JP2005161375A - 金属射出成形機の金属溶湯供給装置 - Google Patents

金属射出成形機の金属溶湯供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】溶湯の漏洩の問題が少なく安全成形ができ、構造は単純で安価であり、そして保守点検も容易な金属射出成形機の金属溶湯供給装置を提供する。
【解決手段】溶解炉(3)と射出シリンダ(51)とを略直角に流れ方向が変化している曲流部を有する流路(15、16)で接続する。そして、曲流部に対応して温度が制御されるスリーブ(20)を装着し、このスリーブ(20)にシャットオフピン(30)を摺動自在に設ける。シャットオフピン(30)を、その弁部(34)が曲流部の弁座(17)に着座あるいは離間するように外部駆動装置(41)により駆動する。また、シャットオフピン(30)の、スリーブ(20)に対応した摺動部(32)の表面に溝(37)を形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、低融点金属材料を溶解する溶解部と、溶湯を金型に向けて射出するための射出部とを備え、前記溶解部と射出部とが略直角に流れ方向が変化している曲流部を有する流路で接続されている金属溶湯供給装置の金属溶湯供給装置に関し、特に限定するものではないが、溶解部から射出部へ溶湯を移送する湯路の構造に関するものである。
溶融炉と、この溶融炉で溶解された溶湯を溶湯管で射出スリーブに導き、そして前記射出スリー部から金型へ射出して金属成形品を得る金属射出成形機は、特許文献1〜5等により、インラインスクリュ式の金属射出成形機と同様に、従来周知である。このような従来周知の金属射出成形機における溶湯の金属材料移送装置の、本願発明の先行技術文献として特許文献1を挙げることができる。
特開2001−18052 特開2002−301564 特開2002−361390 特開平7−100615号公報 特開平8−19849号公報
特許文献1には、図4に示されているような金属射出成形機が示されている。すなわち、溶融炉60、射出スリーブ67、計量シリンダ64、給湯管63、切換弁70等から金属射出成形機が示されている。計量シリンダ64には計量ピストン65が設けられ、この計量ピストン65の上方部が計量室66となっている。そして、計量室66の上方部には切替弁70が設けられ、図4に示されている状態では、給湯管63は計量室66と連通し、紙面に垂直方向に移動させると、計量室66と射出スリーブ67とが連通するようになっている。
したがって、切替弁70を、図4に示されている状態に切り替え、そしてモータ61によりポンプ62を駆動すると、溶融炉60中の溶湯が計量室66に供給される。供給されるに従い計量ピストン65は下降し、所定量下降して計量を終わる。切替弁70を紙面に垂直方向に駆動して、計量室66と射出スリーブ67とを連通させ、そして計量ピストン65を上方へ駆動すると、計量室66の溶湯が射出スリーブ67に供給される。次いで、射出スリーブ67の射出ピストン68を軸方向に駆動する。そうすると、射出スリーブ67中の溶湯は、図示されない金型へ射出される。これにより所定形状の金属成形品を得ることができる。
特許文献1に記載されている発明によると、計量シリンダ64を備え、その計量ピストン65の下降量を適宜設定することにより、射出スリーブ67への供給量を制御するができ、溶解炉60に保持されている溶湯の液面に影響されることなく、溶湯の供給量を高精度に制御できるという特徴が認められ、溶湯の供給量の制御という点から見ると、一応発明の目的は達成されているといえる。しかしながら、切替弁70あるいは切替弁70の近傍の構造に改良の余地が認められる。すなわち、切替弁70は、図4には正確には示されていないが、弁箱内に収納され、そして、電磁コイルにより駆動されるようになっている。したがって、図面上は密閉構造になっている。しかし、弁箱内に複雑な形状の切替弁70を収納しなければならないので、弁箱は複数個の部材から組み立て接合されていると考えられ、その接合部から、例えば粘度の低いマグネシウム合金のような溶湯は外部へ漏れる危険がある。もっとも、溶湯の温度を下げて粘度を上げる、あるいは融点以下に下げると、漏洩の問題は解決されるが、溶湯の固化の問題、固化による切替弁70の不作動の問題等が新たに生じる恐れがある。特許文献1に記載の発明では、上記のような溶湯の漏洩、固化等の問題に対する対策は格別に採られていない。また、採られるような構造にもなっていない。
また、特許文献1に記載の切替弁70および弁箱の構造は複雑になっていて、製作コストが高くなることが予想される。さらには、比較的高温で作動する切替弁70は摩耗するが、摩耗に対する対策すなわち切替弁70の交換あるいは保守点検に対する対策も格別に採られていない。
