JP2005237537A - 食器洗い機 - Google Patents

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Hiroaki Inui
浩章 乾
Takayuki Inoue
隆幸 井上
Makoto Oyama
眞 大山
Tomoyuki Kikukawa
智之 菊川
Takashi Miyauchi
隆 宮内
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Abstract

【課題】専用洗剤を高濃度化し、霧化することで飛躍的に洗浄性能を向上させた食器洗い機を実現する。
【解決手段】上方に開口部5を有して前方に引き出し可能な洗浄槽3の前面下方に洗剤液飛散手段18を配置している。洗剤液飛散手段18は飛散部19と貯水部20を有し、汚れのついた食器に高濃度の洗剤液を付着させる。高濃度洗剤液の噴射後は、汚れに付着した高濃度の洗剤液が浸透、膨潤し、洗剤の効果をより得られるように一定時間放置する。この後所定の洗浄工程を行うことで洗浄力を飛躍的に高めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、食器に洗浄水を噴射して洗浄する食器洗い機に関するものである。
従来、この種の食器洗い機は、図5に示すように食器等に付着した汚れを除去するために、霧状した洗浄水を予め食器に吹きかけて汚れを膨潤させた後、水の噴射による機械力や洗剤による化学力等を利用した洗浄方式が考えられていた(例えば、特許文献1参照)。
以下、その構成について説明する。食器洗い機本体51は、食器を収納する食器カゴ(図示せず)を洗浄槽53内に収納し、洗浄槽53の開口部52には扉54を設けている。55は洗浄槽53に貯水した洗浄水を食器に向けて噴出するノズル、56は洗浄槽53内に貯水した洗浄水を霧化する霧化装置である。
以上のように構成された食器洗い機について、その動作を以下に説明する。まず、食器カゴに汚れた食器をセットし、運転を開始する。運転が開始されると、まず霧化装置56によって洗浄槽53内に貯水した洗浄水を霧化して洗浄槽53内に噴霧させることで、食器等に付着した汚れを膨潤させる。次に専用洗剤を投入し、ノズル55より噴出する洗浄液で食器を洗浄する本洗い工程を行う。そして、食器等に付着した汚れを食器から洗い流すために、洗浄槽53内の洗浄水を数回入れ替えてのすすぎ工程を行う。そして、入れ替えた洗浄水を約70℃に加熱した温水すすぎ工程を行い、食器の洗浄を終了するものである。最後に食器に付着した水滴を乾燥する乾燥工程を行い運転を終了する。
特開2000−189375号公報
しかしながら、従来の食器洗い機は専用洗剤を溶解させていない水道水を霧化しており、汚れに対する一定の膨潤効果を得ることはできるが、強固なタンパク質汚れや油脂汚れに対する洗浄効果を向上させるまでには至らなかった。また、より洗浄力を高めるために、専用洗剤に加えて別途高濃度洗剤を用いる必要があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、専用洗剤を高濃度化し、霧化することで飛躍的に洗浄性能を向上させた食器洗い機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、洗剤を溶解させた洗浄水を、本洗い工程で用いる所定洗剤濃度より高い状態で霧化して飛散させ、食器等に付着させるものである。
これにより、食器に付着した汚れに対して、膨潤効果の他に、洗剤成分の有するアルカリ洗浄力や界面活性作用、漂白作用、キレート作用と共に、洗剤液の高濃度化の効果により、洗浄力を飛躍的に高めることができるものである。
本発明の食器洗い機は、飛躍的に洗浄力を向上させた食器洗い機を実現することができる。
