JP2005165104A - 光通信モジュール - Google Patents

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和三 古田
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Abstract

【課題】 光信号の送信・受信を行う光通信モジュールの筐体内においてレンズや筐体表面等での反射・散乱等によって発生する迷光に起因する光のクロストークを低減できる光通信モジュールを提供する。
【解決手段】 この光通信モジュール10は、光ファイバ1の端末2に向け送信光信号を送る発光素子11と、光ファイバの端末からの受信光信号を受光する受光素子12と、光ファイバの端末と発光素子及び受光素子との間に配置された回折レンズ13と、を筐体14内に備え、筐体の内面15の少なくとも一部に反射防止構造を設けた。反射防止構造は、筐体の内面15を黒色化しかつ深さが120乃至800nmの範囲内の凹凸構造に形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光通信の端末等に用いられる光通信モジュールに関するものである。
光ファイバ等の光伝送路による光通信システムは、WDM(波長分割多重方式)により波長の異なる複数の光信号を同時に光ファイバで伝送し、光信号の送信・受信端末には双方向の光通信モジュールを用いている。通常、高性能の光通信モジュールを作製する場合、光導波路を用いるのが一般的であるが、この場合、生産コストが膨大になってしまう。そこで、低コストでかつ部品点数を少なくできる、空間系の光通信モジュール(主に、光ファイバ、回折レンズ、レーザダイオード等の発光素子、フォトダイオード等の受光素子で構成される)が光導波路型モジュールに代わって注目されている(例えば、下記特許文献1参照)。
上述の空間系の光通信モジュールは、光が自由に伝播可能な空間系を使うことで、部品の配置も自由になり、パッケージも小型化できる特徴がある。更に、高価な光動波路を使わない上、レンズと発光素子と受光素子とで構成できるため部品点数も少なく、桁違いに安価な光通信モジュールを提供できる。
しかし、光が自由に伝播できる空間系だけに、反射光などの不要になる光も自由に伝播してしまう欠点があり、これらの迷光がノイズやクロストークの原因となる。即ち、送受信を兼ね備えた光通信モジュールを一つのパッケージ内に納めるので、送信用発光素子から発した光の一部が反射もしくは散乱し迷光として、受光素子に入ってしまうことで、受信信号にひずみを生じてしまう。一般的に光通信モジュールの筐体内では、受信信号より送信信号の方が桁違いに大きい出力を持つため、この迷光は無視できず、送信信号の数%の迷光でも受信信号に大きく影響を及ぼしてしまう。
特開平07−104154号公報
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、光信号の送信・受信を行う光通信モジュールの筐体内においてレンズや筐体表面等での反射・散乱等によって発生する迷光に起因する光のクロストークを低減できる光通信モジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による光通信モジュールは、光ファイバの端末に向け光信号を送る発光素子と、前記光ファイバの端末からの光信号を受光する受光素子と、を筐体内に備え、前記筐体内面の少なくとも一部に反射防止構造を設けたことを特徴とする。
この光通信モジュールによれば、光信号の送信・受信を行う光通信モジュールの筐体内の表面の少なくとも一部に反射防止構造を設けることで筐体内面における反射を防止できるので、筐体の内部において反射・散乱等による迷光の発生を防止でき、迷光に起因する光のクロストークを低減できる。
上記光通信モジュールにおいて、前記筐体内面の少なくとも一部に深さが前記送信光信号波長または前記受信光信号波長の半分以下の凹凸を形成することが好ましく、筐体内面における反射を効果的に防止できる。なお、凹凸の深さは、送信光信号の波長の四分の一以下が更に好ましい。また、凹凸のピッチ(幅)は波長以下であることが好ましい。
