JP2005187058A - 注出機 - Google Patents

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Masayasu Miyazaki
政安 宮崎
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Abstract

【課題】ポンプ装置に内容物(流動体)を収容していて収縮可能な内容器を設けることによって、内容物に外気からの酸素や雑菌が直接触れないようにする。
【解決手段】流動体を収容する収縮可能な内容器2と、この内容器2を収納する外容器3と、この外容器3の口部12に設けられていて前記内容器2の口部6を吸込口37に接続するポンプ装置4を備え、前記ポンプ装置4の吐出側に逆止弁59を設けている。
【選択図】図1



Description

本発明は、容器内の流動体をポンプ装置を介して注出する注出機に関するものである。
従来の注出機としては、液体を収容する容器本体と、この液体を収容した容器本体の口部に設けられたポンプ装置を備え
、ポンプ装置のピストン部の吐出端部に、注出装置が倒れたりしたときに液体の漏洩を防止する逆止弁を設けているものがある。この注出機は、容器本体の口部から容器本体内部に外気が流入できるようにし、これによって容器本体内部の液容量の減少に対して容器本体がへこまないようになっている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−118760号公報(請求項1、第5頁、第1図)
従来の注出機では、容器本体内に外気(空気)や雑菌が流入する構成であるので、例えば、内容物が食品等の場合には、長期保存のために酸化防止剤や防腐剤等を添加する必要がある。このように酸化防止剤や防腐剤等を添加して製品を製造することはその製品の寿命を延長して、その製品の品質安定性を高め、産業の発達に寄与するために有効な手段の一つであるが、その一方で、このような酸化防止剤や防腐剤等を添加せずにできるだけ自然なままで食料品等を使いたいという要望が近年ますます高まってきている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ポンプ装置に内容物(流動体)を収容していて収縮可能な内容器を設けることによって、内容物に外気からの酸素や雑菌が直接触れないようにした注出機を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、注出機の逆止弁が栓部材と弾性膜体との密着によって確実にシールできるようにすることである。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を講じた。
第1に、注出機1は、流動体を収容する収縮可能な内容器2と、この内容器2を収納する外容器3と、この外容器3の口部12に設けられていて前記内容器2の口部6を吸込口37に接続するポンプ装置4とを備え、前記ポンプ装置4の吐出側に逆止弁59を設けていることを特徴とする。
これによれば、内容器2は外容器3に収納されて支持されているので流動体の吐出によって内容器2が収縮した場合でも安定した姿勢で使用することができる。したがって、従来のように容器のへこみを防止するために空気を内部に導入する必要が無く、しかもポンプ装置4に逆止弁59を設けているので、内容器2の交換時以外はポンプ装置4内、内容器2内に外部の空気や雑菌が流れ込むことがなく、これによって防腐剤等を大幅に減量でき、または、使用しなくても長期間内容物である流動体を保存・使用できる。
第2に、前記内容器2は収縮可能なソフトバッグからなることを特徴とする。
これによれば、例えば、ブロー成形等によって内容器2を容易に製造できる。しかも、内容器2の肉厚を最小限にして少ない包材の量で形成できるので、地球環境にも優しい内容器2が実現できる。
第3に、収縮終期に内容器2の壁間に口部6と連通する流動体の流通路68を形成する通路形成手段69が内容器2内に設けていることを特徴とする。
これによれば、収縮終期に内容器2の側壁内面同士が密着して流動体の流通路が断たれることがなく、最後まで流動体を吐出できる。
