JP2005210151A - アンテナ及びその配設方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナの長手方向の深い落ち込みを緩和又は解消すること。また、配置や配向が強く制約されても、広帯域にわたり殆ど指向性の無い通信を可能とすること。
【解決手段】このアンテナ10は、給電点OL,ORの中点Cに対して、点対称形に形成されており、支部ALbの端点e1と支線BLの端点e2とを繋ぐ経路上の中点mは、分岐点YLから距離d2 だけオフセットされている。基準となる周波数f0 よりも小さい所定の周波数f- では金属配線e1−YL−OL−OR−YR−e3の経路長が略半波長となり、f0 よりも大きい所定の周波数f+ では金属配線e2−YL−OL−OR−YR−e4の経路長が略半波長となる。周波数f=f- ,f+ に対応する各金属配線に現れる定在波はその共振方向が何れもx軸から大きくずれるので、f=f- ,f+ での各放射方向もy軸から大きくずれる。また、f=f0 では、略無指向の放射パターンが得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダイポールアンテナの主要部に更にその他の金属配線を付加することにより構成されるアンテナに関する。
本発明のアンテナは、広帯域かつ無指向性の通信(受信及び発信)に好適なものであり、例えば、良好なアダプティブ受信や良好なダイバーシチ受信などを実現する上で有用なものである。
また、本発明のアンテナは、設置本数、配置場所、配置面積、或いは配向などのアンテナの各種の配置条件に強い制約を受ける場合(例えば車両搭載時など)に、大きな効果が期待できるものである。
図15、図16に、従来のループアンテナ90の配線形状、及びその指向性を示す。このループアンテナ90は、金属ワイヤーWを矩形の開曲線状に配線し、その各端点である点OL,ORを給電点として動作させることにより機能する。このアンテナ90の放射パターンは、図16に示す様に略8の字型をしており、アンテナの長手方向(図示するx軸方向)に対して垂直な方向(図示するy軸方向)に、強い指向性(メインローブ)を有している。
この様な平面形状のアンテナは、例えば車両のフロントガラスなどに埋め込まれているものなどが、現在では一般にも広く普及している。
また、下記の特許文献1には、板状の絶縁体の表面に幅広の帯状の金属線を多重のループ状に配置して固定したループアンテナが開示されている。この様な幅広化や多線化は、送受信帯域幅の拡大などに係わる有効な手段として、一般にも広く知られている。
特開2000−269724
しかしながら、従来のループアンテナでは、その幅広化や多線化の採否に係わらず、以下の問題を回避しがたい。
(問題点1)従来のループアンテナの放射パターンは上記の様な略8の字型となるので、アンテナの長手方向(図示するx軸方向)に放射パターンの深い落ち込みが発生する。また、この深い落ち込みは、何れの周波数帯域においても現れるので、1台のアンテナだけを用いている限り、アンテナの長手方向(x軸方向)の通信(発信または受信)ができない。即ち、1台のアンテナだけでは、何れの周波数帯域においても通信の略等方性を確保することができない。
(問題点2)また、アンテナの配向に関して強い制約を受ける場合には、複数台のアンテナを用意しても、指向性の殆ど無い良好な通信(発信/受信)を実現することは困難である。
(問題点3)また、例えば特に車載時には、車両の美観と安全性を同時に良好に確保しつつ、良好なアダプティブ受信や、或いは良好な指向性ダイバーシチ受信を実現することが難しい場合がある。
以下、その様な問題(問題点3)が生じる場合に付いて、より具体的に例示する。
図17−A,−Bは、その様な場合に係わる、車両に対するアンテナの従来の配設場所を例示する平面図、及び斜視図である。符号1,2,3はそれぞれ、車両V1のフロントガラス、リヤガラス、ルーフを示しており、アンテナの配設場所P1は、フロントガラス1の右側の上方に、車両V1の左右方向がアンテナの長手方向となる様に、ルーフ3に沿って確保されている。その他の配設場所も略同様に、車両V1の前方左側、後方右側、及び後方左側に確保されている。
車両に対するアンテナのこの様な配設形態は、車両の美観と安全性を同時に良好に確保するために従来より考えられているものであるが、この様な配設形態は、アンテナの配向に関して強い制約を与える形態となっている。
例えばこの様に、アンテナの配設形態に強い制約が課される場合などに、上記の問題点2または問題点3が顕著に現れることがある。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、次の通りである。
(目的1)アンテナの長手方向(x軸方向)の深い落ち込みを緩和又は解消すること。
(目的2)或いは、配置や配向に対する強い制約を受ける場合にも、広帯域にわたり指向性の殆ど無い良好な通信(発信/受信)を可能とすること。
(目的3)更に、特に車載時には、車両の美観と安全性を同時に良好に確保しつつ、良好なアダプティブ受信や良好な指向性ダイバーシチ受信を可能にすること。
ただし、上記の個々の目的は、本発明の個々の手段の内の少なくとも何れか1つによって、個々に達成されれば十分であって、本願の個々の発明は、上記の全ての課題を同時に解決し得る手段が存在することを必ずしも保証するものではない。
上記の課題を解決するためには、以下の手段が有効である。
即ち、本発明の第1の手段は、ダイポールアンテナにおいて、その主要部を構成するアンテナの左腕ALと右碗ARにそれぞれ支線BL、支線BRを設け、この支線BLの一端を左腕ALに設けられた分岐点YLに接続し、支線BRの一端を右腕ARに設けられた分岐点YRに接続し、上記の主要部を挟んで互いに反対側に上記の支線BLと支線BRとを配置し、分岐点YLから先に位置する左腕ALの支部ALbの長さS1と支線BLの長さS2とを不一致にするか、または、分岐点YRから先に位置する右腕ARの支部ARbの長さS3と支線BRの長さS4とを不一致にすることである。
即ち、上記の構成において、S1≠S2またはS3≠S4とすれば良い。
また、上記の左右の定義には任意性が含まれていることは言うまでもない。この任意性は、アンテナをどちらの方向から認識しても良いと言う任意性に基づくものである。
また、上記の構成においては、支線BLと支部ALbとは理論的には区別がつかないものであるので、この両者の定義(呼び名)は、最終的に具現されるアンテナ形状の構成上においては可換となる。ただし、本発明の構成においては、上記の通り支線BLと支線BRとは、主要部(左腕ALと右腕AR)を挟んで互いに反対側に位置するものであるので、支線BLと支部ALbの定義(呼び名)を互いに交換する時は、支線BRと支部ARbの定義をも同時に互いに交換しなければならない。
