JP2005204138A - データ通信システム、データ送信端末、データ受信端末、プログラム - Google Patents

データ通信システム、データ送信端末、データ受信端末、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 様々な端末同士でデータ通信を行う場合に、高速且つ効率よく通信を行う。
【解決手段】 端末間で通信を始める前に、データ送信端末とデータ受信端末との間で予備的な通信を行うことにより、データ送信端末がデータ受信端末における伸張能力およびネットワーク40のネットワーク速度の情報を取得し、実質転送速度が最大となる圧縮方式および圧縮率を選択し、これをデータ受信端末に通知してからデータを圧縮し、圧縮データの転送を開始する。データ受信端末では、通知された圧縮方式に対応する伸張方式で受信した圧縮データを伸張する。データ受信端末における伸張能力は、データ受信端末が有するCPUの処理速度に基づいて決定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、端末間でデータの送受信を行うデータ通信システム等に係り、特に、高効率にデータの送受信を行うことが可能なデータ通信システム等に関する。
今日、複数のPC(Personal Computer)等からなる端末を通信回線にて接続し、これら端末間でデータの受け渡しを行うデータ通信システムが実用化されている。特に、最近では、通信回線における通信速度の向上により、動画データや音声データなど比較的大きいサイズのデータが取り扱われるようになってきている。
ただし、このような大きいサイズのデータをそのまま通信回線に流した場合には、通信速度にも上限があるため、それなりの時間が必要となってしまう。また、通信回線を使用する時間が長くなってしまい、他の通信の妨げとなったり、通信回線の混雑を招いたりするおそれもある。そこで、送信側の端末にて送信すべきデータを圧縮し、サイズを小さくした圧縮データを送信する手法が広く用いられている。このようにデータのサイズを小さくすることにより、通信回線を伝送するのに要する時間を短くすることが可能となる。なお、受信側の端末では、通信回線を介して受信した圧縮データを伸張することで、元のデータを得ることができる。
従来、この種の技術として、受信側の端末で通信回線の伝送帯域を推定して対応可能な符号化パラメータ等を含む伝送制御指示を送信側の端末に通知し、送信側の端末がこれに基づいてデータの送信を行う手法が提案されている(特許文献1参照。)。
特開2000−115245号公報(第5−6頁、図1)
ところで、データの送受信に使用される端末としては、種々の性能のもの、具体的には、CPU(Central Processing Unit)の性能の異なるものが接続され得る。ここで、例えばPDA(Personal Digital Assistant)などが受信側の端末となった場合には、CPUの性能はあまり期待できず、このPDAが高圧縮された圧縮データを受け取った場合には、この圧縮データを伸張するために必要な時間が多くかかってしまい、結果として、実質的な転送速度が低下してしまう場合がある。
また、データの送受信に使用される端末としては、新型のものの他、旧型のものも接続され得る。ここで、例えば旧型の端末では、新規に使用され始めた圧縮伸張方式に対応していないものもあり、旧型の端末で対応していない圧縮データを受け取った場合には、この圧縮データが伸張不可能となってしまう場合もある。
特に、最近では、ホームネットワークシステム等と称して、ユーザの家庭内にホームサーバを設置し、このホームサーバに家庭内LAN(通信回線)を介してPCやTV、ビデオデッキ等のデバイス(端末)を接続するシステムの開発が行われている。このホームネットワークシステムでは、ユーザが新しいデバイスを購入してホームネットワークに新規に接続するような場合にも、データの送受信をスムーズに行えることが要求されている。また、このようなホームネットワークシステムでは、種々のデバイスによる組み合わせが考えられ、その組み合わせパターンは非常に多岐にわたる。
これに対し、上記特許文献1では、送信側の端末および受信側の端末が固定状態にあり、その組み合わせは不変である。このため、相手側の端末の性能が既知であることを前提とし、通信速度が低下している場合に通信の品質を下げるものであって、様々な端末同士で行われるデータ通信については何ら考慮されていない。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、様々な端末同士でデータ通信を行う場合に、高速且つ効率よく通信を行うことにある。