第4に、前記通路形成手段69は、内容器2の口部6近傍から底部側に延設された突条部10であることを特徴とする。
これによれば、突条部10が対向する側壁に当接することで突条部10の周囲に口部6に連通する流動体の流通路68を形成でき、最後まで流動体を吐出するための通路形成手段69を簡単かつ容易に形成できる。
第5に、前記ポンプ装置4の吸込口37に、内容器2の口部6のシール部材9に突き刺して流動体を導入する吸込口部材42を有することを特徴とする。
これによれば、内容器2を交換可能にして外容器3とポンプ装置4を使用し続けることができ、交換後も内容器2を完全にシールした状態にできる。
第6に、前記外容器3はポンプ装置4を取り付ける口部12を有する上構成体13と、前記上構成体13の下部に着脱自在に装着されていて前記内容器2を収容する下構成体16とを備えていることを特徴とする。
これによれば、内容器2を外容器3に容易に収納できる。
第7に、前記逆止弁59は、ポンプ装置4の吐出部53に設けられていて流動体を吐出する吐出口60が形成された弾性膜体61と、弾性膜体61内に配置されていて流動体の流動を閉栓可能な栓部材62を備え、前記栓部材62は、弾性膜体61が弾力的に密着する球状シール面64を有することを特徴とする。
これによれば、弾性膜体61と栓部材62との球状シール面64の密着によって確実にシールをすることができる。
第8に、前記弾性膜体61内には栓部材62と密着してシールを行う環状突起部67が設けられていることを特徴とする。
これによれば、前記弾性膜体61と栓部材62との球状シール面64の密着による第1のシールと、環状突起部67と栓部材62との密着による第2のシールの2重シール構造によって、確実なシールを実現できる。
本発明によれば、ポンプ装置に内容物(流動体)を収容していて収縮可能な内容器を設けることによって、内容物に外気からの酸素や雑菌が直接触れないようにできる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1、図2において、注出機1は、流動性を有する食品、化粧品、医薬品等の内容物(以下、流動体という)を収容する収縮可能な内容器2と、この内容器2を収容する自立可能な外容器3と、内容器2の流動体を吸い出して外部に吐出するポンプ装置4とを備えている。
内容器2は、合成樹脂製で薄膜状に形成されたいわゆるソフトバッグであり、袋状の容器本体5と、この容器本体5の上部に形成した口部6とを備えており、この口部6は、栓部材7によって閉栓されている。この栓部材7は、外面に雄ねじ部8aが設けられた筒体8の内面に円柱状の弾性体からなるシール部材9を取り付けたものであり、この筒体8は溶着等により内容器2の口部6に一体とされ、この栓部材7で閉栓することで内容器2内に流動体が密封されている。
内容器2の内面には、内方突出状の突条部10が設けられており、この突条部10は、容器本体5の口部6近傍位置から底部側に連続状に延設されている。
外容器3は、合成樹脂製、金属製または陶器製等のものを用いることができ、繰り返し使用可能な容器としている。外容器3は、口部12を有する上構成体13と、胴部14、底部15を構成する下構成体16とからなり、上下分割構造となっている。上構成体13は、その上部にポンプ装置4を取り付ける口部12が設けられ、下部が下方拡開状の筒形状とされている。前記口部12は円筒状に形成されていて外周面に雄ねじ部18が形成されている。上構成体13の下部内周面には雌ねじ部19が形成され、下構成体16の上部内周面には雄ねじ部20が形成されており、上構成体13の雌ねじ部19を下構成体16の雄ねじ部20に螺合させて上構成体13に下構成体16を装着することで外容器3が構成される。
このように、外容器3は、上構成体13と下構成体16とを着脱自在に構成しているので、内容器2を収容または交換する際に、上構成体13を取り外すことによって、下構成体16に内容器2を収納しやすくなっている。
前記ポンプ装置4は、外容器3に取り付けるための取付部材22と、シリンダ部材23と、シリンダ部材23内を摺動可能なピストン24と、ピストン24を押動する押動部材25と、押動部材25を上方に付勢するばね部材26とを備えている。
