JP2005181372A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 中間転写体上にフィルミングが発生する不具合やブレードのエッジ部の捲れ等を極力防止し得る画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 複数の像担持体と、それぞれの像担持体上に互いに異なった色のトナー画像を形成すべく設けた、カラートナーを含む現像剤を収容してなる複数の現像装置とを有し、像担持体上に形成したそれぞれのカラートナー画像を中間転写体上で重ね合わせた後に、中間転写体から記録材上に転写せしめ、かつ、転写後の中間転写体を、ブレードからなるクリーニング手段でクリーニングする構成の画像形成装置において、通常のカラー画像形成モードの他に、前記複数の現像装置のうち、滑剤の添加量が少ないトナーを含む現像装置を作動せしめ、当該滑剤の添加量が少ないトナーを、前記中間転写体を介して前記ブレードに供給する調整モードを有することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、カラー複写機、カラープリンタの如く、像担持体上に形成される静電荷潜像を電子写真法によりカラートナー像となす画像形成装置に関し、特に、複数の像担持体に形成した、互いに異なった色トナーの画像を中間転写体上で重ね合わせたのち、普通紙等の記録材上に転写する形式の画像形成装置に係わる。
像担持体表面を帯電手段により一様に帯電し、原稿、または、画像データに基づいて露光手段を作動させて前記像担持体上に静電荷潜像(以下、単に潜像という)を形成し、次いで、カラートナー、又はカラートナーとキャリアとを含む二成分現像剤を現像領域に導き、接触、または、非接触現像により前記潜像をカラートナー像となした後、当該カラートナー像を中間転写体上に転写せしめ、このようなプロセスを、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)トナーの順で行って各カラートナー像を前記中間転写体上で重ね合わせ、しかる後に普通紙紙からなる記録材上に転写し、定着手段により加熱加圧することによって前記記録材に定着させる電子写真方式を利用した画像形成装置はよく知られている。
また、前記中間転写体を無端状ベルトとして構成するとともに、当該中間転写体が1回転する間に上記の如きプロセスを完了する態様の画像形成装置も公知である。
前記の如き画像形成装置は、一般的に、転写領域通過後の像担持体の表面をクリーニングするクリーニング手段を有するとともに、記録材に対する転写工程を経た後(画像形成プロセスにおいて、転写領域を通過した後の意)の中間転写体の表面をクリーニングするクリーニング手段を有している。
クリーニング手段としては、ブレードからなるクリーニング手段が一般的であり、当該ブレードは前記中間転写体の回転方向に対して対向する方向(カウンタ方向)に設けられているのが普通である。
一方、現像剤を構成する前記トナーは顔料、ワックス、樹脂などからなる母体と、シリカやチタニア、酸化セリウムなどの研磨性粒子や、滑剤からなる外添剤とを含んでいる。
このようなトナーが、画像形成プロセス実行時において、転写工程通過後の中間転写体上に残留した場合、クリーニングブレード(以下、単にブレードとも言う)のエッジ部でクリーニングされ、中間転写体上から除去され、その一部は前記ブレードのエッジ部に付着する。
また、除去されたトナー、換言すると、前記付着トナーがブレードのエッジ部(以下、ブレードエッジ或いは単にエッジという場合がある)と中間転写体との隙間に入り込み、そこで保持されると、当該トナーに含まれる研磨剤が潤滑剤となって両者間の摩擦係数を下げる働きを行い、結果として、ブレード捲れの発生を抑制することができ、更に、良好なクリーニングを達成することができる。
しかしながら、ブレードエッジと中間転写体との間にトナーが存在する状態を長期にわたって存続させることは困難であり、また、残留したトナーに含まれているワックスや滑剤が部分的に中間転写体に付着してしまい、これらワックスや滑剤はブレードによってうまく除去されず、むしろ、ブレードの圧力で引き延ばされて中間転写体の進行方向に薄膜(フィルミング)を形成してしまうことがあった。
斯様なフィルミングが生じた中間転写体上の部分とブレードエッジ間の摩擦係数は、フィルミングのない部分における両者間の摩擦係数に比して大きくなり、結果、フィルミングのある部分に当接するブレード上のエッジ部に損傷を発生させ、当該部分においては、ワックスや滑剤が前にも増してすり抜けるようになって、更なるフィルミングの発生を加速させていた。
また、上述のようなクリーニング機能に寄与することができるトナーはブレードエッジに付着していることが必要であるが、例えば、画像形成が可能な中間転写体の幅(最大画像幅の意で、中間転写体の進行方向に対して直交する方向の長さ)に対して画像が半分の幅しかない画像形成を連続的に、或いは、大量に行ったような場合、画像が形成されない中間転写体上の幅方向における部分に対応したブレードエッジには極く僅かなトナーしか来ない。
従って、仮に、画像形成幅と略等しい長さを有するブレードのエッジ部に、当初は適量のトナーが溜まっていたとしても、非画像領域に対応したブレードのエッジ部にあったトナーはいち早く欠乏し、この結果、当該部分に対応したブレードのエッジ部と中間転写体との間の摩擦係数が上がって、前述したようにブレードのエッジ部が損傷を来たし、その部分をすり抜けたワックスや滑剤のフィルミングが発生した。
このようなフィルミングが中間転写体上に形成されると、その部分の抵抗が上昇し、転写処理が実施される際、フィルミング部分の転写性が悪くなり、記録材上では白すじとなって画質低下を招いてしまうという問題があった。
このような問題の対応ではないが、中間転写体(中間転写ベルト)上に重ね合わせのカラー画像を作成した後、記録材上に転写する方式の画像形成装置において、連続画像形成時、中間転写体とクリーニングブレードとの摩擦係数が上昇してブレードが捲れてしまう現象を抑制するために、例えば、所定の画像形成数毎に、いずれかの感光ドラムに形成したトナー画像を中間転写体上に転写し、当該トナー画像を記録材上に転写せずにクリーニングブレードに導いて、クリーニングブレードと中間転写体との間の摩擦を緩和させ、摩擦上昇によるブレードの捲れを防止する構成の画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2002−244386号公報(段落番号0051〜0056)
