JP2005199143A - 分別装置 - Google Patents

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    • B03C1/00Magnetic separation
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Abstract

【課題】磁気力によって物質を浮上させる際に、浮力を与えるための媒体を使用せず、空気中あるいは真空中でも浮上が可能な、磁性の程度の異なる物質の分別装置を提供することである。
【解決手段】本発明に係る分別装置は、磁場を発生させて磁性の程度の異なる物質を2種以上含む混合物を、前記磁場内で前記磁性の程度の異なる物質毎に分離して浮上させる磁場発生装置と、前記磁場内で分離された前記磁性の程度の異なる物質毎に前記磁場外へ排出する排出装置とを備えるものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁気力を利用して磁性の程度の異なる物質の混合物を種類毎に分別する分別装置に関するものである。
従来から、例えば、下記非特許文献1、2のように、磁気力を利用して磁性を有している物質を浮上させることが可能であることは知られている。非特許文献1には、通常の磁石の磁気力を利用したプラスチックの分離方法が提案されている。非特許文献2には、普及型の超電導磁石の磁気力を利用した反・常磁性液体の浮上が記載されている。
木村恒久、間々田祥吾 「化学と教育 50巻4号」 第264〜265頁 日本化学会 2002年 池添泰弘、茂木邦雄、鈴木隆史、廣田憲之、植竹宏住、渋谷正徳、中川準、北沢宏一 「日本応用磁気学会誌 23号」 第1557〜1560頁 日本応用磁気学会 1999年
しかし、非特許文献1のものは、通常の磁石を利用しているので、大きな磁気力が得られず、物質を浮上させるために浮力付加媒体として常磁性の液体を必要としている。
非特許文献2のものは、浮力を高めるために、磁化率が負である反磁性液体の場合には、この反磁性体の周囲を常磁性の気体で満たし、常磁性液体の場合には、周囲をその常磁性液体よりも常磁性の大きな気体で満たす必要がある。このような浮上向上用の気体を併用することは、分別作業の効率を低下させるものである。
そこで、本発明の目的は、磁気力によって物質を浮上させる際に、浮力を与えるための媒体を使用せず、空気中あるいは真空中でも浮上させることができる分別装置を提供することである。更には分解能が高い連続運転可能な分別装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の分別装置は、磁場を発生させて磁性の程度の異なる物質を2種以上含む混合物を、前記磁場内で前記磁性の程度の異なる物質毎に分離して浮上させる磁場発生手段と、前記磁場内で分離された前記磁性の程度の異なる物質毎に前記磁場外へ排出する排出手段とを備えるものである。
これにより、磁性の程度の異なる物質に浮力を与えるための媒体を使用せず、空気中あるいは真空中でも浮上させることができ、しかも分離浮上させられた磁性の程度の異なる物質毎に分別して排除できる。
本発明の分別装置は、前記排出手段が、少なくとも一つの圧力発生手段と、前記圧力発生手段により押し出された前記磁性の程度の異なる物質を排除するための前記磁場外部と連通する少なくとも一本の管とを有するものであって、前記磁場発生手段により磁場を変化させて、浮上させられた前記磁性の程度の異なる物質の浮上位置を前記管の一方側の口の位置に一致させた際、浮上させられた前記磁性の程度の異なる物質毎に、前記圧力発生手段により前記管の口を介して前記管内に押し出して排出するものであることが好ましい。
これにより、磁性の程度の異なる物質に浮力を与えるための媒体を使用せず、空気中あるいは真空中でも浮上させることができ、しかも確実に分離浮上させられた磁性の程度の異なる物質毎に分別かつ連続して排除できる。
本発明の分別装置は、前記磁場発生手段により浮上しなかった前記磁性の程度の異なる物質は、下部方向に落下させて排除されるものであることが好ましい。
これにより、分別したい磁性の程度の異なる物質のうち浮上させないものを、簡便な構成で分別できる。
本発明の分別装置は、前記磁場発生手段が超電導電磁石であることが好ましい。
