JP2005234134A - 液晶表示用バックライト光源装置及びカラー液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示用バックライト光源装置及びカラー液晶表示装置 Download PDF

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秀一 芳賀
Koichiro Kakinuma
孝一郎 柿沼
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Kazuto Shimoda
和人 下田
Shina Kirita
科 桐田
Shigeo Kubota
重夫 久保田
Takehiro Nakaeda
武弘 中枝
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Abstract

【課題】 透過型のカラー液晶表示パネルを背面側から照明して広範囲な色を表示するとともに高輝度を確保する。
【解決手段】 高屈折率材料からなる高屈折率層とこれより屈折率の低い低屈折率材料からなる低屈折率層を交互に積層してなる光学多層膜からなり、透過型のカラー液晶表示パネル20に備えられたカラーフィルタ19が透過する複数の特定波長領域の光に対して高透過特性を持ち、少なくとも前記特定波長領域を除く可視波長領域の光に対して高透過特性を持たない波長選択フィルタ25と、上記波長選択フィルタ25を介して上記カラー液晶表示パネル10を背面側から照明する白色光源21と補助光源22とを備えるバックライト光源装置20により、透過型のカラー液晶表示パネル10を背面側から照明する。
【選択図】 図1



Description

本発明は、カラーフィルタを備えた透過型のカラー液晶表示パネルを背面側から照明する液晶表示用バックライト光源装置及びその波長選択フィルタ並びにカラーフィルタを備えた透過型のカラー液晶表示パネルと、このカラー液晶表示パネルを背面側から照明する液晶表示用バックライト光源装置とからなるカラー液晶表示装置のフィルタの構成方法に関し、特に、より忠実な色再現性を確保するようにした液晶表示用バックライト光源装置及びその波長選択フィルタ並びにカラー液晶表示装置及びフィルタ構成方法に関する。
コンピュータディスプレイ用の標準色空間としてIEC(International Electro−technical Commission)が規定したsRGB規格は、RGBの3つの原色の色度点をITU−R(International Telecommunication Union Radio communication)が推奨するRec.709の測色パラメータに一致させることによって、ビデオ信号RGBと測色値の関係を明確に定義したものであって、このsRGB規格に準拠したモニター装置では、同じビデオ信号RGBを与えれば、測色的に同じ色を表示できる。
ところで、カメラやスキャナにより取り込んだ色情報を受信し表示する映像機器すなわちディスプレイやプリンタは、受け取った色情報を正確に表示する必要がある。たとえばカメラが正確に色情報を取得したとしても、ディスプレイが不適切な色情報を表示することにより、システム全体の色再現性は劣化する。
現在の標準モニターでの表示は上記sRGB規格の色域で規定されているが、世の中にはsRGBの色域を超えた色が多々あり、sRGB規格の標準モニターでは表示できない物体色がでてきている。例えばフィルムやデジタルカメラやプリンタなどは既にsRGBの範囲を超えている。本件出願人は、4色カラーフィルタを設けたデジタルカメラを用いることにより、色の再現性及びノイズの低減性を向上させることのできるようにした画像処理装置を提案している(例えば、特許文献1参照)。
しかし、広いダイナミックレンジを確保して正確に撮影を行ったとしても、sRGB規格の標準モニターでは表示できない物体色が生じることになる。
そこで、広色域化に対応するためにsRGBよりも広い色空間を持ったsYCCが業界標準化された。sYCCは、sRGBからITU−R BT.601(ハイビジョン用に定義されたRGBからYCCへの変換マトリックスの国際規格)を使って輝度色差分離空間を導いたもので、色空間としてはsYCCのほうが色域が広く、sRGBの外側の色も表現することができる。
一方、カラーテレビジョンの放送方式として採用されているNTSC方式はsRGBに比べて帯域幅が広い。sYCCを実現するにはディスプレイ上でNTSC方式での色域と同等あるいはこれを超える必要がある。
特開2003−284084号公報
ところで、近年、液晶TVやプラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)に代表されるようにディスプレイの薄型化が流れとしてあり、中でもモバイル用ディスプレイの多くは液晶系であり、忠実な色の再現性が望まれている。また、液晶パネルのバックライトは蛍光管を使ったCCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)タイプが主流であるが、環境的に水銀レスが要求されてきており、CCFLに変わる光源としてLED(light emitting diode)等が有望視されている。
従来、透過型のカラー液晶表示装置では、例えば図24に示すような分光特性の青色フィルタCFB(450nm)、緑色フィルタCFG(525nm)、赤色フィルタCFR(615nm)からなる3原色フィルタを用いたカラーフィルタがカラー液晶パネルに備えられていた。
