JP2005230521A - 体液成分検出デバイス及び体液成分検出システム - Google Patents

体液成分検出デバイス及び体液成分検出システム Download PDF

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Abstract

【課題】 長期にわたって連続測定可能であり、高精度な測定が可能であり、衛生面において優れた体液成分検出デバイス及び体液成分検出システムを提供すること。
【解決手段】 液成分検出システム1は、体液成分検出デバイス3と体外検出装置5とから構成される。体液成分検出デバイス3はバイオセンサ6と微生物収容部7と外殻9とを備えており、バイオセンサ6はセンシング部15と電子デバイス17とを備えている。微生物収容部7は、センシング部15の電極が差し込まれた袋状のマイクロチューブ包括膜19と、その中に複数収容された小胞状のポリマー皮膜多孔性マイクロカプセル21と、更にその中に収容されたGOD遺伝子組み換え菌23とを有している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、体内に留置し、体液成分を連続的に計測可能な体液成分検出デバイス及び体液成分検出システムに関する。
糖尿病による合併症を軽減するためには、常に血糖値をコントロールする必要があるが、重傷の糖尿病患者は自身で血糖値をコントロールできないため、観血型の血糖値測定器を用い、頻繁に指から血液を採取して血糖値を測定し、その測定値に基づいて血糖をコントロールするための処置を行っている。
しかしながら、指から採取した血液を測定する方法では、連続的に測定を行うことは困難である。そこで、連続測定可能な血糖値計が求められている。
連続測定可能な血糖値計としては、穿刺針を備えたバイオセンサ部を人体に埋め込み計測するタイプ(Medtronic社製 MINMED)が知られている。また、体外から多波長の光を照射し、その反射スペクトルを分析することで連続的に血糖値を計測する技術が知られている(特許文献1、特許文献2参照)。
特開平9−182739号公報 特表平11−505451号公報
しかしながら、バイオセンサ部を人体に埋め込み計測するタイプのセンサは、バイオセンサに必要な酵素(血糖値検出化学反応工程で必須の酵素)が短期間で失活してしまうため、3日程度しか血糖値を連続測定することができないという問題、バイオセンサの検出部分にたんぱく質が付着するため、検出性能が劣化してしまうという問題、及び穿刺針を体内留置させることで感染症の危険があるという問題がある。
また、反射スペクトルを分析する方法では、体内血糖値成分の吸収波長は他の血液成分の吸光波形に対して特徴的な波形を有していないため、観血型の血糖値測定器と同等の精度を有することは困難であるという問題がある。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、長期にわたって連続測定可能であり、高精度な測定が可能であり、衛生面において優れた体液成分検出デバイス及び体液成分検出システムを提供することを目的とする。
(1)請求項1記載の体液成分検出デバイスは、有機体により、バイオセンサにて用いる物質(例えば酵素)を継続的に産生させることができる。そのため、バイオセンサによる測定に必要な物質が失活してしまうようなことがなく、長期間にわたって連続的に測定を行うことができる。また、本発明の体液成分検出デバイスは生体内に留置できるので、連続的な測定が可能である。
前記バイオセンサとしては、例えば、有機体が産生する酵素により、体液成分を電気化学的に反応させ、電気信号として体液成分を検出するものが挙げられる。また、バイオセンサとしては、体液成分の反応により生じる光を検出するものであってもよい。
前記有機体としては、微生物、人由来の細胞、その細胞からなる組織、前記細胞と組織の混合物等が挙げられる。微生物としては、嫌気性の微生物が好ましい。
体液成分検出デバイスを留置する生体内としては、体液が存在する場所であれば特に限定されることはなく、例えば、皮下、口の中、瞼の裏等が挙げられる。
(2)請求項2記載の体液成分検出デバイスでは、有機体として微生物を用いる。
(3)請求項3記載の体液成分検出デバイスは、微生物として遺伝子組み替え菌を用いているので、様々な疾患(例えば、生活習慣病、糖尿病、高脂血症、膵炎)の状態を測定するデバイスや、代謝モニタとすることができる。つまり、遺伝子組み替え菌は遺伝子操作によって様々な酵素等、バイオセンサの測定に用いる物質を産生させることができるので、遺伝子組み替え菌に特定の疾患に対応する測定項目を測定するために必要な物質を産生させることにより、その疾患に関する測定を行うデバイスとすることができる。
(4)請求項4記載の体液成分検出デバイスでは、有機体が、(A)自己複製のための遺伝状を有する細胞、(B)前記細胞から成る組織、(C)前記細胞と前記組織との混合物のいずれかである。
本発明では、有機体として、バイオセンサにて用いる物質(例えばGOD等)を産生するようにウイルスを遺伝子導入した細胞、その細胞から成る組織、それら細胞と組織との混合物を用いることができる。
(5)請求項5記載の体液成分検出デバイスでは、有機体としての細胞が人由来のものである。そのため、万一、体液成分検出デバイスから細胞、組織、それらの混合物が漏れ出しても、被験者に害がない。また、細胞自体の欠損、生体への有毒物質の拡散の危険がないので、長期にわたって正確な測定を行うことができる。
(6)請求項6の体液成分検出デバイスでは、有機体の透過を許さない有機体拡散防止膜で有機体を覆うので、有機体が外部に漏れだしてしまうようなことがない。
前記有機体拡散防止膜としては、例えば、有機体よりも小さい孔径または網目の大きさを有する膜が挙げられる。有機体拡散防止膜の材料としては、例えば、医療等の分野で使用されている高分子材料等を広く用いることができる。具体的には、シリコーン、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリウレタン、セルロース、ポリスチレン、ナイロン、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
