JP2005195347A - 方探センサ及び電波発射源位置推定システム - Google Patents

方探センサ及び電波発射源位置推定システム Download PDF

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修一 川野
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Abstract

【課題】電波による信号を受信するまでの時間を短縮して電波発射源位置を迅速に推定できる方探センサ及び電波発射源位置推定システムを提供する。
【解決手段】電波到来方向を推定する複数の方探センサの各々201〜203は、PNコードでスペクトラム拡散された擬似GPS信号を受信する基準アンテナ31と、受信された擬似GPS信号を周波数変換する周波数変換部32と、周波数変換された信号と設定されたPNコードとの相関をとるマッチドフィルタ34と、マッチドフィルタの出力を検波して信号検出状態を確認し、信号を検出できない場合に周波数制御及び受信PNコードの再設定を行なう信号検波制御部とを含む第1受信部30と、擬似GPS信号を受信するアレーアンテナ41と、第1受信部と同一構成の第2受信部40と、第1受信部及び第2受信部からの信号に基づき電波到来方向を推定する方探処理部50とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、方探センサ及び電波発射源位置推定システムに関し、特に、擬似GPS信号の到来方向及び発射源位置を推定する技術に関する。
従来、全地球測位システム(以下、「GPS:Global Positioning System」というが知られている。このシステムでは、ユーザが所持するユーザGPS受信機は、高度約2万kmの6つの円軌道に4つずつ配されたGPS衛星からの電波(以下、「GPS信号」という)を受信し、自己位置、即ち緯度、経度、高度などを高い精度で割り出すことができる。
ユーザGPS受信機は、通常4基以上のGPS衛星から発射されるGPS信号を受信し、この受信したGPS信号に基づいて自己位置計算を行う。これをGPS測位と呼ぶ。このGPS測位は、全てのGPS衛星が上空に存在するため、その幾何学的配置から高さ方向の測位精度が水平方向と比較して劣化するという欠点を有する。
この欠点を補うために、近年は、地上擬似GPS送信機や地上リピータ送信機を地上に設置し、擬似GPSを形成するといったシュードライト(Pseudolite)の研究がなされている。地上擬似GPS送信機は、GPS衛星と略同じ擬似GPS信号を送信する。地上リピータ送信機はGPS信号を一旦受信し、その受信したGPS信号中の衛星番号だけを変更して擬似GPS信号として再送信する。この擬似GPSによれば、ユーザGPS受信機にとって測位精度が改善されるという利点がある。
なお、GPS信号を受信する技術として、搭載するメモリの容量を削減して小型化及び低コスト化を図りつつ演算時間も削減することができるマッチドフィルタによる相関検出方法及びこれが適用されたGPS受信機が知られている(例えば、特許文献1参照)。GPS受信機における同期捕捉部に適用されるディジタルマッチドフィルタは、IF信号に対してFFT処理を施すFFT処理部と、このFFT処理部によって得られた周波数領域信号のうち負の周波数成分を除去する負の周波数除去フィルタと、この負の周波数除去フィルタによって得られた周波数領域信号をバッファリングするメモリと、GPS衛星からのRF信号における拡散符号と同じ拡散符号を発生する拡散符号発生器と、この拡散符号発生器によって発生された拡散符号に対してFFT処理を施すFFT処理部と、少なくともこのFFT処理部によって得られた周波数領域信号をバッファリングするメモリとを備えて構成されている。
また、他の関連する技術として、同時に複数の電波を受信し電波の到来方位を測定する電波到来方位測定装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。この電波到来方位測定装置は、空中線からの受信信号を、増幅器と、ミキサ及び単一の局部発振器と、フィルタと、A/D変換器とを介してFFT処理器に供給し、周波数チャンネルの位相値を計算させる。FFT処理器の出力位相値はメモリを介して信号処理器に供給されて到来方位が演算される。この電波到来方位測定装置によれば、高速なA/D変換器と、FFT処理器とを組み合わせることにより、広帯域(数MHz程度)に存在する通信波の位相値を同時に得ることが可能となり、この位相値から位相比較の演算を行う信号処理器を用いることにより、複数の電波の到来方位を短時間に得ることができる。