これにより、磁性の程度の異なる物質に浮力を与えるための媒体を使用せず、空気中あるいは真空中でも浮上させることができ、しかも磁性の程度の低い物質を含む混合物においても分離浮上させることができ、磁性の程度の異なる物質毎に分別して排除できる。
本発明の分別装置は、磁場を発生させて磁性の程度の異なる物質を2種以上含む混合物を、前記磁場内で前記磁性の程度の異なる物質毎に分離して浮上させる磁場発生用電磁石を備え、前記磁場発生用電磁石により発生する磁気力の差により前記磁性の程度の異なる物質毎に磁場外へ落下させて分別するものである。
これにより、磁性の程度の異なる物質に浮力を与えるための媒体を使用せず、空気中あるいは真空中でも浮上させることができ、しかも分離浮上させられた磁性の程度の異なる物質毎に分別して排除できる。
本発明の分別装置は、前記電磁石が超電導電磁石であることが好ましい。
これにより、磁性の程度の異なる物質に浮力を与えるための媒体を使用せず、空気中あるいは真空中でも浮上させることができ、しかも磁性の程度の低い物質を含む混合物においても分離浮上させることができ、磁性の程度の異なる物質毎に分別して排除できる。
本発明の分別装置は、さらに反転磁場発生用磁石を備えるものであることが好ましい。
これにより、磁性の程度が近似している物質間においても分離浮上ができるので、分別が可能となり、分解能の高い分別装置を提供できる。
本発明の分別装置は、前記反転磁場発生用磁石が超電導電磁石であることが好ましい。
これにより、磁性の程度の低い物質を含む混合物においても分離浮上させることができ、より容易に磁性の程度の異なる物質毎に分別して排除できる。
以下に、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る分別装置に用いられる磁場発生装置の一部切欠概略図である。図2は、図1におけるメインコイルと反転コイルとの境界付近に排出装置が配置されている拡大断面図である。なお、図2は分別装置の中空筒2付近上下の途中部分を一部省略して表している。
分別装置は、図1の磁場発生装置1と、磁場発生装置1のメインコイルと反転コイルとの境界付近に配置される排出装置10とからなる。
磁場発生装置1は、外部と連通するように長さ方向が鉛直に配置される中空筒2と、中空筒2の外周部に沿って設けられ、試料空間に磁場を発生させるメインコイル3と、メインコイル3の上の直近に配置される反転磁場を発生させる反転コイル4と、メインコイル3及び反転コイル4が内部に配置される第1低温容器5と、第1低温容器5が内部に配置される第2低温容器6と、第2低温容器6が内部に配置される外容器7と、外容器7及び第2低温容器6を介して第1低温容器5内部と外部とを連通させる管8と、外容器7を固定支持する土台9と、外容器7を介して第2低温容器6の2重の外筒内部と外部とを連通させる管11とを備えてなる。なお、磁場発生装置1は、さらに図示しない輻射シールドを第1低温容器5と第2低温容器6との間に備えてなる。
中空筒2の内部空間のメインコイル3と反転コイル4との境界付近に、排出装置10が配置されるものである。この位置に配置することにより、磁場内に投入された磁性の程度の異なる物質のそれぞれが、磁場の影響を受けやすくなる。
メインコイル3は、強磁場を発生できるように、超電導体からなることが好ましい。例えば、図1に示すように、3つのコイルを用いるなどすれば強磁場を発生できる。
反転コイル4は、メインコイル3で発生させた磁場にさらに磁場を印加し、磁場に勾配をつけるものである。
第1低温容器5は、中心軸線が少なくとも平行となるように配置されている外筒(不図示)と内筒(不図示)からなる2重筒と、これらの外筒と内筒それぞれの両端において、これら外筒と内筒とを固定して密閉空間を形成し、さらに中空筒2を外部と連通させる穴が中心に設けられている蓋部(不図示)とを有している。この第1低温容器5は、詳細には、外筒内周部と内筒外周部と蓋部内壁とで囲まれてなるものであり、液体ヘリウム槽として使用される。なお、第1低温容器5内部には、管8を介して液体ヘリウムが供給される。
第2低温容器6は、中心軸線が少なくとも平行となるように配置されている外筒(不図示)と内筒(不図示)からなる2重筒と、これらの外筒と内筒それぞれの両端において、外筒と内筒とを固定して密閉空間を形成し、さらに中空筒2を外部と連通させる穴が中心に設けられている蓋部(不図示)とを有している。この第2低温容器6は、詳細には、外筒内周部と内筒外周部と蓋部内壁とで囲まれてなるものであり、外筒内周部と内筒外周部との間の空間には、第1低温容器5が配置される。また、第2低温容器6内部には、管11を介して液体窒素を供給できるようになっている。
