JP2005169788A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】記録手段とプラテンとの間隔(紙間)を容易に適正値に保持することができ、安定して高品位の画像記録を行うことができる画像形成装置を提供する。 【構成】複数の吸引孔23aが形成されたプラテン23を開口26bを有するプラテン取付部材26にシール状態で固定し、開口25aを有する中空のステイ25にゴム状弾性体のシール部材28を介してプラテン取付部材をシール状態で固定し、プラテン取付部材を介してステイにねじ係合する調整用ビス23cをプラテンに設け、ステイに対するプラテンの高さをシール部材及び調整用ビスによりシール状態で調整することで記録手段41とプラテン23との間の間隔を調整する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、記録手段によって記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関し、特に画像形成部で記録媒体を案内するプラテンの構成に関する。
記録紙や記録フィルムなどの記録媒体を搬送させながら画像記録を行う画像形成装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。以下にかかる従来の装置の一例について詳細に説明する。図6において、画像形成装置100は、ロール状の記録紙Prを回転可能に保持し給紙するための給紙機構としてのロールホルダ110と、送り出された記録紙を保持しながら画像形成のための搬送(紙送り)するための搬送機構120と、搬送される記録媒体に対し画像情報を基づいて画像形成を行う画像形成機構140と、画像形成した記録紙を機外へ排出する排紙機構130と、で構成されている。
搬送機構120には、画像形成の際に記録紙Prを所定量ずつ紙送りするための搬送ローラ(LFローラ)121と、該搬送ローラに所定の加圧力で押圧されて従動回転する複数個のピンチローラ122と、記録紙を吸引しつつ平面状に保持するためのプラテン(吸引プラテン)123と、が設けられている。画像形成機構140は、画像情報に基づいて記録紙に記録する記録手段としての記録ヘッド141と、該記録ヘッドを保持し搬送方向と直交する方向に往復走査(主走査)するキャリッジ148と、を備えている。複数のピンチローラ122は、主走査方向に装置全域に配されているメインステイ150に回転自在に取り付けられている。
搬送ローラ121を回転可能に保持する複数個の搬送軸受(LF軸受)124は、密閉の空洞構造を持つ下ステイ125上に配されている。また、複数個のプラテン孔123aを有する吸引プラテン123は下ステイ125にシール状態(気密状態)で固定されている。また、下ステイ125の内部空洞はプラテン吸引ファン170が接続され、下ステイ125の上面の中央部数箇所に開口部125aが形成されている。以上の構成により、下ステイ125の内部をダクトとしてプラテン吸引ファン170によりプラテン孔123aから吸引を行い、記録紙Prを吸着する。これにより、記録動作の際の紙浮きや記録後の波打ち(コックリング)等を防止することができ、それによって記録画像の画質向上及び記録動作の信頼性向上を図ることができる。
このような画像形成装置においては、記録紙の表面と記録ヘッドの吐出口面との間隔(これを紙間という)は、所定の間隔に均一に精度良く保持する必要がある。これが所定値より大きいと、インク吐出方向のズレによる着弾位置ズレが発生(ヨレ)したり、吐出後のインク滴が紙面に到達する前に失速して着弾ドット径が小さくなる(ショボ)など、画像精度を低下させる原因となる。また、上記の失速したインク滴が紙面に着弾せずに装置内を浮遊(インクミスト化)し、各機構部に付着して動作不良や制御不良等を引き起こす可能性もある。
一方、上記間隔(紙間)が所定値より狭いと、着弾精度は向上するが、反り(カール)の大きい紙や剛性のない薄い紙などの場合、吸引プラテンで吸引しきれない若干の浮きやしわなどが生じ、画像形成のときに記録ヘッドと接触して画像品位を低下させたり、さらには、記録ヘッドの吐出口面(吐出口配設面)を損傷するなどの可能性がある。特に、記録ヘッドの吐出口から記録紙へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録方式の画像形成装置の場合、記録動作の際の紙浮きや記録後の波打ち(コックリング)が発生し、これを吸引プラテンで吸引しきれないと、前述と同様の不都合が発生する可能性がある。
特開2003−012205号公報
