JP2005199883A - 合成樹脂中空体、自動車用燃料タンクおよびその製造方法 - Google Patents

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Hiroaki Suganuma
博明 菅沼
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奨英 小林
Katsuyuki Kido
克之 木戸
Taku Ishikawa
卓 石川
Koji Miwa
康治 三輪
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Abstract

【課題】 合成樹脂中空体本体の壁の厚さを増加させることなく、その取付部の剛性を増加させる製造が容易で品質の優れた、合成樹脂中空体を得る。
【解決手段】 上部分割ケース10と下部分割ケース20の開口周縁部は、互いに当接して、溶着、合体し、合成樹脂中空体本体の外壁を形成する接合端部15、25と、接合端部の近傍の外面から外方へ延設されたフランジ部14、24を設け、それぞれのフランジ部の一部に、それぞれ取付部30、40を形成し、その取付部30、40を融着、合体し、合成樹脂中空体取付部5を形成し、合成樹脂中空体取付部は、中空体取付孔5bと、
合成樹脂中空体取付中空部5aを有し、合成樹脂中空体取付中空部5aを構成する外周壁の厚さは、合成樹脂中空体本体の外壁よりも薄いことを特徴とする合成樹脂中空体である。
【選択図】 図 5

Description

本発明は、分割して射出成形された一対の成形品、即ち、上部分割ケースおよび下部分割ケースから構成される合成樹脂製中空体、例えば、アッパータンクとロアタンクを接合して形成する自動車用燃料タンクおよびその製造方法である。
従来、自動車用燃料タンクの構造としては、金属製のものが用いられていたが、近年車両の軽量化や、錆が発生しないこと、所望の形状に成形しやすいことなどによって熱可塑性合成樹脂製のものが用いられるようになってきた。
合成樹脂製の中空製品の製造、例えば自動車用燃料タンクの製造は、中空体を成形することの容易性からブロー成形方法が多く用いられてきた。ブロー成形方法では、溶融した合成樹脂のパリソンを円筒状にして上から押出して、そのパリソンを金型で挟みパリソン中に空気を吹き込み、合成樹脂製中空製品を製造していた。
しかし、この方法では、自動車用燃料タンクのような大型の合成樹脂製中空製品の場合は、パリソンの全体の重量が大きくなり、また、合成樹脂製中空製品の強度が必要な場合に、強度増加のため厚肉の合成樹脂製中空製品を製造するときにもパリソンの重量が増加して、溶融状のパリソンを成形機の上部から金型に入れるときに下方に垂れるため、上部の肉厚が下部の肉厚よりも薄くなる場合があった。
また、複雑な形状をした合成樹脂製中空製品の場合は、パリソンを金型内で膨張させたときに、パリソンの膨張の割合が製品の部位によって異なる場合があり、製品の肉厚にバラツキが生じる場合があった。
特にブロー成形の場合は、強度を増すために合成樹脂製中空体内部にリブおよび梁等の構造体を設けることが困難であった。
ブロー成形製自動車用燃料タンクは、リブや梁等を設けることも難しく、また、パリソンの膨張の割合が製品の部位によって異なる場合があり、タンクの肉厚にバラツキが生じ、強度的にもバラツキが生じる場合があった。従って、肉厚管理、品質管理に多大な労力を要していた。さらに、燃料タンク内に燃料ポンプ等の付属品を取付けることも困難であった。
そのため合成樹脂製中空体を上下に分割して、それぞれ別に射出成形等により成形して、その後その上部分割ケースと下部分割ケースを突き合せ部にて衝合して中空体を形成していた。
このような、射出成形により金型内に合成樹脂を射出して成形する方法においては、例えば、中空製品を作るにはスライド金型を使用して、中空製品を2分割して別々のキャビティーで成形し、その後2分割して成形した分割体の分割開口部をスライド型をスライドさせて、固定型のキャビティー内の分割体とスライド型のキャビティー内の分割体とを接合し、固着している。この固着は、接合部分の外周に凹部を設けて、その凹部に溶融樹脂を射出して、溶融樹脂により分割開口部を溶着している場合や(例えば、特許文献1および2参照。)、分割体の分割開口部の接合端部を熱板等で加熱して、溶融し、その接合端部同士を接合して、溶着、合体していた。
そのとき上部分割ケースと下部分割ケースの突き合せ部に全周にわたり外周に向けて開口した開口周縁部を設け、その開口周縁部の接続端部にフランジ部を設け、フランジ部を挟持して、接続端部を相互に圧接することもおこなわれていた。