また、前記筐体内面の少なくとも一部に深さが120乃至800nmの範囲内の凹凸を形成することが好ましい。これにより、送信・受信において波長が1.2乃至1.6μmの範囲内の送信光信号・受信光信号を使用した場合に、上記反射防止の効果を充分に得ることができる。
また、前記凹凸がランダムに形成されていることが、反射防止上、更に好ましい。
また、前記筐体内面の少なくとも一部を黒色系または灰色系の色にすることが好ましく、筐体内面において光を吸収し、筐体内面における反射を効果的に防止できる。
また、前記筐体内面の少なくとも一部に反射防止膜を形成することが好ましく、筐体内面における反射を効果的に防止できる。反射防止膜は、例えば筐体内面の全面に反射防止塗料を塗布することで形成できる。
また、前記光ファイバの端末と前記発光素子及び前記受光素子との間にレンズを配置することが好ましい。この場合、また、前記レンズの少なくとも一方の面に回折格子が形成されることで、波長の異なる光信号を分離できる。
また、前記レンズの少なくとも前記発光素子及び前記受光素子側を向く面に反射防止膜を形成することで、レンズ表面における反射を防止できる。
また、前記レンズと前記発光素子との間及び/又は前記レンズと前記受光素子との間にコリメータレンズまたは集光レンズを配置することで、光を効率よく集光できる。なお、コリメータレンズまたは集光レンズを発光素子・受光素子と一体化するようにしてもよく、これにより、部品点数を削減でき、筐体のサイズを低減できるので、より小型で安価な光通信モジュールを実現できる。
また、前記レンズの前記発光素子及び前記受光素子側を向く面にコーン状の覆いを設けることで、レンズ表面における反射光が干渉して強め合うことを防止でき、迷光の除去効果を得ることができる。また、前記レンズが前記筐体内に配置される場合には、前記レンズの両面側にコーン状の覆いを設けることで、レンズ表面における反射光が干渉して強め合うことを防止でき、迷光の除去効果を得ることができる。この場合、コーン状の覆いの表面及び/又は裏面に上述と同様の反射防止構造を設けることが好ましく、例えば、コーン状の覆いの表面を黒色化することが好ましい。
また、前記レンズが前記筐体内に配置され、前記レンズと前記光ファイバの端末との間にコリメータレンズまたは集光レンズを配置することで、光を効率よく集光できる。または、前記レンズはコリメータレンズ機能または集光レンズ機能を有するように構成するようにしてもよく、これにより、部品点数を削減でき、筐体のサイズを低減できるので、より小型で安価な光通信モジュールを実現できる。
また、前記レンズが前記筐体の外部に着脱自在に配置されるように構成した場合は、発光素子11及び受光素子12に対し容易にアライメントを施すことが可能となる。
また、前記受光素子はその周囲に缶を備え、前記缶の少なくとも受光面側を黒色化するかまたは深さ120乃至800nm以下の範囲内の凹凸にすることが好ましく、迷光が受光素子に入射し難くなり、迷光除去効果を得ることができる。
また、前記受光素子はその周囲に缶を備え、前記缶の少なくとも一部をコーン状に形成するかまたは前記缶にコーン状の覆いを設けることが好ましく、迷光が受光素子に入射し難くなり、迷光除去効果を得ることができる。
また、前記発光素子と前記受光素子との間に仕切部材を配置することで、発光素子からの迷光が受光素子に入射し難くなる。また、前記受光素子に反射板を前置することで、例えば受光素子を発光素子に対し直角方向に配置でき、発光素子からの不要な光が受光素子に入射し難くなる。
また、本発明による光通信モジュールは、前記送信光信号及び前記受信光信号の各波長が1.2乃至1.6μmの範囲内にあり、送信及び受信に使用できる。
本発明の光通信モジュールによれば、光信号の送信・受信を行う光通信モジュールの筐体内においてレンズや筐体表面等での反射・散乱等によって発生する迷光に起因する光のクロストークを低減できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。図1は本実施の形態の光通信モジュールを概略的に示す斜視図である。図2は図1の受光素子を示す斜視図(a)及び受光素子の変形例を示す斜視図(b)である。図3は図1の回折レンズの側面図(a)及び斜視図(b)である。図4は図1の光通信モジュールの平面図である。
