JP2005164668A - 偏光板貼付方法及び偏光板貼付装置 - Google Patents

偏光板貼付方法及び偏光板貼付装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 粘着剤と液晶パネルとの間に気泡が残るのを防止した状態で偏光板を液晶パネルに貼付することができる偏光板貼付装置を提供する。
【解決手段】 ベースプレート12上には液晶パネル13を保持するテーブル14を水平状態で往復移動させる移動手段15が設けられている。支持フレーム18にはエアシリンダ19がテーブル14の上方においてスライド19aが上下方向に移動可能な状態で設けられ、スライド19aにはローラ21がテーブル14と平行な状態に支持ブラケット22を介して支持されている。支持フレーム18上にはローラ21とテーブル14との距離の少なくとも下限を規制するマイクロメータ25がブラケット26を介して固定されている。マイクロメータ25は、マイクロメータヘッド25aが垂直上方に延びる状態で係合板27と当接することでローラ21とテーブル14との距離の少なくとも下限を規制するとともに下限位置を変更可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、偏光板貼付方法及び偏光板貼付装置に係り、詳しくは液晶パネルに偏光板を貼付するための偏光板貼付方法及び偏光板貼付装置に関する。
従来、液晶パネルに偏光板を貼付する方法として、図7に示すように、粘着剤61が塗布された偏光板62を液晶パネル63上に載置し、ローラ64が偏光板62を一定圧力で押圧しながら移動することにより、液晶パネル63に偏光板62を貼付する方法がある。ローラ64にはエアシリンダ(図示せず)によって圧力が加えられる。
また、スメクチック液晶を採用した液晶パネルの偏光板の貼付にあたり、スメクチック液晶の配向を乱すような加圧力が少なくとも液晶パネルの表示領域に加わらないようにした偏光板貼付方法が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された方法では、例えば、図8(a),(b)に示すように、ワークテーブル65上に調整治具66を載置し、液晶パネル63を調整治具66の中空部内にて電極基板67が上側となる状態でワークテーブル65上に載置する。そして、粘着剤が塗布された偏光板62を電極基板67上に、図8(a)における右側部において糊剤により仮り付けする。偏光板62は、その外表面のワークテーブル65の上面65aからの高さが、調整治具66の厚さよりも僅かに大きな値となっている。その状態で、加圧ローラ68を図8(a)の右側から左側に向かって調整治具66の上面に沿って転動させる。この偏光板貼付方法では、加圧ローラ68が偏光板62に過大な圧力を加えない関係となるように、調整治具66の厚さと、ワークテーブル65の上面65aから偏光板62の外表面までの高さとの差が、所定の値となるように設定することで、偏光板62に過大な圧力が加わらないようにしている。
特開平9−120044号公報(明細書の段落[0024]〜[0028],[0032]、図2,図3)
ところが、図7に示す、ローラ64に一定の圧力をエアシリンダで加えながら、ローラ64を移動する方法では、ローラ64の移動完了により偏光板62が液晶パネル63に貼付された状態において、偏光板62の粘着剤61に気泡が残ることがある。偏光板62の上方から見ると、気泡69は、ローラ64が最初に偏光板62に接触した位置付近の粘着剤61に線状(図9(a)の状態)あるいは細かな気泡69が多数発生した帯状(図9(b)の状態)に見える。この気泡69は、偏光板62の貼付後に加圧処理、あるいは加熱処理を施しても消滅しないことが多い。
前記気泡69の発生原因を検討するため、粘着剤変形量とローラの移動量との関係を調べた結果、図10に示すように、貼り始め付近(ローラの移動量が少ない位置)で変形量が大きく、その後、徐々に減少していることが分かった。この知見に基づいて、気泡69の発生メカニズムは、次のように考えられる。粘着剤の変形量がある値を超えると、図11(a)に示すように、粘着剤61はローラ64によって押しのけられるように移動し、粘着剤61の厚みが薄い部分が発生する。そして、ローラ64が通過した後、偏光板62の撓みが回復した状態において、図11(b)に示すように、粘着剤61の薄い部分に気泡69が存在する状態となる。