これに対し、液晶パネルのバックライト光源として用いられている3波長域発光型のCCFL光源は、図25に示すようにいろいろな波長のスペクトルが発光している。3波長域発光型のCCFLをバックライト光源として用いた従来のカラー液晶表示装置では、混色が起こり、色純度が悪いという問題があった。
また、白色LEDは、図26に示すように広い波長域に亘って発光されており、そのままカラー液晶表示装置のバックライト光源として用いた場合、図27の(A)に示すように465nm,540nm,610nmにピークを持つ通常のカラーフィルタCFを用いた系でNTSC比を測定したところ、図27の(B)のXYZ表色系色度図に示すように36.6%であった。ここで、図27の(B)のXYZ表色系色度図には、カラーフィルタCFの色域、sRGB色空間の色域及びNTSCでの色域が示されている。
ここで、カラー液晶表示装置において、広色域化と輝度はトレードオフの関係にあり、輝度を落とすことなく広色域化することが要望されている。
そこで、本発明の目的は、上述の如き従来の実情に鑑み、バックライト方式の液晶表示装置(LCD:liquid crystal display)の輝度を確保するとともに広色域化を可能にした液晶表示用バックライト光源装置及びカラー液晶表示装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施の形態の説明から一層明らかにされる。
本発明は、カラーフィルタを備えた透過型のカラー液晶表示パネルを背面側から照明する液晶表示用バックライト光源装置であって、高屈折率材料からなる高屈折率層とこれより屈折率の低い低屈折率材料からなる低屈折率層を交互に積層してなる光学多層膜からなり、上記カラー液晶表示パネルに備えられたカラーフィルタが透過する複数の特定波長領域の光に対して高透過特性を持ち、少なくとも前記特定波長領域を除く可視波長領域の光に対して高透過特性を持たない波長選択フィルタと、上記波長選択フィルタを介して上記カラー液晶表示パネルを背面側から照明する光源とを備え、上記光源は、3波長以上の光を発光する白色光源と、発光ダイオードを用いた補助光源とからなることを特徴とする。
また、本発明は、カラーフィルタを備えた透過型のカラー液晶表示パネルと、このカラー液晶表示パネルを背面側から照明する液晶表示用バックライト光源装置とからなるカラー液晶表示装置であって、上記液晶表示用バックライト光源装置は、高屈折率材料からなる高屈折率層とこれより屈折率の低い低屈折率材料からなる低屈折率層を交互に積層してなる光学多層膜からなり、上記カラー液晶表示パネルに備えられたカラーフィルタが透過する複数の特定波長領域の光に対して高透過特性を持ち、少なくとも前記特定波長領域を除く可視波長領域の光に対して高透過特性を持たない波長選択フィルタと、上記波長選択フィルタを介して上記カラー液晶表示パネルを背面側から照明する光源とを備え、上記光源は、3波長以上の光を発光する白色光源と、発光ダイオードを用いた補助光源とからなることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示用バックライト光源装置では、例えば、上記光源を構成する白色光源は3波長蛍光ランプからなり、補助光源は赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード及び青色発光ダイオードからなる。この液晶表示用バックライト光源装置において、上記波長選択フィルタは、上記白色光源として用いられる3波長蛍光ランプから出射される光に含まれる上記カラーフィルタが透過する複数の特定波長領域の光に対して最適化した波長選択特性を有する。
また、本発明に係る液晶表示用バックライト光源装置では、例えば、上記光源を構成する白色光源は白色発光ダイオードからなり、補助光源は赤色発光ダイオード及び緑色からなる。また、この液晶表示用バックライト光源装置において、上記波長選択フィルタは、上記白色光源として用いられる白色発光ダイオードから出射される光に含まれる上記カラーフィルタが透過する複数の特定波長領域の光に対して最適化した波長選択特性を有する。
本発明では、液晶表示用バックライト光源装置の光源と波長選択フィルタの組み合わせ、上記光源から出射される光に含まれるカラー液晶表示パネルのカラーフィルタが透過する複数の特定波長領域の光に対して、上記波長選択フィルタの波長選択特性を最適化することによって、バックライト方式のカラー液晶表示装置を広色域化することでき、しかも、上記光源を3波長以上の光を発光する白色光源と発光ダイオードを用いた補助光源とから構成し、白色光源のピーク光量の不足を補助光源によりアシストすることによって、輝度の向上を図ることができる。
例えば、上記液晶表示用バックライト光源装置の光源として用いられる3波長蛍光ランプから出射される光に含まれる上記カラーフィルタが透過する複数の特定波長領域の光に対して、上記波長選択フィルタの波長選択特性を最適化することによって、バックライト方式のカラー液晶表示装置を広色域化することでき、上記3波長蛍光ランプのピーク光量の不足を赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード及び青色発光ダイオードからなる補助光源によりアシストすることによって、輝度の向上を図ることができる。
