JP2005167976A - 動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出プログラム - Google Patents

動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 MPEGのピクチャタイプを考慮して、Bピクチャの場合は周辺ブロックの参照を禁止又は制限する従来装置では、Pピクチャの演算量の増加は抑制できず、また、Bピクチャの符号化効率が低下してしまう。
【解決手段】 探索初期点決定手段112は、階層MVと周辺MVの中から、最小誤差評価値点aを与えるものを検出し、最小誤差評価値点aのみを探索初期点とする。動きベクトル探索手段113は、参照画像信号と符号化画像信号により得られる画像中の、例えば探索初期点を中心とする±2画素の探索範囲のすべての探索点と誤差評価値を求める。動きベクトル決定・出力手段108は、最小の誤差評価値を持つ探索点を最小誤差評価値点bとして検出し、この最小誤差評価値点bに基づくベクトルを動きベクトルに決定する。これにより、無駄な探索を省くことができ、また、Bピクチャの符号化効率も向上する。
【選択図】 図1


Description

本発明は動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出プログラムに係り、特に動画像の圧縮符号化の際の動き補償に必要な動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出プログラムに関する。
MPEG(Moving Picture Experts Group)に代表される動画像の圧縮符号化では、フレーム間の相関を用いて符号量を圧縮する動き補償予測符号化が多く用いられる。動き補償予測符号化では、符号化対象画像と参照画像の各ブロック(すなわち、予め定めた数の画素からなる二次元集合体)の相対位置関係を示す動きベクトルが必要である。この動きベクトルは、ブロック間の誤差評価値が小さいほど動き補償予測の精度が向上し、符号化効率が向上する。
上記の誤差評価値とは、一般に、ブロックマッチングを用いて、ブロック間の相違を絶対差分和や差分二乗和などで表現した予測誤差や、動きベクトル符号量やDCT(離散コサイン変換:Discrete Cosine Transform)係数符号量に基づいた符号量換算などで表現したものである。以下、誤差評価値を小さくするための動きベクトル検出装置について説明する。
最も小さい誤差評価値を検出できる動きベクトル検出装置として、フルサーチを用いた動きベクトル検出装置がある。フルサーチは参照フレーム内の探索範囲内のすべての候補点を総当りに調べて、最小の誤差評価値を与える動きベクトルを検出するものである。フルサーチでは、探索範囲内において、必ず最小の誤差評価値を持つ点が検出できるが、探索範囲内のすべての候補点を総当りに調べるため、膨大な演算量が必要という課題がある。
フルサーチの演算量を削減するために、階層型動きベクトル検出法による動きベクトル検出装置がある。この動きベクトル検出装置は、図3に示すように、解像度を低下させた縮小画像301において、縮小画像対応ブロック302の動きベクトル303を求め、その求められた動きベクトル303を縮小画像301の縮小率に基づき伸張することにより、元の画像304に対応させた階層動きベクトル306を求める。そして、元の画像304において、階層動きベクトル306を探索初期点307として、探索初期点307に基づき、動きベクトル探索範囲308を決定し、この動きベクトル探索範囲308で、動きベクトルを探索するものである。ここで、縮小画像対応ブロック302は、元の画像304における符号化対象ブロック305を、縮小画像301に対応させたものである。
また、縮小画像を作成せずに、元の画像の対象ブロックの画素のうち代表画素だけをブロックマッチングの対象とする間引きサーチでも、階層動きベクトルを算出することができるため、このような間引きサーチも階層型動きベクトル検出法に含まれる。
階層型動きベクトル検出装置は、少ない演算量で探索初期点とする階層動きベクトル306が求まるため、演算量が削減されるが、大局的な動きしかとらえられない階層動きベクトル306が、真の動きとかけ離れていると、探索が追いつかず、符号化効率が低下するという課題がある。
また、フルサーチの演算量を削減するための別の装置として、周辺ブロック参照法による動きベクトル検出装置がある。この動きベクトル検出装置は、周辺ブロックの動きベクトルのうち、少なくとも一つを探索初期点として動きベクトルを探索するものである。ここで周辺ブロックとは、図4に示すように、符号化対象となっている符号化対象ブロック405に隣接するブロック401〜404とブロック406〜409のうち、既に動きベクトルが求められているブロックとする。一般に、動きベクトルを求める順序はブロック401、402、403、・・・、409の順なので、符号化対象ブロック405の動きベクトルを探索する際に、既に動きベクトルが求められているブロックは401〜404である。
周辺ブロック参照法による動きベクトル検出装置は、既に求められている動きベクトルを探索初期点として利用するため、新たな探索初期点を算出する演算量が必要なく、演算量が大幅に削減されるが、周辺ブロックにない新たな動きが発生した場合には、探索が追いつかず、符号化効率が低下するという課題がある。