即ち、本発明のアンテナの支線BLと支部ALbの定義(呼び名)を互いに交換し、かつ、支線BRと支部ARbの定義をも同時に互いに交換した上で認識したアンテナの構成も、やはり本発明のアンテナの構成に一致する。
また、本発明の第2の手段は、上記の第1の手段において、左腕ALと右腕ARと支線BLと支線BRとを何れも略同一平面上に配置することである。
また、本発明の第3の手段は、上記の第2の手段において、略同一平面上において、アンテナ全体の長手方向をx軸方向とし、x軸方向に垂直な方向をy軸方向とする時、上記の長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 を1波長とする電波の周波数f0 よりも低い所定の周波数f- と、周波数f0 よりも高い所定の周波数f+ の2通りの各周波数における各メインローブの方向をそれぞれ何れも、y軸方向に対して15°乃至75°ずらすことである。
また、本発明の第4の手段は、上記の第1乃至第3の何れか1つの手段において、「S1>S2、かつ、S3≧S4」、「S1≧S2、かつ、S3>S4」、「S1<S2、かつ、S3≦S4」、または「S1≦S2、かつ、S3<S4」の少なくとも何れか1つの関係式を満たす様に、上記の長さS1,S2,S3,S4を設定することである。
また、本発明の第5の手段は、上記の第4の手段において、長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 と適当な媒介変数d2 に対して、1.8d2 ≦|S1−S2|≦2.2d2 ,1.8d2 ≦|S3−S4|≦2.2d2 ,0.02λ0 ≦d2 ≦0.2λ0 を満たす様に、上記の長さS1,S2,S3,S4を設定することである。
また、本発明の第6の手段は、上記の第1乃至第5の何れか1つの手段において、上記の支部ALbの少なくとも一部分と、支部ARbの少なくとも一部分と、支線BLの少なくとも一部分と、支線BRの少なくとも一部分とを何れも互いに略平行に配置することである。
また、本発明の第7の手段は、上記の第6の手段において、互いに略平行な支部ALbの一部分から、支線BLの一部分の接線におろした垂線の長さd5 を、長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 に対して、0.05λ0 ≦d5 ≦0.30λ0 が成り立つ様に設定することである。
また、本発明の第8の手段は、上記の第1乃至第7の何れか1つの手段において、左腕ALの一端に設けられた給電点OLと右腕ARの一端に設けられた給電点ORとの中点Cに対して、アンテナの配線パターンを略点対称形に形成することである。
また、本発明の第9の手段は、上記の第1乃至第8の何れか1つの手段において、支部ALb、支部ARb、支線BL、または支線BRの内の少なくとも何れか一つに、略鋭角形状に折れ曲がった屈曲部を設けることである。ただし、この略鋭角形状としては、鋭角のかど(先端部分)を若干丸めたり、削ったり、切り落としたりした様な形状などをも含むものとする。
また、本発明の第10の手段は、上記の第9の手段において、左腕ALの一端に設けられた給電点OLと右腕ARの一端に設けられた給電点ORとの中点Cに対して、略点対称となる偶数箇所に、上記の屈曲部を設けることである。
また、本発明の第11の手段は、上記の第1乃至第10の何れか1つの手段において、ダイポールアンテナの主要部をフォールデッドダイポールから形成することである。
また、本発明の第12の手段は、上記の第11の手段において、フォールデッドダイポールを形成する略平行な金属配線の間隔d3 を、長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 に対して、0.005λ0 ≦d3 ≦0.03λ0 が成り立つ様に設定することである。
また、本発明の第13の手段は、上記の第1乃至第12の何れか1つの手段において、支部ALb、支部ARb、支線BL、または、支線BRの少なくとも何れか1つと電磁的に結合する、無給電の金属配線を設けることである。
また、本発明の第14の手段は、上記の第1乃至第13の何れか1つの手段において、左腕ALの一端に設けられた給電点OLと右腕ARの一端に設けられた給電点ORに対して給電する2本の互いに略平行な給電線を設け、この2本の給電線の間隔d1 を、長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 に対して、0.002λ0 ≦d1 ≦0.02λ0 が成り立つ様に設定することである。
また、本発明の第15の手段は、上記の第1乃至第14の何れか1つの手段において、分岐点YLと分岐点YRとの間隔d4 を、長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 に対して、0.02λ0 ≦d4 ≦0.15λ0 が成り立つ様に設定することである。
また、本発明の第16の手段は、上記の第1乃至第15の何れかの手段に基づいて製造された複数台のアンテナを、車両の前方または後方の傾斜を有する窓ガラスに対して、埋め込み、嵌め込み、貼り付け、溶着、または塗布によって固定することである。
また、本発明の第17の手段は、上記の第16の手段における、複数台のアンテナの内の少なくとも2台1組において、その2台のアンテナの各中心点を結ぶ線分の垂直二等分面に対して、その2台のアンテナの放射パターンが互いに略対称形になる様に、その2台のアンテナを配設することである。
また、本発明の第18の手段は、上記の第16または第17の手段における、複数台のアンテナの内の少なくとも2台1組において、その2台のアンテナの各中心点を結ぶ線分の垂直二等分面に対して、その2台のアンテナを形成する各金属配線の配線パターンが互いに略対称形になる様に、その2台のアンテナを配設することである。
以上の本発明の手段により、前記の課題を効果的、或いは合理的に解決することができる。
以上の本発明の手段によって得られる効果は以下の通りである。
即ち、本発明の第1の手段によれば、少なくともある1つの周波数及びその近傍の周波数帯域において、前述の略8の字型となる放射パターンの深い落ち込みを緩和または解消することができる。
以下、支部ALbの端点を端点e1と呼び、支線BLの端点を端点e2と呼び、支部ARbの端点を端点e3と呼び、支線BRの端点を端点e4と呼ぶ。ただし、これらの端点は、何れも分岐点(YL/YR)上には位置しない側の端点である。また、左腕ALの給電点をOLと言い、右腕ARの給電点をORと言う。給電点OLは、上記の端点e1とは異なる点である。また、給電点ORは、上記の端点e3とは異なる点である。