(7)請求項7の体液成分検出デバイスでは、バイオセンサにおいて体液成分の検出を行う検出部を、検出に対する妨害物質(例えば体液中に存在する種々のたんぱく質等)の透過を制限する妨害物質防止膜で覆っているので、妨害物質が検出部に付着することがなく、常に正確な測定を行うことができる。また、妨害物質防止膜は、測定対象となる体液成分の透過は許すので、測定を妨害することがない。
前記妨害物質防止膜としては、例えば、妨害物質よりも小さく、且つ測定対象となる体液成分よりも大きい孔径または網目の大きさを有する膜が挙げられる。妨害物質防止膜の材料としては、例えば、医療等の分野で使用されている高分子材料等を広く用いることができる。具体的には、シリコーン、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリウレタン、セルロース、ポリスチレン、ナイロン、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
(8)請求項8の体液成分検出デバイスでは、バイオセンサにおいて体液成分の検出を行う検出部を、有機体の産生する物質の透過を制限する産生物質拡散防止膜で覆い、有機体はその産生物質拡散防止膜の中に収容している。そのため、有機体の産生する物質は、産生物質拡散防止膜の内部に留まり、産生物質拡散防止膜の内部にある検出部付近では有機体の産生する物質の濃度が十分に高くなる。その結果として、本発明の体液成分検出デバイスは正確に測定を行うことができる。また、産生物質拡散防止膜は、測定対象となる体液成分の透過を許すので、測定を妨げることがない。
前記産生物質拡散防止膜としては、例えば、有機体が産生する物質よりも小さく、且つ測定対象となる体液成分よりも大きい孔径または網目の大きさを有する膜が挙げられる。産生物質拡散防止膜の材料としては、例えば、医療等の分野で使用されている高分子材料等を広く用いることができる。具体的には、シリコーン、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリウレタン、セルロース、ポリスチレン、ナイロン、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
(9)請求項9の体液成分検出デバイスは、外殻を備えているので、容易に皮下に埋め込むことができる。また、外殻は測定対象となる体液成分の透過を許すので、測定を妨げることがない。
前記外殻としては、例えば、測定対象となる体液成分より大きい孔径または網目の大きさを有する膜が挙げられる。外殻の材料としては、例えば、医療等の分野で使用されている高分子材料等を広く用いることができる。具体的には、シリコーン、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリウレタン、セルロース、ポリスチレン、ナイロン、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
(10)請求項10の体液成分検出デバイスは、体液成分が電気化学反応するときの電気信号を検出可能な電極を検出部として備えている。そのため、体液成分を正確に測定することができる。
(11)請求項11の体液成分検出デバイスでは、電極が生体機能性高分子により化学修飾されている。そのため、体液中の妨害物質が電極に付着することを一層効果的に防止することができ、長期にわたって正確な測定を行うことができる。
前記生体機能性高分子としては、医療等の分野で使用されている高分子材料等を広く用いることができる。具体的には、シリコーン、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリウレタン、セルロース、ポリスチレン、ナイロン、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
(12)請求項12の体液成分検出デバイスでは、バイオセンサにより検出したデータを、送信手段により外部へ送信することができる。
(13)請求項13の体液成分検出デバイスでは、送信手段により、データをリアルタイムで無線通信することができる。
(14)請求項14の体液成分検出システムでは、体液成分検出デバイスにより測定したデータを体外モニタ装置によりモニタすることができる。
(15)請求項15の体液成分検出システムは、データ記録手段により、受信したデータを時間データとともに記録することができる。そのため、体液成分の濃度が時間の経過とともにどのように変化したかを長期間にわたってモニタすることができる。
(16)請求項16の体液成分検出システムは、体外モニタ装置の有する判断手段により、受信したデータが異常であるか否かを判断することができ、データが異常であると判断した場合は、報知手段により報知することができる。このことにより、使用者は測定データの異常を迅速に知ることができる。
以下に本発明の体液成分検出デバイス及び体液成分検出システムの形態の例(実施例)を説明する。ここでは、体液成分である血糖(グルコース)を測定対象とする体液成分検出デバイス及び体液成分検出システムを例に挙げて説明する。
a)まず、本実施例1の体液成分検出システムにおける構成の概略を図1及び図2を用いて説明する。図1に示すように、液成分検出システム1は、生体内(皮下)に埋め込む体液成分検出デバイス3と、腕時計のように手首に装着することすることができる体外検出装置(体外モニタ装置)5とから構成される。
体液成分検出デバイス3は、図2に示すように、バイオセンサ6と、微生物収容部7と、外殻9とを備えている。バイオセンサ6は、白金から成る作用極10、白金から成る対極11、及び銀から成る参照極13の3本の電極により構成されるセンシング部(検出部)15を備えている。更に、バイオセンサ6は、センシング部15に接続された電子デバイス17を備えている。
また、微生物収容部7は、図2に示すように、作用極10の先端部10a、対極11の先端部11a、及び参照極13の先端部13aがそれぞれ差し込まれた袋状のマイクロチューブ包括膜19と、マイクロチューブ包括膜19の内部に複数収容された小胞状のポリマー皮膜多孔性マイクロカプセル21と、ポリマー皮膜多孔性マイクロカプセル21内に収容されたGOD遺伝子組み換え菌23とを有している。
