JP2005164305A - 干渉計装置の被検体マウント - Google Patents

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Abstract

【課題】 干渉計装置により測定される被検体の寸法が変っても、この被検体を支持する部材を容易に調整できるようにする。
【解決手段】 レンズマウント20における保持リング部21bの内周部に回動リング24が装着され、この回動リング24には枢支ピン25が3箇所設けられ、各枢支ピン25にはスイングアーム26aと駆動レバー26bとを連設した作動部材26が固着して設けられ、スイングアーム26aの先端部に被検レンズ7が当接する鋼球27が取り付けられ、駆動レバー26bの端部には保持リング部21bに設けたカム溝29に嵌合したカムフォロア28が連結して設けられている。また、作動部材26を固定するカバー部材32が設けられ、このカバー部材32は締め付け部材33で作動部材26をカバー部材32と保持リング部21bとの間に挟持される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、干渉計を用いて光学部材や工業部材の反射測定あるいは透過測定をするための干渉計装置に関し、特に外径の異なる被検体を安定した状態に保持して、その被検体の測定・検査ができるようにした干渉計装置の被検体マウントに関するものである。
レンズや金型の仕上げ精度の検査等、光学部品や工業部材の表面状態あるいは内部状態を測定するために干渉計装置が用いられる。特に近年においては、光源としてのレーザ、干渉計光学系としてのフィゾー型干渉計の普及に伴い、光学部品の検査では標準検査手段となっている。この干渉計装置について、一番多用されているフィゾー型レーザ干渉計を用いて被検体である球面レンズの表面の反射測定を例に取り説明する。干渉計装置の基本構成としては、可干渉光を出射するレーザ光源と、このレーザ光源から出射した光を所定の径の平行光束化するためのコリメータレンズと、被検レンズの被検面の基準形状を有する基準体、すなわち基準レンズとを含むものである。基準レンズはコリメータレンズからの平行光束が入射される側とは反対側の面、つまり被検レンズと向き合った面が基準面であり、その表面形状は被検レンズの被検面と同一または相似形状となっている。
被検レンズは被検体マウントに着脱可能に装着されるようになっており、この被検体マウントに被検面を基準レンズと対面する状態にしてセットして、レーザ光源からのレーザ光が照射される。このレーザ光はこの基準レンズの基準面で一部が反射して参照光束となってコリメータレンズに戻ることになる。また、基準面を透過したレーザ光は被検レンズの被検面で一部が反射して被検光束となって基準レンズを透過してコリメータレンズに戻ることから、これら2つの光束を重ね合わせることにより両波面間における干渉情報が得られ、この干渉情報に基づいて被検レンズの仕上げ面精度等が測定・検査される。従って、コリメータレンズを透過した戻り光をビームスプリッタで入射光から分離して、カメラ等を用いた観察手段に取り込まれる構成としている。
ここで、被検レンズが球面レンズである限り、その曲率が基準レンズの曲率と一致することは検査・測定のための必須条件ではない。即ち、基準レンズの曲率中心位置と被検レンズの曲率中心位置とが正確に一致しておれば、被検レンズの曲率半径が基準レンズの曲率半径より大きい場合でも、また小さい場合でも測定を行うことができる。従って、種々の被検レンズを測定するためには、基準レンズ若しくは被検レンズを光軸方向に移動可能な構成として、これらのレンズ間間隔を調整することによって、基準レンズと被検レンズとの曲率中心位置を一致させることができる。
ところで、被検体マウントは、レンズ等の被検体を安定的に保持するために、クランプ力等といった外力が作用すると、測定時に被検体に歪み等が発生して正確な測定が行えなくなる。そこで、通常、被検体の測定光束入射面(またはその反対側の面)に3点乃至それ以上の点で当接させるようにして支持する被検体支持部を設ける構成としている。そして、この被検体支持部は被検体が載置されたときに繰り返し測定の再現性を向上させ、しかもその着脱時に表面に傷が付かないようにするために、鋼球で形成されるのが好ましい。被検体マウントに設けた少なくとも3点の鋼球からなる被検体支持部を結ぶ円の直径は、被検体の外径より小さく、かつその有効径より大きいものとする。これによって、干渉計装置によって被検体の有効径全体の反射測定あるいは透過測定を正確に行えることになる。
