JP2005165091A - 画像形成装置 - Google Patents

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一敏 小林
Yutaka Miyasaka
裕 宮坂
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公夫 西沢
Nobuyasu Tamura
暢康 田村
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Abstract

【課題】 DCバイアスの制御により画像濃度を一定に維持する画質安定化制御を行う場合に、DCバイアスを高くすると、高濃度部と低濃度部の境界に濃度不足が生ずると言う画像欠陥を防止する。
【解決手段】 DCバイアス制御における限界値を検知し、限界値に達したときに、DCバイアス以外の手段による画質安定化制御に切り替える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置における画質の制御技術、特に、静電潜像を現像して可視画像を形成する現像手段を用いた画質の制御技術に関する。
電子写真方式による画像形成においては、高濃度部と低濃度部との境界部において、画像濃度の不均一が起こり、画質を低下させるという問題があることが知られている。
このような画像欠陥に対する対策として、特許文献1では、像担持体上に基準パターンを現像により形成し、該基準パターンの中央部濃度と端部濃度を検知し、中央部濃度と端部濃度の差、すなわち、エッジ強調度合いが大きくなったときに、現像手段におけるACバイアスのピーク・ツウ・ピーク電圧を大きくする制御が提案されている。
特開平5−66654号公報
ところで、現像剤中のトナー濃度の変化、トナー濃度以外の現像剤の特性変化、感光体等の像形成体の変化、環境変化等の様々な条件変化により変動する画像濃度を補正して常に一定した濃度の画像を形成するための制御手段として、現像剤担持体に印加されるDCバイアスを制御することが広く行われているが、このようなDCバイアス制御においては、DCバイアスと最高濃度部電位との差(本明細書においては、現像ギャップと言う)が大きくなると前記したような画像欠陥、すなわち、高濃度部と低濃度部の境界部における濃度の不均一が発生する。
このような、高い現像ギャップに起因する画像欠陥に対しては、特許文献1のようなACバイアスのピーク・ツウ・ピーク電圧の制御のみでは十分に補正出来ないことが判明した。
本発明はこのような問題を解決することを目的とし、画像濃度を一定に維持する画質安定化手段として、現像手段のDCバイアス制御を用いる画像形成装置において、常に均一な濃度を有し、高い画質の画像を形成する画像形成装置を提供することを目的とする。
前記した本発明の目的は、下記の発明により達成される。
1.
画像形成体、
該画像形成体に静電潜像を形成する潜像形成手段、
形成された静電潜像を現像する現像手段、
及び画像安定化手段を有し、
該画像安定化手段は、前記現像手段中の現像剤担持体に印加されるDCバイアスを制御するバイアス制御手段及び前記DCバイアス以外の画像形成条件を制御する安定化制御手段を有する画像形成装置であって、
前記DCバイアスが基準値以下のときは、前記バイアス制御手段により、画像濃度を制御して画像を安定させ、前記DCバイアスが前記基準値を超えたときは、前記安定化制御手段により画像濃度を制御して画像を安定させる制御を行うシステム制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
2.
前記潜像形成手段は、基準濃度データに基づいた露光を行ってパッチ画像用の静電潜像を形成する露光手段を有するとともに、パッチ画像の濃度を検知する濃度検知手段が設けられ、前記画像安定化手段は、前記濃度検知手段の検知信号に基づいて、画像安定化制御を行うことを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
3.
画像形成体、
該画像形成体に静電潜像を形成する潜像形成手段、
形成された静電潜像を現像する現像手段、
及び画像安定化手段を備え、
前記潜像形成手段は、基準濃度データに基づいた露光を行ってパッチ画像用の静電潜像を形成する露光手段を有するとともに、該画像安定化手段は、前記現像手段中の現像剤担持体に印加されるDCバイアスを制御するバイアス制御手段及び前記DCバイアス以外の画像形成条件を制御する安定化制御手段を有する画像形成装置であって、
前記DCバイアスの値と前記パッチ画像用の静電潜像の電位との差が、基準値以下のときは、前記バイアス制御手段により、画像濃度を制御して画像を安定させ、前記差が前記基準値を超えたときは、前記安定化制御手段により画像濃度を制御して画像を安定させる制御を行うシステム制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
4.
