JP2005210151A - アンテナ及びその配設方法 - Google Patents
アンテナ及びその配設方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005210151A JP2005210151A JP2004011327A JP2004011327A JP2005210151A JP 2005210151 A JP2005210151 A JP 2005210151A JP 2004011327 A JP2004011327 A JP 2004011327A JP 2004011327 A JP2004011327 A JP 2004011327A JP 2005210151 A JP2005210151 A JP 2005210151A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antenna
- branch
- point
- branch line
- antennas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
- Details Of Aerials (AREA)
Abstract
【解決手段】このアンテナ10は、給電点OL,ORの中点Cに対して、点対称形に形成されており、支部ALbの端点e1と支線BLの端点e2とを繋ぐ経路上の中点mは、分岐点YLから距離d2 だけオフセットされている。基準となる周波数f0 よりも小さい所定の周波数f- では金属配線e1−YL−OL−OR−YR−e3の経路長が略半波長となり、f0 よりも大きい所定の周波数f+ では金属配線e2−YL−OL−OR−YR−e4の経路長が略半波長となる。周波数f=f- ,f+ に対応する各金属配線に現れる定在波はその共振方向が何れもx軸から大きくずれるので、f=f- ,f+ での各放射方向もy軸から大きくずれる。また、f=f0 では、略無指向の放射パターンが得られる。
【選択図】図1
Description
本発明のアンテナは、広帯域かつ無指向性の通信(受信及び発信)に好適なものであり、例えば、良好なアダプティブ受信や良好なダイバーシチ受信などを実現する上で有用なものである。
また、本発明のアンテナは、設置本数、配置場所、配置面積、或いは配向などのアンテナの各種の配置条件に強い制約を受ける場合(例えば車両搭載時など)に、大きな効果が期待できるものである。
また、下記の特許文献1には、板状の絶縁体の表面に幅広の帯状の金属線を多重のループ状に配置して固定したループアンテナが開示されている。この様な幅広化や多線化は、送受信帯域幅の拡大などに係わる有効な手段として、一般にも広く知られている。
(問題点1)従来のループアンテナの放射パターンは上記の様な略8の字型となるので、アンテナの長手方向(図示するx軸方向)に放射パターンの深い落ち込みが発生する。また、この深い落ち込みは、何れの周波数帯域においても現れるので、1台のアンテナだけを用いている限り、アンテナの長手方向(x軸方向)の通信(発信または受信)ができない。即ち、1台のアンテナだけでは、何れの周波数帯域においても通信の略等方性を確保することができない。
図17−A,−Bは、その様な場合に係わる、車両に対するアンテナの従来の配設場所を例示する平面図、及び斜視図である。符号1,2,3はそれぞれ、車両V1のフロントガラス、リヤガラス、ルーフを示しており、アンテナの配設場所P1は、フロントガラス1の右側の上方に、車両V1の左右方向がアンテナの長手方向となる様に、ルーフ3に沿って確保されている。その他の配設場所も略同様に、車両V1の前方左側、後方右側、及び後方左側に確保されている。
例えばこの様に、アンテナの配設形態に強い制約が課される場合などに、上記の問題点2または問題点3が顕著に現れることがある。
(目的1)アンテナの長手方向(x軸方向)の深い落ち込みを緩和又は解消すること。
(目的2)或いは、配置や配向に対する強い制約を受ける場合にも、広帯域にわたり指向性の殆ど無い良好な通信(発信/受信)を可能とすること。
(目的3)更に、特に車載時には、車両の美観と安全性を同時に良好に確保しつつ、良好なアダプティブ受信や良好な指向性ダイバーシチ受信を可能にすること。
即ち、本発明の第1の手段は、ダイポールアンテナにおいて、その主要部を構成するアンテナの左腕ALと右碗ARにそれぞれ支線BL、支線BRを設け、この支線BLの一端を左腕ALに設けられた分岐点YLに接続し、支線BRの一端を右腕ARに設けられた分岐点YRに接続し、上記の主要部を挟んで互いに反対側に上記の支線BLと支線BRとを配置し、分岐点YLから先に位置する左腕ALの支部ALbの長さS1と支線BLの長さS2とを不一致にするか、または、分岐点YRから先に位置する右腕ARの支部ARbの長さS3と支線BRの長さS4とを不一致にすることである。
また、上記の左右の定義には任意性が含まれていることは言うまでもない。この任意性は、アンテナをどちらの方向から認識しても良いと言う任意性に基づくものである。