上記の第1の手段に基づいて構成されるアンテナを用いれば、次のat1〜at4の4通りの金属配線(:部分的な配線パターン)の少なくとも何れか1つの共振部の経路長と、目的の周波数に対応する波長の半値とが略一致する時に、所望の共振モードが発現して強い放射特性が得られる。
(at1)主要部を構成する左腕ALと右腕ARからなる金属配線。
(at2)左腕ALと支線BLからなる金属配線。
(at3)右腕ARと支線BRからなる金属配線。
(at4)e2−YL−OL−OR−YR−e4の各点を順次通る経路上に位置する金属配線。
即ち、本発明の構成に従えば、上記の経路長をそれぞれ適当に選ぶことにより、広い周波数帯域に渡って連続的に目的の共振を生じさせることができるので、目的のアンテナを広帯域化することができる。また各金属配線at1〜at4の指向性は一致せず、多方位にわたるので、本発明のアンテナを複数用いれば、各アンテナに対する配向などの制約が強い場合でも、指向性の殆ど無い良好な通信を実現することが可能となる。
ここで、上記の支部ALbの長さS1は金属配線上での2点YL−e1間の距離に相当し、上記の支線BLの長さS2は金属配線上での2点YL−e2間の距離に相当し、上記の支部ARbの長さS3は金属配線上での2点YR−e3間の距離に相当し、上記の支線BRの長さS4は金属配線上での2点YR−e4間の距離に相当する。
この時、S1≠S2またはS3≠S4とすれば、上記の金属配線at2またはat3の内の少なくとも何れか一方は、金属配線上における両端点((e1,e2)/(e3,e4))の中点上に分岐点(YL/YR)持たない。即ち、この時、金属配線at2またはat3の内の少なくとも何れか一方は、分岐点(YL/YR)が中点からオフセットされた金属配線になる。
そして、その少なくとも一方の金属配線の共振部の経路長が、目的の周波数に対応する波長の半値と略一致する時に所望の共振が現れることは、例えば下記の論文1などに開示されている。
(論文1):関根秀一、庄木裕樹、「並列共振モードを用いたT型モノポールアンテナ」、電子情報通信学会論文誌B,Vol.J86−B,No.2,pp.200−208,2003年2月
ただし、上記の端点e1と端点e2とをつなぐ金属配線や、或いは上記の端点e3と端点e4とをつなぐ金属配線は何れも、必ずしも上記の論文1で取り上げられている様なT字の一辺である必要はなく、その他にも例えば略V字型、略U字型、略C字型、或いは略コの字型などであっても良い。
また、本発明の構成に従えば、仮にS1=S2またはS3=S4の何れか一方が成り立つ場合であっても、もう一方の金属配線(at2またはat3)では、上記の中点に対して分岐点(YL/YR)がオフセットされるので、上記と同様に所望の共振が現れて、これにより強い放射を得ることができる。
これらの構成により、配置や配向に対する強い制約を受ける場合にも、従来よりも広帯域にわたり、指向性の殆ど無い良好な通信(発信/受信)を実現することができる。
また、本発明の第2の手段によれば、ガラスなどの略板状の絶縁体に本発明のアンテナを固定することが容易または可能となる。この様な固定形態は、埋め込み、貼り付け、嵌め込み、塗布など任意で良い。
また、本発明の第3の手段によれば、アンテナを複数台用意した場合に、配向を一定にしても、各アンテナ間において左右対称形或いは前後対称形などの配線パターンを持たせることにより、例えばf- ,f0 ,f+ などの何れの周波数においても、指向性の殆ど無い高感度の通信を実現することができる。したがって、本発明の第3の手段によれば、アンテナの配向が強く制限される場合であっても、良好なアダプティブ受信や良好なダイバーシチ受信などの略無指向の通信(発信/受信)を実施することができる。より望ましくは、f=f- ,f+ の各周波数において、各アンテナのメインローブ間の向きの開きは、60°〜120°が望ましい。更に望ましくは、約90°程度が理想的である。
これらの場合には、2台のアンテナにより、略無指向の良好な通信装置を構成することが可能である。
また、前記の論文1のT型モノポールアンテナの場合には、金属筐体上に放射を弱める逆位相の電流が生成されてしまうと言う問題があった。この問題は、アンテナの共振部分が金属筐体に接近して配置されるために生じるものである。
しかし、本発明の第4の手段によれば、上記の金属配線at2,at3に流れる電流(例えば支線BLを流れる電流と支線BRを流れる電流など)が互いに逆方向に流れることがないので、双方の電流が相互に作用しあって放射を弱めることはない。
より望ましくは、「S1>S2、かつ、S3>S4」、または「S1<S2、かつ、S3<S4」とすることである。この場合には、これらの電流が同方向になるので、強い放射を得ることができる。
また、本発明の第5の手段によれば、上記の各金属配線at2,at3における、分岐点(YL,YR)が両端点((e1,e2)/(e3,e4))の中点に対して持つ前述のオフセットを好適或いは最適に設定することができる。
この媒介変数d2 の値は、前述のオフセットの長さに略一致する。
特に、上記の媒介変数d2 の適正範囲を0.02λ0 ≦d2 ≦0.2λ0 とし、この範囲で媒介変数d2 の値を調整することにより、アンテナの放射パターンや整合特性を好適或いは最適に調整することができるので、その結果、より無指向性に近い放射パターンが得られ、給電点OL,ORにおける反射量の小さいアンテナを形成できる。
また、本発明の第6の手段によれば、限られたアンテナ設置領域においても、長い配線パターンを面積効率よく展開できるので、限られたアンテナ設置領域においても、より通信帯域幅の広いアンテナを配置することができる。また、本発明の第6の手段によれば、限られたアンテナ設置領域においても、長い配線パターンを面積効率よく展開できるので、アンテナの指向性をより効果的に緩和することができる。
また、本発明の第7の手段によれば、アンテナの放射パターンや整合特性を好適化或いは最適化することができる。垂線の長さd5 の適正範囲は、長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 に対して、0.05λ0 ≦d5 ≦0.30λ0 が成り立つ程度が良い。
上記のアンテナ構造は、必ずしも点対称形に形成する必要はない。しかしながら、本発明の第8の手段によれば、任意の周波数に対してメインローブの方向も必然的に点対称形となるので、少なくとも2台のアンテナを用意できれば、アダプティブ受信或いはダイバーシチ受信などにより、所望の通信(受信/発信)を実現することができる。
また、アンテナ配線の形状の自由度を小さくできるので、アンテナの配線パターンの設計作業を簡潔にすることができる。即ち、配線パターンを点対称形に形成することにより設計時の受信特性(又は発信特性)の予測などが実施し易くなる。
