JP2005203880A - 画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】像ぶれをマスク画像として表示することにより手ぶれによる撮像の失敗を抑制する。
【解決手段】 画像メモリ31には、最新の画像データAが格納され、画像メモリ32には、その直前の画像データBが格納される。グレイスケール33,35は、それぞれ画像データA,Bの各画素の画素値をグレイスケール値に変換する。差分値計算部34は、グレイスケール33,35より供給されたグレイスケール値の画像データA,Bのそれぞれに対応する位置の画素間の画素値の差分の絶対値を求める。像ぶれ位置抽出部36は、差分値の絶対値を閾値th1と比較し、大きい位置において位置を像ぶれが生じている位置として出力する。マスク画像生成部37は、像ぶれが生じている位置の情報に基づいてマスク画像データmbを生成する。合成部38は、画像データAとマスク画像データmbを合成する。本発明は、デジタルスチルカメラに適用することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、デジタルスチルカメラを用いた撮像における手ぶれやピントずれによる失敗を抑制できるようにした画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
デジタルスチルカメラが一般に普及しつつある。
デジタルスチルカメラには、撮像しようとする被写体をモニタする画像を表示する小型のディスプレイが設けられており、ユーザは、このディスプレイに映し出された画像を見ながらファインダ代わりに利用して、構図を決定し、シャッタボタンを押下することで画像をデジタル情報として記録させる。
ところで、デジタルスチルカメラによる撮像においては、従来の光学式カメラと異なる原因により撮像そのものが失敗することがある。この失敗の原因としては、手ぶれ、被写体が動いたことによる画像のぶれ、または、ピントが合っていないために画像がボケてしまうことが挙げられる。このような場合、デジタルスチルカメラでは、撮像した直後に、撮像した画像を、液晶ディスプレイなど、デジタルスチルカメラに装備されている小型の表示装置で確認することができるので、ユーザは、このディスプレイに表示された画像を見て、気に入らなければ再度、取り直すことができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−46947号公報
しかしながら、撮像した画像を確認するために表示される画像は、ファインダとして機能する程度の小さな表示部に表示されるものであるため、記録される画像に比べ解像度が低いので、画像のディテールを確認することは難しい。したがって、デジタルスチルカメラを用いて撮影直後に画像を確認した場合でも、実際には撮影が失敗してしまっているようなことが生じてしまうという課題があった。この場合、ユーザは、撮影してからずっと後になって、失敗を知ることになるので、再度取り直すことができないうえ、時間が経過しているのでそのときの状況を覚えていないことが多く、適切に撮影するコツを習得することも困難である。
上述のような課題に対応すべく、手ぶれに対する警告を出す方法として、さまざまな方法が提案されている。第1の手法として、シャッタースピードがある時間以上になる場合、手ぶれが発生する可能性があるので、これを警告することでユーザに注意を促すという手法が提案されている。しかしながら、この手法では、手ぶれが生じる可能性を示唆するものであって、実際に撮像された画像にぶれが発生しているかどうかを知らせるものではないため、撮像の失敗を根本的に解決することができないという課題があった。
また、第2の手法として、デジタルスチルカメラに角速度センサを内蔵させ、角速度センサの出力に応じて、デジタルスチルカメラが動いていることを検知した場合に、LED(Light Emmision Diode)などを光らせて警告を発する手法が提案されている。しかしながら、第2の手法において、ユーザは、警告が出てないことを確認した上で撮影することができるが、第1の手法と同様に、撮影直後に実際に撮影した画像にぶれが起きているかどうかを確認することができないという課題があった。
さらに、ピントが合っているかどうかを、カメラに装備された表示装置で確認する手法として、画像の一部を拡大して、カメラの表示装置に表示するというものが提案されている。しかしながら、この手法では、画像全体を見渡すことができないうえに、ユーザがピントを合わせたい部分が、拡大表示された部分と異なるときには、ピントがあっているか否かを確認することができないという課題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、特に、デジタルスチルカメラによる撮像において、手ぶれや被写体が動いたことによる像ぶれ、ピントが合っていないことによるぼけなどの失敗を起こさないように、ユーザを補助することで、デジタルスチルカメラにおける撮像の失敗を抑制すると共に、像ぶれやピントが合わないことにより生じるボケを抑制できるような撮像方法を初心者でも容易に体得できるようにするものである。
本発明の第1の画像処理装置は、第1の画像を撮像する撮像手段と、第1の画像を格納する格納手段と、第1の画像より前に撮像された、格納手段に格納されている第2の画像と第1の画像とに基づいて、像ぶれ領域を検出する像ぶれ検出手段と、像ぶれ検出手段により検出された像ぶれ領域の情報に基づいて、マスク画像を生成するマスク画像生成手段と、第1の画像とマスク画像とを合成し、第3の画像を生成する合成手段と、第3の画像を表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
前記第3の画像を縮小する縮小手段をさらに設けるようにさせることができ、表示手段には、縮小手段により縮小された第3の画像を表示させるようにすることができる。
前記第1の画像と第2の画像のそれぞれの対応する位置の画素間の画素値の差分を計算する差分計算手段をさらに設けるようにさせることができ、像ぶれ検出手段には、各画素毎に差分計算手段により計算された差分と、所定の閾値とを比較して、所定の閾値以上となる位置の画素を像ぶれ領域として検出させるようにすることができる。
前記格納手段に格納された第1の画像のエッジ領域を検出するエッジ検出手段をさらに設けるようにさせることができ、マスク画像生成手段には、像ぶれ検出手段により検出された像ぶれ領域の情報、および、エッジ検出手段により検出されたエッジ領域の情報に基づいて、マスク画像を生成させるようにすることができる。
前記格納手段に格納された第1の画像にエッジ強調処理を施すエッジ強調手段をさらに設けるようにさせることができ、エッジ検出手段には、エッジ強調手段によりエッジ強調処理が施されている格納手段に格納された第1の画像の各画素と、所定の閾値とを比較して、所定の閾値以上となる位置の画素をエッジ領域として検出させるようにすることができる。
前記エッジ強調手段には、ラプラシアンフィルタを用いて格納手段に格納された第1の画像にエッジ強調処理を施すようにさせることができる。
前記マスク画像生成手段には、像ぶれ検出手段により検出された像ぶれ領域のみに含まれる位置の画素を第1の色で示し、エッジ検出手段により検出されたエッジ領域のみに含まれる位置の画素を第2の色で示し、像ぶれ領域とエッジ領域のいずれの領域にも含まれる位置の画素を第3の色で示すマスク画像を生成させるようにすることができる。
本発明の第1の画像処理方法は、第1の画像を撮像する撮像ステップと、第1の画像を格納する格納ステップと、第1の画像より前に撮像された、格納ステップの処理で格納されている第2の画像と第1の画像とに基づいて、像ぶれ領域を検出する像ぶれ検出ステップと、像ぶれ検出ステップの処理で検出された像ぶれ領域の情報に基づいて、マスク画像を生成するマスク画像生成ステップと、第1の画像とマスク画像とを合成し、第3の画像を生成する合成ステップと、第3の画像を表示する表示ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第1の記録媒体のプログラムは、撮像された第1の画像の格納を制御する格納制御ステップと、第1の画像より前に撮像された、格納制御ステップの処理で格納されている第2の画像と第1の画像とに基づいて、像ぶれ領域の検出を制御する像ぶれ検出制御ステップと、像ぶれ検出制御ステップの処理で検出された像ぶれ領域の情報に基づいて、マスク画像の生成を制御するマスク画像生成制御ステップと、第1の画像とマスク画像との合成による、第3の画像の生成を制御する合成制御ステップと、第3の画像の表示を制御する表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の第1のプログラムは、撮像された第1の画像の格納を制御する格納制御ステップと、第1の画像より前に撮像された、格納制御ステップの処理で格納されている第2の画像と第1の画像とに基づいて、像ぶれ領域の検出を制御する像ぶれ検出制御ステップと、像ぶれ検出制御ステップの処理で検出された像ぶれ領域の情報に基づいて、マスク画像の生成を制御するマスク画像生成制御ステップと、第1の画像とマスク画像との合成による、第3の画像の生成を制御する合成制御ステップと、第3の画像の表示を制御する表示制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の第2の画像処理装置は、第1の画像を撮像する撮像手段と、第1の画像を格納する格納手段と、格納手段に格納された第1の画像のエッジ領域を検出するエッジ検出手段と、エッジ検出手段により検出されたエッジ領域の情報に基づいて、マスク画像を生成するマスク画像生成手段と、第1の画像とマスク画像とを合成し、第3の画像を生成する合成手段と、第3の画像を表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