画像形成体、
該画像形成体に静電潜像を形成する潜像形成手段、
形成された静電潜像を現像する現像手段、
及び画像安定化手段を備え、
前記潜像形成手段は、基準濃度データに基づいた露光を行って高濃度画像用の第1静電潜像及び低濃度画像用の第2静電潜像を形成する露光手段を有するとともに、該画像安定化手段は、前記現像手段中の現像剤担持体に印加されるDCバイアスを制御するバイアス制御手段及び前記DCバイアス以外の画像形成条件を制御する安定化制御手段を有する画像形成装置であって、
前記第1静電潜像の電位と前記第2静電潜像の電位との差が、基準値以下のときは、前記バイアス制御手段により、画像濃度を制御して画像を安定させ、前記差が前記基準値を超えたときは、前記安定化制御手段により画像濃度を制御して画像を安定させる制御を行うシステム制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
5.
パッチ画像の濃度を検知する濃度検知手段が設けられ、前記システム制御手段は、前記濃度検知手段の検知信号に基づいて、前記画像安定化手段を制御することを特徴とする前記3又は前記4に記載の画像形成装置。
6.
前記安定化制御手段は、前記画像形成体の移動速度と前記現像剤担持体の移動速度との比であるVs/Vpを制御する安定化制御手段を有することを特徴とする前記1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
7.
前記安定化制御手段は、現像剤中のトナー濃度を制御する安定化制御手段を有することを特徴とする前記1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
8.
前記安定化制御手段は、前記現像剤担持体に印加されるACバイアスを制御する安定化制御手段を有することを特徴とする前記1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
請求項1〜8のいずれかの発明により、常に一定した画像を形成し、しかも、「吸い込み」による画像欠陥の発生が良好に防止される。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の全体構成図である。
画像形成装置本体GHは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y、10M、10C、10Kと、ベルト状の中間転写体6と給紙搬送手段及び定着装置24とから成る。
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、像形成体としての感光体1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像装置4Y及びクリーニング手段8Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、像形成体としての感光体1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像装置4M及びクリーニング手段8Mを有する。シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、像形成体としての感光体1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像装置4C及びクリーニング手段8Cを有する。黒色画像を形成する画像形成部10Kは、像形成体としての感光体1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像装置4K及びクリーニング手段8Kを有する。帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光装置3C及び帯電手段2Kと露光装置3Kとは、潜像形成手段を構成する。
中間転写体6は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持されている。
