JP2005179258A - シロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫組成物 - Google Patents
シロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005179258A JP2005179258A JP2003422133A JP2003422133A JP2005179258A JP 2005179258 A JP2005179258 A JP 2005179258A JP 2003422133 A JP2003422133 A JP 2003422133A JP 2003422133 A JP2003422133 A JP 2003422133A JP 2005179258 A JP2005179258 A JP 2005179258A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ether
- vanillyl
- termite
- insect repellent
- fine particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
シロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫組成物を開発すること
【解決手段】
非ハロゲン系モノフェニルエーテルを含有して成る組成物をシロアリ又は(及び)キクイムシの防虫用組成物として使用すること
【選択図】なし
Description
また一般に白蟻防除用化学物質としてシラフルオフェン(特開2003-63902)等ハロゲン系農薬が幅広く使われているが、近年それらの持つ強い毒性の人体に対する影響が懸念されている。
そのためショウガ科植物Aframomum meleguetaの種子の抽出物を有効成分として含むシロアリ防除剤。(特開平9−194318)アオガンピ(Wiskstroemia retusa A.Gray)からの抽出、製造される、新規フラトキシン誘導体である1,2-β−アセトキシ−フラトキシン、1,2-β−アセトキシ−フラトキシンの同族体及びベンゾイル基が付加した環状フラトキシン、並びに、フラトキシン及びこれらの新規フラトキシン誘導体を有効成分とするシロアリ防除剤、殺シロアリ剤及び殺虫、殺菌剤。(特開平7−48378)バンレイシ科植物 Xylopia aethiopica の種子の抽出物から単離された新規ケイ皮酸アミド誘導体、その製造法及び該化合物を有効成分とするシロアリ防除剤。(特開平6−16609)また、特開平3−41011号公報には、安全性の高いシロアリ防除剤として、ニームの有機溶媒または含水溶媒による抽出物を有効成分として含有する防除剤が開示され、さらに、特開平6−329514号公報には、モリンガ属、マラー属等の植物より抽出又は滲出した成分を害虫防除剤として用いることが開示されているがいずれも優れた効果のある物ではなく抜本的解決にはなっていなかった。
本発明の防虫組成物は、非ハロゲン系モノフェニルエーテルを、水や水系樹脂、有機溶剤、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシウム、硫酸ナトリウム等各種の担体と混合し、さらに場合により界面活性剤、他の木材防腐剤、防黴剤、防虫剤、防炎剤、撥水剤等の薬剤と共に使用することができる。他の防黴剤としては、(ア)ハロゲン化フェノール系、 (イ) イミダゾール系、 (ウ) フタルイミド系、 (エ) チアゾール系、例えば、2−(4−チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メルカプトベンゾチアゾール、 (オ) フェノールエーテル系、 (カ) 有機スズ系、 (キ) ヨード系、 (ク) 有機銅系、 (ケ) ピリジン系、 (コ) スルホン系、等があげられる。他の防虫剤としては、 (a) 有機塩素系、 (b) 有機リン系、(c) カーボメート系、 (d) ピレスロイド系、防炎剤では例えばリン化合物、重金属化合物、ハロゲン化合物、撥水剤では天然ワックス、パラフィンワックス、シリコン系撥水剤、フッ素系撥水剤等を添加して使用できるが、かならずしも上記化合物に限定されるものではない。
上記非ハロゲン系モノフェニルエーテルが、バニリン、エチルバニリン、バニリンアルキレンアセタールバニリン酸、バニリン酸エチル、バニリンプロピレングリコールアセタール、バニリルアルコール、バニリルメチルエーテル、バニリルエチルエーテル、バニリルプロピルエーテル、バニリルブチルエーテル、バニリルアミルエーテル、バニリルイソアミルエーテル、バニリルヘキシルエーテル、バニリルアリルエーテル、バニリルシクロペンチルエーテル、バニリルシクロヘキシルエーテル、バニリルテトラヒドロフルヒルエーテル、バニリル3-ヒドロキシ-2-ブチルエーテル、バニリル4-ヒドロキシ-1-ブチルエーテル、バニリル3-ヒドロキシ-1-プロピルエーテル、バニリル3-ヒドロキシ-1-ブチルエーテル、バニリル2-ヒドロキシ-1-プロピルエーテル、バニリルエトキシエチルエーテル、メトキシアニリン、メトキシフェノール、2-メトキシ-5-メチル-ベンゼンアミン、エトキシフェノール、エトキシアニリン、エチルフェニルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、フェノキシエチルアクリレート、フェノキシ酢酸、1,2-ジメトキシベンゼン、アルキルフェノールエトキシレート、3,4-ジメトキシベンズアルデヒドの群から選ばれる少なくとも1種または2種以上が好ましく、就中バニリン、バニリルブチルエーテル、バニリルメチルエーテル、バニリルエチルエーテル、バニリルプロピルエーテル、メトキシフェノール、エトキシフェノール、エチレングリコールモノフェニルエーテル、1,2-ジメトキシベンゼン、が、特に好ましい。
本発明に於いて用いる有機高分子微粒子としては、各種の有機高分子から成る微粒子が使用されるが、その代表的なものは有機ゲルであって、この有機ゲルについては特に限定されるものではなく、架橋する物質であればいずれでも良く、液体状態からゲル化を起こすことが可能なものであれば特に問わない。さらに詳しくは、架橋の方法が共有結合、イオン結合、分子間力結合のいずれでもよく、あるいは、絡み合いによるゲル化を起こす物質でもよい。すなわち、包摂する薬剤をゲル化もしくは造膜することにより固形化する物で有れば特にその形態は問わない。
重合性官能基を2個以上有する架橋剤としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリグリセリン、N,N′-メチレンビスアクリルアミド、N,N-メチレン-ビス-Nビニルアセトアミド、N,N-ブチレン-ビス-Nビニルアセトアミド、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、アリル化デンプン、アリル化セルロース、ジアリルフタレート、テトラアリロキシエタン、ペンタエリストールトリアリルエーテル、トリメチロールプロパントリアリルエーテル、ジエチレングリコールジアリルエーテル、トリアリルトリメリテート等が例示できる。