ここで、マイクロチューブ包括膜19は、0.1〜2nm径の孔又は網目の大きさを有するシリコーンから構成されており、有機体拡散防止膜、産生物質拡散防止膜、及び妨害物質防止膜に該当する。このマイクロチューブ包括膜19は、上記の孔径又は網目の大きさを有することにより、測定対象であるグルコースの透過は許すが、GOD遺伝子組み換え菌23、GOD遺伝子組み換え菌23が産生する酵素GOD、及びセンシング部15における検出を妨害する物質(体液中に存在する種々のたんぱく質等)の透過は許さない。
また、ポリマー皮膜多孔性マイクロカプセル21は、3nm程度の孔又は網目の大きさを有するシリコーンから構成されており、有機体拡散防止膜に該当する。このポリマー皮膜多孔性マイクロカプセル21は、上記の孔径又は網目の大きさを有することにより、GOD遺伝子組み換え菌23が産生する酵素GODの透過は許すが、GOD遺伝子組み換え菌23の透過は許さない。
また、GOD遺伝子組み換え菌23は、NSBI(National Center of Biotechnology Information)の識別番号においてX56443対応する微生物である。このX56443は、宿主である大腸菌に対して遺伝子の組み換えを行い、GODを産生するようにしたものである。X56443の遺伝子における塩基配列を後述する配列表に示す。
外殻9は、0.1〜2nm径の孔又は網目の大きさを有する多孔質シリコーンから構成されており、有機体拡散防止膜、産生物質拡散防止膜、妨害物質防止膜、及び外殻に該当する。この外殻9は、上記の孔径又は網目の大きさを有することにより、体液中のグルコースの透過は許すが、GOD遺伝子組み換え菌23、GOD遺伝子組み換え菌23が産生する酵素GOD、及びセンシング部15における検出を妨害する物質(体液中に存在する種々のたんぱく質等)の透過は許さない。
体外検出装置5は、図1に示すように、時計の文字盤を備えた円盤状の本体部25と、手首に装着するためのベルト部27とを有している。
b)次に、GOD遺伝子組み換え菌23を得る方法を説明する。
(i)まず、A.nigerからAGPC法によりmRNAを抽出した。具体的には以下のようにした。
GTC(グアニジンチオシアネート)を蒸留水に溶かした後、クエン酸ナトリウム、sarcosyl(sodium N-lauroyl sarcosine)を加えて、60〜65℃に加熱、攪拌し、2-ME(2−メルカプトエタノール)を入れたDenaturing solutionをマイクロチューブに入れ、細胞または組織を入れ、懸濁させた。次に、Denaturing solutionに、酢酸ナトリウム、平衡化酸性フェノール、CIA(クロロフォルム/イソアミルアルコール)を加え、混合させた。それを氷上に暫く静置すると、水層と有機層の2層に分離してくるので、それを20分間遠心分離した。分離した上層(水層)を別のチューブに回収し、残渣にイソプロアルコールを加え、室温で10分間放置した。その後、4℃で10分間遠心し、上清を捨て、RNAを沈殿させてペレット状にして獲得した。こうして得られたRNAペレットをDEPC処理水(Diethyl pyrocarbonate)に溶解させ、サンプルとして用いた。
(ii)次に、前記(i)で抽出したmRNAを鋳型とし、逆転写酵素を用いてDNAの合成反応(逆転写反応)を行い、そのDNAをあらためて鋳型としてPCRを行った(RT−PCR法)。具体的には、以下の手順により行った。
(GODgeneのRT-PCR増幅を用いたcDNAの増幅)
前記(i)で得られたRNA、oligo(dT)12−18、DEPC処理水の混合液(RNAサンプル/プライマー)を70℃で10分間インキュベートした。その後、氷上に移し、1分以上置いて、PCRバッファー、MgCl2、dNTPミックス、DTTを順に加え、42℃で5分間インキュベートした。それに、逆転酵素(例えばSUPERSCRIPT II、BRL社)を加え、混合し、42℃で50分間インキュベートした後、さらに70℃で15分間インキュベートさせ、反応を止める。それを氷上で冷やした後、遠心をかけ、反応液をチューブの底に集めたものに、Rnase Hを加え、37℃で20分間インキュベートしたものを、PCRの試料(PCR産物)として用いた。
(ベクターDNAの精製)
次に,PCR産物からDNA断片の精製をGFX PCR DNA and Gel Band Purification Kitを用いて行った。本キットはGFXを用いてDNA断片を精製することが出来る。GFXcolumnにColection Tubeをセットし,カラムにCapture Bufferを500μL滴下し,PCR産物を40μL滴下した後ピペッティングを行い,4℃,15,000rpmで30秒間遠心分離し,DNAをGFXに吸着させ,その他の不純物を排除した。次に,GFX Columnを新たなCollection Tubeにセットし,Wash Bufferを500μL滴下した後,4℃,15,000rpmで30秒間遠心分離した。
次に,GFXからの染色体DNAの溶離として,GFX Columnをマイクロチューブにセットし,滅菌水を50μL滴下し1分間インキュベートした後,4℃,15,000rpmで1分間遠心分離してDNA溶液を獲得した。次に,DNA断片をBamHIとHindIIIで切断した。マイクロチューブにDNA断片10μL,10×K Buffer 5μL,BamHIとHindIIIをそれぞれ1μL,滅菌水33μLを滴下し,37℃で1時間インキュベートした。そしてフェノール処理を行った後,これをインサートDNAとした。ベクターの調整は,pQEベクターをBamHIとHindIIIで制限酵素処理をした。マイクロチューブに,pQEベクターを1μg,10×K Bufferを5μL,BamHIとHindIIIをそれぞれ1μL,滅菌水を41μL滴下し,37℃で1時間インキュベートした。そしてフェノール処理を行った後,これをベクターDNAとした。
(ライゲーション反応)
pQEベクター 0.5μg,インサートDNA 1.5μgを500μLマイクロチューブに添加し,さらに10倍濃度のLigation buffer 2μL,20mg/mL BSA Solution 2.5μL,T4 DNA Ligase 1μL(300units)を添加し,最後に合計量が20μLとなるように滅菌水を添加した。これを,16℃で1.5時間反応させた。
(トランスフォーメーション)