しかしながら、前述のような構成の画像形成の場合、紙間は、下ステイ125及び吸引プラテン123の平面度、上ステイ(メインステイ)150の真直度、下ステイ125と上ステイ150とのアラインメント等に依存しているため、これらの精度を全て維持できないと、紙間を適正値に維持することは困難である。特に、大判機では主走査方向に長くなるため、上ステイ150及び下ステイ125の部品精度維持が困難となり、自重による撓み等によっても紙間にバラツキが生じてしまう。また、ピンチローラ122が上ステイ150に取り付けられ、搬送ローラ121が下ステイ125に取り付けられている場合、その反力による撓みが増大し、紙間精度はさらに悪化してしまう。本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、記録手段とプラテンとの間隔(紙間)を容易に適正値に保持することができ、安定して高品位の画像記録を行うことができる画像形成装置を提供することである。
本発明による画像形成装置は、上記目的を達成するため、記録手段により記録を行うための画像形成領域を通して搬送される記録媒体を案内するためのプラテンに複数の吸引孔を形成し、開口を有するプラテン取付部材にシール部材を介して前記プラテンをシール状態で固定し、開口を有する中空のステイにゴム状弾性体のシール部材を介して前記プラテン取付部材をシール状態で固定し、前記プラテン取付部材を介して前記ステイにねじ係合する調整用ビスを前記プラテンに設け、前記ステイに対する前記プラテンの高さを前記シール部材及び前記調整用ビスによりシール状態で調整することで、前記記録手段と前記プラテンとの間の間隔を調整することを特徴とする。
本発明によれば、プラテンの高さをシール部材及び調整用ビスによりシール状態で調整することで、記録手段とプラテンとの間の間隔を調整するように構成したので、記録手段とプラテンとの間隔(紙間)を容易に適正値に保持することができ、安定して高品位の画像記録を行うことができる画像形成装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明を適用した画像形成装置の一実施形態を斜め前方から見て示す模式的斜視図であり、図2は図1の画像形成装置を斜め後方から見て示す模式的斜視図であり、図3は図1の画像形成装置の内部の概略構成を一部破断して示す模式的斜視図である。図4は本発明を適用した画像形成装置の一実施形態(図1)の要部の詳細構造を示す模式的縦断面図であり、図5は図4の画像形成装置の搬送機構及び吸引プラテン機構を示す模式的斜視図である。
図1〜図5において、画像形成装置1は、大きく分けて、回転可能に保持したロール状の記録媒体としての記録紙Prを給紙するためのロール紙ホルダから成る給紙機構10と、給紙された記録紙に画像情報に基づいて画像形成(記録)を行う画像形成機構40と、画像形成機構の通紙経路を通して記録紙を保持しながら搬送(紙送り)する搬送機構20と、画像形成された記録紙Prを機外へ排出するための排紙機構30と、より構成されている。前記排紙機構30には、排出される記録紙Prを受けるとともに排紙姿勢をコントロールするための排紙カバー31と、記録紙Prの上面側に配置されて排紙口を形成する開閉可能なトップカバー32と、が設けられている。トップカバー32は、内部が密閉かつ空洞構造となるブロー成形で形成されている。本実施形態では、軽量、高剛性、金型コストなどの理由からブロー成形品が採用されており、これは、特に大型機の外装部品などで近年多く採用されている。
ロール紙ホルダ10は、ロール紙Prをスプール軸11及び一対のスプールフランジ12L、12Rにより回転自在に保持し、一方のスプールフランジ12Lをスプール軸11に沿ってスライド可能にすることでロール紙Prの幅方向を規制するように構成されている。また、ロール紙ホルダ10は、ロール紙Prを給送するためのロール紙給送ローラ13と、これに所定の加圧力で押圧される複数個の従動コロ14を備えている。さらに、ロール紙ホルダ10は、ロール紙Prの交換を容易にするため、一対のスライドレール15L、15Rによりにより、装置本体1に対して引出し可能に支持されている。
ロール紙給送ローラ13の駆動は、不図示の給紙モータから伝達される駆動力によって行われる。搬送機構20は、画像形成のときに記録紙を所定量搬送(紙送り)するための搬送ローラ(LFローラ)21と、これに所定加圧力によって押圧されつつ従動回転する複数個のピンチローラ22と、記録紙Prを吸引しつつ平面状に保持するための吸引プラテン23と、を備えている。画像形成機構40は、画像形成手段(記録手段)としての記録ヘッド41と、記録ヘッド41を保持し記録紙搬送方向Y(副走査方向)と交差(例えば直交)する方向Xに往復移動(主走査)するキャリッジ48とを備えている。
