JP2005198561A - 切断装置 - Google Patents

切断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005198561A
JP2005198561A JP2004008017A JP2004008017A JP2005198561A JP 2005198561 A JP2005198561 A JP 2005198561A JP 2004008017 A JP2004008017 A JP 2004008017A JP 2004008017 A JP2004008017 A JP 2004008017A JP 2005198561 A JP2005198561 A JP 2005198561A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
processing object
blower
pair
rollers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004008017A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4319051B2 (ja
Inventor
Toru Abe
徹 阿部
Daisuke Nagahama
大輔 長濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobashi Industries Co Ltd
Original Assignee
Kobashi Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobashi Industries Co Ltd filed Critical Kobashi Industries Co Ltd
Priority to JP2004008017A priority Critical patent/JP4319051B2/ja
Publication of JP2005198561A publication Critical patent/JP2005198561A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4319051B2 publication Critical patent/JP4319051B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Soil Working Implements (AREA)
  • Harvester Elements (AREA)
  • Threshing Machine Elements (AREA)

Abstract

【課題】 切断刃の寿命低下を防止し、切断作業の作業能率を向上させる。
【解決手段】 切断装置1は、供給される処理対象物Sを搬送しながら異物を落とす搬送処理装置20と、これから搬送された処理対象物を細断して所定方向に移送する細断装置40と、これから移送された断片を吹き出すブロワ60と、これから吹き出された断片を移送するシュータ70とを備え、動力を入力する入力軸91を有する。搬送処理装置20は上下に対向配置された一対の第1ローラ23、24及び第2ローラ26、27を有する。これらローラの表面に突起部29が設けられる。細断装置40は回転駆動軸42aに対して回動自在な複数の切断刃43を備えた切断ロータ42を有し、複数の切断刃43の各先端部は同一方向に屈曲する。ブロワ60は細断装置40により移送される断片の移送方向下流側に配設され、シュータ70内に断片の付着を防止する付着防止部71が形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、切断装置に関し、果樹・樹木の剪定枝や葉たばこ・茶の残幹等の処理対象物をその一方側端部から引き込んでその端部が先行するように処理対象物を搬送して細断して移送する切断装置に関する。
このような処理対象物を細断処理する切断装置には、切断部の構造によって分類されたシリンダ形及びフライホイル形がある(非特許文献1参照)。シリンダ形及びフライホイル形の切断装置は、共に回転刃と固定刃を有する点で共通する一方、回転刃の構造が異なる点で相違する。即ち、シリンダ形の回転刃は、回転駆動軸に1本又は2本設けられ、回転駆動軸から所定間隔を有して配置されて回転駆動軸に沿って延びる。回転刃が2本の場合には、これらの回転刃は回転駆動軸を中央にして両側に対向配置される。固定刃は、回転する回転刃の外側近傍位置に回転駆動軸に沿って配設される。処理対象物は、固定刃の刃面の上方位置に移送されて、回転する回転刃と固定刃との間に挟まれた状態で切断される。
一方、フライホイル形の回転刃は、板状であり、円板状のフライホイルの内側面に形成された貫通孔の内側方向に刃面が向くように内側面に沿って取り付けられる。フライホイル形の固定刃は、基台側に取り付けられて、回転移動する固定刃の近傍位置に配置されている。処理対象物は、フライホイルの孔部に挿入されて、回転する回転刃と固定刃との間に挟まれた状態で切断される。
川村登 代表著,「農産機械学」,文永堂出版株式会社,昭和57年3月,p.77−80
これら従来のシリンダ形及びフライホイル形の切断装置の各切断部は、回転刃が回転駆動軸及びフライホイルに固定されているので、処理対象物が固い場合に回転刃がこの処理対象物を切断しようとすると、回転刃に大きな衝撃力が作用し、回転刃の寿命が短くなるという問題が生じる。
また、シリンダ形の切断装置は、固定刃の取付位置を調整することで固定刃と回転刃との間の隙間調整を容易に行なうことができる一方、回転刃は螺旋状にねじれた棒状部材であるので、これが回転移動しても切断された処理対象物の断片を所定方向に移送させることができない。このため、断片が切断部に滞留する虞がある。一方、フライホイル形の切断装置は、フライホイルの外周に取り付けられた複数の羽根による吹き上げ作用によって断片を所定方向に移送することができる一方、固定刃と回転刃との隙間を調整するには、フライホイルが回転しているときに固定刃がフライホイルに接触しないように調整する必要もあり、隙間の調整作業が煩わしい。
このため、シリンダ形の切断装置では断片が切断部に滞留すると切断作業が中断し、フライホイル形の切断装置では隙間の調整作業が煩わしい。従って、これら従来の切断装置は、切断作業を安定して行なうことが困難であり作業能率が悪いという問題を有する。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、回転刃の寿命を低下させず、切断作業の作業能率が良い切断装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、機体(例えば、実施形態における機体フレーム10)に上下方向に所定の隙間を有して対向配置されて回転動自在に支持され、処理対象物の一方側端部を隙間内に引き込んで搬送する一対の搬送ローラ(例えば、実施形態における第1ローラ23、24)と、該一対の搬送ローラよりも搬送方向下流側の機体に回転動自在に支持された回転駆動軸に放射状に延びる複数の切断刃を備えて該一対の搬送ローラにより搬送される処理対象物を細断して所定方向に移送する細断装置とを備え、該細断装置には、細断された処理対象物を吹き出すブロワと該ブロワから吹き出された処理対象物を所定位置に移送する移送路(例えば、実施形態におけるシュータ70)とが設けられ、所定位置に設置されて用いられることを特徴とする切断装置である。