特許文献1に記載の偏光板貼付方法では、調整治具66の厚さと、ワークテーブル65の上面65aから偏光板62の外表面までの高さとの差が、所定の値となるように設定することで、偏光板62に過大な圧力が加わるのを防止することはできる。しかし、加圧力が弱いことにより偏光板62と電極基板67との間に空気溜まり(気泡)が発生するという問題があり、偏光板62の貼付後にオートクレイブ工程において、高温高圧チャンバ内に液晶パネル63を収容して一定時間放置して空気溜まりを除去する必要がある。
また、液晶パネル63には一般に、両面に偏光板62が貼付されるため、特許文献1に記載の偏光板貼付方法では最低でも2種類の調整治具66が必要になる。また、製品によって液晶パネル63や粘着剤61の厚さが異なる場合があり、それらに対応するには多種類の調整治具66が必要となる。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は、粘着剤と液晶パネルとの間に気泡が残るのを防止した状態で偏光板を液晶パネルに貼付することができる偏光板貼付方法を提供することにある。また、第2の目的は、前記偏光板貼付方法を実施することができる偏光板貼付装置を提供することにある。
第1の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、液晶パネルの表面に粘着剤を介して偏光板を貼付する偏光板貼付方法であって、片面に粘着剤が塗布された偏光板を少なくともその一端を前記液晶パネルに接触させ、その偏光板の一端をローラにより該ローラと前記液晶パネルの表面との距離が所定の間隔となる状態まで押圧し、その後、該ローラと前記液晶パネルの表面との距離が前記所定の間隔以上で、前記粘着剤の変形量を所定範囲に保持するように前記ローラの前記液晶パネルの表面に対する距離を規制した状態で前記ローラと前記液晶パネルとを相対移動させることにより、前記ローラにより前記偏光板を順次前記液晶パネルに押圧して液晶パネルの表面に偏光板を貼付する。
この発明の偏光板貼付方法では、片面に粘着剤が塗布された偏光板が、少なくともその一端が前記液晶パネルに接触した状態で、ローラと液晶パネルの表面との距離が所定の間隔となる状態までローラにより押圧される。その後、前記粘着剤の変形量が前記所定の間隔以上の所定範囲に保持されるように前記ローラの液晶パネルの表面に対する距離が規制された状態で前記ローラと前記液晶パネルとが相対移動されることにより液晶パネルの表面に偏光板が貼付される。従って、粘着剤と液晶パネルとの間に気泡が残ることを防止した状態で偏光板を液晶パネルに貼付することができる。
第2の目的を達成するため、請求項2に記載の発明は、液晶パネルを保持するテーブルと、前記テーブルと平行な状態に設けられたローラと、前記ローラを前記テーブルに対して接近、離間可能に移動させるローラ移動手段と、前記ローラと前記テーブルとの距離の少なくとも下限を規制するとともに下限位置を変更可能な規制手段と、前記ローラを前記テーブルと平行な状態で該ローラの軸方向と直交する方向に前記テーブルに対して相対移動させる移動手段とを備えた。
この発明では、テーブルに液晶パネルが保持された状態で、偏光板が少なくともその一端が前記液晶パネルに接触した状態で配置される。そして、ローラ移動手段によりローラがローラと液晶パネルの表面との距離が所定の間隔(下限)となる状態まで移動されて偏光板を押圧する状態となる。その状態でローラが前記テーブルと平行な状態で該ローラの軸方向と直交する方向に前記テーブルに対して相対移動されることにより、偏光板が液晶パネルに貼付される。従って、粘着剤と液晶パネルとの間に気泡が残ることを防止した状態で偏光板を液晶パネルに貼付することができる。また、前記ローラと液晶パネルとの距離が下限に規制された状態でローラが移動される場合には、ローラと液晶パネルとのギャップを変化させずに偏光板を液晶パネルに貼付することができる。下限位置を変更可能なため、液晶パネルや偏光板あるいは粘着剤の厚みが異なる貼付条件の場合でも、容易に対応できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記規制手段は、前記ローラと前記テーブルとの距離の下限と上限とを規制可能に構成されている。この発明では、ローラがローラと液晶パネルの表面との距離が所定の間隔(下限)となる状態まで移動されて偏光板を押圧する状態となる。