マイクロチューブにpGAPZαA,B,C(Invitrogen社、酵母)50μL,ライゲーション産物5μLを添加し,氷中で15分間インキュベートした後に,42℃で5分間ヒートショックを行った。氷中に2分間インキュベートした後,SOC培地で1時間振盪培養した。
(遺伝子導入の確認)
Tryptone Peptone 2.0%,Yeast Extract 0.5%,NaCl 0.5%,Agar 1.5%を添加した培地を調整し,121℃で15分間オートクレーブした。この培地が約50℃に冷めてから,アンピシリン 0.1mg/mL,IPTG(Isopropyl-β-thiogalactoside) 1mM(0.286mg/mL), X-gal 4mg/mLを添加し,これを滅菌シャーレに10mLずつ分注してBlue/White selection培地を作製した。IPTGを培地に添加すると,通常リプレッサーにより抑制を受けているβ-galの発現系が開放されて酵素の誘導が起こりやすくなり,目的の生産物を多量に獲得可能となる。
尚、宿主としてpGAPZαA,B,C(Invitrogen社、酵母)を用いたが、それには限定されず、人体に対し、病原性が無く、25から37℃のpH中性下で生息可能なかびや酵母(例えば、Saccaromyces cerevisiae、repens、oryzae等)を広く用いることができる。
c)次に、体液成分検出デバイス3及び体外検出装置5の電気的な構成を図3を用いて説明する。
体液成分検出デバイス3の電子デバイス17は、定電圧印可部29と、制御部31と、送受信部33とを備えている。定電圧印可部29は、センシング部15の電極に定電圧を印可する。制御部31は、定電圧が印可されたセンシング部15の電極に流れる電流値を一定期間(10分程度)計測し、そのデータを送受信部33に送る。送受信部(送信手段)33はアンテナ33aを介してデータをリアルタイムに人体外部に送信する。
また、体液成分検出デバイス3の電子デバイス17は、定電圧印可部29、制御部31、及び送受信部33の電源として機能する電力供給部35を備えている。この電力供給部35は2次コイル37、整流回路39、充電回路41、及び二次電池43から構成される。電力供給部35は、被験者の就寝中等の間に、図3に示す充電装置45を用いて充電することができる。つまり、充電装置45の側では、AC電源47、発信回路49、及び発信制御回路51を用いて一次コイル53に交流電圧を発生させる。この一次コイル53を体液成分検出デバイス3側の二次コイル37に近づけておくと、2次コイル37には電磁結合方式により起電力が生じる。その起電力に基づき、整流回路39及び充電回路41により二次電池43を充電する。
体外検出装置5は、送受信部(受信手段)55と、演算制御部57と、表示部59と、RAM61と、スピーカ63と、外部コントロールボタン65とを備えている。送受信部55は体液成分検出デバイス3から送信されたデータをアンテナ55aで受信し、演算制御部57に伝える。演算制御部57はデータに対し演算処理を実施し、表示部59に表示するとともに、RAM(データ記録手段)61に記憶する。尚、表示部59における表示形式は、外部コントロールボタン65の操作により変更することができる。具体的には、RAM61に記憶しておいた過去のデータを読み出し、測定データを時系列に沿って表示することができる。
また、演算制御部(判断手段)57は、データがあらかじめ設定しておいた基準値よりも低値または高値である場合は、表示部(報知手段)59にその旨を表示するとともに、スピーカ(報知手段)63により異常を報知し、被計測者に注意を促す。
体外検出装置5は、上述した充電装置45の制御も行うことができる。つまり、充電装置45を体外検出装置5にはめ込んだ状態で、体外検出装置5の演算制御部57が充電装置45の発信制御回路51を制御する。
d)次に、本実施例1の体液成分検出デバイス3及び体液成分検出システム1の測定時における作用について図2を用いて説明する。
体液成分検出デバイス3は、図2に示すように、周知のシリンジ67を用いて皮下(生体内)に埋め込まれ、留置される。尚、体液成分検出デバイス3を留置する場所は、口の中、まぶたの裏等であってもよい。
測定対象となる体液成分であるグルコースは、外殻9、及びマイクロチューブ包括膜19を透過して、マイクロチューブ包括膜19の内部に入る。尚、外殻9、及びマイクロチューブ包括膜19の孔径又は網目の大きさはグルコースより大きいので、グルコースはそれらを透過できる。
一方、GOD遺伝子組み換え菌23は、酵素GODを産生する。上述したように、酵素GODはポリマー皮膜多孔性マイクロカプセル21の孔径又は網目の大きさよりも小さいので、酵素GODはポリマー皮膜多孔性マイクロカプセル21の外側に拡散する。しかし、酵素GODの大きさはマイクロチューブ包括膜19の孔径又は網目の大きさより大きいので、酵素GODはマイクロチューブ包括膜19の内側に留まる。
従って、マイクロチューブ包括膜19の内側には、グルコースと、酵素GODが共存することになる。そして、マイクロチューブ包括膜19の内部では、式(1)に示すように、酵素GODの存在下、グルコースが化学反応する。
式(1) C6126+O2→C6106+H22
この式(1)で生じたH22は、(作用極)(アノード)において、式(2)のように化学反応する。
式(2)H22→2H++O2+2e-
更に、この反応で生じたH+は、(対極)(カソード)において、式(3)に示すように化学反応する。
式(3)2H++1/2O2+2e-→H2
上記の式(2)及び式(3)の化学反応が生じることにより、アノードとカソードとの間には電流が流れる。アノードとカソードとの間には上述したように定電圧印可部29(図3参照)により定電圧が印可されているので、電流値はグルコースの量に依存する。従って、この電流値を測定することにより、グルコースの量を測定することができる。
電子デバイス17は、この電流値を測定データとして記録する。また、測定データを無線信号に変換しリアルタイムに送信する。体外検出装置5は、体液成分検出デバイス3が送信する無線信号を受信し、測定データとして記憶する。
e)次に、本実施例1の体液成分検出デバイス3及び体液成分検出システム1の奏する効果について説明する。
(i)本実施例1の体液成分検出デバイス3は、GOD遺伝子組み換え菌23を有することにより、酵素GODを継続的に産生させることができる。そのため、バイオセンサ6による測定に必要な酵素GODが失活してしまうことがなく、長期間にわたって連続的に測定を行うことができる。