請求項2の発明は、走行可能な走行体と、該走行体に装備され、機体に上下方向に所定の隙間を有して対向配置されて回転動自在に支持されて処理対象物の一方側端部を隙間内に引き込んで搬送する一対の搬送ローラと、走行体に装備され、該一対の搬送ローラよりも搬送方向下流側の機体に回転動自在に支持された回転駆動軸に放射状に延びる複数の切断刃を備えて一対の搬送ローラにより搬送される処理対象物を細断して所定方向に移送する細断装置とを備え、該細断装置には、細断された処理対象物を吹き出すブロワと該ブロワから吹き出された処理対象物を所定位置に移送する移送路とが設けられることを特徴とする切断装置である。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の切断装置において、ブロワは、細断装置により細断され移送される処理対象物の移送方向下流側に配設されることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の切断装置の発明において、ブロワは、切断刃を備えた回転駆動軸と同軸上に配設されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求1又は2に記載の切断装置の発明において、複数の切断刃は、それぞれの先端部が同一方向に屈曲していることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項3に記載の切断装置の発明において、ブロワは、回転駆動軸に切断刃を備えた切断ロータの後方に配設されることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1、2、5のいずれかに記載の切断装置の発明において、切断刃は、その基部が細断装置の回転駆動軸に回動自在に取り付けられていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1又は2に記載の切断装置の発明において、一対の搬送ローラの少なくともいずれかには、該搬送ローラの表面から放射状に突出する突起部が設けられていることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8に記載の切断装置の発明において、突起部は、搬送ローラの軸方向に直線状に複数配設されていることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1又は2に記載の切断装置の発明において、一対の搬送ローラの少なくともいずれかを、機体に配設されたローラ支持手段(例えば、実施形態におけるローラ支持装置80)により上下方向に移動可能に支持することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10に記載の切断装置の発明において、ローラ支持手段は、一端側が機体に回動自在に取り付けられて他端側が上下方向に揺動自在であって該他端側に搬送ローラの端部から延びるローラ回転軸を回転動自在に支持するアーム部材と、機体に取り付けられてアーム部材の下側面の下方位置に配置されて上下方向に移動可能であり、先端部が下側面に当接して該アーム部材の下方への揺動を規制し、上方への移動量に応じて該アーム部材を上方へ揺動させて搬送ローラの位置調整を行なう位置調整手段(例えば、実施形態における位置調整部83)とを有してなることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項11に記載の切断装置の発明において、ローラ支持手段には、アーム部材の下方への揺動を付勢する付勢手段(例えば、実施形態における引っ張りばね85)が設けられていることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項1又は2に記載の切断装置の発明において、一対の搬送ローラと細断装置との間には、該一対の搬送ローラにより搬送された処理対象物を引き込んで細断装置に引き渡すための他の一対の搬送ローラ(例えば、実施形態における第2ローラ26、27)が設けられていることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項1又は2に記載の切断装置の発明において、細断装置の内側には、細断され移送される処理対象物の付着を防止する付着防止部が形成されていることを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項1又は2に記載の切断装置の発明において、移送路の内側には、細断され移送される処理対象物の付着を防止する付着防止部が形成されていることを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項1、2、15のいずれかに記載の切断装置の発明において、移送路は、ブロワから吹き出される細断された処理対象物の吹き出し方向に沿った向きに傾斜していることを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項1又は2に記載の切断装置の発明において、機体には、動力源からの動力を入力して搬送ローラ、細断装置及びブロワに伝達する入力軸が設けられていることを特徴とする。
請求項1記載の切断装置によれば、機体に上下方向に対向して配置されて回転動自在に支持された一対の搬送ローラと、これよりも搬送方向下流側に回転動自在に支持された回転駆動軸に複数の切断刃を備えて該一対の搬送ローラにより搬送された処理対象物を細断して所定方向に移送する細断装置とを有することで、一対の搬送ローラの隙間内に処理対象物が移動すると、その一端側端部が一対の搬送ローラによって引き込まれて、処理対象物は一対の搬送ローラに挟持された状態で後方側に送り出される。このため、搬送ローラによって処理対象物の一端側端部が先行するように処理対象物を確実に搬送することができる。また細断装置は、処理対象物を細断するとともに、細断した処理対象物を所定方向に移送するので、細断された処理対象物が細断装置内で滞留する事態を防止することができる。また、細断装置にブロワと移送路を設けることで、ブロワ及び移送路を介して細断された処理対象物を確実に所望位置に移送することができる。その結果、処理対象物をスムースに搬送して細断して所望位置に移送することができ、処理対象物の処理作業の作業能率を向上させることができる。
請求項2記載の切断装置によれば、走行可能な走行体と、走行体に装備され機体に上下方向に対向配置された一対の搬送ローラと、走行体に装備され一対の搬送ローラよりも搬送方向下流側に配設された細断装置とを備え、細断装置にブロワと移送路とが設けられることで、切断装置の移動が容易になり、切断装置の移動を含めた処理対象物の処理作業全体の作業能率をより向上させることができる。
請求項3記載の切断装置によれば、ブロワを細断装置により細断され移送される処理対象物の移送方向下流側に配設することで、細断装置により移送される細断された処理対象物をスムースにブロワ内に導くことができる。このため、細断された処理対象物がブロワに至る途中で滞留する事態を未然に防止することができる。