また、上記の構成においては、支線BLと支部ALbとは理論的には区別がつかないものであるので、この両者の定義(呼び名)は、最終的に具現されるアンテナ形状の構成上においては可換となる。ただし、本発明の構成においては、上記の通り支線BLと支線BRとは、主要部(左腕ALと右腕AR)を挟んで互いに反対側に位置するものであるので、支線BLと支部ALbの定義(呼び名)を互いに交換する時は、支線BRと支部ARbの定義をも同時に互いに交換しなければならない。
即ち、本発明のアンテナの支線BLと支部ALbの定義(呼び名)を互いに交換し、かつ、支線BRと支部ARbの定義をも同時に互いに交換した上で認識したアンテナの構成も、やはり本発明のアンテナの構成に一致する。
以上の本発明の手段により、前記の課題を効果的、或いは合理的に解決することができる。
即ち、本発明の第1の手段によれば、少なくともある1つの周波数及びその近傍の周波数帯域において、前述の略8の字型となる放射パターンの深い落ち込みを緩和または解消することができる。
(at1)主要部を構成する左腕ALと右腕ARからなる金属配線。
(at2)左腕ALと支線BLからなる金属配線。
(at3)右腕ARと支線BRからなる金属配線。
(at4)e2−YL−OL−OR−YR−e4の各点を順次通る経路上に位置する金属配線。
(論文1):関根秀一、庄木裕樹、「並列共振モードを用いたT型モノポールアンテナ」、電子情報通信学会論文誌B,Vol.J86−B,No.2,pp.200−208,2003年2月
これらの構成により、配置や配向に対する強い制約を受ける場合にも、従来よりも広帯域にわたり、指向性の殆ど無い良好な通信(発信/受信)を実現することができる。
これらの場合には、2台のアンテナにより、略無指向の良好な通信装置を構成することが可能である。
しかし、本発明の第4の手段によれば、上記の金属配線at2,at3に流れる電流(例えば支線BLを流れる電流と支線BRを流れる電流など)が互いに逆方向に流れることがないので、双方の電流が相互に作用しあって放射を弱めることはない。
より望ましくは、「S1>S2、かつ、S3>S4」、または「S1<S2、かつ、S3<S4」とすることである。この場合には、これらの電流が同方向になるので、強い放射を得ることができる。
この媒介変数d2 の値は、前述のオフセットの長さに略一致する。
特に、上記の媒介変数d2 の適正範囲を0.02λ0 ≦d2 ≦0.2λ0 とし、この範囲で媒介変数d2 の値を調整することにより、アンテナの放射パターンや整合特性を好適或いは最適に調整することができるので、その結果、より無指向性に近い放射パターンが得られ、給電点OL,ORにおける反射量の小さいアンテナを形成できる。
また、アンテナ配線の形状の自由度を小さくできるので、アンテナの配線パターンの設計作業を簡潔にすることができる。即ち、配線パターンを点対称形に形成することにより設計時の受信特性(又は発信特性)の予測などが実施し易くなる。
ただし、アンテナの配線パターンは、最終的には、設置場所の形状や面積や、更には視覚的な効果などをも総合的に考慮して決定することがより望ましい。
また、この屈曲部は偶数箇所に、給電点OL,ORの中点Cに対して互いに略対称形となる位置にそれぞれ設けるとより効果的となる(本発明の第10の手段)。
したがって、本発明のアンテナは、特に車両搭載時には、車両の前方または後方の傾斜を有する窓ガラスに対して固定すると、アダプティブ受信装置やダイバーシチ受信装置などの良好な通信装置(発信または受信装置)を構成することができる(本発明の第16の手段)。この固定方法は、埋め込み、嵌め込み、貼り付け、溶着、または塗布など任意で良い。
ただし、本発明の実施形態は、以下に示す個々の実施例に限定されるものではない。
端点e2を有する支線BLの他の一端は、左腕AL上に設けられた分岐点YLに接続されている。また、端点e4を有する支線BRの他の一端は、右腕AR上に設けられた分岐点YRに接続されている。
(at1)主要部を構成する左腕ALと右腕ARからなる金属配線。この部分は、e1−YL−OL−OR−YR−e3の各点を順次通る経路上に位置する。
(at2)左腕ALと支線BLからなる金属配線(左半分)。
(at3)右腕ARと支線BRからなる金属配線(右半分)。
(at4)e2−YL−OL−OR−YR−e4の各点を順次通る経路上に位置する金属配線。
したがって、支部ALbの長さS1と、支線BLの長さS2と、支部ARbの長さS3と、支線BRの長さS4との間には、以下の関係がある。
(各長さSnの大小関係)
S1=S3>S2=S4 …(1)
λ0 =S1+S2+S3+S4 …(2)
(間隔d1 の値)
0.002λ0 ≦d1 ≦0.02λ0 …(3)
(間隔d2 の値)
0.02λ0 ≦d2 ≦0.2λ0 …(4)
(間隔d4 の値)
0.02λ0 ≦d4 ≦0.15λ0 …(5)
(間隔d5 の値)
0.05λ0 ≦d5 ≦0.3λ0 …(6)
(周波数f- ,f+ の定義)
f- =0.9f0 ,