階層型動きベクトル検出法の課題と、周辺ブロック参照法の課題を解決するために、階層型動きベクトル検出法と周辺ブロック参照法を組み合わせた動きベクトル検出装置がある。この動きベクトル検出装置は、階層型動きベクトル検出法で求めた動きベクトルと、周辺ブロック参照法で求めた動きベクトルのうち、誤差評価値のより小さい方を動きベクトルとするものである。
この動きベクトル検出装置は、階層型動きベクトル検出法の課題である、縮小画像で間違った動きベクトルを求めてしまった場合には、周辺ブロック参照法で求められた動きベクトルが採用されるため、符号化効率は低下しない。また、周辺ブロック参照法の課題である、周辺ブロックにない新たな動きが発生した場合には、階層型動きベクトルで求められた動きベクトルが採用されるため符号化効率は低下しない。このように階層型動きベクトル検出法と、周辺ブロック参照法を組み合わせることにより、それぞれの動きベクトル検出方法の課題を解決できる。
しかし、この動きベクトル検出装置の演算量は、階層型動きベクトル検出法による演算量と、周辺ブロック参照法による演算量がかかってしまうため、演算量が増加してしまうという課題がある。
そこで、階層型動きベクトル検出法と周辺ブロック参照法を組み合わせた動きベクトル検出装置の課題である演算量を削減するために、MPEGのピクチャタイプを考慮して、双方向予測符号化画像であるBピクチャの場合は周辺ブロックの参照を禁止(又は制限)する動きベクトル検出装置が従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、この従来の動きベクトル検出装置の構成について図11を用いて説明する。図11は、従来の動きベクトル検出装置の一例のブロック図を示す。この従来の動きベクトル検出装置は、図11に示すように、参照画像メモリ101と、符号化画像メモリ102と、階層MV算出手段103と、周辺MVメモリ104と、周辺MV提供制御手段105と、動きベクトル探索手段106と、探索点/誤差評価値メモリ107と、動きベクトル決定・出力手段108とから構成されている。
参照画像メモリ101は、入力される参照画像信号を記憶する。符号化画像メモリ102は、入力される符号化対象画像信号を記憶する。
階層MV算出手段103は、参照画像信号と符号化対象画像信号とから、元の画像より解像度の低い縮小画像を作成し、その縮小画像において、対応する符号化対象ブロックの動きベクトル(MV)を求めた後、その求められた動きベクトルを縮小画像の縮小率に基づき伸張することにより、元の画像に対応させた動きベクトルを階層MVとして算出する。この階層MVは動きベクトル探索手段106に供給される。なお、縮小画像を作成せずに、元の画像の対象ブロックの画素のうち代表画素だけをブロックマッチングの対象とする間引きサーチでも、階層動きベクトル(階層MV)を算出することができる。
周辺MVメモリ104は、符号化対象ブロックの周辺MVを記憶する。周辺MV提供制御手段105は、符号化対象ブロックの周辺MVを、動きベクトル探索手段106に提供するものであるが、MPEGのピクチャタイプを考慮して、周辺MVの提供を制御するものである。例えば、Bピクチャの場合は周辺MVの提供を禁止(又は制限)することで、Bピクチャの演算量の増加を抑制できる。
ここで、周辺MV提供制御手段105の動作について図12のフローチャートを用いて説明する。まず、周辺MV提供制御手段105は、入力された符号化画像のピクチャタイプを示すピクチャタイプ信号がBピクチャを示しているかどうか判定する(ステップS21)。Bピクチャを示している場合は、周辺MVメモリ104からの周辺MVを提供しない又は周辺MVを制限して動きベクトル探索手段106に提供する(ステップS22)。Bピクチャを示していない場合(フレーム間順方向予測符号化画像であるPピクチャの場合)は、周辺MVメモリ104に記憶されているすべての周辺MVを動きベクトル探索手段106に提供する(ステップS23)。
再び図11に戻って説明するに、動きベクトル探索手段106は、階層MV算出手段103から階層MVを探索初期点として入力されると共に、周辺MV提供制御手段105から周辺MVが探索初期点として入力され、それぞれの探索初期点に対して、例えば探索初期点を中心に±2画素などの探索を行い、探索点と誤差評価値を、探索点/誤差評価値メモリ107に記憶するものである。
動きベクトル決定・出力手段108は、動きベクトル探索をした点のうち、最小誤差評価値点bを検出し、最小誤差評価値点bに基づくベクトルを動きベクトルに決定し、決定された動きベクトルを、出力端子109からこの装置の外部に出力すると共に、周辺MVメモリ104に記憶する。この従来の動きベクトル検出装置では、階層型動きベクトル検出法と、周辺ブロック参照法を組み合わせて動きベクトルを検出する際に、MPEGのピクチャタイプを考慮して、Bピクチャの場合は周辺ブロックの参照を禁止(又は制限)することで、Bピクチャの演算量の増加を抑制することができる。
特開平8−265773号公報
しかるに、図11に示した従来の動きベクトル検出装置では、Pピクチャの場合に、動きベクトル探索手段106が階層MVと周辺MVを探索初期点として利用して動きベクトルを探索するようにしているが、階層MVは1本だが、周辺MVは最大4本あるため、階層MVと周辺MV(合計最大5本)をすべて探索初期点にしてしまうため、演算量が増加してしまう。