かかる目的のもと、本発明が適用されるデータ通信システムは、所定のデータを圧縮して圧縮データを生成すると共に、生成した圧縮データを送信する送信端末と、送信端末に接続される通信回線と、通信回線に接続され、通信回線を介して送信端末より送信された圧縮データを受信すると共に、受信した圧縮データを伸張して所定のデータに復元する受信端末とを備え、送信端末は、通信回線における通信速度および受信端末が有する圧縮データの伸張能力に関するデータを取得し、取得した通信回線における通信速度および受信端末が有する圧縮データの伸張能力に関するデータと送信端末が有するデータの圧縮能力に関するデータとに基づいて所定の圧縮伸張方式を選択し、選択した圧縮伸張方式にて所定のデータを圧縮した圧縮データを送信し、受信端末は、送信端末から送信された圧縮データを送信端末により選択された所定の圧縮伸張方式にて伸張することを特徴としている。
ここで、受信端末が有する圧縮データの伸張能力に関するデータは受信端末に設けられたCPU(Central Processing Unit)の処理速度に基づいて設定され、送信端末が有するデータの圧縮能力に関するデータは送信端末に設けられたCPUの処理速度に基づいて設定されることを特徴とすることができる。また、送信端末は、受信端末から通信回線における通信速度および受信端末が有する圧縮データの伸張能力に関するデータを通知されることにより、通信回線における通信速度および受信端末が有する圧縮データの伸張能力に関するデータを取得することを特徴とすることができる。さらに、送信端末は、送信端末で圧縮可能であり且つ受信端末で伸張可能な圧縮伸張方式を選択することを特徴とすることができる。さらにまた、送信端末は、送信端末と通信回線と受信端末との間における実質的転送速度が最大となるように圧縮伸張方式を選択することを特徴とすることができる。
また、本発明が適用されるデータ送信端末は、通信回線における通信速度およびデータ受信端末における圧縮データの伸張能力を受信部で受信し、受信部にて受信された通信速度および圧縮データの伸張能力に基づいて、データ受信端末に送信するデータの圧縮条件を圧縮条件設定部で設定し、圧縮条件設定部で設定された圧縮条件にてデータ圧縮部でデータを圧縮し、データ圧縮部で圧縮された圧縮データを送信部で送信する。
ここで圧縮条件設定部は、データ受信端末における圧縮データの伸張方式に対応する圧縮方式を選定することを特徴とすることができる。また、圧縮条件設定部は、データ受信端末との間における実質転送速度が最大となるように圧縮方式および圧縮率を選定することを特徴とすることができる。
さらに、本発明が適用されるデータ受信端末は、データ送信端末より通信回線における通信速度および圧縮データの伸張能力の通知に関する要求を受付部で受け付け、通信速度計算部で通信速度を計算し、圧縮データの伸張能力についてのデータを伸張能力格納部に格納し、通信速度計算部にて計算された通信速度および伸張能力格納部に格納された圧縮データの伸張能力についてのデータを出力部より出力し、データ送信端末より圧縮方式についての通知を受けると共に、データ送信端末より送信された圧縮データをデータ伸張部で圧縮方式に対応する伸張方式にて伸張する。
ここで、通信速度計算部は、通信回線を介してデータ送信端末より送信されたデータを用いて通信速度を計算することを特徴とすることができる。また、伸張能力格納部には、伸張可能な圧縮方式と圧縮方式における圧縮率とを対応付けたデータが格納されることを特徴とすることができる。
また、本発明をプログラムのカテゴリから捉えると、コンピュータに、通信回線における通信速度およびデータの送信対象となる受信端末における圧縮データの伸張能力を受信する機能と、受信された通信速度および圧縮データの伸張能力に基づいて、受信端末に送信するデータの圧縮条件を設定する機能と、設定された圧縮条件にてデータを圧縮する機能と、圧縮された圧縮データを送信する機能とを実現させるプログラムとして把握することができる。
本発明によれば、様々な端末同士でデータ通信を行う場合に、高速且つ効率よく通信を行うことができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
