JP2005162663A - 皮膚用基剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明の目的は、皮膚への塗布性と使用感に優れ、さらに皮膚へ適度な湿潤感や柔軟性を与え、安全である、皮膚用治療薬、皮膚洗浄剤、軟膏剤、貼り薬、鼻腔用剤、点耳剤、点眼剤、皮膚化粧料等に有用な皮膚用基剤を提供することである。
【解決手段】 本発明は、重量平均分子量が1000〜460万であり、1重量%水溶液の36℃における粘度が、0.5〜10000mPa・Sであるβグルカンを含有することを特徴とする皮膚用基剤を提供するものである。
【解決手段】 本発明は、重量平均分子量が1000〜460万であり、1重量%水溶液の36℃における粘度が、0.5〜10000mPa・Sであるβグルカンを含有することを特徴とする皮膚用基剤を提供するものである。
Description
本発明は、皮膚用基剤に関し、詳しくは、皮膚への塗布性に優れた、皮膚用治療薬、皮膚洗浄剤、軟膏剤、貼り薬、鼻腔用剤、点耳剤、点眼剤、皮膚化粧料等に有用な皮膚用基剤に関する。
皮膚化粧料、皮膚治療薬、皮膚洗浄剤、鼻腔用剤等の皮膚に対する化粧品、医薬品等には、薬剤以外に、皮膚への塗布を容易にするために皮膚用基剤が含有されている。この皮膚用基剤は、適度な粘性を与え、均一にかつ滑らかに皮膚に塗布でき、容易に皮膚から流れ落ちるようなことがなく薬剤の皮膚への保持性がよく、不快なべたつきがなく、優れた使用性を有するとともに、薬効成分などが皮膚へ浸透することを助け、さらに肌荒れや皮膚の損傷などを起こすことがなく、皮膚へ適度な湿潤感や柔軟性を与えるなどの性能が必要とされている。
そのため、各種増粘剤の使用が提案されている。例えば、寒天、カラギーナン等の親水性化合物ゲルの利用(特許文献1)や、特定の粘度を与える寒天の利用(特許文献2)、などが提案されている。しかし、これらはいずれも十分な性能を有しているとはいえず、優れた皮膚用基剤の開発が待たれていた。
本発明の目的は、皮膚への塗布性と使用感に優れ、さらに皮膚へ適度な湿潤感や柔軟性を与え、安全な皮膚用基剤を提供することにある。
本発明者らは、特定のβグルカンを使用することで、優れた性能を有する皮膚用基剤を得られることを見出した。
すなわち本発明は、重量平均分子量が1000〜460万であり、1重量%水溶液の36℃における粘度が、0.5〜10000mPa・Sであるβグルカンを含有することを特徴とする皮膚用基剤を提供するものである。
また本発明は、さらに、1重量%水溶液の10℃における粘度が、1.0〜50000mPa・Sであるβグルカンであることを特徴とする前記皮膚用基剤を提供するものである。
また本発明は、さらに、メバロン酸を含有することを特徴とする前記皮膚用基剤を提供するものである。
また本発明は、前記皮膚用基剤を含有する、皮膚用治療薬、皮膚洗浄剤、軟膏剤、貼り薬、鼻腔用剤、点耳剤、点眼剤または皮膚化粧料を提供するものである。
本発明によれば、皮膚への塗布性と使用感に優れ、さらに皮膚へ適度な湿潤感や柔軟性を与える安全な皮膚用基剤を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の皮膚用基剤はβグルカンを含有する。本発明でいう、βグルカンは多糖類の一種であり、1−2−β−D−グルコピラノース結合、1−3−β−D−グルコピラノース結合、1−4−β−D−グルコピラノース結合、1−6−β−D−グルコピラノース結合のうちの少なくとも2種類以上の結合を有し、穀物由来のβグルカン、微生物類由来のβグルカン、担子菌類由来のβグルカンの群から選ばれる一種又は二種以上が好ましい例として挙げられる。
本発明の皮膚用基剤はβグルカンを含有する。本発明でいう、βグルカンは多糖類の一種であり、1−2−β−D−グルコピラノース結合、1−3−β−D−グルコピラノース結合、1−4−β−D−グルコピラノース結合、1−6−β−D−グルコピラノース結合のうちの少なくとも2種類以上の結合を有し、穀物由来のβグルカン、微生物類由来のβグルカン、担子菌類由来のβグルカンの群から選ばれる一種又は二種以上が好ましい例として挙げられる。
まず穀物由来のβグルカンについて説明すると、穀物としては、イネ科植物が好ましい。イネ科植物の例としては、米類、小麦類、トウモロコシ類、モロコシ類、ヒエ類、アワ類、キビ類、大麦類、オーツ麦類(カラス麦類)、ライ麦類等の穀類を挙げることができる。特にこれらイネ科植物から抽出によって得られたβグルカンが好ましい。本発明では、この抽出によって得られたβグルカンを抽出βグルカンともいう。
このイネ科植物から抽出されたβグルカンは、その抽出方法に特に制限はなく、抽出原料となるイネ科植物に、抽出溶媒を添加し抽出すればよい。また、固液分離された場合の抽出液そのもの、あるいは、抽出液より公知の方法で抽出されたβグルカンを濃縮した液体や固体状のもの、あるいは、抽出液より公知の方法で精製し純度を上げた液体や固体状のもの等、いずれの製造方法で得たものでも、いずれの形態のものでも、いずれの純度のものでも使用可能である。もちろんβグルカン以外の抽出された成分が混合しているものを使用してもよい。本発明では、これらを全てイネ科植物から抽出されたβグルカンという。
抽出には、植物全体を原料とできるが、βグルカンの含有量の比較的高い種子を用いるのが好ましい。全体を粉砕したもの(全粒粉)をはじめ、穀類の精製工程で得られる糠、フスマ、麦芽、胚芽、胚乳部位のいずれを用いてもよい。好ましくは大麦類やオーツ麦類の全粒粉や穀粒を外周部より搗精した胚乳部分やその際発生する糠、米糠、小麦やトウモロコシ類のフスマや胚芽等であり、更に好ましくは大麦類やオーツ麦類の全粒粉や穀粒を外周部より搗精した胚乳部分やその際発生する糠である。
また、イネ科植物から抽出されたβグルカンは、1−2−β−D−グルコピラノース結合、1−3−β−D−グルコピラノース結合、1−4−β−D−グルコピラノース結合、1−6−β−D−グルコピラノース結合を少なくとも2種類以上有するβグルカンが好ましく、1−3,1−4−β−D−グルコピラノース結合よりなるβグルカンを含有することが好ましい。
βグルカンのイネ科植物からの抽出方法を説明すると、イネ科植物中のβグルカンは、水溶性高分子として水溶液として溶解させることができ、例えばイネ科植物の穀類粉末に水、温水、熱水あるいは塩溶液、更には酸、アルカリ性の水溶液、有機溶媒等を用いて、対粉2〜100倍量の溶媒にて任意の時間、任意の温度で抽出することができる。更に抽出液を固液分離してβグルカンを得ることができる。これらの中でも、水、温水又は熱水で抽出されたβグルカンが好ましく、温度80℃以下4℃以上の温水で抽出されたβグルカンがより好ましい。更に抽出時に抽出促進剤等を加えてもよい。
具体的には、大麦から高分子量のβグルカンを得る方法としては、例えば、多ろう質大麦を原料とし、水抽出により製造する方法(特公平4−11197号公報)、あるいは、大麦、オーツ麦を原料として、アルカリ抽出、中和、アルコール沈殿により、重量平均分子量10万〜100万のβグルカンを得る方法(特公平6−83652号公報)、搗精歩留まり82%以下の大麦糠類を原料として、80〜90℃の熱水にてβグルカンを抽出する方法(特開平11−225706号公報)等で得られたβグルカン、またこれらの製造方法で得られたβグルカンを更に公知の方法で低分子化βグルカンとしたもの。例えば低分子化の方法としては、公知である多糖類の加水分解反応のいずれもが利用可能である。例えば、水溶性多糖類は、酸存在下に加圧加熱により加水分解することが知られており、これを利用して低分子化することができる。また、酵素による加水分解反応を利用した低分子化も有効で、酵素としては、1,3−βグルカナーゼ等を用いることができる。更にまた、WO98/13056号公報、特開2002−97203号公報等の方法により、原料穀物から直接抽出して得たβグルカンも用いることができる。また、特開2002−105103号公報に記載の抽出促進剤等を使用してもよい。
次に、本発明で用いられる微生物類由来のβグルカンについて説明する。
微生物類は、細胞自身がその細胞壁に多量のβグルカンを含有しているので、微生物類由来のβグルカンとしては、微生物類をそれぞれの増殖培地に接種し菌体を増殖させることで得られる培養細胞をそのまま、また該培養細胞を破砕し内容物を除去して得られた培養細胞壁残査を用いることができる。また、上記培養細胞または上記培養細胞壁残査より抽出されたβグルカンをそのまま、あるいは該抽出βグルカンを精製したもののいずれも用いることができる。また、微生物類を培養することによって菌体外に分泌生産されたβグルカンを利用することも可能であり、その場合は、培養終了後の培養液をそのまま、あるいは培養液から単離・精製されたβグルカンを用いることができる。
微生物類は、細胞自身がその細胞壁に多量のβグルカンを含有しているので、微生物類由来のβグルカンとしては、微生物類をそれぞれの増殖培地に接種し菌体を増殖させることで得られる培養細胞をそのまま、また該培養細胞を破砕し内容物を除去して得られた培養細胞壁残査を用いることができる。また、上記培養細胞または上記培養細胞壁残査より抽出されたβグルカンをそのまま、あるいは該抽出βグルカンを精製したもののいずれも用いることができる。また、微生物類を培養することによって菌体外に分泌生産されたβグルカンを利用することも可能であり、その場合は、培養終了後の培養液をそのまま、あるいは培養液から単離・精製されたβグルカンを用いることができる。
これらのうち、微生物類をそれぞれの増殖培地に接種し菌体を増殖させることで得られる培養細胞をそのまま使用した場合、細胞内容物が、皮膚用基剤の品質低下を引き起こす惧れがあるので、該培養細胞を破砕し内容物を除去して得られた培養細胞壁残査を用いるのが好ましく、さらに、上記培養細胞または上記培養細胞壁残査より抽出されたβグルカンをそのまま、あるいは精製して用いるのがさらに好ましく、さらに、菌体外に分泌生産されたβグルカンを培養液とともに、あるいは培養液から精製したものを用いるのが最も好ましい。
上記βグルカンを得るのに適した微生物類は、従来より食用に供せられている微生物類が安全性が高く適している。即ち、酵母菌、乳酸菌、納豆菌、酢酸菌、麹菌、クロレラやスピルリナ等の藻類、アウレオバシジウム(Aureobasidium)属に属する微生物等である。これらは、環境中(例えば食品、土壌、室内等)より分離された当該微生物を用いることができる。また、単菌分離された保存株あるいは分離株、さらにはそれらを常法に従い変異操作を実施した変異株を用いることができる。変異操作の例としては、例えばUV照射、あるいはニトロソグアニジン、エチジウムブロマイド、メタンスルホン酸エチル、亜硝酸ナトリウム等による化学処理等が挙げられる。