取付部材22は、上部に押動部材25、ばね部材26をガイドするガイド部28を備え、下部に外容器3の口部12に取り付けるための取付部29を備えている。ガイド部28は、同心状に設けられた大径筒部30と小径筒部31からなり、小径筒部31内には筒心方向に貫通した孔32が形成されている。取付部29は、下部が開口状の筒形状であり、その内周面に雌ねじ部34が形成されていて外容器3の口部12の雄ねじ部18に螺合装着されている。
シリンダ部材23は、円筒状の胴部36を有しており、この胴部36の下部には内容器2の流動体を吸い込む吸込口37が形成され、胴部36の上部には円形のフランジ部38が形成されている。このフランジ部38は、図1、図2に示すように外容器3の口部12の上面と取付部材22との間に挟まれており、これによってシリンダ部材23は外容器3の口部12に固定されている。
シリンダ部材23の胴部36内には、ピストン24の上下移動に応じて胴部36内への流動体の吸い込み流入だけを行う逆止弁39が設けられている。また、シリンダ部材23の入口先端部には内容器2の口部6に取り付ける取付部40が設けられている。この取付部40は、下部が開口状の筒形状となっており、内周面に雌ねじ部41が形成されており、口部6の栓部材7に設けられた雄ねじ部8aをこの雌ねじ部41に螺合することでポンプ装置4に内容器2が装着される。
前記取付部40には、シリンダ部材23の吸込口37を形成するための吸込口部材42が取り付けられている。この吸込口部材42は、尖端状で内部に空洞が形成された突起部43と、この突起部43の基端側に形成された円形のフランジ部44を有しており、このフランジ部44がシリンダ部材23の取付部40にパッキンを介してはめ込まれている。なお、このフランジ部44をシリンダ部材23の先端部に溶着等の手段により固着するようにしてもよい。
前記突起部43の中途部には流動体の流入孔45が貫通形成されており、この流入孔45は、突起部43を内容器2の口部6のシール部材9に突き刺す(刺通する)ことによって内容器2内に配置されて流動体を吸い込み可能となっている。このように吸込口部材42をシール部材9に刺通可能な構成にすることで、ポンプ装置4の吸込口37に内容器2を容易に装着または交換できるようになり、しかも内容器2はポンプ装置4に装着する直前まで流動体を密封して外部の空気や雑菌に触れることのないように保管することができる。
前記フランジ部44の中央には、流入孔45から突起部43内に吸い込まれた流動体をシリンダ部材23の胴部36に導入する導入口46が形成されている。前記逆止弁39は、押動部材25の移動に応じてこの導入口46を閉鎖・解除して流入孔45から吸い込まれる流動体の流動を制御するようになっている。
ピストン24は、合成樹脂製で、シリンダ部材23の胴部36に嵌入される円筒形状とされており、外周面に円形リブ48が複数形成されている。ピストン24内には筒芯方向に沿った貫通孔49が形成されている。この貫通孔49の壁面の中途部には周方向に沿った凹部50が形成されている。
押動部材25は、指を当てて押すための頭部51を有し、頭部51の下部には、下方突出状のロッド部52が形成され、頭部51の側部には、内部に流動体の通路54を有していて吸い上げた流動体を吐出する吐出部53が形成されている。
ロッド部52は筒状に形成されていて取付部材22の小径筒部31の孔32に挿通されている。ロッド部52の内部には流動体の通路55が形成されており、この通路55は吐出部53の通路54と連通されている。
ロッド部52の先端部の外面には、周方向に沿った突部56が形成されており、この先端部をピストン24の貫通孔49に挿入して貫通孔49の壁面の凹部50に前記突部56を嵌合することによって、ロッド部52にピストン24が取り付けられている。なお、ロッド部52の入口先端部には、ピストン24がロッド部52から抜け外れるのを防止する抜け止め部材57が設けられている。
ばね部材26はコイルばねを例示しており、その下部が取付部材22の大径筒部30と小径筒部31との間の凹部に設けられており、ばね部材26の上端が押動部材25の頭部51の下面に当接していて押動部材25を上方に押し上げている。
吐出部53は、前記頭部51から側方突出状に形成された筒形状であり、この吐出部53の先端には吐出した流動体や外部の空気、雑菌等の逆流を防止する逆止弁59が設けられている。
図1乃至図4において、逆止弁59は、吐出部53の先端に設けられかつ吐出口60が形成された弾性膜体61と、この弾性膜体61内に配置されていて流動体の流動を閉栓可能な栓部材62とを有している。
弾性膜体61は、薄膜製で、サック状(袋状)に形成されており、その先端部61aが略半球状のドーム形状とされ、その胴部(中途部)61bが円筒状とされ、その基部に吐出部53に取り付けるための円形のつば部61cが形成されている。
弾性膜体61は、取付部材63を介して吐出部53に固定されている。取付部材63は、円筒形状で内周面に雌ねじ部を有し、その内側天面が弾性膜体61のつば部61cを吐出部53の先端面に押さえ付けている。一方、吐出部53の先端部外面には雄ねじ部が形成されており、取付部材63を吐出部53に螺合装着することで、弾性膜体61のつば部61cは、取付部材63と吐出部53との間に挟まれて固定される。
この弾性膜体61の先端部61aに形成された吐出口60は、一文字(十文字でもよい)の切れ込み状(スリット状)、または、ダックビル状に形成されており、その縁部同士が密着した状態となっている。
この弾性膜体61の材料は、流動体の粘度、粒度等の物理的性質、PH等の化学的性質、そして外観、経済性、使い勝手等を考慮して、ゴム、樹脂等から自由に選択して成形できる。
例えば、NR、SBR、BR、NBR、CR、EPM、EPDM、IR、IIR、FKM、VMQ、U、T、CO、ACM等のうち、少なくとも1種類以上から構成されるゴム弾性体、SBS、SIBS、SEBS、SIS、SEPS、SEEPS、TPO、TPU、TPEE、TPAE、TPVC、1、2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー等、そして、それらの複合体なども使用することが可能である。
栓部材62は、弾性膜体61の胴部61b内に設けられており、例えば、硬質樹脂等によって形成された中実状の球状体からなる。この栓部材62の直径は、弾性膜体61の胴部61bの内径よりも大きく形成されている。
したがって、栓部材62が弾性膜体61の胴部61bに設けられると、栓部材62は、弾性膜体61内面に密着し、栓部材62と接触している弾性膜体61の胴部61bは外方に膨張するように弾性変形されることとなる。栓部材62は、弾性膜体61が弾性変形することによって生じた弾性力によって押さえ付けられ、弾性膜体61内で保持されている。
栓部材62は球状体であるので、その表面は球面となっていてる。栓部材62は、この球面に弾性膜体61が弾力的に密着することによりシールがなされている。以下、このようにシールを行う栓部材62の表面(球面)を球状シール面64といい、これによるシールを第1のシールという。この球状シール面64は球面形状であるので、平坦面の場合よりも広いシール面積を確保できる。
弾性膜体61は薄膜製であるので、密着部分では、弾性膜体61の内面及び外面は球状シール面64の球面形状に対応して球面状に弾性変形されている。したがって、密着部分では、球状シール面64と弾性膜体61とによるシールが、球面同士の密着によってなされるのである。このように、球面同士の密着では、密着部分における各接点における弾性膜体61の弾性力は、球状シール面64の球心に向かう求心方向に作用することになる。すなわち、いずれの接点においても、求心方向への均一な弾性力(弾性復元力)が作用し、これによって、密着性が高まって、広い面で、確実かつ高い逆流防止機能を発揮できるようになっている。
弾性膜体61内において、先端部61aの吐出口60の近傍の内面には、栓部材62を係止する突起部が設けられており、この突起部が吐出口60と栓部材62の間に間隙を形成するための間隙形成手段65とされている。この突起状の間隙形成手段65は、弾性膜体61内面の周方向に沿って間隔をおいて複数設けられている。第1実施形態では、間隙形成手段65である突起部の数は4である。この突起状の間隙形成手段65は、吐出口60から離間されて設けられており、突起状の間隙形成手段65によって係止される栓部材62は、吐出口60から離間されて配置されており、栓部材62と吐出口60との間には間隙66が形成されている。
