JP2005224756A - 水処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の構成を簡略化,装置を小型化するとともに、塩の補給管理を容易に行うことができる水処理装置を提供すること。
【解決手段】 塩水生成装置2の塩水を利用して被処理水を軟水化する軟水装置3と、前記塩水生成装置2から導入した塩水を電気分解し、水殺菌用の次亜塩素酸ナトリウムを生成する電気分解装置4とを備える。また、前記電気分解装置4が、前記塩水生成装置2から導入した塩水を前記軟水装置3により生成される軟水で希釈し、希釈塩水を電気分解する。
【選択図】図1


Description

この発明は、被処理水を軟水化する軟水装置を有する水処理装置に関するものである。
この種の水処理装置において、被処理水を地下水とする場合等では、次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌が必要となる場合がある。次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌を行うためには、塩水の電気分解により次亜塩素酸ナトリウムを生成する特許文献1のような電気分解装置を用いることが考えられる。
特開2002−316159号公報
この種の電気分解装置を用いる場合、前記電気分解装置は、軟水装置用の塩水生成装置と別個に塩水生成装置を設けて、電気分解を行うことになる。このため、前記水処理装置の構成が複雑になり、前記水処理装置自体が大型化するという問題があった。また、前記塩水供給装置への塩の補給を複数箇所で行わなければならず、塩の補給管理が大変となる問題もある。
この発明が解決しようとする課題は、装置の構成を簡略化,装置を小型化するとともに、塩の補給管理を容易に行うことができる水処理装置を提供することを目的とするものである。
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、塩水生成装置の塩水を利用して被処理水を軟水化する軟水装置と、前記塩水生成装置から導入した塩水を電気分解し、水殺菌用の次亜塩素酸ナトリウムを生成する電気分解装置とを備えることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、前記塩水生成装置が前記軟水装置と前記電気分解装置とで兼用されるので、前記塩水生成装置を複数設ける必要が無いため、水処理装置の構成を簡略化,前記水処理装置を小型化するとともに、前記塩水生成装置への塩の補給が一箇所となり、塩の補給管理が容易にすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記電気分解装置で生成する水殺菌用の次亜塩素酸ナトリウムを被処理水へ供給することを特徴としている。
請求項2の発明によれば、被処理水に次亜塩素酸ナトリウムを供給することで、被処理水の殺菌を行うことができ、前記軟水装置内での菌の繁殖を防止することができる。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2において、前記電気分解装置が、前記塩水生成装置から導入した塩水を前記軟水装置により生成される軟水で希釈し、希釈塩水を電気分解することを特徴としている。
請求項3の発明によれば、前記電気分解装置が、塩水を軟水で希釈して生成される硬度成分の低い希釈塩水を電気分解するため、前記電気分解装置でのスケールの付着を防止することができる。
この発明によれば、前記塩水生成装置を複数設ける必要が無いため、水処理装置の構成を簡略化,前記水処理装置を小型化するとともに、塩の補給管理を容易にすることができる。
この発明の実施の形態について説明する。この実施の形態は、被処理水を軟水装置により軟水化した処理水を利用設備へ供給する水処理装置に実施される。
(実施の形態1)
まず、第一の実施の形態である実施の形態1について説明する。この実施の形態1は、塩水生成装置の塩水を利用して被処理水(原水と称することもできる。)を軟水化する軟水装置と、前記塩水生成装置から導入した塩水を電気分解し、水殺菌用の次亜塩素酸ナトリウム(以下、「次亜塩素」と云う。)を生成する電気分解装置とを備えたことを特徴としている。