先ず、画像形成機構40の構成について説明する。本実施形態における記録ヘッド41は画像情報に基づいて吐出口から記録紙Prへインクを吐出して画像形成(記録)を行うインクジェット記録ヘッドである。すなわち、記録ヘッド41を保持するキャリッジ48の主走査方向の往復移動に同期させて、画像データに基づくヘッド駆動信号により吐出口から記録紙Prにインク滴を吐出して画像を形成していくように構成されている。キャリッジ48の軸受42及びスライド軸受43は、装置本体に主走査方向全域に設置されたメインステイ50に平行に取り付けられたメインレール51及びサブレール52に摺動自在に嵌合されている。また、前記軸受42とスライド軸受43は、キャリッジ48の移動方向と直交する方向の両端部に設けられている。
なお、スライド軸受43の方は、矢印Y方向(副走査方向、記録媒体搬送方向)に摺動可能であり、スライドバネ43aによりサブレール52へ所定の加圧力で付勢(押圧)されている。キャリッジ48の往復移動は、メインステイ50の片側端部近傍に配設キャリッジモータ(不図示)の正逆方向の駆動力をキャリッジベルト54を介して受ける(伝達される)ことにより行われる。このキャリッジ48の駆動制御は、リニアセンサ44からの検知信号により行われる。
以上の構成により、キャリッジ48は常にメインレール51に対し一方へバネ付勢される(押し付けられる)ことになり、そのため、キャリッジが移動するときの振動や軸受42の嵌合ガタ内の暴れ等が防止されており、従って、一層高品位の画像形成が可能である。スライド軸受43の上側部位にはリニアセンサ44が装着されている。このキャリッジ48上のリニアセンサ44は、メインステイ50上に主走査方向に配置されて取り付けられたリニアスケール53の目盛り(又はスリット)を読み取ってその検知信号を発生する。この検知信号により、キャリッジ48の駆動制御、並びに前述の画像形成の制御が行われる。
本実施形態では、リニアセンサ44として比較的安価で取り扱い性に優れた光学式のものが使用され、所定ピッチでスリットが形成されたリニアスケール53のスリット数をカウントすることによりキャリッジ48の位置制御が行われる。光学式リニアセンサは、比較的安価で取り扱い性に優れている反面、汚れや傷に不利であり、特に、インクジェット記録装置においてはインクミスト等の付着による制御不良を起こす可能性がある。これに対し、本実施形態では、リニアスケール53はインクミストが最も多く発生する画像形成のための領域から最も離れた位置に配設されており、そのため、インクミストがリニアスケール53に付着することはない。
次に、搬送ローラ21及び吸引プラテン23等を含む搬送機構20について説明する。図4及び図5において、搬送機構20には、記録手段としての記録ヘッド41により記録を行うための画像形成領域(記録領域)を通して搬送される記録媒体Prを案内するためのプラテン23が配設されている。搬送ローラ21は記録手段(記録ヘッド)41の各主走査の間に動作して記録紙Prを所定ピッチずつ搬送(紙送り)するが、その搬送精度が画像品位に大きく関与する。そのため、搬送ローラ21の外径や振れなどは高精度に仕上げられている。さらに、搬送ローラ21のローラ表面をサンドブラスト加工したり、ローラ表面にアルミナ粉を塗着するなどの方法で、搬送ローラ21の表面摩擦係数を高めることにより、記録紙のスリップを極力防ぐ方策が採られている。搬送ローラ21は、一端部に連結される搬送モータ(LFモータ)60により駆動される。
ピンチローラ22は、ピンチローラアーム22aに回転自在に軸支され、その後部のピンチローラバネ22bにより搬送ローラ21に向けて付勢(押圧)されており、これらはピンチローラホルダ22cによってユニット化されている。ピンチローラホルダ22cは、前述のメインステイ50に取り付けられている。搬送ローラ21を回転可能に軸支する複数個の搬送(LF)軸受24は、中空のステイ25、すなわち密閉の空洞構造を有する下ステイ25の上に配されている。
上記プラテン23は吸引プラテンであり、これには複数のプラテン孔23aが形成されている。このプラテン孔23aを通して負圧吸引することにより記録紙Pr等の記録媒体がプラテン23上に吸着される。この吸引機構については後述する。本実施形態では、プラテン23は記録ヘッド41(キャリッジ48)の移動方向に複数個に分割されており、図示の例では、吸引プラテン23は、主走査方向に分割された複数個(図示の例では2個)の吸引プラテン23、23で構成されている。各吸引プラテン23は実質的に同じ構成を有し、同様の作用効果を奏するので、以下では、特に断らない限り一つの吸引プラテン23について説明し、他の吸引プラテン23についてはその説明を準用する。