開始剤としては特に限定されるものではなく、ゲル化にあった開始剤を選択すればよいが、その例としては過酸化水素、過硫酸塩、例えば過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等、アゾ系開始剤、例えば2,2′-アゾビス(2-ミジノプロパン)2塩酸塩、2,2′-アゾビス(N,N′-ジメチレンイソブチルアミジン)2塩酸塩、2,2′-アゾビス{2-メチル-N-〔1,1,-ビス(ヒドロキシメチル)-2-ヒドロキシエチル〕プロピオンアミド}、2,2′-アゾビス〔2-(2-イミダゾリン-2-イル)プロパン〕2塩酸塩、4,4′-アゾビス(4-シアノ吉草酸)、2,2′-アゾビスイソブチロニトリル、2,2′-アゾビス(2,4′-ジメチルバレロニトリル)等が例示できる。また、過酸化水素あるいは過硫酸塩は、例えば亜硫酸塩、L-アスコルビン酸等の還元性物質やアミン塩等を組み合わせてレドックス系の開始剤としても使用することができる。
分子間力による架橋は天然高分子などに多く、例えば、デンプン、ガラクトマンナン、ニトロセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ペクチン酸、アルギン酸、寒天、カラギーナン、プロテクオグリカン、グリコプロテイン、ゼラチン、アクチン、チューブリン、ヘモグロビンS、インスリン、フィブリン、卵白アルブミン、血清アルブミン、ミオシン、コラーゲン、ポリペプチド等が挙げられる。合成高分子ではポリビニルアルコール等が例示できる。
またモノマーが多いと柔かくなり過ぎてシロアリ又は(及び)キクイムシ用忌避組成物の揮散が早くなり、また硬化しにくくなる。
光重合開始剤又は光増感剤の例としては、ベンジルジメチルケタール、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエートル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインメチルエーテル、1-フェニル1,2-プロパンジオン-2-(o-エトキシカルボニル)オキシム、2,2-ジメトキシ-2- フェニルアセトフェノン、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ジエトキシアセトフェノン、2-ヒドロキシ-2- メチル-1- フェニルプロパン-1- オン、ベンゾフェノン、p-クロロベンゾフェノン、クロロチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2-メチルチオキサントン、トリエタノールアミン、ジエチルエタノールアミンなどを挙げることができる。
本発明に使用する疎水性有機溶媒としてはトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、n−ヘプタン、ミネラルスピリット等の炭化水素、が例示でき、これらの溶剤は単独又は混合して使用でき場合によっては水と混合してもよい。
本発明のマイクロカプセル組成物の組成比は、一般的にマイクロカプセル100重量部に疎水性物質(非ハロゲン系モノフェニルエーテル等)2〜30重量部、有機溶剤30〜100重量部の範囲で使用する。
スティルトとしてはセルロース粉末、小麦、トウモロコシ、馬鈴薯、さつまいも、タピオカなどの原料から製造された澱粉、それらと酸化剤から得られる酸化澱粉、アセチル化澱粉で代表されるエステル化澱粉、エーテル化澱粉、アルデヒド澱粉等の澱粉誘導体、変性澱粉などの澱粉粒子、タルク、炭酸カルシウム、ポリスチレン樹脂の粒子などの汚染防止用スティルト類等が挙げられる。その他必要に応じて顔料、増粘剤、ワックス等を加えることはインキ・塗料物性を良くするという理由から何ら差し支えない。
水または有機溶剤100重量部に対してアクリル酸重合体が0.1〜5.0重量部、好ましくは0.1〜0.4重量部を混合し、沈降防止剤溶液(1)とする。非ハロゲン系モノフェニルエーテルと、忌避剤液全量1重量部に対して、溶解補助剤としての界面活性剤約1.0〜5.0重量部、好ましくは2.5〜3.5重量部を良く混和し、忌避剤液(2)とする。
微粒子分散液全重量に対して、沈降防止剤としてカゼインナトリウム 約0.1〜15.0重量部、好ましくは約・1.0〜7.0重量部、より好ましくは約3.0〜5.0重量部を用いて前記と同様にして沈降防止剤溶液(1)を調製し微粒子分散液を得る。
微粒子分散液全重量対して、例えば、沈降防止剤としてベントナイト約0.1〜15重量部、好ましくは約3.5〜10.5重量部、より好ましくは約6.5〜8.5重量部用いて前記と同様にして沈降防止剤溶液(1)を調製し微粒子分散液を得る。
無機微粒子分散液は、無機多孔質微粒子以外に水または有機溶剤と沈降防止剤を含む。微粒子分散液は、有機溶剤もしくは水系エマルションに比重の重い忌避活性化合物を坦持する無機多孔質微粒子(例えば、シリカを成分とする無機多孔質微粒子 真比重 2.1)を分散させるので沈降防止剤が必要である。沈降防止剤としては、タンパク質、多糖類、合成樹脂、アクリル酸重合体、および無機系物質を用いることができる
無機多孔質微粒子(特公昭57−055454)の製造過程で忌避活性化合物を坦持させる方法は、例えば、珪酸ナトリウムなどのアルカリ金属の珪酸塩(化合物A)を含む濃度0.3mol/リットル〜飽和の水溶液に、忌避活性化合物を分散させる。次いで水に対する溶解度が好ましくは5%以下で、ソルビタンモノステアレートなどの界面活性剤を溶解させた有機溶媒、例えばトルエンに混合してW/O型乳濁液とした後、化合物Iと水不溶性の沈殿(即ち壁物質)を形成することができる塩化カルシウムなどのアルカリ土類金属のハロゲン化物(化合物B)の水溶液(濃度0.05mol/リットル〜飽和濃度、好ましくは0.1〜2mol/リットルを、上記W/O型乳濁液と前者100重量部に対し後者と化学当量またはそれ以上の割合で混合する。かくして、忌避活性化合物を内包する球状の無機質壁の多孔質微粒子(忌避活性化合物−珪酸カルシウム)が得られる。
バニリルアルコール 3
ポリアクリル酸ナトリウム 0.5
精製水 適量
100
バニリン酸エチル 2
アルギン酸ナトリウム 1
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート 2
メタリン酸ナトリウム 2
精製水 適量
100
上記の組成によって、上記と同様にして行った。
エトキシアニリン 4
メチルセルロース 1
ポリオキシエチレンアルキルエーテル 1
ポリグリセリン脂肪酸エステル 1
メタリン酸カリウム 1
ポリビニルピロリドン 3
精製水 適量
100
上記の組成によって、上記と同様にして行った。