(ii)本実施例1の体液成分検出デバイス3は、バイオセンサ6を用いて電気化学反応に基づきグルコースを測定するので、反射スペクトルを用いる方法に比べて高精度な測定を行うことができる。
(iii) 本実施例1の体液成分検出デバイス3を用いれば、従来の測定方法のように穿刺針を体内留置させる必要がないので、衛生面で優れている。
(iv) 本実施例1の体液成分検出デバイス3は、酵素を産生する微生物として遺伝子組み替え菌23を用いているので、糖尿病以外の疾患に関する測定も行うことができる。つまり、遺伝子組み替え菌は遺伝子操作によってGOD以外にも様々な酵素等、バイオセンサ6の測定に用いる物質を産生させることができるので、遺伝子組み替え菌に、他の疾患に対応する測定項目を測定するために必要な物質を産生させることにより、他の疾患に関する測定を行うことができる。
(v)本実施例1の体液成分検出デバイス3ではGOD遺伝子組み替え菌23をマイクロチューブ包括膜19及びポリマー皮膜多孔性マイクロカプセル21により覆っている。マイクロチューブ包括膜19及びポリマー皮膜多孔性マイクロカプセル21の孔径または網目の大きさはGOD遺伝子組み替え菌23よりも小さいので、GOD遺伝子組み替え菌23がそれらの外部に漏れだしてしまうことがない。
(vi) 本実施例1の体液成分検出デバイス3では、作用極10の先端部10a、対極11の先端部11a、及び参照極13の先端部13aをマイクロチューブ包括膜19により覆っている。このマイクロチューブ包括膜19の孔径または網目の大きさは、センシング部15における検出を妨害する物質(体液中に存在する種々のたんぱく質等)よりも小さいので、妨害物質がマイクロチューブ包括膜19の内部に侵入することを防止できる。そのため、本実施例1の体液成分検出デバイス3では、妨害物質がセンシング部15の電極に付着することがなく、常に正確な測定を行うことができる。
また、マイクロチューブ包括膜19の孔径または網目の大きさは酵素GODよりも小さいので、GOD遺伝子組み替え菌23が産生した酵素GODはマイクロチューブ包括膜19の内部に留まる。そのため、マイクロチューブ包括膜19の内部にある作用極10の先端部10a、対極11の先端部11a、及び参照極13の先端部13aの付近では酵素GODの濃度が十分に高くなり、正確に測定を行うことができる。
(vii) 本実施例1の体液成分検出デバイス3は円柱形の外殻9を備えており、その中にバイオセンサ6及び微生物収容部7を収容している。そのため、体液成分検出デバイス3はシリンジ67を用いてスムーズに皮下に埋め込むことができる。
(xiii) 本実施例1の体液成分検出システム1では、体液成分検出デバイス3に送受信部33を備え、体外検出装置5に送受信部55を備えることにより、測定データをリアルタイムで無線通信することができる。
(ix) 本実施例1の体液成分検出システム1では、体外検出装置5の演算制御部37により、受信した測定データが異常であるか否かを判断することができる。また、測定データが異常であると判断した場合には、表示部59及びスピーカ63により報知することができる。このことにより、使用者は測定データの異常を迅速に知ることができる。
本実施例2の体液成分検出システム1の構成及び作用は基本的には前記実施例1と同様であるが、GOD遺伝子組み換え菌23を得る方法において相違する。以下、この相違点を中心に具体的に説明する。
本実施例2では、以下のようにしてGOD遺伝子組み換え菌23を得る。
(i)E.coliからの染色体DNAの抽出
E.coli JM105を37℃で吸光度OD600=1となるまで液体振盪培養し、その培養液の吸光度をOD600=5.0に調整した。この培地をマイクロチューブに,1mLずつ分注し,25℃,15,000rpmで30秒間遠心分離した後,上清を完全に除去した。これに,protein K buffer 40μLを添加し,直ちにボルテックスミキサーで完全に懸濁して混合し,これにproteinase Kを10μL滴下し,55℃で15分間インキュベートして細胞壁の破壊を行った。さらに,RNase 5μLを添加し,25℃で10分間インキュベートしてRNAを分解した。次にExtraction Solution 500μLを添加し,25度で10分間インキュベートして菌体を完全に破壊した。次に,Collection TubeにセットしたGFX Columnに菌体抽出液を移し,25℃,7,500rpmで15分間遠心分離してDNAをGFXに吸着させ,その他の不純物を排除した。
次に,GFX Columnを新たなCollection Tubeにセットし,再びExtraction Solution 500μLを添加して完全に不純物を溶解し,25℃,7,500rpmで1分間遠心分離し,Collection Tubeに溜まった廃液を完全に除去した。そしてこのGFX ColumnにWash Solution 500μLを添加し,25℃,15,000rpmで3分間遠心分離して,GFXに吸着している染色体DNAを洗浄した。これを25℃,15,000rpmで1分間遠心分離してGFXを完全に乾燥させ,Wash Solutionの除去を行った。
次に,GFXからの染色体DNAの溶離として,GFX Columnをマイクロチューブにセットし,TE buffer100μLを添加し,25℃で1分間インキュベートした後,25℃,7,500rpmで1分間遠心分離してDNA溶液を獲得した。
(ii)GODgeneのPCR増幅を用いたインサートDNAとベクターDNAの獲得
マイクロチューブに,染色体DNAを1μg,10×Ex TaqTMbufferを5μL,dNTP Mixtureを4μL,5'プライマーと3'プライマーをそれぞれ0.5μL,TaKaRa Ex Taqを0.5μL添加した。温度条件は,まず98℃で5分間インキュベートした後,98℃で10s,65℃で30秒,72℃で90秒を30回繰り返した。
