JP2005171477A - 伸縮性インナーウエストベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】 着用する人のウエストラインを美しく引き締めるとともに衣服のベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることなく見栄えを良好に保つことができること。
【解決手段】 ズボン、スカート等の衣服のウエスト部分に接続したインナー用の伸縮性の素材77Aで作られたガードル形の伸縮性インナーウエストベルト77において、裁ち切りしたニット生地からなる伸縮性の素材77B,77Cを部分的に2枚または3枚重ね、それをジグザグ縫いし、かつ、少なくとも伸縮性インナーウエストベルト77の背面から見た前記重ね縫い箇所は、伸縮性の素材77Bまたは伸縮性の素材77Cに示すように、中央から両脇に向かってウエスト部分側に上昇するようにした箇所を有するから、着用する人のウエスト部分の弛んだ部分、は出っ張った部分を引き締めることができる。
【選択図】 図23

Description

本発明は、ズボン等の衣服の下に着用してウエストサイズを引き締めることができるとともに、衣服のウエスト周りの見栄えを良くすることができる伸縮性インナーウエストベルトに関するものであり、ウエスト周りに取り付けることにより衣服全般に適用できるものである。
本発明者は、先に、着用する人のウエストサイズに合わせてウエストサイズを調節できるとともに、着用する人のウエストサイズだけでなく腰近傍の寸法が多少変化しても、着用感や見栄えを損なわないズボン、スカート等のウエストサイズ調節機構付衣服にかかる発明についての出願(特許文献1)をしている。この発明のウエストサイズ調節機構付衣服においては、ズボン等のファスナーの上端のベルト部にそれぞれ2つ以上の鉤部と受部を有する掛止金具を取り付けることによって、4つ以上のウエストサイズの変化を可能とするとともに、ウエストサイズの変化に伴ってファスナーテープが移動できるように調節布を介してファスナーテープをズボン等の上前に縫い付けている。これによって、着用する人の腰周り寸法に合わせてズボン等の腰周り寸法を掛止金具によって調節し、同時に着用する人の腰の下部周りの寸法を調節布によってファスナーテープを適宜動かすことによって調節することができる。
一方、特許文献2のスラックス用裏地は、パワーネットからなる左側布と右側布により細目のアンダーパンツ形状とし、左側布と右側布は共に伸びの方向を横方向に設定され、裏地はパワーネットを所定幅のテープ状に裁断した左右の補強片を含み、補強片は後側股部付近からそれぞれ左右の脇部を通りウエスト部の前側中央部まで至るようにして前記左側布および右側布にそれぞれ縫着されており、裏地は更にゴム等の弾性材よりなる弾性テープを含んでおり、弾性テープは伸張した状態で裏地の後中心はぎ部に沿って縫い付けられているものである。
このように、半製品として構成されたスラックス用裏地は、そのウエスト部にて縫い付けて取付けたことにより、比較的ゆったりしたスラックスであっても、裏地がスラックス表地を引っ張って形を崩すことは全くなく、どのようなデザインのものにも広く適用できると共に、裏地のウエスト部をスラックスのウエスト部に縫い付けるだけであるので、通常の本縫いミシンにて簡単容易に裏地の縫い付けを行なうことができる。また、裏地を取付けたスラックスを着用した状態では、スラックスの内側にて、裏地が伸びて着用者の腰部、ヒップ部、腹部等にぴったりフィットして程よく締付けることにより、効果的な体形補整が行なわれる。
特開2000−130203 特許第3509309号
しかし、特許文献1にかかるズボン等においても、ベルト部の上からベルトをきつく締めると衣服のベルト部の周りに皺、撚れ、突っ張り皺等が生じて外観を損ねる。特に、下腹部の出ている人の場合には、下腹部の大きさにウエストサイズを合わせるとベルト付近ではウエストサイズが大きくなりすぎて生地が余るため、ベルト周辺に皺、撚れを生じる。かかる問題は、着用する人のウエストラインを引き締めるとともに、衣服の生地の余りをインナーによって調節する必要がある。
また、特許文献2にかかるスラックス用裏地は、パワーネットからなる細目のアンダーパンツを形成するものの、体形の全般に外力が加わるものの、ヒップアップ等の体形補整をするという能力に欠けていた。
そこで、本発明は、着用する人のウエストラインを美しく引き締めるとともに衣服のベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることなく見栄えを良好に保つことができる伸縮性インナーウエストベルトの提供を課題とするものである。
請求項1にかかる伸縮性インナーウエストベルトは、ズボン、スカート等の衣服のウエスト部分の内側に接続したインナー用の伸縮性の素材で作られたガードル形の伸縮性インナーウエストベルトにおいて、裁ち切りした前記伸縮性の素材を部分的に複数枚重ね、それをジグザグ縫いし、かつ、少なくとも前記伸縮性インナーウエストベルトの背面から見た前記重ね縫いの箇所は、中央から両脇に向かってウエスト部分に近づくように配置したものである。
ここで、裁ち切りしたニット生地は、例えば、2枚または3枚重ね、そして、それをジグザグ縫いしたものである。また、伸縮性インナーウエストベルトの背面から見た前記重ね縫いは、中央から両脇に向かってウエスト部分側に上昇するように形成されたものである。
請求項2にかかる伸縮性インナーウエストベルトは、前記衣服の裏側に着脱可能としたものである。
請求項3にかかる伸縮性インナーウエストベルトの股上は、中縫い(地縫い)して、その縫い代を割り、縫い目のところをジグザグ縫いし、カーブのきつい縫付けをコールゴムをジグザグ縫いで縫付けたものである。
請求項1にかかる伸縮性インナーウエストベルトは、ズボン、スカート等の衣服のウエスト部分に接続したインナー用の伸縮性の素材で作られたガードル形の伸縮性インナーウエストベルトにおいて、裁ち切りした伸縮性の素材を部分的に複数枚重ね、それをジグザグ縫いし、かつ、少なくとも伸縮性インナーウエストベルトの背面から見た前記重ね縫い箇所は、中央から両脇に向かってウエスト部分側に上昇するようにした箇所を有するから、前記ウエスト部分の弛んだ部分あるいは出っ張った部分を引き締めることができる。
したがって、着用する人のウエストラインを美しく引き締めるとともに衣服のベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることなく見栄えを良好に保つことができる。
この結果、衣服のベルト部においてベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等は殆ど生じない。特に、本発明者の発明にかかる上述のウエストサイズ調節機構付衣服においては、引き締められたウエストサイズに合わせて衣服のウエストサイズを縮めることができるので、ベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることなく見栄えを良好に保つことができる。更に、長期間継続して着用することによって、ウエストサイズを縮小させる効果も期待できる。
請求項2にかかる伸縮性インナーウエストベルトは、前記衣服の裏側に着脱可能としたものであるから、請求項1の効果に加えて、伸縮性インナーウエストベルトは必要に応じて外すことができる。
これによって、衣服の裏側に着けて着用したときは、ウエスト部分が引き締められてウエストラインが美しく保たれるとともに、伸縮性の素材からなる伸縮性インナーウエストベルトが衣服の裏側に密着しているために、衣服のウエスト部分の生地も引き締められることになり、衣服のベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることがない。そして、衣服のウエストラインと伸縮性インナーウエストベルトのウエストラインがずれることがないので、かかる効果を確実に持続させることができる。更に、長期間継続して着用することによって、ウエストサイズを縮小させる効果も期待できる。また、伸縮性インナーウエストベルトが不要なときには、衣服の裏側から外すことによって、衣服のみを着用することができる。更に、衣服の裏側から外すことによって、伸縮性インナーウエストベルトのみを洗濯することもできる。
請求項3にかかる伸縮性インナーウエストベルトの股上は、地縫い(中縫い)して、その縫い代を割り、縫い目のところをジグザグ縫いし、かつ、カーブのきつい縫付けをコールゴムをジグザグ縫いで縫付けたものであるから、請求項1または請求項2の効果に加えて、伸縮性を抑制することなく縫製を行うことができる。
本発明の実施の形態を説明するにあたって、技術的説明のための参考例についても説明する。
[参考例1]
まず、参考例1について、図1乃至図4を参照して説明する。
参考例1は、本発明の伸縮性インナーウエストベルトを主に紳士用ズボンに適用した場合を例示するものである。本発明の伸縮性インナーウエストベルトは、主に婦人用ズボン(婦人用パンツ)に適用されるものであるが、以下に示すように、紳士用ズボンにも適用することができる。
図1(a)は参考例1にかかる伸縮性インナーウエストベルトの接続を外して伸ばした状態を示す全体正面図、(b)は伸縮性インナーウエストベルトの両端を接続して着用状態としたときの正面から見た全体を示す斜視図、(c)は着用状態としたときの背面のみを示す背面図である。また、図2は参考例1にかかる伸縮性インナーウエストベルトの製造工程を示す説明図である。図3は参考例1にかかる伸縮性インナーウエストベルトの前面部分の構造を表から見て示す一部正面図である。図4(a)は参考例1にかかる伸縮性インナーウエストベルトをズボンの裏側に着脱自在に接続するZナップの構造を示す説明図、(b)は伸縮性インナーウエストベルトをズボンの裏側に装着した状態を示す斜視図である。
図1に示されるように、参考例1にかかる伸縮性インナーウエストベルト1は、略平行に並べられた複数のゴムテープ2をゴムテープ2の伸びる方向(水平方向)と略垂直な方向(上下方向)に伸びる細い合成樹脂製の繊維で繋ぎ合わせた伸縮性の素材としてのゴムベルト生地3を主体として構成されている。したがって、このゴムベルト生地3は、上下方向には合成樹脂製の繊維で支持されているため伸縮性がなく形状を維持し、水平方向にはゴムテープ2の弾力性で伸縮自在となっている。ゴムベルト生地3は、全部で7つの部分に分割されており、これらの7つの部分3a,3b,3c,3d,3e,3f,3gがそれぞれ接続されて伸縮性インナーウエストベルト1を形成している。これらの5箇所の接続部分5a,5b,5c,5d,5eはそれぞれ布テープでカバーされて、布テープの中には型崩れを防ぐため支持部材としての金属製のコイルボーンが挿入されている。なお、接続方法の詳細については後述する。
