JP2005231267A - インクジェット式プリント装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェット式プリント装置において、プリント処理能力の増大に柔軟に対応しながら、開発コストを可及的に低減できるようにする。
【解決手段】夫々異なる色のインクを吐出するインク吐出ノズルを各色毎に複数個備えて構成されるノズル集合体NHを主走査方向に走査して画像形成対象部材上に画像を記録形成するインクジェット式プリント装置において、夫々が独立してカラー画像を形成可能に構成された前記ノズル集合体NHが複数個備えられ、前記複数のノズル集合体NHの夫々に対応して、前記ノズル集合体のインク吐出動作を制御するノズルヘッド制御装置55,56,57が備えられ、前記複数のノズル集合体NHの全体で形成するラスタ画像を管理し、且つ、そのラスタ画像における画像部分をいずれのインク吐出ノズルにて画像形成させるかを割り振るラスタ制御装置51が備えられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、夫々異なる色のインクを吐出するインク吐出ノズルを各色毎に複数個備えて構成されるノズル集合体を主走査方向に走査して画像形成対象部材上に画像を記録形成するインクジェット式プリント装置に関する。
かかるインクジェット式プリント装置は、複数色のインク液滴を画像形成対象部材に吐出して、画像形成対象部材上にカラー画像をプリント形成する装置である。
このようなインクジェット式プリント装置に備えられるインク吐出ノズルの配置構成の態様としては、下記特許文献1に記載のように、シアン,マゼンタ,イエロー及びブラックの各色毎のヘッドブロックを1つにユニット化したものの他、1つのヘッドブロックに各色のインク吐出ノズルを集積化したようなものも考えられている。
いずれの構成においても、各色毎に多数のインク吐出ノズルを備えてプリント速度の向上やプリント画質の向上が図られており、1つのヘッドブロックに備えられるインク吐出ノズルの数を増大させる方向でプリント速度やプリント画質の更なる向上を図ろうとするのが一般的である。
特開2001−232783号公報
しかしながら、1つのヘッドブロックのインク吐出ノズルを増大させようとすると、インク吐出ノズル数の増加に対して製造コストが著しく増大してしまうため、一般的によく使用されているヘッドブロック(あるいはヘッドブロックをユニット化したもの)を複数個用いてプリント速度の向上等を図る手法も考えられている。
インク吐出ノズル側をこのように構成すると、それの制御についての要求能力も高くなるが、このような場合における制御構成としては、インク吐出ノズルの数が増えて、そのインク吐出ノズルの並び状態が変化しただけのものとしてとらえて、単一の制御系の処理能力を増大させることでも対応できる。
ところが、このように単一の制御系で対応しようとすると、インク吐出ノズル側の構成をどのような規模のものとするか、すなわち、プリント処理能力をどのように設定するかに応じて、個々に制御系の全体設計を行う必要が生じることになり、開発コストの増大を招いてしまうことになる。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、プリント処理能力の増大に柔軟に対応しながら、開発コストを可及的に低減できるようにする点にある。
本出願の第1の発明は、夫々異なる色のインクを吐出するインク吐出ノズルを各色毎に複数個備えて構成されるノズル集合体を主走査方向に走査して画像形成対象部材上に画像を記録形成するインクジェット式プリント装置において、夫々が独立してカラー画像を形成可能に構成された前記ノズル集合体が複数個備えられ、前記複数のノズル集合体の夫々に対応して、前記ノズル集合体のインク吐出動作を制御する複数のノズルヘッド制御装置が備えられ、前記複数のノズル集合体の全体で形成するラスタ画像を管理し、且つ、そのラスタ画像における画像部分をいずれのインク吐出ノズルにて画像形成させるかを割り振るラスタ制御装置が備えられている。
すなわち、いずれのインク吐出ノズルでラスタ画像におけるどの画像部分を形成するかについては、前記ラスタ制御装置にて集中的に管理することで、前記ノズル集合体のインク吐出動作を制御するノズルヘッド制御装置は、ラスタ制御装置から送られてきた画像データでインク吐出ノズルにインク吐出動作をさせるだけの単純な動作に特化することができる。
しかも、プリント処理能力に応じて前記ノズル集合体の設置個数を変更するときは、ラスタ制御装置側において画像形成のためのインク吐出ノズルの割り振りを変更する必要はあるものの、ノズルヘッド制御装置については前記ノズル集合体の設置個数の増減に応じて増減するだけで済ませることができる。
尚、前記ノズル集合体は、夫々が独立してカラー画像を形成可能に構成されたものであれば良く、物理的な構成態様としては、単一のヘッドブロックに全てのインク吐出ノズルが集積されたものであっても良いし、各色毎の個別のヘッドブロックを1ユニット化したものでも良く、前記ノズル集合体において個々のインク吐出ノズルをどのように配置するかは任意に設定できる。
又、本出願の第2の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記ラスタ制御装置は、前記インク吐出ノズルがインクを吐出するタイミングを規定する吐出タイミング信号を前記ノズルヘッド制御装置の夫々へ出力するように構成されている。
すなわち、各ノズル集合体においてインク吐出のタイミングを管理するためには、例えば、各ノズル集合体の走査位置の位置情報をノズルヘッド制御装置夫々に取込んで、各ノズルヘッド制御装置において管理することも考えられるが、各インク吐出ノズルのインク吐出タイミングも前記ラスタ制御装置において集中管理することで、各ノズルヘッド制御装置は制御を担当する前記ノズル集合体の設置位置に関する情報を管理する必要がなく、ノズルヘッド制御装置の制御動作をより一層単純化することができる。
又、本出願の第3の発明は、上記第1又は第2の発明の構成に加えて、前記ノズルヘッド制御装置の夫々に、前記ラスタ制御装置から送られてきた画像データを記憶するバッファメモリが備えられ、前記ノズルヘッド制御装置は、前記バッファメモリに記憶された画像データのプリント処理状況に応じて前記ラスタ制御装置に次の画像データの送信を要求するように構成されている。
従って、ノズルヘッド制御装置は、プリント動作のための画像データの受け渡しについては、前記バッファメモリに記憶されている未プリントの画像データを順次にプリント処理し、前記未プリントの画像データが無くなるかあるいは十分少なくなった時点で、ラスタ制御装置へ画像データの送出を要求するという単純な処理操作を繰り返してプリント処理して行く。
又、本出願の第4の発明は、上記第3の発明の構成に加えて、前記ノズルヘッド制御装置の夫々に互いに異なる識別符号が設定され、前記ノズルヘッド制御装置は、前記ラスタ制御装置に次の画像データを要求するときに、自己の識別符号を前記ラスタ制御装置へ送信するように構成され、前記ラスタ制御装置は、送信する画像データの先頭側に、その画像データの送信を要求した前記ノズルヘッド制御装置の識別符号を付加するように構成されている。