特開2003−258682号公報 特開平10−221422号公報
しかしながら、上述した擬似GPSは、地上擬似GPS送信機や地上リピータ送信機が正常なときは上述した利点があるが、故障などの異常が発生した場合は干渉源となる。その結果、GPS衛星のみによる測位より精度が劣化したり、GPS衛星からの受信が途切れるなどの問題を誘発する場合がある。
この場合、干渉源の場所が特定されていれば早急に運用管理者に通知することで問題の影響を最小限に止めることができるが、もしその場所が明確になっておらず、運用管理者も知りえなかった場合、干渉源の位置を早急に特定する必要がある。しかしながら、擬似GPS信号の受信には、GPS信号の受信と同様に、多くの時間を要するので、迅速な対応ができないという問題がある。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、電波による信号を受信するまでの時間を短縮できる方探センサ及び該方探センサを複数用いて電波発射源位置を迅速に推定できる電波発射源位置推定システムを提供することにある。
本発明に係る方探センサは、上記課題を解決するために、PNコードでスペクトラム拡散された擬似GPS信号を受信する基準アンテナと、前記基準アンテナで受信された前記擬似GPS信号を周波数変換する第1周波数変換部と、前記第1周波数変換部で周波数変換された信号と設定されたPNコードとの相関をとる第1マッチドフィルタと、前記第1マッチドフィルタの出力を検波して信号検出状態を確認し、信号を検出できない場合に周波数制御及び受信PNコードの再設定を行なう第1信号検波制御部とを含む第1受信部と、前記擬似GPS信号を受信するアレーアンテナと、前記アレーアンテナで受信された前記擬似GPS信号を周波数変換する第2周波数変換部と、前記第2周波数変換部で周波数変換された信号と設定されたPNコードとの相関をとる第2マッチドフィルタと、前記第2マッチドフィルタの出力を検波して信号検出状態を確認し、信号を検出できない場合に周波数制御及び受信PNコードの再設定を行なう第2信号検波制御部とを含む第2受信部と、前記第1受信部及び前記第2受信部からの信号に基づき電波到来方向を推定する方探処理部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る電波発射源位置推定システムは、電波到来方向を推定する複数の方探センサと、前記複数の方探センサから得られる電波到来方向を表す情報に基づきPNコードでスペクトラム拡散された擬似GPS信号の発射源位置を推定する位置処理部とを備え、前記複数の方探センサの各々は、前記擬似GPS信号を受信する基準アンテナと、
前記基準アンテナで受信された前記擬似GPS信号を周波数変換する第1周波数変換部と、前記第1周波数変換部で周波数変換された信号と設定されたPNコードとの相関をとる第1マッチドフィルタと、前記第1マッチドフィルタの出力を検波して信号検出状態を確認し、信号を検出できない場合に周波数制御及び受信PNコードの再設定を行なう第1信号検波制御部とを含む第1受信部と、前記擬似GPS信号を受信するアレーアンテナと、
前記アレーアンテナで受信された前記擬似GPS信号を周波数変換する第2周波数変換部と、前記第2周波数変換部で周波数変換された信号と設定されたPNコードとの相関をとる第2マッチドフィルタと、前記第2マッチドフィルタの出力を検波して信号検出状態を確認し、信号を検出できない場合に周波数制御及び受信PNコードの再設定を行なう第2信号検波制御部とを含む第2受信部と、前記第1受信部及び前記第2受信部からの信号に基づき電波到来方向を推定する方探処理部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る方探センサによれば、第1受信部及び第2受信部にマッチドフィルタを設けて、周波数変換された信号と設定されたPNコードとの相関をとり、受信波の信号を得るように構成したので、擬似GPS信号を受信するまでの時間を短縮することができる。また、本発明に係る電波発射源位置推定システムによれば、複数の方探センサを用いることにより電波発射源位置を迅速に推定できる。その結果、干渉源の位置を早急に運用管理者に通知することができる。
以下、本発明の実施例に係る方探センサ及び電波発射源位置推定システムを、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、本発明に係る電波発射源位置推定システムの概念を、図1に示す概念図を参照しながら説明する。図1は本発明に係る電波発射源位置推定システム10が、4個のGPS衛星111〜114とユーザGPS受信機12とから構成される通常のGPSに地上擬似GPS送信機13及び地上リピータ送信機14が追加されて構成された擬似GPSに適用される状態を示している。