図1、図4に示すように、本実施の形態の光通信モジュール10は、レーザダイオード等から構成された発光素子11と、フォトダイオード等から構成された受光素子12と、回折格子が形成された回折レンズ13と、を各部品の配置のための空間を加工した筐体14内に備える。回折レンズ13に対し筐体14の外部から光ファイバ1の端部2が近接して配置され、光学的に結合している。なお、筐体14は、アルミニウム・アルミニウム合金やステンレス鋼等の金属材料から構成できるが、樹脂材料等から構成してもよい。
図2(a)のように、受光素子12は、光が入射する入射孔12bが先端に形成されたコーン状の缶12aを備え、缶12a内にフォトダイオードが収容されている。コーン状の缶12aの外表面はアルマイト処理等により黒色化処理されている。
なお、受光素子12は、図2(b)のように、円筒状に形成した缶12cを備えてもよく、この場合、入射孔12bが略中心に位置する円板12dをアルマイト処理等により黒色化処理するが、缶12c全体を黒色化してもよい。
図3(a)、(b)のように、回折レンズ13は、集光レンズの筐体14の内面15側のレンズ面13aに回折格子13bが輪帯状に形成されている。また、回折レンズ13の回折格子13bが形成されたレンズ面13a側には、先端が開口した覆い部材16が配置されている。覆い部材16の表面側はアルマイト処理等により黒色処理されていることが望ましく、裏面も黒色化してもよい。
図1〜図4のように、光通信モジュール10では、発光素子11から出射した送信光信号が図4の破線で示すように、覆い部材16の開口を通して回折レンズ13に入射し、透過して回折されずに回折レンズ13により光ファイバ1の端部2に集光されて光ファイバ1内を伝送されていく。このように、送信光信号は光通信モジュール10から光ファイバ1を介して送信される。
一方、光ファイバ1内を伝送されてきた、送信光信号の波長と異なる受信光信号が図4の実線で示すように、光ファイバ1の端部2から回折レンズ13に入射し、回折された回折光が屈折して入射孔12bを通り受光素子12に入射し、受信光信号が受光素子12で電気信号に変換されてモニタできる。このように、受信光信号は光ファイバ1を介して光通信モジュール10に導入される。
光通信モジュール10は、例えば、発光素子11及び受光素子12側がルータ等の接続機器・LAN等を介してパソコン等の装置端末に接続されるようにして使用され、光ファイバ1が外部の通信事業者局まで延びており、両者間で光通信が可能になる。
上述の送信光信号及び受信光信号は、1.2乃至1.6μmの範囲内で異なる波長であり、例えば、送信光信号の波長が1.3μmであり、受信光信号の波長が1.5μmである。
筐体14の内面15は微細な凹凸が全面に形成されかつ黒色化処理がなされており、内面15における反射や散乱の発生を防止して迷光を除去するようになっている。かかる凹凸は、深さが120乃至800nmの範囲内になるように、例えばブラスト処理やプラズマ処理等による表面処理で形成される。また、内面15に導電材料を塗布することで形成してもよい。なお、凹凸形成のためのプラズマ処理は黒色化の効果を併せ持つので、好ましい。
上記筐体14の内面15を黒色化することで、内面15で光を吸収し反射防止の効果を得ることができる。
また、内面15に形成した微細な凹凸による反射防止構造について図5,図6を参照して説明する。図5は、図1の筐体の内面に形成した凹凸に入射する入射光の波長と凹凸の深さとの関係を説明するための凹凸の拡大図(a)及び入射光が凹凸にほぼ垂直に入射する場合の波長と凹凸の深さとの関係を説明するための凹凸の拡大図(b)である。図6は、図5の凹凸構造の無反射効率と波長位相ずれ量との関係を示すグラフである。
図5(a)のように、入射光が矩形の凹凸18の凹部19に入射すると、入射光はA、Bのように反射し、反射光AとBの光路差はa+bとなる。ブラック反射の原理から、光路差(a+b)が波長λの整数倍であることが干渉の条件である。従って、次式(1)を満たせば干渉の無い条件を示すことになる。
a+b<λ ・・・(1)