また、Bピクチャの場合は、周辺MVの提供を禁止することで、階層MVのみが探索初期点となり、演算量の増加を抑制できるが、階層型動きベクトル検出で動きベクトルを求めるより、周辺ブロック参照で動きベクトルを求めた方が良い場合にも、階層型動きベクトル検出で動きベクトルを求めてしまうため、符号化効率が低下してしまうという課題がある。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、階層MVと蓄積MVのうち、最小誤差評価値点を与えるものを検出し、最小誤差評価値点のみを探索初期点として動きベクトル探索を行うことで、符号化効率が低下せずに、Pピクチャ、Bピクチャともに演算量を削減し得る動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出プログラムを提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、すべてのピクチャタイプ(Pピクチャ、Bピクチャ)において、符号化効率をさらに向上し得ると共に、ピクチャタイプに依存しない、簡単に構成可能な動きベクトル検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、第1の発明の動きベクトル検出装置は、動画像である符号化対象画像の動き補償予測符号化で必要となる、符号化対象画像と参照画像とのそれぞれの予め定められた画素数の二次元画素集合体であるブロックの相対位置関係を示す動きベクトルを、符号化対象画像と参照画像との各ブロック間の誤差評価値が小さくなるように検出する動きベクトル検出装置であって、符号化対象画像と参照画像とから作成した、元の画像より解像度を低下させた画像での、符号化対象画像の符号化対象ブロックと参照画像のブロックの相対位置関係を示す動きベクトルを求めた後、求められた動きベクトルを解像度の低下に対応して伸張することにより、階層動きベクトルとして算出する階層動きベクトル算出手段と、符号化対象ブロックの動きベクトル検出よりも以前に検出した動きベクトルである蓄積動きベクトル、及び蓄積動きベクトルより算出した算出動きベクトルのうちの少なくとも一方の動きベクトルと、階層動きベクトル算出手段で算出した階層動きベクトルとの各誤差評価値を求め、それらの誤差評価値のうち最小値の誤差評価値に対応する動きベクトルを最小誤差評価値点aとして検出し、その最小誤差評価値点aを探索初期点に決定する探索初期点決定手段と、参照画像の中における、符号化対象ブロックの探索初期点に基づいて定められる探索範囲内の探索点と、その探索点に対応する誤差評価値とを探索する動きベクトル探索手段と、動きベクトル探索手段により探索された探索点のうち、動きベクトル探索手段で探索した誤差評価値が最小値である探索点を最小誤差評価値点bとして検出し、その最小誤差評価値点bに基づくベクトルを、符号化対象画像と参照画像の各ブロック間の相対的位置関係を示す動きベクトルに決定して出力する動きベクトル決定・出力手段とを有する構成としたものである。
また、上記の目的を達成するため、第2の発明の動きベクトル検出装置は、第1の発明の階層動きベクトル算出手段を、符号化対象画像と参照画像とから、元の画像より解像度を低下させた縮小画像を作成し、その縮小画像において対応する符号化対象ブロックと参照画像のブロックの相対位置関係を示す動きベクトルを求めた後、その求められた動きベクトルを縮小画像の縮小率に基づき伸張することにより、元の画像に対応させた動きベクトルを階層動きベクトルとして算出する構成としたことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第3の発明の動きベクトル検出装置は、第1の発明の探索初期点決定手段を、蓄積動きベクトルとして、符号化対象となっている符号化対象ブロックに隣接する、既に動きベクトルが求められている周辺ブロックの動きベクトルを用い、その周辺ブロックの動きベクトルと階層動きベクトル算出手段で算出した階層動きベクトルとの各誤差評価値を求め、それらの誤差評価値のうち最小値の誤差評価値に対応する動きベクトルを最小誤差評価値点aとして検出し、その最小誤差評価値点aを探索初期点に決定する構成としたことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第4の発明の動きベクトル検出装置は、第1の発明の探索初期点決定手段を、蓄積動きベクトルに基づいて算出される算出動きベクトルとして、参照画像において符号化対象ブロックと空間的に同じ場所に位置するブロックが持つ参照画像動きベクトルと、参照画像が複数ある場合の既に求めた参照画像に対するマルチ参照動きベクトルと、符号化対象ブロックに隣接する、既に動きベクトルが求められている周辺ブロックの動きベクトルに基づいて予測した予測動きベクトルとのうち、少なくともいずれか一の動きベクトルと、階層動きベクトル算出手段で算出した階層動きベクトルとの各誤差評価値を求め、それらの誤差評価値のうち最小値の誤差評価値に対応する動きベクトルを最小誤差評価値点aとして検出し、その最小誤差評価値点aを探索初期点に決定する構成としたことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第5の発明の動きベクトル検出装置は、第1の発明の動きベクトル探索手段を、探索範囲内の探索パターン中心の探索点を、探索初期点決定手段で決定された探索初期点とし、その探索初期点及びその周辺の予め定めた複数の各探索点について、それぞれ符号化対象ブロックと対応する位置の参照画像のブロックとの間の誤差評価値をそれぞれ算出し、算出した誤差評価値が最小である探索点が探索パターン中心の探索点となるまで、誤差評価値がより小さい方の周辺の探索点に探索パターンの中心を移動して動きベクトルを探索する追跡サーチを行う構成としたことを特徴とする。