画像形成部10Y、10M、10C及び10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体6上に転写手段7Y、7M、7C及び7Kにより逐次転写されて(1次転写)、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20内に収容された用紙Pは、給紙手段21により給紙され、給紙ローラ22A、22B、22C、レジストローラ23等を経て、転写手段7Aに搬送され、用紙P上にカラー画像が転写される(2次転写)。カラー画像が転写された用紙Pは、定着装置24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
一方、転写手段7Aにより用紙Pにカラー画像を転写した後、用紙Pを曲率分離した中間転写体6は、クリーニング手段8Aにより残留トナーが除去される。
5Y、5M、5C、5Kは、現像装置4Y、4M、4C、4Kにそれぞれ新規トナーを補給するトナー補給手段である。
画像形成装置本体GHの上部には、自動原稿送り装置201と原稿画像走査露光装置202から成る画像読取装置YSが設置されている。自動原稿送り装置201の原稿台上に載置された原稿dは搬送手段により搬送され、原稿画像走査露光装置202の光学系により原稿の片面又は両面の画像が走査露光され、ラインイメージセンサCCDに読み込まれる。
ラインイメージセンサCCDにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書き込み部(露光手段)3Y、3M、3C、3Kに信号を送る。
自動原稿送り装置201は自動両面原稿搬送手段を備えている。この自動原稿送り装置201は原稿載置台上から給送される多数枚の原稿dの内容を、連続して一挙に読み取り、記憶手段に蓄積する事が可能であるから(電子RDH機能)、複写機能により多数枚の原稿内容を複写する場合、或いはファクシミリ機能により多数枚の原稿dを送信する場合等に便利に使用される。
図2は図1における画像形成部10Y、10M、10C及び10Kを示す。なお、画像形成部10Y、10M、10C及び10Kは同一の構造を有するので、これらを共通に10で示し、これらの画像形成部を説明する。感光体、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段等のプロセス手段についても、Y、M、C、Kの符号を付けないで示した。なお、図2では、制御等の信号伝達系及び駆動系を太い実線で示す。
モータM1により駆動されて矢印で示す反時計方向に回転する感光体1の周囲に、帯電手段2、現像手段4、転写手段7及びクリーニング手段8がこの順に配置され、露光手段3は、帯電手段2と現像手段4の間で、感光体1を露光する。
感光体1の回転に従って、帯電手段2及び露光手段3からなる静電潜像形成手段により、感光体1上に静電潜像が形成され、現像手段4の現像により静電潜像が現像され、感光体1上にトナー像が形成される。形成されたトナー像は、転写手段7により中間転写体6に転写される。転写後の感光体1はクリーニング手段8によりクリーニングされる。中間転写体6は転写手段7により感光体1と接触を保って下方に走行する。なお、現像手段4は、露光部、すなわち、露光により電位が低下した部分にトナーを付着させる反転現像を行う。
現像手段4は、モータM2により駆動されて矢印で示す時計方向に回転する現像剤担持体としての現像ローラ41を有し、トナーとキャリアからなる二成分現像剤を現像領域に供給して現像を行う。
現像ローラ41には、直流電源E1によるDCバイアスに交流電源E2によるACバイアスが重畳された現像バイアスが印加され、直流電源E1及び交流電源E2は後に説明するように、制御部CRにより制御された種々のバイアス電圧を印加する可変電源である。なお、DCバイアスのみからなる現像バイアスを印加してもよい。
現像手段4と転写手段7の間の感光体1上の画像濃度を検知する濃度検知手段としてのセンサDSが配置される。センサDSは感光体1に光を照射する発光素子と感光体1からの反射光を検知する受光素子からなる。
なお、濃度検知手段として、中間転写体6上に形成された画像の濃度を検知するセンサを用いることも可能である。中間転写体上の画像濃度を検知する構成では、図1における転写手段7Kと転写手段7Aの間で、中間転写体6上の画像濃度を検知するように前記センサが配置され、Y、M、C、Kの各パッチ画像は、重畳することなく、並列して形成される。
また、露光位置と現像手段4の間には、感光体1の表面電位を検知する電位検知手段としてのセンサVSが配置され、帯電、露光された感光体1の表面電位を検知する。