第1の発明は、食器洗い機本体と、上方に開口部を有して食器等の被洗浄物を収容し、前記食器洗い機本体から略水平方向に引き出し可能な洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄ポンプにより加圧された洗浄水を噴射する噴射口を有した洗浄手段と、前記洗浄手段によって噴射する洗浄水より高い濃度の洗剤液を被洗浄物に付着させる洗剤液飛散手段とを備えたことにより、被洗浄物に付着した汚染に対して化学力を大幅に高めた洗剤液を作用させることができるため、飛躍的に高い洗浄力を得ることができる。
第2の発明は、第1の発明において、洗浄槽の開口部を開閉する蓋体を設け、前記蓋体によって開口部が閉じられているときに洗剤液飛散手段により洗剤液を飛散可能に構成したことにより、洗浄槽の開口部から本体内に霧化した洗剤液が洗浄槽を引き出した時に、洗浄槽内に充満した洗剤液が洗剤液飛散手段から飛散した洗剤液と共に洗浄槽外に漏れ出すことがない。
第3の発明は、第1および第2の発明において、洗剤液飛散手段は、飛散させる洗剤液を貯留する貯留部と、前記高い濃度の洗剤液を飛散させる飛散部とを備えたことにより、貯留部で洗剤を溶解して洗剤液を生成させることができるため、高濃度の洗剤液を生成して飛散させることができる。
第4の発明は、第1〜第3の発明において、洗浄槽の内壁面に外側へ窪ませた凹部を設け、前記凹部に洗剤液飛散手段の少なくとも一部を収容したことにより、洗浄槽内への洗剤液飛散手段の占有容積を抑えることができるため、食器収容容積を損なうことはない。
第5の発明は、第1〜第4の発明において、食器洗い機本体の前方に開口部を設け、前記開口部を洗浄槽の前面パネルにより閉塞可能に構成するとともに、前記洗浄槽内の前面パネルまたはその近傍に洗剤液飛散手段の少なくとも一部を設けたことにより、食器収容面積を損なうことがない。
第6の発明は、第1〜第5の発明において、洗剤液飛散手段は、洗剤液を微粒化して被洗浄物に付着させる構成としたことにより、食器と食器のわずかな隙間にも十分微粒化した高濃度の洗剤液が入り込み、食器に付着した汚れに対して均一に、かつ汚れ表面の凹部の底までムラなく付着させることができる。
第7の発明は、第1〜第6の発明において、洗浄槽内に空気の流れを作る流動手段を設け、前記流動手段により洗剤液を被洗浄物に付着させる構成としたことにより、飛散させた高濃度の洗剤粒子が形状の複雑な食器の表面により均一にムラなく付着させることができる。
第8の発明は、食器洗い機本体と、上方に開口部を有して食器等の被洗浄物を収容し、前記食器洗い機本体から略水平方向に引き出し可能な洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄ポンプにより加圧された洗浄水を噴射する噴射口を有した洗浄手段と、前記洗浄手段によって噴射する洗浄水より高い濃度の洗剤液を被洗浄物に付着させる洗剤液飛散手段とを備え、前記洗浄手段から噴射する洗浄水は、前記洗浄槽に供給した所定量の水に被洗浄物に付着した洗剤液を溶解して所定の濃度になるようにしたことにより、洗剤液の噴霧後も引き続き通常洗浄用濃度の洗剤液を容易に作れるため、前処理工程で浮かした汚れを確実に洗浄することができる。
第9の発明は、第8の発明において、洗浄槽に供給した水を洗浄手段により噴射し、被洗浄物に付着した洗剤液を前記洗浄手段により噴射した水に溶解するようにしたことにより、一種類の洗剤のみで高濃度の洗剤液を汚染物に対して噴霧して汚れの分解や溶解等を促進させ、その後も所定濃度の洗剤液で洗浄することができるため、洗剤の有効利用を図るとともに、通常では取れない汚れの洗浄を可能とするなど、飛躍的に高い洗浄性能を安価に実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の断面図、図2は、同食器洗い機の洗剤液飛散手段の要部断面図、図3は、同食器洗い機の洗剤液飛散手段の要部断面図、図4は、洗剤飛散手段の要部斜視図である。図1から図4に示すように、食器洗い機の本体1は、前方に開口部2(本体開口部)を設け、前記開口部2を洗浄槽3の前面パネル4により閉塞可能に構成している。そして、上方に開口部5(洗浄槽開口部)を有する洗浄槽3の下方に洗浄ポンプ6により加圧した洗浄水を噴射する噴射口7を有する洗浄ノズル8(洗浄手段)を設けている。