また、溶接や溶着等により、一体化した燃料タンクにフランジ部を設けて、このフランジ部の数箇所に燃料タンクを他の装置に取付ける取付部を設けているものもある(例えば、特許文献3参照。)。
自動車の合成樹脂製の燃料タンクでは、図7に示すように、この燃料タンク101を車体に取り付けるための取付部105が、アッパータンク110とロアタンク120の接合部分であるフランジ114、124の数箇所に設けられている。
しかしながら、この取付部105は、自動車の衝突等の場合でも、衝突の衝撃を燃料タンク101に及ぼさないようにするため、取付部105の厚さよりも、燃料タンク101の本体の外壁の厚さを厚くすることが望ましい。また、取付部105は、取付強度を一定以上に保つために、所定の厚さが必要であった。そのため、燃料タンク101の外壁の厚さは厚くなる傾向があった。
燃料タンク101の外壁の厚さが厚くなると、燃料タンク101の重量が増加し、燃費が低下するため、地球環境保護の点からも好ましくなく、材料が増加するためコストが上昇する。さらに、外壁の厚さが増加すると射出成形時の製品の冷却時間が増加し、生産性が低下するのみならず、樹脂の収縮量が増加し、いわゆるひけが生じ品質的にも好ましくなかった。
特開昭62−87315号公報 特開2001−129851号公報 特開2001−246945号公報
そのため、合成樹脂中空体本体、例えば燃料タンク本体の壁の厚さを増加させることなく、その取付部の剛性を充分有する、製造が容易で品質の優れた、合成樹脂中空体、自動車用燃料タンクが求められていた。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、分割して成形された合成樹脂中空体を構成する上部分割ケースと下部分割ケースを合体させて、合体部分を溶着して形成した合成樹脂中空体において、上部分割ケースと下部分割ケースの開口周縁部には、互いに当接して、溶着、合体し、合成樹脂中空体本体の外壁を形成する接合端部と、接合端部の近傍の外面から外方へ延設されたフランジ部を設け、上部分割ケースと下部分割ケースのそれぞれのフランジ部の一部に、それぞれ上部分割ケース取付部と下部分割ケース取付部を形成し、上部分割ケース取付部と下部分割ケース取付部を溶着、合体し、合成樹脂中空体取付部を形成し、合成樹脂中空体取付部は、中空体取付孔と、中空体取付孔と合成樹脂中空体本体の間に合成樹脂中空体取付中空部を有し、合成樹脂中空体取付中空部を構成する外周壁の厚さは、合成樹脂中空体本体の外壁よりも薄いことを特徴とする合成樹脂中空体である。
請求項1の本発明では、分割して成形された合成樹脂中空体を構成する上部分割ケースと下部分割ケースを合体させて、合体部分を溶着して形成した合成樹脂中空体であるため、上部分割ケースと下部分割ケースとを別々に成形することができるので、それぞれを射出成形で成形した場合には、寸法精度の高い、強度の強い上部分割ケースと下部分割ケースを得ることができるため、上部分割ケースと下部分割ケースとを組み合わせて形成された合成樹脂製中空体は、寸法精度の高い精密な、かつ強度の高い製品を得ることができる。また、上部分割ケースまたは下部分割ケース内に補強リブや内蔵部品等を取付けることが容易にできる。
上部分割ケースと下部分割ケースの開口周縁部は、互いに当接して、溶着、合体し、合成樹脂中空体本体の外壁を形成する接合端部であるため、上部分割ケースと下部分割ケースの開口周縁部の接合端部を熱板等で溶融して、溶着、合体することにより分割成形された上下のケースを容易に確実に合体し一体化でき、強固な、溶着部から液体等がもれ無い中空体を得ることができる。上部分割ケースと下部分割ケースは同じ材料を使用するので、溶着は強固である。
上部分割ケースと下部分割ケースのそれぞれの接合端部の近傍の外面から外方へ延設されたフランジ部を設けたため、上部分割ケースと下部分割ケースを溶着、合体するときに、上部と下部のフランジ部を両側から挟持して圧着することができ、溶着を確実にすることができる。また、溶着後はフランジ部が溶着部の外周に位置することができるため、溶着部を保護することができる。
上部分割ケースと下部分割ケースのフランジ部の一部にそれぞれ上部分割ケース取付部と下部分割ケース取付部を形成したため、それぞれの取付部のキャビティを金型の分割面付近に設けることができ、上部分割ケースと下部分割ケースを成形するときに金型を複雑にすることなく、同時に上部分割ケース取付部と下部分割ケース取付部を容易に形成することができる。
上部分割ケース取付部と下部分割ケース取付部を溶着、合体し、合成樹脂中空体取付部を形成したため、合成樹脂中空体本体を形成すると同時に、取付部に容易に中空体を形成することができる。