図1は本実施の形態が適用されるホームネットワークシステムの一例を示す図である。このホームネットワークシステムは、通信回線の一つとしてのネットワーク40を介して接続される送信端末(データ送信端末)あるいは受信端末(データ受信端末)としてのA端末10、B端末20、C端末30を有している。ネットワーク40としては、有線LAN(Local Area Network)や無線LAN等を利用することができる。
A端末10は、演算手段であるCPU_A(Central Processing Unit:中央処理装置)11と、CPU_A11に接続されるRAM_A(Random Access Memory)12、HDD_A(Hard Disk Drive)13、ROM_A(Read Only Memory)14と、COM_A(Communication Port)15とを備えている。また、B端末20は、演算手段であるCPU_B21と、CPU_B21に接続されるRAM_B22、HDD_B23、ROM_B24と、COM_B25とを備えている。さらに、C端末30は、演算手段であるCPU_C31と、CPU_C31に接続されるRAM_C32、HDD_C33、ROM_C34と、COM_C35とを備えている。
図2は、上述したA端末10の機能を説明するブロック図である。
A端末10は、ネットワーク40を介して他の端末と通信を行うための送受信部51(受信部、送信部、受付部、出力部)と、送受信されるデータ等が格納されるデータ格納部52と、ネットワーク40を介してなされる通信におけるネットワーク速度(通信速度)を計算する通信速度計算部の一つとしてのネットワーク速度計算部53と、ネットワーク40を介して他の端末に送信を行う際におけるデータの圧縮条件(圧縮方式および圧縮率)を設定する圧縮条件設定部54と、送信を行うデータの圧縮および受信したデータの伸張を行うデータ圧縮部あるいはデータ伸張部としての圧縮伸張部55と、A端末10が有する圧縮能力および伸張能力に関するテーブルを格納する圧縮能力格納部あるいは伸張能力格納部としての圧縮伸張能力格納部56と、全体を制御する制御部57とを有している。ここで、送受信部51はCOM_A15にて、データ格納部52および圧縮伸張能力格納部56はHDD_A13およびRAM_A12にてそれぞれ実現される。また、ネットワーク速度計算部53、圧縮条件設定部54、圧縮伸張部55および制御部57はCPU_A11で動作するプログラムにて実現される。なお、ここではA端末10について説明しているが、他のB端末20やC端末30も同様の機能を有している。
例えばA端末10からB端末20へとデータの転送を行う場合、A端末10のCPU_A11は、HDD_A13に格納される送信すべきデータを読み出してRAM_A12に一時的に格納し、COM_A15を通じてネットワーク40へとデータを送り出す。一方、B端末20では、送信されたデータをネットワーク40からCOM_B25を通じて読み出し、CPU_B21によりRAM_B22へ書き込む。その後、CPU_B21はRAM_B22に書き込まれたデータをHDD_B23にセーブする。この通信において、データを圧縮して送信する場合は、A端末10のCPU_A11はHDD_A13より読み出してRAM_A12に書き込んだデータの内容を圧縮してRAM_A12の別のエリアに書き込み、圧縮されたデータをCOM_A15を通じてネットワーク40へとデータを送り出す。また、B端末20のCPU_B21はRAM_B22に書き込んだデータを伸張してRAM_B22の別のエリアに書き込み、このデータをHDD_B23にセーブすればよい。
本実施の形態において、A端末10は例えばモバイル用のノートPC(Personal Computer)、B端末20は高性能なデスクトップPC、C端末30はPDA(Personal Digital Assistant)である。そして、A端末10のCPU_A11、B端末のCPU_B21、C端末のCPU_C31の処理能力(処理速度)は、CPU_B21>CPU_A11>CPU_C31の順に低くなっているものとする。また、このホームネットワークシステムにおいて、データの送り手となるデータ送信端末からデータの受け手となるデータ受信端末へのデータの転送に要する時間をデータ転送時間と呼ぶことにする。このデータ転送時間は、データ送信端末においてデータを送信するための準備に要する時間(準備時間)+ネットワークにおいてデータの転送に要する時間(送信時間)+データ受信端末において受信したデータを使えるようにするための復元に要する時間(復元時間)で表すことができる。ここで、データを圧縮して送信する場合には、準備時間にデータの圧縮に要する時間が含まれ、復元時間にデータの伸張に要する時間が含まれる。
