JP2005191052A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 小占有面積で大電流を駆動することの出来るパワーICを実現出来る半導体装置とその製造方法の提供。
【解決手段】 一つのインバータ回路が、縦型構造デバイスの第1のトランジスタ素子(VT)と横型構造デバイスの第2のトランジスタ素子(LT)とで構成される。縦型構造デバイスは、ソース電極およびドレイン電極の一方が半導体チップの裏面に配置され、又、そのドリフト層も、半導体ボディ領域であり、横型構造デバイスに比べインバータパワーICの平面レイアウト面積を低減できる。
【選択図】図4

Description

この発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に、大電力を取扱うパワー回路を構成するパワーデバイスの構造およびその製造方法に関する。より特定的には、この発明は、パワー回路の占有面積を低減することのできるパワーデバイスの構造に関する。
半導体素子のうち、電力の変換および制御を行なう素子は、通常、パワーデバイスと呼ばれる。このようなパワーデバイスのうち、電力用として用いられる大出力トランジスタは、パワートランジスタと呼ばれる。このパワートランジスタは、出力電力が大きく、高耐圧および大電流駆動能力を有しており、高電圧/大電流を必要とする分野において広く利用されている。
このパワートランジスタは、通常の集積回路において利用されるトランジスタと動作原理は同様であり、たとえば非特許文献1(トランジスタ技術スペシャル、第54号、「実践パワー・エレクトロニクス入門」、CQ出版株式会社、2002年1月1日発行)において一般的に解説されているように、その素子構造としては、半導体チップ内を流れる電流の方向により、縦型構造と横型構造とに大別される。縦型構造デバイスにおいては、電流は半導体チップの一方表面(表面または裏面)から他方表面(裏面または表面)に流れる。横型構造デバイスにおいては、電流は、半導体チップの一方表面に沿って流れる。N型電界効果トランジスタの場合、縦型構造においては、ソースおよびゲート電極が半導体チップの表面に配置され、ドレインが半導体チップの裏面に配置され、一方、横型構造においては、ソース、ドレインおよびゲート電極が、すべて半導体チップ表面に配置される。
縦型構造デバイスは、半導体基板上に形成されたエピタキシャル層をドリフト層として利用することができ、ドリフト層を厚くすることができ、高耐圧を実現することができ、また、基本セルを並列に集積化して、大電流を駆動することができるため、大電力を扱うのに優れた構造である。また、一方表面に一方電極領域(たとえば、ソース領域)および制御電極領域(たとえば、ゲート電極)が形成されるだけであり、平面レイアウトを低減することができる。
このような縦型構造のパワートランジスタを、他の駆動回路および保護機能回路と同一半導体チップ内に形成するインテリジェント・パワーデバイスが実現されている。
ここで、以下の説明においては、「インテリジェント・パワー・デバイス」を、パワートランジスタと他の駆動回路および保護機能とが同一半導体チップ上に集積化した構成を示すものとして用い、「パワーIC」を、Hブリッジまたは3相インバータなどのパワー回路を1チップに集積化した構成を示すものとして用いる。また、「インテリジェント・パワー・IC」を、パワー回路を駆動回路および保護機能と1チップ上に集積化した構成を示すものとして用いる。
縦型パワートランジスタを利用するインテリジェント・パワーデバイスとしては、「アクティブ・ドレイン型」と呼ばれている以下の構成が知られている。P型半導体層(Pエピタキシャル層)内に複数のNウェル領域を形成し、各Nウェル層をP分離領域でPN分離する。保護機能回路および駆動回路については、それぞれ個々のNウェル領域内に横型構造のトランジスタ素子を用いて形成する。一方、NチャネルMOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)で構成されるパワートランジスタについては、縦型構造を実現するために、対応のNウェル領域に連結しかつこのP型半導体層(P型エピタキシャル層)を貫通する貫通拡散領域を形成し、対応のNウェル領域をP型半導体層(P型エピタキシャル層)下部のN型半導体基板領域に電気的に接続する。貫通拡散領域を、ドレイン領域として利用し、N型半導体基板領域を半導体チップ裏面に形成される電極に電気的に接続してドレイン電極層として利用し、また、N型ウェル領域をドリフト層として利用する。このような縦型構造のパワートランジスタを利用るするアクティブドレイン型パワーデバイスは、ハイ・サイド・スイッチおよびロー・サイド・スイッチとして利用されている(たとえば前述の非特許文献1の第90頁参照)。
一方、横型構造デバイスは、主として、マイクロコンピュータなどに代表されるような集積回路に適用される。横型構造トランジスタは、FETの場合、半導体チップの表面に、ソース・ドレインおよびゲートが形成され、各トランジスタを、個々にソースおよびドレインを接続してスイッチング動作させることができる。
また、この横型構造トランジスタをパワーデバイスとして利用するために、以下のような構成の誘電体分離構造を利用するパワーデバイスまたはパワーICが知られている。半導体基板表面に、誘電体膜で互いに分離されるウェル領域を形成各ウェルを電気的に分離する。それぞれのウェル領域内にパワートデバイスおよび制御用のロジック回路を構成するトランジスタを個々に形成した後に、トランジスタを配線により電気的に接続する。ウェル分離に用いられる誘電体膜は、高耐圧であり、このような誘電体分離構造を利用して高耐圧ICを実現する構成が、前述の非特許文献1において示されている。
トランジスタ技術スペシャル、第54号、「実践パワー・エレクトロニクス入門」、CQ出版株式会社、2002年1月1日発行 "Theory of Semiconductor Supperjunction Devices"、 JJAP、Vol.36、No.10,1997、pp.6254−6262.
パワーデバイスは、出力素子と負荷との位置に応じて、ハイ・サイド、ロー・サイドおよびHブリッジなどの出力形式をとる。ハイ・サイド出力型においては、出力パワートランジスタは、ハイ側電源から負荷へ電流を供給する。ロー・サイド出力形式においては、出力パワートランジスタは、負荷からの電流をロー側電源へ駆動する。Hブリッジにおいては、負荷に対し、H型に配置される4つの出力パワートランジスタにより、負荷に流れる電流の方向が交代するように、これらの出力パワートランジスタのオン/オフが制御される。
また、3相誘導モータを駆動するために、3相インバータの1相に対するドライブ回路が出力段に配置されるパワーICも実現されている。3相それぞれにこのパワーICを配置して、3相インバータ回路を実現する。
ハイ・サイド型パワーデバイスまたはロー・サイド型パワーデバイスにおいては、出力パワートランジスタは、回路的に1つのトランジスタであり、したがって、縦型構造トランジスタを出力パワートランジスタとして利用して、大電流を駆動するパワーデバイスを実現することが可能である。
しかしながら、Hブリッジ回路または3相インバータ回路などのように、ハイ側電源と出力ノードとの間および出力ノードとロー側電源との間にそれぞれ互いに異なるタイミングでオン/オフするパワートランジスタを配置する場合、これらの出力パワートランジスタの対を、縦型構造トランジスタで実現するのは以下の理由により困難である。すなわち、縦型構造トランジスタでは、半導体チップ裏面にトランジスタ電極が形成される。この場合、エピタキシャル層下部の半導体基板も低抵抗であり、電極の一部を構成する。
したがって、Nチャネル電界効果トランジスタの場合、半導体チップ裏面に形成される出力パワートランジスタのドレイン電極は、この出力パワートランジスタを構成する基本セル(単位トランジスタ)に対して共通となる。したがって、1つのトランジスタのドレイン電極を電源に接続し、別のトランジスタのドレイン電極を出力ノードに接続するというように、縦型構造デバイスのドレイン電極をそれぞれ異なる部分に接続することは極めて困難である。
したがって、従来のHブリッジまたは3相インバータ回路などの出力段を有するパワーICは、出力パワートランジスタとして横型構造デバイスを利用する。
半導体材料により絶縁破壊電界強度は決定される。したがって、横型構造トランジスタを高耐圧化するためには、ドリフト層の不純物濃度を低くしかつ長くする必要がある。この場合、ドリフト層の不純物濃度を低くすることも可能ゲート(ソース)とドレインとの間の距離(ドリフト層の距離)を長くする必要がある。縦型構造のトランジスタに較べて、チップサイズが大きくなる。さらに、このような横型構造トランジスタを用いて、Hブリッジまたは3相インバータをワン・チップに構成するとなると、チップサイズが極めて大きくなる。
また、大電流を駆動する必要がある場合、横型構造デバイスを利用する場合には、チップ内配線を用いて、これらの出力パワートランジスタと出力ノードとを接続する必要がある。チップ内配線は、設計上、エレクトロマイグレーション耐性および抵抗値を考慮する必要がある。エレクトロマイグレーション耐性を保証する場合、配線の電流密度を所定値以下に抑制する必要がある。アルミニウムAlの場合、その電流密度は1mA/μm(100℃程度まで)と言われている。したがって、確実に、配線の断線を伴うことなく大電流を伝達するためには、この配線断面積を大きく取る必要があり、応じて配線幅が広くなり、このチップ内配線のレイアウト面積が増大する。この場合、さらに、チップサイズの余裕があれば、配線抵抗を考慮して配線幅をさらに広くする。従って、制限されたチップ面積内で低抵抗で大電流を伝達するチップ配線を配置するのは困難となる。このため、横型構造トランジスタを利用してHブリッジ駆動回路および3相インバータ駆動回路などのパワーICを実現する場合、半導体チップの面積が極めて大きくなる。
それゆえ、この発明の目的は、チップ面積を低減することのできるパワートランジスタ対を備える半導体装置およびその製造方法を提供することである。
この発明の他の目的は、小占有面積で大電流を駆動することのできるパワーICを実現することのできる半導体装置およびその製造方法を提供することである。
この発明の第1の観点に係る半導体装置は、半導体チップの一方表面に形成される第1の導通領域と、この半導体チップの一方表面に対向する他方表面に形成される第2の導通領域とを有する第1のトランジスタ素子と、この半導体チップの一方表面に互いに分離して形成される第3および第4の導通領域を有する第2のトランジスタ素子を備える。この第1のトランジスタ素子の第1の導通領域は第2のトランジスタ素子の第3の導通領域と電気的に接続される。
この発明の第2の観点に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1導電型の第1の半導体層を成長させるステップと、この第1の半導体層表面に第2導電型の少なくとも2つの第1のウェル領域を形成するステップと、これらの第1のウェル領域の表面に第1導電型の第2の半導体層を形成するステップと、この第2の半導体層に第2導電型の不純物を導入してこの第2の半導体層に第1のウェル領域に連続する第2導電型の第2のウェル領域を形成しかつ第2の半導体層を所定形状に形成するステップと、この第2のウェル領域表面に第2導電型の不純物を導入して第2導電型の第1の不純物領域を形成するステップと、この第2のウェル領域の第1の不純物領域と異なる領域に第1導電型の不純物を導入して第1導電型の第2の不純物領域を形成するステップと、これらの第1および第2の不純物領域それぞれに、電気的に接続する電極配線を形成するステップとを備える。
