JP2005207674A - 建屋の換気空調設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】
建屋の換気空調設備の運転動力を削減する。
【解決手段】
換気空調設備の送風機3と排風機5のモータ21,31の回転数を制御する給気及び排気可変速制御装置20,30を備え、給気可変速制御装置20に、任意に測定された外気温度を基準に求められる換気空調設備の所要風量と、換気空調設備の定格風量との余裕率を演算する温度調節器22を設け、温度調節器22によりこの余裕率を削減するように給気可変速制御装置20へ回転数制御指令を送ってモータ21を制御することで送風機3を所要風量に調節する。更には、排気可変速制御装置30に、建屋4内外の差圧を一定にする制御のための差圧調節器32を設け、建屋4内外の差圧設定値が一定になるよう、排気可変速制御装置30へ回転数制御指令を送ってモータ31の回転数を制御することにより、排風機5の運転風量を調節する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建屋の換気空調設備に関し、特に原子力発電所の建屋における換気空調設備に有効なものである。
従来の原子力発電所の建屋の換気空調設備について説明する。
一般に、原子力発電所の建屋の換気空調設備は、その建屋内の機器から放散される熱量の除去、及び建屋内の各室の冷・暖房を行うことによって、運転員,作業員の居住性を確保すると共に、建屋内に設置される機器等の性能を適正に維持すること、室内で発生した汚染が拡大せぬよう建屋内を建屋外の外気に対して負圧に保って原子力発電所外周辺への放出放射能を抑制することをその主要目的としている。
原子力発電所において、放射能による汚染の可能性のある建屋、例えば原子炉建屋やタービン建屋内の特定の区域の換気空調設備の運転方法は、建屋の外から建屋内に取入れた外気で換気し、換気後に建屋外へ排気する方式を採用している。その取入れた外気は外気処理装置により除塵,冷却又は加熱が施され、送風機により建屋の内部各室へ供給する。また、排気については、排気を除塵した後、排風機により排気筒へ導き大気へ放出するものである(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
ところで、原子力発電所の建屋内には発熱量の多い大物機器が多く設置されるため、換気空調設備の設備容量はこれら大物機器からの熱除去を夏期において除去できる、即ち夏期のピーク条件を設計ベースとして、外気処理装置,送風機,排風機などの容量が設計されている。
また、発電所周辺に対する汚染拡散を最小限にするため、排気筒の吹き出し気流の風速を規定の値以上に保持する必要があり、送風機と排風機はその設計ベースでの定格風量で運転されている。因みに、これら換気設備の能力は概ね毎時60万立方メートルという風量の大容量を有しているが、この定格風量のまま通年運転しており、換気空調設備が多大なエネルギーを費やしているといえる。
一方、冬期(降雪時期)の換気空調設備の運転において、特に積雪の多い地域では多量の外気を取入れるために外気処理装置の内部に外気に同伴されて雪が侵入し、給気フィルタに付着,目詰まりを起こすなど雪害の懸念がある。この改善策として、外気取入部に防雪フードを設置している。外気の取入れ風速を遅くすることで外気に雪が同伴される可能性を低めれば、防雪フードによる雪の侵入防止効果が発揮されるが、取入れ風速を遅くするために外気の取入れ口を大きく開口することが建築構造上の理由で制限されて困難な場合がある。
原子力発電所の原子炉建屋やタービン建屋のように大規模の建屋においては、建築構造上の理由で外気の取入口の面積に制限が与えられているにもかかわらず、換気空調設備を定格風量で運転している。
このため、過渡的な気象変化に対しては雪の侵入を完全に抑えることができない懸念を有するのが実情である。
