JP2005211902A - 無段変速機用プーリの製造方法および製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】略円筒形状の素材11をスピンドル2に固定し、フランジ部成形手段4を素材に当接させ、マンドレル3に沿って塑性変形させてフランジ部12aを成形した後で、素材11をスピンドル2に固定したままで、スカート部成形手段5をフランジ部の外縁部(余肉部18)に当接させ、マンドレルに沿って塑性変形させてスカート部12bを成形することにより、無段変速機用プーリ12を製造する。
【選択図】図1
Description
より詳細には、ベルト式無段変速機用プーリの製造方法および製造装置に関する。
また、固定側プーリおよび可動側プーリのコーン面(固定側プーリおよび可動側プーリにおいて互いに対向する面であり、無段変速機用プーリに巻回された無端ベルトが当接する面)は、無段変速機用プーリの中心軸から半径方向に向かって離れる程、固定側プーリのコーン面と可動側プーリのコーン面との間隔が大きくなるようにテーパしている。
そして、可動側プーリを油圧により回転軸の軸線方向に摺動させることにより、コーン面の間隔を変化させ、無端ベルトの巻き付け径を変化させることが可能である。
ここで、可動側プーリは、前記コーン面を成すフランジ部と、コーン面の反対側に油圧室を形成するためのシリンダを成すスカート部とを具備している。例えば、特許文献1に記載の如くである。
また、上記熱間鍛造や機械加工と組み合わせて部品を成形する方法として、成型用のローラ等を回転させつつワークに当接させ、ワークにスピニング成形を施す方法も提案されている。例えば、特許文献2に記載の如くである。
しかし、上記従来の無段変速機用プーリの成形作業は、専用の装置が設置された3つの工程(フランジ部成形工程、スカート部成形工程、仕上げ加工工程)に分かれていたため、装置の設置スペースが大きくなるととともに、中間品の在庫を所定数量確保する必要があるという問題があった。
また、中間品を各工程に係る装置に取り付け直すため、無段変速機用プーリの寸法精度の確保(特に、無段変速機用プーリの回転中心を精度良く確保すること)が容易でない。
さらに、次工程に中間品を搬送する作業は繁雑であり、作業性が良くない(作業時間の短縮や省力化を阻害する要因となる)。
略円筒形状の素材をスピンドルに固定した後に、
素材をスピンドルに固定したままで、フランジ部成形手段を素材に当接させ、該素材をマンドレルに沿って塑性変形させることによりフランジ部を成形し、
スカート部成形手段をフランジ部の外縁部に当接させ、該フランジ部の外縁部をマンドレルに沿って塑性変形させることによりスカート部を成形するものである。
略円筒形状の素材が固定され、該素材と一体的に回転可能なスピンドルと、
油圧室の内部形状を成形するマンドレルと、
素材をマンドレルに沿って塑性変形させることによりフランジ部を成形するフランジ部成形手段と、
フランジ部の外縁部をマンドレルに沿って塑性変形させることによりスカート部を成形するスカート部成形手段と、を具備するものである。
また、無段変速機用プーリの中間品の在庫を所定数量確保する必要がなく、当該中間品の搬送等の煩雑な作業を省略することが可能であり、作業性に優れる(作業時間の短縮や省力化が容易である)。
さらに、ワーク(被成形物)を何度も装置に取り付け直す(掴み換える)ことがないので、中心軸に対して高い寸法精度を確保しつつ無段変速機用プーリを成形することが可能である。
さらにまた、ワーク(被成形物)として略円筒形状の素材を用いることにより、材料歩留まりが良く、廃棄物の発生を最小限とすることが可能である(貫通孔を成形するために素材に芯抜き加工を施す必要がない)。
また、無段変速機用プーリの中間品の在庫を所定数量確保する必要がなく、当該中間品の搬送等の煩雑な作業を省略することが可能であり、作業性に優れる(作業時間の短縮や省力化が容易である)。
さらに、ワーク(被成形物)を何度も装置に取り付け直す(掴み換える)ことがないので、中心軸に対して高い寸法精度を確保しつつ無段変速機用プーリを成形することが可能である。
さらにまた、ワーク(被成形物)として略円筒形状の素材を用いることにより、材料歩留まりが良く、廃棄物の発生を最小限とすることが可能である(貫通孔を成形するために素材に芯抜き加工を施す必要がない)。