ただし、アンテナの配線パターンは、最終的には、設置場所の形状や面積や、更には視覚的な効果などをも総合的に考慮して決定することがより望ましい。
また、本発明の第9の手段によれば、より狭い設置領域にアンテナを設置することができる。更に、この第9の手段を用いれば、特に、f=f- ,f+ の際に現れるメインローブの方向を、アンテナの長手方向に対して垂直な方向(y軸方向)からずらす(離す)作用を得ることができるので、これにより、放射パターンの指向性を好適化或いは最適化することができる。
また、この屈曲部は偶数箇所に、給電点OL,ORの中点Cに対して互いに略対称形となる位置にそれぞれ設けるとより効果的となる(本発明の第10の手段)。
また、本発明の第11の手段によれば、左腕ALと右腕ARからなるダイポールの主要部(金属配線at1)をフォールデッドダイポール(両端がそれぞれ互いに短絡接続された2本の平行線)にできるので、この金属配線at1の入力インピーダンスを効果的に向上させることができる。このため、給電点OL,ORにおける反射量の小さなアンテナを形成することができる。
また、本発明の第12の手段によれば、間隔d3 の最適化により、アンテナの整合特性を調整することができるので、金属配線at1の共振モードにおける給電点OL,ORでの電力反射量を更に小さくすることができる。
また、本発明の第13の手段によれば、カップリングの作用により、アンテナの周波数特性を補償することができる。
また、本発明の第14の手段によれば、互いに略平行な2本の金属配線から成る給電線の特性インピーダンスを調整することができる。この給電線の間隔d1 の長さは、前述の長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 に対して、0.002λ0 ≦d1 ≦0.02λ0 が成り立つ程度が良い。
また、本発明の第15の手段によれば、長さd4 を調整することにより、アンテナの放射パターンを好適化或いは最適化することができる。この長さd4 は、前述の長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 に対して、0.002λ0 ≦d1 ≦0.02λ0 が成り立つ程度が良い。これにより、特に、アンテナの長手方向に対して垂直な方向の感度を調整することができる。
また、本発明のアンテナは、配線パターンが展開される展開面に対して略垂直な方向が鉛直方向に近い場合ほど、水平偏波を利用した移動体通信に適し、本発明のアンテナを特に複数台用意した場合に、それらに基づく略等方な放射特性が得られる。
したがって、本発明のアンテナは、特に車両搭載時には、車両の前方または後方の傾斜を有する窓ガラスに対して固定すると、アダプティブ受信装置やダイバーシチ受信装置などの良好な通信装置(発信または受信装置)を構成することができる(本発明の第16の手段)。この固定方法は、埋め込み、嵌め込み、貼り付け、溶着、または塗布など任意で良い。
また、本発明の第17の手段によれば、アンテナの放射パターンを線対称形に配置できる。このため、例えば前述の各周波数f- ,f0 ,f+ などの何れの周波数においても、略等方な放射特性を確保することができる。この効果は、特に、前述の第3の手段に基づいて構成された本発明のアンテナにたいして、特に大きな効果を発揮する。
また、本発明の第18の手段によれば、図形の対称性に基づいて、必然的に上記の第17の手段を具現することができる。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
ただし、本発明の実施形態は、以下に示す個々の実施例に限定されるものではない。
図1に本実施例1のアンテナ10の平面図を示す。左腕ALの給電点OLは、左側の給電線qLにより給電部ACに接続されている。また、右腕ARの給電点ORは、右側の給電線qRにより給電部ACに接続されている。この給電点OLを出発して分岐点YLと点mとを順次経由して端点e1に至るまでの金属配線が上記の左腕ALに相当し、その内の、分岐点YLから端点e1に至るまでの部分を左腕ALの支部ALbと呼ぶ。
同様に、上記の給電点ORを出発して分岐点YRと点m′とを順次経由して端点e3に至るまでの金属配線が上記の右腕ARに相当し、その内の、分岐点YRから端点e3に至るまでの部分を右腕ARの支部ARbと呼ぶ。この左腕ALと右腕ARによって、主要なダイポールアンテナ(金属配線at1)が構成されている。
端点e2を有する支線BLの他の一端は、左腕AL上に設けられた分岐点YLに接続されている。また、端点e4を有する支線BRの他の一端は、右腕AR上に設けられた分岐点YRに接続されている。
このアンテナ10は、前にも言及した様に、次のat1〜at4の4通りの金属配線(:部分的な配線パターン)を備えており、これらの金属配線at1〜at4の少なくとも何れか1つの共振部の経路長と、目的の周波数に対応する波長の半値とが略一致する時に、所望の共振モードが発現して強い放射特性が得られる。
(at1)主要部を構成する左腕ALと右腕ARからなる金属配線。この部分は、e1−YL−OL−OR−YR−e3の各点を順次通る経路上に位置する。
(at2)左腕ALと支線BLからなる金属配線(左半分)。
(at3)右腕ARと支線BRからなる金属配線(右半分)。
(at4)e2−YL−OL−OR−YR−e4の各点を順次通る経路上に位置する金属配線。
また、上記のアンテナ10において、図1に図示される支部ALb上の点mは、金属配線上での2点e1,e2間の中点である。同様に、支部ARb上の点m′は、金属配線上での2点e3,e4間の中点である。更に、図中略中央に示される点Cは、給電点OLと給電点ORとの中点であり、このアンテナ10の給電線qLと給電線qRと給電部ACを除いた部位の配線パターンの形状は、この点Cに対して点対称に形成されている。
したがって、支部ALbの長さS1と、支線BLの長さS2と、支部ARbの長さS3と、支線BRの長さS4との間には、以下の関係がある。
(各長さSnの大小関係)
S1=S3>S2=S4 …(1)
また、給電線qLと給電線qRとの間隔d1 、中点mと分岐点YLとの間隔d2 (:前記のオフセット)、分岐点YLと分岐点YRとの間隔d4 、及び支部ARbと支線BRとが有する互いに平行な部分の間の距離d5 (即ち、支部ARbから支線BRにおろした垂線の長さ)は、それぞれ以下の式(3)〜式(6)を満たしている。ただし、λ0 は次式(2)で定義される長さである。
(λ0 の定義式)
λ0 =S1+S2+S3+S4 …(2)
(間隔d1 の値)
0.002λ0 ≦d1 ≦0.02λ0 …(3)
(間隔d2 の値)
0.02λ0 ≦d2 ≦0.2λ0 …(4)
(間隔d4 の値)
0.02λ0 ≦d4 ≦0.15λ0 …(5)
(間隔d5 の値)
0.05λ0 ≦d5 ≦0.3λ0 …(6)