これを補うために、最近では防雪フードと給気フィルタの間にヒータを設置した外気処理装置を採用し、そのヒータで防雪フードを通過して侵入して来た雪を融雪する方法も加えられている(例えば、特許文献3参照)。しかし、その融雪方法では、そのヒータは給気フィルタの上流側に設置されることになるため、原子力発電所の立地が海岸線に接近している場合には、そのヒータが塩害を受けて製品寿命の短縮が懸念され、設備コスト増加などの問題点を抱えている。
特開2003−139367号公報 特開平5−203207号公報 特開平08―297188号公報
従来、原子力発電所の原子炉建屋やタービン建屋などの大規模換気空調エリアを換気空調する換気空調設備は、夏期のピーク条件での熱除去に対応した定格風量で換気空調設備の送風機と排風機は通年で運転している。そのため、換気空調設備は運転に際して多大なエネルギーを費やしているという課題が存在している。更には、多量の外気を取入れるために降雪地域ではその外気に同伴されて雪が換気空調設備の外気処理装置に侵入することを防止する点について確実な対応ができない点が課題として存在している。
したがって、本発明の主目的は、建屋の換気空調設備の運転エネルギーを抑制することにある。本発明の他の目的は、降雪時に雪が換気空調設備に侵入することを、外気取入口の拡大に極力頼ることなく、また塩害を極力起こすことなく防止することである。本発明の更に他の目的は、換気空調設備の運転エネルギーを抑制しても排気筒の吹き出し気流の風速を規定の値以上に保持して発電所周辺に対する汚染拡散を最小限にすることである。
上記の課題を解決する本発明の特徴は、温度計により測定された、建屋に給気する外気の温度に基づいて、その外気を給気する送風機を有する換気空調設備の風量を求め、求められた風量になるように、送風機を駆動するモータの回転数を制御する回転数制御指令を、そのモータの回転数を制御する回転数制御装置に出力する温度調節器を設けたことにある。
他の発明の特徴は、圧力計により測定された、建屋内外の圧力差が差圧設定値に成るように、建屋内の空気を外部に排気する換気空調設備に排風機を駆動するモータの回転数を制御する回転数制御指令を、そのモータの回転数を制御する回転数制御装置に出力する差圧調節器を設けたことにある。換気空調設備の送風機のモータ又は排風機のモータ或いは両方のモータの回転数を制御するための可変速制御装置を備えた送風機と排風機を構成し、送風機のモータの可変速制御装置に、任意に測定された外気温度を基準に求められる換気空調設備の所要風量と、換気空調設備の定格風量(最大運転能力)との余裕率を演算する温度調節器を設け、温度調節器によりこの余裕率を削減するように送風機のモータの可変速制御装置へ回転数制御指令を送り、送風機のモータを制御することにより送風機を所要風量に調節するものである。
更に好ましくは、排風機のモータの回転数を制御する回転数制御装置には、建屋内外の差圧を調節する差圧調節器を設け、建屋内外の差圧測定値が差圧設定値になるよう、排風機のモータに対する回転数制御装置へ回転数制御指令を送り、排風機のモータの回転数を制御することにより、排風機の運転風量を調節することで、送風量の変化に追従した適正な排気量の制御運転が可能で、運転動力費の節約、及び外気取入口の防雪効果を向上できる。
更には、排気を排気筒へ放出する換気空調設備において、総排気量を測定できる前記排風機出口付近のダクトに圧力調節器を設け、圧力調節器以降の出口ダクトを複数分岐し、1本目の分岐ダクトを除く2本目以降の分岐ダクト全てに遮断弁を設け、圧力調節器により測定した圧力をもって、前記排風機のモータの回転数制御装置により制御された排気量の変化を検知し、この圧力が圧力設定値以上になるように、圧力調節器により遮断弁を閉鎖(閉弁)又は開放(開弁)させ、前記排気筒への放出風速を適正に保持するようにしてある。
本発明によれば、建屋の換気空調設備の運転に要するエネルギーを抑制、及び外気取入口の防雪効果を向上できる。
また、排風機から排気筒の間のダクトに遮断弁を備えた発明にあっては、換気空調設備の排気のための運転エネルギーを抑制しても排気筒の吹き出し気流の風速を規定の値以上に保持して発電所周辺に対する汚染拡散を最小限にすることができる。