従って、フランジ部成形金型を上下方向に移動させるアクチュエータとして大容量の油圧シリンダ等を用いる必要が無く、無段変速機用プーリの製造装置をコンパクトに構成(小型化)して省スペース化を図ることが可能であるとともに無段変速機用プーリの製造装置自体の製造コストを削減可能である。
従って、フランジ部成形ローラを上下方向に移動させるアクチュエータとして大容量の油圧シリンダ等を用いる必要が無く、無段変速機用プーリの製造装置をコンパクトに構成(小型化)して省スペース化を図ることが可能であるとともに無段変速機用プーリの製造装置自体の製造コストを削減可能である。
図3に示す如く、無段変速機用プーリ12は、無段変速機を構成する部材の一つである無端ベルトまたは無端チェーン(図示せず)と当接するコーン面13を成すフランジ部12aと、無段変速機の回転軸(プライマリ軸またはセカンダリ軸)に固定されたピストン15と当接して油圧室14を形成するためのシリンダを成すスカート部12bと、無段変速機の回転軸に取り付けるための略円筒形状の取り付け部12cと、を具備する。
また、無段変速機の回転軸(プライマリ軸またはセカンダリ軸)に貫装するための貫通孔16がフランジ部12aのコーン面13側から取り付け部12cの下端部にかけて上下方向(矢印Aの方向)に形成され、該貫通孔16の内周面には該無段変速機用プーリ12を無段変速機の回転軸に対して相対回転不能、かつ無段変速機の回転軸の軸線方向に摺動可能とするためのスプライン溝(またはボール転動溝)17・17・・・が形成される。
スピンドル2は、その先端部(上端部)に素材11を固定し、素材11と一体的に回転する回転軸である。スピンドル2の軸線方向(図1に示す回転軸R1の長手方向)は上下方向(図1中の矢印Aの方向)と略一致している。スピンドル2は図示せぬ駆動源(モータ等)により回転駆動される。
スピンドル2の先端部(上端部)には複数の突条2a・2a・・・が設けられており、該突条2a・2a・・・により、スピンドル2の先端部(上端部)に貫装された略円筒形状の素材11の内周面にスプライン溝(またはボール転動溝)17・17・・・(図3に図示)を成形する。
また、該スプライン溝(またはボール転動溝)17・17・・・と突条2a・2a・・・とが係合することにより、素材11はスピンドル2に対して相対回転不能に固定され、素材11とスピンドル2とは一体的に回転可能である。
なお、本実施例においては素材11にスプライン溝(またはボール転動溝)17・17・・・を成形するための突条2a・2a・・・がスピンドル2の先端部に設けられているが、素材11にキー溝を形成するための突条を単数または複数設けても良い。この場合、スプライン溝(またはボール転動溝)は別工程において機械加工等により形成することとなる。
マンドレル3は無段変速機用プーリ12の油圧室14の内部形状を成形するための部材である。マンドレル3には貫通孔3aが上下方向に穿設されており、該貫通孔3aを貫通してスピンドル2の先端部(上端部)が上方に突出している。マンドレル3は製造装置1に固定されている。
マンドレル3の外形を成す貫通孔3a、上面3b、側面3cおよび段差面3dは、それぞれ図3に示す無段変速機用プーリ12の取り付け部12cの外周面、フランジ部12aの裏面(フランジ部12aにおいてコーン面13の反対側の面)、スカート部12bの内周面およびスカート部12bの下端面(すなわち、油圧室14の内部形状)に対応している。従って、マンドレル3の外形に沿って素材11を塑性変形させることにより、無段変速機用プーリ12の油圧室14の内部形状を精度良く成形することが可能である。
フランジ部成形金型4は、いわゆる揺動鍛造を行うための部材であり、素材11の上部に当接し、該素材11の上部をマンドレル3に沿って塑性変形させることによりフランジ部12aを成形するフランジ部成形手段の実施の一形態である。
フランジ部成形金型4は略円盤形状の部材であり、その下面には下方に開放した擂り鉢状の当接面4aが形成されており、二つの回転軸R2および回転軸R3を中心として回転可能に構成されている。
回転軸R2はスピンドル2の回転軸(図1中の回転軸R1)に対して傾斜している。また、回転軸R3はスピンドル2の回転軸(図1中の回転軸R1)と略一致し、フランジ部成形金型4は前記回転軸R2を中心として回転しつつ、回転軸R3を中心として回転することが可能である。