第1のウェル領域の1つのウェル領域は、半導体基板を一方電極層として利用する第1のトランジスタ素子に用いられ、第1のウェル領域の別のウェル領域は、第2のウェル領域に形成される第1および第2の不純物領域をそれぞれ第1および第2の電極領域として用いる第2のトランジスタ素子を形成するために用いられる。電極配線は、第1のトランジスタ素子の他方電極層を構成する第2の不純物領域を、第1のトランジスタ素子の第2の不純物領域と電気的に接続する。
この発明の第3の観点に係る半導体装置は、一方表面と他方表面とを有する半導体チップに形成され、各々が互いに異なる出力ノードに結合される複数の出力段インバータ回路を備える。各出力段インバータ回路は、半導体チップの一方表面に形成される第1の導通領域と他方表面に形成される第2の導通領域とを有する第1のトランジスタ素子と、一方表面に互いに分離して形成される第3および第4の導通領域とを有する第2のトランジスタ素子とを備える。第1のトランジスタ素子の第1の導通領域は第2のトランジスタ素子の第3の導通領域に形成されかつ対応の出力ノードに結合される。また、各出力段インバータ回路の第2のトランジスタ素子は、互いに分離された領域に形成される。
この発明の第1の観点に係る半導体装置においては、1つのインバータ回路が、縦型構造デバイスの第1のトランジスタ素子と横型構造デバイスの第2のトランジスタ素子とで構成される。縦型構造デバイスは、ソース電極およびドレイン電極の一方が半導体チップの裏面に配置され、また、そのドリフト層も、半導体ボディ領域(半導体層:エピタキシャル層)であり、横型構造デバイスに比べてその平面レイアウト面積は小さく、2つの横型構造デバイスを利用する場合に比べてインバータパワー回路の平面レイアウト面積を低減することができる。また、電極配線も、1つの電極配線は半導体チップ裏面に配置されるため、横型構造デバイスのみを利用する場合に比べて、その配線レイアウト面積を低減することができる。これにより、1つのインバータパワー回路を1つの半導体チップ上に小占有面積で集積化することができる。
また、この発明の第2の観点に係る半導体装置の製造方法においては、縦型構造トランジスタと横型構造トランジスタとを同一製造工程で製造することができ、複雑な製造プロセスおよび工程数も増加を伴うことなく、縦型構造トランジスタおよび横型構造トランジスタを同一半導体チップ上に形成することができる。
また、この発明の第3の観点に係る半導体装置においては、1つの半導体チップ上に複数の出力段インバータ回路が形成される。各出力段インバータ回路を、縦型構造のトランジスタと横型構造のトランジスタとで構成することにより、各出力段インバータのチップ占有面積を低減することができ、応じて、小占有面積のHブリッジ回路または3相インバータ回路を実現することができ、また、チップサイズの小さなパワーICを実現することができる。
[実施の形態1]
図1は、この発明に従って構成される半導体装置を利用するパワーモジュールの構成の一例を示す図である。このパワーモジュールは、半導体チップCHA1およびCHA2を含む。半導体チップCHA1は、ハイ側電源線(アーム)PWとロー側電源線(アーム)NWとの間に直列に接続されるNチャネルパワーMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)F1およびF2を含み、半導体チップCHA2は、同様、ハイ側電源線PWとロー側電源線NWの間に直列に接続されるNチャネルパワーMOSトランジスタF3およびF4を含む。MOSトランジスタF1およびF2の接続ノードが負荷の一方ノードに結合され、MOSトランジスタF3およびF4の接続ノードは、負荷の他方ノードに結合される。
これらの半導体チップCHA1およびCHA2は、同一構成を有し、MOSトランジスタF1−F4は、それぞれ個々に、図示しない対応の制御回路によりそのオン/オフが制御される。このパワーモジュールは、半導体チップCHA1およびCHA2により、Hブリッジ駆動回路を構成する。
後に説明するように、このHブリッジ駆動回路を1チップで構成することも可能であるが、本実施の形態1においては、半導体チップCHA1およびCHA2において、それぞれ縦型構造デバイスおよび横型構造デバイスを用いて、1つの出力段のインバータ回路を構成する。NチャネルMOSトランジスタを利用する場合、縦型構造トランジスタでは、ドレイン電極が半導体チップ裏面に結合されるため、このハイ側電源線PWに接続されるMOSトランジスタF1およびF3は、それぞれ、縦型構造トランジスタで構成し、ロー側電源線に接続されるMOSトランジスタF2およびF4は、それぞれ横型構造トランジスタで構成する。これにより、半導体チップCHA1およびCHA2それぞれにおいて、出力部のインバータ回路を、そのレイアウト面積を低減して大電流を駆動するインバータ回路を実現する。
なお、この図1に示す構成において、MOSトランジスタF1−F4それぞれにおいてソース−ドレイン間に、ソースからドレインに向かって順方向にPNダイオードが接続される。このPN接合ダイオードは、MOSトランジスタの内部のPN接合により形成される内蔵ダイオードであってもよく、また、外部に設けられるフライホイールダイオードであってもよい。
図2は、この発明に従って構成される半導体装置を利用するパワーモジュールの他の構成を示す図である。この図2に示す構成においては、3つの半導体チップCHB1−CHB3が利用される。半導体チップCHB1は、ハイ側電源線PWとロー側電源線NWの間に直接に接続されるJFET(接合型電界効果トランジスタ) T1およびT2を含み、半導体チップCHB2は、ハイ側電源線PWとロー側電源線NWの間に直列に接続されるJFET T3およびT4を含み、半導体チップCHB3は、ハイ側電源線PWおよびNWの間に直列に接続されるJFET T5およびT6を含む。
これらの半導体チップCHB1−CHB3は、それぞれ同一構成を有し、3相インバータ回路を実現し、それぞれ、3相誘導モータの3相U,VおよびW電流を駆動する。JFETは、ゲートがチャネルを形成する基板領域とPN接合により分離される点が、MOSFETと異なるものの、動作時においては、MOSFETと同様、そのゲートに印加される電圧に従って選択的に導通し、形成されたチャネルおよびドリフト領域を介してソースとドレインとの間で電流を流す。
JFETも、縦型デバイス構造および横型デバイス構造で実現することができる。Nチャネルトランジスタが利用される場合、通常、ドレイン電極が、半導体チップ裏面に構成される。したがって、この図2に示す構成において、ハイ側電源線PWに接続されるJFET T1−T5が、縦型構造トランジスタで構成され、ロー側電源線NWに接続されるJEFT T2、T4およびT6が、横型構造トランジスタで構成される。これらのJFET T−T6をそれぞれ個々にそれぞれのゲート電圧を制御して3相電流を駆動する。
なお、図2に示す3相インバータ回路の構成においては、JFET T1−T6は、ゲートのソースに対するバイアス電圧(ゲートバイアス電圧)が正のときに導通し、このゲートバイアスが0Vとなると非導通状態となって電流を遮断するノーマリーオフ型トランジスタでそれぞれ構成される。しかしながら、ゲートバイアスが、0Vのときに導通状態となり、かつ負電圧の時に導通するノーマリオン型のトランジスタを用いても、同様に、3相インバータ回路を実現することができる。
この図2に示す構成においても、半導体チップCHB1−CHB3それぞれにおいて、出力段の1つのインバータ回路を、横型構造トランジスタと縦型構造トランジスタとで構成することにより、その平面レイアウト面積を低減でき、応じて半導体チップの面積を低減することができる。これにより、3相インバータ回路を構成するパワーモジュールの規模を低減する。
なお、この図2に示す構成においても、JFET T1−T6それぞれにおいて、ソース−ドレイン間に、ソースからドレインに向かって順方向にPN接合ダイオードが接続される。このダイオードは、内部のPN接合により形成される内蔵ダイオードであってもよく、また、外部に設けられるフライホイールダイオードであってもよい。
図3は、この発明に従う半導体装置のさらに他の構成を示す図である。図3において、半導体装置は、半導体チップCHに形成されるNチャネル接合型電界効果トランジスタ(JFET)VTおよびLTを含む。トランジスタVTのドレインノード(D;一方導通領域)が一方電源ノードに接続され、そのソースノード(S;他方導通領域)が出力ノードに接続される。トランジスタLTは、そのドレインノード(D)が出力ノードに接続され、そのソースノード(S)は他方電源ノードに接続される。これらのトランジスタVTおよびLTのそれぞれのゲートノード(G)は、個々に制御信号が与えられてそのオン/オフが制御される。図3においては、JFET VTおよびLTが、それぞれ、ゲートバイアス電圧が負電圧のときに非導通状態となり、かつ0Vのときに導通状態となるノーマリオン型トランジスタで構成される場合を示す。
Nチャネルトランジスタの場合、縦型構造トランジスタでは、ドレイン電極ノードが半導体チップ裏面に形成される。したがって、トランジスタVTが縦型構造トランジスタで構成され、トランジスタLTが、横型構造トランジスタで構成される。これにより、トランジスタVTおよびLTのソースノード(S)およびドレインノード(D)は、チップ内配線により相互接続され、さらにこのチップ内配線を介して共通に出力ノードに結合される。
なお、パワートランジスタとしては、これらのトランジスタ構造の他に、MESFET(金属−半導体電界効果トランジスタ)を利用することもできる。MESFETの場合、接合型電界効果トランジスタにおけるゲートのPN接合を利用する代わりに、金属−半導体間のショットキーバリアを利用する。
また、静電誘導型トランジスタSITを利用することもできる。SITは、その構造はJFETと同じであり、縦型構造のN型SITが利用される場合、ドレイン電極が半導体チップ裏面に形成される。
また、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)を利用することも可能である。
したがって、図1から図3に示すように、1つの半導体チップにおいて出力段に含まれる1つのインバータ回路を、縦型構造トランジスタおよび横型構造トランジスタとを相互接続して構成することにより、チップ面積を低減することができる。
以下、この半導体装置の各トランジスタの具体的構造について説明する。以下においては、接合型電界効果トランジスタを利用する半導体装置について説明する。しかしながら、この半導体装置内に含まれるパワートランジスタとしては、前述のように、パワーMOSトランジスタ、SIT、およびMESFETなどの他のパワー素子が用いられてもよい。
図4は、この発明の実施の形態1に従う半導体装置の断面構造を概略的に示す図である。この図4に示す半導体装置の電気的等価回路は、図2に示される半導体チップCHB1−CHB3それぞれの出力段のインバータ回路または図3に示す接合型電界効果トランジスタVTおよびLTで構成される回路に対応する。しかしながら、以下の説明においては、図3に示される縦型構造トランジスタVTと横型トランジスタLTとで構成されるインバータ回路を参照して説明する。
図4において、半導体装置は、高濃度N型(N+)半導体基板1上に形成される低不純物濃度(N−)のN型ドリフト層(エピタキシャル層)2と、このドリフト層2表面に形成されるPウェル3を含む。Pウェル3内に、横型構造のトランジスタLTが形成され、ドリフト層2のPウェル3の領域外部の表面に、縦型構造のトランジスタVTを形成するためのゲートおよびソース領域が形成される。このPウェル3により縦型構造トランジスタVTと横型構造トランジスタLTを分離する。
