JP2005190458A - 機能付き電子ドキュメントの提供方法、そのプログラム、その装置及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】
電子ドキュメントに機能を付加して利用する場合、電子ドキュメント、処理手続き、機能で使用するファイルを独立させ、かつ、電子ドキュメントを変更することなく、電子ドキュメントの掲載内容の任意の個所に単数または複数の機能を設定および実行する。
【解決手段】
電子ドキュメントの内容、機能の定義内容、機能で使用する独立なファイル参照して、閲覧装置で処理できる形態の機能付きのドキュメントを一時生成することによって、単数または複数の機能を持った電子ドキュメントを閲覧者に提供する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、付加機能を組み込んだ電子ドキュメントを提供する技術とそれを利用するサービスに関する。
電子ドキュメントに付箋紙機能などの付加機能を追加する場合、電子ドキュメントに機能を組み込むか、ドキュメントの閲覧装置に特殊な機能を追加する方法をとっていた。例えば特開平6−231186号公報(特許文献1)は、文書情報に栞(しおり)等の認識マークを添付して表示し、参照できるようにする。また特開2001−184354号公報(特許文献2)のWeb閲覧補助装置は、Webページの任意の個所にしおり情報を埋め込んだ別ファイルを生成し、それを本文と分離して管理することによって、しおり付きのWebページを閲覧できるようにする。しかしそのためにそのような機能を組み込んだ特殊な閲覧装置が必要である。
特開平6−231186号公報 特開2001−184354号公報
書籍などを閲覧する場合、該当個所に付箋紙を付けたり、書籍に書き込みを入れたり、記載内容に対する補足説明をメモ書きして書籍の該当個所に貼り付けたりすることがある。また書籍内容などの誤りを訂正することがある。
計算機がこのような処理を電子ドキュメントについて実行する場合、電子ドキュメントに付箋紙設定やドキュメント訂正などの機能を組み込む必要がある。従来技術では、このような機能を追加する場合、閲覧ドキュメント、閲覧装置またはその両方に付加機能を追加する必要があり、変更のたびに閲覧ドキュメント及び閲覧装置を変更して再配布する必要があった。
また電子ドキュメント、付箋紙機能付き電子ドキュメントを表示するために必要な情報、および付箋紙情報が独立でないため、例えば電子ドキュメントをWebドキュメント提供者のサーバに格納し、付箋紙情報をWebドキュメントを利用している団体のサーバ計算機に格納し、付加機能付きのドキュメントを提供するという柔軟な形態でのドキュメント提供ができなかった。また電子ドキュメントに付箋紙情報を付加する処理手続きを変更する場合にも、システム構成など利用形態にまで変更範囲が及ぶこともあった。
また内容訂正機能、付箋機能、編集機能、印刷機能などを電子ドキュメントに組み込むことによって、ユーザが既成の電子ドキュメントをカスタマイズまたは加工することができる。すなわち電子ドキュメントまたはその一部を操作することが可能になり、ユーザにとってより使いやすい形で電子ドキュメントを提供できる。
従来技術では、このような機能を追加する場合、サーバ側の電子ドキュメント、閲覧装置またはその両方に付加機能を追加する必要があり、変更のたびに電子ドキュメント及び閲覧装置を変更して再配布する必要があった。また、各種ファイルの格納場所に制限があり、柔軟な形態でのドキュメント提供ができなかった。
電子ドキュメントの内容、機能の定義内容、機能で使用する独立なファイル参照して、閲覧装置で処理できる形態の機能付きのドキュメントを一時生成することによって、単数または複数の機能を持った電子ドキュメントを閲覧者に提供する。ここでは、電子ドキュメントに機能を組み込む機能、電子ドキュメントに操作を設定および実行する機能、操作の設定対象を一意的なルールに基づいて識別する機能を用い、電子ドキュメントを変更することなく、その掲載内容の任意の個所に操作を設定及び実行する。
提供している電子ドキュメントそのものに一切の変更を加えることなく電子ドキュメントの掲載内容の任意の個所に単数または複数の操作を設定できる。しかも、一般のブラウザで電子ドキュメントに付加機能を組み、動作させることを可能にする。また、掲載ドキュメント、機能の定義、機能で使用する情報などを完全に独立にすることによって、それぞれの情報の配置が自由になり、様々な形態でドキュメントを提供することを可能にする。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
I.付箋紙機能付きドキュメントの提供
図1は、実施例の付箋紙機能付きの電子ドキュメントを提供するドキュメント提供システムの構成図である。ただし図1に示すシステムは、主としてユーザ個人がドキュメントに付箋紙を設定して自分で付箋紙情報を管理する場合に適する構成である。システムは、サーバ101、クライアント102及び両者を接続するネットワークから構成される。
サーバ101は、Webサーバの機能をもつ計算機であり、Web連携部103、付箋紙機能定義部104及び複数のドキュメント105を有する。ドキュメント105は、クライアント102に提供される電子ドキュメントである。付箋紙機能定義部104は、ドキュメント105に付箋紙を設定したり設定された付箋紙の内容を表示する機能を定義する手続きである。Web連携部103は、クライアント102と通信してWebサーバ機能を実現するプログラムであり、サーバ101の計算機によって実行される。
クライアント102は、Webクライアントの機能をもつ計算機であり、Webブラウザ106、設定ファイル111、付箋紙リスト112及び1つ以上の付箋紙情報113を有する。設定ファイル111は、付箋紙情報113の格納場所として参照先及び保存先を設定するファイルである。各付箋紙情報113は、1つ又はそれ以上の付箋紙の内容を格納するファイルである。付箋紙リスト112は、付箋紙情報113の付箋紙情報名、そのバージョンなどをテーブル形式で格納するファイルである。Webブラウザ106は、Web連携部107、機能付きドキュメント生成部108、機能付きドキュメント109及び表示部110を有する。Web連携部107は、サーバ101と通信してWebブラウザ機能を実現するプログラムであり、クライアント102の計算機によって実行される。機能付きドキュメント109は、ドキュメント105に付箋紙機能が付加されたドキュメントである。機能付きドキュメント生成部108は、サーバ101から取得された付箋紙機能定義部104、ドキュメント105及びクライアント102の付箋紙情報113から機能付きドキュメント109を生成するプログラムである。表示部110は、機能付きドキュメント109を解釈実行して機能付きドキュメント109のドキュメント部分及び付加された付箋紙部分を表示するプログラムである。機能付きドキュメント生成部108及び表示部110は、クライアント102の計算機によって実行される。
図2は、付箋紙の管理のための関連するファイルのデータ形式例を示す図である。設定ファイル111の各レコードは、付箋紙が付加されるドキュメント105ごとに付箋紙アイコン200、付箋紙内容最大文字数201、参照先202および保存先203の各データ項目から構成される。付箋紙アイコン200は、機能付きドキュメント109中で付箋紙アイコンなど表示マークの識別子であり、表示マークの画像ファイルのファイル名である。付箋紙内容最大文字数201は、付箋紙内容の最大文字数を設定する。参照先202は、当該ドキュメントの付箋紙情報を参照するときの付箋紙情報の格納場所をURLまたはファイルパスで設定する。c:は、付箋紙情報がクライアント102側にあることを示す。図示していないが、付箋紙情報がサーバ101側にある場合にs:などの符号で区別することができる。保存先203は、付箋紙内容が新規作成、更新又はバージョンアップされたときの付箋紙情報の格納場所を示す。元の付箋紙内容を更新するときには、参照先202と保存先203は同じとなる。