ここで、図5(a)における光路差(a+b)を計算すると、次式(2)のようになる。但し、dは凹部19の深さである。
a=d/sinθ
b=a×cos(π−2θ)=(d/sinθ)×cos(π−2θ)
a+b=(d/sinθ)×[1+cos(π・2θ)]=(d/sinθ)×(1・cos2θ)=(d/sinθ)×2sinθ
=2d×sinθ ・・・(2)
従って、上記式(1)、(2)から次式(3)を得ることができる。
2d×sinθ<λ ・・・(3)
上記式(3)を常に満たす深さdを求めると、次式(4)のようになり、凹凸18の凹部19の深さdは波長の半分の値以下であればよいことが分かる。
d<λ/2 ・・・(4)
上述のように、光通信の場合の送信・受信の光信号の使用波長は、1.2乃至1.6μmであるので、深さ800nm以下の凹凸18を表面に加工することで反射を防止できる。
この場合、入射角度θはフレキシブルであるため、筐体14の内面15には、深さdが800nm以下である凹凸18がランダムに存在していることが望ましい。
特に、図5(b)のように、発光素子11から出射する光が凹部19の側壁19aに対しほぼ垂直に入射する場合は、さらに凹凸18の深さdの範囲を小さくすることでより反射防止の効果が得られる。
即ち、図5(b)のように、凹部19の側壁19aにほぼ垂直に光A,Bが入射する場合、光AとBの光路差は2dになる。光路差2dを通って光Bが光Aの反射位置に戻ってきたときに、光Aと逆の位相を持っていれば、光AとBは打ち消し合うので、凹凸18の表面は無反射になる。この無反射の条件を満たす凹部19の深さはd=λ/4である。
従って、凹凸18の深さdを、例えば、波長1.3μmの光を出射する発光素子11による迷光のみを抑えたい場合は、深さが325nmの凹凸が最適値となる。
実際上、無反射構造を形成する場合には、凹凸の深さdのばらつき等が考えられるので、最適値(光AとBの反射光がちょうど逆位相になる)から位相がずれた場合の無反射効率を計算すると図6のようになる。例えば、無反射効率を60%まで許容できるとすると、図6から位相のズレ量は、±53°の範囲内であればよい。この場合、深さdは最適値から±60%ずれても60%の無反射効率を得ることができる。
図5(b)のように光がほぼ垂直に入射しかつ図5(a)のように斜めにも入射する側壁において、1.2〜1.6μmの波長帯に対する反射防止構造を有する凹凸の深さの許容範囲は、無反射効率を60%まで許容すると120nm以上であり、上記式(4)から800nm以下であるので、120〜800nmになる。
また、発光素子からの波長1.3μmの光に関してのみ反射防止を抑えかつ無反射効率の許容範囲が60%の場合は、凹凸の深さは、325±195nm(130〜520nm)でもよい。
以上のように、図1の筐体14の内面15は、反射防止のために、深さ800nm以下の凹凸を有することが好ましく、凹凸の深さは800nm以下でランダムであることがより好ましい。
また、例えば、発光素子11からの光がほぼ垂直に凹凸の側壁に入射する場合、凹凸の深さは、60%の無反射効率とした場合、120〜800nmの範囲内が好ましく、ランダムな凹凸がより好ましい。更に、限定して、発光素子の使用波長の1.3μmのみを無反射に抑えたい場合は、凹凸の深さは、325±195mnの範囲が好ましい。
また、図5(b)の凹凸18のピッチpは波長以下(1.2μm以下)であることが望ましい。波長以上にピッチpが広いと上記で計算した効果が得られないからである。
以上のように、図1〜図4の光通信モジュール10によれば、筐体14の内面15を黒色化しかつ深さが120乃至800nmの範囲内の凹凸構造に形成して反射防止構造を設けることで、送信・受信において波長が1.2乃至1.6μmの範囲内の送信光信号・受信光信号を使用した場合に、筐体14の内面15における反射を効果的に防止できる。従って、筐体14の内部において反射・散乱等による迷光の発生を防止でき、光通信モジュール10において迷光に起因する光のクロストークを低減でき、光通信を安定して行うことができる。