上記酵母菌としては、ビール、発泡酒、焼酎、日本酒、ワイン、ウイスキー等のアルコール醸造や製パン工程で使用されるサッカロマイセス(Saccharomyces)属に分類される酵母類で、例えば、サッカロマイセスセレビシエ(S.cerevisiae)、サッカロマイセスサケ(S.sake)、サッカロマイセスロゼイ(S.rosei)、その他、サッカロマイセスルキシ−(S.rouxii)、サッカロマイセスビスポラス(S.bisporus)、サッカロマイセスバイリ(S.baillii)、サッカロマイセスバヤナス(S.bayanus)、サッカロマイセスカペニシス(S.capenisis)などや、シゾサッカロマイセス(Syzosaccharomyces)属、例えば、シゾサッカロマイセスポンベ(S.pombe)、トルロプシス(Torulopsis)属、例えば、トルロプシスエトケルシ(T.etchelsii)、トルロプシスベルサチルス(T.versatilis)、トルロプシスホルミ(T.holmii)や、ハンゼニアスポラ(Hanseniaspora)属、ハンゼヌラ(Hansenula)属、例えば、ハンゼヌラスブペリクローサ(H. subpelliculosa)、デバリオマイセス(Debaryomyces)属、例えば、デバリオマイセスハンセニ(D.hansenii)、サッカロマイコプシス(Saccharomycopsis)属 例えば、サッカロマイコプシスフィブリゲラ(S.fibuligera)、サッカロマイコデス(Saccharomycodes)属、ピヒア(Pichia)属、パキィソレン(Pachysolen)属、微生物タンパク質生産に使用されるキャンディダ(Candida)属の酵母菌等が挙げられ、例えば、キャンディダユチリス(C.utilis)、キャンディダミレリ(C.milleri)、キャンディダトロピカリス(C.tropicalis)、キャンディダマルトーサ(C.maltosa)、キャンディダリポリティカ(C.lipolytica)である。その他、ロドトルラ属の酵母である。
上記乳酸菌としては、桿菌のラクトバシラス(Lactobacillus)属やビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属、球菌のロイコノストック(Leuconostoc)属、ペディオコッカス(Pediococcus)属、ストレプトコッカス(Streptococcus)属、ラクトコッカス(Lactococcus)属の乳酸菌が通常使用されるが、その他、エンテロコッカス(Enterococcus)属、バゴコッカス(Vagococcus)属、カルノバクテリウム(Carnobacterium)属、アエロコッカス(Aerococcus)属、テトラゲノコッカス(Tetragenococcus)属の乳酸菌を利用することができる。具体的な乳酸菌株としては、ラクトバシルスブルガリス(Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバシルスヘルベティカス(L.helveticus)、ラクトバシルスアシドフィルス(L.acidophilus) 、ラクトバシルスラクティス(L.lactis)、ラクトバシルスカゼイ(L.casei)、ラクトバシルスブレビス(L.brevis)、ラクトバシルスプランタラム(L.plantarum)、ラクトバシルスサケ(L.sake)、ストレプトコッカスサーモフィルス(Streptococcus thermophilus)、ストレプトコッカスラクティス(S.lactis)、ストレプトコッカスクレモリス(S.cremoris)、ビィフィドバクテリウムロンガム(Bifidobacterium longum)、ビィフィドバクテリウムビィフィダム(B.bifidum) 、ビィフィドバクテリウムブレーベ(B.breve)、ビィフィドバクテリウムインファンティス(B.infantis)、ロイコノストッククレモリス(Leuconostoc cremoris)、ロイコノストックメセンテロイデス(Ln.mesenteroides)、ロイコノストックオクノス(Ln.ocnos)、ペディオコッカスアシディラクティシ(Pediococcus acidilactici)、ペディオコッカスセレビシエ(P.cerevisiae)、ペディオコッカスペントサセウス(P.pentosaceus)等の従来使用されている乳酸菌の1種類または2種類以上を使用できる。これらは単品で使用してもよく、2種類以上を共生させてもよい。また、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属の乳酸菌の培養とその他の乳酸菌の培養とを別々に行い、これらを混合してもよい。
上記アウレオバシジウム(Aureobasidium)属に属する微生物としては、当該微生物を培養することによって菌体外にβ結合を有するグルコース重合体を生産する菌株であるならばいずれでもよく、その例としてはアウレオバシジウムプルランス(Aureobasidium pullulans)の菌株であり、具体的にはIFO4464、IFO4466、IFO6353、IFO7757、ATCC9348、ATCC3092、ATCC42023、ATCC433023、FERM BP-8391等を用いることができる。その他、環境中(例えば食品、土壌、室内等)により分離された当該微生物を用いることができる。また、単菌分離された保存株あるいは分離株、さらにはそれらを常法に従い変異操作を実施した変異株を用いることができる。変異操作の例としては、例えばUV照射、あるいはニトロソグアニジン、エチジウムブロマイド、メタンスルホン酸エチル、亜硝酸ナトリウム等による化学処理等が挙げられる。
その他、納豆菌であるバシルス(Bacillus)属の菌株、酢酸菌であるアセトバクター(Acetobactor)属の菌株、麹菌類であるアスペルギルス(Aspergillus)属やペニシリウム(Penicillium)属の菌株、クロレラやスピルリナ等の藻類、乾燥クロレラ粉末、プルランを菌体外に分泌生産することが知られているアウレオバシジウム(Aureobasidium)属の菌株、その他食品添加物として使用される増粘多糖類を生産することが知られているキサントモナス(Xanthomonas)属、アエロモナス(Aeromonas)属、アゾトバクター(Azotobactor)属、アルカリゲネス(Alcaligenes)属、エルウィナ(Erwinia)属、エンテロバクター(Enterobactor)属、スクレロティウム(Sclerotium)属、シュードモナス(Pseudomonas)属、アグロバクテリウム(Agrobacterium)属、マクロホモプシス(Macrophomopsis)属の菌株を用いることができる。
次に、本発明で用いられる担子菌類由来のβグルカンについて説明する。
担子菌類は、子実体や菌糸が塊状に集合した菌核に多量のβグルカンを含有しているので、子実体や菌核を微粉砕したもの、あるいは粉砕物から抽出された抽出物、あるいは抽出物からβグルカンを精製したもの等、いずれのものも担子菌類由来のβグルカンとして用いることができる。また、担子菌類の胞子を発芽させ、菌糸体をそれぞれの増殖培地に接種し菌体を増殖させることで得られる培養細胞をそのまま、また該培養細胞を破砕し内容物を除去して得られた培養細胞壁残査を用いることができる。また、上記培養細胞または上記培養細胞壁残査より抽出されたβグルカンをそのまま、あるいは該抽出βグルカンを精製したもののいずれも担子菌類由来のβグルカンとして用いることができる。また、担子菌類を培養することによって菌体外に分泌生産されたβグルカンを利用することも可能であり、その場合は、培養終了後の培養液をそのまま、あるいは培養液から分離・精製されたβグルカンを担子菌由来のβグルカンとして用いることができる。
担子菌類は、子実体や菌糸が塊状に集合した菌核に多量のβグルカンを含有しているので、子実体や菌核を微粉砕したもの、あるいは粉砕物から抽出された抽出物、あるいは抽出物からβグルカンを精製したもの等、いずれのものも担子菌類由来のβグルカンとして用いることができる。また、担子菌類の胞子を発芽させ、菌糸体をそれぞれの増殖培地に接種し菌体を増殖させることで得られる培養細胞をそのまま、また該培養細胞を破砕し内容物を除去して得られた培養細胞壁残査を用いることができる。また、上記培養細胞または上記培養細胞壁残査より抽出されたβグルカンをそのまま、あるいは該抽出βグルカンを精製したもののいずれも担子菌類由来のβグルカンとして用いることができる。また、担子菌類を培養することによって菌体外に分泌生産されたβグルカンを利用することも可能であり、その場合は、培養終了後の培養液をそのまま、あるいは培養液から分離・精製されたβグルカンを担子菌由来のβグルカンとして用いることができる。
これらのうち、子実体や菌核を微破砕したものをそのまま、胞子や菌糸体をそれぞれの増殖培地に接種し菌体を増殖させることで得られる培養細胞をそのまま使用した場合は、細胞内容物が、皮膚用基剤の品質低下を引き起こす惧れがあるので、該培養細胞を破砕し内容物を除去して得られた培養細胞壁残査を用いるのが好ましく、さらに、上記培養細胞または上記培養細胞壁残査より抽出されたβグルカンをそのまま、あるいは精製して用いるのがさらに好ましく、さらに、菌体外に分泌生産されたβグルカンを培養液とともに、あるいは培養液から精製したものを用いるのが最も好ましい。
担子菌類としては栽培品種が最も好ましいが、商業生産に供せられていない担子菌類からのβグルカンも本発明に利用することができる。例としては、アガリクス・ブラゼイ、アミガサタケ、アミタケ、エゾハリタケ、エノキタケ、カンゾウタケ、キクラゲ、キヌガサタケ、クリタケ、サケツバタケ、ササクレヒトヨタケ、サンゴハリタケ、シイタケ、ショウロ、シロキクラゲ、シロタモギタケ、スギヒラタケ、タモギタケ、チョレイマイタケ、ツバヒラタケ、冬中夏草、ナメコ、ナラタケ、ナラタケモドキ、ニオウシメジ、ニカワウロコタケ、ニカワハリタケ、ヌメリスギタケ、ヌメリスギタケモドキ、ハツタケ、ヒラタケ、ブクリョウ、フクロタケ、ブナシメジ、ブナハリタケ、ホンシメジ、マイタケ、マスタケ、マツオウジ、マッシュルーム、マツタケ、マンネンタケ、ムキタケ、ムラサキシメジ、ヤマドリタケ、ヤマブシタケ、ヤナギマツタケ、ハナビラタケ、メシマコブ等が挙げられる。
上記の微生物類や担子菌類の培養細胞壁残査をβグルカンとして単離する方法としては、培養した微生物類や培養した菌糸体あるいは栽培した菌核や子実体に適当量の溶媒を加え、自己消化あるいは加水分解酵素の添加により細胞壁の一部を破壊し内容物を流去させて、残査成分を回収することで培養細胞壁残査をβグルカンとして単離する方法が挙げられる。また、フレンチプレスや超音波破砕機等の物理的力により微生物類や担子菌類の細胞にダメージを与え一部を破壊し、内容物を除去し、残査を回収することでβグルカンとして得る方法もある。
βグルカンの抽出方法は、特に制限はなく、抽出原料となる微生物類または担子菌類に、抽出溶媒を添加し抽出すればよい。抽出溶媒は、水、塩溶液、酸水溶液、アルカリ水溶液、有機性溶媒等の一種または二種以上の混合溶媒等を用いることができる。また、細胞壁を分解する酵素を併用することで抽出効率を高めることができる。抽出物は、固液分離された場合の抽出液そのもの、あるいは抽出液より公知の方法で抽出されたβグルカンを濃縮した液体や固体状のもの、あるいは抽出液より公知の方法で精製し純度を上げた液体や固体状のもの等、いずれの製造方法で得たものでも、いずれの形態のものでも、いずれの純度のものでも使用可能である。もちろんβグルカン以外の抽出された成分が混合しているものを使用することも可能である。本発明では、これら全てを微生物類または担子菌類から抽出されたβグルカンという。
さらに、βグルカンの微生物類または担子菌類からの抽出方法を説明すると、本発明で用いられるβグルカンは、水溶性高分子として水等の溶媒に溶解させることができ、例えば担子菌である一般に市販されているキノコを乾燥させ、粉砕した粉末に、水、温水、熱水あるいは塩溶液、さらには酸、アルカリ性の水溶液、有機溶媒等を用いて、対粉2〜100倍量の溶媒にて任意の時間、任意の温度で抽出することができる。さらに抽出液を固液分離してβグルカンを得ることができる。これらの中でも、水、温水または熱水で抽出されたβグルカンが好ましく、温度90℃以下4℃以上の水で抽出されたβグルカンがより好ましい。さらに抽出時に酵素溶液等の抽出促進剤等を加えてもよい。
