JP2005214377A - ホースの保持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構成でコストダウンを実現することができるホースの保持構造を提供する。
【解決手段】 ホースの保持構造は、ホース継手金具10と、挿入孔BKaを有する平板状のブラケットBKと、クリップCPとを備えている。ブラケットBKは平板の打ち抜きにより形成され、ホース継手金具10も冷間鍛造で形成されている。ホース継手金具10は、挿入孔BKaに位置決めされる首部16aと、挿入孔BKaの周辺部に当接するフランジ16bと、クリップCPが固定される溝部16dと、を有している。首部16aは、非円形形状をなして挿入孔BKaに回り止めされるとともに、首部16aの外周部には、360゜で1カ所しか挿入できないように位置決め規制部16cが形成され、挿入孔BKaは、上記首部16aの形状と対応する相似形状を有している。
【選択図】 図3
【解決手段】 ホースの保持構造は、ホース継手金具10と、挿入孔BKaを有する平板状のブラケットBKと、クリップCPとを備えている。ブラケットBKは平板の打ち抜きにより形成され、ホース継手金具10も冷間鍛造で形成されている。ホース継手金具10は、挿入孔BKaに位置決めされる首部16aと、挿入孔BKaの周辺部に当接するフランジ16bと、クリップCPが固定される溝部16dと、を有している。首部16aは、非円形形状をなして挿入孔BKaに回り止めされるとともに、首部16aの外周部には、360゜で1カ所しか挿入できないように位置決め規制部16cが形成され、挿入孔BKaは、上記首部16aの形状と対応する相似形状を有している。
【選択図】 図3
Description
本発明は、ブレーキホースなどのホースをブラケットで支持するホースの保持構造に関する。
車両などに取りつけられるブレーキホースなどのホースは、振動や屈曲などにより車両などの本体と接触し摩耗してしまうために、ホース継手金具を車両本体に固定保持させる必要がある。こうした技術として、例えば、特許文献1の技術が知られている。この技術は、ブレーキホースをホース継手金具に組みつけ、このホース継手金具を車両本体に固定されたブラケットの挿入孔に挿入した状態でブラケットに装着し、さらにホース継手金具とブラケットとの間にクリップを介在させる構成である。
上記ホース継手金具は、ブラケットの挿入孔に挿入される際に、誤った向きに組み付けられると、ブレーキホースが捻られてしまうので、これを防止するために、ホース継手金具を一方向でしか組み付けられないように係合突部をブラケットに設けている。しかし、ブラケットは、板材であるので、こうした係合突部を設けることは、加工が面倒であり、コストアップになるという問題があった。
他の技術として、特許文献2の技術が知られている。この技術は、係合片をホース継手金具に一体に形成することで抜止めクリップが抜け落ちても容易に取付ブラケットから脱落しない構成であるが、係合片とホース継手金具を一体に形成することは、極めて多大な切削工程が必要であり、加工費が高くなるという問題があった。
本発明は、上記従来の技術の問題を解決するためになされたものであり、簡単な構成でコストダウンを実現することができるホースの保持構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、
ホースを固定するホース継手金具と、該ホース継手金具が挿入される挿入孔を有する平板状のブラケットと、上記ホース継手金具を上記ブラケットに固定するクリップと、を備えたホースの保持構造において、
上記ブラケットは、上記挿入孔の周縁部に位置決め部を有し、平板の打ち抜き加工により挿入孔および上記位置決め部が形成されており、
上記ホース継手金具は、上記挿入孔に挿入される首部と、上記挿入孔の周辺部に当接するフランジと、上記クリップが係合する溝部と、を有し、
少なくとも上記首部と上記フランジは、塑性加工により形成され、
上記首部および上記挿入孔は、互いに嵌合する非円形形状の相似形であり、
上記首部は、上記挿入孔に挿入された状態にて回り止めされるとともに、該首部の外周部に、上記挿入孔の位置決め部に係合して位置決めされる位置決め規制部を備えていること、
を特徴とする。
ホースを固定するホース継手金具と、該ホース継手金具が挿入される挿入孔を有する平板状のブラケットと、上記ホース継手金具を上記ブラケットに固定するクリップと、を備えたホースの保持構造において、