特許文献1に開示されている技術は、ブレードの捲れ防止対策として有用な技術であると思われるが、フィルミングの問題については配慮されていない。
本発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたもので、主たる目的は、中間転写体上にフィルミングが発生する不具合を極力防止し、また、中間転写体上にフィルミングが形成された場合でも、当該フィルミングを容易に除去し、以て、形成画像が画質低下を来さないように配慮した画像形成装置を提供することにある。
本発明の目的は、下記の構成によって達成することができる。
(1)複数の像担持体と、それぞれの前記像担持体上に互いに異なった色のトナー画像を形成すべく設けた、カラートナーを含む現像剤を収容してなる複数の現像装置とを有し、前記像担持体上に形成したそれぞれのカラートナー画像を中間転写体上で重ね合わせた後に、当該中間転写体から記録材上に転写せしめ、かつ、転写後の前記中間転写体を、ブレードからなるクリーニング手段でクリーニングする構成の画像形成装置において、
通常のカラー画像形成モードの他に、前記複数の現像装置のうち、滑剤の添加量が少ないトナーを含む現像装置を作動せしめ、当該滑剤の添加量が少ないトナーを、前記中間転写体を介して前記ブレードに供給する調整モードを有することを特徴とする画像形成装置。
(2)前記調整モードは操作パネルから選択されることを特徴とする前記(1)に記載の画像形成装置。
(3)複数の像担持体と、それぞれの前記像担持体上に互いに異なった色のトナー画像を形成すべく設けた、カラートナーを含む現像剤を収容してなる複数の現像装置とを有し、前記像担持体上に形成したそれぞれのカラートナー画像を中間転写体上で重ね合わせた後に、当該中間転写体から記録材上に転写せしめ、かつ、転写後の前記中間転写体を、ブレードからなるクリーニング手段でクリーニングする構成の画像形成装置において、
前記中間転写体の表面状態を検出手段で検出し、その検出結果に応じて、前記複数の現像装置のうち、滑剤の添加量が少ないトナーを含む現像装置を作動せしめ、当該滑剤の添加量が少ないトナーを、前記中間転写体を介して前記ブレードに供給するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
(4)複数の像担持体と、それぞれの前記像担持体上に互いに異なった色のトナー画像を形成すべく設けた、カラートナーを含む現像剤を収容してなる複数の現像装置とを有し、前記像担持体上に形成したそれぞれのカラートナー画像を中間転写体上で重ね合わせた後に、当該中間転写体から記録材上に転写せしめ、かつ、転写後の前記中間転写体を、ブレードからなるクリーニング手段でクリーニングする構成の画像形成装置において、
画像形成数が所定数に達したときに、前記複数の現像装置のうち、滑剤の添加量が少ないトナーを含む現像装置を作動せしめ、当該滑剤の添加量が少ないトナーを、前記中間転写体を介して前記ブレードに供給するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
(5)複数の像担持体と、それぞれの前記像担持体上に互いに異なった色のトナー画像を形成すべく設けた、カラートナーを含む現像剤を収容してなる複数の現像装置とを有し、前記像担持体上に形成したそれぞれのカラートナー画像を中間転写体上で重ね合わせた後に、当該中間転写体から記録材上に転写せしめ、かつ、転写後の前記中間転写体を、ブレードからなるクリーニング手段でクリーニングする構成の画像形成装置において、
前記中間転写体を駆動するモータに流れる電流をモニタし、電流に対するトルク値が所定値に達したときに、前記複数の現像装置のうち、滑剤の添加量が少ないトナーを含む現像装置を作動せしめ、当該滑剤の添加量が少ないトナーを、前記中間転写体を介して前記ブレードに供給するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
請求項1に係わる画像形成装置は、通常のカラー画像形成モードの他に、複数の現像装置のうち、滑剤の添加量が少ないトナーを含む現像装置を作動せしめ、当該滑剤の添加量が少ないトナーを、中間転写体を介して前記ブレードに供給する調整モードを有する構成としたので、中間転写体の表面におけるフィルミングの発生を極力防止することができ、また、中間転写体上における最大画像幅に対応したブレードの全長にわたってトナーを供給することができるので、ブレードのエッジ部の捲れをも抑制できる。
請求項2に係わる画像形成装置は、操作パネル上から前記調整モードを選択する構成としたので、環境条件の急変にも適切に対処することができ、また、操作性もよい。
請求項3に係わる画像形成装置は、中間転写体の表面状態を検出手段で検出し、その結果に応じて、自動的に装置を調整モードにして滑剤の添加量が少ないトナーを前記中間転写体を介して前記ブレードに供給することができる構成としたので、フィルミングの発生に対する予防ができ、又、中間転写体上における最大画像幅に対応したブレードの全長にわたってトナーを供給することができるので、ブレードのエッジ部の捲れも抑制できる。
請求項4に係わる画像形成装置は、画像形成枚数が所定数に達したとき、自動的に装置を調整モードにして滑剤の添加量が少ないトナーを前記中間転写体を介して前記ブレードに供給することができる構成としたので、フィルミングの発生を防止することができ、また、中間転写体上における最大画像幅に対応したブレードの全長にわたってトナーを供給することができるので、ブレードのエッジ部の捲れも抑制できる。
また、これは中間転写体上における最大画像形成幅に対して、例えば、A4R、B4などの記録材が縦送り(記録材の搬送方向に対して記録材の長辺がおかれている態様)で使用されるとき、当該最大画像幅と記録材の通紙幅との間でできる幅方向の差(非通紙部と同義)に相当するブレードのエッジ部と中間転写体との間の摩擦係数の上昇の結果、ブレードエッジの捲れが発生する危険を防止、或いは抑制できる。
請求項5に係わる画像形成装置は、中間転写体の駆動用モータのトルクを測定、或いは、監視し、当該トルクが設定値に達したとき、或いは設定値を超えたとき、自動的に装置を調整モードにして滑剤の添加量が少ないトナーを前記中間転写体を介して前記ブレードに供給することができる構成としたので、フィルミングの発生に対する予防ができ、また、中間転写体上における最大画像幅に対応したブレードの全長にわたってトナーを供給することができるので、ブレードのエッジ部の捲れ現象をも抑制できる。