付箋紙リスト112の各レコードは、特定のドキュメント105について付箋紙情報名204、バージョン205、格納場所206及び補足情報207の各データ項目から構成される。付箋紙情報名204は、対応する付箋紙情報113の名称である。バージョン205は、その付箋紙情報113のバージョン番号である。格納場所206は、当該付箋紙情報の格納場所をURLまたはファイルパスで設定する。格納場所206は、クライアント102側とサーバ101側のいずれにあってもよい。補足情報207は、当該付箋紙情報の作者、作成日付などの補足情報である。付箋紙リスト112には、すべての付箋紙情報113について一覧を構成する情報が登録されている。
付箋紙情報113の各レコードは、付箋紙名208、位置情報209および付箋紙内容210の各データ項目から構成される。各レコードは、個々の付箋紙に対応する。付箋紙名208は、付箋紙につけられた識別子である。位置情報209は、当該ドキュメント105の付箋紙が設定された場所を示す。位置情報209を構造化ドキュメントの要素名で設定してもよい。付箋紙内容210は、付箋紙の内容である。
図3は、付箋紙機能付きドキュメントを閲覧するか、ドキュメントに付箋紙を設定するときのWebブラウザ106の処理手順を示す図である。利用者によって付箋紙付きドキュメントを利用するように指示されたとき、Webブラウザ106は、付箋紙リスト112に登録されている付箋紙情報113の一覧を表示する。利用者によって参照先及び/又は保存先が指定されたとき、その指定に従って設定ファイル111が更新される(ステップ301)。このとき付箋紙アイコン200及び付箋紙内容最大文字数201を指定してもよい。指定がなければ、デフォルト値が設定される。
付箋紙付きドキュメントの閲覧302の処理手順は次の通りである。Webブラウザ106のWeb連携部107は、サーバ101にアクセスし、利用者が指定したドキュメントの閲覧要求を発行し、取得したドキュメントをメモリに読み込む(ステップ304)。次に機能付きドキュメント生成部108は、Web連携部107を介して付箋紙機能定義部104を取得し、付箋紙機能定義部104を解釈実行してドキュメント105と既存の付箋紙情報113とから機能付きドキュメント109を生成する(ステップ305)。次に表示部110は、生成された機能付きドキュメント109を解釈実行しドキュメント105相当部分を表示する(ステップ306)。ドキュメント105の付箋紙が付加される箇所には付箋紙アイコンが表示される。
利用者によって表示中の付箋紙アイコンがクリックされると、表示部110は、付箋紙情報を表示するためのダイアログを表示する(ステップ307)。次にWebブラウザ106は、付箋紙関連ファイルへアクセスする(ステップ308)。すなわちWebブラウザ106は、付箋紙の参照先202を取得し、その参照先にある付箋紙情報113を参照して該当する付箋紙の付箋紙内容210を取り出す。次に表示部110は、付箋紙内容210を付箋紙情報ダイアログで表示する(ステップ309)。
付箋紙の設定303の処理手順は次の通りである。ステップ304からステップ306までの処理手順は、閲覧の場合と同じである。表示中の機能付きドキュメント109の付箋紙設定箇所がユーザによって指定されると、表示部110は、付箋紙情報を入力するためのダイアログを表示する(ステップ310)。利用者によって付箋紙情報入力ダイアログ内に付箋紙内容が入力されると、Webブラウザ106は、付箋紙関連ファイルを更新する(ステップ311)。すなわち付箋紙名208を設定し、ドキュメント105中の付箋紙の位置を位置情報209に設定し、付箋紙内容210を設定したレコードを付箋紙情報113に追加する。次に機能付きドキュメント生成部108及び表示部110は、新しい付箋紙が追加された付箋紙付きドキュメントを再表示させる(ステップ312)。すなわち機能付きドキュメント生成部108はステップ305を実行し、表示部110はステップ306を実行する。この結果、ドキュメント105の新しい付箋紙が追加された箇所にも付箋紙アイコンが表示される。
なお付箋紙付きドキュメントの閲覧302のステップ309の後に付箋紙情報ダイアログ内の付箋紙内容に対して追加、修正を含む編集を行うと、Webブラウザ106は、付箋紙情報113の該当するレコードの付箋紙内容210を編集後の内容に更新する。利用者によって編集後の内容を新しいバージョンとして保存するよう指示されたとき、Webブラウザ106は、新しい付箋紙情報113を作成し、付箋紙リスト112に新しいバージョンに関するレコードを追加してその格納場所206に、追加された付箋紙情報113の格納場所を設定する。また設定ファイル111の保存先203を新しいものに変更する。
図4は、付箋紙情報の参照先または保存先を選択するときにクライアント102の表示装置に表示される選択メニュー例を示す図である。「付箋紙(ON/OFF)」ボタンは、付箋紙機能が有効か否かを示す。初期状態では「付箋紙(OFF)」が表示される。「付箋紙(OFF)」の場合には、従来のドキュメント105の閲覧が可能である。「付箋紙(OFF)」の表示がクリックされると、「付箋紙(ON)」表示に切り替わる。この状態で付箋紙付きドキュメントの閲覧、付箋紙の設定および付箋紙情報一覧の表示が可能になる。
「付箋紙(ON)」ボタンがクリックされると、図示するようにメニューとして、「付箋紙機能OFF」、「付箋紙情報一覧...」「参照先」および「保存先」が表示される。「付箋紙機能OFF」が選択されると、「付箋紙(ON)」表示が「付箋紙(OFF)」に切り替わり、付箋紙機能のない初期状態に戻る。「付箋紙情報一覧...」が選択されると、Webブラウザ106は、付箋紙情報113を参照して当該ドキュメント105に関するレコード一覧を表示する。各レコードにはその付箋紙のドキュメント内設定箇所にジャンプするためのリンクが設定される。「参照先」または「保存先」が選択されると、付箋紙情報名204とそのバージョン205が表示される。
図4(a)は、付箋紙情報の参照先が選択されたときのメニュー表示例である。「参照先」が選択されると、付箋紙リスト112が参照され、付箋紙の候補が「付箋紙情報名(作者)」の形式で表示される。その中の1つが選択されると、その付箋紙情報のバージョンが「バージョン名(作成日)」の形式で表示される。以上の操作によって、利用者は、参照先の付箋紙情報とそのバージョンを選択することができる。参照先が選択されると、付箋紙リスト112の該当するレコードから格納場所206が取得され、設定ファイル111の参照先202がその参照先情報に変更される。その後に付箋紙付きドキュメントが表示される。
図4(b)は、付箋紙情報の保存先が選択されたときのメニュー表示例である。「保存先」が選択されると、付箋紙リスト112が参照され、付箋紙の候補が「付箋紙情報名(作者)」の形式で表示される。その中の1つが選択されると、その付箋紙情報のバージョンが「バージョン名(作成日)」の形式で表示される。ただし付箋紙の候補として「新規」が含まれ、またバージョン候補として「新バージョン」が含まれる。以上の操作によって、利用者は、保存先の付箋紙情報とそのバージョンを選択することができる。保存先が選択されると、付箋紙リスト112の該当するレコードから格納場所206が取得され、設定ファイル111の保存先203がその保存先情報に変更される。そしてそれ以後に設定した付箋紙は、選択した付箋紙情報113に追加される。ただし付箋紙情報として「新規」、バージョンとして「新バージョン」を選択した場合には、新しい付箋紙情報113に作成されたレコードが追加される。また付箋紙リスト112には新しい付箋紙情報113についてのレコードが追加される。また設定ファイル111の保存先203は、新しい付箋紙情報の格納先に変更される。
