JP2005213658A - プリント化粧板用紙材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 紙間強度が高く、耐油性を有し、印刷適性に優れたプリント化粧板用紙材を提供する。
【解決手段】 JAPAN TAPPI No.41に規定する耐油度が2級以上、JAPAN TAPPI No.1に規定するワックスピックが12A以上、JIS P 8117に規定する透気度が150秒以下であるプリント化粧板用紙材。本発明の紙材には、耐油剤としてパーフルオロアルキルホスフェート、パーフルオロオクタニル化合物等のフッ素系耐油剤を使用する。更に、ポリアクリルアミド系紙力増強剤を使用することが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、プリント化粧板用紙材に関する。詳細には、耐油性を有し、紙間強度が高いプリント化粧板用紙材に関する。
プリント化粧板は、合板、ハードボード等の基材上に、無地あるいは柄をグラビア印刷し、樹脂コートを施した紙材(プリント用紙又は薄葉紙)を貼り付けた化粧板で、内装建築材や家具類に広く使用されている。
通常用いられるプリント化粧板用紙材は、油の浸透を防ぐ耐油性能を有していない。このため、キッチン内装用のプリント化粧板、特にキッチン扉の端面や表面に生じた傷部分にサラダ油等の食用油が付着した場合、油が浸透して紙材が変色し、見栄えが悪くなるという不具合を起こすことがあった。油の浸透による紙材の変色を防止するためにはプリント化粧板用紙材に耐油性を付与することが必要となる。
一方、耐油性を有する紙材としては、従来耐油紙がある。紙材へ耐油性を付与する方法としては、樹脂フィルムを圧着する方法、樹脂を塗工・含浸する方法、セルロース繊維の化学的又は機械的処理を行う方法、耐油性に優れたフッ素樹脂を内添又は塗工・含浸する方法等を挙げることができる。中でも、フッ素樹脂を用いる方法は、耐油性を付与する方法が容易であること等の理由により耐油紙の製造に広く使用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭55−142796号公報(第3頁、第4〜12行)
本発明者は、フッ素系耐油剤に着目し、フッ素系耐油剤を付与して得られる耐油紙をプリント化粧板用紙材として化粧板に使用すれば化粧板の表面に生じた傷等に付着した油の浸透を防ぎ紙材の変色を防止することができると考えた。しかしながら、フッ素系耐油剤を添加した耐油紙をプリント化粧板に用いた場合にはプリント化粧板の紙間強度が弱くなり、満足できる品質を有するプリント化粧板を得ることができなかった。
本発明の目的は、耐油性を有し、印刷適性に優れ、プリント化粧板に用いた場合に高い紙間強度が得られるプリント化粧板用紙材を提供することにある。
プリント化粧板用紙材においては、紙材の乾燥強度を高めるため、通常澱粉等の紙力増強剤が内添されている。
本発明者は鋭意研究の結果、フッ素系耐油剤を用いて耐油性を付与すると共に、乾燥紙力増強剤、特に両性ポリアクリルアミド系紙力増強剤とフッ素系耐油剤とを併用すれば、紙間強度が高く、耐油性を有するプリント化粧板用紙材が得られ、当該紙材を用いてプリント化粧板を製造すれば油の浸透による紙材の変色が防止できることを見出し本発明を完成するに到った。
上記課題を解決する本発明は、以下に記載するものである。
〔1〕 JAPAN TAPPI No.41に規定する耐油度が2級以上、JAPAN TAPPI No.1に規定するワックスピックが12A以上、JIS P 8117に規定する透気度が150秒以下であるプリント化粧板用紙材。
〔2〕 フッ素系耐油剤を対パルプ固形分当たり0.05〜0.5質量%、乾燥紙力増強剤を対パルプ固形分当たり0.3〜2.5質量%含有する〔1〕に記載のプリント化粧板用紙材。
本発明によれば、フッ素系耐油剤を用いて耐油性を付与した紙材であってもセロハンテープ剥離試験において紙層で剥離しにくい、即ち紙間強度の高いプリント化粧板用紙材が得られる。本発明のプリント化粧板用紙材を使用した化粧板は、切断面や表面に生じた傷の部分に油が付着しても紙材に油が浸透しないので変色せず、紙間剥離しにくいため、キッチン家具や内装用建材として好適である。