接続されたゴムベルト生地3の左端の部分3aの表側には、部分3a全体を覆って接着布(マジックテープ(登録商標))4の軟らかい側4Aが縫い付けられている。ゴムベルト生地3の左端の部分3aは縦の寸法が約10cm、横の寸法が約8cmなので、接着布4の軟らかい側4Aもこれとほぼ同じ大きさである。一方、ゴムベルト生地3の右端の部分3eの右端の裏側には、接着布4の硬い側4Bが縫い付けられている。接着布4の硬い側4Bは、縦の寸法が約10cm、横の寸法が約2cmである。したがって、この接着布4の硬い側4Bを約8cmの横幅を有する接着布4の軟らかい側4Aのどの部分に接着させて止めるかによって、伸縮性インナーウエストベルト1の腰周り寸法が約8cmの範囲で調節できることになる。
接続されたゴムベルト生地3の外周は、ニットパイピング6によって包まれて形を整えられる。そして、伸縮性インナーウエストベルト1の上端のニットパイピング6には、ズボンの裏側(内側)に接続するためのZナップ7の凸側7Aが、ズボンの前側に対応する部分3eの上端を除いて、所定の間隔で取り付けられている。
接着布4の硬い側4Bを軟らかい側4Aに接着して、着用状態とした伸縮性インナーウエストベルト1を正面から見たのが図1(b)である。図1(b)に示されるように、伸縮性インナーウエストベルト1の前面までズボンの裏側に固定してしまうと接着布4による腰周り寸法の調節が困難になるため、ゴムベルト生地3の部分3eにはZナップ7の凸側7Aが取り付けられていない。更に、ゴムベルト生地3の部分3eの上には、下方に伸びてV字形をなすゴムベルト生地3の部分3f,3gが縫い付けられて二重構造になっている。部分3f,3gの接続部分5eは下腹部に当たる部分であるため、引き締め効果を高めるために、この接続部分5eのみ金属製のコイルボーンではなく厚いベルト芯素材からなる支持部材としての硬い芯が挿入されている。このように伸縮性インナーウエストベルト1の前面が、上腹部を包むゴムベルト生地3の部分3eと、下腹部を包むゴムベルト生地3の部分3f,3gの二重構造になっていることから、着用する人の腹部全体が強力に引き締められてウエストラインが美しく整えられる。
また、図1(c)に示されるように、背面側のゴムベルト生地3の部分3b,3c,3dのニットパイピング6に包まれた下端部が細かい波形のラインになっていることによって、人によって異なる腰の丸み及び腰周り寸法に対応することができ、あらゆる体形にフィットするものとなる。
次に、ゴムベルト生地3の各部分3a,…,3gの接続方法の詳細について、図2を参照して説明する。
まず、図2(a)に示されるように、接続する2枚のゴムベルト生地3の端を突き合わせて、繋ぎ目の下側に布テープ8を当てて、上下の繋ぎ目を返し縫い9によって2枚のゴムベルト生地3の端を布テープ8に縫い付ける。これによって2枚のゴムベルト生地3がずれなくなり、次の縫い付け工程がやり易くなる。次に、図2(b)に示されるように、2枚のゴムベルト生地3の間に隙間ができないように突き合わせながら、布テープ8の両縁に沿ってステッチ縫い8aによって2枚のゴムベルト生地3を布テープ8に縫い付ける。続いて、図2(c)に示されるように、2枚のゴムベルト生地3の繋ぎ目の上からも布テープ10を当てて、布テープ10の両縁に沿ってステッチ縫い10aを施すことによって2枚のゴムベルト生地3に布テープ10を縫い付ける。そして、筒状になった布テープ10の中に、図2(d)に示されるような金属製のコイルボーン11を挿入する。後は、前述の如く、ゴムベルト生地3の上下の縁をニットパイピング6で包み込んで外形を整える。
このようにゴムベルト生地3を何枚かの部分に分けて、それらを接続することによって伸縮性インナーウエストベルト1を構成すれば、背面側の下端部の波形のライン等を有する複雑な形状の伸縮性インナーウエストベルト1も容易に製造することができる。そして、接続部分に上下方向に支持部材としてのコイルボーン11を取り付けることによって、接続部分が上下方向に縮むのを防いで、伸縮性インナーウエストベルト1を所定の形状に保つことができ、あらゆる体形の人に適用することができる。
次に、伸縮性インナーウエストベルト1の前面部分3e,3f,3gの接続方法の詳細について、図3を参照して説明する。
まず、図3に示されるように、ゴムベルト生地3の部分3e,3fについては、隣の部分3dと接続部分5dで接続されるときに、図2で説明したように、部分3e,3fが重ね合わされた状態で一体に縫い付けられる。このとき、補強のために部分3e,3fが重ね合わされた部分の上端部に返し縫い12が施される。また、ゴムベルト生地3の部分3f,3gについては、接続した形状がV字形になるだけで、図2で説明した手順にしたがって接続される。但し、上述したように、接続部分5eにはコイルボーン11ではなく、厚いベルト芯素材からなる硬い芯が挿入される。また、ゴムベルト生地3の部分3e,3gについては、端部において2枚がステッチ縫い13によって縫い止められ、上端部は1cmほど返し縫いされる。この裏側に、接着布4の硬い側4Bが縫い付けられる。
次に、このようにして製造された伸縮性インナーウエストベルト1の実際の使用方法について、図4を参照して説明する。
伸縮性インナーウエストベルト1は、Zナップ7によってウエストサイズ調節機構付ズボン(以下、単に「ズボン」ともいう。)15の裏側(内側)に着脱可能に取り付けられる。図4(a)に示されるように、Zナップ7は合成樹脂製の凸側7Aと凹側7Bとからなり、凸側7Aの膨らんだ先端部7aを凹側7Bの下面の穴(図示せず)から押し込むことによって、凸側7Aの膨らんだ先端部7aが凹側7Bの側面の貫通穴7bにはまり込んで接続されるものである。Zナップ7の凸側7Aは、前述の如く伸縮性インナーウエストベルト1の上端のニットパイピング6に取り付けられ、Zナップ7の凹側7Bは布地テープ14に取り付けられて、布地テープ14は、図4(b)に示されるように、ズボン15のベルト部16の裏側に縫い付けられる。
そして、ズボン15のファスナーを全開にして伸縮性インナーウエストベルト1を接着布4を外した状態でズボン15の中に入れ、Zナップ7の凸側7Aを対応するZナップ7の凹側7Bに嵌め込んで、ズボン15の裏側に伸縮性インナーウエストベルト1が装着される。この状態で、着用する人がズボン15をはいて、伸縮性インナーウエストベルト1の接着布4を好みの締め付け具合のところで止める。そして、伸縮性インナーウエストベルト1によって引き締められたウエストサイズに合うように、2つの鉤部を有する鉤構成体17と2つの受部を有する受構成体18からなる掛止金具によって、ズボン15のウエストサイズを調節する。
このようにズボン15の下に伸縮性インナーウエストベルト1を着用することによって、ウエスト部分が引き締められてウエストラインが美しく保たれる。そして、ウエストサイズ調節機構付ズボン15においては、引き締められたウエストサイズに合わせてウエストサイズを縮めることができるので、ズボン15が着用する人のウエストサイズにぴったりフィットし、ベルト部16の周りに皺、撚れ等が全く生じることなく見栄えを良好に保つことができる。そして、ズボン15のウエストラインと伸縮性インナーウエストベルト1のウエストラインがずれることがないので、かかる効果を確実に持続させられる。
このようにして、参考例1の伸縮性インナーウエストベルト1においては、着用する人のウエストラインを美しく引き締めるとともに、ズボン15のベルト部16の上からベルトをきつく締めてもベルト部16の周りに皺、撚れ等が全く生じることなく見栄えを良好に保つことができる。また、参考例1の伸縮性インナーウエストベルト1を長期間継続して着用することによって、ウエストラインが継続的に引き締められるため、ウエストサイズを縮小する効果も期待できる。更に、Zナップ7によって伸縮性インナーウエストベルト1をズボン15から着脱自在としたことによって、ズボン15単独でも着用することができるとともに、伸縮性インナーウエストベルト1のみを洗濯することも可能となる。そして、参考例1の伸縮性インナーウエストベルト1に伸縮性の素材として使用されたゴムベルト生地3は、耐久性に優れているので、長期間使用してもウエストラインの引き締め効果が低下することがない。
参考例1においては、伸縮性インナーウエストベルト1をウエストサイズ調節機構付ズボン15に装着して使用した場合について説明したが、参考例1の伸縮性インナーウエストベルト1は、ウエストサイズ調節機構のない通常のズボンに装着してもその効果を発揮できる。即ち、ウエスト部分が引き締められてウエストラインが美しく保たれるとともに、伸縮性のゴムベルト生地3からなる伸縮性インナーウエストベルト1がズボンの裏側に密着しているために、ズボンのウエスト部分の生地も引き締められることになり、ズボンのベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることがない。そして、ズボンのウエストラインと伸縮性インナーウエストベルト1のウエストラインがずれることがないので、かかる効果を確実に持続させられる。
更に、伸縮性インナーウエストベルト1をズボンに装着せずに、単独で着用することもできる。この場合でも、上にズボンを着用すれば、ウエスト部分が引き締められてウエストラインが美しく保たれるとともに、伸縮性のゴムベルト生地3からなる伸縮性インナーウエストベルト1がズボンの裏側に密着しているために、ズボンのウエスト部分の生地も引き締められることになり、ズボンのベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることがない。但し、伸縮性インナーウエストベルト1を単独で着用する場合には、下に滑りやすい素材の下着等を着けていると伸縮性インナーウエストベルト1がずれてしまい効果が半減する。このような場合には、伸縮性インナーウエストベルト1の内面にシリコンゴム等の滑り止めゴムを取り付けることによって、ずれを防止することができる。
[参考例2]
次に、参考例2について、図5乃至図8を参照して説明する。
参考例2は、本発明の伸縮性インナーウエストベルトを主に婦人用パンツ(婦人用ズボン)に適用した場合を例示するものである。
図5(a)は参考例2にかかる伸縮性インナーウエストベルトの接続を外して伸ばした状態を示す全体正面図、(b)は伸縮性インナーウエストベルトの両端を接続して着用状態としたときの正面から見た全体を示す斜視図、(c)は着用状態としたときの背面のみを示す背面図である。図6は参考例2にかかる伸縮性インナーウエストベルトの製造工程を示す説明図である。図7は参考例2にかかる伸縮性インナーウエストベルトの前面部分の構造を裏から見て示す図である。図8は参考例2にかかる伸縮性インナーウエストベルトをパンツの裏側に装着した状態を示す斜視図である。