f+ =1.1f0 …(7)
f=f- の場合には、主要部を構成する左腕ALと右腕ARからなる前述の金属配線at1の経路長が、目的の電磁波の半波長に一致するので、図示する電流I-1〜I-5を伴う強い共振(定在波)が現れる。即ち、図中の矢印は、その動作時における電流(定在波)の方向を示している。図2−Bに図示される様に、このアンテナ10のf=f- におけるメインローブの方向は、y軸から左回りに約38°ずれる。これは、定在波の合成電流の方向がx軸から左回りに約38°ずれるためである。
f=f+ の場合には、e2−YL−OL−OR−YR−e4の各点を順次通る経路上に位置する前述の金属配線at4の長さが、目的の電磁波の半波長に一致する。図中の矢印は、その動作時に現れる電流I+1〜I+5の方向を示している。図3−Bに図示される様に、このアンテナ10のf=f+ におけるメインローブの方向は、y軸から右回りに約41°ずれる。これは、定在波の合成電流の方向がx軸から右回りに約41°ずれるためである。
また、電流I01とI04とは互いに逆向きなので打ち消しあって、放射にはあまり寄与しない。電流I03とI06についても同様である。
これらのアンテナ10の動作は、電流I01〜I07の合成動作となるので、f=f0 における指向性(放射パターン)は、略等方的な無指向性を示す。
また、f=f0 における各アンテナの指向性に付いては図示していなが、図4−Bから判るように何れのアンテナについても略無指向性となる。
この様な構成に従えば、金属配線at1の経路長が略半波長となる周波数(f≒f- )において、入出力整合特性を効果的に好適化或いは最適化することができる。
(間隔d3 の値)
0.005λ0 ≦d3 ≦0.03λ0 …(8)
この様な設定に従えば、整合特性(:給電点OL,ORでの入力インピーダンス)を調整することができるので、金属配線at1の共振周波数近傍(f≒f- )における、給電点OL,ORでの電力反射量を最小化することができる。
また、本アンテナ40も、前述のアンテナ10/20/30と同様に、中心Cに対して点対称形に形成されている。
この様な構成に従えば、カップリングの作用により、アンテナの周波数特性を補償することができる。
本発明の実施形態は、上記の形態に限定されるものではなく、その他にも以下に例示される様な変形を行っても良い。この様な変形や応用によっても、本発明の作用に基づいて本発明の効果を得ることができる。
(変形例1)
例えば、上記の各実施例では、何れのアンテナにも前記の式(1)の関係を与えたが、必ずしも式(1)を満たす必要はない。
図11−Aは、本変形例1を示すアンテナ51の平面図である。このアンテナ51では、S1>S2=S3=S4となっているが、この様な構成においても、本発明の手段に基づいて、本発明の作用・効果を得ることができる。
図11−Bは、本変形例2を示すアンテナ52の平面図である。このアンテナ51では、S1>S2>S3>S4となっている。この構成に従えば、一つのアンテナ(このアンテナ51)でより多くの共振モードを実現できるので、通信帯域の更なる広帯域化が期待できる。
図11−Cは、本変形例3を示すアンテナ53の平面図である。このアンテナ53の支線BL,BRは何れも、YL−YR方向の成分を持たない。この様な設定に従えば、高い周波数(f≒f+ )側のメインローブをy軸から大幅にずらすことができる。
図11−Dは、本変形例4を示すアンテナ54の平面図である。この様なYL−YR方向に垂直な方向に長手方向をもつ金属配線パターンによっても、本発明の手段に基づいて、本発明の作用・効果を得ることができる。
図12−Aは、本変形例5を示すアンテナ61の平面図である。このアンテナ61においては、左腕AL、右腕AR、支線BL,BRは何れも直線的に形成されている。この様な金属配線パターンによっても、本発明の手段に基づいて、本発明の作用・効果を得ることができる。
図12−Bは、本変形例6を示すアンテナ62の平面図である。このアンテナ62は上記の変形例5のアンテナ61における部分金属配線at4(e2−YL−OL−OR−YR−e4の各点を順次通る経路上に位置するダイポールアンテナ)をフォールデッドダイポールで構成したものである。この様な金属配線パターンによっても、本発明の手段に基づいて、本発明の作用・効果を得ることができる。
この様な対称的な任意性は、アンテナを裏返して認識しても良いと言う当然の任意性に基づくものである。
図12−Cは、本変形例7を示すアンテナ63の平面図である。このアンテナ63は上記の変形例5のアンテナ61を変形した例である。即ち、アンテナ61のOL−YL間の長さとOR−YR間の長さを短くした極限で、このアンテナ63の金属配線パターンを得ることができる。この様な金属配線パターンによっても、本発明の手段に基づいて、本発明の作用・効果を得ることができる。
