JP2005215720A - パンチプレス用スケジューリング装置および自動プログラミング装置 - Google Patents

パンチプレス用スケジューリング装置および自動プログラミング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の生産ロットの加工を行うについて、段取り所要時間の総和が最短となる生産ロットの加工実施順序が得られ、かつ実用化が容易なパンチプレス用スケジューリング装置を提供する。
【解決手段】パンチプレス2に加工を行わせる複数の生産ロットL1,L2,…の加工実施順序を生成するスケジューリング装置であり、段取り時間総和演算手段4およびスケジューリング手段5を設ける。手段4は、複数の生産ロットL1,L2,…を任意の順序で加工する場合のパンチプレス2について必要となる段取り所要時間の総和を演算する。手段5は、各生産ロットL1,L2,…の加工順序を遺伝的アルゴリズムにより組み換えて、段取り所要時間の総和が近似的に最短となる加工順序のデータD4を生成する。手段5は、加工順序の組み換えの都度、手段4に段取り所要時間の総和を演算させ、その総和から評価値を求めて上記最短となる加工順序データD4を生成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、複数の生産ロットについて、段取り時間の短縮のための加工実施順序を生成するパンチプレス用スケジューリング装置、およびこれを用いた自動プログラミング装置に関する。
パンチプレスにおいて、タレット式やカートリッジ式のものにおいては、多数の工具が機内に備えられ、孔径や孔形状等の種々異なる多彩な加工が可能とされている。しかし、機内に装備可能な工具の本数は機種により限られており、より多彩な加工を可能とするために、機内に備える工具を生産ロットに応じて交換することが行われている。すなわち、ある生産ロットでは使用されない工具が、別の生産ロットでは必要な場合があり、このような生産ロットに応じた工具が機内に備えられるように、一部の工具を段取替えによって交換しておく。
生産ロットを変更した場合の段取りとしては、工具交換の他に、材料交換や、ワークホルダ位置の変更等が必要なことがあり、また多数のパンチプレスを担当する作業者がパンチプレスに近づくまでの時間となる準備時間も必要となる。
従来のタレットパンチプレスでは、スケジューリングを行う専門の人が各ライン毎に配属され、生産計画からの指示書を基に、工具交換がどの程度発生するか、材料の入れ替えや流れ具合等を考慮してスケジューリングを常に策定している。
なお、パンチプレスにおける板取り方法としては、遺伝的アルゴリズムを用いることが提案されている(例えば、特許文献1)。
特許第3073613号公報
工具交換を伴う生産ロットの順を変えると、そのロット順変更後に機内に備えられた工具がどの工具であるかが、後の生産ロットの段取りにおける工具交換に影響する。そのため、人が適切なスケジューリングを行うことは難しい。
カートリッジ式のパンチプレスでは、複数の工具を保持するカートリッジがパンチプレスに対して着脱可能であるため、機外でカートリッジに対して工具交換を行っておくことも可能であり、段取りの利便性に優れている。しかし、段取りを人が行うのでは、複雑なために上記のカートリッジ式パンチプレスにおける外段取り利便性を有効に発揮させることが難しい。また、カートリッジ式のパンチプレスにおいて、機内の工具割出が高速に行えるようにしたものも提案されており、このような高速加工が行えるパンチプレスでは、生産時間のうちに段取り時間が占める割合が多くなり、機械の機能を生かした生産性向上のためには、段取り時間の短縮が重要な課題となる。
このため、生産ロットの加工実施順序の生成を、コンピュータに行わせることを考えたが、コンピュータに演算させるとしても、全ての生産ロットの順を演算して比較するには演算量が膨大なものとなり、演算時間が長くなり過ぎて実用化が図れない。
また、従来の生産ロットの加工実施順序の生成は、パンチプレス自体の段取りのみを考慮して専門の人が行っていたが、生産ロットの順を変更すると、後工程に影響することがある。例えば、パンチプレスの後工程として、曲げ加工機による曲げ工程が実施されることが多いが、パンチプレスで加工された製品の材料や形状が大きく異なっていると、曲げ加工機における曲げ金型の交換や、前記パンチ加工済み製品であるワークの搬送,搬入のための治具類の段取り変更等を要することがある。このため、パンチプレスにおいて適切な加工実施順であっても、加工ライン全体としては却って段取り時間が長くなることがあった。
この発明の目的は、複数の生産ロットの加工を行うについて、段取り所要時間の総和が最短となる生産ロットの加工実施順序が得られ、かつ実用化が容易なパンチプレス用スケジューリング装置を提供することである。
この発明の他の目的は、各種の段取り要因を考慮した適切な生産ロットの加工実施順序が得られるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、複数の生産ロットの加工を行うについて、後工程の段取り時間を含めて、段取り所要時間の総和が最短となる生産ロットの加工実施順序が得られ、かつ実用化が容易なパンチプレス用スケジューリング装置を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、板取りを見直してより一層の段取り時間の短縮が簡単に図れるようにしたパンチプレス用自動プログラミング装置を提供することである。
この発明における第1の発明のパンチプレス用スケジューリング装置(3)は、パンチプレス(2)にそれぞれ所定の加工を行わせる複数の生産ロット(L1,L2,…)の加工実施順序を生成するパンチプレス用スケジューリング装置であって、次の構成の実施順別段取り時間総和演算手段(4)およびスケジューリング手段(5)を備えることを特徴とする。
前記実施順別段取り時間総和演算手段(4)は、前記複数の生産ロット(L1,L2,…)を任意の加工実施順序で実施する場合に、その加工実施順序で上記パンチプレス(2)について必要となる段取り所要時間の総和を、各生産ロット(L1,L2,…)の段取り時間要因のデータと、所定の記憶手段(19)に設定された前記段取り時間要因に対応する段取り所要時間とから演算する手段である。
スケジューリング手段(5)は、生成対象となる各生産ロット(L1,L2,…)の加工実施順序を遺伝的アルゴリズムにより組み換えて、前記実施順別段取り時間総和演算手段(4)で演算される段取り所要時間の総和が近似的に最短となる生産ロットの加工実施順序(D4)を生成する手段である。
この構成のスケジューリング装置(3)によると、スケジューリング手段(5)により生成対象となる複数の生産ロット(L1,L2,…)の加工実施順序を遺伝的アルゴリズムにより組み換えて、段取り所要時間の総和が近似的に最短となる生産ロット(L1,L2,…)の加工実施順序(D4)を生成する。この場合に、組み換え毎に、評価対象とする段取り所要時間の総和を、前記実施順別段取り時間総和演算手段(4)で演算し、その演算結果である段取り所要時間の総和を評価し、次の組み換えに用いる。