また、受光素子12は、図2(a)のように、コーン状の缶12aを備えることで、受光素子12に不要な光が入光するのを防ぐことができるので、迷光除去効果を得ることができる。なお、缶自体をコーン状にはせずに、同様のコーン形状の覆い22(図8参照)を缶に取り付けるようにしてもよい。
コーン状の缶12aやコーン状の覆い22(図8)の表面、更に図2(b)の回折レンズ13側を向く円板12dの表面は、上述の微細凹凸構造や黒色系または灰色系に加工されていることが望ましい。これにより、迷光の除去効果が得られる。
また、コーン状の缶12aやコーン状の覆いは、常に回折レンズ13の方向にコーンの頂点が向くように取り付けられ、中央部の入射孔12bやコーン状の覆いの開口(入射孔)は光の必要部分が十分に通過するだけの大きさにすることが望ましい。
また、回折レンズ13は、図3(a)、(b)のように、発光素子11から発光された光が入射するレンズ面13a側にコーン状の覆い部材16を設けることで、レンズ表面における反射を防止でき、迷光の除去効果を得ることができる。この場合、コーン状の覆い部材16の表面に上述と同様の微細凹凸構造や黒色化や灰色化による反射防止構造を設けることが好ましく、またその裏面も微細凹凸構造や黒色化や灰色化することが好ましい。
回折レンズ13に設けたコーン状の覆い部材16により、黒色のコーン状部分で迷光を吸収するとともに、吸収されずに反射するわずかな光も、コーン状部分の反射防止構造とコーンの角度により受光素子12とは違う方向に反射・散乱するため、受光素子12には影響を及ぼさない。
この場合、覆い部材16の黒色の部分は導電性・熱伝導性の良い塗料、シートまたはテープなどによるものが望ましいが、カーボンテープなどを貼り付けただけで、簡易にその効果を得るようにしてもよい。
次に、上述の図1〜図4の光通信モジュール10における各種変形例について図7乃至図14を参照して説明する。図7乃至図14は、光通信モジュール10の図4と同様の平面図である。
図7の例は、受光素子12が発光素子11と近接して配置される場合に、略半分の部分をコーン状に形成した覆い21が受光素子12を覆うように設けられたものである。
図8の例は、回折レンズ13が筐体14の内部に取り付けられる場合、レンズ13の両面にコーン状の覆い部材16、23を設けることが、迷光の除去効果を得る上で、好ましい。また、受光素子12はコーン状の覆い22で覆われている。この場合、図9のように、光ファイバ1の端部2と回折レンズ13との間にコリメータレンズ24を配置することで光を効率よく集光できる。
図10の例は、回折レンズ13にコリメータレンズ24を前置し、発光素子11にコリメータレンズ25を前置し、更に受光素子12にコリメータレンズ26を前置し、光を効率よく集光できるようにしたものである。
なお、図9,図10では、必要に応じて、コリメータレンズ24〜26を集光レンズに置き換えてもよく、また集光レンズを追加してもよい。また、図10では、コリメータレンズ25、26のいずれか一方を省略してもよい。
図11のように、回折レンズ13の覆い部材23にコリメータレンズ24a(または集光レンズ)を一体に設けてもよい。または、回折レンズ13をレンズ面がコリメータレンズ機能または集光レンズ機能を有するように構一体型の回折レンズに構成することで、部品点数を減らすことができる上に、筐体のサイズも小さくできるため、より小型で安価な光通信モジュールを提供できる。
また、図11のように、発光素子11及び受光素子12の各缶の前面にコリメータレンズ25a、26a(または集光レンズ)を一体に配置したものを用いることで、部品点数を低減でき、筐体のサイズも小さくできるため、より小型で安価な光通信モジュールを提供できる。
図12の例は、回折格子付きのレンズ27が筐体14の外部に配置され、光ファイバ1とアライメントされ一体化される構造を有するものである。図12の構成によれば、筐体14に予め位置決めされたコーン状の覆い部材28が回折格子付きのレンズ27を覆うように取り付けられ、覆い部材28にコネクタをつける要領で筐体14の外部から回折格子付きレンズ27を着脱自在に構成することで、発光素子11及び受光素子12に対し容易にアライメントを施すことができ、かつ筐体14は一つの独立したパッケージとして内部で迷光を抑制することができる。