その後、ローラが前記テーブルと平行な状態で、該ローラと液晶パネルとの距離が所定範囲に保持された状態でローラの軸方向と直交する方向に相対移動されて、偏光板が液晶パネルに貼付される。従って、粘着剤と液晶パネルとの間に気泡が残ることを防止した状態で偏光板を液晶パネルに貼付することができる。また、上限も規制されているため、ローラによる押圧力不足で粘着剤の変形量が不足して密着不十分になることが防止される。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記ローラ移動手段はエアシリンダにより前記ローラを移動させる構成であり、前記規制手段はマイクロメータを備え、前記ローラを支持する支持部材又は該支持部材と一体に移動する部材に前記マイクロメータのマイクロメータヘッドが当接してその移動を規制する。
この発明では、ローラ移動手段、即ちエアシリンダがローラをテーブルに近づけるように駆動された状態でマイクロメータのマイクロメータヘッドがローラを支持する支持部材又は該支持部材と一体に移動する部材と当接することにより、ローラの移動が規制される。また、ローラがローラと液晶パネルの表面との距離が所定の間隔(下限)の状態から、ローラがテーブルに対して相対移動された後、ローラと液晶パネルの表面との距離が上限より大きくなるのが、別のマイクロメータにより規制される。従って、ローラと液晶パネルの表面との距離を精度良く規制する構成がボールねじ機構を使用する場合より簡単になる。
請求項1〜請求項4に記載の発明によれば、粘着剤と液晶パネルとの間に気泡が残ることを防止した状態で偏光板を液晶パネルに貼付することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図3に従って説明する。図1は偏光板貼付装置の模式側面図、図2(a)は図1の部分拡大図、図2(b)は図1の一部破断部分拡大図である。
図1に示すように、偏光板貼付装置11は、ベースプレート12を備え、ベースプレート12上には液晶パネル13を保持するテーブル14を水平状態で往復移動させる移動手段15が設けられている。テーブル14は液晶パネル13を真空(減圧)により吸着保持するように構成されている。移動手段15はボールネジを使用するとともに、ナットと一体移動可能な移動体16を1軸方向に移動させる構成の公知のものが使用されている。ボールネジはサーボモータ17により正逆回転駆動される。移動手段15は、後記するローラをテーブル14と平行な状態で該ローラの軸方向と直交する方向に相対移動させる移動手段を構成する。
ベースプレート12上には支持フレーム18が設けられ、支持フレーム18にはスライド付きエアシリンダ19(以下、単にエアシリンダ19と称す)が、前記テーブル14の上方においてスライド19aが上下方向に移動可能な状態でブラケット20を介して支持されている。スライド19aにはローラ21がテーブル14と平行な状態に支持部材としての支持ブラケット22を介して支持されている。ローラ21は液晶パネル13の幅(図1における紙面と垂直方向の長さ)以上の長さに形成されている。エアシリンダ19は、ローラ21をテーブル14に対して接近、離間可能に移動させるローラ移動手段を構成する。
支持フレーム18には偏光板供給部23が設けられている。偏光板供給部23は、片面に粘着剤24a(図2(a)に図示)が塗布された偏光板24を粘着剤24a側がテーブル14側となる状態で吸着保持可能に構成されている。偏光板供給部23は、偏光板24をその一端がローラ21の下方に位置する状態で下降傾斜するように吸着保持可能に形成されている。
支持フレーム18上にはローラ21とテーブル14との距離の少なくとも下限を規制する規制手段が設けられている。規制手段はマイクロメータ25で構成され、マイクロメータ25はマイクロメータヘッド25aが垂直上方に延びる状態でブラケット26を介して支持フレーム18上に支持されている。マイクロメータヘッド25aは、支持ブラケット22に固定された係合板27と当接して支持ブラケット22の下降、即ちローラ21の下降を規制するようになっている。係合板27は支持ブラケット22(支持部材)と一体に移動する部材を構成する。マイクロメータ25は1μmのオーダでマイクロメータヘッド25aの突出量を調整可能に構成されている。