請求項4記載の切断装置によれば、ブロワを、切断刃を備えた回転駆動軸と同軸上に配設することで、ブロワの部品を細断装置のそれと共通化することができ、切断装置の小型化が可能になるとともに、切断装置を安価にすることができる。
請求項5記載の切断装置によれば、複数の切断刃のそれぞれの先端部を同一方向に屈曲させることで、細断装置が駆動して切断刃が回転すると、切断刃の先端部により細断装置内に所定方向に向く気流が発生し、細断された処理対象物はこの気流によって所定方向に移送される。このため、簡易な構成で細断された処理対象物を所定方向に移送可能な細断装置を備えた切断装置を提供することができる。
請求項6記載の切断装置によれば、ブロワを、回転駆動軸に切断刃を備えた切断ロータの後方に配設することで、切断装置の幅寸法の拡大を防止することができる。
請求項7記載の切断装置によれば、切断刃の基部を細断装置の回転駆動軸に回動自在に取り付けることで、固い残幹や剪定枝が切断装置に引き込まれた場合、回転移動する切断刃がこれらに当接すると、切断刃は基部を回動支点として回動する。このため、切断刃やこれを備えた細断装置に大きな負荷が作用する事態が防止され、切断刃や細断装置の損傷を未然に防止することができ、切断刃の寿命低下を防止することができる。また、細断装置は切断刃の回転動作のみで処理対象物を切断するので、切断刃の調整作業は殆ど不要である。このため、切断装置による切断処理作業の作業能率を向上させることができる。
請求項8記載の切断装置によれば、一対の搬送ローラの少なくともいずれかの表面に放射状に突出する突起部を設けることで、突起部が処理対象物に当接すると、突起部は処理対象物を一対の搬送ローラ間に送り出すように押し出す。このため、搬送ローラによる処理対象物の引き込み動作をより確実にすることができる。また突起部により処理対象物に付着した土等の異物をはね飛ばすことができ、細断装置に移送される前の処理対象物を異物が付着していない状態にすることができる。
請求項9記載の切断装置によれば、突起部を搬送ローラの軸方向に直線状に複数配設することで、搬送ローラに対する処理対象物の位置が搬送ローラ軸方向にずれても、複数の突起部のうちのいずれかを処理対象物に当接させることができる。このため、処理対象物の搬送ローラに対する位置や向きに拘わらずに、処理対象物を確実に搬送し、且つ処理対象物に付着した土等の異物を落とすことができ、その結果として処理対象物の搬送切断処理作業を安定して行なうことができる。
請求項10記載の切断装置によれば、一対の搬送ローラの少なくともいずれかを、機体に配設されたローラ支持手段により上下方向に移動可能に支持することで、一対の搬送ローラ間の隙間よりも大きな処理対象物が隙間内に引き込まれると、ローラ支持手段を介して搬送ローラが隙間を大きくする方向に移動する。このため、処理対象物が搬送ローラ間で詰まって処理対象物の処理作業が中断する事態を未然に防止することができる。
請求項11記載の切断装置によれば、ローラ支持手段は、機体に揺動自在に取り付けられたアーム部材と、アーム部材の上下揺動位置を調整して搬送ローラの位置調整を行なう位置調整手段とを有してなることで、位置調整手段の先端部をアーム部材に当接させると、該アーム部材の位置調整手段側の揺動が規制されて一対の搬送ローラ間の隙間寸法を一定に保持することができる。また隙間よりも大きな処理対象物が隙間内に引き込まれると、ローラ支持手段に支持された搬送ローラがアーム部材を介して上方向に移動して、隙間が大きくなる。このため、処理対象物は一対の搬送ローラ間で詰まることなく搬送され、処理対象物の処理作業が中断する事態を未然に防止することができる。
請求項12記載の切断装置によれば、ローラ支持手段にアーム部材の下方への揺動を付勢する付勢手段を設けることで、ローラ支持手段に連結された搬送ローラが上方へ移動すると、付勢手段からの付勢力は、搬送ローラを介して処理対象物に伝達される。このため、処理対象物はこの付勢力によって一対の搬送ローラ間で挟持されながら搬送されるので、搬送ローラのスリップが防止されて処理対象物を確実に搬送することができる。
請求項13記載の切断装置によれば、一対の搬送ローラと細断装置との間に他の一対の搬送ローラを設けることで、処理対象物に付着した土等の異物をさらに確実に落とすことができる。このため、細断装置に搬送される処理対象物をより異物が付着していない状態にして、細断装置に作用する負荷の増大を確実に防止することができる。
請求項14記載の切断装置によれば、細断装置の内側に、細断され移送される処理対象物の付着を防止する付着防止部を形成することで、処理対象物は細断装置内側に接触しても付着せずに移送方向下流側に流れる。このため、細断された処理対象物が細断装置の内側に付着して細断装置内に滞留することはなく、細断された処理対象物の移送をスムースに行なうことができる。
請求項15記載の切断装置によれば、移送路の内側に、細断され移送される処理対象物の付着を防止する付着防止部を形成することで、移送路内を移動する細断された処理対象物は移送路内側に接触しても付着せずに下流側に流れる。このため、細断された処理対象物が移送路内に付着して滞留して移送路内の流路を狭めることはなく、細断された処理対象物の安定した移送を可能にすることができる。
請求項16記載の切断装置によれば、移送路をブロワから吹き出される細断された処理対象物の吹き出し方向に沿った向きに傾斜させることで、ブロワから吹き出される処理対象物の流れをスムースに変えることができ、移送路内を流れる処理対象物の移送をより安定化させることができる。
請求項17記載の切断装置によれば、機体に動力源からの動力を入力して搬送ローラ、細断装置及びブロワに伝達する入力軸を設けることで、動力源を設けるスペースが不要となり、小型で安価な切断装置を提供することができる。また、定置式のモータや車両のエンジン等からの動力を、入力軸を介して切断装置に伝達することができ、またトラクタ等の牽引車に切断装置を装着して入力軸を介して牽引車からの動力を入力することができる。
本発明に係わる切断装置によれば、機体に上下方向に対向配置された一対の搬送ローラと、これよりも搬送方向下流側に配設されて一対の搬送ローラにより搬送された処理対象物を細断して所定方向に移送する細断装置とを有することで、処理対象物は一対の搬送ローラに挟持された状態で後方側に送り出されるので、処理対象物の一端側端部が先行するように処理対象物を確実に搬送することができる。また細断装置は、処理対象物を細断するとともに、細断した処理対象物を所定方向に移送するので、細断された処理対象物が細断装置内で滞留する事態を防止することができる。また、細断装置にブロワと移送路を設けることで、細断された処理対象物を確実に所望位置に移送させることができ、その結果として処理対象物をスムースに搬送して細断して所望位置に移送させることができ、処理対象物の処理作業の作業能率を向上させることができる。
また、走行可能な走行体に一対の搬送ローラと細断装置とを備え、細断装置にブロワと移送路とを設けることで、切断装置の移動を容易にすることができ、切断装置の移動を含めた処理対象物の処理作業全体の作業能率をより向上させることができる。
また、ブロワを細断装置により細断され移送される処理対象物の移送方向下流側に配設することで、細断装置から移送される細断された処理対象物をスムースにブロワ内に導くことができ、細断された処理対象物がブロワに至る途中で滞留する事態を未然に防止することができる。