また、上記によりブレードと中間転写体との摩擦に基づく前記モータの負荷を減じ、画像プロセス実行時における中間転写体の速度を許容範囲に維持することができる。
本発明に係わる実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係わるデジタルカラー複写機からなる画像形成装置の第1の実施の形態を示す概略図である。
画像形成装置は、装置本体上部に自動原稿送り装置1を有するとともに、内部に画像読み取り部2、画像形成部3、中間転写体としての回転ベルトを含むベルトユニット4の設置部、給紙部5、定着装置T、反転排紙・再給紙部6、および、反転搬送手段であるADU7を有している。
前記自動原稿送り装置1は、原稿を1枚ずつ送り出して画像読み取り位置へと搬送し、画像読み取りが終わった原稿を所定の場所に排出する装置である。
前記自動原稿送り装置1は、原稿を載置する原稿載置台101、載置された原稿を分離する原稿分離手段103、分離された原稿を搬送する原稿搬送部105、搬送された原稿を排紙する原稿排紙手段107、排紙された原稿を載置する原稿排紙台109、および、原稿の両面の画像を読み取る両面コピーモードにおいて、当該原稿の表裏面を反転させるべく使用されるローラ対からなる原稿反転手段111を有している。
処理プロセスがらみで述べるに、前記原稿載置台101上に載置された複数枚の原稿(不図示)は、原稿分離手段103によって1枚づつ分離され、前記原稿搬送部105を介して画像読み取り位置に向けて搬送される。
前記原稿読み取り位置は、前記原稿搬送部105の下方部に設けられており、そこで、画像読み取り装置2を構成するスリット201を介して、原稿の画像が読み取られ、読み取られた原稿は原稿排紙手段107によって原稿排紙台109上に排出される。
なお、両面コピーモードにおいては、片面が読み取られて搬送されてくる原稿は前記原稿反転手段111により二点鎖線の矢印で示す方向に搬送され、進行方向における後端を咬んでいる状態で当該原稿反転手段111の駆動が停止された後の逆方向回転により前記原稿搬送部105を介して再度、画像読み取り位置に導かれ、しかる後、前記原稿排紙手段107によって原稿排紙台109上に排出される。
上記の工程は、原稿載置台101上に載置された原稿の枚数分繰り返される。
前記画像読み取り装置2は、前記スリット201、原稿を照射するためのランプ213と原稿からの反射光を反射させる第1ミラー215とを一体化してなる第1ミラーユニット205、第1ミラー215からの光を反射させる第2ミラー217と第3ミラー219とを略V字状に一体化してなる第2ミラーユニット207と、当該第3ミラー219からの反射光を撮像素子上に結像させる結像レンズ209、および、結像レンズ209によって結像された光像を光電変換して画像情報を得るライン状の撮像素子(以下、CCDという)211を有している。
前記画像情報は、適宜の画像処理を施された後、一旦、図示しないメモリに蓄積されるようになっている。
前記自動原稿送り装置1によって送られている原稿を、画像読み取り装置2で読み取る態様においては、第1ミラーユニット205及び第2ミラーユニット207は、図示の如き位置に固定されている。
前記画像読み取り装置2によって読み取られた各色毎の画像信号はメモリより順次取り出され、静電荷潜像形成手段である各露光光学系にそれぞれ電気信号として入力される。
前記画像形成部3は色分解画像に応じたトナー像を形成するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)の4組の画像形成手段(以下、画像形成ユニットという)30を含む。
それぞれの画像形成ユニット30は、例えば、有機光導電体を含有させたポリカーボネイトなどの樹脂よりなる感光層をドラム状の金属基体上に設けてなる像担持体(以下、感光体ドラムという)310、スコロトロン形式からなる帯電器320、画像書き込み手段である露光光学系330、静電荷潜像を顕像化する現像装置8、転写手段(一次転写手段)340、転写後の感光体ドラム310の表面をクリーニングするブレード(クリーニング手段)を含むクリーニング装置350を主要構成要素とする。
前記現像装置8は、磁性キャリア(以下、単にキャリアという)と非磁性トナー(以下、単にトナーという)とを含む二成分現像剤を内蔵し、また、位置固定であって周方向に複数の磁極を配列せしめた磁石を内蔵する可回転、かつ、非磁性の円筒形状からなる現像剤担持体(現像スリーブ)等を有している。
現像装置8の基本的構成は周知であるので詳細な構成は省略する。
なお、前記露光光学系330はレーザ光学系で構成される露光ユニットであり、また、前記転写手段340は中間転写体401を介して前記感光体ドラム310の周面一部に対向している。
上述した4組の前記画像形成ユニットの機械的構成は基本的に同じであるので、参照符号は1組みのユニットについてのみ付し、他は省略することとする。
それぞれの画像形成ユニット30は、ベルト設置部において縦方向に長く配設された、ベルトユニット4を構成するループ状の回転ベルト(以下、中間転写ベルトという)401の一平面(張設面)Aに沿って、上から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)の順に配列されている。
前記中間転写ベルト401と、当該中間転写ベルトを回転可能に懸架する支持ローラ405、406、407、および、バックアップローラ410等がベルトユニット4を構成する。
前記中間転写ベルト401を挟んで前記バックアップローラと押圧しながら回転するように対向配置されているのは、転写ローラ510からなる二次転写手段である。
415は、転写領域(二次転写手段のある領域)を通過した中間転写ベルト401の表面をクリーニングするためのブレードで、中間転写ベルト401に対してカウンタ方向に設置され、少なくとも画像プロセス実施の間は、エッジ部が中間転写ベルト401の表面に接触するように構成してある。
前記ブレード415は、中間転写ベルト401上に形成される最大画像幅(進行方向に対して直交する方向における長さであり、例えば、B4の長辺に相当するサイズ)に相当する長さを有しており、また、エッジが、ほぼ全範囲において均等な圧力を以て前記中間転写ベルトに当接するように調整・保持されている。