図5(a)に示されるように、参考例2の伸縮性インナーウエストベルト21は、伸縮性の素材としての、少なくともウエスト部分の周方向に伸縮自在な生地23を主体として構成されている。このような伸縮自在な生地(以下、「ストレッチ生地」という。)23としては、例えば、ナイロントリコット、ナイロンフレンチパイル等がある。ストレッチ生地23は、全部で5つの部分に分割されており、これらの5つの部分23a,23b,23c,23d,23eがそれぞれ接続されて伸縮性インナーウエストベルト21を形成している。これらの4箇所の接続部分25a,25b,25c,25dはそれぞれ布テープでカバーされて、背面中心にあたる接続部分25b以外の布テープの中には型崩れを防ぐため支持部材としての金属製のコイルボーンが挿入されている。なお、接続方法の詳細については後述する。
また、伸縮性インナーウエストベルト21の前面側にあたる部分23eの表側のみには、全面に亘って伸縮性のレース生地(以下、「ストレッチレース」という。)22が縫い付けられている。更に、部分23eの中央部分の裏側にはもう1枚のストレッチ生地23fが縫い付けられており、ストレッチ生地23fの両側の縫い付け部分25e,25fも布テープでカバーされていて、布テープの中には支持部材としてのコイルボーンが挿入されている。
接続されたストレッチ生地23の左端の部分23aの表側の左端には、接着布24の軟らかい側24Aが縫い付けられている。接着布24の軟らかい側24Aは、縦の寸法が約13cm、横の寸法が約5cmである。一方、ストレッチ生地23の右端の部分23eの右端の裏側には、接着布24の硬い側24Bが縫い付けられている。接着布24の硬い側24Bは、縦の寸法が約13cm、横の寸法が約2.5cmである。したがって、この接着布24の硬い側24Bを約5cmの横幅を有する接着布24の軟らかい側24Aのどの部分に接着させて止めるかによって、伸縮性インナーウエストベルト21の腰周り寸法が約5cmの範囲で調節できることになる。
接続されたストレッチ生地23の外周は、ニットパイピング26によって包まれて形を整えられる。そして、伸縮性インナーウエストベルト21の上端のニットパイピング26には、パンツの裏側(内側)に接続するためのZナップ7の凸側7Aが、パンツの両脇に対応する2箇所に各2個ずつ取り付けられている。
接着布24の硬い側24Bを軟らかい側24Aに接着して、着用状態とした伸縮性インナーウエストベルト21を正面から見たのが図5(b)である。図5(b)に示されるように、伸縮性インナーウエストベルト21の両脇のみにZナップ7の凸側7Aが取り付けられていることによって、伸縮性インナーウエストベルト21の前後がズボンの裏側に固定されないので、どんな体形の人にもフィットする。また、接着布24が前面の脇部分に設けられていることによって、接着布24による腰周り寸法の調節がより容易になる。更に、前面のストレッチ生地23e及びストレッチレース22の下端中央部が下方へ伸びていることによって、下腹部をも引き締めることができる。
また、図5(c)に示されるように、背面側のストレッチ生地23の部分23a,23b,23c,23dのニットパイピング26に包まれた下端部は、参考例1よりも大きく緩やかな波形のラインになっている。これは、参考例1のゴムベルト生地3よりもストレッチ生地23の方が柔らかく伸びやすいため、細かい波形のラインを入れなくても大きく緩やかな波形のラインによって、人によって異なる腰の丸み及び腰周り寸法に対応することができ、あらゆる体形にフィットするからである。更に、ストレッチ生地23の方が柔らかく伸びやすいため、ウエストラインを引き締めても締め付け痕が残らず、肌にやさしい伸縮性インナーウエストベルト21となる。
次に、ストレッチ生地23の各部分23a,…,23eの接続方法の詳細について、図6を参照して説明する。
図6に示されるように、まず、接続する2枚のストレッチ生地23の端を合わせて、合わせ目29で2枚のストレッチ生地23を縫い合わせる。次に、縫い代29aを裏側で折り返して、その下側に布テープの1種であるサテンテープ28を当てて、縫い代29aとサテンテープ28の間にコイルボーン11を挿入して、サテンテープ28の両縁に沿ってステッチ縫い28aを施すことによって2枚のストレッチ生地23にサテンテープ28を縫い付ける。後は、前述の如く、ストレッチ生地23の上下の縁をニットパイピング26で包み込んで外形を整える。
このようにストレッチ生地23を何枚かの部分に分けて、それらを接続することによって伸縮性インナーウエストベルト21を構成すれば、背面側の下端部の波形のライン等を有する複雑な形状の伸縮性インナーウエストベルト21も容易に製造することができる。そして、接続部分に上下方向に支持部材としてのコイルボーン11を取り付けることによって、接続部分が上下方向に縮むのを防いで、伸縮性インナーウエストベルト21を所定の形状に保つことができ、あらゆる体形の人に適用することができる。
次に、伸縮性インナーウエストベルト21の前面部分22,23e,23fの接続方法の詳細について、図7を参照して説明する。図7は、伸縮性インナーウエストベルト21の前面部分を裏側から見たところである。図7に示されるように、まず、ストレッチ生地23eの表側に全面に亘ってストレッチレース22が縫い付けられる。次に、ストレッチ生地23eの裏側の中心部分に、ストレッチ生地23eの約3分の1の幅を有するストレッチ生地23fを載せて、両端にサテンテープ28を当ててサテンテープ28の両縁に沿ってステッチ縫い28aを施すことによって、2枚のストレッチ生地23e,23fを2本のサテンテープ28によって縫い付ける。そして、筒状になった2本のサテンテープ28内にそれぞれコイルボーン11を挿入する。このように伸縮性インナーウエストベルト21の前面の中心部分が3重構造になっていることによって、柔らかく伸びやすいストレッチレース22及びストレッチ生地23e,23fを用いても、腹部全体をしっかりと引き締めることができる。
次に、このようにして製造された伸縮性インナーウエストベルト21の実際の使用方法について、図8を参照して説明する。伸縮性インナーウエストベルト21は、両脇に2個ずつ固定されたZナップ7の凸側7Aをウエストサイズ調節機構付パンツ(以下、単に「パンツ」ともいう。)35のベルト部36の裏側に固定されたZナップ7の凹側7Bに嵌め込むことによって、パンツ35の裏側(内側)に着脱可能に取り付けられる。この状態で、着用する人がパンツ35をはいて、伸縮性インナーウエストベルト21の接着布24を好みの締め付け具合のところで止める。そして、伸縮性インナーウエストベルト21によって引き締められたウエストサイズに合うように、ベルト部36の表側に縫い付けられた3つのボタン37のいずれかをボタンホール38に掛止することによって、パンツ35のウエストサイズを調節する。
このようにパンツ35の下に伸縮性インナーウエストベルト21を着用することによって、ウエスト部分が引き締められてウエストラインが美しく保たれる。そして、ウエストサイズ調節機構付パンツ35においては、引き締められたウエストサイズに合わせてウエストサイズを縮めることができるので、パンツ35が着用する人のウエストサイズにぴったりフィットし、ベルト部36の周りに皺、撚れ等が全く生じることなく見栄えを良好に保つことができる。そして、パンツ35のウエストラインと伸縮性インナーウエストベルト21のウエストラインがずれることがないので、かかる効果を確実に持続させられる。また、前面にストレッチレース22を縫い付けたことによって、伸縮性インナーウエストベルト21の伸縮性を損なうことなく、伸縮性インナーウエストベルト21にファッション性を持たせることができる。したがって、特に女性用の伸縮性インナーウエストベルトとして好適である。
このようにして、参考例2の伸縮性インナーウエストベルト21においては、着用する人のウエストラインを美しく引き締めるとともに、パンツ35のベルト部36の上からベルトをきつく締めてもベルト部36の周りに皺、撚れ等が全く生じることなく見栄えを良好に保つことができる。また、参考例2の伸縮性インナーウエストベルト21を長期間継続して着用することによって、ウエストラインが継続的に引き締められるため、ウエストサイズを縮小する効果も期待できる。更に、Zナップ7によって伸縮性インナーウエストベルト21をパンツ35から着脱自在としたことによって、パンツ35単独でも着用することができるとともに、伸縮性インナーウエストベルト21のみを洗濯することも可能となる。そして、参考例2の伸縮性インナーウエストベルト21に伸縮性の素材として使用されたストレッチ生地23は、耐久性に優れているので、長期間使用してもウエストラインの引き締め効果が低下することがない。
参考例2においては、伸縮性インナーウエストベルト21をウエストサイズ調節機構付パンツ35に装着して使用した場合について説明したが、参考例2の伸縮性インナーウエストベルト21は、ウエストサイズ調節機構のない通常のパンツに装着してもその効果を発揮できる。即ち、ウエスト部分が引き締められてウエストラインが美しく保たれるとともに、伸縮性のストレッチ生地23からなる伸縮性インナーウエストベルト21がパンツの裏側に密着しているために、パンツのウエスト部分の生地も引き締められることになり、パンツのベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることがない。そして、パンツのウエストラインと伸縮性インナーウエストベルト21のウエストラインがずれることがないので、かかる効果を確実に持続させられる。
更に、伸縮性インナーウエストベルト21をパンツに装着せずに、単独で着用することもできる。この場合でも、上にパンツを着用すれば、ウエスト部分が引き締められてウエストラインが美しく保たれるとともに、伸縮性のストレッチ生地23からなる伸縮性インナーウエストベルト21がパンツの裏側に密着しているために、パンツのウエスト部分の生地も引き締められることになり、パンツのベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることがない。但し、伸縮性インナーウエストベルト21を単独で着用する場合には、下に滑りやすい素材の下着等を着けていると伸縮性インナーウエストベルト21がずれてしまい効果が半減する。このような場合には、伸縮性インナーウエストベルト21の内面にシリコンゴム等の滑り止めゴムを取り付けることによって、ずれを防止することができる。
[参考例3]
次に、参考例3について、図9及び図10を参照して説明する。
参考例3も、本発明の伸縮性インナーウエストベルトを主に婦人用パンツ(婦人用ズボン)に適用した場合を例示するものである。
図9(a)は参考例3にかかる伸縮性インナーウエストベルトの参考例1タイプの接続方法を示す斜視図、(b)は参考例3にかかる伸縮性インナーウエストベルトの参考例2タイプの接続方法を示す斜視図である。図10は参考例3にかかる伸縮性インナーウエストベルトの接続方法のバリエーションを示す説明図である。
図9(a)に示されるように、参考例3の伸縮性インナーウエストベルトの参考例1タイプ(ゴムベルト生地タイプ)40においては、本体のゴムベルト生地3の部分の構成については、参考例1の伸縮性インナーウエストベルト1とほぼ同様である。異なるのは、接続手段として接着布4ではなくドット釦42を使用している点である。