本発明に用いられるβグルカンは、1−2−β−D−グルコピラノース結合、1−3−β−D−グルコピラノース結合、1−4−β−D−グルコピラノース結合、1−6−β−D−グルコピラノース結合を少なくとも2種類以上有するβグルカンが好ましく、特に1−3−β−D−グルコピラノース結合および1−4−β−D−グルコピラノース結合よりなるβグルカン、1−3−β−D−グルコピラノース結合および1−6−β−D−グルコピラノース結合よりなるβグルカン、1−3−β−D−グルコピラノース結合、1−4−β−D−グルコピラノース結合および1−6−β−D−グルコピラノース結合よりなるβグルカンを含有することが好ましい。
なお、微生物類または担子菌類からの抽出液を精製を行わずそのまま、あるいは該抽出液を粉体化、固体化処理のみを行なったものをそのまま使用する場合、該成分中のβグルカンの純度は、1〜100%、好ましくは10〜100%、さらに好ましくは20〜100%であれば良く、高純度であればある程良い。
本発明に用いられるβグルカンの重量平均分子量は、1000〜460万であり、良好な塗布性を得るためには2000〜50万がより好ましい。1000よりも小さいと流動性が増して薬剤の皮膚への保持性に問題が生じ、逆に50万を超えると粘度が増大して皮膚に塗布しにくくなるという問題が生じる。目的とする分子量のβグルカンは、穀物類、微生物類、担子菌類から抽出操作により直接得てもよいし、公知の方法でβグルカンを低分子化して得てもよい。
また、本発明のβグルカンは水溶性を有しており、1重量%水溶液の36℃における粘度が0.5〜10000mPa・Sであり、好ましくは0.6〜8000mPa・Sである。0.5mPa・Sよりも小さいと流動性が増して薬剤の皮膚への保持性に問題が生じ、逆に10000mPa・Sを超えると粘度が増大して皮膚に塗布しにくくなるという問題が生じる。さらに好ましくは、1重量%水溶液の10℃における粘度が、1.0〜50000mPa・Sである。また10℃の粘度と36℃の粘度の比は1.6以上:1が好ましい。これにより本発明の皮膚用基剤は、保存時は保存に適当な粘度を有し、人の平常体温である約36℃の影響を受ける皮膚への塗布時には、塗布に最適な粘度を有することになり、保存安定性及び使用性に優れることになる。
本発明のβグルカンの含有量は、皮膚用基剤中、0.001〜50重量%が好ましく、
0.01〜10重量%が好ましい。0.001重量%未満では本発明の効果が十分に発揮されず、50重量%を超えて配合すると粘度が増大し使用しにくくなる場合がある。
0.01〜10重量%が好ましい。0.001重量%未満では本発明の効果が十分に発揮されず、50重量%を超えて配合すると粘度が増大し使用しにくくなる場合がある。
本発明の皮膚用基剤は、天然物である穀物、微生物類、担子菌などから抽出したβグルカンを使用するため安全性が高い特徴がある。
本発明の皮膚用基剤は、さらにメバロン酸を好ましく配合することができる。メバロン酸を配合することにより皮膚に対して湿潤感や柔軟性を付与することができる。
本発明でいうメバロン酸とは、自然界において、極めて多くの生物のイソプレノイド関連物質生合成代謝に関与しているが、そのラクトン型をとったものがメバロノラクトンであり、メバロノラクトンは水溶液中ではメバロン酸として存在する。本明細書では、メバロン酸とメバロノラクトンは同義語として扱う。
メバロン酸の大量生産の方式としては例えば、微生物から生産する方法が知られており(特公平7−89938号公報、特公平7−89939号公報、特公平7−89940号公報、特公平7−51068号公報、特許第2763782号公報等参照)、この方法では、天然型であるR−メバロン酸が得られる。
また、化学合成によって得られたメバロン酸には2種の光学異性体、R−メバロン酸及びS−メバロン酸が存在するが、本発明では、これらのラセミ体をそのまま使用することができ、また、天然型のR−メバロン酸のみを分割して使用することもできる。もちろんS−メバロン酸のみを分割して使用することも可能である。
本発明で用いられるメバロン酸は、生体への適合性や安全性の点から天然型のR−メバロン酸が好ましい。
また、本発明ではメバロン酸として、メバロン酸の1価若しくは2価の金属塩、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム等の塩、あるいは、アルコール類、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、ブチルアルコール、プロピレングリコール、グリセリン、イソプロピルアルコール等とのエステルを使用することもできる。塩においてはR−メバロン酸塩及びS−メバロン酸塩が存在し、エステルにおいてはR−メバロン酸エステル及びS−メバロン酸エステルが存在し、これらのラセミ体もそのまま使用できるが、生体への適合性や安全性の点から天然型のR−メバロン酸塩及びR−メバロン酸エステルが好ましい。
本発明の皮膚用基剤中、メバロン酸の含有量は、0.001〜20重量%が好ましく、0.01〜5重量%が好ましい。0.001重量%未満だと効果が得られない場合があり、20重量%を超えて配合しても、配合量の増加に見合った効果が期待できない場合がある。
本発明の皮膚用基剤には、上記βグルカン、メバロン酸以外に、更に、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質を配合してもよい。例えば、美白成分、抗炎症剤、老化防止剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、発毛剤、育毛剤、血行促進剤、多価アルコール又は糖類以外の保湿成分、乾燥剤、冷感剤、温感剤、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。
上記、皮膚に生理活性を与える物質を挙げると、動植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分等の天然由来成分の生理活性成分として、例えば、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、油溶性甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プラセンタエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、他の天然由来成分等の好ましい生理活性成分の具体例としては、デオキシリボ核酸、リボ核酸、ラフィノース、ムコ多糖類、ヒアルロン酸又はヒアルロン酸ナトリウム等のその塩、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜等の生体高分子;アミノ酸、ザルコシン、N−メチル−L−セリン等のアミノ酸誘導体;エチルグルコース、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ等の多価アルコール又は糖類以外の保湿成分;スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質等の油性成分;ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤;ビタミンA,B2,B6,D、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンE等のビタミン類;アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロ酢酸、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分;カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤;α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸等の細胞賦活剤、γ−オリザノール等の血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤;アスコルビン酸類、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤;セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、l−メントール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコルチゾン、ミノキシジル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、ササニシキエキス等の育毛剤;本発明の範囲以外の分子量や粘度を有するβグルカン等が挙げられる。
上記のアスコルビン酸類としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸硫酸エステル、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸高級脂肪酸エステル、及びそれらの塩である。それらの塩とは、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩、ジイソプロパノールアミン塩、トリイソプロパノールアミン塩等が挙げられる。上記のアスコルビン酸硫酸エステルとしては、例えば、アスコルビン酸−2−硫酸エステル、アスコルビン酸−3−硫酸エステルであり、アスコルビン酸リン酸エステルとしては、例えば、アスコルビン酸−2−リン酸エステル、アスコルビン酸−3−リン酸エステルであり、これらは公知の物質であって特公昭44−31237号公報、特公昭54−21415号公報に記載されている。また、アスコルビン酸高級脂肪酸エステルとしては、例えば、アスコルビン酸−2−パルミチン酸モノエステル、アスコルビン酸−2,6−パルミチン酸ジエステル、アスコルビン酸−2−ステアリン酸エステル等である。
上記した皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える成分の皮膚用基剤への配合量は、その活性成分の効果発現濃度によるが、皮膚用基剤全量に対して、0.05〜90重量%が好ましく、さらに好ましくは0.1〜50重量%である。
本発明の皮膚用基剤には、上記の各成分以外に、通常皮膚用基剤に用いられる油剤、粉体(顔料、色素、樹脂)、フッ素化合物、樹脂、界面活性剤、可溶化剤、増粘剤、防腐剤、香料、抗菌剤、殺菌剤、塩類、溶媒、キレート剤、中和剤、pH調整剤、保存剤、緩衝剤、昆虫忌避剤等の成分を使用することができる。
上記の粉体の例としては、赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素;ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子;黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料;酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料;タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料;雲母チタン等のパール顔料;硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩;シリカ、アルミナ等の無機粉体;ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状としては、球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等である。