すなわち、フランジ部成形金型4は素材11に対して、あたかも惑星が公転面に対して傾斜した(直交しない)自転軸で自転しつつ恒星の周囲を公転するが如き運動をすることが可能である(ここで、回転軸R2は惑星の自転軸に対応し、回転軸R3は惑星の公転軸に対応する)。
さらに、フランジ部成形金型4は図示せぬ油圧シリンダ等のアクチュエータにより上下方向(矢印Aの方向)に移動可能に構成されており、当接面4aを素材11に当接させて下方に押し下げることにより素材11をマンドレル3に沿って塑性変形させ、無段変速機用プーリ12のフランジ部12aを成形する。
スカート部成形ローラ5は、いわゆるスピニング成形を行うための部材であり、フランジ部12aの外縁部(より厳密には図4に示す余肉部18)に当接し、該フランジ部12aの外縁部をマンドレル3に沿って塑性変形させることによりスカート部12bを成形するスカート部成形手段の実施の一形態である。
また、スカート部成形ローラ5は図示せぬ油圧シリンダ等のアクチュエータにより上下方向(矢印Aの方向)およびスピンドル2の半径方向(スカート部成形ローラ5の回転軸R4がスピンドル2の回転軸R1に接近または離間する方向)に移動可能に構成されており、外周面5aを素材11に当接させて下方に押し下げることによりフランジ部12aの外縁部(図4に示す余肉部18)をマンドレル3に沿って塑性変形させ、無段変速機用プーリ12のスカート部12bを成形する。
なお、回転軸R4の回転軸R1に対する傾斜角を変更可能として、外周面5aがフランジ部12aの外縁部(図4に示す余肉部18)に当接する角度を可変としても良い。
切削バイト6は無段変速機用プーリ12の表面形状の仕上げを行う切削加工手段の実施の一形態であり、主にシャンク6a、チップ6b等で構成される。
シャンク6aは防振性が高い超硬合金等からなる棒状の部材であり、チップ6bを支持する。チップ6bは工業用ダイヤモンド、セラミックス、サーメット(金属とセラミックスとの複合材料)、あるいは超硬合金等からなり、シャンク6aの先端部にろう付け等の方法で取り付けられる。
また、切削バイト6は図示せぬ油圧シリンダ等のアクチュエータにより上下方向(矢印Aの方向)およびスピンドル2の半径方向(チップ6bがスピンドル2の回転軸R1に接近または離間する方向)に移動可能に構成されており、チップ6bを無段変速機用プーリ12の表面(フランジ部12aのコーン面13やスカート部12bの外周面)に当接させて切削加工することにより、無段変速機用プーリ12の表面形状を精度良く仕上げる(成形する)。
なお、本実施例では切削加工手段の実施の一形態である切削バイト6を一本設けているが、条件等に応じて複数本の切削バイトを設けても良い。また、切削バイトと異なる他の切削加工手段(グラインダー、砥石等)を設けても良い。
次に、素材11の上方からフランジ部成形金型4を該素材11に当接させ、フランジ部成形金型4をさらに下方に押し下げることにより素材11の下部をスピンドル2の先端部の外周面、段差2b、およびマンドレル3の貫通孔3aの内周面に沿って塑性変形させ、図3および図4に示す取り付け部12cを成形する。
そして、フランジ部成形金型4をさらに下方に押し下げて素材11の上部をマンドレル3の上面3bに沿って塑性変形させ、フランジ部12a(およびコーン面13)を成形する。
このとき、フランジ部成形金型4の回転軸R2はスピンドル2の回転軸R1に対して傾斜しているため、フランジ部成形金型4の当接面4aと、フランジ部12aの上面であるコーン面13とは全面にわたって当接せず、一部(図7に示す斜線部)のみが当接する。
なお、本実施例ではスピンドル2とフランジ部成形金型4はいずれも回転駆動手段(モータ等)により回転駆動され、かつ、スピンドル2とフランジ部成形金型4とは互いに逆方向に(時計回りと反時計回りに)回転する構成としたが、スピンドル2とフランジ部成形金型4とが回転軸R1(および回転軸R3)を中心として相対回転していれば同様の効果を奏する。