外容器7は、筒(不図示)と、この筒の両端に中空筒2を外部と連通させる穴を中心に有する蓋部(不図示)とを有しているものである。外容器7の外部の熱を断熱するために、内部は真空引きされている。
上記のように構成することで、強磁場で、勾配磁場を十分に付加できる磁場発生装置1を提供できる。
なお、磁場発生装置1は上記構成に限定されるものではなく、例えば、液体ヘリウム及び液体窒素で冷却する代わりに冷凍機を用いて冷却する構成の超電導磁石装置でもよい。
排出装置10は、勾配磁場が発生している領域に配置されている。この排出装置10は、中空筒2の長さ方向と平行で、中空筒2の中心に配置されている管16と、一方側で管16の途中で管16の垂直方向に配置されて管16内部と連通し、その反対側で2種以上の磁性の程度の異なる物質を含む混合物が投入され、磁場発生装置1の上部外側付近に設けられる投入口15を有する管17と、管16内の空間12、13、14からそれぞれ管16の垂直方向に配置されて管16内部と連通し、途中で垂直に折れ曲がっている管18、19、20と、管16内の空間12から管16の垂直方向に配置されて管16内部と連通し、途中で垂直に折れ曲がっている管21と、管16内の空間13から管16の垂直方向に配置されて一方で管16内部と連通し、他方で管21と連通している管22と、管16内の空間14から管16の垂直方向に配置されて一方で管16内部と連通し、他方で管21と連通している管22と、管21の途中で管22との連通位置と空間12との連通位置との間に設けられているバルブ24と、管22途中に設けられているバルブ25と、管23途中に設けられているバルブ26と、管21の空間12側と反対側において管21と連通し、磁場発生装置1の下部外側に設けられるエアーポンプ27とからなる。さらに、排出装置10は、空間12、13、14の位置に設けられ、磁性の程度の異なる物質の存在を感知するセンサー(不図示)と、このセンサーからの信号を受け取って、バルブ24、25、26及びエアーポンプ27を制御して圧縮空気を送り出させ、磁性の程度の異なる物質を空間12、13、14の位置から管18、19、20の位置へと押し出させる制御部(不図示)とを備える。なお、管16、18、19、20の下部には収集容器(不図示)がそれぞれ独立して設けられている。
次に、本発明の実施形態に係る分別装置の動作について説明する。
勾配磁場を発生させるために、メインコイル3及び反転コイル4に液体ヘリウム温度において電流を通し、強磁場と勾配の大きい勾配磁場を発生させる。その後、投入口15から磁性の程度の異なる物質を例えば4種類含む混合物をゆっくり投入し、浮上させる。混合物のうちの一つの磁性の程度の異なる物質は浮上せずにそのまま管16に沿って落下するものでよい。その際、落下してきた磁性の程度の異なる物質は、管16下部に設けられている収集容器に収集される。
次に、分離して浮上している磁性の程度の異なる物質のうち一つが、空間12、13、14のいずれかの位置に浮上するように勾配磁場を調整する。例えば、空間12の位置で1種類の磁性の程度の異なる物質が浮上するように調整した場合、センサー(不図示)がこれを感知し、センサーから送られてきた信号を受け取った制御部(不図示)の命令によって、エアーポンプ27から圧縮空気が管21に押し出され、バルブ24が閉から開とされて、圧縮空気が空間12で浮上している1種類の磁性の程度の異なる物質を管18に押し出して排除する。その後、押し出された1種類の磁性の程度の異なる物質は、管18下部に設けられている図示しない収集容器に収集されることとなる。他の2種類の磁性の程度の異なる物質も同様の手順(管22、23及びバルブ25、26などを使用)で空間13、14のいずれかの位置で排除して、管19、20下部で図示しない収集容器に収集される。
なお、最初からどの物質の混合物を分離するかが判明していれば、ある一定の磁場と勾配磁場とにおけるこれらの物質の浮上状態を予め設定できる。このとき、その浮上位置に合わせて各管の口の向きなどを設置しておけば、混合物を投入するだけで勾配磁場の調整をせずとも分別することができる。
また、上記分別装置では、分離して浮上している磁性の程度の異なる物質のそれぞれが、各管の口の位置の手前の空間で浮上するように勾配磁場を調整するものとしたが、この代わりに各管の位置(排出装置)自体を上下に移動して、分別したい磁性の程度の異なる物質の浮上位置に各管の口の位置を一致させることとしてもよい。