即ち、上前3gの裏側の端に土台布としてのサテンテープ41を縫付けて、その上に3個の凸側のドット釦42aを取り付け、下前3aの表側の端にも土台布としての3本のサテンテープ43を縫付け、それぞれの上に3個ずつの凹側のドット釦42bを取り付けている。そして、ウエストサイズや好みの締め付け具合に応じて、3本のサテンテープ43のうちいずれかのサテンテープ43の凹側のドット釦42bに凸側のドット釦42aを嵌め込むことによって上前3gと下前3aを接続する。
このように接続を接着布4でなく、ドット釦42で行う利点は、接着布によって貼ったり剥がしたりしていると、接着布の硬い側が衣服の別のところ(例えば、着用している下着等)にくっついてしまう。これによって、下着等の表面を毛羽立たせて台無しにしてしまうので好ましくない。これに対して、凹側と凸側のドット釦を複数用いて接続するようにすれば、かかる不具合の起こる恐れはない。
なお、ドット釦42を取り付ける土台布としては、サテンテープ41,43に限られず、朱子テープ、接着芯、インサイドベルト等のその他の素材でも良い。また、土台布としてのサテンテープ43を縦に3列に並べて縫付けているのは、着用したときにサテンテープ43の間が伸びて体形に沿い易いためである。1枚のサテンテープに9個の凹側のドット釦42b全てを3列に並べて取り付けたのでは、ゴムベルト生地3の伸縮性が損なわれてしまう。更に、ドット釦42a,42bをサテンテープ41,43を介してゴムベルト生地3に取り付けるのは、補強のためである。即ち、伸縮性インナーウエストベルト40を着用するときにゴムベルト生地3が引っ張られるのでその補強のためと、ドット釦42a,42bを嵌めたり外したりを繰り返すことによってゴムベルト生地3が裂けてしまわないようにするためである。
また、図9(b)に示されるように、参考例3の伸縮性インナーウエストベルトの参考例2タイプ(ストレッチ生地タイプ)45においては、本体のストレッチ生地23の部分の構成については、参考例2の伸縮性インナーウエストベルト21とほぼ同様である。異なるのは、接続手段として接着布24ではなくドット釦42を使用している点である。
即ち、上前23eの裏側の端に土台布としてのサテンテープ41を縫付けて、その上に4個の凸側のドット釦42aを取り付け、下前23aの表側の端にも土台布としての3本のサテンテープ43を縫付け、それぞれの上に4個ずつの凹側のドット釦42bを取り付けている。そして、ウエストサイズや好みの締め付け具合に応じて、3本のサテンテープ43のうちいずれかのサテンテープ43の凹側のドット釦42bに凸側のドット釦42aを嵌め込むことによって上前3gと下前3aを接続する。なお、4個の凸側のドット釦42aの上は、上に着用するズボン、スカート等にドット釦42aの形が当りで出ないようにするため、サテンテープで覆われている。
ここで、1本のサテンテープ41,43に4個ずつのドット釦42a,42bを取り付けているのは、ストレッチ生地23はゴムベルト生地3に比べて柔らかいので、より多くのドット釦42で接続しないと型崩れしてしまうからである。接着布の代わりにドット釦で接続する利点や、土台布としてのサテンテープを使用する理由については、ゴムベルト生地タイプ40の場合と同じである。
図10に示されるように、ベースとなる生地の種類やウエストサイズを何種類に変化させるかによって、凹側のドット釦42bの縦の数及び凹側のドット釦42bを取り付けるサテンテープ43の本数は、適宜選択することができる。この伸縮性インナーウエストベルト46では、サテンテープ43の本数を5本にして、凹側のドット釦42bを5列に取り付け、ウエストサイズを5段階に変えられるようにしている。更に、凸側のドット釦42aは常にサテンテープ43に平行に嵌められるとは限らない。一番上のドット釦42aを1列目のAの凹側のドット釦42bに嵌め、2番目のドット釦42aを2列目のBの凹側のドット釦42bに嵌め、3番目のドット釦42aを2列目のCの凹側のドット釦42bに嵌め、一番下のドット釦42aを3列目のDの凹側のドット釦42bに嵌める、というように、着用者の体形に合わせて一部または全部が斜めになるように接続することができる。接続の仕方のバリエーションを一番上のドット釦42aを1列目のAの凹側のドット釦42bに嵌める場合の一部を例にとって示すと、
(1) (1列A)−(1列B)−(1列C)−(1列D)
(2) (1列A)−(1列B)−(2列C)−(2列D)
(3) (1列A)−(1列B)−(2列C)−(3列D)
(4) (1列A)−(2列B)−(3列C)−(3列D)
(5) (1列A)−(2列B)−(3列C)−(4列D)
(6) (1列A)−(2列B)−(2列C)−(2列D)
(7) (1列A)−(2列B)−(2列C)−(3列D)
以上のように、様々な嵌め方が可能である。勿論体形によっては、5列側から1列側へ斜めになる場合もある。このようにして、参考例3の伸縮性インナーウエストベルト40,45,46においては、多種多様な体形に合わせて様々な嵌め方でドット釦42による接続ができ、ウエスト締め付けの効果が更に向上する。
[参考例4]
次に、参考例4について、図11乃至図21を参照して説明する。
参考例4も、本発明の伸縮性インナーウエストベルトを主に婦人用パンツ(婦人用ズボン)に適用した場合を例示するものである。
図11(a)は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトのオープンファスナーを閉じた状態を示す斜視図、(b)はオープンファスナーを開いた状態を示す斜視図である。図12(a)は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトのゴムベルト部分を示す部分拡大図、(b)はベルト先端を通す開口部を示す部分拡大図、図13は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第1変形例を示す図、図14は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第2変形例を示す図、図15は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第3変形例を示す図、図16は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第4変形例を示す図、図17は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第5変形例を示す図、図18は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第6変形例を示す図、図19は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第7変形例を示す図、図20は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第8変形例を示す図、図21は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第9変形例を示す図である。
図11(a)に示されるように、参考例4の伸縮性インナーウエストベルト50は本体52がストレッチ生地で作られており、前面53にはストレッチレースが用いられている。これらの接続部分52aの作製方法や中にコイルボーン52bの入った構造、あるいは上下縁のパイピング構造52c等は参考例1,2と同様であるので説明を省略する。また、この伸縮性インナーウエストベルト50は、上辺に複数個取り付けられたZナップ51で、パンツ(ズボン)のインナーに装着される点も同様である。
前面53のストレッチレースは前中心でオープンファスナー54によって接続されている。このオープンファスナー54を開けると、内部には1対のゴムベルト55a,55bが取り付けられている。これら1対のゴムベルト55a,55bの端部は、本体52と前面53との接続部に縫付けられている。ゴムベルト55a,55bの先端部56a,56bは厚手の伸縮しない生地で作られており、先端部56bには先端部56aを通す開口部59が設けられている。そして、ゴムベルト55a,55bの先端近傍には、接着布の硬い側57a,57bが縫付けられており、先端部56a,56bの裏側には接着布の軟らかい側58a,58bが縫付けられている。
かかる構造を有する伸縮性インナーウエストベルト50を着用する際には、先端部56aを開口部59に通して、先端部56a,56bをそれぞれ左右の手で引っ張って、ゴムベルト55a,55bによる下腹部の締め付け具合を調節する。ここで、開口部59が前中心にあるので締め付け具合の調節を体の真中で行うことができ、調節がやり易い。そして、適度な締め付け具合のところで先端部56a,56bの裏側の接着布の軟らかい側58a,58bをそれぞれ接着布の硬い側57a,57bに留める。それから、前面53の上端にある1対のカギホック60a,60bをかけて、オープンファスナー54を締める。これによって、下腹部の適度な締め付け効果が得られるとともに、ゴムベルト55a,55bが前面53のストレッチレースで覆われて見栄えも良くなる。
前面53にストレッチレースを用いたのは、装飾的効果と締め付け効果を考慮したものである。また、図12(a),(b)に示されるように、ゴムベルト55a,55bの先端部56a,56bを伸縮性のない素材で構成したのは、伸びる素材だと皺がよったり、よれが生じたり、浮き上ってくる等の不具合が生ずるので、かかる不具合を防止するためである。
かかる構造を有する伸縮性インナーウエストベルト50には、様々な変形例が考えられる。以下に示す変形例においては、本体52のストレッチ生地52は図示省略されている。更に、前面53のストレッチレースも図示省略される場合がある。
図13に示されるのは、内部のゴムベルトを上下2段61,62にしたものである。図14に示されるのは、ゴムベルトを上・中・下の3段63,64,65にしたものである。このように、ゴムベルトを複数設けることによって、より体形にフィットした締め付けを行うことができる。
図15に示されるのは、2段のゴムベルト66,67を上から覆うものとして、図11のオープンファスナー付きストレッチレース53の代わりに1対の流線形の布68を取り付け、一方の布68の先端裏側に接着布の硬い側68aを縫付けて、この接着布の硬い側68aをもう一方の布68に貼り付けて、図15(a)に示されるように覆うものである。
図16に示されるのは、2段のゴムベルト66,67を上から覆うものとして、開口部71を有する流線形の布68Aとその開口部71に先端が通される流線形の布68Bを用いたものである。これら1対の流線形の布68A,68Bには表面に接着布の硬い側69a,69bがそれぞれ縫付けられており、一方先端の裏側には接着布の軟らかい側70a,70bが縫付けられている。そして、1対のゴムベルトを留める場合と同じように、流線形の布68Aの開口部71に流線形の布68Bの先端を通して、それぞれの先端を左右の手で引っ張って締め付け具合を調節し、適度な締め付け具合のところで接着布の軟らかい側70a,70bを接着布の硬い側69a,69bに貼り付けて留める。この変形例においては、下腹部を2重に締め付けることになるので、より強力な締め付け効果が得られる。