各吸引プラテン23は、その下端部の全周に当接(密着)するシール部材としてのプラテンシール27を介して、複数個のビス23bにより、プラテン取付部材(プラテン取付板)26の上面にシール状態(密封状態)で固定されている。プラテン取付部材26は側面から見てL字形をした板金部品で形成されている。ここで、プラテン23は、長くなるほど平面度の精度維持が困難であり、成形型が高価になるなどの理由から、本実施形態では、一体化構造とはせず、前述のように主走査方向に複数個に分割して構成されている。このような構成は、画像形成装置の大型化に対しても有利である。分割された各プラテン23のそれぞれは実質的に同じ構成を有している。
プラテン取付部材としての取付板26は、ゴム状弾性体のシール部材28、すなわち弾力性を有する下ステイシール28を介して、ビス26aにより、下ステイ25(その前面)に固定されている。この場合、プラテン取付板26は、下ステイ25の上面に対して、ゴム状弾性体の下ステイシール28を介してシール状態で固定する必要があることから、下ステイ25に対して上下位置調節可能に取付けられる構造になっている必要がある。そのため、プラテン取付板26の前記ビス26aの取付孔の形状は縦長形状となっている。さらに、吸引プラテン23の中央部には、プラテン取付板26と係合してステイ25にねじ係合(締結)される調整用ビス23cが設けられている。
ここで、プラテン取付部材26は、側面から見てL字状の板金部材であるため、それ自身バネ性を有するとともに、その下側(下面)に密着するゴム状弾性体から成るシール部材(下ステイシール)28の弾力性(バネ性)により上方へ付勢されている。そこで、前記調整用ビス23cを緩めることによりプラテン取付板26を上方へ位置調整することができ、ねじ込む(締める)ことによりプラテン取付板26を下方へ位置調整することができる。これによって、下ステイ25の上面開口部の周囲を下ステイシール28で密封(シール)した状態でプラテン23の高さを所定範囲で自在に調整することが可能である。つまり、記録手段としての記録ヘッド41(インクジェット記録方式の場合の吐出口配設面41a)と吸引プラテン23の表面との間隔(紙間)を所定範囲で自在に調整することができる。なお、下ステイシール28の弾力性(バネ性)が不足する場合は、プラテン取付板26と下ステイ25との間にバネ部材としての圧縮バネもしくは板バネを装着しても良い。このようなプラテン23の上下位置調整の方法については、更に後で説明する。
吸引プラテン23の吸引機構として、中空のステイ25の内部に吸引手段としてのプラテン吸引ファン70が接続されている。すなわち、下ステイ25の片側端部に、該ステイ25の内部(空洞部)に通じる(連通する)プラテン吸引ファン70がダクト(吸引ダクト)71を介して接続されている。本実施形態では、プラテン吸引ファン70として、少ない電力で容易に高い出力(静圧)が得られるシロッコファンが使用されている。下ステイ25の上面の中央部の数カ所に開口部25a(本実施形態では2箇所)が形成されている。本実施形態では、各開口部25aは、複数個に分割された吸引プラテン23のそれぞれの下部の位置に形成されている。また、プラテン取付板26の各開口部25aに対応する位置にも開口部26b(本実施形態では2箇所)が形成されている。
以上の構成により、画像形成装置1の背面に配置されたプラテン吸引ファン70で発生された吸引負圧は、順次、吸引ダクト71、下ステイ25の空洞部、各開口部25a、各開口部26b、各吸引プラテン23を介して、複数のプラテン孔23aに導入される。そして、該プラテン孔23に作用する負圧吸引力によって記録紙Prは吸引プラテン23のプラテン面に吸着される。これにより、記録動作のときの紙浮きや記録後の波打ち(コックリング)などを無くすことができる。
次に、記録ヘッド41(インクジェット記録ヘッドの場合はインク吐出口が配設された吐出口面)と吸引プラテン23の表面(プラテン面)との間の隙間(紙間)の大小を調整する方法、すなわち吸引プラテン23の紙間調整の方法について説明する。吸引プラテン23の高さ調整は、図5に示すような治具80を用いて行われる。治具80は、前述のキャリッジ48の記録媒体搬送方向の断面形状と近似した形状をしており、これに2個のダイヤルゲージ81a、81bが搭載されている。各ダイヤルゲージ81a、81bは、上下方向の高さ変位(上下位置の変化)を測定するタイプのものであり、その基準点はダイヤルゲージの先端が吸引プラテン23のプラテン面に当接する点において紙間が適正値である位置となるように設定されている。
