この金額を託送料金に含めて 電力会社20に支払う。
図4は、インバランスの説明図である。30分毎の供給地点における供給電力量(託送電力量)と受電電力量の差の大きさが、託送契約電力の3%以下の場合、および、3%を超えて2時間以内の場合は、負荷変動対応電力量26として、計算される。上記の3%を超えて2時間以上の場合は、事故時補給電力量27として計算される。
負荷変動対応電力量および事故時補給電力量は、それぞれ以下のように算出される。
(数1)
負荷変動対応電力量=供給電力量―託送電力量
(数2)
事故時補給電力量=供給電力量―託送電力量
図5は、託送管理システム1が実施する託送料金計算機能の説明図である。
電力会社は、規制緩和の進展に合わせて大口顧客受けの様々な選択約款を導入してきているので、高圧電力AやB、季節別時間帯別電力メニューや、時間帯別調整契約などがある。
送電サービスセンターも其々の電力利用形態に応じて、新しい託送メニューを導入すると考えられ、託送約款も、電力会社の選択供給約款に対応して、標準送電サービス、時間帯別送電サービス、臨時送電サービス、予備送電サービスなどの多様な託送メニューを作成し、電力会社の料金引き下げ努力に協調して対応すると考えられる。
顧客DB(データベース)に登録されている顧客情報をもとに、其々の託送メニューに対応した託送料金計算を実施し、各種割引などの関連するサービス情報を考慮して、託送料金を算定する。計算結果を、もとに、託送料金請求書6を作成する。
作成した託送メニュー等の情報は、託送管理システムにおける記憶装置等に格納され管理される。
図6は、テーブルドリブン方式の実施例の説明図である。
従来の方法では,託送サービスメニューという料金計算プログラムを作成することであった。
本実施例で説明するテーブルドリブン方式では、既存関数群に含まれる関数の中から託送サービスメニューで使用する関数を選んで託送料金計算ルールテーブル24に設定し、実行順序を設定していくものである。
(1)図6では,託送量取得関数の関数群の中から「託送電力量取得関数」を選び出し、託送料金計算ルールテーブル24に設定する。
託送量取得関数は、託送料金計算の元となる託送量を取込む関数で、1ヶ月間の送電電力量、負荷変動対応補給電力量、事故時補給電力量のデータを取込む関数である。
(2)関数の計算順序としては、1を設定する。
(3)基本料金関数の関数群の中から「基本料金計算関数」を選び出し、託送料金計算ルールテーブル24に設定する。
基本料金計算関数は、送電サービス契約における基本料金を算出する関数で、引数としては、送電サービス契約電力、予備送電サービス契約電力、事故時補給契約電力、定期検査時補給契約電力、請求開始日、請求終了日を設定し、其々のkw単価を単価テーブルの単価を参照して乗算し、其々の基本料金を算出し、合算して託送基本料金合計額を算出する関数である。
具体的には、送電サービス基本料金は、上記の送電サービス契約電力に、送電サービス基本料金の料金単価を乗算したものである。他も同様に算出し、請求開始日と請求終了日の引数を用いて、請求期間を計算して、基準日数と比較して日割り計算を実施し、基本料金を補正して、最終的に合算する。
(4)関数の計算順序としては、2を設定する。
(5)電力量料金関数の関数群の中から「電力量料金計算関数」を選び出し、託送料金計算ルールテーブル24に設定する。
電力量料金計算関数は、引数として、供給地点における供給電力量、負荷変動対応補給電力量、事故時補給電力量、定期検査時補給電力量を設定し、其々のkwh単価を託送料金単価テーブル25の単価を参照し、其々を乗算し、託送電力量料金を算出する関数である。
具体的には、送電サービス電力量料金は、上記の供給地点における供給電力量に、送電サービス電力量料金の料金単価を乗算したものである。他も同様に算出し、最終的に合算する。
(6)関数の計算順序としては、3を設定する。
(7)託送料金関数の関数群の中から「託送料金計算関数」を選び出し、託送料金計算ルールテーブル24に設定する。
託送料金計算関数は、引数として、託送基本料金と託送電力量料金を設定し、合算して、託送料金合計を算出する関数である。
(8)関数の計算順序として、4を設定する。
(9)以下同様にして、最後に、「消費税計算関数」を選び出し、託送料金計算ルールテーブル24に設定する。
消費税計算関数は、引数として、上記の託送料金を設定し,消費税率テーブルから消費税率を参照して、託送料金に、消費税を加算し、請求金額を算出する関数である。