このホームネットワークシステムにおいて、例えばB端末20からA端末10へデータ転送を行う場合、B端末20におけるCPU_B21の性能がよいので、B端末20においてある程度高い圧縮を行ってからデータを転送することで、データ転送時間を短くでき、転送効率が向上する場合が多い。一方、例えばC端末30からA端末10へデータ転送を行う場合、上述した例と同様の手法で高い圧縮を行ってからデータを転送すると、C端末30におけるCPU_C31は性能がそれほど高くないため、準備時間がかかりすぎてしまい、データ転送時間が長時間化してしまうおそれがある。このような場合、C端末30ではデータを圧縮せずに転送するか、あるいは、低い圧縮を行ってからデータを転送した方がよいこともある。つまり、データの圧縮能力および圧縮データの伸張能力は、それぞれの端末におけるCPUの処理速度(能力)によって決定されているものと見なすことができる。
そこで、本実施の形態では、ネットワーク40に接続された端末間でデータの送受信を行う前に、データ送信端末とデータ受信端末との間で受け渡しの対象となるデータの圧縮条件(使用する圧縮伸張方式および圧縮率)に関する取り決めを行っている。次に、図3に示すフローチャートを参照しながら、本実施の形態に係るホームネットワークシステムの端末間におけるデータの送受信プロセスについて説明する。
データを送信する側の端末(データ送信端末:例えばB端末20とする)において通信を開始すると(ステップ11)、データ送信端末では、データ格納部52より送信すべきデータを読み出し、読み出したデータ中の先頭部分のデータ(先頭データ)を送受信部51およびネットワーク40を介してデータを受信する側の端末(データ受信端末:例えばA端末10とする)へと送信する(ステップ12)。ここで、先頭データとしては、例えばデータ全体のうち数パケット分を使用することができる。次に、データ受信端末では、データ送信端末から送信された先頭データを送受信部51にて受信し(ステップ21)、この先頭データを用い、ネットワーク速度計算部53においてネットワーク40におけるネットワーク速度を計算する(ステップ22)。
一方、データ送信端末では、制御部57より、データ受信端末がどの程度圧縮データの伸張能力を有するかを通知するように要求(伸張能力リクエスト)を行う(ステップ13)。伸張能力リクエストを受けたデータ受信端末では、制御部57が圧縮伸張能力格納部56に格納されたこのデータ受信端末の伸張能力についてのデータを読み出し、ステップ22で求められたネットワーク速度と共にデータ送信端末へと通知(返信)する(ステップ23)。
そして、データ送信端末では、データ受信端末から受けたネットワーク速度およびデータ受信端末の伸張能力に基づき、最適な圧縮条件(圧縮方式および圧縮率)を圧縮条件設定部54において選択する(ステップ14)。そして、データ送信端末では、データ受信端末に対し、選択された圧縮方式を通知(送信)し(ステップ15)、送信すべきデータを選択された圧縮方式および圧縮率で圧縮伸張部55にて圧縮し(ステップ16)、データ受信端末に対し得られた圧縮データを送信する(ステップ17)。これに対し、データ受信端末では、データ送信端末から選択された圧縮方式に関する通知を受けた後に送信された圧縮データを受信し(ステップ24)、受信した圧縮データを通知された圧縮方式に対応する伸張方式で圧縮伸張部55において伸張して所望のデータを得、一連のプロセスを終了する。
次に、上述したステップ14の最適圧縮条件選択について、図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。
この処理では、まず、データ受信端末より送信されたネットワーク速度およびデータ受信端末の伸張能力が圧縮条件設定部54に入力される(ステップ101)。次に、圧縮条件設定部54に、圧縮伸張能力格納部56に格納されたデータ送信端末の圧縮能力に関するデータが読み出される(ステップ102)。そして、データ受信端末の伸長能力より得られたデータ受信端末にてサポート可能な圧縮伸長方式と、データ送信端末の圧縮能力より得られたデータ送信端末にてサポート可能な圧縮伸長方式とから、両者に共通する、すなわち、送信側、受信側で対応可能な圧縮伸長方式をピックアップする(ステップ103)。その後、入力されたネットワーク速度、データ受信端末の伸張能力、データ送信端末の圧縮能力に基づいて、ネットワーク速度以下でデータ送信端末の圧縮能力とデータ受信端末の伸張能力とを高レベルでバランスさせることができる圧縮方式および圧縮率を選択する(ステップ104)。最後に、選択された圧縮方式および圧縮率を出力して(ステップ105)、一連の処理を終了する。