個々の生産ロット(L1,L2,…)の相互間の段取り所要時間は、加工実施順序の組み換えによって相互に影響するため、段取り時間の総和は加工実施順序を仮に定めなくては演算できず、組み換え毎に演算する必要がある。また、生産ロット(L1,L2,…)の任意の組み合わせ数は、膨大な数となる。しかし、遺伝的アルゴリズムを用いるため、段取り所要時間の総和が最短となる生産ロット(L1,L2,…)の加工実施順序の適切な近似解が、少ない演算回数で得られ、実用に耐え得る短い演算時間で段取り所要時間最短の加工実施順序(D4)が生成できる。
また、実施順別段取り時間総和演算手段(4)は、パンチプレス(2)について必要となる段取り所要時間の総和を、各生産ロット(L1,L2,…)の段取り時間要因のデータと、所定の記憶手段(19)に設定された前記段取り時間要因に対応する段取り所要時間とから演算するものとしたため、簡易にかつ迅速に段取り所要時間の総和が演算でき、これによっても段取り所要時間最短の加工実施順序(D4)の生成が短時間で行える。
この発明のスケジューリング装置(3)において、前記段取り所要時間の総和が、パンチプレス(2)に備える工具(40)の交換に必要な工具段取所要時間と、材料の交換に必要な材料段取所要時間と、工場内の作業者がパンチプレス周辺に近づくのに必要な時間として設定された段取準備時間とを含むものとしても良い。
段取り所要時間の総和は、工具(40)の交換に必要な工具段取所要時間が多くを占めるが、材料(W)の交換に必要な材料段取所要時間も大きい。また、一般的にライン上の複数台のパンチプレス(2)を一人の作業者が担当することが多いため、工場内の作業者がパンチプレス(2)の周辺まで近づく時間も必要となる。そのため、段取り所要時間の総和として、工具段取所要時間、材料段取所要時間、および段取準備時間を含めることにより、段取り所要時間の総和がより短い生産ロットの加工実施順序を生成することができる。
なお、工具段取所要時間は、工具(40)の交換数や交換形態等によって変わるため、その工具交換数や交換形態に応じた時間とすることが好ましい。段取り準備時間については、作業者が一旦近づくとその周辺で作業が行われることになるため、生産ロット(L1,L2,…)の間で工具交換および材料交換のいずれかが一度でも必要であると、工具交換数等にかかわらずに一定の時間とすることが、演算の簡易の面で好ましい。
この発明における第2の発明のスケジューリング装置(3)は、この発明の上記構成のパンチプレス用スケジューリング装置において、後工程への影響を考慮したものである。 この発明のパンチプレス用スケジューリング装置(3)は、パンチプレス(2)にそれぞれ所定の加工を行わせる複数の生産ロット(L1,L2,…)の加工実施順序を生成するパンチプレス用スケジューリング装置であって、次の構成の実施順別段取り時間総和演算手段(4)およびスケジューリング手段(5)を備えることを特徴とする。
実施順別段取り時間総和演算手段(4)は、上記複数の生産ロット(L1,L2,…)を任意の加工実施順序で実施する場合に、その加工実施順序で上記パンチプレス(2)について必要となる段取り所要時間、および上記パンチプレスの後工程装置(60)について必要となる段取り所要時間の総和を、各生産ロット(L1,L2,…)の段取り時間要因のデータと、所定の記憶手段(19)に設定された前記段取り時間要因に対応する段取り所要時間と、各生産ロット(L1,L2,…)の後工程段取り影響要因データと、他の所定の記憶手段(42)に設定された前記後工程段取り影響要因に対応する後工程段取り所要時間とから演算するものとする。
スケジューリング手段(5)は、前記生成対象となる各生産ロット(L1,L2,…)の加工実施順序を遺伝的アルゴリズムにより組み換えて、前記実施順別段取り時間総和演算手段(4)で演算される前記パンチプレス(2)および後工程装置(60)についての段取り所要時間の総和が近似的に最短となる生産ロットの加工実施順序を生成するものとする。
後工程装置(60)は、例えば、パンチプレス(2)の次工程の加工を行う装置であるが、これに限らずに、同じワークに対してパンチプレス(2)よりも後に加工を施す装置であって、生産ロット(L1,L2,…)の加工実施順序によって段取りに影響を受ける装置であれば良い。後工程装置(60)が曲げ加工機である場合、前記後工程段取り影響要因は、例えば曲げ金型の交換に影響する要因であり、その影響要因に対応する後工程段取り所要時間として、例えばパンチプレス(2)で加工された個々の生産ロット(L1,L2,…)毎の製品板材の場合に必要とされる曲げ金型の交換時間の平均時間を用いる。
この構成の場合は、第1の発明と同じく、各生産ロット(L1,L2,…)の加工実施順序を遺伝的アルゴリズムにより組み換え、段取り所要時間の総和が近似的に最短となる生産ロットの加工実施順序を生成するが、この遺伝的アルゴリズムによる評価対象とする段取り所要時間の総和に、パンチプレスの後工程装置(60)について必要となる段取り所要時間を含める。つまり、パンチプレス(2)について必要となる段取り所要時間、およびパンチプレス(2)の後工程装置(60)について必要となる段取り所要時間の総和を評価対象とする。そのため、複数の生産ロット(L1,L2,…)の加工を行うについて、後工程の段取り時間を含めて、段取り所要時間の総和が最短となる生産ロットの加工実施順序が得られ、かつ実用化が容易なパンチプレス用スケジューリング装置とすることができる。
この発明のパンチプレスの自動プログラミング装置(1)は、パンチプレス(2)を制御する加工プログラム(50)を生成する自動プログラミング装置(1)であって、工具割付手段(7)、板取手段(8)、生産ロットデータ蓄積手段(9)、スケジューリング装置(3)、段取り時間評価手段(10)、および実行NCデータ化手段(11)を備える。前記スケジューリング装置(3)としてこの発明の前記構成のスケジューリング装置(3)を用いることを特徴とする。また、前記段取り時間評価手段(10)を設け、段取り時間が満足できない場合に、板取手段(8)による板取からやり直して段取り時間を短縮させるようにしたことに特徴を有する。
前記工具割付手段(7)は、一群の加工図形データ(D1)に対して所定規則に従って工具(40)の割付けを行う手段である。前記板取手段(8)は、前記一群の加工図形データ(D1)の材料に対する板取りを設定規則に従って行う手段である。前記生産ロットデータ蓄積手段(9)は、前記工具割付手段(7)および板取手段(8)により、工具割付および板取りの定まった生産ロット(L1,L2,…)のデータ(D3)を複数蓄積する手段である。前記スケジューリング装置(3)は、前記生産ロットデータ蓄積手段(9)に蓄積された一群の生産ロット(L1,L2,…)の加工実施順序を生成する装置である。前記段取り時間評価手段(10)は、スケジューリング装置(3)で生成された加工実施順序のロット間段取り所要時間の総和をオペレータに評価させ、または所定の基準で自動評価して評価結果が不良の場合に上記板取手段(8)に再度の板取りを行わせる手段である。前記実行NCデータ化手段(11)は、前記段取り時間評価手段(10)による評価結果が良の場合に、前記スケジューリング装置(3)で加工実施順序の定まった各生産ロットデータ(D3)を実行可能な形式のNCデータからなる加工プログラム(50)に変換する手段である。
この構成のパンチプレスの自動プログラミング装置(1)は、この発明のパンチプレス用スケジューリング装置(3)を用いるため、一群の生産ロット(L1,L2,…)の加工を行うについて、段取り所要時間の総和が最短となる生産ロットの加工実施順序が得られ、かつ実用化が容易な自動プログラミング装置(1)とできる。