さらに、ブロワを、切断刃を備えた回転駆動軸と同軸上に配設することで、ブロワの部品を細断装置のそれと共通化することができ、切断装置の小型化が可能になるとともに、切断装置を安価にすることができる。
また、複数の切断刃のそれぞれの先端部を同一方向に屈曲させることで、切断刃が回転すると細断装置内に所定方向に向く気流が発生するので、簡易な構成で細断された処理対象物を所定方向に移送可能な細断装置を備えた切断装置を提供することができる。
また、ブロワを回転駆動軸に切断刃を備えた切断ロータの後方に配設することで、切断装置の幅寸法の拡大を防止することができる。
さらに、切断刃の基部を細断装置の回転駆動軸に回動自在に取り付けることで、固い残幹や剪定枝等が切断装置に搬送された場合、切断刃がこれらに当接すると、切断刃は基部を回動支点として回動するので、切断刃やこれを有した細断装置に大きな負荷が作用する事態が防止され、切断刃や細断装置の損傷を未然に防止することができ、切断刃の寿命低下を防止することができる。また、細断装置は、切断刃の回転動作のみで処理対象物を切断するので、切断刃の調整作業が殆ど不要であり、処理対象物の処理作業の作業能率を向上させることができる。
また、一対の搬送ローラの少なくともいずれかの表面に放射状に突出する突起部を設けることで、一対の搬送ローラによる処理対象物の引き込み動作をより確実にすることができる。また突起部により処理対象物に付着した土等の異物をはね飛ばすことができ、細断装置に移送される前の処理対象物を土等が付着していない状態にすることができる。
また、突起部を搬送ローラの軸方向に直線状に複数配設することで、搬送ローラに対する処理対象物の位置が搬送ローラ軸方向にずれても、複数の突起部のうちのいずれかを処理対象物に当接させることができるので、処理対象物の搬送ローラに対する位置や向きに拘わらずに、処理対象物を確実に搬送し、且つ処理対象物に付着した土等の異物を落とすことができ、その結果として処理対象物の搬送切断処理作業を安定して行なうことができる。
さらに、一対の搬送ローラの少なくともいずれかを、機体に配設されたローラ支持手段により上下移動可能に支持することで、一対の搬送ローラの隙間よりも大きな処理対象物が隙間内に引き込まれても、ローラ支持手段を介して搬送ローラが隙間を大きくする方向に移動するので、処理対象物が搬送ローラ間で詰まって処理対象物の処理作業が中断する事態を未然に防止することができる。
また、ローラ支持手段は、機体に回動自在に取り付けられたアーム部材と、アーム部材の上下揺動位置を調整して搬送ローラの位置調整を行なう位置調整手段とを有してなることで、位置調整手段の先端部をアーム部材に当接させると、該アーム部材の位置調整手段側への揺動が規制されて一対の搬送ローラ間の隙間寸法を一定に保持することができる。また隙間よりも大きな処理対象物が隙間内に引き込まれると、ローラ支持手段に支持された搬送ローラがアーム部材を介して上方向に移動して隙間を大きくするので、処理対象物は一対の搬送ローラ間で詰まることなく搬送され、処理対象物の処理作業が中断する事態を未然に防止することができる。
また、ローラ支持手段にアーム部材の下方への揺動を付勢する付勢手段を設けることで、ローラ支持手段に支持された搬送ローラが上方へ移動すると、処理対象物は付勢手段からの付勢力によって一対の搬送ローラ間に挟持されながら搬送されるので、搬送ローラのスリップが防止され処理対象物を確実に搬送することができる。
さらに、一対の搬送ローラと細断装置との間に他の一対の搬送ローラを設けることで、処理対象物に付着した土等の異物をさらに確実に落とすことができる。このため、細断装置に供給される処理対象物をより異物が付着していない状態にして、細断装置に作用する負荷の増大を確実に防止することができる。
また、細断装置の内側に、細断され移送される処理対象物の付着を防止する付着防止部を形成することで、細断された処理対象物は細断装置内側に接触しても付着せずに移送方向下流側に流れるので、細断された処理対象物が細断装置の内側に付着して滞留することはなく、細断された処理対象物の移送をスムースに行なうことができる。
また、移送路の内側に、細断され移送される処理対象物の付着を防止する付着防止部を形成することで、移送路内を移動する細断された処理対象物は移送路内側に接触しても付着せずに下流側に流れるので、細断された処理対象物が移送路内に付着して滞留して移送路内の流路を狭めることはなく、細断された処理対象物の安定した移送を可能にすることができる。
さらに、移送路をブロワから吹き出される細断された処理対象物の吹き出し方向に沿った向きに傾斜させることで、ブロワから吹き出される細断された処理対象物の流れをスムースに変えることができ、移送路内を流れる細断された処理対象物の移送をより安定化させることができる。
また、機体に動力源からの動力を入力して搬送ローラ、細断装置及びブロワに伝達する入力軸を設けることで、動力源を設けるスペースが不要となり、小型で安価な切断装置を提供することができる。また、定置式のモータや車両のエンジン等からの動力を入力軸を介して切断装置に動力を伝達したり、トラクタ等の牽引車に切断装置を装着して入力軸を介して牽引車からの動力を入力したりすることができる。
以下、本発明に係わる切断装置の好ましい実施の形態を図1から図5に基づいて説明する。本実施の形態は、各種の切断装置のうち、果樹・樹木の剪定枝や葉たばこ・茶の残幹等の処理対象物を切断する切断装置を例にして説明する。
〔第1の実施の形態〕
先ず、本発明に係わる切断装置の第1の実施の形態について説明する。なお、説明の都合上、図1(a)(平面図)及び図3(a)(平面図)に示す矢印の方向を前後方向及び左右方向として以下説明する。
切断装置1は、図1(a)及び図1(b)(側面図)に示すように、所定位置に設置されて切断処理作業を行なうものである。切断装置1は、左右方向に所定間隔を有して対向配置されて前後方向に延びる一対の機体フレーム10と、機体フレーム10に上下方向に所定の隙間を有して対向配置されて回転動自在に支持され、処理対象物Sの一方側端部を隙間21内に引き込んで搬送する一対の第1ローラ23、24及び第2ローラ26、27を有する搬送処理装置20と、これらのローラ23、24、26、27よりも搬送方向下流側(後側)の機体フレーム10に回転動自在に支持された回転駆動軸42aに放射状に延びる複数の切断刃43を備えて該一対のローラ23、24、26、27により搬送される処理対象物Sを細断して所定方向に移送する細断装置40とを備える。細断装置40には、細断された処理対象物を吹き出すブロワ60とブロワ60から吹き出された処理対象物Sを所定位置に移送するシュータ70が設けられている。
搬送処理装置20の第1ローラ23、24は、一対の機体フレーム10間の前側に配置されて切断装置1の前方側から供給される処理対象物Sの一方側端部を隙間21内に引き込んで後方側に搬送する。一対の第2ローラ26、27は、一対の第1ローラ23、24よりも後方側に配設されている。
これらのローラ23、24、26、27のうち、下側に配設された第1ローラ24及び第2ローラ27は、一対の機体フレーム10間に回転動自在に支持される一方、上側に配設された第1ローラ23及び第2ローラ26は、一対の機体フレーム10に配設された後述するローラ支持装置80により上下方向に移動可能に支持されている。