合成樹脂中空体取付部は、中空体取付孔と、中空体取付孔と合成樹脂中空体本体の間に合成樹脂中空体取付中空部を有しているため、中空体取付孔にボルト、ナット等を用いて合成樹脂中空体を他の部材に容易に取り付けることができ、中空体取付孔と合成樹脂中空体本体の間の合成樹脂中空体取付中空部により、合成樹脂中空体取付部の強度を取付部の肉厚を増加させること無く増加させることができる。
合成樹脂中空体取付中空部を構成する外周壁の厚さは、合成樹脂中空体本体の外壁よりも薄いため、合成樹脂中空体に強い衝撃が加わった場合でも、合成樹脂中空体取付中空部を構成する外周壁が破断等することにより、合成樹脂中空体が破損することを防止することができる。
また、合成樹脂中空体本体の外壁の肉厚を厚くする必要が無いため、合成樹脂中空体の重量を軽くすることができるとともに、合成樹脂の使用量を減らすことができ、コストも低下させることができる。また、合成樹脂中空体本体の外壁の肉厚が薄いため、射出成形の成形時間を短くすることができるとともに、外壁のひけ等も少なくなり、品質的にも好ましい。
請求項2の本発明は、熱可塑性合成樹脂により分割して成形された自動車用燃料タンクを構成するアッパータンクとロアタンクの開口周縁部を合体させて、一体的に接合して形成した自動車用燃料タンクにおいて、アッパータンクとロアタンクのそれぞれの開口周縁部には、互いに当接して、溶着、合体し、自動車用燃料タンクの外壁を形成する接合端部と、接合端部の近傍の外面から外方へ延設されたフランジ部を設け、アッパータンクとロアタンクのフランジ部の一部にそれぞれアッパータンク取付部とロアタンク取付部を形成し、アッパータンク取付部とロアタンク取付部を溶着、合体し、タンク取付部を形成し、タンク取付部は、タンク取付孔と、タンク取付孔とタンク本体の間にタンク取付中空部を有し、タンク取付中空部を構成する外周壁の厚さは、タンク本体の外壁よりも薄いことを特徴とする自動車用燃料タンクである。
請求項2の本発明では、熱可塑性合成樹脂により分割して成形された自動車用燃料タンクを構成するアッパータンクとロアタンクの開口周縁部を合体させて、一体的に接合して形成した自動車用燃料タンクであるため、アッパータンクとロアタンクとを別々に成形することができるので、それぞれを射出成形で成形した場合には、寸法精度の高い、強度の強いアッパータンクとロアタンクを得ることができる。そのため、アッパータンクとロアタンクとを組み合わせて形成された自動車用燃料タンクは、寸法精度の高い精密な、かつ強度の高い製品を得ることができる。また、自動車用燃料タンク内に補強リブ、仕切り壁や燃料ポンプ、吸排気弁等を容易に取付けることができる。
アッパータンクとロアタンクの開口周縁部は、互いに当接して、溶着、合体し、自動車用燃料タンクの外壁を形成する接合端部を設けたため、アッパータンクとロアタンクの開口周縁部の接合端部を熱板等で溶融して、溶着、合体することにより分割成形された上下のタンクを容易に確実に合体し一体化でき、強固な、溶着部から燃料等がもれない燃料タンクを得ることができる。アッパータンクとロアタンクは同じ材料を使用するので、溶着は強固である。
アッパータンクとロアタンクのそれぞれの接合端部の近傍の外面から外方へ延設されたフランジ部を設けたため、アッパータンクとロアタンクを溶着、合体するときに、上部と下部のフランジ部を両側から挟持して圧着することができ、溶着を確実にすることができる。また、溶着後はフランジ部が溶着部の外周に位置することができるため、溶着部を保護することができる。
アッパータンクとロアタンクのフランジ部の一部にそれぞれアッパータンク取付部とロアタンク取付部を形成したため、アッパータンクとロアタンクを成形するときに、それぞれの取付部のキャビティを金型の分割面付近に設けることができ、金型を複雑にすることなく、同時にアッパータンクケース取付部とロアタンク取付部を容易に形成することができる。
アッパータンク取付部とロアタンク取付部を溶着、合体し、タンク取付部を形成したため、自動車用燃料タンクを形成すると同時に、タンク取付部を容易に形成することができる。
タンク取付部は、タンク取付孔と、タンク取付孔とタンク本体の間にタンク取付中空部を有しているため、タンク取付孔にボルト、ナット等を用いて燃料タンクを自動車の車体に容易に取り付けることができ、タンク取付孔とタンク本体の間のタンク取付中空部により、タンク取付部の強度を、タンク取付部の肉厚を増加させること無く増加させることができる。
タンク取付中空部を構成する外周壁の厚さは、自動車用燃料タンク本体の外壁よりも薄いため、自動車用燃料タンクに強い衝撃が加わった場合でも、タンク取付中空部を構成する外周壁が破断等することにより、自動車用燃料タンクが破損することを防止することができる。