(10)関数の計算順序としては、11を設定する。
このように、関数と実行順序を託送料金計算ルールテーブル24に設定することにより、託送料金の計算を実現する方法である。様々な関数とそれらの処理順序とを用途に応じて用いることにより、電力託送料金サービスを行う際にきめ細かな対応が可能となる。
尚、図で示した託送料金ルールテーブルは、例を示したものであり、ルールテーブルの内容は電力量等に応じて変更してもよいし、季節に応じて動的に変更してもよいし、その他の方法を用いてもよい。
また、託送管理システムは、託送料金計算の開始指示をユーザ等から受け付けた場合に、まず記憶装置に格納されたルールテーブルを読み出し、当該ルールテーブルに基づいて各種関数を実現するプログラムを呼び出して処理を行ってもよい。また、託送管理システムに含まれるプログラムが定期的にルールテーブルを参照し、ルールテーブルが更新されたと判断した場合は、ルールテーブルの更新を契機として、料金計算を実行し、ルールテーブルの変更やこれに伴う料金の算出方法の変更等について、画面へ表示することでユーザへ通知してもよいし、その他の方法でルールテーブルを用いてもよい。
図7は、テーブルドリブン方式の託送管理システムで用いる関数例の説明図である。
テーブルドリブン方式では、計算ルールテーブルに使用する関数に特徴があり、関数の適用も料金体系に合わせて構成することが望ましい。
本実施例では,託送管理に特有な関数を関数群に登録して、必要となる関数や、関数に与える引数および処理順序等をテーブルから読み出して処理を行うテーブルドリブン方式を実現することにする。
託送管理で必要な関数としては、託送量を取得する関数群がまず必要である。需要家側データと発電所側データをつき合わせて、託送料金算定の基本となる託送電力量を決定するものである。供給地点における1ヶ月分の託送電力量を求める場合,託送電力量の30分値を合算して算出する関数が考えられる。
また,託送基本料金計算関数は、上記の託送契約電力を標準送電サービス契約電力、予備送電サービス契約電力、事故時補給契約電力、定期検査時補給契約電力の各部分に区分し、料金を算出するものである。
負荷変動対応補給電力、事故時補給電力及び余剰電力は、インバランスと呼ばれ,30分毎の送電電力量の変動によって、単価が異なるので、インバランス量の計算関数とインバランス料金の計算関数も登録しておく必要がある。また、季節や時間帯ごとに託送料金を変化させるメニューの場合は、其々に対して使用量を区分する季別判定関数や時間帯別託送量算出関数も登録しておく必要がある。
図8は、テーブルドリブン方式の料金計算実施例の説明図である。
顧客の契約内容に従い、対応する一式のルールテーブル(託送料金請求計算ルールテーブル24、託送料金単価テーブル25及び託送サービス情報テーブル)を用いて計算を実施する。
託送量の算出のためには,需要家側及び発電所側の検針データをもとに、託送量を算出して、料金計算を行う。
関連する託送料金計算ルールテーブル24から、計算に使用する関数と処理順序を抽出し、託送単価テーブル25から託送単価を参照し、託送管理システムの託送料金計算バッチ処理部13において計算し、各PPS向けの託送料金請求書6を作成する。
図9は、テーブルドリブン方式の料金計算シミュレーションへの応用例の説明図である。
先に説明したように電力会社は、規制緩和の進展に合わせて大口顧客受けの様々な選択約款を導入し、需要家の要望を反映した料金メニューを提供してきている。同様に、電力小売事業に新規参入してきた特定規模電気事業者(PPS)も、託送料金の選択に関しては,できるだけ安くなるものなどを選択して契約を望むと考えられる。送電サービス分野での公平性・透明性を一層進めるために、多様な託送メニューの中からどの託送メニューが最適であるかに関して、顧客支援することに託送管理システムとしても対応できることが必要である。
ところが、送電サービスセンターと電力会社の営業部門とは、公平性の観点から、情報遮断を図ることが求められるため、電力会社の顧客管理システムの利用に対して制限があると考えられる。そこで、本実施例のテーブルドリブン方式の託送管理システムを用いると、料金計算シミュレーションが容易に実現できる。
例えば、特定規模電気事業者(PPS)が契約を検討している既存の託送メニューAと、新規に投入された新規託送料金メニューBを比較することができる。
以下、図9の流れに従って、料金計算シミュレーションを説明する。