第1ローラ23、24及び第2ローラ26、27の各表面部には、周方向に所定間隔を有して放射状に延びるとともに軸方向に直線状に配置された突起部29が複数設けられている。突起部29は処理対象物Sに当接してこれを後方側へ送り出す機能を有すると共に、処理対象物Sに付着した土等の異物を落とす機能を有する。なお、突起部29の先端部は針状に尖るように形成されてもよい。
一対の第1ローラ23、24はこれらの対向する面が後方側へ移動する方向、つまり、一対の第1ローラ23、24のうちの下側に配設された第1ローラ24は時計方向(矢印B方向)に回転し、上側に配設された第1ローラ23は反時計方向(矢印C方向)に回転する。一方、一対の第2ローラ26、27のうちの下側に配設された第2ローラ27は時計方向(矢印B方向)に回転し、上側に配設された第2ローラ26は反時計方向(矢印C方向)に回転する。このように第1ローラ23、24及び第2ローラ26、27が回転動すると、切断装置1に供給される処理対象物Sは、第1ローラ23、24及び第2ローラ26、27によって挟持されながら後方側に搬送されると共に、突起部29によって異物が落とされる。
ローラ支持装置80は、図2(右側面図)に示すように、一端側が機体フレーム10に回動自在に取り付けられて他端側が前後方向に延びて上下方向に揺動自在であって他端側に第1ローラ23及び第2ローラ26の端部から延びるローラ回転軸23a、26aを回転動自在に支持するアーム部材81と、機体フレーム10に取り付けられてアーム部材81の下側面81aの下方位置に配置されて上下方向に移動可能であり、先端部が下側面81aに当接してアーム部材81の下方への揺動を規制し、上方への移動量に応じてアーム部材81を上方へ揺動させて第1ローラ23及び第2ローラ26の位置調整を行なう位置調整部83と、アーム部材81の下方への揺動を付勢する引っ張りばね85とを有してなる。
ローラ回転軸23a、26aは機体フレーム10に形成された上下方向に延びる長孔11に挿通され、この長孔11から突出したローラ回転軸23a、26aの先端部がアーム部材81に回転動自在に取り付けられている。このため、アーム部材81は、その回動支点Oを回動中心として上下方向に揺動すると、ローラ回転軸23a、26aは長孔11に沿って上下方向に移動する。
位置調整部83は、機体フレーム10に取り付けられたナット部83aと、これに螺合したボルト部83bとを有してなる。ボルト部83bをナット部83aに対して回転動させると、ボルト部83bはナット部83aに対して上下方向に移動する。このため、ボルト部83bの先端部をアーム部材81の下側面81aに当接させた状態でボルト部83bを回転させると、ボルト部83bの移動量に応じてアーム部材81を上下方向に揺動させて第1ローラ23及び第2ローラ26の上下位置を調整することができる。
引っ張りばね85は、その他端側端部が機体フレーム10に取り付けられた伸長量調整部87に掛止され、一端側端部がアーム部材81の回動支点Oを中央にしてローラ回転軸23a、26aを支持する側と反対側に延びるアーム部材81の一端側端部に掛止された状態で取り付けられている。引っ張りばね85は、常にアーム部材81の一端側端部を上方へ引き上げるように伸びた状態で設置されている。このため、アーム部材81の他端側端部は常に位置調整部83側に付勢されている。伸長量調整部87は、機体フレーム10に取り付けられたナット部87aと、ナット部87aに螺合するボルト部87bとを有してなる。ナット部87aに対してボルト部87bを回転させることで、ボルト部87bの位置が調整されて、引っ張りばね85の伸長量を調整することができる。
細断装置40は、図1に示すように、第2ローラ26、27の後側の機体フレーム10に回転動自在に支持された回転駆動軸42aに放射状に延びる複数の切断刃43を取り付けた切断ロータ42と、切断ロータ42を覆うカバー部44とを備える。切断ロータ42は搬送処理装置20から搬送される処理対象物Sを上方から下方へ切断する方向(矢印D方向)に回転動する。
この細断装置40は、処理対象物Sを細断する機能の他に細断された処理対象物Sの断片を移送する機能をも有している。つまり、複数の切断刃43は、切断した処理対象物の断片を移送するための空気の流れを発生させるように、それぞれの先端部が左側に同一方向に屈曲している。このため、切断ロータ42が回転動すると、カバー部44内に右側から左側に流れる気流が発生して、処理対象物Sの断片はこの気流とともにカバー部44の左側に移動する。切断刃43は、その基部が回転駆動軸42aに固着された取付部45に回動自在に連結されている。つまり、切断刃43はいわゆるフレールタイプである。
カバー部44は一対の機体フレーム10の内面間に接続されて円弧状に湾曲した板状部材であり、カバー部44と機体フレーム10によって、切断ロータ42を囲む箱状部分を形成している。この箱状部分の搬送処理装置20側にはこれから搬送される処理対象物Sをカバー部44の内部に受け入れる受入開口部47が開口している。また箱状部分の左側端部には切断刃43の回転動によって発生した気流とともに移送される処理対象物Sの断片をブロワ60内に流入させる図示しない流入口が開口している。
細断装置40の左側端部には、前述したブロワ60が設けられている。ブロワ60は内部に空間部61を有して箱状に形成され、空間部61内には回転動自在に支持された回転軸63aに複数の送風羽根63bを備えた送風ロータ63が設けられている。送風ロータ63の回転軸63aは、切断ロータ42の回転駆動軸42aと同軸上に連結されている。このため、切断ロータ42が回転動すると、送風ロータ63も回転動する。このように、送風ロータ63の回転軸63aを切断ロータ42の回転駆動軸42aと同軸上に配設することで、部品の共通化が図れ、切断装置全体を小型化することができるとともに、安価にすることができる。
ブロワ60の空間部61は細断装置40に形成された前述した流入口に連通し、ブロワ60の後側上部には、ブロワ60内に移送された断片をシュータ70に吐出する吐出口(図示せず)が開口し、この吐出口にシュータ70が接続されている。
シュータ70は角筒状であってその基部側が垂直方向に延び、上部側が凸状に湾曲して上端部が斜め下方へ延びている。このため、ブロワ60から吹き出された処理対象物Sの断片はシュータ70内を流れて上昇してシュータ70の上端部から吐出する。シュータ70の内側には、移送される処理対象物Sの断片の付着を防止する付着防止部71が取り付けられている。付着防止部71は、合成樹脂材料(例えば、超高分子ポリエチレン)や表面が平滑な金属材料(例えば、ステンレス)で形成される。なお、付着防止部71は、液体状の合成樹脂材料をシュータ70の内側に塗布して形成してもよい。またシュータ70は、ブロワ60から吹き出される断片の吹き出し方向に沿った向きに傾斜するように取り付けてもよい。
機体フレーム10には、第1ローラ23、24、第2ローラ26、27、細断装置40及びブロワ60に動力を伝達する動力伝達装置90が設けられている。動力伝達装置90は、切断装置1と別個に設けられた図示しない動力源からの動力を入力する入力軸91を備えている。この入力軸91は、切断装置1の右側に配設された機体フレーム10に回動自在に支持されている。動力伝達装置90は、入力軸91に動力源からの動力が入力されると、この動力を第1ローラ23、24、第2ローラ26、27、細断装置40及びブロワ60に伝達するようになっている。