更に、現像手段4の現像装置筐体の底部には、トナー濃度検知手段のしてのセンサLSが配置される。センサLSは、コイルからなり、現像剤の透磁率を検知して現像剤中のトナー濃度を検知する。
THは現像手段4にトナーを補給するトナー補給部であり、制御部CRに制御されて太い点線で示すように現像手段4にトナーを補給し、現像手段4中の現像剤のトナー濃度を適正レベルに維持する。
露光手段3は、LEDアレイ、レーザ等のように画像データに従った露光を行うものであり、本実施の形態においては、半導体レーザが用いられ、画像処理部GPから供給される画像データに従った露光を行う。
制御部CRは以下に説明する各種の制御を実行するプログラムが記録されたROM、制御を実行するためのRAM、データを記憶する不揮発メモリ及びCPUを有するが、機能としては図示のように、各種の制御を統括して制御するシステム制御手段CR1、電源E1を制御してDCバイアスを制御するバイアス制御手段である安定化制御手段CR2、モータM2を制御してVs/Vp(後に説明)を制御する安定化制御手段CR3、トナー補給部THを制御してトナー濃度を制御する安定化制御手段CR4及び電源E2を制御してACバイアスを制御する安定化制御手段CR5を有する。
以下、本発明における画質安定化制御について説明するが、最初に画質安定化手段として、DCバイアスを用いた制御について説明する。
図3はDCバイアス制御を用いた画質安定化制御を示すが、DCバイアスを用いた画質安定化制御の場合、画質安定化手段は図2における電源E1及び安定化制御手段CR2からなる。
図2における画像処理部GPにおいて、基準画素値の画像データを生成して、露光を行い、現像を行ってパッチ画像を形成する(F1)。
形成したパッチ画像の濃度DをセンサDSで検知して(F2)、濃度Dが所定の基準濃度未満であったときは(F3のyes)、電源E1を制御してDCバイアスを上げ(F4)て終了する。濃度Dが基準値以上であったときは(F3のno)終了する。
このような制御は、画像形成ジョブの開始時、所定枚数の画像形成毎及び温度湿度等の環境条件の変化が検知された時に実行される。
温度や湿度の変化、感光体の特性変化、現像剤の特性変化等により、画像濃度が低下した場合には、図3の画質安定化制御により、DCバイアスを上昇させて常に一定濃度の画像が形成されるが、DCバイアスが高くなると、高濃度部と低濃度部の境界において、濃度が不均一になる現象が発生する。この画像欠陥は次に説明するように「吸い込み」と称される現象により発生する。
図4は低濃度部と高濃度部の境界における感光体上の表面電位を示す。
感光体は帯電により、白地部電位VHに帯電されているが、露光による電位低下で、感光体表面電位が、高濃度部ではVLに低下し、低濃度部では感光体表面電位がVHとVLの中間値であるVMとなる。
DCバイアスVDCは、帯電電位VHに近く、それより低い値に設定される。その結果、高濃度部では、電位差VDC−VLによる現像が行われ、低濃度部では電位差VDC−VMによる現像が行われて、高濃度画像と低濃度画像が形成される。
なお、本例では、感光体として負帯電性感光体、及び負帯電トナーが用いられる。従って、実際には、電位VH、VM等は全て負電位であるが、以下においては、絶対値を用いて説明する。
図示のように、高濃度部と低濃度部とが接して形成される場合には、高濃度部と低濃度部の境界にフリンジ電位が発生する。すなわち、高濃度部においてはVLよりも更に低いフリンジ電位VLEが形成され、低濃度部にはVMより高いフリンジ電位VMEが形成される。
その結果、高濃度の端部には、多量のトナーが付着して高濃度エッジが形成されるとともに、低濃度の端部ではトナー付着量が少ない低濃度エッジが形成される。これは、境界部において、トナーが低濃度部から高濃度部に吸い寄せられた結果と見られることから「
+吸い込み」現象と呼ばれる。
出来上がりの画像では、低濃度側における濃度不足が顕著に観察される。
本発明においては、このような吸い込みによる画像欠陥を以下に説明する方法により防止した。
本発明の発明者は、「吸い込み」に対する対策について検討した結果、次に説明するように、DCバイアスVDCを低く抑えることにより、「吸い込み」を良好に防止することが出来ることを発見した。
図5は、DCバイアスVDCと「吸い込み」の関係を示す。図において横軸はDCバイアスVDC(V)を示し、縦軸は吸い込み量を示す。