縦型構造のトランジスタVTは、ドリフト層2表面に形成される低濃度P型不純物領域5と、このP型不純物領域5上のドリフト層2表面に、その一部が不純物領域5と対向して形成される高濃度P型不純物領域6と、P型不純物領域5と対向してドリフト層2表面に、P型不純物領域6と間をおいて形成される高濃度N型不純物領域7を含む。
このP型不純物領域5は、逆L字型に形成され、不純物領域6および7底部に対向して形成される領域(チャネル領域)と、不純物領域7に隣接して垂直方向に延在する領域(窓領域)とを含む。このP型不純物領域5が、電界効果トランジスタのボディ領域を構成する。このP型不純物領域5と不純物領域6の間に、チャネル領域20が形成される。このチャネル領域20においてP型不純物領域6のバイアスを調整することによりチャネルが形成される。
P型不純物領域6は、ゲート電極配線(G)9に電気的に接続され、またNチャネル不純物領域7およびP型不純物領域5は、ソース電極(S)配線8に電気的に結合される。したがって、N型不純物領域7およびP型不純物領域5は、同一電位にバイアスされる。
横型構造トランジスタLTは、Pウェル3表面に形成される低不純物濃度のN型ドリフト層(エピタキシャル層)10と、ドリフト層10の表面に形成される高濃度Nチャネル不純物領域11と、ドリフト層10表面に不純物領域11と間をおいて形成される高濃度P型不純物領域12と、ドリフト層10表面にP型不純物領域12と間をおいて形成される高濃度Nチャネル不純物領域13を含む。N型不純物領域11は、電極配線8により電気的に接続され、縦型構造トランジスタVTのソース(S)領域と相互接続される。
P型不純物領域12はゲート電極配線(G)15に電気的に接続され、Nチャネル不純物領域13は、ソース電極配線(S)16に電気的に接続される。これらの電極配線8、15および16は、絶縁膜18により分離される。
この横型構造トランジスタLTにおいては、P型不純物領域12とドリフト層10の間のPN−接合における空乏層幅を制御して、チャネル領域21においてチャネルを形成する。
半導体基板1の裏面には、縦型構造トランジスタVTのドレイン電極(D)を形成する電極配線17が接続される。
図3に示すようにノーマリオン型トランジスタでこれらのトランジスタVTおよびLTが構成される場合、縦型構造トランジスタVTにおいては、そのゲート電極(G)を介して、不純物領域6に負のバイアス電圧を印加する。不純物領域6とドリフト層2の間のP+N−接合が深い逆バイアス状態とされると、チャネル領域20において、空乏層が増大し、チャネルが遮断され、電子の伝送は停止される。このゲート電極(G)に対するバイアスを浅くすることにより、チャネル領域20における空乏層が狭くなり、チャネル領域20においてチャネルが形成され、ドリフト層2から不純物領域7へ電流が流れる(N型不純物領域7からドリフト層2、半導体基板1およびドレイン電極配線17へ電子が流れる)。
この縦型トランジスタVTが、図2に示すようなノーマリオフ型トランジスタで構成される場合、ゲート電極(G)に0Vまたはソース電極(S)と同一の電圧を印加する。この場合、不純物領域6とドリフト層2との間のチャネル領域20において空乏層が広がり、チャネルが遮断され、電流は流れない。一方、ゲート電極(G)をソース電極(S)に対して正にバイアスすると、チャネル領域20において空乏層が狭くなりチャネルが形成され、電流が流れる。この導通時のゲートのバイアス電圧は、不純物領域6とドリフト層2との間のPN接合が、導通しない電圧、すなわち、順方向降下電圧Vf以下の電圧に設定される。
ノーマリオン型トランジスタおよびノーマリオフ型トランジスタの作り分けは、不純物領域6およびチャネル領域20の不純物濃度の調整などにより実現される。
同様、横型構造トランジスタLTにおいても、ノーマリオフ型トランジスタおよびノーマリオン型トランジスタいずれにおいても、P型不純物領域12へゲート電極(G)を介して印加される電圧レベルを制御することにより、不純物領域12下部のドリフト層10領域のチャネル領域21における空乏層の幅を制御することができ、ドレイン不純物領域11とソース不純物領域10の間に選択的に電流(電子)を流すことができる。
すなわち、ノーマリオン型トランジスタの場合、ゲート電極(G)を介して不純物領域12に負のバイアス電圧(ソースに対する)を印加することによりチャネル領域21において空乏層が広がりチャネルが遮断され、このゲート電極(G)のバイアス電圧を0Vとすることにより空乏層が狭くなりチャネル領域21においてチャネルが形成され、電流が流れる。一方、ノーマリオフ型トランジスタの場合、ゲート電極(G)を介して不純物領域12に正のバイアス電圧(ソースに対する)を印加することによりチャネル領域21における空乏層幅が狭くなり、チャネルが形成されて電流が流れ、このゲート電極(G)のバイアス電圧を0Vとすることにより、空乏層が広くなりチャネル領域21においてチャネルが遮断されて電流が流れない。
この図4に示すように、半導体装置においては、半導体基板1の下側表面(半導体チップの裏面)17にドレイン電極17が形成され、また上側表面(半導体チップ表面)においては、ソース/ドレイン電極配線8およびソース電極配線16が配設される。これらの電極配線8および16はチップ内配線であるものの、縦型構造トランジスタVTおよび横型構造トランジスタLTでそれぞれのソース電極配線およびドレイン電極配線を共有することができる。従って、大電流を駆動するために、これらの電極配線の線幅が広くなる場合においても、横型構造トランジスタのみを用いる場合に比べて、ハイ側トランジスタのドレイン電極配線を半導体チップ表面に配置する必要がなく、電極配線のレイアウト面積の増大を抑制することができる。
また、縦型構造トランジスタVTの平面レイアウト面積は、横型構造トランジスタLTの平面レイアウト面積に比べて十分小さく(そのドリフト層が半導体チップの垂直方向に延在するため)、横型構造デバイスのみを用いる場合に比べて、レイアウト面積を低減することができる。
図5は、この発明の実施の形態1に従う半導体装置の電極配線の配置を概略的に示す図である。図5において、半導体基体25の裏面に、縦型構造トランジスタVTのドレイン電極17が形成される。半導体基体25は、図4に示す半導体基板1およびドリフト層2が形成される領域を含む。
この半導体基体25表面に、横型トランジスタLTに対するドレイン電極配線8dおよびソース電極配線16が配置され、また、縦型構造トランジスタVTに対して、半導体基板表面にソース電極配線8sが配設される。
ドレイン電極配線8dは、図4に示すN型不純物領域13に接続される電極配線8(D)に対応し、ソース電極配線16は、図4に示すN型不純物領域13に接続される電極配線16に対応する。ドレイン電極配線8dおよびソース電極配線16は、それぞれ櫛形形状を有し、その基本セルトランジスタのドレインおよびソース不純物領域に対応して配置される矩形形状のサブ電極配線26aおよび28aを有し、これらのサブ電極配線26aおよび28aは交互に配置され、ソース電極配線16およびドレイン電極配線8dそれぞれの矩形形状部分のサブ電極配線28aおよび26aが、噛合的に配置される。
縦型構造トランジスタVTのソース電極配線8sは、横型構造トランジスタLTのドレイン電極配線に結合される。この縦型構造トランジスタVTのソース電極配線については、下部の半導体基板領域には縦型構造トランジスタのドリフト領域が形成され、この領域には横型構造トランジスタは形成されないため、ほぼ縦型構造トランジスタVTの形成領域全面にサブ電極配線26bが配設される(ただし、図5に示す電極配置においては、ゲート電極配線を示していない)。
横型構造トランジスタLTのドレイン電極配線8dと縦型構造トランジスタVTのソース電極配線8sが連続的に形成されて、横型構造トランジスタLTのドレインと縦型構造トランジスタVTのソースが電気的に接続されかつインバータ出力ノード(出力端子)に結合される、
この図5に示すように、横型構造トランジスタLTの基本セルを複数個並列に配置することにより、所望のチャネル幅を有するトランジスタを形成でき、大電流を駆動することができる。縦型構造トランジスタVTにおいても同様、基本セルを複数個並列に配置することにより、個々の基本セルを駆動する電流の総和により駆動電流量が得られ、大電流を駆動することができる。
なお、この縦型構造トランジスタVTにおいて、基本セルは、このサブ電極配線26b下部に、ソース不純物領域が直線的に連続して延在するように形成されてもよい。また、これに代えて、このソースサブ電極配線26b配置領域において、図示しないゲート電極を取囲むようにソース不純物領域(7;ソース電極)がリング状に形成されて構成される基本セルが、行列状に配置されてもよい。
横型構造トランジスタLTのみを利用してインバータ回路を構成する場合、縦型構造トランジスタVT配置領域に別の横型構造トランジスタが配置される。この場合、ドレイン電極配線8dおよびソース電極配線8sがソース/ドレイン電極配線となり出力ノードに接続され、ソース電極配線16および別の横型構造トランジスタのドレイン電極配線が、それぞれ別々のハイ側電源線およびロー側電源線に接続される。これらの電源配線を配置する必要があり、また、横型構造トランジスタLTにおいては耐圧を保証する必要があり、サブ電極配線28aおよび26aの間の距離が長く、サブ電極配線のレイアウト面積が増大する。
本実施の形態1の半導体装置においては、図5に示すドレイン電極配線8dおよびソース電極配線8sを、チップ内配線により電気的に接続するまたはドレイン電極配線8dおよびソース電極配線8sを連続的に形成する。この半導体基体25の表面には、ソース電極配線16に対する電源線とドレイン電極配線8dおよびソース電極配線8sを相互接続する電極配線(図4の電極配線8)が配置されるだけである。縦型構造トランジスタVTのドレイン電極17は、半導体基体25の裏面に配置されており、ドレイン電極17が、半導体基体25表面に配置される構成に比べて、チップ面積を低減することができる。
以上のように、この発明の実施の形態1に従えば、パワーICの1つのインバータ回路を、縦型構造トランジスタと横型構造トランジスタとで構成し、これらチップ内で電気的に接続しており、小占有面積で大電流を駆動することのできる半導体装置を実現することができる。
なお、この縦型構造トランジスタおよび横型構造トランジスタにおいて、パワーMOSトランジスタが利用される場合、ゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成される。
MESFETを利用する場合、P型不純物領域6および12の配置領域において、これらのP型不純物領域に代えて、ショットキーバリアを形成するためにゲート電極として金属配線が接続される。
SITを利用する場合には、図4に示すJFETの構成と同様の構成が用いられる。
また、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)についても、縦型構造トランジスタおよび横型構造トランジスタを、同一チップに形成することが可能である。
これらのパワートランジスタを用いても、同様、縦型構造トランジスタおよび横型構造トランジスタを同一半導体チップ上に集積化して、インバータ回路を構成することができる。
以上のように、この発明の実施の形態1に従えば、縦型構造トランジスタと横型構造トランジスタとを同一半導体チップ上に集積化し、これらのソース/ドレインを電気的に相互接続しており、小占有面積で大電流を駆動することのできるパワーデバイスを実現することができる。
[実施の形態2]
本実施の形態2においては、縦型構造トランジスタおよび横型構造トランジスタを、同一製造工程で同一半導体チップ上に形成する。以下、この発明の実施の形態2に従う半導体装置の製造工程について、図6から図11を参照して説明する。