原子力発電所の建屋4に装備された換気空調設備は以下の構成を有する。その建屋4は原子炉建屋であってもタービン建屋であっても良い。原子力発電所の建屋4の換気空調設備は、図1のように、外気処理装置2と、外気処理装置2で処理した外気を建屋内に給気する送風機3と、建屋4内の空気を排気筒6側へ送る排風機5とを備えている。
外気処理装置2は、外気1を取入れる部屋に装備されている。外気処理装置2は、その部屋に装着した防雪フード9を有し、その防雪フード9は外気1の取入れ口が下向きにされ、雪が侵入しにくい外気取入流路を構成している。外気処理装置2は、防雪フード9を経由して取込まれた外気1を浄化する給気フィルタ8と、給気フィルタ8で浄化した外気1の温度を調整する熱交換器10を備えている。この熱交換器10は、図2のように、外気1の温度が摂氏6度未満の場合は外気1を加熱して約摂氏6度の一定の温度に維持して、換気空調設備の風量が定格の50%未満の風量を要求されないように対応し、外気1の温度が摂氏23度を超えた場合は外気1を冷却して約摂氏23度の一定の温度に維持して、換気空調設備の定格風量(100%)を超える風量を要求されないように対応できるようになっている。外気1が摂氏6度から摂氏23度の場合には熱交換器10は外気1を加熱及び冷却する作用を行わない。
外気処理装置2には、給気フィルタ8や熱交換器10を通過した外気1を導入するように外気吸込用のダクト11の一端が接続され、そのダクト11の他端は送風機3の吸込口に接続されている。送風機3の空気吐出口には、給気用のダクト12の一端が接続され、そのダクト12の他端は建屋4の内側に連通されている。
送風機3はモータ21で駆動されるように構成され、そのモータ21には給気可変速制御装置20が接続され、給気可変速制御装置20には駆動電源23が接続されている。更に、給気可変速制御装置20には、給気可変速制御装置20の制御回路として温度調節器22が接続されている。温度調節器22には、外気処理装置2の外気取入口と給気フィルタ8との間で外気1の温度を計測する温度計測装置14の計測結果が受信できるように、その温度計測装置14が接続されている。
建屋4内には、建屋4内の空気を吸込めるように吸込み用のダクト13の一端が接続され、そのダクト13の他端は排風機5の吸込口に接続されている。排風機5の空気吐出口には排気ダクト40の一端が接続され、その排気ダクト40の他端は排気筒6に接続されている。
排風機5はモータ31で駆動されるように構成され、そのモータ31には排気可変速制御装置30が接続され、排気可変速制御装置30には駆動電源33が接続されている。更に、排気可変速制御装置30には、排気可変速制御装置30の制御回路として差圧調節器32が接続されている。差圧調節器32には、建屋4内の圧力を計測する圧力計測装置
15と屋外の圧力を計測する圧力計測装置16とが、両圧力計測装置15,16による各圧力計測結果が入力されるように、接続されている。
このような換気空調設備においては、駆動電源23を給気可変速制御装置20で調整して駆動電源23からの電力をモータに通電すると、送風機3が駆動される。送風機3が駆動されることによって、外気処理装置2内には大気から外気1が防雪フード9内と給気フィルタ8や熱交換器10を通過してダクト11内に吸込まれる。ダクト11内に吸込まれた外気は送風機3によってダクト12内に吐出され、ダクト12内に吐出された外気は建屋4内の各室内に給気される。
その一方で、駆動電源33を排気可変速制御装置30で調整して駆動電源33からの電力をモータ31に通電すると、排風機5が駆動される。排風機5が駆動されることによって、建屋4内の各室内の空気はダクト13内に吸込まれる。ダクト13内に吸込まれた空気は排気として排風機5によって排気ダクト40内に吐出され、排気ダクト40内に吐出された排気は排気筒6から吹き出し気流7として大気に排気される。
このような給気と排気によって、建屋4内の熱も排気に同伴されて大気へ排熱される。大気への熱や塵埃の排出を抑制したい場合には、排気を熱交換器で冷却し、除塵装置で排気中の塵埃を除去してから排気筒6から吹き出し気流7にして大気へ排気する。