また、例えば、上記液晶表示用バックライト光源装置の光源として用いられる白色発光ダイオードから出射される光に含まれる上記カラーフィルタが透過する複数の特定波長領域の光に対して、上記波長選択フィルタの波長選択特性を最適化することによって、バックライト方式のカラー液晶表示装置を広色域化することでき、上記白色発光ダイオードのピーク光量の不足を赤色発光ダイオード及び緑色発光ダイオードからなる補助光源によりアシストすることによって、輝度の向上を図ることができる。
また、本発明では、3原色フィルタからなるカラーフィルタにおける少なくとも1つの原色フィルタの透過波長帯域をシフトさせることにより、バックライト方式のカラー液晶表示装置を広色域化することができる。
さらに、本発明では、3原色フィルタからなるカラーフィルタにおける緑色フィルタの半値幅を狭めことにより、バックライト方式のカラー液晶表示装置を広色域化することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、例えば図1に示すような構成のバックライト方式のカラー液晶表示装置100に適用される。
このカラー液晶表示装置100は、透過型のカラー液晶表示パネル10と、このカラー液晶表示パネル10の背面側に設けられたバックライト光源装置20からなる。
透過型のカラー液晶表示パネル10は、ガラス等の構成された2枚の透明な基板(TFT基板11、対向電極基板12)を互いに対向配置させ、その間隙に例えばツイステッドネマチック(TN)液晶を封入した液晶層13を設けた構成となっている。TFT基板11にはマトリクス状に配置された信号線14と走査線15及びこれらの交点に配置されたスイッチング素子としての薄膜トランジスタ16と画素電極17が形成されている。薄膜トランジスタ16は走査線15により順次選択されると共に、信号線14から供給される映像信号を対応する画素電極17に書き込む。一方、対向電極基板12の内表面には対向電極18及びカラーフィルタ19が形成されている。
このカラー液晶表示装置100では、この様な構成の透過型のカラー液晶表示パネル10を2枚の偏光板31,32で挟み、バックライト光源装置20により背面側から白色光を照射した状態で、アクティブマトリクス方式で駆動することによって、所望のフルカラー 映像表示が得られる。
このカラー液晶表示装置100は、例えば図2に電気的なブロック構成を示す駆動回路200により駆動される。
この駆動回路200は、カラー液晶表示パネル10やバックライト光源装置20の駆動電源を供給する電源部110、カラー液晶表示パネル10を駆動するXドライバ回路120及びYドライバ回路130、外部から映像信号が入力端子140を介して供給されるRGBプロセス処理部150、このRGBプロセス処理部150に接続された映像メモリ160及び制御部170、バックライト光源装置20の駆動制御するバックライト駆動制御部180等を備えてなる。
この駆動回路200において、入力端子140を介して入力された映像信号は、RGBプロセス処理部150によりクロマ処理等の信号処理がなされ、さらに、コンポジット信号からカラー液晶表示パネル10の駆動に適したRGBセパレート信号に変換されて、制御部170に供給されるとともに、画像メモリ160を介してXドライバ回路120に供給される。また、制御部170は、上記RGBセパレート信号に応じた所定のタイミングでXドライバ回路120及びYドライバ回路130を制御して、上記画像メモリ160を介してXドライバ回路120に供給されるRGBセパレート信号でカラー液晶表示パネル10を駆動することにより、上記RGBセパレート信号に応じた映像を表示する。
ここで、カラーフィルタ19は各画素電極17に対応した複数のセグメントに分割されている。例えば、図3に示すように3原色である赤色フィルタCFR、緑色フィルタCFG、青色フィルタCFBの3つのセグメントに分割されている。また、このカラー液晶表示装置100におけるカラーフィルタ19は、例えば図4に示すように青色フィルタCFBは、通常の青色フィルタの通過波長帯域を短波長側へシフトさせた35nmシフトさせた415nmにピークを持っている。
3波長域発光型のCCFLをバックライト光源装置20として用いたカラー液晶表示装置100では、図5の(A)に示すように415nmにピークを持つ青色フィルタCFBを短波長側へ35nmシフトさせたカラーフィルタ19を用いることにより、図5の(B)のXYZ表色系色度図に示すようにNTSC比が61.5%に改善される。この実施の形態では、図5の(A)に示した415nmにピークを持つ青色フィルタCFBを短波長側へ35nmシフトさせたカラーフィルタ19を用いたカラー液晶表示装置100の輝度を100%とする。なお、この図5の(B)のXYZ表色系色度図には、カラーフィルタCFの色域、sRGB色空間の色域及びNTSCでの色域が示されている。
なお、ここでは、青色フィルタCFBを短波長側へシフトしたカラーフィルタ19を用いる場合について示したが、赤色フィルタCFRを長波長側へシフトすれば、緑色光と青色光の混色を少なくして、色域を広げることができる。
このように3原色フィルタからなるカラーフィルタ19における少なくとも1つの原色フィルタの透過波長帯域をシフトさせることにより、バックライト方式のカラー液晶表示装置100を広色域化することができ、上記透過波長帯域のシフト量は、10nmから50nmの範囲とすることが好ましい。
そして、このカラー液晶表示装置100におけるバックライト光源装置20は、白色光源21及び補助光源22と波長選択フィルタ25からなり、上記白色光源21及び補助光源22が出射する光で上記波長選択フィルタ25を介して上記カラー液晶表示パネル10を背面側から照明する。