ここで、図5(a)はA端末10の圧縮伸張能力格納部56(HDD_A13)に格納されるA端末10の圧縮能力および伸張能力に関するテーブル、図5(b)はB端末20の圧縮伸張能力格納部56(HDD_B23)に格納される圧縮能力および伸張能力に関するテーブル、図5(c)はC端末30の圧縮伸張能力格納部56(HDD_C33)に格納される圧縮能力および伸張能力に関するテーブルの一例を示している。なお、この例では、説明を簡単にするために、A端末10、B端末20、C端末30において、単一且つ同一の圧縮伸張方式を採用しているものとする。したがって、ここでは、各端末が有するテーブルは一つだけである。
これらの図において、図中左側は各端末におけるデータの圧縮能力を示しており、圧縮率1は元データをそのまま出力(無圧縮)、圧縮率2は元データを1/2に圧縮、圧縮率3は元データを1/3に圧縮、圧縮率5は元データを1/5に圧縮するものである。また、圧縮速度は、各圧縮率で元データを圧縮する処理におけるデータの圧縮するための処理速度を意味している。例えば図5(a)に示すA端末10の場合、圧縮率1(無圧縮)では200Mbpsでデータを処理できるのに対し、圧縮率2(1/2に圧縮)では150Mbpsでデータを処理できることを示している。これを圧縮前の元データに換算してみると、圧縮率1の場合は200Mbpsで変わらないが、圧縮率2の場合は2×150=300Mbpsとなり、圧縮率2の方が実質的には高速なデータ出力が可能となっていることがわかる。
また、これらの図において、図中右側は各端末における圧縮データの伸張能力を示しており、伸張率1は圧縮率1(無圧縮)で送信されたデータをそのまま出力(無伸張)、伸張率2は圧縮率2で圧縮されたデータを2倍に伸張、伸張率3は圧縮率3で圧縮されたデータを3倍に伸張、伸張率5は圧縮率5で圧縮されたデータを5倍に伸張するものである。また、伸張速度は、各伸張率で受信データを伸張する処理におけるデータを伸張するための処理速度を意味している。たとえば図5(a)に示すA端末10の場合、伸張率1(無伸張)では400Mbpsでデータを処理できるのに対し、伸張率2(2倍に伸張)では300Mbpsでデータを処理できることを示している。これを伸張後のデータに換算してみると、無伸張の場合は400Mbpsで変わらないが、伸張率2の場合は2×300=600Mbpsとなり、伸張率2の方が実質的には高速なデータ処理が可能となっていることがわかる。
ここで、B端末20からA端末10にデータを転送する場合について検討してみる。なお、この例において、ネットワーク速度は200Mbpsであるものとする。圧縮率3の場合、B端末20は200Mbpsでデータを送信することが可能である(図5(b)参照)ものの、A端末10は120Mbpsでしかデータを受信することができない(図5(a)参照)。この場合、ネットワーク速度は低速側の120Mbpsで律速されるので、実質的な転送速度は3×120=360Mbpsとなる。一方、圧縮率5の場合、B端末20は100Mbpsでしかデータを送信できないが(図5(b)参照)、A端末10は100Mbpsで圧縮データを受け取ることができる(図5(a)参照)。この場合、ネットワーク速度は100Mbpsとなるが、実質的な転送速度は5×100=500Mbpsとなる。また、他の圧縮率の場合にも実質的な転送速度が500Mbpsを超えることはない。したがって、この例では、圧縮率5でデータを圧縮して送信した方が実質的な転送速度を高めることになるため、上述したステップ14において、最適な圧縮条件として圧縮率5によるデータの圧縮、伸張率5によるデータの伸張が選択されることになる。
次に、C端末30からA端末10にデータを転送する場合について検討してみる。なお、この例においても、ネットワーク速度は200Mbpsであるものとする。圧縮率3の場合、C端末10は30Mbpsでしかデータを送信することができず(図5(c)参照)、A端末10も120Mbpsでしかデータを受信することができない(図5(a)参照)。この場合、ネットワーク速度は低速側の30Mbpsで律速されるので、実質的な転送速度は3×30=90Mbpsとなる。一方、圧縮率1(無圧縮)の場合、C端末30は100Mbpsでデータを送信することができ(図5(c)参照)、A端末10は400Mbpsでデータを受信することができる(図5(a)参照)。この場合、ネットワーク速度は低速側の100Mbpsで律速され、実質的な転送速度は1×100=100Mbpsとなる。また、他の圧縮率の場合にも実質的な転送速度が100Mbpsを超えることはない。したがって、この例では、データを圧縮せずに送信した方が実質的な転送速度を高めることになるため、上述したステップ14において、最適な圧縮条件として圧縮率1(無圧縮)、伸張率1(無伸張) が選択されることになる。