GPS衛星111〜114はGPS信号を送信する。このGPS衛星111〜114から送信されたGPS信号は、地上に存在する地上擬似GPS送信機13及び地上リピータ送信機14によって受信される。
地上擬似GPS送信機13は、GPS衛星と略同じ擬似GPS信号を送信する。この地上擬似GPS送信機13から送信された擬似GPS信号は、ユーザGPS受信機12によって受信される。
地上リピータ送信機14は、GPS衛星111〜114から送信されたGPS信号を一旦受信し、その受信したGPS信号中の衛星番号だけを変更して擬似GPS信号として再送信する。この地上リピータ送信機14から送信された擬似GPS信号は、ユーザGPS受信機12によって受信される。
ユーザGPS受信機12は、GPS衛星111〜114からのGPS信号及び地上擬似GPS送信機13や地上リピータ送信機14からの擬似GPS信号を受信して自己位置計算を行う。これにより、高い精度で測位を行うことができるようになっている。
電波発射源位置推定システム10は、上述した擬似GPSに対して追加されて使用される。この電波発射源位置推定システム10は、擬似GPS信号の到来方向を推定するための3つの方探センサ201〜203及び電波発射源位置を推定するための位置処理部21から構成されている。
なお、方探センサの数は3つに限らず、複数であればよい。また、方探センサ20は、地上に固定的に設置される場合の他に、方探センサ車10’に搭載されて移動可能に構成される場合もある。
電波発射源位置推定システム10では、擬似GPSを構成する地上擬似GPS送信機13又は地上リピータ送信機14が干渉源になった場合、3つの方探センサ201〜203で擬似GPS信号を受信する。そして、方探センサ201〜203の各々は、干渉源の電波到来方向を推定する。方探センサ201〜203で推定された電波到来方向を表す方向データは、位置処理部21に送られる。
位置処理部21は、方探センサ201〜203から送られてくる3つの方向データに基づき、周知の方法で干渉源(電波発射源)の位置を推定する。これにより、干渉源の場所を早急に運用管理者に通知することができるので、問題の影響を最小限に止めることができる。
ところで、方探センサ201〜203で擬似GPS信号の到来方向を推定するためには、まず、擬似GPS信号を受信しなければならない。擬似GPS信号は、GPS信号と同様に、擬似雑音符号(Pseudo-random Noise code:PNコード)によって広帯域にスペクトラム拡散された信号である。このような方探センサ201〜203は、ユーザGPS受信機12と同様の受信機能を組み込んで擬似GPS信号を受信するように構成できる。
ユーザGPS受信機12では、一般に、測距のために、まず、PNコード相関を得るためのスライディングサーチが行われる。スライディングサーチとは、自己が保持するPNコードと時系列に入力される受信信号との位相をずらしながら相関をとり、その相関のピークを検出することにより同期がとれる位相を検出する技術である。このスライディングサーチによって、PNコード相関が得られた後に、DLL(Delay Locked Loop)制御等によりPNコードの連続追尾が行われる。そして、ユーザGPS受信機12内で追尾している状態でのPNコード位相が測距情報として使用される。
ユーザGPS受信機12でGPS信号(擬似GPS信号も同じ)を受信するには、スライディングサーチで相関を検出する処理が行われるが、これに多くの時間を要することはよく知られている。特に、受信しようとしているPNコードパターンがどの衛星番号のものであるかという情報がない場合、全ての衛星番号でスライディングサーチを行う必要がある。通常、1つのGPS衛星から信号を受信するには、1〜2分程度を要する。
そこで、方探センサ201〜203では、信号を受信するための受信部に一般的なGPS受信機で採用されているスライディングサーチの技術ではなく、短時間で相関をとることのできるマッチドフィルタを採用している。マッチドフィルタは測距できないという欠点があるが、方探センサ201〜203では電波の到来方向のみがわかればよいという観点から受信(PNコード相関)さえできれば良いとの考えである。