本発明において用いるフッ素系耐油剤としては、パーフルオロアルキルホスフェート、パーフルオロオクタニル化合物等のフッ素化合物を挙げることができる。
また、乾燥紙力増強剤としては、澱粉、酸化澱粉、カルボキシメチル化澱粉等の澱粉;アニオン性ポリアクリルアミド、両性ポリアクリルアミド等のポリアクリルアミド(PAM)系紙力増強剤;植物ガム;ポリビニルアルコール;カルボキシメチルセルロース等を挙げることができる。中でも、両性PAM系紙力増強剤を使用することが好ましい。
本発明のプリント化粧板用紙材におけるフッ素系耐油剤の含有量としては、対パルプ固形分当たり0.05〜0.5質量%とすることが好ましく、0.1〜0.3質量%とすることがより好ましい。0.05質量%未満では、耐油性能が発現せず油の浸透を防ぐことが困難となる。0.5質量%を超えると、含有量に見合った効果が得られず経済的でない。
乾燥紙力増強剤の含有量は、対パルプ固形分当たり0.3〜2.5質量%とすることが好ましく、0.5〜2.0質量%とすることがより好ましい。0.3質量%未満では、紙材のJAPAN TAPPI No.1に規定するワックスピックを12A以上とすることが困難となる。2.5質量%を超えると紙材の通気性が悪くなり、抄紙中にアバタ(表面光沢のない部分)が発生しやすく、印刷適性が低下する傾向がある。
乾燥紙力増強剤としてアニオン性又は両性PAM系紙力増強剤を使用する場合には、更にポリアミドアミン・エピクロロヒドリン樹脂を併用することが好ましい。これらを併用することにより、PAM系紙力増強剤の紙材への定着率が上昇し、優れた紙力増強効果を得ることができる。ポリアミドアミン・エピクロロヒドリン樹脂の含有量は、対パルプ固形分当たり0.10〜1.0質量%とすることが好ましい。
本発明のプリント化粧板用紙材には、必要により他の添加剤、例えばフッ素系耐油剤の定着剤、ドライヤー接着剤、ドライヤー剥離剤、消泡剤等を本発明の効果を損なわない範囲で加えてもよい。
本発明のプリント化粧板用紙材は、JAPAN TAPPI No.41に規定する耐油度を2級以上とするが、4〜8級であることが好ましい。耐油度が2級未満であると紙材への油の浸透を防ぐことができない。また、8級を超えると、フッ素系耐油剤を多く添加する必要があることから製造コストが高くなり現実的でない。プリント化粧板用紙材の耐油度は、フッ素系耐油剤の含有量を調整することにより2級以上とすることができる。
また、本発明のプリント化粧板用紙材は、JAPAN TAPPI No.1に規定するワックスピックを12A以上とするが、14〜23Aであることが好ましい。ワックスピックが12A未満では、プリント化粧板用紙材としては性能が不充分で、紙間剥離を生じやすい。プリント化粧板用紙材のワックスピックは、乾燥紙力増強剤の含有量を調整することにより12A以上とすることができる。
更に、本発明のプリント化粧板用紙材は、JIS P 8117に規定する透気度を150秒以下とするが、15〜100秒とすることが好ましい。透気度が150秒を超えると紙の通気性が悪くなり、抄紙中にアバタが発生しやすく印刷適性が低下する。プリント化粧板用紙材の透気度は、パルプ原料の叩解度を調整することにより150秒以下とすることができる。
本発明のプリント化粧板用紙材の米坪としては、20〜50g/m2が好ましく、23〜35g/m2であることがより好ましい。
本発明のプリント化粧板用紙材の製造方法は、乾燥紙力増強剤を添加した紙料を通常用いられる抄紙機により公知の方法で抄紙することにより製造する。フッ素系耐油剤の付与方法としては、紙料に添加(内添)する方法、抄紙した紙材に塗工・含浸(外添)する方法のいずれも用いることができる。塗工・含浸する方法としては、サイズプレスコート、カレンダーコート、グラビアコート、ロールコート等が使用できる。
本発明のプリント化粧板用紙材を用いたプリント化粧板の一例の断面図を図1に示す。
プリント化粧板1は、グラビヤ印刷により片面に順次インキ層8、樹脂層9を形成したプリント化粧板用紙材7を、接着剤5により基材3上に貼着してなる。