上記ブラケットは、上記挿入孔の周縁部に位置決め部を有し、平板の打ち抜き加工により挿入孔および上記位置決め部が形成されており、
上記ホース継手金具は、上記挿入孔に挿入される首部と、上記挿入孔の周辺部に当接するフランジと、上記クリップが係合する溝部と、を有し、
少なくとも上記首部と上記フランジは、塑性加工により形成され、
上記首部および上記挿入孔は、互いに嵌合する非円形形状の相似形であり、
上記首部は、上記挿入孔に挿入された状態にて回り止めされるとともに、該首部の外周部に、上記挿入孔の位置決め部に係合して位置決めされる位置決め規制部を備えていること、
を特徴とする。
本発明のホースの保持構造では、ホース継手金具の首部をブラケットの挿入孔に嵌合するとともにフランジに当接させる。このとき、ホース継手金具の位置決め規制部を、ブラケットの挿入孔に形成した位置決め部に位置合わせする。その後、クリップでホース継手金具をブラケットに固定する。いま、ホース継手金具を挿入孔に間違った方向に挿入した場合であっても、ホース継手金具の位置決め規制部に対応する位置に、ブラケットの位置決め部がないので、ホース継手金具の首部をブラケットの挿入孔に挿入できない。したがって、ホース継手金具は、一方向でしかブラケットに組み付けることができず、誤った向きに組み付けることがない。
ブラケットは、板材に挿入孔および位置決め部を形成した簡単な形状であるので、平板の打ち抜き加工により成形することができ、寸法精度もさほど高くする必要がなく、コストダウンを実現することができる。また、ホース継手金具の首部およびフランジは、冷間鍛造などの塑性加工により形成することができるので、製造コストを低減することができる。
(1) ホース継手金具の概略構成
図1は本発明の第1の実施例にかかる配管H1およびホースH2を接続したホース継手金具10を示す側面図、図2はホース継手金具10の半断面図である。ホース継手金具10は、自動車のブレーキホースなどの接続に使用されるものであり、継手本体12と、継手本体12に螺着される締結部材30とを備え、継手本体12の一方の側に締結部材30を介して配管H1を接続し、継手本体12の他方の側にホースH2を圧入した状態でかしめることによりホースH2を接続している。ホース継手金具10は、継手本体12の外周部にて、車体側の部材であるブラケットBKの挿入孔BKaに挿入された状態で位置決めされ、クリップCPを介してブラケットBKに取り付けられる。
図1は本発明の第1の実施例にかかる配管H1およびホースH2を接続したホース継手金具10を示す側面図、図2はホース継手金具10の半断面図である。ホース継手金具10は、自動車のブレーキホースなどの接続に使用されるものであり、継手本体12と、継手本体12に螺着される締結部材30とを備え、継手本体12の一方の側に締結部材30を介して配管H1を接続し、継手本体12の他方の側にホースH2を圧入した状態でかしめることによりホースH2を接続している。ホース継手金具10は、継手本体12の外周部にて、車体側の部材であるブラケットBKの挿入孔BKaに挿入された状態で位置決めされ、クリップCPを介してブラケットBKに取り付けられる。
(2) ホースの保持構造の各部の構成
次に、ホースの保持構造の各部の構成について詳細に説明する。
次に、ホースの保持構造の各部の構成について詳細に説明する。
(2)−1 継手本体12
図2において、継手本体12は、継手頭部14と、取付部16と、ソケット部18と、ニップル20とを備え、これらを金属材料により一体に形成している。継手本体12内には、配管H1およびホースH2を装着するための孔が軸方向に形成され、つまり、上記孔を隔壁19により分けることにより、配管H1を装着するための第1装着孔14aが継手頭部14に形成され、ホースH2を装着するための第2装着孔18aがソケット部18に形成されている。
上記継手頭部14は、円筒形状であり、その内部の第1装着孔14aに面して締結部材30を締結するためのネジ14bが形成されている。
図2において、継手本体12は、継手頭部14と、取付部16と、ソケット部18と、ニップル20とを備え、これらを金属材料により一体に形成している。継手本体12内には、配管H1およびホースH2を装着するための孔が軸方向に形成され、つまり、上記孔を隔壁19により分けることにより、配管H1を装着するための第1装着孔14aが継手頭部14に形成され、ホースH2を装着するための第2装着孔18aがソケット部18に形成されている。