図13の例は、筐体14内で発光素子11と受光素子12との間に、発光素子11からの光を遮蔽し受光素子12に不要な光が入射しないように仕切部材29を配置したものである。発光素子11と受光素子12との間に十分なスペースがある場合に、かかる物理的な仕切りを設けることで受光素子12に入射する迷光を低減することができる。
図14の例は、回折レンズ13と受光素子12との間に反射板30を配置し、受光素子12を発光素子11に対し直角位置になるように取り付けたものである。構造も考えられる。これにより、受光素子12に入射する不要な光を低減できる。また、受光素子12を包囲するように複数の仕切部材31,32を配置することで迷光の除去効果を得ることができる。
また、図13,14において、各仕切部材29,31,32には、上述と同様の微細凹凸構造や黒色化や灰色化による反射防止構造を設けることが好ましい。
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で更に各種の変形が可能である。例えば、図1の筐体14の内面15全面を黒色化し微細な凹凸構造に形成したが、必ずしも全面でなくともよく、迷光除去の効果を考慮して、例えば側面の一部のみ等のように適宜部分的に設けてもよい。また、黒色系ではなく灰色系にしても、光の吸収効果を得ることができる。また、筐体14の内面15全体に反射防止塗料などを塗布することで反射防止構造を得るようにしてもよい。
また、回折レンズ13の内面15側のレンズ面13aに反射防止加工を施すことで、反射防止膜を形成してもよい。回折レンズ13が筐体14の内部に配置される場合(図8参照)には、両面に反射防止膜を形成することが好ましい。
本実施の形態の光通信モジュールを概略的に示す斜視図である。 図1の受光素子を示す斜視図(a)及び受光素子の変形例を示す斜視図(b)である。 図1の回折レンズの側面図(a)及び斜視図(b)である。 図1の光通信モジュールの平面図である。 図1の筐体の内面に形成した凹凸に入射する入射光の波長と凹凸の深さとの関係を説明するための凹凸の拡大図(a)及び入射光が凹凸にほぼ垂直に入射する場合の波長と凹凸の深さとの関係を説明するための凹凸の拡大図(b)である。 図5の凹凸構造の無反射効率と波長位相ずれ量との関係を示すグラフである。 光通信モジュール10の変形例を示す図4と同様の平面図である。 光通信モジュール10の別の変形例を示す図4と同様の平面図である。 光通信モジュール10の更に別の変形例を示す図4と同様の平面図である。 光通信モジュール10の更に別の変形例を示す図4と同様の平面図である。 光通信モジュール10の更に別の変形例を示す図4と同様の平面図である。 光通信モジュール10の更に別の変形例を示す図4と同様の平面図である。 光通信モジュール10の更に別の変形例を示す図4と同様の平面図である。 光通信モジュール10の更に別の変形例を示す図4と同様の平面図である。
符号の説明
1 光ファイバ
2 端部
10 光通信モジュール
11 発光素子
12 受光素子
12a、12c 缶
12b 入射孔
12d 円板
13、27 回折レンズ
13a レンズ面
13b 回折格子
14 筐体
15 内面
16 覆い部材
18 凹凸
19 凹部
19a 側壁
21、22 覆い
23 覆い部材
24、25、26 コリメータレンズ
24a、25a コリメータレンズ
29、31、32 仕切部材
30 反射板
d 凹凸の深さ
p 凹凸のピッチ

Claims (20)

  1. 光ファイバの端末に向け送信光信号を送る発光素子と、前記光ファイバの端末からの受信光信号を受光する受光素子と、を筐体内に備え、
    前記筐体内面の少なくとも一部に反射防止構造を設けたことを特徴とする光通信モジュール。
  2. 前記筐体内面の少なくとも一部に深さが前記送信光信号波長または前記受信光信号波長の半分以下の凹凸を形成したことを特徴とする請求項1に記載の光通信モジュール。
  3. 前記筐体内面の少なくとも一部に深さが120乃至800nmの範囲内の凹凸を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の光通信モジュール。
