JP2005211035A - 緑化防音壁 - Google Patents

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Masanori Tomita
正徳 富田
Shinichiro Ando
慎一郎 安藤
Mamoru Sakuma
護 佐久間
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Asahi Kasei Corp
Nippon Steel Metal Products Co Ltd
Takenaka Doboku Co Ltd
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Asahi Kasei Corp
Nippon Steel Metal Products Co Ltd
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Abstract

【課題】軽量な緑化パネルを構成すると共に、パネル背面に簡潔な構成の係止具を取付け、これにより防音壁に大幅な改良を施さないで、防音パネル正面板に緑化パネルを取付けることができる。
【解決手段】比較的薄く、かつ所定大きさの植栽基盤の前面と背面に音透過性を有する軽量挟持部材である、前面金網15と背面多孔板16で挟み込んで緑化パネル12を構成し、背面多孔板16の背面部に係止金具13を設け、該係止金具13の傾斜鈎状係合部36を防音壁の防音パネル正面板2におけるよろい状のルーバー10のすき間11を介して前方から挿入し、ルーバー10に係止させ、かつ、ルーバー10の前面は傾斜押え部37で押えることで、緑化パネル12を防音パネル正面板2にしっかりと固着する。
【選択図】図3

Description

本発明は、主に防音壁に植栽を施す緑化防音壁に関するものである。
鉄道沿線や幹線道路が走る周辺の住民にとっての騒音対策として、以前から必要な場所への防音壁の施工がなされている。近年は、この防音壁への防音機能に加えて、環境保全や自然志向の面から防音壁の壁面を積極的に緑化することにより自然的景観を創出することが実際に施工されており、このような構造物の壁面緑化は今後益々重要度を増すものと考えられている。
特に、防音壁の緑化は、沿線の自然的景観を高めるだけでなく、排ガスに対する環境保全にもつながり大いに期待されている。
防音壁に植栽緑化を施すこの種の緑化方法として、新設の防音壁については、種々の発明が提案されている(例えば、特許第3054749号「防音壁の施工方法」)。また、既設防音壁についても、その緑化構造についての発明が提案されている(例えば、特開2003−96719「緑化防音壁」)が、この先行発明は、フレーム枠に植栽基盤を取付たボックス構造(これを緑化パネルと称している)であって重量があるため、既設防音壁の支柱に取付ける構造となっている。
また、緑化栽培基盤を道路用遮音壁に用いることも提案されている。(特開2002−335756「植物の栽培基盤」)
特許3054749号公報 特開2002−9761号公報 特開2003−96719号公報 特開2002−335756号公報
従来技術では、(1)防音壁を緑化するには、該防音壁に大幅な改良を加える必要があり、製作コストが大幅にアップする問題がある。(2)また、フレーム枠に植栽基盤を取付けたボックス構造では重量があるため、既設防音壁の支柱に取付けことになり任意の箇所に容易に取り付けることができないと共に、施工が大掛かりとなって手間がかかり、施工作業の際、長時間にわたって車線規制を行う必要があって交通の流れを阻害するなどの問題があった。
本発明は、前記(1)、(2)の問題点を解決した新規な緑化防音壁を提案することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は次のように構成する。