また、自動車用燃料タンク本体の外壁の肉厚を厚くする必要がないため、自動車用燃料タンクの重量を軽くすることができ、燃費を改善することができるとともに、合成樹脂の使用量を減らすことができ、コストも低下させることができる。また、自動車用燃料タンクの外壁の肉厚が薄いため、射出成形の成形時間が短くすることができるとともに、外壁のひけ等も少なくなり、品質的にも好ましい。
請求項3の本発明は、タンク取付中空部は、アッパータンク取付部とロアタンク取付部のそれぞれに設けられたアッパータンク取付中空凹部とロアタンク取付中空凹部を合体し形成された中空部である自動車用燃料タンクである。
請求項3の本発明では、タンク取付中空部は、アッパータンク取付部とロアタンク取付部のそれぞれに設けられたアッパータンク取付中空凹部とロアタンク取付中空凹部を合体し形成された中空部であるため、それぞれアッパータンク取付部とロアタンク取付部に凹部を形成することのみで中空体を形成することができ、凹部は金型に対してアンダーカットではないため、スライドコア等が不要であり、金型の構造を簡単にすることができる。
請求項4の本発明は、タンク取付孔に金属カラーが挿入され、金属カラーがタンク取付孔内部に向かってアッパータンク又はロアタンクのいずれかに設けられた膨出部により保持された自動車用燃料タンクである。
請求項4の本発明では、タンク取付孔に金属カラーが挿入されたため、タンク取付孔の強度を向上することができ、燃料タンクを車体に強固に取付けることができる。また、金属カラーがタンク取付孔内部に向かって設けられた膨出部により保持されたため、金属カラーをタンク取付孔に挿入することのみで、金属カラーを取付け、保持することができる。膨出部がアッパータンク又はロアタンクのいずれかに設けられたため、アッパータンク又はロアタンクのタンク取付孔の位置がずれても、タンク取付孔内にバリが存在しても、容易に金属カラーをタンク取付孔に挿入することができる。
請求項5の本発明は、アッパータンクとロアタンクの開口周縁部の接合端部の近傍の外面から外方へ延設されたフランジ部をそれぞれの全周にわたり設け、フランジ部は、アッパータンクとロアタンクの外壁に沿って、アッパータンクフランジ部の上面とロアタンクフランジ部の下面に全周にわたり外周溝を設けた自動車用燃料タンクである。
請求項5の本発明では、フランジ部をそれぞれの全周にわたり設け、フランジ部が、アッパータンクとロアタンクの外壁に沿って、アッパータンクフランジ部の上面とロアタンクフランジ部の下面に外周溝を設けたため、この外周溝に治具を挿入することでアッパータンクとロアタンクを保持しつつ、その開口周縁部を圧着することができ、タンクの全周にわたり、接合端部を確実に溶着することができる。
請求項6の本発明は、アッパータンクとロアタンクは、内層が耐燃料油性の合成樹脂で形成され、外層が硬質合成樹脂で形成された自動車用燃料タンクである。
請求項6の本発明では、アッパータンクとロアタンクは、内層が耐燃料油性の合成樹脂で形成され、外層が硬質合成樹脂で形成されたため、内層でタンク内の燃料油の蒸発を防止して、外層を硬質合成樹脂で強度を高くすることができる燃料タンクを得ることができる。
請求項7の本発明は、自動車用燃料タンクを構成するアッパータンクとロアタンクを熱可塑性合成樹脂でそれぞれ射出成形し、アッパータンクとロアタンクの開口周縁部を合体して一体的に溶着して形成する自動車用燃料タンクの製造方法において、アッパータンクとロアタンクの開口周縁部の接合端部を加熱溶融し、接合端部の近傍の外面から外方へ延設されたアッパータンクとロアタンクのフランジ部を相互に押圧して、アッパータンクとロアタンクを一体的に溶着するとともに、アッパータンクとロアタンクのフランジ部の一部にそれぞれ設けられたアッパータンク取付部とロアタンク取付部を接合端部と同時に押圧し、溶着、合体し、タンク取付部を形成し、アッパータンク取付部とロアタンク取付部のそれぞれに設けられたアッパータンク取付中空凹部とロアタンク取付中空凹部を合体し、タンク取付部に、タンク取付中空部を形成した自動車用燃料タンクの製造方法である。
請求項7の本発明では、自動車用燃料タンクを構成するアッパータンクとロアタンクを熱可塑性合成樹脂でそれぞれ分割して射出成形し、アッパータンクとロアタンクの開口周縁部を合体して一体的に溶着して形成したため、アッパータンクとロアタンクとを別々に成形することができるので、複雑な形状の中空状のタンクを容易に形成できる。射出成形で成形することにより、寸法精度の高い、強度の強いアッパータンクとロアタンクを得ることができるため、アッパータンクとロアタンクとを組み合わせて形成された自動車用燃料タンクは、寸法精度の高い精密な、かつ強度の高い製品を得ることができる。また、自動車用燃料タンク内に補強リブ、仕切り壁や燃料ポンプ、給排気弁等の部品を容易に取付けることができる。