上記の画像形成ユニット30とベルトユニット4の構成とによる画像形成は次のようになされる。
画像形成プロセスの開始に伴って、反時計方向に回転する感光体ドラム310の表面は帯電器320により所定の極性に帯電される。
次いで、露光光学系330による第1の色信号、即ち、イエロー(Y)の画像信号に対応する露光が施され、当該(Y)の画像に対応する潜像が前記感光体ドラム310上に形成される。
前記潜像は現像装置8の現像剤による接触または非接触現像処理により反転現像されて(Y)のトナー像に変換された後、転写手段340の作用によって中間転写ベルト401上に転写される。
第1の色信号による画像形成開始から所定の時間後に順次開始される他の色信号による画像形成は上記と同様のプロセスにより、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)の各画像形成ユニットによって行われ、それぞれのトナー像が前記(Y)のトナー像のある画像領域と重畳するように順次転写され、前記中間転写ベルト401上に重ね合わせのカラートナー像が形成される。
一方、転写処理終了後の前記感光体ドラム310の表面はクリーニング装置350で清掃され、新たな画像形成のための準備が整えられる。
なお、前記感光体ドラム310、あるいは、中間転写ベルト401に対する個々の画像形成プロセスの開始タイミングは、前記中間転写ベルト401の一方の側、本実施の形態においては外側であって、前記中間転写ベルトの回転方向に見て、前記転写ローラ510のある位置から1組目(イエロー)の画像形成ユニットが設けてある位置までの区間に付設したレジストセンサ413が、当該中間転写ベルト401に設けた、例えば、塗料を用いて形成した基準マークを検知した時を起点として計時を行い、所定時間経過毎に、順次、(Y)、(M)、(C)、(BK)プロセスを開始させるように構成してある。
前記レジストセンサ413による検知信号を取り込み、計時を監視するとともに、個々のプロセス等に関する制御はコンピュータを含む制御部(制御手段)Sで行う。
次に、中間転写ベルト上に形成されたカラートナー像が、例えば、普通紙からなる記録材(以下、便宜上、用紙という)Pに転写され、装置外に排紙されるまでの工程に絡めて、装置のその他の構成につき簡単に述べる。
前記中間転写ベルト401上における画像形成に対応した適宜のタイミングで、用紙Pが給紙部5の送り出し部501(511、521)に位置する給紙ローラ503(513、523)によって給紙され、レジストローラ551に向けて搬送される。
しかる後、前記用紙Pは、前記レジストローラ551の回転再開によって前記中間転写ベルト401上のカラートナー像領域と重畳するように再給紙され、二次転写部において前記バックアップローラ410と前記転写ローラ510とにより前記中間転写ベルトとともに押圧挟持されながらニップ部から送り出され、この間に、前記中間転写ベルト401上に担持(形成)されたカラートナー画像が前記用紙P上に転写される。
なお、転写に際しては、前記転写ローラ510と前記バックアップローラ410との間に適宜の転写バイアス電圧を印加するように構成することが望ましい。
トナー像が転写された前記用紙Pは、例えば、不図示の分離爪の作用を受けながら前記中間転写ベルト401から分離され、定着装置Tに向けて搬送される。
前記定着装置Tは定着ヒータを内蔵する定着ローラT1と、当該定着ローラと圧接しながら回転する圧着ローラT2とを有し、画像を形成しているカラートナーは、両ローラによる加熱・加圧により溶融され、用紙P上に定着される。
定着装置Tによる定着処理終了後の用紙Pは、その下流に設けてある排紙ローラ603により搬送され、装置本体外に設けてある排紙トレイ上に排出される。
一方、二次転写終了後の前記中間転写ベルト401の表面はブレード415からなるクリーニング手段によってクリーニングされ、新たなトナー像を担持する準備がなされる。
なお、現像処理により各現像剤中のトナーが消費されるが、これは、各現像装置8の適宜の場所にトナー濃度検知センサを設けておき、当該センサからの情報に基づいて前記現像装置内にトナーを供給するようになっており、公知技術で対応できる。
また、図において、通路切替部材601の実線位置は定着処理後に用紙Pの上下面を反転させて排出する場合に保持される位置であり、破線位置は、上述の如く、定着装置から送り出された用紙をそのまま排出する際に保持される位置である。
例えば、用紙Pの反転排出においては、前記定着装置Tから送り出された用紙Pは前記通路切替部材601の右側の辺に沿って下方に案内され、ローラ対602によって進行方向における後端が挟持された状態とされた後の当該ローラ対602の逆回転により上昇され、前記切替部材601の左側の辺を通って前記排紙ローラ603に達し、かつ、当該排紙ローラで排出されるように規制される。
更に、前記ADU7を用いる両面コピーモードの場合の用紙Pの挙動は、反転排出の場合と同様に、片面に画像が形成された定着処理後の用紙Pを前記切替部材601の右側の辺に沿って下方に導き、進行方向における用紙Pの後端をローラ対605により挟持した状態で搬送停止せしめた後、当該ローラ対605を逆回転せしめ、ガイド板Gに沿って上昇させ、複数のローラ対701、703、705を有するADU7に導く事で用紙Pの反転を達成する。
用紙Pの第2面に対する画像形成プロセスは前述と同じであり、前記定着装置Tから送り出された後の排出については前述した何れかを選択することになる。
図において、前記画像読み取り装置2の上部に参照符号250で示されるのは操作パネルで、模式的な平面図で示す図2から明らかなように、画像形成枚数(プリント枚数の意)を設定するためのテンキー251、記録開始のためのスタートボタン252とともに、画像モードを通常の画像形成モードから調整モードに切り換えるスイッチ手段(選択手段)253等を含む。255は液晶表示部で、濃度設定、倍率設定等を行うことができ、積層表示式のタッチパネルとして構成してある。
ここで、通常の画像形成モードとは、感光体ドラム310上に形成したトナー像を、前記中間転写ベルト401を介して用紙P上に転写形成するモードであり、調整モードとは、感光体ドラム310上に、所定の現像装置(外添剤として滑剤が添加され、当該滑剤の添加量が少ないトナーを含む現像装置)を選択的に使用して形成したトナー画像或いはトナーパターンを用紙P上に転写することなく、前記中間転写ベルトを介してブレード415に供給するモードをいう。