図1の換気空調設備においては、給気可変速制御装置20によりモータ21の回転数を制御する送風機3、及び排気可変速制御装置30によりモータ31の回転数を制御する排風機5を備えている。
給気可変速制御装置20の制御回路である温度調節器22へは、少なくとも2つの条件が入力され、1つは、固定条件である換気空調設備の設計条件が入力される。具体的な入力例としては、設計給気温度、夏期ピーク時における建屋4内部各室平均排気温度、又はこれら設計給気温度と平均排気温度との差温度が挙げられる。もう1つは、可変条件である外気1の温度が温度計測装置14から連続的に入力される。
温度調節器22は、任意に測定した外気1の温度を基準に、このとき必要な所要風量を演算すると共に、夏期のピーク設計条件時に必要な容量、すなわち定格風量で運転した場合との余裕率を連続的に演算する。
余裕率の考え方について、換気空調設備設計の観点から具体的に説明する。換気空調設備の所要風量は、一般に下記の数式1によって求められる。下記の表1に数式の各物理量の実用的な値の例を示す。
Q=3.6q/γ・cp・(tr−ts) …(式1)
Figure 2005207674
発熱量qは一般的に設備設計上において夏期ピーク条件を設定している。このため所要風量Qは排気温度trと給気温度tsとの温度差に反比例する関係にあることがわかる。
原子力発電所の換気空調設備を例にした場合、夏期ピーク条件における設計値を仮に外気1の温度ts=23℃,排気温度tr=40℃で設定した場合、除熱温度差17℃が設備容量の算定ベースとなる。
一方、冬期など外気1が設計給気温度より低くなる場合は、計算上除熱温度差が大きくなり所要風量は少なくて済む。図2は原子力発電所の換気空調設備を例にした場合の外気1の温度と所要風量の概念を示すもので、横軸は給気温度、縦軸は所要風量の割合を示す。仮に外気1の温度ts=15℃のとき、所要風量の割合は夏期ピーク条件の約70%になるが、このときの約30%が余裕率となる。
この余裕率を削減するため、温度調節器22は回転数制御指令を給気可変速制御装置
20へ送り、この指令に基づいて送風機モータ21を制御することにより送風機3を所要風量の割合が約70%となるように運転させる。なお、給気可変速制御装置20は、回転数制御指令に基づいて駆動電源23からモータ21へ供給されるモータ駆動電力の周波数や電圧を可変できるVVVF(Variable Voltage, Variable Frequency)型インバーターを採用するものとした。
なお、必要動力は風量比のほぼ3乗に比例して減少するので、所要風量が70%に低減した場合、(0.7)=0.343となり、約65%の節約ができることから、省エネルギーが期待できる。
次に雪の侵入防止について説明する。図2に基づき、例えば降雪時期で給気温度6℃のとき、所要風量すなわち外気取入れ量が夏期ピーク風量から半減する。従来の取入口の面積をベースに想定した場合、風量の半減は取入れ風速も半減するので、外気1に同伴されてくる雪の外気処理装置2内への侵入を飛躍的に抑えることが可能となる。
一方、排気可変速制御装置30の制御回路である差圧調節器32へは、任意に測定した各圧力測定装置15,16で計測された建屋の内側と建屋の外側の圧力が入力され、両者を比較して建屋の内側が外側に対して目標とする内圧条件となるよう設定し、その設定した値(差圧設定値)に制御させる。その制御方法は排気可変速制御装置30の制御回路である差圧調節器32から、排気可変速制御装置30へ回転数制御指令を送る。この指令に基づいてモータ31の回転数を制御することにより排風機5は給気側の所要風量の変化に追従しながら運転される。
なお、原子力発電所の換気空調設備では、室内で発生した汚染物質が屋外へ拡大せぬよう建屋4内を外気に対して負圧に保つ目的があるため、差圧調節器32の差圧設定値を予め建屋の内側が外側に対して負圧に成るように設定することにより、その目的の達成が可能となる。また、排気可変速制御装置30は、給気側と同様に、回転数制御指令に基づいて駆動電源33からモータ31へモータ駆動電力として供給するその電力の周波数や電圧を可変できるVVVF型インバーターを採用するものとした。