前記格納手段に格納された第1の画像にエッジ強調処理を施すエッジ強調手段をさらに設けるようにさせることができ、エッジ検出手段には、エッジ強調手段によりエッジ強調処理が施されている格納手段に格納された第1の画像の各画素と、所定の閾値とを比較して、所定の閾値以上となる位置の画素をエッジ領域として検出させるようにすることができる。
前記エッジ強調手段には、ラプラシアンフィルタを用いて格納手段に格納された第1の画像にエッジ強調処理を施すようにさせることができる。
本発明の第2の画像処理方法は、第1の画像を撮像する撮像ステップと、第1の画像を格納する格納ステップと、格納ステップの処理で格納された第1の画像のエッジ領域を検出するエッジ検出ステップと、エッジ検出ステップの処理で検出されたエッジ領域の情報に基づいて、マスク画像を生成するマスク画像生成ステップと、第1の画像とマスク画像とを合成し、第3の画像を生成する合成ステップと、第3の画像を表示する表示ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第2の記録媒体のプログラムは、撮像された第1の画像の格納を制御する格納制御ステップと、格納制御ステップの処理で格納された第1の画像のエッジ領域の検出を制御するエッジ検出制御ステップと、エッジ検出制御ステップの処理で検出されたエッジ領域の情報に基づいて、マスク画像の生成を制御するマスク画像生成制御ステップと、第1の画像とマスク画像との合成による、第3の画像の生成を制御する合成制御ステップと、第3の画像の表示を制御する表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の第2のプログラムは、撮像された第1の画像の格納を制御する格納制御ステップと、格納制御ステップの処理で格納された第1の画像のエッジ領域の検出を制御するエッジ検出制御ステップと、エッジ検出制御ステップの処理で検出されたエッジ領域の情報に基づいて、マスク画像の生成を制御するマスク画像生成制御ステップと、第1の画像とマスク画像との合成による、第3の画像の生成を制御する合成制御ステップと、第3の画像の表示を制御する表示制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の第1の画像処理装置および方法、並びに第1のプログラムにおいては、第1の画像が撮像され、第1の画像が格納され、第1の画像より前に撮像された、格納されている第2の画像と第1の画像とに基づいて、像ぶれ領域が検出され、検出された像ぶれ領域の情報に基づいて、マスク画像が生成され、第1の画像とマスク画像とが合成され、第3の画像が生成され、第3の画像が表示される。
本発明の第2の画像処理装置および方法、並びに第2のプログラムにおいては、第1の画像が撮像され、第1の画像が格納され、格納された第1の画像のエッジ領域が検出され、検出されたエッジ領域の情報に基づいて、マスク画像が生成され、第1の画像とマスク画像とが合成され、第3の画像が生成され、第3の画像が表示される。
本発明の第1または第2の画像処理装置は、独立した装置であっても良いし、画像処理を行うブロックであっても良い。
本発明によれば、デジタルスチルカメラでの撮像の失敗を抑制することが可能になると共に、像ぶれやピントをうまくあわせることができずに生じるボケを生じさせないような撮像方法を初心者でも容易に体得することが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
即ち、本発明の第1の画像処理装置は、第1の画像を撮像する撮像手段(例えば、図1のCCD13)と、第1の画像を格納する格納手段(例えば、図2の画像メモリ32)と、第1の画像より前に撮像された、格納手段に格納されている第2の画像と第1の画像とに基づいて、像ぶれ領域を検出する像ぶれ検出手段(例えば、図2の像ぶれ位置抽出部36)と、像ぶれ検出手段により検出された像ぶれ領域の情報に基づいて、マスク画像を生成するマスク画像生成手段(例えば、図2のマスク画像生成部37)と、第1の画像とマスク画像とを合成し、第3の画像を生成する合成手段(例えば、図2の合成部38)と、第3の画像を表示する表示手段(例えば、図1のディスプレイ20)とを備えることを特徴とする。
前記第3の画像を縮小する縮小手段(例えば、図2の縮小部39)をさらに設けるようにさせることができ、表示手段には、縮小手段により縮小された第3の画像を表示させるようにすることができる。
前記第1の画像と第2の画像のそれぞれに対応する位置の画素間の画素値の差分を計算する差分計算手段(例えば、図2の差分値計算部34)をさらに設けるようにさせることができ、像ぶれ検出手段には、各画素毎に差分計算手段により計算された差分と、所定の閾値とを比較して、所定の閾値以上となる位置の画素を像ぶれ領域として検出させるようにすることができる。
前記格納手段に格納された第1の画像のエッジ領域を検出するエッジ検出手段(例えば、図12のエッジ位置抽出部81)をさらに設けるようにさせることができ、マスク画像生成手段(例えば、図12のマスク画像生成部77)には、像ぶれ検出手段(例えば、図12の像ぶれ位置抽出部76)により検出された像ぶれ領域の情報、および、エッジ検出手段により検出されたエッジ領域の情報に基づいて、マスク画像を生成させるようにすることができる。
前記格納手段に格納された第1の画像にエッジ強調処理を施すエッジ強調手段(例えば、図12のラプラシアンフィルタ80)をさらに設けるようにさせることができ、エッジ検出手段には、エッジ強調手段(例えば、図12のエッジ位置抽出部81)によりエッジ強調処理が施されている格納手段に格納された第1の画像の各画素と、所定の閾値とを比較して、所定の閾値以上となる位置の画素をエッジ領域として検出させるようにすることができる。
前記エッジ強調手段(例えば、図12のラプラシアンフィルタ80)には、ラプラシアンフィルタを用いて格納手段に格納された第1の画像にエッジ強調処理を施すようにさせることができる。
本発明の第1の画像処理方法は、第1の画像を撮像する撮像ステップ(例えば、図3のフローチャートのステップS1)と、第1の画像を格納する格納ステップ(例えば、図3のフローチャートのステップS2)と、第1の画像より前に撮像された、格納ステップの処理で格納されている第2の画像と第1の画像とに基づいて、像ぶれ領域を検出する像ぶれ検出ステップ(例えば、図4のフローチャートのステップS25)と、像ぶれ検出ステップの処理で検出された像ぶれ領域の情報に基づいて、マスク画像を生成するマスク画像生成ステップ(例えば、図4のフローチャートのステップS26,S27)と、第1の画像とマスク画像とを合成し、第3の画像を生成する合成ステップ(例えば、図1のフローチャートのステップS5)と、第3の画像を表示する表示ステップ(例えば、図1のフローチャートのステップS7)とを含むことを特徴とする。
本発明の第2の画像処理装置は、第1の画像を撮像する撮像手段(例えば、図1のCCD13)と、第1の画像を格納する格納手段(例えば、図7の画像メモリ51)と、格納手段に格納された第1の画像のエッジ領域を検出するエッジ検出手段(例えば、図7のエッジ位置抽出部53)と、エッジ検出手段により検出されたエッジ領域の情報に基づいて、マスク画像を生成するマスク画像生成手段(例えば、図7のマスク画像生成部54)と、第1の画像とマスク画像とを合成し、第3の画像を生成する合成手段(例えば、図7の合成部55)と、第3の画像を表示する表示手段(例えば、図1のディスプレイ20)とを備えることを特徴とする。