また、上記波長選択フィルタ25は、上記カラー液晶表示パネル10に備えられたカラーフィルタ19が透過する複数の特定波長領域の光に対して高透過特性を持ち、少なくとも前記特定波長領域を除く可視波長領域の光に対して高透過特性を持たない波長選択特性を有するものである。
この波長選択フィルタ25は、例えば図6に示すように、基板40上に高屈折率層Hと低屈折率層Lが交互に積層されて構成される。高屈折率層Hは高屈折率材料により形成される誘電体膜であり、低屈折率層Lは高屈折率材料より屈折率の低い低屈折率材料により形成される誘電体膜である。
基板40となるフィルムは、高透明であればよく、PET(ポリエチレンテレフタラート)の他、PC(ポリカーボネート)、COP(シクロオレフィンポリマー)等や、もちろんガラス基板でも構わない。
図6において、波長選択フィルタ25は、公知のファブリペロー型フィルタとして設計されるもので、スペーサー層41を反射鏡42で挟み込んだ構造を有する。ここで、反射鏡42は、高屈折率層Hと低屈折率層Lの交互層で構成される。一方、スペーサー層41は、反射鏡42の高屈折率層Hよりも膜厚の大きい高屈折率層Hからなり、屈折率をN、膜厚をDとしたときの光学膜厚NDが、透過対象の画像光の波長λに対して、次式
ND=(n±1/2)λ ・・・ (1)あるいは
ND=nλ ・・・ (2)
を満足するよう形成される。ただし、式(1)、(2)において、nは自然数である。
例えば、上記カラー液晶表示パネル10に備えられたカラーフィルタ19が透過する複数の特定波長領域の光が波長457nm(青色)、532nm(緑色)、642nm(赤色)の狭帯域三原色波長域光のとき、これら3つの波長に対して上記の条件をすべて満たすスペーサー層41の光学膜厚NDとしては、ND=1.06μmを挙げることができる。この場合、ND=1.06μmは、λ=457nmに対しては略2.5倍で、式(1)の条件を満たし、λ=532nmに対しては略2倍で、式(2)の条件を満たし、λ=642nmに対しては略1.5倍で、式(1)の条件を満たしている。なお、式(2)は高次のλ膜であるが、λ膜もλ/2膜の一種であることはいうまでもない。
図7は、スペーサー層41の光学膜厚NDが1.06μmである波長選択フィルタ25の透過特性を示すもので、三原色波長域において高い透過率を示す。この分光透過率曲線には、400nmや700nm以上にもピークが存在するが、紫外カットフィルタや赤外カットフィルタを用いて、その影響を除けることも公知である。
上記波長選択フィルタ25において、高屈折率層Hには、屈折率が1.5以上、好ましくは2.0〜2.7の高屈折率材料、例えば酸化ニオブ(Nb2O5)、酸化タンタル(Ta2O5)、酸化チタン(TiO2)等が用いられ、低屈折率層Lには、屈折率が1.5未満、好ましくは1.3〜1.5の低屈折率材料、例えば二酸化ケイ素(SiO2)、フッ化マグネシウム(MgF2)等が用いられる。このような高屈折率層H及び低屈折率層Lは、蒸着法やスパッタリング法等によるドライプロセスによって形成することができる。
波長選択フィルタ25となる光学多層膜は、例えば、スパッタリングにより成膜される。例えば高屈折率層HとしてNb2O5層を、低屈折率層LとしてSiO2層を交互に反応性ACスパッタリングにより成膜した光学多層膜が波長選択フィルタ25として用いられる。
図8に示す波長選択フィルタ25の層構成において、反射鏡42のNb2O5層の層厚を47nm、SiO2層の層厚を107nmとし、スペーサー層41となるNb2O5層の層厚を445nmとすると、図9に示すような光学特性が得られる。この例では、457nm(B)の透過率は78.0%、532nm(G)の透過率は75.2%、642nm(R)の透過率は82.7%で、RGB各波長の平均透過率は78.6%となる。これに対し、可視光域での平均反射率は59.1%となる。
このように光学多層膜からなる波長選択フィルタ25では、反射鏡42のNb2O5層の層厚、SiO2層の層厚、スペーサー層41となるNb2O5層の層厚を規定することにより、所望の波長選択特性を得ることができる。
例えば、188μm厚のPETフィルム上に、AC電源を用いた反応性スパッタにより、高屈折率を有する薄膜および低屈折率を有する薄膜を交互に積層することで所望の透過率分布を形成する。高屈折率材料(H)としてNb2O5を、低屈折率材料(L)としてSiO2を使用した場合、Nb2O5を450nm、SiO2を285nmとした7層膜を積層した光学多層膜からなる波長選択フィルタ25では、波長490nmおよび波長585nmに透過率の低い領域を有する図10に示すような波長選択特性が得られる。
そこで、例えば、図11の(A)に示すような波長のスペクトルを発光する3波長域発光型のCCFL光源を上記バックライト光源装置20の光源21として用いる場合、上記カラー液晶表示パネル10に備えられた3原色である赤色フィルタCFR、緑色フィルタCFG、青色フィルタCFBの3つのセグメントに分割されたカラーフィルタ19が透過する特定波長領域の光、すなわち3原色光(R,G,B)を含む3波長のピークを持つ波長選択特性を有する波長選択フィルタ25を設けることにより、上記バックライト光源装置20は、図11の(B)に示すような分光感度特性を呈し、白色光源として用いることができる。なお、この場合の色度点は、それぞれの波長のピーク強度によって変化させることができる。