以下、上記の長さλ0 を1波長とする電波の周波数をf0 とする。また、アンテナ上の定在波の周波数をfとし、所定の周波数f- ,f+ を次式(7)で定義する。
(周波数f- ,f+ の定義)
- =0.9f0
+ =1.1f0 …(7)
図2−Aはアンテナ10のf=f- における作用を説明する平面図であり、図2−Bはアンテナ10のf=f- における指向性(放射パターン)を示すグラフである。
f=f- の場合には、主要部を構成する左腕ALと右腕ARからなる前述の金属配線at1の経路長が、目的の電磁波の半波長に一致するので、図示する電流I-1〜I-5を伴う強い共振(定在波)が現れる。即ち、図中の矢印は、その動作時における電流(定在波)の方向を示している。図2−Bに図示される様に、このアンテナ10のf=f- におけるメインローブの方向は、y軸から左回りに約38°ずれる。これは、定在波の合成電流の方向がx軸から左回りに約38°ずれるためである。
図3−Aはアンテナ10のf=f+ における作用を説明する平面図であり、図3−Bはアンテナ10のf=f+ における指向性(放射パターン)を示すグラフである。
f=f+ の場合には、e2−YL−OL−OR−YR−e4の各点を順次通る経路上に位置する前述の金属配線at4の長さが、目的の電磁波の半波長に一致する。図中の矢印は、その動作時に現れる電流I+1〜I+5の方向を示している。図3−Bに図示される様に、このアンテナ10のf=f+ におけるメインローブの方向は、y軸から右回りに約41°ずれる。これは、定在波の合成電流の方向がx軸から右回りに約41°ずれるためである。
図4−Aは、アンテナ10のf=f0 における作用を説明する平面図であり、x軸方向から目的の電波(f=f0 )が到来したときの受信状態を表している。図中の矢印は、その動作時における電流(定在波)の方向を示している。この場合には、図中の左腕ALと支線BLからなる前述の金属配線at2と、右腕ARと支線BRからなる前述の金属配線at3の各共振部(:支部と支線から成る部位)の各経路長(=S1+S2=S3+S4)がそれぞれ目的の電磁波の半波長に一致する。図中の矢印は、その動作時に現れる各部の電流I01〜I07の方向を示している。
この場合、分岐点YLは金属配線上における端点e1,e2間の中点mよりも上側(y軸方向の正の側)に位置しており、逆に、分岐点YRは金属配線上における端点e3,e4間の中点m′よりも下側(y軸方向の負の側)に位置しているため、両分岐点YL,YRは、常に逆電位となる。したがって、金属配線at2と金属配線at3は、x軸方向から目的の電波(f=f0 )が到来したときには、1つのダイポールアンテナとして動作する。
図4−Bにアンテナ10のf=f0 における指向性(放射パターン)を示す。e1−e2の中点mとe3−e4の中点m′とは、中心点C(図1)に対して点対称に位置している。この様な本発明の第4の手段に基づく構成により、y軸方向の電流I02,I05は常時同じ向きに流れる。したがって、アンテナの長手方向(x軸方向)においては強い放射が得られる。また、y軸方向においてもx軸方向の電流I07により強い放射が得られる。
また、電流I01とI04とは互いに逆向きなので打ち消しあって、放射にはあまり寄与しない。電流I03とI06についても同様である。
これらのアンテナ10の動作は、電流I01〜I07の合成動作となるので、f=f0 における指向性(放射パターン)は、略等方的な無指向性を示す。
図5は、前述の図17の車両V1に対する、本実施例1のアンテナ10の配設方法を示す平面図である。符号γは、鉛直方向上向きを指すz軸の位置を示している。また、平面αはzx面と一致しており、平面βはyz面と一致している。アンテナの配設場所P1は前述の図17のものと同じであり、図中の配設場所P1と配設場所P2は、平面βに対して略左右対称となる様に設けられている。また、配設場所P1と配設場所P4は、平面αに対して略前後対称となる様に設けられている。また、配設場所P1と配設場所P3は、z軸に対して、2直角の略回転対称となる様に設けられている。
この時、配設場所P1と配設場所P3には、図1のアンテナ10を配設するが、配設場所P2と配設場所P4には、図1の平面図を裏返した形状のアンテナを配設する。以下、図1の平面図を裏返した形状のアンテナをアンテナ10′と言う。この配設形態により、各アンテナの金属配線パターンに付いても、上記の各配設場所P1,P2,P3,P4間にそれぞれ互いに存在する対称的な関係がそのまま反映される。
即ち、配設場所P1に配設されるアンテナ10の金属配線パターンと配設場所P2に配設されるアンテナ10′の金属配線パターンは、平面βに対して左右略対称形の関係に置かれる。また、配設場所P1に配設されるアンテナ10の金属配線パターンと配設場所P4に配設されるアンテナ10′の金属配線パターンは、平面αに対して前後略対称形の関係に置かれる。また、配設場所P1に配設されるアンテナ10の金属配線パターンと配設場所P3に配設されるアンテナ10の金属配線パターンは、z軸に対して2直角の略回転対称形の関係に置かれる。
図6、図7は、上記の図5の配設方法を採用した際の、f=f- ,f+ における各アンテナの指向性を示すグラフである。各アンテナの金属配線パターンを上記の様に対称的にすることで、必然的に各アンテナの放射パターンも図示する通りに対称的になる。
また、f=f0 における各アンテナの指向性に付いては図示していなが、図4−Bから判るように何れのアンテナについても略無指向性となる。
この結果、上記の各配設場所P1,P2,P3,P4に配設された合計4台のアンテナ(2台のアンテナ10と2台のアンテナ10′)を用いれば、前記の周波数f- ,f0 ,f+ を包括する幅広い通信帯域において、何れの方位に対しても良好な通信を実現することができる。
図8に本実施例2のアンテナ20の平面図を示す。このアンテナ20は、前記の実施例1のアンテナ10を改良したものであり、更なる小型化が図られている点が大きな特徴である。この小型化は、左腕の支部ALbと右腕の支部ARbにそれぞれ屈曲部k1、屈曲部k2を設け、同時に前記の間隔d5 を短くすることにより達成した。アンテナ20の給電線などを除いた部位は、中心Cに対して点対称形に形成されている。したがって、屈曲部k1,k2は、同形状であり、鋭角θを持つ。この屈曲部k1,k2を鋭角形状にする理由は、間隔d5 を短くしても、図2−Bに例示したメインローブの方向(y軸に対する大幅なずれ)を維持するためである。
この様な設定に従えば、間隔d5 を短くしても、主要部を構成する左腕ALと右腕ARからなる金属配線at1上に現れる定在波の合成電流の方向(x軸に対する大幅なずれ)を、アンテナ10の場合と比較して効果的に維持できるので、アンテナの特性を損なうことなく、アンテナの小型化を図ることができる。