第1の発明は、複数の支柱及び該支柱間に取り付けられる多数の防音パネルによって構成される防音壁において、植栽基盤の前後両面を音透過性を有する軽量挟持部材で挟み込んでなる緑化パネルの背面側の前記軽量挟持部材に接続された係止具により前記緑化パネルを防音壁の防音パネル正面板に取付けたことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記音透過性を有する軽量挟持部材が、網状部材または、多孔板であることを特徴とする。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記植栽基盤が、非土壌材料よりなるシート材であることことを特徴とする。
第4の発明は、第1〜第3の発明において、前記植栽基盤が、不織布または織布の間に苔を配置してなるシート状の栽培基盤であることを特徴とする。
第5の発明は、第1〜第4の発明において、前記緑化パネルの背面の軽量挟持部材が、上端及び下端で屈曲した面を備えて防音パネルの正面板と接して、該背面の軽量挟持部材に取付けられた係止具により、前記防音パネルに固定されていることを特徴とする。
第6の発明は、第1〜第5の発明において、前記係止具は、防音パネルの正面板におけるルーバーの後側のすき間を介して斜め下方から挿入係止可能な傾斜鈎状係合部と、前記ルーバーの前側に配置される傾斜押え部とを有し、ボルト締結により傾斜鈎状係合部と傾斜押え部の間隔を狭めることで前記ルーバーの前後両面を挟持可能に構成したことを特徴とする。
第7の発明は、第6の発明において、前記係止具は、防音パネルの正面板におけるルーバーの後側のすき間を介して斜め下方から挿入係止可能な傾斜鈎状係合部と、前記ルーバーの前側に配置される傾斜押え部とを有し、ボルト締結により傾斜鈎状係合部と傾斜押え部の間隔を狭めることで前記ルーバーの前後両面を挟持可能に構成したことを特徴とする。
第8の発明は、第6または第7の発明において、前記係止具は、防音パネルのルーバーを有する正面板における孔縁に係止可能に構成したことを特徴とする。
第9の発明は、第1〜第8の発明において、緑化パネルの上部と下部の一方または両方を該パネル背面下部に設けた前記係止具で防音パネルの正面板に係止し、緑化パネルの上端部を連結具により防音パネルに固定することを特徴とする。
本発明によると次の効果がある。(1)緑化パネルが軽量で、防音壁に簡単に取付けられ、防音壁の改造が不要で容易に緑化防音壁にできる。(2)緑化パネルの裏面に透音性のある軽量挟持部材を採用することにより、防音壁の防音効果を維持できる。つまり、透音性のある軽量挟持部材を通して音は防音壁に吸音され従来通り吸音でき、加えて、植栽基盤による防音効果も期待できる。(3)防音パネルに係止可能な係止金具と軽量化された緑化パネルとの組み合わせにより、防音壁の任意の箇所に緑化パネルを設置可能で取替えも容易である。
以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。
図1〜図8は、第1実施形態を示し、図1は本発明に係る緑化パネルを一部施工した防音壁の斜視図、図2(a)は、図1のA部の縦断面説明図、(b)は、図1のB部の横断面説明図で、何れも緑化パネルを取付けていない既設の防音壁状態を示す図である。
図3は、本発明に係る緑化パネルを取付けた図1のC部の縦断面説明図、図4は同じく緑化パネルを取付けた図1のD部の横断面説明図である。図5(a)は、第1実施形態に係る緑化パネルの一部破断正面図、(b)は、同図(a)のE−E断面図、図6(a)、(b)は、図5に示す緑化パネルの平面図、図7は、係止金具を用いて緑化パネルを防音壁に取付ける状態の分解斜視図である。
図1〜図3に示すように防音壁1は、ルーバー状の防音パネル正面板2と、防音パネル背面板3との間に吸音材4を空気層を残して配設した防音パネル5を、例えば高速道路のわきに所定間隔で設置した2本のH形鋼製の支柱7の間に配置し、該防音パネル5の両端部を支柱7の前後フランジ7a、7bの間に挟み、溝に配置した板ばね8で固定して構成されている。
本発明は、この防音壁1の前面に緑化パネルを取付けることで、該防音壁1を緑化するものである。第1実施形態に係る緑化パネル12は軽量な構成であって、緑化パネル12の背面側に取付けこの係止金具13を介して軽量な緑化パネル12を防音壁1の防音パネル正面板2に取付けられる。