基材3としては、合板、ハードボード、中密度ファイバーボード(MDF)等が使用できる。
基材3とプリント化粧板用紙材7とを接着する接着剤5としては、通常使用する接着剤が使用できる。
樹脂層9を形成する樹脂は化粧板の用途等に応じて適宜選択するが、例えばウレタン樹脂等を挙げることができる。
実施例1〜6、比較例1〜3
フリーネスを300mlに処理した広葉樹材クラフトパルプ(LKP)に両性PAM系紙力増強剤(星光PMC株式会社製、SDS281)及びフッ素系耐油剤(旭硝子株式会社製、アサヒガードAG530)を添加して抄紙し、プリント化粧板用紙材を得た。
得られた紙材における紙力増強剤及び耐油剤の含有量、紙材の米坪を表1、2に示す。更に、得られた紙材のワックスピック、耐油度、透気度、セロハンテープ剥離性、油のにじみ、印刷適性について下記の方法により評価した。結果を併せて表1、2に示す。
〈ワックスピック〉
JAPAN TAPPI No.1の規定に従って測定した。
〈耐油度〉
JAPAN TAPPI No.41の規定に従って測定した。
〈透気度〉
JIS P 8117の規定に従って測定した。
〈セロハンテープ剥離性〉
プリント化粧板用紙材の片面にクラボウ社製グラビヤ試験印刷機にてベタ版を用いグラビヤ印刷を施した後、同様にして同じ面にウレタン樹脂(東洋インキ社製、URPS)を印刷塗布した。樹脂を印刷塗布した面が表面になるように合板上に接着剤(コニシ社製、木工用ボンド)を用いてプリント化粧板用紙材を貼着し、プリント化粧板を得た。プリント化粧板の表面に縦横1mmの升目が10×10個並んだ碁盤目状にカッターナイフで合板に達するまで切込みを入れた。切込み部分にセロハンテープ(ニチバン株式会社製、登録商標「セロテープ」、24mm巾)を貼り付けた後、該テープを手で剥離した。その後、プリント化粧板用紙材が剥離せずに残った升目数をカウントし、セロハンテープ剥離性(紙間強度)を評価した。
評価基準
○:全部残った
△:残った升目が90〜99個
×:残った升目が89個以下
〈油のにじみ〉
セロハンテープ剥離性の評価に用いたものと同様にして得たプリント化粧板の表面にカッターナイフで合板に達するまで長さ10mmの切込みを2本十字に入れ、この切込みが全て浸されるようにサラダ油(日清オイリオ社製、日清サラダ油)を滴下し、24時間放置した。その後、サラダ油を拭き取って油のにじみを目視により観察し、下記の基準で評価した。
評価基準
○:油のにじみがない
△:油のにじみが10mm未満
×:油のにじみが10mm以上
〈印刷適性〉
プリント化粧板用紙材に、クラボウ社製グラビヤ試験印刷機にて階調印刷を行った後、白抜けを目視により観察し、下記の基準で評価した。
評価基準
○:白抜けが少ない
△:白抜けがやや目立つ
×:白抜けが多く目立つ
Figure 2005213658
Figure 2005213658
※1)対パルプ固形分当たりの含有量
本発明のプリント化粧板用紙材を使用したプリント化粧板の一例を示す断面図である。
符号の説明
1 プリント化粧板
3 基材
5 接着剤
7 プリント化粧板用紙材
8 インキ層
9 樹脂層

Claims (2)

  1. JAPAN TAPPI No.41に規定する耐油度が2級以上、JAPAN TAPPI No.1に規定するワックスピックが12A以上、JIS P 8117に規定する透気度が150秒以下であるプリント化粧板用紙材。
  2. フッ素系耐油剤を対パルプ固形分当たり0.05〜0.5質量%、乾燥紙力増強剤を対パルプ固形分当たり0.3〜2.5質量%含有する請求項1に記載のプリント化粧板用紙材。
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JP2007098592A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Dainippon Printing Co Ltd 化粧材
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