サーボモータ17及びエアシリンダ19は図示しない制御装置により駆動制御されるようになっている。そして、エアシリンダ19の駆動によりローラ21が最下降位置に移動された後、テーブル14を移動させるようにサーボモータ17が駆動されるようになっている。
なお、図示の都合上、液晶パネル13、テーブル14、偏光板24の大きさや厚さの比及びエアシリンダ19、ローラ21、マイクロメータ25の大きさの関係は、実際とは異なる状態で描いている。
次に前記のように構成された偏光板貼付装置11を使用して、液晶パネル13の表面に偏光板24を貼付する偏光板貼付方法を説明する。
先ず、テーブル14上に液晶パネル13をセットし、次にマイクロメータヘッド25aが所定の突出量となるようにマイクロメータ25を調整する。所定の突出量は、ローラ21が偏光板24を液晶パネル13に押圧する位置に移動された際のローラ21と液晶パネル13の表面との距離が所定の間隔となる値に設定される。この値は、液晶パネル13、偏光板24及び粘着剤24aの厚さによって適正値が異なり、予め試験によって定めた値となるように設定される。次に偏光板供給部23に偏光板24がセットされる。偏光板24は、一端がローラ21の下方において液晶パネル13上に載置される状態でセットされる。以上により偏光板24の貼付準備が完了する。
次に偏光板貼付装置11が駆動される。先ずエアシリンダ19が駆動されて支持ブラケット22と共にローラ21が下降移動され、係合板27も支持ブラケット22と一体に下降移動される。ローラ21が偏光板24の一端において偏光板24に当接した後、さらにローラ21が下降されて粘着剤24aが所定量変形する位置まで偏光板24が押圧された状態でマイクロメータヘッド25aと係合板27とが当接してローラ21の下降移動が規制された状態となる。この状態では偏光板24は粘着剤24aが液晶パネル13側に適切な密着力で押圧された状態となる。
次にサーボモータ17が駆動されてテーブル14が図1の右方へ移動される。即ち、ローラ21がテーブル14と平行な状態でローラ21の軸方向と直交する方向にテーブル14に対して相対移動される。テーブル14の移動に伴って偏光板24が偏光板供給部23の吸着力に抗して吸着面に沿って引き出される。偏光板24はローラ21により液晶パネル13側に押圧されており、偏光板24の引き出しに伴ってローラ21が回転される。そして、偏光板24が液晶パネル13上に一端側(図1、図2(a)の右側)から他端側に向かって順次貼付される。
テーブル14の移動速度は一定ではなく、徐々に速くなる。そのためローラ21が一定圧力で偏光板24を押圧していても、テーブル14の移動開始後は各押圧位置に対するローラ21の押圧時間が短くなり、結果として偏光板24を液晶パネル13側へ押圧する時間、即ち粘着剤24aを変形させる時間が短くなる。そのため、従来の貼付方法ではローラ21が液晶パネル13に対してある距離相対移動した後、粘着剤24aの変形量が徐々に減少する。しかし、この実施形態ではテーブル14が移動されてローラ21による偏光板24の押圧が完了する近くまでローラ21が相対移動した状態でもローラ21を下限位置に保持する押圧力となるようにエアシリンダ19に供給される圧縮エアの圧力が設定されているため、粘着剤変形量とローラ21の移動量との関係は図3に実線で示すように一定となる。なお、破線はマイクロメータ25(規制手段)が無い場合の粘着剤変形量とローラ21の移動量との関係を示す。
テーブル14は液晶パネル13がローラ21と対応する位置を過ぎた後も移動を続け、図1に鎖線で示すように、液晶パネル13が支持フレーム18と対応しない位置まで移動される。次にテーブル14による液晶パネル13の吸着作用が解除されて、液晶パネル13がテーブル14上から取り外され、図示しない別の偏光板付着装置により液晶パネル13の反対側の面への偏光板24の貼付作業が行われる。液晶パネル13の両面に偏光板24が貼付されて、偏光板24の貼付作業が完了する。
この実施の形態では以下の効果を有する。
(1) 偏光板貼付装置11は、液晶パネル13を保持するテーブル14と、ローラ21をテーブル14と平行な状態で、テーブル14に対して接近、離間可能に移動させるローラ移動手段と、ローラ21とテーブル14との距離の少なくとも下限を規制するとともに下限位置を変更可能な規制手段とを備えている。そして、ローラ21をテーブル14と平行な状態でローラ21の軸方向と直交する方向にテーブル14に対して相対移動させる移動手段15とを備えている。従って、ローラ21により偏光板24が押圧される際に、粘着剤24aの変形量に対応する値となるローラ21と液晶パネル13の表面との距離が所定の間隔(下限)以上に保持される。その結果、粘着剤24aの変形量が過大になるのが防止され、偏光板24の貼付完了時に粘着剤24aの中に気泡が残るのを防止することができる。