上記構成により、磁性の程度の異なる物質を4種類含む混合物を容易に分別することができる。
なお、当然ではあるが、磁性の程度の異なる物質を2種以上含む混合物であれば、上記で説明したのと同様に分別装置を混合物の分別に適用できる。
また、勾配磁場を十分に付加できるため、磁性の程度が近似している物質間においても距離を離して浮上させることができるので、分別が可能となり、分解能の高い分別装置を提供できる。
また、勾配磁場の調節は、メインコイル及び反転コイルの形状、大きさ、長さ及び巻き数を適切に選択して行うことが可能である。これらの調節で磁気力の空間分解能をあげることが可能である。導入するプラスチック片は、導入する速度を低くすることで分離能を高めることができる。上記実施形態では、プラスチック導入部(図1における管16と管17との結合部)の途中に横方向の通路となる管17を設けることで片の磁場への導入速度を小さくしている。
さらに、垂直方向の速度をゼロかそれに近くすることにより、下方に余分な力をかけることなく磁気浮上させることができる。磁気浮上の位置付近での速度がゼロになるように磁石の下部の方からプラスチック片を導入するのもよい。
また、図示しないが、反転コイル4を用いずに、メインコイルのみを用いる分別装置であっても、磁力を変化させれば、上記と同様の分別が可能である。つまり、磁性の程度の異なる物質を複数含む混合物を磁場内に投入し、磁性の程度の異なる物質毎に浮上させた後、電磁石であるメインコイルにより発生する磁場を変化させる。例えば、徐々に磁場を低下させることにより、磁場による影響を小さくし、最下で浮上している磁性の程度の異なる物質の一つを落下させて収集容器で収集し、その後に残った磁性の程度の異なる物質のうち最下にあるものについて、さらに磁場を低下させ、落下させて別の収集容器で収集する。これを繰り返して、磁性の程度の異なる物質がなくなるまで行う。
このようにしても、磁性の程度の異なる物質を複数含む混合物を分別することができる。
なお、反転コイルも用いて上記と同様に、一種類ずつ落下させて排除収集することも可能である。この場合、勾配磁場を十分に付加できるので、磁性の程度が近似している物質間においても、距離を離して浮上させることができ、幅広い分別が可能となる。
また、上記実施態様では、排出方法として圧縮空気を使用しているが、機械的に金属板で押し出してもよい。上記の態様ではセンサーを用いて浮上を確認し、それに合わせて制御部によりエアーポンプやバルブを作動させたが、混合物の投入とエアーポンプやバルブの作動との作動タイミングを予め合わせた手順にしたがってコンピューター制御することもできる。
図1と同様の構成を有する磁場発生装置及び図2と同様の構成を有する排除装置を備える分別装置について検証を行った。磁性の程度の異なる物質の混合物として、ポリエチレン(日本ポリケム(株)製、比重0.95g/cm3)、ポリプロピレン(出光石油化学(株)製、比重0.91g/cm3)、ポリスチレン(エーアンドエムスチレン(株)製、比重1.05g/cm3)、ポリカーボネート(出光石油化学(株)製、比重1.2g/cm3)およびポリエチレンテレフタレート(三菱レーヨン(株)製、比重1.34g/cm3)のプラスチックの混合物を用いた。各プラスチックの大きさは3mm×4mm×5mmである。
まず、勾配磁場を発生させるために、1つのNb3Sn(図1における3a)と2つのNbTi(図1における3b、3c)からなるメインコイルを設け、この上の直近にNb3Snからなる反転コイル(図1における4)を設け、これらを液体ヘリウム温度において電流を通し、15Tの磁場及び1500T2/mの勾配磁場を発生させた。
図1の勾配磁場が発生している領域に図2の排除装置を設け、上部の投入口(図1における15)から上記のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネートおよびポリエチレンテレフタレートの破片からなるプラスチック混合物をゆっくり投入した。その結果、ポリエチレンテレフタレートは浮上せずに収集容器(図1において図示していないが、管16下部に設けられている)に落下した。ポリエチレン、ポリプロピレンの破片は、空間12中心付近において浮上するように磁場を調整した。また、ポリカーボネートは空間12中心から約1.5cm下に設けられた空間13中心付近において停止した。ポリスチレンは空間12と空間13の中間点付近で浮上した。以下の表1に磁場が15T、勾配磁場が1500T2/mのときの各プラスチックの浮上する位置の磁気力を示す。
