JP2005161386A

JP2005161386A - スクリュープレス

Info

Publication number: JP2005161386A
Application number: JP2003406918A
Authority: JP
Inventors: Kyuichiro Sasaki; 久一郎佐々木
Original assignee: FUKOKU KOGYO KK
Current assignee: FUKOKU KOGYO KK
Priority date: 2003-12-05
Filing date: 2003-12-05
Publication date: 2005-06-23

Abstract

【課題】含水原料を円滑に脱水してケーキとして排出する。
【解決手段】左右の支持台１、２にはスクリュー胴３が軸受け４、５を介して回転自在に支持されている。スクリュー胴３にはスクリュー羽根６が螺旋状に巻回され、このスクリュー羽根６のピッチは下流側に進むにつれ小さくなっている。スクリュー羽根６の外周は多数の脱水孔を有する円筒状の濾過筒８により包囲されており、この濾過筒８の両端部に入口部１１と出口部１２が設けられている。また、スクリュー羽根６の表面、スクリュー胴３の表面、濾過筒８の内表面には、低摩擦性を有するフッ素樹脂１５が薄墨で示すようにコーティングされており、含水原料がスクリュー羽根６、スクリュー胴３、濾過筒８に付着することがなくなり、送出効率が向上する。
【選択図】図１

Description

本発明は、例えば魚粕、パルプ、汚泥のような大量の水分を含んだ含水原料を効率良く脱水するためのスクリュープレスに関するものである。

この種の従来のスクリュープレスにおいては、入口部に投入された含水原料が、濾過筒内においてスクリュー胴の回転により出口部の方向に搬送される過程で、体積が縮小するように圧搾され、水分は濾過筒の脱水孔から漏出し、脱水された原料は脱水ケーキとして出口部から排出される。

しかしながら、脱水すべき含水原料に付着性の強い物質や熱による焦げ付きが生じ易い物質が含まれている場合には、その付着性によってスクリュー羽根等への付着が発生すると、含水原料はスクリュー羽根による前方への排出作用がなくなり、スクリュー羽根と共に共回りする現象が生ずることがある。

本発明の目的は、上述の課題を解決し、含水原料を円滑に脱水してケーキとして排出し得るスクリュープレスを提供することにある。

上記目的を達成するための請求項１に係る本発明は、駆動手段により回転するスクリュー胴と、該スクリュー胴の外周に螺旋状に設けたスクリュー羽根と、該スクリュー胴を囲む略円筒状の濾過筒とから成り、前記濾過筒の両端部に入口部と出口部を設け、前記スクリュー胴と前記スクリュー羽根と前記濾過筒によって囲んだ空間部を前記入口部から前記出口部に向けて減少させ、前記入口部から投入した含水原料を圧搾脱水して前記出口部から脱水ケーキとして排出するスクリュープレスにおいて、前記空間部に面する部材の表面に低摩擦材をコーティングしたことを特徴とするスクリュープレスである。

また、請求項２に係る本発明は、前記低摩擦材は樹脂としたことを特徴とする請求項１に記載のスクリュープレスである。

請求項３に係る本発明は、前記樹脂はフッ素樹脂としたことを特徴とする請求項２に記載のスクリュープレスである。

請求項４に係る本発明は、前記低摩擦材をコーティングした部材は、少なくとも前記スクリュー羽根としたことを特徴とする請求項１に記載のスクリュープレスである。

本発明に係るスクリュープレスによれば、含水原料を圧縮して送り出す空間部に面する部材に撥水性樹脂をコーティングしたので、圧縮に際して付着を生ずることなく排出することができる。

本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。

図１は実施例の部分断面図であり、左右の支持台１、２にはスクリュー胴３が軸受け４、５を介して回転自在に支持されている。スクリュー胴３にはスクリュー羽根６が螺旋状に巻回され、このスクリュー羽根６のピッチは下流側に進むにつれ小さくなっている。なお、スクリュー胴３を下流側に進むにつれて太くなるテーパ状とする場合には、スクリュー羽根６は等ピッチであってもよい。

スクリュー胴３の左端側にはスプロケット７が取り付けられ、このスプロケット７は図示しない駆動モータにチェーンを介して連結されている。なお、スプロケット７を介さずに、駆動モータをスクリュー胴３に直結することもできる。

スクリュー羽根６の外周は多数の脱水孔を有する円筒状の濾過筒８により包囲されており、この濾過筒８の上流側、下流側にはそれぞれ側板９、１０が設けられ、スクリュー胴３はこれらの側板９、１０を貫通している。濾過筒８には両端部に原料の入口部１１と出口部１２が設けられていると共に、多数の補強環１３により補強され、全体は基台１４上に固定されている。

また、スクリュー羽根６の表面、スクリュー胴３の表面、濾過筒８の内表面には、低摩擦性、撥水性に富むフッ素樹脂：例えばテフロン（登録商標）１５が薄墨で示すようにコーティングされている。

入口部１１から投入された泥状の含水原料は、濾過筒８内に入り、スクリュー胴３、スクリュー羽根６、濾過筒８に囲まれた空間部において、スクリュー胴３の回転に従って徐々に空間部内を出口部１２側に移動する。

この過程で、空間部の体積は徐々に縮小されているために、含水原料は圧搾されて水分が分離され、分離した水分は濾過筒８の脱水孔から漏出し、出口部１２に到達した脱水された原料は脱水ケーキとして排出される。

特にこの脱水過程において、空間部の内表面に低摩擦性を有するフッ素樹脂１５がコーティングされているので、含水原料がスクリュー羽根６、スクリュー胴３、濾過筒８に付着することがなくなり、送出効率が向上する。

なお、上述の実施例においては、空間部を形成する各部材にフッ素樹脂をコーティングしたが、最も送出効率に影響のあるスクリュー羽根６の表面だけに施しても十分な効果がある。

また、低摩擦性樹脂はフッ素樹脂に限らず、ポリエチレン等の他の低摩擦性樹脂であってもよい。更には、樹脂以外の例えば金属等の低摩擦性を有する物質を付着させることができる。

スクリュープレスの縦断面図である。

符号の説明

１、２支持台
３スクリュー胴
４、５軸受け
６スクリュー羽根
８濾過筒
１１入口部
１２出口部
１３補強環
１５フッ素樹脂

Claims

駆動手段により回転するスクリュー胴と、該スクリュー胴の外周に螺旋状に設けたスクリュー羽根と、該スクリュー胴を囲む略円筒状の濾過筒とから成り、前記濾過筒の両端部に入口部と出口部を設け、前記スクリュー胴と前記スクリュー羽根と前記濾過筒によって囲んだ空間部を前記入口部から前記出口部に向けて減少させ、前記入口部から投入した含水原料を圧搾脱水して前記出口部から脱水ケーキとして排出するスクリュープレスにおいて、前記空間部に面する部材の表面に低摩擦材をコーティングしたことを特徴とするスクリュープレス。
前記低摩擦材は樹脂としたことを特徴とする請求項１に記載のスクリュープレス。
前記樹脂はフッ素樹脂としたことを特徴とする請求項２に記載のスクリュープレス。
前記低摩擦材をコーティングした部材は、少なくとも前記スクリュー羽根としたことを特徴とする請求項１に記載のスクリュープレス。