フェノキシ酢酸 5
ジンクピリチオン 5
芳香族系カルボン酸ジアルキルエステル 25
疎水化雲母 10
トルエン 適量
100
バニリン 5
ポリオキシエチレンアルキルエーテル 1
酢酸エチル 適量
100
アクリル樹脂95、天然ロジン(松ヤニ)5の比率の50%水系エマルション溶液のアクリル樹脂系粘着剤に対して実施例1で製造した分散液を、3重量%添加し、よく混和してシロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫忌避活性粘着剤を製造した。
アクリル樹脂95、天然ロジン(松ヤニ)5の比率の50%水系エマルション溶液のアクリル樹脂系粘着剤に対して実施例2で製造した分散液を、3重量%添加し、よく混和してシロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫忌避活性粘着剤を製造した。
アクリル樹脂95、天然ロジン(松ヤニ)5の比率の50%水系エマルション溶液のアクリル樹脂系粘着剤に対して実施例3で製造した分散液を、3重量%添加し、よく混和してシロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫忌避活性粘着剤を製造した。
アクリル樹脂95、天然ロジン(松ヤニ)5の比率の50%水系エマルション溶液のアクリル樹脂系粘着剤に対して実施例4で製造した分散液を、3重量%添加し、よく混和してシロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫忌避活性粘着剤を製造した。
アクリル樹脂95、天然ロジン(松ヤニ)5の比率の50%水系エマルション溶液のアクリル樹脂系粘着剤に対して実施例5で製造した分散液を、3重量%添加し、よく混和してシロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫忌避活性粘着剤を製造した。
顔料(赤色) 20
アクリル系樹脂(主成分) 30
水 49
ジエタノールアミン 1
上記の成分を混合して得た水性フレキソインキに、実施例1で製造した分散液(A)を5重量%または10重量%添加して忌避活性フレキソインキを製造した。
アクリル系樹脂(主成分) 40
水 60
上記の成分を混合して得た水性フレキソクリアインキに、実施例2で製造した分散液(B)を5重量%または10重量%添加して忌避活性フレキソクリアインキを製造した。
顔料(青色) 20
アクリル系樹脂(主成分) 20
エチレングリコール 20
グリコール類 20
フミノアルコール類 5
エチルアルコール類 12
その他助剤 3
上記の成分を混合して得られたプリスロインキに実施例3で製造した分散液(C)を5重量%または10重量%添加して忌避活性プリスロインキを製造した。
顔料 20
ポリアミド系樹脂 15
トルエン 35
メチルエチルケトン 10
イソプロピルアルコール 20
上記の成分を混合して得られた油性フレキソインキに実施例4で製造した分散液(D)を5重量%または10重量%添加して忌避活性油性フレキソインキを製造した。
エポキシアクリレート(オリゴマー) 50
1,6-ヘキサンジオールジアクリレート 8
トリメチロールプロパントリアクリレート 30
2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオフェノン 6
2,2-ジメトキシ-2-フェニルアセトフェノン 4
ワックス 1
ジエタノールアミン 1
上記の成分を混合して得られたオーバープリント用UVインキに実施例5で製造した分散液(E)をバニリルアルコールを5重量%または10重量%添加して忌避活性油性フレキソインキを製造した。
酢ビ−エチレン−アクリル系樹脂(主成分) 20
青森ヒバ油 30
水 50
上記の成分に、エチレングリコールモノフェニルエーテルを5重量%または10重量%添加して忌避活性塗料を製造した。
フェニルキシリルエタン100gとアジピン酸ジイソデシル100gとの混合液にバニリルアルコール100gを加えてビーズミルで微粉砕し、固体分濃度が約31重量%の懸濁液とした。これに、スミジュールL−75 25gを加えたものを、アラビアガム30gとエチレングリコール20gとを含む水500gに加え、T.K.オートホモミクサー(特殊機化工業製ホモジナイザー)で常温下に攪拌し、微小滴を得た。次いで、60℃で24時間攪拌することにより、フェニルキシリルエタンとアジピン酸ジイソデシルとの混合液中に懸濁されたジニコナゾールが、ポリウレタン膜でマイクロカプセル化されたスラリーを得た。このスラリーに、ザンタンガム1gとアルミニウムマグネシウムシリケート5gとを含む水175gを加え、10重量%のバニリルアルコールカプセル組成物を得た。
フェニルキシリルエタン200gにバニリン酸エチル50gを加えてビーズミルで微粉砕し、固体分濃度が約19重量%の懸濁液とした。これに、スミジュールL−75 10gを加えたものを、アラビアガム30gとエチレングリコール20gとを含む水500gに加え、T.K.オートホモミクサーで常温下に攪拌し、微小滴を得た。次いで、60℃で24時間攪拌することにより、フェニルキシリルエタン中に懸濁されたブロモブチドがポリウレタン膜でマイクロカプセル化されたスラリーを得た。このスラリーに、ザンタンガム1gとアルミニウムマグネシウムシリケート5gとを含む水240gを加え、5重量%のバニリン酸エチルカプセル組成物を得た。
フェニルキシリルエタン100gとアジピン酸ジイソデシル100gとの混合液にエトキシアニリン100gを加えてビーズミルで微粉砕し、固体分濃度が約31重量%の懸濁液とした。これに、スミジュールL−75 25gを加えたものを、アラビアガム30gを含む水490gに加え、T.K.オートホモミクサーで常温下に攪拌し、微小滴を得た。次いで、60℃で24時間攪拌することにより、フェニルキシリルエタンとアジピン酸ジイソデシルとの混合液中に懸濁されたジニコナゾールが、ポリウレア膜でマイクロカプセル化されたスラリーを得た。このスラリーに、ザンタンガム1gとアルミニウムマグネシウムシリケート5gとを含む水185gを加え、10重量%エトキシアニリン組成物を得た。
アジピン酸ジイソデシル200gにフェノキシ酢酸100gを加えてビーズミルで微粉砕し、固体分濃度が約30重量%の懸濁液とした。これに、スミジュールL−75 25gを加えたものを、アラビアガム30gとエチレングリコール20gとを含む水325gに加え、T.K.オートホモミクサーで常温下に攪拌し、微小滴を得た。次いで、60℃で24時間攪拌することにより、アジピン酸ジイソデシル中に懸濁されたプロシミドンが、ポリウレタン膜でマイクロカプセル化されたスラリーを得た。このスラリーに、ザンタンガム1gとアルミニウムマグネシウムシリケート5gとを含む水350gを加え、10重量%のフェノキシ酢酸カプセル組成物を得た。