図5は、付箋紙を参照するときの表示画面例を示す図である。表示されるドキュメント内には付箋紙アイコン501が設定されている。付箋紙アイコン501がクリックされると付箋紙情報ダイアログ502が開かれ、付箋紙内容が表示される。付箋紙内容について追加、修正、削除の修正を行うこともできる。
図6(a)は、利用者によってドキュメント内に付箋紙設定箇所が指定され、付箋紙情報入力ダイアログ601が開かれ、付箋紙が入力された状態を示す表示画面例である。図6(b)は、付箋紙情報入力ダイアログ601を閉じ、付箋紙付きドキュメントを再表示させたときの表示画面例である。付箋紙設定箇所には付箋紙アイコン602が設定されている。
以下付箋紙機能定義部104の定義内容について説明する。なおここではXMLを用いて本発明を実現する場合を例にして説明する。付箋紙機能定義部104の記述文は、表示用XSLT(eXtensible Stylesheet Language Transformations)で記述されており、XML(eXtensible Markup Language)で記述されたドキュメント105をWebブラウザ106で扱うことができるHTMLで記述された機能付きドキュメント109に変換する。付箋紙機能定義部104は、ドキュメント表示時の処理関数、付箋紙内容を表示する処理関数及び付箋紙を設定する処理関数を含む。付箋紙内容を表示する処理関数及び付箋紙を設定する処理関数は、機能付きドキュメント109内に組み込まれる。
ドキュメント表示時の処理関数は、当該ドキュメント105に関する付箋紙情報113の各レコードの位置情報209を1つずつ順に取得し、ドキュメント105の該当する位置に、付箋紙名208を示すタグ、付箋紙アイコン200を示すタグおよび付箋紙内容を表示する処理関数の呼び出しを挿入する。このようにして生成された機能付きドキュメント109を解釈実行すると、ドキュメント105の内容が表示され、付箋紙の設定箇所に付箋紙アイコン501が表示される。付箋紙アイコン501がクリックされると、付箋紙内容を表示する処理関数が呼ばれる。付箋紙内容を表示する処理関数は、付箋紙情報ダイアログ502を開き、このダイアログ内に当該付箋紙名208に対応する付箋紙内容210を表示する。
表示中の機能付きドキュメント109の付箋紙設定箇所が指定されると、付箋紙を設定する処理関数が呼ばれる。付箋紙を設定する処理関数は、機能付きドキュメント109の指定された設定箇所の位置情報を取得し、付箋紙情報入力ダイアログ601を開く。付箋紙情報入力ダイアログ601内に付箋紙内容が入力されると、当該処理関数は、その文字数が付箋紙内容最大文字数201を越えていないかチェックする。入力文字数が妥当であれば、当該処理関数は、新しい付箋紙名208を割り当て、付箋紙情報113に割り当てた付箋紙名208、取得した位置情報209及び入力された付箋紙内容210をもつ新しいレコードを追加する。この後に付箋紙付きドキュメント再表示(ステップ312)を実行すると、付箋紙機能定義部104中の上記のドキュメント表示時の処理関数が実行され、生成された機能付きドキュメント109を実行すると、ドキュメント105の内容が表示され、新しく付箋紙を設定した箇所に付箋紙アイコン602が表示される。
以上述べたことから明らかなように、付箋紙機能定義部104の処理関数は、ドキュメント105及び付箋紙情報113を参照するが、ドキュメント105及び付箋紙情報113の内容には依存していない。またドキュメント105の内容を変更することもない。従ってドキュメント105、付箋紙機能定義部104及び付箋紙情報113は完全に独立しており、このために1つのドキュメントについて色々の利用形態で付箋紙を設定し、設定された付箋紙情報を利用することができる。以下主な利用形態と、それによって実現可能なドキュメント提供サービスについて説明する。
(1)個人で付箋紙情報を管理する形態
図1に示すような個人で付箋紙情報を管理する形態では、ユーザは個人で目的に応じた付箋紙を設定して自分なりにドキュメントをカスタマイズできる。そのとき自分でバージョンを管理することも可能である。また矢印で図示するように、他者に付箋紙情報113を受け渡して、他のユーザが同じ付箋紙を設定するドキュメントを閲覧することができる。
また個人ユーザが付箋紙情報113をドキュメント提供者に送ることによって、ドキュメント提供者が顧客などのコメント入りのドキュメントを閲覧することができる。またそれに関するドキュメント提供者側の回答を付箋紙情報113という形で個人ユーザに送り返すこともできる。このようにドキュメント提供者は、個人ユーザに対して個別サービスを実施できる。
(2)ドキュメント提供者が付箋紙情報を共有管理する利用形態
図7は、ドキュメント提供者側のサーバ101が付箋紙情報を共有管理する利用形態の例を示す図である。この利用形態では、付箋紙リスト112及び付箋紙情報113はサーバ101に保管される。また設定ファイル111は各クライアント102に保管される。付箋紙情報113は、ドキュメント105についての補足情報701、エラー対策702、目的別読書手順703、訂正事項704、アンケート705などを含む。
クライアント102のWebブラウザ106は、ドキュメント105、付箋紙機能定義部104及び付箋紙情報113から機能付きドキュメント109を生成する。この機能付きドキュメント109は、ドキュメント105の内容に加えて付箋紙として付箋紙情報を表示する機能が付加される。設定ファイル111は、付箋紙情報113の中で参照される付箋紙情報の参照先と、データが格納される付箋紙情報の保存先を格納する。
この利用形態は、ユーザに対して次のサービスを実施できる。
(a)提供するドキュメントへの補足情報の追加
サーバ101は、提供するドキュメント105について付箋紙情報として補足説明701を提供する。付箋紙機能を利用することによって、利用者は、該当箇所に補足説明を追加するといった分りやすい形で補足説明を参照できる。
(b)エラー対策の提供
例えばサーバ101がクライアント102に対してソフトウェアマニュアルなどを提供する場合、利用者のエラー対策を支援するために、付箋紙情報としてエラー対策702を提供する。エラー対策702には、エラー時に参照するドキュメント105の箇所が順序立てて記述されている。エラー対策702と付箋紙情報113を一覧表示して該当箇所にジャンプする仕組みを併用することによって、サーバ101は利用者に対してエラー時に効果的なサービスを提供できる。利用者は、付箋紙情報一覧を順番に読めばいい。
(c)目的別の読書手順の提供
サーバ101は、クライアント102に対してエラー対策用の付箋紙と同様に、目的別読書手順703を提供する。目的別読書手順703と付箋紙一覧の機能を利用すれば、ドキュメント利用者は、目的に応じて効果的にドキュメントを参照することができる。
(d)訂正事項の追加
サーバ101は、訂正箇所に修正事項を記述した訂正事項704をドキュメント利用者に提供する。訂正事項704を基にドキュメント105を参照すると、ドキュメント105の訂正箇所に訂正用の付箋紙アイコンが表示され、訂正事項を見ることができる。また付箋紙機能を改良して、訂正部分をドキュメントの該当部分と差し替えて表示するようにすれば、訂正済みのドキュメントを同様の方法で提供できる。
(e)ドキュメントに対するユーザアンケート
サーバ101は、ドキュメント105に付加されユーザの意見を記入するためのアンケート用の付箋紙情報705を設定する。ユーザは、その付箋紙情報705にドキュメント105に対するコメントを書き込むことができる。サーバ101は、アンケートの付箋紙内容を集計することによって、ドキュメント105についての有益な情報を得ることができる。