これらの粉体は、従来公知の表面処理、例えば、フッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。
これらの粉体の内、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末、ポリプロピレン末、テフロン(登録商標)末、シリコーンゴム、ウレタンパウダー、ポリアルキルシルセスキオキサン、ナイロン、シリカビーズ、アルミナビーズ、アパタイト、アリル化アクリルビーズ等の球状粉体(中空樹脂粉末を含む)は、生理活性成分を保持し、徐放する効果に優れることから配合されていることが好ましい。
油剤としては、通常皮膚用基剤に用いられる揮発性及び不揮発性の油剤及び溶剤及び樹脂が挙げられ、常温で液体、ペースト、固体であっても構わないが、ハンドリングに優れる液体が好ましい。油剤の例としては、例えば、セチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール;イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸;グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコールや糖類;ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類;流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素;ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ;ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂;エチレン・α−オレフィン・コオリゴマー等が挙げられる。
また、別の形態の油剤の例としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アモジメチコーン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等のシリコーン化合物;パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール等のフッ素化合物が挙げられる。
溶媒の例としては、精製水、環状シリコーン、エタノール、イソプロパノール、軽質流動イソパラフィン、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン、次世代フロン等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、アニオン型界面活性剤、カチオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性剤、ベタイン型界面活性剤を用いることができる。
増粘剤、樹脂の例としては、ポリアクリル酸ナトリウム、セルロースエーテル、アルギン酸カルシウム、カルボキシビニルポリマー、エチレン/アクリル酸共重合体、ビニルピロリドン系ポリマー、ビニルアルコール/ビニルピロリドン共重合体、窒素置換アクリルアミド系ポリマー、ポリアクリルアミド、カチオン化ガーガム等のカチオン系ポリマー、ジメチルアクリルアンモニウム系ポリマー、アクリル酸メタクリル酸アクリル共重合体、POE/POP共重合体、ポリビニルアルコール、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、ガーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン、セルロース、ポリエチレンイミン、高重合ポリエチレングリコール、カチオン化シリコーン重合体、合成ラテックス等が挙げられる。
薬物や他の添加物が水難溶性の場合などに添加される可溶化剤としては、例えばポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、マクロゴール200、マクロゴール300、マクロゴール400、マクロゴール1500、マクロゴール4000、マクロゴール6000等を挙げることができる。
pH調整剤としては塩酸、硫酸、ホウ酸、リン酸、酢酸などの酸類、水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどの塩基類が挙げられる。
保存剤としては塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムおよびグルコン酸クロルヘキシジンなどの逆性石鹸類、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベンおよびブチルパラベンなどのパラベン類、クロロブタノール、フェニルエチルアルコールおよびベンジルアルコールなどのアルコール類、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸およびソルビン酸ナトリウムなどの有機酸およびその塩類などが挙げられる。
本発明の皮膚用基剤には、紫外線防御効果を付与することも好ましい。この場合は、以下に示すような紫外線防御剤(紫外線吸収剤ともいう)を用いることが好ましい。紫外線防御剤の配合量としては、皮膚基剤全量に対して、0.005〜50重量%が好ましく、さらに好ましくは0.01〜40重量%である。
緩衝剤としてはリン酸、ホウ酸、酢酸、酒石酸、乳酸及び炭酸などの酸のアルカリ金属塩類、グルタミン酸、イプシロンアミノカプロン酸、アスパラギン酸、グリシル、アルギニン及びリジンなどのアミノ酸類、タウリン、トリスアミノメタンなどが挙げられる。
紫外線防御剤(有機系、無機系を含む。UV−A、Bのいずれに対応していても構わない)としては、無機系では微粒子酸化チタンや微粒子酸化亜鉛等が挙げられる。有機系紫外線防御剤としては、例えば、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、p−メトキシハイドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、パラアミノ安息香酸(以後、PABAと略す)、エチルジヒドロキシプロピルPABA、グリセリルPABA、サリチル酸ホモメンチル、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、オクチルジメチルPABA、メトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸オクチル、2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、サリチル酸トリエタノールアミン、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェニン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−N−オクトキシベンゾフェノン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、これらの高分子誘導体、シラン誘導体等が挙げられる。さらに、これらをポリマー中に封止したものでもよい。
本発明の皮膚用基剤は、薬効成分を有する薬剤成分と任意の他の成分を、本皮膚用基剤中に配合することで使用すればよい。
薬効成分を有する薬剤として、配合可能な成分は、特に限定されないが、前記生理活性物質はもちろんのこと、さらには例えば、たとえばグルテチミド、抱水クロラール、ニトラゼバム、アモバルピタール、フェノバルピタール等の催眠鎮静剤:アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェン、フルルピプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ジクロフェナクナトリウム、塩酸テアラミド、ピロキカム、フルフェナム酸、メフェナム酸、ベンタゾシン等の解熱鎮痛消炎剤:アミノ安息香酸メチル、リドカイン等の局所麻酔剤:硝酸ナファゾリン、硝酸テトリゾリン、塩酸オキシメタゾン、塩酸トラマゾリン等の局所血管収縮剤:マレイン酸クロルフェニラミン、クロモグリク酸ナトリウム、オキサトミド、塩酸アゼラスチン、フマル酸ケトチフェン、トラキサノクスナトリウム、アンレキサノクス等の抗アレルギー剤:塩化ベンゼトニウム等の殺菌剤、塩酸ドパミン、ニヒデカレノン等の強心剤:塩酸プロプラノロール、ピンドロール、フェニトイン、ジソピラミド等の不整脈用剤:硝酸イソソルピド、ニフェジピン、塩酸ジルチアゼム、ジピリダモール等の冠血管拡張剤:ドンペリドン等の消化器官用剤:トリアムシノロンアセトニド、デキサメタゾン、リン酸ベタメタゾンナトリウム、酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸プレドニゾロン、フルオシノニド、プロピオン酸ペクロメタゾン、フルニソリド等の副腎皮質ホルモン:トラネキサム酸等の抗プラスミン剤:クロトリマゾール、硝酸ミコナゾール、ケトコナゾール等の抗真菌剤:テフガフール、フルオロウラシル、メルカプトプリン等の抗悪性腫瘍剤:アモキシリン、アンピシリン、セファレキシン、セファロチンナトリウム、セフチゾキシムナトリウム、ニリスロマイシン、塩酸オキシテトラサイクリン等の抗生物質:インスリン、ナケカルシトニン、ニワトリカルシトニン、ニルカトニン等のカルシトニン類、ウロキナーゼ、TPA、インターフェロン等の生理活性ペプチド:アシクロビル、バラシクロビル、ガンシクロビル、ペンシクロビル、ファンシクロビル、ビダラビン、シダラビン等の抗ウィルス剤:インフルエンザワクチン、豚ポルデテラ感染症予防ワクチン、B型肝炎ワクチン等のワクチン類などを挙げることができる。
さらに例を挙げると、寄生性皮膚疾患用剤としては、ビフォナゾール、シッカニン、酢酸ビスデカリニウム、クロトリマゾールおよびサリチル酸などが挙げられ、化膿性疾患用剤としてはスルファメトキサゾールナトリウム、エリスロマイシンおよび硫酸ゲンタマイシンなどが挙げられ、消炎鎮痛剤としてはインドメタシン、ケトプロフェン、吉草酸ベンメタゾンおよびフルオシノロンアセトニドなどが挙げられ、鎮痒剤としてはジフェンヒドラミンなどが挙げられ、局所麻酔剤としては塩酸プロカインおよび塩酸リドカインなどが挙げられ、外皮用殺菌消毒剤としてはヨウ素、ポビドンヨード、塩化ベンザルコニウムおよびグルコン酸クロルヘキシジンなどが挙げられる。
また本発明の皮膚用基剤は、いわゆる外皮などの体表面だけではなく、体腔すなわち直腸、尿道、鼻腔、膣、耳道、口腔または口窩に施すことができ、これらに使用できる薬剤の例を以下に示す。もちろんこれらは皮膚に使用してもよい。