フェニルキシリルエタン150gとアジピン酸ジイソデシル50gとの混合液にバニリン100gを加えてビーズミルで微粉砕し、固体分濃度が約32重量%の懸濁液とした。これに、スミジュールL−75 50gを加えたものを、アラビアガム30gとエチレングリコール30gとを含む水530gに加え、T.K.オートホモミクサーで常温下に攪拌し、微小滴を得た。次いで、60℃で24時間攪拌することにより、フェニルキシリルエタンとアジピン酸ジイソデシルとの混合液中に懸濁されたコパイバ油が、ポリウレタン膜でマイクロカプセル化されたスラリーを得た。このスラリーに、ザンタンガム1gとアルミニウムマグネシウムシリケート5gとを含む水120gを加え、10重量%のバニリン組成物を得た。
フェニルキシリルエタン100gとアジピン酸ジイソデシル100gとの混合液にバニリン80gとバニリルブチルエーテル20gを加えてビーズミルで微粉砕し、固体分濃度が約30重量%の懸濁液とした。これに、スミジュールL−75 25gを加えたものを、ポリビニルアルコール15gとエチレングリコール20gとを含む水500gに加え、T.K.オートホモミクサーで常温下に攪拌し、微小滴を得た。次いで、60℃で24時間攪拌することにより、フェニルキシリルエタンとアジピン酸ジイソデシルとの混合液中に懸濁されたプロシミドンが、ポリウレタン膜でマイクロカプセル化されたスラリーを得た。このスラリーに、ザンタンガム1gとアルミニウムマグネシウムシリケート5gとを含む水175gを加え、10重量%のバニリンとバニリルブチルエーテルカプセル組成物を得た。
アクリル酸、アクリロニトリル、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体の5%水溶液120部を10%NaOH水溶液でpHを4.0とし、この中にエチルバニリンを50部加えホモミキサーで乳化した後、不揮発物80wt%のメチル化メチロールメラミン水溶液(三井東圧化学「ユーラミンT−30」)24部を加えた後、攪拌下80℃で2時間保持して平均粒子径5.0μのマイクロカプセル液を得た。
商品名)メトキシフェノールを63部、エポキシ樹脂としてアラルダイト6060(商品名)を8.11部、ケチミンとしてヴェルサミンK−11(商品名)の0.97部、及び、促進剤399(商品名)の0.20部と混合した。この混合物を、乳化剤として3%の水性タモールL/ヴィノール523(ともに商品名)(95:5)の溶液の130部にいれて乳化させた。前記スラリーを75℃に4時間加熱してマイクロカプセルを製造した。
得られた製品は、電子顕微鏡によって球体マイクロカプセルが形成されていることが確認でき、平均粒径は、約5ミクロンであった。
エポキシ樹脂としてアラルダイト3336(商品名)を6.87部、ケチミンとしてのヴェルサミンK−11(商品名)を2.20部使用した以外は、実施例1と同様にしてマイクロカプセルを製造し、実施例1と同様にして諸試験を行ない、球体マイクロカプセルが平均粒径約6ミクロンで形成されていることが認められた。
水酸化ナトリウム20gの水溶液を80℃まで昇温した後、スチレン無水マレイン酸共重合体(スクリプセット520;モンサント社製)100gを加え、2時間撹拌混合し、スチレン無水マレイン酸共重合体のpH5.5、5重量%の水溶液を調製する。
前記で得た溶液を、70℃に昇温し、25重量%グルタールアルデヒドを5回に分けて、30分毎に25.7gを加え、芯物質の回りにメチロール化メラミンとスチレンマレイン酸共重合体を反応させ、芯物質を被膜する。
前記[実施例26]と同様な方法で水溶液を調製する。
加熱装置を備えた攪拌混合容器中に、ポリビニルアルコール(商品名:PVA−117,クラレ社製)の3%水溶液 150部を加え、カプセル製造用水性媒体とした。別に、バニリルヘキシルエーテル100部にポリメチレンポリフェニルイソシアネート(商品名:ミリオネートMR400、日本ポリウレタン工業社製) 5部と2−イソシアナートエチル−2,6−ジイソシアナートヘキサエート(商品名:T−100,東レ社製) 2部を溶解して得た溶液をカプセル芯物質として、上記カプセル調製用水性媒体中にT.K.ホモミキサーを用いて毎分10000回転で1分間分散した。
オリゴマー、モノマー、光重合開始剤、非ハロゲン系モノフェニルエーテル、紫外線吸収剤、光安定剤及び染料を、表1に従って配合した。なお表1に示される各配合剤の物質は、次の通りである。
モノマーE:2-エチルヘキシルアクリレートF:ジエチレングリコールジアクリレートG:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
光重合開始剤H:ベンジルジメチルケタールI:1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオフェノン、2,2-ジメトキシ-2-フェニルアセトフェノン
紫外線吸収剤L:2,4-ジヒドロキシベンゾフェノンM:2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール
光安定剤N:4-ヒドロキシ-2,2,6,6- テトラメチルピペリジンO:ジ(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-4- イル)-セバシン酸エステル
染料P:アントラキノン系染料(ブルー)(0.5%ブタノール溶液)Q:アゾ系染料(レッド)(0.5%ブタノール溶液)
表1に示される各物質を十分混合した後、直径7cm、深さ2cmの透明ガラス容器に深さ1cmまで充填し、高圧水銀ランプで光を照射して硬化させ、着色防虫忌避剤微粒子を得た。
エトキシアニリン15gをポリオキシエチレン(n=9)高級アルコール系非イオン界面活性剤(レオコール SC-90 ライオン(株)製)5gを溶解させておいた珪酸ナトリウム水溶液(5M)50ml中に混合し、ホモジナイザー等を用いて毎分10000回転以上の攪拌速度で3分間乳化しO/W型(水中油滴型)エマルションを形成させる。このエマルションをソルビタンモノオレート(レオドール SP-O10 花王(株)製)5gを溶解させたトルエン100mlと混合し、ホモジナイザーを用いて毎分10000回転の速度で5分間乳化し、O/W/O型エマルションを形成させる。このエマルションを攪拌している3モル/リットル硫酸アンモニウム水溶液中に注入し、1時間攪拌を継続させ、エトキシアニリンを内包したシリカを形成させる。シリカ形成後、反応液を濾過し、水20mlを加え濾過、さらにエタノール20ml加え濾過するとエトキシアニリンが坦持された無機多孔質微粒子が30g得られる。
まず無機多孔質微粒子(ゴッドボール シリカB−6C 鈴木油脂工業(株)製)100gを真空チャンバー内にセットし、リークバルブ、導入バルブを閉じるとともに排気バルブを開いて、真空チャンバー内を1.0×10-2torrに減圧する。つぎに排気バルブを閉じて真空チャンバー内の排気を終了し、導入バルブを開く。この時、エトキシアニリンが100g入ったタンク内は大気圧であるため、圧力差によってエトキシアニリンが真空チャンバー内に導入される。真空チャンバー内の排気によってゴッドボールの空隙部も減圧状態にあるので、真空チャンバー内に導入された忌避活性化合物はゴッドボールの空隙部に浸透する。続いてリークバルブを開いて真空チャンバーを大気圧に戻した後に濾過等によって過剰のエトキシアニリンの溶解液を分離し、エトキシアニリンを内包した無機多孔質微粒子が200g得られる。