次に,PCR産物からDNA断片の精製をGFX PCR DNA and Gel Band Purification Kitを用いて行った。本キットはGFXを用いてDNA断片を精製することが出来る。GFXcolumnにColection Tubeをセットし,カラムにCapture Bufferを500μL滴下し,PCR産物を40μL滴下した後ピペッティングを行い,4℃,15,000rpmで30秒間遠心分離し,DNAをGFXに吸着させ,その他の不純物を排除した。次に,GFX Columnを新たなCollection Tubeにセットし,Wash Bufferを500μL滴下した後,4℃,15,000rpmで30秒間遠心分離した。
次に,GFXからの染色体DNAの溶離として,GFX Columnをマイクロチューブにセットし,滅菌水を50μL滴下し1分間インキュベートした後,4℃,15,000rpmで1分間遠心分離してDNA溶液を獲得した。次に,DNA断片をBamHIとHindIIIで切断した。マイクロチューブにDNA断片10μL,10×K Buffer 5μL,BamHIとHindIIIをそれぞれ1μL,滅菌水33μLを滴下し,37℃で1時間インキュベートした。そしてフェノール処理を行った後,これをインサートDNAとした。ベクターの調整は,pQEベクターをBamHIとHindIIIで制限酵素処理をした。マイクロチューブに,pQEベクターを1μg,10×K Bufferを5μL,BamHIとHindIIIをそれぞれ1μL,滅菌水を41μL滴下し,37℃で1時間インキュベートした。そしてフェノール処理を行った後,これをベクターDNAとした。
(iii)ライゲーション反応
pQEベクター 0.5μg,インサートDNA 1.5μgを500μLマイクロチューブに添加し,さらに10倍濃度のLigation buffer 2μL,20mg/mL BSA Solution 2.5μL,T4 DNA Ligase 1μL(300units)を添加し,最後に合計量が20μLとなるように滅菌水を添加した。これを,16℃で1.5時間反応させた。
(iv)トランスフォーメーション
マイクロチューブにコンピテントセル50μL,ライゲーション産物5μLを添加し,氷中で15分間インキュベートした後に,42℃で5分間ヒートショックを行った。氷中に2分間インキュベートした後,SOC培地で1時間振盪培養した。
(v)遺伝子導入の確認
Tryptone Peptone 2.0%,Yeast Extract 0.5%,NaCl 0.5%,Agar 1.5%を添加した培地を調整し,121℃で15分間オートクレーブした。この培地が約50℃に冷めてから,アンピシリン 0.1mg/mL,IPTG(Isopropyl-β-thiogalactoside) 1mM(0.286mg/mL), X-gal 4mg/mLを添加し,これを滅菌シャーレに10mLずつ分注してBlue/White selection培地を作製した。IPTGを培地に添加すると,通常リプレッサーにより抑制を受けているβ-galの発現系が開放されて酵素の誘導が起こりやすくなり,目的の生産物を多量に獲得可能となる。この培地に,遺伝子導入したE.coli JM109を100μL植菌し,37℃で一晩培養し、目的の菌を得る。
本実施例3の体液成分検出システム1の構成及び作用は基本的には前記実施例1と同様である。但し、体液成分検出デバイス3の構成において一部相違する。以下、この相違点を中心に具体的に説明する。
本実施例3における体液成分検出デバイス3では、図4に示すように、微生物収容部7は、センシング部5における3本の電極10、11、及び13の間に位置している。従って、本実施例3では、電極10、11、及び13は微生物収容部7の外側に位置している。
尚、微生物収容部7は、前記実施例1と同様に、袋状のマイクロチューブ包括膜19と、マイクロチューブ包括膜の内部に複数収容された小胞状のポリマー皮膜多孔性マイクロカプセル21と、ポリマー皮膜多孔性マイクロカプセル21内に収容されたGOD遺伝子組み換え菌23とを有している。
本実施例3では、マイクロチューブ包括膜19の孔径または網目の大きさは、0.1〜1μmとなっており、GOD遺伝子組み換え菌23の透過は許さないが、GOD遺伝子組み換え菌23が産生した酵素GODは外側に透過させることができる。センシング部15の電極10、11、及び13では、マイクロチューブ包括膜19を透過してきた酵素GODの存在下、グルコースに関して前記実施例1と同様の電気化学反応が生じる。従って、センシング部15はグルコースの量に応じた電流値を検出することができる。
本実施例3の体液成分検出デバイス3及び体液成分検出システム1は、前記実施1と同様の効果を奏する。但し、本実施例3では、センシング部15の電極に測定を妨害する物質(体液中に存在する種々のたんぱく質等)が付着することを防止するのは、マイクロチューブ包括膜19ではなく、外殻9である。また、本実施例3では、酵素GODの拡散を防止し、センシング部15における酵素GODの濃度を一定以上に保つ役割を果たすのは、マイクロチューブ包括膜19ではなく、外殻9である。
本実施例4の体液成分検出システム1の構成及び作用は基本的には前記実施例1と同様である。但し、本実施例4では、体液成分検出デバイス3におけるセンシング部15の電極10、11、及び13の表面が生体機能性高分子であるシリコーンにより化学修飾されている。このことにより、本実施例4では、体液中の妨害物質が電極に付着することを一層効果的に防止することができ、長期にわたって正確な測定を行うことができる。
本実施例5の体液成分検出システム1の構成及び作用は基本的には前記実施例1と同様である。但し、体液成分検出デバイス3の構成において一部相違する。以下、この相違点を中心に具体的に説明する。
図6に示すように、体液成分検出デバイス3は、多孔質系シリコーンから成り、円柱形状を有する本体部69と、その内部に埋め込まれた、前記実施例1と同様のバイオセンサ6とを備えている。
本体部69は、その内部に有る円柱形状の空隙部71以外は多孔質系シリコーンにより充填されている。バイオセンサ6のうち、3本の電極である作用極10、対極11、及び参照極13の先端は空隙部71内にあり、バイオセンサ6のその他の部分は、本体部69の多孔質性シリコーン内に埋め込まれている。
空隙部71内には、生理食塩水とともに、自己複製のための遺伝情報を有する組み替え細胞73と、複数の組み替え細胞73から成る組織75との混合物が収容されている。これら組み替え細胞73及び組織75は酵素GODを産生する。バイオセンサ6は、その酵素GODを用いて、前記実施例1と同様に、グルコースの量を測定する。