そして、図12の(A)に示すように、上記バックライト光源装置20の光源21として用いられる3波長域発光型のCCFL光源から出射される光に含まれる上記カラーフィルタ19が透過する複数の特定波長領域の光に対して最適化した3波長にピークを持つ波長選択特性を有する波長選択フィルタ25を設けたバックライト光源装置20を備えるカラー液晶表示装置100では、上記波長選択フィルタ25を設けない場合のNTSC比が61.5%で輝度が100%であったの対し、図12の(B)のXYZ表色系色度図に示すようにNTSC比が79.1%で、輝度は66.4%となった。ここで、図12の(B)のXYZ表色系色度図には、カラーフィルタCFの色域、sRGB色空間の色域及びNTSCでの色域が示されている。
さらに、図13の(A)に示すように、上記カラーフィルタ19の緑色フィルタCFGの半値幅を1/2に狭めたカラー液晶表示装置100では、図13の(B)のXYZ表色系色度図に示すように、NTSC比が90.2%で、輝度は57.8%となった。ここで、図13の(B)のXYZ表色系色度図には、カラーフィルタCFの色域、sRGB色空間の色域及びNTSCでの色域が示されている。
このように、3原色フィルタで構成したカラーフィルタ19を備えるカラー液晶表示パネル10を用いたカラー液晶表示装置100では、上記緑色フィルタCFGの半値幅を狭めることにより、さらに広色域化することができ、上記緑色フィルタの半値幅を0.3〜0.7の割合で狭めると良い。
ここで、上述の如く3原色フィルタで構成したカラーフィルタ19における青色フィルタCFBを短波長側へシフト、あるいは、赤色フィルタCFRを長波長側へシフトすることにより、緑色光と赤色光又は青色光との混色を少なくして、色域を広げることができ、また、バックライト光源装置20に波長選択フィルタ25を設けることによってさらに広色域化することができ、さらに、上記緑色フィルタCFGの半値幅を狭めることにより、さらに広色域化することができるのであるが、広色域化するにしたがい、輝度が低下してしまう。
そこで、この実施の形態におけるカラー液晶表示装置100では、上記バックライト光源装置20を白光源21と補助光源22にて構成し、白光源21として用いられる3波長域発光型CCFL光源のピーク光量の不足を赤色発光ダイオード22R、緑色発光ダイオード22G及び青色発光ダイオード22Bからなる補助光源22によりアシストすることによって、輝度の向上を図る。
すなわち、例えば図14の(A),(B)に示すように、このカラー液晶表示装置100のバックライト光源装置20は、複数本の3波長域発光型蛍光ランプ(CCFL)21FLを平行に並べてなるエリアライト方式の白光源21と、導光板24の一側縁部分に赤色発光ダイオード22R、緑色発光ダイオード22G及び青色発光ダイオード22Bを繰り返し配してなるエッジライト方式の補助光源22と、上記白光源21から出射される光に含まれる上記カラーフィルタ19が透過する複数の特定波長領域の光に対して最適化した3波長にピークを持つ波長選択特性を有する波長選択フィルタ25とを備え、上記白光源21と波長選択フィルタ25の間に上記補助光源22の導光板24を配置してなる。
なお、図14の(A)は、上記バックライト光源装置20の波長選択フィルタ25を取り除いて示した要部平面図であり、また、図14の(B)は上記バックライト光源装置20の要部の縦断面図である。
すなわち、このバックライト光源装置20では、図15の(A)に示すように3波長域発光型CCFL光源に波長選択フィルタ25を付加した白光源21で光強度的に足りない波長領域の光量を図15の(B)に示すような光量(0.2:0.1:0.3)の赤色発光ダイオード22R、緑色発光ダイオード22G及び青色発光ダイオード22Bからなる補助光源22により、図15の(C)に示すようにアシストする。
補助光源22と波長選択フィルタ25を設けず、3波長域発光型のCCFL光源のみをバックライト光源として用いた従来のカラー液晶表示装置ではNTSC比が61.5%であり、この従来のカラー液晶表示装置における輝度を100%とした場合、上記バックライト光源装置20の光源21として用いられる3波長域発光型のCCFL光源から出射される光に含まれる上記カラーフィルタ19が透過する複数の特定波長領域の光に対して最適化した3波長にピークを持つ波長選択特性を有する波長選択フィルタ25を設けたバックライト光源装置20を備えるカラー液晶表示装置100では、バックライト光源装置20に波長選択フィルタ25を設けた場合、NTSC比が79.1%に改善され、輝度が66.4%であったのに対し、図16の(A)に示すように白色光源21と補助光源22にて構成したバックライト光源装置20を用いることによって、図16の(B)のXYZ表色系色度図に示すようにNTSC比が80.2%に改善され、また、輝度が99.9%に改善された。
また、図17の(A)に示すように、上記カラーフィルタ19の緑色フィルタCFGの半値幅を1/2に狭めたカラー液晶表示装置100では、白色光源21と補助光源22にて構成したバックライト光源装置20を用いることによって、図17の(B)のXYZ表色系色度図に示すように、NTSC比が94.2%に改善され、輝度は86.7%になった。
ここで、図16の(B)及び図17の(B)のXYZ表色系色度図には、カラーフィルタCFの色域、sRGB色空間の色域及びNTSCでの色域が示されている。
このように、液晶表示用バックライト光源装置20の白色光源21と波長選択フィルタ25の組み合わせ、上記白色光源21から出射される光に含まれるカラー液晶表示パネル10のカラーフィルタ19が透過する複数の特定波長領域の光に対して、上記波長選択フィルタ25の波長選択特性を最適化することによって、バックライト方式のカラー液晶表示装置100を広色域化することでき、しかも、バックライト光源装置20を3波長以上の光を発光する白色光源21と発光ダイオードを用いた補助光源22とから構成し、白色光源21のピーク光量の不足を補助光源22によりアシストすることによって、輝度の向上を図ることができる。
また、図18の(A)に示すような波長のスペクトルを発光する白色LEDを上記バックライト光源装置20の光源21として用いる場合、上記カラー液晶表示パネル10に備えられたカラーフィルタ19が透過する3原色光(RGB)を含む3波長(465nm,540nm,610nm)にピークを持つ図18の(B)に示すような波長選択特性を有する波長選択フィルタ25を設けることにより、図18の(C)に示すような3原色(RGB)の光の波長にピークを有する分光感度特性を呈し、白色光源として用いることができる。この場合の色度点は、それぞれの波長のピーク強度によって変化させることができる。
そして、例えば図19の(A),(B)に示すように、このカラー液晶表示装置100のバックライト光源装置20は、導光板24の一側縁部分に白色発光ダイオード21Wを繰り返し配してなるエッジライト方式の白光源21と、上記白色発光ダイオード21Wの間、図示の例では二個おきに、赤色発光ダイオード22R及び緑色発光ダイオード22Gを繰り返し配してなるエッジライト方式の補助光源22と、上記白光源21から出射される光に含まれる上記カラーフィルタ19が透過する複数の特定波長領域の光に対して最適化した3波長にピークを持つ波長選択特性を有する波長選択フィルタ25を備えてなり、上記白色発光ダイオード21Wの図20の(A)に示すようなピーク光量の不足を、図20の(B)に示すように光量(0.7:0.2)の赤色発光ダイオード22R及び緑色発光ダイオード22Gからなる補助光源22により、図20の(C)に示すようにアシストすることによって、輝度の向上が図られている。
なお、図19の(A)は、上記バックライト光源装置20の波長選択フィルタ25を取り除いて示した要部平面図であり、また、図19の(B)は上記バックライト光源装置20の要部の縦断面図である。
すなわち、白色発光ダイオードをそのままバックライト光源として用いた場合、図21の(A)に示すように465nm,540nm,610nmにピークを持つ通常のカラーフィルタCFを用いた系で測定したNTSC比は36.6%であったのに対し、図21の(A)に示すように、上記バックライト光源装置20の白色光源21として用いられる白色LEDから出射される光に含まれる上記カラーフィルタ19が透過する複数の特定波長領域の光に対して最適化した3波長にピークを持つ波長選択特性を有する波長選択フィルタ25を設け、白色発光ダイオード21Wを用いた白光源21で光強度的に足りない波長領域の光量を図21の(A)に示すような光量(0.7:0.2)の赤色発光ダイオード22R及び緑色発光ダイオード22Gからなる補助光源22により図21の(C)に示すようにアシストするようにしたバックライト光源装置20を備えるカラー液晶表示装置100では、図21の(B)のXYZ表色系色度図に示すようにNTSC比が47.9%に改善され、また、輝度の105%に改善された。ここで、図21の(B)のXYZ表色系色度図には、カラーフィルタCFの色域、sRGB色空間の色域及びNTSCでの色域が示されている。
また、上記白色発光ダイオード21Wを用いた白光源21を赤色発光ダイオード22R及び緑色発光ダイオード22Gからなる補助光源22によりアシストするようにしたバックライト光源装置20を備えるカラー液晶表示装置100では、図22の(A)に示すように、カラーフィルタ19を構成している青色フィルタCFBとして、通常の青色フィルタの通過波長帯域を短波長側へ35nmシフトさせた415nmにピークを持つ青色フィルタを用いることにより、図22の(B)のXYZ表色系色度図に示すように、NTSC比が63.1%に改善され、輝度は83.5%になった。
さらに、図23の(A)に示すように、上記カラーフィルタ19の緑色フィルタCFGの半値幅を1/2に狭めたカラー液晶表示装置100では、白色光源21と補助光源22にて構成したバックライト光源装置20を用いることによって、図23の(B)のXYZ表色系色度図に示すように、NTSC比が96.1%に改善され、輝度は72.1%になった。
なお、図19に示したバックライト光源装置20では、エッジライト方式の白光源21としての白色発光ダイオード21Wに対する補助光源22としての赤色発光ダイオード22R及び緑色発光ダイオード22Gの設置割合を2:1:1にしているが、設置割合を1:1:1として各LEDに流す電流を変えてもよい。
以上のように、上記バックライト光源装置20では、高屈折率材料からなる高屈折率層とこれより屈折率の低い低屈折率材料からなる低屈折率層を交互に積層してなる光学多層膜からなり、透過型のカラー液晶表示パネル10に備えられたカラーフィルタが透過する複数の特定波長領域の光に対して高透過特性を持ち、少なくとも前記特定波長領域を除く可視波長領域の光に対して高透過特性を持たない波長選択フィルタ25と、3波長以上の光を発光する白色光源21と発光ダイオードを用いた補助光源22とからなり、上記波長選択フィルタ25を介して上記カラー液晶表示パネル10を背面側から照明する光源20を備えることにより、透過型のカラー液晶表示パネル10を背面側から照明することによって広範囲な色を表示することができる高輝度の白色光源として使用することができる。