洗浄ノズル8の上方には被洗浄物である食器を収納する食器かご9を設けている。洗浄槽3の下部には、洗浄水を加熱するヒータ10を配置している。また、洗浄槽3の側壁にはローラ11を配置するとともに、本体1の内側壁にはガイドレール12を配置しており、洗浄槽3は本体1に対して略水平方向に引き出し可能に支持されている。また、洗浄槽3の上部には洗浄槽3の開口部5を覆う蓋体13が本体1に対して略上下方向に移動可能に設けられており、洗浄槽3が前方に引き出されると上方に移動し、本体1に収納されると下方に移動する。なお、蓋体13の周囲にはシール部14を設けており、洗浄槽3との間を水封する構成を有している。
15は洗浄槽3に洗浄水を供給するための給水弁である。16は前面パネル4の内部に設けられた制御装置であり、洗浄ポンプ6やヒータ10等を制御する。洗浄槽3の前面下方の内壁面には外側に窪ませた凹部17を設け、その凹部17に洗剤液飛散手段18を配置している。洗剤液飛散手段18は、洗剤液を飛散する飛散部19と、洗剤液を貯留する貯留部20で構成し、その上部を洗剤入れカバー21で覆う。貯留部20は、洗浄槽3の前側壁面の下部に洗剤投入口22を設けている。飛散部19および貯留部20は、洗浄槽3とは独立した槽として形成し、洗浄水は洗浄槽3と洗剤入れカバー21で構成する切り欠き部24を通して洗浄槽3と連通している。また、霧化した高濃度の洗剤は、洗剤入れカバー21の側面に設けた側面開口部25を通して洗浄槽3内に飛散していく。
飛散部19は、容器26内に液体27と空気28を封入し、超音波発振子29の発振面30を液体27に向ける方向で容器26の下面に配置し、蓋31で超音波発振子29に取り付けたパッキン32を圧接して水封する構成をしている。また、超音波発振子29の発振面30は、容器26の界面33(傾斜面)に対しては略平行に設けるが、洗浄槽3の水面とは若干の角度を持って設置されている。
上記構成において動作、作用を説明する。まず、高濃度の洗剤液を食器に付着させる前処理工程が行われる。本発明の飛散部19は、超音波発振子29の発振面側に液体27を封入した容器26で構成されており、超音波発振子29は洗浄水と直接触れることはない。したがって、食器洗い機を運転する場合においても、非常に汚れた洗浄水と触れることがないので、食品がヘドロ状になって超音波発振子29の発振面30に付着し、固化することはない。また、井戸水など非常に硬度が高い水を使用する場合においても、その無機質分が析出して超音波発振子29の発振面30に付着することはなく、霧化を安定的に長期間にわたって行うことができる。
次に、本発明の食器洗い機の動作について説明する。まず、洗浄槽3を本体から引き出して、所定量の洗剤36(専用洗剤が好ましい)を洗剤投入口22から貯留部20に入れる。次に、給水弁15から所定水量の洗浄水を給水する。このとき、洗浄水は、制御装置16により、界面33より上になるように給水される。このとき、洗浄水は洗浄槽3内はもちろん、切り欠き部24より飛散部19および貯留部20内に浸入し、洗剤の一部が洗浄水に溶け始める。この時点において、超音波発振子29を駆動させると、その発振が液体27を伝播し、界面33を通して洗浄水に伝わる。そして、水面に水柱34が発生してその水柱34から高濃度洗剤液の霧化が行われる。
高濃度洗剤液の生成は、洗剤液を溶解させることと、高濃度洗剤液の洗浄槽3内の洗浄水に対する拡散を抑えることで行う。まず、濃度に関しては、例えば、飛散部19と貯留部20の貯水容積を洗浄槽3全体に貯水する給水量の1/50に設定し、投入する洗剤を所定量投入した場合、理論的には約50倍濃度の洗剤液を生成することができる。しかしながら、切り欠き部24により洗浄槽3内とつながっているため、洗剤液に拡散により洗剤液濃度は若干減少する。そこで濃度の減少を抑制するために、高濃度洗剤液でできた水柱34が直接洗浄槽3内へ流出しないように、洗剤入れカバー21の内壁に戻り通路35を設け、高濃度洗剤液を貯留部20に回収する。