吸い込み量Qについては、図6に示すように、吸い込み量Q=低濃度低部における濃度低下分ΔD×濃度低下部の幅Wで定義した。
図5から明らかなように、イエロー(Y)。マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の各色について、DCバイアスの増加に対応して吸い込み量Qが増加することが分かる。
図5の結果に基づいて、DCバイアスの上昇を抑えるとともに、DCバイアスに代わる画質安定化手段を用いて画質安定化制御を行った。その結果、画質を常に一定に維持し、しかも、「吸い込み」の発生を防止することに成功した。
図7は本発明における画質安定化制御の基本プロセスを示す。
画質安定化制御を実行するのに先立った、DCバイアス制御が限界か否かが判断される(F10)。DCバイアス制御が限界に達していない場合には、図3に示すように、DCバイアスを上げることにより、画像濃度を一定に維持する(F11)。
DCバイアス制御が限界に達している場合には、DCバイアス以外の画質安定化手段を用いて画像濃度を一定に維持する(F12)。
このような制御により、現像ギャップVG=VDC−VLが「吸い込み」を発生させない値に維持され、且つ、画像濃度が一定に維持される。
ステップF10の判断、すなわち、DCバイアス制御が限界か否かの判断は、次の3つのいずれかにより行われる。
(1)DCバイアスの値VDCを所定の基準値と比較し、VDCが基準値以下であれば、DCバイアス制御により画質安定化を行い、VDCが基準値を超えたときは、DCバイアス以外の画質安定化制御を行う。
(2)高濃度画像を形成する基準画像データに基づいた露光を行い、露光により低下した感光体の電位VLを測定し、DCバイアス電位VDCと比較する。現像ギャップであるVDC−VLが基準値以下のときはDCバイアスによる画質安定化制御を行い、基準値を超えたときはDCバイアス以外の手段を用いた画質安定化制御を行う。
(3)高濃度画像を形成する基準画像データ1及び低濃度画像(ハーフトーン画像)を形成する基準画像データ2に基づいた露光を行い、基準画像データ1で露光された部分(第1静電潜像)、すなわち、高濃度部電位VL及び基準画像データ2で露光された部分(第2静電潜像)、すなわち、低濃度部電位VMを検知する。
VM−VLが基準値以下のときはDCバイアスによる画質安定化制御を行い、基準値を超えたときはDCバイアス以外の手段による画質安定化制御を行う。
DCバイアス以外の画質安定化手段の代表的な例としては、次のようなものがある。
(1)現像剤担持体の移動速度Vsと像形成体の移動速度Vpの比(Vs/Vp)を制御する
これらの移動速度はいずれも線速度であり絶対値である。現像剤担持体は像形成体に対して、同方向に移動する型の現像装置と反対方向に移動する型がある。本発明においては、速度比の絶対値、すなわち、|Vs/Vp|を制御しているが、以下の説明では簡略化してVs/Vpを用いる。濃度不足の場合には、Vs/Vpを上げることにより濃度を上げて一定の濃度を維持する。図2の例では、モータM2を制御し、現像ローラ41の回転速度を制御することによりVS/Vpを制御しており、モータM2及び安定化制御手段CR3が画質安定化手段を構成する。
(2)現像剤中のトナー濃度を制御する
画像濃度を一定に維持するには、現像剤中のトナー濃度を基準値に維持することが行われるが、DCバイアスによる画質安定化制御が限界に達したときは、トナー濃度を上げることにより、濃度不足を補正して濃度を一定に維持する。
図2の例では、センサLS、トナー補給部TH及び安定化制御手段CR4が画質安定化手段を構成し、トナー濃度を検知するセンサLSを用いてトナー補給部THからのトナー補給を制御し、トナー濃度制御を行っている。従って図2の例では、トナー補給部THに対して安定化制御手段CR4がトナー補給命令を出力する制御点のレベルを変える制御によって、DCバイアスに代わる画質安定化制御が行われる。具体的には、濃度が不足したときは、トナー濃度を高くすることにより、画質が一定に維持される。
(3)ACバイアスを制御する。
主として、ACバイアスの電圧、具体的には、ピーク・ツウ・ピーク(peak to peak)電圧を制御するが、周波数の制御を組み合わせて用いることもできる。