図2は方探センサ201〜203の構成を示すブロック図である。なお、方探センサ201〜203の各々の構成は同一であるので、以下では、特に区別が必要な場合を除き、「方探センサ20」として説明する。この図2は、電波ホログラフィとして構成された方探センサ20にマッチドフィルタを適用した例を示している。
方探センサ20は、第1受信部30、第2受信部40及び方探処理部50から構成されている。
第1受信部30には基準アンテナ31が接続されている。方探センサ20は、周波数変換部32、A/D変換器33、マッチドフィルタ34、D/A変換器35、ローパスフィルタ(LPF)36、信号検波制御部37及び局部発振器38から構成されている。
周波数変換部32は、基準アンテナ31から送られてくる高周波信号を、局部発振器38からの信号に応じて、後段のA/D変換器33でサンプリングできる周波数帯のIF信号に変換する。この周波数変換部32で変換することにより得られたIF信号は、A/D変換器33に送られる。
A/D変換器33は、周波数変換部32から送られてくるIF信号をサンプリングし、デジタル信号に変換する。このA/D変換器33で得られたサンプリングデータはマッチドフィルタ34に送られる。
マッチドフィルタ34は、シフトレジスタ60、レジスタ61、乗算回路62及び加算器(SUM)63から構成されている。
シフトレジスタ60は、GPS信号のPNコード列数に等しい1023個(もしくは1023×整数個)のレジスタがシフト可能に連結されて構成されている。シフトレジスタ60には、A/D変換器33からのサンプリングデータが入力される。このシフトレジスタ60から並列に出力される1023個(もしくは1023×整数個)のデータは、乗算回路62の一方の入力端子に送られる。
レジスタ61は、1023ビット(もしくは1023×整数)のレジスタであり、受信しようとするPNコード列が設定される。PNコード周期は1msと定められている。従って、レジスタ61の内容は、1msのPNコードパターンに設定される。このレジスタ61から並列に出力される1023個(もしくは1023×整数個)のデータは、乗算回路62の他方の入力端子に送られる。
乗算回路62は、シフトレジスタ60からの1023個(もしくは1023×整数個)のデータとレジスタ61からの1023個(もしくは1023×整数個)のデータとの積をとり出力する。この乗算回路62から出力される1023個(もしくは1023×整数個)のデータは加算器63に送られる。
加算器63は、乗算回路62からの1023個(もしくは1023×整数個)のデータを合計する。従って、シフトレジスタ60からの1023個(もしくは1023×整数個)のデータとレジスタ61からの1023個(もしくは1023×整数個)のデータとが一致する場合は、加算器63は大きな値を出力し、一致しない場合は小さな値を出力する。この加算器63の出力が相関値として使用される。従って、PNコード周期の1ms程度、初回の受信時を考慮した場合であっても最大2ms程度で相関を得ることが可能となる。この加算器63の出力は、D/A変換器35に送られる。
D/A変換器35は、マッチドフィルタ34から1ms毎に出力される信号をアナログ信号に変換する。これにより、マッチドフィルタ34から出力される1ms毎のデータに応じたエンベロープ(包絡線)を有するアナログ信号が得られる。このアナログ信号は、1ms毎のデータに基づき作成されるため、その周波数は500Hz以下になる。このD/A変換器35から出力されるアナログ信号はローパスフィルタ36に送られる。
ローパスフィルタ36は、500Hzのカットオフ周波数を有し、D/A変換器35からのアナログ信号の高域成分をカットする。これにより、ローパスフィルタ36から受信波と同一の形状を有する信号が得られる。このローパスフィルタ36から出力される信号は、信号検波制御部37及び方探処理部50に送られる。
信号検波制御部37は、ローパスフィルタ36からの信号を検波し、検波により有意な信号が得られなかった場合には、局部発振器38に対して発信周波数の変更を指示する周波数制御信号を送る。また、信号検波制御部37は、方探処理部50からの受信制御信号に応じて、マッチドフィルタ34のレジスタ61に、受信するPNコードを設定する。
局部発振器38は、信号検波制御部37からの周波数制御信号に応じて、受信した高周波信号を中間周波数のIF信号に変換するために必要とする発信周波数を有する信号を生成する。この局部発振器38で生成された信号は、周波数変換部32に送られる。
ここで、基準アンテナ31から入力される擬似GPS信号の周波数f0に、例えばドプラー効果により、図3に示すようにf0−10kHz〜f0+10kHzの範囲で周波数シフトが発生する場合を考える。この場合、以下の受信波の信号を得るためには、局部発振器38で発生される周波数を、f0−10kHz〜f0+10kHzの範囲で500Hzずつ切り替えて相関がとれるかどうかを確認する必要がある。