この場合に、前記段取り時間評価手段(10)を設け、段取り時間が満足できない場合に、板取手段(8)による板取からやり直すようにしたため、より一層の段取り時間の短縮が図れる。板取状態が変わると、これに伴って機内に備える工具(40)の種類が異なるようになるため、段取り内容も変わる。そのため、板取りを見直して段取り時間を比較することにより、より一層の段取り時間の短縮が図れる。このように、段取り時間評価手段(10)を設け、板取手段(8)の拡張機能としてスケジューリング装置(3)を設けたため、板取と連動したスケジューリングが可能になり、例えば工具支持体(27)の組み合わせで効率的な段取りができないことが発生した場合に、板取りする板材片の配置を変更することで対応が可能になる。
この発明における第1の発明のパンチプレス用スケジューリング装置は、複数の生産ロットを任意の加工実施順序で実施する場合に、その加工実施順序で上記パンチプレスについて必要となる段取り所要時間の総和を、各生産ロットの段取り時間要因のデータと、所定の記憶手段に設定された前記段取り時間要因に対応する段取り所要時間とから演算する実施順別段取り時間総和演算手段を設け、かつ段取り所要時間の総和が最短となる生産ロットの加工実施順序を遺伝的アルゴリズムで演算するスケジューリング手段を設けたため、複数の生産ロットの加工を行うについて、段取り所要時間の総和が最短となる生産ロットの加工実施順序が得られ、かつ実用化が容易なスケジューリング装置とできる。
前記段取り所要時間の総和として、パンチプレスに備える工具の交換に必要な工具段取所要時間と、材料の交換に必要な材料段取所要時間と、工場内の作業者がパンチプレス周辺に近づくのに必要な時間として設定された段取準備時間とを含むものとした場合は、各種の段取り要因を考慮した適切な生産ロットの加工実施順序が得られる。
この発明における第2の発明のパンチプレス用スケジューリング装置は、第1の発明のスケジューリング装置において、パンチプレスについて必要となる段取り所要時間、およびパンチプレスの後工程装置について必要となる段取り所要時間の総和を評価対象とするものとしたため、複数の生産ロットの加工を行うについて、後工程の段取り時間を含めて、段取り所要時間の総和が最短となる生産ロットの加工実施順序が得られ、かつ実用化が容易なものとできる。
この発明のパンチプレスの自動プログラミング装置は、この発明のパンチプレス用スケジューリング装置を用ると共に、段取り時間評価手段を設け、段取り時間が満足できない場合に、板取手段による板取からやり直すようにしたため、板取りを見直してより一層の段取り時間の短縮を図ることが簡単に行える。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。図1は、このパンチプレス用スケジューリング装置3を備えた自動プログラミング装置1の概念構成を示すブロック図である。パンチプレス2は、自動プログラミング装置1で生成された加工プログラム50を機械制御装置20で実行することにより制御される。機械制御装置20は、プログラマブルコントローラの機能を備えた数値制御装置である。パンチプレス2に対して、その後工程装置60として曲げ加工機等が設けられる。
図2は制御対象となるパンチプレス2の平面図である。パンチプレス2は、パンチ加工を行うパンチプレス本体21と、このパンチプレス本体21に材料となる板材Wを搬入するローダ22とを備える。ローダ22は、所定の板材載置部34に積載された板材Wを1枚ずつ吸着等により把持してパンチプレス本体21のテーブル31上に供給する装置である。
パンチプレス本体21は、所定のパンチ位置Oに対して、テーブル31上で板材Wを直交2軸(X軸,Y軸)方向に送る板材送り機構23と、複数の工具40を保持して任意の工具40をパンチ位置Oに割り出す工具割出機構24と、パンチ位置Oに割り出された工具40を昇降駆動してパンチ加工を行うパンチ駆動機構25とを備える。工具40にはパンチ工具とダイ工具とがあり、これらパンチ工具とダイ工具とは上下に対として用いられる。板材送り機構23は、Y軸方向に進退するキャリッジ28にX軸方向に進退可能にクロススライド29を設置し、板材Wの端部を把持する複数のワークホルダ30を、クロススライド29のX軸方向の複数箇所に取付けたものである。ワークホルダ30は、クロススライド29に対してX軸方向の取付位置を変更可能とされている。
工具割出機構24は、工具40を支持する工具支持手段24aとして、カートリッジを用いるものやタレットを用いるものなど、各種の形式のものが採用されるが、この実施形態では、複数の工具40を搭載した工具支持体27を、工具支持体マガジン26に設けられた工具支持体保持部26aに保持する形式のものとされている。工具支持体27は上記カートリッジに該当する。工具支持体マガジン26とこれに保持された各工具支持体27とで、上記工具支持手段24aが構成される。
工具支持体27は、外周形状が円形に形成され、内部にそれぞれ工具40を設置する複数の工具支持部27aを有している。工具支持体27は、工具支持体マガジン26の任意の工具支持体保持部26aに保持可能なように、外周形状が統一されているが、工具支持部27aの位置,個数,寸法等の異なる複数種類のものがある。工具支持体27は上下一対のものが設けられて、それぞれパンチおよびダイとなる工具40が設置される。
工具支持体マガジン26は、水平旋回自在に設けられ、外周部の円周方向複数箇所に工具支持体保持部26aが設けられている。各工具支持体保持部26aは、制御上、アドレスM1〜M8が付される。工具支持体マガジン26は、上下に一対設けられ、それぞれパンチ側およびダイ側の工具支持体27を着脱可能に保持する。
なお、工具支持体マガジン26、工具支持体27、および工具40は、それぞれ上記のようにパンチ側のものとダイ側のものとが上下に対として設けられるが、図では上下のものを一つとして示している。
工具割出機構24は、工具支持体マガジン26の任意の工具支持体保持部26aを、パンチ位置Oに対応する旋回角度位置となる割出位置Qに旋回割出するマガジン割出機構部(図示せず)と、割出位置Qに割り出された工具支持体保持部26aの工具支持体27を保持してその工具支持体中心回りに回転させる工具支持体割出機構部(図示せず)とを有している。この工具支持体割出機構部で工具支持体27を回転させることで、工具支持体27に支持された任意の工具40をパンチ位置Oに位置させることが可能である。
パンチプレス本体21に対して、その近傍に工具支持体出し入れ装置36と、入替え用作業台37と、工具支持体保管部38と、工具保管部(図示せず)とが設けられている。工具支持体出し入れ装置36は、工具支持体マガジン26の所定の出し入れ位置に割りだされた工具支持体保持部26aに対して、工具支持体27の出し入れを行う装置である。その出し入れの操作は、スイッチ類等の操作部を作業者が操作することで行われる。入替え用作業台37は、その上に工具支持体27を置き、工具支持体27の工具保持部27aに対して差業者41が工具40の交換作業を行うための台である。工具支持体保管部38は、パンチプレス本体22に装備するための工具支持体27を保管しておく場所であり、棚などからなる。