例をあげると、抗ヒスタミン剤としては塩酸ジフェンヒドラミンおよびマレイン酸クロルフェニラミンなどが挙げられ、生殖器官用剤としてはクロトリマゾール、硝酸ナファゾリル、フマル酸ケトチフェンおよび硝酸ミコナゾールなどが挙げられ、耳鼻科用剤としては塩酸テトリゾリンなどが挙げられ、気管支拡張剤としてはアミノフィリンなどが挙げられ、代謝拮抗剤としてはフルオロウラシンなどが挙げられ、催眠鎮静剤としてはジアゼパムなどが挙げられ、解熱鎮痛消炎剤としてはアスピリン、インドメタシン、スリンダク、フェニルブタゾンおよびイブプロフェンなどが挙げられ、副腎ホルモン剤としてはデキサメタゾン、トリアムシノロンおよびヒドロコルチゾンなどが挙げられ、局所麻酔剤としては塩酸リドカインなどが挙げられ、化膿疾患用剤としてはスルフィソキサゾール、カナマイシン、トブラマイシンおよびエリスロマイシンなどが挙げられ、合成抗菌剤としてはノルフロキサシン、ガチフロキサシンおよびナリジクス酸などが挙げられる。
さらに、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、デキサメタゾン、ベタメタゾン、ベクロメタゾン、ベクロメタゾンジプロピオネート、酢酸ハロプレドンなどの消炎ステロイド薬、アセトアミノフエン、フエナセチン、アスピリン、アミノピリン、スルピリン、フエニルブタゾン、メフエナム酸、フルフエナム酸、イフフエナツク、イブプロフエン、アルクロフエナツク、ジクロフエナツクナトリウム、インドメタシン、コルヒチン、プロベネシツドなどの鎮痛消炎薬、キモトリプシン、ブロメラインセラペプターゼなどの消炎酵素類、塩酸ジフエンヒドラミン、マレインクロルフエニラミンなどの抗ヒスタミン薬、クロモグリク酸ナトリウム、リン酸コデイン、塩酸イソプロテレノールなどの鎮咳去たん喘息薬、塩酸テトラサイクリン、ロイコマイシン、フラジオマイシン、ペニシリン及びその誘導体、エリスロマイシンなどの抗生物質・殺菌薬、スルフアチアゾール、ニトロフラゾンなどの化学療法薬、ベンゾカインなどの局所麻酔薬、塩酸フエニレフリン、塩酸テトラヒドロゾリン、硝酸ナフアゾリン、塩酸オキシメノゾリン、塩酸トラマゾリンなどの血管収縮剤、ジギタリス、ジゴキシンなどの強心剤、ニトログリセリン、塩酸パパベリンなどの血管拡張薬、塩酸クロルヘキシジン、ヘキシルレゾルシン、塩化テカリウム、エタクリジンなどの殺菌薬、塩化リゾチーム、デキストラナーゼなどの酵素、インスリンなどの血糖降下薬、その他止血薬、性ホルモン類、血圧降下薬、鎮静剤、抗悪性腫瘍薬などが挙げられる。
上記配合できる薬剤の含有量は、薬剤の種類により異なるが、一般的には約0.001〜10重量%の範囲内であることが好ましい。
また本発明の皮膚用基剤は、点眼剤へも使用できる。点眼剤に使用することで、薬物への眼内移行性を向上させることができる。この点眼剤は、その対象疾病に関して制約はなく、例えばドライアイ症候群、緑内障、白内障、炎症、花粉症等の治療に適した薬剤を含有させることにより、各疾病に対して有効に作用する。特にメバロン酸を好ましく配合することができる。
点眼剤に配合できる薬剤の種類は特に限定されないが、例えば抗菌剤(キノロン系抗菌剤、セファロスポリン類、スルファセタミドナトリウム、スルファメトキサゾール等)、抗炎症剤(ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン、プレゾニゾロン、ベタメタゾン、ジクロフェナック、インドメタシン、フルオロメトロン、プラノプロフェン、グリチルリチン酸二カリウム、イプシロン-アミノカプロン酸等)、抗ヒスタミン剤(マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸ジフェンヒドラミン等)、抗緑内障剤(プロスタグランジン誘導体、炭酸脱水酵素阻害剤など)、抗アレルギー剤(クロモグリク酸ナトリウム等)等などが挙げられる。
また、免疫抑制剤および代謝拮抗剤としてメソトレキセート、シクロホスファミド、シクロスポリン、6−メルカプトプリン、アザチオプリン、フルオロウラシルおよびテガフールなどが挙げられ、さらに上記化合物の混合剤、例えば硫酸ネオマイシンおよびリン酸デキサメタゾンナトリウムの組み合わせのような抗生物質/抗炎症剤混合物等の混合物などが挙げられるが、目の症状および病巣の治療に他の薬剤を使用することもできる。
これら薬物の添加量は、0.001〜10重量%であることが好ましいが、治療効果が発現する濃度であれば、特に限定されない。
点眼剤に使用する場合、上記成分以外に、他の添加物として、等張化剤、緩衝剤、pH調節剤、可溶化剤、安定化剤、保存剤等を適宜配合することができる。
等張化剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、塩化ナトリウム、塩化カリウム、ソルビトール、マンニトール等を挙げることができる。
緩衝剤としては例えば、リン酸、リン酸塩、クエン酸、酢酸、ε-アミノカプロン酸、トロメタモール等を挙げることができる。
pH調節剤としては、例えば塩酸、クエン酸、リン酸、酢酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ホウ酸、ホウ砂、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等を挙げることができる。
薬物や他の添加物が水難溶性の場合などに添加される可溶化剤としては、例えばポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、マクロゴール4000等を挙げることができる。
安定化剤としては、例えばエデト酸、エデト酸ナトリウム等を挙げることができる。
保存剤としては、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、クロロブタノール等が挙げられ、これらの保存剤を組み合わせて使用することもできる。
本発明の皮膚用基剤は、βグルカン、好ましくメバロン酸、さらには上記任意成分や薬剤成分を水あるいは溶剤などに配合して使用すればよい。
また本発明の皮膚用基剤は、βグルカンの効果により、難水溶性の薬剤を容易に配合することができる。
本発明の皮膚用基剤は、上記薬効成分、薬剤成分の薬効が期待される、皮膚用治療薬、皮膚洗浄剤、軟膏剤、貼り薬、ハップ剤、絆創膏、塗布剤、鼻腔用剤、点耳剤、点眼剤、皮膚化粧料などに使用できる。
それらの具体的な製品例としては、例えば、化粧水、乳液、スキンミルク、クリーム、軟膏、ローション、カラミンローション、サンスクリーン剤、サンタン剤、アフターシェーブローション、プレシェーブローション、化粧下地料、パック料、クレンジング料、洗顔料、アクネ対策化粧料、エッセンス等の基礎化粧料;ファンデーション、白粉、アイシャドウ、アイライナー、アイブロー、チーク、口紅、ネイルカラー等のメイクアップ化粧料;シャンプー、リンス、コンディショナー、ヘアカラー、ヘアトニック、セット剤、整髪料、育毛料、ボディパウダー、デオドラント、脱毛剤、石鹸、ボディシャンプー、ハンドソープ、香水、歯磨き、口腔ケア製品、入浴剤、エステティック用剤、マッサージ用剤、日焼け防止剤、子供用おむつ、老人用おむつ、床ずれ治療剤、床ずれ予防剤、床ずれ回復剤、生理用品、各種皮膚用治療薬、鼻腔用剤、鼻腔洗浄剤、鼻腔内炎症抑制剤、鼻腔閉塞防止もしくは治療剤、目薬、筋肉痛薬、温湿布薬、冷湿布薬、貼り薬、ハップ剤、プラスター剤、塗布剤、絆創膏、薬用テープ、アレルギー皮膚炎等のアレルギー防止もしくは治療剤、傷やできものの治療薬、イボやタコ、魚の目の治療薬、虫さされ治療薬、虫よけ剤、ニキビ予防薬、ニキビ治療薬、水虫薬、病気や運動による熱さまし、皮膚に接触するような懐炉の表面等が挙げられる。これら製品は従来公知の方法で製造すればよい。また、貼り薬、ハップ剤、絆創膏、薬用テープ、おむつ、懐炉の表面などに使用する場合は、本発明の皮膚用基剤を、布、不織布、ガーゼ、ニット、紙、合成樹脂、フィルム、パット部、あるいは皮膚に接触する箇所や接着箇所に、塗布や含浸あるいは滲みこませればよい。
以下、実施例を示して本発明を説明する。なお、「部」及び「%」は特記しない限り重量基準である。
〔試験例1〕穀物由来のβグルカン含有量の測定
穀物由来のβグルカンの分析は、メガザイム社のβグルカン測定キットを用いて、McCleary法(酵素法)にて行った。まず、測定サンプルが粉体の場合、500μm(30メッシュ)のふるいにかけ、水分含量を測定し、その100mgを17mlチューブに取り、50%エタノール溶液を200μl加え、分散させた。次に4mlの20mMリン酸緩衝液(pH6.5)を加え、よく混合した後、煮沸した湯浴中にて1分間加温した。よく混合し、更に2分間、湯浴中で加熱した。50℃に冷却後、5分間放置してから、各チューブにリケナーゼ酵素溶液(キットに付属するバイアルを20mlの20mMリン酸緩衝液で希釈、残量は凍結保存)の200μl(10U)を加え、1時間、50℃にて反応させた。チューブに200mM酢酸緩衝液(pH4.0)を、5ml加えて、静かに混合した。室温に5分間放置し、遠心分離にて上清を得た。100μlを3本のチューブに取り、1本には100μlの50mM酢酸緩衝液(pH4.0)を、他の2本には100μl(0.2U)のβグルコシターゼ溶液(キットに付属するバイアルを20mlの50mM酢酸緩衝液で希釈、残量は凍結保存)を加え、50℃にて10分間、反応させた。3mlのグルコースオキシターゼ/ベルオキシターゼ溶液を加えて、50℃にて20分間反応させ、各サンプルの510nmにおける吸光度(EA)を測定した。βグルカン含有量は、次式により求めた。
穀物由来のβグルカンの分析は、メガザイム社のβグルカン測定キットを用いて、McCleary法(酵素法)にて行った。まず、測定サンプルが粉体の場合、500μm(30メッシュ)のふるいにかけ、水分含量を測定し、その100mgを17mlチューブに取り、50%エタノール溶液を200μl加え、分散させた。次に4mlの20mMリン酸緩衝液(pH6.5)を加え、よく混合した後、煮沸した湯浴中にて1分間加温した。よく混合し、更に2分間、湯浴中で加熱した。50℃に冷却後、5分間放置してから、各チューブにリケナーゼ酵素溶液(キットに付属するバイアルを20mlの20mMリン酸緩衝液で希釈、残量は凍結保存)の200μl(10U)を加え、1時間、50℃にて反応させた。チューブに200mM酢酸緩衝液(pH4.0)を、5ml加えて、静かに混合した。室温に5分間放置し、遠心分離にて上清を得た。100μlを3本のチューブに取り、1本には100μlの50mM酢酸緩衝液(pH4.0)を、他の2本には100μl(0.2U)のβグルコシターゼ溶液(キットに付属するバイアルを20mlの50mM酢酸緩衝液で希釈、残量は凍結保存)を加え、50℃にて10分間、反応させた。3mlのグルコースオキシターゼ/ベルオキシターゼ溶液を加えて、50℃にて20分間反応させ、各サンプルの510nmにおける吸光度(EA)を測定した。βグルカン含有量は、次式により求めた。
βglucan(%,W/W)=(EA)×(F/W)×8.46
F=(100)/(グルコース100μgの吸光度)
W=算出された無水物重量(mg)
F=(100)/(グルコース100μgの吸光度)
W=算出された無水物重量(mg)
また、測定サンプルがβグルカンを抽出した抽出液(液体)の場合は、以下のように抽出物(固体あるいは粉末)としてから含有量を測定すればよい。すなわち、βグルカン抽出液に2倍量のエタノールを添加しよく混合してから遠心分離にて沈殿を回収し、よく乾燥させ粉砕し、βグルカン抽出物(固体)とした。βグルカン抽出物は、水分含有量を測定後、メガザイム社のβグルカン測定キットを用いて、McCleary法(酵素法)にて分析した。各沈殿サンプル50mgを17mlチューブに取り、50%エタノール溶液を200μl加え、分散させた。その後は上記と同様に測定した。
〔試験例2〕微生物類または担子菌類由来のβグルカン含有量の測定