すなわち、ラスタ制御装置から各ノズルヘッド制御装置へ画像データを送るときに、各ノズルヘッド制御装置に固有の識別符号を付加して画像データを送信することで、ラスタ制御装置から各ノズルヘッド制御装置へ画像データを送信する信号ラインを共用することができる。
又、本出願の第5の発明は、上記第4の発明の構成に加えて、前記ラスタ制御装置は、前記ノズルヘッド制御装置の動作態様を指示する制御コマンドを前記ノズルヘッド制御装置へ送るときに、前記制御コマンドを送信するための信号ラインに前記制御コマンドの送信先の前記識別符号と前記制御コマンドとを送信するように構成されている。
すなわち、ラスタ制御装置が各ノズルヘッド制御装置の動作を制御するために制御コマンドを送るときに、各ノズルヘッド制御装置に固有の識別符号を送信すると共に制御コマンドを送信することで、ラスタ制御装置から各ノズルヘッド制御装置へ制御コマンドを送信する信号ラインについても共用できることになる。
又、本出願の第6の発明は、上記第1〜第5のいずれかの発明の構成に加えて、前記ラスタ制御装置から送信される画像データを伝達する信号ラインが前記複数のノズルヘッド制御装置を順次に通過する状態でカスケード状に接続されている。
すなわち、ラスタ制御装置からノズルヘッド制御装置へ画像データを送信する送信形態については、ラスタ制御装置から出力される画像データ用のデータバスに全てのノズルヘッド制御装置が対等の立場で並列に接続する一般的なバス接続ような構成も考えられるのであるが、このような接続構成では、データの送信速度を十分には高速化できない場合がある。
つまり、上記のような接続形態では、ノズルヘッド制御装置を複数個備えることからデータバスの線路長をある程度長く確保する必要があり、線路の伝送損失のためにデータの送信周波数を十分には高くできない場合があるのである。
これに対して、ラスタ制御装置から送信される画像データを伝達する信号ラインが複数のノズルヘッド制御装置を順次に通過する状態でカスケード状に接続する接続形態では、ノズルヘッド制御装置を通過する毎に信号が元のレベルに増幅される関係となるので、データの伝送周波数との関係での実質的な線路長はノズルヘッド制御装置間の線路長となる。この実質的な線路長は短くするのが極めて容易であり、高周波数のデータ伝送が可能となる。
又、本出願の第7の発明は、上記第6の発明の構成に加えて、前記複数のノズルヘッド制御装置の夫々が、同一構成の独立した回路基板として構成され、前記回路基板の夫々に、前記インク吐出ノズルがインクを吐出するタイミングを規定する吐出タイミング信号を前記ラスタ制御装置から前記ノズルヘッド制御装置の夫々へ伝達するための入力信号端子群と出力信号端子群とが設けられ、前記回路基板は、前記入力信号端子群において前記吐出タイミング信号用に一連に割り付けられた信号端子のうちの一端に位置する信号端子からの入力信号を自己の吐出タイミング信号として取込むように構成され、前記回路基板内において又は前記回路基板間を接続する接続配線において、前記入力信号端子群の信号端子と前記出力信号端子群の信号端子との間を、前記一端側に1端子分だけシフトさせて配線するように構成されている。
すなわち、ラスタ制御装置と複数のノズルヘッド制御装置との組み合わせにより構成する制御系のスケーラビリティーを考慮すると、ノズルヘッド制御装置を同一構成の回路基板にて構成して、それらの回路基板をカスケード状に接続していくことが特に好適であり、又、インク吐出ノズルを駆動するという回路の性質上、ラスタ制御装置よりも故障確率が高くなってしまうノズルヘッド制御装置の部分を容易に交換できる点でも有利である。
このように各ノズルヘッド制御装置を同一構成の回路基板とした場合、ラスタ制御装置から各ノズルヘッド制御装置の夫々に対して個別に送信する吐出タイミング信号の信号ラインの配線をどうするかが問題となる。
吐出タイミング信号は高度にリアルタイム性が要求されるため、他の信号ラインのように共通の信号ラインを使用して識別符号でノズルヘッド制御装置を識別する、というような取扱いが困難であり、各ノズルヘッド制御装置夫々に対応して専用の信号ラインを確保している。
回路基板同士を電気的に接続するための前記入力信号端子群や前記出力信号端子群に対して単純に吐出タイミング信号の信号ラインを割り付けると、各回路基板にそれらの信号ラインとの接続の要否を切換えるスイッチ等を設け、各回路基板毎にそのスイッチ等を設定する必要が生じてしまう。
そこで、各回路基板内で、前記入力信号端子群において吐出タイミング信号用に一連に割り付けられた信号端子のうちの一端に位置する信号端子を自己の吐出タイミング信号として取込み、回路基板内において又は回路基板間を接続する接続配線において、前記入力信号端子群の信号端子と前記出力信号端子群の信号端子との間を、前記一端側に1端子分だけシフトさせて配線するのである。
このように構成することで、何ら格別の設定操作を要せずに、ラスタ制御装置から引き出される吐出タイミング信号用の複数の信号ラインが、前記一端側から順次にノズルヘッド制御装置へ取込まれて行く。
尚、この場合、前記入力端子群の信号端子と前記出力信号端子の信号端子との間を、前記一端側に1端子分だけシフトさせる配線は、回路基板間の接続配線で行うよりも回路基板内で行う方が、回路基板間の中継配線が不要となって、より好ましい。
又、本出願の第8の発明は、上記第4〜第7のいずれかの発明の構成に加えて、前記ノズルヘッド制御装置の夫々に自己の識別符号を設定する識別符号設定制御回路が備えられ、前記識別符号設定制御回路に、前記識別符号の設定処理を開始するべきタイミングを示す設定開始信号が入力される設定信号入力部と、自己の前記識別符号の設定処理が完了したことを示す設定完了信号を出力する設定信号出力部と、前記識別符号受け取る識別符号入力部と、自己の前記識別符号を出力する識別符号出力部とが備えられ、前記識別符号設定制御回路の前記設定信号入力部及び前記識別符号入力部に他のノズルヘッド制御装置に備えられた前記識別符号設定制御回路の設定信号出力部及び前記識別符号出力部が夫々接続される状態で、前記複数の識別符号設定制御回路がカスケード状に一連に接続され、前記識別符号設定制御回路は、それの設定信号入力部が接続している他の前記識別符号設定制御回路の前記設定信号出力部から前記設定完了信号が出力されて前記設定開始信号として入力されたときに、その設定開始信号の送信元の前記被管理装置において設定された前記識別符号を読み取り、その識別符号に基づいて設定演算規則によって自己の前記識別符号を設定すると共に、その設定の完了に伴って前記設定完了信号及び自己の前記識別符号を前記設定信号出力部及び前記識別符号出力部から夫々出力するように構成され、前記ラスタ制御装置は、一連に接続される前記複数の識別符号設定制御回路の端に位置する前記識別符号設定制御回路の前記設定信号出力部及び前記識別符号出力部から前記設定完了信号及び前記識別符号を夫々受け取るように構成されている。
すなわち、ノズルヘッド制御装置の夫々において、識別符号設定制御回路は、前記設定開始信号の送信元の識別符号に基づいて一定のルールで演算することで、その識別符号設定用制御回路が備えられているノズルヘッド制御装置の識別符号を設定すると共に、その設定が完了すると、前記設定完了信号及び設定した自己の識別符号を送信する。