上記継手頭部14は、円筒形状であり、その内部の第1装着孔14aに面して締結部材30を締結するためのネジ14bが形成されている。
図3はホース継手金具10をブラケットBKに組み付ける前の状態を示す斜視図である。取付部16は、ブラケットBKに位置決めされる部位であり、首部16aと、フランジ16bとから構成されている。首部16aは、円板の一部を切り欠いた形状であり、側面部16a−1と、円弧部16a−2とにより囲まれた形状である。つまり、側面部16a−1は、首部16aの一側部を平行に切り欠いた壁面であり、円弧部16a−2は、側面部16a−1の残りの円弧の壁面である。
フランジ16bは、首部16aより大径の円板の一部を切り欠き、首部16aに対して段部となった形状であり、つまり側面部16b−1と、円弧部16b−2とにより囲まれた形状である。側面部16b−1は、首部16aの側面部16a−1と連続した面となっており、円弧部16b−2は、首部16aの円弧部16a−2より大径になっている。
首部16aおよびフランジ16bの側面部16a−1,16b−1には、位置決め規制部16cが軸方向に突設されている。位置決め規制部16cは、ホース継手金具10をブラケットBKに対して位置決めするための突起である。
フランジ16bは、首部16aより大径の円板の一部を切り欠き、首部16aに対して段部となった形状であり、つまり側面部16b−1と、円弧部16b−2とにより囲まれた形状である。側面部16b−1は、首部16aの側面部16a−1と連続した面となっており、円弧部16b−2は、首部16aの円弧部16a−2より大径になっている。
首部16aおよびフランジ16bの側面部16a−1,16b−1には、位置決め規制部16cが軸方向に突設されている。位置決め規制部16cは、ホース継手金具10をブラケットBKに対して位置決めするための突起である。
図2に戻り、ニップル20は、ホースH2を圧入するための管体22と、管体22と一体に形成されかつ該管体22より大径のニップル頭部24とを備えている。管体22およびニップル頭部24の軸心には、配管H1とホースH2とを接続するための通路22aが形成されている。管体22は、ホースH2に圧入されるとともに、ソケット部18を外周側からかしめることによりホースH2を接続している。ニップル頭部24は、先端に円錐の裾形状に形成されたシール面24bを有している。シール面24bは、配管H1のシール端に密着して、配管H1との間をシールしている。
(2)−2 締結部材30
締結部材30は、締結部材本体32と、この締結部材本体32の一端から延設されたフランジ34とを備え、これらを一体に成形している。締結部材本体32内には、配管H1を貫挿するための貫通孔32aが形成されている。また、締結部材本体32の外周部には、継手本体12のネジ14bに螺着されるネジ32bが形成されている。
締結部材30は、締結部材本体32と、この締結部材本体32の一端から延設されたフランジ34とを備え、これらを一体に成形している。締結部材本体32内には、配管H1を貫挿するための貫通孔32aが形成されている。また、締結部材本体32の外周部には、継手本体12のネジ14bに螺着されるネジ32bが形成されている。
(2)−3 ブラケットBK
図3に示すように、ブラケットBKは、車体側部材(図示省略)に固定され、ホース継手金具10を取り付ける板材である。ブラケットBKには、挿入孔BKaが形成されている。挿入孔BKaは、首部16aに嵌合する非円形の相似形であり、側辺部BKa−1と、円弧辺BKa−2とにより囲まれている。側辺部BKa−1は、首部16aの側面部16a−1に当たり、円弧辺BKa−2は、円弧部16b−2に当たることで、挿入孔BKaは首部16aを回り止めした状態で支持する。
また、挿入孔BKaは、ホース継手金具10のフランジ16bの円弧部16b−2より小径であるから、フランジ16bが挿入孔BKaの開口周縁に当たって、ホース継手金具10を挿入孔BKaに対して抜止めする。
挿入孔BKaの一方の側辺部BKa−1には、位置決め部BKa−3が形成されており、取付部16の位置決め規制部16cに係合することで、ホース継手金具10をブラケットBKに対して位置決めする。