(1)エピタキシャル成長およびPウェル形成;図6参照
図6は、図4に示す半導体装置の製造工程における断面構造を概略的に示す図である。図6において、N+型半導体基板30表面に、低濃度のN型半導体層がエピタキシャル成長され、N−エピタキシャル層31が形成される。このN−エピタキシャル層31は、ドリフト層の耐圧を高くするために、たとえばSiCまたはGaNなどのワイドバンドギャップ半導体材料を利用する。たとえば、シリコンSiを利用する場合、絶縁破壊電界は1×10E6V/cmであるのに対し、一方SiCの場合、絶縁破壊電界は10×10E6V/cmとなり、1桁高くなり、ドリフト層の長さを不純物濃度を低下させることなく短くすることができる。ここで、上述の式においてEは、10のべき乗を示す。
N−エピタキシャル層31を形成した後、その表面を酸化し、次いで酸化膜をCVD法(化学気相成長法)により成長させる。次いで、Pウェルを形成するための露光および写真製版(フォトリソグラフィおよびエッチング)工程を行なって、図示しないパターンにパターニングされたレジスト膜をマスクとして、ウェットエッチングまたはRIE(リアクティブ・イオン・エッチング)などのドライエッチングを行って、酸化膜のエッチングを行ない、N−エピタキシャル層31表面上に酸化膜33を所定の領域に形成する。
この酸化膜エッチングにおいて用いられたレジスト膜を除去した後、この酸化膜33をマスクとして試料温度300℃でボロンなどのP型不純物のイオン注入(高温イオン注入)を行ない、Pウェル32aおよび32bを形成する。このPウェル32aおよび32bを形成した後、酸化膜33をウェットエッチングなどにより除去する。
(2)チャネルエピタキシャル層成長;図7
次に、図6に示す酸化膜33を除去した後、再び、図7に示すように、SiC半導体層をエピタキシャル成長させ、N−チャネルエピタキシャル層(34)を形成する。
このN−チャネルエピタキシャル層(34)を成長させた後、再び、酸化および酸化膜CVD成長により、このチャネルエピタキシャル層表面上に酸化膜を形成する。この酸化膜上にレジストを形成し、露光工程および写真製版工程により、酸化膜を所定形状にパターニングし、図7に示すように、所定の領域に酸化膜36a、36bおよび36cを形成する。この酸化膜エッチング時においても、またウェットエッチングまたはRIEなどのドライエッチングが用いられる。
この酸化膜のパターニングを行なってレジストを除去した後に、酸化膜36a、36bおよび36cをマスクとして、ボロンなどのP型不純物をイオン注入し(試料温度300℃の高温イオン注入)、エピタキシャル層の結晶性損傷を軽減しつつ深い領域にまでイオンを拡散させて、先のPウェル32aおよび32bに連続するP不純物領域35a、35bおよび35cを形成する。このP型不純物領域35a、35bおよび35cの形成により、酸化膜36a、36bおよび36c下には、N−エピタキシャル層(34)において、N−チャネルエピタキシャル層34a、34bおよび34cが残存される。
この後、酸化膜36a、36bおよび36cを除去することにより、チャネルエピタキシャル成長工程が終了する。
(3)ゲート用イオン注入;図8
次いで、図7に示す酸化膜36a−36cを除去した後、CVD法に従って酸化膜(37)を形成する。レジスト膜を露光工程および写真製版によりパターニングし、このレジストパターンをマスクして酸化膜(37)をパターニングする(ウェットエッチングまたはRIEドライエッチング法を利用する)。この酸化膜37a−37dを、図8に示すように、チャネルエピタキシャル層34a、34b、34c上の所定領域に形成する。
これらの酸化膜37a−37dをマスクとして、たとえば試料温度300℃の条件でP型不純物(たとえばアルミニウム)のイオン注入(高温イオン注入)を行ない、図8に示すように、P+ゲート不純物領域38a、38b、38c、38dおよび38eを形成する。P+不純物領域38aおよび38dが、P+ゲート領域として機能し、P型不純物領域38bおよび38eは、それぞれ、Pウェル32aおよび32bを対応のトランジスタのソース領域と同一電位に維持するためのウェルバイアス印加領域として機能する。
(4)ソース/ドレイン用イオン注入;図9
次いで、図8に示す酸化膜37a−37dを除去した後、再び、CVD法に従って全面に酸化膜(39)を形成する。この酸化膜上にレジストを形成し、レジスト膜を露光工程および写真製版工程によりパターニングし、酸化膜(39)をウェットエッチングまたはRIEドライエッチング法などを用いてエッチングし、図9に示すように、酸化膜39a、39b、39cおよび39dを形成し、チャネルエピタキシャル層34aおよび34cの所定の領域に窓開口部を形成する。この状態においては、Pウェル32aおよび32b表面に形成された高濃度P型不純物領域38a−38dがすべて酸化膜39a−39dによりマスクされる。
これらの酸化膜39a−39dをマスクとして、たとえば試料温度300℃の条件で、窒素などのN型不純物の高温イオン注入を行なう。これにより、チャネルエピタキシャル層34a表面に高濃度N型不純物領域40aが形成され、チャネルエピタキシャル層34c表面に高濃度N型不純物領域40bおよび40cが形成される。
(5)アニールおよび酸化;図10
次いで、図9に示す酸化膜39a−39dをウェットエッチングなどにより除去する。
次いで、注入不純物の活性化およびイオン注入による損傷結晶性の回復のための熱処理(アニール)が行なわれる。
このアニール処理により、トランジスタ素子(縦型構造トランジスタおよび横型構造トランジスタ)のトランジスタ構造の製造がほぼ完了する。以後、これらのトランジスタ素子に対する電極配線を形成するための工程が行なわれる。
まず、図10に示すように、全面に、酸化およびCVD法により酸化膜(42)を形成する。次いで、レジストのパターニングを行なった後、パターニングされたレジスト膜をマスクとして、この形成した酸化膜(42)のエッチングを行ない、電極形成領域開口部を設けるように、酸化膜42a、42b、42cおよび42dを残す。これらの酸化膜42a−42dをマスクして、ニッケルNiなどのオーミック金属材料をスパッタリング法により成膜する。
次いで、このレジストを除去し、合わせてスパッタ成膜されたオーミック金属材料をもエッチングする(リフトオフプロセス)ことにより、酸化膜42a−42dとほぼ同じ高さのオーミック電極41a−41eが形成される。オーミック電極41aが、P+ゲート不純物領域38aに対して設けられ、オーミック電極41bが、不純物領域40aおよび38bに対して設けられ、オーミック電極41cが、ドレイン不純物領域40bに対して設けられ、オーミック電極41dが、ゲート不純物領域38aに対して設けられる。オーミック電極41eが、不純物領域40cおよび38cに対して設けられる。オーミック電極41bおよび41eにより、それぞれ、Pウェル32aおよび32bが、対応のトランジスタのソース電極と同一電位に維持される。
このリフトオフプロセスによるレジスト除去およびオーミック電極のエッチングを行なった後、アニール処理を行ない、オーミック電極41a−41eを、シリサイド化する(下部の半導体層からの拡散シリコンとの反応)。これにより、オーミックコンタクトが形成される。
(6)層間絶縁膜およびトランジスタの電極の形成;図11
次いで、このアニール処理後、図1に示すように、CVD法において、酸化膜(43)を形成し、レートパターンを形成した後、酸化膜をRIEによるドライエッチングなどによりエッチングして、所定の領域に酸化膜43aおよび43bおよび43cを残す。これらの酸化膜43a−43cは、ゲート不純物領域38aおよび38dに対するオーミック電極41aおよび41dを覆うように形成される。このゲート電極は、別の領域で、それぞれ制御信号を受けるように、別に開口部が設けられる。
これらの酸化膜43a−43eを形成した後、レジスト膜をドライエッチング(アッシング)により除去し(トランジスタ構造が完成しているため、ウェットエッチングによる水分およびドライエッチングによるイオン照射などによる悪影響が生じないように、アッシング手法が用いられる)。
このレジスト膜を除去した後、アルミニウムのスパッタリングにより、金属配線膜(44)を成膜する。その後、図示しないレジスト膜を露光工程および写真製版工程によりパターニングする。このレジストパターンをマスクとして金属配線のパターニングが行われる。この配線のエッチング時においては、ウェットエッチングまたはRIEのドライエッチングが用いられる(開口部は、すべて配線材料により充填されているため)。これにより、電極配線44a、44bおよび44cが、それぞれ、形成される。電極配線44aが、オーミック電極41aに電気的に接続され、電極配線44bが、オーミック電極41cに電気的に接続され、電極配線44cが、オーミック電極41eに電気的に接続される。
その後、配線のパターニングに用いたレジストを除去した後、たとえばCVD酸化膜などのパッシベーション膜を形成し、トランジスタ構造を外部からの汚染から保護する。
パッシベーション膜に対し、ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極を電気的に結合するための開口部を設けるための露光および写真製版工程を行なって、レジストパターンをマスクとしてエッチングを行ない、電極配線のための開口部を形成する。
上述の図6から図11に示すように、縦型構造トランジスタおよび横型構造トランジスタを、同一の製造工程で形成することができる。
なお、N−エピタキシャル層31では、ワイドバンドギャップ半導体としてSiCが用いられている。しかしながら、これは、GaN(窒化ガリウム)などの材料が用いられてもよい。
電極配線44a−44cの材料としてアルミニウムAlが用いられている。しかしながら、このアルミニウムAlに代えて銅Cuが電極配線として用いられてもよい。アルミニウムを用いる場合に比べてより低抵抗の電極配線を実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法に従えば、横型構造トランジスタをPウェル内に形成し、また、この横型構造トランジスタの形成のためのウェル領域と同時に、縦型構造トランジスタのボディ領域をウェル領域で形成しており、容易に、縦型構造トランジスタおよび横型構造トランジスタを同一製造工程で形成することができる。
また、半導体材料として絶縁破壊電界強度の高いワイドバンドギャップ半導体(SiCまたはGaN)などを利用することにより、ドリフト層を形成するN−エピタキシャル層31および34cの長さを短くすることができ(高耐圧特性のため)、特に横型構造トランジスタの占有面積を低減することができ、半導体装置の平面レイアウト面積をより低減することができる。
また、電極配線材料として銅Cuを利用することにより、アルミニウム配線に比べてより高速で動作させることができる。
[実施の形態3]
図12は、この発明の実施の形態3に従う半導体装置の縦型構造トランジスタの構造を概略的に示す図である。この図12においては、横型構造トランジスタも同一半導体チップ上に形成されるが、図12においては、図面を簡略化するため、この横型構造トランジスタの構造は示していない。
図12において、縦型構造トランジスタVTは、半導体基板1表面に形成されるドリフト層2と、ドリフト層2表面に形成される高濃度N型不純物領域50と、この不純物領域50に接続されるソース電極配線(S)51と、ドリフト層2表面に、不純物領域50と隣接してトレンチ状に形成されるP型不純物領域52と、P型不純物領域52に電気的に接続されるゲート電極配線(G)53を含む。ドレイン電極配線17は、半導体基板1の裏面に形成される。
ソース電極配線51およびゲート電極配線53は、絶縁膜および層間絶縁膜により互いに分離される。