前記格納手段に格納された第1の画像にエッジ強調処理を施すエッジ強調手段(例えば、図7のラプラシアンフィルタ52)をさらに設けるようにさせることができ、エッジ検出手段には、エッジ強調手段によりエッジ強調処理が施されている格納手段に格納された第1の画像の各画素と、所定の閾値とを比較して、所定の閾値以上となる位置の画素をエッジ領域として検出させるようにすることができる。
前記エッジ強調手段(例えば、図7のラプラシアンフィルタ52)には、ラプラシアンフィルタを用いて格納手段に格納された第1の画像にエッジ強調処理を施すようにさせることができる。
本発明の第2の画像処理方法は、第1の画像を撮像する撮像ステップ(例えば、図9のフローチャートのステップS41)と、第1の画像を格納する格納ステップ(例えば、図9のフローチャートのステップS42)と、格納ステップの処理で格納された第1の画像のエッジ領域を検出するエッジ検出ステップ(例えば、図10のフローチャートのステップS65)と、エッジ検出ステップの処理で検出されたエッジ領域の情報に基づいて、マスク画像を生成するマスク画像生成ステップ(例えば、図10のフローチャートのステップS66,S67)と、第1の画像とマスク画像とを合成し、第3の画像を生成する合成ステップ(例えば、図9のフローチャートのステップS44)と、第3の画像を表示する表示ステップ(例えば、図9のフローチャートのステップS46)とを含むことを特徴とする。
尚、第1および第2の記録媒体、並びに、第1および第2のプログラムについての対応関係は、第1および第2の画像処理方法にそれぞれ対応するものであるので、その説明は省略する。
以下、本発明の一実施の形態であるデジタルスチルカメラについて、図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用したデジタルスチルカメラ1の構成例を示している。このデジタルスチルカメラ1は、被写体を撮像する際、ファインダや映像モニタを兼ねる内蔵されたディスプレイ20に、手ぶれの発生の有無をマスク画像として、被写体を映し出した画像上に表示するものである。
デジタルスチルカメラ1は、大別して光学系、信号処理系、記録系、表示系、および制御系から構成される。
光学系は、被写体の画像を構成する光を集光するレンズ11、集光された光の光量を調整する絞り12、および集光されて光量が調整された光を所定のフレームレートで光電変換して画像データを生成するCCDイメージセンサ13から構成される。なお、CCDイメージセンサ13が生成する画像は、多チャンネル(例えば、3チャンネル)の輝度信号からなるカラー画像データであることを前提に説明するが、1チャンネルの輝度信号からなるモノクロ画像データである場合であってもよいことは言うまでもない。また、ユーザが、フラッシュ26を動作するようにインプットデバイス24を操作すると、フラッシュ制御装置(CTRL)25が対応する操作情報に基づいて、フラッシュ発光装置26を制御して発光させる。
信号処理系は、CCDイメージセンサ13から出力された画像をサンプリングすることによってノイズを低減させる相関2重サンプリング回路(CDS)14、相関2重サンプリング回路14によってノイズが除去された画像をAD変換するA/Dコンバータ15、A/Dコンバータ15が出力する画像に対して手ぶれの発生を示すマスク画像を生成する処理を施すDSP(Digital Signal Processor)16から構成される。
デジタルスチルカメラ1の記録系は、DSP16から入力される画像をエンコードしてメモリ22に記録したり、メモリ22に記憶されている符号データを読み出してデコードし、DSP16に供給したりするCODEC(Compression/Decompression)21、および、エンコードされた画像を記憶する、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体などよりなるメモリ22から構成される。
表示系は、DSP16から供給される画像をDA変換するD/Aコンバータ18、D/Aコンバータ18が出力するアナログの画像を、輝度Y、色差Cr,Cb等の通常のビデオ信号に変換してディスプレイ20に出力するビデオエンコーダ19、およびビデオ信号に対応する画像を表示することによってファインダやビデオモニタとして機能するLCD(Liquid Crystal Display)等よりなるディスプレイ20から構成される。
制御系は、CCDイメージセンサ13乃至DSP16の動作タイミングを制御するタイミングジェネレータ(TG)17、ユーザからの各種の操作を受け付けるインプットデバイス24、およびデジタルスチルカメラ1の全体を制御するCPU(Central Processing Unit)23から構成される。
次に、図1のデジタルスチルカメラ1の動作について説明する。
CCDイメージセンサ13は、光学系を通過した入射光を、撮像面上の各受光素子で受光し、光電変換させることにより電気信号に変換し、相関2重サンプリング回路14に供給する。相関2重サンプリング回路14は、供給された電子信号のノイズを除去し、A/Dコンバータ15に供給する。A/Dコンバータ15は、ノイズが除去された電気信号をデジタル信号に変換して、DSP16に供給する。この際、ユーザがインプットデバイス24を操作することにより、撮像時に、フラッシュ制御装置25がフラッシュ発光装置26を制御して、撮像に必要な光を発光させることもできる。
タイミングジェネレータ17は、一定のフレームレートによる画像取り込みを維持するように信号処理系を制御する。タイミングジェネレータ17は、DSP16に対しても一定のレートで画像のデータ(ストリームデータ)を供給する。DSP16は、後述するように、手ぶれを認識できるように画像データを処理した後、D/Aコンバータ18、若しくはCODEC21、またはその両方に出力する。D/Aコンバータ18は、DSP16から送られる画像データをアナログ信号に変換し、ビデオエンコーダ19に出力する。ビデオエンコーダ19は、アナログ信号に変換されている画像データをビデオ信号に変換し、ディスプレイ20に出力して表示させる。ユーザは、ディスプレイ20に表示された画像をモニタできるので、ディスプレイ20はデジタルスチルカメラ1のファインダとしての機能も果たしている。
また、CODEC21は、DSP16から送られる画像データを符号化し、メモリ22に記録させる。メモリ22は、半導体記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または光記録媒体など、電子的にデータが記録できる記録媒体であればいずれのものであってもよい。
以上のように、デジタルスチルカメラ1では、インプットデバイス24がユーザにより操作されて、いわゆるシャッタボタンの押下に対応する操作がなされるまでの間、撮影のための構図などを決めるのを補助する目的で、高速で連続撮影される画像を随時ディスプレイ20に表示することができる。以降においては、このようなデジタルスチルカメラ1の動作状態(シャッタボタンが押下されるまでの状態)をモニタモードと称するものとする。
次に、図2を参照して、DSP16の詳細な構成について説明する。
画像メモリ31は、A/Dコンバータ15より供給される画像データを一時的に格納して、適宜画像メモリ32、グレイスケール値変換部35、合成部38、および、CODEC21に供給する。より詳細には、画像メモリ31は、新たに画像データが供給されると格納している直前の画像データを画像メモリ32、グレイスケール値変換部35、および合成部38に供給する。
画像メモリ32は、画像メモリ31より供給される画像データを一時的に格納した後、グレイスケール値変換部33に供給する。より詳細には、画像メモリ32は、画像メモリ31より画像データが供給されると、直前まで格納していた画像データをグレイスケール値変換部33に供給する。
グレイスケール値変換部33,35は、いずれも同様の機能を有するものであり、それぞれ画像メモリ32,31より供給される画像データの各画素の画素値をグレイスケール値に変換し、変換結果を差分値計算部34に供給する。すなわち、グレイスケール値変換部33,35は、画像データの各画素のRGB(Red Green Blueの光の三原色)の各チャンネルの画素値の重みつき和を求めることにより、グレイスケール値に変換する。また、グレイスケール値変換部33,35はこれ以外の方法で各画素値をグレイスケール値に変換してもよく、例えば、RGBチャンネルのいずれかの値をそのままグレイスケール値として変換するようにしても良い。
従って、画像メモリ31,32には、それぞれ最新の画像データと、その直前の画像データが格納された状態となるので、グレイスケール値変換部33,35は、それぞれ最新の画像データと、その直前の画像データの各画素値をグレイスケール値に変換し、差分値計算部34に供給する。尚、最新の画像データと直前の画像データとは、ストリームデータとしてみたときに連続するフィールドの画像データとしてもよいことはもちろんのこと、像ぶれが検出できる程度の時間間隔で取り込まれる画像データとしてもよく、画像メモリ31,32に格納される画像データの時間的な前後関係が保たれていればよい。
差分値計算部34は、連続する最新の画像データと、その直前の画像データのそれぞれの対応する位置(それぞれの画像上の同一の位置)の画素間の、グレイスケール値に変換された画素値の差分の絶対値を求めて、像ぶれ位置抽出部36に供給する。
像ぶれ位置抽出部36は、差分値計算部34より供給された最新の画像データと直前の画像データの各画素間のグレイスケール値に変換された画素値の差分の絶対値と、所定の閾値th1とを比較して、所定の閾値th1よりも大きな画素の位置を像ぶれが発生している領域として、その画素位置の情報を抽出し、マスク画像生成部37に供給する。
マスク画像生成部37は、像ぶれ位置抽出部36より供給された像ぶれが発生している領域であることを示す画素位置の情報に対応する位置の画素を特定の色で表示するマスク画像を生成し、合成部38に供給する。
合成部38は、マスク画像生成部37より供給されたマスク画像を画像メモリ31より読み出される最新の画像の画像データに合成し、合成画像の画像データを生成して縮小部39に供給する。より詳細には、合成部38は、最新の画像上にマスク画像を重ねるようにし合成して、合成画像を生成する。
縮小部39は、ディスプレイ20の表示解像度に合わせて、例えば、所定の間隔で画素を間引きするなどして合成画像を縮小し、D/Aコンバータ18、および、ビデオエンコーダ19を介してディスプレイ20に表示させる。また、縮小部39による合成画像の縮小方法は、間引きによる方法に限るものではなく、例えば、合成画像の縦、横方向ともに半分の大きさの解像度に縮小する場合、縦2画素、横2画素の計4画素で構成される部分に格子状に分割し、各格子状の部分の平均値を1の画素の画素値とすることにより縮小するようにしてもよい。
次に、図3のフローチャートを参照して、図2のDSP16を用いた図1のデジタルスチルカメラ1によるマスク画像表示処理について説明する。
ステップS1において、レンズ11および絞り12を介して被写体となる画像がCCDイメージセンサ13により撮像され、撮像された画像がCDS14およびA/Dコンバータ15を介して、画像データとしてDSP16に供給される。より詳細には、CCDイメージセンサ13は、レンズ11および絞り12を介して撮像される被写体の光を光電変換により画像を電気信号に変換し、相関2重サンプリング回路(CDS)14に供給する。相関2重サンプリング回路(CDS)14は、供給された画像の電気信号よりノイズを除去し、A/Dコンバータ15に供給する。A/Dコンバータ15は、アナログ信号である画像の電気信号をデジタル信号に変換してDSP16に供給する。以上の処理により、画像が撮像される。
ステップS2において、DSP16の画像メモリ31は、A/Dコンバータ15より供給された今撮像された最新の画像データを格納すると共に、それまで格納していた直前の画像データを画像メモリ32に供給し、格納させる。尚、以降において、今撮像された最新の画像の画像データを画像データAと称し、その直前の画像の画像データを画像データBと称するものとする。従って、ステップS2においては、画像メモリ31が画像データAを格納し、画像メモリ32は、それまで画像メモリ31に格納されていた画像データAを、画像データBとしてに格納する。
ステップS3において、画像メモリ32は、画像データBを格納しているか否かを判定する。すなわち、最初に画像が撮像された場合、画像メモリ31には画像データAが格納されていないので、最新の画像の画像データを画像データAとして格納することはできても、それまでの画像データを画像メモリ32に画像データBとして格納させることができない。従って、ステップS3においては、実質的には、最初の処理であるか否かが判定されることになる。
ステップS3において、例えば、最初に画像が撮像された場合、画像メモリ31には、それまでに画像データAが格納されていないことになるので、当然に、画像メモリ32には、画像データBが格納されていないことになるので、その処理は、ステップS1に戻ることになる。
ステップS3において、画像データBが画像メモリ32に格納されていると判定された場合、ステップS4において、像ぶれマスク画像生成処理が実行される。
ここで、図4のフローチャートを参照して、像ぶれマスク画像生成処理について説明する。尚、以降においては、像ぶれ領域の画素に所定の色を表示し、それ以外の領域に色を付さない像ぶれマスク画像の画像データを画像データmbとする。また、像ぶれマスク画像データmbは、画像データAと同等の大きさの画像の画像データであって、各画素はマスクを示す所定の色が付されるonの状態か、または所定の色が付されないoffの状態となる2値画像である。さらに、画像データAの幅はwであり、高さはhであるものとする。
ステップS21において、グレイスケール値変換部33,35は、それぞれ画像メモリ32,31に格納された画像データBと画像データAを読み出し、各画素の画素値をグレイスケール値に変換し、差分値計算部34に出力する。
ステップS22において、差分値計算部34は、画像上の垂直方向の画素位置を特定する座標であるカウンタyを0に初期化する。さらに、ステップS23において、差分値計算部34は、画像上の水平方向の画素位置を特定する座標であるカウンタxを0に初期化する。
ステップS24において、差分値計算部34は、それぞれの画像上の位置(x,y)における、画素間の画素値の差分値dを以下の式(1)を演算することにより求め、マスク画像生成部37に供給する。
d=IA(x,y)−IB(x,y)
・・・(1)
ここで、IA(x,y)は、画像データAの位置(x,y)における画素値を示し、IB(x,y)は、画像データBの位置(x,y)における画素値を示す。
尚、画像データAおよび画像データBはカラー画像の画像データであり、各画素はRGBの3チャンネルの値を持っているので、dは3次元の差分値ベクトルとなりdvector=(dr,dg,db)と表される。
ここで、dvectorは、差分値ベクトルを示し、差分値drは、dr=IAr(x,y)−IBr(x,y)であり、差分値dgは、dg=IAg(x,y)−IBg(x,y)であり、差分値dbは、db=IAb(x,y)−IBb(x,y)であり、それぞれがRGB成分の差分値を示している。尚、「vector」は、ベクトルであることを示す。
ステップS25において、マスク画像生成部37は、以下の式(2)を演算することにより、差分値ベクトルdvectorの大きさ|dvector|が、あらかじめ定めた閾値th1よりも大きいか否かを判定する。
|dvector|=|dr| +|dg| +|db|
・・・(2)
例えば、ステップS25において、大きさ|dvector|が閾値th1より大きいと判断された場合、すなわち、画素値の変化が大きく手ぶれが生じている領域の画素であると判定された場合、ステップS26において、マスク画像生成部37は、マスク画像データmb上の位置(x,y)の画素の画素値mb(x,y)をマスクを示す色を付するように、onの状態に設定する(mb(x,y)=onに設定する)。
一方、ステップS25において、大きさ|dvector|が閾値th1より大きくないと判断された場合、すなわち、画素値の変化が小さく手ぶれが生じていない領域の画素であると判定された場合、ステップS27において、マスク画像生成部37は、マスク画像データmb上の位置(x,y)の画素の画素値mb(x,y)に色を付さないように、offの状態に設定する(mb(x,y)=offに設定する)。
ステップS28において、差分値計算部34は、カウンタxが画像上で取りうる値の最大値w−1より大きいか否かを判定し、小さいと判定した場合、ステップS29において、カウンタxを1インクリメントして、その処理は、ステップS24に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、カウンタxが画像上で取りうる値となる最大値w−1となるまで(水平方向の画素について全て差分値の大きさ|dvector|が閾値th1より大きいか否かの判定がなされるまで)、ステップS24乃至S29の処理が繰り返される。
ステップS28において、カウンタxが画像上で取りうる値となる最大値w−1となった、すなわち、水平方向の画素について全て差分値の大きさ|dvector|が閾値th1より大きいか否かの判定がなされるまで処理がなされたと判定された場合、ステップS30において、差分値計算部34は、カウンタyが画像上で取りうる値の最大値h−1より大きいか否かを判定する。ステップS30において、例えば、カウンタyが画像上で取りうる値の最大値h−1より大きくないと判定された場合、ステップS31において、差分値計算部34は、カウンタyの値を1インクリメントして、その処理は、ステップS23に戻る。すなわち、カウンタyが画像上で取りうる値となる最大値h−1となるまで(垂直方向の画素について全て差分値の大きさ|dvector|が閾値th1より大きいか否かの判定がなされるまで)、ステップS23乃至S31の処理が繰り返される。
そして、ステップS30において、例えば、カウンタyが画像上で取りうる値の最大値h−1より大きくないと判定された場合、すなわち、垂直方向の画素について全て差分値の大きさ|dvector|が閾値th1より大きいか否かの判定がなされたと判定された場合、処理を終了する。
以上の処理により、マスク画像生成部37は、画像データAと画像データBの各画素について差分値(の絶対値)|d|を求めて、差分値|d|が閾値th1よりも大きい場合、その画素が手ぶれ領域の画素であるとみなし、その画素に対応する位置のマスク画像データmbの画素を、mb(x,y)=onとし、差分値|d|が閾値th1よりも小さい場合、その領域の画素をmb(x,y)=offとすることにより、マスク画像データmbを生成し、生成したマスク画像データmbを合成部38に供給する。
ここで、図3のフローチャートの説明に戻る。
ステップS5において、合成部38は、画像メモリ31に格納されている画像データAを読み出し、画像データAの上に、マスク画像生成部37より供給されるマスク画像データmbをオーバーラップするようにして合成することにより合成画像を生成して、縮小部39に供給する。尚、以降において、この画像データAとマスク画像データmbとの合成画像を画像データCと称するものとする。
ステップS6において、縮小部39は、合成部38より供給された画像データCをディスプレイ20の表示解像度に合わせて、所定の間隔で画素を間引きして縮小し、ステップS7において、D/Aコンバータ18、および、ビデオエンコーダ19を介してディスプレイ20に表示させる。尚、縮小方法は、これに限るものではなく、例えば、画像データCの縦、横方向ともに半分の大きさの解像度に縮小する場合、縦2画素、横2画素の計4画素で構成される部分に格子状に分割し、各格子状の部分の平均値を1の画素の画素値とすることにより縮小するようにしてもよい。
ステップS8において、CPU23は、インプットデバイス24がユーザにより操作されて、モニタモードが終了したか否かを判定し、モニタモードが終了していないと判定した場合、その処理は、ステップS1に戻り、それ以降の処理が繰り返される。また、ステップS8において、モニタモードが終了する操作がなされたと判定された場合、その処理は、終了する。
以上の処理により、例えば、手ぶれがない状態であると、画像データA,Bには、それぞれの画素間において変化が生じないことになるので、画素間の差分値は小さくなり、図4のフローチャートのステップS25の処理においては、閾値th1よりも大きくないと判定されることになり、マスク画像データmbの全画素がmb(x,y)=offに設定されることになり、例えば、図5で示されるように画像データAそのものとなる画像データCがディスプレイ20に表示されることになる。
一方、手ぶれが生じると、画像データA,Bの、それぞれの画素間において変化が生じることになるので、画素間の差分値は大きくなり、図4のフローチャートのステップS25の処理においては、閾値th1よりも大きいと判定されることになり、マスク画像データmbにおける手ぶれが生じている画素がmb(x,y)=onに設定されることになり、例えば、図6で示されるように画像データAに、マスク画像データmbがオーバーラップされたような画像データCがディスプレイ20に表示されることになる。尚、図6において、マスク画像上の画素でmb(x,y)=onに設定された画素は、白色となるように設定されている。
結果として、ユーザが、デジタルスチルカメラ1を用いて、撮像しようとする際、手ぶれが生じると、図6のようにマスク画像データmbが最新の画像(画像データA)にオーバーラップされたような合成画像である画像データCがディスプレイ20に表示されることになるので、ユーザは、このマスク画像データmbがディスプレイ20上に表示されないように、構えるようにすることで、手ぶれによる撮像の失敗を抑制することができる。また、撮像前に、撮像される画像に発生するであろう手ぶれの状態をディスプレイ20に表示することにより、視覚的にユーザに対して示すことができるので、この情報に基づいて、手ぶれによる撮像の失敗を抑制することができるうえ、このマスク画像の情報に基づいて、手ぶれを生じさせない撮像手法をユーザ自身で体得することが可能となる。
尚、以上の演算にあたり、高解像度の画像であると、上述したマスク画像の生成に係る差分値を求める計算量が多く、処理時間が掛かり過ぎてしまい、滑らかな動画像としてディスプレイ20に表示できないような場合、DSP16の処理能力に応じて画像メモリ31に格納する画像データAを適宜間引くなどして、適宜解像度を低下させてから上述の処理を実行するようにしてもよい。
また、本明細書の記載において、画像データは、画像を構成する各画素の画素値や再生タイミングなどを示すデータからなるものであり、例えば、画像データが生成される、格納される、または処理されるとは、実質的に、その画像データに基づいた画像が生成される、格納される、または処理されることであるものとする。また、例えば、画像データA,Bが合成されて、合成画像である画像データCが生成されるとは、画像データAからなる画像Aと、画像データBからなる画像Bとが合成されることにより、画像データCからなる合成画像としての画像Cが生成されるものとする。
以上においては、手ぶれが生じているか否かをマスク画像として表示するようにした例について説明してきたが、ピントが画像上のどの位置の被写体に合っているのかを表示させるようにして、ユーザが所望とする被写体に対してピントが合っているか否かを確認できるようにしても良い。
図7は、撮像しようとする画像上のどの被写体にピントがあっているかを示すようにしたDSP16の構成を示している。
画像メモリ51は、上述した画像メモリ31と同様のものであり、最新の画像データである画像データAを一時的に格納し、順次ラプラシアンフィルタ52、合成部55、および、CODEC21に供給する。
ラプラシアンフィルタ52は、画像メモリ51より画像データAを読み出して、各画素について、例えば、図8で示されるようなラプラシアンオペレータからなるフィルタをかけることにより、画像データA上のエッジ部分を強調して、エッジ位置抽出部53に供給する。尚、ラプラシアンフィルタにより強調されるエッジ部は、画像データAにおいて、最も細かい境界部分、すなわち、テクスチャを示すことになり、結果として、最もピントがあっている部分が強調されることになる。図8においては、ラプラシアンフィルタ52の例として、3×3のフィルタが示されており、上部左から右に向って、0,1,0、中央左から右に向って、1,−4,1、下部左から右向って、0,1,0のフィルタが示されている。尚、図8で示されるラプラシアンフィルタは、一例に過ぎず、これ以外のラプラシアンフィルタであっても良いし、さらには、ラプラシアンフィルタでなくてもエッジが強調できる処理であればよいことは言うまでもない。
エッジ位置抽出部53は、ラプラシアンフィルタ52によりエッジが強調された画像データAの各画素について各画素の画素値の絶対値が閾値よりも大きいか否かを判定し、大きいときエッジ領域の画素であるとみなし、その位置の情報をマスク画像生成部54に供給する。
マスク画像生成部54は、エッジ位置抽出部37より供給されたエッジ領域、すなわち、ピントが合っている領域であることを示す画素位置の情報に対応する位置の画素を特定の色で表示するマスク画像を生成し、合成部55に供給する。
合成部55は、合成部38と同様のものであり、マスク画像生成部54より供給されたマスク画像を画像メモリ51より読み出される最新の画像の画像データAに合成し、合成画像を生成して縮小部56に供給する。より詳細には、合成部55は、最新の画像上にマスク画像を重ねるように合成して、合成画像を生成する。
縮小部56は、縮小部39と同様のものであり、ディスプレイ20の表示解像度に合わせて、例えば、所定の間隔で画素を間引きするなどして合成画像を縮小し、D/Aコンバータ18、および、ビデオエンコーダ19を介してディスプレイ20に表示させる。
次に、図9のフローチャートを参照して、図8のDSP16を用いた図1のデジタルスチルカメラ1によるマスク画像表示処理について説明する。尚、図9のフローチャートにおいては、ステップS41,S44乃至S47の処理は、図3のフローチャートを参照して説明したステップS1,S5乃至S8の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS42において、DSP16の画像メモリ51は、A/Dコンバータ15より供給された今撮像された最新の画像データを画像データAとして格納する。
ステップS43において、エッジマスク画像生成処理が実行される。
ここで、図10のフローチャートを参照して、エッジマスク画像生成処理について説明する。尚、以降においては、エッジ領域の画素に所定の色を表示し、それ以外の領域に色を付さないエッジマスク画像データをエッジマスク画像データmeとする。また、エッジマスク画像データmeは、画像データAと同等の大きさの画像であって、各画素はマスクの色が付されるonの状態か、または色が付されないoffの状態となる2値画像である。さらに、画像データAの幅はwであり、高さはhであるものとする。
ステップS61において、ラプラシアンフィルタ52は、画像上の垂直方向の画素位置を特定する座標であるカウンタyを0に初期化する。さらに、ステップS62において、ラプラシアンフィルタ52は、画像上の水平方向の画素位置を特定する座標であるカウンタxを0に初期化する。
ステップS63において、ラプラシアンフィルタ52は、画像上の位置(x,y)における、画素について、以下の式(3)を演算することによりエッジ領域の画素の画素値を強調することでエッジ部を強調し、エッジ位置抽出部53に供給する。
l=−4IA(x,y) +IA(x-1,y)+IA(x+1,y) +IA(x,y-1) +IA(x,y+1)
・・・(3)
尚、画像データAは、カラー画像であり、各画素はRGBの3チャンネルの値を持っているので、lは3次元のベクトルとなりlvector=(lr,lg,lb)と表される。
ここで、lvectorは、強調ベクトルを示し、強調部lrは、lr=−4IAr(x,y)+IAr(x-1,y)+IAr(x+1,y)+IAr(x,y-1)+IAr(x,y+1)であり、強調部lgは、lg=−4IAg(x,y)+IAg(x-1,y)+IAg(x+1,y)+IAg(x,y-1)+IAg(x,y+1)であり、強調部lbは、lb=−4IAb(x,y)+IAb(x-1,y)+IAb(x+1,y)+IAb(x,y-1)+IAb(x,y+1)であり、それぞれがRGB成分のエッジ強調された画素値を示している。
また、式(3)においては、そのまま、画像データAのすべての(x,y)の位置に適用すると、画像データAの範囲外の画素値が必要となってしてしまうので、以下の例外処理を行う。x−1、y−1が0より小さくなる場合は、x−1、y−1の代わりに0を用いる。また、x+1がw−1より大きくなる場合はw−1を用い、y+1がh−1より大きくなる場合はh−1を用いる。
ステップS64において、マスク画像生成部54は、以下の式(4)を演算することにより、強調ベクトルlvectorの大きさ|lvector|が、あらかじめ定めた閾値th2よりも大きいか否かを判定する。
|lvector|=|lr| +|lg| +|lb|
・・・(4)
例えば、ステップS64において、大きさ|lvector|が閾値th2より大きいと判断された場合、すなわち、エッジ強調された画素値が大きく、エッジが生じている領域、すなわち、ピントが合っている領域の画素であると判定された場合、ステップS65において、マスク画像生成部54は、マスク画像データmeの位置(x,y)の画素の画素値me(x,y)をマスクを示す色を付するように、onの状態に設定する(me(x,y)=onに設定する)。
一方、ステップS64において、大きさ|lvector|が閾値th2より大きくないと判断された場合、すなわち、エッジ強調された画素値が小さく、エッジが生じていない領域、すなわち、ピントが合っていない領域の画素であると判定された場合、ステップS66において、マスク画像生成部54は、マスク画像データmeの位置(x,y)の画素の画素値me(x,y)に色を付さないように、offの状態に設定する(me(x,y)=offに設定する)。
ステップS67において、ラプラシアンフィルタ52は、カウンタxが画像上で取りうる値の最大値w−1より大きいか否かを判定し、小さいと判定した場合、ステップS68において、カウンタxを1インクリメントして、その処理は、ステップS63に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、カウンタxが画像上で取りうる値となる最大値w−1となるまで(水平方向の画素について全てエッジ強調された画素の画素値の大きさ|lvector|が閾値th2より大きいか否かの判定がなされるまで)、ステップS63乃至S68の処理が繰り返される。
ステップS67において、カウンタxが画像上で取りうる値となる最大値w−1となった、すなわち、水平方向の画素について全てエッジ強調された画素の大きさ|lvector|が閾値th2より大きいか否かの判定がなされる処理がなされたと判定された場合、ステップS69において、ラプラシアンフィルタ52は、カウンタyが画像上で取りうる値の最大値h−1より大きいか否かを判定する。ステップS69において、例えば、カウンタyが画像上で取りうる値の最大値h−1より大きくないと判定された場合、ステップS70において、ラプラシアンフィルタ52は、カウンタyの値を1インクリメントして、その処理は、ステップS62に戻る。すなわち、カウンタyが画像上で取りうる値となる最大値h−1となるまで(垂直方向の画素について全てのエッジ強調された画素の画素値の大きさ|lvector|が閾値th2より大きいか否かの判定がなされるまで)、ステップS62乃至S70の処理が繰り返される。
そして、ステップS69において、例えば、カウンタyが画像上で取りうる値の最大値h−1より大きいと判定された場合、すなわち、垂直方向の画素について全てのエッジ強調された画素の画素値の大きさ|lvector|が閾値th2より大きいか否かの判定がなされたと判定された場合、処理を終了する。
以上の処理により、マスク画像生成部54は、画像データAと画像データBの各画素についてエッジ強調された画素の画素値|l|を求めて、エッジ強調された画素値が閾値th2よりも大きい場合、その画素がエッジ領域の画素、すなわち、ピントが合っている被写体を表示している領域であるとみなし、その画素に対応する位置のマスク画像データmeの画素を、me(x,y)=onとし、エッジ強調された画素の画素値が閾値th2よりも小さい場合、その領域の画素をme(x,y)=offとすることにより、マスク画像データmeを生成し、生成したマスク画像データmeを合成部55に供給する。
尚、図7のDSP16においては、エッジの位置を抽出するためラプラシアンフィルタを用いたが、これに限らず別の方法で、エッジの有無(ピントがあっている領域の有無)を判定するようにしてもよい。
以上の処理により、例えば、ピントがあっていない状態(合焦点となるように調整されていない状態)であると、ラプラシアンフィルタが掛けられた画像データAの各画素の画素値の絶対値は、小さくなり、図10のフローチャートのステップS64の処理においては、閾値th2よりも大きくないと判定されることになり、マスク画像データmeの全画素がme(x,y)=offに設定されることになり、例えば、図5で示されるように画像データAそのものとなる画像データC(マスクされる部分がないので画像データC=画像データA)がディスプレイ20に表示されることになる。つまり、この場合、表示された図5の画像上のどの位置にもピントがあっていないことが示される。
一方、エッジが生じると、すなわち、ピントがあった領域(合焦点となるように調整されている領域)が存在すると、その領域においては、ラプラシアンフィルタが掛けられた各画素の画素値の絶対値は大きくなるので、図10のフローチャートのステップS25の処理においては、閾値th2よりも大きいと判定されることになり、マスク画像データmeにおけるエッジが生じている画素、すなわち、ピントが合っている領域の画素がme(x,y)=onに設定されることになり、例えば、図11で示されるように画像データAに、マスク画像データmeがオーバーラップされたような画像データCがディスプレイ20に表示されることになる。尚、図11において、マスク画像上の画素でme(x,y)=onに設定された画素は、白色となるように設定されている。
結果として、ユーザが、デジタルスチルカメラ1を用いて、撮像しようとする際、図11で示されるようにマスク画像データmeが最新の画像の画像データ(画像データA)にオーバーラップされたような合成画像である画像データCがディスプレイ20に表示されることになるので、ユーザは、このマスク画像データmeの位置を見ることで、ピントが合っている位置を認識することができ、必要に応じて焦点位置を調整させることができ、ピントがボケることによる撮像の失敗を抑制することができる。また、撮像前に、撮像される画像に発生するであろうピントが合っているか否かの状態をディスプレイ20に表示することにより、視覚的にユーザに対してピントのあっている位置を示すことができるので、この情報に基づいて、ピントがボケることにより生じる撮像の失敗を抑制することができるうえ、このマスク画像の情報に基づいて、ピントがボケない撮像手法をユーザ自身で体得することが可能となる。
以上においては、DSP16の構成に応じて、手ぶれの発生状況を示すマスク画像としてオーバーラップ表示させる例と、ピントが合っている位置を示すマスク画像をオーバーラップ表示させる例について説明してきたが、上述の両方の機能を持たせるようにしても良い。
図12は、手ぶれの発生状況を示すマスク画像と、ピントが合っている位置を示すマスク画像を、それぞれ異なる色で表示してオーバーラップ表示させるようにしたDSP16の構成を示している。
図12のDSP16の基本的な構成は、図2のDSP16の構成と、図7のDSP16の構成とを組み合わせたものである。すなわち、図12の画像メモリ71は、図2の画像メモリ31、および図7の画像メモリ51に、画像メモリ72は、図2の画像メモリ32に、グレイスケール値変換部73,75は、図2のグレイスケール値変換部33,35に、差分値計算部74は、図2の差分値計算部34に、像ぶれ位置抽出部76は、図2の像ぶれ位置抽出部36に、縮小部79は、図2の縮小部39、および、図7の縮小部56に、ラプラシアンフィルタ80は、図7のラプラシアンフィルタ52に、エッジ位置抽出部81は、エッジ位置抽出部53にそれぞれ対応するものである。
尚、マスク画像生成部77は、図2のマスク画像生成部37、および、図7のマスク画像生成部54で、それぞれに生成される像ぶれマスク画像データとエッジマスク画像データを生成し、合成部78に供給する。また、合成部78は、マスク画像生成部77より供給された像ぶれマスク画像データとエッジマスク画像データに基づいて、像ぶれのみが生じている領域の画素については、第1の色で、エッジのみの領域の画素については、第2の色で、像ぶれとエッジの両方の領域については第3の色で、それぞれマスク画像データを生成し、画像データA上にオーバーラップして表示する。
次に、図13のフローチャートを参照して、図12のDSP16を用いた図1のデジタルスチルカメラ1によるマスク画像表示処理について説明する。尚、図13のフローチャートにおいては、ステップS81乃至S85の処理、および、ステップS87乃至S89の処理は、図3のフローチャートを参照して説明したステップS1乃至S3、図9のフローチャートを参照して説明したステップS43の処理、図3のフローチャートを参照して説明したステップS4の処理、および、ステップS6乃至S8の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS86において、合成部78は、マスク画像生成部77より供給された像ぶれマスク画像データとエッジマスク画像データに基づいて、像ぶれのみが生じている領域の画素については、第1の色で、エッジのみの領域の画素については、第2の色で、像ぶれとエッジの両方の領域については第3の色で、それぞれマスク画像データを生成し、画像データA上にオーバーラップして表示する。
尚、ステップS88において、縮小部79が、ディスプレイ20の表示解像度に合わせて、合成画像の縦、横方向ともに半分の大きさの解像度に縮小する場合、すなわち、縦2画素、横2画素の計4画素で構成される部分に格子状に分割し、各格子状の部分の平均値を1の画素の画素値とすることにより縮小する場合、その4画素の全てが像ぶれ領域であるとき、その4画素の部分に対応する縮小画素では、第1の色で表示させ、その4画素の全てがエッジ領域であるとき、その4画素の部分に対応する縮小画素では、第2の色で表示させ、その4画素の全てが像ぶれ領域とエッジ領域であるとき、その4画素の部分に対応する縮小画素では、第3の色で表示させるようにさせてもよい。
また、以上においては、画像データの生成に、CCDイメージセンサを用いる場合について説明してきたが、これに限定されるものではなく、例えば、CCDイメージセンサ13の代わりに、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いるようにしても良い。
以上によれば、像ぶれの有無とピントが合っているか否かを示すマスク画像が、ディスプレイ20に表示されるので、ユーザは、そのマスク画像の位置に基づいて、像ぶれが出ないように調整し、さらに、画像上のどの位置にピントが合っているのかを認識することで、焦点位置を調整することができるので、像ぶれやピントがボケるといった撮像の失敗を抑制することが可能となる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行させることが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに記録媒体からインストールされる。
図14は、図2,図7,図12のDSP16の電気的な内部構成をソフトウェアにより実現する場合のパーソナルコンピュータの一実施の形態の構成を示している。パーソナルコンピュータのCPU101は、パーソナルコンピュータの全体の動作を制御する。また、CPU101は、バス104および入出力インタフェース105を介してユーザからキーボードやマウスなどからなる入力部106から指令が入力されると、それに対応してROM(Read Only Memory) 102に格納されているプログラムを実行する。あるいはまた、CPU101は、ドライブ110に接続された磁気ディスク111、光ディスク112、光磁気ディスク113、または半導体メモリ114から読み出され、記憶部108にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory) 103にロードして実行する。これにより、上述した図2,図7,図12のDSP16の機能が、ソフトウェアにより実現されている。さらに、CPU101は、通信部109を制御して、外部と通信し、データの授受を実行する。
プログラムが記録されている記録媒体は、図14に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク111(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク112(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク113(MD(Mini-Disc)を含む)、もしくは半導体メモリ114などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM102や、記憶部108に含まれるハードディスクなどで構成される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
本発明を適用したデジタルスチルカメラの一実施の形態の構成を示す図である。 図1のDSPの構成を示す図である。 図2のDSPを用いた図1のデジタルスチルカメラによるマスク画像表示処理を説明するフローチャートである。 図3の像ぶれマスク画像生成処理を説明するフローチャートである。 像ぶれが生じない場合の合成画像を示す図である。 像ぶれが生じた場合の合成画像を示す図である。 図1のDSPのその他の構成を示す図である。 図7のラプラシアンフィルタの例を示す図である。 図7のDSPを用いた図1のデジタルスチルカメラによるマスク画像表示処理を説明するフローチャートである。 図9のエッジマスク画像生成処理を説明するフローチャートである。 エッジが生じた場合の合成画像を示す図である。 図1のDSPのさらにその他の構成を示す図である。 図12のDSPを用いた図1のデジタルスチルカメラによるマスク画像表示処理を説明するフローチャートである。 記録媒体を説明する図である。
符号の説明
16 DSP, 20 ディスプレイ, 31,32 画像メモリ, 33 グレイスケール値変換部, 34 差分値計算部, 35 グレイスケール値変換部, 36 像ぶれ位置抽出部36 マスク画像生成部, 38 合成部, 39 縮小部, 51 画像メモリ, 52 ラプラシアンフィルタ, 53 エッジ位置抽出部, 54 マスク画像生成部, 55 合成部, 56 縮小部, 71,72 画像メモリ, 73 グレイスケール値変換部, 74 差分値計算部, 75 グレイスケール値変換部, 76 像ぶれ位置抽出部, 77 マスク画像生成部, 78 合成部, 79 縮小部, 80 ラプラシアンフィルタ, 81 エッジ位置抽出部

Claims (16)

  1. 第1の画像を撮像する撮像手段と、
    前記第1の画像を格納する格納手段と、
    前記第1の画像より前に撮像された前記格納手段に格納されている第2の画像と、前記第1の画像とに基づいて、像ぶれ領域を検出する像ぶれ検出手段と、
    前記像ぶれ検出手段により検出された像ぶれ領域の情報に基づいて、マスク画像を生成するマスク画像生成手段と、
    前記第1の画像と前記マスク画像とを合成し、第3の画像を生成する合成手段と、
    前記第3の画像を表示する表示手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第3の画像を縮小する縮小手段をさらに備え、
    前記表示手段は、前記縮小手段により縮小された第3の画像を表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の画像と前記第2の画像のそれぞれの対応する位置の画素間の画素値を計算する差分計算手段をさらに備え、
    前記像ぶれ検出手段は、各画素毎に前記差分計算手段により計算された差分と、所定の閾値とを比較して、所定の閾値以上となる位置の画素を像ぶれ領域として検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記格納手段に格納された前記第1の画像のエッジ領域を検出するエッジ検出手段をさらに備え、
    前記マスク画像生成手段は、前記像ぶれ検出手段により検出された像ぶれ領域の情報、および、前記エッジ検出手段により検出されたエッジ領域の情報に基づいて、マスク画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記格納手段に格納された前記第1の画像にエッジ強調処理を施すエッジ強調手段をさらに備え、
    前記エッジ検出手段は、前記エッジ強調手段によりエッジ強調処理が施されている前記格納手段に格納された前記第1の画像の各画素と、所定の閾値とを比較して、前記所定の閾値以上となる位置の画素をエッジ領域として検出する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記エッジ強調手段は、ラプラシアンフィルタを用いて前記格納手段に格納された前記第1の画像にエッジ強調処理を施す
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記マスク画像生成手段は、前記像ぶれ検出手段により検出された像ぶれ領域のみに含まれる位置の画素を第1の色で示し、前記エッジ検出手段により検出されたエッジ領域のみに含まれる位置の画素を第2の色で示し、前記像ぶれ領域と前記エッジ領域のいずれの領域にも含まれる位置の画素を第3の色で示すマスク画像を生成する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  8. 第1の画像を撮像する撮像ステップと、
    前記第1の画像を格納する格納ステップと、
    前記第1の画像より前に撮像された、前記格納ステップの処理で格納されている第2の画像と前記第1の画像とに基づいて、像ぶれ領域を検出する像ぶれ検出ステップと、
    前記像ぶれ検出ステップの処理で検出された像ぶれ領域の情報に基づいて、マスク画像を生成するマスク画像生成ステップと、
    前記第1の画像と前記マスク画像とを合成し、第3の画像を生成する合成ステップと、
    前記第3の画像を表示する表示ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  9. 撮像された第1の画像の格納を制御する格納制御ステップと、
    前記第1の画像より前に撮像された、前記格納制御ステップの処理で格納されている第2の画像と前記第1の画像とに基づいて、像ぶれ領域の検出を制御する像ぶれ検出制御ステップと、
    前記像ぶれ検出制御ステップの処理で検出された像ぶれ領域の情報に基づいて、マスク画像の生成を制御するマスク画像生成制御ステップと、
    前記第1の画像と前記マスク画像との合成による、第3の画像の生成を制御する合成制御ステップと、
    前記第3の画像の表示を制御する表示制御ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  10. 撮像された第1の画像の格納を制御する格納制御ステップと、
    前記第1の画像より前に撮像された、前記格納制御ステップの処理で格納されている第2の画像と前記第1の画像とに基づいて、像ぶれ領域の検出を制御する像ぶれ検出制御ステップと、
    前記像ぶれ検出制御ステップの処理で検出された像ぶれ領域の情報に基づいて、マスク画像の生成を制御するマスク画像生成制御ステップと、
    前記第1の画像と前記マスク画像との合成による、第3の画像の生成を制御する合成制御ステップと、
    前記第3の画像の表示を制御する表示制御ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  11. 第1の画像を撮像する撮像手段と、
    前記第1の画像を格納する格納手段と、
    前記格納手段に格納された前記第1の画像のエッジ領域を検出するエッジ検出手段と、
    前記エッジ検出手段により検出されたエッジ領域の情報に基づいて、マスク画像を生成するマスク画像生成手段と、
    前記第1の画像と前記マスク画像とを合成し、第3の画像を生成する合成手段と、
    前記第3の画像を表示する表示手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  12. 前記格納手段に格納された前記第1の画像にエッジ強調処理を施すエッジ強調手段をさらに備え、
    前記エッジ検出手段は、前記エッジ強調手段によりエッジ強調処理が施されている前記格納手段に格納された前記第1の画像の各画素と、所定の閾値とを比較して、所定の閾値以上となる位置の画素をエッジ領域として検出する
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記エッジ強調手段は、ラプラシアンフィルタを用いて前記格納手段に格納された前記第1の画像にエッジ強調処理を施す
    ことを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 第1の画像を撮像する撮像ステップと、
    前記第1の画像を格納する格納ステップと、
    前記格納ステップの処理で格納された前記第1の画像のエッジ領域を検出するエッジ検出ステップと、
    前記エッジ検出ステップの処理で検出されたエッジ領域の情報に基づいて、マスク画像を生成するマスク画像生成ステップと、
    前記第1の画像と前記マスク画像とを合成し、第3の画像を生成する合成ステップと、
    前記第3の画像を表示する表示ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  15. 撮像された第1の画像の格納を制御する格納制御ステップと、
    前記格納制御ステップの処理で格納された前記第1の画像のエッジ領域の検出を制御するエッジ検出制御ステップと、
    前記エッジ検出制御ステップの処理で検出されたエッジ領域の情報に基づいて、マスク画像の生成を制御するマスク画像生成制御ステップと、
    前記第1の画像と前記マスク画像との合成による、第3の画像の生成を制御する合成制御ステップと、
    前記第3の画像の表示を制御する表示制御ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  16. 撮像された第1の画像の格納を制御する格納制御ステップと、
    前記格納制御ステップの処理で格納された前記第1の画像のエッジ領域の検出を制御するエッジ検出制御ステップと、
    前記エッジ検出制御ステップの処理で検出されたエッジ領域の情報に基づいて、マスク画像の生成を制御するマスク画像生成制御ステップと、
    前記第1の画像と前記マスク画像との合成による、第3の画像の生成を制御する合成制御ステップと、
    前記第3の画像の表示を制御する表示制御ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008182664A (ja) * 2006-12-28 2008-08-07 Victor Co Of Japan Ltd フォーカス調整用信号生成装置及び撮像装置
JP2008268725A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Toshiba Corp 情報処理装置および画像データの高解像度化方法
US8644555B2 (en) 2009-03-30 2014-02-04 Fujitsu Limited Device and method for detecting movement of object

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