本発明は、上記のような従来の問題点を解決した金属射出成形機の金属溶湯供給装置を提供することを目的とし、具体的には溶湯の漏洩の問題が少なく安全成形ができ、構造は単純で安価であり、そして保守点検も容易な金属射出成形機の金属溶湯供給装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、マグネシウム合金、アルミニウム合金、亜鉛合金等の低融点金属材料を溶解する溶解部と、溶湯を金型に向けて射出するための射出部は、略直角に流れ方向が変化している曲流部を有する流路で接続される。そして、曲流部に外部から操作されるシャットオフピンが設けられる。このように、シャットオフピンが曲流部に設けられるので、その弁部が曲流部の弁座に着座し、また離間するように外部から容易に操作できる。さらには、シャットオフピンは、その軸部がスリーブ内に摺動自在に設けられ、そのスリーブの温度が制御されるように構成される。これにより、流路からシャットオフピンの外周部を通って漏出しようとする溶湯は、凝固もしくは半凝固状態に制御され、漏洩が防止される。また、温度を制御することにより、シャットオフピンの摺動抵抗も調節できる。さらには、本発明は上記目的を達成するために、シャットオフピンの外周部には溝、望ましくは軸方向に複数個の溝が形成される。この溝により、漏洩しようとする溶湯は凝固もしくは半凝固状態で溝により捕捉され、外部へ漏洩することが防止される。
かくして、請求項1に記載の発明は、上記発明の目的を達成するために、低融点金属材料を溶解する溶解部と、溶湯を金型に向けて射出するための射出部とを備え、これらが略直角に流れ方向が変化している曲流部を有する流路で接続されている金属溶湯供給装置であって、前記曲流部には、温度が制御されるスリーブに摺動自在に保持されているシャットオフピンが設けられ、該シャットオフピンは、前記曲流部の弁座に弁部が着座あるいは離間するように外部駆動手段により駆動されるように構成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の金属溶湯供給装置において、シャットオフピンの、スリーブに対応した摺動部の表面には溝が形成され、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の金属溶湯供給装置において、シャットオフピンの軸の当接端部と、外部駆動手段の駆動軸の当接端部は、少なくとも一方の当接端部は外方へ凸の球面状になってカップリングにより接合され、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかの項に記載の金属溶湯供給装置において、シャットオフピンの、スリーブに接する摺動部は、軸部に対して交換可能に、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかの項に記載の金属溶湯供給装置において、シャットオフピンの弁部が曲流部の弁座に着座したことを、シャットオフピンの軸の位置を計測する位置のセンサまたは外部駆動手段の作動油の圧力値で検知するように、そして請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかの項に記載の金属溶湯供給装置において、溶解部は溶解炉からなり、その低融点金属材料の供給孔は縮径部を有し、低融点金属材料には前記供給孔の縮径部よりも大径部を有する低融点金属ビレットが適用されるように構成される。
以上のように、本発明によると、低融点金属材料を溶解する溶解部と、溶湯を金型に向けて射出するための射出部とは、略直角に流れ方向が変化している曲流部を有する流路で接続され、そして前記曲流部には、温度が制御されるスリーブに摺動自在に保持されているシャットオフピンが設けられ、該シャットオフピンは、前記曲流部の弁座に弁部が着座あるいは離間するように外部駆動手段により駆動されるように構成されているので、スリーブの温度したがってシャットオフピンの温度を制御することにより、例えば温度を下げて溶湯を凝固あるいは半凝固状態としてシャットオフピンの外周部からの漏洩を防止し、温度を上げて粘性を下げシャットオフピンの摺動抵抗を小さくできる。したがって、本発明によると、シャットオフピンは外部駆動手段により駆動されるようになっているが、溶湯の漏出の問題も摺動抵抗の問題もなく、低融点金属材料から安全に金属成形品を得ることができるという本発明に特有の効果が得られる。また、シャットオフピンは、構造自体が単純であるが、特に本発明によると曲流部に設けられているので、弁座の構造が簡単になり、外部からも油圧ピストンシリンダユニット等の駆動装置により駆動できるようになる。したがって、本発明によると、金属溶湯供給装置を安価に提供できる。さらには、シャットオフピンは外部から駆動されるようになっていると共に、スリーブに摺動自在に保持されているので、シャットオフピンをスリーブから、すなわち本体から容易に取り出し、保守点検もできる。