図12−Dは、本変形例8を示すアンテナ64の平面図である。このアンテナ64は、上記のアンテナ63を改良したものである。無給電の各金属配線C1,C2,C3は、それぞれ、f=f0 ,f- ,f+ の受信感度(または出力レベル)の強化を図るものである。金属配線C2,C3は連結させても良い。これらの場合、給電線は、左右に設けることも可能であり、また、給電線を始めとする各金属配線は、何れも必ずしも同一面上になくとも良い。
図13−Aは、本変形例9を示すアンテナ71の平面図である。支部ALbと支線BLとは、同一の放物線上に設けられている。支部ARbと支線BRも、同様に同一の放物線上に設けられている。この様な曲線は双曲線でも良いし楕円でも良い。また、2次曲線に限らず、n次曲線(n>2)でも良い。
また、無給電の金属配線(CL1,CL2,CR1,CR2)は、計4本具備されているが、この様に無給電の金属配線を多重化しても良い。特に車両のフロントガラスなどアンテナを設置する場合には、金属配線の数などは、美観や安全性に照らして総合的に決定することが望ましい。
図13−Bは、本変形例10を示すアンテナ72の平面図である。支線BLと支部ALbは、長方形の左側の一辺を排除した図形に形成されている。また、同様に、支線BRと支部ARbは、長方形の右側の一辺を排除した図形に形成されている。しかしながら、図示する様にYL−YRの方向がこれらの長方形に対して傾けてあるので、前記の式(1)の関係が保たれている。
図13−Cは、本変形例11を示すアンテナ73の平面図である。屈曲部k1,k2の先端は取られて丸められているが、この様な形状も略鋭角形状と見なして良い。即ち、この様な構成によっても各θが鋭角であるので、本発明の作用に基づいてy軸方向の小型化が実施できる。屈曲部は、必ずしも中心点に対する点対称の位置に設けなくとも良い。また、金属配線の任意の部位を部分的に太くしても良い。
図13−Dは、本変形例12を示すアンテナ74の平面図である。この例では、屈曲部k1,k2,k3,k4が、中心点に対して互いに点対称となる位置に設けられている。また、本発明のアンテナは、例えば支部ALbや支部ARbなどを、部分的に2線化しても良い。
図14−Aは、本変形例13を示すアンテナ81の平面図である。このアンテナ81は、給電点OL,ORの中点に対して点対称形に形成したものであり、本アンテナ81においては、支線BLや支線BRの2線化が実施されている。即ち、支線BLには、支線BLと同様に給電された支線BL′が平行に非常に接近して並列に設けられている。ただし、支線BLの端点e2において支線BL′の端点は短絡接続されていない。
図14−Bは、本変形例14を示すアンテナ82の平面図である。支線BL″は、支線BLに対して設けられた、更に下位の支線である。即ち、支線BL″は、アンテナ81の支線BL′に幾らか似ているが、アンテナ82の支線BLの端点e2と支線BL″の端点e5の各位置は、大きく離れている。
これらの支線BL″,BR″は、f=f+ よりも更に高い周波数の定在波による共振モードの成立を図るものである。
また、本アンテナ82から支部ALb,ARbを除去しても、新たなアンテナを構成することができ、その新たなアンテナもまた本発明の範疇に属するものとなる。
図14−Cは、本変形例15を示すアンテナ83の平面図である。この様な金属配線パターンにより、配線数が若干増えるが、更なる広帯域化を図ることができる。
図14−Dは、本変形例16を示すアンテナ84の平面図である。このアンテナ84は、前述のアンテナ63の拡張形態を例示するものである。支線BL″、支線BR″の付設により、配線数が若干増えるが、更なる広帯域化を図ることができる。
20 : アンテナ(実施例2)
30 : アンテナ(実施例3)
40 : アンテナ(実施例4)
AL : 主要部を構成するダイポールアンテナの左腕
AR : 主要部を構成するダイポールアンテナの右腕
OL : 左腕ALの給電点
OR : 右腕ARの給電点
YL : 左腕ALに設けられた分岐点
YR : 右腕ARに設けられた分岐点
BL : 分岐点YLに接続された支線
BR : 分岐点YRに接続された支線
ALb : 分岐点YLから先に位置する左腕ALの支部
ARb : 分岐点YRから先に位置する右腕ARの支部
e1 : 支部ALbの端点
e2 : 支線BLの端点
e3 : 支部ARbの端点
e4 : 支線BRの端点
S1 : 支部ALbの長さ(金属配線上での2点YL,e1間の距離)
S2 : 支線BLの長さ(金属配線上での2点YL,e2間の距離)
S3 : 支部ARbの長さ(金属配線上での2点YR,e3間の距離)
S4 : 支線BRの長さ(金属配線上での2点YR,e4間の距離)
kn : 略鋭角形状の屈曲部(nは番号)
m : 金属配線上での2点e1,e2間の中点
m′ : 金属配線上での2点e3,e4間の中点
CL : 支部ALb又は支線BLと電磁的に結合する無給電の金属配線
CR : 支部ARb又は支線BRと電磁的に結合する無給電の金属配線
qL : 給電線(左側)
qR : 給電線(右側)
AC : 給電部
I-1〜I-5 : 定在波の電流成分(f=f- )
I+1〜I+5 : 定在波の電流成分(f=f+ )
I01〜I07 : 定在波の電流成分(f=f0 )