(f)モバイルファイルへのローミング
携帯電話やPDAのようなモバイル端末706は、クライアント102の設定ファイル111をローミング707する。これによってモバイル端末706のユーザは、外出先からでもモバイル端末706をサーバ101に接続することによってモバイル端末706のWebブラウザ106が動作し、付箋紙付きのドキュメントを参照できる。
(3)会社などの団体で付箋紙情報を共有管理する利用形態
図8は、ドキュメントを利用する団体内で付箋紙情報を共有管理する利用形態の例を示す図である。サーバ101は、ドキュメントを提供するサーバ計算機である。サーバ101には、ドキュメントの利用団体ごとにサーバ801−1、サーバ801−2など複数のサーバ計算機が接続される。各サーバ801は、付箋紙リスト112及び付箋紙情報113を保存する。各付箋紙情報113は、その利用団体またはその利用団体の契約者のクライアント計算機によってのみ共有される。クライアント802及びクライアント807は、各々サーバ801−2にアクセス可能なクライアント計算機であり、クライアント802はその団体に属する個人ユーザが所有する計算機、クライアント807はその団体との契約者が所有する計算機である。クライアント802及びクライアント807は、サーバ101からドキュメント105及び付箋紙機能定義部104を取得し、サーバ802−2から付箋紙情報113−2を取得して機能付きドキュメント109を生成する。この機能付きドキュメント109は、ドキュメント105の内容に加えて付箋紙として付箋紙情報113−2を表示する機能が付加される。図8に示すシステムは、ユーザに対して次のサービスを実施できる。
(a)提供ドキュメントの内容に対する団体用のコメントの提供
クライアント802のユーザは、提供されたドキュメント105について、付箋紙として利用団体での解釈などが記述された団体用のコメント804を追加できる。ドキュメント105に記述される一般の手順などに、団体独自の補足を付ける場合に便利である。
(b)提供ドキュメントに対する団体内でのアンケート
利用形態(2)と同様な方法で、提供ドキュメントについて団体内でアンケートをとり、その集計結果を付箋紙情報805(団体内アンケート)としてドキュメント提供者に提供することができる。またアンケート結果に基づいて団体用のコメント804を充実させることもできる。
(c)団体と個人ユーザ間のサービス
クライアント807のユーザは、ドキュメント105について、利用団体の補足情報として契約者専用サービスの付箋紙情報806の提供を受けることができる。
(4)CDなどのメディアでドキュメントを提供する利用形態
図9は、ドキュメントをCDなどの書き替え不可の記録媒体902の形式でユーザに提供する利用形態の例を示す図である。この記録媒体902は、ドキュメント105及び付箋紙機能定義部104を格納する。クライアント901は、記録媒体902の駆動装置を介してドキュメント105及び付箋紙機能定義部104をクライアント901のメモリに読み込み、ドキュメント105に付箋紙情報113を設定し、閲覧することができる。付箋紙リスト112及び付箋紙情報113は、クライアント901のメモリ又はディスク装置などの書き替え可能な記憶装置に格納される。この利用形態の場合も、付箋紙情報113の少なくとも一部を他のユーザと共有できる。この例では、クライアント901−2の保有する付箋紙情報908をクライアント901―1が共有する例を示している。
Web提供者が運営するサーバ920も記録媒体902及びその駆動装置を備えている。ドキュメント105に対するアンケートについてクライアント901―1及び901―2は、アンケートの付箋紙情報907―1及び907―2をサーバ920へ送付する。サーバ920は、これらの付箋紙情報907を受信して付箋紙情報113―3に登録する。サーバ920は、記録媒体902と付箋紙情報907から付箋紙情報の付いたドキュメント105を生成し、Web提供者が閲覧可能なように表示する。ここでもクライアント901は、補足情報903、エラー対策904、目的別読書手順905、訂正事項906などの付箋紙情報113を設定し、ドキュメント105とともにユーザが閲覧可能なように表示することができる。
以下上記実施例の効果を挙げる。
(a)複数の利用形態で付箋紙機能付きドキュメントを提供できる
上記実施例の説明のとおり、様々の利用形態で付箋紙機能付きのドキュメントを提供できる。また実施例のような工夫をすれば、ドキュメントの閲覧者は、ドキュメントの利用形態を意識する必要がなく、機能で利用する分散された情報をシームレスに利用することができる。
(b)再利用性が向上する。付箋紙機能は、電子ドキュメントと完全に独立した処理手続きと付箋紙情報などの情報だけで動作する。そのため処理手続きは電子ドキュメントに非依存であり、一つのドキュメントのために定義した処理手続きを、他のドキュメントに適用できる。またドキュメントを読み込んだときや、例えば本体をクリックしたときに付箋紙機能が起動するというように、ドキュメントの構造に依存しない形で処理手続きを定義することによって、同一の処理手続きを異なる構造の複数のドキュメントに対して利用できる。
(c)機能の変更が簡単になる。付箋紙機能の処理手続きを変更する場合は、その定義記述文を変更するだけでよく、ドキュメントを再配信する必要がない。そのため機能変更が簡単になり、機能変更のためにサービスを中断する必要もない。
(d)一般のWebブラウザで使用できる。ブラウザは、ブラウザで扱うことができる付箋紙機能付きドキュメントを動的に中間生成するので、特殊なWebブラウザは必要なく、一般のWebブラウザでこの機能を利用できる。
(e)付加機能を利用した様々なサービスを提供できる。電子ドキュメント、電子ドキュメントに付箋紙情報を付加する処理手続きおよび付箋紙情報を自由に配置できるため、各配置の特徴を活かした様々なサービスを提供できる。例えば付箋紙関連のファイルを工夫することによって、電子レビュー、エラー対処、目的別読書手順の提供、アンケート、付箋紙情報を利用した個人サービスなど、様々なサービスを提供できる。
II.電子ドキュメント操作設定・実行機能への適用
電子ドキュメントに対して操作を設定または実行する機能を組み込む実施例について図を用いて説明する。ドキュメント操作機能は、ドキュメントの特定部分に対して、印刷、差替え、編集などの操作を設定して、設定時またはドキュメント表示時にその機能を実行する機能である。
図10は、ドキュメント操作機能のシステム構成である。システムは、機能付きドキュメントを提供するサーバ(1001)と個人ユーザによって操作されるクライアント(1002)とで構成される。
サーバ(1001)は、掲載ドキュメント(1003)、機能組み込み定義(1004)、組み込み機能定義(1005)、操作処理プログラム(1006)、要素ID設定ルール(1007)、位置解析・特定アルゴリズム(1008)、操作処理定義(1009)、およびWeb連携部(1010)から構成される。機能組み込み定義(1004)は、組み込み機能定義(1005)などを掲載ドキュメント(1003)に組み込むための各機能の定義である。組み込み機能定義(1005)には、操作設定機能(1015)、操作処理実行機能(1016)などの定義内容が記述されていて、掲載ドキュメント(1003)の特定部分に操作を対応付けることや、定義された操作を実行できることができるようになっている。また、操作処理プログラム(1006)には、組み込むことができる操作の具体的な処理内容が定義されている。