この設定完了信号を次の段の前記設定開始信号として連鎖的に受け渡しすることで、識別符号設定制御回路の夫々において、連鎖的に識別符号が設定されて行き、最後に、ラスタ制御装置が前記設定完了信号を受け取ったときに、ラスタ制御装置は、一連に接続されるノズルヘッド制御装置の全てにおいて識別符号が設定されたことを確認できる。
上記第1の発明によれば、ノズルヘッド制御装置は、ラスタ制御装置から送られてきた画像データでインク吐出ノズルにインク吐出動作をさせるだけの単純な動作に特化してシンプルの構成とし、しかも、プリント処理能力に応じて前記ノズル集合体の設置個数を変更するときは、ノズルヘッド制御装置については前記ノズル集合体の設置個数の増減に応じて増減するだけで済ませることができる。
もって、プリント処理能力の増大に柔軟に対応しながら、開発コストを可及的に低減できるに至った。
又、上記第2の発明によれば、各インク吐出ノズルのインク吐出タイミングも前記ラスタ制御装置において集中管理することで、各ノズルヘッド制御装置の制御動作をより一層単純化することができ、装置構成の簡素化を図ることができる。
又、上記第3の発明によれば、ノズルヘッド制御装置は、前記バッファメモリに記憶されている未プリントの画像データが無くなるかあるいは十分少なくなった時点で、ラスタ制御装置へ画像データの送出を要求するという単純な処理操作を繰り返してプリント処理できるので、装置構成を更に簡素化することができる。
又、上記第4の発明によれば、ラスタ制御装置から各ノズルヘッド制御装置へ画像データを送るときに、各ノズルヘッド制御装置に固有の識別符号を付加して画像データを送信することで、ラスタ制御装置から各ノズルヘッド制御装置へ画像データを送信する信号ラインを共用することができ、制御系全体として装置構成の簡素化を図ることができる。
又、上記第5の発明によれば、ラスタ制御装置から各ノズルヘッド制御装置へ制御コマンドを送信する信号ラインについても共用できることになり、更に一層の装置構成の簡素化を図れる。
又、上記第6の発明によれば、より高周波数のデータ伝送が可能となり、プリント処理能力の更なる向上を図ることができる。
又、上記第7の発明によれば、何ら格別の設定操作を要せずに、ラスタ制御装置から引き出される吐出タイミング信号用の複数の信号ラインが、前記一端側から順次にノズルヘッド制御装置へ取込まれて行くので、装置の組み立て作業を簡単化することができる。
又、上記第8の発明によれば、各ノズルヘッド制御装置において連鎖的に識別符号が自動設定されて行ので、装置の組み立て作業を簡単化できると共に、回路の部品点数の削減が可能となり、装置構成の簡素化をも図ることができる。
以下、本発明のインクジェット式プリント装置を、写真プリントシステムの一部として備えた場合の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態で例示する写真プリントシステムDPは、図10に示すように、現像処理済みの写真フィルムの駒画像を読取るフィルムスキャナFSと、フィルムスキャナFSにて読み取った駒画像を記録紙2にプリントするプリンタ部EPとから構成されている。
〔フィルムスキャナFSの概略構成〕
フィルムスキャナFSは、図示を省略するが、ハロゲンランプ等の光源、写真フィルムを搬送するフィルムキャリア、写真フィルムの駒画像を検出するためのCCDラインセンサユニット、及び、レンズ等を主要部として構成され、フィルムキャリアに写真フィルムがセットされると、写真フィルムの駒画像が順次読み取られて、赤色、緑色、青色毎の画像データで構成されるカラーデジタル画像データとしてプリンタ部EPへ出力される。
〔プリンタ部EPの全体構成〕
プリンタ部EPは、図10に概略的に示すように、筐体内部に、画像形成対象部材IMである記録紙2に対してインクを吐出することにより記録紙2上に画像を形成するインクジェット式プリント装置20と、フィルムスキャナFSから入力された画像データに対して所定の画像処理を施すと共に、画像処理後の画像データをインクジェット式プリント装置20にてプリントするための画像データに変換処理するプリンタ制御装置21と、多数の搬送ローラ29を備えて記録紙ロール23から記録紙2を引き出し搬送する記録紙搬送系PTと、その記録紙搬送系PTにて搬送される記録紙2を所定のプリントサイズに切断するためのカッタ24とが設けられ、インクジェット式プリント装置20にてプリント処理された記録紙2は、カッタ24にて所定のプリントサイズに切断された後、筐体外部に備えられたトレー25上に排出される。
プリンタ制御装置21には、プリント画像をシミュレートして表示するためのモニタ26と、操作者がそのモニタ26に表示されたシミュレート画像を観察して画像処理の補正量を指示入力するための操作卓27と、MOドライブ装置やCD−Rドライブ装置等の外部入出力装置28とが接続されている。外部入出力装置28を備えることによって、フィルムスキャナFSから入力された写真フィルムの画像データ以外に、CD−Rメディアやメモリカード等の各種の記録媒体に記録された画像データによって写真プリントを作製することができると共に、フィルムスキャナFSにて読み取った画像データをそれらの記録媒体に記録保存することができる。
〔インクジェット式プリント装置20の概略構成〕
インクジェット式プリント装置20は、図10に概略的に示すように、記録紙2に対してインクを吐出するインクジェット式のプリントヘッド31と、プリントヘッド31を制御するヘッドコントローラ32と、プリンタ制御装置21にて処理された画像データをヘッドコントローラ32へ送るための画像データに編成するデータ出力装置33と、プリントヘッド31による画像形成位置において記録紙2を支持する板状の支持体34と、プリントヘッド31のフラッシング動作時に吐出したインクを吸引除去するための排出ダクト35とが備えられて構成されている。プリントヘッド31の走査方向(主走査方向)視で示す図8のように、支持体34の裏面側には、吸引ファンユニット36とダクト37とが取り付けられている。吸引ファンユニット36の吸引力により、支持体34の開口34aを通して記録紙2を吸引し、記録紙2が支持体34の支持面に沿って安定姿勢で搬送されるようにしている。
プリントヘッド31は、図8に示すように、底部側に多数のインク吐出ノズルを配列して備えたノズルユニット41が3段に取付けられている。便宜上、3段に備えられるノズルユニット41のうち、上段のものを第1ノズルユニット41a、中段のものを第2ノズルユニット41b、下段のものを第3ノズルユニット41cと称する。
本実施の形態ではノズルユニット41は全て同一構成のものであり、各ノズルユニット41は、1つのヘッドブロックに、各列毎に異なる色のインクを吐出する複数列のインク吐出ノズルを配列形成したものを例示している。
各色のインク吐出ノズルの並び方向は、プリントヘッド31の走査方向である主走査方向と直交する副走査方向(記録紙2の搬送方向)としてあり、各インク色の列が主走査方向に設定間隔をおいて並んでいる。