図3に示すように、ブラケットBKは、車体側部材(図示省略)に固定され、ホース継手金具10を取り付ける板材である。ブラケットBKには、挿入孔BKaが形成されている。挿入孔BKaは、首部16aに嵌合する非円形の相似形であり、側辺部BKa−1と、円弧辺BKa−2とにより囲まれている。側辺部BKa−1は、首部16aの側面部16a−1に当たり、円弧辺BKa−2は、円弧部16b−2に当たることで、挿入孔BKaは首部16aを回り止めした状態で支持する。
また、挿入孔BKaは、ホース継手金具10のフランジ16bの円弧部16b−2より小径であるから、フランジ16bが挿入孔BKaの開口周縁に当たって、ホース継手金具10を挿入孔BKaに対して抜止めする。
挿入孔BKaの一方の側辺部BKa−1には、位置決め部BKa−3が形成されており、取付部16の位置決め規制部16cに係合することで、ホース継手金具10をブラケットBKに対して位置決めする。
(2)−4 クリップCP
クリップCPは、ホース継手金具10をブラケットBKに取り付けるための部材であり、基部CPaと、基部CPaから二股に形成された脚部CPb,CPbとを備え、これらを一体に金属板材で形成されている。脚部CPb,CPbには、アーチ状の弾性部CPb−1が形成されている。
クリップCPは、ホース継手金具10をブラケットBKに取り付けるための部材であり、基部CPaと、基部CPaから二股に形成された脚部CPb,CPbとを備え、これらを一体に金属板材で形成されている。脚部CPb,CPbには、アーチ状の弾性部CPb−1が形成されている。
(3) ホース継手金具10およびブラケットBKの作製
次に、ホース継手金具10の作製工程について説明する。ニップル20を有する継手本体12は、冷間鍛造と切削により一体に作製する。なお、継手本体12を鍛造工程により、ニップル20を鍛造または切削加工によりそれぞれ作製し、これをかしめなどの工程により組み付けてもよい。一方、ブラケットBKは、その外形および挿入孔BKaを打ち抜きプレスにより作製する。
次に、ホース継手金具10の作製工程について説明する。ニップル20を有する継手本体12は、冷間鍛造と切削により一体に作製する。なお、継手本体12を鍛造工程により、ニップル20を鍛造または切削加工によりそれぞれ作製し、これをかしめなどの工程により組み付けてもよい。一方、ブラケットBKは、その外形および挿入孔BKaを打ち抜きプレスにより作製する。
(4) ホースの保持構造の接続および組付作業
(4)−1 接続作業
ホースH2のホース継手金具10への接続は、ニップル20の管体22にホースH2を圧入するとともに第2装着孔18aに挿入して、ソケット部18の外周からかしめることにより行なう。
(4)−1 接続作業
ホースH2のホース継手金具10への接続は、ニップル20の管体22にホースH2を圧入するとともに第2装着孔18aに挿入して、ソケット部18の外周からかしめることにより行なう。
(4)−2 ホース継手金具10の組付作業
図3を用いて、ホース継手金具10をブラケットBKに取り付ける作業について説明する。まず、ホース継手金具10の継手頭部14をブラケットBKの挿入孔BKaに挿入し、取付部16の首部16aを挿入孔BKaに嵌合する。このとき、取付部16の側面部16a−1を側辺部BKa−1に、円弧部16a−2を円弧辺BKa−2に位置合わせするとともに、位置決め規制部16cを位置決め部BKa−3に位置合わせしてから取付部16を挿入孔BKaに挿入する。この状態では、フランジ16bが挿入孔BKaの外周壁面に当たってホース継手金具10がブラケットBKに対して抜止めされる。この作業において、位置決め規制部16cが1カ所にしかないから、挿入孔BKaに対して誤った方向に組み付けられない。続いて、ブラケットBKの壁面に沿わせながら取付部16の溝部16dにクリップCPを挿入する。クリップCPは、弾性部CPb−1を有しているから、この弾性部CPb−1の内周側が溝部16dに入りこんでブラケットBKとの間で挟持圧縮された状態となる。これにより、クリップCPが、フランジ16bをブラケットBKに対して押圧する力を加え、この状態でホース継手金具10がブラケットBKに取り付けられる。