次に、本発明の切断装置1の動作について説明する。先ず、切断装置1を所定位置に設置する。なお、切断装置1の設置位置は、切断作業の環境に応じて任意の位置に設置することができる。そして、切断装置1の前側から処理対象物Sを一対の第1ローラ23、24間に供給する。第1ローラ23、24に供給された処理対象物Sは、これらによって挟持された状態で後方側に送り出される。ここで、第1ローラ23、24の表面に設けられた突起部29は、供給される処理対象物Sと当接してこれを一対の第1ローラ23、24間の隙間21に送り出すように押し出す。このため、第1ローラ23、24による処理対象物Sの引き込み動作をより確実にすることができる。また突起部29により処理対象物Sに付着した土等の異物をはね飛ばすことができる。なお、この落とされた土等の異物は落下して、一対の機体フレーム10間を通って切断装置1が載置された場所の地面や床面上に落ちる。このため、この異物が搬送処理装置20内に貯留することはなく、搬送処理装置20の各部の動作をスムースにすることができる。
ここで、供給された処理対象物Sが大きい場合、一対の第1ローラ23、24間の隙間21内に処理対象物Sが引き込まれると、処理対象物Sによって第1ローラ23が上方へ押圧されて、第1ローラ23はローラ支持装置80のアーム部材81を介して上方向に移動する。このため一対の第1ローラ23、24間の隙間21が拡大し、処理対象物Sは一対の第1ローラ23、24間で詰まることなく搬送される。このため、処理対象物Sの処理作業が中断する事態を未然に防止することができる。
また、アーム部材81を介して上方向に第1ローラ23が移動すると、引っ張りばね85は、さらに伸びて、第1ローラ23を介して処理対象物Sを付勢する。このため、処理対象物Sはこの付勢力によって一対の第1ローラ23、24間で挟持されながら搬送される。その結果、第1ローラ23がスリップすることなく処理対象物Sを搬送することができる。
そして、第1ローラ23、24によって後方側へ搬送され且つ異物が落とされた処理対象物Sは、第2ローラ26、27によってさらに後方側へ搬送され且つ異物が落とされる。このため、第2ローラ26、27によって土等の異物の除去がさらに行なわれるので、細断装置40に供給される処理対象物Sを異物が付着していない状態にして、細断装置40に作用する負荷の増大を確実に防止することができる。
そして、第2ローラ26、27によって搬送された処理対象物Sは、細断装置40の切断ロータ42により細断される。ここで、搬送された処理対象物Sが固い場合、切断刃43がこれに当接すると、切断刃43は基部を回動支点として回動する。このため、切断刃43やこれを有した細断装置40に大きな負荷が作用する事態が防止され、切断刃43及び細断装置40の損傷や、切断刃43の寿命の低下を未然に防止することができる。
また切断ロータ42が回転動すると、切断刃43の回転により細断装置40内に気流が発生し、細断された処理対象物Sの断片は、この気流とともに細断装置40の左側に移送され、流入口を通ってブロワ60内に流れ込む。ここで、ブロワ60は、細断装置40から移送される断片の移送方向下流側に配設されているので、細断装置40から移送される断片をスムースにブロワ60内に導くことができ、断片がブロワ60に至る途中で滞留する事態を未然に防止することができる。また、切断刃43は、回転駆動軸42aの回転動とともに回転して処理対象物Sを上方から叩くようにしてぶち切るように作動するので、切断刃43がカバー部材44に接触しないように取り付けられている限り、切断刃43の取付位置調整は不要である。このため細断装置40のメンテナンスの負担を軽減することができる。
そして、ブロワ60内に導かれた断片は、ブロワ60内を流れて吐出口から吐出してシュータ70内に流れ込む。シュータ70内に流れ込んだ断片はシュータ70の延びる方向に沿って上昇し、シュータ70の上端部から吐出して、切断装置1が設置された場所の所定位置に集められる。ここで、ブロワ60の内側には、付着防止部71が形成されているので、シュータ70内を移動する断片はシュータ内側面に接触しても付着せずに下流側に流れる。このため、断片がシュータ70内に付着して滞留してシュータ70内の流路を狭めることはなく、断片の安定した移送を行なうことができる。
このように、本発明に係わる切断装置1は、搬送処理装置20によって処理対象物Sを異物を落としながら搬送し、細断装置40によって処理対象物を細断して所定方向に搬送し、切断刃43の調整作業が不要であるので、細断された断片が装置内に滞留して切断作業が中断したり、切断刃43の調整作業によって切断作業が中断したりすることはない。このため、切断装置1は、処理対象物Sが供給されてシュータ70から吐出されるまでの一連の作業を安定して行なうことができ、その結果として処理作業の作業能率を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、上側に配設された第1ローラ23及び第2ローラ26を上下移動可能にした場合を示したが、下側に配設された第1ローラ24及び第2ローラ27を上下移動可能にしたり、第1ローラ24及び第2ローラ27を第1ローラ23及び第2ローラ26ともに上下移動可能にしたりしてもよい。また、一対の第1ローラ23、24の後方側に一対の第2ローラ26、27を複数組直線状に並べるように配設してもよい。
また、細断装置40の内側に前述した付着防止部71を形成してもよい。このように細断装置40の内側に付着防止部71を形成することで、細断装置40内を移送される細断された処理対象物Sは細断装置40の内側、例えば、カバー部44の内側に接触しても付着せずに移送方向下流側に流れるので、細断された処理対象物Sの断片が細断装置40の内側に付着して細断装置40内に滞留することはなく、断片の移送をスムースに行なうことができる。
また、図3(a)(平面図)及び図3(b)(側面図)に示すように、ブロワ60及びシュータ70を細断装置40の後側に配設してもよい。この場合、ブロワ60は、その送風ロータ63の回転軸63aが前後方向に向くように配置する。また切断ロータ42を囲むカバー部44の後部にブロワ60内と連通する流入孔(図示せず)を設け、ブロワ60の左側に断片をシュータ70に吐出する吐出口(図示せず)を設け、この吐出口にシュータ70を接続する。このため、送風ロータ63が回転動すると、流入孔を介して細断装置40内の空気がブロワ60側に吸引されるので、細断装置40内にはブロワ60側への空気の流れが発生する。その結果、切断刃43の先端部は、流入口が設けられた位置に応じて、その屈曲方向を設定することができ、その結果、切断刃43の先端部が真っ直ぐに延びた形状であってもよい。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明に係わる切断装置の第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態については、第1の実施の形態との相違点のみを説明し、第1の実施の形態と同一態様部分については同一符号を附してその説明を省略する。
図4(a)(側面図)に示すように、切断装置1の下部には、走行体100が設けられている。走行体100は、切断装置1の下部に取り付けられて前後方向に延びる走行フレーム101と、走行フレーム101の前側及び後側のそれぞれに回転動自在に配設された左右一対の前輪103及び後輪104を有してなる。このように、切断装置1に前輪103及び後輪104を備えた走行体100を設けることで、切断装置1の移動を容易にすることができる。