サイクロデキストリン(商品名;デキシーパール K−100、塩水港精糖(株)製)1部に対し、0.2部のバニリルメチルエーテルを添加し、さらに1部の水を加えてホモジナイザーで30分間撹拌した。その後、60℃にて約3時間の温風乾燥を行ない、バニリルメチルエーテルを包接させ忌避活性化合物坦持サイクロデキストリンを得た。
ゴッドボール シリカ微粒子 15
ポリアクリル酸ナトリウム 0.5
ヒノキチオール 5
バニリルブチルエーテル 15
プロピオン酸カルシウム 3
精製水 適量
100
あらかじめポリアクリル酸ナトリウム0.5gおよびプロピオン酸カルシウム3.5gを溶解させた精製水に薬剤を内包させたシリカ微粒子を加え、ホモジナイザーあるいはプロペラ攪拌機を用いて均一に分散させて、分散液を100g得る。
ゴッドボール B−6C 20
ヒバ油抽出液 3
エチルフェニルエーテル 3
ジンクピリチオン 5
芳香族系カルボン酸ジアルキルエステル 25
疎水化雲母 10
トルエン 適量
100
まず、下記のようにしてエチルフェニルエーテル3g、ヒバ油抽出液3gおよびジンクピリチオン5gをゴッドボールB−6C20gに内包させる。エチルフェニルエーテル3g、ヒバ油抽出液3g、ジンクピリチオン5gおよびをポリオキシエチレン(n=9)高級アルコール系非イオン界面活性剤(レオコール SC-90 ライオン(株)製)5gを溶解させておいた珪酸ナトリウム水溶液(5M)67ml中に混合し、ホモジナイザー等を用いて毎分10000回転以上の攪拌速度で3分間乳化しO/W型(水中油滴型)エマルションを形成させる。このエマルションをソルビタンモノオレート(レオドール SP-O10 花王(株)製)5gを溶解させたトルエン100mlと混合し、ホモジナイザーを用いて毎分10000回転の速度で5分間乳化し、O/W/O型エマルションを形成させる。このエマルションを、攪拌しながら3モル/リットル硫酸アンモニウム水溶液中に注入し、1時間攪拌を継続させ、エチルフェニルエーテルを担持したシリカを形成させる。シリカ形成後、反応液を濾過し、水20mlを加え濾過、さらにエタノール20ml加え濾過するとエチルフェニルエーテルが坦持された無機多孔質微粒子が56g得られる。
ゴッドボール B−25C 15
カルボキシメチルセルロース 1
ヒノキチオール 5
エチレングリコールモノフェニルエーテル 10
プロピオン酸カルシウム 3
精製水 適量
100
上記の組成を用いて、実施例34と同様にして行った。ただし、pHの調整は行わなかった。
ゴッドボール E−16C 15
カルボキシメチルセルロース 1
ヒノキチオール 5
1、2-ジメトキシベンゼン 10
アルキルフェノールエトキシレート 1
プロピオン酸カルシウム 3
精製水 適量
100
上記の組成によって、実施例4と同様にして行った。
サイリシア250 15
カルボキシメチルセルロース 1
ヒノキチオール 5
エトキシフェノール 10
メトキシフェノール 3
プロピオン酸カルシウム 3
精製水 適量
100
上記の組成によって、実施例34と同様にして行った。
ニプシルE220A 15
カルボキシメチルセルロース 1
ヒノキチオール 5
バニリルエチルエーテル 10
エチレングリコールモノフェニルエーテル 5
プロピオン酸カルシウム 3
精製水 適量
100
上記の組成を用いて、実施例18と同様にして行った。
アクリル樹脂95、天然ロジン(松ヤニ)5の比率の50%水系エマルション溶液のアクリル樹脂系粘着剤に対して実施例33で製造した微粒子分散液を、3重量%添加し、よく混和して衛生害虫忌避活性粘着剤を製造した。
アクリル樹脂95、天然ロジン(松ヤニ)5の比率の50%水系エマルション溶液のアクリル樹脂系粘着剤に対して実施例34で製造した微粒子分散液を、3重量%添加し、よく混和して衛生害虫忌避活性粘着剤を製造した。
アクリル樹脂95、天然ロジン(松ヤニ)5の比率の50%水系エマルション溶液のアクリル樹脂系粘着剤に対して実施例35で製造した微粒子分散液を、3重量%添加し、よく混和して衛生害虫忌避活性粘着剤を製造した。
アクリル樹脂95、天然ロジン(松ヤニ)5の比率の50%水系エマルション溶液のアクリル樹脂系粘着剤に対して実施例36で製造した微粒子分散液を、3重量%添加し、よく混和して衛生害虫忌避活性粘着剤を製造した。
アクリル樹脂95、天然ロジン(松ヤニ)5の比率の50%水系エマルション溶液のアクリル樹脂系粘着剤に対して実施例37で製造した微粒子分散液を、3重量%添加し、よく混和して衛生害虫忌避活性粘着剤を製造した。
アクリル樹脂95、天然ロジン(松ヤニ)5の比率の50%水系エマルション溶液のアクリル樹脂系粘着剤に対して実施例38で製造した微粒子分散液を、3重量%添加し、よく混和して衛生害虫忌避活性粘着剤を製造した。
顔料(赤色) 20
アクリル系樹脂(主成分) 30
水 49
ジエタノールアミン 1
上記の成分を混合して得た水性フレキソインキに、実施例33で製造した微粒子分散液(F)を5重量%または10重量%添加して忌避活性フレキソインキを製造した。
アクリル系樹脂(主成分) 40
水 60
上記の成分を混合して得た水性フレキソクリアインキに、実施例34で製造した微粒子分散液(G)を5重量%または10重量%添加して忌避活性フレキソクリアインキを製造した。
顔料(青色) 20
アクリル系樹脂(主成分) 20
エチレングリコール 20
グリコール類 20
フミノアルコール類 5
エチルアルコール類 12
その他助剤 3
上記の成分を混合して得られたプリスロインキに実施例35で製造した微粒子分散液(H)を5重量%または10重量%添加して忌避活性プリスロインキを製造した。
顔料 20
ポリアミド系樹脂 15
トルエン 35
メチルエチルケトン 10
イソプロピルアルコール 20
上記の成分を混合して得られた油性フレキソインキに実施例36で製造した微粒子分散液(I)を5重量%または10重量%添加して忌避活性油性フレキソインキを製造した。
・ 青森ヒバ油 6.0部
・ ヒノキチオール 0.1部
・ バニリン 3.0部
・ ポリオキシエチレンヒマシ油 2.0部
・ シリカマイクロカプセル 5.0部
・ 精製水 83.9部
上記成分を混合して木部用防シロアリ剤を製造した。
また比較例1として上記成分中でバニリンの代わりにコパイバ油3.0部を加え、バニリン非含有木部用防シロアリ剤を製造した。
・ 青森ヒバ油 6.0部
・ ヒノキチオール 0.1部
・ コパイバ油 3.0部
・ ポリオキシエチレンヒマシ油 2.0部
・ シリカマイクロカプセル 5.0部
・ 精製水 83.9部
・ 吉野ヒノキ油 8.0部
・ エチルフェニルエーテル 1.0部