調整モードにおける前述の如きトナーは、ブレードの全長、換言すれば、中間転写ベルト上の最大画像幅に対応する幅をにわたって供給される。
調整モードの選択により所定のトナーがブレードに供給されると、大半のトナーは当該ブレードによりクリーニングされて、クリーニング装置の下部に形成されている収納部に収納されるが、一部のトナーはブレードエッジに付着し、保持され、中間転写ベルトの表面に押圧される。
前記トナーが中間転写ベルトの表面に押しつけられると、ベルト表面のクリーニング性能が高まり、故に、例えば、ブレードのエッジ捲れに起因して中間転写ベルト上にフィルミングが形成されている場合でも、そのフィルミング層を容易に取り除くことができ、高画質画像形成が可能な状態に中間転写ベルトの表面を維持することができる。
また、中間転写ベルト表面上に、まだフィルミングが形成されていない場合に調整モードが選択され、所定のトナーがブレードに供給された場合、フィルミング形成の予防或いは抑制ができる。
ここで、調整モードにおいて選択される現像装置とは、トナーの外添剤として添加される滑剤の量が少ないトナーを収納した現像装置であり、そのような滑剤が少ないトナーをブレードに供給することにより、上述の如くの良好なフィルミング対策とすることができる。
即ち、外添剤としては、通常、流動性の改良等を目的として、例えば、シリカ、チタニア、チタン酸ストロンチウム、酸化セリウム、アルミナ微粒子のような無機微粒子や、走査型電子顕微鏡にて観察される数平均一次粒子径が10〜2000nmの球形の有機微粒子、例えば、スチレンやメチルメタクリレートなどの単独重合体、或いは、共重合体を添加することができ、これら微粒子(研磨性粒子)による研磨効果を利用して中間転写ベルトの表面を研磨することにより、前述の如き効果が得られる。
また、例えば、ステアリン酸亜鉛やステアリン酸カルシウムの如き滑剤も外添剤として添加される。
上述のように調整モードを設けることにより、プリントアウトされる画像を見て、適宜に調整モードを実行することができ、かつ、不意に画像上で不具合がでても迅速な対応がとれるので便利がよい。
例えば、最大画像幅に対して小さい幅の画像作成を多量に作成した後、最大画像幅の画像を作成したとき、それまで非画像部であった領域におけるブレードエッジと中間転写ベルトとの摩擦係数が上昇してエッジに捲れが発生しているときには、前記のようなフィルミング等が生じ易いが、このような場合の即時対応が可能である。
またエッジ捲れが発生してしまっても、調整モードによるトナーの供給量を多くすることにより、フィルミングに係わる悪影響を抑制することができる。
なお、前記切り換えスイッチ253の操作に伴う指令は優先的に処理され、例えば、当該指令が出されたときに画像形成が途中であれば、その画像形成が終了した後、すぐに実行すべく、前記制御部Sで制御することができるように構成することが望ましい。
次に、図1の如くの基本的構成を有する画像形成装置において、本発明に係わる第2の実施の形態を図3の模式的説明図に従って説明する。
即ち、中間転写ベルト401の進行方向において、用紙Pに対する転写領域よりも下流であって、ブレード415よりも上流の適宜の位置に、ベルトの表面状態を検出するための検出手段450を設置しておき、その反射率を電圧値に変換して(ST1)基準値(閾値)と比較し(ST2)、前記閾値に達したとき、或いは、当該閾値を超えたときに、制御部Sを介して自動的に調整モードに切り換える(ST3)。
画像形成途中である場合、その画像形成が終了してから調整モードを実行し(ST4)、画像或いはパターンとして感光体ドラム310上に形成してなるトナーを中間転写ベルト401を介してブレード415に供給する。
調整モード中において、前記検出手段による検出値(実際には、出力を変換することにより得られた電圧値)が閾値未満になったら(ST5)調整モードを終了する。
調整モードにおけるトナー画像或いはトナーパターンの形成からブレードへの供給、及び、結果として奏せられる効果は実質的に第1の実施の形態におけると同様である。
また、第2の実施の形態においては、自動的に調整モードに移行するので、操作性が向上する。
なお、前記検出手段450は、発光手段と受光手段とを一体化してなるが、別体としてもよい。
次に、図1の基本的構成を有する画像形成装置において、本発明に係わる第3の実施の形態を図4のフローチャートに従って説明する。
画像形成数をカウンタ手段でカウントし(ST10)、画像形成数が基準値(設定値)以上になったか否かを比較判断し(ST11)、NOなら監視を継続、YESなら調整モードに切り換えるための信号を制御部に送り(ST13)、調整モードを実行させ(ST14)、調整モードを終了したらカウンタをリセットして、次の調整モードのための準備をする。
この場合の基準値や調整モード実行回数(トナー供給回数の意)は実験により決定することができ、ROMに記憶させておいて実行時に読み出して利用すればよい。
当該第3の実施の形態における調整モード実行時のトナー画像或いはトナーパターンの形成からブレードへの供給の構成は実質的に第1の実施の形態におけると同様であり、また、奏せられる効果は前記第2の実施の形態のそれと実質的に同じである。
更に、本発明に係わる第4の実施の形態においては、支持ローラ407を中間転写ベルトの駆動ローラとして使用し、当該支持ローラの軸に機械的に結合する駆動用のモータに流れる電流をモニタし、電流に対するトルク値が所定値に達したときに、或いはそれを超えたときに、画像形成装置のモードを自動的に調整モードに切り換え、縷々説明の如くのプロセスを実行することにより、前記した各実施の形態と同様に、フィルミングの発生を極力防止したり、発生したフィルミングを除去し、或いは、ブレードの捲の防止、或いはブレードの捲れが多少発生しても、画質の低下を極力抑制することができる。
以上において、滑剤の少ないトナーにより作成する画像或いはパターン(ベタ画像)の幅サイズは最大画像幅と同等またはそれよりも大きいサイズであり、さらに、ブレードの幅方向に対するトナーの供給量は、種々の仕様に応じた最適な条件を実験により求めることができる。
また、調整モードにおいてトナーが消費されたことによる現像剤中のトナー濃度の補正は、公知のトナー濃度制御方法を用いることにより対応できる。
なお、画像形成に係わる各色トナーとしては、高画質化、クリーニング性能の向上等から重合法により製造したトナー、特に、乳化重合法により製造したトナーを用いることが望ましい。