図9に本実施例3のアンテナ30の平面図を示す。このアンテナ30は、上記の実施例2のアンテナ20を改良したものである。即ち、このアンテナ30は、アンテナ20の主要部を構成する左腕ALと右腕ARからなる金属配線at1を図示する様に2重化し、この略平行な2線の各両端をそれぞれ互いに短絡接続することにより、この金属配線at1をフォールデッドダイポールに形成したものである。
この様な構成に従えば、金属配線at1の経路長が略半波長となる周波数(f≒f- )において、入出力整合特性を効果的に好適化或いは最適化することができる。
このフォールデッドダイポールの2線の間隔d3 の適正範囲は、以下の通りである。
(間隔d3 の値)
0.005λ0 ≦d3 ≦0.03λ0 …(8)
この様な設定に従えば、整合特性(:給電点OL,ORでの入力インピーダンス)を調整することができるので、金属配線at1の共振周波数近傍(f≒f- )における、給電点OL,ORでの電力反射量を最小化することができる。
図10に本実施例4のアンテナ40の平面図を示す。このアンテナ40は、上記の実施例3のアンテナ30を改良したものである。即ち、このアンテナ40では、支線BLと支部ALbとの間に、支線BLや支部ALbと適当な距離をおいて、無給電の金属配線CLが付加されており、この金属配線CLは、支部ALb又は支線BLと電磁的に結合する。同様に、無給電の金属配線CRは、支部ARb又は支線BRと電磁的に結合する。
また、本アンテナ40も、前述のアンテナ10/20/30と同様に、中心Cに対して点対称形に形成されている。
この様な構成に従えば、カップリングの作用により、アンテナの周波数特性を補償することができる。
〔その他の変形例〕
本発明の実施形態は、上記の形態に限定されるものではなく、その他にも以下に例示される様な変形を行っても良い。この様な変形や応用によっても、本発明の作用に基づいて本発明の効果を得ることができる。
(変形例1)
例えば、上記の各実施例では、何れのアンテナにも前記の式(1)の関係を与えたが、必ずしも式(1)を満たす必要はない。
図11−Aは、本変形例1を示すアンテナ51の平面図である。このアンテナ51では、S1>S2=S3=S4となっているが、この様な構成においても、本発明の手段に基づいて、本発明の作用・効果を得ることができる。
(変形例2)
図11−Bは、本変形例2を示すアンテナ52の平面図である。このアンテナ51では、S1>S2>S3>S4となっている。この構成に従えば、一つのアンテナ(このアンテナ51)でより多くの共振モードを実現できるので、通信帯域の更なる広帯域化が期待できる。
(変形例3)
図11−Cは、本変形例3を示すアンテナ53の平面図である。このアンテナ53の支線BL,BRは何れも、YL−YR方向の成分を持たない。この様な設定に従えば、高い周波数(f≒f+ )側のメインローブをy軸から大幅にずらすことができる。
(変形例4)
図11−Dは、本変形例4を示すアンテナ54の平面図である。この様なYL−YR方向に垂直な方向に長手方向をもつ金属配線パターンによっても、本発明の手段に基づいて、本発明の作用・効果を得ることができる。
(変形例5)
図12−Aは、本変形例5を示すアンテナ61の平面図である。このアンテナ61においては、左腕AL、右腕AR、支線BL,BRは何れも直線的に形成されている。この様な金属配線パターンによっても、本発明の手段に基づいて、本発明の作用・効果を得ることができる。
(変形例6)
図12−Bは、本変形例6を示すアンテナ62の平面図である。このアンテナ62は上記の変形例5のアンテナ61における部分金属配線at4(e2−YL−OL−OR−YR−e4の各点を順次通る経路上に位置するダイポールアンテナ)をフォールデッドダイポールで構成したものである。この様な金属配線パターンによっても、本発明の手段に基づいて、本発明の作用・効果を得ることができる。
なお、支線BLと支部ALbとは理論的には区別がつかないものであるので、この両者の定義(呼び名)は可換である。ただし、本発明の構成においては、第1の手段の所で断わっている様に、支線BLと支線BRとは、主要部(ALとAR)を挟んで互いに反対側に位置するものであるので、支線BLと支部ALbの定義(呼び名)を互いに交換する時は、支線BRと支部ARbの定義をも同時に互いに交換しなければならない。
この様な対称的な任意性は、アンテナを裏返して認識しても良いと言う当然の任意性に基づくものである。
(変形例7)
図12−Cは、本変形例7を示すアンテナ63の平面図である。このアンテナ63は上記の変形例5のアンテナ61を変形した例である。即ち、アンテナ61のOL−YL間の長さとOR−YR間の長さを短くした極限で、このアンテナ63の金属配線パターンを得ることができる。この様な金属配線パターンによっても、本発明の手段に基づいて、本発明の作用・効果を得ることができる。
(変形例8)
図12−Dは、本変形例8を示すアンテナ64の平面図である。このアンテナ64は、上記のアンテナ63を改良したものである。無給電の各金属配線C1,C2,C3は、それぞれ、f=f0 ,f- ,f+ の受信感度(または出力レベル)の強化を図るものである。金属配線C2,C3は連結させても良い。これらの場合、給電線は、左右に設けることも可能であり、また、給電線を始めとする各金属配線は、何れも必ずしも同一面上になくとも良い。
(変形例9)
図13−Aは、本変形例9を示すアンテナ71の平面図である。支部ALbと支線BLとは、同一の放物線上に設けられている。支部ARbと支線BRも、同様に同一の放物線上に設けられている。この様な曲線は双曲線でも良いし楕円でも良い。また、2次曲線に限らず、n次曲線(n>2)でも良い。
また、無給電の金属配線(CL1,CL2,CR1,CR2)は、計4本具備されているが、この様に無給電の金属配線を多重化しても良い。特に車両のフロントガラスなどアンテナを設置する場合には、金属配線の数などは、美観や安全性に照らして総合的に決定することが望ましい。
(変形例10)
図13−Bは、本変形例10を示すアンテナ72の平面図である。支線BLと支部ALbは、長方形の左側の一辺を排除した図形に形成されている。また、同様に、支線BRと支部ARbは、長方形の右側の一辺を排除した図形に形成されている。しかしながら、図示する様にYL−YRの方向がこれらの長方形に対して傾けてあるので、前記の式(1)の関係が保たれている。
(変形例11)
図13−Cは、本変形例11を示すアンテナ73の平面図である。屈曲部k1,k2の先端は取られて丸められているが、この様な形状も略鋭角形状と見なして良い。即ち、この様な構成によっても各θが鋭角であるので、本発明の作用に基づいてy軸方向の小型化が実施できる。屈曲部は、必ずしも中心点に対する点対称の位置に設けなくとも良い。また、金属配線の任意の部位を部分的に太くしても良い。