図3は換気空調設備の第2実施例による系統図であり、送風機3と排風機5の風量制御方法は第1実施例と同じである。本実施例は原子力発電所において、排風機5の下流に位置する排気ダクト40を図2に示す所要風量割合を参考に3本の分岐ダクト17,18,19に分岐し、その3本の内の1本目の分岐ダクト17を除く2本目と3本目の分岐ダクト18,19に遮断弁41,43を設け、排気筒6の吹き出し気流7の風速を規定値以上に保持するものである。ここで、その風速の規定値とは、図2による所要風量割合100%運転時における排気筒6の流速を目安に設定される。
分岐ダクト17,18,19が3本に分かれる個所よりも排風機5よりの一本にされている排気ダクト40の内側には、圧力計測装置44が設けられる。その圧力計測装置44は排気ダクト40内の圧力を計測して圧力調節器42に計測結果を伝送している。圧力調節器42は、遮断弁41,43に開弁や閉弁の指令を与えて遮断弁41,43に開弁又は閉弁の動作をさせるように、遮断弁41,43の弁駆動装置に接続されている。
第2実施例においても排気可変速制御装置30の制御で、外気1の温度変化に応じて換気空調設備の風量は変化するが、例えば外気1の温度が低くなり風量が減少する場合、排気筒6を流れる総断面積が一定であると吹き出し気流7の風速は規定値以上の保持ができなくなる。
そこで、今まで開弁されていた遮断弁41,43を閉弁させることにより排気筒6を流れる断面積を減少させ、吹き出し気流7の風速を保持するものである。その制御方法は、吹き出し気流7の風速の変化に伴い排気ダクト40の内部抵抗が追従して変化することに着目し、図2による所要風量割合100%運転時の圧力を圧力基準値として、圧力計測装置44で計測した排気ダクト40の内部圧力が、この圧力基準値を下回らないように、圧力調節器42により1つ目の遮断弁41に閉弁の指令を送って二つある遮断弁の内の一つ目の遮断弁を閉弁する。その開弁の指令は、圧力計測装置44で計測結果を圧力調節器
42が受けて、圧力基準値と比較してその計測結果が圧力基準値を下回る直前に、圧力調節器42が遮断弁に発信するものである。
排気可変速制御装置30の制御は外気1の温度変化に対応しているため、外気の温度の変化があって、更に風量が減少して圧力基準値以下になると、圧力調節器42は更に2つ目の遮断弁43に閉弁の指令を送って二つある遮断弁41,43の内の二つとも閉弁する。
また、圧力計測装置44で計測した圧力が圧力基準値を予め設定した範囲を超えて上回る場合には、その計測結果を受けた圧力調節器42が今まで閉弁状態の一つの遮蔽弁に開弁の指令を与えて遮蔽弁を開弁させる。更にも圧力計測装置で計測した圧力が圧力基準値を上回る場合には、その計測結果を受けた圧力調節器42が今まで閉弁状態のもう一つの遮蔽弁にも開弁の指令を与えて二つの遮蔽弁41,43ともに開弁させる。
尚、図2では外気1の温度が6℃未満で外気を熱交換器で加熱する暖房運転を開始するものとしたため、所要風量を算定する除熱温度差がここを境に一定になり、結果的に所要風量は50%以下にならない下限制御になっている。つまり、1本目の分岐ダクトを除く2本目以降の分岐ダクトに設けた理由としては、下限制御により不変流量の残り50%の部分を1本目の分岐ダクトに流すことにしているので、遮断弁41,43の必要がなくなるためである。これは、原子力発電所の換気空調設備は24時間稼働が要求されることから、遮断弁41,43を設けないことで誤作動防止を図り、継続運転を行える配慮もある。
また、本実施例では圧力調節器42を設けて遮蔽弁41,43の弁開閉動作を自動制御する形態にしているが、排気ダクト40内の圧力を計測する圧力計測装置44の圧力計測結果に基づいて圧力基準値以下の圧力で遮断弁41,43を閉弁させるための警報を発し、圧力基準値に予め設定した範囲の圧力を加えた値を超えた場合に遮断弁41,43を開弁させるための警報を発する設備を設けて、その警報で遮断弁41,43を遠隔手動操作で閉弁又は開弁するなど、状況に応じて選択は可能である。第2実施例においては、その他の構成は図1の換気空調設備と同じである。