また、図4(b)(側面図)に示すように、切断装置1の下部に設けた走行体110が自走可能なものでもよい。この走行体110は、切断装置1の下部に設けられた車台111と、この車台111の左右両側に配設された一対の走行装置112とを備えてなる。走行装置112は、駆動輪112a、従動輪112b及びこれら間に掛け回された履帯112cを有し、駆動輪112aには駆動モータ(図示せず)が連結されている。駆動モータの駆動により駆動輪112aが回転動して履帯112cが回動する。このように、切断装置1の下部に走行装置112を備えた走行体110を設けることで、切断装置1の移動をより容易に行なうことができる。なお、走行装置112は、図4(a)に示す前輪103及び後輪104を有して構成されてもよい。この場合、前輪103及び後輪104の少なくともいずれかを駆動モータに連結されて駆動可能な状態にする。
さらに、図5(側面図)に示すように、前輪103及び後輪104を有した走行体100を備えた切断装置1の前側上部に、図示しないトラクタ等の走行機体の後部に着脱自在に装着可能な装着部120を設けてもよい。この装着部120は、走行機体の後部に設けられた三点リンク連結機構(図示せず)に連結可能である。また、装着部120には、その左右方向中央部に入力軸122aを備えた入力部122を設けてもよい。入力軸122aは、走行機体のPTO軸からの動力を図示しない伝動軸を介して伝達されるようになり、入力軸122aに伝達された動力は図示しない動力伝達装置によって搬送処理装置20,細断装置40及びブロワ60に伝達されるようになっている。
このように、走行可能な切断装置1に装着部120を設けることで、トラクタ等の走行機体の後部に切断装置1を装着して所定位置に移動することもでき、動力を走行機体から取ることもできる。また、走行機体の進行に伴ないながら処理対象物Sの切断処理作業を行なうことができる。
本発明の第1の実施の形態に係わる切断装置を示し、同図(a)は切断装置の平面図であり、同図(b)は切断装置の側面図である。 この切断装置に設けられたローラ支持装置の側面図を示す。 本発明の他の切断装置を示し、同図(a)は切断装置の平面図であり、同図(b)は切断装置の側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係わる切断装置の側面図を示す。 本発明の第2の実施の形態に係わる他の切断装置の側面図を示す。
符号の説明
1 切断装置
10 機体フレーム(機体)
21 隙間
23、24 第1ローラ(搬送ローラ)
23a、26a ローラ回転軸
26、27 第2ローラ(搬送ローラ)
29 突起部
40 細断装置
42 切断ロータ
42a 回転駆動軸
43 切断刃
60 ブロワ
70 シュータ(移送路)
71 付着防止部
80 ローラ支持装置(ローラ支持手段)
81 アーム部材
81a 下側面
83 位置調整部(位置調整手段)
85 引っ張りばね(付勢手段)
91、122a 入力軸
100、110 走行体
S 処理対象物

Claims (17)

  1. 機体に上下方向に所定の隙間を有して対向配置されて回転動自在に支持され、処理対象物の一方側端部を前記隙間内に引き込んで搬送する一対の搬送ローラと、
    該一対の搬送ローラよりも搬送方向下流側の前記機体に回転動自在に支持された回転駆動軸に放射状に延びる複数の切断刃を備えて該一対の搬送ローラにより搬送される処理対象物を細断して所定方向に移送する細断装置とを備え、
    該細断装置には、細断された処理対象物を吹き出すブロワと該ブロワから吹き出された処理対象物を所定位置に移送する移送路とが設けられ、
    所定位置に設置されて用いられることを特徴とする切断装置。
  2. 走行可能な走行体と、
    該走行体に装備され、機体に上下方向に所定の隙間を有して対向配置されて回転動自在に支持されて処理対象物の一方側端部を前記隙間内に引き込んで搬送する一対の搬送ローラと、
    前記走行体に装備され、該一対の搬送ローラよりも搬送方向下流側の前記機体に回転動自在に支持された回転駆動軸に放射状に延びる複数の切断刃を備えて前記一対の搬送ローラにより搬送される処理対象物を細断して所定方向に移送する細断装置とを備え、
    該細断装置には、細断された処理対象物を吹き出すブロワと該ブロワから吹き出された処理対象物を所定位置に移送する移送路とが設けられることを特徴とする切断装置。
  3. 前記ブロワは、前記細断装置により細断され移送される処理対象物の移送方向下流側に配設されることを特徴とする請求項1又2に記載の切断装
    置。
  4. 前記ブロワは、前記切断刃を備えた前記回転駆動軸と同軸上に配設されることを特徴とする請求項3に記載の切断装置。
  5. 前記複数の切断刃は、それぞれの先端部が同一方向に屈曲していることを特徴とする請求項1又は2に記載の切断装置。
  6. 前記ブロワは、前記回転駆動軸に前記切断刃を備えた切断ロータの後方に配設されることを特徴とする請求項3に記載の切断装置。
  7. 前記切断刃は、その基部が前記細断装置の前記回転駆動軸に回動自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1、2、5のいずれかに記載の切断装置。
  8. 前記一対の搬送ローラの少なくともいずれかには、該搬送ローラの表面から放射状に突出する突起部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の切断装置。
  9. 前記突起部は、前記搬送ローラの軸方向に直線状に複数配設されていることを特徴とする請求項8に記載の切断装置。
  10. 前記一対の搬送ローラの少なくともいずれかを、前記機体に配設されたローラ支持手段により上下方向に移動可能に支持することを特徴とする請求項1又は2に記載の切断装置。
  11. 前記ローラ支持手段は、
    一端側が前記機体に回動自在に取り付けられて他端側が上下方向に揺動自在であって該他端側に前記搬送ローラの端部から延びるローラ回転軸を回転動自在に支持するアーム部材と、
    前記機体に取り付けられて前記アーム部材の下側面の下方位置に配置されて上下方向に移動可能であり、先端部が前記下側面に当接して該アーム部材の下方への揺動を規制し、上方への移動量に応じて該アーム部材を上方へ揺動させて前記搬送ローラの位置調整を行なう位置調整手段と
    を有してなることを特徴とする請求項10に記載の切断装置。
  12. 前記ローラ支持手段には、前記アーム部材の下方への揺動を付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とする請求項11に記載の切断装置。
  13. 前記一対の搬送ローラと前記細断装置との間には、該一対の搬送ローラにより搬送された処理対象物を引き込んで前記細断装置に引き渡すための他の一対の搬送ローラが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の切断装置。
  14. 前記細断装置の内側には、細断され移送される前記処理対象物の付着を防止する付着防止部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の切断装置。