すなわち、上記バックライト光源装置20では、高屈折率材料からなる高屈折率層とこれより屈折率の低い低屈折率材料からなる低屈折率層を交互に積層してなる光学多層膜からなり、カラー液晶表示パネル10に備えられたカラーフィルタ19が透過する複数の特定波長領域の光に対して高透過特性を持ち、少なくとも前記特定波長領域を除く可視波長領域の光に対して高透過特性を持たない波長選択特性を有する波長選択フィルタ25を備えることにより、波長選択フィルタ25を介して照射される光を色域の広い白色光とすることができ、しかも、3波長以上の光を発光する白色光源21と発光ダイオードを用いた補助光源22とを備え、白色光源21のピーク光量の不足を補助光源によりアシストすることによって、輝度の向上を図ることができる。
したがって、上記バックライト光源装置20を備えることよりカラー液晶表示装置100の輝度を確保するとともに広色域化を図ることができる。
本発明を適用したバックライト方式のカラー液晶表示装置の構成を示す模式的な斜視図である。 上記カラー液晶表示装置の駆動回路の構成を示すブロック図である。 上記カラー液晶表示装置おけるカラー液晶パネルに設けられるカラーフィルタの構成を示す模式的な平面図である。 3原色フィルタの青色フィルタの通過波長帯域を短波長側へシフトさせたカラーフィルタを用いたカラーフィルタの分光特性を示す特性図である。 上記青色フィルタの通過波長帯域を短波長側へシフトさせたカラーフィルタを用いたカラーフィルタを備えるカラー液晶パネルと3波長域発光型のCCFL光源を用いたバックライト光源からなるカラー液晶表示装置の光学特性(A)及び色域(B)を示す特性図である。 上記カラー液晶表示装置におけるバックライト光源装置に備えられる波長選択フィルタの構造を示す模式的な断面図である。 上記波長選択フィルタの波長選択特性の一例を示す特性図である。 上記波長選択フィルタの層構成を示す模式的な断面図である。 上記波長選択フィルタの波長選択特性の一例を示す特性図である。 上記波長選択フィルタの波長選択特性の一例を示す特性図である。 3波長域発光型のCCFL光源のスペクトル(A)と波長選択フィルタを組み合わせたバックライト光源装置の分光感度特性(B)を示す特性図である。 上記3波長域発光型のCCFL光源と3波長にピークを持つ波長選択特性を有する波長選択フィルタを組み合わせたバックライト光源装置を備えるカラー液晶表示装置の光学特性(A)及び色域(B)を示す特性図である。 上記3波長域発光型のCCFL光源と波長選択フィルタを組み合わせたバックライト光源装置を備えるカラー液晶表示装置において、カラーフィルタの緑色フィルタCFGの半値幅を1/2に狭めた場合の光学特性(A)及び色域(B)を示す特性図である。 白色光源(3波長域発光型CCFL光源)と補助光源(3色LED)と波長選択フィルタを組み合わせて構成したバックライト光源装置の構成例を示す図であり、波長選択フィルタを取り除いて示した要部平面図(A)及び縦断面図(B)である。 上記3波長域発光型のCCFL光源と波長選択フィルタを組み合わせた光源のスペクトル(A)と補助光源(3色LED)のスペクトル(B)とこれらを組み合わせて構成したバックライト光源装置のスペクトル(C)を示す特性図である。 白色光源(3波長域発光型CCFL光源)と補助光源(3色LED)と波長選択フィルタを組み合わせて構成したバックライト光源装置を備えるカラー液晶表示装置の光学特性(A)及び色域(B)を示す特性図である。 上記カラー液晶表示装置におけるカラーフィルタの緑色フィルタCFGの半値幅を1/2に狭めたカラー液晶表示パネルとを備えるカラー液晶表示装置の光学特性(A)及び色域(B)を示す特性図である。 白色LEDのスペクトル(A)と波長選択フィルタの分光感度特性(B)を組み合わせたバックライト光源装置の分光感度特性(C)を示す特性図である。 白色光源(白色LED)と補助光源(2色LED)と波長選択フィルタを組み合わせて構成したバックライト光源装置の構成例を示す図であり、波長選択フィルタを取り除いて示した要部平面図(A)及び縦断面図(B)である。 上記白色LEDと波長選択フィルタを組み合わせた光源のスペクトル(A)と補助光源(2色LED)のスペクトル(B)とこれらを組み合わせて構成したバックライト光源装置のスペクトル(C)を示す特性図である。 上記白色LEDと補助光源(2色LED)と波長選択フィルタを組み合わせて構成したバックライト光源装置を備えるカラー液晶表示装置の光学特性(A)及び色域(B)を示す特性図である。 上記カラー液晶表示装置におけるカラーフィルタの青色フィルタCFGをシフトしたカラー液晶表示パネルとを備えるカラー液晶表示装置の光学特性(A)及び色域(B)を示す特性図である。 上記カラー液晶表示装置におけるカラーフィルタの緑色フィルタCFGの半値幅を1/2に狭めたカラー液晶表示パネルとを備えるカラー液晶表示装置の光学特性(A)及び色域(B)を示す特性図である。 従来の透過型のカラー液晶表示装置におけるカラー液晶パネルに備えられていた3原色フィルタを用いたカラーフィルタの分光特性を示す特性図である。 液晶パネルのバックライト光源として用いられている3波長域発光型のCCFL光源の発光スペクトルを示す特性図である。 白色LEDの発光スペクトルを示す特性図である。 従来の3原色フィルタを用いたカラーフィルタを備えるカラー液晶パネルと白色LEDを用いたバックライト光源とからなるカラー液晶表示装置の光学特性(A)及び色域(B)を示す特性図である。