この構成により、飛散部19と貯留部20の間で高濃度洗剤液の水の流れが発生し、洗剤液濃度の低下を防ぐとともに洗剤36の溶解を早める。また、霧化動作と同時にヒータ10を通電することにより、洗浄水も加熱されるため洗剤の溶解を促進し、洗剤液濃度をさらに高める。このように、高濃度洗剤液の濃度は、洗剤液の飛散の進行に従って洗剤液の濃度が濃くなるものである。このため、まず濃度の薄い洗剤液を汚染に付着させて洗剤液を汚れになじませ、引き続いて高濃度の洗剤液を汚染に付着させることで、高濃度にすることで流動性の悪くなる界面活性剤の汚染への浸透性を高め、洗浄性能を向上させるものである。
なお、切り欠き部24より高濃度洗剤液が洗浄槽3内に流出していくが、切り欠き部24の開口面積を最小としているため洗剤液濃度の低下を最小限度にしている。また、界面33より上方に洗浄水がなくなると霧化の発生も止まり高濃度の洗剤液も飛散しなくなるため、超音波発振子29を駆動する時は必ず洗浄水が界面33より上に存在するように制御装置16は給水弁15を制御する。なお、界面33と発振面30の距離や相対角度、および界面33から水面までの距離などをそれぞれ最適化することで、霧の発生効率が高くなる。また、界面33を傾斜面としているのは、界面33の内壁に気泡が付着すると、超音波発振子29の振動が界面33に伝播するのが難しくなるので、その気泡を傾斜面に沿って移動させ、振動の中心からずらすためである。
また、超音波発振子29で霧化させた高濃度洗剤液は0.3ミクロン程度の微細粒径であるため、そのままでは洗浄槽3の上部まで対流することはなく、水面近傍に漂うだけである。しかしながら、本発明の構成では、霧化動作と同時にヒータ10(流動手段)を通電させるため、洗浄水が加熱し、温度上昇にともなう熱によって空気の対流が発生する。そして、空気の対流効果により霧化した高濃度洗剤液が洗浄槽3内をくまなく充満して食器の表面にムラなく付着する。また、霧化した高濃度洗剤液の温度を高めることで、化学力がさらに増すため洗浄効果は飛躍的に向上するものである。
このように、食器の汚染に付着した高濃度の洗剤液が浸透、膨潤し、洗剤の効果をより得られるように一定時間放置する。
次に、洗浄ポンプ6を駆動して洗浄ノズル8から食器に噴射する本洗い工程を行う。なお本洗い工程は、前処理工程で食器等に噴霧した分に加え、貯留部19や飛散部20内に残った洗剤液も洗浄槽3内に拡散していくため、通常洗剤濃度の洗浄水で洗浄を行う。
そして、洗浄槽3の洗浄水を入れ替えての数回のすすぎ工程を行った後、最後に加温した高温の洗浄水ですすぐ加熱すすぎ工程を行って洗浄工程を終了する。また、最後に洗浄した食器を乾燥する乾燥工程を行う場合もある。
この洗剤を高濃度にすることに関しては、洗剤の主成分である界面活性剤やアルカリ剤、あるいは漂白剤、キレート剤等が従来濃度以上に汚染に付着するため、汚れと食器との界面に洗浄液が入りやすくなる効果や、アルカリによる洗浄効果や漂白成分による漂白効果を飛躍的に発揮させることができる。そして、前処理工程の後の本洗浄工程では、前処理工程で高濃度洗剤液により特定の汚れを分解した後の汚れを通常洗剤濃度の洗浄液で洗浄することで、被洗浄物の汚れは、確実に洗浄できる。
このように、本実施の形態においては、洗剤飛散手段18により通常使用時の洗剤濃度より高濃度の洗剤液を被洗浄物に付着させて放置する前処理工程を有することにより、洗浄性能を大幅に向上することができる。またこの高い洗浄力を用いて、より短時間で洗浄することや、より低い洗浄水温度で洗浄することができる。また従来では取れなかった汚れを洗浄することができる。
また、洗浄槽3を本体1開口部2から引き出して食器を出し入れする食器洗い機では、洗浄槽3に高濃度洗剤液が充満しているときに開口部5を覆う蓋体13を開けると、洗剤液がすべて洗浄槽3外に出てしまい、洗浄性能を大きく損なう。本発明の構成によれば、洗浄槽3は上方に開口部5を有しているため、食器を追加するときなど、洗剤液を飛散させる工程の途中で洗浄槽3を開口した場合でも、洗浄槽3内に充満した高濃度の洗剤液は洗浄槽3外に漏れ出すことはなく、高濃度の洗剤液による高い洗浄力を維持することができる。
なお、本実施例では、高濃度洗剤の飛散のために超音波発振子を用いて霧化して行う方法について説明したが、他にも予め高濃度洗剤を生成し、その液体を高圧ポンプやエアポンプ等の噴霧手段を用いて食器に飛散させる方法も考えられる。