図3を用いて、ホース継手金具10をブラケットBKに取り付ける作業について説明する。まず、ホース継手金具10の継手頭部14をブラケットBKの挿入孔BKaに挿入し、取付部16の首部16aを挿入孔BKaに嵌合する。このとき、取付部16の側面部16a−1を側辺部BKa−1に、円弧部16a−2を円弧辺BKa−2に位置合わせするとともに、位置決め規制部16cを位置決め部BKa−3に位置合わせしてから取付部16を挿入孔BKaに挿入する。この状態では、フランジ16bが挿入孔BKaの外周壁面に当たってホース継手金具10がブラケットBKに対して抜止めされる。この作業において、位置決め規制部16cが1カ所にしかないから、挿入孔BKaに対して誤った方向に組み付けられない。続いて、ブラケットBKの壁面に沿わせながら取付部16の溝部16dにクリップCPを挿入する。クリップCPは、弾性部CPb−1を有しているから、この弾性部CPb−1の内周側が溝部16dに入りこんでブラケットBKとの間で挟持圧縮された状態となる。これにより、クリップCPが、フランジ16bをブラケットBKに対して押圧する力を加え、この状態でホース継手金具10がブラケットBKに取り付けられる。
(4)−3 配管H1の接続作業
図2に示すように配管H1をホース継手金具10に接続する作業は、以下のように行なう。まず、配管H1を締結部材30の貫通孔32a内に挿入する。このとき、配管H1の端部を、締結部材30のテーパ押圧端から僅かに突出させる。続いて、締結部材30を、ネジ32bとネジ14bとを介して継手本体12に螺着する。このとき、配管H1のフレア状に折り返されたシール端がニップル20のシール面24bに当たり、さらに締結部材30をネジ14bにねじ込むと、シール端がシール面24bに密着する。これにより、配管H1は、ホース継手金具10に装着されるとともに、ニップル20に接続されることになる。
図2に示すように配管H1をホース継手金具10に接続する作業は、以下のように行なう。まず、配管H1を締結部材30の貫通孔32a内に挿入する。このとき、配管H1の端部を、締結部材30のテーパ押圧端から僅かに突出させる。続いて、締結部材30を、ネジ32bとネジ14bとを介して継手本体12に螺着する。このとき、配管H1のフレア状に折り返されたシール端がニップル20のシール面24bに当たり、さらに締結部材30をネジ14bにねじ込むと、シール端がシール面24bに密着する。これにより、配管H1は、ホース継手金具10に装着されるとともに、ニップル20に接続されることになる。
(5) ホースの保持構造の作用・効果
上記実施例の構成により、上述した効果のほか、以下の効果を奏する。
上記実施例の構成により、上述した効果のほか、以下の効果を奏する。
(5)−1 ホース継手金具10の位置決め規制部16cをブラケットBKの位置決め部BKa−3に位置決めして首部16aを挿入孔BKaに挿入すれば、首部16aを挿入孔BKaに嵌合して組み付けることができる。いま、ホース継手金具10を180゜誤った方向に挿入した場合には、位置決め規制部16cに対応する位置に挿入孔BKaの側辺部BKa−1に切欠きがないので、ホース継手金具10の突起がブラケットBKに引っ掛って挿入できない。したがって、ホース継手金具10は、一方向でしかブラケットBKに組み付けることができず、誤った向きに組み付けることがない。
(5)−2 ホース継手金具10の首部16aは、ブラケットBKの挿入孔BKaに対して非円形の相似形で嵌合しているので、ブラケットBKに対して回転することもない。
(5)−3 ブラケットBKは、板材に挿入孔BKaおよび位置決め部BKa−3を形成した簡単な形状であるので、寸法精度もさほど高くする必要がなく、コストダウンを実現することができる。
(5)−4 ホース継手金具10の首部16aは、冷間鍛造で形成することができるので、製造コストを低減することができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(6)−1 第2の実施例
図4は第2の実施例にかかるホース継手金具10−Bの要部を示す斜視図である。第2の実施例は、首部16a−Bの側面部16a−1Bに形成した位置決め規制部16c−Bに特徴を有している。すなわち、位置決め規制部16c−Bは、段付き形状であり、首部16a−Bで係合する係合部16c−1Bと、この係合部16c−1Bより径方向へ大きく突出した押え部16c−2Bとから形成されている。押え部16c−2Bはブラケットの開口周縁に当たって位置決め作用を果たす。