クライアント(1002)は、Webブラウザ(1011)、操作関連情報(1012)、操作リスト(1013)、処理リスト(1014)から構成される。Webブラウザ(1011)は、Web連携部(1017)、表示用ドキュメント生成部(1018)、表示時に一時的に生成される表示用ドキュメント(1019)、および表示部(1020)から構成される。操作関連情報(1012)には、各操作で使用する情報が格納されていて、操作リスト(1013)には操作の処理内容が定義されている。また、処理リスト(1014)は、掲載ドキュメント(1003)を表示するときに一時的に生成され、表示されたドキュメントについて、操作対象の要素と該当操作が列挙されている。
次に各定義の内容について、図11を用いて説明する。
操作リスト(1013)は、掲載ドキュメントの各ページについての操作のリストであり、操作指定ID(1101)、URL(1102)、および操作名(1103)で構成される。操作指定ID(1101)は、操作を指定するときに割り当てられるIDである。URL(1102)は操作対象の要素があるページのURLである。操作名(1103)は、該当要素に指定する操作の名前である。操作リスト(1013)は、各ページに指定されている操作を記述する。したがって、一つのページに同じ操作を複数指定してある場合は重複してリストアップしない。
操作処理定義(1009)は、各操作の処理内容の定義であり、操作名(1103)、操作処理プログラム(1006)、操作関連情報(1012)、およびタイミング(1104)で構成される。操作名(1106)は操作の名称、操作処理プログラム(1006)は各操作を実行するためのプログラム、操作関連情報(1012)は各操作で使用する関連情報を示す。また、タイミング(1104)は操作を実行するタイミングであり、ドキュメント表示時、操作設定時などがある。
操作関連情報(1012)は、各機能で使用する情報であり、差替機能については差替情報(1105)、付箋紙機能については付箋紙情報(1106)が適用される。ここでは、差替機能を使用する場合について説明するので、差替情報(1105)について詳しく説明する。
差替情報(1105)は、操作ID(1107)、URL(1102)、要素ID(1108)、開始位置(1109)、終了位置(1110)、差替内容(1111)で構成される。操作ID(1107)は操作ごとに割り当てられるIDであり、処理リスト(1014)で参照される。URL(1102)は操作対象の要素があるページのURLである。要素ID(1108)は、各ページの要素を識別するためのIDであり、要素ID設定ルール(1007)に従って一意的に割り当てられる。開始位置(1109)と終了位置(1110)は、要素中での位置を示し、テキストの場合は文字数(何文字目から何文字目まで)、画像の場合は座標上の位置になる。差替内容(1111)は、差替後の内容であり、文字列を差し替える場合は文字列が、画像を差し替える場合は画像のURLが記述されている。
処理リスト(1014)は、要素ID(1108)、開始位置(1109)、終了位置(1110)、操作ID(1007)で構成されている。操作ID(1107)は、操作関連情報(1012)(差替機能の場合は、差替情報(1105))で定義されたもので、これによって操作と関連情報とが結び付けられる。また、操作ID(1007)から、実行する操作が識別できるように工夫されている。図示する処理リスト(1014)は、差替情報(1105)についての処理リストの例である。
本システムの動作を説明する前に、XML(eXtensible Markup Language)技術を利用して機能を組み込む仕組みについて簡単に説明する。XMLを用いて実装される掲載ドキュメント(1003)の例を図12に示す。
掲載ドキュメント(1003)の構造について簡単に説明する。1行目(1202)はXML宣言で、この文書がXMLドキュメントであることを示す。2行目(1203)は表示用XSLT(eXtensible Stylesheet Language Transformations)(1201)の指定で、これによって掲載ドキュメント(1003)を表示用ドキュメント(1019)に変換する。
XMLドキュメントは、タグと呼ばれるマーク入りのテキストであり、その要素を開始タグ(<タグ名…>)と終了タグ(</タグ名>)で囲むことによって、ドキュメントのどの要素であるかを識別できるようになっている。例えば、<h2>(1204)と</h2>(1205)で囲まれた要素は「章タイトル」を意味し、<p>(1206)と</p>(1207)で囲まれた要素は「段落」を意味する。
表示用XSLT(1201)は、<XSLTemplate…>タグ(1208)のセットで構成されている。芭atch 属性(1209)にはスタイル設定の対象となるタグ名(1210, 1211, 1212)などを指定する。ただし、 煤i1210)はXMLドキュメントの最上位にあるルートタグを意味している。表示用XSLT(1201)では、芭atch 属性で指定した要素に対して、フォント、位置情報など、各タグのスタイルが指定される。
本実施例では、表示用XSLT(1201)を使ってWebブラウザ(1011)対応の表示用ドキュメント(1019)を生成する。
次に掲載ドキュメント(1003)に機能を組み込む仕組みについて図13および図14を使って説明する。機能の組み込みは、機能組み込み定義(1004)によって行う。例えば、XSLTの場合は、表示用XSLT(1201)を利用する。機能組み込み定義の例を図13に示す。この例は、機能の組み込みを処理関数の組み込み(1301)と操作設定処理の組み込み(1303)で定義している。処理関数の組み込み(1301)では、使用する関数がスクリプト(1302)によって記述され、このスクリプト(1302)が組み込まれた表示用ドキュメントを生成するように記述されている。操作設定処理の組み込み(1303)では、メモリにロードされた掲載ドキュメント(1003)に組み込み機能定義(1005)を組み込むためのinit()関数(1304)と、掲載ドキュメント(1003)の本文をクリックしたときに操作設定機能(1015)が起動するように、set_operation()関数を組み込むように記述されている。
具体的な定義内容を図14に示す。組み込み機能定義(1005)には、操作設定機能(1015)の関数、操作実行機能(1016)の関数などが定義されている。
操作処理プログラム(1006)には、各機能の処理関数が定義されている。例えば、差替え機能(1401)の場合には、差替え情報の設定関数(1402)、内容の差替え関数(1403)などが定義されている。
以降、差替機能を例にして、掲載ドキュメント(1003)にどのように操作を設定するのか、また、その操作をどのように実行するのか、その処理手順について図15および図16を使って説明する。
まず、掲載ドキュメント(1003)を表示する場合の処理について図15を用いて説明する。ここの処理は、機能組み込み(1501)、処理実行(1502)、および表示(1503)の3つの課程に分かれる。
機能組み込み(1501)の課程では、次の手順で差替機能などの機能が組み込まれる。
1.掲載ドキュメントの読み込み(1504)
Webブラウザ(1011)のWeb連携部(1017)は、サーバ(1001)にアクセスし、利用者によって指定された掲載ドキュメント(1003)を読み込む。
2.機能付きドキュメントの生成(1505)
Webブラウザ(1011)の表示用ドキュメント生成部(1018)は、掲載ドキュメント(1003)に指定してある表示用XSLT(1201)の定義に基づいて、掲載ドキュメント(1003)に操作設定機能(1015)、操作実行機能(1016)などを組み込み、表示用ドキュメント(1019)を生成する。
処理実行(1502)の課程では、次の処理手順によって既に設定してある処理を実行する。
1.操作リストの参照(1506)
操作リスト(1013)を参照し、表示の対象とするページに指定されている操作をチェックする。
2.ページに指定されている操作による分岐(1507)
指定されている操作がない場合は、以降の処理をスキップして表示(1503)の課程に進む。ある場合は、以降の処理に進む。