例えば、(1)回転軸R1を中心としてスピンドル2を回転させずに固定し、回転軸R3を中心としてフランジ部成形金型4を回転駆動する、(2)回転軸R1を中心としてスピンドル2を回転駆動し、回転軸R3を中心としてフランジ部成形金型4を回転させずに固定する、(3)回転軸R1を中心としてスピンドル2を回転駆動し、回転軸R3を中心としてフランジ部成形金型4を回転駆動し、スピンドル2とフランジ部成形金型4とを同方向かつ異なる回転速度で回転駆動する、構成としても塑性変形時の負荷を小さくするとともに、コーン面13を精度良く成形することが可能である。
また、上記スピンドル2およびフランジ部成形金型4の回転駆動手段(モータ等)については、同一の回転駆動手段から回転駆動力をスピンドル2およびフランジ部成形金型4に分配する構成としても、それぞれ独立した回転駆動手段を設ける構成としても良い。
そして、余肉部18がマンドレル3の段差面3dに到達するまで塑性変形させてスカート部12bの下端部を成形する。
このように構成することにより、大きい荷重をかけることなくスカート部12b(より厳密には、スカート部12bの内周面)を精度良く成形することが可能である。
また、上記スピンドル2およびスカート部成形ローラ5の回転駆動手段(モータ等)については、同一の回転駆動手段から回転駆動力をスピンドル2およびスカート部成形ローラ5に分配する構成としても、それぞれ独立した回転駆動手段を設ける構成としても良い。
そして、切削バイト6を上下方向または側方に移動させることにより、フランジ部12aのコーン面13またはスカート部12bの外周面の表面形状を仕上げ、無段変速機用プーリ12(図3)を成形する。
このように構成することにより、無段変速機用プーリ12の表面形状を精度良く成形することが可能である。
このような場合には、製造装置1から切削バイト6を省略し、切削バイト6による仕上げ作業を省略することが可能である。
ベルト(より厳密には、無段変速機の無端ベルトまたは無端チェーン)と当接するフランジ部12aと、油圧室14を形成するためのスカート部12bと、回転軸(より厳密には、無段変速機のプライマリ軸またはセカンダリ軸)に貫装するための貫通孔16と、を具備する無段変速機用プーリ12を製造する製造装置であって、
略円筒形状の素材11が固定され、該素材11と一体的に回転可能なスピンドル2と、
油圧室14の内部形状を成形するマンドレル3と、
素材11をマンドレル3に沿って塑性変形させることによりフランジ部12aを成形するフランジ部成形手段であるフランジ部成形金型4と、
フランジ部12aの外縁部(余肉部18)をマンドレル3に沿って塑性変形させることによりスカート部12bを成形するスカート部成形手段であるスカート部成形ローラ5と、
を具備している。
ベルト(より厳密には、無段変速機の無端ベルトまたは無端チェーン)と当接するフランジ部12aと、油圧室14を形成するためのスカート部12bと、回転軸(より厳密には、無段変速機のプライマリ軸またはセカンダリ軸)に貫装するための貫通孔16と、を具備する無段変速機用プーリ12を製造する製造方法であって、
略円筒形状の素材11をスピンドル2に固定し、
フランジ部成形手段であるフランジ部成形金型4を素材に当接させ、該素材11をマンドレル3に沿って塑性変形させることによりフランジ部12aを成形した後に、
素材11をスピンドル2に固定したままで、スカート部成形手段であるスカート部成形ローラ5をフランジ部12aの外縁部(余肉部18)に当接させ、該フランジ部12aの外縁部をマンドレル3に沿って塑性変形させることによりスカート部12bを成形する、ことにより無段変速機用プーリ12を製造するものである。
また、無段変速機用プーリ12の中間品の在庫を所定数量確保する必要がなく、当該中間品の搬送等の煩雑な作業を省略することが可能であり、作業性に優れる(作業時間の短縮や省力化が容易である)。
さらに、ワーク(素材11)を何度も装置に取り付け直す(掴み換える)ことがないので、中心軸(製造装置1におけるスピンドル2の回転軸R1)に対して高い寸法精度を確保しつつ無段変速機用プーリ12を成形することが可能である。
さらにまた、ワーク(被成形物)として略円筒形状の素材11を用いることにより、材料歩留まりが良く、廃棄物の発生を最小限とすることが可能である(貫通孔16を成形するために素材11に芯抜き加工を施す必要がない)。