逆に、A端末10からC端末30にデータを転送する場合について検討してみる。なお、この例においても、ネットワーク速度は200Mbpsであるものとする。圧縮率1の場合、A端末10は200Mbpsでデータを送信することが可能である(図5(a)参照)ものの、C端末30は120Mbpsでしかデータを受信することができない(図6(c)参照)。この場合、ネットワーク速度は低速側の120Mbpsで律速されるので、実質的な転送速度は1×120=120Mbpsとなる。一方、圧縮率2の場合、A端末10は150Mbpsでデータを送信することができ(図5(a)参照)、C端末30は80Mbpsでデータを受信することができる(図5(c)参照)。この場合、ネットワーク速度は低速側の80Mbpsで律速され、実質的な転送速度は2×80=160Mbpsとなる。また、他の圧縮率の場合にも実質的な転送速度が160Mbpsを超えることはない。したがって、この例では、圧縮率2でデータを圧縮して送信した方が実質的な転送速度を高めることになるため、上述したステップ14において、最適な圧縮条件として圧縮率2によるデータの圧縮、伸張率2によるデータの伸張が選択されることになる。
なお、上述した説明では、A端末10、B端末20、C端末30で共通且つ唯一の圧縮伸張方式が採用されている場合について説明しているが、各端末で複数の圧縮伸張方式を準備しておくことも可能である。この場合には、最適な圧縮方式と共に最適な圧縮率が選択されることになる。
本実施の形態では、端末間で通信を始める前に、データ送信端末とデータ受信端末との間で予備的な通信を行うことにより、データ送信端末がデータ受信端末における伸張能力およびネットワーク40のネットワーク速度の情報を取得し、実質転送速度が最大となる圧縮方式および圧縮率を選択し、これをデータ受信端末に通知してから転送を開始するようにしたので、ネットワークを有効に活用できると共に、実質転送速度の低下を防止することができる。また、本実施の形態では、通信を始める前に使用する圧縮方式および圧縮率を設定しているので、新たに接続された端末との間でデータ通信を行うような場合にも、組み合わされる端末の能力に応じたデータ圧縮通信を行うことが可能となる。
本発明の活用例としては、例えば、コンピュータ機器を接続して構成されるホームネットワークだけでなく、映像を映し出すディスプレイ機器、音声を再生するオーディオ機器等を含み、ネットワーク内で映像(動画、静止画等)や音声(音楽等)などのデータをやりとりするホームネットワークシステムに適用することができる。
また、ナビゲーション装置やカーオーディオ装置など自動車内に設置される車載ネットワークシステムや各種モバイル機器等の携帯受信端末のみで構成される移動体ネットワークシステムにも適用することができる。
本実施の形態が適用されるホームネットワークシステムの一例を示す図である。 A端末(B端末,C端末)の機能を説明するためのブロック図である。 ホームネットワークシステムの端末間におけるデータの送受信プロセスを説明するためのフローチャートである。 最適圧縮条件選択のプロセスを説明するためのフローチャートである。 (a)はA端末の圧縮能力および伸張能力に関するテーブル、(b)はB端末の圧縮能力および伸張能力に関するテーブル、(c)はC端末の圧縮能力および伸張能力に関するテーブルの一例を示す図である。
符号の説明
10…A端末、11…CPU_A、12…RAM_A、13…HDD_A、14…ROM_A、15…COM_A、20…B端末、21…CPU_B、22…RAM_B、23…HDD_B、24…ROM_B、25…COM_B、30…C端末、31…CPU_C、32…RAM_C、33…HDD_C、34…ROM_C、35…COM_C、40…ネットワーク、51…送受信部、52…データ格納部、53…ネットワーク速度計算部、54…圧縮条件設定部、55…圧縮伸張部、56…圧縮伸張能力格納部、57…制御部

Claims (12)

  1. 所定のデータを圧縮して圧縮データを生成すると共に、生成した当該圧縮データを送信する送信端末と、
    前記送信端末に接続される通信回線と、