各ノズルユニット41で吐出するインク色としては、イエロー,シアン,マゼンタ,ブラックの各インク色として4列のインク吐出ノズルを備える構成として、カラー画像を形成できるように構成しているが、更に、各色の淡色インク色等のためのインク吐出ノズルの列を追加形成したものを使用しても良い。
上記構造により、各ノズルユニット41は、夫々が独立してカラー画像を形成可能であり、夫々異なる色のインクを吐出するインク吐出ノズルを各色毎に複数個備えて構成されるノズル集合体NHとなっている。
プリントヘッド31は、2本のガイドロッド42に支持されて、図示を省略するヘッド走査機構にて主走査方向に移動駆動される。
〔ヘッドコントローラ32及びデータ出力装置33の構成〕
図1に示すように、データ出力装置33には、第1ノズルユニット41a〜第3ノズルユニット41cの全体で形成するラスタ画像を管理し、そのラスタ画像におけるいずれの画像部分をいずれのインク吐出ノズルにて画像形成させるかを割り振る機能を主な機能とするラスタ制御装置51が備えられ、ヘッドコントローラ32には、第1ノズルユニット41a,第2ノズルユニット41b及び第3ノズルユニット41cのインク吐出動作を夫々制御する第1ノズルヘッド制御装置55,第2ノズルヘッド制御装置56及び第3ノズルヘッド制御装置57が備えられている。第1ノズルヘッド制御装置55〜第3ノズルヘッド制御装置57は、夫々独立した同一構成の回路基板として構成され、コネクタを介して互いに連結及び離脱自在に構成されている。
ラスタ制御装置51とヘッドコントローラ32とは、図1中において「ノズルデータバス」として示すラスタ制御装置51から画像データを送信するためのデータバスと、「制御コマンドバス」として示す各種の制御コマンド等の送受信を行うためのデータバスとで接続される他、ラスタ制御装置51から第1ノズルヘッド制御装置55〜第3ノズルヘッド制御装置57の夫々に対してインク吐出ノズルがインクを吐出するタイミングを規定する吐出タイミング信号を送信する信号ラインにて接続されている。
更に、図1では図示を省略するが、各種の制御用信号を送受信するための信号ラインが設けられている。
〔ラスタ制御装置51の概略構成〕
プリンタ制御装置21では、画像データをラスタ画像データとして取り扱っており、出力される画像データも各画素ドットの画像データからなるラスタ画像データとなる。
ラスタ制御装置51がプリンタ制御装置21から受け取るラスタ画像データの画素ドットは、個々のインク吐出ノズルにて形成される画素ドットと対応しており、いわゆるディザ処理等が必要であるときはプリンタ制御装置21にてそれらの処理が行われる。
ラスタ制御装置51には、図6に示すように、プリンタ制御装置21から送られてくるラスタ画像データを一時的に記憶する変換バッファメモリ61と、変換バッファメモリ61への画像データの書込みアドレスを指定すると共に、ヘッドコントローラ32側からの要求に応じて変換バッファメモリ61から画像データを送出する際の読み出しアドレスを指定する振分け制御装置62と、前記吐出タイミング信号を生成する吐出タイミング信号生成回路63とが備えられる他、画像データ等の同期転送のための転送用クロックを生成する発振器64等が備えられている。
ラスタ制御装置51が受け取るラスタ画像データの画素ドットのデータは上述のようにインク吐出ノズルにて形成される画素ドットに対応するものであるので、1画素ドットのビット長は、通常、変換バッファメモリ61の1ワードのビット長よりも小さく、複数画素ドットの画像データが1ワードにまとめられている。例えば、いずれか1色について、1画素ドットのデータが2ビット(4階調)で、変換バッファメモリ61の1ワードが16ビットであるとすると、8画素ドット分の画像データが1ワードとしてまとめられ、それらが各色並列で送られてくる。但し、その1ワード内での画素ドットのデータ並びは、ラスタ走査状の並びを維持している。
ラスタ制御装置51では、このような形態で送られてくる画像データをそのまま変換バッファメモリ61へ記憶しているのではなく、データ並び変換回路65を備えて、画素ドットの画像データ単位でデータを並び替えて1ワードのデータとして変換バッファメモリ61へ出力している。
このように画素ドット単位でデータを並び替えるのは、ノズルユニット41が、それの物理的特性等の理由により、画素ドットの主走査方向の解像度に相当する周波数よりも低い周波数でインクを吐出するためであり、ラスタ走査状に入力される各画素ドットの画像データを、1つのインク吐出ノズルが連続して吐出する画素ドット(すなわち、記録紙2上では何個かおきの画素ドット)の画像データを1ワードにまとめるように並び替える。
データ並び変換回路65には、1ワードずつにまとめられてラスタ走査状態で入力されるラスタ画像データを複数ワードについて記憶保持する入力側レジスタと、同容量の出力側レジスタとが備えられて、その一対のレジスタ間における各ビット間の対応関係を配線で繋ぎ替えることによって上記並び替えを行っている。
振分け制御装置62は、記録紙2上に形成される画素ドットの2次元配列と変換バッファメモリ61上でのアドレスデータとを対応付けており、予め与えられている第1ノズルユニット41a〜第3ノズルユニット41cの相対的な位置関係を示す情報に基づいて、いずれのアドレスのデータをいずれのノズルヘッド制御装置55,56,57にどのような順序で送るかを設定する。
このデータの送り順序の設定の際、振分け制御装置62は、プリント画質の向上のために、所定の矩形エリア内の画素ドットを全て異なるインク吐出ノズルで形成するように読み出しアドレスの設定を行っている。
尚、ラスタ制御装置51から送出される画像データは各色並列でワード単位で送出されるのであるが、そのデータの中身はインク吐出ノズルに直接対応するデータであるので、以下において、便宜上、ラスタ制御装置51から送出される画像データを「ノズルデータ」と称する場合がある。
〔吐出タイミング信号の取扱い〕
吐出タイミング信号生成回路63は、プリントヘッド31の走査位置を検出するリニアエンコーダ43の出力信号に基づいて前記吐出タイミング信号を生成し、各ノズルヘッド制御装置55,56,57に対して個々に出力している。
この吐出タイミング信号は、例えば、記録紙2上での画素ドットの解像度が1440dpiであり、主走査方向で3画素ドット飛ばしでインクを吐出する場合では、360dpiに相当する周波数でパルス信号を出力する。
各ノズルヘッド制御装置55,56,57は、ノズルデータバスや制御コマンドバス等の信号ラインと共にコネクタにて前記吐出タイミング信号を伝達しており、そのコネクタにて、各ノズルヘッド制御装置55,56,57をラスタ制御装置51から直列に連結している。このコネクタは、ノズルデータバスや制御コマンドバスの信号ラインの他、後述する各種の信号ラインの接続のための信号端子をも含むものである。
各ノズルヘッド制御装置55,56,57の夫々は、全く同一構成の回路基板であるので、ラスタ制御装置51の存在側から受け取った前記吐出タイミング信号を次段に伝達できるように配線を取り回している。