3.操作処理定義の参照(1508)
操作処理定義(1009)のタイミング(1104)を参照して、掲載ドキュメント(1003)の表示時に処理プログラムを実行する必要があるかどうかをチェックする。
4.生成時に実行するかどうかの分岐(1509)
表示時に実行する操作がない場合は、以降の処理をスキップして表示(1503)の課程に進む。ある場合は、以降の処理に進む。
5.操作関連情報の参照(1510)
操作関連情報(1012)を参照する。例えば、差替機能の場合は、差替情報(1105)を参照する。
6.処理リストの生成(1511)
操作関連情報(1012)から、要素ID(1108)、開始位置(1109)、終了位置(1110)、操作ID(1107)を取得して、処理リスト(1014)を生成する。処理リスト(1014)には、表示するページに指定してあるすべて(同じ操作でも処理対象や処理内容が異なる場合は、そのすべて)の操作をリストアップする。
7.処理リストの解析(1512)
処理リスト(1014)を、要素ID(1108)、開始位置(1109)、終了位置(1110)でソートし、その処理内容を解析する。このとき、処理を実行するために必要な情報を取得する。
8.操作対象位置特定処理の実行(1513)
ソートした処理リスト(1014)から取得した、要素ID(1108)、開始位置(1109)、および終了位置(1110)を使って、位置情報を取得する。このとき、位置解析・特定アルゴリズム(1008)の位置特定アルゴリズムを利用する。位置特定アルゴリズムは、ページ内の要素やその一部を一意的に決定するためのアルゴリズムである。
位置解析・特定アルゴリズム(1008)について図17の例を使って説明する。この例では、次の処理手順によって位置を特定する。
a.ページURLの取得(1701)
操作関連情報(1012)から、URL(1102)を取得する。
b.要素IDの取得(1702)
操作関連情報(1012)から、要素ID(1108)を取得する。
c.対象要素の特定(1703)
要素ID(1108)から、操作対象の要素を特定する。このとき、要素ID取得時に使用する要素ID設定ルール(1007)を逆に用いる。要素ID設定ルール(1007)はページ内の要素に対して一意的に要素ID(1108)を割り当てるためのルールであり、設定時と参照時にこの同じルールを用いて要素ID(1108)の割り当てや要素ID(1108)からの要素の特定をすることによって、操作対象の位置情報を外部ファイルである操作関連情報(1012)に記録しておきながら、操作対象要素を一意的に決定することが可能になる。要素ID設定ルール(1007)の例を図19に示す。この例では、上の要素からの連番でIDを付けている。
d.開始位置、終了位置の取得(1704)
操作関連情報(1012)から、開始位置(1109)、終了位置(1110)を取得する。
e.操作対象要素の内容解析(1705)
前ステップで特定された要素が画像であるかテキストであるかを解析する。
f.要素の種類(画像/テキスト)による分岐(1706)
対象要素の種類を判別し、画像である場合は「位置座標の特定(1707)」に進み、テキストである場合は「文字列の特定(1708)」に進む。
g.位置座標の特定(1707)
開始位置(1109)、終了位置(1110)から操作対象画像の座標を特定する。
h.文字列の特定(1708)
開始位置(1109)、終了位置(1110)から操作対象文字列の位置(何文字目か)を特定する。
以下、図15の処理手順に戻って続きの処理について説明する。
9.操作対象位置の特定(1514)
上記の解析の結果、操作対象の位置を特定する。
10.操作処理定義の参照(1515)
操作処理定義(1009)の操作処理プログラム(1006)を参照して、該当する処理プログラムを特定する。差替機能の場合は、差替処理実行プログラムとなる。
11.操作プログラムの呼び出し(1516)
実行する操作処理プログラム(1006)(差替機能の場合は差替処理実行プログラム)を呼び出す。
12.操作の実行(1517)
操作処理プログラム(1006)(差替機能の場合は差替処理実行プログラム)を実行する。このとき、必要に応じて、操作関連情報(差替機能の場合は差替情報)を参照、または更新する。
最後の課程である表示(1503)の課程において、表示部(1020)は、機能が組み込まれた表示用ドキュメント(1019)を表示する(1518)。差替が行われたドキュメントの例を図21に示す。この例では、「例」が「実施例」に差し替えられている。
次に、操作を設定する処理について、図16を用いて説明する。掲載ドキュメント(1003)を表示するまでの課程については前に説明したので、ここでは、その以降の処理について説明する。
操作指定の課程では、次の手順で操作を指定する。
1.「操作対象」を指定(1601)
ユーザが、本文中をクリックするなどして、操作対象を指定する。
2.操作対象位置解析処理の実行(1602)
指定した位置を基にして、操作対象位置を解析する。このとき、位置解析・特定アルゴリズム(1008)の位置解析アルゴリズムを利用する。位置解析アルゴリズムは、ページ内の要素やその一部に一意的な数値や要素ID(1108)を割り当てるためのアルゴリズムである。
位置解析・特定アルゴリズム(1008)について図18の例を使って説明する。この例では、次の手順で位置を解析する。
a.ページURLの取得(1801)
操作を指定したページのURL(1102)を取得する。
b.要素IDの取得(1802)
クリックなどの操作でユーザが指定した操作対象要素を特定し、要素ID(1108)を取得する。このとき、前述した要素ID設定ルール(1007)を用いる。
c.操作対象要素の内容解析(1803)
操作対象要素の内容を解析し、それが画像要素なのかテキスト要素なのかを判断する。
d.操作対象要素の内容による分岐(1804)
前ステップで特定された要素が画像である場合は、「基準座標からの相対位置の取得(1805)」に進み、テキストの場合は、「テキスト内での文字位置の取得(1806)」のステップに進む。
e.基準座標からの相対位置の取得(1805)
対象要素が画像の場合は、ユーザが指定した位置について、その画像の基準座標からの相対座標を求める。
g.テキスト内での文字位置の取得(1806)
対象要素がテキストの場合は、テキスト内での指定した文字列を求める。ユーザがクリックした位置から文字列を割り出すこともできるし、図20の例のように、次の手順で文字列を指定することもできる。
・要素内テキストの表示(2001)
要素内のテキストをダイアログなどで表示する。
・対象文字列の指定(2002)
ユーザが表示された文字列をクリックする、または記号などを入れて、対象となる文字列を指定する。
・指定した文字列が下位要素に属するかどうかの判定(2003)
指定した位置が対象要素の一部の場合は次のステップに進み、その下位要素の一部の場合は、指定し直す。
・指定位置の取得(2004)
指定した文字列の開始位置(1109)と終了位置(1110)を取得する。
ユーザが指定した位置について、その文字列のテキスト内における位置を求める。
対象要素を指定するためのインターフェースの例を図22に示す。ユーザが操作対象個所をクリックすると、対象個所を示すアイコン(2201)が表示され、ドキュメント表示時に組み込まれた操作指定関数(1305)によって、操作設定用のダイアログ(2202)が表示される。このダイアログに対して、ユーザは開始位置(1109)の記号、終了位置(1110)の記号、その他の必要な情報(「差替機能」の場合は、差し替え後の内容(1111))を指定する。
以下、図16の処理手順に戻って続きの処理について説明する。
3. 操作の指定(1603)