更に、上記の目的を達成するため、第6の発明の動きベクトル検出プログラムは、上記の第1の発明の動きベクトル検出装置を、コンピュータにより実現させるためのプログラムとしたことを特徴とする。
本発明では、符号化対象ブロックの動きベクトル検出よりも以前に検出した動きベクトルである蓄積動きベクトル、及び蓄積動きベクトルより算出した算出動きベクトルのうちの少なくとも一方の動きベクトルと、階層動きベクトルとの各誤差評価値を求め、それらの誤差評価値のうち最小値の誤差評価値に対応する動きベクトルを最小誤差評価値点aとして検出し、その最小誤差評価値点aを探索初期点に決定し、参照画像の中における、符号化対象ブロックの上記の探索初期点に基づいて定められる探索範囲内の探索点と、その探索点に対応する誤差評価値とから最終的な動きベクトルを検出するようにしたため、無駄な探索を省くことができ、また、階層動きベクトルと、周辺ブロックの動きベクトルである周辺動きベクトルのすべてを探索初期点として、それぞれについて動きベクトル探索を行う従来装置に比べて演算量を大幅に低減できる。また、本発明では、蓄積動きベクトル以外に、符号化対象ブロックと同位置の参照画像が持つ参照画像動きベクトルや、参照画像が複数ある場合の既に求めた参照画像に対するマルチ参照動きベクトルや、予測動きベクトル(PMV)なども利用することができる。
また、MPEGのピクチャタイプを考慮して、Bピクチャの場合は、周辺ブロックなどの蓄積動きベクトルの参照を禁止(又は制限)することで、Bピクチャの演算量の増加を抑制する従来装置に比べて、本発明では、Pピクチャの場合の演算量を少なくできる。また、本発明では、Bピクチャの場合も、周辺ブロックの参照ができ、更には、MPEGのピクチャタイプを考慮する必要が無く、Pピクチャ、Bピクチャに関係なく同様に動きベクトルの検出ができる。
本発明によれば、階層動きベクトルと蓄積動きベクトルのうち、最小誤差評価値点を与えるものを検出し、最小誤差評価値点のみを探索初期点として動きベクトル探索を行うことにより、階層動きベクトルと周辺動きベクトルのすべてを探索初期点として、それぞれについて動きベクトル探索を行う従来装置に比べて、演算量を大幅に低減できると共に、誤差評価値が最小となる可能性の高い点を探索しつつ、無駄な探索を省くことができ、符号化効率を低下させずに、Pピクチャ、Bピクチャともに演算量を削減できる。
また、本発明によれば、蓄積動きベクトルである周辺動きベクトルの他に、蓄積動きベクトルから算出した動きベクトルである、符号化対象ブロックと同位置の参照画像が持つ参照画像動きベクトルや、参照画像が複数ある場合の既に求めた参照画像に対するマルチ参照動きベクトルや、予測動きベクトル(PMV)なども利用することで、探索初期点候補が増え、探索初期点に対応する誤差評価値が小さくなるため、符号化効率を更に向上させることができる。
また、探索初期点からの動きベクトル探索手段として、追跡サーチを行う場合、階層動きベクトルと蓄積動きベクトルのうち、最小誤差評価値点を与えるものを探索初期点としている本発明では、探索初期点の誤差評価値は小さいため、探索初期点の誤差評価値が小さいほど符号化効率が向上し演算量が削減される追跡サーチの効果をより引き出せる。
更に、本発明によれば、階層動きベクトルと蓄積動きベクトルを共に探索初期点候補として同様に扱えるため、装置の構成を簡単にでき、また、MPEGのピクチャタイプを考慮する必要が無く、Pピクチャ、Bピクチャに関係なく同様に動きベクトルの検出ができるため、装置の構成を簡単にできる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明になる動きベクトル検出装置の一実施の形態のブロック図を示す。同図中、図11と同一構成部分には同一符号を付してある。
本実施の形態は、参照画像メモリ101と、符号化画像メモリ102と、階層MV算出手段103と、探索点/誤差評価値メモリ107と、動きベクトル決定・出力手段108と、MVメモリ111と、探索初期点決定手段112と、動きベクトル探索手段113とから構成されており、図11の従来の動きベクトル検出装置と比較して、周辺MVメモリ104の替わりにMVメモリ111を設け、周辺MV提供制御手段105の替わりに探索初期点決定手段112を設け、この探索初期点決定手段112により決定された探索初期点に基づき、動きベクトル探索手段113が動きベクトルを探索するものである。
次に、本実施の形態の動作について説明する。MPEG方式により圧縮符号化されるべき動画像信号である符号化対象画像信号は、符号化画像メモリ102に供給されて記憶される。また、参照画像信号が参照画像メモリ101に供給されて記憶される。この参照画像信号は、局部復号化される前の画像信号でも局部復号化された後の画像信号でもどちらでもよい。
階層MV算出手段103は、参照画像メモリ101から読み出された参照画像信号と、符号化画像メモリ102から読み出された符号化対象画像信号とから、元の画像より解像度の低い縮小画像を作成し、その縮小画像において、対応する符号化対象ブロックの動きベクトル(MV)を求め、その求められた動きベクトルを縮小画像の縮小率に基づき伸張することにより、元の画像に対応させた動きベクトルを階層MVとして算出する。この階層MVは探索初期点決定手段112に供給される。