  4. 前記凹凸がランダムに形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の光通信モジュール。
  5. 前記筐体内面の少なくとも一部を黒色系または灰色系の色にしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光通信モジュール。
  6. 前記筐体内面の少なくとも一部に反射防止膜を形成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光通信モジュール。
  7. 前記光ファイバの端末と前記発光素子及び前記受光素子との間にレンズを配置したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光通信モジュール。
  8. 前記レンズの少なくとも一方の面に回折格子が形成されたことを特徴とする請求項7に記載の光通信モジュール。
  9. 前記レンズの少なくとも前記発光素子及び前記受光素子側を向く面に反射防止膜を形成したことを特徴とする請求項7または8に記載の光通信モジュール。
  10. 前記レンズと前記発光素子との間及び/又は前記レンズと前記受光素子との間にコリメータレンズまたは集光レンズを配置したことを特徴とする請求項7,8または9に記載の光通信モジュール。
  11. 前記レンズの前記発光素子及び前記受光素子側を向く面にコーン状の覆いを設けたことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の光通信モジュール。
  12. 前記レンズが前記筐体内に配置され、前記レンズの両面側にコーン状の覆いを設けたことを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の光通信モジュール。
  13. 前記レンズが前記筐体内に配置され、前記レンズと前記光ファイバの端末との間にコリメータレンズまたは集光レンズを配置したことを特徴とする請求項7乃至12のいずれか1項に記載の光通信モジュール。
  14. 前記レンズが前記筐体の外部に着脱自在に配置されたことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の光通信モジュール。
  15. 前記レンズはコリメータレンズ機能または集光レンズ機能を有することを特徴とする請求項7乃至14のいずれか1項記載の光通信モジュール。
  16. 前記受光素子はその周囲に缶を備え、前記缶の少なくとも受光面側を黒色化するかまたは深さ120乃至800nm以下の範囲内の凹凸にしたことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の光通信モジュール。
  17. 前記受光素子はその周囲に缶を備え、前記缶の少なくとも一部をコーン状に形成するかまたは前記缶にコーン状の覆いを設けることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の光通信モジュール。
  18. 前記発光素子と前記受光素子との間に仕切部材を配置したことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の光通信モジュール。
  19. 前記受光素子に反射板を前置したことを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の光通信モジュール。
  20. 前記送信光信号及び前記受信光信号の各波長が1.2乃至1.6μmの範囲内にあり、送信及び受信に使用されることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の光通信モジュール。

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CN109669249A (zh) * 2018-12-05 2019-04-23 武汉电信器件有限公司 一种双波长双向传输光组件及方法

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