本実施例5において、本体部69は、0.1〜2nm径の孔又は網目の大きさを有する多孔質性シリコーンから構成されており、有機体拡散防止膜、産生物質拡散防止膜、及び妨害物質防止膜に該当する。つまり、本体部69は、上記の孔径又は網目の大きさを有することにより、測定対象であるグルコースの透過は許すが、組み替え細胞73、組織75、及び組み替え細胞73や複組織75が産生する酵素GODの本体部69外への拡散は許さない。また、本体部69は、バイオセンサ6による検出を妨害する物質(体液中に存在する種々のたんぱく質等)の、空隙部71への透過は許さない。
次に、下記(1)〜(13)の手順に従って、組み替え細胞73を製造した。この製造方法を図7を用いて説明する。尚、ここでは、Clontech社のAdeno−XExpression System(登録商標)のキットを用いて標的細胞へ感染させる手法を用いている。また、pShuttle VectorはI−Ceu及びPl−Sce−I制限酵素部が両端に位置する哺乳動物の遺伝子特異的な発現カセットを構築するために使用している。
(1)プラスミドの調整
標準的な分子生物学的手法で、遺伝子特異的な組み替えpShuttleベクターを構築する。
(2)目的の遺伝子のクローニング
目的遺伝子をpShuttleに組み込んでクローニングする。
(3)大腸菌のトランスフォーメーション
制限酵素で消化したベクターと遺伝子断片をライゲーションし、その産物を大腸菌トランスフォームする。
(4)プラスミドDNAの精製
制限酵素部位を解析して、目的の組み替えプラスミドを同定する。シーケンシングによって挿入した断片の方向と結合部位を確認し、同定されれば、大量に調製を行い、トランスフェクションの為の全てのプラスミドを単離する。
(5)発現カセットのpShuttleからの切り出し
制限酵素Pl−Scel及びI―Ceulを使用して発現カセットをpShuttleプラスミドDNAから切り出す。
(6)発現カセットのAdeno−X ViraDNAへのライゲーション
切り出された発現カセットを、in vitroライゲーション反応によってAdeno−X ViraDNAに組み込む。
(7)ライゲーション産物の切断
ライゲーション産物をSwalで切断する。
(8)大腸菌のトランスフォーメーション
DH5αなどの一般用の組み替え欠損宿主株を使用し、標準の分子生物学的手法を用いて、化学または電気的にコンピテントした大腸菌をトランスフォーメーションさせる。
(9)目的遺伝子を含む組み替えアデノウイルスDNAのSwal消化の精製
制限酵素部位の解析により、組み替え体を同定する。
(10)Paclで組み替えアデノウイルスDNAを消化
制限酵素Pcalで組み替えアデノウイルスを消化する。
(11)Pacl消化した組み替えアデノウイルスDNAをHEK293細胞にトランスフェクション
アデノウイルスによるベクターをパッケージングして増殖するためにHEK293細胞を用い、前述のアデノウイルスDNAのSwal消化をトランスフェクションする。
尚、HEK293細胞は予め培養し、ストックを維持しておく。長期保存するときには、細胞凍結させる。
(12)組み替えアデノウイルスの採取
アデノウイルスを採取し、ウイルスタイター測定を実施し、ウイルス活性を計測する。
(13)標的細胞に感染
アデノウイルスを標的細胞に感染させ、組み替え細胞73を製造する。
次に、組み替え細胞73から、下記(1)〜(6)の手順に従って組織75を得た。尚、下記の方法は、インキュベータ手法であり、器具としてバイオクリスタル社製のOptiCell(登録商標)を用いた。
(1) Opticellのアクセスポートをアルコール綿でよく拭く。
(2)培地ボトルキャップをアルコール綿で消毒し、シリンジ培地を吸引する。
(3)Opticellのアクセスポートにチップを挿入し、培地、組み替え細胞73を注入する。
(4)Opticellの上下を反転させ、10mlの空気を吸引させる。
(5)アルコール綿でOpticellのアクセスポートを拭き、インキュベータで培養する。
(6)Opticellに空気を注入してから培地を吸引し、鉗子等を用いて片方の正着面からフレームに沿って切り離し、培養された細胞75を得る。
本実施例5の体液成分検出デバイス3及び体液成分検出システム1は、前記実施例1と同様の効果を奏する。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば、前記実施例1〜実施例5において、体液成分検出デバイス3は、送受信部33を用いて、測定データとともに電力供給部35の電源状態も送信することができる。この場合、体外検出装置5は、測定データとともに電源状態を受信し、電力供給部35の充電完了、2次電池43の容量低下をモニタすることができる。
前記実施例1〜実施例4において、ポリマー皮膜多孔性マイクロカプセル21はなくとも良い。この場合、GOD遺伝子組み換え菌23はマイクロチューブ包括膜19の中に分散して存在する。尚、マイクロチューブ包括膜19の孔径または網目の大きさはGOD遺伝子組み換え菌23よりも小さいので、GOD遺伝子組み換え菌23がマイクロチューブ包括膜19の外側に漏れ出すことはない。
前記実施例1〜4において、GODを産生する微生物はX56443には限定されず、他の菌であってもよい。例えば、NSBIの識別番号においてCB360053、NT_039553、BC012279、NM_013929、AK017570、AK010562、AB095542、XM_122470、AF483594、AF483582、BB001275、AF220557、AF220556、AF220555、AF214704等に該当するものが挙げられる。
前記実施例1〜実施例5の体液成分検出システムは、糖尿病の状態を検出するシステムとする以外にも、生活習慣病、高脂症、膵炎の状態を検出するシステムや、代謝モニタとすることができる。
高脂血症の状態を検出するシステムとする場合には、測定対象となる体液成分はコレステロールとなる。この場合、実施例1〜4では、微生物収容部7に、酵素であるコレステロールエステラーゼとコレステロールオキシダーゼとを産生する遺伝子組み替え菌を収容し、実施例4では、空隙71に酵素であるコレステロールエステラーゼとコレステロールオキシダーゼとを産生する組み替え細胞73及び組織75を収容する。このとき、体液成分検出システム1は、コレステロールエステラーゼとコレステロールオキシダーゼの存在下、コレステロールの電気化学反応に伴う電流を検出することができる。尚、この反応におけるトランスデューサはH22となる。