    前記通信回線に接続され、当該通信回線を介して前記送信端末より送信された前記圧縮データを受信すると共に、受信した当該圧縮データを伸張して前記所定のデータに復元する受信端末とを備え、
    前記送信端末は、前記通信回線における通信速度および前記受信端末が有する圧縮データの伸張能力に関するデータを取得し、取得した当該通信回線における当該通信速度および当該受信端末が有する前記圧縮データの伸張能力に関するデータと当該送信端末が有するデータの圧縮能力に関するデータとに基づいて所定の圧縮伸張方式を選択し、選択した当該圧縮伸張方式にて前記所定のデータを圧縮した圧縮データを送信し、
    前記受信端末は、前記送信端末から送信された前記圧縮データを当該送信端末により選択された前記所定の圧縮伸張方式にて伸張すること
    を特徴とするデータ通信システム。
  2. 前記受信端末が有する前記圧縮データの伸張能力に関するデータは当該受信端末に設けられたCPU(Central Processing Unit)の処理速度に基づいて設定され、前記送信端末が有する前記データの圧縮能力に関するデータは当該送信端末に設けられたCPUの処理速度に基づいて設定されることを特徴とする請求項1記載のデータ通信システム。
  3. 前記送信端末は、前記受信端末から前記通信回線における通信速度および当該受信端末が有する前記圧縮データの伸張能力に関するデータを通知されることにより、当該通信回線における通信速度および当該受信端末が有する圧縮データの伸張能力に関するデータを取得することを特徴とする請求項1記載のデータ通信システム。
  4. 前記送信端末は、当該送信端末で圧縮可能であり且つ前記受信端末で伸張可能な圧縮伸張方式を選択することを特徴とする請求項1記載のデータ通信システム。
  5. 前記送信端末は、当該送信端末と前記通信回線と前記受信端末との間における実質的転送速度が最大となるように圧縮伸張方式を選択することを特徴とする請求項1記載のデータ通信システム。
  6. 通信回線における通信速度およびデータ受信端末における圧縮データの伸張能力を受信する受信部と、
    前記受信部にて受信された前記通信速度および前記圧縮データの伸張能力に基づいて、前記データ受信端末に送信するデータの圧縮条件を設定する圧縮条件設定部と、
    前記圧縮条件設定部で設定された圧縮条件にてデータを圧縮するデータ圧縮部と、
    前記データ圧縮部で圧縮された圧縮データを送信する送信部と
    を含むデータ送信端末。
  7. 前記圧縮条件設定部は、前記データ受信端末における圧縮データの伸張方式に対応する圧縮方式を選定することを特徴とする請求項6記載のデータ送信端末。
  8. 前記圧縮条件設定部は、前記データ受信端末との間における実質転送速度が最大となるように圧縮方式および圧縮率を選定することを特徴とする請求項6記載のデータ送信端末。
  9. データ送信端末より通信回線における通信速度および圧縮データの伸張能力の通知に関する要求を受け付ける受付部と、
    前記通信速度を計算する通信速度計算部と、
    前記圧縮データの伸張能力についてのデータを格納する伸張能力格納部と、
    前記通信速度計算部にて計算された前記通信速度および前記伸張能力格納部に格納された前記圧縮データの伸張能力についてのデータを出力する出力部と、
    前記データ送信端末より圧縮方式についての通知を受けると共に、当該データ送信端末より送信された圧縮データを当該圧縮方式に対応する伸張方式にて伸張するデータ伸張部と
    を含むデータ受信端末。
  10. 前記通信速度計算部は、前記通信回線を介して前記データ送信端末より送信されたデータを用いて前記通信速度を計算することを特徴とする請求項9記載のデータ受信端末。
  11. 前記伸張能力格納部には、伸張可能な圧縮方式と当該圧縮方式における圧縮率とを対応付けたデータが格納されることを特徴とする請求項9記載のデータ受信端末。
  12. コンピュータに、
    通信回線における通信速度およびデータの送信対象となる受信端末における圧縮データの伸張能力を受信する機能と、
    受信された前記通信速度および前記圧縮データの伸張能力に基づいて、前記受信端末に送信するデータの圧縮条件を設定する機能と、
    設定された圧縮条件にてデータを圧縮する機能と、
    圧縮された圧縮データを送信する機能と
    を実現させるプログラム。
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