製造工程は、乳化重合を行い樹脂粒子を調製する乳化重合工程、前記樹脂粒子分散液に着色粒子分散液などを添加した後に塩析/融着させてトナー粒子とする塩析/融着工程、得られたトナー粒子を水中より濾過し界面活性剤などを除去する洗浄工程、得られたトナー粒子を乾燥する乾燥工程、更に、乾燥後のトナーを必要に応じて解砕処理する解砕工程、外添剤を添加する外添剤添加工程などから構成される。
材料に関して、重合性単量体としては、例えば、芳香族系ビニル単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、ビニルエステル系単量体、ビニルエーテル系単量体、モノオレフィン系単量体、ジオレフィン系単量体、ハロゲン化オレフィン系単量体等のラジカル重合性単量体を必須の構成成分とし、必要にオッジ手架橋剤を使用することができる。
また、酸性基を有するラジカル重合単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体を用いることができる。
トナーの特性改良のための架橋剤としては、例えばジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、ジビニルエーテル、ジエチレングリコールメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、フタル酸ジアリル等の不飽和結合を2個以上有するものが挙げられる。
ラジカル重合合開始剤としては水溶性であれば適宜使用が可能であり、例えば、過硫酸カリウム、4,4′−アゾビス4−シアノ吉草酸及びその塩、アゾビスイソブチルアミド2塩酸塩等が挙げられる。
界面活性剤について、イオン性界面活性剤としては、スルホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンベンゼンスルホン酸ナトリウムなど)、硫酸エステル塩(ドデシル硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウムなど)、脂肪酸塩(オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、カプリン酸ナトリウム、カプリル酸ナトリウム、カプロン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オレイン酸カルシウムなど)などが挙げられ、また、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドとポリエチレンオキサイドの組み合わせ、ポリエチレングリコールと高級脂肪酸とのエステル、アルキルフェノールポリエチレンオキサイド、高級脂肪酸とポリエチレングリコールのエステル、高級脂肪酸とポリプロピレンオキサイドのエステル、ソルビタンエステル等のノニオン性界面活性剤も使用することができる。
着色剤としては無機顔料、有機顔料を挙げることができる。
具体的な無機顔料として、黒色の顔料としては、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラック等のカーボンブラック、更にマグネタイト、フェライト等の磁性粉も用いられる。
これらの無機顔料は所望に応じて単独または複数を選択併用する事が可能である。
磁性トナーとして使用する際には、前述のマグネタイトを添加することができる。
また、具体的な有機顔料を以下に例示する。
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
グリーンまたはシアン用の顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
これらの有機顔料は所望に応じて単独または複数を選択併用する事が可能である。
上記の他に、トナーの流動性或いはクリーニング性を向上せしめる目的で、外添剤を添加して使用することができる。
これら外添剤としては特に限定されるものでは無く、種々の無機微粒子、有機微粒子あるいは滑剤を使用することができる。
無機微粒子としては、従来公知のものを使用することができ、例えば、シリカ、チタニア、チタン酸ストロンチウム、酸化セリウム、アルミナ微粒子等が好ましく用いることができる。
滑剤としては、例えば、ステアリン酸の亜鉛、ステアリン酸カルシウム、アルミニウム、銅、マグネシウム、カルシウム等の塩、オレイン酸の亜鉛、マンガン、鉄、銅、マグネシウム等の塩、パルミチン酸の亜鉛、銅、マグネシウム、カルシウム等の塩、リノール酸の亜鉛、カルシウム等の塩、リシノール酸の亜鉛、カルシウムなどの塩等の高級脂肪酸の金属塩が挙げられる。
これら外添剤(添加剤)の添加量あるいは種類は、帯電性能や環境安定性、耐久性等を考慮して決定されるが、その際、各色の顔料特性が異なるために、外添剤種や量を合わせ込んだ結果で決定しており、添加量は各色トナーによって異なるのが通常である。
本発明に係わる乳化重合トナーにはステアリン酸亜鉛が外添剤として添加されている。
トナーに対する添加量はマゼンタとシアンについては零、イエローについては0.15質量%、黒については0.05質量%とした。
また、磁性キャリヤとして、樹脂分散型キャリヤが好適であるが、鉄、フェライト、マグネタイト等の金属等、公知の材料が使用でき、本発明に係わるキャリヤとしてはフェライト粒子を用いた。
更に、前記中間転写ベルトは、ポリイミド樹脂を主成分として形成したシームレス半導電樹脂ベルト(表面抵抗率:1×1011Ω/□、体積抵抗率:1×108Ω・cm)として構成した。
また、ブレードは、厚さ2mm、幅340mm、自由長(h):9mmとした矩形のウレタン樹脂で構成し、中間転写ベルトに対してカウンタ方向、かつ、中間転写ベルトと接触するコーナーエッジとのなす角度(当接角)を鋭角として位置づけた。
当接角は、10度乃至30度の範囲が好ましく、15度乃至20度であることがより好ましく、10度未満だとトナーの掃き残しが発生し、また、30度を超えるとブレード捲れ(ブレード先端部がカウンタ方向から、中間転写ベルトの移動方向と同方向にもっていかれた状態)が発生しやすくなるので好ましくない。
なお、前記した自由長(h)とは、ブレードの1長辺を保持部材で保持した保持部先端部からブレードの他の長辺端までの長さを指す。
また、上記の滑剤の添加量、中間転写ベルトの表面抵抗率、ブレードのサイズ、或いは、設置角度(当接角)等は種々の条件によって適宜に決定できるものである。