図22の例のように、操作内容(「内容差替」、「付箋」、「印刷印刷」など)をダイアログなどのインターフェースでユーザが指定する。例では、ダイアログのプルダウンメニュー(2203)で「内容差替」を指定している。
4.操作リストの参照(1604)
操作リスト(1013)を参照して、操作を指定したページに同一操作を指定しているかどうかを確認する。
5.同一操作の有無による分岐(1605)
同一操作が指定されていない場合は、次の「操作リストの更新(1606)」に進む。指定されている場合は、その処理をスキップして、「操作処理定義の参照(1607)」に進む。
6.操作リストの更新(1606)
同一操作が指定されていない場合は、操作リストに指定した操作の情報が追加する。このとき、新しい操作指定ID(1101)が割り当てられる。操作リスト(1013)の更新のイメージを、図23に示す。ここで、強調されている行(2301)が追加された操作である。
7.操作処理定義の参照(1607)
操作処理定義(1009)を参照して、その操作が設定時に実行する必要があるかどうかをチェックする。
8.設定時に実行するかどうかの判定による分岐(1608)
設定時に実行する必要がある場合は、「操作の実行(1609)」に進む。実行する必要がない場合は、そのステップをスキップして、「操作関連情報の更新(1610)」に進む。
9.操作の実行(1609)
設定時に実行する必要がある場合は、操作処理プログラム(1006)を読み込んでその操作を実行する。
10.操作関連情報の更新(1610)
操作関連情報(1012)(内容差替機能の場合は、差替情報(1105))に新しい操作内容を追加する。このとき、新しい操作ID(1107)が割り当てられる。差替情報(1105)の更新のイメージを、図23に示す。ここで、強調されている行(2302)が追加された操作である。
III.リンクの実現方法
本発明のアイデアを適用したシステムに特定個所へのダイレクトリンクを設定する方法について説明する。これを応用すれば、修正一覧に参照個所のリンクを設定することや、指定した操作を一覧表示して、その一覧から設定個所にダイレクトにジャンプすることが可能になる。ここでは、簡単のためHTML(Hyper Text Markup Language)の場合を例にとって説明する。
本発明の重要な特長は、掲載ドキュメント(1003)を変更しないことである。そのため、従来のHTMLハイパーリンク技術では、ジャンプ先のタグにIDなどの属性がない要素にダイレクトジャンプすることができない。
そこで、本発明では、ジャンプ先を指定するのに、前述した要素ID(1108)と開始位置(1103)を利用したHTMLハイパーリンク技術の拡張を考案した。具体的な実現方法について次に説明する。
(1)リンクの設定方法
リンクの設定方法について図24を用いて説明する。ここには、従来のHTMLハイパーリンク技術によるダイレクトリンク(2401)と、本発明のダイレクトリンク(2402)を掲載している。
従来技術のハイパーリンク(2401)では、リンクを示す狽#タグの"href"属性にジャンプ個所のページのURL(1102)とターゲットタグのID属性(あらかじめ掲載ドキュメント(1003)に設定されているもの)(2403)を記号"#"で結合して指定する。そのため、掲載ドキュメント(1003)にID属性(2403)が設定されていない個所にはダイレクトジャンプを設定することができなかった。また、従来技術では、該当要素の先頭部分にしかダイレクトジャンプできなかった。
一方、本発明のハイパーリンク(2402)では、ID属性(2403)の代わりに要素ID(1108)と開始位置(画像の場合は相対画像、テキストの場合は文字列としての位置)(1109)を使用する。このように、要素ID(1108)と開始位置(1109)を利用し、前述した位置特定アルゴリズム(1008)を用いてジャンプ先を特定することによって、掲載ドキュメント(1003)を変更することなく、ID属性(2403)が指定されていな要素やその特定個所にジャンプすることが可能になる。
(2)ジャンプのアルゴリズム
ジャンプの仕組みについて図24と図25を用いて説明する。本発明では、まず、URL(1102)のページにジャンプし、前述した位置特定アルゴリズム(1008)を用いてジャンプ先を特定し、その位置にターゲットであることを示すID属性杯arget煤i2405)を持つタグ(2404)を挿入し、そこに従来HTML技術でジャンプすることで実現する。具体的なアルゴリズムについて図25を用いて説明する。
1.リンクをクリック(2501)
ユーザがハイパーリンクをクリックすると、ジャンプ機能が起動する。
2.リンク先の解析(2502)
リンクを示す蚤買^グの"href"属性を、URL(1102)、要素ID(1108)、開始位置(1109)に分解する。
3.リンク先ページへのジャンプ(2503)
URL(1102)を利用して、リンク先のページにジャンプする。
4.リンク先位置の特定(2504)
要素ID(1108)、開始位置(1109)を利用して、ジャンプ先の位置を特定する。このとき、前述した位置特定アルゴリズム(1008)を用いる。
5.リンク先タグの挿入(2505)
特定した位置にジャンプ先を示すタグ(図24では杯arget_tag買^グ(2404))を挿入する。このタグには、ジャンプ先を示すID属性杯arget煤i2405)が設定してある。
6.リンク先個所へのジャンプ(2506)
従来ハイパーリンク機能を使って、挿入したジャンプ先を示すタグ(2404)にジャンプする。そうすることで、このタグが先頭になるようにページがスクロールする。
付箋紙機能の付いたドキュメントを提供するシステムの構成図である。 付箋紙関連ファイルのデータ形式例を示す図である。 処理手順の概略を示す図である。 付箋紙情報の参照先及び保存先を選択する際の表示画面の例を示す図である。 付箋紙を参照するときの表示画面例を示す図である。 付箋紙を設定するときの表示画面例を示す図である。 付箋紙情報を共有管理する利用形態の例を示す図である。 付箋紙情報を団体内で共有管理する利用形態の例を示す図である。 ドキュメントを記録媒体の形式で提供する利用形態の例を示す図である。 操作設定・実行可能なドキュメントシステムの構成図である。 機能設定、実行時に使用する情報を示す図である。 XMLでの実装例を示す図である。 XSLTを利用して機能を組み込む方法を示す図である。 機能の実装方法の例を示す図である。 操作設定された電子ドキュメントの表示手順を示す図である。 操作設定の手順を示す図である。 位置特定アルゴリズムの手順を示す図である。 位置解析アルゴリズムの手順を示す図である。 要素ID設定ルールの例を示す図である。 操作対象個所の指定手順を示す図である。 内容差替えが設定されたドキュメントの表示例を示す図である。 操作設定のイメージを示す図である。 操作設定時の関連ファイル更新を示す図である。 リンクの実現方法を示す図である。 ジャンプの手順を示す図である。
符号の説明
101…サーバ、102…クライアント、104…付箋紙機能定義部、105…ドキュメント、108…機能付きドキュメント生成部、109…機能付きドキュメント、110…ブラウザ、111…設定ファイル、112…付箋紙リスト、113…付箋紙情報、1003…掲載ドキュメント、1004…組み込み定義、1005…組み込み機能定義、1006…操作処理プログラム、1018…表示用ドキュメント生成部、1019…表示用ドキュメント、1012…操作関連情報、1013…操作リスト、1014…処理リスト

Claims (15)

  1. 計算機によって電子ドキュメントに付箋紙情報を付加してユーザに提供する方法であって、