βグルカンの分析は、アルコールによって沈殿する全多糖量をフェノール硫酸法にて測定し、引き続き沈殿させた多糖中のβグルカンの確認・定量を生化学工業(株)の(1-3)-β-D-結合を含むβグルカンの検出・測定用キットを用いて行った。まず、測定サンプル中の全多糖量をフェノール硫酸法にて測定した。すなわち、サンプル溶液30μlに蒸留水30μlを加え、ここに300mMのNaClを含むリン酸緩衝液(pH6.9)を120μl加え、さらにエタノール540μl(3倍量)を添加し、−15℃に10分間放置して多糖を沈殿させた。上清を除去後、100μlの蒸留水を添加して溶解させた。ここに5%フェノール水溶液の100μl、硫酸500μlを加え、反応させた。サンプルを加えず蒸留水100μlにフェノール液、硫酸を加えたものをブランクとして、490nmの吸光度を測定した。なお、プルランの10mg/mlから2倍希釈系列を作成したものを標準サンプルとして使用して検量線を作成し、多糖量の定量を実施した。
βグルカンの分析は、アルコールによって沈殿する全多糖量をフェノール硫酸法にて測定し、引き続き沈殿させた多糖中のβグルカンの確認・定量を生化学工業(株)の(1-3)-β-D-結合を含むβグルカンの検出・測定用キットを用いて行った。まず、測定サンプル中の全多糖量をフェノール硫酸法にて測定した。すなわち、サンプル溶液30μlに蒸留水30μlを加え、ここに300mMのNaClを含むリン酸緩衝液(pH6.9)を120μl加え、さらにエタノール540μl(3倍量)を添加し、−15℃に10分間放置して多糖を沈殿させた。上清を除去後、100μlの蒸留水を添加して溶解させた。ここに5%フェノール水溶液の100μl、硫酸500μlを加え、反応させた。サンプルを加えず蒸留水100μlにフェノール液、硫酸を加えたものをブランクとして、490nmの吸光度を測定した。なお、プルランの10mg/mlから2倍希釈系列を作成したものを標準サンプルとして使用して検量線を作成し、多糖量の定量を実施した。
次に、全多糖量が1〜0.1mg/ml前後の溶液をまず、0.5MのNaOHにて10倍希釈し、引き続きβグルカンフリーの蒸留水にて希釈し、10-10まで希釈液を調製した。βグルカン希釈液の50μlをチューブにとり、主反応試薬50μlを添加して、37℃にて30分間インキュベートした。続いて亜硝酸ナトリウム溶液50μl、スルファミン酸アンモニウム50μl、Nメチル2ピロリドン溶液50μlを加え、反応させた後、溶液の吸光度545nm(対象波長630nm)を測定した。なお、添付のβグルカン標準品で7.5〜60pg/mlのβグルカン溶液にて検量線を得て、各βグルカン溶液の濃度を算出した。
〔試験例3〕βグルカン分子量の測定
βグルカンの分子量測定は、以下の通りとした。すなわち、抽出物の5mgをチューブに取り、0.5mlの蒸留水を加えて、沸騰水中で溶解させた。0.22μmのフィルターを通してHPLC用のサンプルとした。分離にはHPLCゲル濾過カラムであるShodexのパックドカラムKS−805(昭和電工社製)を用い、流速0.6ml/min.、温度50℃、検出にはRI検出器、分離溶媒は水で実施した。分子量マーカーとしてはShodexプルラン標準液P−82(昭和電工社製)を用いて測定した。
βグルカンの分子量測定は、以下の通りとした。すなわち、抽出物の5mgをチューブに取り、0.5mlの蒸留水を加えて、沸騰水中で溶解させた。0.22μmのフィルターを通してHPLC用のサンプルとした。分離にはHPLCゲル濾過カラムであるShodexのパックドカラムKS−805(昭和電工社製)を用い、流速0.6ml/min.、温度50℃、検出にはRI検出器、分離溶媒は水で実施した。分子量マーカーとしてはShodexプルラン標準液P−82(昭和電工社製)を用いて測定した。
抽出βグルカンが抽出液(液体)の場合は、まず、2倍量のエタノールを加え、−20℃に冷却して1時間、放置し、沈殿を得た。得られた沈殿の5mgをチューブに取り、以下、抽出物の場合と同様に操作して、分子量を測定した。
〔穀物由来βグルカン原料調製及び抽出促進剤の製造例〕
もち性裸大麦を研削式搗精機により削り、歩留まり82%まで精麦した。このとき発生した糠を糠―1とした。歩留まり82%まで精麦した大麦は、さらに研削式搗精機により削り、歩留まり55%まで精麦した。このとき発生した糠を粉砕物−1とした。容器(50L)に水道水20Lを加え、撹拌しながら、15℃に調温した。これに糠―1の6kgを加え、2時間撹拌抽出し、連続遠心機にて固液分離後、上清を凍結乾燥し、抽出促進剤450gを得た。
もち性裸大麦を研削式搗精機により削り、歩留まり82%まで精麦した。このとき発生した糠を糠―1とした。歩留まり82%まで精麦した大麦は、さらに研削式搗精機により削り、歩留まり55%まで精麦した。このとき発生した糠を粉砕物−1とした。容器(50L)に水道水20Lを加え、撹拌しながら、15℃に調温した。これに糠―1の6kgを加え、2時間撹拌抽出し、連続遠心機にて固液分離後、上清を凍結乾燥し、抽出促進剤450gを得た。
製造例1〔穀物由来βグルカンの抽出例〕
容器(70L)に水道水30Lを加え、撹拌しながら、上記抽出促進剤を150g加え、溶解後、上記粉砕物―1の7.5kgを加えた。2時間、50℃で撹拌抽出してから連続遠心機にて固液分離後、上清を得た。得られた上清を煮沸し、冷却後に15Lのわずかに粘調なβグルカン液を得た。得られたβグルカン液に2倍量のエタノールを加えて沈殿を回収、乾燥させて、βグルカン460g(サンプル1)を得た。試験例1に従い分析の結果、βグルカンの純度は91%であった。試験例2に従い分析の結果、抽出物は、分子量20万〜1万に検出され、最大ピークは、分子量4万であった。なお、試験例1の方法で最大ピークがβグルカンであることを確認した。このサンプル1のβグルカンの1重量%の36℃の粘度は、2.51mPa・Sであり、10℃の粘度は4.71mPa・Sであった。
容器(70L)に水道水30Lを加え、撹拌しながら、上記抽出促進剤を150g加え、溶解後、上記粉砕物―1の7.5kgを加えた。2時間、50℃で撹拌抽出してから連続遠心機にて固液分離後、上清を得た。得られた上清を煮沸し、冷却後に15Lのわずかに粘調なβグルカン液を得た。得られたβグルカン液に2倍量のエタノールを加えて沈殿を回収、乾燥させて、βグルカン460g(サンプル1)を得た。試験例1に従い分析の結果、βグルカンの純度は91%であった。試験例2に従い分析の結果、抽出物は、分子量20万〜1万に検出され、最大ピークは、分子量4万であった。なお、試験例1の方法で最大ピークがβグルカンであることを確認した。このサンプル1のβグルカンの1重量%の36℃の粘度は、2.51mPa・Sであり、10℃の粘度は4.71mPa・Sであった。
製造例2〔担子菌由来βグルカンの製造〕
カワリハラタケの子実体を破砕し、粉砕して、その粉砕物10kgに熱水50リットルを加え、煮沸条件下で穏やかに撹拌しながら3時間、熱水抽出処理した。熱水抽出処理した後、遠心分離して、その分離液を得た。分離液に3倍量の99%エチルアルコールを加えて、沈殿物を得、凍結乾燥して、βグルカン1200g(サンプル2)を得た。サンプル3の1g中に含まれるβグルカン量は、860mgと算出された。また、最大ピークの分子量は45万を示した。このサンプル2のβグルカンの1重量%の36℃の粘度は、4mPa・Sであり、10℃の粘度は7.8mPa・Sであった。
カワリハラタケの子実体を破砕し、粉砕して、その粉砕物10kgに熱水50リットルを加え、煮沸条件下で穏やかに撹拌しながら3時間、熱水抽出処理した。熱水抽出処理した後、遠心分離して、その分離液を得た。分離液に3倍量の99%エチルアルコールを加えて、沈殿物を得、凍結乾燥して、βグルカン1200g(サンプル2)を得た。サンプル3の1g中に含まれるβグルカン量は、860mgと算出された。また、最大ピークの分子量は45万を示した。このサンプル2のβグルカンの1重量%の36℃の粘度は、4mPa・Sであり、10℃の粘度は7.8mPa・Sであった。
製造例3〔微生物由来βグルカンの製造〕
市販の圧搾パン酵母より調製された細胞壁(酵母菌体細胞壁E)の100gに2%水酸化ナトリウムの1Lを加えて、4℃にて24時間撹拌抽出した。遠心分離した抽出液をHClで中和し、2倍量のエタノールで沈殿させ、βグルカン20g(サンプル3)を得た。サンプル4の10mg中に含まれるβグルカン量は、4.2mgと算出された。また、最大ピークの分子量は40万であった。このサンプル3のβグルカンの1重量%の36℃の粘度は、20mPa・Sであり、10℃の粘度は43mPa・Sであった。
市販の圧搾パン酵母より調製された細胞壁(酵母菌体細胞壁E)の100gに2%水酸化ナトリウムの1Lを加えて、4℃にて24時間撹拌抽出した。遠心分離した抽出液をHClで中和し、2倍量のエタノールで沈殿させ、βグルカン20g(サンプル3)を得た。サンプル4の10mg中に含まれるβグルカン量は、4.2mgと算出された。また、最大ピークの分子量は40万であった。このサンプル3のβグルカンの1重量%の36℃の粘度は、20mPa・Sであり、10℃の粘度は43mPa・Sであった。
製造例4〔R−メバロン酸の製造〕
特公平7−89940号公報の第3頁左欄11行〜第4頁右欄4行に記載された方法に従い、R−メバロン酸(サンプル4)を製造した。
特公平7−89940号公報の第3頁左欄11行〜第4頁右欄4行に記載された方法に従い、R−メバロン酸(サンプル4)を製造した。
上記製造例1〜3で得られたβグルカンと製造例4で得られたメバロン酸を使用し下記の皮膚用基剤を製造し、それを用いて以下の皮膚用治療薬、点耳剤、点眼剤、鼻腔用剤、皮膚用化粧料を製造した。
[実施例1]皮膚用基剤−1
下記配合成分を混合、加熱溶解し、冷却することで皮膚用基剤−1を調整した。1日放置した後の皮膚用基剤−1の粘度は36℃で、250mPa・S、10℃で580mPa・Sであった。
下記配合成分を混合、加熱溶解し、冷却することで皮膚用基剤−1を調整した。1日放置した後の皮膚用基剤−1の粘度は36℃で、250mPa・S、10℃で580mPa・Sであった。
〔配合〕
βグルカン(製造例1で得たサンプル1) 30g
精製水 1000g
βグルカン(製造例1で得たサンプル1) 30g
精製水 1000g
[実施例2]皮膚用基剤−2
下記配合成分を混合、溶解し、皮膚用基剤−2を調整した。皮膚用基剤−2の粘度は36℃で、0.81mPa・S、10℃で1.77mPa・Sであった。
下記配合成分を混合、溶解し、皮膚用基剤−2を調整した。皮膚用基剤−2の粘度は36℃で、0.81mPa・S、10℃で1.77mPa・Sであった。
〔配合〕
βグルカン(製造例2で得たサンプル2) 1g
精製水 2000g
βグルカン(製造例2で得たサンプル2) 1g
精製水 2000g
[実施例3]皮膚用基剤−3
下記配合成分を混合、溶解し、皮膚用基剤−3を調整した。皮膚用基剤−3の粘度は36℃で、10500mPa・S、10℃で32000mPa・Sであった。
下記配合成分を混合、溶解し、皮膚用基剤−3を調整した。皮膚用基剤−3の粘度は36℃で、10500mPa・S、10℃で32000mPa・Sであった。
〔配合〕
βグルカン(製造例3で得たサンプル3) 20g
精製水 80g
βグルカン(製造例3で得たサンプル3) 20g
精製水 80g
[実施例4]皮膚用基剤−4
下記配合成分を混合、加熱溶解し、皮膚用基剤−4を調整した。4℃に8時間放置した後、皮膚用基剤−4の粘度は36℃で、14200mPa・S、10℃で30050mPa・Sであった。
下記配合成分を混合、加熱溶解し、皮膚用基剤−4を調整した。4℃に8時間放置した後、皮膚用基剤−4の粘度は36℃で、14200mPa・S、10℃で30050mPa・Sであった。