図17においては、2段のゴムベルト66,67を上から覆うものとして、左右1対の布53a,53bとこれらを接続するオープンファスナー54を用いたものである。したがって、左右1対の布53a,53bとしてストレッチレースを用いれば、閉じたときの外見は図11(a)と同様になる。
図18においては、図17と同様に左右1対の布53a,53bをオープンファスナー54で接続する構造の上から、更に1対の流線形の布68A,68Bを被せたものである。一方の布68Bには他方の布68Aの先端を通す開口部72が設けられており、布68A,68Bの先端の裏側には接着布の硬い側73a,73bが縫付けられている。そして、図示の如く布68Aの先端を開口部72に通して、接着布の硬い側73a,73bをそれぞれ布68A,68Bの表面に貼り付けて留める。
図19においては、図13の応用としてゴムベルト61がゴムベルト62の上に重なっている。また、図20においては、図18と同様の構造を2段にしている。この構造においては、2段になった流線形の布74A,74Bと75A,75Bとが図のように重なる場合と重ならない場合とがある。また、図21においては、1対の布53a,53bを前中心で重ねて接着布76で留めている。
以上、図11から図21について説明したように、伸縮性インナーウエストベルト50の前面の構造には、ゴムベルトを複数にしたり、ゴムベルトを覆う布としてストレッチレース以外の素材を用いたり形状を変化させたり、オープンファスナーで接続する布を下に持ってきたり、様々なバリエーションが可能である。また、前面の開きを閉じる方法としても、オープンファスナー、接着布、ドット釦、カギホック等種々の方法を用いることができる。
次に、開口部の作製方法のバリエーションについて、図22を参照して説明する。
図22(a)〜(h)はゴムベルトの先端や布の先端を通す開口部の作製方法のバリエーションを示す部分拡大図である。
図22(a)に示されるのは、ゴムベルトにボタンホールを設ける方法である。図22(b)に示されるのは、ゴムベルトに補強布を当ててボタンホールを設ける方法である。図22(c)に示されるのは、2つのゴムベルトの端を接近させて上下に朱子テープ等を橋渡しで縫付ける方法である。この方法では、開口部の幅を自由に調節できると言う利点がある。図22(d)に示されるのは、2つのゴムベルトの端を接近させてそれぞれの端を折り曲げて縫付け、中にスピンドルを通して接続することによって開口部を設けたものである。図22(e)に示されるのは、スピンドルの代わりに角カンを通したものである。その他にも、紐、テープ、テグス等を通しても良い。図22(f)に示されるのは、2つのゴムテープの端を重ねて上下を返し縫いし、ゴムベルトの端はパイピング始末したものである。図22(g)に示されるのは、三角返し縫いの拡大図である。また、図22(h)に示されるように、開口部の向きはゴムベルトに対して垂直とは限られず、斜めに設けられ様々に変化する。
このように、開口部の作製方法には多種多様の方法があり、これらは図16,図18,図20に示されるような、布に開口部を設ける場合についても応用が可能である。
[実施の形態1]
次に、本発明の実施の形態1について、図23乃至図25を参照して説明する。
本発明の実施の形態1は、本発明の伸縮性インナーウエストベルトを主に婦人用パンツ(婦人用ズボン)に適用した場合を例示するものである。
図23(a)は本発明の実施の形態1にかかる伸縮性インナーウエストベルトの全体を正面から見た斜視図、(b)は背面図である。図24は生地を重ねた部分を示す部分拡大図である。図25は股上の縫付け方法を示す部分拡大図である。
図23に示されるように、本実施の形態1の伸縮性インナーウエストベルト77は、インナー用のニット(補正下着などに使う素材)でガードルを作り、ズボン(パンツ)にZナップ7Aで装着する。斜線部分77Bは、引き締め効果を得るために2重(ニット生地を二枚重ね)にする。前中心部分77Cは、上記に加え更に腹部を引き締めるために三枚重ねとする。腹まわりからお尻、後ろ太もものあたり等、弛んだ部分あるいは出っ張った部分を、生地を重ねることにより強力に締める。図24に示されるように、このように二重、三重に重ねた切り替え布の縫い始末は、裁ち切りでジグザグ縫いとする。また、ガードルの裾の縫い始末は、裁ち切りで、1.5cmくらい中に入ったところをジグザグ縫いする。更に、図25に示されるように、股上77Dは、中縫い(地縫い)して、縫い代を割って、縫い目のところをジグザグ縫いする。カーブのきついところは、4コールから6コールくらいのコールゴム78をジグザグ縫いで縫付ける。
この実施の形態1は、ズボン、スカート等の衣服のウエスト部分に接続したインナー用のニット生地からなる伸縮性の素材77Aで作られたガードル形の伸縮性インナーウエストベルト77において、裁ち切りしたニット生地からなる伸縮性の素材77B,77Cを部分的に2枚または3枚重ね、それをジグザグ縫いし、かつ、少なくとも伸縮性インナーウエストベルト77の背面から見た前記伸縮性の素材77Bの重ね縫い箇所は、図23の(b)の伸縮性の素材77Bに示すように、伸縮性インナーウエストベルト77の縦方向の中央から両脇に向かってウエスト部分側に上昇するようにした箇所を有するから、着用する人のウエスト部分の弛んだ部分あるいは出っ張った部分を引き締めることができる。
したがって、着用する人のウエストラインを美しく引き締めるとともに衣服のベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることなく見栄えを良好に保つことができる。特に、本発明者の発明にかかる上述のウエストサイズ調節機構付衣服においては、引き締められたウエストサイズに合わせて衣服のウエストサイズを縮めることができるので、ベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることなく見栄えを良好に保つことができる。更に、長期間継続して着用することによって、ウエストサイズを縮小させる効果も期待できる。
このようにして、本実施の形態1の伸縮性インナーウエストベルト77は、弛んだ部分あるいは出っ張った部分を、ニット生地を二重、三重に重ねることによって強力に締めるので、腹部の充分な引き締め効果が得られる。
[参考例5]
次に、参考例5について、図26乃至図30を参照して説明する。
参考例5も、本発明の伸縮性インナーウエストベルトを主に婦人用パンツ(婦人用ズボン)に適用した場合を例示するものである。
図26(a)は参考例5にかかる伸縮性インナーウエストベルト専用のズボンを背面から見た斜視図、(b)は参考例5にかかる伸縮性インナーウエストベルトを背面から見た斜視図である。図27は参考例5にかかる伸縮性インナーウエストベルトを改良したものを示す正面図である。図28は参考例5にかかる伸縮性インナーウエストベルトを改良したものを示す部分拡大図である。図29は参考例5にかかる伸縮性インナーウエストベルトを更に改良したものを示す部分拡大図である。図30は参考例5にかかる伸縮性インナーウエストベルトを別の方法で改良したものを示す部分拡大図である。
伸縮性インナーウエストベルトの明きがズボンと共通(前ファスナー明き)していると、着脱のときに楽でスムースである。ズボンの明きと伸縮性インナーウエストベルトの明きが別々であると、着用時に(1)ズボンを穿く、(2)ウエストベルトを締める、(3)ズボンのベルト部分をカギホック、ボタン等で留める、(4)ズボンのファスナーを上げる、の四つの工程を踏まなければ着用できないが、伸縮性インナーウエストベルトの明きがズボンの明きと共通していると、(2)の工程が省略できるので着脱が容易になる。
図26(b)に示されるように、かかる伸縮性インナーウエストベルトの具体例としてのゴムベルト81は、全体構造は参考例1の伸縮性インナーウエストベルト1とほぼ同様で、異なるのは前明きになっていてその明きに沿って接着布の硬い側82が縫付けられている点である。かかるゴムベルト81をズボン80に装着するには、ウエスト周りはZナップ7Aでズボン80のZナップ7Bに留められて、前明きの部分はズボン80のファスナーテープ83に平行に縫付けられた接着布の軟らかい側84にゴムベルト81の接着布の硬い側82が貼り付けられて留められる。
なお、ゴムベルト81の前明き部分をズボン80のファスナー部分に着脱可能に取り付ける方法としては、接着布以外にもオープンファスナー、ドット釦、Zナップ等様々な方法を用いることができる。
このように着脱が容易になる反面、図26(a)に矢印で示されるように、腹圧及びゴムベルト81の引き締めによってズボン80のファスナーを開こうとする力が働くため、ファスナーが上げづらくなる。そこで、この問題点を解消するためにズボン80及びゴムベルト81に改良を加える。
第1の方法としては、ズボン80の前明きファスナーを変える方法がある。即ち、オープンファスナーにして上下逆に付け、上から下へファスナーを閉じる。
第2の方法としては、図27に示されるように、ズボン80の両脇の縫い目に上から下へコンシールファスナー85を取り付ける。そして、前中心から更に下腹引き締めゴム86を付け足し、両脇に向かって引っ張る。ここで、下腹引き締めゴム86としては、裏面が接着布の軟らかい側になっているM−70という素材を用いる。そして、図28に示されるように、両脇のコンシールファスナー明きから覗くところに接着布の硬い側87を縫付けておいて、下腹引き締めゴム86の裏面の接着布の軟らかい側を貼り付けて、更に下腹を引き締める。
着用手順としては、(1)ズボン80を穿く、(2)ズボン80のベルト部分(カギホック、ボタン等)を留める、(3)前明きファスナーを上げる、(4)両脇のコンシールファスナー明きから手を入れ、下腹引き締めゴム86を引っ張り、接着布87に留める、(5)両脇のコンシールファスナー85を上から下へ下げて閉める。なお、急ぐときには、両脇のコンシールファスナー85だけを開けて、下腹引き締めゴム86の調節なしでも着用できる(着たらコンシールファスナー85を閉める)。なお、コンシールファスナー85の付け方は、ファスナーの明き方向が上から下へ下げる付け方と、下から上へ上げる付け方とがある。
ここで、図29(a)に示されるように、下腹引き締めゴム86を強力に引っ張ると、ゴムベルト81本体のゴムが撚れてくるので、図29(b)に示されるように、ゴムベルト81の接続部分(切り替え部分)81aにスリット81bを入れる。すると、図29(c)に示されるように、ゴムが撚れることなくスリット81bで自由に重なってすっきりする。