調整方法としては、第1ステップとして、吸引プラテン23の手前側に当接するダイヤルゲージ81aが基準点を示す位置で、プラテン取付部材26をビス26bで下ステイ25に固定する。第2ステップとして、吸引プラテン23の奥側に当接するダイヤルゲージ81bが基準点を示す位置になるまで、調整ビス23cを締めたり(ねじ込む)、緩めたりして調整する。第3ステップとして、吸引プラテン23が複数個ある場合(分割型である場合)は、複数箇所で上記の要領でプラテン取付板26の位置を調整して下ステイ25に固定し、複数の吸引プラテン23のそれぞれを調整ビス23cにより高さ調整する。以上により、吸引プラテン23の数や下ステイ25の長さなどに関わらず、主走査方向(メインレール51の軸方向)の全ての箇所(全ての領域)において紙間が適正値に設定された状態を確保することができる。インクジェット画像形成装置の場合は、プラテン23の全域において、記録ヘッド41の吐出口面(吐出口配設面)41aとプラテン23の表面との間隔が適正値に保持される状態を維持することができる。
すなわち、以上説明した画像形成装置は、記録手段41により記録を行うための画像形成領域を通して搬送される記録媒体Prを案内するためのプラテン23に複数の吸引孔23aを形成し、開口26bを有するプラテン取付部材26にシール部材27を介して前記プラテンをシール状態で固定し、開口25aを有する中空のステイ25にゴム状弾性体のシール部材28を介して前記プラテン取付部材をシール状態で固定し、前記プラテン取付部材を介して前記ステイにねじ係合する調整用ビス23cを前記プラテンに設け、前記ステイに対する前記プラテンの高さを前記シール部材及び前記調整用ビスによりシール状態で調整することで、前記記録手段41と前記プラテン23との間の間隔(紙間)を調整するように構成されている。このような構成により、ステイ25の部品精度やアラインメント精度に関わらず、画像形成領域の全域において記録ヘッド41とプラテン23との間の間隔(紙間)を容易に適正値に調整保持することができ、画像サイズや紙幅等に関わらず、常に安定した高品位な画像記録を行うことができる。また、容易にプラテンの小型化及び部品精度の維持を図ることができ、成形金型の費用も安価にすることができる。
すなわち、以上説明した実施例によれば、記録紙Prを吸着する少なくとも1個のプラテンがシール状態で締結されているL字形状のプラテン取付部材26が、吸引用のダクトを兼ねるステイ25に対しシール状態でかつ上下変位自在に取付けられ、各プラテン23の中央部に上下調整用ビス23cを設ける構成としたので、仮に上ステイ50や下ステイ25等の部品精度が確保されていなくても、記録ヘッド41とプラテン23との間の間隔(紙間)をプラテン上の全ての位置で適正値に保持することができる。また、上下調整方式として、上方向へはシール部材28の弾性及びL字形状のプラテン取付部材のバネ性を利用し、下方にはビス23cで行っているため、複雑な調整機構は不要であり、簡単かつ安価に構成することができる。特に、大判機のように主走査方向に各ステイ50、25が長くなり、その部品精度の低下や自重による撓み等が生じたとしても、プラテン23を複数に分割し、それぞれが独立して調整可能にすることで、全ての位置において紙間を適正値に調整し保持することができる。
なお、以上の実施形態では、ロール紙に記録する場合を例に挙げて説明したが、本発明は、所望サイズの記録媒体を1枚ずつ給送し、1枚ずつに画像を記録していく画像形成装置に対しても、同様に適用することができ、同様の作用効果が得られるものである。また、以上の実施形態では、インクジェット記録方式の画像形成装置を例に挙げて説明したが、本発明は、その他の記録方式の画像形成装置に対しても同様に適用することができ、同様の作用、効果が得られるものである。また、以上の実施形態においては、記録手段を記録媒体に対して移動させながら記録するシリアル記録形態の画像形成装置を例に挙げて説明したが、本発明は、記録媒体の全幅又は一部をカバーする長さのラインタイプの記録手段を用いて副走査のみで記録するライン記録形態の画像形成装置に対しても同様に適用することができ、同様の効果を奏することができるものである。