(1)既存の託送料金メニューAを参考にして新規の託送料金メニューBに関する託送料金計算ルールテーブルを作成する。
新規の託送料金メニューBを顧客マスタに登録する。
(2)PPSの実績の託送情報又は計画している託送情報を登録する。
PPSの契約している託送メニューと比較する新規の託送メニューの内容を選択する。
(3)託送料金シミュレーションを実行する。
(4)現在の託送契約メニューと、新規に投入された託送契約メニューに変更した場合の託送料金の試算結果を比較できるように数値等で表示する。
図10は、託送計算フロー図と計算関数の説明図である。また、図11は、計算関数の計算式である。
テーブルドリブン方式では、託送計算の基本となる電力量や料金を算出するための関数を準備して登録しておき、組合せて計算する。図10の託送計算フロー図では、託送電力量を取り込む託送電力量取得関数、基本料金を計算する計算関数、電力量料金を計算する電力量計算関数、割引額を算出する計算関数などを使用している。
計算関数としては、引数を指定して、単純な合算や引算を其々実行する複合的な算術関数も含まれており、計算手順を標準化している。
また、託送料金計算関数は、機能としては、算術関数を組み合わせて実行しているが、通常は、この1対を使用することから、これを簡略に表現した関数として登録している。
其々の関数は、引数を指定して、計算することになっており、図11に各関数と引数の関係を定義した算出式を示している。
送電サービス契約電力は、契約で決定する定数であり、使用量に依存する託送電力量とは、異なる取り込みとなるので、前者は、取込関数の取込対象とし、後者は、取得関数の取得対象としている。
単価テーブルは、基本料金や割引料金を記録しておくテーブルであり、其々の単価が、計算関数の引数の1つとなる。
図10の基本料金計算関数では、引数1として、契約で決定している送電サービス契約電力(例.100kWなど)を、また、引数2として、基本料金単価(例.415円/kW)を用いて、算出式1に従って計算する。その結果が、基本料金として、次の計算手続きで使用される(例では、41500円)。
図10の電力量料金計算関数では、引数1として、供給電力量を測定して決定している託送電力量(例.10000kW時など)を、また、引数2として、電力量料金単価(例.1.35円/kW時)を用いて、算出式2に従って計算する。その結果が、電力量料金として、次の計算手続きで使用される(例では、13500円)。
図10の料金補正関数では、引数1として、供給電力量を測定して決定している託送電力量(例.10000kW時など)を、また、引数2として、近接性評価単価(例.0.04円/kW時)を用いて、算出式3に従って計算する。近接性評価とは、託送先が、託送用の電気を受電した地点に近接している場合に、送電設備の使用区間が短いことを評価して託送電力料金を割引くサービスである。このサービス単価を近接性評価単価という。このサービスにおける割引額を料金補正関数で計算して算出する。その結果が、近接性評価割引額である(例では、400円)。
図10の託送料金計算関数では、引数1として、基本料金計算関数により算出された基本料金(例.41500円)を、また、引数2として、電力量料金計算関数によって算出された電力量料金(例.13500円)を、引数3として、料金補正関数によって算出された近接性評価割引額(例.400円)を用いて、算出式4に従って計算する。その結果を、標準託送サービス料金として、次の計算手続きで使用する(例では、54600円)。
その他の必要に応じて、料金の加算や割引を行い、最後に、消費税を計算する。また、単価テーブルと同様に、消費税率を記録してあるテーブルとして、消費税率テーブルがあり、これを参照する。
図10の消費税計算関数では、引数1として、標準託送サービス料金(例.54600円)を使用し、また、消費税率テーブルを参照して、現在の消費税率(例.5%)を取込んで、引数2として用い、算出式5に従って計算する。その結果は、消費税額として、次の計算手続きで使用する。(例.2730円)
図10では、最後に、算術関数を用いて、標準託送サービス料金と消費税額を合算して標準託送サービス請求料金を算出する(例.57330円)。
算術関数では、引数1で、演算の内容を指定するので、引数1で、合算をする演算であるという引数(例、ADD)を指定し、合算対象を引数2と引数3で指定する。従って、引数2として、標準託送サービス料金を、引数3として、消費税額を指定し、算出式6によって算出する。