また、図30(a)に示されるように、ズボン80の前中心側の接着布をオープンファスナー88に変えることも可能である。左側のゴムベルトに縫付けられたファスナーテープ88aとズボン80の前中心よりに縫付けられたファスナーテープ88bからなるオープンファスナー88と、ズボン80の前中心よりに縫付けられたファスナーテープ88cと右側のゴムベルトに縫付けられたファスナーテープ88dからなるオープンファスナー88の2組のオープンファスナーを使用する。これによって、ゴムベルト81は、ズボン80に着脱可能に取り付けることができ、図30(b)に示されるように、ゴムベルト81のみで着用するときには、2組のオープンファスナー88を外して、ゴムベルト81に縫付けられた同士88a,88dでファスナーをかうことができる。
[参考例6]
次に、参考例6について、図31乃至図33を参照して説明する。図31は参考例6にかかる伸縮性インナーウエストベルトを前から見た正面図である。図32は参考例6にかかる伸縮性インナーウエストベルトの変形例を前から見た正面図である。図33(a)は参考例6にかかる伸縮性インナーウエストベルトの他の変形例を前から見た正面図、(b)は羽根部分だけを取り外した状態を示す正面図、(c)はズボンに羽根部分を取り付けた状態を示す部分拡大図である。
図31に示されるように、参考例6の伸縮性インナーウエストベルト90は、本体91がインナー用のニット素材で作られており、参考例5のゴムベルト81と同様に前明きになっていて、前明き部分はオープンファスナー92で閉められる。この伸縮性インナーウエストベルト90も、Zナップ7Aでズボンに装着される。そして、オープンファスナー92の両脇には、それぞれM−70ゴム素材からなる下腹引き締めゴム(以下、「羽根」ともいう。)86が縫付けられている。この羽根86は、参考例5と同様に両脇に向かって引っ張り、本体91の脇部分に縫付けられている接着布の硬い側93にM−70素材の裏側の接着布の軟らかい側を貼り付ける。これによって、下腹がより強力に締め付けられる。したがって、両脇から手を入れて羽根86を引っ張る必要があるので、この伸縮性インナーウエストベルト90は、図27,図28に示されるような両脇がコンシールファスナー85で開閉自在なズボンに適用される。
図32に示される伸縮性インナーウエストベルト94は、この伸縮性インナーウエストベルト90の変形例で、本体の両脇部分91aがM−70素材で作られている。そして、羽根86の先端裏側に接着布の硬い側93が縫付けられている。したがって、羽根86の先端は両脇部分91aのどこにでも貼り付けることができる。なお、羽根86を使用しないとき等は、接着布の硬い側93を折り曲げて羽根86の裏側に貼り付けておけば、接着布の硬い側93が下着等の他の部分にくっついたりしないので都合が良い。
図33(a)に示される伸縮性インナーウエストベルト95は、この伸縮性インナーウエストベルト94の更に変形例で、本体の両脇部分91aは同様にM−70素材で作られている。そして、羽根86がそれぞれオープンファスナー96で本体91に着脱可能に取り付けられている。したがって、羽根86を用いないときには外すことができるし、また図33(b)に示されるように羽根86同士をファスナー96で接続して、羽根86単独で用いることもできる。この場合には、本体91に縫付けられていないので、自由に動かすことができ、腹部にぴったりフィットする。更に、図33(c)に示されるように、もう一組の羽根86をズボン80の前中心80aの縫い代にオープンファスナーで取り付けることも可能である。
このように、前明きにした伸縮性インナーウエストベルト90,94,95は、着用がし易いという利点がある。
[参考例7]
次に、参考例7について、図34乃至図40を参照して説明する。図34(a)は参考例7にかかる伸縮性インナーウエストベルトを前から見た正面図、(b)はズボンに羽根を取り付けた状態を示す部分拡大図である。図35は参考例7にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第1の変形例を前から見た正面図である。図36は参考例7にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第2の変形例を前から見た正面図である。図37は参考例7にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第3の変形例を前から見た正面図である。図38は参考例7にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第4の変形例を前から見た正面図である。図39は参考例7にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第5の変形例を前から見た正面図である。図40(a)は羽根部分を両脇に向けて引っ張る構造の模式図、(b)は羽根部分を一方の脇から他方の脇へ向けて引っ張る構造の模式図である。
図34(a)に示されるように、参考例7の伸縮性インナーウエストベルト97も、本体91はインナー用のニット素材で、両脇部分91aはM−70ゴム素材で作られている。
以下に説明する伸縮性インナーウエストベルトは、全て脇明きズボン用のもので、参考例7の伸縮性インナーウエストベルト97も、左脇においてオープンファスナー92で接続される。そして、図34(b)に示されるように、ズボン80の前中心80aの縫い代に1対の羽根86をオープンファスナー96で取り付ける。これによって、羽根86を引っ張って先端の接着布の硬い側93を伸縮性インナーウエストベルト97のM−70の部分91aに貼り付けることができる。また、羽根86のオープンファスナー96を外してズボン80から取り外し、羽根86同士をオープンファスナー96で合わせて、伸縮性インナーウエストベルト97の上から用いることもできる。
図35に示される伸縮性インナーウエストベルト98は、羽根86同士をオープンファスナー96で合わせて、本体91とも両脇のオープンファスナー96で着脱可能にしたものである。
図36に示される伸縮性インナーウエストベルト99は、羽根86を本体91の前中心91bの縫い目で一緒に縫付けたものである。本体91はインナー用のニット素材で、両脇部分91aはM−70素材で作られている。羽根86の先端裏側には接着布の硬い側93が縫付けられており、両脇部分91aの任意の箇所に貼り付けることができる。
図37に示される伸縮性インナーウエストベルト100は、本体91も両脇部分91aもともにM−70素材で作られている。羽根86は本体91とは別体になっていて、1対の羽根86がオープンファスナー96で接続されている。したがって、1対の羽根86は自由に動かすことができ、全てM−70素材で作られている本体91、両脇部分91aの任意の部分に接着布の硬い側93で貼り付けることができる。
図38に示される伸縮性インナーウエストベルト101は、基本的な構造は図36に示される伸縮性インナーウエストベルト99と同じである。異なるのは、本体91と両脇部分91aとの接続部分にスリット102を設けている点である。これによって、羽根86を引っ張ったときに本体91の皺を逃がすことができる。また、着用者によって異なる様々な腹部の丸み、サイズに対応することができる。
図39に示される伸縮性インナーウエストベルト103は、基本的な構造は図38に示される伸縮性インナーウエストベルト99と同じである。即ち、本体91と両脇部分91aとの接続部分にスリット102を設けている。異なるのは、本体91の前中心の裏側で1対の羽根86を縫い付けて、スリット102から羽根86の先端を表側に出している点である。
更に、これらとは別に羽根86が本体91に縫われていないで独立分離していて、かつ本体91と両脇部分91aとの接続部分にスリット102が設けられていても良い。また、羽根86が取り外しが可能なように本体91にオープンファスナーで取り付けられていても良い。
次に、これらの脇明きの伸縮性インナーウエストベルトを取り付けるズボンの構造について、図40を参照して説明する。
図40(a)に示されるように、羽根86が本体中心91bに取り付けられ、中心から脇側へ左右に引っ張られることによって下腹部を引き締める構造の場合には、ズボンの明きのない側の脇にコンシールファスナーで明き口を設けて、ズボンの中に両脇の明きから手を入れて羽根86を左右に引っ張れば、より強力に下腹部を引き締めることができる。
また、図40(b)に示されるように、長い羽根86が明きのない方の脇91cに取り付けられて、反対側の脇へ引っ張ることによって下腹部を引き締める構造の場合には、ズボンの脇ファスナーを開けて手を入れて長い羽根86を引っ張れば下腹部が引き締められる。
次に、伸縮性インナーウエストベルトを取り付けるスカートの場合は、スカートの明きが前明き、脇明き、後ろ明きの3種類ある。それぞれの場合、伸縮性インナーウエストベルトの明きも同じところにして、オープンファスナーを付ける。スカートと伸縮性インナーウエストベルトとは、ウエスト部分(Zナップ)及び明き口(オープンファスナー)で接続されている。スカートを着用してから羽根を引き締めるときは、スカートを捲って羽根を引っ張れば良い。なお、スカートと伸縮性インナーウエストベルトとは、ウエスト部分(Zナップ)または明き口(オープンファスナー)のどちらか、あるいは両方ともに、接続されていない場合もある。
更に、図40(a)で説明したコンシールファスナーを設ける方法の他に、ズボンの左右にポケット明き(見せかけのポケット)を作り、そこから手を入れて羽根86を両手で引っ張るという方法もある。
[参考例8]
次に、参考例8について、図41及び図42を参照して説明する。
図41(a)は参考例8にかかる伸縮性インナーウエストベルトを前から見た正面図、(b)は裏面図、(c)は背面図である。図42は参考例8にかかる伸縮性インナーウエストベルトの変形例を前から見た正面図である。
図41(a)に示されるように、参考例8の伸縮性インナーウエストベルト104も、脇明きズボン用のものであり、脇オープンファスナー92が取り付けられている。両脇部分91aはM−70素材で、前面はストレッチ生地23の上に装飾用としてストレッチレース22を縫い合わせて作られている。これらの縫い合わせ部分には、コイルボーン11が入れられている。羽根86はそれぞれ前面22と両脇部分91aの接続部分に縫付けられている。また、図41(b)に示されるように、ストレッチ生地23の上から伸縮性を強化するために2本の3cm幅のゴム105をX形にして縫付けている。なお、2本のゴム105の下の縫付け部分102はスリットになっていて、この部分は前面22と両脇部分91aが接続されていない。また、図41(c)に示されるように、背面部分はニット生地106で作られている。
かかる構造の伸縮性インナーウエストベルト104においては、羽根86を引っ張って先端裏側の接着布の硬い側93を両脇部分91aに貼り付けることと、3cm幅のゴム105がX形に縫付けられていることによって、下腹部がより強力に引き締められる。また、ストレッチレース22を用いることによって装飾効果がある。