また、本発明は、1個の記録ヘッドを用いる画像形成装置、異なる色のインクで記録する複数の記録ヘッドを用いるカラー画像形成装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録する複数の記録ヘッドを用いる階調画像形成装置、さらには、これらを組み合わせた画像形成装置の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を奏することができるものである。さらに、本発明は、インクジェット記録方式の画像形成装置に適用する場合、記録ヘッドとインクタンクを一体化した交換可能なインクカートリッジを用いる構成、記録ヘッドとインクタンクを別体にし、その間をインク供給用チューブ等で接続する構成など、記録ヘッドとインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。なお、本発明は、インクジェット記録方式に適用する場合、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる記録手段を使用するものである場合にも適用できるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録手段を使用する画像形成装置において優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば、画像記録の高密度化、高精細化が達成できるからである。
本発明を適用した画像形成装置の一実施形態を斜め前方から見て示す模式的斜視図である。 図1の画像形成装置を斜め後方から見て示す模式的斜視図である。 図1の画像形成装置の内部の概略構成を一部破断して示す模式的斜視図である。 本発明を適用した画像形成装置の一実施形態(図1)の要部の詳細構造を示す模式的縦断面図である。 図4の画像形成装置の搬送機構及び吸引プラテン機構を示す模式的斜視図である。 本発明を適用する前の画像形成装置の一構成例を示す中央部縦断面図である。
符号の説明
1 画像形成装置
10 給紙機構(ロール紙ホルダ)
11 スプール軸
13 ロール紙給送ローラ
14 従動コロ
20 搬送機構
21 搬送ローラ
22 ピンチローラ
22a ピンチローラアーム
22c ピンチローラホルダ
23 プラテン(吸引プラテン)
23a プラテン孔(吸引孔)
23b ビス
23c 調整用ビス
24 搬送軸受
25 ステイ(下ステイ)
26 プラテン取付部材(プラテン取付板)
26a ビス
26b 開口部
27 シール部材(プラテンシール)
28 シール部材(下ステイシール)
30 排紙機構
31 排紙カバー
32 トップカバー
40 画像形成機構(記録機構)
41 記録手段(記録ヘッド)
41a 吐出口面(吐出口配設面)
42 軸受
43 ステイ軸受
44 リニアセンサ
48 キャリッジ
50 メインステイ(上ステイ)
51 メインレール
52 サブステイ
53 リニアスケール
54 キャリッジベルト
70 吸引手段(プラテン吸引ファン)
71 吸引ダクト
80 治具
81a、81b ダイヤルゲージ
Pr 記録媒体(記録紙等)

Claims (5)

  1. 記録手段により記録を行うための画像形成領域を通して搬送される記録媒体を案内するためのプラテンに複数の吸引孔を形成し、開口を有するプラテン取付部材にシール部材を介して前記プラテンをシール状態で固定し、開口を有する中空のステイにゴム状弾性体のシール部材を介して前記プラテン取付部材をシール状態で固定し、前記プラテン取付部材を介して前記ステイにねじ係合する調整用ビスを前記プラテンに設け、前記ステイに対する前記プラテンの高さを前記シール部材及び前記調整用ビスによりシール状態で調整することで、前記記録手段と前記プラテンとの間の間隔を調整することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記プラテン取付部材は側面形状がL字状の板部材であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記プラテンは前記記録手段の移動方向に複数個に分割され、前記プラテン取付部材及び前記ステイの各プラテンに対応するそれぞれの位置に開口部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ステイの内部に吸引手段が接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記プラテン取付板と前記ステイの間にバネ部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
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