また、前処理工程での洗剤液を含めて最初に投入した洗剤を後の本洗い工程で使用するため、洗剤が途中で少なくなることは、洗浄性能の低下を引き起こすことになるが、開口部5を開閉する蓋体13を設け、前記蓋体13によって開口部5が閉じられているときに洗剤液飛散手段18により洗剤液を飛散可能に構成したことにより、洗浄槽3を引き出した時に、霧化した洗剤液が洗浄槽3内に充満した洗剤液が、洗剤液飛散手段18から飛散した洗剤液と共に洗浄槽外に漏れ出すことがない。
また、洗剤液飛散手段18は、飛散させる洗剤液を貯留する貯留部20と、前記高い濃度の洗剤液を飛散させる飛散部19とを備えたことにより、貯留部20で洗剤を溶解しながら洗剤液を生成させることができるため、高濃度の洗剤液を飛散させることができる。
また、洗浄槽3の内壁面に外側へ窪ませた凹部17を設け、前記凹部17に洗剤液飛散手段の少なくとも一部を収容したことにより、食器かご9から蓋体13までの高さ(食器収容高さ)を低くすることなく洗剤液飛散手段18を構成することができる。このためコップ等の背の高い食器の収納性を損なうことなく高い洗浄性能を得ることができる。
また、食器洗い機の本体1の前方に開口部2を設け、前記開口部2を洗浄槽3の前面パネルにより閉塞可能に構成するとともに、前記洗浄槽3の前面パネルまたはその近傍に洗剤液飛散手段18の少なくとも一部を設けているため、食器収容面積を狭くすることがない。よって、食器容量はそのままで高い洗浄性能を得られる食器洗い機とすることができる。
また、洗剤を投入する貯留部20を本体1の前方に配置することで、洗剤投入を容易に行うことができ、使い勝手のよい食器洗い機とすることができる。
また、洗剤液飛散手段18は、超音波発振子を用いて高濃度の洗剤液を微粒化して霧化するため、高濃度の洗剤液を食器と食器のわずかな隙間にも十分入り込ませることができる。また、食器に付着した汚れに対しても均一に、かつ汚れ表面の凹部の底までムラなく付着させることができる。
また、洗浄槽3内に空気の流れを作る流動手段を設け、前記流動手段により洗剤液を被洗浄物に付着させる構成としたことにより、飛散させた高濃度の洗剤粒子が形状の複雑な食器の表面により均一に付着させることができるため、付着ムラを低減することができる。
また、洗浄槽内に空気の流れを作る流動手段を設け、前記流動手段により高濃度の洗剤液を被洗浄物に付着させる構成としたことにより、飛散させた高濃度の洗剤粒子がより均一、広範囲に食器の表面に付着させ、付着量の増大と付着ムラを低減することができる。
なお、本実施の形態では、空気の対流をヒータにより引き起こして高濃度の洗剤液を均一に食器に付着させる構成としたが、他にも送風機を用いて洗浄槽3内の空気を循環させて洗浄槽3内に空気の流れを起こして均一に飛散させる方法も考えられる。
また、洗浄槽3に供給した水を洗浄ノズル8により噴射し、被洗浄物に付着した洗剤液を洗浄ノズル8により噴射した水に溶解させるようにしたことにより、一種類の洗剤から高濃度の洗剤液を作って汚染物に対して噴霧して汚れの分解や溶解等を促進させ、その後も水を加えることで洗剤液濃度を所定の濃度にして洗浄するため、洗剤の有効利用を図るとともに、通常では取れない汚れの洗浄を可能とするなど、飛躍的に高い洗浄性能を安価に実現することができる。
また、洗浄ノズル8から噴射する洗浄水は、洗浄槽3に供給した所定量の水に被洗浄物に付着した洗剤液を溶解して所定の濃度となるようにしたことにより、洗剤液の噴霧後も引き続き通常洗浄用濃度の洗剤液を容易に作れるため、前処理工程で浮かした汚れを確実に洗浄することができる。また、洗剤の有効利用により少ない使用量で高い洗浄性能を得られる。
なお、本実施例では、封入の液体として蒸留水を入れているが、他に塩水等振動を伝播できる液体ならば他のものでもよい。さらに、不凍液を用いることで、低温環境化でも動作することが可能となる。また、界面33として振動しやすい樹脂で構成しているが、超音波発振子の能力により金属で構成しても発振さえすれば何ら問題はない。