図42に示される伸縮性インナーウエストベルト107は、この伸縮性インナーウエストベルト104の変形例である。前面にはストレッチレース22の代わりに5角形のレザー生地108を用いて、装飾効果を出すとともに前面を強化している。このレザー生地108のようなしっかりした生地の方が下腹部の引き締め効果がより向上する。
[参考例9]
次に、参考例9について、図43を参照して説明する。
図43(a)は参考例9にかかる伸縮性インナーウエストベルトの背面図、(b)は正面図である。
図43(a)に示されるように、参考例9の伸縮性インナーウエストベルト110は、背面111の後ろ中心111aに羽根86が縫付けられている。そして、図43(b)に示されるように、前面91はインナー用のニット素材で作られており、両脇部分91aはM−70ゴム素材で作られている。この伸縮性インナーウエストベルト110をZナップ7Aでズボンに装着し、羽根86を後ろから前に引っ張って接着布の硬い側93を貼り付けて留めると、腰部分が引き締められて、腰痛予防に効果的である。更に、羽根86を締めると腹部も引っ張られて引き締められるので、二重の効果が得られる。
上記実施の形態及び参考例においては、本発明の伸縮性インナーウエストベルトを紳士用ズボン及び婦人用パンツに適用した場合について説明したが、本発明の伸縮性インナーウエストベルトは衣服全般について適用できるものであり、Gパン、スカート、ワンピース等にも適用することができる。これらの衣服の場合でも、伸縮性インナーウエストベルトを衣服の裏側にZナップ等で装着しても良いし、伸縮性インナーウエストベルトを単独で着用してその上に種々の衣服を着用しても良い。
また、上記参考例においては、前側の脇部分において接着布あるいはドット釦等によって外周長さ調節可能に接続されている伸縮性インナーウエストベルトについて説明したが、本発明を実施する場合には、このように着脱可能に接続されているものに限られず、最初から外周長さを固定して全周を縫い付けてしまっても良い。このように外周長さを固定した伸縮性インナーウエストベルトであっても、伸縮性があるので幾通りかの外周長さのものを用意しておけば、誰でも自分のウエストサイズに合ったものを着用することができる。
更に、上記参考例においては、伸縮性の素材としてのゴムベルト生地3及びストレッチ生地23を何枚かの部分に分けて、各部分を接続してなる伸縮性インナーウエストベルトについて説明したが、本発明を実施する場合には、1枚のゴムベルト生地3またはストレッチ生地23からなる伸縮性インナーウエストベルトとすることもできる。この場合にも、要所ごとにコイルボーン等の支持部材を取り付けることによって、型崩れを防ぐことができる。
また、上記参考例2においては、伸縮性インナーウエストベルト21の前面に伸縮性のレース生地(ストレッチレース22)を縫い付けた例について説明したが、本発明を実施する場合には、伸縮性インナーウエストベルト21の全周に亘ってストレッチレース22を縫い付けても良い。更に、上記参考例1の伸縮性インナーウエストベルト1にストレッチレース22を縫い付けて、婦人用として使用することもできる。
伸縮性インナーウエストベルトのその他の部分の構造、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等についても、本発明を実施する場合には、上記実施の形態及び参考例に限定されるものではない。
上記実施の形態及び参考例における伸縮性の素材は、前記ウエスト部分の周方向に伸びて略平行に並べられた複数のゴムテープを含むものであるから、ウエスト部分の周方向に伸縮自在であり、着用する人のウエスト周りを強力に引き締めてウエストラインを美しくすることができる。また、衣服の裏側に密着することによって衣服のウエスト部分の生地も強力に引き締められることになり、衣服のベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることがない。更に、長期間継続して着用したときのウエストサイズ縮小の効果もより顕著に得られることになる。
このようにして、着用する人のウエストラインをより強力に引き締めるとともに衣服のベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることなく見栄えを良好に保つことができ、また長期間継続して着用したときのウエストサイズ縮小の効果もより顕著に得られる伸縮性インナーウエストベルトとなる。
また、上記実施の形態及び参考例における伸縮性の素材は、少なくとも前記ウエスト部分の周方向に伸縮自在な生地であるから、ウエスト部分の周方向に伸縮自在であり、着用する人のウエスト周りをソフトに引き締めてウエストラインを美しくすることができる。また、衣服の裏側に密着することによって衣服のウエスト部分の生地も引き締められることになり、衣服のベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることがない。このようにして、着用する人のウエストラインをソフトに引き締めるとともに衣服のベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることなく見栄えを良好に保つことができる伸縮性インナーウエストベルトとなる。
上記参考例における伸縮性インナーウエストベルトは、前記ウエスト部分の1箇所において外周長さ調節可能に接続されているものであるから、一周つながっているベルトよりも着脱が容易であり、また外周長さ調節が可能であることから締め付け強さも自在に調節できる。これによって、着用する人のウエスト周りを任意の強さで引き締めてウエストラインを美しくすることができる。また、衣服の裏側に密着することによって衣服のウエスト部分の生地も任意の強さで引き締められることになり、衣服のベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることがない。このようにして、着脱が容易で、着用する人のウエストラインを任意の強さで引き締めるとともに衣服のベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることなく見栄えを良好に保つことができる伸縮性インナーウエストベルトとなる。
上記参考例における伸縮性インナーウエストベルトの接続は接着布によるものである。したがって、接続構造としては伸縮性インナーウエストベルトの一方の端に接着布の硬い側を、他方の端に接着布の軟らかい側を取り付けるだけでよく、簡単で安価なものとなり、伸縮性インナーウエストベルトを低コスト化することができる。また、本発明を実施する場合には、接着布の硬い側を軟らかい側のどこに密着させるかによって、外周長さ、即ち、締め付け強さが調節できるので調節が容易であり、着用しながら締め付け強さを調節することができる。このようにして、着脱が容易でかつ低コスト化ができ、着用する人のウエストラインを任意の強さで引き締めるとともに衣服のベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることなく見栄えを良好に保つことができる伸縮性インナーウエストベルトとなる。
上記参考例における伸縮性インナーウエストベルトの接続は、複数のドット釦によるものである。したがって、接続を接着布でなく、ドット釦で行う利点は、接着布によって貼ったり剥がしたりしていると、接着布の硬い側が衣服の別のところ(例えば、着用している下着等)にくっついてしまう。これによって、下着等の表面を毛羽立たせて台無しにしてしまうので好ましくない。これに対して、凹と凸のドット釦を複数用いて接続するようにすれば、かかる不具合の起こる恐れはない。このようにして、接着布によって着用している衣服を台無しにしてしまうことがない伸縮性インナーウエストベルトとなる。
上記参考例における伸縮性インナーウエストベルトは、複数のドット釦のうち凹側のドット釦は土台布に縦に数個取り付けられたものが横に数列取り付けられているものである。したがって、凸側のドット釦は上前の裏側に縦に数個取り付けられ、凹側のドット釦は下前の表側に縦に同数取り付けられて、凸側のドット釦が凹側のドット釦に嵌め込まれて接続される。ここで、凹側のドット釦を横方向に何列か並べておけば、凸側のドット釦をどの列の凹側のドット釦に嵌め込むかによって、ウエスト部分の締め付け具合を調節することができる。しかし、複数列の凹側のドット釦を横方向に連続した土台布に取り付けたのでは、伸縮性インナーウエストベルトの伸縮性が損なわれてしまう。そこで、本発明を実施する場合には、凹側のドット釦は土台布に縦に数個取り付けたものを横に数列取り付ける。このように取り付けることによって、横方向の伸縮性を損なうことなく、ウエスト部分の締め付け具合を調節することができる。ここで、土台布としては、接着芯、インベル、サテンテープ等が用いられる。
上記参考例における伸縮性インナーウエストベルトは、前記ウエスト部分の前面側は下方に伸びており、前記ウエスト部分の背面側は下端部が波形のラインとなっているものである。このようにウエスト部分の前面側が下方に伸びていることによって、下腹部をも引き締めることができるので、全体としてウエストラインをより美しく引き締めることができる。また、背面側の下端部が波形のラインとなっていることによって、人によって異なる腰の丸み及び腰周り寸法に対応することができ、あらゆる体形にフィットするものとなる。このようにして、あらゆる体形の人に適用することができ、着用する人のウエストラインを美しく引き締めるとともに衣服のベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることなく見栄えを良好に保つことができる伸縮性インナーウエストベルトとなる。
上記実施の形態及び参考例における伸縮性インナーウエストベルトの伸縮性の素材は、何枚かの部分に分かれており、前記部分が互いに接続されてその接続部分には上下方向に支持部材が取り付けられてなるものである。ここで、支持部材としては、金属製のコイルボーンや厚手のベルト芯等を用いることができる。このように伸縮性の素材を何枚かの部分に分けて、それらを接続することによって伸縮性インナーウエストベルトを構成すれば、背面側の下端部の波形のライン等を有する複雑な形状の伸縮性インナーウエストベルトも容易に製造することができる。そして、接続部分に上下方向に支持部材を取り付けることによって、接続部分が上下方向に縮むのを防いで、伸縮性インナーウエストベルトを所定の形状に保つことができ、あらゆる体形の人に適用することができる。
上記実施の形態及び参考例の伸縮性インナーウエストベルトは、伸縮性の素材の外側の一部または全部に伸縮性のレース生地を縫い付けたものである。これによって、伸縮性インナーウエストベルトの伸縮性を損なうことなく、伸縮性インナーウエストベルトにファッション性を持たせることができる。したがって、特に女性用の伸縮性インナーウエストベルトとして好適である。