この図12に示す縦型構造トランジスタVTにおいては、ゲート電極として機能するP型不純物領域52により、チャネル領域が、N型不純物領域50下部のドリフト層2の表面とP型不純物領域52と対向する領域に形成され、このチャネル領域におけるのチャネルの形成を、P型不純物領域52のバイアス電圧に従って制御する。電荷は、P型不純物領域52、ドリフト層2および半導体基板1を垂直方向に移動する。
この図12に示す構造においては、トランジスタの導通時、N型不純物領域50は、チャネル抵抗を介してドリフト層2の抵抗(ドリフト抵抗)に接続される。したがって、図4に示す構成のように、P型不純物領域5が基板領域として機能し、電子の移動方向が水平方向から垂直方向に変化する領域、いわゆる窓領域が、チャネル領域とドリフト領域との間に形成される構成に比べて、この窓領域の部分の抵抗を低減することができ、トランジスタ素子のオン抵抗を低減することができる。
図13は、この図12に示す縦型構造トランジスタVTの変形例を示す図である。この図13に示す縦型構造トランジスタVTにおいては、N型不純物領域50の両側に、ゲート電極を構成するP型不純物領域52aおよび52bが形成される。これらの不純物領域52aおよび52bがゲート電極Gに接続され、N型不純物領域50がソース電極Sに接続される。
P型不純物領域52aおよび52bは、N型不純物領域を取り囲むようにリング状に形成されてもよく、また、直線的に、これらの不純物領域50、52aおよび52bが延在してもよい。いずれの構成においても、ドリフト層2においてゲート電極を構成するP型不純物領域52aおよび52b両側からの空乏層により、チャネル領域の空乏層を制御することができ、チャネル抵抗Rchを効率的に制御することができる。このチャネル抵抗Rchは、ドリフト層2におけるドリフト抵抗Rdrに電気的に接続される。したがって、このソース不純物領域50からの電流は垂直方向に直線的に流れるため、電流が流れる経路が短く、その抵抗値を低減することができる。
この図13に示すトランジスタ構造を基本セルとして必要な数並列にソース電極配線とドレイン電極配線との間に配置することにより、所望の大きさの電流を駆動する低ON抵抗の縦型構造のパワートランジスタを形成することができる。
以上のように、この発明の実施の形態3に従えば、縦型構造トランジスタのボディ領域を廃止し、ソース領域に近接してトレンチ状にゲート電極となる不純物領域を形成しており、電流が流れる経路を低減でき、効率的にチャネル領域をドリフト層に直接接続することができ、縦型構造トランジスタのオン抵抗を低減することができる。
なお、このゲート不純物領域は、図6に示すPウェル形成時に、その幅および位置が設定され、その表面に高濃度P型不純物イオン注入領域(図8の領域38b)を形成することにより、形成されてもよい。
[実施の形態4]
図14は、この発明の実施の形態4に従う半導体装置の横型構造トランジスタLTの断面構造を概略的に示す図である。この図14に示す横型構造トランジスタLTにおいては、ドレイン不純物領域11とゲート不純物領域12の間のドリフト層10表面にP型不純物層60が形成される。この図14に示す横型構造トランジスタLTの他の構成は、図4に示す半導体装置の横型構造トランジスタLTの構造と同じであり、対応する部分には同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。
このP型不純物層60を、ドリフト層10表面にゲートおよびドレイン領域の間に形成することにより、このP型不純物層60と下部のN型ドリフト層10とその下部のPウェル3とにより、SJ(スーパー接合)構造が実現される。このスーパー接合構造の解析は、前述の非特許文献2(JJAP、Vol.36、pp.6254−6264、No.10、10月,1997、「半導体スーパー接合デバイスの理論」)において解説されている。
トランジスタにおいて、耐圧が問題となる状態は、トランジスタが非導通状態の場合である。トランジスタの非導通状態時においては、ノーマリオン型トランジスタにおいては、ゲート不純物領域12をソース領域13に対し負にバイアスし、ドレイン領域11をソース領域13に対し正にバイアスし、また、ノーマリオフ型トランジスタにおいては、ゲート不純物領域12およびソース不純物領域13が同一電圧に設定される。このようなゲート電極(G)にトランジスタを非導通状態とする電圧を印加した場合、P型不純物層60およびN型ドリフト層10の膜厚が薄くなった場合には、これらのP型不純物層60およびN型ドリフト層10の間のSJ構造領域65の領域においてP型層およびN型層がともに完全に空乏化される。空乏化された領域に対しては、誘電体近似モデルを適用することができ、空乏化領域において電界は一定とすることができ、このとき生成される電界(水平および垂直方向の電界の合成電界)は、絶縁破壊電界を越えない。このときのドレイン−ゲート間電圧Vは、横方向(水平方向)の電界Exとドレイン−ゲート間長さdの積に比例する。
これらのドリフト層3およびP型不純物領域60が完全空乏化すると(Pウェル3においては、接合領域近傍領域において空乏層が形成される)、空乏化領域において横方向の電界Exを一定値とすることができるため、従来のPN接合を用いる場合(電界分布が一様でなく接合部に大きな電界が印加される)と較べて、ドレイン−ゲート間距離dを小さくすることができる。これにより、耐圧特性を維持して、N−ドリフト層10の長さを短くすることができる。
このSJ接合構造においては、不純物領域の不純物濃度を高くすると、これらの不純物領域の膜厚を薄くすることができ、高不純物濃度によりトランジスタのON抵抗を低減することができる。たとえば、不純物濃度1ないし10E17/cmでP型半導体層およびN型半導体の層膜厚0.1ないし0.3μm、かつドリフト層の長さ4μmのトランジスタ構造(耐圧1KV程度)においてSJ構造を実現することができる。
横型構造デバイスを形成する場合のウェル領域を分離するためのPN接合において、P−基板領域表面上に形成されるN−エピタキシャル層の厚みを薄くし、かつP−基板領域の不純物濃度を低くすることにより、空乏層をN−エピタキシャル層全体に広げることにより、水平方向にのみ電位分布を生じさせて、この接合分離部分におけるP+分離領域とN−エピタキシャル層の接合面における電界を低減するリサーフ構造(Resurf構造:Reduced Surface Field(リデュースト・サーフィス・フィールド)構造)が知られている。この構造を利用して、さらに、N−エピタキシャル層10に、P型半導体層60を形成して、Pウェル3を利用して、このN−エピタキシャル層10の膜厚を薄くして、SJ構造を実現して、N−エピタキシャル層10およびP型半導体層60を完全空乏化して、横型構造トランジスタLTのゲート不純物領域12とN−エピタキシャル層で構成されるドリフト層10の間の電界を緩和して、接合耐圧およびゲート−ドレイン間耐圧を改善する。
以上のように、この発明の実施の形態4に従えば、ドリフト層のドレインとゲート不純物領域の間の表面に薄いP型層を形成し、このP型層および下部のドリフト層およびその下部のPウェル領域とでSJ構造を構成しており、ドリフト層の長さを長くすることなく、またエピタキシャル層10の不純物濃度を低下させることなく、ドレイン−ゲート間耐圧を維持することができ、横型構造トランジスタの基本セルの長さを短くすることができ、応じて、横型構造トランジスタの占有面積を低減することができる。
[実施の形態5]
図15は、この発明の実施の形態5に従う半導体装置の横型構造トランジスタの電極配線レイアウトを概略的に示す図である。図15において、ドレイン電極配線(D)70とソース電極配線(S)72が対向して配置される。ドレイン電極配線70は、複数の基本セルに対して共通に設けられる幹線配線部分70aと、基本セルそれぞれに対して設けられる支線配線部分70bを含む。この支線配線部分70bは、ソース電極72に向かってその先端が細くなる三角形状に形成される。
ソース電極配線72は、同様、複数の基本セルのソース領域に対応して配置される支線配線部分72bと、これらの複数の支線配線部分72bが共通に結合される幹線配線部分72aを含む。この支線配線部分74aは、ドレイン電極幹線配線部分70a部分に向かってその先端が細くなる三角形状に形成され、ソース支線配線部分74aとドレイン支線配線部分70bは、噛合するように交互に配置される。
ゲート電極配線74は、基本セルそれぞれに対応して、ソース電極支線配線部分72b下部に配置される支線配線部分74bと、これらの支線配線部分74bが共通に結合される幹線配線部分74aを含む。ゲート電極支線配線部分74bをソース電極支線配線部分72b下部にのみ配置することにより、ドレイン電極70とゲート電極74の間の距離を十分に確保し、ゲート電極74とドレイン電極70の間の層間絶縁膜の耐圧を保証する。ソース−ゲート間耐圧は、数十V程度であり、膜厚1μm程度の酸化膜に対応する絶縁膜で、その耐圧を保証することができ、一方、ドレイン−ゲート間電圧は、数百V程度にも達するため、これらの電極間絶縁膜には十分な膜厚を必要とする。
支線配線部分に対応して配置される基本セルを複数個並列に配置することにより、大電流を駆動する。
この電極配線において各基本セルに対して設けられる支線配線部分を、三角形状に配置することにより、以下の利点が得られる。
いま、基本セルに含まれるソース不純物領域およびドレイン不純物領域が、矩形形状に配置されている場合、図16に示すように、この矩形領域間の距離がd1、電極配線幅がd0とする。図16において破線で示すように、電極配線が同様、ソースおよびドレイン不純物領域に対応して矩形形状に配置されていると、電極間距離はd1となり、この場合、基本セルの幅が、2・d0+d1となる。一方、この支線配線部分を、それぞれ実質的に三角形状の支線配線部分72bおよび70bで形成すると、ソース電極とドレイン電極との間には距離d1を維持することが要求されるだけであり、図16において斜線の三角形で示すように、これらの支線配線部分70bおよび72bの間の距離をd0短くすることができ、基本セルの幅は、d0+d1となる。従って、基本セルの幅を低減することができ、集積度を向上させることができ、横型構造のトランジスタの占有面積を低減することができる。
なお、この三角形形状の支線配線部分70bおよび72bを利用する場合、対応の不純物領域は、互いに交差しないように、斜め方向に延在して配置される(例えば、図16の斜線の三角形を含む平行四辺形の領域にドレイン不純物領域が対応する)。
この支線配線部分70bおよび72bを実質的に三角形状に形成する場合、矩形形状の場合に比べて、等価的に配線幅が1/2となるため、抵抗値が増大する。したがって、アルミニウム配線に代えて、低抵抗の銅(Cu)配線を利用する。アルミニウムの抵抗値が27μΩcmであり、銅の配線抵抗は16μΩcmであるため、アルミニウムを利用する場合の配線抵抗R(Al)と銅Cuを用いる場合の配線抵抗R(Cu)の比は、次式で与えられる。
R(Al)/R(Cu)=27/16=1.7。
したがって、アルミニウム配線に代えて銅配線を利用することにより、配線幅が小さくなる場合においても、その配線抵抗は、ほぼ同じとすることができる。
また、このドレインおよびソース不純物領域が配線支線部分と同様、矩形形状でなく、実質的に三角形状に形成することが可能な場合、ソースおよびドレイン不純物領域を支線配線部分と同様の三角形状として支線配線部分と同様のピッチで配置すると、支線配線部分70bおよび72bの間の水平方向の距離をd1とすることができ、支線配線ピッチを小さくすることができ、応じて基本セルのサイズを低減でき、小占有面積の横型トランジスタを実現することができる。
なお。三角形状に支線配線部分を形成する場合、エッジ部においては電界集中により耐圧特性が劣化しないように、各エッジ部の形状は、電界を緩和するように形成される。従って、支線配線部分の形状としては、実質的に三角形状であればよい。