  15. 前記移送路の内側には、細断され移送される前記処理対象物の付着を防止する付着防止部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の切断装置。
  16. 前記移送路は、前記ブロワから吹き出される細断された処理対象物の吹き出し方向に沿った向きに傾斜していることを特徴とする請求項1、2、15のいずれかに記載の切断装置。
  17. 前記機体には、動力源からの動力を入力して前記搬送ローラ、前記細断装置及び前記ブロワに伝達する入力軸が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の切断装置。
JP2004008017A 2004-01-15 2004-01-15 切断装置 Expired - Fee Related JP4319051B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004008017A JP4319051B2 (ja) 2004-01-15 2004-01-15 切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004008017A JP4319051B2 (ja) 2004-01-15 2004-01-15 切断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005198561A true JP2005198561A (ja) 2005-07-28
JP4319051B2 JP4319051B2 (ja) 2009-08-26

Family

ID=34821502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004008017A Expired - Fee Related JP4319051B2 (ja) 2004-01-15 2004-01-15 切断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4319051B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101563977B (zh) * 2009-06-03 2010-10-06 魏强 一种锯片式秸秆还田机
CN102057817A (zh) * 2010-11-24 2011-05-18 山东棉花研究中心 盐碱地棉花秸秆还田机
CN104611085A (zh) * 2015-01-28 2015-05-13 宣城市兴鸿生物能源有限公司 秸秆综合处理一体机
CN105103825A (zh) * 2015-07-31 2015-12-02 濮阳市农发机械制造有限公司 一种具有迷宫结构的回转抛送型青贮机
CN116369048A (zh) * 2023-05-23 2023-07-04 徐州徐工农业装备科技有限公司 一种吸风式玉米收获机排杂结构

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103609262B (zh) * 2013-12-13 2015-08-26 湖南农业大学 秸秆切碎及风送定向抛撒装置
CN104956861B (zh) * 2015-06-19 2017-01-11 张鑫 一种树枝小段截断设备
CN105123158A (zh) * 2015-09-06 2015-12-09 张忠田 高扬程切搓机
CN109382390B (zh) * 2018-10-23 2021-08-10 东北林业大学 一种秸秆农业废弃物材料的前处理装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101563977B (zh) * 2009-06-03 2010-10-06 魏强 一种锯片式秸秆还田机
CN102057817A (zh) * 2010-11-24 2011-05-18 山东棉花研究中心 盐碱地棉花秸秆还田机
CN104611085A (zh) * 2015-01-28 2015-05-13 宣城市兴鸿生物能源有限公司 秸秆综合处理一体机
CN105103825A (zh) * 2015-07-31 2015-12-02 濮阳市农发机械制造有限公司 一种具有迷宫结构的回转抛送型青贮机
CN116369048A (zh) * 2023-05-23 2023-07-04 徐州徐工农业装备科技有限公司 一种吸风式玉米收获机排杂结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP4319051B2 (ja) 2009-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4319051B2 (ja) 切断装置
US6539693B2 (en) Harvesting machine, especially a self-propelled pick-up chopper
JP5236739B2 (ja) 材料を小さくしサイジングする内蔵型シュレッダー装置
JP2010226989A (ja) コンバインの脱穀構造
JP5503110B2 (ja) チッパー及びチッパーにおける被粉砕物の噛み込みを解除する方法
CN109417901B (zh) 田间粉碎机和用于其换装的方法
US20040108398A1 (en) Drum shredder
JP6145367B2 (ja) コンバイン
JP4421891B2 (ja) 切断装置
JP4396834B2 (ja) 切断装置及び残幹処理機
JP6284027B2 (ja) コンバインにおける排稈カッターの伝動装置
JP4908317B2 (ja) 切断装置及びこれを備えた残幹処理装置
JP4850023B2 (ja) 樹枝粉砕機
JP6608727B2 (ja) 作物細断装置
JP2005000032A (ja) 残幹処理装置
JP4421880B2 (ja) 残幹処理装置
JP4658246B2 (ja) 排藁処理装置
NL8500217A (nl) Maishakselaar.
JP3328161B2 (ja) 粉砕機の供給装置
JP6692286B2 (ja) 排ワラ切断装置
JP5185770B2 (ja) コンバインの茎稈細断装置
JP2018050575A (ja) 根菜収穫機
JP4817034B2 (ja) 圧縮固結された飼料の解砕機
JPH1080218A (ja) 藺草収穫機
JP2008228619A (ja) 茎葉処理機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090515

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090527

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4319051

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150605

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees