JP2005183085A - 収差自動補正方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は収差自動補正方法及び装置に関し、オペレータが複雑な収差補正の手順を意識することなく、簡単に自動補正することができる収差自動補正方法及び装置を提供することを目的としている。
【解決手段】 試料をビームで走査して得られた画像データを記憶するメモリ35と、該メモリ35に記憶されている画像データを読み出して四辺ぼかし処理を行なう四辺ぼかし器24と、四辺ぼかし器24により四辺ぼかし処理を行なった画像データからプローブ形状を抽出するプローブ形状抽出手段25と、抽出されたプローブ形状からラインプロファイルを抽出するラインプロファイル抽出器28と、抽出されたラインプロファイルに対して特徴量抽出、収差算出、収差補正判断、フィードバック量設定を行なう補正量算出手段40と、該補正量算出手段40で得られたフィードバック量に基づき、収差補正器を補正する補正手段33と、を具備して構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は収差自動補正方法及び装置に関する。
走査電子顕微鏡や透過電子顕微鏡において、高分解能の像を観察したりプローブ電流密度を上げることを目的として、電子光学系の中に収差補正装置が組み込まれている。この収差補正装置として、色収差を静電型4極子と磁場型4極子の組合せで補正し、球面収差を4段の8極子で補正する方式が提案されている。その原理については、非特許文献1〜3に詳しく紹介されている。
ここで、上記した収差補正装置の原理の概略を、図9に基づいて説明する。図9において、対物レンズ7の前段に収差補正装置Cが配置されている。収差補正装置Cは、4段の静電型多極子1,2,3,4と、静電型多極子の2段目と3段目が作り出す電位分布と相似な磁位分布を作り出し、電界と重畳した磁界を形成する2段の磁場型4極子5,6と、4段の静電型4極子が形成する電界と重畳した電界を形成する4段の静電型8極子11,12,13,14とより構成されている。
図9の構成において、図の左側から入射した荷電粒子ビームは、4段の静電型4極子1,2,3,4と対物レンズ7によって、基準となる荷電粒子ビームの軌道が作られ、試料面20に荷電粒子ビームがフォーカスされる。この図9では、粒子線のX方向の軌道RxとY方向の軌道Ryとを同じ平面上にまとめて模式的に描いている。
基準軌道とは、近軸軌道(収差が無いときの軌道と考えてよい)として、4極子1によってY方向の軌道Ryが4極子2の中心を通り、4極子2によってX方向の軌道Rxが4極子3の中心を通り、最後に4極子3,4と対物レンズ7によって荷電粒子ビームが試料面にフォーカスされる軌道をいう。実際には完全なフォーカスのために、これらの相互調整が必要になる。なお、このとき、前記の4段の2極子は軸合せのため用いられる。
更に詳細に図9を説明すると、X方向の軌道Rxの荷電粒子ビームは4極子1によって拡散(凹レンズと同様な作用)され、次いで4極子2によって集束(凸レンズと同様な作用)されて4極子3の中心を通るようになされ、4極子3の中心を通過した後、4極子4によって集束されて、対物レンズ7に向かう。一方、Y方向の軌道Ryの荷電粒子ビームは4極子1によって集束されて4極子2の中心を通るようになされ、4極子2の中心を通過した後、4極子3によって集束され、最後に4極子4によって拡散された後、対物レンズ7に向かう。このようにX方向の軌道Rxに作用する4極子1の拡散作用と、Y方向の軌道Ryに作用する4極子4の拡散作用とを合成することによって、一個の凹又は凸レンズの如くに働かせることができる。
次に、収差補正装置Cによる色収差補正について説明する。図9に示したような系で先ず色収差を補正するには、上記の基準軌道を変えないように静電型4極子2の電位φq2[V]と磁場型4極子5の励磁J2[AT](あるいは磁位)が調整され、レンズ系全体としてX方向の色収差が0に補正される。同様に基準軌道を変えないように静電型4極子3の電位φq3[V]と磁場型4極子6の励磁J3[AT]が調整され、レンズ系全体としてY方向の色収差が0に補正される。
次に、球面収差補正(3次の開口収差補正)について説明する。球面収差を補正する場合には、X,Y方向の色収差の補正を行った後に、静電型8極子12の電位φO2[V]によってレンズ系全体としてX方向の球面収差を0に補正し、静電型8極子13の電位φO3[V]によってY方向の球面収差を0に補正する。
次に、XYが合成された方向の球面型収差を静電型8極子11,14で0に補正する。実際は交互の繰返し調整が必要になる。なお、4極子や8極子の電位や励磁の重畳は、1個の12極子を用いて、12極の各極子に印加する電位や励磁を変化させ2極子,4極子,6極子,8極子などの合成が行われ、実用化されている。この方法については、例えば非特許文献4に紹介されている。
すなわち、静電型の場合には図10に示すように、12個の電極Un(n=1, 2, …, 12)に対して、独立に電圧を供給できる最終段電源An(n=1, 2, …, 12)が接続され、4極子場を作る場合には、理想的な4極子場に近い場が得られるように4極子電源10からの出力電圧が各最終段電源Anに供給される。最終段電源Anの出力電圧が4極子電源10の出力電圧に比例すると仮定すれば、4極子電源10の出力電圧の比は上記の非特許文献4に示された値になる。また、この4極子場に重ねて8極子場を作る場合には、理想的な8極子場に近い場が得られるように、8極子電源18からの出力電圧が前記4極子電源10の出力電圧と加算されて各最終段電源Anに供給される。以下同様の考え方で、1個の12極子で2n極子(n=1、2、…6)の多極子場を重ねた場が得られる。
次に磁場型の場合には図11に示すように、12個のマグネットWn(n=1, 2, …, 12)のコイルに対して、独立に励磁電流を供給できる最終段電源Bn(n=1, 2, …, 12)が接続され、磁場型4極子場を作る場合には、理想的な磁場型の4極子場に近い場が得られるように磁場型4極子電源15からの出力電圧が各電源Bnに供給される。最終段電源Bnの出力電流が磁場型4極子電源15の出力電圧に比例すると仮定すれば、この出力電圧の比は上記の非特許文献4に示されている励磁力の比になる。本発明では、磁場型の4極子場以外の多極子場の重畳は説明されていないが、最終段電源Bnの入力電圧に多極子場の電圧を加算することによって、静電型と同様に磁場型の多極子場の重畳が可能になる。なお、ここで、図11では各マグネットWnの外側を磁気的につなぐヨークは省略されている。
次に、静電型と磁場型を重ねる場合には、マグネットWnが電極Unを兼ねることができるように導電性の磁性体を用いれば良い。この場合、マグネットのコイルは電極とは電気的に絶縁して配置される。
以下の説明では、説明を簡単にするために、あたかも2n極子を互いに重ねたかのように記述しているが、実際には1つの12極子に対し複数の多極子場の重畳は上記のように電圧信号の加算によって行っている。
なお、色収差補正が終わった後、球面収差補正を行う前に、4段の6極子による2次の開口収差を補正する必要が生じる場合がある。その補正法は前記の球面収差の補正法と同様の手順で行う。この2次の開口収差は収差補正装置の機械的精度に依存して発生するものであるが、通常は補正量も小さく本件収差補正装置における範囲では高次収差への影響も小さい。また、この2次の開口収差は収差補正装置内部で補正されるものであり、収差補正において重要であるところの「収差補正装置と対物レンズとによる合成倍率(後述する)」を変化させても、それによる影響を受けにくい。このような理由によって、従来技術の説明では、2次の開口収差の補正に関しては説明を省いている。
なお、プローブを使用し、特に点光源、レンズ、物体及び検出器を具備する走査顕微鏡において、幾何光学収差を3次まで検出する方法が知られている(例えば特許文献1参照)
特表2003−521801号公報(段落0006〜0008、図1) H. Rose, Optik 33, Heft 1, 1-24 (1971) J. Zach, Optik 83, No.1, 30-40 (1989) J. Zach and M. Haider, Nucl. Instr. and Meth. In Phys. Res.A 363, 316-325 (1995) M. Haider et al., Optik 63, No.1, 9-23 (1982)
前述した従来の収差補正の手順は複雑であり、一般のオペレータがその技術を習得して高分解能の像を得ることができるようになるには、かなりの時間を要するという問題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、オペレータが複雑な収差補正の手順を意識することなく、簡単に自動補正することができる収差自動補正方法及び装置を提供することを目的としている。
(1)請求項1記載の発明は、試料を荷電粒子ビームで走査して得られた画像データを一旦メモリに記憶し(ステップ1)、該メモリに記憶されている画像データを読み出して四辺ぼかし処理を行ない(ステップ2)、四辺ぼかし処理を行なった画像データからプローブ形状を抽出し(ステップ3)、抽出されたプローブ形状からラインプロファイルを抽出し(ステップ4)、得られたラインプロファイルに対して特徴量抽出、収差算出、収差補正判断、フィードバック量設定を行ない(ステップ5)、得られたフィードバック量に基づき、収差補正器を補正する(ステップ6)、ことを特徴とする。
(2) 試料を荷電粒子ビームで走査して得られた画像データを記憶するメモリと、該メモリに記憶されている画像データを読み出して四辺ぼかし処理を行なう四辺ぼかし器と、該四辺ぼかし器により四辺ぼかし処理を行なった画像データからプローブ形状を抽出するプローブ形状抽出器と、抽出されたプローブ形状からラインプロファイルを抽出するラインプロファイル抽出器と、抽出されたラインプロファイルに対して特徴量抽出、収差算出、収差補正判断、フィードバック量設定を行なう補正量算出手段と、該補正量算出手段で得られたフィードバック量に基づき、収差補正器を補正する補正手段と、を具備することを特徴とする。
(3)請求項3記載の発明は、前記四辺ぼかし器により画像の四辺をぼかす量を自動調節して、プローブ形状に含まれるバックグラウンドノイズを除去することを特徴とする。
(1)請求項1記載の発明によれば、荷電粒子ビームで走査して得られた画像データに対して四辺ぼかし処理を行なうことで、得られた画像の周辺に生じているアーチファクトを除去できるので、プローブ形状を正確に求めることができ、このプローブ形状を基に補正量を算出するので、補正量を正確に算出することができ、オペレータが複雑な手順を意識することなく、簡単に自動補正することができる収差自動補正方法を提供することができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、試料をビーム走査して得られた画像データに対して四辺ぼかし処理を行なうことで、得られた画像の周辺に生じているアーチファクトを除去できるので、プローブ形状を正確に求めることができ、このプローブ形状を基に補正量算出手段で補正量を算出するので、補正量を正確に算出することができ、オペレータが複雑な手順を意識することなく、簡単に自動補正することができる収差自動補正装置を提供することができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、四辺ぼかし器により画像の四辺をぼかす量を自動調節して、プローブ形状に含まれるバックグラウンドノイズを除去することにより、プローブ形状に含まれるバックグラウンドノイズの平均的な大きさを最小にすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態例を示す構成図である。図において、21は装置本体、22は装置本体21に設けられた収差補正器である。該収差補正器22は、図9に示すような構成をしている。試料室の試料は、図に示すような文字「あA」なる形状をしているものとする。23は例えばSEMで照射された試料の表面から放射される2次電子等を検出する検出器である。A〜Cは検出器23で検出された試料画像を示す。Aはジャストフォーカス時の画像を、Bはアンダーフォーカスの時の画像を、Cはオーバーフォーカス時の画像を示す。
図2は試料へのフォーカス状態を示す図である。図において、15は試料、16は光軸である。aは試料15よりも上側に結像した場合を、bは試料15面に結像した場合を、cは試料15面の下側に結像した場合を示している。aはレンズを絞りすぎて試料15面よりも上側に結像した場合であるので、オーバーフォーカス状態、bは試料15面に結像されたジャストフォーカス状態、cはレンズが絞りきれずに試料15面よりも下側に結像した場合であるので、アンダーフォーカス状態を示す。画像Bの場合には、横方向に画像がぼけており、画像Cの場合には縦方向に画像がぼけている。
検出器23で検出された画像は、ディジタル画像に変換された後、メモリ35に記憶される。24はメモリ35に記憶されたそれぞれの画像から四辺をぼかす四辺ぼかし器である。25は四辺ぼかし器24の出力を受けてそれぞれのプローブ形状を抽出するプローブ形状抽出器である。A’,B’,C’は、それぞれA,B,Cの四辺ぼかし器を経た画像である。26はプローブ形状抽出器25で抽出された画像をS/N調整し、ノイズを減少させるS/N調整器である。該S/N調整器26の出力は、四辺ぼかし器24にフィードバックされ、バックグラウンドノイズの除去が行なわれる。図において、Dはアンダーフォーカス時のプローブ形状を、Eはオーバーフォーカス時のプローブ形状をそれぞれ示す。
27はプローブ形状抽出器25の出力をうけてノイズを除去するノイズ除去器、28はノイズが除去されたプローブ形状に対して図に示すようなラインを描き、それぞれのライン方向のラインプロファイルを抽出するラインプロファイル抽出器である。Fはアンダーフォーカスプローブにラインを描いた状態を、Gはオーバーフォーカスプローブにラインを描いた状態をそれぞれ示している。
ラインプロファイルは補正量算出手段40に入り、収差補正量が算出される。33は該補正量算出手段40からの補正量を受けて、収差補正器22に収差補正量を加える収差補正器用電源である。
補正量算出手段40において、29はラインプロファイル抽出器28の出力を受けて、ラインプロファイルの特徴量を抽出するラインプロファイル特徴量抽出器である。特徴量はラインプロファイルの左右非対称性を示すμ、ラインプロファイルの幅を示すσ、ラインプロファイルの中心付近の凹凸を表わすρよりなる。30はラインプロファイル特徴量抽出器29の出力を受けて、各収差を示すパラメータCi(iは整数)を算出する収差算出器、31は収差算出器30の出力を受けて補正すべき収差がまだ残っているかどうかを判断する収差補正判断器、32は該収差補正判断器31の出力を受けて、収差を小さくするためのフィードバック量を設定するフィードバック量設定器、33は該フィードバック量設定器32の出力を受ける収差補正器用電源でその出力は前記収差補正器22を駆動する。35は取り込んだ試料画像等を記憶するメモリである。該メモリ35としては、例えば磁気ディスク装置が用いられる。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
電子銃(図示せず)から放射された電子ビームは、収差補正器22を通過する時に収差補正を受けて試料上に結像する。試料の表面から反射される2次電子(又は反射電子)は検出器23により検出された後、A/D変換器(図示せず)によりディジタル画像データに変換された後、メモリ35に記憶される。ここで、メモリ35に記憶される画像としては、図1に示すようなジャストフォーカス状態と、アンダーフォーカス状態と、オーバーフォーカス状態があることになる。
メモリ35に記憶された画像データは、読み出されて続く四辺ぼかし器24に入り、画像の四辺周囲のアーチファクト(偽像)が除去される。四辺ぼかし器24により四辺がぼかされた画像は、それぞれA’,B’,C’となる。続くプローブ形状抽出器25は、プローブの形状を抽出する。プローブ形状抽出器25により抽出されたプローブは、例えばD,Eに示すようなものとなる。Dはアンダーフォーカス時の形状を、Eはオーバーフォーカス時の形状をそれぞれ示している。ここで、このプローブ形状画像をS/N調整器26により自動調整して、四辺ぼかし器24にフィードバックすることにより、プローブ形状に含まれるバックグラウンドノイズの平均的な大きさを最小にすることができる。
このプローブ形状画像は、ノイズ除去器27によりノイズが除去された後、ラインプロファイル抽出器28に入って図のF,Gに示すような複数のラインに基づくプロファイルが抽出される。図3はこのようにして得られたラインプロファイルの例を示す図である。横軸は距離、縦軸は輝度である。得られたラインプロファイルは、続くラインプロファイル特徴量抽出器29に入って、ラインプロファイルの特徴を示すパラメータμ,σ,ρが抽出される。収差算出器30はこれら特徴量μ,σ,ρを入力して各収差を表わす目安として使用されるパラメータCi(iは整数)を算出する。
該収差算出器30の出力は収差補正判断器31に入る。該収差補正判断器31は、入力された収差算出器30の出力Ciを受けて補正すべき収差がまだ残っているかどうかを判断する。フィードバック量設定器32は、収差算出器30からの出力Ciのうち、収差補正判断器31で指定された収差を補正するために収差補正器22に加えるべき場を求める。フィードバック量設定器32から出力された補正量ΔQ2x、ΔQ3xは収差補正器用電源33に入力される。該収差補正器用電源33は、補正量に応じて収差補正器22を補正するための電圧を補正器22に印加する。この結果、収差補正器22は収差のない電子ビームを試料上に照射することが可能となる。
上述したように、本発明によれば、収差を補正するため、収差補正器に加えるべきフィードバック量を自動的に算出するので、オペレータが複雑な手順を意識することなく、簡単に自動補正することができる。
以下、上述した各構成要素の動作を詳細に説明する。
(a)四辺ぼかし器
画像のピクセルの値を、四辺に近いピクセルほど一定の値に近づけるようなフィルタをかけることによって四辺をぼかすものである。例えば、横mピクセル×縦nピクセルの2次元画像aij(i=0,1,…m−1;j=0,1,…n−1)の四辺をσedgeピクセル程度ぼかす場合、
Figure 2005183085
とおいて、(i,j)番目のピクセルの値を次の式で与えられる値にする等の方法が考えられる。
Figure 2005183085
図4は四辺ぼかしによるアーチファクト除去の説明図であり、本発明の一実施例におけるディスプレイ上に表示した表示画面中のメイン画像の一例を中間調画像の写真で示す図である。(a)は四辺をぼかす処理を行なわない場合のそのままの画像を、(b)は四辺ぼかしが少ない場合の画像を、(c)は四辺ぼかしが適当な時の画像をそれぞれ示している。(a)〜(c)までのRはそれぞれの場合のプローブ形状を示している。そして、それぞれの場合において、左側の画像はジャストフォーカス時の画像、真ん中の画像はアンダーフォーカス時の画像を、右側の画像はオーバーフォーカス時の画像をそれぞれ示している。
(a)のジャストフォーカス時の画像において、四辺に存在する画像rがアーチファクトである。アンダーフォーカス、オーバーフォーカスの時にはさほど出現していない。この時のプローブ形状が十字型になっているのは、収差ではなく、画像の四辺による効果である。ここで、(b)に示すように四辺を少しだけぼかしてやると、アーチファクトはかなり除去されていることが分かる。この時のプローブ形状は、(a)の場合に比較して丸くなっているが、斜め方向に筋が入っている。(c)に示すように四辺を最適にぼかしてやると、アーチファクトは大幅に除去され、プローブも丸い形状になって、改善がなされていることが分かる。
次に、四辺ぼかしの他の方式について説明する。横mピクセル×縦nピクセルの2次元画像aij(i=0,1,…,m−1;j=0,1,…,n−1)の周囲をぼかして、(i,j)番目のピクセルの値が
Figure 2005183085
で与えられる画像にする。
Figure 2005183085
は例えば次のような式で求める。
1.
Figure 2005183085
を任意の実数、σx,σy,ν,αを任意の正の実数として、
Figure 2005183085
ぼかす量はσx,σyで調節する。
2.(2)式において、
Figure 2005183085
とする。
3.(2)式において、
Figure 2005183085
とする。
4.(2)式において、σx=σyとする。
5.(2)式において、ν=1とする。
6.(2)式において、ν→∞とする。即ち、
Figure 2005183085
7.(2)式において、α=2とする。
8.
Figure 2005183085
を任意の実数、σx,σy,ν,αを任意の正の実数として
Figure 2005183085
この場合において、ぼかす量はσx,σyで調節する。
9.(4)式において、
Figure 2005183085
とする。
10.(4)式において
Figure 2005183085
とする。
11.(4)式において、σx=σyとする。
12.(4)式において、σx:σy=m:nとする。
13.(4)式において、ν=1とする。
14.(4)式において、ν→∞とする。即ち、
Figure 2005183085
15.(4)式において、α=2とする。
このように、各パラメータを調整することで、四辺ぼかしを行なうことができる。
(b)プローブ形状抽出器
アンダーフォーカスの場合を例にとって説明する。アンダーフォーカスの時の画像のフーリエ変換を、ジャストフォーカスの時の画像のフーリエ変換で除算し、ジャストフォーカスの時のプローブ形状の逆フーリエ変換を乗算して、フーリエ変換することによってアンダーフォーカスの時のプローブ形状が求まる。具体的には、アンダーフォーカス時のプローブ形状を抽出する時には、ジャストフォーカス時の画像とアンダーフォーカス時の画像を使用してプローブを抽出する。但し、ジャストフォーカスの時のプローブ形状は、アンダーフォーカスの時のプローブ形状に比べて十分小さいので、その形状の詳細が分かっている必要はない。具体的には、分解能を目安として実験的に決められた幅のガウス分布等で十分である。オーバーフォーカスの時のプローブ形状も同様にして求める。
(c)S/N調整器
(a)における四辺をぼかす量として複数通り試行しておき、それぞれに対して(b)のようにプローブ形状を求め、プローブ形状に含まれるバックグラウンドノイズの平均的な大きいεを求める。εが最小になるようなプローブ形状を採用する。εとしては、例えば最大値のα倍以下のピクセルの平均二乗根を用いる。ここで、αとは実験的に求められるパラメータである。
(d)ノイズ除去器
(c)で求められたプローブ形状に含まれるバックグラウンドノイズを除去するものである。その方法としては、例えば以下に示すようにする。
最大値のα倍以下のピクセルの平均二乗根をεとおき、最大値のα倍を超えるピクセル集合の重心を(ig,jg)とおく。(ig,jg)を中心として、半径rピクセル内の内部の領域を考える。この領域に隣接するピクセルのうち、εのβ倍以上のピクセルを加えて新しい領域とする。この新しい領域に隣接するεのβ倍以上のピクセルも次々加えていく。このようにしてできた領域に含まれないピクセルの値を0とする。
また、領域の内部の負の値を持つピクセル(輝度が低いピクセル)も0にする。ここで、α,βとは実験的に決められるパラメータであり、αは0.3,βは2程度の大きさである。
(e)ラインプロファイル抽出器
(d)でノイズを除去されたアンダーフォーカス、オーバーフォーカスの時のプローブ形状を横mピクセル、縦nピクセルの2次元画像で表してpu,ij,po,ij(i=0,1,…,m−1;j=0,1,…,n−1)とおく。pu,ijの重心
Figure 2005183085
を中心として、等角間隔にN本のラインプロファイルをとって、
u,kl(k=0,1,…,N−1;l=0±1,±2,…)とおく。ただし、l=0が重心の位置に対応する。ここで、fu,klの“u”はアンダーフォーカスを、“k”は方向を、“l”は位置をそれぞれ示している。そして、オーバープロファイルの場合についても、po,ijのラインプロファイルも同様にとってfo,klとおく。
(f)ラインプロファイル特徴量抽出器
(e)で求まったラインプロファイルfu,klから次の量を求める。
Figure 2005183085
ここで、μu,kl,σu,kl,ρu,klはラインプロファイルの特徴量を表わすパラメータであり、μu,klが左右非対称性を、σu,klが幅を、ρu,klが中心付近の凹凸を表している。なお、ラインプロファイルの例については、図3に示した通りである。So,k,To,k,μo,k,σo,k,ρo,kも上と同様にオーバーフォーカス時のラインプロファイルfo,klを使用して計算しておく。
(g)収差算出器
(f)で求まったラインプロファイルの特徴量μ,σ,ρから次の各収差を表わすパラメータC0〜C11を求め、各収差を表わす目安として使用する。
Figure 2005183085
(11)〜(22)式をみると、何れもオーバーフォーカス時とアンダーフォーカス時における特徴量μ,σ,ρを用いて演算していることが分かる。但し、θk=π・k/Nとおいた。なお、C0〜C11が正となるような収差があるときのアンダーフォーカス、オーバーフォーカスのプローブの形状の典型的なものを図5に示す。図5は本発明の一実施例におけるディスプレイ上に表示した表示画面中の係数Ci(iは整数)の一例を中間調画像の写真で示す図である。上がアンダーフォーカス時、下がオーバーフォーカス時である。
(h)収差補正判断器
収差補正判断器31は、補正すべき収差がまだ残っているかどうかを判断する。例えば、
Figure 2005183085
を求め、C<δになったら収差補正を終了する。ここで、wiは収束判断基準への各収差の重みであり、δは許容される収差量である。
収差補正判断器31では、どの収差を優先的に補正すべきかを判断する。各収差は独立に定量化できるが、ある収差が非常に大きく出ている時には、他の収差の定量化の精度が悪くなる可能性がある。特に、C9,C10,C11はそれぞれC4,C5,C6と同じ対称性を持っており、より高次の収差である。このため、C4,C5,C6が大きく出ている時にはC9,C10,C11の定量化の精度が悪くなる可能性がある。これを防ぐため、各収差毎に閾値を求め、それを超えたら先ずその収差のみを補正するようにすることができる。
(i)フィードバック量設定器
収差算出器30からの出力C0〜C11のうち、収差補正判断器31で指定された収差を補正するために収差補正器22に加えるべき場を求める。例として、図6に示すように、4段の電極(又は磁極)を備えた収差補正器で2段目にx方向のラインイメージ、3段目にy方向のラインイメージが作られている場合を考える。
このような1次軌道を作るための場のほかに、各電極には4極子電場、6極子電場、8極子電場を重畳させることができる。各々の場を表わすためにQ1x〜Q4x,Q1y〜Q4y,H1x〜H4x,H1y〜H4y,O1x〜O4x,O1y〜O4yという記号を用いる。ここで、Q,H,Oはそれぞれ4極子電場、6極子電場、8極子電場を表し、1〜4は4段の電極の何段目かを表わし、x,yは標準多極子、斜め多極子を表わす。
ここで、標準多極子とは、軸の周りでのポテンシャルの変化がcosmθであるような場をいい、斜め多極子とは、軸の周りでのポテンシャルの変化がsinmθであるような場をいう(mは多極子を表わす整数、θは軸の周りの角度)。このように、本発明によれば、4段の電極又は磁極を有する収差補正器を用いて、収差を自動的に補正することができる。
図7は収差補正器で6極子場を変えていった時のプローブ形状の変化を示す図で、本発明の一実施例におけるディスプレイ上に表示した画像中のプローブ形状を中間調画像の写真で示す図である。具体的には、一例として、H1xとH4xをH1x:H4x=−1:1の比で変化させていった時のプローブ形状の変化を実験的に求めたものである。