このように間隙66が形成されていることによって、栓部材62が吐出口60と密着して塞ぐことなく、所望の圧力でシールを解除して流動体を吐出することができる。
弾性膜体61の胴部61b内面には、球状シール面64と弾性膜体61との密着によるシールとは別に、栓部材62と接触して第2のシールを行う環状突起部(シールリング部)67が弾性膜体61の胴部61b内面に設けられている。この環状突起部67は、吐出口60から離間されて設けられ、栓部材62を弾性膜体61内に設けたときには、突起状の間隙形成手段65と環状突起部67とで栓部材62を挟持した状態となる。換言すれば、突起状の間隙形成手段65と環状突起部67は栓部材62の位置を規制するものである。
上記のように弾性膜体61内では、球状シール面64と弾性膜体61との密着部分、および栓部材62(球状シール面64)と環状突起部67との接触部分の2箇所でシールを行う2重シール構造となっている。このような2重シール構造によって、確実かつ十分な逆流防止機能を発揮することができる。
以下、ポンプ装置4が内容器2の流動体を吸い込んで吐出するまでの作用を説明する。
図1において、注出機1は頭部51を押すだけで流動体を吐出できるように待機した状態となっており、この待機状態ではピストン24がシリンダ部材23の最上部に位置しており、ピストン24の下方のシリンダ部材23の胴部36内には、内容器2から吸い出された流動体が充満している。この待機状態では胴部36内の逆止弁39は前記導入口46を閉鎖した状態となっている。
この待機状態から頭部51に指等を当てて押動部材25を下方に押して移動させると、図2に示すように押動部材25のロッド部52に設けられているピストン24が下方に移動し、胴部36内の流動体に圧力が加わる。そして、上記のようにピストン24が下方に移動することによって、胴部36内の流動体に圧力がかかり、この圧力によって流動体がロッド部52の通路55から吐出部53の逆止弁59側へ流動する。
逆止弁59の弾性膜体61内では、前記流動体によって栓部材62が圧力を受け、この圧力を弾性膜体61が受けて前方に引き伸ばされるように弾性変形する。弾性膜体61がこのように弾性変形することによって、栓部材62が環状突起部67から離れて栓部材62と環状突起部67とのシールが解除される。
流動体は、この解除で環状突起部67を越えて球状シール面64と弾性膜体61とのシール部分(密着部分)に流入する。そして、この流動体は、球状シール面64と弾性膜体61とのシール部分が解除されるように、密着部分にある弾性膜体61部分を外方に押し広げるように膨張状に弾性変形させて吐出口60側の間隙66に流入する。最後に流動体によって間隙66が充満され、図4に示すように流動体が吐出口60を押出方向に押し広げて外に吐出され、以上によって注出機1は流動体を外部に注出するのである。
前記頭部51を押していた指等を離すと、ばね部材26の付勢力により押動部材25が上方に押されて移動する。これに連動してピストン24が上方に移動し、これによって胴部36内に負圧が生じて逆止弁39が上方に移動して導入口46の閉鎖を解除し、内容器2内の流動体が流入孔45から吸い込まれ導入口46から胴部36内に導入される。前記ピストン24が胴部36の最上部まで移動したときに前述した待機状態に戻ることとなる。
内容器2は、可撓性を有していて収縮可能になっているため、上記のように流動体が吸い出される度に容積が減少して収縮していくことになる。この収縮が進んで流動体が残り少なくなった収縮終期には、内容器2の内面に形成された前記突条部10が、図5の2点鎖線で示すように対向する内面に当接した状態となる。これによって、内容器2の底部側から口部6にわたって突条部10の近傍に流動体の流通路68が形成される。
このように前記突条部10は、内容器2の収縮終期に容器の壁間に流動体の流通路68を形成する通路形成手段69となっているのである。この通路形成手段69によって、内容器2の収縮終期に内面同士が密着して流動体が内容器2内に残存するということが防止され、流動体の残存量を極力少なくして最後まで使用することができる。
なお、上記のような内容器2の収縮によって外容器3内が負圧とならないように、外容器3の上構成体13と下構成体16の各ねじ部19、20の隙間や口部12から外容器3内に空気(外気)を導入できるようになっており、これによって外容器3は負圧による変形もなく自立可能な形状に常に保形されている。