アッパータンクとロアタンクの開口周縁部の接合端部を加熱溶融し、自動車用燃料タンクを構成するため、アッパータンクとロアタンクの開口周縁部を合体して一体的に溶着して形成することが容易である。
アッパータンクとロアタンクの接合端部の近傍の外面から外方へ延設されたアッパータンクとロアタンクのフランジ部を相互に押圧して、アッパータンクとロアタンクを一体的に溶着するため、フランジ部に治具を押圧することによりアッパータンクとロアタンクを保持しつつ開口周縁部の接合端部を押圧することができ、溶着をタンク開口周縁部全周にわたり確実に行なうことができる。
アッパータンクとロアタンクのフランジ部の一部にそれぞれ設けられたアッパータンク取付部とロアタンク取付部を、接合端部と同時に押圧し、溶着、合体し、タンク取付部を形成するため、タンク本体を形成すると同時に、タンク取付部を形成することができる。アッパータンク取付部とロアタンク取付部を押圧し、溶着、合体してタンク取付部を形成するため、タンク取付部は強固に溶着される。
アッパータンク取付部とロアタンク取付部のそれぞれに設けられたアッパータンク取付中空凹部とロアタンク取付中空凹部を合体し、タンク取付中空部を形成したため、タンク取付中空部にアンダーカット部を形成することなく容易に形成することができるとともに、タンク取付部の肉厚を厚くすること無く、剛性をあげることができ、充分な強度を持ったタンク取付部を形成することができる。
本発明は、分割して形成された合成樹脂中空体、自動車用燃料タンクの開口周縁部に取付部を形成し、その取付部に取付中空部を設けたため、充分な剛性を有するとともに衝撃に対して本体に損傷を及ぼさない取付部を有する合成樹脂中空体、自動車用燃料タンクを容易に得ることができる。
本発明の実施の形態である合成樹脂中空体について自動車用燃料タンク1を例にとり、図1〜図6に基づき説明する。本発明は好ましくは、自動車用燃料タンク1に使用することができるが、他の合成樹脂製の自動車用タンクあるいは自動車用以外の他の合成樹脂製の中空体にも使用することができる。
図1は、燃料タンク1を斜め上方から見た斜視図である。図2は図1のW−W線に沿った断面図である。
燃料タンク1は分割して成形されたアッパータンク10とロアタンク20からなる。燃料タンク1の分割は2個ばかりでなく3個以上に分割することも可能である。アッパータンク10は、アッパータンク本体11と、アッパータンク本体11の先端でその開口の全周に亘り設けられたアッパータンク開口周縁部12からなる。アッパータンク本体11の上面には、タンク内に取付けられた燃料ポンプから延びる燃料輸送用の燃料チューブをエンジン側へ輸送する輸送チューブに接続するための接続口3が設けられるとともに、燃料の給油時に燃料を注入する燃料パイプを取付けるニップル4が設けられている。
アッパータンク開口周縁部12は図5で示すように、燃料タンク1の壁面を構成してロアタンク20のロアタンク開口周縁部22に当接するアッパータンク接合端部15と、図1に示すように、アッパータンク接合端部15の外側に突出して全周を環状にアッパータンクフランジ部14が形成される。アッパータンクフランジ部14の数箇所にアッパータンク取付部30が形成される。図2と図4に示すように、アッパータンク開口周縁部12とアッパータンクフランジ部14との間のアッパータンク10の外壁全周にわたり、アッパータンクフランジ部14の上部にアッパータンク外周溝16が設けられている。
ロアタンク20は、ロアタンク本体21と、ロアタンク本体21の先端でその開口の全周に亘り設けられたロアタンク開口周縁部22からなる。ロアタンク本体21には燃料ポンプ等が内面に取付けられている。
ロアタンク開口周縁部22は、アッパータンク開口周縁部12と同様に、燃料タンク1の壁面を構成してアッパータンク10のアッパータンク開口周縁部12に当接するロアタンク接合端部25と、ロアタンク接合端部25の外側に突出して環状にロアタンクフランジ部24が形成される。ロアタンクフランジ部24の数箇所にロアタンク取付部40が形成される。
ロアタンク開口周縁部22は、アッパータンク開口周縁部12と同様に、燃料タンク1の壁面を構成してアッパータンク10のアッパータンク開口周縁部12に当接するロアタンク接合端部25と、ロアタンク接合端部25の外側に突出して環状に形成されるロアタンクフランジ部24と、ロアタンク接合端部25とロアタンクフランジ部24との間に、ロアタンク20の外壁の全周にわたり環状のロアタンク外周溝26がロアタンク取付部40の下面に設けられている。