膵炎の状態を検出するシステムとする場合には、測定対象となる体液成分はα−アミラーゼとなる。この場合、実施例1〜4では、微生物収容部7には、酵素であるα−アミラーゼ、α−グルコシターゼ、及びグルコースオキシターゼを産生する遺伝子組み替え菌を収容し、実施例5では、空隙71に酵素であるα−アミラーゼ、α−グルコシターゼ、及びグルコースオキシターゼを産生する組み替え細胞73及び組織75を収容する。このとき、体液成分検出デバイス3のセンシング部15では、α−アミラーゼ、α−グルコシターゼ、及びグルコースオキシターゼの存在下、図5に示す電気化学反応が生じる。この電気化学反応の速さ、すなわち検出する電流値はα−アミラーゼの量に依存するので、電流値を測定することにより、α−アミラーゼの量を測定することができる。尚、図5の反応におけるトランスデューサはH22となる。
代謝モニタとする場合には、測定対象となる体液成分は乳酸となる。この場合、実施例1〜4では、微生物収容部7に、酵素であるラクテートオキシターゼを産生する遺伝子組み替え菌を収容し、実施例5では、空隙71に酵素であるラクテートオキシターゼを産生する組み替え細胞73及び組織75を収容する。このとき、体液成分検出システム1は、ラクテートオキシターゼの存在下、乳酸の電気化学反応に伴う電流を検出することができる。尚、この反応におけるトランスデューサはH22となる。
体液成分検出システムの構成を表す説明図である。 体液成分検出デバイスの構成を表す説明図である。 体液成分検出システムの電気的な構成を表すブロック図である。 体液成分検出デバイスの構成を表す説明図である。 体液成分検出デバイスにおいて生じる電気化学反応を表す説明図である。 体液成分検出デバイスの構成を表す説明図である。 組み替え細胞の製造方法を表す説明図である。
符号の説明
1・・・体液成分検出システム
3・・・体液成分検出デバイス
5・・・体外検出装置
6・・・バイオセンサ
7・・・微生物収容部
9・・・外殻
10・・・作用極
11・・・対極
13・・・参照極
15・・・センシング部
17・・・電子デバイス
19・・・マイクロチューブ包括膜
21・・・ポリマー皮膜多孔性マイクロカプセル
23・・・GOD遺伝子組み換え菌
31・・・制御部
33、55・・・送受信部
35・・・電力供給部
57・・・演算制御部
59・・・表示部
61・・・RAM
63・・・スピーカ
69・・・本体部
71・・・空隙部
73・・・組み替え細胞
75・・・組織

Claims (16)

  1. 体液成分を測定できるバイオセンサと、
    前記バイオセンサにて用いる物質を産生する有機体と、を備え、
    生体内に留置することを特徴とする体液成分検出デバイス。
  2. 前記有機体は微生物であることを特徴とする請求項1記載の体液検出デバイス。
  3. 前記微生物が遺伝子組み換え菌であることを特徴とする請求項2記載の体液成分検出デバイス。
  4. 前記有機体が、下記(A)〜(C)のいずれかであることを特徴とする請求項1記載の体液成分検出デバイス。
    (A)自己複製のための遺伝情報を有する細胞、
    (B)前記細胞から成る組織、
    (C)前記細胞と前記組織との混合物
  5. 前記細胞が人由来のものであることを特徴とする請求項4記載の体液成分検出デバイス。
  6. 前記有機体を、前記有機体の透過を許さない有機体拡散防止膜で覆うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の体液成分検出デバイス。
  7. 前記バイオセンサにおいて前記体液成分の検出を行う検出部を、前記検出に対する妨害物質の透過を制限するとともに、前記体液成分は透過可能な妨害物質防止膜で覆うことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の体液成分検出デバイス。
  8. 前記バイオセンサにおいて前記体液成分の検出を行う検出部を、前記有機体の産生する物質の透過を制限するとともに、前記体液成分は透過可能な産生物質拡散防止膜で覆い、
    前記有機体は、前記産生物質拡散防止膜の中に収容することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の体液成分検出デバイス。
  9. 前記バイオセンサ及び前記有機体を収容するとともに、前記体液成分の透過を許す外殻を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の体液成分検出デバイス。
  10. 前記バイオセンサは、前記体液成分を検出する検出部として、前記体液成分が電気化学反応するときの電気信号を検出可能な電極を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の体液成分検出デバイス。
  11. 前記電極は生体機能性高分子により化学修飾されていることを特徴とする請求項10に記載の体液成分検出デバイス。
  12. 前記バイオセンサにより検出したデータを外部へ送信する送信手段を有することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の体液成分検出デバイス。
  13. 前記送信手段は、前記データをリアルタイムで無線通信することを特徴とする請求項12に記載の体液成分検出デバイス。
  14. 請求項12又は13に記載の体液成分検出デバイスと、
    前記送信手段により送信されたデータを受信可能な受信手段を備えた体外モニタ装置と、を備えた体液成分検出システム。
  15. 前記体外モニタ装置は、受信した前記データを時間データとともに記録するデータ記録手段を有することを特徴とする請求項14に記載の体液成分検出システム。
  16. 前記体外モニタ装置は、受信した前記データが異常であるか否かを判断する判断手段と、
    前記データが異常であると判断した場合に報知する報知手段と、を備えることを特徴とする請求項14又は15に記載の体液成分検出システム。
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