Figure 2005199143
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネートの浮上物は、空間12、13付近に設けられたセンサーで確認されると各空間に対応する24、25のいずれかのバルブが開いてエアーポンプ27から噴出してくる圧縮空気で管18、19に押し出されて排出され、収集容器に収集された。こうして、ポリエチレン、ポリプロピレンは管18下部の収集容器(不図示)に、ポリカーボネートは管19下部の収集容器(不図示)に、ポリエチレンテレフタレートの破片は管16下部の収集容器(不図示)にそれぞれ分別された状態で収集された。
ポリスチレンと他の浮上物との分別は、上記の条件では浮上点が比較的近いため、分別できなかったが、勾配磁場の強さを調節して再度本実施例の処理を施せば、分別可能であった。さらにポリエチレンとポリプロピレンの分別も同様に、勾配磁場の強さを調節して再度本実施例の処理を施せば、分別可能であった。
したがって、上記実施例1によれば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネートおよびポリエチレンテレフタレートの混合物の分別が可能であることが確認された。
なお、本発明は、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で設計変更できるものであり、上記実施形態や実施例に限定されるものではない。
磁性の程度の異なる物質、例えば、各種プラスチック(塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレンなど)の混合物を磁気力を利用して液体の溶媒を使わない、ドライの状態で個々のプラスチックに分離でき、リサイクルに適用できる。また、米や小麦の浮上状態を調べることによって、出来具合を検査することもできる。さらに、植物の種の分別にも適用できる。
本発明の実施形態に係る分別装置に用いられる磁場発生装置の一部切欠概略図である。 図1におけるメインコイルと反転コイルとの境界付近に排出装置が配置されている拡大断面図である。
符号の説明
1 磁場発生装置
2 中空筒
3 メインコイル
4 反転コイル
5 第1低温容器
6 第2低温容器
7 外容器
8、11、16、17、18、19、20、21、22、23 管
9 土台
10 排出装置
12、13、14 空間
15 投入口
24、25、26 バルブ
27 エアーポンプ

Claims (8)

  1. 磁場を発生させて磁性の程度の異なる物質を2種以上含む混合物を、前記磁場内で前記磁性の程度の異なる物質毎に分離して浮上させる磁場発生手段と、
    前記磁場内で分離された前記磁性の程度の異なる物質毎に前記磁場外へ排出する排出手段とを備える分別装置。
  2. 前記排出手段が、少なくとも一つの圧力発生手段と、前記圧力発生手段により押し出された前記磁性の程度の異なる物質を排除するための前記磁場外部と連通する少なくとも一本の管とを有するものであって、
    前記磁場発生手段により磁場を変化させて浮上させた前記磁性の程度の異なる物質の浮上位置を前記管の一方側の口の位置に一致させた際、浮上させた前記磁性の程度の異なる物質毎に、前記圧力発生手段により前記管の口を介して前記管内に押し出して排出するものである請求項1記載の分別装置。
  3. 前記磁場発生手段により浮上しなかった前記磁性の程度の異なる物質は、下部方向に落下させて排除される請求項2記載の分別装置。
  4. 前記磁場発生手段が超電導電磁石である請求項1〜3のいずれかに記載の分別装置。
  5. 磁場を発生させて磁性の程度の異なる物質を2種以上含む混合物を、前記磁場内で前記磁性の程度の異なる物質毎に分離して浮上させる磁場発生用電磁石を備え、前記磁場発生用電磁石により発生する磁気力の差により前記磁性の程度の異なる物質毎に磁場外へ落下させて分別する分別装置。
  6. 前記電磁石が超電導電磁石である請求項5記載の分別装置。
  7. さらに反転磁場発生用磁石を備える請求項1〜6のいずれかに記載の分別装置。
  8. 前記反転磁場発生用磁石が超電導電磁石である請求項7記載の分別装置。
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