このようなパンチプレス2において、パンチプレス本体22に装備しておく工具40を交換する場合、工具支持体マガジン26に対する工具支持体27の出し入れによって行われる。この場合に、予め使用予定の工具40を支持させた工具支持体27を工具支持体出し入れ装置36に準備しておき、工具交換が必要となったときに、工具支持体マガジン26の旋回により、不要な工具支持体27を支持した工具支持体保持部26aを割り出す。この状態で、工具支持体出し入れ装置36により工具支持体27を機外に出し、その空になった工具支持体保持部26aに、準備しておいた工具支持体27を工具支持体出し入れ装置36で入れるようにしても良い。同じ工具支持体27を用いて工具40だけを交換する場合は、工具支持体マガジン26の工具支持体保持部26aから工具支持体出し入れ装置36で工具支持体27を出し、これを入替え用作業台37に運んで、その上で作業者41により工具支持部27aに対する工具40の交換を行う。工具交換の終了した工具支持体27を、再度、工具支持体出し入れ装置36へ運び、工具支持体出し入れ装置36により工具支持体マガジン26の元の工具支持体保持部26aに入れる。
生産ロットを変える場合の段取り作業としては、このような工具支持体27の交換等による工具40の交換作業と、材料となる板材Wを変える場合の板材載置部34に対する板材Wの入れ替え作業とがある。この他に、板材Wの寸法や加工位置によって、ワークホルダ30の取付位置を変更することが必要な場合があり、この取付位置変更の作業も段取り作業となる。また、段取り準備には、複数台のパンチプレス2やその他の機械を同じ作業者41が担当している場合、作業者がこのパンチプレス2の近くまで歩いて来る時間となる時間が必要となる。
図1の後工程装置60において、パンチプレス2で生産ロットが変わった場合の段取り作業としては、パンチプレス2で加工された製品板材の形状や寸法の違い、またはパンチプレス2で加工された製品板材をどのように曲げ加工するかの違いによって生じる曲げ金型(図示せず)の交換作業がある。
図1の自動プログラミング装置1におけるスケジューリング装置3は、このような生産ロット切り替え時に必要となる段取りの時間を短縮するための生産ロットの加工実施順序を生成する装置である。
図1において、自動プログラミング装置1の全体の構成を説明する。自動プログラミング装置1は、上記加工プログラム50を自動生成する装置であり、コンピュータにより構成される。自動プログラミング装置1は、所定の処理を行う各手段として、次の工具編制手段6、工具割付手段7、板取手段8、スケジューリング装置3、段取り時間評価手段10、および実行NCデータ化手段11を有し、記憶手段として、生産ロットデータ蓄積手段9、工具登録情報記憶手段12、機械条件情報記憶手段13、および要因別段取り所要時間記憶手段19を有している。また、上記各処理手段で生成したデータを記憶する各記憶手段(図示せず)を有している。
スケジューリング装置3において、後工程の段取りを考慮するものとする場合は、記憶手段として、要因別段取り所要時間記憶手段19の他に、後工程段取り所要時間記憶手段42を設ける。
登録工具情報記憶手段12および機械条件情報記憶手段13は、工具割付や板取り、その他の処理を行うに際して必要なパンチプレス2に関するデータを記憶した手段であり、まずこれらの記憶手段12,13につき説明する。
登録工具情報記憶手段12は、各工具40について、図4に示すように工具番号(t001,t002,…)と、その工具番号で識別される工具の形状,サイズ,種類等を登録した手段である。工具の形状は、加工するパンチ孔の形状が丸形である角形であるか等のの形状の区別の情報である。サイズは、角形工具であれば、パンチ孔の横,縦方向の各寸法、丸形工具であれば直径寸法である。種類は、孔明け用の工具であるか、成形用の工具であるかの区別の情報である。
図1において、機械条件情報記憶手段13は、工具割出機構24における工具支持手段24aに関する情報を記憶した工具支持体情報記憶手段14と、他条件情報記憶手段18とを有する。他条件情報記憶手段18は、工具支持手段24aに関する情報の他に、パンチプレス1について必要な情報を記憶する手段を総称したものであり、例えばパンチ駆動機構25の能力やワークホルダに関する情報などが記憶される。
工具支持体情報記憶手段14は、上記カートリッジ式のパンチプレス2の場合、次の工具支持体形式情報記憶手段15と、工具支持体保有情報記憶手段16と、マガジン情報記憶手段17とが設けられる。
工具支持体形式情報記憶手段15は、図5(A)に示すように、工具支持体27の形式に関する情報を形式毎に記憶した手段である。同図(B)のように、各工具支持体27には、工具支持部27aの位置,個数,サイズ等の異なる複数種類のものがある。工具支持体形式情報記憶手段15は、上記の工具支持体27の種類を区別する番号(T01,T02…)毎に、工具支持体27上における各工具支持部27aの位置,その工具支持部27aのサイズを登録した手段である。
図1の工具支持体保有情報記憶手段16は、図6に示すように、工具支持体27の種類番号別に、パンチプレス2に対して準備されている全ての工具支持体27の個別番号を記憶した手段である。工具支持体27の個別番号は、例えば個別番号であることを示す符号「TM」の後に、所定桁の番号を付したものとされる。この場合に、工具支持体27の個別番号は、工具支持体27の種類で整理して、例えば工具支持体27の種類番号が「T01」のものについては、「TM11」,「TM12」,「TM13」のように、上位桁を工具支持体27の種類番号とし、下位桁に個別の番号を付したものとする。その場合、工具支持体27の種類番号が「T02」のものについては、「TM21」,「TM22」,「TM23」のように付される。
各工具支持体27は、各工具支持部27aに、サイズの合う工具40であれば任意のものが装着できる。このような同じ種類の工具支持体27であっても支持する工具40の異なった工具支持体27が、工具支持体個別番号「TM11」,「TM12」,…によって識別可能となる。
図1のマガジン情報記憶手段17は、図7に示すように、工具支持体マガジン26における各工具支持体保持部26aの角度位置を、その工具支持体保持部26aのアドレス(M1,M2…)毎に記憶した手段である。上記角度位置は、工具支持体マガジン26の旋回中心回りの原点位置、例えばアドレスM1の位置の工具支持体保持部26aの中心を原点位置とした場合の角度位置である。
図1の各処理手段の構成,機能を説明する。図3は、自動プログラミング装置1のプログラム作成過程の流れ図であり、同図を参照して、図1の各手段における以下の説明を行う。
工具編制手段6は、工具支持手段24a(図5(B),図7(B))のどの工具支持部27aにどの工具40を備えておくかを定める手段であり、図8のような工具編制データD6を生成し、記憶する。工具編制手段6は、このカートリッジ式のパンチプレス2の場合、工具支持体編制データD6aとマガジン編制データD6bとを含む。
工具支持体編制データD6aは、どの工具支持体27(図5(B))のどの工具支持部27aに、どの工具番号の工具40を支持させたかを定めたかを示すデータであり、工具支持体27の個別番号別に、工具支持部27aのアドレスS1,S2,…毎に工具番号を設定したデータとされる。
マガジン編制データD6bは、上記のように工具40の支持が定まった工具支持体27を、工具支持体マガジン26のどのアドレスM1〜M8に支持させるかを定めたデータであり、工具支持体マガジン26の各工具支持体保持部26aのアドレスM1〜M8に対応して工具支持体27の個別番号「TM11,…」を定めたデータとされる。
図8(B)は、工具支持体マガジン26への工具支持体27の組み合わせ例を模式的に示した図である。
工具編制手段6は、オペレータの入力操作によって上記工具編制データD6を生成するものであっても、また設定規則に従って、加工図形データD1および素材データD2から工具編制データD6を自動生成するものであっても良い。例えば、工具編制データD6のうち、工具支持体編制データD6aについてはオペレータの入力操作によって定めて準備しておき、マガジン編制データD6bについては、設定規則に従って加工図形データD1および素材データD2から自動生成するものとしても良い。
工具編制手段6の行う処理は、図3の流れ図ではステップR3の処理に該当する。
図1の工具割付手段7は、図3のステップR1,R2に示すように、入力される加工図形データD1に対して、図9(B)のように工具40の割付を行う手段である。加工図形データD1は、CAD等により作成された図形データであり、パンチ加工しようとする図形Gを、線データで示したものである。図形Gは、例えば、材料板材Wから切り取る板材片の外形やその内部に加工するパンチ孔等を示した図形である。工具割付は、図形Gに沿って、各回のパンチを行う工具40の位置および使用工具の種類を定める処理であり、工具割付の行った工具割付済みデータ(図示せず)は、所定の記憶領域に記憶される。
工具割付による使用工具の特定は、工具指定番号により行う。この工具指定番号は、登録工具情報記憶手段12に登録した工具番号(「t0001,…」等)であっても、また使用する工具支持体27の個別番号(例えば「TM11」)と、この個別番号で特定される工具支持体27の工具支持部27aのアドレス(S1,S2,…)等を併記したのであってもよい。
図1の板取手段8は、素材データD2で示される材料板材Wの形状に対して、加工図形データD1の各図形Gを所定の規則に従って配置する手段である。板取りと工具割付とはいずれを先に行っても良いが、この実施形態では工具割付を先に行っているため、図形Gの配置は、図9(C)のように工具割付を行った図形G′の状態で行うようにしている(図3のステップR4)。
板取手段8による板取りは、入力等により指定された範囲の図形データD1について行う。この範囲は、例えば1注文単位としても、また複数の注文を適宜まとめた範囲としても良い。板取手段8による板取りは、材料板材Wの1枚に行うようにしても、複数枚に渡って行うようにしても良い。
このような板取りおよび工具割付が定まった一群のデータである生産ロットデータD3を、生産ロットデータ蓄積手段9に蓄積する(図3のステップR5)。
生産ロットデータD3となる個々の生産ロットL1,L2,…のデータは、図10に示すように、加工データとなる工具割付けおよび板取りデータの他に、使用する材料の種類や板厚等を定めた材料データと、工具編制データと、ワークホルダに関するデータとを含む。この他、何枚の加工を行うかを示す数量データが含まれる。工具編制データは、上記のように工具支持体マガジン26の各アドレスM1,M2,…に、工具支持体27の個別番号を対応させたデータ等である。ワークホルダに関するデータは、ワークホルダ30の位置を示すデータである。ワークホルダデータは、ワークホルダ取付位置の変更が不能のパンチプレス2もあるため、必ずしも生産ロットデータD3に含めなくても良い。生産ロットデータD3のうち、材料データ、工具編制データ、およびワークホルダデータは、生産ロット別の段取り時間要因データとなる。
なお、ここで言う個々の生産ロットL1,L2,…は、例えば、材料板材Wの1枚毎のデータとされ、同じ加工を複数枚の材料板材Wに行う場合は、単に1枚毎のデータに枚数を付加したデータとされるが、複数枚の材料板材Wに異なる加工を行う場合であっても、段取り変更なく行える加工を一つの生産ロットとしてまとめても良い。
図1の要因別段取り所要時間記憶手段19は、生産ロットL1,L2,…を変える場合の段取り作業について、要因別に時間を設定した手段である。設定する時間については、試運転や過去の運転結果に基づいて、適宜の値を設定する。
図11に示すように、要因別段取り所要時間記憶手段19に設定する要因としては、実段取時間と段取り準備時間とがある。段取準備時間は、工場内の作業者がこのパンチプレス2の近くまで移動するのに必要な時間であり、例えば平均的に必要とされる時間を設定しておく。
実段取時間の要因としては、材料段取り所要時間、工具支持体27の工具マガガン26に対する取り出しまたは入れ込みの時間、および工具支持体27を工具マガガン26に対して取り出して同じ工具支持体27の工具40の交換を行い、再度工具支持体27を工具マガガン26に入れ込む工具入替作業時間、およびワークホルダ30の取付位置変更の時間がある。工具支持体27の入替えに際して、工具支持体マガジン26から単に出すだけや、準備しておいた工具支持体27を工具支持体マガジン26の空き状態の工具支持体保持部26aに単に入れるだけであれば、短時間(例えば10秒程度)で行えるが、工具支持体27を出した後に工具40の交換をして再度同じ工具支持体27を入れるまでを行う工具入替作業では、単に出す場合や入れる場合に比べて長い時間(例えば300秒程度)必要となる。
上記工具支持体27の取り出しの時間、入れ込みの時間、および工具支持体27の工具入替の時間が、パンチプレスに備える工具の交換に必要な工具段取所要時間となる。
図1における後工程段取り所要時間記憶手段42は、後工程段取り影響要因に対応する後工程段取り所要時間を記憶した手段である。後工程段取り影響要因は、例えば、後工程の加工形態、材料種類、パンチ加工済みの製品形状等である(図12参照)。考慮対象とする後工程段取り影響要因は、何か特定の一つの要因だけとしても良く、複数であっても良い。後工程段取り所要時間は、この考慮対象とする後工程段取り影響要因に対して、後工程装置60(図1)で必要であるとして適宜定めされる段取り時間である。後工程装置60が曲げ加工機である場合、例えば、曲げ金型の交換時間が後工程段取り時間とされる。この後工程段取り時間には、試運転や過去の実際の加工によって得られたデータ等が用いられる。例えば、パンチ加工されたある材料,形状の製品板材に後工程として、所定の曲げ加工を行う場合において、金型交換が必要であるときに、その金型交換時間の平均時間とする。後工程は、製品空パレットの準備時間を入れてもよい。又、ロット切替時に、積載時間の段取りも後工程としてもよい。
図1のスケジューリング装置3は、このように要因別段取り所要時間記憶手段19に設定された要因別データを用いて、複数の生産ロットL1,L2,…の加工実施順序を、段取り所要時間の総和が近似的に最短となるように生成する手段である。すなわち図3のステップR6のスケジューリングの処理を行う。
また、スケジューリング装置3は、後工程を考慮するものとする場合は、さらに後工程段取り所要時間記憶手段42に設定された後工程段取り所要時間を用いて、複数の生産ロットL1,L2,…の加工実施順序を、段取り所要時間の総和が近似的に最短となるように生成するものとする。
このスケジューリング装置3については、後に詳しく説明する。
図1の段取り時間評価手段10は、スケジューリング装置3で生成された加工実施順序のロット間段取り所要時間の総和をオペレータに評価させ、または所定の基準で自動評価して、評価結果が不良の場合に上記板取手段8に再度の板取りを行わせる手段である。段取り時間評価手段10は、例えば液晶画面表示装置やCRT等の表示装置の画面に、ロット間段取り所要時間の総和を表示させ、かつこの画面上にオペレータによる評価結果の「可」,「否」の入力を促す表示を行い、「否」の入力があった場合に、板取手段8に再度の板取りを行わせる。板取手段8は、段取り時間評価手段10から再板取りの指令があると、所定の規則、またはオペレータの入力に従って、設定条件を一部変更するなどして再度の板取り行う。その再度の板取り行った生産ロットL1,L2,…を生産ロットデータ蓄積手段9に蓄積し、スケジューリング装置3により、再度の加工実施順序の生成を行わせる。
板取り内容が変わると、これに伴って機内に備える工具40の種類が異なるようになるため、各生産ロットL1,L2,…の内容が変わり、段取り内容も変わる。そのため、板取りを見直して段取り時間を比較することにより、より一層の段取り時間の短縮が図れる。上記段取り時間評価手段10を設け、評価に連動して板取手段8に指令を与えるようにしたため、このような板取りの見直しが容易に行える。
図1の実行NCデータ化手段10は、段取り時間評価手段10による評価結果が良の場合に、スケジューリング装置3で加工実施順序の定まった各生産ロットL1,L2,…のデータD3を、実行可能な形式のNCデータからなる加工プログラム50に変換する手段である。例えば、工具割付および板取りの定まったデータに対して、各工具割付位置のパンチ加工の順序や、その順序に応じた板材送り量等を演算し、加工プログラム50の各命令を生成する。
このように、各生産ロットL1,L2,…の加工実施順序を定めてからNCデータ化することにより、適切な加工プログラム50の生成が行え、また段取り変更の必要が後に分かってNCデータ化の再処理が必要になるなどの無駄が省ける。
スケジューリング装置3について説明する。このスケジューリング装置3は、次の機能を持つ実施順別段取り時間総和演算手段4およびスケジューリング手段5を備える。
実施順別段取り時間総和演算手段4は、複数の生産ロットL1,L2,…を任意の加工実施順序で実施する場合に、その加工実施順序で上記パンチプレス2について必要となる段取り所要時間の総和を、各生産ロットL1,L2,…の段取り時間要因のデータD3a(図10)と、所定の記憶手段である要因別段取り所要時間記憶手段19に設定された前記段取り時間要因に対応する段取り所要時間とから演算する手段である。この手段4の演算は、スケジューリング手段5で後述のように遺伝的アルゴリズムにより生産ロットの加工実施順序を組み換える毎に行われる。実施順別段取り時間総和演算手段4は、図3のステップではQ1〜Q4の処理を行う。
段取り所要時間の総和の演算は、複数の生産ロットL1,L2,…の仮に定めた加工実施順序において、ロット間段取所要時間を演算し、その総和を演算することで行う。ロット間段取所要時間には、図11と共に前述したように、パンチプレスに備える工具の交換に必要な工具段取所要時間と、材料の交換に必要な材料段取所要時間と、工場内の作業者がパンチプレス周辺に近づくのに必要な時間として設定された段取準備時間とがある。実施順別段取り時間総和演算手段4による演算において、工具段取所要時間は、工具の交換数や交換形態等によって変わるため、その工具交換数や交換形態に応じた時間とする。段取り所要時間については、作業者が一旦近づくとその周辺で作業が行われることになるため、生産ロットの間で工具交換および材料交換のいずれかが一度でも必要であると、工具交換数等にかかわらずに一定の時間とする。
なお、実施順別段取り時間総和演算手段4は、初期工具配置の考慮が必要な場合は、工具支持体マガジン26における工具支持体27の初期配置から、最初の生産ロットL1,L2,…の実施を行うために必要な段取り時間も含めるものとする。この初期配置は、例えば、基準となる工具支持体27の配置、または加工実施順序の生成対象とする複数の生産ロットL1,L2,…の加工に移る前の工具支持体配置である。
このスケジューリング装置3において、加工実施順序の生成対象とする生産ロットL1,L2,…をどれだけとするかは、設定入力によってオペレータが任意に設定できるものとされる。
実施順別段取り時間総和演算手段4は、このスケジューリング装置3を後工程の段取り時間を考慮するものとする場合は、演算対象の加工実施順序でパンチプレス2について必要となる段取り所要時間、および後工程装置60について必要となる段取り所要時間の総和を演算する。この演算は、各生産ロットL1,L2,…の段取り時間要因のデータと、所定の記憶手段である要因別段取り所要時間記憶手段19に設定された前記段取り時間要因に対応する段取り所要時間と、各生産ロットL1,L2,…の後工程段取り影響要因データと、他の所定の記憶手段である後工程段取り所要時間記憶手段42に設定された後工程段取り影響要因に対応する後工程段取り所要時間とから行う。後工程段取り影響要因は、生産ロットデータD3に含まれる材料等のデータ、あるいは生産ロットデータD3にパンチ加工用とは別に設定しておいた後工程の区別のためのデータ等から得られる。
スケジューリング手段5は、生成対象となる各生産ロットL1,L2,…の加工実施順序を遺伝的アルゴリズムにより組み換えて、実施順別段取り時間総和演算手段4で演算される段取り所要時間の総和が近似的に最短となる生産ロットL1,L2,…の加工実施順序を生成する手段である。スケジューリング手段5は、遺伝的アルゴリズムを用いて加工実施順序を組み換える毎に、その加工実施順序の評価のために、実施順別段取り時間総和演算手段4に段取り所要時間の総和の演算を行わせる。
図16,図17に示す生産ロットの具体例について、このスケジューリング装置3の行う処理を説明する。各生産ロットL1,L2,…,L14における工具支持体マガジン26への工具支持体27の組み合わせが図16に示すように定められていたとする。
すなわち、生産ロットL1では、材料がAであって、工具支持体マガジン26の各工具支持体保持部26aのアドレスM1〜M8について、M1には個別番号が「TM11」、M2には「TM21」、M3には「TM31」、…の各工具支持体27が配置されるとする。生産ロットL2〜L14ついては、同図に示す通りである。また、基準配置、つまり初期工具配置は、同図のようにアドレスM1には「TM11」、M2には「TM21」、…の各工具支持体27が配置されているとする。この実施形態では、初期工具配置を含めて総段取り演算するものとしている。
図16において、材料種類、および各工具支持体の個別番号「TM11」、「TM21」、…の下に行を変えて示した数字は、図の生産ロットL1,L2,…の順に加工実施する場合において、次の生産ロットに変更するときに、その材料の交換、および工具支持体27の工具交換を行う場合に必要な時間を示す。単位は秒である。
例えば、生産ロットL1から生産ロットL2に移る場合に、材料は材料種類Aから材料種類Bに変わっており、この材料段取変更時間が「320秒」だけかかることを示している。アドレスM6では、生産ロットL1からL2に変わるときに、個別番号が「TM71」から「TM72」に変わっており、これは同じ工具支持体27を用いて工具を交換するすること、つまり工具支持体27を出して、その出した工具支持体27の工具40を交換して、再度その工具支持体27を同じアドレスM6に入れることを意味する。この場合は、上記一連の工具支持体27の入れ替え作業のうち、工具の交換作業に、図に示す「300」(秒)を要するとしている。工具支持体27を出す時間は、個別番号「TM71」を示した箇所と同じ箇所に所要時間「10」(秒)を付記してある。工具支持体27を入れる時間「10」(秒)は、次の生産ロットL2において示している。
生産ロットL1におけるアドレス「M8」では、個別番号「TM91」の工具支持体27が用いられている。このアドレス「M8」において、次の生産ロットL2では工具支持体27が不要であり、後の生産ロットL6で別の個別番号「TM92」の工具支持体27を必要としている。このような場合は、最初にその工具支持体27が不要となる生産ロットL2の前の生産ロットL1で工具支持体27を出すものとし、その出す段取りに必要な時間「10」(秒)を生産ロットL1のアドレス「M8」で加えている。
段取り準備時間は、段取り要因のうちの何か一つでも生じていると、段取り要因の数にかかわらずに一定の時間「300」(秒)を加算するものとしている。
生産ロットL1から生産ロットL2に移る場合のロット間段取り所要時間は、上記のような各段取り時間を合計した時間であり、同図に示すように、時間「1070」(秒)となっている。なお、実施順別段取り時間総和演算手段4において、段取り準備時間については、必ずしも演算対象に含めなくても良い。図示の例では、段取り準備時間は、例えば300秒と長い時間を要しているが、各パンチプレス2の直ぐ側に作業者が居るような場合は、無視できる時間となるからである。
同図の例において、基準配置から全ての生産ロットL1〜L14を実施する間の実段取り所要時間の総和は時間「4420」(秒)(=73.7分)である。生産ロットL1〜L14を図16の順に行うとすれば、これだけの段取り所要時間の総和が必要となる。
実施順別段取り時間総和演算手段4は、このような各ロット間段取り所要時間の演算、およびその合計を求めて段取り所要時間の総和とする演算を行う。
図17は、上記スケジューリング手段5で生産ロットL1〜L14の加工実施順序を生成した最適化スケジュールの結果例である。この例では、実段取り時間の総和「2620」(秒)(=43.7分)であり、ロット間段取り所要時間の総和が、図16の計画スケジュールの74分に比べて大幅に短縮されている。
スケジューリング装置3において、後工程の段取り時間を考慮する場合は、図16に示すされるように、各生産ロットL1〜L14毎の後工程段取り所要時間を求め、その加工実施順序における後工程段取り所要時間の総和とパンチプレス2における段取り時間の総和とを加算し、得られた値を評価対象とする。演算順は、各生産ロットL1〜L14毎にロット間段取り所要時間と後工程段取り所要時間を加算しても良い。
図1のスケジューリング手段5の機能を説明する。スケジューリング手段5は、生成対象となる各生産ロットL1,L2,…の加工実施順序を、遺伝的アルゴリズムにより組み換えて、その組み換えられた加工実施順序の段取り所要時間の総和を評価し、最終的にその段取り所要時間の総和が近似的に最短となる生産ロットの加工実施順序を生成する手段である。遺伝的アルゴリズムは、ダーウィンの進化論のメカニズムをコンピュータのプログラムに応用したものであり、次のような処理を行う。
遺伝的アルゴリズムの概要を図13と共に説明する。初期設定(U1)として、ランダムに並べたある配列(生産ロット列)を、設定数だけ用意する。この実施形態では、個体は生産ロットの配列であり、個々の生産ロットL1,L2が遺伝子に例えられる。初期設定された生産ロット列の中から2つを選んで「親」とし(U2,U3)、「親」の特徴を生かしたまま交配し(U4)、「子」を2つ作成する。生まれた「子」の評価値を計算し(U6)、評価の高い「子」だけを残す。評価値は、この実施形態では段取り所要時間の総和であり、この総和が短いほど評価値が高い。たまに、「乱数種」のパラメータの影響により、「子」の突然変異を促し、今までとは違った特徴を持つ「子」を作成する(U5)。交配を繰り返して行くうちに評価の高い「子」だけが生き残って行く。この交配を、世代数だけ繰り返して(U7,U8,U9)、全ての「子」の中で、評価の高かったものを結果として出力する(U10)。
図13の遺伝的アルゴリズムを、図14,図15に示す具体例と共に説明する。
(U1)初期設定
初期配列として、図14(A)のように、生産ロットL1,L2,…の列を、設定数だけ生成する。同図では生産ロットL1,L2,…の区別につき、頭文字の「L」を省いて数字1,2で示している。また、生産ロットL1,L2,…の配列の区別を数字1,2,…で示す。設定数は、生産ロットの数とし、ここでは9個としている。生産ロット列は、生産ロットL1,L2,…をランダムに並べた列とする。なお、図14では、処理内容を判り易くするために、順に並べている。
(U2)親の評価
各生産ロット列の総段取り時間を計算し、評価値を計算する(図14(B))。評価値は、総段取時間が短いほど評価が高いので、総段取り時間の逆数、つまり1/(総段取時間)とする。
この評価値の計算の都度、その前処理として実施順別段取り時間総和演算手段4に段取り所要時間の総和を演算させる。
(U3)選択
初期設定の生産ロット列から、評価値の良い(すなわち総段取り時間の短い)2つの生産ロット列を所定の選択基準で選択する。例えばランダムに選択する。図14(C)において、黒丸印を付した2つの生産ロット列A,Bが選択されたものである。
(U4)交配
選ばれた2つの親となる生産ロット列A,Bについて、図15(A)のように、交配開始位置p1と終了位置p2をランダムに決め、交配する範囲を指定する。この交配は、交叉のことである。
交配により作成される「子」となる生産ロット列A,Bにおいて、親生産ロット列A,Bの交配範囲に選ばれなかった数字(生産ロット番号)は、そのまま移動する(図15(B))。
残り、つまり交配範囲の中から、同じ数字がある場合、その位置を確保しながら、相手の子生産ロット列A,Bに移動する(図15(C))。すなわち、図15(B)では、2つの親生産ロット列A,Bの交配範囲に、同じ数字として「5」と「6」の数字があるため、これら「5」と「6」について、その位置を変えることなく、子生産ロット列A,Bにおける相手生産ロット列(親生産ロット列Aについては子生産ロット列B、親生産ロットBについては子生産ロット列A)に移動させる。
残りの数字は、前からつめて代入して行く(図15(D))。したがって、残りの数字については位置が変わることになる。
(U5)突然変異
適宜設定した突然変異数から無作為に生産ロット列を選び、ランダムに選択された2点の数字(生産ロット番号)を入れ替える(図15(E))。同図では、2つの子生産ロット列Nが選ばれ、2点p3,p4の数字「2」と「8」を入れ替えている。突然変異の子生産ロット列は、通常の交配により得られる子生産ロット列の代わりとする。突然変異を行うことによって、通常の交配では辿り着けない結果に導かれる場合がある。
(U6)子の評価
ステップU2の親の評価で説明したと同様に、それぞれの子生産ロット列について、評価値を計算する。したがって、ここでも評価の前処理として実施順別段取り時間総和演算手段4に段取り所要時間の総和を演算させる。
(U7)交配の繰り返し
上記ステップU2〜U6の処理を、子生産ロット列数が、初期設定の親生産ロット列数と同じにとなるように、交配の繰り返し、つまり親の評価(U2)、選択(U3)、交配(U4)、突然変異(U5)、子の評価(U6)を繰り返す。なお、突然変異(U5)は通常は行われず、たまに行われる。