・ ヤシ油脂肪酸ソルビタン 2.0部
・ シリカマイクロカプセル 4.0部
・ 精製水 85.0部
上記成分を混合して土壌用防シロアリ剤を作成した。
・ 青森ヒバ油 5.0部
・ 1,2-ジメトキシベンゼン 1.0部
・ ショ糖脂肪酸エステル
(ミリスチン酸スクロール) 2.0部
・ シリカマイクロカプセル 5.0部
・ 精製水 87.0部
上記成分を混合して木部用防キクイ虫剤を作成した。
<(1)供試木材片>
(イ)試験に供する木材片は、正常なクロマツ或いはアカマツの辺材で年輪数が10のもの
(ロ)木材片は温度60±2℃の恒温温器で24時閻乾燥する。
<(2)試験体>
(イ)試験体は木材片を指定濃度の試料で処理した処理試験体と、試料処理をしない無処理試験体の2穫類とする。さらに処理試験体は試料処理をした後、下記(2)(ニ)に規定する耐候操作を行ったものと、行わないものとに別ける。
(ロ)試験体の数は耐候操作を行った処理試験体、耐候操作を行わない処哩試験
体および無処理試験体についてそれぞれ5個とする。
(ハ)木材片に刷毛を用いて指定濃度の試料を110±10g/m2の割合で塗布した後、
室温で20日間以上放置した後、耐候操作を行うもの5個と行わないもの5個の2グループにわける。
(ニ)耐候操作は湿潤操作と揮散操作を交互に10回くり返す。
(ホ)耐候操作を行った試料処理木材片、耐候操作を行わない試料処理木材片および無処理木材片は、温度60±2℃で48時間乾燥し,約30分間デシケータ中に放置した後,その質量(W1)を0.01gまではかり、試験体とする。
<(3)飼育容器>
飼育容器としては直径8cm、長さ6cmのアクリル樹脂製円筒の一部に、硬石こうを厚さ約5mmに固めたものを用い、これをあらかじめ約2cmの厚さに湿潤綿を散きつめた蓋付き容器中に10〜15個おく。
<(4)飼育>
(イ)前項で製された飼育容器中の硬石こうの上に、試験体のマサ目面を上下にして、処理試験体あるいは無処理試験体を1個づつ水平におき、無作為に巣から取り出した職蟻150頭と兵蟻15頭を投入する。
(ロ)蓋付き容器は、温度28±2℃の暗所に21日間静置して飼育する。
試験結果の算出は以下の通り行う。
(A)21日間経過したら試験体を飼育容器より取り出し、試験体表面の付着物をていねいに取り除き、温度60±2℃で48時間乾燥し、約30分間デシケータ中に放置した後0.01gまで秤量して質量(W2)を求める。
(B)シロアリの職蟻の死亡頭数を記録する。
又以下の計算式により算出する。
質量減少率(%)=(W1-W2)/W1×100
死虫率(%)=死虫数/150×100
実施例1〜16、33〜50で作成した試料を用いて木部総合試験を行った結果を表1に示す。
<試験方法>
・ 20メッシュのふるいを通過した砂壌土を温度60±2℃で恒量になるまで乾燥したものを無処理乾燥土壌とする。
・ 無処理乾燥土壌12.0gに試験しようとする濃度の試料3.0gを加え、十分に混合した後3週間室内に放置したものを試供処理土壌の単位とする。
・ 供試処理土壌は以下に規定する耐候操作を行うものと行わないものとにわける。
・ 耐候操作は以下の揮散操作による。
・ 耐候操作を行わない供試処理土壌及び耐候操作を行った供試処理土壌の各単位が15.0gになるまで水を加えた後十分に混合する。
・ 無処理乾燥土壌12.0gに水3.0gを加えたものを、供試無処理土壌とする。
・ 試験容器は、内径約5cm、高さ約12cmのガラス円筒2本を、底面から約2cmの所で内径約1.5cm、長さ約10cmのガラス管(両端の擦りあわせ部分を除いた透明部の長さが5cmで、5mmおきに目盛りをつけたもの)で連結したものとする。
・ あらかじめ乾燥殺菌した試験容器のガラス円筒の一方に含水率約25%に調整した無処理土壌約60g、他方にアカマツ砕片約3g入れる。ガラス管の中央透明部に(5)及び(6)に規定した供試土壌をそれぞれ詰め、ガラス円筒に連結する。
・ 無処理土壌を入れたガラス円筒に、巣から取り出したイエシロアリの職蟻200頭と兵蟻20頭を投入する。
・ 試験容器を温度28±2℃、湿度70%以上の恒温室に3週間静置する。
・ 各試験濃度につき3回の繰返し試験を行う。
<結果>
・ 3週間後各試験容器ごとに供試土壌内へのしりありの進行状態を観察し、以下の基準により供試土壌穿孔度を求める。
穿孔度2:穿孔距離2cm未満
穿孔度3:穿孔距離3cm未満
穿孔度4:穿孔距離4cm未満
穿孔度5:穿孔距離4cm以上
・ 投入シロアリの全数が試験期間内に死滅したと判断される場合は、それに要した時間または日数を記録する。
実施例51で作成した試料を用いて土壌処理試験を行った結果を表2に示す。
試験方法
・ ヒラタキクイムシの人工飼育により、産卵後約60日を経過した幼虫の中から体長2〜3mm(体重3〜5mg)で健全なもの60頭を選び供試虫とする。試験片としてラワンの辺材で、厚さ4mmの単板から50×50mmの木材片を作成する。この木材片に減圧下で栄養液(麦芽抽出物150gとペプトン30gを水820mlに溶解したもの)を注入する。注入量は木材片の質量の約100%とする。栄養液の注入を終えた木材片は、通風乾燥器で40〜50℃で約24時間乾燥してその質量を0.01gまではかる。
・ 試験体は、処理試験体と無処理試験体の2種とする。
・ 木材片の処理は減圧下で注入を行い、その質量を0.01gまではかる。注入量は木材片の質量の約100%とし、防虫剤の吸収量及び吸収率を下記の式より求める。
防虫剤の吸収率(%)=防虫剤吸収量(g)/注入前の質量(g)×100
・ 処理木材片は室温で14日放置した後、40℃の恒温器中で30日間揮散を行う。さらに25℃、関係湿度70〜75%で7日間以上放置したものを処理試験体とする。試験体の数はそれぞれ5枚とする。
・ 試験体には両木口面に直径2〜2.5mm、深さ15mmの穴をそれぞれ3個あける。
・ それぞれの穴に供試虫を一頭投入し、フラスをつめ木栓した後飼育ビン1個に5枚の試験体を入れ、約25℃、関係湿度70〜75%で飼育する。
・ 全ての試験体について飼育を開始してから21日を経過した後、軟X線装置により観察を行い、無処理試験体から成虫の脱出がほぼ完了するまで観察を継続する。
・ 観察を終了した後、処理試験体を破砕して供試虫の生死を確認し、次式によって平均死中率を求める。この結果を表3に示す。
実施例52で作成した試料を用いて木部処理試験を行った結果を表3に示す。
実施例50におけるバニリンを含む分散液及びバニリンの代わりにコパイバ油を含む分散液に対して、ゴキブリ忌避試験を行った。
直径10cmの円の形状にした「試料紙」を直径30cmの容器に置床する。試料紙には、約0.1gの各分散液が塗布されている。アルミホイルで覆った侵入口のあるプラスチィック円筒容器をこの試料にかぶせた。容器の内にチャバネゴキブリの成虫を30匹放ち、25度の室温下、24時間放置して紙上でのゴキブリの個体数を調べ、対照処理区(試料紙を設置した所)と、対照無処理区(ブランク)の忌避率(%)を算出する。試験は、同条件下で2回行いそれぞれを平均した値を提示する。プラスチィック容器をかぶせることは、ゴキブリが暗所を好むので、明条件下に放置された直径30cmの容器内に置かれた遮光されたプラスチィック容器内に入り込む性質を利用している。