従って、周波数サーチを行う範囲は20kHzになり、これを500Hzずつ切り替えるとすると、局部発振器38で発生される周波数の切り替え回数は40回になる。ここで、PNコードの相関を検出するための最大時間を2msとすると、1つの設定したPNコードに対する信号を80msで受信することができる。従って、一般のユーザGPS受信機で採用されているスライディングサーチで相関を検出して信号を受信する場合に要する1〜2分に比べて受信時間を大幅に短縮することができる。
なお、衛星番号が既知でなく、PNコードを設定しなおした場合、100種類のPNコードを再設定しても理論的には8秒で受信できることになる。
また、第2受信部40にはアレーアンテナ41が接続されている。第2受信部40の構成及び動作は、アレーアンテナ41から受信信号が入力される点を除けば、上述した第1受信部30の構成及び動作と同じである。
方探処理部50は、第1受信部30及び第2受信部40に受信制御信号を送ることによりPNコードの設定を変更する。これにより、衛星番号が既知でない場合に複数種類のPNコードを順次設定することができる。
また、方探処理部50は、アンテナ切換制御信号をアレーアンテナ41に送って素子の切り換えを指示する。そして、このアンテナ切換信号に応じて第2受信部40から送られてくる各素子で受信した信号と第1受信部30から送られてくる基準アンテナ31で受信した信号との位相情報に基づき電波の到来方向、具体的にはアレーアンテナ41の正面方向に対する方位方向の仰角θ及び方位角ψを求める。これにより、電波が到来する3次元方向を求めることができ、電波ホログラフィとしての機能が実現されている。なお、電波の到来方向を推定するアルゴリズムとしては、インターフェロメトリやMUSIC法、その他の種々の方法を用いることができる。
以上のようにして方探センサ201〜203の各々で推定された電波の到来方向を表す3つの方向データは位置処理部21(図1参照)に送られる。位置処理部21では、上述したように、方探センサ201〜203から送られてくる3つの方向データに基づき、周知の方法で干渉源(電波発射源)の位置を推定する。
なお、電波発射源位置は、一般に、3つ以上の方探センサで得られる電波到来方向情報から計算できる。しかし、従来の電波監視等で使用されている方探センサで得られる電波到来方向情報は、地上において方位角のみの情報である。そのため、推定する位置情報も地上の2次元位置情報である。
これに対し、上述した本発明の実施例に係る電波発射源位置推定システムでは、方探センサ30として電波ホログラフィを用いているので、図4(A)に示すように、アレーアンテナ41を天頂方向に向けて設置することで、電波到来方向の情報として仰角θ及び方位角ψの情報を得ることができる。
その結果、複数の方探センサから得られる仰角、方位角情報と併せて計算することにより3次元での電波の発射源位置を推定できる。例えば、方探センサ201のアレーアンテナ411、方探センサ202のアレーアンテナ412及び方探センサ203のアレーアンテナ413を、例えば図4(B)に示すように配置することにより、上空を飛行する飛行機が電波発射源であっても、その位置を推定することができる。
なお、アレーアンテナ41を天頂方向に向け設置することで、GPS衛星111〜114からのGPS信号も受信することになるため、GPS信号と擬似GPS信号の区別する必要があるが、GPS信号を受信して復調することにより得られるGPSアルマナックデータから実際の全GPS衛星の方向を計算できるため、電波の到来方向を推定することによりGPS信号と擬似GPS信号とを区別することができる。
以上説明したように、本発明の実施例に係る電波発射源位置推定システムによれば、第1受信部30にマッチドフィルタ34を設けて相関をとり、これにより受信波の信号を得るように構成したので、擬似GPS信号を受信するまでの時間を短縮することができ、電波発射源位置を迅速に推定できる。その結果、干渉源の位置を早急に運用管理者に通知することができる。
また、方探センサ201〜203は、基準アンテナ31で擬似GPS信号を受信する第1受信部30とアレーアンテナ41で擬似GPS信号を受信する第2受信部40とを設けて電波ホログラフィとして機能するように構成したので、電波発射源(干渉源)の3次元位置を推定することができる。従って、電波発射源が例えば上空にあっても、その位置を推定することができる。