この実施の形態1の作用を説明する。まず、被処理水は、前記塩水生成装置で生成された塩水を利用して、前記軟水装置において軟水化され、軟水(処理水)として利用設備に供給される。そして、前記塩水生成装置で生成された塩水は、前記電気分解装置へ導入されて、前記電気分解装置において電気分解される。これにより、前記電気分解装置は水殺菌用の次亜塩素を生成する。生成された次亜塩素は、被処理水または処理水へ供給される。
つぎに、実施の形態1の前記水処理装置における各構成要素について説明する。前記塩水生成装置は、塩から塩水を生成し、生成した塩水を貯留するための装置である。前記塩水供給装置には、被処理水により塩を溶かして、塩水を生成する塩水生成部と、生成された塩水を貯留するための塩水貯留部とを備えている。前記塩水生成装置は、前記軟水装置と前記電気分解装置とで共用する。この共用形態としては、次の二つを含む。まず、一つは、前記塩水生成部のみを前記軟水装置と前記電気分解装置とで共用する形態である。この形態において、前記塩水貯留部は、前記軟水装置と前記電気分解装置とで別個に設けることができる。もう一つの形態は、前記塩水生成部および前記塩水貯留部を前記軟水装置と前記電気分解装置とで共用する形態である。
前記軟水装置は、被処理水を軟水化し、軟水を生成するための装置である。前記軟水装置には、被処理水を貯留するための被処理水貯留槽,被処理水をイオン交換樹脂に通して軟水を生成するための樹脂筒を備えている。前記軟水装置で利用する塩水は、前記塩水生成装置から供給される。そして、この塩水が前記樹脂筒内の前記イオン交換樹脂の再生に用いられる。前記塩水生成装置は、好ましくは、前記軟水装置に内蔵するものとする。前記水処理装置において、前記軟水装置は、比較的小容量の一般家庭用軟水装置から比較的大容量の工業用軟水装置のものまでが用いられる。
前記電気分解装置は、前記塩水生成装置から導入される塩水を電気分解して、次亜塩素を得るための装置である。前記塩水生成装置は、前記軟水装置内に設けたものと共用することが望ましい。この場合、前記電気分解装置は、電気分解用の電極とともに、液位制御用電極を備えて、前記塩水生成装置からの塩水を処理槽へ導入した後、塩水を希釈水で希釈した希釈塩水を電気分解するように構成することができる。こうすることで、前記軟水装置の前記塩水生成装置をそのまま利用することができる。
ここで、前記電気分解装置は、生成する次亜塩素を水殺菌用として被処理水または処理
水へ供給するが、好ましくは、被処理水へ供給する。これにより、前記水処理装置では、被処理水および前記軟水装置内での雑菌の殺菌が行われ、衛生的に安全な軟水の利用設備への供給が可能となる。また、塩水を希釈する希釈水には、好ましくは、前記軟水装置の軟水を用いる。そして、前記電気分解装置は、塩水を前記軟水装置で生成した軟水で希釈した希釈塩水を電気分解するものとする。これにより、硬度成分の低い希釈塩水を電気分解するので、前記電気分解装置でのスケールの付着を防止することができる。
この実施の形態1の前記水処理装置では、前記軟水装置と前記電気分解装置が前記塩水生成装置を共用しているので、前記水処理装置の構成を簡略化でき、前記水処理装置自体を小型化することができるとともに、前記塩水生成装置を複数設ける必要が無いため、塩の補給管理が容易になる。
この発明は、前記実施の形態1に限定されるものではなく、次の実施の形態2を含む。
(実施の形態2)
実施の形態2は、被処理水をろ過するろ過装置と、塩水生成装置と、前記塩水生成装置の塩水を利用して、ろ過水を軟水化する軟水装置と、前記塩水生成装置から導入した塩水を電気分解し、水殺菌用の次亜塩素を生成する電気分解装置とを備え、前記電気分解装置で生成する水殺菌用の次亜塩素を被処理水へ供給することを特徴とする。
この実施の形態2では、まず、被処理水が前記ろ過装置において、ろ過処理される。そして、ろ過処理された水は、前記軟水装置において軟水化され、軟水(処理水)として利用設備に供給される。そして、前記塩水生成装置の塩水は、前記電気分解装置へ導入されて、前記電気分解装置において電気分解される。これにより、前記電気分解装置は水殺菌用の次亜塩素を生成する。生成された次亜塩素は、被処理水へ供給される。
このような前記実施の形態2における前記水処理装置では、前記塩水生成装置を複数設ける必要が無いため、前記水処理装置の構成を簡略化,前記水処理装置自体を小型化することができるとともに、塩の補給管理が容易になる。また、被処理水の殺菌を行うと同時に、前記ろ過装置,前記軟水装置の殺菌を行うので、衛生的に安全な処理水の供給が可能となる。
この実施例1は、主に比較的小容量の一般家庭用軟水装置を有して、地下水(井戸水等を云う。)を軟水化するための水処理装置において実施される。以下、この発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明の実施例1の水処理装置の概略構成を示す説明図であり、図2は、一部断面の水処理装置の詳細構成を示す説明図である。
図1において、水処理装置1は、地下水から生成した塩水を供給する塩水生成装置2と、前記塩水生成装置2を内蔵し、前記塩水生成装置2内の塩水を利用して、地下水を軟水化する軟水装置3と、前記塩水生成装置2内の塩水を導入して、次亜塩素酸ナトリウム(以下、「次亜塩素」と云う。)を生成する電気分解装置4とを主要部として備えている。また、前記軟水装置3への地下水供給は、くみ上げた地下水を大量に貯留するための第一地下水貯留槽5を介して行われる。
前記水処理装置1における全体作用について説明する。まず、地下水が前記第一地下水貯留槽5から前記軟水装置3および前記塩水生成装置2へ供給される。前記塩水生成装置2では、塩を地下水で溶かして塩水が生成され、前記軟水装置3では、塩水を用いて地下水が軟水化される。それとともに、前記電気分解装置4では、前記塩水生成装置2の塩水
と前記軟水装置3の軟水の供給を受けて希釈塩水を生成し、希釈塩水を電気分解して次亜塩素を生成する。この生成した次亜塩素は、前記第一地下水貯留槽5へ供給される。
実施例1における各構成要素について、図2に基づいて説明する。まず、前記軟水装置3の各構成要素を説明する。前記軟水装置3は、軟水生成用および塩水生成用の地下水を貯留するための第二地下水貯留槽6と、地下水を軟水化するための樹脂筒7と、塩水を生成するための前記塩水生成装置2とを備えている。また、前記軟水装置3は、特開平8−155447号公報に記載のものと同様であり、以下の説明では、同公報のポンプ,弁を省略して説明する。
前記第二地下水貯留槽6には、前記第一地下水貯留槽5の地下水を供給する第一地下水供給路8が接続してある。また、前記第二地下水貯留槽6と前記塩水生成装置2とを連結管9で接続し、地下水を前記塩水生成装置2へ供給するようにしている。
実施例1における前記塩水生成装置2は、前記軟水装置3内に設けられおり、多孔板10の上に塩11を備えた塩水生成部12と、前記塩水生成部12で生成された塩水を下方で貯留する塩水貯留部13とにより構成される。また、前記塩水生成装置2は、前記第二地下水貯留槽6と並列に設けられている。そして、前記塩水生成装置2は、生成した塩水を前記塩水貯留部13から前記電気分解装置4へ供給する塩水供給路14を備えている。
前記樹脂筒7は、並列に設けられた前記塩水生成装置2と前記第二地下水貯留槽6の下方に設けられる。前記樹脂筒7内は、下部に所定量の硅石15が収容されており、前記硅石15の上方部に設置した金網16との間に所定量のイオン交換樹脂17を収容している。また、前記樹脂筒7内には、この樹脂筒7の上部から底部近傍まで延在する通水管18を挿入している。前記樹脂筒7の上部には、前記第二地下水貯留槽6の下部と前記通水管18の上端部19と接続して、前記樹脂筒7内へ地下水を供給する第二地下水供給路20,前記樹脂筒7内で生成した軟水を前記電気分解装置4へ供給する軟水供給路21,前記塩水生成装置2の下部と前記樹脂筒7の上部を接続して、塩水を流下させる塩水流下路22,前記第二地下水貯留槽6から前記塩水流下路21に接続して、塩水を希釈するための地下水を流下させる地下水流下路23とを備えている。また、前記樹脂筒7の下部には、樹脂洗浄した塩水を排出する第一ドレン排出路24を備えている。
前記軟水装置3には、軟水を通水する通水工程,塩水で前記イオン交換樹脂17を再生する塩水再生工程,前記樹脂筒7内を洗浄する水洗工程,前記塩水生成装置2に対して地下水を供給する補水工程の4サイクルがある。
つぎに、前記電気分解装置4の構成について説明する。電気分解装置4は、軟水によって希釈された塩水(希釈塩水)を貯留する処理槽25と、希釈塩水を電気分解する第一電極26および第二電極27と、液位制御用の第三電極28と、制御手段29とを主要部として備えている。前記制御手段29は、電気分解の前処理,電気分解および電気分解の後処理を制御するように構成されている。また、前記第一電極26および前記第二電極27は、電気分解用電源30へ接続されて、ここから給電される。
前記電気分解装置4の各構成要素を説明する。前記処理槽25は、有底円筒状に形成され、前記処理槽25の材質は、次亜塩素に対する耐食性に優れたポリ塩化ビニルプラスチック製としている。また、前記処理槽25には、前記塩水供給装置2で生成された塩水を前記処理槽25へ供給する塩水供給路14,前記軟水装置3で生成された軟水を前記処理槽25へ供給する軟水供給路21,希釈塩水を電気分解することで発生する次亜塩素を前記第一地下水貯留槽6に対して供給する次亜塩素供給路31,前記処理槽25内のドレンを排出する第二ドレン排出路32とを備えている。さらに、前記処理槽25の上端部には
、希釈塩水を電気分解することによって生じるガスを排気するために、排気部33を備えた蓋34によってふさがれている。
前記塩水供給路14には、前記塩水生成装置2から流れる方向に沿って、順にポンプ35,第一弁36が設けられ、前記処理槽25の側面下部に接続されている。そして、前記ポンプ35から前記第一弁36までの間の第一配管37には、前記第一弁36にできるだけ近い部位に循環路38の一端が接続されている。また、この循環路38の他端は、前記塩水生成装置2の前記塩水生成部12に接続されている。
前記軟水供給路21には、第二弁39が設けられ、前記塩水供給路14の前記第一弁36と前記処理槽25との間の第二配管40に接続されている。また、前記軟水供給路21において、前記軟水装置3と前記第二弁39との間には、軟水を種々の用水として利用する軟水用水路41を備えている。
前記次亜塩素供給路31は、第三弁42が設けられ、前記処理槽25の側面下部に接続されている。前記第二ドレン排出路32は、第四弁43が設けられ、前記処理槽25の底面部に接続されている。
前記第一電極26は、前記処理槽25の横断面の中心、すなわち有底円筒の中心軸の位置に装着されて、陽電極として前記電気分解用電源30に接続されている。また、前記第一電極26は、第一検出端部44で液位を検出する。前記第一検出端部44に達したときの液位を第一液位45とする。前記第一電極26の形状は、円柱状であり、前記第一電極26の材質は、棒状のチタンに白金−イリジウム(Pt−Ir)をめっきしたものとしている。
前記第二電極27は、前記処理槽25の内側面に装着されて、陰電極として前記電気分解用電源30に接続されている。また、前記第二電極27は、液位制御用アース電極として、前記制御手段29に接続されている。前記第二電極27は、一枚の金属板にて円筒状に形成されている。前記第二電極27の材質は、導電性に優れ、かつ次亜塩素に対する耐腐食性に優れたステンレス製としている。
前記第三電極28は、前記第一検出端部44より上方に位置する第二検出端部46で液位を検出し、前記第二検出端部46に達したときの液位を第二液位47とする。また、前記第三電極28の材質は、前記第一電極26と同様である。
前記制御手段29は、前記第一検出端部44および前記第二検出端部46からの検出信号を入力し、図2〜図4に示すあらかじめ定めた電気分解のための処理手順にしたがって前記ポンプ35,前記各弁36,39,42,43および前記電気分解用電源30を制御するように構成されている。前記電気分解装置3では、次の工程を順次実行する。第一液位27まで塩水を供給する塩水供給工程,前記第一弁19を軟水で洗浄する弁洗浄工程,第二液位29まで軟水を供給する軟水供給工程,希釈塩水を電気分解して次亜塩素を生成する次亜塩素生成工程,所定量の次亜塩素を供給する次亜塩素供給工程,軟水を前記処理槽25内に供給して洗浄して排水する洗浄排水工程の6サイクルがある。前記工程における制御は、前記構成により行われる。
以下、この実施例1の具体的作用を処理別に説明する。前記水処理装置1における水処理としては、前記軟水装置3での軟水化処理と前記電気分解装置4での電気分解処理に分けられる。
前記軟水装置3による軟水化処理についての動作の説明をする。まず、通水工程につい
て説明する。軟水用水路21の蛇口(図示省略)を開き、前記第一地下水貯留槽5内の地下水が第一地下水供給路8を通って、前記第二地下水貯留槽6内に貯留される。前記第二地下水貯留槽6内の地下水は、前記樹脂筒7内へ第二地下水供給路20を通って前記通水管18から供給される。前記通水管18を通った地下水は、前記樹脂筒7内を上向流として通水される。そして、この地下水は、前記イオン交換樹脂17の作用によって、地下水中に含まれる硬度成分を除去することで軟水化される。生成した軟水は、内蔵されたポンプ(図示省略)により前記樹脂筒7の上部に設けた前記軟水供給路21,前記軟水用水路41を通って供給される。
塩水再生工程について説明する。前記塩水生成装置2において、前記塩水貯留部12の飽和塩水が前記塩水流下路22を通って前記樹脂筒7へ向かって流下する。一方、前記第一地下水貯留槽5内の地下水が前記地下水流下路23を通って流下し、前記塩水流下路22において飽和塩水と地下水が混合する。そして、塩水は所定濃度に希釈され、希釈塩水をして前記樹脂筒7の上部から流下して、前記イオン交換樹脂17を再生する。再生後の希釈塩水は、前記第一ドレン排出路24を通って系外へ排出される。
水洗工程について説明する。前記第二地下水貯留槽6の地下水が前記第一地下水供給路8を通って、前記樹脂筒7内に入る。この地下水は、所定量流下され、前記イオン交換樹脂17内に残留する塩分を水洗する。水洗した地下水は、前記第一ドレン排出路24を通って系外へ排出される。
補水工程について説明する。前記第二地下水貯留槽6内の地下水が連通管9を通って前記塩水生成装置2へ流入する。前記塩水生成装置2では、前記塩水生成部13に設ける塩11を地下水で溶かして飽和塩水を生成しする。この飽和塩水は落下して、前記塩水貯留部15に貯留される。また、前記第二地下水貯留槽6の水位制御装置(図示省略)の作用により、前記第一地下水供給路8から地下水が前記第二地下水貯留槽6内の所定水位まで流入する。以上の説明が軟水化処理に関する一連の工程であり、地下水を軟水化することで、軟水の供給を行うことができる。
また、前記塩水生成装置2において、前記塩水生成部12の塩11が地下水に溶かされて減少または無くなった場合、前記水処理装置1のユーザーまたはメンテナンス員により、前記塩水生成装置2内の前記塩水生成部12へ塩11が補給される。こうした塩の補給管理により、塩水の生成を連続的に行う。
つぎに、前記電気分解装置4による電気分解処理の動作について説明する。まず、塩水供給工程について説明する。前記制御手段29は、前記第一弁36を閉じた状態で前記ポンプ35を起動させる。すると、前記塩水生成装置2で生成された塩水が前記循環路38を通して循環される。これを所定時間行うことにより、前記第一配管37に残留する軟水が塩水で置換される。そして、前記第一弁36が開かれて、前記塩水貯留部13から前記塩水供給路14を通って前記処理槽25へ供給される。前記処理槽25への塩水供給開始のタイミングとしては、前記軟水装置3での前記塩水再生工程と連動させて行う。これにより、前記塩水生成工程では、前記塩水生成装置2において所定の高濃度塩水が生成されているので、所定濃度の塩水を前記処理槽25内へ供給することができる。この塩水は、前記第一検出端部44の位置である第一液位45に達するまで供給される。
弁洗浄工程について説明する。まず、この工程では、前記塩水供給工程で起動したままである前記ポンプ35を停止する。そして、前記第一弁36は開いたままで、前記第二弁39が開く。すると、軟水が前記軟水装置3から前記軟水供給路21を通って前記第二配管40に入り、前記処理槽25の方向へ流れて、前記処理槽25内に供給される。それと同時に、軟水は前記第一弁36を通って前記第一配管37の方向にも流れ込む。これによ
り、前記第一弁36を軟水により洗浄し、前記第一弁36で塩が結晶化することによる弁のつまりを防止することができる。この時、前記第一弁36を洗浄した軟水は、前記第一配管37および前記循環路38の配管内に残留する。この残留した軟水は、前記塩水供給工程における前記ポンプの起動時に、前記塩水生成装置2に戻され、前記塩水生成部12で塩水生成のために利用される。そして、前記第一弁36の洗浄が所定時間行われる。
軟水供給工程について説明する。前記弁洗浄工程において前記第一弁36および前記第二弁39は開いた状態であるため、前記第一弁36を閉じる。そして、前記第二弁39が開いていることにより、前記軟水装置3で生成された軟水が前記軟水供給路21を通って前記処理槽25内へ継続して供給される。これにより、前記処理槽25内で貯留する塩水の希釈が行なわれる。そして、前記第二検出端部46の位置である第二液位47まで達したら、軟水の供給を停止する。電気分解用の希釈塩水は、軟水によって塩水を希釈することで生成されるため、前記処理槽25内でのスケールの付着を防止することができる。
次亜塩素生成工程について説明する。この工程は、まず、すべての弁36,39,42,43を閉じた状態にする。そして、前記制御手段29は、前記電気分解用電源30を作動させる。前記電気分解用電源30から陽電極である前記第一電極26と陰電極である前記第二電極27との間に電圧を印加して、電気分解が開始される。また、この電気分解においては、前記制御手段29により定電流制御され、通電が所定時間行なわれる。
希釈塩水の電気分解開始後、前記処理槽25内では、次亜塩素が生成される。次亜塩素の生成する反応式は次のようになる。
陽電極側反応:2Cl- → Cl2 + 2e-
陰電極側反応:2Na+ + 2H2O + 2e- → 2NaOH + H2
全反応:2NaCl + 2H2O → NaClO + NaCl + H2O + H2
次亜塩素供給工程について説明する。前記処理槽25内に生成された次亜塩素は、前記第三弁39が開かれることにより、前記次亜塩素供給路31を通って前記処理槽25から前記第一地下水貯留槽5へ供給される。前記第一地下水貯留槽5内の地下水に次亜塩素を供給することにより、地下水で存在する菌が殺菌される。そして、前記制御手段29は、前記処理槽25内の液位が減少していき、前記処理槽25から前記第一地下水貯留槽5へ所定量の次亜塩素が供給されたことを検知して、前記第三弁42を閉じて、次亜塩素の供給を停止させる。
洗浄排水工程について説明する。まず、前記制御手段29は、前記第二弁39と前記第四弁43を開く。これにより、軟水の供給をしながら排出して洗浄を所定時間行う。その後、前記第四弁43を開いたままで次の洗浄を行う。前記第二弁39を開き、軟水を第二液位47まで貯留し、これを前記第二検出端部46が検出すれば前記第二弁39を閉じ、前記第二ドレン排出路32を通って洗浄後の軟水が排出され、液位が第一液位45まで達したことを前記第一検出端部44が検出すれば前記第二弁39を開いて軟水を供給する、という操作を繰り返す。前記制御手段29は、前記の洗浄作業を所定時間実行した後、前記第二弁39を閉じて、軟水の供給を停止する。そして、前記処理槽25内の洗浄後に地下水を、前記第四弁43を開くことにより、前記第二ドレン排出路32を通過して排出する。以上の説明が電気分解処理に関する一連の工程であり、希釈塩水を電気分解して次亜塩素を生成し、供給することができる。
以上のように、実施例1において、前記塩水生成装置2は複数設ける必要が無く、前記軟水装置3内に内蔵する前記塩水生成装置2で生成する塩水を前記電気分解装置4へ供給
しているので、この水処理装置1の構成を簡略化,前記水処理装置1を小型化することができる。また、塩の補給管理においても、前記軟水装置3内の前記塩水生成装置2のみで行っているので、塩の補給管理が容易に行えるようになる。さらには、前記電気分解装置4で生成された次亜塩素を前記第一地下水貯留槽5へ供給することで、地下水の殺菌が行われる。これとともに、前記水処理装置1全体の雑菌の殺菌が行われ、衛星的に安全な軟水を供給することが可能となる。
つぎに、前記図2の実施例1に代わる実施例2について図3に基づいて説明する。図3は、この実施例1の変形例である実施例2を示す図である。また、図2と同一部材には、同一符号を付し、重複する説明は省略する。ここでは、前記図2に示す実施例1と相違する構成についてのみ説明する。
前記塩水生成装置2は、前記塩水生成部12と、前記塩水生成部13と、塩水を循環させる塩水循環路47と、前記塩水循環路47に設けた塩水循環用ポンプ48とを備えている。そして、前記塩水生成装置2は、前記軟水装置3内に内蔵されており、前記塩水供給路14が前記塩水循環路47に接続されている。
前記塩水生成装置2の動作について説明する。前記塩水生成部12で生成された塩水は、前記塩水貯留部13に貯留される。この塩水は、前記塩水循環用ポンプ48の起動により、前記塩水循環路49を通って前記塩水生成部12へ循環される。そして、生成された飽和塩水は、前記塩水循環用ポンプ48を利用して、前記塩水循環路47を通って前記塩水供給路14へ流れる。
この実施例2において、前記軟水装置3に設けた前記塩水循環用ポンプ48を用いて、前記電気分解装置4へ塩水を供給するように構成しているので、前記軟水装置3と別に、前記電気分解装置4への塩水供給用のポンプを設ける必要が無くなる。
実施例3は、主に比較的大容量の軟水を必要とするの工業用軟水装置を有するものであって、地下水(工業用水等を云う。)を軟水化するための水処理装置において実施される。以下、この発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図4は、この発明の実施例3の水処理装置の概略構成を示す説明図である。
図4における水処理装置1は、地下水を砂ろ過する砂ろ過装置50と、地下水中の鉄およびマンガンを除去する除鉄除マンガン装置51と、地下水から生成した塩水を供給する塩水生成装置2と、前記塩水生成装置2内の塩水を利用して、地下水を軟水化する軟水装置3と、前記塩水生成装置2内の塩水を導入して、次亜塩素を生成する電気分解装置4と、地下水中の残留塩素を吸着する活性炭52と、地下水中の膜ろ過装置53とを主要部として備えている。また、前記砂ろ過装置50は、くみ上げた地下水を大量に貯留するための第一地下水貯留槽5と接続されている。そして、前記電気分解装置4で生成された次亜塩素を供給するための次亜塩素供給路31が前記電気分解装置4から前記第一地下水貯留槽5に接続されている。
この実施例3における動作を図4にしたがい説明する。まず、前記第一地下水貯留槽5内の地下水が前記砂ろ過装置50に流入して、地下水中に含まれる浮遊物質が除去される。砂ろ過された地下水は、前記除鉄除マンガン装置51内にて地下水中に含まれる鉄およびマンガンが酸化されることにより、鉄およびマンガンが除去される。そして図2の前記実施例1と同様に、前記軟水装置3にて地下水中に含まれる硬度成分(カルシウム,マグネシウム等)が除去され、地下水は軟水となる。この軟水は、前記活性炭52を通過する
ことにより、軟水中に含まれる残留塩素を除去される。そして、前記活性炭52を通った軟水は、前記膜ろ過装置53により、細かな懸濁物質類の除去が行われ、処理水として利用設備に供給される。
そして、前記軟水装置3で生成された軟水は、前記塩水生成装置2および前記電気分解装置4へも供給される。前記塩水生成装置2では、軟水を利用して飽和塩水を生成し、前記軟水装置3および前記電気分解装置4へ供給される。そして図2の前記実施例1と同様に、前記電気分解装置4では、供給された軟水と塩水を希釈し、その希釈塩水を電気分解して次亜塩素を生成する。生成された次亜塩素は、前記第一地下水貯留槽5内へ供給されて、地下水と混合する。
実施例3によれば、前記水処理装置1では、前記塩水生成装置2を前記軟水装置3と前記電気分解装置4で共用している。そのため、前記塩水生成装置2は、別個に設ける必要が無いので、前記水処理装置1の構成を簡略化,前記水処理装置1自体を小型化することができるとともに、塩の補給管理が容易になる。また、地下水へ次亜塩素を供給することで、地下水の殺菌を行うと同時に、雑菌の繁殖し易い前記砂ろ過装置50および前記軟水装置3内の殺菌が行われるため、衛生的に安全な処理水の供給が可能となる。さらには、地下水中に含まれる鉄やマンガンの酸化が促進し、前記除鉄除マンガン装置51での鉄とマンガンの除去率を上げることができる。
この発明の実施例1の水処理装置の概略構成を示す説明図である。 一部断面の水処理装置の詳細構成を示す説明図である。 この実施例1の変形例である実施例2を示す図である。 この発明の実施例3の水処理装置の概略構成を示す説明図である。
符号の説明
2 塩水生成装置
3 軟水装置
4 電気分解装置

Claims (3)

  1. 塩水生成装置2の塩水を利用して被処理水を軟水化する軟水装置3と、前記塩水生成装置2から導入した塩水を電気分解し、水殺菌用の次亜塩素酸ナトリウムを生成する電気分解装置4とを備えることを特徴とする水処理装置。
  2. 前記電気分解装置4で生成する水殺菌用の次亜塩素酸ナトリウムを被処理水へ供給することを特徴とする請求項1に記載の水処理装置。
  3. 前記電気分解装置4が、前記塩水生成装置2から導入した塩水を前記軟水装置3により生成される軟水で希釈し、希釈塩水を電気分解することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水処理装置。


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