〔配合〕
βグルカン(製造例1で得たサンプル1) 10g
R−メバロン酸(製造例4で得たサンプル4) 0.1g
精製水 40g
βグルカン(製造例1で得たサンプル1) 10g
R−メバロン酸(製造例4で得たサンプル4) 0.1g
精製水 40g
[実施例5]皮膚用基剤−5
下記配合成分を混合、溶解し、皮膚用基剤−5を調整した。皮膚用基剤−5の粘度は36℃で、2.6mPa・S、10℃で5.1mPa・Sであった。
下記配合成分を混合、溶解し、皮膚用基剤−5を調整した。皮膚用基剤−5の粘度は36℃で、2.6mPa・S、10℃で5.1mPa・Sであった。
〔配合〕
βグルカン(製造例3で得たサンプル3) 1g
R−メバロン酸(製造例4で得たサンプル4) 0.5g
精製水 1000g
βグルカン(製造例3で得たサンプル3) 1g
R−メバロン酸(製造例4で得たサンプル4) 0.5g
精製水 1000g
[比較例1]比較品皮膚用基剤−1
βグルカンの代わりに、寒天(試薬グレード:和光純薬社製)を使用した以外は実施例1と同様にして比較品皮膚用基剤−1を調整した。比較品皮膚用基剤−1は36℃で、強固なゲルを形成し粘度は検出限界の10万mPa・S以上であり、測定は不能と判定された。
βグルカンの代わりに、寒天(試薬グレード:和光純薬社製)を使用した以外は実施例1と同様にして比較品皮膚用基剤−1を調整した。比較品皮膚用基剤−1は36℃で、強固なゲルを形成し粘度は検出限界の10万mPa・S以上であり、測定は不能と判定された。
[比較例2]比較品皮膚用基剤−2
βグルカンの代わりに、寒天より精製されたアガロース(和光純薬社製)を使用した以外は実施例1と同様にして比較品皮膚用基剤−2を調整した。比較品皮膚用基剤−2は36℃で、強固なゲルを形成し粘度は検出限界の10万mPa・S以上であり、測定は不能と判定された。
βグルカンの代わりに、寒天より精製されたアガロース(和光純薬社製)を使用した以外は実施例1と同様にして比較品皮膚用基剤−2を調整した。比較品皮膚用基剤−2は36℃で、強固なゲルを形成し粘度は検出限界の10万mPa・S以上であり、測定は不能と判定された。
[実施例6]軟膏剤
実施例1で得た皮膚用基剤−1を含有する下記配合組成の軟膏剤を常法により製造した。本軟膏剤は柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
実施例1で得た皮膚用基剤−1を含有する下記配合組成の軟膏剤を常法により製造した。本軟膏剤は柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
〔配合〕
酢酸ヒドロコルチゾン(ステロイド抗炎症剤) 0.05g
ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール 3g
マクロゴール400 15g
マクロゴール4000 5g
皮膚用基剤−1 60g
精製水 17g
酢酸ヒドロコルチゾン(ステロイド抗炎症剤) 0.05g
ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール 3g
マクロゴール400 15g
マクロゴール4000 5g
皮膚用基剤−1 60g
精製水 17g
[比較例3]
皮膚用基剤−1の代わりに、比較例1で得た比較品皮膚用基剤−1を用いたこと意外は実施例6と同様にして軟膏剤の比較品を得た。本比較品の軟膏剤は、柔軟性や展延性に劣り、使用感も不快なべたつきがあった。
皮膚用基剤−1の代わりに、比較例1で得た比較品皮膚用基剤−1を用いたこと意外は実施例6と同様にして軟膏剤の比較品を得た。本比較品の軟膏剤は、柔軟性や展延性に劣り、使用感も不快なべたつきがあった。
[実施例7]軟膏剤
実施例1で得た皮膚用基剤−1を用いて下記配合組成の軟膏剤を常法により製造した。本軟膏剤は柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
実施例1で得た皮膚用基剤−1を用いて下記配合組成の軟膏剤を常法により製造した。本軟膏剤は柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
〔配合〕
インドメタシン(抗炎症剤) 0.75g
グリセリン 1g
マクロゴール4000 3g
1,3−ブチレングリコール 20g
皮膚用基剤−1 60g
精製水 15g
インドメタシン(抗炎症剤) 0.75g
グリセリン 1g
マクロゴール4000 3g
1,3−ブチレングリコール 20g
皮膚用基剤−1 60g
精製水 15g
[実施例8]
実施例1で得た皮膚用基剤−1を用いて下記配合組成の軟膏剤を常法により製造した。本軟膏剤は柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
実施例1で得た皮膚用基剤−1を用いて下記配合組成の軟膏剤を常法により製造した。本軟膏剤は柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
〔配合〕
リドカイン(局所麻酔剤) 0.5g
グリチルレチン酸(抗炎症剤) 0.3g
塩化ベンザルコニウム(殺菌剤) 0.01g
グリセリン 2g
マクロゴール400 10g
マクロゴール4000 3g
ポリソルベート80 3g
ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール 1g
皮膚用基剤−1 60g
精製水 20g
リドカイン(局所麻酔剤) 0.5g
グリチルレチン酸(抗炎症剤) 0.3g
塩化ベンザルコニウム(殺菌剤) 0.01g
グリセリン 2g
マクロゴール400 10g
マクロゴール4000 3g
ポリソルベート80 3g
ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール 1g
皮膚用基剤−1 60g
精製水 20g
[実施例9]
実施例2で得た皮膚用基剤−2を用いて下記配合組成の軟膏剤を常法により製造した。本軟膏剤は柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
実施例2で得た皮膚用基剤−2を用いて下記配合組成の軟膏剤を常法により製造した。本軟膏剤は柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
〔配合〕
塩化ベンゼトニウム(抗菌剤) 1g
1,3−ブチレングリコール 30g
マクロゴール4000 29g
皮膚用基剤−2 40g
塩化ベンゼトニウム(抗菌剤) 1g
1,3−ブチレングリコール 30g
マクロゴール4000 29g
皮膚用基剤−2 40g
[実施例10]
実施例3で得た皮膚用基剤−3を用いて下記配合組成の軟膏剤を常法により製造した。本軟膏剤は柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
実施例3で得た皮膚用基剤−3を用いて下記配合組成の軟膏剤を常法により製造した。本軟膏剤は柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
〔配合〕
硝酸ミコナゾール(抗真菌剤) 0.5g
マクロゴール400 59.5g
マクロゴール6000 10g
皮膚用基剤−3 30g
硝酸ミコナゾール(抗真菌剤) 0.5g
マクロゴール400 59.5g
マクロゴール6000 10g
皮膚用基剤−3 30g
[比較例4]
皮膚用基剤−3の代わりに、比較例2で得た比較品皮膚用基剤−2を用いたこと意外は実施例10と同様にして軟膏剤の比較品を得た。本比較品の軟膏剤は、柔軟性や展延性に劣り、使用感も不快なべたつきがあった。
皮膚用基剤−3の代わりに、比較例2で得た比較品皮膚用基剤−2を用いたこと意外は実施例10と同様にして軟膏剤の比較品を得た。本比較品の軟膏剤は、柔軟性や展延性に劣り、使用感も不快なべたつきがあった。
[実施例11]
実施例1で得た皮膚用基剤−1を用いて下記配合組成の軟膏剤を常法により製造した。本軟膏剤は柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
実施例1で得た皮膚用基剤−1を用いて下記配合組成の軟膏剤を常法により製造した。本軟膏剤は柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
〔配合〕
アシクロビル(抗ウィルス剤) 5g
マクロゴール400 50g
マクロゴール4000 25g
皮膚用基剤−1 20g
アシクロビル(抗ウィルス剤) 5g
マクロゴール400 50g
マクロゴール4000 25g
皮膚用基剤−1 20g
[実施例12]
実施例4で得た皮膚用基剤−4を用いて下記配合組成の軟膏剤を常法により製造した。本軟膏剤は柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
実施例4で得た皮膚用基剤−4を用いて下記配合組成の軟膏剤を常法により製造した。本軟膏剤は柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
〔配合〕
クロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン剤) 1g
マクロゴール400 69g
マクロゴール6000 10g
皮膚用基剤−4 20g
クロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン剤) 1g
マクロゴール400 69g
マクロゴール6000 10g
皮膚用基剤−4 20g
[実施例13]
実施例5で得た皮膚用基剤−5を用いて下記配合組成の軟膏剤を常法により製造した。本軟膏剤は柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
実施例5で得た皮膚用基剤−5を用いて下記配合組成の軟膏剤を常法により製造した。本軟膏剤は柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
〔配合〕
インドメタシン(抗炎症剤) 1g
1,3−ブチレングリコール 49g
マクロゴール4000 25g
皮膚用基剤−5 25g
インドメタシン(抗炎症剤) 1g
1,3−ブチレングリコール 49g
マクロゴール4000 25g
皮膚用基剤−5 25g
[実施例14]点眼剤
実施例1で得た皮膚用基剤−1を用いて点眼剤を常法により製造した。点眼剤は、0.1N水酸化ナトリウムまたは0.1N塩酸によりpHを7に調整した。本点眼剤は液切れが良く、点眼時の差し心地感も優れていた。
実施例1で得た皮膚用基剤−1を用いて点眼剤を常法により製造した。点眼剤は、0.1N水酸化ナトリウムまたは0.1N塩酸によりpHを7に調整した。本点眼剤は液切れが良く、点眼時の差し心地感も優れていた。
〔配合〕
皮膚用基剤−1 50g
プラノプロフェン 0.5g
濃グリセリン 2.6g
1N水酸化ナトリウム 適量
0.1N塩酸 適量
精製水 50g
皮膚用基剤−1 50g
プラノプロフェン 0.5g
濃グリセリン 2.6g
1N水酸化ナトリウム 適量
0.1N塩酸 適量
精製水 50g
[比較例5]
皮膚用基剤−1の代わりに、比較例1で得た比較品皮膚用基剤−1を用いたこと意外は実施例14と同様にして点眼剤の比較品を得た。本比較品の点眼剤は、液切れが悪く、差し心地感も劣っていた。