試験結果
24時間後の試験結果を表4に示す。
Claims (13)
- 非ハロゲン系モノフェニルエーテルを含有して成るシロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫組成物
- 上記非ハロゲン系モノフェニルエーテルが、バニリン、エチルバニリン、バニリンアルキレンアセタールバニリン酸、バニリン酸エチル、バニリンプロピレングリコールアセタール、バニリルアルコール、バニリルメチルエーテル、バニリルエチルエーテル、バニリルプロピルエーテル、バニリルブチルエーテル、バニリルアミルエーテル、バニリルイソアミルエーテル、バニリルヘキシルエーテル、バニリルアリルエーテル、バニリルシクロペンチルエーテル、バニリルシクロヘキシルエーテル、バニリルテトラヒドロフルヒルエーテル、バニリル3-ヒドロキシ-2-ブチルエーテル、バニリル4-ヒドロキシ-1-ブチルエーテル、バニリル3-ヒドロキシ-1-プロピルエーテル、バニリル3-ヒドロキシ-1-ブチルエーテル、バニリル2-ヒドロキシ-1-プロピルエーテル、バニリルエトキシエチルエーテル、メトキシアニリン、メトキシフェノール、2-メトキシ?5?メチル?ベンゼンアミン、エトキシフェノール、エトキシアニリン、エチルフェニルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、フェノキシエチルアクリレート、フェノキシ酢酸、1,2-ジメトキシベンゼン、アルキルフェノールエトキシレート、3,4-ジメトキシベンズアルデヒドの群から選ばれる少なくとも1種または2種以上からなる請求項1に記載のシロアリ又は(及び)キクイムシ用組成物
- 請求項1又は請求項2に記載のシロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫組成物を坦持する有機高分子微粒子又は(及び)無機質微粒子。
- 請求項1又は請求項2に記載のシロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫組成物を含有してなる分散液。
- 請求項3に記載のシロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫組成物を坦持する有機高分子微粒子又は(及び)無機質微粒子を含有してなる微粒子分散液。
- 請求項5記載の微粒子分散液がさらに沈降防止剤を含む、微粒子分散液。
- 請求項1又は請求項2に記載のシロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫組成物を含有してなる、シロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫忌避活性接着・粘着剤。
- 請求項3に記載のシロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫組成物を坦持する有機高分子微粒子又は(及び)無機質微粒子を含有してなるシロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫忌避活性接着・粘着剤。
- 請求項4〜請求項6のいずれかに記載のシロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫剤分散液を含有してなる、シロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫忌避活性接着・粘着剤。
- 請求項7〜請求項9のいずれかに記載の接着・粘着剤を用いた接着・粘着剤製品。
- 請求項1又は(及び)請求項2に記載のシロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫組成物を含有してなる、シロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫忌避活性インキ乃至塗料。
- 請求項3に記載のシロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫組成物を坦持する有機高分子微粒子又は(及び)無機質微粒子を含有してなるシロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫忌避活性インキ乃至塗料。
- 請求項4〜請求項6のいずれかに記載のシロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫剤分散液を含有してなる、シロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫忌避活性インキ乃至塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003422133A JP2005179258A (ja) | 2003-12-19 | 2003-12-19 | シロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003422133A JP2005179258A (ja) | 2003-12-19 | 2003-12-19 | シロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005179258A true JP2005179258A (ja) | 2005-07-07 |
Family
ID=34783101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003422133A Pending JP2005179258A (ja) | 2003-12-19 | 2003-12-19 | シロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005179258A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010522236A (ja) * | 2007-03-22 | 2010-07-01 | タイラテック, インク. | 相乗的有害生物駆除組成物 |
KR101384101B1 (ko) | 2012-10-19 | 2014-04-16 | (주)에코팜 | 나무좀 방제용 조성물 및 그 제조방법 |
JP2016107493A (ja) * | 2014-12-05 | 2016-06-20 | 積水化学工業株式会社 | 成形体 |
CN115005205A (zh) * | 2022-07-11 | 2022-09-06 | 华南农业大学 | 苯酚在制备白蚁引诱剂中的应用 |