以上のように、この発明の実施の形態5に従えば、横型構造トランジスタの電配線構造を、三角形状の鋸歯状に形成しており十分耐圧を保証して配線面積を低減できる。また、銅配線をアルミニウム配線に代えて利用することにより、三角形状に起因する配線抵抗の増大を抑制することができる。
また、ゲート電極配線をソース電極配線下部にのみ配置することにより、ドレイン−ゲート間耐圧を十分に保証することができる。
[実施の形態6]
図17は、この発明の実施の形態6に従うパワーモジュール内のチップ実装形態の一例を概略的に示す図である。図17において、この発明に従って構成される半導体チップ80は、窒化アルミニュウムAlNまたは二酸化アルミニュウムAlなどを利用するセラミック基板などの絶縁性基板81表面に形成されるパワー(電力)配線領域82上に配置される。このパワー配線領域82における配線86を介して半導体チップ80は、プラス(+)電源アーム83に結合され、また配線87を介してマイナス(−)電源アーム84に結合される。この半導体チップ8は、また、配線88を介して出力領域85に結合される。この出力領域85には、パッケージ端子が配置される。しかしながら、この半導体チップ80の用途に応じて、抵抗素子、コンデンサなどの出力信号波形調整回路または安定化回路などが配置されてもよい。
この図17に示すように、半導体チップ80には、縦型構造トランジスタおよび横型構造トランジスタがともに設けられて、1つのインバータ回路が形成されている。したがって、これらのハイ・サイド・トランジスタおよびロー・サイド・トランジスタを、別々のチップに形成する場合に比べて、配線86および87を直線的に延在させて半導体チップ80をプラス電源アーム83およびマイナス電源アーム84に結合することができ、配線レイアウトが容易となり、また、内部のチップ配置も簡略化される。
この半導体チップ80は、プラス電源アーム83からは、パワー配線領域82内に形成される電源線からプラス側(ハイ側電源)電圧を供給される。
この図17に示すように、半導体チップ80内において縦型構造トランジスタおよび横型構造トランジスタにより1つのインバータ回路を形成することにより、半導体チップ80の面積を増大させることなく、パワーICを実現することができ、またパッケージ(パワーモジュールパッケージ)内における配線のレイアウトが容易となる。
以上のように、この発明の実施の形態6に従えば、パッケージ実装時、1つの信号パターン配線領域上に半導体チップを配置することができ、パッケージ内の配線レイアウトおよび各ICチップの配置が容易となる。
[実施の形態7]
図18は、この発明の実施の形態7に従う半導体装置の構成を概略的に示す図である。図18において、この半導体装置は、1つの半導体チップCHP上に構成され、インテリジェント・パワー・デバイスを構成する。この半導体装置は、縦型構造トランジスタで構成される縦型トランジスタPTaと、横型構造トランジスタで構成される横型トランジスタPTbを出力段に含む。この縦型トランジスタPTaは、ハイ側電源ノードPWに結合され、横型トランジスタPTbは、ロー側電源ノードNWに結合され、それぞれ、出力ノード(端子)OTを駆動する。
この半導体装置は、さらに、縦型トランジスタPTaの動作温度および駆動電流などの動作環境をモニタする環境モニタ回路100aと、この環境モニタ回路100aの出力するモニタ結果に従って縦型トランジスタPTaの破壊を防止する動作を行う保護回路102aと、外部のプロセッサまたはCPU(中央演算処理装置)などの制御装置からの駆動信号SGaを受け、縦型トランジスタPTaを駆動しかつ保護回路102aの出力信号に従って異常発生時エラー出力FOaを出力する制御回路103aを含む。この制御回路103aは、異常発生時、縦型トランジスタPTaを遮断するように構成されてもよい。
横型トランジスタPTbに対しても、横型トランジスタPTbの動作環境をモニタする環境モニタ回路100bと、この環境モニタ回路100bの出力信号に従って異常の発生の有無を検出詩、異常発生時横型トランジスタPTbの破壊を防止する動作を行う保護回路102bと、外部からの駆動信号SGbに従って横型トランジスタPTbを駆動し、かつ保護回路102bの異常検出信号に従ってエラー出力FObを出力し、また、場合によっては横型トランジスタPTbを遮断する制御回路103bが設けられる。
環境モニタ回路100aおよび100bは、それぞれ、対応のトランジスタを流れる電流をモニタする電流モニタ、および対応のトランジスタの動作温度をモニタする温度モニタなどを含む。
保護回路102bおよび102bは、それぞれ、この環境モニタ回路100aおよび100bの出力信号に従って過電流、短絡電流に対する保護を行なう保護回路と、電源電圧低下時の対応のトランジスタPTaおよびPTbの制御電圧低下時チャージャポンプ動作などによりその電圧低下を抑制する制御電源電圧低下保護回路、また温度モニタの出力信号に従って過熱を保護する過熱保護回路などを含む。
制御回路103aおよび103bは、それぞれ、図示しない処理装置からの信号信号SGaおよびSGbに従って対応のトランジスタPTaおよびPTbに対するドライブ信号を生成するドライブ回路と、この保護回路102aおよび102bの出力信号に従って、エラー出力FOaおよびFObを生成するエラー検出回路を含む。
これらの環境モニタ回路100a、100b、保護回路102aおよび102b、制御回路103aおよび103aは、それぞれ、縦型トランジスタPTaおよび横型トランジスタPTbと分離された領域に形成される横型構造のトランジスタで構成される。これにより、1つの半導体チップCHP上に、1つのインバータ回路を構成する縦型トランジスタPTaおよびPTbと共通に保護機能回路を集積化することができ、小占有面積のインテリジェント・パワー・デバイスを実現することができる。
この図18に示す半導体装置においては、縦型トランジスタPTa、横型トランジスタPTbそれぞれに対し、環境モニタ回路100aおよび100bが設けられ、また、保護回路102aおよび102bがそれぞれ設けられている。しかしながら、この半導体装置においては、1つの共通の半導体チップCHP上に横型トランジスタPTbおよび縦型トランジスタPTaが形成されており、これらの環境モニタ回路および保護回路は、それぞれ、縦型トランジスタPTaおよび横型トランジスタPTbに共通に設けられ、この半導体チップCHP上の動作環境を縦型トランジスタおよび横型トランジスタに対して共通に検出し、その検出結果に従って、保護処理が行なわれてもよい。
図19は、図18に示す環境モニタ回路100aおよび100bに含まれる電流モニタの構成の一例を示す図である。図19において、電流モニタは、負荷電流Ildを駆動する主FET MFと、センス電流Isenを駆動する電流検出用のセンスFET SFを含む。これらの主FET MF、およびセンスFET SFは、図19においては、NチャネルFETで構成される場合が一例として示され、これらのセンスFET SFと主FET MFは、そのドレインが共通に接続される。主FET MFとセンスFET SFは、1つのパワーFETを構成する小容量の基本セルを分割し、そのチャネル幅が1:nとなるように、ソースノードの接続を分離する。主FET MFは、チャネル幅n(1より大)、センスFET SFが、チャネル幅1のトランジスタに対応する。
電流モニタは、さらに、この主FET MFのソースノードの電位を正入力+に受け、かつ、センスFET SFのソースノードの電位を負入力−に受ける比較回路CMPと、センスFET SFのソースノードとセンス抵抗素子Rsenの一端との間に接続されかつそのベースに比較回路CMPの出力信号を受けるPNPバイポーラトランジスタQ1を含む。センス抵抗素子Rsenの他端は、接地ノードなどの基準電位ノードに接続され、このバイポーラトランジスタQ1のコレクタノードからモニタ出力電圧Vmonが出力される。
この比較回路CMPは、主FET MFのソースノード電位がセンスFET SFのソースノード電位よりも高い場合にハイレベルの信号を出力し、PNPバイポーラトランジスタQ1を流れるセンス電流Isenを減少させ、センスFET MFのソースノードの電位を上昇させる。一方、主FET MFのソースノード電位が、センスFET SFのソースノード電位よりも低い場合には、比較回路CMPはローレベルの信号を出力し、PNPバイポーラトランジスタQ1を流れるセンス電流Isenの電流量を増大させ、センスFET SFのソースノードの電位を低下させる。したがって、この比較回路CMPにより、主FET MFのソースノード電位とセンスFET SFのソースノード電位が等しくなるように、PNPバイポーラトランジスタQ1のベース電位が調整される。
モニタ出力電圧Vmonは、センス電流Isenとセンス抵抗素子Rsenの抵抗値の積により与えられる。センス電流Isenは、FET MFおよびSFのドレインおよびソース電位がそれぞれ等しいので、それぞれの駆動電流IldおよびIsenの比が、チャネル幅の比で与えられる。したがって、次式が成立する。
Ild:Isen=n:1すなわち、センス電流Isenは、負荷電流Ildの1/n倍の電流であり、したがって、モニタ電圧Vmonの電圧レベルは、抵抗素子Rsenの抵抗値をRsenで表すと、次式で与えられる。
Vmon=Ild・Rsen/n
したがって、このモニタ出力電圧Vmonの電圧レベルをモニタすることにより、負荷電流Ildが正常値であるか否かを識別することができる。
この図19に示す電流モニタの構成においては、主FET MFが出力ノードを駆動するため、これらのFET MFおよびSFのゲートへ与えられるゲート信号GTSは、対応の制御回路から与えられるドライブ信号となる。
この電流モニタにより過電流が検出された場合には、対応のトランジスタのゲート−ソース間を保護回路により短絡し、パワートランジスタをオフ状態へ駆動する。
図20は、出力ノードからロー側電源ノードへ電流を駆動するトランジスタを流れる電流をモニタする電流モニタの構成の一例を示す図である。図20において、電流モニタは、負荷電流Iloadを駆動する主FET MTと、センス電流Isを駆動する電流検出用のセンスFET STを含む。これらの主FET MTおよびセンスFET STは、図19において示す構成と、NチャネルFETで構成される場合が一例として示され、これらのセンスFET STと主FET MTは、そのソースが共通に接地電位などを供給するロー側基準電位ノードに接続される。
主FET MTとセンスFET STは、1つのパワーFETを構成する小容量の基本セルを分割し、そのチャネル幅が1:nとなるように、ドレインノードの接続を分離する。主FET MTは、チャネル幅n(1より大)、センスFET STが、チャネル幅1のトランジスタに対応する。
FET MTおよびSTのゲートには、図示しないドライブ回路からのゲート制御信号GTCが与えられる。
電流モニタは、さらに、この主FET MTのドレインノードの電位を正入力+に受け、かつ、センスFET STのドレインノードの電位を負入力−に受ける比較回路CPと、センスFET STのドレインノードとセンス抵抗素子Rsの一端との間に接続されかつそのベースに比較回路CPの出力信号を受けるNPNバイポーラトランジスタQ2を含む。センス抵抗素子Rsの他端は、電源電圧Vddを供給する電源ノードなどのハイ側基準電位ノードに接続され、バイポーラトランジスタQ1のコレクタノードND0からモニタ出力電圧Vmが出力される。