符号の説明
10 カラー液晶表示パネル、11 TFT基板、12 対向電極基板、13 液晶層、14 信号線、15 走査線、16 薄膜トランジスタ、17 画素電極、18 対向電極、19 カラーフィルタ、20 バックライト光源装置、21 白色光源、22 補助光源、25 波長選択フィルタ、31,32 偏光板、40 基板、41 スペーサー層、42 反射鏡、100 カラー液晶表示装置、200 駆動回路、110 電源部、120 Xドライバ回路、130 Yドライバ回路、140 入力端子、150 RGBプロセス処理部、160 映像メモリ、170 制御部、180 バックライト駆動制御部、CFR 赤色フィルタ、CFG 緑色フィルタ、CFB 青色フィルタ

Claims (12)

  1. カラーフィルタを備えた透過型のカラー液晶表示パネルを背面側から照明する液晶表示用バックライト光源装置であって、
    高屈折率材料からなる高屈折率層とこれより屈折率の低い低屈折率材料からなる低屈折率層を交互に積層してなる光学多層膜からなり、上記カラー液晶表示パネルに備えられたカラーフィルタが透過する複数の特定波長領域の光に対して高透過特性を持ち、少なくとも前記特定波長領域を除く可視波長領域の光に対して高透過特性を持たない波長選択フィルタと、
    上記波長選択フィルタを介して上記カラー液晶表示パネルを背面側から照明する光源とを備え、
    上記光源は、3波長以上の光を発光する白色光源と、発光ダイオードを用いた補助光源とからなることを特徴とする液晶表示用バックライト光源装置。
  2. 上記光源を構成する白色光源は3波長蛍光ランプからなり、補助光源は赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード及び青色発光ダイオードからなることを特徴とする請求項1記載の液晶表示用バックライト光源装置。
  3. 上記波長選択フィルタは、上記白色光源として用いられる3波長蛍光ランプから出射される光に含まれる上記カラーフィルタが透過する複数の特定波長領域の光に対して最適化した波長選択特性を有することを特徴とする請求項1記載の液晶表示用バックライト光源装置。
  4. 上記光源を構成する白色光源は白色発光ダイオードからなり、補助光源は赤色発光ダイオード及び緑色発光ダイオードからなることを特徴とする請求項1記載の液晶表示用バックライト光源装置。
  5. 上記波長選択フィルタは、上記白色光源として用いられる白色発光ダイオードから出射される光に含まれる上記カラーフィルタが透過する複数の特定波長領域の光に対して最適化した波長選択特性を有することを特徴とする請求項4記載の液晶表示用バックライト光源装置。
  6. カラーフィルタを備えた透過型のカラー液晶表示パネルと、このカラー液晶表示パネルを背面側から照明する液晶表示用バックライト光源装置とからなるカラー液晶表示装置であって、
    上記液晶表示用バックライト光源装置は、高屈折率材料からなる高屈折率層とこれより屈折率の低い低屈折率材料からなる低屈折率層を交互に積層してなる光学多層膜からなり、上記カラー液晶表示パネルに備えられたカラーフィルタが透過する複数の特定波長領域の光に対して高透過特性を持ち、少なくとも前記特定波長領域を除く可視波長領域の光に対して高透過特性を持たない波長選択フィルタと、上記波長選択フィルタを介して上記カラー液晶表示パネルを背面側から照明する光源とを備え、上記光源は、3波長以上の光を発光する白色光源と、発光ダイオードを用いた補助光源とからなることを特徴とするカラー液晶表示装置。
  7. 上記液晶表示用バックライト光源装置の光源を構成する白色光源は3波長蛍光ランプからなり、補助光源は赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード及び青色発光ダイオードからなることを特徴とする請求項6記載のカラー液晶表示装置。
  8. 上記液晶表示用バックライト光源装置の波長選択フィルタは、上記白色光源として用いられる3波長蛍光ランプから出射される光に含まれる上記カラーフィルタが透過する複数の特定波長領域の光に対して最適化した波長選択特性を有することを特徴とする請求項7記載のカラー液晶表示装置。
  9. 上記液晶表示用バックライト光源装置の光源を構成する白色光源は白色発光ダイオードからなり、補助光源は赤色発光ダイオード及び緑色からなることを特徴とする請求項6記載のカラー液晶表示装置。
  10. 上記液晶表示用バックライト光源装置の波長選択フィルタは、上記白色光源として用いられる白色発光ダイオードから出射される光に含まれる上記カラーフィルタが透過する複数の特定波長領域の光に対して最適化した波長選択特性を有することを特徴とする請求項9記載のカラー液晶表示装置。
  11. 上記カラーフィルタは、少なくとも1つの原色フィルタの透過波長帯域をシフトさせた3原色フィルタからなることを特徴とする請求項6記載のカラー液晶表示装置。
  12. 上記カラーフィルタは、緑色フィルタの半値幅を狭めた3原色フィルタからなることを特徴とする請求項6記載のカラー液晶表示装置。
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