なお、上述した実施例では、方探センサ20は電波ホログラフィとして機能するように構成したが、第2受信部40及びアレーアンテナ41を除去して擬似GPS信号の到来方位のみを推定するように構成することもできる。
本発明に係る方探センサ及び電波発射源位置推定システムは、擬似GPS信号の電波発射源を監視する電波監視システムに適用可能である。
本発明に係る電波発射源位置推定システムの概念を示す概念図である。 本発明の実施例に係る電波発射源位置推定システムで使用される方探センサの構成を示すブロック図である。 図2に示す方探センサにおいて信号を受信するまでに要する時間を説明するための図である。 本発明の実施例に係る電波発射源位置推定システムを電波ホログラフィとして使用して3次元の電波発射源位置を推定する動作を説明するための図である。
符号の説明
10 電波発射源位置推定システム
10’ 方探センサ車
111〜114 GPS衛星
12 ユーザGPS受信機
13 地上擬似GPS受信機
14 地上リピータ送信機
20、201〜203 方探センサ
21 位置処理部
30 第1受信部
31 基準アンテナ
32 周波数変換部
33 A/D変換器
34 マッチドフィルタ
35 D/A変換器
36 ローパスフィルタ
37 信号検波制御部
38 局部発振器
40 第2受信部
41、411〜413 アレーアンテナ
50 方探処理部
60 シフトレジスタ
61 レジスタ
62 乗算回路
63 加算器

Claims (4)

  1. PNコードでスペクトラム拡散された擬似GPS信号を受信する基準アンテナと、
    前記基準アンテナで受信された前記擬似GPS信号を周波数変換する第1周波数変換部と、前記第1周波数変換部で周波数変換された信号と設定されたPNコードとの相関をとる第1マッチドフィルタと、前記第1マッチドフィルタの出力を検波して信号検出状態を確認し、信号を検出できない場合に周波数制御及び受信PNコードの再設定を行なう第1信号検波制御部とを含む第1受信部と、
    前記擬似GPS信号を受信するアレーアンテナと、
    前記アレーアンテナで受信された前記擬似GPS信号を周波数変換する第2周波数変換部と、前記第2周波数変換部で周波数変換された信号と設定されたPNコードとの相関をとる第2マッチドフィルタと、前記第2マッチドフィルタの出力を検波して信号検出状態を確認し、信号を検出できない場合に周波数制御及び受信PNコードの再設定を行なう第2信号検波制御部とを含む第2受信部と、
    前記第1受信部及び前記第2受信部からの信号に基づき電波到来方向を推定する方探処理部と、
    を備えたことを特徴とする方探センサ。
  2. 前記方探センサは、移動可能な移動体に搭載されてなることを特徴とする請求項1記載の方探センサ。
  3. 電波到来方向を推定する複数の方探センサと、
    前記複数の方探センサから得られる電波到来方向を表す情報に基づきPNコードでスペクトラム拡散された擬似GPS信号の発射源位置を推定する位置処理部とを備え、
    前記複数の方探センサの各々は、
    前記擬似GPS信号を受信する基準アンテナと、
    前記基準アンテナで受信された前記擬似GPS信号を周波数変換する第1周波数変換部と、前記第1周波数変換部で周波数変換された信号と設定されたPNコードとの相関をとる第1マッチドフィルタと、前記第1マッチドフィルタの出力を検波して信号検出状態を確認し、信号を検出できない場合に周波数制御及び受信PNコードの再設定を行なう第1信号検波制御部とを含む第1受信部と、
    前記擬似GPS信号を受信するアレーアンテナと、
    前記アレーアンテナで受信された前記擬似GPS信号を周波数変換する第2周波数変換部と、前記第2周波数変換部で周波数変換された信号と設定されたPNコードとの相関をとる第2マッチドフィルタと、前記第2マッチドフィルタの出力を検波して信号検出状態を確認し、信号を検出できない場合に周波数制御及び受信PNコードの再設定を行なう第2信号検波制御部とを含む第2受信部と、
    前記第1受信部及び前記第2受信部からの信号に基づき電波到来方向を推定する方探処理部と、
    を備えたことを特徴とする電波発射源位置推定システム。
  4. 前記複数の方探センサに、電波ホログラフィ機能を使用することを特徴とする請求項3記載の電波発射源位置推定システム。

JP2003435121A 2003-12-26 2003-12-26 方探センサ及び電波発射源位置推定システム Abandoned JP2005195347A (ja)

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