(U8)世代交代,(U9)終了判定
子生産ロット列数が親生産ロット列数と同じになると、子生産ロット列を親生産ロット列として定め、上記の親の評価(U2)から世代交代(U8)までの処理を繰り返す。
所定の終了判定条件、例えば世代交代の繰り返し回数を設定して終了判定を行い(U9)、終了判定条件を充足すると、次の最適化スケジュールの選択(U10)を行う。
(U10)最適化スケジュールの選択
これまでの処理で評価した全ての生産ロット列の評価を記憶しておき、評価の最も高い生産ロット列を、最終的に、ロット間段取り所要時間の総和が近似的に最短となる生産ロットの加工実施順序のデータD4(図1)として出力する。
このように、スケジューリング手段5は遺伝的アルゴリズムを用いるため、段取り所要時間の総和が最短となる生産ロットの加工実施順序の適切な近似解が、少ない演算回数で得られる。そのため、演算にパーソナルコンピュータ等を用いても、実用に耐え得る短い演算時間で段取り所要時間最短の加工実施順序が生成できる。
なお、上記実施形態では、パンチプレス2がカートリッジ式のものである場合につき説明したが、この発明は、タレット式等のパンチプレスにおいても、その自動プログラミングやスケジューリングに適用することができる。
この発明の一実施形態にかかるスケジューリング装置を備えた自動プログラミング装置の概念構成を示すブロック図である。 制御対象となるパンチプレスの一例の平面図である。 同自動プログラミング装置の行う処理の流れ図である。 同自動プログラミング装置における登録工具情報記憶手段の概念図である。 (A)は工具支持体形式情報記憶手段の概念図、(B)はその工具支持体の形式例の説明図である。 工具支持体保有情報記憶手段の概念図である。 (A)はマガジン情報記憶手段の概念図、(B)は工具支持体マガジンの説明図である。 (A)は工具編制データの概念構成の説明図、(B)は工具支持体マガジンの編制例の説明図である。 工具割付および板取りの説明図である。 生産ロットデータの説明図である。 要因別段取り所要時間記憶手段の説明図である。 後工程段取り所要時間記憶手段の説明図である。 スケジューリング手段の遺伝的アルゴリズムの流れ図である。 同遺伝的アルゴリズムの各処理の前段を示す説明図である。 同遺伝的アルゴリズムの各処理の後段を示す説明図である。 生産ロット毎の工具支持体の配置例と段取り時間を示す説明図である。 生産ロット毎の最適化後の工具支持体の配置例と段取り時間を示す説明図である。
符号の説明
1…自動プログラミング装置
2…パンチプレス
3…スケジューリング装置
4…実施順別段取り時間総和演算手段
5…スケジューリング手段
7…工具割付手段
8…板取手段
9…生産ロットデータ蓄積手段
10…段取り時間評価手段
11…実行NCデータ化手段
12…工具登録情報記憶手段
14…工具支持体情報記憶手段
15…工具支持体形式情報記憶手段
16…工具支持体保有情報記憶手段
17…マガジン情報記憶手段
19…要因別段取り所要時間記憶手段
20…機械制御装置
21…パンチプレス本体
22…ローダ
24…工具割出機構
24a…工具支持手段
26…工具支持体マガジン
26a…工具支持体保持部
27…工具支持体
27a…工具支持部
34…板材載置部
36…工具支持体出し入れ装置
37…入替え用作業台
38…工具支持体保管部
40…工具
42…後工程段取り所要時間記憶手段
50…加工プログラム
60…後工程装置
D1…加工図形データ
D2…素材データ
D3…生産ロットデータ
D4…加工実施順序のデータ
M1〜M8…アドレス

Claims (4)

  1. パンチプレスにそれぞれ所定の加工を行わせる複数の生産ロットの加工実施順序を生成するパンチプレス用スケジューリング装置であって、
    上記複数の生産ロットを任意の加工実施順序で実施する場合に、その加工実施順序で上記パンチプレスについて必要となる段取り所要時間の総和を、各生産ロットの段取り時間要因のデータと、所定の記憶手段に設定された前記段取り時間要因に対応する段取り所要時間とから演算する実施順別段取り時間総和演算手段と、
    前記生成対象となる各生産ロットの加工実施順序を遺伝的アルゴリズムにより組み換えて、前記実施順別段取り時間総和演算手段で演算される段取り所要時間の総和が近似的に最短となる生産ロットの加工実施順序を生成するスケジューリング手段
    とを備えたパンチプレス用スケジューリング装置。
  2. 前記段取り所要時間の総和が、パンチプレスに備える工具の交換に必要な工具段取所要時間と、材料の交換に必要な材料段取所要時間と、工場内の作業者がパンチプレス周辺に近づくのに必要な時間として設定された段取準備時間とを含む請求項1記載のパンチプレス用スケジューリング装置。
  3. パンチプレスにそれぞれ所定の加工を行わせる複数の生産ロットの加工実施順序を生成するパンチプレス用スケジューリング装置であって、
    上記複数の生産ロットを任意の加工実施順序で実施する場合に、その加工実施順序で上記パンチプレスについて必要となる段取り所要時間、および上記パンチプレスの後工程装置について必要となる段取り所要時間の総和を、各生産ロットの段取り時間要因のデータと、所定の記憶手段に設定された前記段取り時間要因に対応する段取り所要時間と、各生産ロットの後工程段取り影響要因データと、他の所定の記憶手段に設定された前記後工程段取り影響要因に対応する後工程段取り所要時間とから演算する実施順別段取り時間総和演算手段と、
    前記生成対象となる各生産ロットの加工実施順序を遺伝的アルゴリズムにより組み換えて、前記実施順別段取り時間総和演算手段で演算される前記パンチプレスおよび後工程装置についての段取り所要時間の総和が近似的に最短となる生産ロットの加工実施順序を生成するスケジューリング手段
    とを備えたパンチプレス用スケジューリング装置。
  4. パンチプレスを制御する加工プログラムを生成する自動プログラミング装置であって、一群の加工図形データに対して所定規則に従って工具の割付けを行う工具割付手段と、前記一群の加工図形データの材料に対する板取りを設定規則に従って行う板取手段と、これら工具割付手段および工具割付手段により工具割付および板取りの定まった生産ロットのデータを複数蓄積する生産ロットデータ蓄積手段と、この生産ロットデータ蓄積手段に蓄積された一群の生産ロットの加工実施順序を生成するスケジューリング装置と、このスケジューリング装置で生成された加工実施順序のロット間段取り所要時間の総和をオペレータに評価させ、または所定の基準で自動評価して評価結果が不良の場合に上記板取手段に再度の板取りを行わせる段取り時間評価手段と、この段取り時間評価手段による評価結果が良の場合に、前記スケジューリング装置で加工実施順序の定まった各生産ロットデータを実行可能な形式のNCデータからなる加工プログラムに変換する実行NCデータ化手段とを備え、前記スケジューリング装置に請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のパンチプレス用スケジューリング装置を用いたことを特徴とするパンチプレスの自動プログラミング装置。
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