請求項2に記載の発明によると、シャットオフピンの、スリーブに対応した摺動部の表面には溝が形成されているので、漏洩しようとする溶湯をこの溝で捕捉できる効果がさらに得られる。請求項3に記載の発明によると、シャットオフピンの軸の当接端部と、外部駆動手段の駆動軸の当接端部は、少なくとも一方の当接端部は外方へ凸の球面状になってカップリングにより接合されているので、外部駆動手段の駆動軸とシャットオフピンの軸との軸心が多少偏心していても、シャットオフピンにカジリ等の問題を起こさせるようなことはない。請求項4に記載の発明は、シャットオフピンの、スリーブに接する摺動部は、軸部に対して交換可能になっているので、摩耗する部分のみを交換できる。請求項5に記載の発明によると、シャットオフピンの弁部が曲流部の弁座に着座したことを、シャットオフピンの軸の位置を計測する位置のセンサまたは外部駆動手段の作動油の圧力値で検知するようになっているので、シャットオフピンの位置の制御が容易になる。そして、請求項6に記載の発明によると、溶解部は溶解炉からなり、その低融点金属材料の供給孔は縮径部を有し、低融点金属材料には前記供給孔の縮径部よりも大径部を有する低融点金属ビレットが適用されるようになっているので、溶解炉には低融点金属材料の供給孔が開けられているが、密閉状態で外気に触れることなく安全に溶解することができる効果が付加される。
以下、図1〜3により本発明の実施の形態を説明する。本実施の形態に係わる金属射出成形機の金属溶湯供給装置は、概略的には、例えばSKD61のように比較的硬度の高い金属材料から構成された溶解部1と射出部50とからなっている。射出部50は、溶解部1の溶解ブック2に、図3に示されているように、略直角になるように一体的に取り付けられている。そして、溶解部1の溶解炉3と射出部50の射出シリンダ51は、詳しくは後述するように曲流部を有する流路を介して接続され、シャットオフピンは前記流路の曲流部に設けられている。
溶解ブロック2の側部には、図1に示されているように溶解炉3が位置している。溶解炉3の下方の開口部は、底板4で封鎖されている。一方、上方の開口部は蓋体5で封鎖されている。このような溶解炉3の外周部には、図1には示されていないが、外部加熱ヒータが設けられている。また、本実施の形態によると、連続的に射出金属成形品を得るために、溶解炉3の容積は比較的大きい。したがって、必要に応じて取付け板6により複数本の内部ヒータ7、7、…が溶解炉3内に上方へ立ち上がるようにして設けられている。蓋体5の略中心部には透孔状の金属材料供給孔10が開けられている。この金属材料供給孔10は、上方部分の大径部11と、下方部分でテーパ状に絞られた小径部12とからなっている。そして、金属材料供給孔10に対応して、その上方に押込みプランジャ13が設けられている。このように構成されている溶解炉3では、マグネシウム合金、アルミニウム合金、亜鉛合金等の低融点金属材料が溶解され、そして保持されるが、本実施の形態では金属材料供給孔10の大径部11よりも小さく、小径部12よりも大きい大径部Dを有する円柱ビレットKが適用されるようになっている。蓋体5の側部には、アルゴンガスなどの不活性ガスを溶湯の上面に供給するためのガス供給孔14が開けられている。ガス供給孔14から供給される不活性ガスにより溶湯の酸化が防止され、その圧力により溶湯が射出部50へと送り出される。
溶解ブロック2には、図1に、詳しくは図2に示されているように、溶解炉3の下部に一方が開口した第1の流路15と、射出部50の射出シリンダ51に一方が開口した第2の流路16とが形成されている。これらの第1,2の流路15、16は、本実施の形態では実質的に直角に交わっている。この直角に交わった箇所が曲流部となり、この曲流部を有する流路15、16により溶解炉3と射出シリンダ51は接続されている。本実施の形態によると、第1,2の流路15、16が直角に交わっているので、あるいは曲流部を有するので、シャットオフピン30の弁部が着座する弁座は、第2の流路16側に設けることもできるが、図1、2に示されている実施の形態では、曲流部において第1の流路15の方にテーパ状の弁座17が設けられている。
溶解ブロック2には、さらに第1の流路15に対向した位置に外側面から所定深さの、比較的大径の取付け穴18が開けられている。そして、この取付け穴18に、例えばSKD61からなるスリーブ20が装着されている。スリーブ20は、取付け穴18に嵌る大きさの大径部22と、大径部22の端部に形成されている取り付け用のフランジ23と、フランジ23から図2において左方の外方へ突き出た小径部24とからなっている。そして、その中心部にシャットオフピン30が摺動状態で挿入される大きさの孔25が開けられている。また、大径部22にはカートリッジヒータ26が埋め込まれ、そして小径部24の外周部にはバンドヒータ27が取り付けられている。さらには、大径部22には、図1、2には示されていないが、冷却手段としての例えば強制的に空気が流れる冷却孔が設けられている。このように、スリーブ20には温度制御手段が設けられているので、シャットオフピン30も間接的に温度が制御されることになる。上記のように構成されているスリーブ20は、そのフランジ23を利用してボルト28、28、…により溶解ブロック2の側部に取り付けられている。