画像濃度が不足したときは、ACバイアス電圧又はACバイアス電圧及び周波数を上げる制御により画像濃度を上げて濃度を一定に維持する。
図2の例では、安定化制御手段CR5及び電源E2が画質安定化手段を構成し、安定化制御手段CR5で電源E2を制御することにより、画像濃度を一定に維持する。
なお、前記(1)〜(3)画質安定化手段を2以上組み合わせて用いることも可能である。
図8は、本発明による画質安定化制御の結果の一例を示す。
図8において、横軸は画像形成枚数を、縦軸は吸い込み量をそれぞれそれ示す。
図から明らかなように、DCバイアスの上昇を抑える画質安定化制御により、画像形成枚数100000枚まで、吸い込み量を目標値4.5以下に押さえることができた。図8は図5に示すように、「吸い込み」が最も顕著に発生し、その防止について最も厳しい条件設定が必要とされる黒画像に関しての結果であるので、他の色のトナー像については、「吸い込み」が十分に防止されている。なお、目標値4.5は、目視による観察で十分に境界部における濃度低下が防止されたときの吸い込み量である。
図9〜11を用いて本発明の実施例を説明するが、画像形成の主な条件は次のとおりである。
・感光体の移動速度(線速度):220mm/sec
・感光体と現像ローラとの移動速度比(線速度比):1.3〜2.3(制御基準値1.8)
・現像バイアス(DCバイアス):250〜650V(制御基準値500V)
・現像バイアス(ACバイアス):0.8kVp−p〜1.4kVp−p(制御基準値1.0kVp−p)
・現像バイアス(ACバイアス)周波数:3.0kHz
・現像バイアス(ACバイアス)波形:sin波
・現像剤:平均粒径6.5μmのトナー及び平均粒径45μmのキャリアからなる二成分現像剤
図9は本発明の実施の形態に係る画像形成装置における画質安定化制御の例のフローチャートである。以下に説明するフローにおける各種データの読み込み、判断及びステップの実行は図2における制御部CRにおいて行われる。
ステップF20において、帯電、基準画像データに基づいた露光及び現像を行ってパッチ画像を形成する。
F21において、パッチ画像濃度Dを検知する。この検知は図2におけるセンサDSにより行われる。
F22において、パッチ画像形成時にDCバイアスVDCを読み込む。
F23において、検知したパッチ画像濃度Dと基準値との比較の結果、基準値以上のときは終了し、基準値を下回るときは、DCバイアスVDCが所定の基準値以下か否かを判断する(F24)。DCバイアスの基準値としては、黒画像形成においては、400V、カラー画像、すなわち、イエロー、マゼンタ、シアン画像については500Vが設定される。これらは、図5における吸い込み量を4.5(黒画像)、3.0(カラー画像)以下に抑えることが出来る値である。DCバイアスVDCが基準値以下のときは、DCバイアスVDCを上げて画像濃度を上げる制御を行う(F25)。DCバイアスVDCが基準値よりも高いときは、現像剤担持体の移動速度を上げ、Vs/Vpを上昇させて画像濃度を上げる制御を行う(F26)。
このような制御により、一定濃度の画像を維持しながら、「吸い込み」を防止することができた。
図10は本発明の実施の形態に係る画像形成装置における画質安定化制御の他の例のフローチャートである。
ステップF30において、帯電及び基準画像データに基づいた露光を行う。この露光は、ベタ画像、すなわち、高濃度画像を形成するための露光である。
F31において図4における高濃度部電位VLを検知するが、この電位検知は図2のセンサVSにより行われる。
F32においてDCバイアスDVCを読み込み、F33において、現像によりパッチ画像を形成する。
F34において高濃度部画像であるパッチ画像の濃度Dが検知されるが、この検知は図2におけるセンサDSにより行われる。
F35において、検知したパッチ画像濃度Dと所定の基準値とを比較し、比較の結果、基基準値以上のときは終了し、基準値を下回るときはVDC−VLが所定の基準値以下か否かを判断する(F36)。VDC−VLが基準値以下のときは、DCバイアスVDCを上げて画像濃度を上げる制御を行う(F37)。VH−VLが基準値よりも高いときは、現像剤担持体の移動速度を上げ、Vs/Vpを上昇させて画像濃度を上げる制御を行う(F38)。
DCバイアスVDCの上限を黒画像では400V、カラー画像では500Vと設定した。これは、吸い込み量を4.5(黒画像)、3.0(カラー画像)以下に抑える値である。そして、高濃度部電位VLは、70Vと検知されたので、VDC−VLの基準値は、黒画像では、330V、カラー画像では430Vと設定される。