また、本実施例では、蓋体13で洗浄槽3の開口部5を塞ぎ、かつ、開口部5を閉じているときに飛散させる構成と、洗剤液飛散手段18を貯水部20と飛散部19で構成したことと、洗浄槽3に凹部17を設けて洗剤液飛散手段18の少なくとも一部を収容することと、洗剤液の微粒化することと、流動手段により高濃度の洗剤液を被洗浄物に付着させる構成と、高濃度洗剤液を用いて次工程に用いる構成、ならびに所定量の洗剤を本洗い工程で用いる構成については、一体で実施する必然性はなく、各々独立して実施が可能である。
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、高濃度の洗剤液を予め食器等の被洗浄物に噴霧した後、通常洗浄を行うもので、飛躍的に高い洗浄性能を得られる食器洗い機等として有用である。
本発明の実施の形態1の食器洗い機の断面図 同食器洗い機の洗剤液飛散手段の要部断面図 同食器洗い機の洗剤液飛散手段の要部断面図 同食洗機の洗剤液飛散手段の要部斜視図 従来の食器洗い機の断面図
符号の説明
1 本体
2 開口部(本体開口部)
3 洗浄槽
5 開口部(洗浄槽開口部)
6 洗浄ポンプ
8 洗浄ノズル(洗浄手段)
10 ヒータ(流動手段)
13 蓋体
17 凹部
18 洗剤液飛散手段
19 飛散部(洗剤液飛散手段)
20 貯留部(洗剤液飛散手段)

Claims (9)

  1. 食器洗い機本体と、上方に開口部を有して食器等の被洗浄物を収容し、前記食器洗い機本体から略水平方向に引き出し可能な洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄ポンプにより加圧された洗浄水を噴射する噴射口を有した洗浄手段と、前記洗浄手段によって噴射する洗浄水より高い濃度の洗剤液を被洗浄物に付着させる洗剤液飛散手段とを備えた食器洗い機。
  2. 洗浄槽の開口部を開閉する蓋体を設け、前記蓋体によって開口部が閉じられているときに洗剤液飛散手段により洗剤液を飛散可能に構成した請求項1記載の食器洗い機。
  3. 洗剤液飛散手段は、飛散させる洗剤液を貯留する貯留部と、前記高い濃度の洗剤液を飛散させる飛散部とを有する構成とした請求項1または2記載の食器洗い機。
  4. 洗浄槽の内壁面に外側へ窪ませた凹部を設け、前記凹部に洗剤液飛散手段の少なくとも一部を収容した請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  5. 食器洗い機本体の前方に開口部を設け、前記開口部を洗浄槽の前面パネルにより閉塞可能に構成するとともに、前記洗浄槽の前面パネルまたはその近傍に洗剤液飛散手段の少なくとも一部を設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  6. 洗剤液飛散手段は、洗剤液を微粒化して被洗浄物に付着させる構成とした請求項1〜5のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  7. 洗浄槽内に空気の流れを作る流動手段を設け、前記流動手段により洗剤液を被洗浄物に付着させる構成とした請求項1〜6のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  8. 食器洗い機本体と、上方に開口部を有して食器等の被洗浄物を収容し、前記食器洗い機本体から略水平方向に引き出し可能な洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄ポンプにより加圧された洗浄水を噴射する噴射口を有した洗浄手段と、前記洗浄手段によって噴射する洗浄水より高い濃度の洗剤液を被洗浄物に付着させる洗剤液飛散手段とを備え、前記洗浄手段から噴射する洗浄水は、前記洗浄槽に供給した所定量の水に被洗浄物に付着した洗剤液を溶解して所定の濃度になるようにした食器洗い機。
  9. 洗浄槽に供給した水を洗浄手段により噴射し、被洗浄物に付着した洗剤液を前記洗浄手段により噴射した水に溶解するようにした請求項8に記載の食器洗い機。
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