このように、いずれの実施例でも、換気空調設備の運転動力の低減、冬期における外気取入口の防雪対策という目的を、換気空調設備の制御系の改善で実現した。
また、第2実施例では、排気筒の吹き出し気流の風速確保という目的を、換気空調の基本プロセスを大きく変更することなく、分岐ダクトと遮断弁の設置で実現出来た。
本発明は、原子力発電所のみならず、その他産業の建屋における換気空調設備に用途がある。
本発明の第1実施例による換気空調設備の系統図である。 本発明の第1実施例による外気温度と所要風量の入力条件の概念を示すグラフである。 本発明の第2実施例による換気空調設備の系統図である。
符号の説明
1…外気、2…外気処理装置、3…送風機、4…建屋、5…排風機、6…排気筒、7…吹き出し気流、8…給気フィルタ、9…防雪フード、10…熱交換器、11,12,13…ダクト、14…温度計測装置、15,16,44…圧力計測装置、17,18,19…分岐ダクト、20…給気可変速制御装置、21,31…モータ、22…温度調節器、23…駆動電源、30…排気可変速制御装置、32…差圧調節器、33…駆動電源、40…排気ダクト、41,43…遮断弁、42…圧力調節器。

Claims (5)

  1. 建屋内へ外気を給気する換気空調設備の送風機と、
    前記送風機を駆動するモータの回転数を制御する回転数制御装置と、
    前記外気の温度を測定する温度計と、
    測定された前記外気の温度に基づいて前記換気空調設備の風量を求め、もとめられた前記風量になるように前記モータの回転数を制御する回転数制御指令を前記回転数制御装置へ出力する温度調節器と、
    を備えた換気空調設備。
  2. 建屋内の空気を前記建屋外へ排気する換気空調設備の排風機と、
    前記排風機を駆動するモータの回転数を制御する回転数制御装置と、
    前記建屋内外の圧力を測定する圧力計と、
    測定された前記建屋の内側と外側の圧力差が差圧設定値になるように回転数制御指令を前記回転数制御装置に出力する差圧調節器と、
    を備えた換気空調設備。
  3. 請求項2において、
    前記排風機から排気筒へ排気を導くダクトと、
    前記ダクト内の圧力を測定する他の圧力計と、
    前記他の圧力計による圧力測定個所よりも下流側で前記ダクトに接続された複数の分岐ダクトと、
    前記複数の分岐ダクトのうちの少なくとも一つの分岐ダクトに設けられた遮断弁と、
    前記他の圧力計による圧力測定値が圧力設定値以上に成るように前記遮断弁を閉又は開する圧力調節器と、
    を備えた換気空調設備。
  4. 建屋内へ外気を給気する換気空調設備の送風機と、
    前記送風機を駆動するモータの回転数を制御する第1回転数制御装置と、
    前記外気の温度を測定する温度計と、
    測定された前記外気の温度に基づいて前記換気空調設備の風量を求め、求められた前記風量になるように前記モータの回転数を制御する第1回転数制御指令を前記第1回転数制御装置へ出力する温度調節器と、
    前記建屋内の空気を前記建屋外へ排気する前記換気空調設備の排風機と、
    前記排風機を駆動するモータの回転数を制御する第2回転数制御装置と、
    前記建屋内外の圧力を測定する圧力計と、
    測定された前記建屋の内側と外側の圧力差が差圧設定値になるように第2回転数制御指令を前記第2回転数制御装置に送る差圧調節器と、
    を備えた換気空調設備。
  5. 請求項4において、
    前記排風機から排気筒へ排気を導くダクトと、
    前記ダクト内の圧力を測定する他の圧力計と、
    前記他の圧力計による圧力測定個所よりも下流側で前記ダクトに接続された複数の分岐ダクトと、
    前記複数の分岐ダクトのうちの少なくとも一つの分岐ダクトに設けられた遮断弁と、
    前記他の圧力計による圧力測定値が圧力設定値以上に成るように前記遮断弁を閉又は開する圧力調節器と、
    を備えた換気空調設備。
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