また、無段変速機用プーリ12の中間品の在庫を所定数量確保する必要がなく、当該中間品の搬送等の煩雑な作業を省略することが可能であり、作業性に優れる(作業時間の短縮や省力化が容易である)。
さらに、ワーク(素材11)を何度も装置に取り付け直す(掴み換える)ことがないので、中心軸(製造装置1におけるスピンドル2の回転軸R1)に対して高い寸法精度を確保しつつ無段変速機用プーリ12を成形することが可能である。
従って、フランジ部成形金型4を上下方向に移動させるアクチュエータとして大容量の油圧シリンダ等を用いる必要が無く、製造装置1をコンパクトに構成(小型化)して省スペース化を図ることが可能であるとともに製造装置1自体の製造コストを削減可能である。
フランジ部成形ローラ24は、主に、単数または複数のローラ(本実施例においては四つのローラ25・25・25・25)と、回転軸R5・R5・・・を中心として該ローラを回転可能に軸支する基部26とを具備している。そして、フランジ部成形ローラ24はアクチュエータ(油圧シリンダ等)により上下方向に移動可能としている。
従って、フランジ部成形ローラ24を上下方向に移動させるアクチュエータとして大容量の油圧シリンダ等を用いる必要が無く、製造装置1をコンパクトに構成(小型化)して省スペース化を図ることが可能であるとともに製造装置1自体の製造コストを削減可能である。
このとき、ローラ25・25・25・25は回転駆動手段(モータ等)により回転駆動される構成としても、フランジ部12a(コーン面13)との摩擦により連れ回りする構成としても良い。
このような場合には、本発明を該固定側プーリの製造に適用可能である。
また、本発明は無段変速機用プーリに限定されず、該無段変速機用プーリと略同様の形状を有する部材を製造する場合にも適用可能である。
2 スピンドル
3 マンドレル
4 フランジ部成形金型(フランジ部成形手段)
5 スカート部成形ローラ(スカート部成形手段)
11 素材(被成形物)
12 無段変速機用プーリ
12a フランジ部
12b スカート部
14 油圧室
16 貫通孔
Claims (7)
- ベルトと当接するフランジ部と、油圧室を形成するためのスカート部と、回転軸に貫装するための貫通孔と、を具備する無段変速機用プーリの製造方法において、
略円筒形状の素材をスピンドルに固定し、
フランジ部成形手段を素材に当接させ、該素材をマンドレルに沿って塑性変形させることによりフランジ部を成形した後に、
素材をスピンドルに固定したままで、スカート部成形手段をフランジ部の外縁部に当接させ、該フランジ部の外縁部をマンドレルに沿って塑性変形させることによりスカート部を成形する、
ことを特徴とする無段変速機用プーリの製造方法。 - 切削加工手段により無段変速機用プーリの表面形状の仕上げを行うことを特徴とする請求項1に記載の無段変速機用プーリの製造方法。
- ベルトと当接するフランジ部と、油圧室を形成するためのスカート部と、回転軸に貫装するための貫通孔と、を具備する無段変速機用プーリの製造装置において、
略円筒形状の素材が固定され、該素材と一体的に回転可能なスピンドルと、
油圧室の内部形状を成形するマンドレルと、
素材をマンドレルに沿って塑性変形させることによりフランジ部を成形するフランジ部成形手段と、
フランジ部の外縁部をマンドレルに沿って塑性変形させることによりスカート部を成形するスカート部成形手段と、
を具備することを特徴とする無段変速機用プーリの製造装置。 - 前記フランジ部成形手段は、スピンドルの回転軸に対して傾斜した回転軸を有するフランジ部成形金型であることを特徴とする請求項3に記載の無段変速機用プーリの製造装置。
- 前記フランジ部成形手段は、単数または複数のローラを具備するフランジ部成形ローラであることを特徴とする請求項3に記載の無段変速機用プーリの製造装置。
- 無段変速機用プーリの表面形状の仕上げを行う切削加工手段を具備することを特徴とする請求項3から請求項5までのいずれか一項に記載の無段変速機用プーリの製造装置。
- スピンドルの先端部の外周面に単数または複数の突条を設け、無段変速機用プーリの貫通孔の内周面に単数または複数の溝を成形可能としたことを特徴とする請求項3から請求項6までのいずれか一項に記載の無段変速機用プーリの製造装置。
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