図4は第2の実施例にかかるホース継手金具10−Bの要部を示す斜視図である。第2の実施例は、首部16a−Bの側面部16a−1Bに形成した位置決め規制部16c−Bに特徴を有している。すなわち、位置決め規制部16c−Bは、段付き形状であり、首部16a−Bで係合する係合部16c−1Bと、この係合部16c−1Bより径方向へ大きく突出した押え部16c−2Bとから形成されている。押え部16c−2Bはブラケットの開口周縁に当たって位置決め作用を果たす。
(6)−2 第3の実施例
図5は第3の実施例にかかるホース継手金具10−Cの要部を示す斜視図である。第3の実施例は、首部16a−Cの位置決め規制部16c−Cが溝であることに特徴を有している。すなわち、位置決め規制部16c−Cは、軸方向に溝が形成されており、この溝に対応して図示しないブラケットの挿入孔は、突状の位置決め規制部が形成されている。この構成によると、ホース継手金具10−Cを多くのロットで扱う場合に、位置決め規制部16c−Cの部分で互いに引っかからないから、自動化ラインにおける生産を容易にする。
なお、図6のホース継手金具10−Dに示すように、位置決め規制部16c−Dは、首部16a−Dの円弧部16b−2Dに形成してもよい。
また、図7のホース継手金具10−Eに示すように、継手頭部14−Eの外周部には、位置決め規制部16c−Eと同じ線上にガイド溝14c−Eを形成してもよい。このガイド溝14c−Eは、位置決め規制部16c−Eの位置を視認し易くして、作業性を向上させることができる。
図5は第3の実施例にかかるホース継手金具10−Cの要部を示す斜視図である。第3の実施例は、首部16a−Cの位置決め規制部16c−Cが溝であることに特徴を有している。すなわち、位置決め規制部16c−Cは、軸方向に溝が形成されており、この溝に対応して図示しないブラケットの挿入孔は、突状の位置決め規制部が形成されている。この構成によると、ホース継手金具10−Cを多くのロットで扱う場合に、位置決め規制部16c−Cの部分で互いに引っかからないから、自動化ラインにおける生産を容易にする。
なお、図6のホース継手金具10−Dに示すように、位置決め規制部16c−Dは、首部16a−Dの円弧部16b−2Dに形成してもよい。
また、図7のホース継手金具10−Eに示すように、継手頭部14−Eの外周部には、位置決め規制部16c−Eと同じ線上にガイド溝14c−Eを形成してもよい。このガイド溝14c−Eは、位置決め規制部16c−Eの位置を視認し易くして、作業性を向上させることができる。
(6)−3 第4の実施例
図8は第4の実施例にかかるホース継手金具10−Fの要部を示す斜視図である。第4の実施例は、取付部16−Fの形状に特徴を有している。すなわち、取付部16−Fは、首部16a−Fの外形が6角形であり、フランジ16b−Fが円形である。首部16a−Fの一辺部には、三角形の突起である位置決め規制部16c−Fが突設されている。図示しないブラケットの挿入孔は、上記首部16a−Fを嵌合可能な6角形に形成され、さらに位置決め規制部16c−Fに対応する位置決め部が形成されている。
図8は第4の実施例にかかるホース継手金具10−Fの要部を示す斜視図である。第4の実施例は、取付部16−Fの形状に特徴を有している。すなわち、取付部16−Fは、首部16a−Fの外形が6角形であり、フランジ16b−Fが円形である。首部16a−Fの一辺部には、三角形の突起である位置決め規制部16c−Fが突設されている。図示しないブラケットの挿入孔は、上記首部16a−Fを嵌合可能な6角形に形成され、さらに位置決め規制部16c−Fに対応する位置決め部が形成されている。
(6)−4 第5の実施例
図9は第5の実施例にかかるホース継手金具10−Gを示す斜視図である。第5の実施例は、取付部16−Gの形状に特徴を有している。取付部16−Gは、フランジ16b−Gが正方形であり、首部16a−Gが正方形の4隅を円形に切り取った形状である。位置決め規制部16c−Gは、円形の凹所に形成されて、軽量化を図っている。
図9は第5の実施例にかかるホース継手金具10−Gを示す斜視図である。第5の実施例は、取付部16−Gの形状に特徴を有している。取付部16−Gは、フランジ16b−Gが正方形であり、首部16a−Gが正方形の4隅を円形に切り取った形状である。位置決め規制部16c−Gは、円形の凹所に形成されて、軽量化を図っている。
(6)−5 第6の実施例
図10は第6の実施例にかかるホース継手金具10−Hを示す斜視図である。第6の実施例は、取付部16−Hの一部を別部材とした構成に特徴を有している。すなわち、取付部16−Hは、首部16a−Hの外周部に、係合溝16a−4Hを形成し、この係合溝16a−4Hに、フランジ16b−Gを構成するC字形の止め輪16e−Hを係合している。