このような制御により、一定濃度の画像を維持しながら、「吸い込み」を防止することができた。
図11は本発明の実施の形態に係る画像形成装置における画質安定化制御の他の例のフローチャートである。
ステップF40において、帯電及び高濃度画像(ベタ画像)用の基準データに基づいて露光を行う。
F41において、図4における高濃度部電位VLを検知するが、この電位検知は図2のセンサVSにより行われる。
F42において、現像によりパッチ画像を形成し、ベタ画像、すなわち、高濃度のパッチ画像を形成する。
F43において、高濃度部画像であるパッチ画像の濃度Dが検知されるが、この検知は図2におけるセンサDSにより行われる。
F44において、F42のパッチ画像形成で用いたDCバイアスVDCを用いて、ウェッジ露光を行って、所望のハーフトーン画像、すなわち、低濃度画像を形成することが出来る画像データを決定し、決定した画像データに基づいて露光を行う。ステップF44はウェッジ露光を行い、パッチ画像を形成し、形成されたパッチ画像の濃度を検知するという工程で低濃度画像の濃度を検知し、所定のハーフトーン濃度を形成する画像データを決定するという工程で実行される。
F45において、ハーフトーン露光された感光体電位、すなわち、VMを検知する。
ステップF45は、F44の低濃度画像の画像データを決定するプロセスの中で行われる。
F46において、F43で検知した検知したパッチ画像濃度Dと所定の基準値とを比較し、比較のの結果、基準値以上のときは終了し、基準値を下回るときは、VM−VLが所定の基準値以下か否かを判断する(F47)。VM−VLが基準値以下のときは、DCバイアスVDCを上げて画像濃度を上げる制御を行う(F48)。VM−VLが基準値よりも高いときは、現像剤担持体の移動速度を上げ、Vs/Vpを上昇させて画像濃度を上げる制御を行う(F49)。
図11に示す画像安定化制御により、「吸い込み」が防止されることを図12を用いて説明する。
「吸い込み」は現像ギャプVG=VDC−VLが大きい時に発生する。図12(a)に示すように、現像ギャップVGが大きいときは、低濃度部電位LMと高濃度部電位VLの差、VM−VLも大きい。図12(b)に示すように、VM−VLを小さくすることに対応して、現像ギャップVGが小さな値となって「吸い込み」が発生しなくなる。
表1は電位差VM−VLに対応したVs/Vpの変更値の例を示す。
Figure 2005165091
ステップF49におけるVs/Vpは表1に示すデータに従って決定される。
具体例では、高濃度画像として、濃度1.5の画像を得るためにDCバイアスを500Vに設定し、露光により形成された高濃度部電位は70Vであった。また、低濃度部画像として濃度0.8の画像をうるために、DCバイアスを500Vに設定し、露光により形成された低濃度部電位VMは285Vであった。
従って、ステップF45の判断の基準値を、285V−70V=215Vに設定した。
このような制御により、一定濃度の画像を維持しながら、「吸い込み」を防止することができた。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の全体構成図である。 図1における画像形成部10Y、10M、10C及び10Kを示す。 DCバイアス制御を用いた画質安定化制御を示す。 低濃度部と高濃度部の境界における感光体上の表面電位を示す。 DCバイアスVDCと「吸い込み」の関係を示す。 「吸い込み」を示す図である。 本発明における画質安定化制御の基本プロセスを示す。 本発明による画質安定化制御の結果の一例を示す。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における画質安定化制御の例のフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における画質安定化制御の他の例のフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における画質安定化制御の他の例のフローチャートである。 低濃度部と高濃度部の境界における感光体上の表面電位を示す。
符号の説明
1 感光体
41 現像ローラ