具体的には、前記吐出タイミング信号の伝達部分のみを抜き出して示す図7のように、ノズルヘッド制御装置55,56,57の各回路基板に、前記吐出タイミング信号を伝達するための入力信号端子群ITと出力信号端子群OTとが設けられ、各回路基板内においてその入力信号端子群ITと出力信号端子群OTとの接続配線をシフトさせることで、前記吐出タイミング信号を伝達している。
すなわち、入力信号端子群ITにおいて前記吐出タイミング信号用に一連に割り付けられた信号端子のうちの一端に位置する信号端子(図7において符号「a」で示す信号端子)からの入力信号を自己の吐出タイミング信号として取込み、入力信号端子群ITと出力信号端子群OTとの接続を、前記一端側(すなわち、信号端子a側)に1端子分だけシフトさせて、図7で符号「b」,「c」で示す信号端子を出力信号端子群OTの符号「d」,「e」で示す信号端子に夫々配線する。
図7から明らかなように、ノズルヘッド制御装置55,56,57及びラスタ制御装置51を上記コネクタにより連結したときに、出力信号端子群OTの信号端子d,e,fが次段の入力信号端子群ITの信号端子a,b,cに夫々電気的に接続されて、最もラスタ制御装置51側に位置する第3ノズルヘッド制御装置57の入力信号端子群ITにおける信号端子b,cからの入力信号が、夫々、次段の第2ノズルヘッド制御装置56の吐出タイミング信号,次次段の第1ノズルヘッド制御装置55の吐出タイミング信号となる。
各ノズルヘッド制御装置55,56,57に入力された前記吐出タイミング信号は、各ノズルヘッド制御装置55,56,57に備えられたオフセット制御回路67へ入力される。
オフセット制御回路67は、ノズルユニット41におけるインク吐出ノズルが各色毎に複数列備えられていることに対応して設けられるもので、基準となる色の列に対して設定される前記吐出タイミング信号を、主走査方向における各列の位置関係に応じて遅延させて、他の色の列の吐出タイミングを規定する信号を生成する。
オフセット制御回路67にて各インク色の列毎に設定された吐出タイミング信号は、駆動波形生成回路68へ入力され、その吐出タイミング信号に指示されたタイミングで駆動波形生成回路68から所定の信号波形がノズルユニット41へ出力されて、各インク吐出ノズルがインクの吐出動作を行う。
〔各ノズルヘッド制御装置55,56,57の識別符号の設定〕
次に、ラスタ制御装置51が各ノズルヘッド制御装置55,56,57に対してノズルデータ(画像データ)や制御コマンドを送信する際に、送信相手を特定するために用いる識別符号の設定について説明する。
この識別符号は第1ノズルヘッド制御装置55〜第3ノズルヘッド制御装置57の夫々において設定され、この識別符号の設定のための回路部分を抜き出して示す図4のように、第1ノズルヘッド制御装置55〜第3ノズルヘッド制御装置57の夫々に識別符号設定制御回路71(図4中においては、「ID設定回路」と略記)が備えられている。
第1ノズルヘッド制御装置55〜第3ノズルヘッド制御装置57の夫々に備えられた識別符号設定制御回路71は、互いに重複しない識別符号を付与するように連動して動作する。
この連動動作のために、各識別符号設定制御回路71には、識別符号の設定処理を開始するべきタイミングを示す設定開始信号が入力される設定信号入力部71aと、自己の識別符号の設定処理が完了したことを示す設定完了信号を出力する設定信号出力部71bとが備えられ、更に、設定した識別符号をやり取りするために、識別符号を受け取るための識別符号入力部71cと、設定した自己の識別符号を出力するための識別符号出力部71dとが備えられている。
各識別符号設定制御回路71の設定信号入力部71a及び設定信号出力部71bは、図4において「CONFDONE」として示す信号ラインで接続されている。
この接続状態について説明すると、例えば、第2ノズルヘッド制御装置56に備えられた識別符号設定制御回路71の設定信号入力部71aが第1ノズルヘッド制御装置55に備えられた識別符号設定制御回路71の設定信号出力部71bに接続されているように、識別符号設定制御回路71の設定信号入力部71aに他のノズルヘッド制御装置の設定信号出力部71bが接続される状態で、第1ノズルヘッド制御装置55〜第3ノズルヘッド制御装置57夫々の識別符号設定制御回路71がカスケード状に接続されている。
すなわち、ある識別符号設定制御回路71の設定信号出力部71bから出力された前記設定完了信号が他の識別符号設定制御回路71の設定信号入力部71aへ前記設定開始信号として入力される関係として、連鎖的に動作するようにしているのである。
各識別符号設定制御回路71の識別符号入力部71c及び識別符号出力部71dは、図4において「ARBID」として示す信号ラインで接続されている。
この「ARBID」として示す信号ラインも、上述の「CONFDONE」として示す信号ラインの接続状態と対応して、識別符号設定制御回路71の識別符号入力部71cに他のノズルヘッド制御装置の識別符号出力部71dが接続される状態で、第1ノズルヘッド制御装置55〜第3ノズルヘッド制御装置57夫々の識別符号設定制御回路71がカスケード状に一連に接続されている。ラスタ制御装置51は、この一連に接続される識別符号設定制御回路71の端に位置する識別符号設定制御回路71(すなわち、前記設定信号出力部71b及び識別符号出力部71dが空いている第3ノズルヘッド制御装置57の識別符号設定制御回路71)の設定信号出力部71b及び識別符号出力部71dから、前記設定完了信号及び識別符号を受け取る。
各識別符号設定制御回路71はいわゆるFPGAとして実装され、実質的に図9のフローチャートに示す処理を実行するように論理回路として構成されている。
各識別符号設定制御回路71は、ラスタ制御装置51が識別符号の設定を指令する信号を出力すると一斉に図9に示す処理を開始し、先ず、夫々の設定信号入力部71aへ前記設定開始信号が入力されているかを確認する。
この設定開始信号は、本実施の形態では、設定信号入力部71aを「Hレベル」とする場合を例示している。図4において各信号ラインに付している「▽」印はプルアップ接続を意味しており、適切な抵抗値の抵抗を介して電源電圧側に接続されているが、各設定信号入力部71aにおけるプルアップ接続は、擬似的にこの設定開始信号を作り出すために設けられている。
すなわち、他の識別符号設定制御回路71の設定信号出力部71bに接続されていない第1ノズルヘッド制御装置55の設定信号入力部71aには、常に前記設定開始信号が入力されている状態となっている。
これに対して、第2ノズルヘッド制御装置56及び第3ノズルヘッド制御装置57の設定信号入力部71aは、少なくとも図9の処理の開始時においては、接続先の設定信号出力部71bの出力によって「Lレベル」に保持されている。
従って、第2ノズルヘッド制御装置56及び第3ノズルヘッド制御装置57は、図9のステップ#1で待機しているのに対して、第1ノズルヘッド制御装置55は、直ちにステップ#2へ移行し、それの識別符号入力部71cに入力されている値を読み取って、その読み取った値に「1」を加算するという設定演算規則を適用して自己の識別符号として設定し(ステップ#2)、内蔵されているメモリにその識別符号を書き込んで保存する(ステップ#3)。
本実施の形態では、ラスタ制御装置51は3つのノズルヘッド制御装置55〜57を管理しており、「0」を始番とする連続する整数として識別符号を割り当てる場合を例示している。