シャットオフピン30の詳細が図2に示されている。シャットオフピン30は、例えばSCM440、SUS430等の金属材料から軸方向に所定長さに形成され、図2において左方から頭部31、摺動部32、軸部33となっている。頭部31の先端部は、テーパ状に縮径された弁部34となっている。この弁部34が第1の流路15の弁座17に着座すると、第1、2の流路15、16が閉鎖される。摺動部32は、図1、2に示されている実施の形態では、所定間隔をおいた第1、2の2個の摺動面35、36からなり、これらの摺動面35、36がスリーブ20の孔25に密に接して軸方向に駆動される。第1、2の摺動面35、36の間の外周面には、複数本の比較的小さな溝37、37、…が、図に示されている実施の形態では軸方向に形成されている。これらの溝37、37、…により漏出しようとする溶湯が捕捉されることになる。
上記のように構成されているシャットオフピン30の摺動部32の後端部には雄ネジ38が形成され、この雄ネジ38を軸部33の雌ネジに螺合することにより、軸部33に一体的に取り付けられている。したがって、シャットオフピン30の摺動部32は、頭部31と共に軸部33に対して交換可能である。軸部33は右方へ延び、その端部の当接部40は、外側に凸の半球面状に形成されている。一方、油圧ピストンシリンダユニット等からなる外部駆動装置41の駆動軸42の当接部43も外側に凸の半球面状に形成されている。そして、これらの当接部40、43が互いに突き合わされてカップリング44により接合されている。当接部40、43が、半球面状に形成されているので、外部駆動装置41の駆動軸42の軸心がシャットオフピン30の軸心から多少ずれていても、シャットオフピン30はカジルことなく軸方向に駆動される。外部駆動装置41の駆動軸42の近傍の適所に、近接リミッタースイッチ、接触式エンコーダースイッチ等からなる位置のセンサ45が設けられている。この位置のセンサ45により、シャットオフピン30の弁部34が弁座17に着座したこと、および離間したことが検知される。なお、油圧ピストンシリンダユニットにより、シャットオフピン30を駆動するように実施すると、シャットオフピン30の弁部34が弁座17に着座すると、作動油の圧力が上昇するので、この作動油の圧力値によっても着座状態を知ることもできる。
射出部50の射出シリンダ51は、図3に示されているように、溶解ブロック2に略直角に取り付けられ、そしてその先端部には、シャットオフピン等を備えた従来周知の形態をした射出ノズル52が設けられている。射出シリンダ51には、射出プランジャ53が軸方向に駆動自在に設けられ、その前方が計量室54となっている。なお、図3において他の符号55は、金属成形品の形を与える金型を示しているが、射出プランジャ53を駆動する駆動装置、射出シリンダ51の外周部に設けられているヒータ等は図には示されていない。
次に、上記実施の形態の作用について、低融点金属材料に主としてマグネシウム合金を適用した例について説明する。外部駆動装置41によりシャットオフピン30を前進方向に駆動し、その弁部34を第1の流路15の弁座17に着座させる。着座したことは位置のセンサ45で検知する。溶解炉3を所定温度に加熱し、ガス供給孔14からアルゴンガスのような不活性ガスを供給しておく。そして、400〜500℃に予熱した円柱ビレットKを金属材料供給孔10に挿入し、押込みプランジャ13により溶解炉3の炉心に向けて強制的に押し込む。円柱ビレットKは、金属材料供給孔10の小径部12で塑性変形を受け、その外周面が小径部12の内周面に密着する。これにより、溶解炉3は密閉され、低融点金属材料は密閉状態で安全に溶解される。
射出部50の射出プランジャ53を後退させ、溶解炉3と計量室54を連通させる。また、外部駆動装置41によりシャットオフピン30を後退方向に駆動し、その弁部34を第1の流路15の弁座17から離間させる。そうして、所定圧力の不活性ガスをガス供給孔14から溶解炉3の溶湯の上面に加える。そうすると、溶解炉3中の溶湯は、第1、2の流路すなわち流路を通って計量室54に供給される。このとき、必要に応じて所定速度で射出プランジャ53を強制的に後退させる。射出プランジャ53が所定位置まで後退して計量を終わる。シャットオフピン30の弁部34を第1の流路15の弁座17に着座させる。そうして、射出プランジャ53を射出方向に駆動する。計量室54に蓄積されている所定量の溶湯が金型55のキャビテイに射出充填される。冷却固化を待って金型55を開いて金属成形品を取り出す。溶解炉3には大量の溶湯が準備されているので、上記のようにして連続的に金属成形品を得る。