また、前述したように、縮小画像を作成せずに、元の画像の対象ブロックの画素のうち代表画素だけをブロックマッチングの対象とする間引きサーチでも、階層MVを算出することができる。この間引きサーチでは、図10において、元の画像の間引きブロック1001の動きベクトル1002をまず求める。ここで、間引きブロック1001は、黒丸で示す代表画素1003と、白丸で示すその他の画素1004とからなり、その他の画素1004は間引いて代表画素1003のみをブロックマッチングの対象とする元の画像より解像度を低下させた画像であり、この間引きブロック1001から符号化対象ブロックと参照画像ブロックとの間の動きベクトル1002を求める。
そして、この動きベクトル1002を、上記の代表画素1003に対するその他の画素1004の割合である間引き率(前記図3における縮小率に相当)に基づき伸張することにより、すべての画素が存在する元の画像に対応させた図10に1005で示す動きベクトルを階層MVとして求める。この階層MV1005を探索初期点1006として、探索初期点1006に基づき、動きベクトル探索範囲1007を決定し、この動きベクトル探索範囲1007で、動きベクトルを探索する。
一方、MVメモリ111には、動きベクトル決定・出力手段108から出力された動きベクトルのうち、符号化対象ブロックの探索初期点候補となる蓄積MVが記憶されている。蓄積MVとは、例えば符号化対象となっている符号化対象ブロックに隣接し、既に動きベクトルが求められている周辺ブロックの動きベクトル(周辺MV)などである。探索初期点決定手段112は、上記の蓄積MV及び蓄積MVから算出したMVの少なくともいずれか一方により探索初期点を決定する。ここで、蓄積MVから算出したMVとは、後述するように、参照画像において、符号化画像の符号化対象ブロックと空間的に同じ場所に位置するブロックが持つMV(参照画像MV)や、参照画像が複数ある場合の既に求めた参照画像に対する動きベクトル(マルチ参照MV)や、予測動きベクトル(PMV)などである。
次に、上記の蓄積MVから算出したMVのうち、まず、参照画像MVを図5を用いて説明する。図5(B)に示す符号化対象画像の符号化対象ブロック501に対し、参照画像において符号化対象ブロック501と同じ場所に位置する図5(A)に示すブロック502の動きベクトル503を参照画像MVとする。参照画像MVは、このままでもよいが、一般には図6に示すように、フレーム間距離を考慮して蓄積動きベクトルから算出する。
例えば、図6に示すように、表示順で参照画像の参照している画像11のフレーム番号が1、符号化対象画像12のフレーム番号が2、参照画像13のフレーム番号が3であり、また、参照画像13の動きベクトル503の座標が(2,−2)で表されるものとすると、参照画像MVは、蓄積動きベクトルである参照画像の動きベクトル503を、−1/2(={(符号化対象画像12のフレーム番号)−(参照画像13のフレーム番号)}/{(参照画像13のフレーム番号)−(参照画像の参照している画像11のフレーム番号)}=(2−3)/(3−1))倍に伸張することにより得られるため、参照画像MV601の座標は、(−1,1)となる。参照画像MVは参照画像がIピクチャ以外の場合は存在する。
次に、上記のマルチ参照MVを図7を用いて説明する。図7に示すように、符号化対象画像23の2枚の参照画像を第1の参照画像21及び第2の参照画像22の2つとし、第1の参照画像21に対する動きベクトル701は既に検出されているとする。この場合、マルチ参照MVは、蓄積ベクトルである符号化対象画像の符号化対象ブロックの参照画像21に対する動きベクトル701を、符号化画像と参照画像のフレーム間距離を考慮して算出した動きベクトル702である。
例えば、図7に示すように、表示順で第2の参照画像22のフレーム番号が1、第1の参照画像21のフレーム番号が2、符号化対象画像23のフレーム番号が3であり、第1の参照画像21に対する動きベクトル701の座標が(−3,1)の場合、マルチ参照MVの座標は、第1の参照画像21に対する動きベクトル701を2(={(符号化対象画像23のフレーム番号)−(第2の参照画像22のフレーム番号)}/{(符号化対象画像23のフレーム番号)−(第1の参照画像21のフレーム番号)}=(3−1)/(3−2))倍に伸張することにより、(−6,2)が算出される。
また、フレーム間距離を考慮した伸縮をせずに、参照画像21の動きベクトル701をマルチ参照MVとすることもできる。マルチ参照MVは、参照画像が複数ある場合に、2枚目以降の参照画像に対する動きベクトル検出の場合に存在する。
次に、上記のPMVについて説明する。PMVは、動きベクトルを符号化する際の差分動きベクトル(DMV)算出に使用され、動きベクトルがPMVに近いほどDMVは小さくなり、動きベクトル符号量が減少する。PMVの算出方法は符号化規格毎に異なるが、周辺MVの中央値(メジアン)をPMVとする方法を例に図8を用いて説明する。符号化対象ブロック804の周辺ブロックを801、802、803とし、それぞれのブロックに対応した動きベクトルを805、806、807とする。動きベクトル805が(2,−3)、動きベクトル806が(4,−4)、動きベクトル807が(−2,−5)の各座標で表される場合、x成分のメジアンは2であり、y成分のメジアンは−4なのでPMVは(2,−4)である。このようにPMVを周辺MVのメジアンとする場合、周辺MVにない新たなMVがPMVとして算出されることがある。