以上のように、各被検体支持部を結ぶ円は被検体の外径とその有効径との間の直径を有するものでなければならないので、これら各被検体支持部が固定されていると、測定可能な被検体の外径及び有効径は限られたものとなり、それより大きい被検体や小さい被検体は測定できないという不都合が生じる。そこで、特許文献1には被検体支持部を設けた被検体マウントを本体部にねじ込み式のものとする構成が開示されており、従ってこの被検体マウントを交換すれば、異なる寸法の被検体を測定できるようになる。
特開平4−207062号公報。
前述した従来技術において、異なる寸法の被検体を測定するためには、複数種類の被検体マウントを備えなければならず、従って予定されている被検体の寸法毎の被検体マウントを準備するという点で極めて煩わしいものとなる。しかも、被検体マウントを交換する毎に、その水平度を調整し、かつ基準体に対する光軸合わせを行わなければならない。従って、被検体の寸法が異なる毎に行われる被検体マウントの段取り換えが面倒であり、かつ被検体マウントを精度良く装着するのが困難であり、かつ長時間を必要とする等といった問題点がある。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、被検体の寸法が変っても、この被検体を支持する部材を容易に調整できるようにすることにある。
そこで、本発明は、光源から出射される光束を基準体と被検体マウントに着脱可能に装着した外周円形の被検体に照射して基準体の情報を担持した参照光束と被検体の情報を担持した被検光束となし、これら参照光束と被検光束間に生じる干渉縞を観察手段により観察する干渉計装置であって、前記被検体マウントは、前記被検体の光軸中心線位置に所定の口径を有する開口部が形成されており、前記被検体の光源から入射する光束の入射面またはその反対面を少なくとも3点で支持させる被検体支持部を設けたスイングアームと、前記各被検体支持部が前記光軸中心線を中心とした同心円を形成し、かつ前記同心円の半径が任意の位置に変位するように前記各スイングアームを水平方向に回動させるアーム駆動手段と、このスイングアームを任意の角度状態で固定するアーム係止手段とを備える構成としたことをその特徴とするものである。
ここで、干渉計装置により測定される被検体としては、例えば球面レンズまたは非球面レンズがあるが、このようなレンズだけでなく、エタロンやフィルタ等の平面部材であっても良く、また光を透過させる部材だけでなく、ミラー等のような反射部材であっても良い。さらに、光学部品以外にもベアリング球や金型のような工業部材をも測定できる。また、測定は前述した被検体の表面形状だけでなく、密度変化や厚さ変化等の透過測定も可能となる。一方、干渉計において用いられる光源については、レーザ、半導体レーザ、発光ダイオード、白色光等様々な光源を用いることができる。さらに、干渉計としては、フィゾー型、マイケルソン型、マッハツェンダ型その他の型式のものを用いることができる。
被検体マウントに設けられる少なくとも3点の被検体支持部はそれぞれスイングアームに装着して、このスイングアームを光軸中心線に対して直交する面内に回動させることによって、各被検体支持部を結ぶ円がこの光軸中心線を中心とした同心円を構成し、かつその円の半径を変化させる。このために、各スイングアームを回動させるアーム駆動手段と、各スイングアームを所定の角度状態に固定するアーム係止手段とを備えている。スイングアームは少なくとも3箇所設けられるが、これら各スイングアームは同時に同じ方向に同じ角度分回動させるようにするのが望ましい。このための機構としては、例えば各スイングアームを駆動レバーと一体に設け、これらスイングアームと駆動レバーとの連設部を回動支点とする。そして、この回動支点は保持リングの内周面に回動可能に装着した回動操作リングに枢支させて設け、また保持リングにはカム溝を形成して、駆動レバーの端部をこのカム溝に係合するカムフォロアを装着することにより構成することができる。また、各スイングアームの被検体支持部の装着部とは反対側の端部をピニオンに相対回動不能に連結し、また保持リングの内周面に内面にピニオンと噛合するギアを形成したリングギアを回動可能に装着し、各ピニオンの回転軸を保持リングに回動自在に支持する構成とすることによってもアーム駆動手段を構成できる。
一方、アーム係止手段は、スイングアームが任意の角度位置で動かないように固定するものであり、かつ被検体支持部の位置調整を行う際には、この固定を解除できるようになっていなければならない。従って、このアーム係止手段は摩擦係合させるようにするのが望ましい。スイングアームに対して直接摩擦係合させる構成とするか、またはアーム駆動手段を構成する可動部分の一部を摩擦係合により固定するように構成すれば良い。即ち、スイングアームに連設した駆動レバー、回動操作リングまたはリングギア等を摩擦係合する手段を用いることができる。