Claims (18)
- ダイポールアンテナの主要部を構成するアンテナの左腕ALと右碗ARに、それぞれ支線BL、支線BRを設けたアンテナであって、
前記支線BLの一端は、
前記左腕ALに設けられた分岐点YLに接続され、
前記支線BRの一端は、
前記右腕ARに設けられた分岐点YRに接続され、
前記支線BLと前記支線BRとは、
前記主要部を挟んで互いに反対側に位置し、
前記分岐点YLから先に位置する前記左腕ALの支部ALbの長さS1と前記支線BLの長さS2とが不一致であるか、または、
前記分岐点YRから先に位置する前記右腕ARの支部ARbの長さS3と前記支線BRの長さS4とが不一致である
ことを特徴とするアンテナ。 - 前記左腕ALと前記右腕ARと前記支線BLと前記支線BRとは、
何れも略同一平面上に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。 - 前記略同一平面上において、アンテナ全体の長手方向をx軸方向とし、前記x軸方向に垂直な方向をy軸方向とする時、
前記長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 を1波長とする電波の周波数f0 よりも低い所定の周波数f- と、前記周波数f0 よりも高い所定の周波数f+ の2通りの各周波数における、各メインローブの方向はそれぞれ何れも、
前記y軸方向に対して、15°乃至75°ずれている
ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ。 - 前記長さS1,S2,S3,S4は、関係式
「S1>S2、かつ、S3≧S4」、
「S1≧S2、かつ、S3>S4」、
「S1<S2、かつ、S3≦S4」、または、
「S1≦S2、かつ、S3<S4」
の少なくとも何れか1つを満たす
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のアンテナ。 - 前記長さS1,S2,S3,S4は、
前記長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 と適当な媒介変数d2 に対して、
1.8d2 ≦|S1−S2|≦2.2d2 ,
1.8d2 ≦|S3−S4|≦2.2d2 ,
0.02λ0 ≦d2 ≦0.2λ0
を満たす
ことを特徴とする請求項4に記載のアンテナ。 - 前記支部ALbの少なくとも一部分と、
前記支部ARbの少なくとも一部分と、
前記支線BLの少なくとも一部分と、
前記支線BRの少なくとも一部分とが、
何れも互いに略平行に配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のアンテナ。 - 互いに略平行な前記支部ALbの前記一部分から、前記支線BLの前記一部分の接線におろした垂線の長さd5 は、
前記長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 に対して、
0.05λ0 ≦d5 ≦0.30λ0
を満たす
ことを特徴とする請求項6に記載のアンテナ。 - 前記左腕ALの一端に設けられた給電点OLと
前記右腕ARの一端に設けられた給電点ORとの中点Cに対して、
略点対称形に形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のアンテナ。 - 前記支部ALb、前記支部ARb、前記支線BL、または前記支線BR
の内の少なくとも何れか一つは、
略鋭角形状に折れ曲がった屈曲部を有する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載のアンテナ。 - 前記屈曲部は、
前記左腕ALの一端に設けられた給電点OLと
前記右腕ARの一端に設けられた給電点ORとの中点Cに対して、
略点対称となる偶数箇所に設けられている
ことを特徴とする請求項9に記載のアンテナ。 - 前記ダイポールアンテナの前記主要部は、
フォールデッドダイポールから形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載のアンテナ。 - 前記フォールデッドダイポールを形成する略平行な金属配線の間隔d3 は、
前記長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 に対して、
0.005λ0 ≦d3 ≦0.03λ0
を満たす
ことを特徴とする請求項11に記載のアンテナ。 - 前記支部ALb、前記支部ARb、前記支線BL、または、前記支線BRの少なくとも何れか1つと電磁的に結合する、無給電の金属配線を有する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載のアンテナ。 - 前記左腕ALの一端に設けられた給電点OLと
前記右腕ARの一端に設けられた給電点OR
に対して給電する2本の互いに略平行な給電線を有し、
2本の前記給電線の間隔d1 は、