DS、LS、VS センサ
CR 制御部
DVC 現像バイアス
VL 高濃度部電位
VM 低濃度部電位

Claims (8)

  1. 画像形成体、
    該画像形成体に静電潜像を形成する潜像形成手段、
    形成された静電潜像を現像する現像手段、
    及び画像安定化手段を有し、
    該画像安定化手段は、前記現像手段中の現像剤担持体に印加されるDCバイアスを制御するバイアス制御手段及び前記DCバイアス以外の画像形成条件を制御する安定化制御手段を有する画像形成装置であって、
    前記DCバイアスが基準値以下のときは、前記バイアス制御手段により、画像濃度を制御して画像を安定させ、前記DCバイアスが前記基準値を超えたときは、前記安定化制御手段により画像濃度を制御して画像を安定させる制御を行うシステム制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記潜像形成手段は、基準濃度データに基づいた露光を行ってパッチ画像用の静電潜像を形成する露光手段を有するとともに、パッチ画像の濃度を検知する濃度検知手段が設けられ、前記画像安定化手段は、前記濃度検知手段の検知信号に基づいて、画像安定化制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 画像形成体、
    該画像形成体に静電潜像を形成する潜像形成手段、
    形成された静電潜像を現像する現像手段、
    及び画像安定化手段を備え、
    前記潜像形成手段は、基準濃度データに基づいた露光を行ってパッチ画像用の静電潜像を形成する露光手段を有するとともに、該画像安定化手段は、前記現像手段中の現像剤担持体に印加されるDCバイアスを制御するバイアス制御手段及び前記DCバイアス以外の画像形成条件を制御する安定化制御手段を有する画像形成装置であって、
    前記DCバイアスの値と前記パッチ画像用の静電潜像の電位との差が、基準値以下のときは、前記バイアス制御手段により、画像濃度を制御して画像を安定させ、前記差が前記基準値を超えたときは、前記安定化制御手段により画像濃度を制御して画像を安定させる制御を行うシステム制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 画像形成体、
    該画像形成体に静電潜像を形成する潜像形成手段、
    形成された静電潜像を現像する現像手段、
    及び画像安定化手段を備え、
    前記潜像形成手段は、基準濃度データに基づいた露光を行って高濃度画像用の第1静電潜像及び低濃度画像用の第2静電潜像を形成する露光手段を有するとともに、該画像安定化手段は、前記現像手段中の現像剤担持体に印加されるDCバイアスを制御するバイアス制御手段及び前記DCバイアス以外の画像形成条件を制御する安定化制御手段を有する画像形成装置であって、
    前記第1静電潜像の電位と前記第2静電潜像の電位との差が、基準値以下のときは、前記バイアス制御手段により、画像濃度を制御して画像を安定させ、前記差が前記基準値を超えたときは、前記安定化制御手段により画像濃度を制御して画像を安定させる制御を行うシステム制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. パッチ画像の濃度を検知する濃度検知手段が設けられ、前記システム制御手段は、前記濃度検知手段の検知信号に基づいて、前記画像安定化手段を制御することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記安定化制御手段は、前記画像形成体の移動速度と前記現像剤担持体の移動速度との比であるVs/Vpを制御する安定化制御手段を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記安定化制御手段は、現像剤中のトナー濃度を制御する安定化制御手段を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記安定化制御手段は、前記現像剤担持体に印加されるACバイアスを制御する安定化制御手段を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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