(変形例12)
図13−Dは、本変形例12を示すアンテナ74の平面図である。この例では、屈曲部k1,k2,k3,k4が、中心点に対して互いに点対称となる位置に設けられている。また、本発明のアンテナは、例えば支部ALbや支部ARbなどを、部分的に2線化しても良い。
(変形例13)
図14−Aは、本変形例13を示すアンテナ81の平面図である。このアンテナ81は、給電点OL,ORの中点に対して点対称形に形成したものであり、本アンテナ81においては、支線BLや支線BRの2線化が実施されている。即ち、支線BLには、支線BLと同様に給電された支線BL′が平行に非常に接近して並列に設けられている。ただし、支線BLの端点e2において支線BL′の端点は短絡接続されていない。
また、このアンテナ81には、無給電の金属配線CL,CRが、左腕ALと右腕ARの各鋭角部分の内側に接近して配設されている。この金属配線CLの長さや、左腕ALとの間隔などは任意で良い。金属配線CLの分岐点YL寄りの端点は、本アンテナ81では勿論、分岐点YLには接続されていないが、金属配線CLの分岐点YL寄りの端点は、分岐点YLに接続しても良い。即ち、その様な接続により、金属配線CLを給電配線(新たな支線)とする配線形態(更なる変形例)を採用しても良い。これらのことは、金属配線CRに付いても同様である。
(変形例14)
図14−Bは、本変形例14を示すアンテナ82の平面図である。支線BL″は、支線BLに対して設けられた、更に下位の支線である。即ち、支線BL″は、アンテナ81の支線BL′に幾らか似ているが、アンテナ82の支線BLの端点e2と支線BL″の端点e5の各位置は、大きく離れている。
これらの支線BL″,BR″は、f=f+ よりも更に高い周波数の定在波による共振モードの成立を図るものである。
また、本アンテナ82から支部ALb,ARbを除去しても、新たなアンテナを構成することができ、その新たなアンテナもまた本発明の範疇に属するものとなる。
(変形例15)
図14−Cは、本変形例15を示すアンテナ83の平面図である。この様な金属配線パターンにより、配線数が若干増えるが、更なる広帯域化を図ることができる。
(変形例16)
図14−Dは、本変形例16を示すアンテナ84の平面図である。このアンテナ84は、前述のアンテナ63の拡張形態を例示するものである。支線BL″、支線BR″の付設により、配線数が若干増えるが、更なる広帯域化を図ることができる。
本発明のアンテナは、その作用原理から受信及び発信の双方に利用できることは言うまでもない。また、配設場所は車両に限らず、任意の移動体や、勿論固定局においても利用することができる。本発明のアンテナは、特に複数台を用いて移動体上のアダプティブ受信装置やダイバーシチ受信装置を構成する際に好適であるが、1台のアンテナであっても、8の字型の深い落ち込みを持たないので、良好に動作する。
実施例1のアンテナ10の平面図 アンテナ10のf=f- における作用を説明する平面図 アンテナ10のf=f- における指向性を示すグラフ アンテナ10のf=f+ における作用を説明する平面図 アンテナ10のf=f+ における指向性を示すグラフ アンテナ10のf=f0 における作用を説明する平面図 アンテナ10のf=f0 における指向性を示すグラフ 車両V1へのアンテナ10等の配設方法を示す平面図 図5の配設方法による各アンテナの指向性を示すグラフ(f=f- 図5の配設方法による各アンテナの指向性を示すグラフ(f=f+ 実施例2のアンテナ20の平面図 実施例3のアンテナ30の平面図 実施例4のアンテナ40の平面図 変形例1を示すアンテナ51の平面図 変形例2を示すアンテナ52の平面図 変形例3を示すアンテナ53の平面図 変形例4を示すアンテナ54の平面図 変形例5を示すアンテナ61の平面図 変形例6を示すアンテナ62の平面図 変形例7を示すアンテナ63の平面図 変形例8を示すアンテナ64の平面図 変形例9を示すアンテナ71の平面図 変形例10を示すアンテナ72の平面図 変形例11を示すアンテナ73の平面図 変形例12を示すアンテナ74の平面図 変形例13を示すアンテナ81の平面図 変形例14を示すアンテナ82の平面図 変形例15を示すアンテナ83の平面図 変形例16を示すアンテナ84の平面図 従来のループアンテナ90の配線形状を示す平面図 従来のループアンテナ90の指向性を示すグラフ 車両に対するアンテナの一般的な配設場所を例示する平面図 車両に対するアンテナの一般的な配設場所を例示する斜視図
符号の説明
10 : アンテナ(実施例1)
20 : アンテナ(実施例2)
30 : アンテナ(実施例3)
40 : アンテナ(実施例4)
AL : 主要部を構成するダイポールアンテナの左腕
AR : 主要部を構成するダイポールアンテナの右腕
OL : 左腕ALの給電点
OR : 右腕ARの給電点
YL : 左腕ALに設けられた分岐点
YR : 右腕ARに設けられた分岐点
BL : 分岐点YLに接続された支線
BR : 分岐点YRに接続された支線
ALb : 分岐点YLから先に位置する左腕ALの支部
ARb : 分岐点YRから先に位置する右腕ARの支部
e1 : 支部ALbの端点
e2 : 支線BLの端点
e3 : 支部ARbの端点
e4 : 支線BRの端点
S1 : 支部ALbの長さ(金属配線上での2点YL,e1間の距離)
S2 : 支線BLの長さ(金属配線上での2点YL,e2間の距離)
S3 : 支部ARbの長さ(金属配線上での2点YR,e3間の距離)
S4 : 支線BRの長さ(金属配線上での2点YR,e4間の距離)
kn : 略鋭角形状の屈曲部(nは番号)
m : 金属配線上での2点e1,e2間の中点
m′ : 金属配線上での2点e3,e4間の中点
CL : 支部ALb又は支線BLと電磁的に結合する無給電の金属配線
CR : 支部ARb又は支線BRと電磁的に結合する無給電の金属配線
qL : 給電線(左側)
qR : 給電線(右側)
AC : 給電部
-1〜I-5 : 定在波の電流成分(f=f-
+1〜I+5 : 定在波の電流成分(f=f+
01〜I07 : 定在波の電流成分(f=f0

Claims (18)

  1. ダイポールアンテナの主要部を構成するアンテナの左腕ALと右碗ARに、それぞれ支線BL、支線BRを設けたアンテナであって、
    前記支線BLの一端は、
    前記左腕ALに設けられた分岐点YLに接続され、
    前記支線BRの一端は、
    前記右腕ARに設けられた分岐点YRに接続され、
    前記支線BLと前記支線BRとは、
    前記主要部を挟んで互いに反対側に位置し、
    前記分岐点YLから先に位置する前記左腕ALの支部ALbの長さS1と前記支線BLの長さS2とが不一致であるか、または、