アッパータンク10とロアタンク20が合体してアッパータンク開口周縁部12とロアタンク開口周縁部22が接合された燃料タンク1は、その接合面の外周にアッパータンク取付部30とロアタンク取付部40が後述するように、溶着されて一体となったタンク取付部5が複数個形成される。
タンク取付部5は、図1に示すようにアッパータンク10とロアタンク20の接合部に形成されたフランジ部14、24から燃料タンク1の外方向に突出して設けられ、その位置は、燃料タンク1を自動車に取付けるに必要な部分の数箇所に設けられている。
このタンク取付部5に図3に示すように、ボルト60とナット61を挿入して、燃料タンク1を自動車の車体2に取付けることができる。
タンク取付部5の詳細な形状を、図4〜図6に基づき説明する。
図4は、タンク取付部5の拡大平面図であり、図5は図4のA−A線に沿った断面図であり、図6は図5に金属製のカラー50を挿入した後の断面図である。
タンク取付部5はアッパータンク取付部30とロアタンク取付部40を合体して形成されている。アッパータンク取付部30は、アッパータンク本体11と一体に形成され、アッパータンク本体11のアッパータンク開口周縁部12の外壁13から外方向に延設されている。
アッパータンク取付部30は、アッパータンク開口周縁部12の外壁13に連続するアッパータンク取付連結部31を有している。アッパータンク取付連結部31の上面は、アッパータンク外壁13との境に外壁溝33を有している。このアッパータンク取付外壁溝33は、アッパータンク取付部30以外のアッパータンク開口周縁部12のアッパータンク10の全周に設けられたアッパータンクフランジ部14の外周溝16に連続して、その一部を形成している。アッパータンク取付連結部31から外方向に向かってアッパータンク取付平面34が形成されている。アッパータンク取付平面34の外寄り略中央には、取付孔35が設けられ、取付孔35以外の部分の上面は、ほぼ平面である。
アッパータンク取付平面34の下面は、取付孔35付近では、下方に筒状に延びており、後述するようにロアタンク取付部40の取付孔45と一体となり、タンク取付孔5bを構成する。
アッパータンク取付平面34の下面の取付孔35とアッパータンク外壁13との間の部分は、中空凹部32を形成している。このアッパータンク中空凹部32は、図4に示すようにアッパータンク取付部30の取付孔35以外の部分の全体に設けられている。
ロアタンク取付部40もアッパータンク取付部30と上下対称で同様に形成されている。即ち、ロアタンク取付部40は、ロアタンク本体21と一体に形成され、ロアタンク本体21のロアタンク開口周縁部22の外壁23から外方向に延設されている。
ロアタンク取付部40は、ロアタンク開口周縁部22の外壁23に連続するロアタンク取付連結部41を有している。ロアタンク取付連結部41の下面は、ロアタンク外壁23との境に外壁溝43を有している。このロアタンク取付外壁溝43は、ロアタンク取付部40以外のロアタンク開口周縁部22のロアタンク20の全周に設けられたロアタンクフランジ部24のロアタンク外周溝26に連続してその一部を形成している。ロアタンク取付連結部41から外方向に向かってロアタンク取付平面44が設けられている。ロアタンク取付平面44の外寄り略中央には、取付孔45が設けられ、取付孔45以外の部分の下面は、ほぼ平面である。
ロアタンク取付平面44の上面は、取付孔45付近では、上方に筒状に延びており、アッパータンク取付部30の取付孔35と一体となり、タンク取付孔5bを構成する。
ロアタンク取付平面44の上面の取付孔45とロアタンク外壁23との間の部分は、中空凹部42を形成している。このロアタンク中空凹部42は、ロアタンク取付部40の取付孔45以外の部分の全体に設けられている。
このようにアッパータンク取付部30とロアタンク取付部40を形成し、一体化してタンク取付部5を形成したため、タンク取付部5には、タンク取付孔5bと、タンク取付孔5bと燃料タンク1の間のタンク取付中空部5aを有しているため、タンク取付孔5bにボルト、ナットを挿入して燃料タンク1を自動車の車体2に容易に取り付けることができ、タンク取付孔5bとタンク本体の間のタンク取付中空部5aにより、タンク取付部5の強度を取付部5の肉厚を増加させること無く増加させることができる。
タンク取付中空部5aを構成する外周壁の厚さは、自動車用燃料タンク1本体の外壁よりも薄いため、自動車用燃料タンク1に強い衝撃が加わった場合でも、タンク取付中空部5aを構成する外周壁が破断等することにより、自動車用燃料タンク1本体が破損することを防止することができる。