(実施例1)
「画像形成装置」
図1の構成を有するカラー複写機(Konica 8050を改良して作製した)を用いた。
主な条件は下記の通りである。
・プロセス速度(V):220mm/sec
感光体ドラム:径60mm、有機半導体層として、フタロシアニン顔料をポリカーボネ イトに分散させたものを基体上に塗布して形成した。電荷輸送層を含めた感光体層の 膜厚25μm
露光:レーザ走査方式、半導体レーザ(LD)パワー300μW
現像:二成分現像方式
中間転写ベルト:シームレス半導電樹脂ベルト
(材質ポリイミド、表面抵抗率1×1011Ω/□、体積抵抗率1×108Ω・cm)
中間転写ベルトのテンション:50N
一次転写手段:径が20mmの導電性発泡ローラ、温湿度とカウンタでマトリックスを 組んだ電流値テーブルから所定の電流値を選択し、印加する。
一次転写手段の押圧:5N
二次転写手段:可回転のバックアップローラに中間転写ベルトを押圧するローラからな る(バックアップローラと二次転写ローラの抵抗値はともに1×107Ω)。
温湿度とカウンタでマトリックスを組んだ電流値テーブルから所定の電流値を選択し 、印加する。
中間転写ベルト用のクリーニングブレード:ウレタン樹脂からなる。
自由長9mm、厚さ2mm、幅340mm、当接角度17度
「現像剤」
キャリヤ:フェライト
トナー:乳化重合法により製造した重合トナー(Y、M、C、BK)、平均粒径6.5 μm、流動性及びクリーニング性向上目的で、外添剤としてシリカ、チタニアの他に 、滑剤としてステアリン酸亜鉛を添加。
滑剤添加量(イエロートナーは0.15質量%、マゼンタトナー及びシアントナーは 零、黒トナーは0.05質量%)
上記の如き構成の画像形成装置と現像剤を用い、A4サイズの用紙Pを横送りし、5枚の連続画像形成を繰り返す、5枚間欠の10万コピーのテストを行った。
原稿としては、各色5%の印字率を有する文字チャートを使用した。
白すじ発生の有無を調べるために、1万枚コピー毎にA3サイズ(画像幅がA4サイズの長辺長さ、ベルトの進行方向におけるサイズがA3の長辺長さ)の全面ハーフトーン画像(B、G、R、3色BK、PWM20%)を計4枚出力した。
ここで、B画像はマゼンタ(M)トナーとシアン(C)トナー、G画像はイエロー(Y)トナーとシアン(C)トナー、R画像はイエロー(Y)トナーとマゼンタ(M)トナー、3色BK画像は前記Y、M、C、の3色トナーにより、それぞれ重ね合わせで作製される。
以下に述べる調整モードにおけるトナー供給直後にも同様に出力し、トナー供給の効果を調べた。
調整モードは、マゼンタトナー、及び、シアントナーによるA3サイズ全面のハーフトーン画像(PWM20%)を各10枚作製し、二次転写手段は圧着解除しておいて、前記画像を形成するトナーをブレードに全量供給した。ブレードの幅方向における単位長さ当たりの供給量は約0.3g/cmである。
結果を表1に示す。
(実施例2)
実施例1と同じ画像形成装置を用いるとともに、二次転写部とブレードとの間に、ベルト表面検知センサ(拡散反射型、コニカ電子社製)を設置し、トナーのないベルト表面の反射率を測定して、出力値が予め測定した範囲外(2.5ボルト以上)となったときに、後に述べるM、C画像形成におけるトナーをブレードに供給するようにした。ベルト表面状態の検知頻度は規定枚数毎、ここでは、500コピー毎に行った。
前記ベルト表面検知センサは中間転写ベルトの幅方向に移動(80mm/sec)し、ベルト全幅の表面状態を検知するようにした。
なお、現像剤、及び、コピーの形態も実施例1と同様である。
即ち、A4サイズの用紙Pを横送りし、5枚の連続画像形成を繰り返す、5枚間欠の10万コピーのテストを行った。
原稿としては、各色5%の印字率を有する文字チャートを使用。
中間転写ベルト表面のセンサ検知の結果が2.5ボルトを超えたときに、画像形成モードを調整モードに切り換え、実施例1の場合と同様に、マゼンタ、及び、シアントナーによる全面ハーフトーン画像(PWM20%)を各10枚作製し、二次転写手段は圧着解除しておいて、前記画像を形成するトナーをブレードに全量供給した。
ブレードの幅方向における単位長さ当たりの供給量は約0.3g/cmである。
また、1万枚コピー毎にA3サイズの全面ハーフトーン画像(B、G、R、3色BK、PWM20%)を出力し、白すじの発生状況を調べた。
結果を表1に示す。
(実施例3)
中間転写ベルト上の最大画像幅(A4サイズの長辺に対応)に対して、それ以下のサイズが選択使用される画像形成モードにおいて、500コピー毎にマゼンタ、及び、シアントナーによる全面ハーフトーン画像(PWM20%)を各10枚作製し、二次転写手段は圧着解除しておいて、前記画像を形成するトナーをブレードに供給した。
ブレードの幅方向における単位長さ当たりの供給量は約0.3g/cmである。
1万枚コピー毎にマゼンタ、及び、シアントナーによるA3サイズの全面ハーフトーン画像を各10枚作製し、そのトナーを前記ブレードに全量供給するようにした。
なお、現像剤、及び、コピーの形態も実施例1とほぼ同様である。
即ち、A4サイズの用紙Pを縦送りし、5枚の連続画像形成を繰り返す、5枚間欠の10万コピーのテストを行った。
原稿としては、各色5%の印字率を有する文字チャートを使用。
そして、1万枚コピー毎にA3サイズの全面ハーフトーン画像(B、G、R、3色BK、PWM20%)を出力し、白すじの発生状況を調べた。
結果を表1に示す。
(実施例4)
中間転写ベルトを駆動するDCブラシレスモータのモータ電流をモニタし、電流値に対するトルクが予め設定した値(閾値或いは基準値の意で、ここでは3kg・cm)以上になったとき、調整モードであるマゼンタ、及び、シアントナーによる全面ハーフトーン画像を各10枚作製し、二次転写手段は圧着解除しておいて、前記画像を形成するトナーをブレードに全量供給するようにした。
ランニングは、A4サイズの用紙Pを横送りし、5枚の連続画像形成を繰り返す、5枚間欠の10万コピーのテストを行った。
原稿としては、各色5%の印字率を有する文字チャートを使用した。
ブレードの幅方向における単位長さ当たりの供給量は約0.3g/cmである。
また、1万枚コピー毎にA3サイズの全面ハーフトーン画像(B、G、R、3色BK、PWM20%)を出力し、白すじの発生状況を調べた。
結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例に掲げる画像形成装置と現像剤を用いるとともに、A4サイズの用紙を5枚間欠で横送りし、5枚の連続画像形成を繰り返す、5枚間欠の10万コピーのテストを行った。但し、調整モードはない。
原稿としては、各色5%の印字率を有する文字チャートを使用。
1万枚コピー毎にA3サイズのハーフトーン画像を出力し、白すじを調べた結果、表1に示すように多数の白すじが認められた。
また、中間転写ベルト上の同じ位置にフィルミングが発生した。
(比較例2)
実施例3に対応する比較例であり、実施例に掲げる画像形成装置と現像剤を用いるとともに、A4の用紙を縦送りし、5枚の連続画像形成を繰り返す、5枚間欠の10万コピーのテストを行った。
但し、調整モードはない。原稿としては、各色5%の印字率を有する文字チャートを使用。
表1に示すように、多数の白すじの発生と、中間転写ベルト上における対応位置にフィルミングの発生が認められた。
白すじは、特に、非通紙領域に多く、かつ、顕著に発生した。
Figure 2005181372
表1から明らかなように、実施例1においては、2万、5万、8万コピー時において出力画像に白すじが散見されたが、調整モードにおけるトナー供給により解消し、また、中間転写ベルト上のすじ状のフィルミングも解消し得、画質低下のない画像を得ることができた。
また、実施例2乃至実施例4においては、出力画像に白すじが認められなかった。
これらは、調整モードの存在が、フィルミング発生の予防、或いは、抑制に有用であり、また、ブレード捲れ(エッジ捲れ)現象の発生を予防、或いは、抑制していることを意味する。
また、多少のブレード捲れが生じた場合であっても、その程度に応じて滑剤の添加量が少ないトナーの供給量を適宜に増大することにより、画質低下の抑制ができることが究明されている。
これら供給トナー量は、実験的に求めることができ、制御に期すことができる。
また、上記実施例において、Y、M、C、BKの各色トナーの組成及び製造方法の詳細を割愛したが、これは、本発明がトナー製造方法や組成物に直接的に係わるものではなく、端的には、トナーの外添剤としての滑剤の添加量が着色剤によって異なることに着目し、組成が変わっても本発明に係わる技術的思想を達成した構成に基づく効果が維持されることに発明があると認識したが故である。
本発明に係わるデジタルカラー複写機からなる画像形成装置の第1の実施の形態を示す概略図である。 操作パネルの模式的な平面図である。 本発明に係わる第2の実施の形態を説明するための模式的説明図である。 本発明に係わる第3の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 自動原稿送り装置
2 画像読み取り部
250 操作パネル
253 スイッチ手段(選択手段)
3 画像形成部
401 中間転写体(中間転写ベルト)
450 検出手段
5 給紙部
6 反転排紙・再給紙部
8 現像装置

Claims (5)

  1. 複数の像担持体と、それぞれの前記像担持体上に互いに異なった色のトナー画像を形成すべく設けた、カラートナーを含む現像剤を収容してなる複数の現像装置とを有し、前記像担持体上に形成したそれぞれのカラートナー画像を中間転写体上で重ね合わせた後に、当該中間転写体から記録材上に転写せしめ、かつ、転写後の前記中間転写体を、ブレードからなるクリーニング手段でクリーニングする構成の画像形成装置において、
    通常のカラー画像形成モードの他に、前記複数の現像装置のうち、滑剤の添加量が少ないトナーを含む現像装置を作動せしめ、当該滑剤の添加量が少ないトナーを、前記中間転写体を介して前記ブレードに供給する調整モードを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記調整モードは操作パネルから選択されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 複数の像担持体と、それぞれの前記像担持体上に互いに異なった色のトナー画像を形成すべく設けた、カラートナーを含む現像剤を収容してなる複数の現像装置とを有し、前記像担持体上に形成したそれぞれのカラートナー画像を中間転写体上で重ね合わせた後に、当該中間転写体から記録材上に転写せしめ、かつ、転写後の前記中間転写体を、ブレードからなるクリーニング手段でクリーニングする構成の画像形成装置において、
    前記中間転写体の表面状態を検出手段で検出し、その検出結果に応じて、前記複数の現像装置のうち、滑剤の添加量が少ないトナーを含む現像装置を作動せしめ、当該滑剤の添加量が少ないトナーを、前記中間転写体を介して前記ブレードに供給するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 複数の像担持体と、それぞれの前記像担持体上に互いに異なった色のトナー画像を形成すべく設けた、カラートナーを含む現像剤を収容してなる複数の現像装置とを有し、前記像担持体上に形成したそれぞれのカラートナー画像を中間転写体上で重ね合わせた後に、当該中間転写体から記録材上に転写せしめ、かつ、転写後の前記中間転写体を、ブレードからなるクリーニング手段でクリーニングする構成の画像形成装置において、
    画像形成数が所定数に達したときに、前記複数の現像装置のうち、滑剤の添加量が少ないトナーを含む現像装置を作動せしめ、当該滑剤の添加量が少ないトナーを、前記中間転写体を介して前記ブレードに供給するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 複数の像担持体と、それぞれの前記像担持体上に互いに異なった色のトナー画像を形成すべく設けた、カラートナーを含む現像剤を収容してなる複数の現像装置とを有し、前記像担持体上に形成したそれぞれのカラートナー画像を中間転写体上で重ね合わせた後に、当該中間転写体から記録材上に転写せしめ、かつ、転写後の前記中間転写体を、ブレードからなるクリーニング手段でクリーニングする構成の画像形成装置において、
    前記中間転写体を駆動するモータに流れる電流をモニタし、電流に対するトルク値が所定値に達したときに、前記複数の現像装置のうち、滑剤の添加量が少ないトナーを含む現像装置を作動せしめ、当該滑剤の添加量が少ないトナーを、前記中間転写体を介して前記ブレードに供給するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
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