従って、「ARBID」で示す信号ラインは2ビット分の信号ライン(2本の信号ライン)で構成される。
このような場合において、図4に示すように識別符号入力部71cに接続する信号ラインのいずれもが2進数表現で「1」の相当する状態となるようにプルアップ接続されて、第1ノズルヘッド制御装置55の識別符号入力部71cには2進数表現で「11」が入力されている状態になっている。
この入力値に「1」を加えることでオーバーフローし、第1ノズルヘッド制御装置55には識別符号「00」(2進数表現)が割り当てられる。
以上のようにして、自己の識別符号の設定が完了すると、第1ノズルヘッド制御装置55に備えられた識別符号設定制御回路71は、識別符号出力部71dから設定した自己の識別符号「00」(2進数表現)を出力すると共に、設定信号出力部71bを「Lレベル」から「Hレベル」に切換えて、前記設定完了信号として出力し、所定時間経過後に「Lレベル」に戻す(ステップ#4)。すなわち、前記設定完了信号を所定時間幅のパルス信号として出力する。
これに伴って、第2ノズルヘッド制御装置56の識別符号設定制御回路71は、ステップ#2以降の処理へ移行し、同様にして、識別符号入力部71cの入力値「00」(2進数表現)に「1」を加算して自己の識別符号を「01」(2進数表現)として設定する。
この後、第3ノズルヘッド制御装置57も、識別符号入力部71cの入力値「01」(2進数表現)に「1」を加算して自己の識別符号を「10」(2進数表現)として設定する。
このようにして、第1ノズルヘッド制御装置55〜第3ノズルヘッド制御装置57には、夫々、10進数表現で「0」,「1」,「2」とシンプルで制御に好適な識別符号が設定される。
第3ノズルヘッド制御装置57が自己の識別符号を設定して、「ARBID」として示す信号ラインに自己の識別符号を出力すると共に、前記設定完了信号を出力すると、ラスタ制御装置51は、前記設定完了信号を受け取った時点の「ARBID」信号ラインの値を読み取ることで、第1ノズルヘッド制御装置55〜第3ノズルヘッド制御装置57の3つのノズルヘッド制御装置が接続されていることを検出できる。
ラスタ制御装置51は、このようにして検出したノズルヘッド制御装置の数に応じて、ラスタ画像データの各ノズルユニット41への割り振りを設定する。
〔ラスタ制御装置51から各ノズルヘッド制御装置へのノズルデータの送信〕
次に、上述のようにして設定された識別符号を使用して、ラスタ制御装置51から各ノズルヘッド制御装置55,56,57へノズルデータ(画像データ)を送信するときの動作について説明する。
ノズルデータの送受信に関連する信号ラインを抜き出して示す図2のように、ラスタ制御装置51と各ノズルヘッド制御装置55,56,57との間は、ノズルデータの送受信のために、上述のノズルデータバスや転送用クロックの信号ライン他に、ノズルヘッド制御装置側からノズルデータの送信を要求する信号ライン(「DRQ」として示す),ノズルデータの送信を要求したノズルヘッド制御装置の識別符号を送信する信号ライン(「ARBID」として示す),「DRQ」信号ラインでのノズルデータの送信要求をラスタ制御装置51が受け取ったことを各ノズルヘッド制御装置55,56,57へ報知するための信号ライン(「ACK」として示す),及び,ラスタ制御装置51がノズルデータバスに有効なノズルデータを出力したことを示す信号ライン(「DE」として示す)にて接続されている。
図2に示すように、ノズルデータバスの信号ラインを含めて全ての信号ラインは、各ノズルヘッド制御装置を順次に通過する状態でカスケード状に接続されている。
各ノズルヘッド制御装置55,56,57には、ノズルデータの送受信に関連する要素を抜き出して示す図5のように、ラスタ制御装置51から送られてきたノズルデータを記憶するバッファメモリ73と、ノズルデータバスからノズルデータをバッファメモリ73へ取込むか否かを判断するデコード回路74と、バッファメモリ73に記憶保持されているノズルデータからインク吐出ノズルの並び順に対応した画素ドットのデータを読み出して各色毎に2ビット幅のシリアルデータとしてノズルユニット41へ送出するP/S変換回路75と、ラスタ制御装置51に対するノズルデータの送信要求を制御するバス調停回路76とが備えられる他、ノズルデータバスの入力側及び出力側の双方にDフリップフロップ77が備えられ、転送用クロックの信号ラインにバッファ78が配置されている。
ラスタ制御装置51からノズルヘッド制御装置55,56,57へのノズルデータの送出は、ノズルヘッド制御装置55,56,57側からのデータ送信要求によって行われ、以下にその動作を説明する。
ノズルヘッド制御装置55,56,57に備えられたバス調停回路76は、バッファメモリ73に記憶されたノズルデータのプリント処理状況に応じて「DRQ」信号ラインでノズルデータの要求信号を出力する。
より具体的には、バッファメモリ73は、1列のインク吐出ノズルの全ノズル数を「n」、インク吐出ノズルの列数(すなわち、インクの色数)を「m」として、n×m(ワード)の記憶容量のバッファを2個有しており、これら2つのバッファをいわゆるピンポンバッファとして使用して、2つのバッファのうちのいずれかのバッファについてプリント出力が完了すると、バス調停回路76へエンプティフラグを出力する。
バス調停回路76は、バッファメモリ73からエンプティフラグを受け取ると、「DRQ」信号ラインをモニタして、「DRQ」信号ラインについて前段側(この場合は、ラスタ制御装置51から遠い側のノズルヘッド制御装置)からノズルデータの送信要求が出力されていない状態となるまで待機して、その状態となったときに、「DRQ」信号ラインにノズルデータの送信要求をラスタ制御装置51に向けて出力すると共に、「ARBID」信号ラインに自己の識別符号を出力し、更に、「ACK」信号ラインの信号を後段側(この場合は、ラスタ制御装置51から遠い側のノズルヘッド制御装置)へ伝達しないように設定する。
各バス調停回路76は、自己のノズルデータを送信要求したとき以外は、「DRQ」信号ライン,「ACK」信号ライン及び「ARBID」信号ラインのいずれについても、前段側のノズルヘッド制御装置から受け取った信号をそのまま後段側のノズルヘッド制御装置へ伝達している。
ラスタ制御装置51は、第1ノズルヘッド制御装置55から「DRQ」信号ラインにおいてノズルデータの送信要求を受け取ると、そのノズルデータ送信要求を受け取ったことを確認する信号を「ACK」信号ラインへ出力した後、「ARBID」信号ラインに出力されている識別符号を読取り、その識別符号のノズルヘッド制御装置に割り振っているノズルデータをノズルデータバスに送出すると共に、「DE」信号ラインにノズルデータバスのデータが有効である旨の信号を出力する。このノズルデータの送出の際、送出するノズルデータの先頭側にノズルデータを送信要求したノズルヘッド制御装置の識別符号を付加する。