緑化パネル12は、植栽基盤14の前面と背面を音透過性を有する軽量挟持部材で挟む。この軽量挟持部材は、図5、図6に示すように、ステンレス製の前面金網15と背面多孔板16で構成されている。背面多孔板16の両側縁と上下縁には上部取付枠17及び下部取付枠18と両側縦補強枠19が一体に曲げ形成されていて、前面金網15の上下部を上部取付枠17及び下部取付枠18に固定して構成する。前面金網15は、ステンレス製のたて線材と横線材を格子状に組み交差部を溶接した溶接金網で構成されている。背面多孔板16はフッ素樹脂ラミネート鋼板に多数の小孔を開設したパンチングメタルで構成される。
植栽基盤14は任意構成のものでよいが、一例として、特開2002−335756号公報に開示の植物の植栽基盤を用いることができる。この植栽基盤14は、例えば、厚さ10〜25mmの不織布と、厚さ15mmの三次元織物との内側で苔を生育させたマット状体(ここでは栽培基盤という)で構成する。さらに具体的には、植物の種苔と高吸水性ポリマ等の保水材とを混合したものを三次元織物の全表面に固定するもので、前記高吸水性ポリマ等の保水材で植物の種苔に水分を安定して供給し、短時間の内に全面にわたって植物を隙間なく早期に育成繁茂させることができるものである。
前記苔には、種類によって日照を好むものや嫌うものがあるが、例えば、砂苔、灰苔の2種類が用いられる。砂苔は、土壌を必要とせず、高い保水性と耐暑性があり、屋外専用品種で太陽光と雨水のみでどんな環境にも適応し、垂直面でも生育する。また、灰苔は屋内外兼用で屋外では半日陰地の環境に順応する。両者を単独もしくは混合して用いることができる。
前記のように不織布と三次元織物内で苔を生育させたマット状体(栽培基盤)は、所定の網状体や金網などで挟み所定の形状を保持させることで、勾配を有する場所に配置して壁面を緑化できるもので、さらに、自由な形に裁断が可能で垂直壁にも採用でき、水やりや追肥などの維持管理も不要で、強風による飛散の心配もない。特に、乾燥重量は、2〜3kg/m、湿潤重量でも約15kg/mと軽量で取付け施工も容易である。
このように構成された緑化パネル12の背面部下部を、防音パネル正面板2のルーバー10に取り付けた係止金具13に係止させると共に、緑化パネル12の背面上部は、ドリルビス20、タッピングビス、リベットなどの連結具を用いて上部取付け枠17に取付ける。
その係止構造を図3〜図7を参照して説明する。緑化パネル12の上部取付枠17は、背面多孔板16の上端縁を後方に曲げてなる水平部17aとその後側縁を上向きに曲げてなる起立片17bからなり、この起立片17bを防音壁1における防音パネル正面板2の板面に当てがい、起立片17bの前方から、ドリルビス20などの連結具を打ち込むことで、緑化パネル12の上端部を防音壁1の防音パネル正面板2に固着する。
植栽基盤14の前面を押える前面金網15の上部を後方に折り曲げ、その折曲げ部を水平部17aの上面に配置し、前面金網15の上部の横線材15aを押さえ金物22で上から押さえ、この押さえ金物22の両側をブラインドリベット21で水平部17aに固定することで、前面金網15の上部を上部取付枠17に固定できる。
下部取付枠18は、背面多孔板16の下端縁を後方に曲げてなる下部水平部18aと、その後側縁を上向きに曲げてなる下部起立片18bとからなり、この下部起立片18bを防音壁1における防音パネル正面板2の板面に当てがうことで、緑化パネル12の下端部を防音パネル正面板2の前側に所定の間隔をあけて位置決めする。
前面金網15の下部を後方に折り曲げ、その折曲げ部を下部水平部18aの下面に配置し、前面金網15の下部の横線材15aを押さえ金物22で下側から押さえる。そして、押さえ金物22の両側をブラインドリベット21で下部水平部18aに固定することで、前面金網15の下部を下部取付枠18に固定できる。
緑化パネル12の下端部を防音壁1の防音パネル正面板2に固着するには、係止金具13を用いて行う。図7に示すように、係止金具13は、傾斜片30の一端縁に連続して第1平板部31を有すると共に、傾斜片30の他端縁に連続して第2平板部32を有し、第1と第2の平板部31、32にはそれぞれボルト挿通長孔33とボルト挿通孔34が開設されている。さらに、第1平板部31の下端縁を後部側に折り曲げて、さらに上方に折り曲げて後部起立片35を設け、後部起立片35の上部に連続して傾斜鈎状係合部36が形成されている。後部起立片35にはボルト挿通孔41が開設され、かつナット40が溶接されている。また、第1平板部31の上端縁には連続して、傾斜押え部37が形成されている。第2平板部32の端縁は直角に折り曲げて補剛リブ23が形成されている。
係止金具13は緑化パネル12を防音壁1のルーバー状の防音パネル正面板2に取付けるには、次の工程で行う。
まず、防音壁1の防音パネル正面板2の所定の位置に、複数の係止金具13を係止する。その係合操作は次のように行う。係止金具13の傾斜鈎状係合部36を、よろい状の防音パネル正面板2のルーバー10の間の横長のすき間11から内方に挿入し、その後、係止金具13を手前(前面側)に引き付けながら、さらに引下げることにより傾斜鈎状係合部36をルーバー10の上縁に後側から係合できる。この時、傾斜押え部37はルーバー10の傾斜前面を軽く押える態様となる。
次いで、係止金具13の第1平板部31のボルト挿通長孔33と後部起立片35のボルト挿通長孔41を通して固定ボルト38をナット40を締結することで、傾斜鈎状係合部36の傾斜部と傾斜押え部37とでルーバー10の前面と背面を強く挟持し、係止金具13を防音パネル正面板2にしっかりと固定できる。
前記の操作によって、多数の係止金具13を防音壁1の防音パネル正面板2の所定の位置に固定した後、緑化パネル12の背面部を防音パネル正面板2に前方から近づけ、背面多孔板16の孔24を通して、係止金具13の第2平板部32のボルト挿通孔34に固定ボルト42を挿入しナット43を締結する。それにより係止金具13を介して緑化パネル12の下部を、防音壁1の防音パネル正面板2に固定できる。係止金具13のボルト挿通孔34に固定ボルト42を挿入するに際し、該ボルト挿通孔34の位置が前面からわかるようにボルト挿通孔34の部位の緑化パネル12は一部を抉って孔部29(図7)を形成しておく。
緑化パネル12の背面部を防音壁1における防音パネル正面板2に係止させた後、図3に示すように緑化パネル12の上部横取付枠17を防音パネル正面板2に押付け、その当接部に連結具20を打設することで緑化パネル12の上部を防音パネル正面板2に固着する。前記の操作を繰り返して、防音壁1における防音パネル正面板2の前面に多数枚の緑化パネル12を取付けることができる。
なお、図3では、係止金具13を緑化パネル12の背面部の下部に配置した例を図示したが、この係止金具13は、緑化パネル12の背面の上下部に設けてもよい
第1実施形態によると、軽量で簡潔な構成の緑化パネル12を係止金具13と連結具20を用いて防音パネル正面板2の取付けることにより、防音壁1を容易に緑化できる。なお、第1実施形態では、緑化パネル12の上部は連結具20で防音パネル正面板2に固定する例を示したが、緑化パネル12の上部も下部と同じ係止金具13を用いて防音壁1の防音パネル正面板2に固定してもよい。
図8〜図10は第2実施形態を示す。この第2実施形態は、緑化パネル12の背面側の軽量挟持部材を、第1実施形態の背面多孔板16に代えて、前面金網15と同じ背面金網25で構成した点が第1実施形態と相異する。他の構成は第1実施形態と同じである。したがって、第2実施形態では、第1実施形態と同一要素には同一符号を付して説明を省略し、相異する部分を説明する。
第2実施形態において、背面金網25の上部辺と両側辺には上部横取付枠26と下部横取付枠27と縦取付枠28を取付ける。上部横取付枠26は、水平部26aとその前側縁を下向きに曲げてなる垂下片26bと、水平部26aの後側縁を上向きに曲げてなる起立片26cとからなり、垂下片26bの前面に背面金網25の上辺部を溶接する。下部横取付枠27は、水平部27aの側縁を上方に起立させてなる手前側起立片27bと後側起立片27cとからなり、手前側起立片27bの前面に背面金網25の下辺部を溶接する。また、手前側起立片27bの背面に第1実施形態と同じ係止金具13を固定ボルト42で固定する。縦取付枠28は平鋼板で構成し、その上下端部は上下の横取付枠26、27に溶接する。また縦取付枠28には背面金網25の両側辺を溶接する。
上下の横取付枠26、27、縦取付枠28は、耐候性に優れた軽量合金の押し出し形材によって形成し、軽量のアルミ合金各枠材の断面不足による強度(剛性)低下を補強できるアングル状の断面とすると共に、可能な限り薄板断面形状として緑化パネル12全体の軽量化を図るものである。
第2実施形態において、緑化パネル12は第1実施形態と同様、パネル上部を係止金具13で防音壁1における防音パネル正面板2に固定し、パネル下部を連結具20で防音パネル正面板2固定する。第2実施形態でも、緑化パネル12の背面上下に係止金具13を取付け、上下の係止金具13を用いて緑化パネル12を防音壁1における防音パネル正面板2に固定してもよい。第2実施形態に係る緑化パネル12によると、植栽基盤14の前後両面を前面と背面の金網15、25で挟むので背面多孔板16を用いる第1実施形態よりも一層軽量な緑化パネル12を構成できる。
なお、第1、第2実施形態で示した構成を適宜設計変更して実施することは、本発明の範囲に含まれる。例えば、本発明の緑化パネル12を既設の防音壁の他、新設の防音壁に適用することは勿論構わない。また、係止金具13の構造も防音パネル正面板2に係止できる構造であれば、図示の構造に限定されない。すなわち、防音パネル正面板が多孔状パネルの場合があり、この場合は、係止金具13もそれに適した係止構造とする。さらに、本発明は、防音パネル正面板2が多孔板である防音壁に適用できる。この場合は、係止金具にボルト孔を開設し、このボルト孔を防音パネル正面板2の多孔板の何れかの孔に合致させたうえボルト締結することで係止金具を防音パネル正面板2に取り付けると共に、この係止金具を介して緑化パネル12を容易に防音パネル正面板2に取り付けることができる。
〔作用〕
本発明によると、緑化パネルを既設の防音壁の防音パネル正面板に簡易に取り付けることができ、防音壁を緑化できる。特に、本発明に係る緑化パネルは、植栽基盤の前後両面を音透過性を有する軽量挟持部材で挟み込んで構成されるので、該緑化パネルは軽量であって、しかも、この軽量緑化パネルの背面に設けた係止具により防音壁の防音パネルに簡易、確実に取付けることができ、既存の防音壁をそのまま利用できる。
前記の作用をまとめると、次の通りである。(1)緑化パネルが軽量で、防音壁に簡単に取付けられ、既存の防音壁の改造が不要で容易に緑化防音壁にできる。(2)緑化パネルの裏面に透音性のある軽量挟持部材を採用することにより、防音壁の防音効果を維持できる。つまり、透音性のある軽量挟持部材を通して音は既存の防音壁に吸音され、そこで従来通り吸音でき、加えて、植栽基盤による防音効果も期待できる。(3)防音パネルに係止可能な係止金具と軽量化された緑化パネルとの組み合わせにより、防音壁の任意の箇所に設置可能で取替えも容易である。
本発明に係る緑化パネルを一部施工した防音壁の斜視図である。 (a)は、図1のA部の縦断面説明図、(b)は、図1のB部の横断面説明図である。 本発明に係る緑化パネルを取付けた図1のC部の縦断面説明図である。 本発明に係る緑化パネルを取付けた図1のD部の横断面説明図である。 (a)は、第1実施形態に係る緑化パネルの一部破断正面図、(b)は、同図(a)のE−E断面図である。 (a)は、図5に示す緑化パネルの平面図、(b)は、同(a)の拡大図である。 係止具を用いて緑化パネルを防音壁に取付ける状態の分解斜視図である。 (a)は、第2実施形態に係る緑化パネルの一部破断正面図、(b)は、同図(a)のF−F断面図である。 (a)は、図8の第2実施形態に係る緑化パネルの平面図、(b)は、同(a)の拡大図である。 第2実施形態に係る緑化パネルと防音壁との係合態様を示す縦断面図である。
符号の説明
1 防音壁
2 防音パネル正面板
3 防音パネル背面板
4 吸音材
5 防音パネル
7 支柱
7a 前部フランジ
7b 後部フランジ
8 板ばね
10 ルーバー
11 すき間
12 緑化パネル
13 係止金具
14 植栽基盤
15 前面金網
15a 横線材
16 背面多孔板
17 上部取付け枠
17a 水平部