図10は第6の実施例にかかるホース継手金具10−Hを示す斜視図である。第6の実施例は、取付部16−Hの一部を別部材とした構成に特徴を有している。すなわち、取付部16−Hは、首部16a−Hの外周部に、係合溝16a−4Hを形成し、この係合溝16a−4Hに、フランジ16b−Gを構成するC字形の止め輪16e−Hを係合している。
上記実施例では、位置決め部および位置決め規制部は、1箇所に形成したが、これに限らず、挿入孔に対して非対称で1箇所にしか係合できない構成であれば、複数箇所形成してもよい。
10...ホース継手金具
10−B...ホース継手金具
10−C...ホース継手金具
10−D...ホース継手金具
10−E...ホース継手金具
10−F...ホース継手金具
10−G...ホース継手金具
10−H...ホース継手金具
12...継手本体
14...継手頭部
14−E...継手頭部
14a...第1装着孔
14b...ネジ
14c−E...ガイド溝
16...取付部
16−F...取付部
16−G...取付部
16−H...取付部
16a...首部
16a−1...側面部
16a−1B...側面部
16a−2...円弧部
16a−4H...係合溝
16a−B...首部
16a−C...首部
16a−D...首部
16a−F...首部
16a−G...首部
16a−H...首部
16b...フランジ
16b−F...フランジ
16b−G...フランジ
16b−2...円弧部
16b−2D...円弧部
16c...位置決め規制部
16c−B...位置決め規制部
16c−C...位置決め規制部
16c−D...位置決め規制部
16c−E...位置決め規制部
16c−F...位置決め規制部
16c−G...位置決め規制部
16c−1B...係合部
16c−2B...押え部
16d...溝部
16e−H...止め輪
18...ソケット部
18a...第2装着孔
19...隔壁
20...ニップル
22...管体
22a...通路
24...ニップル頭部
24b...シール面
30...締結部材
32...締結部材本体
32a...貫通孔
32b...ネジ
34...フランジ
BK...ブラケット
BKa...挿入孔
BKa−1...側辺部
BKa−2...円弧辺
BKa−3...位置決め部
CP...クリップ
CPa...基部
CPb...脚部
CPb−1...弾性部
H1...配管
H2...ホース
10−B...ホース継手金具
10−C...ホース継手金具
10−D...ホース継手金具
10−E...ホース継手金具
10−F...ホース継手金具
10−G...ホース継手金具
10−H...ホース継手金具
12...継手本体
14...継手頭部
14−E...継手頭部
14a...第1装着孔
14b...ネジ
14c−E...ガイド溝
16...取付部
16−F...取付部
16−G...取付部
16−H...取付部
16a...首部
16a−1...側面部
16a−1B...側面部
16a−2...円弧部
16a−4H...係合溝
16a−B...首部
16a−C...首部
16a−D...首部
16a−F...首部
16a−G...首部
16a−H...首部
16b...フランジ
16b−F...フランジ
16b−G...フランジ
16b−2...円弧部
16b−2D...円弧部
16c...位置決め規制部
16c−B...位置決め規制部
16c−C...位置決め規制部
16c−D...位置決め規制部
16c−E...位置決め規制部
16c−F...位置決め規制部
16c−G...位置決め規制部
16c−1B...係合部
16c−2B...押え部
16d...溝部
16e−H...止め輪
18...ソケット部
18a...第2装着孔
19...隔壁
20...ニップル
22...管体
22a...通路
24...ニップル頭部
24b...シール面
30...締結部材
32...締結部材本体
32a...貫通孔
32b...ネジ
34...フランジ
BK...ブラケット
BKa...挿入孔
BKa−1...側辺部
BKa−2...円弧辺
BKa−3...位置決め部
CP...クリップ
CPa...基部
CPb...脚部
CPb−1...弾性部
H1...配管
H2...ホース