「DRQ」信号ラインにおいてノズルデータの送信要求を送信した各ノズルヘッド制御装置55,56,57は、ノズルデータ送信要求の受取り確認が「ACK」信号ラインで送られてくるまで待機し、ノズルデータ送信要求の受取り確認を受け取ると、各ノズルヘッド制御装置55,56,57に備えられたデコード回路74は、ノズルデータバスと並列して出力される「DE」信号ラインが有効となったときに、ノズルデータバスの識別符号を読取り、自己の識別符号と一致すれば、後続のノズルデータを取込んでバッファメモリ73へ書き込む。更に、自己の識別符号を付したノズルデータを受け取ったことをバス調停回路76へ送信する。これに伴って、バス調停回路76は、「DRQ」信号ラインに出力していたノズルデータの送信要求を停止した後、「ACK」信号ラインの信号を後段側(この場合は、ラスタ制御装置51から遠い側のノズルヘッド制御装置)へ伝達するように設定する。
〔ラスタ制御装置51からノズルヘッド制御装置への制御コマンドの送信〕
次に、ラスタ制御装置51から各ノズルヘッド制御装置55,56,57へ制御コマンドを送信する際の動作について概略的に説明する。
制御コマンドの送信のために、ラスタ制御装置51と各ノズルヘッド制御装置55,56,57とは、制御コマンドバスの他に、図3に示すように、制御コマンドの送信処理の開始を各ノズルヘッド制御装置55,56,57へ指示するための信号ライン(「BS」として示す)と、制御コマンドバスのデータ送信方向を指示するための信号ライン(「DIR」として示す)と、制御コマンドバス上のデータが有効であることを示す信号ライン(「DE」として示す)にて接続されている。
図3に示すように、制御コマンドバス及び「BS」等の各信号ライン共に、ノズルデータバス等と同様に、各ノズルヘッド制御装置を順次に通過する状態でカスケード状に接続されている。
各種の制御コマンドの送信処理は全てラスタ制御装置51側から起動され、例えばインク吐出ノズルをどのような波形の信号で駆動するかを指示する制御コマンドのように所定のデータをラスタ制御装置51からノズルヘッド制御装置へ一方通行で送信するときは、先ず、ラスタ制御装置51は「BS」信号ラインに制御コマンドの送信処理を開始する旨の信号を出力し、次いで、制御コマンドバスに制御コマンドの送信先の識別符号とコード化された制御コマンドの本体部分とを出力する。この後、「DE」信号ラインにデータが有効である旨の信号を出力すると共に、制御コマンドバスへ制御コマンドの本体部分に付随する所定のデータを出力する。
各ノズルヘッド制御装置55,56,57は、「BS」信号ラインが制御コマンドの送信処理の開始を指示していることを検知すると、制御コマンドバス上の識別符号のデータを取込み、自己の識別符号と一致すれば、制御コマンドバス上の制御コマンドの本体部分のコードに応じて、後続の制御コマンドバス上のデータを取込み、前記コードによって特定される種別のデータとして使用する。
一方、ラスタ制御装置51から各ノズルヘッド制御装置55,56,57へそれらの動作状況を問い合わせる制御コマンドの場合は、ラスタ制御装置51は「BS」信号ラインに制御コマンドの送信処理を開始する旨の信号を出力し、次いで、制御コマンドバスに制御コマンドの送信先の識別符号とコード化された制御コマンドとを出力する。この後、「DE」信号ラインにデータが有効である旨の信号を出力する共に、「DIR」信号ラインに、制御コマンドバスのデータ送信方向を、各ノズルヘッド制御装置55,56,57からラスタ制御装置51へ向かう方向に切換えるように指示する信号を出力する。
各ノズルヘッド制御装置55,56,57は、「BS」信号ラインが制御コマンドの送信処理の開始を指示していることを検知すると、制御コマンドバス上の識別符号のデータを取込み、自己の識別符号と一致すれば、「DIR」信号ラインからの指示によってデータの送信方向を切換えて、「DE」信号ラインが有効となっているときに前記コードによって要求されるデータを制御コマンドバスへ出力する。
〔写真プリントの作製動作〕
次に、上記構成の写真プリントシステムDPによる写真プリントの作製動作を概略的に説明する。
操作者が写真フィルムの駒画像について写真プリントの作製を指示入力したときは、プリンタ制御装置21は、フィルムスキャナFSに対して写真フィルムの読み取りを指令し、フィルムスキャナFSからその写真フィルムの画像データを順次受取って、各種の画像処理を施して内蔵メモリに記録する。
一方、操作者がメモリーカード,MOあるいはCD−R等の記録媒体に記録された画像データについて写真プリントの作製を指示入力したときは、プリンタ制御装置21は、外部入出力装置28の該当するドライブに画像データの読み取りを指令し、そのドライブから画像データを順次受取って、内蔵メモリに記録する。
プリンタ制御装置21は、入力された画像データに基づいてシミュレート画像を演算しモニタ26に表示する。
操作者は、このモニタ26上のシミュレート画像を観察して、適宜に操作卓27から画像補正指示情報の入力操作を行う。
プリンタ制御装置21は、入力された前記画像補正指示情報を反映した状態でプリント用の画像データを生成し、データ出力装置33へ送る。
データ出力装置33は、プリントヘッド31の走査駆動と同期して、上述のようにしてヘッドコントローラ32へ順次画像データを送信する。
インク吐出ノズルからインクを吐出させながらプリントヘッド31を主走査方向に移動させるプリント動作と、記録紙2を前記主走査方向と直交する副走査方向へ設定長搬送する記録紙搬送動作を交互に繰り返して、記録紙2上に画像をプリント形成する。
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)上記実施の形態では、各ノズルユニット41を、1つのヘッドブロックに複数列のインク吐出ノズルを備え、各列で異なる色のインクを吐出させるように構成した場合を例示しているが、インク吐出ノズル列を有するヘッドブロックを複数備えて1ユニット化し、各ヘッドブロック毎に異なるインク色を吐出させるように構成したものを1つの前記ノズル集合体NHとして扱っても良いし、更に、各インク色夫々で複数のヘッドブロックを備えるものを前記ノズル集合体NHとして扱っても良く、前記ノズル集合体NHの具体構成は、種々に変更可能である。
(2)上記実施の形態では、ノズルユニット41を上下方向に並べて配置した場合を例示しているが、ノズルユニット41の配置は左右方向あるいは斜め方向としても良く、ラスタ制御装置51がそれらの並び方向を把握していれば足りる。
(3)上記実施の形態では、各ノズルヘッド制御装置55,56,57をカスケード状に接続する場合を例示しているが、図11に示すように、各ノズルヘッド制御装置55,56,57が対等の立場で並列的にラスタ制御装置51に接続するように、ノズルデータバスや制御コマンドバスを構成しても良い。
この場合、ノズルデータをやり取りするための信号ラインの配置の詳細は、図12に示すように構成すれば良く、又、制御コマンドをやり取りするための信号ラインの詳細は、図13に示すように構成すれば良い。
図12は上記実施の形態の図2と対応し、図13は上記実施の形態の図3と対応するものであり、図12及び図13中での符号及び文言で、図2及び図3におけるものと同一のものは、それらと同じ機能を有するものである。
図11乃至図13に示すように、各ノズルヘッド制御装置55,56,57をパラレル接続することで、上記実施の形態に比べて、各ノズルヘッド制御装置55,56,57の信号端子数をほぼ半減できることになる。