    前記計算機は、前記電子ドキュメントの内容と、付箋紙識別子、前記電子ドキュメント中の付箋紙の位置を示す位置情報および付箋紙内容を対応づけて格納するファイルとを参照して前記電子ドキュメントの前記付箋紙の位置に付箋紙の存在を表示するための表示マーク識別子と、前記付箋紙識別子と、前記付箋紙内容を表示するための処理関数呼び出しとを挿入し、前記付箋紙内容を表示するための処理関数を組み込んだ付箋紙機能付き電子ドキュメントを生成するステップと、前記付箋紙機能付き電子ドキュメントを解釈実行することによって前記表示マーク識別子に対応する表示マークを表示するステップと、ユーザの指示により前記処理関数を実行し、前記付箋紙内容を表示するステップとを有することを特徴とする付箋紙機能付き電子ドキュメントの提供方法。
  2. 前記付箋紙機能付き電子ドキュメントを生成するステップは、さらに付箋紙を設定する処理関数を前記付箋紙機能付き電子ドキュメントに組み込み、前記計算機は、ユーザにより表示中の前記付箋紙機能付き電子ドキュメント中の付箋紙設定箇所が指定されたとき、前記付箋紙を設定する処理関数を実行し、ユーザにより入力された付箋紙内容を受け取り、新しい付箋紙識別子、前記付箋紙設定箇所の位置を示す位置情報および前記入力された付箋紙内容を前記ファイルに格納するステップと、前記付箋紙機能付き電子ドキュメントを生成するステップ及び前記表示マークを表示するステップを再実行するステップとを有することを特徴とする請求項1記載の付箋紙機能付き電子ドキュメントの提供方法。
  3. さらに設定された前記ファイルに格納される付箋紙情報の名称と、前記付箋紙情報のユーザにより指定されたバージョンとを含むレコードを付箋紙一覧テーブルに追加するステップを有することを特徴とする請求項2記載の付箋紙機能付き電子ドキュメントの提供方法。
  4. 前記ファイルは、前記計算機とは別のサーバ計算機に所在し、複数のユーザによって共有してアクセスされることを特徴とする請求項1記載の付箋紙機能付き電子ドキュメントの提供方法。
  5. 前記サーバ計算機の前記ファイルは、団体に属する複数のユーザによって共有してアクセスされることを特徴とする請求項4記載の付箋紙機能付き電子ドキュメントの提供方法。
  6. 前記電子ドキュメントと、前記付箋紙機能付き電子ドキュメントを生成するときに参照される付箋紙機能定義記述文は、記録媒体に格納されており、駆動装置を介して前記計算機の記憶手段に読み込むことを特徴とする請求項1記載の付箋紙機能付き電子ドキュメントの提供方法。
  7. 計算機に、電子ドキュメントに付箋紙情報を付加してユーザに提供する機能を実現させるためのプログラムであって、
    前記計算機に、前記電子ドキュメントの内容と、付箋紙識別子、前記電子ドキュメント中の付箋紙の位置を示す位置情報および付箋紙内容を対応づけて格納するファイルとを参照して前記電子ドキュメントの前記付箋紙の位置に付箋紙の存在を表示するための表示マーク識別子と、前記付箋紙識別子と、前記付箋紙内容を表示するための処理関数呼び出しとを挿入し、前記付箋紙内容を表示するための処理関数を組み込んだ付箋紙機能付き電子ドキュメントを生成する機能、前記付箋紙機能付き電子ドキュメントを解釈実行し前記表示マーク識別子に対応する表示マークを表示する機能、およびユーザの指示により前記処理関数を実行し、前記付箋紙内容を表示する機能を実現させるためのプログラム。
  8. 前記付箋紙機能付き電子ドキュメントを生成する機能は、さらに付箋紙を設定する処理関数を前記付箋紙機能付き電子ドキュメントに組み込む機能を有し、ユーザにより表示中の前記付箋紙機能付き電子ドキュメント中の付箋紙設定箇所が指定されたとき、前記計算機に、前記付箋紙を設定する処理関数を実行し、ユーザにより入力された付箋紙内容を受け取り、新しい付箋紙識別子、前記付箋紙設定箇所の位置を示す位置情報および前記入力された付箋紙内容を前記ファイルに格納する機能、および前記付箋紙機能付き電子ドキュメントを生成する機能及び前記表示マークを表示する機能を再実行する機能を実現させるための請求項7記載のプログラム。
  9. 電子ドキュメントに付箋紙情報を付加してユーザに提供する装置であって、
    前記装置は、前記電子ドキュメントの内容と、付箋紙識別子、前記電子ドキュメント中の付箋紙の位置を示す位置情報および付箋紙内容を対応づけて格納するファイルとを参照して前記電子ドキュメントの前記付箋紙の位置に付箋紙の存在を表示するための表示マーク識別子と、前記付箋紙識別子と、前記付箋紙内容を表示するための処理関数呼び出しとを挿入し、前記付箋紙内容を表示するための処理関数を組み込んだ付箋紙機能付き電子ドキュメントを生成する手段と、前記付箋紙機能付き電子ドキュメントを解釈実行することによって前記表示マーク識別子に対応する表示マークを表示する手段と、ユーザの指示により前記処理関数を実行し、前記付箋紙内容を表示する手段とを有することを特徴とする付箋紙機能付き電子ドキュメントの提供装置。
  10. 電子ドキュメントに付箋紙情報を付加してユーザに提供するシステムであって、
    前記システムは、前記電子ドキュメントを格納する第1の記憶手段と、付箋紙機能定義文を格納する第2の記憶手段と、付箋紙識別子、前記電子ドキュメント中の付箋紙の位置を示す位置情報および付箋紙内容を対応づけて格納する第3の記憶手段と、前記付箋紙機能定義文を解釈実行することによって、前記電子ドキュメントと、前記第3の記憶手段の情報とを参照して、前記電子ドキュメントの前記付箋紙の位置に付箋紙の存在を表示するための表示マーク識別子と、前記付箋紙識別子と、前記付箋紙内容を表示するための処理関数呼び出しとを挿入し、前記付箋紙内容を表示するための処理関数を組み込んだ付箋紙機能付き電子ドキュメントを生成する手段と、前記付箋紙機能付き電子ドキュメントを解釈実行することによって前記表示マーク識別子に対応する表示マークを表示する手段と、ユーザの指示により前記処理関数を実行し、前記付箋紙内容を表示する手段とを有することを特徴とする付箋紙機能付き電子ドキュメントの提供システム。
  11. 計算機によって電子ドキュメントに組み込み機能を付加してユーザに提供する方法であって、前記電子ドキュメントを表示する際には、前記電子ドキュメントの内容、機能の定義内容、機能で使用するファイルを参照して、閲覧装置で処理できる形態の機能付きのドキュメントを一時生成することによって、単数または複数の機能を持った電子ドキュメントを閲覧者に提供することを特徴とする電子ドキュメントの提供方法。
  12. 請求項11の電子ドキュメントの提供方法において、電子ドキュメントの内容、機能組み込み用の定義、単数または複数の機能の処理プログラム、各機能で使用するファイルを独立に持ち、それらを自由に配置でき、かつ、それらのファイルが連携した単数または複数機能付きのドキュメントを提供することを特徴とする、電子ドキュメントの提供方法。
  13. 請求項11の電子ドキュメントの提供方法において、表示時に電子ドキュメントを操作するための処理を組み込む課程と、電子ドキュメントに操作を設定する課程と、設定した操作を実行する課程を有し、操作の設定対象を一意的なルールに基づいて識別するためのアルゴリズムを用いることによって、電子ドキュメントを変更することなく、その掲載内容の任意の個所に操作を設定し、それを実行することを特徴とする電子ドキュメントの提供方法。
  14. 請求項11の電子ドキュメントの提供方法において、前記電子ドキュメントをXMLで実現する場合、表示用のXSLTを用いて、機能の組み込みを実現する電子ドキュメントの提供方法。
  15. 請求項11の電子ドキュメントの提供方法において、リンク先としてリンク先のURLと一意的なルールに基づいて求められる要素IDと要素中での位置を示す情報を指定し、それらを一意的なルールに基づいて識別するためのアルゴリズムを用いることによって、電子ドキュメントを変更することなく、任意の個所にジャンプできるようにした、電子ドキュメントの提供方法。
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