上記構成の注出機1によれば、内容器2は収縮可能な構成であり、ポンプ装置4が流動体を吸い出す度に生ずる負圧に応じて変形するが、内容器2は自立可能な外容器3に支持されているので、常に安定した姿勢で使用できる。さらに、ポンプ装置4の吐出側には逆止弁59が設けられているので外部の空気や雑菌等がポンプ装置4内や内容器2内に侵入することもなく、酸化防止剤や防腐剤等を流動体に添加することなく長期間の保存・使用が可能である。しかも、内容器2は薄膜製のソフトバッグであるので、成形に必要な包材の減量化を実現できる。
なお、本発明は上記の実施形態に限らず、以下のような変更が可能である。
例えば、通路形成手段を構成する突条部10は内容器2内に複数条設けられていても良い。またこの突条部10は内容器2の口部6近傍から底部にわたって連続状に形成したものを例示したが、口部6近傍から底部にわたって断続状に形成してもよい。逆止弁59の栓部材62は、楕円体、ラグビーボール状等、弾性膜体61との接触部分に球面が形成されているものを用いることができる。
注出機の待機状態を示す縦断面図である。 注出機が流動体を注出するときの状態を示す縦断面図である。 逆止弁の断面図である。 流動体を吐出する逆止弁を示す断面図である。 図1のA−A矢示線断面図である。
符号の説明
1 注出機
2 内容器
3 外容器
4 ポンプ装置
6 内容器の口部
9 シール部材
10 突条部
12 外容器の口部
13 上構成体
16 下構成体
37 吸込口
42 吸込口部材
53 吐出部
59 逆止弁
60 吐出口
61 弾性膜体
62 栓部材
64 球状シール面
67 環状突起部
68 流通路
69 通路形成手段

Claims (8)

  1. 流動体を収容する収縮可能な内容器(2)と、この内容器(2)を収納する外容器(3)と、この外容器(3)の口部(12)に設けられていて前記内容器(2)の口部(6)を吸込口(37)に接続するポンプ装置(4)とを備え、前記ポンプ装置(4)の吐出側に逆止弁(59)を設けていることを特徴とする注出機。
  2. 前記内容器(2)は収縮可能なソフトバッグからなることを特徴とする請求項1に記載の注出機。
  3. 収縮終期に内容器(2)の壁間に口部(6)と連通する流動体の流通路(68)を形成する通路形成手段(69)が内容器(2)内に設けていることを特徴とする請求項1または2に記載の注出機。
  4. 前記通路形成手段(69)は、内容器(2)の口部(6)近傍から底部側に延設された突条部(10)であることを特徴とする請求項3に記載の注出機。
  5. 前記ポンプ装置(4)の吸込口(37)に、内容器(2)の口部(6)のシール部材(9)に突き刺して流動体を導入する吸込口部材(42)を設けていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の注出機。
  6. 前記外容器(3)は、ポンプ装置(4)を取り付ける口部(12)を有する上構成体(13)と、前記上構成体(13)の下部に着脱自在に装着されていて前記内容器(2)を収容する下構成体(16)とを備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の注出機。
  7. 前記逆止弁(59)は、ポンプ装置(4)の吐出部(53)に設けられていて流動体を吐出する吐出口(60)が形成された弾性膜体(61)と、弾性膜体(61)内に配置されていて流動体の流動を閉栓可能な栓部材(62)を備え、前記栓部材(62)は、弾性膜体(61)が弾力的に密着する球状シール面(64)を有することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の注出機。
  8. 前記弾性膜体(61)内には栓部材(62)と密着してシールを行う環状突起部(67)が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の注出機。
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