17b 起立片
18 下部取付け枠
18a 下部水平部
18b 下部起立片
19 両縦補強枠
20 連結具
21 ブラインドリベット
22 押さえ金物
23 補剛リブ
24 孔
25 背面金網
26 上部横取付け枠
26a 水平部
26b 垂下片
26c 起立片
27 下部横取付け枠
27a 水平部
27b 手前側起立片
27c 後側起立片
28 縦取付け枠
29 孔部
30 傾斜片
31 第1平板部
32 第2平板部
33 ボルト挿通長孔
34 ボルト挿通孔
35 後部起立片
36 傾斜鈎状係合部
37 傾斜押え部
38 固定ボルト
39 ボルト挿通孔
40 ナット
41 ボルト挿通孔
42 固定ボルト
43 ナット

Claims (9)

  1. 複数の支柱及び該支柱間に取り付けられる多数の防音パネルによって構成される防音壁において、植栽基盤の前後両面を音透過性を有する軽量挟持部材で挟み込んでなる緑化パネルの背面側の前記軽量挟持部材に接続された係止具により前記緑化パネルを防音壁の防音パネル正面板に取付けたことを特徴とする緑化防音壁。
  2. 前記音透過性を有する軽量挟持部材が、網状部材または、多孔板であることを特徴とする請求項1記載の緑化防音壁。
  3. 前記植栽基盤が、非土壌材料よりなるシート材であることことを特徴とする請求項1または2記載の緑化防音壁。
  4. 前記植栽基盤が、不織布または織布の間に苔を配置してなるシート状の栽培基盤であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の緑化防音壁。
  5. 前記緑化パネルの背面の軽量挟持部材が、上端及び下端で屈曲した面を備えて防音パネルの正面板と接して、該背面の軽量挟持部材に取付けられた係止具により、前記防音パネルに固定されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の緑化防音壁。
  6. 前記係止具は、防音パネルの正面板の開口部に挿入可能な係合部と、植栽基盤との接合面部を備え、該接合平面部と緑化パネルの背面板とがボルト接合されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の緑化防音壁。
  7. 前記係止具は、防音パネルの正面板におけるルーバーの後側のすき間を介して斜め下方から挿入係止可能な傾斜鈎状係合部と、前記ルーバーの前側に配置される傾斜押え部とを有し、ボルト締結により傾斜鈎状係合部と傾斜押え部の間隔を狭めることで前記ルーバーの前後両面を挟持可能に構成したことを特徴とする請求項6記載の緑化防音壁。
  8. 前記係止具は、防音パネルのルーバーを有する正面板における孔縁に係止可能に構成したことを特徴とする請求項6または7記載の緑化防音壁。
  9. 前記緑化パネルの上部と下部の一方または両方を該パネル背面下部に設けた前記係止具で防音パネルの正面板に係止し、緑化パネルの上端部を連結具により防音パネルに固定することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項記載の緑化防音壁。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010133203A1 (de) * 2009-05-20 2010-11-25 Sehnix Gmbh Lärmschutzelement
JP2011001737A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Jfe Metal Products & Engineering Inc 多目的防音壁
JP2012518402A (ja) * 2009-02-20 2012-08-16 カヌバフロール 緑化壁又は緑化ファサード
US20150013223A1 (en) * 2013-07-12 2015-01-15 Ravi Rajagopalan Vertical living wall planter

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