このように、符号化対象ブロックの動きベクトル検出よりも以前に検出した動きベクトルである蓄積MVとしての周辺MVだけでなく、符号化対象ブロックと同位置の参照画像が持つMV(参照画像MV)や、参照画像が複数ある場合の既に求めた参照画像に対する動きベクトル(マルチ参照MV)や、予測動きベクトル(PMV)などの蓄積MVから算出したMVも利用することで、周辺MVのみを用いる従来装置と比較して、探索初期点候補が増え、探索初期点に対応する誤差評価値が小さくなるため、符号化効率を更に向上させることができる。
再び図1に戻って説明するに、探索初期点決定手段112は、階層MV算出手段103からの階層MVと、MVメモリ111から得られる蓄積MV及び蓄積MVから算出した算出MVのうちの少なくとも一方の中から、最小誤差評価値点aを与えるものを検出し、最小誤差評価値点aのみを探索初期点として、動きベクトル探索手段113に供給する。
ここで、探索初期点決定手段112の動作について図2のフローチャートを用いて更に詳細に説明するが、簡単のため蓄積MVが周辺MVのみの場合を例に挙げて説明する。まず、階層MV算出手段103で求めた階層MVでの誤差評価値Ehを、例えばブロック間の絶対差分和に基づいて求める(ステップS11)。上記の絶対差分和は、符号化対象画像信号の符号化対象ブロックと、参照画像信号の参照ブロックの対応する画素の差分絶対値を順次加算した合計値(総和)である。
次に、4本ある周辺MVの各誤差評価値Es1〜Es4を、例えば上記の誤差評価値Ehと同様にブロック間の絶対対差分和に基づいて求める(ステップS12)。ここで、階層MVや周辺MVは、符号化対象画像信号の符号化対象ブロックと参照画像信号の参照ブロックの相対位置を示している。
なお、上記の説明では周辺MVが4本ある場合の例としたが、画像の端の場合など周辺MVが4本ない場合は、存在する周辺MVのみ誤差評価値を求める。また、周辺MVを図4の401〜404と定義したが、定義はこれに限らない。例えば、周辺MVを402〜404とすることもできる。
続いて、探索初期点決定手段112は、求めた誤差評価値Eh、Es1〜Es4の中で、最小の誤差評価値をもつ点(動きベクトル)を最小誤差評価値点aとする(ステップS13)。最後に、探索初期点決定手段112は、最小誤差評価値点aを探索初期点として決定して動きベクトル探索手段113に供給する(ステップS14)。
なお、探索初期点決定手段112は、上記の説明では階層MVと周辺MVの各誤差評価値が最も少ない値をもつ点を最小誤差評価値点aに決定したが、蓄積MVである周辺MVと、その蓄積MVから算出される算出MV(前記参照画像MV、マルチ参照MV及びPMV)とのうちの少なくとも一つのMVの誤差評価値と、階層MVの誤差評価値Ehとから最小誤差評価値点aを求めるように構成される。従って、探索初期点決定手段112は、MVメモリ111から得られる蓄積MVから、前記参照画像MV、マルチ参照MV及びPMVのうち、少なくともどれか一つの算出MVを算出して最小誤差評価値点を求めるものとして予め定めたときは、その算出MVを算出する算出機能と、その算出MVの誤差評価値Esを、例えば上記の誤差評価値Ehと同様にブロック間の絶対対差分和に基づいて求める機能を有する。
再び図1に戻って説明するに、動きベクトル探索手段113は、探索初期点決定手段112から探索初期点(最小誤差評価値点a)が入力されると共に、参照画像メモリ101から読み出された参照画像信号と、符号化画像メモリ102から読み出された符号化対象画像信号とが入力され、参照画像信号による参照画像中の、例えば探索初期点(最小誤差評価値点a)を中心とする±2画素の探索範囲のすべての点(画素)の探索を行い、これにより探索点を得ると共に、例えばブロック間の絶対差分和に基づいて探索点の誤差評価値を求め、これらの探索点とその誤差評価値を探索点/誤差評価値メモリ107に対応付けて記憶する。
上記の動きベクトル探索手段113による動きベクトル探索動作について更に説明するに、動きベクトル探索手段113は、図9(A)に示すように、上記の参照画像901の中の、上記の符号化対象画像信号による符号化対象ブロック902の探索初期点(最小誤差評価値点a)903に基づき、同図(B)に示すように、探索初期点(最小誤差評価値点a)903を中心とする、±2画素の探索範囲904の中の黒丸で示すすべての点(画素)の探索を行って探索点を得た後、その探索点の誤差評価値を求める。
なお、ここでは、探索方法を、探索初期点を中心とする±2画素の探索範囲のすべての探索点を探索する方法を例としたが、探索初期点に基づいて定められる所定探索範囲内を探索する探索方法はすべて利用可能であり、所定探索範囲は任意に決定することができる。例えば、公知の特許文献(特開2003−87799号公報)に記載されているような与えられた探索初期点より追跡サーチをしてもよい。
追跡サーチは、誤差評価値がより小さい方に探索中心を移動して動きベクトルを探索する方法であり、例えば、探索原点から所定の探索パターンに従って探索点を移動するに際し、探索パターン中心の探索点とその周辺の複数の各探索点の符号化対象画像の符号化対象ブロック内の各画素のデータと対応する位置の参照画像のブロック内の各画素のデータとの差分絶対値の総和をそれぞれ算出し、算出した差分絶対値の総和が最小である探索点が上記の周辺の複数の各探索点のうちの一つであるときには、上記差分絶対値の総和が最小である周辺の探索点を次の探索パターン中心とするように探索点を移動して再び上記の動作を行うことを、探索パターン中心の探索点の上記差分絶対値の総和が最小となるまで繰り返し、上記差分絶対値の総和が最小である探索パターン中心の探索点を動きベクトルとして求める公知の方法である。