上記のようにして、金属成形品を得るとき、スリーブ20の温度が適温に制御される。例えば、低融点金属材料がマグネシウム合金の場合、カートリッジヒータ26、バンドヒータ27、冷却手段等により、600℃以上になるように制御すると、シャットオフピン30の外周部から溶湯が漏出する危険があり、漏出を回避するために低い温度に制御すると、シャットオフピン30の駆動抵抗が増すので、450〜500℃で使用する。このような温度で成形しているとき、シャットオフピン30の第1の摺動面35を越えて漏出する溶湯は、溝37、37、…で捕捉される。シャットオフピン30の外周面は、スリーブ20の温度450〜500℃よりも多少低いので、捕捉された溶湯は凝固あるいは半凝固状態となり、第2の摺動面36を越えて漏出することが防止される。凝固あるいは半凝固状態で捕捉されても、溝37、37、…は、シャットオフピン30の外周面に部分的に形成されているので、シャットオフピン30の駆動抵抗が極端に増大し、駆動に支障を来すようなことはない。
本発明の実施の形態に係わる金属射出成形機の金属溶湯供給装置の溶解部を断面にして示す模式的断面図である。 図1に示されているシャットオフピン部分を拡大して示す模式的断面図である。 図1において、矢視イ−イ方向に見た模式的断面図である。 従来の鍛造機(金属射出成形機)の金属材料移送装置の断面図である。
符号の説明
1 溶解部 2 溶解ブロック
3 溶解炉 7 内部ヒータ
10 金属材料供給部 12 小径部
14 ガス供給孔 15 第1の流路
16 第2の流路 17 弁座
20 スリーブ 26 カートリッジヒータ
27 バンドヒータ 30 シャットオフピン
32 摺動部 33 軸部
35 第1の摺動面 36 第2の摺動面
37 溝 40 当接部
41 外部駆動装置 43 当接部
44 カップリング 45 位置のセンサ
50 射出部 51 射出シリンダ
53 射出プランジャ 54 計量室

Claims (6)

  1. 低融点金属材料を溶解する溶解部と、溶湯を金型に向けて射出するための射出部とを備え、これらが略直角に流れ方向が変化している曲流部を有する流路で接続されている金属溶湯供給装置であって、
    前記曲流部には、温度が制御されるスリーブに摺動自在に保持されているシャットオフピンが設けられ、該シャットオフピンは、前記曲流部の弁座に弁部が着座あるいは離間するように外部駆動手段により駆動されるようになっていることを特徴とする金属射出成形機の金属溶湯供給装置。
  2. 請求項1に記載の金属溶湯供給装置において、シャットオフピンの、スリーブに対応した摺動部の表面には溝が形成されている金属射出成形機の金属溶湯供給装置。
  3. 請求項1または2に記載の金属溶湯供給装置において、シャットオフピンの軸の当接端部と、外部駆動手段の駆動軸の当接端部は、少なくとも一方の当接端部は外方へ凸の球面状になってカップリングにより接合されている金属射出成形機の金属溶湯供給装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかの項に記載の金属溶湯供給装置において、シャットオフピンの、スリーブに接する部分は、軸部に対して交換可能になっている金属射出成形機の金属溶湯供給装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかの項に記載の金属溶湯供給装置において、シャットオフピンの弁部が曲流部の弁座に着座したことを、シャットオフピンの軸の位置を計測する位置のセンサまたは外部駆動手段の作動油の圧力値で検知する金属射出成形機の金属溶湯供給装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかの項に記載の金属溶湯供給装置において、溶解部は溶解炉からなり、その低融点金属材料の供給孔は縮径部を有し、低融点金属材料には前記供給孔の縮径部よりも大径部を有する低融点金属ビレットが適用される金属射出成形機の金属溶湯供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11370019B2 (en) 2020-06-09 2022-06-28 Sodick Co., Ltd. Backflow prevention device of light metal injection device and backflow prevention method of light metal injection device

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