本実施例によれば、託送料金計算システムにおける託送料金計算を正確に実行できるように手続きを作成し、計算ロジックの検証にかかる時間を短縮し、託送サービス業務に要求される公平性と透明性を廉価に実現する技術を提供する効果がある。
また、本実施例によれば、託送料金メニューの追加または変更を短期間及び低コストで実現することが可能な技術を提供する効果がある。
さらに、本実施例によれば、託送料金メニューの追加による開発・検証期間の増加を防止することにより、託送料金メニューの多様性を迅速に達成することが可能な技術を提供する効果がある。
託送管理システムによる託送サービス料金の請求プロセスの説明図である。 テーブルドリブン方式を適用した託送管理システムのブロック図である。 託送制度の説明図である。 インバランスの説明図である。 託送料金計算機能の説明図である。 テーブルドリブン方式の実施例の説明図である。 テーブルドリブン方式の託送管理システムで用いる関数例の説明図である。 テーブルドリブン方式の料金計算の説明図である。 託送管理システムの料金計算シミュレーション機能の説明図である。 託送計算フロー図と計算関数の説明図である。 計算関数の計算式である。
符号の説明
1 託送管理システム
2 託送関連情報
3 託送契約約款
4 託送情報網
5 電力系統
6 託送料金請求書
7 特定規模電気事業者(PPS)
8 PPS需要家
9 PPS発電所
10 中立機関
11 託送管理基本処理部
12 託送顧客情報記録部
13 託送料金計算バッチ処理部
14 供給電力量検針データ
15 需要電力量検針データ
16 請求管理、入金管理、収納管理機能
17 同時同量チェック機能
18 自動検針システム
19 託送料金インバランス料金計算機能
20 電力会社
21 他電力会社 託送サービスセンター
22 会社間精算書
23 インバランス内訳明細書
24 託送料金計算ルールテーブル
25 託送料金単価テーブル
26 負荷変動対応電力量
27事故時補給電力量

Claims (6)

  1. 託送料金を管理するコンピュータシステムにおいて、
    一定の時間帯毎の託送電力量を測定する手段と、
    実際の託送電力量を基にし、利用形態に対応した託送料金計算プログラムを呼び出して託送料金を計算する手段とから構成することを特徴とする託送料金を管理するコンピュータシステム。
  2. 託送料金を管理するコンピュータシステムにおいて、
    一定の時間帯毎の託送電力量のデータを入力する手段と、
    実際の託送電力量を基にし、利用形態に対応した託送料金計算プログラムを呼び出して託送料金を計算する手段とから構成されることを特徴とする託送料金を管理するコンピュータシステム。
  3. 請求項1又は請求項2の託送料金を管理するコンピュータシステムにおいて、
    実際の託送電力量を基にし、利用形態に対応した託送料金計算プログラムを呼び出して託送料金を計算する手段と、
    利用形態に対応した料金単価を引数として託送料金を計算する関数を、託送料金計算マスターテーブルの指示順序に従って実行することによる託送料金計算手段とを組合せて構成することを特徴とする託送料金を管理するコンピュータシステム。
  4. 請求項1又は請求項2の託送料金を管理するコンピュータシステムにおいて、
    前記託送電力量と受電電力量との差分を計算する手段と、差分の大きさに対応した差分料金計算プログラムを呼び出して託送料金を計算する手段を備えることを特徴とする託送料金を管理するコンピュータシステム。
  5. 請求項4の託送料金を管理するコンピュータシステムにおいて、
    前記託送電力量と受電電力量との差分を計算する手段と、
    料金計算マスターテーブルの処理順序に従って呼び出して料金計算をするために使用される関数として、この差分を引数として対応する料金を計算する関数を含めることにより、託送料金を計算する手段を備えることを特徴とする託送料金を管理するコンピュータシステム。
  6. コンピュータシステムを用いた託送料金管理方法であって、
    一定の時間帯毎の託送電力量を測定し、
    測定した前記一定時間毎の託送電力量に基づいて、利用形態に対応した託送料金計算プログラムを呼び出して託送料金を計算することを特徴とする託送料金管理方法。
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