この追跡サーチでは、所定探索範囲内のすべての探索点を探索しなくて済み、演算量が削減される。追跡サーチは探索初期点に対応する誤差評価値が小さいほど符号化効率が向上し演算量が削減される効果があるが、階層MVと蓄積MVや算出MVのうち、最小誤差評価値点を与えるものを探索初期点としている本実施の形態では、探索初期点に対応する誤差評価値が小さいため、追跡サーチの効果をより引き出せる。
動きベクトル決定・出力手段108は、探索点/誤差評価値メモリ107に記憶された探索点と誤差評価値を入力として受け、最小の誤差評価値を持つ探索点を最小誤差評価値点bとして検出し、参照画像上のこの最小誤差評価値点bと符号化対象画像との相対位置で表現されるベクトルを動きベクトルに決定し、決定された動きベクトルを、出力端子109を介して本機外部に出力すると共に、MVメモリ111に蓄積MVとして記憶する。
このように、本発明によれば、階層動きベクトルと蓄積動きベクトル又は算出動きベクトルとのうち、最小誤差評価値点を与えるものを検出し、最小誤差評価値点のみを探索初期点として動きベクトル探索を行うことにより、階層動きベクトルと周辺動きベクトルのすべてを探索初期点として、それぞれについて動きベクトル探索を行う従来装置に比べて、演算量を大幅に低減できると共に、誤差評価値が最小となる可能性の高い点を探索しつつ、無駄な探索を省くことができ、符号化効率を低下させずに、Pピクチャ、Bピクチャともに演算量を削減でき、また、MPEGのピクチャタイプを考慮して、Bピクチャの場合は周辺ブロックの参照を禁止(又は制限)することでBピクチャの演算量の増加を抑制する従来装置に比べて、Pピクチャの場合の演算量を少なくできる。
また、蓄積MVである周辺MVの他に、符号化対象ブロックと同位置の参照画像が持つMV(参照画像MV)や、参照画像が複数ある場合の既に求めた参照画像に対する動きベクトル(マルチ参照MV)や、予測動きベクトル(PMV)などの蓄積MVから算出した算出MVも利用することで、探索初期点候補が増え、探索初期点に対応する誤差評価値が小さくなるため、符号化効率を更に向上させることができる。
また、探索初期点からの動きベクトル探索手段として、追跡サーチを行う場合、階層MVと蓄積MV又は算出MVとのうち、最小誤差評価値点を与えるものを探索初期点としている本発明では、探索初期点に対応する誤差評価値は小さいため探索初期点に対応する誤差評価値が小さいほど符号化効率が向上し演算量が削減される追跡サーチの効果をより引き出せる。
更に、本発明によれば、階層動きベクトルと蓄積動きベクトルを共に探索初期点候補として同様に扱えるため、装置の構成を簡単にでき、また、MPEGのピクチャタイプを考慮する必要が無く、Pピクチャ、Bピクチャに関係なく同様に動きベクトルの検出ができるため、装置の構成を簡単にできる。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば上記の動きベクトル検出装置の機能をコンピュータに実現させるための動きベクトル検出プログラムも含むものである。この動きベクトル検出プログラムは、記録媒体から読み取られてコンピュータに取り込まれてもよいし、通信ネットワークを介して伝送されてコンピュータに取り込まれてもよい。
本発明の動きベクトル検出装置の一実施の形態のブロック図である。 図1中の探索初期点決定手段の動作説明用フローチャートである。 階層MV算出方法の一例の説明図である。 周辺ブロック参照法の周辺ブロックの説明図である。 参照画像MVの説明図である。 参照画像MVの算出説明図である。 マルチ参照MVの算出説明図である。 PMVの算出説明図である。 動きベクトル探索の一例の説明図である。 間引きサーチによる階層MV算出方法の一例の説明図である。 従来の動きベクトル検出装置の一例のブロック図である。 図11中の周辺MV提供制御手段の動作説明用フローチャートである。
符号の説明
101 参照画像メモリ
102 符号化画像メモリ
103 階層MV算出手段
104 周辺MVメモリ
107 探索点/誤差評価値メモリ
108 動きベクトル決定・出力手段
109 動きベクトル出力端子
111 MVメモリ
112 探索初期点決定手段
113 動きベクトル探索手段




Claims (6)

  1. 動画像である符号化対象画像の動き補償予測符号化で必要となる、前記符号化対象画像と参照画像とのそれぞれの予め定められた画素数の二次元画素集合体であるブロックの相対位置関係を示す動きベクトルを、前記符号化対象画像と前記参照画像との各ブロック間の誤差評価値が小さくなるように検出する動きベクトル検出装置であって、
    前記符号化対象画像と前記参照画像とから作成した、元の画像より解像度を低下させた画像での、前記符号化対象画像の符号化対象ブロックと前記参照画像のブロックの相対位置関係を示す動きベクトルを求めた後、求められた動きベクトルを前記解像度の低下に対応して伸張することにより、階層動きベクトルとして算出する階層動きベクトル算出手段と、
    前記符号化対象ブロックの動きベクトル検出よりも以前に検出した動きベクトルである蓄積動きベクトル、及び該蓄積動きベクトルより算出した算出動きベクトルのうちの少なくとも一方の動きベクトルと、前記階層動きベクトル算出手段で算出した前記階層動きベクトルとの各誤差評価値を求め、それらの誤差評価値のうち最小値の誤差評価値に対応する動きベクトルを最小誤差評価値点aとして検出し、その最小誤差評価値点aを探索初期点に決定する探索初期点決定手段と、
    前記参照画像の中における、前記符号化対象ブロックの前記探索初期点に基づいて定められる探索範囲内の探索点と、その探索点に対応する誤差評価値とを探索する動きベクトル探索手段と、
    前記動きベクトル探索手段により探索された前記探索点のうち、前記動きベクトル探索手段で探索した前記誤差評価値が最小値である探索点を最小誤差評価値点bとして検出し、その最小誤差評価値点bに基づくベクトルを、前記符号化対象画像と前記参照画像の各ブロック間の相対的位置関係を示す動きベクトルに決定して出力する動きベクトル決定・出力手段と
    を有することを特徴とする動きベクトル検出装置。
  2. 前記階層動きベクトル算出手段は、前記符号化対象画像と前記参照画像とから、元の画像より解像度を低下させた縮小画像を作成し、その縮小画像において対応する前記符号化対象ブロックと前記参照画像のブロックとの相対位置関係を示す動きベクトルを求めた後、その求められた動きベクトルを前記縮小画像の縮小率に基づき伸張することにより、前記元の画像に対応させた動きベクトルを前記階層動きベクトルとして算出することを特徴とする請求項1記載の動きベクトル検出装置。
  3. 前記探索初期点決定手段は、前記蓄積動きベクトルとして、符号化対象となっている前記符号化対象ブロックに隣接する、既に動きベクトルが求められている周辺ブロックの動きベクトルを用い、その周辺ブロックの動きベクトルと前記階層動きベクトル算出手段で算出した前記階層動きベクトルとの各誤差評価値を求め、それらの誤差評価値のうち最小値の誤差評価値に対応する動きベクトルを前記最小誤差評価値点aとして検出し、その最小誤差評価値点aを探索初期点に決定することを特徴とする請求項1記載の動きベクトル検出装置。
  4. 前記探索初期点決定手段は、前記蓄積動きベクトルに基づいて算出される前記算出動きベクトルとして、前記参照画像において前記符号化対象ブロックと空間的に同じ場所に位置するブロックが持つ参照画像動きベクトルと、前記参照画像が複数ある場合の既に求めた参照画像に対するマルチ参照動きベクトルと、前記符号化対象ブロックに隣接する、既に動きベクトルが求められている周辺ブロックの動きベクトルに基づいて予測した予測動きベクトルとのうち、少なくともいずれか一の動きベクトルと、前記階層動きベクトル算出手段で算出した前記階層動きベクトルとの各誤差評価値を求め、それらの誤差評価値のうち最小値の誤差評価値に対応する動きベクトルを前記最小誤差評価値点aとして検出し、その最小誤差評価値点aを探索初期点に決定することを特徴とする請求項1記載の動きベクトル検出装置。
  5. 前記動きベクトル探索手段は、前記探索範囲内の探索パターン中心の探索点を、前記探索初期点決定手段で決定された探索初期点とし、その探索初期点及びその周辺の予め定めた複数の各探索点について、それぞれ前記符号化対象ブロックと対応する位置の前記参照画像のブロックとの間の前記誤差評価値をそれぞれ算出し、算出した誤差評価値が最小である探索点が探索パターン中心の探索点となるまで、前記誤差評価値がより小さい方の周辺の探索点に探索パターンの中心を移動して動きベクトルを探索する追跡サーチを行うことを特徴とする請求項1記載の動きベクトル検出装置。
  6. 動画像である符号化対象画像の動き補償予測符号化で必要となる、前記符号化対象画像と参照画像とのそれぞれの予め定められた画素数の二次元画素集合体であるブロックの相対位置関係を示す動きベクトルを、前記符号化対象画像と前記参照画像との各ブロック間の誤差評価値が小さくなるように、コンピュータに検出させる動きベクトル検出プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記符号化対象画像と前記参照画像とから作成した、元の画像より解像度を低下させた画像での、前記符号化対象画像の符号化対象ブロックと前記参照画像のブロックの相対位置関係を示す動きベクトルを求めた後、求められた動きベクトルを前記解像度の低下に対応して伸張することにより、階層動きベクトルとして算出する階層動きベクトル算出手段と、
    前記符号化対象ブロックの動きベクトル検出よりも以前に検出した動きベクトルである蓄積動きベクトル、及び該蓄積動きベクトルより算出した算出動きベクトルのうちの少なくとも一方の動きベクトルと、前記階層動きベクトル算出手段で算出した前記階層動きベクトルとの各誤差評価値を求め、それらの誤差評価値のうち最小値の誤差評価値に対応する動きベクトルを最小誤差評価値点aとして検出し、その最小誤差評価値点aを探索初期点に決定する探索初期点決定手段と、
    前記参照画像の中における、前記符号化対象ブロックの前記探索初期点に基づいて定められる探索範囲内の探索点と、その探索点に対応する誤差評価値とを探索する動きベクトル探索手段と、
    前記動きベクトル探索手段により探索された前記探索点のうち、前記動きベクトル探索手段で探索した前記誤差評価値が最小値である探索点を最小誤差評価値点bとして検出し、その最小誤差評価値点bに基づくベクトルを、前記符号化対象画像と前記参照画像の各ブロック間の相対的位置関係を示す動きベクトルに決定して出力する動きベクトル決定・出力手段と
    して機能させることを特徴とする動きベクトル検出プログラム。
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