以上のように構成した本発明によれば、寸法の異なる被検体を測定するに当って、単一の被検体マウントを用いて、被検体の寸法に合わせて、被検体支持部が最も適切な位置となるように容易に調整することができる等といった効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態として、干渉計としてフィゾー型の干渉計を用い、被検体として球面レンズの表面形状を測定するようにしたものについて、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明はこの実施の形態に限定されるものではないことはいうまでもない。而して、図1に干渉計装置の全体構成を示す。同図において、1はレーザ光源を示し、このレーザ光源1から出射されるレーザ光はそのビーム径を拡大させるためのビーム整形レンズ2に入射されて、このビーム整形レンズ2により一度集光させた後に所定のビーム径となるまで発散させるようにしている。そして、このビーム整形レンズ2の集光位置には絞り3が配設されており、この絞り3を通過した光は発散しながらビームスプリッタ4に入射されて、このビームスプリッタ4で反射することによって光路が90°曲げられる。そして、ビームスプリッタ4での反射光はコリメータレンズ5によって平行光束化される。
6は基準体としての基準レンズ、7は被検体としての被検レンズであり、基準レンズ6はその入射面6a側は反射防止コーティングが施されており、その反対面は基準面6bとなっている。被検レンズ7は、その被検面7aの表面状態が測定されるものであって、基準レンズ6の基準面6bと被検レンズ7の被検面7aとは対向配設される。そして、コリメータレンズ5により平行光束化されたレーザ光は基準レンズ6の基準面6bで一部が反射し、この基準レンズ6を透過した光は被検レンズ7の被検面7aでも一部反射することになる。その結果、基準面6bでの反射光と被検面7aでの反射光との間で干渉作用が生じる。このように干渉情報を有する反射光はコリメータレンズ5を再度透過し、ビームスプリッタ4では透過することによって、入射光から分離される。そして、干渉縞画像結像用レンズ8を介して撮像手段9に取り込まれるようになる。従って、撮像手段9からの干渉縞情報をモニタに映し出すことにより、例えば干渉縞の本数等に基づいて被検レンズ7の被検面7aの表面状態が測定される。
干渉計装置は概略以上のように構成されるものであり、本実施の形態においては、レーザ光源1,ビーム整形レンズ2,絞り3,ビームスプリッタ4,コリメータレンズ5,干渉縞画像結像用レンズ8及び撮像手段9は、干渉計本体ユニット10として、本体ケーシング11の内部に設けられている。この本体ケーシング11の天板部11aには基準レンズ6が装着されている基準レンズユニット12と、被検レンズ7が着脱可能にセットされる被検体載置ユニット13とが設置されている。そして、天板部11aには導光用の開口14が形成されている。なお、基準レンズユニット12は干渉計本体ユニット10と一体に形成することもできる。
ここで、基準レンズ6と被検レンズ7との間で光軸調整を行う必要がある。つまり、図1に光軸中心線Cで示したように、基準レンズ6の光軸中心線と被検レンズ7の光軸中心線とが完全に一致し、光軸中心線と直交する方向にずれが生じず、また相互の光軸中心線間に傾きが生じないように、調整されなければならない。このために、基準レンズユニット12と被検体載置ユニット13との少なくとも一方には光軸調整機構を備えていなければならないが、例えば基準レンズユニット12にこの光軸調整機構を持たせることができる。また、基準レンズ6及び被検レンズ7はいずれも所定の曲率を有する球面形状となったものであり、従って基準レンズ6の曲率中心位置と被検レンズ7の曲率中心位置とが、光軸調整機構により一致するように調整された光軸中心線C上で同じ位置Oに配置されていなければならず、従って基準レンズユニット12と被検体載置ユニット13との間の間隔を調整する必要がある。また、曲率半径が異なる被検レンズ7を測定する場合には、改めて基準レンズ6と被検レンズ7との間の間隔調整を行う必要がある。この間隔調整機構は、図1に符号15で示したように、例えば被検体載置ユニット13側に設けることができる。
なお、本実施の形態では、基準レンズ6を干渉計本体ユニット10に対して独立の構成としたが、干渉計本体ユニット側にレンズホルダを装着して、このレンズホルダに基準レンズを装着する構成としても良い。また、基準レンズ6の光軸をXY軸方向及び傾き方向に調整可能としたが、例えば被検体載置ユニット13を構成する固定フレーム側、例えば固定フレームと間隔調整手段との間にいずれかの調整機構或いは全ての光軸調整機構を設けるように構成することもできる。
次に、図2乃至図5に被検体載置ユニット13において、被検体である被検レンズ7が着脱可能にセットされる被検体マウントとしてのレンズマウント20の構成を示す。ここで、被検体載置ユニット13は、前述したように、間隔調整機構15を含むものであるから、このレンズマウント20は、間隔調整機構15の上部に螺合する等により固定されるようになっている。
レンズマウント20は、図3から明らかなように、間隔調整機構15の上部に設けられた台座部22に螺挿される連結部21aと保持リング部21bとから構成され、連結部21aの中央部には導光用の透孔23が形成されている。そして、図2に示したように、保持リング部21bの内周部には、その内面に摺接するようにして回動リング24が装着されており、この回動リング24は保持リング部21b内で回動可能となっている。回動リング24には、円周方向に120°の間隔をもって3箇所に枢支ピン25が設けられており、これら各枢支ピン25には作動部材26が固着して設けられている。この作動部材26は、スイングアーム26aと駆動レバー26bとを連設したものからなり、枢支ピン25はこのスイングアーム26aと駆動レバー26bとの間の移行部に取り付けられている。従って、回動リング24と作動部材26の駆動レバー26bとによりスイングアーム26aを水平方向に回動させるアーム駆動手段が構成される。
スイングアーム26aの先端部には被検体支持部としての鋼球27が取り付けられている。一方、駆動レバー26bの端部にはカムフォロア28が連結して設けられ、このカムフォロア28はレンズマウント20の保持リング部21bに設けたカム溝29に嵌合しており、このカム溝29に沿って転動可能となっている。
従って、回動リング24を図5の矢印A方向またはB方向に回動させることによって、3箇所設けた作動部材26の駆動レバー26bに設けたカムフォロア28がカム溝29に沿って転動すると共に、スイングアーム26aが矢印a方向またはb方向に回動することになり、これら各スイングアーム26aに装着した鋼球27がレンズマウント20の中心である光軸中心線Cに近接または離間する方向に変位するようになっている。
レンズマウント20における保持リング部21bの内側に位置する回動部材24は手動操作により回動させることができるようになっており、このために図4及び図5に示したように、保持リング部21bの周胴部には所定幅にわたって貫通長孔30が形成されており、この貫通長孔30には操作用ねじ31が貫通するように設けられており、この操作用ねじ31の先端は回動リング24に連結されている。従って、操作用ねじ31を貫通長孔30に沿って移動させることによって、回動リング24が回動操作されることになる。
また、作動部材26を任意の回動位置に固定するアーム係止手段として、レンズマウント20の保持リング部21b上にはカバー部材32が装着されており、このカバー部材32はリング状の部材であり、その内径は少なくとも保持リング部21bにおける透孔23より大きくなっている。また、カバー部材32の外周端部は曲成されて、保持リング部21bの外周を囲繞する囲壁部32aとなっている。これによって、カバー部材32は保持リング部21bに対してほぼ密嵌状態となるように装着され、またこのカバー部材32の内面は作動部材26に当接可能となっている。そして、カバー部材32には締め付け部材33が複数箇所(図面においては3箇所)装着されており、この締め付け部材33によって作動部材26をカバー部材32の下面と保持リング部21bの上面との間に挟持するようにしてその間の摩擦力で固定的に保持されるようになっている。このために、図4から明らかなように、締め付け部材33は、保持リング部21bに設けたねじ孔34に螺挿されるねじ部33aに、カバー部材32に穿設したねじ挿通孔35より大径の押さえ部32bを連設し、さらに最上部には最も大径となった操作リング部32cを連設したものから構成されている。
本実施の形態は以上のように構成されるものであって、被検レンズ7の被検面7aの表面状態を測定するに当っては、レンズマウント20における3箇所設けた作動部材26のスイングアーム26aに取り付けた鋼球27上に被検レンズ7をセットして、レーザ光源1からのレーザ光は基準レンズ6を介して被検レンズ7に照射される。レーザ光は一部が基準レンズ6の基準面6bで反射すると共に、被検レンズ7の被検面7aでも反射して、これら2つの反射波面が干渉することになり、この干渉情報は撮像手段9により撮像される。この干渉縞情報に基づいて被検レンズ7の加工精度等を測定・検査することができる。
ここで、干渉計装置により被検レンズ7の被検面7aに対する測定範囲は、その有効径全体である。ただし、被検レンズ7において、外周側には所定の幅にわたって有効領域外となる領域が円環状に形成される。従って、鋼球27は被検レンズ7における有効領域外の円環状の領域に当接させるようにしなければならない。測定される被検レンズのサイズが同じであれば、その曲率半径の如何に拘らず3箇所設けられている鋼球27の位置を変位させる必要はない。しかしながら、異なるサイズの被検レンズを測定する場合には、鋼球27の位置を変える必要がある。ただし、3箇所設けた鋼球27を結ぶ円は光軸中心線Cに対して同心円を保持され、かつ相互に120°の間隔となっていなければならない。
以上の条件に応じて鋼球27の位置を調整する際には、まず締め付け部材33を操作して、カバー部材32による作動部材26への圧接による摩擦力を解除する。この状態で、操作用ねじ31を操作して、回動リング24を図5の矢印A方向または矢印B方向に回動させる。この回動リング24の回動によって、作動部材26に連結した枢支ピン25が円周方向に移動する。これにより、作動部材26の駆動レバー26bのカムフォロア28がカム溝29に沿って転動し、スイングアーム26aが矢印a方向または矢印b方向に回動することになる。その結果、光軸中心線Cと直交する平面上において、鋼球27がこの光軸中心線Cに近接若しくは離間する方向に移動することになり、被検レンズ7の寸法に応じて、その被検面7aにおける有効領域外に当接可能な位置が調整されることになる。この状態で、締め付け部材33により作動部材26を固定するように操作することによって、各作動部材26に設けた鋼球27が固定的に保持される。
各作動部材26は、回動リング24に装着されているので、光軸中心線Cを中心とした同心円が確保され、かつ各鋼球27の間隔は120°の状態が維持される。従って、被検レンズ7のサイズに応じて、レンズ支持部である鋼球27を最適な位置に調整する作業は極めて容易であり、かつ正確な位置調整が可能になる。そして、図5において、実線で示した位置から仮想線で示した位置までの範囲において、無段階的に鋼球27の位置を調整することができる。即ち、図5に仮想線で示したように、有効径がL1からL2までの被検レンズを測定することができる。
次に、図6及び図7に本発明における第2の実施の形態を示す。本実施の形態におけるレンズマウント50は、図示しない台座部に螺挿される連結部51aと、円環板部51bとを有するものであり、円環板部51bの外周部にはねじ部が形成されている。そして、このねじ部には規制筒52が螺合されるようになっている。さらに、規制筒52の内側には、内面側にギア部53aを形成したリングギア53が設けられている。また、円環板部51bには、その円周方向に120°の位置関係となるようにピニオン54が装着されて、これら各ピニオン54はリングギア53のギア部53aと噛合している。これら各ピニオン54には回転軸55が螺挿されており、回転軸55は円環板部51bに設けた軸受56内に挿通され、また回転軸55の下端部にはフランジ部55aが設けられている。これによって、ピニオン54はレンズマウント50における円環板部51bに回転自在で固定的に保持されるようになっている。
各ピニオン54の上面部には支軸57が設けられており、この支軸57の上端部にはスイングアーム58が連設されている。そして、このスイングアーム58の先端部上面には被検体支持部としての鋼球59が取り付けられて、被検レンズ7がこれら3箇所の鋼球59と当接するようにセットされるようになっている。従って、前述したリングギア53及びピニオン54によって、スイングアーム58を回動させるためのアーム駆動手段が構成される。
3箇所設けた鋼球59を結ぶ円は光軸中心線Cを中心としたものであり、かつ相互に120°の角度を有している。そして、これら鋼球59は同心円を保ち、かつ120°の位置関係を保った状態で、光軸中心線Cに対して近接・離間する方向に変位できるようになっている。この動作は規制筒52内でリングギア53を回動させることにより行われるものであり、リングギア53を回動させると、各ピニオン54は同じ方向に向けて同じ角度だけ自転することになる。その結果、各ピニオン54に連結したスイングアーム58が支軸57を中心として図6に矢印で示した方向にスイングする。その結果、各スイングアーム58の先端に取り付けた鋼球59の光軸中心線Cからの距離が変化して、被検レンズ7を当接させる位置が変化する。
リングギア53が規制筒52から離脱しないように保持すると共に、各ピニオン54に設けたスイングアーム58を所望の角度位置に調整した状態で固定的に保持するために、つまりアーム係止手段を構成するように、規制筒52のレンズマウント50における円環板部51bの外周面への螺合部の上部位置に円環溝52aが形成されており、またリングギア53の外周面にはこの円環溝52aに挿嵌される円環状突条53bが形成されている。従って、規制筒52を円環板部51bに対して螺合状態を保ったままで、螺合部を緩めると、リングギア53が回動可能となり、また規制筒52を締め付けると、リングギア53における円環状突条53bが規制筒52の円環溝52aと円環板部51bとの間に挟持されて、その間の摩擦力によってリングギア53が回動不能となり、スイングアーム58は調整された位置に保持されることになる。
以上のように構成することによっても、異なるサイズの被検レンズを測定する際に、規制筒52及びリングギア53を回動操作するだけで、被検体支持部を構成する鋼球59の位置を調整することができるようになる。
本発明の実施の一形態を示すものであって、干渉計装置の光学構成の全体構成を示す説明図である。 本発明における第1の実施の形態を示すものであって、一部を破断して示したレンズマウントの平面図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 スイングアームの作動範囲を示す説明図である。 本発明における第2の実施の形態を示すレンズマウントの平面図である。 図6のC−C断面図である。
符号の説明
1 レーザ光源 6 基準レンズ
6b 基準面 7 被検レンズ
7a 被検面 10 干渉計本体ユニット
11 本体ケーシング 11a 天板部
12 基準レンズユニット 13 被検体載置ユニット
14 開口 20,50 レンズマウント
21a,51a 連結部 21b 保持リング部 22 台座部
23 透孔 24 回動リング
25 枢支ピン 26 作動部材
26a,58 スイングアーム 26b 駆動レバー
27,59 鋼球 28 カムフォロア
29 カム溝 31 操作用ねじ
32 カバー部材 33 締め付け部材 51b 円環板部
52 規制筒 53 リングギア
54 ピニオン 55 回転軸
57 支軸

Claims (5)

  1. 光源から出射される光束を基準体と被検体マウントに着脱可能に装着した外周円形の被検体に照射して基準体の情報を担持した参照光束と被検体の情報を担持した被検光束となし、これら参照光束と被検光束間に生じる干渉縞を観察手段により観察する干渉計装置において、
    前記被検体マウントは、
    前記被検体の光軸中心線位置に所定の口径を有する開口部が形成されており、
    前記被検体の光源から入射する光束の入射面またはその反対面を少なくとも3点で支持させる被検体支持部を設けたスイングアームと、
    前記各被検体支持部が前記光軸中心線を中心とした同心円を形成し、かつ前記同心円の半径が任意の位置に変位するように前記各スイングアームを水平方向に回動させるアーム駆動手段と、
    このスイングアームを任意の角度状態で固定するアーム係止手段とを備える
    構成としたことを特徴とする干渉計装置の被検体マウント。
  2. 前記各スイングアームを駆動レバーと一体に設け、これらスイングアームと駆動レバーとの連設部を回動支点として、この回動支点は保持リングの内周面に回動可能に装着した回動操作リングに枢支させて設け、また前記保持リングにはカム溝を形成して、前記駆動レバーの端部は、このカム溝に係合するカムフォロアを装着することによって前記アーム駆動手段を構成したことを特徴とする請求項1記載の干渉計装置の被検体マウント。
  3. 前記係止手段は、前記駆動レバーを前記保持リングとの間に挟持可能な摩擦リングと、この摩擦リングを前記駆動レバーに圧接・離間させるためのねじ部材で構成したことを特徴とする請求項1記載の干渉計装置の被検体マウント。
  4. 前記アーム駆動手段は、前記各スイングアームの前記被検体支持部の装着部とは反対側の端部をピニオンに相対回動不能に連結し、また前記保持リングの内周面に内面に前記ピニオンと噛合するギアを形成したリングギアを回動可能に装着し、前記各ピニオンの回転軸を前記保持リングに回動自在に支持する構成となし、また前記係止手段は、前記リングギアを回動しないように固定する摩擦部材で構成したことを特徴とする請求項1記載の干渉計装置の被検体マウント。
  5. 前記保持リングは、前記被検体支持部のある側の反対側に、保持リングに装着した前記被検体を前記基準体に対してその相対姿勢を調整する調整手段に着脱可能に装着するための係止手段を備えてなることを特徴とする請求項1記載の干渉計装置の被検体マウント。
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