(2) ローラ21は、ローラ21と液晶パネル13との距離が下限に規制された状態でテーブル14に沿って移動されるため、ローラ21と液晶パネル13とのギャップを変化させずに偏光板24を液晶パネル13に貼付することができる。
(3) テーブル14は液晶パネル13を水平に保持した状態で移動されるため、液晶パネル13を鉛直状態あるいは斜めの状態で保持する構成に比較して、液晶パネル13を保持する機構が簡単になり、吸着力も弱くてよい。
(4) ローラ21をテーブル14と平行な状態で、テーブル14に対して接近、離間可能に移動させるローラ移動手段は、エアシリンダ19によりローラ21を移動させる構成である。そして、規制手段はマイクロメータ25を備え、ローラ21を支持する支持部材(支持ブラケット22)と一体に移動する部材(係合板27)の一部にマイクロメータ25のマイクロメータヘッド25aが当接してその移動を規制する。従って、粘着剤24aの変形量に対応する値となるように、ローラ21と液晶パネル13の表面との距離を精度良く規制する構成がボールねじ機構を使用する場合より簡単になる。
(5) ローラ21をテーブル14と平行な状態でローラ21の軸方向と直交する方向にテーブル14に対して相対移動させる移動手段15は、テーブル14を移動させる構成のため、ローラ21側を移動させる構成に比較して構造が簡単になる。
(6) 偏光板24は、偏光板供給部23に斜めに吸着保持された状態で一端側から順に液晶パネル13と接触するように引き出されて、ローラ21によって押圧される。従って、最初から粘着剤24aが塗布された面全体が液晶パネル13上に載置された状態で偏光板24の一端側からローラ21によって押圧される貼付方法に比較して、気泡がより残り難くなる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態を説明する。この実施形態では、偏光板24の貼付作業時に、ローラ21とテーブル14との距離の下限を規制するが、即ちローラ21の下限位置より下方への移動は規制するが、下限位置より上方への移動は許容する点が前記第1の実施形態と異なっている。また、偏光板貼付装置11の基本構成は同じであるが、ローラ21がテーブル14に対して平行に相対移動されて所定量移動された時点からエアシリンダ19に供給される圧縮エアの圧力が下げられる点が前記第1の実施形態と異なっている。
エアシリンダ19に供給される圧縮エアの圧力を調整する手段として、エアシリンダ19に圧縮エアを供給する配管の途中に圧力調整弁(図示せず)が設けられている。そして、制御装置からの指令によって、テーブル14の移動が開始されてから所定時間後にエアシリンダ19への供給エアの圧力が下げられる。エアシリンダ19への供給エアの圧力は、従来、ローラ21に押圧力を加えるために供給された圧力と同じに設定される。
この実施形態では、粘着剤変形量とローラの移動量との関係は図4に実線で示すグラフのようになる。即ち、ローラ21が偏光板24を押圧する位置に配置された状態でテーブル14が移動され、ローラが所定量移動された時点でエアシリンダ19への供給エアの圧力が減少されることにより、ローラ21による粘着剤24aの変形量が徐々に小さくなる。なお、破線はマイクロメータ25(規制手段)が無い場合の粘着剤変形量とローラ21の移動量との関係を示す。この実施形態では前記第1の実施形態の(1),(3)〜(6)と同様な効果を有する。
(第3の実施形態)
次に第3の実施形態を図5に従って説明する。この実施形態では、偏光板24の貼付作業時に、規制手段がローラ21とテーブル14との距離の下限と上限とを規制可能に構成されている点が前記両実施形態と異なっている。
図5に示すように、規制手段として、前記第1の実施形態と同様なマイクロメータ25に加えて、ローラ21の上昇移動を規制するマイクロメータ28が設けられている。マイクロメータ28は、支持フレーム18に対して回動可能に設けられたブラケット29に対してマイクロメータヘッド28aが、垂直下方に延びる状態で支持されている。ブラケット29はマイクロメータ28を係合板27の移動に支障を来さない退避位置と、マイクロメータ28が係合板27の上方に配置される規制位置とに回動可能かつ退避位置と規制位置とに回転アクチュエータ30によって回動可能に構成されている。
この実施形態の偏光板貼付装置11では、貼付作業時にローラ21の上限を規制するマイクロメータ28は、常には係合板27と干渉しない退避位置に配置されている。そして、貼付作業の準備作業として、テーブル14上への液晶パネル13の載置、マイクロメータヘッド25aを所定の突出量とするマイクロメータ25の調整、偏光板供給部23への偏光板24のセットだけでなく、マイクロメータ28の調整作業が加わる。マイクロメータ28の調整作業は、ローラ21が下限位置に移動された状態でテーブル14の移動が開始される前に行われる。ローラ21が下限位置に移動された状態でマイクロメータ28が規制位置に配置され、ブラケット29がその位置で固定される。その状態でマイクロメータヘッド28aの突出量が所定の値となるようにマイクロメータ28が調整される。以上が貼付作業の準備作業となる。即ち、この実施形態ではエアシリンダ19を駆動させてローラ21を下限位置まで移動させる作業は貼付作業の準備作業となる。
次にサーボモータ17が駆動されて貼付作業が開始される。制御装置からの指令によって、テーブル14の移動が開始されてから所定時間後にエアシリンダ19への供給エアの圧力が下げられる。そして、前記第2の実施形態の場合と同様に、ローラ21が僅かずつ上昇されてローラ21による粘着剤24aの変形量が徐々に小さくなる。ローラ21の上昇移動を自由にした場合は、粘着剤24aに対する押圧力が不足して、最後の部分で粘着剤24aが液晶パネル13に密着せずに気泡が生じる場合がある。しかし、この実施形態ではマイクロメータ28によってローラ21の上昇移動が規制されるため、ローラ21による押圧力不足で粘着剤24aの変形量が不足して密着不十分になることが防止される。
従って、この実施形態では前記第1の実施形態の(1),(3)〜(6)と同様な効果を有する他に次の効果を有する。
(7) 偏光板24の貼付作業時にローラ21とテーブル14との距離の上限も規制されるため、ローラ21がテーブル14に対して水平方向に所定距離相対移動された後、エアシリンダ19に供給される圧縮エアの圧力を減少させる際、減少量を厳密に制御しなくても、ローラ21による押圧力が不足する状態になることを防止できる。
(第4の実施形態)
次に第4の実施形態を図6に従って説明する。この実施形態では、ローラ移動手段としてエアシリンダ19に代えて、サーボモータ31により駆動されるボールネジを備え、ナットと一体移動可能な移動体32を1軸方向に移動させる構成の公知のものが使用されている。支持ブラケット22は移動体32に固定され、ローラ21はサーボモータ31の駆動により昇降移動される。
この実施形態ではサーボモータ31の駆動制御によりローラ21の高さを調整できるため、ローラ移動手段がローラ21とテーブル14との距離の少なくとも下限を規制するとともに下限位置を変更可能な規制手段としても機能する。従って、サーボモータ31の駆動制御条件によって、第1の実施形態のようにローラ21を下限位置に保持した状態で貼付作業を行うこともできるし、第3の実施形態のようにローラ21の上限と下限とを規制した状態で貼付作業を行うこともできる。従って、この実施形態では前記第1の実施形態の(1)〜(3),(5),(6)と、第3の実施形態の(7)と同様な効果を有する。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ ローラ21とテーブル14との距離の少なくとも下限を規制するとともに下限位置を変更可能な規制手段は、マイクロメータ25やサーボモータ31により駆動されるボールネジを備え、ナットと一体移動可能な移動体32を1軸方向に移動させる構成のものに限らない。例えば、スペーサを設けて、スライド19aの下降移動を規制してもよい。この場合、貼付条件に対応して複数のスペーサを準備するか、スペーサを複数重ねて間隔調整を行う。
○ ローラ21とテーブル14との距離の少なくとも下限を規制するとともに下限位置を連続的に変更可能な規制手段として、偏心位置において回動可能に支持されるとともに、任意の回動位置で固定可能に設けられた円板を使用してよい。
○ 偏光板24を一端から順に液晶パネル13に接触させながらローラ21で押圧する貼付方法に限らず、液晶パネル13上に粘着剤24aの全面が接触する状態に偏光板24を載置して、その状態から偏光板24の一端からローラ21で押圧しながらローラ21を液晶パネル13に対して相対移動させてもよい。
○ ローラ21をテーブル14と平行な状態で該ローラ21の軸方向と直交する方向にテーブル14に対して相対移動させる移動手段は、テーブル14側を移動させる構成に限らず、ローラ21側を移動させる構成としてもよい。
○ テーブル14は液晶パネル13を水平に保持した状態で移動される構成に限らず、液晶パネル13を鉛直状態あるいは斜めの状態で保持して移動される構成としてもよい。液晶パネル13が大型化するとその面積が広くなり、液晶パネル13を水平に保持した状態で移動させる構成では偏光板貼付装置11の設置に必要な床面積が広くなるが、液晶パネル13を鉛直状態あるいは斜めの状態で保持したテーブル14が移動される構成では偏光板貼付装置11の設置に必要な床面積を小さくできる。
前記実施の形態から把握できる技術的思想(発明)について以下に記載する。
(1) 請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記液晶パネルを保持するテーブルは、前記液晶パネルを鉛直状態又は傾斜状態で保持する。
(2) 請求項2〜請求項4及び前記技術的思想(1)のいずれか一項に記載の発明において、前記テーブルに保持された液晶パネル上に偏光板を、粘着剤24aが液晶パネル側になる状態で一端側から供給する偏光板供給部を備えている。
第1の実施形態の偏光板貼付装置の模式側面図。 (a)は図1の部分拡大図、(b)は図1の一部破断部分拡大図。 粘着剤変形量とローラの移動量との関係を示すグラフ。 第2の実施形態の粘着剤変形量とローラの移動量との関係を示すグラフ。 第3の実施形態の偏光板貼付装置の模式部分側面図。 第4の実施形態の偏光板貼付装置の模式部分側面図。 偏光板の貼付状態の模式側面図。 (a)は従来技術の部分破断側面図、(b)は同じく部分破断正面図。 (a),(b)は気泡の発生状態を示す模式平面図。 粘着剤の変形量とローラの移動量との関係を示すグラフ。 (a)は粘着剤の変形状態を示す模式側面図、(b)は気泡残りの状態を示す模式側面図。
符号の説明
11…偏光板貼付装置、13…液晶パネル、14…テーブル、15…移動手段、19…ローラ移動手段としてのエアシリンダ、21…ローラ、24…偏光板、24a…粘着剤、25,28…規制手段としてのマイクロメータ、25a,28a…マイクロメータヘッド。

Claims (4)

  1. 液晶パネルの表面に粘着剤を介して偏光板を貼付する偏光板貼付方法であって、
    片面に粘着剤が塗布された偏光板を少なくともその一端を前記液晶パネルに接触させ、その偏光板の一端をローラにより該ローラと前記液晶パネルの表面との距離が所定の間隔となる状態まで押圧し、その後、該ローラと前記液晶パネルの表面との距離が前記所定の間隔以上で、前記粘着剤の変形量を所定範囲に保持するように前記ローラの前記液晶パネルの表面に対する距離を規制した状態で前記ローラと前記液晶パネルとを相対移動させて、前記ローラにより前記偏光板を順次前記液晶パネルに押圧して液晶パネルの表面に偏光板を貼付する偏光板貼付方法。
  2. 液晶パネルを保持するテーブルと、
    前記テーブルと平行な状態に設けられたローラと、
    前記ローラを前記テーブルに対して接近、離間可能に移動させるローラ移動手段と、
    前記ローラと前記テーブルとの距離の少なくとも下限を規制するとともに下限位置を変更可能な規制手段と、
    前記ローラを前記テーブルと平行な状態で該ローラの軸方向と直交する方向に前記テーブルに対して相対移動させる移動手段と
    を備えた偏光板貼付装置。
  3. 前記規制手段は、前記ローラと前記テーブルとの距離の下限と上限とを規制可能に構成されている請求項2に記載の偏光板貼付装置。
  4. 前記ローラ移動手段はエアシリンダにより前記ローラを移動させる構成であり、前記規制手段はマイクロメータを備え、前記ローラを支持する支持部材又は該支持部材と一体に移動する部材に前記マイクロメータのマイクロメータヘッドが当接してその移動を規制する請求項2又は請求項3に記載の偏光板貼付装置。
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