(4)上記実施の形態では、ラスタ制御装置51から各ノズルヘッド制御装置55,56,57の夫々へ前記吐出タイミング信号を送信するための配線として、各ノズルヘッド制御装置同士をコネクタにて直接連結していることとの関係もあって、各回路基板内において前記入力信号端子群ITの信号端子と前記出力信号端子群OTの信号端子との間を、前記一端側に1端子分だけシフトさせて配線しているが、各ノズルヘッド制御装置55,56,57の回路基板間を接続する中継ケーブルを接続配線として別途設けて、その中継ケーブルの配線で前記一端側に1端子分だけシフトさせても良い。
本発明の実施の形態にかかる要部ブロック構成図 本発明の実施の形態にかかるノズルデータ転送のための要部ブロック構成図 本発明の実施の形態にかかる制御コマンド転送のための要部ブロック構成図 本発明の実施の形態にかかる識別符号設定のための要部ブロック構成図 本発明の実施の形態にかかるノズルヘッド制御装置のブロック構成図 本発明の実施の形態にかかるラスタ制御装置のブロック構成図 本発明の実施の形態にかかる吐出タイミング信号転送のための概略ブロック構成図 本発明の実施の形態にかかるプリントヘッド等の側面図 本発明の実施の形態にかかるフローチャート 本発明の実施の形態にかかる写真プリントシステムの概略ブロック構成図 本発明の別実施形態にかかる要部ブロック構成図 本発明の別実施形態にかかるノズルデータ転送のための要部ブロック構成図 本発明の別実施形態にかかる制御コマンド転送のための要部ブロック構成図
符号の説明
IM 画像形成対象部材
IT 入力信号端子群
NH ノズル集合体
OT 出力信号端子群
55,56,57 ノズルヘッド制御装置
51 ラスタ制御装置
71 識別符号設定制御回路
71a 設定信号入力部
71b 設定信号出力部
71c 識別符号入力部
71d 識別符号出力部
73 バッファメモリ

Claims (8)

  1. 夫々異なる色のインクを吐出するインク吐出ノズルを各色毎に複数個備えて構成されるノズル集合体を主走査方向に走査して画像形成対象部材上に画像を記録形成するインクジェット式プリント装置であって、
    夫々が独立してカラー画像を形成可能に構成された前記ノズル集合体が複数個備えられ、
    前記複数のノズル集合体の夫々に対応して、前記ノズル集合体のインク吐出動作を制御する複数のノズルヘッド制御装置が備えられ、
    前記複数のノズル集合体の全体で形成するラスタ画像を管理し、且つ、そのラスタ画像における画像部分をいずれのインク吐出ノズルにて画像形成させるかを割り振るラスタ制御装置が備えられているインクジェット式プリント装置。
  2. 前記ラスタ制御装置は、前記インク吐出ノズルがインクを吐出するタイミングを規定する吐出タイミング信号を前記ノズルヘッド制御装置の夫々へ出力するように構成されている請求項1記載のインクジェット式プリント装置。
  3. 前記ノズルヘッド制御装置の夫々に、前記ラスタ制御装置から送られてきた画像データを記憶するバッファメモリが備えられ、
    前記ノズルヘッド制御装置は、前記バッファメモリに記憶された画像データのプリント処理状況に応じて前記ラスタ制御装置に次の画像データの送信を要求するように構成されている請求項1又は2記載のインクジェット式プリント装置。
  4. 前記ノズルヘッド制御装置の夫々に互いに異なる識別符号が設定され、
    前記ノズルヘッド制御装置は、前記ラスタ制御装置に次の画像データを要求するときに、自己の識別符号を前記ラスタ制御装置へ送信するように構成され、
    前記ラスタ制御装置は、送信する画像データの先頭側に、その画像データの送信を要求した前記ノズルヘッド制御装置の識別符号を付加するように構成されている請求項3記載のインクジェット式プリント装置。
  5. 前記ラスタ制御装置は、前記ノズルヘッド制御装置の動作態様を指示する制御コマンドを前記ノズルヘッド制御装置へ送るときに、前記制御コマンドを送信するための信号ラインに前記制御コマンドの送信先の前記識別符号と前記制御コマンドとを送信するように構成されている請求項4記載のインクジェット式プリント装置。
  6. 前記ラスタ制御装置から送信される画像データを伝達する信号ラインが前記複数のノズルヘッド制御装置を順次に通過する状態でカスケード状に接続されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット式プリント装置。
  7. 前記複数のノズルヘッド制御装置の夫々が、同一構成の独立した回路基板として構成され、
    前記回路基板の夫々に、前記インク吐出ノズルがインクを吐出するタイミングを規定する吐出タイミング信号を前記ラスタ制御装置から前記ノズルヘッド制御装置の夫々へ伝達するための入力信号端子群と出力信号端子群とが設けられ、
    前記回路基板は、前記入力信号端子群において前記吐出タイミング信号用に一連に割り付けられた信号端子のうちの一端に位置する信号端子からの入力信号を自己の吐出タイミング信号として取込むように構成され、
    前記回路基板内において又は前記回路基板間を接続する接続配線において、前記入力信号端子群の信号端子と前記出力信号端子群の信号端子との間を、前記一端側に1端子分だけシフトさせて配線するように構成されている請求項6記載のインクジェット式プリント装置。
  8. 前記ノズルヘッド制御装置の夫々に自己の識別符号を設定する識別符号設定制御回路が備えられ、
    前記識別符号設定制御回路に、前記識別符号の設定処理を開始するべきタイミングを示す設定開始信号が入力される設定信号入力部と、自己の前記識別符号の設定処理が完了したことを示す設定完了信号を出力する設定信号出力部と、前記識別符号受け取る識別符号入力部と、自己の前記識別符号を出力する識別符号出力部とが備えられ、
    前記識別符号設定制御回路の前記設定信号入力部及び前記識別符号入力部に他のノズルヘッド制御装置に備えられた前記識別符号設定制御回路の設定信号出力部及び前記識別符号出力部が夫々接続される状態で、前記複数の識別符号設定制御回路がカスケード状に一連に接続され、
    前記識別符号設定制御回路は、それの設定信号入力部が接続している他の前記識別符号設定制御回路の前記設定信号出力部から前記設定完了信号が出力されて前記設定開始信号として入力されたときに、その設定開始信号の送信元の前記被管理装置において設定された前記識別符号を読み取り、その識別符号に基づいて設定演算規則によって自己の前記識別符号を設定すると共に、その設定の完了に伴って前記設定完了信号及び自己の前記識別符号を前記設定信号出力部及び前記識別符号出力部から夫々出力するように構成され、
    前記ラスタ制御装置は、一連に接続される前記複数の識別符号設定制御回路の端に位置する前記識別符号設定制御回路の前記設定信号出力部及び前記識別符号出力部から前記設定完了信号及び前記識別符号を夫々受け取るように構成されている請求項4〜7のいずれか1項に記載のインクジェット式プリント装置。
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