これらのプローブの形状を(11)〜(22)式に従って定量化すると、(13)式に示すC2のみが大きく変化し、他はほとんど変化がなかった。このC2の変化をグラフにしたものが図7である。図8は6極子場とC2の関係を示す図である。横軸が6極子場、縦軸がC2でその単位は任意である。ある6極子場での値に対応するC2からC2が0になるまでの値がフィードバック量となる。
このグラフのように、(11)式〜(22)式に示すC0〜C11と、それに対応する場((23)式〜(34)式を参照)の間には直線的な関係があるので、この直線の傾きをシミュレーション又は実験で予め求めておく。そうすれば、収差算出器30からの出力C0〜C11に対して、対応する直線の傾きの逆数をかけ、その−1倍の場を収差補正器22に加えると、それらの収差が補正できる。なお、実際には、ハンチングを防ぐため、フィードバックゲインは直線の傾きの逆数の−0.5倍程度に設定するのがよい。
前述したように、H1x:H4x=−1:1の場は主にC2のみを変化させる。C0〜C11のそれぞれのみを主に変化させる場は、おおよそ以下の通りである。
Figure 2005183085
ここで、(23)式〜(34)式の場を用いることによって、フィードバックゲイン行列(後述)は対角行列になる。
これを説明するために、簡単な場合としてC4,C5の2つの収差をQ2x,Q3xの2つの場を用いて補正することを考える。Q2xをΔQ2xだけ変化させた時、C4はa*ΔQ2xだけ変化し、C5はb*ΔQ2xだけ変化する。また、Q3xをΔQ3xだけ変化させた時、C4はc*ΔQ3xだけ変化し、C5はd*ΔQ3xだけ変化する。ここで、a,b,c,dは定数である。
よって、Q2xをΔQ2x,Q3xをΔQ3xだけ、それぞれ変化させた時のC4,C5の変化ΔC4,ΔC5は以下のように表わされる。
Figure 2005183085
これからΔQ2xとΔQ3xは次式で表わされる。
Figure 2005183085
ただし、
Figure 2005183085
Figure 2005183085
の逆行列である。これより、C4,C5をともに0にするためには、
Figure 2005183085
で表わされるΔQ2x,ΔQ3xだけ、Q2x,Q3xを変化させてやればよいことが分かる。この式の
Figure 2005183085
をフィードバックゲイン行列と呼ぶ。
一方、(27)式、(28)式の場を用いると、フィードバックゲイン行列が対角行列になるということを説明すると、次のようになる。
Q2xとQ3xを1:−1の比で変化させたり、1:1の比で変化させたりすることを表わすために、(Q2x,Q3x)=(1,−1)の場をq2とおき、(Q2x,Q3x)=(1,1)の場をq3とおく。例えば、Q2x=10,Q3x=6という場は、q2=2,q3=8という場と同じである。
q2を変化させるとC4のみが変化し、q3を変化させるとC5のみが変化することが分かっているので、q2をΔq2、q3をΔq3だけ、それぞれ変化させた時のC4,C5の変化ΔC4,ΔC5は次式で表わされる。
Figure 2005183085
ここで、g4,g5は定数である。よって、次式が成り立つ。
Figure 2005183085
ただし、G4=1/g4,G5=1/g5である。これより、C4,C5をともに0にするためには、
Figure 2005183085
で表わされるΔq2,Δq3だけ、q2,q3を変化させてやればよいことが分かる。この式では、フィードバックゲイン行列は対角行列になっている。
(37)式のように、Q2x,Q3xの場を用いていたのでは、フィードバックゲインを実験的に調整したり、自動的に変化させたりする場合、4つの値A,B,C,Dを調整しなければならない。一方、(40)式のように、q2,q3の場を用いると、フィードバックゲイン行列が対角行列になるため、調整すべきパラメータは2つになり、収差と場の関係も直接対応するため、分かりやすくなる。
このようにして求めた収差補正の場を、収差補正器用電源33に印加することにより、該収差補正器用電源33は、入力信号に応じて収差補正器22を補正するので、収差を抑制することができる。
このように、本発明によれば、試料をビーム走査して得られた画像データに対して四辺ぼかし処理を行なうことで、得られた画像の周辺に生じているアーチファクトを除去できるので、プローブ形状を正確に求めることができ、このプローブ形状を基に補正量算出手段で補正量を算出するので、補正量を正確に算出することができ、オペレータが複雑な手順を意識することなく、簡単に自動補正することができる収差自動補正方法及び収差自動補正装置を提供することができる。
また、ラインプロファイルの特徴量としては、(8)式〜(10)式のようなμ,σ,ρではなく、左右非対称性、幅、中心付近の凹凸を表わすその他の量を用いてもよい。例えば、幅としては標準偏差σ以外にも、半値幅、積分50%幅等も考えることができる。
また、プローブ形状から収差を定量化する精度が悪くても、収差量の変化の履歴を見ると傾向が分かることがあるため、フィードバック量設定器において、収差量の変化の履歴を考慮してもよい。また、そうすることにより、ハンチングを防止する効果もある。
また、前述した収差補正方法は、全ての収差補正器に適用することができる。特に、オートフォーカス、オートスティグマにも適用することができる。
本発明による効果を列挙すると以下の通りである。
1.得られた画像信号から四辺ぼかし器を用いて四辺をぼかしているので、アーチファクトを除去することができ、この結果、抽出されるプローブ形状が好ましい形状になり、結果的に優れた補正演算を行なうことができる。
2.収差補正の手順を自動化したので、手動での収差補正の方法を知らない一般のオペレータでも高分解能の像が得られる。
3.(11)式〜(22)式に示されるように、収差をμ,σ,ρのフーリエ成分として表したので、2つ以上の収差が同時にある場合でも、それらを独立に定量化できる。
4.複数の収差を同時に補正できるので、高速に自動補正できる。
5.定量化された収差から、大きいものだけを選択的に補正できるため、システムのハンチングが生じにくい。
6.フィードバックゲイン行列が対角行列になるような場を用いたので、各々の収差を独立に制御することが容易になる。
本発明の一実施の形態例を示す構成図である。 試料へのフォーカス状態を示す図である。 ラインプロファイルの例を示す図である。 四辺ぼかしによるアーチファクト除去の説明図である。 本発明の一実施例におけるディスプレイ上に表示した表示画面中の計数Ciの一例を中間調画像の写真で示す図である。 収差補正器の例を示す図である。 収差補正器で6極子場を変えていった時のプローブ形状の変化を示す図で、本発明の一実施例におけるディスプレイ上に表示した表示画面中のプローブ形状を中間調画像の写真で示す図である。 6極子場を変えていったときのC2の変化を示す図である。 収差補正装置の原理説明図である。 静電型12極子を12以下の静電型多極子として用いる方法を示す図である。 磁場型12極子を12以下の磁場型多極子として用いる方法を示す図である。
符号の説明
21 装置本体
22 収差補正器
23 検出器
24 四辺ぼかし器
25 プローブ形状抽出器
26 S/N調整器
27 ノイズ除去器
28 ラインプロファイル抽出器
29 ラインプロファイル特徴量抽出器
30 収差算出器
31 収差補正判断器
32 フィードバック量設定器
33 収差補正器用電源
35 メモリ

Claims (3)

  1. 試料を荷電粒子ビームで走査して得られた画像データを一旦メモリに記憶し(ステップ1)、
    該メモリに記憶されている画像データを読み出して四辺ぼかし処理を行ない(ステップ2)、
    四辺ぼかし処理を行なった画像データからプローブ形状を抽出し(ステップ3)、
    抽出されたプローブ形状からラインプロファイルを抽出し(ステップ4)、
    得られたラインプロファイルに対して特徴量抽出、収差算出、収差補正判断、フィードバック量設定を行ない(ステップ5)、
    得られたフィードバック量に基づき、収差補正器を補正する(ステップ6)、
    ことを特徴とする収差自動補正方法。
  2. 試料を荷電粒子ビームで走査して得られた画像データを記憶するメモリと、
    該メモリに記憶されている画像データを読み出して四辺ぼかし処理を行なう四辺ぼかし器と、
    該四辺ぼかし器により四辺ぼかし処理を行なった画像データからプローブ形状を抽出するプローブ形状抽出器と、
    抽出されたプローブ形状からラインプロファイルを抽出するラインプロファイル抽出器と、
    抽出されたラインプロファイルに対して特徴量抽出、収差算出、収差補正判断、フィードバック量設定を行なう補正量算出手段と、
    該補正量算出手段で得られたフィードバック量に基づき、収差補正器を補正する補正手段と、
    を具備することを特徴とする収差自動補正装置。
  3. 前記四辺ぼかし器により画像の四辺をぼかす量を自動調節して、プローブ形状に含まれるバックグラウンドノイズを除去することを特徴とする請求項2記載の収差自動補正装置。
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