また、自動車用燃料タンク1本体の外壁の肉厚を厚くする必要がないため、自動車用燃料タンク1の重量を軽くすることができ、燃費を改善することができるとともに、合成樹脂の使用量を減らすことができ、コストも低下させることができる。また、自動車用燃料タンク1の外壁の肉厚が薄いため、射出成形の成形時間を短くすることができるとともに、外壁のひけ等も少なくなり、品質的にも好ましい。
さらに、タンク取付孔5bに金属製のカラー50を挿入することができる。この金属製のカラー50は、カラー筒部51とそのカラー筒部51の上部にカラーフランジ52を有しており、金属製のカラー50を挿入すると、カラーフランジ52がタンク取付孔5bの上面に保持され、カラー筒部51がタンク取付孔5bのロアタンク取付部40に設けられた取付孔膨出部46に対して圧入されて、強固に保持される。
取付孔膨出部46は、アッパータンク取付部30とロアタンク取付部40のいずれに設けてもよく、両方に設けてもよい。いずれか一方に設けた場合には、アッパータンク取付部30又はロアタンク取付部40のタンク取付孔35、45の位置がずれても、タンク取付孔5b内にバリが存在しても、容易に金属カラー50をタンク取付孔5bに挿入することができる。
次に、この燃料タンク1の製造方法について説明する。
まず、燃料タンク1を構成するアッパータンク10とロアタンク20を成形する工程を説明する。燃料タンク1を構成するアッパータンク10とロアタンク20は、それぞれ別の金型により成形される。但し、このときスライド金型を使用して、1個の金型でキャビティを2個設けてそれぞれのキャビティでアッパータンク10とロアタンク20を成形することができる。
アッパータンクの成形は、アッパータンク成形金型のキャビティに合成樹脂を射出して行う。このとき、燃料タンク1は耐燃料油性の合成樹脂を用いるが、燃料タンク1内面に耐燃料油性の合成樹脂を使用し、外側に強度の高い合成樹脂を使用する2層成形方法を使用してもよい。耐燃料油性合成樹脂としてポリエチレン、エチレンビニルアルコール、ポリアセタール、ポリアミド等の熱可塑性合成樹脂を使用することができる。
ロアタンク20の成形は、アッパータンク10の成形と同様に、ロアタンク成形金型を使用する。ロアタンク成形金型は固定型と可動型によりキャビティを形成し、このキャビティに合成樹脂を射出してロアタンク20を成形する。ロアタンク20もアッパータンク10と同様に、耐燃料油性の熱可塑性合成樹脂を使用することができる。また、同様に、ロアタンク20は耐燃料油性の合成樹脂を用いるが、ロアタンク20内面に耐燃料油性の合成樹脂を使用し、外側に強度の高い合成樹脂を使用する2層成形方法を使用してもよい。
次に、アッパータンク10とロアタンク20を一体に溶着する工程と、接合金型を説明する。
まず、アッパータンク10とロアタンク20をそれぞれアッパータンク成形金型とロアタンク成形金型から取出し、アッパータンク10のアッパータンク開口周縁部12の接合端部15とロアタンク20のロアタンク開口周縁部22の接合端部25を熱板等で溶融し、それぞれの接合端部15、25を合体し、アッパータンク10とロアタンク20の開口周縁部12、22の外周溝16、26に治具を挿入して、相互に圧着する。これによってアッパータンク10とロアタンク20の開口周縁部12、22が溶着して、一体化し、燃料タンク1が形成される。
なお、燃料タンク1内に燃料ポンプ等の内蔵構成部品を取付ける場合には、接合するアッパータンク10あるいはロアタンク20に取付ける。これによって、燃料タンク1内に容易に構成部品を取付けることができる。
なお、このときアッパータンク10とロアタンク20の開口周縁部12、22の合体部分に溶融樹脂を受け入れることができる溝を全周に設けて、アッパータンク10とロアタンク20を接合金型に入れ、その接合金型を閉じた後に、射出成形機(図示せず)から熱可塑性合成樹脂である溶融樹脂を上記溝に射出することによりアッパータンク10とロアタンク20を溶着しても良い。このとき射出する溶融樹脂は、燃料タンク1を構成する合成樹脂と溶着することができる合成樹脂を用いるが、燃料タンク1を構成する合成樹脂と同じか、あるいは同質の耐燃料油性の合成樹脂が好ましい。
本発明の実施の形態である自動車用燃料タンクを斜め上方から見た斜視図である。 図1のW−W線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態である自動車用燃料タンクの取付部の一部拡大断面図である。 本発明の実施の形態である自動車用燃料タンクの取付部の一部拡大平面図である。 図4のB−B線に沿った断面図である。 図5にカラーを挿入した断面図である。 従来の自動車用燃料タンクの断面図である。
符号の説明
1 自動車用燃料タンク
5 タンク取付部
5a タンク中空部
5b タンク取付孔
10 アッパータンク
12 アッパータンク開口周縁部
20 ロアタンク
22 ロアタンク開口周縁部
30 アッパータンク取付部
32 アッパータンク取付中空凹部
33 アッパータンク取付外壁溝
35 アッパータンク取付孔
40 ロアタンク取付部
42 ロアタンク取付中空凹部
43 ロアタンク取付外壁溝
45 ロアタンク取付孔
50 カラー

Claims (7)

  1. 分割して成形された合成樹脂中空体を構成する上部分割ケースと下部分割ケースを合体させて、合体部分を溶着して形成した合成樹脂中空体において、
    上記上部分割ケースと下部分割ケースの開口周縁部には、互いに当接して、溶着、合体し、合成樹脂中空体本体の外壁を形成する接合端部と、該接合端部の近傍の外面から外方へ延設されたフランジ部を設け、
    上記上部分割ケースと下部分割ケースのそれぞれの上記フランジ部の一部に、それぞれ上部分割ケース取付部と下部分割ケース取付部を形成し、該上部分割ケース取付部と下部分割ケース取付部を融着、合体し、合成樹脂中空体取付部を形成し、該合成樹脂中空体取付部は、中空体取付孔と、該中空体取付孔と合成樹脂中空体本体の間に合成樹脂中空体取付中空部を有し、該合成樹脂中空体取付中空部を構成する外周壁の厚さは、合成樹脂中空体本体の外壁よりも薄いことを特徴とする合成樹脂中空体。
  2. 熱可塑性合成樹脂により分割して成形された自動車用燃料タンクを構成するアッパータンクとロアタンクの開口周縁部を合体させて、一体的に接合して形成した自動車用燃料タンクにおいて、
    上記アッパータンクとロアタンクのそれぞれの開口周縁部には、互いに当接して、溶着、合体し、自動車用燃料タンクの外壁を形成する接合端部と、該接合端部の近傍の外面から外方へ延設されたフランジ部を設け、
    上記アッパータンクとロアタンクの上記フランジ部の一部にそれぞれアッパータンク取付部とロアタンク取付部を形成し、該アッパータンク取付部とロアタンク取付部を融着、合体し、タンク取付部を形成し、該タンク取付部は、タンク取付孔と、該タンク取付孔とタンク本体の間にタンク取付中空部を有し、該タンク取付中空部を構成する外周壁の厚さは、タンク本体の外壁よりも薄いことを特徴とする自動車用燃料タンク。
  3. 上記タンク取付中空部は、アッパータンク取付部とロアタンク取付部のそれぞれに設けられたアッパータンク取付中空凹部とロアタンク取付中空凹部を合体し形成された中空部である請求項2記載の自動車用燃料タンク。
  4. 上記タンク取付孔に金属カラーが挿入され、該金属カラーが上記タンク取付孔内部に向かってアッパータンク又はロアタンクのいずれかに設けられた膨出部により保持された請求項2又は請求項3に記載の自動車用燃料タンク。
  5. 上記アッパータンクとロアタンクの上記開口周縁部の接合端部の近傍の外面から外方へ延設された上記フランジ部をそれぞれタンクの全周にわたり設け、上記フランジ部は、上記アッパータンクとロアタンクの外壁に沿ってアッパータンクの上面とロアタンクの下面に全周にわたり外周溝を設けた請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の自動車用燃料タンク。
  6. 上記アッパータンクとロアタンクは、内層が耐燃料油性の合成樹脂で形成され、外層が硬質合成樹脂で形成された請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の自動車用燃料タンク。
  7. 自動車用燃料タンクを構成するアッパータンクとロアタンクを熱可塑性合成樹脂でそれぞれ射出成形し、上記アッパータンクとロアタンクの開口周縁部を合体して一体的に融着して形成する自動車用燃料タンクの製造方法において、
    上記アッパータンクとロアタンクの上記開口周縁部の接合端部を加熱溶融し、該接合端部の近傍の外面から外方へ延設されたアッパータンクとロアタンクのフランジ部を相互に押圧して、上記アッパータンクとロアタンクを一体的に融着するとともに、
    上記アッパータンクとロアタンクの上記フランジ部の一部にそれぞれ設けられたアッパータンク取付部とロアタンク取付部を上記接合端部と同時に押圧し、融着、合体し、タンク取付部を形成し、上記アッパータンク取付部とロアタンク取付部のそれぞれに設けられたアッパータンク取付中空凹部とロアタンク取付中空凹部を合体し、上記タンク取付部にタンク取付中空部を形成した自動車用燃料タンクの製造方法。
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