Claims (1)
- ホース(H2)を固定するホース継手金具(10)と、該ホース継手金具(10)が挿入される挿入孔(BKa)を有する平板状のブラケット(BK)と、上記ホース継手金具(10)を上記ブラケット(BK)に固定するクリップ(CP)と、を備えたホースの保持構造において、
上記ブラケット(BK)は、上記挿入孔(BKa)の周縁部に位置決め部(BKa−3)を有し、平板の打ち抜き加工により上記挿入孔(BKa)および上記位置決め部(BKa−3)が形成され、
上記ホース継手金具(10)は、上記挿入孔(BKa)に挿入される首部(16a)と、上記挿入孔(BKa)の周辺部に当接するフランジ(16b)と、上記クリップ(CP)が係合する溝部(16d)と、を有し、
少なくとも上記首部(16a)と上記フランジ(16b)は、塑性加工により形成され、
上記首部(16a)および上記挿入孔(BKa)は、互いに嵌合する非円形形状の相似形であり、
上記首部(16a)は、上記挿入孔(BKa)に挿入された状態にて回り止めされるとともに、該首部(16a)の外周部に、上記挿入孔(BKa)の位置決め部(BKa−3)に係合して位置決めされる位置決め規制部(16c)を備えていること、
を特徴とするホースの保持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004025316A JP2005214377A (ja) | 2004-02-02 | 2004-02-02 | ホースの保持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004025316A JP2005214377A (ja) | 2004-02-02 | 2004-02-02 | ホースの保持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005214377A true JP2005214377A (ja) | 2005-08-11 |
Family
ID=34907734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004025316A Pending JP2005214377A (ja) | 2004-02-02 | 2004-02-02 | ホースの保持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005214377A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2969312A1 (en) * | 2013-03-11 | 2016-01-20 | United Technologies Corporation | Shot tube for die-cast machine |
JP2020180647A (ja) * | 2019-04-25 | 2020-11-05 | 日野自動車株式会社 | ホース固定構造及びその製作方法 |
-
2004
- 2004-02-02 JP JP2004025316A patent/JP2005214377A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2969312A1 (en) * | 2013-03-11 | 2016-01-20 | United Technologies Corporation | Shot tube for die-cast machine |
EP2969312A4 (en) * | 2013-03-11 | 2016-09-14 | United Technologies Corp | INJECTION LOAD TUBE FOR PRESSURE MOLDING MACHINE |
US9884365B2 (en) | 2013-03-11 | 2018-02-06 | United Technologies Corporation | Shot tube for die-cast machine |
JP2020180647A (ja) * | 2019-04-25 | 2020-11-05 | 日野自動車株式会社 | ホース固定構造及びその製作方法 |
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