上記実施の形態及び参考例における伸縮性インナーウエストベルトは、伸縮性の素材の前中心に更に1対の下腹引き締めゴムを取り付けて、それぞれ両脇へ向かって引っ張り、先端を係止部材で脇部分に係止するものである。これによって、下腹部を更に強力に引き締めることができ、ウエストライン引き締めの効果が更に向上する。
上記実施の形態及び参考例における伸縮性インナーウエストベルトは、伸縮性の素材の一方の脇部分に更に下腹引き締めゴムを取り付けて、体の前面を横切ってもう一方の脇へ向かって引っ張り、先端を係止部材で前記もう一方の脇部分に係止するものである。これによって、下腹部を更に強力に引き締めることができ、ウエストライン引き締めの効果が更に向上する。
上記実施の形態及び参考例における伸縮性インナーウエストベルトは、下腹引き締めゴムは前記伸縮性の素材の前中心または一方の脇部分に取り外し自在に取り付けられているものである。これによって、下腹引き締めゴムが不要な場合は外すことができ、ウエスト部分に適度な引き締め力を与えることができる。
上記実施の形態及び参考例における伸縮性インナーウエストベルトの係止部材は、1対の接着布であるものである。これによって、容易にかつ確実に下腹引き締めゴムを引っ張って留めることができ、容易かつ確実に下腹部引き締めの効果が得られる。このようにして、着用する人のウエストラインを美しく引き締めるとともに衣服のベルト部の上からベルトをきつく締めてもベルト部の周りに皺、撚れ等が生じることなく見栄えを良好に保つことができる伸縮性インナーウエストベルトとなる。
上記実施の形態及び参考例における伸縮性インナーウエストベルトの衣服は、ウエストサイズ調節機構付衣服であるものである。ウエストサイズ調節機構付衣服の下に伸縮性インナーウエストベルトを着用することによって、ウエスト部分が引き締められてウエストラインが美しく保たれる。そして、本発明者の発明にかかる上述のウエストサイズ調節機構付衣服を始めとするウエストサイズ調節機構付衣服においては、引き締められたウエストサイズに合わせて衣服のウエストサイズを縮めることができるので、衣服が着用する人のウエストサイズにぴったりフィットし、ベルト部の周りに皺、撚れ等が全く生じることなく見栄えをより良好に保つことができる。
図1(a)は参考例1にかかる伸縮性インナーウエストベルトの接続を外して伸ばした状態を示す全体正面図、(b)は伸縮性インナーウエストベルトの両端を接続して着用状態としたときの正面から見た全体を示す斜視図、(c)は着用状態としたときの背面のみを示す背面図である。 図2は参考例1にかかる伸縮性インナーウエストベルトの製造工程を示す説明図である。 図3は参考例1にかかる伸縮性インナーウエストベルトの前面部分の構造を表から見て示す一部正面図である。 図4(a)は参考例1にかかる伸縮性インナーウエストベルトをズボンの裏側に着脱自在に接続するZナップの構造を示す説明図、(b)は伸縮性インナーウエストベルトをズボンの裏側に装着した状態を示す斜視図である。 図5(a)は参考例2にかかる伸縮性インナーウエストベルトの接続を外して伸ばした状態を示す全体正面図、(b)は伸縮性インナーウエストベルトの両端を接続して着用状態としたときの正面から見た全体を示す斜視図、(c)は着用状態としたときの背面のみを示す背面図である。 図6は参考例2にかかる伸縮性インナーウエストベルトの製造工程を示す説明図である。 図7は参考例2にかかる伸縮性インナーウエストベルトの前面部分の構造を裏から見て示す図である。 図8は参考例2にかかる伸縮性インナーウエストベルトをパンツの裏側に装着した状態を示す斜視図である。 図9(a)は参考例3にかかる伸縮性インナーウエストベルトの参考例1タイプの接続方法を示す斜視図、(b)は参考例3にかかる伸縮性インナーウエストベルトの参考例2タイプの接続方法を示す斜視図である。 図10は参考例3にかかる伸縮性インナーウエストベルトの接続方法のバリエーションを示す説明図である。 図11(a)は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトのオープンファスナーを閉じた状態を示す斜視図、(b)はオープンファスナーを開いた状態を示す斜視図である。 図12(a)は本参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトのゴムベルト部分を示す部分拡大図、(b)はベルト先端を通す開口部を示す部分拡大図である。 図13は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第1変形例を示す図である。 図14は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第2変形例を示す図である。 図15は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第3変形例を示す図である。 図16は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第4変形例を示す図である。 図17は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第5変形例を示す図である。 図18は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第6変形例を示す図である。 図19は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第7変形例を示す図である。 図20は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第8変形例を示す図である。 図21は参考例4にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第9変形例を示す図である。 図22(a)〜(h)はゴムベルトの先端や布の先端を通す開口部の作製方法のバリエーションを示す部分拡大図である。 図23(a)は本発明の実施の形態1にかかる伸縮性インナーウエストベルトの全体を正面から見た斜視図、(b)は背面図である。 図24は生地を重ねた部分を示す部分拡大図である。 図25は股上の縫付け方法を示す部分拡大図である。 図26(a)は参考例5にかかる伸縮性インナーウエストベルト専用のズボンを背面から見た斜視図、(b)は参考例5にかかる伸縮性インナーウエストベルトを背面から見た斜視図である。 図27は参考例5にかかる伸縮性インナーウエストベルトを改良したものを示す正面図である。 図28は参考例5にかかる伸縮性インナーウエストベルトを改良したものを示す部分拡大図である。 図29は参考例5にかかる伸縮性インナーウエストベルトを更に改良したものを示す部分拡大図である。 図30は参考例5にかかる伸縮性インナーウエストベルトを別の方法で改良したものを示す部分拡大図である。 図31は参考例6にかかる伸縮性インナーウエストベルトを前から見た正面図である。 図32は参考例6にかかる伸縮性インナーウエストベルトの変形例を前から見た正面図である。 図33(a)は参考例6にかかる伸縮性インナーウエストベルトの他の変形例を前から見た正面図、(b)は羽根部分だけを取り外した状態を示す正面図、(c)はズボンに羽根部分を取り付けた状態を示す部分拡大図である。 図34(a)は参考例7にかかる伸縮性インナーウエストベルトを前から見た正面図、(b)はズボンに羽根を取り付けた状態を示す部分拡大図である。 図35は参考例7にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第1の変形例を前から見た正面図である。 図36は参考例7にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第2の変形例を前から見た正面図である。 図37は参考例7にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第3の変形例を前から見た正面図である。 図38は参考例7にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第4の変形例を前から見た正面図である。 図39は参考例7にかかる伸縮性インナーウエストベルトの第5の変形例を前から見た正面図である。 図40(a)は羽根部分を両脇に向けて引っ張る構造の模式図、(b)は羽根部分を一方の脇から他方の脇へ向けて引っ張る構造の模式図である。 図41(a)は参考例8にかかる伸縮性インナーウエストベルトを前から見た正面図、(b)は裏面図、(c)は背面図である。 図42は参考例8にかかる伸縮性インナーウエストベルトの変形例を前から見た正面図である。 図43(a)は参考例9にかかる伸縮性インナーウエストベルトの背面図、(b)は正面図である。
符号の説明
1,21,40,45,46,50,77,81,90,94,95,97,98,99,100,101,103,104,107,110 伸縮性インナーウエストベルト
2 ゴムテープ
3,23,53,55a,55b,77A,
77B,77C,91,91a 伸縮性の素材
3a,3b,3c,3d,3e,3f,3g,
23a,23b,23c,23d,23e 部分
4,4A,4B,57a,57b,58a,58b,69a,69b,
70a,70b,73a,73b,82,84,87,93 接着布
5a,5b,5c,5d,5e,
25a,25b,25c,25d,52a,81a 接続部分
11 支持部材
15,35,80 衣服(ウエストサイズ調節機構付衣服)
22 伸縮性のレース生地
42 ドット釦
43 土台布
86 下腹引き締めゴム

Claims (3)

  1. 衣服のウエスト部分に接続したインナー用の伸縮性の素材で作られたガードル形の伸縮性インナーウエストベルトにおいて、
    裁ち切りした前記伸縮性の素材を部分的に複数枚重ね、かつ、少なくとも前記伸縮性インナーウエストベルトの背面から見た前記重ね縫いの箇所は、前記伸縮性インナーウエストベルトの中央から両脇に向かってウエスト部分に近づくように配置し、それをジグザグ縫いしてなることを特徴とする伸縮性インナーウエストベルト。
  2. 前記伸縮性インナーウエストベルトは、前記衣服の裏側に着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の伸縮性インナーウエストベルト。
  3. 前記伸縮性インナーウエストベルトの股上は、地縫いして、その縫い代を割り、縫い目のところをジグザグ縫いし、かつ、カーブのきつい縫付けはコールゴムをジグザグ縫いで縫付けてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の伸縮性インナーウエストベルト。
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