DE102022121145A1 (de) | 2022-08-22 | 2024-02-22 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung eingetragener Verein | Dispersion, Verfahren zu ihrer Herstellung und Verwendung als Klebstoff für Holzwerkstoffe |
-
2003
- 2003-12-19 JP JP2003422133A patent/JP2005179258A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010522236A (ja) * | 2007-03-22 | 2010-07-01 | タイラテック, インク. | 相乗的有害生物駆除組成物 |
KR101384101B1 (ko) | 2012-10-19 | 2014-04-16 | (주)에코팜 | 나무좀 방제용 조성물 및 그 제조방법 |
JP2016107493A (ja) * | 2014-12-05 | 2016-06-20 | 積水化学工業株式会社 | 成形体 |
CN115005205A (zh) * | 2022-07-11 | 2022-09-06 | 华南农业大学 | 苯酚在制备白蚁引诱剂中的应用 |
DE102022121145A1 (de) | 2022-08-22 | 2024-02-22 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung eingetragener Verein | Dispersion, Verfahren zu ihrer Herstellung und Verwendung als Klebstoff für Holzwerkstoffe |
DE102022121145B4 (de) | 2022-08-22 | 2024-03-07 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung eingetragener Verein | Dispersion, Verfahren zu ihrer Herstellung und Verwendung als Klebstoff für Holzwerkstoffe |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101163401B (zh) | 一种制剂 | |
US6280759B1 (en) | Method of controlled release and controlled release microstructures | |
JP4017665B2 (ja) | 木材防腐剤 | |
CA1226814A (en) | Pesticidal sheets or containers | |
US20060257441A1 (en) | Natural essential oil sanitary insect pest repellent and its use | |
JP5701353B2 (ja) | アルゼンチンアリ防除剤および防除方法 | |
DE3032616A1 (de) | Verfahren zur herstellung stabiler suspensionen oder pulver von stabilen mikrokapseln mit einer variablen porositaet und die so erhaltenen produkten. | |
JPS63258401A (ja) | 改良された殺虫剤供給組成物及び水性環境下で昆虫の集団を防除するための方法 | |
CA2406461A1 (en) | Biocidal compositions comprising an aerated gel containing hydrophobic silica | |
US20180235207A1 (en) | Pesticide retention coating compositions and uses thereof | |
US6294571B1 (en) | Method for using neem extracts and derivatives for protecting wood and other cellulosic composites | |
JP2013081468A (ja) | 散布器、散布方法および処理方法 | |
JP2005179258A (ja) | シロアリ又は(及び)キクイムシ用防虫組成物 | |
JP2004099536A (ja) | 忌避活性有機高分子微粒子およびその用途 | |
JP2005145865A (ja) | 天然精油衛生害虫忌避剤およびその用途 | |
JP2006001188A (ja) | 木材保存剤 | |
US5902589A (en) | Method for treating hydratable polymers, compositions obtained therefrom, and methods of using same | |
KR100727236B1 (ko) | 나노-인캡슐레이션을 이용한 방충벽지 및 그 제조방법 | |
US20070003586A1 (en) | Insecticidal coating for use on cellulosic substrates | |
JP2019524806A (ja) | 殺菌保護処方物 | |
AU770670B2 (en) | Sustained release polymer-based water insoluble beads | |
JPH08502462A (ja) | 包装材料 | |
USRE29238E (en) | Composites of lignin and biologically active materials | |
AU557130B2 (en) | Pesticidal sheets or containers | |
JP2000502372A (ja) | 固体組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061204 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091027 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091225 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100302 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100525 |