    前記分岐点YRから先に位置する前記右腕ARの支部ARbの長さS3と前記支線BRの長さS4とが不一致である
    ことを特徴とするアンテナ。
  2. 前記左腕ALと前記右腕ARと前記支線BLと前記支線BRとは、
    何れも略同一平面上に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  3. 前記略同一平面上において、アンテナ全体の長手方向をx軸方向とし、前記x軸方向に垂直な方向をy軸方向とする時、
    前記長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 を1波長とする電波の周波数f0 よりも低い所定の周波数f- と、前記周波数f0 よりも高い所定の周波数f+ の2通りの各周波数における、各メインローブの方向はそれぞれ何れも、
    前記y軸方向に対して、15°乃至75°ずれている
    ことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ。
  4. 前記長さS1,S2,S3,S4は、関係式
    「S1>S2、かつ、S3≧S4」、
    「S1≧S2、かつ、S3>S4」、
    「S1<S2、かつ、S3≦S4」、または、
    「S1≦S2、かつ、S3<S4」
    の少なくとも何れか1つを満たす
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のアンテナ。
  5. 前記長さS1,S2,S3,S4は、
    前記長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 と適当な媒介変数d2 に対して、
    1.8d2 ≦|S1−S2|≦2.2d2
    1.8d2 ≦|S3−S4|≦2.2d2
    0.02λ0 ≦d2 ≦0.2λ0
    を満たす
    ことを特徴とする請求項4に記載のアンテナ。
  6. 前記支部ALbの少なくとも一部分と、
    前記支部ARbの少なくとも一部分と、
    前記支線BLの少なくとも一部分と、
    前記支線BRの少なくとも一部分とが、
    何れも互いに略平行に配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のアンテナ。
  7. 互いに略平行な前記支部ALbの前記一部分から、前記支線BLの前記一部分の接線におろした垂線の長さd5 は、
    前記長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 に対して、
    0.05λ0 ≦d5 ≦0.30λ0
    を満たす
    ことを特徴とする請求項6に記載のアンテナ。
  8. 前記左腕ALの一端に設けられた給電点OLと
    前記右腕ARの一端に設けられた給電点ORとの中点Cに対して、
    略点対称形に形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のアンテナ。
  9. 前記支部ALb、前記支部ARb、前記支線BL、または前記支線BR
    の内の少なくとも何れか一つは、
    略鋭角形状に折れ曲がった屈曲部を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載のアンテナ。
  10. 前記屈曲部は、
    前記左腕ALの一端に設けられた給電点OLと
    前記右腕ARの一端に設けられた給電点ORとの中点Cに対して、
    略点対称となる偶数箇所に設けられている
    ことを特徴とする請求項9に記載のアンテナ。
  11. 前記ダイポールアンテナの前記主要部は、
    フォールデッドダイポールから形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載のアンテナ。
  12. 前記フォールデッドダイポールを形成する略平行な金属配線の間隔d3 は、
    前記長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 に対して、
    0.005λ0 ≦d3 ≦0.03λ0
    を満たす
    ことを特徴とする請求項11に記載のアンテナ。
  13. 前記支部ALb、前記支部ARb、前記支線BL、または、前記支線BRの少なくとも何れか1つと電磁的に結合する、無給電の金属配線を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載のアンテナ。
  14. 前記左腕ALの一端に設けられた給電点OLと
    前記右腕ARの一端に設けられた給電点OR
    に対して給電する2本の互いに略平行な給電線を有し、
    2本の前記給電線の間隔d1 は、
    前記長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 に対して、
    0.002λ0 ≦d1 ≦0.02λ0
    を満たす
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項13の何れか1項に記載のアンテナ。
  15. 前記分岐点YLと前記分岐点YRとの間隔d4 は、
    前記長さS1,S2,S3,S4の総和λ0 に対して、
    0.02λ0 ≦d4 ≦0.15λ0
    を満たす
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載のアンテナ。
  16. 請求項1乃至請求項15の何れかに記載のアンテナの配設方法であって、
    複数台の前記アンテナを、車両の前方または後方の傾斜を有する窓ガラスに対して、埋め込み、嵌め込み、貼り付け、溶着、または塗布によって固定する
    ことを特徴とするアンテナの配設方法。
  17. 複数台の前記アンテナの内の少なくとも2台1組において、
    前記2台のアンテナの各中心点を結ぶ線分の垂直二等分面に対して、
    前記2台のアンテナの放射パターンが互いに略対称形になる様に、前記2台のアンテナを配設する
    ことを特徴とする請求項16に記載のアンテナの配設方法。
  18. 複数台の前記アンテナの内の少なくとも2台1組において、
    前記2台のアンテナの各中心点を結ぶ線分の垂直二等分面に対して、
    前記2台のアンテナを形成する各金属配線の配線パターンが互いに略対称形になる様に、前記2台のアンテナを配設する
    ことを特徴とする請求項16または請求項17に記載のアンテナの配設方法。
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