前記長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 に対して、
0.002λ0 ≦d1 ≦0.02λ0
を満たす
ことを特徴とする請求項1乃至請求項13の何れか1項に記載のアンテナ。 - 前記分岐点YLと前記分岐点YRとの間隔d4 は、
前記長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 に対して、
0.02λ0 ≦d4 ≦0.15λ0
を満たす
ことを特徴とする請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載のアンテナ。 - 請求項1乃至請求項15の何れかに記載のアンテナの配設方法であって、
複数台の前記アンテナを、車両の前方または後方の傾斜を有する窓ガラスに対して、埋め込み、嵌め込み、貼り付け、溶着、または塗布によって固定する
ことを特徴とするアンテナの配設方法。 - 複数台の前記アンテナの内の少なくとも2台1組において、
前記2台のアンテナの各中心点を結ぶ線分の垂直二等分面に対して、
前記2台のアンテナの放射パターンが互いに略対称形になる様に、前記2台のアンテナを配設する
ことを特徴とする請求項16に記載のアンテナの配設方法。 - 複数台の前記アンテナの内の少なくとも2台1組において、
前記2台のアンテナの各中心点を結ぶ線分の垂直二等分面に対して、
前記2台のアンテナを形成する各金属配線の配線パターンが互いに略対称形になる様に、前記2台のアンテナを配設する
ことを特徴とする請求項16または請求項17に記載のアンテナの配設方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004011327A JP4013903B2 (ja) | 2004-01-20 | 2004-01-20 | アンテナ及びその配設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004011327A JP4013903B2 (ja) | 2004-01-20 | 2004-01-20 | アンテナ及びその配設方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005210151A true JP2005210151A (ja) | 2005-08-04 |
JP4013903B2 JP4013903B2 (ja) | 2007-11-28 |
Family
ID=34898045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004011327A Expired - Fee Related JP4013903B2 (ja) | 2004-01-20 | 2004-01-20 | アンテナ及びその配設方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4013903B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007266999A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Fujitsu Ltd | 平面アンテナ |
JP2010273310A (ja) * | 2009-04-20 | 2010-12-02 | Central Glass Co Ltd | ガラスアンテナ |
WO2011010725A1 (ja) * | 2009-07-24 | 2011-01-27 | 株式会社フジクラ | ダイポールアンテナ |
JP2017510243A (ja) * | 2014-03-27 | 2017-04-06 | ヒューマヴォックス リミテッド | 新規のプローブ配置 |
EP2355237B1 (en) * | 2010-02-01 | 2017-10-25 | Asahi Glass Company, Limited | Glass antenna and vehicular window glass including the same |
-
2004
- 2004-01-20 JP JP2004011327A patent/JP4013903B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007266999A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Fujitsu Ltd | 平面アンテナ |
JP2010273310A (ja) * | 2009-04-20 | 2010-12-02 | Central Glass Co Ltd | ガラスアンテナ |
WO2011010725A1 (ja) * | 2009-07-24 | 2011-01-27 | 株式会社フジクラ | ダイポールアンテナ |