比較回路CPは、主FET MTのドレインノードの電位がセンスFET STのドレインノード電位よりも高い場合にはハイレベルの信号を出力し、NPNバイポーラトランジスタQ2を流れるセンス電流Isを増加させ、センスFET MTのドレインノードの電位を上昇させる。一方、主FET MTのドレインノードの電位が、センスFET STのドレインノード電位よりも低い場合には、比較回路CPはローレベルの信号を出力し、NPNバイポーラトランジスタQ2を流れるセンス電流Isの電流量を減少させ、センスFET STのドレインノードの電位を低下させる。したがって、この比較回路CPにより、主FET MTのドレインノード電位とセンスFET STのドレインノード電位が等しくなるように、NPNバイポーラトランジスタQ2のベース電位が調整される。
モニタ出力電圧Vmは、センス電流Isとセンス抵抗素子Rsの抵抗値の積により決定される。センス電流Isは、FET MTおよびSTのドレインおよびソース電位がそれぞれ等しいので、それぞれの駆動電流IloadおよびIsの比が、チャネル幅の比で与えられる。したがって、図19に示す電流モニタの場合と同様、次式が成立する。
Iload:Is=n:1すなわち、センス電流Isは、負荷電流Iloadの1/n倍の電流であり、したがって、モニタ電圧Vmの電圧レベルは、抵抗素子Rsの抵抗値をRsで表すと、次式で与えられる。
Vm=Vdd−Iload・Rs/n
したがって、このモニタ出力電圧Vmの電圧レベルをモニタすることにより、負荷電流Iloadが正常値であるか否かを識別することができる。
この電流モニタにより過電流が検出された場合には、図19に示す電流モニタの場合と同様、対応のトランジスタのゲート−ソース間を保護回路により短絡し、パワートランジスタをオフ状態へ駆動する。
なお、比較回路CPは、2値の論理レベルの信号を出力するようにデジタル的に動作してもよく、また、その正および負入力の電位差に応じた電圧を出力するようにアナログ的に動作してもよい。
また、負荷電流を放電するトランジスタは、本発明においては横型構造トランジスタで構成される。従って、横型トランジスタPTbに対しても、これらの主FET MTおよびセンスFET STを、横型構造トランジスタの基本セルを分割することにより、この図20に示す電流モニタを形成することができる。
図21は、図18に示す環境モニタ回路100aおよび100bに含まれる温度モニタの構成の一例を示す図である。図21において、温度モニタは、ハイ側電源電圧Vddから基準電圧Vrefを生成する基準電圧生成回路110と、ロー側電源ノード(例えば、接地ノード)と基準電圧発生回路110の出力ノードの間に直列に接続される抵抗素子111aおよび111bと、基準電圧生成回路110の出力ノードとノードND2の間に接続される抵抗素子111cと、ノードND2とロー側電源ノードの間に順方向に接続される2段のダイオード112aおよび112bと、ノードND2およびND1の電圧を比較する比較回路114と、電源ノードと出力ノードND3の間に接続される抵抗素子111dと、出力ノードND3とロー側電源ノードの間に接続されかつそのゲートに比較回路114の出力信号をゲートに受けるNPNバイポーラトランジスタ116を含む。ノードND3から、温度モニタ結果を示す電圧Voutが生成される。
抵抗素子111a−111dは、それぞれ抵抗値R1、R2、R3およびR4を有する。ダイオード素子112aおよび112bは、順方向降下電圧VFを有する。比較回路114は、2地の判定動作を行い、ノードND2の電圧レベルが、ノードND1の電圧レベルよりも高いときに論理ハイ(H)レベルの信号を出力し、ノードND2の電圧レベルがノードND1の電圧レベルよりも低いときには論理ローレベル(L)の信号を出力する。
ノードND1の電圧レベルV(ND1)は、次式で与えられる。
V(ND1)=Vref・R2/(R1+R2)。
一方、抵抗素子111cの抵抗値R3が、十分大きい場合には、ノードND2には、2・VFの電圧が現われる。
なお、ここでは、ロー側電源電圧を接地電圧(0V)として考える。
ノードND1の電圧V(ND1)は、低温時においては、ノードND2の電圧2・VFよりも低い電圧レベルであり、比較回路114は、論理ハイレベルの信号を出力する。応じてバイポーラトランジスタ116が導通し、したがって出力ノードND3からの電圧Vdd−R4・Irは、論理ローレベルとなる。
一方、温度が上昇すると、ダイオード素子112aおよび112bの順方向降下電圧VFが低下し、ノードND2の電圧2・VFが、ノードND1の電圧V(ND1)よりも低くなる。このとき、比較回路114の出力信号が論理ローレベルとなり、バイポーラトランジスタ116が非導通状態となり、駆動電流Irがゼロとなり、出力ノードND3からの出力電圧VoutがHレベルとなり、温度が上昇したことを知らせる。
この図21に示す構成において、比較回路114の正入力(+)と負入力(−)の接続が逆であってもよく、温度上昇時、バイポーラトランジスタ116がオン状態となり、この出力ノードND3からの出力電圧Voutをローレベル(Lレベル)に低下してもよい。
このダイオード素子112aおよび112bは、半導体チップに形成されるP型不純物領域とN型領域を用いて容易に形成することができる。
なお、上述の説明では、比較回路114が2値判定動作を行なっている。しかしながら、この比較回路114が差動増幅動作を行ない、その出力信号に従ってバイポーラトランジスタ116の駆動電流Irがアナログ的に変化し、応じて、モニタ結果の出力電圧Voutの電圧レベルがアナログ的に変化し、別に設けられた保護回路でこの出力電圧Voutをしきい値処理により2値判定する構成が用いられてもよい。
以上のように、この発明の実施の形態7に従えば、半導体装置内に縦型トランジスタおよび横型トランジスタでパワー回路を形成しかつモニタ回路および保護回路および制御回路を同一チップ上に形成することができ、小占有面積のインテリジェント・パワー・デバイスを実現することができる。
[実施の形態8]
図22は、この発明の実施の形態8に従う半導体装置の電気的等価回路を示す図である。この図21に示す半導体装置は、図1に示す半導体装置と以下の点でその構成が異なる。すなわち、それぞれインバータ回路を構成する半導体チップCHA1およびCHA2に代えて、1つの半導体チップCHC上に、パワーMOSトランジスタF1−F4が配置される。この図22に示す半導体装置の他の構成は図1に示す半導体装置と同じであり、対応する部分には同一番号を付して、それらの詳細説明は省略する。
図22に示すように、1つの半導体チップCHCを用いてHブリッジ駆動回路を構成するパワーICを実現することにより、図1に示す複数の半導体チップCHA1およびCHA2を利用するパワーモジュールの構成に較べて、その占有面積をさらに低減することができ、システム規模を低減することができる。
図23は、図22に示す半導体装置のチップ上レイアウトを概略的に示す図である。図22において、半導体チップCHC上に、パワーMOSトランジスタF1を形成するF1形成領域120と、パワーMOSトランジスタF2を配置するF2形成領域121と、パワーMOSトランジスタF3を形成するF3形成領域122と、パワーMOSトランジスタF4を配置するF2形成領域123とが配置される。
F1形成領域120およびF3形成領域122には縦型構造のトランジスタVTが形成され、F2形成領域122およびF4形成領域123には横型構造トランジスタLTが形成される。F2形成領域121およびF4形成領域123は、それぞれ、ウェル領域により他のトランジスタ形成領域から分離される。これらの領域121および123に、それぞれ、基本セルを用いて横型構造トランジスタを形成する。
一方、F1形成領域120およびF3形成領域123においても、縦型構造の基本セルを用いて、それぞれトランジスタF1およびF3を形成する。これらのトランジスタF1およびF3は、ドリフト層は、トランジスタ半導体基板上に形成される共通のエピタキシャル層で形成されるため、ドリフト層の電荷が互いの動作に影響を及ぼさないように、これらのF1形成領域120およびF4形成領域123の間の間隔は、基本セル間の距離(ピッチ)に較べて十分に大きくされる。
特に、Hブリッジ駆動回路の場合、縦型構造のトランジスタF1およびF3は、相補的に導通/非導通状態となり、このドリフト層共通化の影響は十分に小さくすることができる。
なお、これらの図22および図23に示す半導体装置の断面構造は、縦型構造トランジスタVTおよび横型構造トランジスタLTで構成されるインバータ回路について、それぞれ、図4などにおいて示す先の実施例において用いられた構造が利用される。
また、図23に示すレイアウトにおいては、縦型構造トランジスタVTを形成するF1形成領域120およびF3形成領域122が一列に整列して配置され、また、横型構造トランジスタLTを形成するF2形成領域121およびF4形成領域123が一列に整列して配置される。しかしながら、ゲート駆動回路のゲート制御信号の配線が許されるならば、F1形成領域120とF3形成領域123とがチップ上対角線上に配置されてもよい。すなわち、F3形成領域123とF4形成領域の位置が交換されてもよい。この場合、縦型構造のトランジスタのドリフト層間距離をより長くすることができ、ドリフト層の共通化の影響を低減することができる。
[変更例]
図24は、この発明の実施の形態8の変更例の構成を示す図である。この図24に示す半導体装置は、図2に示す半導体装置と、以下の点がその構成が異なる。すなわち、図24に示す半導体装置は、1つの半導体チップCHD上に集積化される。図24に示す半導体装置の他の構成は図2に示す半導体装置の構成と同じであり、対応する部分には同一参照番号/符号を付して、その詳細説明は省略する。
この図24に示すように、パワートランジスタT1−T6で構成される3相インバータ回路をパワーICで構成することにより、図2に示すようなパワーモジュールで3相インバータ回路を構成する場合に較べてそのサイズを十分に小さくすることができ、システムサイズを低減することができる。
図25は、図24に示す半導体装置の半導体チップ上のトランジスタのレイアウトを概略的に示す図である。図25において、半導体チップCHD上に、縦型構造のトランジスタT1、T3およびT5をそれぞれ形成するT1形成領域130、T3形成領域132およびT5形成領域134が配置され、また、別の列に一列に整列して、横型構造のトランジスタT2、T4、およびT6をそれぞれ形成するT2形成領域131、T4形成領域133およびT6形成領域135が配置される。
これらのトランジスタの形成領域130−135それぞれにおいて縦型構造トランジスタVTまたは横型構造トランジスタLTの基本セルを用いて対応のトランジスタを形成する。横型構造のトランジスタT2、T4およびT6をそれぞれ形成する領域131、133および135は、ウェル領域により他のトランジスタ形成領域と分離され、それぞれの動作が他のトランジスタに対しては影響を及ぼさない。
縦型構造トランジスタVTで構成されるトランジスタT1、T3およびT5を形成する領域130、132および134は、共通の基板領域に形成され、従ってトランジスタT1、T3およびT5は、ドリフト層が共通の半導体層(エピタキシャル層)で構成される。従って、ドリフト層の電荷のドリフトが他のトランジスタの動作に影響を及ぼさないように、これらのトランジスタ形成領域130、132、134は、その間隔が、基本セルのピッチに較べて十分に大きくされる。
これにより、縦型構造のトランジスタT1、T3、およびT5に対してドリフト層が共通の半導体層で構成されていても、他トランジスタからのドリフト電荷の影響を抑制して3相インバータ回路を、それぞれ正確に動作させることができる。
なお、図25に示すトランジスタ形成領域の配置においても、T3形成領域132とT4形成領域133の位置が交換されてもよい。縦型構造のトランジスタT1、T3およびT5のドリフト層の距離を長くすることができ、トランジスタ間でのドリフト電荷の影響をより低減することができる。
なお、図22から図25に示す構成においては、パワートランジスタのみが半導体チップ上に配置されてパワーICが構成されている。しかしながら、これらの半導体チップ上にゲート駆動回路が集積かさてもよく、また、ゲート駆動回路および保護回路当が集積化されてインテリジェントパワーICが構成されてもよい。
また、1つの半導体チップ上に集積化される出力段インバータ回路の数は、4以上であってもよい。
また、集積化されるパワートランジスタとしては、図示のパワーMOSトランジスタおよびJFETに限定されず、SITおよびMESFETなどの他のパワートランジスタが用いられてもよい。
以上のように、この発明の実施の形態8に従えば、1つの半導体チップ上に複数の出力段インバータ回路を形成しており、小面積のパワーICを実現することができる。
この発明は、大電力を駆動するパワーICに対して適用することができ、さまざまなパワーデバイスを利用する分野に対して適用することにより、小規模かつ小占有面積のパワーデバイスを実現することができる。
この発明に従う半導体装置によるHブリッジ駆動回路のチップ構成例を概略的に示す図である。 この発明に従う半導体装置を利用する3相インバータ回路のチップ構成例を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態1に従う半導体装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に従う半導体装置の断面構造を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の電極配線の配置を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態2に従う半導体装置のウェル製造工程における断面構造を示す図である。 エピタキシャル成長工程完了後の半導体装置の断面構造を概略的に示す図である。 ゲート用イオン注入工程完了時の半導体装置の断面構造を概略的に示す図である。 ソース/ドレイン用イオン注入工程完了後の半導体装置の断面構造を概略的に示す図である。 オーミックコンタクト形成工程完了時の半導体装置の断面構造を概略的に示す図である。 電極形成工程完了後の半導体装置の断面構造を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態3に従う半導体装置の縦型構造トランジスタの断面構造を概略的に示す図である。 図12に示す縦型構造トランジスタの抵抗値の分布を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態4に従う半導体装置の横型構造トランジスタの断面構造を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態5に従う半導体装置の電極配線の平面図レイアウトを概略的に示す図である。 図15に示す基本セルの電極配線部分を示す図である。 この発明の実施の形態6に従う半導体装置を利用するパッケージ実装時の構成を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態7に従う半導体装置のチップ全体の構成を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態7において同一チップ上に集積化される電流モニタの構成の一例を示す図である。 この発明の実施の形態7において同一チップ上に集積化される電流モニタの構成の一例を示す図である。 この発明の実施の形態7における半導体装置に集積化される温度モニタの構成の一例を示す図である。 この発明の実施の形態8に従う半導体装置の構成を示す図である。 図22に示す半導体装置のチップ上のトランジスタの配置を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態8の変更例の構成を示す図である。 図24に示す半導体装置のチップ上のトランジスタの配置を概略的に示す図である。
符号の説明
CHA1,CHA2,CHB1−CHB3,CH,CHP,CHC,CHD 半導体チップ、VT 縦型構造トランジスタ、LT 横型構造トランジスタ、1 半導体基板、2 ドリフト層(N−エピタキシャル層)、3 Pウェル、5 P不純物(ボディ)領域、6,12 P型ゲート不純物層、7,11,13 N型不純物層、8 ソース/ドレイン電極配線、9,15 ゲート電極配線、16 ソース電極配線、26a,26b ソースサブ電極配線、28a ドレインサブ電極配線、28b ソース電極支線配線、8d ドレイン電極配線、8s ソース電極配線、30 半導体基板、31 N−エピタキシャル層、32a,32b Pウェル、34a,34b,34c N−チャネルエピタキシャル層、38a,38b,38c,38d,38e P+ゲート不純物層、40a,40b,40c N型ソース/ドレイン不純物層、41a,41b,41c,41d,41e オーミック電極、44a,44b,44c 電極配線、52 P型層、60 P型不純物層、70 ドレイン電極配線、70a ドレイン幹線配線部、70b ドレイン支線配線部、72 ソース電極配線、72a ソース幹線配線部、72b ソース支線配線部、74 ゲート電極配線、74a ゲート幹線配線部、74b ゲート支線配線部、80 半導体チップ、81 絶縁性基板、82 信号配線領域、83 プラス電源アーム、84 マイナス電源アーム、PTa 縦型トランジスタ、PTb 横型トランジスタ、100a,100b 環境モニタ回路、102a,102b 保護回路、103a,103b 制御回路、120−123,130−135 トランジスタ形成領域。

Claims (12)

  1. 半導体チップの一方表面に形成される第1の導通領域と前記半導体チップの前記一方表面に対向する他方表面に形成される第2の導通領域とを有する第1のトランジスタ素子、および
    前記一方表面に互いに分離して形成される第3および第4の導通領域を有する第2のトランジスタ素子を備え、前記第1のトランジスタ素子の第1の導通領域は、前記第2のトランジスタ素子の第3の導通領域と電気的に接続される、半導体装置。
  2. 前記第2のトランジスタ素子は、
    前記一方表面に形成される第1導電型の第1のウェル領域と、
    前記第1のウェル領域表面に形成される第2導電型の第2のウェル領域と、
    前記第2のウェル領域表面に形成されて前記第3の導通領域を構成する第2導電型の第1の不純物領域と、
    前記第2のウェル領域表面に前記第1の不純物領域と分離して形成され、前記第4の導通領域を構成する第2導電型の第2の不純物領域と、
    前記第2の不純物領域に近接してかつ分離して前記第2のウェル領域表面に形成されて前記第2のトランジスタ素子の制御電極ノードを構成する第1導電型の第3の不純物領域と、
    前記第1および第3の不純物領域の間に前記第2のウェル領域表面に形成される第1導電型の第4の不純物領域とを備える、請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第2のトランジスタ素子の第3の導通領域に電気的に接続される複数の実質的に三角形状の第1の電極配線と、
    前記第2のトランジスタ素子の第4の導通領域に電気的に接続されかつ前記第1の電極配線と交互に噛合的に配置される複数の実質的に三角形状の第2の電極配線とをさらに備える、請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記第1および第2のトランジスタ素子は、各々、ワイドバンドギャップ半導体を主要構成要素とする半導体層に形成される、請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記半導体チップの一方表面上に前記第1および第2のトランジスタ素子と分離して形成されかつ第1および第2の電極ノードを有するトランジスタを構成要素として含み、所定の機能を実現する機能回路をさらに備える、請求項1記載の半導体装置。
  6. 半導体基板上に第1導電型の第1の半導体層を成長させるステップと、
    前記第1の半導体層表面に第2導電型の少なくとも2つの第1のウェル領域を形成するステップと、
    前記第1のウェル領域の表面に第2導電型の第2の半導体層を形成するステップと、
    前記第2の半導体層に第2導電型の不純物を導入して前記第2の半導体層に前記第1のウェル領域に連続する第1導電型の第2のウェル領域を形成しかつ前記第2の半導体層を所定形状に形成するステップと、
    前記第2のウェル領域表面に第2導電型の不純物を導入して第2導電型の第1の不純物領域を形成するステップと、
    前記第2のウェル領域の前記第1の不純物領域と異なる領域に第1導電型の不純物を導入して第1導電型の第2の不純物領域を形成するステップと、
    前記第1および第2の不純物領域それぞれに電気的に接続する電極配線を形成するステップとを備え、
    前記第1のウェル領域の1つのウェル領域は、前記半導体基板を一方電極層として利用する第1のトランジスタ素子に用いられ、前記第1のウェル領域の別のウェル領域は、前記第2のウェル領域に形成される第1および第2の不純物領域をそれぞれ第1および第2の電極領域として用いる第2のトランジスタ素子を形成するために用いられ、前記電極配線は、前記第1のトランジスタ素子の他方電極を構成する第2の不純物領域を前記第1のトランジスタ素子の第2の不純物領域とを電気的に接続する電極配線を含む、半導体装置の製造方法。
  7. 前記第2の半導体層の所定の半導体層領域表面の前記第1および第2の不純物領域の間に第2導電型の不純物領域を形成するステップをさらに備える、請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記電極配線は銅を主要材料として形成される、請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  9. 少なくとも前記第1の半導体層は、ワイドバンドギャップ半導体を主要材料として形成される、請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記電極配線を形成するステップは、1つのトランジスタ素子について、前記第1および第2の不純物領域に結合する配線を、実質的に三角形状にかつ噛合するようにパターニングするステップを含む、請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  11. 一方表面と前記一方表面と対向する他方表面とを有する半導体チップに形成される半導体装置であって、
    各々が互いに異なる出力ノードに結合される複数の出力段インバータ回路を備え、
    各前記出力段インバータ回路は、
    前記半導体チップの前記一方表面に形成される第1の導通領域と前記半導体チップの前記他方表面に形成される第2の導通領域とを有する第1のトランジスタ素子と、
    前記一方表面に互いに分離して形成される第3および第4の導通領域を有する第2のトランジスタ素子とを備え、
    前記第1のトランジスタ素子の第1の導通領域は、前記第2のトランジスタ素子の第3の導通領域と電気的に接続されかつ対応の出力ノードに結合され、かつ
    前記出力段インバータ回路の第2のトランジスタ素子は互いに電気的に分離された領域に形成される、半導体装置。
  12. 前記半導体チップ上に各前記出力段インバータ回路に対応して配置され、各々が対応の出力段インバータ回路を個別に駆動する複数のドライブ回路をさらに備える、請求項11記載の半導体装置。
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