皮膚用基剤−1の代わりに、比較例1で得た比較品皮膚用基剤−1を用いたこと意外は実施例14と同様にして点眼剤の比較品を得た。本比較品の点眼剤は、液切れが悪く、差し心地感も劣っていた。
[実施例15]点眼剤
実施例4で得た皮膚用基剤−4を用いて点眼剤を常法により製造した。点眼剤は、0.1N水酸化ナトリウムまたは0.1N塩酸によりpHを7に調整した。本点眼剤は液切れが良く、点眼時の差し心地感も優れていた。
実施例4で得た皮膚用基剤−4を用いて点眼剤を常法により製造した。点眼剤は、0.1N水酸化ナトリウムまたは0.1N塩酸によりpHを7に調整した。本点眼剤は液切れが良く、点眼時の差し心地感も優れていた。
〔配合〕
皮膚用基剤−4 50g
プラノプロフェン 0.5g
濃グリセリン 2.6g
1N水酸化ナトリウム 適量
0.1N塩酸 適量
精製水 50g
皮膚用基剤−4 50g
プラノプロフェン 0.5g
濃グリセリン 2.6g
1N水酸化ナトリウム 適量
0.1N塩酸 適量
精製水 50g
[実施例16]点耳剤
実施例1で得た皮膚用基剤−1を用いて点耳剤を常法により製造した。本点耳剤は差し易く、さらに展着性に非常に優れており、点耳後の液だれを生じることがなかった。
実施例1で得た皮膚用基剤−1を用いて点耳剤を常法により製造した。本点耳剤は差し易く、さらに展着性に非常に優れており、点耳後の液だれを生じることがなかった。
〔配合〕
ガチフロキサシン 0.5g
エデト酸ナトリウム 0.1g
塩化ナトリウム 0.9g
皮膚用基剤−1 70.0g
精製水 28.5g
ガチフロキサシン 0.5g
エデト酸ナトリウム 0.1g
塩化ナトリウム 0.9g
皮膚用基剤−1 70.0g
精製水 28.5g
[比較例6]
皮膚用基剤−1の代わりに、比較例1で得た比較品皮膚用基剤−1を用いたこと意外は実施例16と同様にして点耳剤の比較品を得た。本比較品の点耳剤は、展着性に劣っていた。
皮膚用基剤−1の代わりに、比較例1で得た比較品皮膚用基剤−1を用いたこと意外は実施例16と同様にして点耳剤の比較品を得た。本比較品の点耳剤は、展着性に劣っていた。
[実施例17]鼻腔用剤
実施例1で得た皮膚用基剤−1を用いて鼻腔用剤を常法により製造した。鼻腔用剤は、0.1N水酸化ナトリウムまたは0.1N塩酸によりpHを7に調整した。本鼻腔用剤は噴霧しやすく、さらに展着性に非常に優れており、点鼻後の液だれを生じることがなかった。
実施例1で得た皮膚用基剤−1を用いて鼻腔用剤を常法により製造した。鼻腔用剤は、0.1N水酸化ナトリウムまたは0.1N塩酸によりpHを7に調整した。本鼻腔用剤は噴霧しやすく、さらに展着性に非常に優れており、点鼻後の液だれを生じることがなかった。
〔配合〕
塩酸ナファゾリン 0.05g
塩化ベンゼトニウム 0.02g
マレイン酸クロルフェニラミン 0.5g
リドカイン 0.5g
濃グリセリン 2.0g
エデト酸ナトリウム 0.01g
l−メントール 0.008g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.1g
皮膚用基剤−1 70.0g
0.1N塩酸 適量
0.1N水酸化ナトリウム 適量
精製水 27g
塩酸ナファゾリン 0.05g
塩化ベンゼトニウム 0.02g
マレイン酸クロルフェニラミン 0.5g
リドカイン 0.5g
濃グリセリン 2.0g
エデト酸ナトリウム 0.01g
l−メントール 0.008g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.1g
皮膚用基剤−1 70.0g
0.1N塩酸 適量
0.1N水酸化ナトリウム 適量
精製水 27g
[比較例7]
皮膚用基剤−1の代わりに、比較例1で得た比較品皮膚用基剤−1を用いたこと意外は実施例17と同様にして鼻腔用剤の比較品を得た。本比較品の鼻腔用剤は、展着性に劣っていた。
皮膚用基剤−1の代わりに、比較例1で得た比較品皮膚用基剤−1を用いたこと意外は実施例17と同様にして鼻腔用剤の比較品を得た。本比較品の鼻腔用剤は、展着性に劣っていた。
[実施例18]皮膚用クリーム
実施例5で得た皮膚用基剤−5を用いて皮膚用クリームを常法により製造した。本皮膚用クリームは柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
実施例5で得た皮膚用基剤−5を用いて皮膚用クリームを常法により製造した。本皮膚用クリームは柔軟性と展延性があり、皮膚に対する塗布性と使用感に優れていた。
〔配合〕
ミツロウ 2.0g
ステアリルアルコール 5.0g
ステアリン酸 8.0g
スクアラン 10.0g
自己乳化型プロピレングリコール 3.0g
モノステアレートポリオキシエチレン
セチルエーテル(20E.O.) 1.0g
香料 0.5g
防腐剤 適量
酸化防止剤 適量
プロピレングリコール 7.8g
グリセリン 4.0g
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1g
トリエタノールアミン 1.0g
皮膚用基剤−5 20.0g
精製水 37.5g
ミツロウ 2.0g
ステアリルアルコール 5.0g
ステアリン酸 8.0g
スクアラン 10.0g
自己乳化型プロピレングリコール 3.0g
モノステアレートポリオキシエチレン
セチルエーテル(20E.O.) 1.0g
香料 0.5g
防腐剤 適量
酸化防止剤 適量
プロピレングリコール 7.8g
グリセリン 4.0g
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1g
トリエタノールアミン 1.0g
皮膚用基剤−5 20.0g
精製水 37.5g
[実施例19]
実施例3で得た皮膚用基剤−3を用いてハップ剤を常法により製造した。本ハップ剤の使用感は良好であり、かぶれ等が生じることも無かった。
実施例3で得た皮膚用基剤−3を用いてハップ剤を常法により製造した。本ハップ剤の使用感は良好であり、かぶれ等が生じることも無かった。
〔配合〕
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 16g
石油系粘着付与樹脂 20g
流動パラフィン 12g
ソルビタンモノオレート 5g
炭酸カルシウム 12g
精製水 26.6g
サリチル酸メチル 1g
l−メントール 2g
チモール 0.3g
イオウ 0.1g
皮膚用基剤−3 5g
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 16g
石油系粘着付与樹脂 20g
流動パラフィン 12g
ソルビタンモノオレート 5g
炭酸カルシウム 12g
精製水 26.6g
サリチル酸メチル 1g
l−メントール 2g
チモール 0.3g
イオウ 0.1g
皮膚用基剤−3 5g
Claims (4)
- 重量平均分子量が1000〜460万であり、1重量%水溶液の36℃における粘度が、0.5〜10000mPa・Sであるβグルカンを含有することを特徴とする皮膚用基剤。
- さらに、1重量%水溶液の10℃における粘度が、1.0〜50000mPa・Sであるβグルカンであることを特徴とする請求項1記載の皮膚用基剤。
- さらに、メバロン酸を含有することを特徴とする請求項1または2記載の皮膚用基剤。
- 請求項1〜3いずれかに記載の皮膚用基剤を含有する、皮膚用治療薬、皮膚洗浄剤、軟膏剤、貼り薬、鼻腔用剤、点耳剤、点眼剤または皮膚化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003403170A JP2005162663A (ja) | 2003-12-02 | 2003-12-02 | 皮膚用基剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003403170A JP2005162663A (ja) | 2003-12-02 | 2003-12-02 | 皮膚用基剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005162663A true JP2005162663A (ja) | 2005-06-23 |
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---|---|---|---|
JP2003403170A Pending JP2005162663A (ja) | 2003-12-02 | 2003-12-02 | 皮膚用基剤 |
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Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005314290A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Hisamitsu Pharmaceut Co Inc | 貼付剤 |
JP2007133001A (ja) * | 2005-11-08 | 2007-05-31 | Seed Co Ltd | コンタクトレンズ用ケア用剤 |
WO2008023425A1 (fr) | 2006-08-24 | 2008-02-28 | Kirin Holdings Kabushiki Kaisha | Composition pour l'amélioration de l'état de la peau |
JP2009513682A (ja) * | 2005-11-02 | 2009-04-02 | セントロ デ インジエニエリア ジエネテイカ イ バイオテクノロジア | 相乗的効果を奏する割合でγ−及びα−インターフェロンを含有する安定化製剤 |
JP2011032218A (ja) * | 2009-08-03 | 2011-02-17 | Morishita Jintan Co Ltd | フィルム製剤およびその製造方法 |
JP2011102281A (ja) * | 2009-11-12 | 2011-05-26 | Adeka Corp | シート状パック剤 |
KR101341647B1 (ko) | 2011-08-03 | 2013-12-16 | 가톨릭대학교 산학협력단 | 베타-글루칸을 포함하는 각결막염 치료용 점안제 조성물 |
JP2014152172A (ja) * | 2013-02-08 | 2014-08-25 | Daiya Seiyaku Kk | 清涼感付与外用組成物、清涼感付与貼付剤、清涼感付与方法、清涼感付与外用組成物の製造方法、及び、清涼感付与貼付剤の製造方法 |
JP2016153436A (ja) * | 2010-05-24 | 2016-08-25 | インデナ エッセ ピ ア | 微生物感染の治療に使用するためのタマリンド種子多糖 |
KR101761005B1 (ko) * | 2015-06-22 | 2017-07-24 | 이지영 | 법제 유황을 포함하는 피부보습, 항염 및 면역 증강용 화장료 조성물 및 그 제조방법 |
JP2018030893A (ja) * | 2017-11-14 | 2018-03-01 | ダイヤ製薬株式会社 | 清涼感付与外用組成物の製造方法及び清涼感付与貼付剤の製造方法 |
-
2003
- 2003-12-02 JP JP2003403170A patent/JP2005162663A/ja active Pending
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