US9093748B2 (en) | 2009-07-24 | 2015-07-28 | Fujikura Ltd. | Dipole antenna |
EP2355237B1 (en) * | 2010-02-01 | 2017-10-25 | Asahi Glass Company, Limited | Glass antenna and vehicular window glass including the same |
JP2017510243A (ja) * | 2014-03-27 | 2017-04-06 | ヒューマヴォックス リミテッド | 新規のプローブ配置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4013903B2 (ja) | 2007-11-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7113133B2 (en) | Dual-band inverted-F antenna with a branch line shorting strip | |
US6606071B2 (en) | Multifrequency antenna with a slot-type conductor and a strip-shaped conductor | |
JP5725571B2 (ja) | アンテナ装置及び無線通信機 | |
JP2007535836A (ja) | コンピューティングデバイスのための集積化マルチバンドアンテナ | |
WO2013000069A1 (en) | Compact antenna system having folded dipole and/or monopole | |
JP2006527557A (ja) | 複数の共振周波数帯域を有したループ型マルチ・ブランチ平面アンテナおよびそれを組み込んだ無線端末 | |
US11688954B2 (en) | Highly-integrated vehicle antenna configuration | |
TW202029580A (zh) | 雙頻天線裝置 | |
EP4080682B1 (en) | Antenna, antenna module and wireless network device | |
JP3828050B2 (ja) | アンテナアレー及び無線装置 | |
TW202011640A (zh) | 雙饋入迴路天線結構及電子裝置 | |
US20170170555A1 (en) | Decoupled Antennas For Wireless Communication | |
JP2004363848A (ja) | アンテナ実装基板及びそれを備えたpcカード | |
TWI462394B (zh) | 多迴圈天線系統及具有該多迴圈天線系統的電子裝置 | |
JP4044074B2 (ja) | アンテナ装置 | |
TWI577084B (zh) | 行動通訊裝置 | |
JP4870496B2 (ja) | アンテナ | |
JP4691054B2 (ja) | マイクロストリップアンテナ | |
JP4013903B2 (ja) | アンテナ及びその配設方法 | |
JP2009225068A (ja) | 円偏波複合モノポールアンテナ | |
TWI705613B (zh) | 天線模組及車機裝置 | |
JP2003168916A (ja) | アンテナ装置 | |
KR101523026B1 (ko) | 다중대역 옴니 안테나 | |
KR100873441B1 (ko) | 슬롯 안테나 | |
WO2011046368A2 (ko) | 이중 전자기 결합을 이용한 광대역 내장형 안테나 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050830 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061012 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070515 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070717 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070821 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070903 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921 Year of fee payment: 5 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921 Year of fee payment: 5 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |