JP2005157598A - ウィルス感染防止システム、メール閲覧用プログラム、および添付ファイル閲覧用プログラム - Google Patents

ウィルス感染防止システム、メール閲覧用プログラム、および添付ファイル閲覧用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 受信者が自ら添付ファイルの内容を安全な状態で確認することができ、新種のウィルスに対する感染防止機能も発揮することができるウィルス感染防止システム、メール閲覧用プログラム、および添付ファイル閲覧用プログラムを提供する。
【解決手段】 POPサーバ50で、添付ファイル付の電子メールをメール本文と添付ファイルとに分離し、先ず、分離されたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを付加または添付したメールをクライアント端末装置20に送信し、次に、アクセスキーを伴う受信者の要求に応じ、分離された添付ファイルを安全な形式に変換してクライアント端末装置20に送信し、端末装置20の画面上で、受信者に対し、添付ファイル内容を安全な形式で呈示する。受信者は、内容確認後にアクセスキーにより添付ファイルを受信する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電子メールによるウィルス感染を防止するウィルス感染防止システム、並びにこのウィルス感染防止システムを構成するメール閲覧用プログラムおよび添付ファイル閲覧用プログラムに係り、受信者が自分宛の電子メールをPOPサーバから受信してクライアント端末装置で閲覧する場合のウィルス感染防止に利用できる。
従来より、電子メールによるウィルス感染防止対策として、POP(Post Office Protocol)サーバから受信者の操作するクライアント端末装置に電子メールを送信する前に、POPサーバにおいて、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバから受信した電子メールを、ウィルス駆除ソフトウェアによりパターンファイルと照合し、ウィルスが発見された場合にそれを駆除する処理が行われている。
また、ウィルス感染防止に関するシステムとしては、ウィルスチェック用テーブルおよび添付ファイル処理用テーブルを備えることで、受信された添付ファイルのウィルスチェックおよび所望のファイル名の添付ファイルに対する所望の処理動作の自動実行を行うシステム(特許文献1参照)、処理センタにおいて、電子メールを受信したユーザの依頼に基づきウィルスの検出を行い、ウィルスが検出されたときに必要に応じて除去処理を行い、ウィルスが検出された添付ファイルについてユーザの承諾のもとに画像送信等により内容の開示処理を行うシステム(特許文献2参照)が提案されている。
さらに、トレンドマイクロ社のホームページには、マイクロソフト社のマイクロソフトアウトルック(登録商標)の機能として、「添付ファイルのセキュリティ」の設定を「高」にすると、安全ではない可能性のある添付ファイルを開く際に警告を発する旨、ウィルス感染の危険性のある38種類のタイプの添付ファイルがブロックされ、ユーザが不注意でファイルをうっかり開いてしまうことがなくなる旨の記載がある(非特許文献1参照)。
特開2001−134433号公報(段落[0017]、[0021]、[0022]、[0028]、図1、要約) 特開2002−366487号公報(段落[0004]、[0006]、[0007]、図3、図4、要約) トレンドマイクロ株式会社、"添付ファイルをローカルディスクに保存しウィルスチェック後開く"、[online]、トレンドマイクロホームページ、[平成15年9月22日検索]、インターネット<URL:http://www.trendmicro.com/jp/security/general/winsec/office/winsec4.htm>
しかしながら、従来から行われているウィルス感染防止対策では、電子メールの受信に際し、ウィルスに感染した添付ファイルのうち、ウィルス駆除ソフトウェアにより駆除できない新種のウィルスに感染したものについては、そのまま受信者の操作するクライアント端末装置へ配信されてしまい、セキュリティレベルの低いクライアント端末装置では、ウィルスに感染してしまっているのが現状である。
また、前述した特許文献1に記載されたシステムの場合にも、電子メールに付された添付ファイルについて、そのファイル名が、ウィルスチェック用テーブルに登録されたウィルス感染の可能性のあるファイル名と一致するか否かによりウィルスチェックを行うので、結局、ウィルスチェック用テーブルに登録されているウィルスに対するチェック機能しか働かず、新種のウィルスに対する感染防止機能を発揮することはできない。そして、特許文献1には、添付ファイル処理用テーブルに登録されたファイル名の添付ファイルに対し、設定された処理動作である「内容の参照」が実行される旨の記載があるが、これはアプリケーションを自動実行してファイルの内容を確認する処理であり、アプリケーションを実行して予め設定された処理動作を行うだけなので、やはり新種のウィルスに対応できる処理を行うものではない。なお、この「内容の参照」という処理動作によるファイル内容の確認処理は、受信者に対してファイル内容を呈示したり、内容の確認を求める処理ではない。
さらに、前述した特許文献2に記載されたシステムの場合にも、処理センタのサーバによりウィルス検出や除去処理を行うので、サーバに記憶されたアンチウィルスソフト群やワクチンソフト群で対応できない新種のウィルスについては、検出や除去処理を行うことができない。また、処理センタのサーバは、ウィルスが検出された添付ファイルの内容を見たいか否かをユーザに問い合わせ、ユーザの承諾があれば、画像送信等により内容の開示処理を行うが、そもそも新種のウィルスのようにサーバでウィルスが検出されないものについては、ユーザに対する内容の開示処理は行われないので、ユーザは、その内容を確認することはできない。そして、このシステムでは、ユーザが不審な添付ファイルを含む電子メールを受信したときに、処理センタにウィルス検出や除去処理を依頼するので、そもそもユーザが不審であると思わない場合には、処理センタでのウィルス検出は行われないという問題がある。従って、ユーザ自らが、添付ファイルの内容を安全な環境下で確認でき、添付ファイルが不審なものであるか否かを自ら判断できるシステムが望まれる。
また、前述した非特許文献1のホームページ上の記載も同様であり、登録された形式の添付ファイルに対する警告やブロックしか行われず、また、受信者が添付ファイルの内容を確認することはできないので、新種のウィルスに対する感染防止機能としては充分ではない。
本発明の目的は、受信者が自ら添付ファイルの内容を安全な状態で確認することができ、新種のウィルスに対する感染防止機能も発揮することができるウィルス感染防止システム、メール閲覧用プログラム、および添付ファイル閲覧用プログラムを提供するところにある。
本発明は、添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換し、クライアント端末装置の画面上で、受信者に対し、添付ファイルの内容を安全な形式で呈示することにより前記目的を達成しようとするものである。
具体的には、本発明は、電子メールによるウィルス感染を防止するウィルス感染防止システムであって、送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバと、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてくる電子メールを受信して受信者に閲覧させるクライアント端末装置とがネットワークで接続され、POPサーバは、受信した電子メールを格納する上位メールボックスと、この上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、この分離処理手段による分離処理で添付ファイルを取り除いて得られたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、この下位メールボックスに格納された分離処理済メールを受信者の閲覧要求に応じてクライアント端末装置に送信する分離処理済メール送信手段と、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを保管する変換後ファイル保管ボックスと、クライアント端末装置から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する変換後ファイルを変換後ファイル保管ボックスから抽出してクライアント端末装置に送信する変換後ファイル送信手段と、クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出してクライアント端末装置に送信する添付ファイル送信手段とを備え、クライアント端末装置は、情報を画面表示するディスプレイ装置と、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてきた分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、この分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールについてディスプレイ装置の画面上にメール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールに付加または添付されているアクセスキーを変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、変換後ファイル要求信号に応じてPOPサーバから送信されてきた変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、この変換後ファイル受信手段により受信した変換後ファイルを構成する変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、この添付ファイル内容表示処理手段により表示された添付ファイルの内容について確認した受信者による添付ファイル要求信号をアクセスキーとともにPOPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、添付ファイル要求信号に応じてPOPサーバから送信されてきた添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、「送信者から送信された電子メール」とは、インターネット経由で送信されてくる電子メールに限らず、イントラネット内での電子メールの送信も含まれる。以下の発明においても同様である。
また、「ネットワーク」とは、インターネット、イントラネット、エクストラネット、あるいはこれらの組合せ、さらにはこれらと、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)等との組合せであり、有線であるか無線であるか、あるいは有線および無線の混在型であるかは問わない。
さらに、「電子メールを受信するPOPサーバ」の「受信する」とは、送信者のSMTPサーバから電子メールを直接に受信することのみならず、別のPOPサーバで一旦受信した電子メールを取り込むことも含まれる。以下の発明においても同様である。
そして、「添付ファイルへのアクセスキー」とは、添付ファイルまたはその変換後ファイルにアクセスするためのキーとなる情報であり、例えば、アルファベット、数字、ひらがな文字、カタカナ文字、漢字、ギリシャ文字、各種記号等の組合せであり、添付ファイルの名称そのものや、添付ファイルの名称を含む情報であってもよい。以下の発明においても同様である。
また、「アクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態」とは、アクセスキーをメール本文の構成要素として、例えば、元のメール本文の後ろの位置等に添付した状態、または取り除かれた元の添付ファイルの代わりに、アクセスキーを含む別の添付ファイルを添付した状態をいう。以下の発明においても同様である。
さらに、「分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックス」とは、下位メールボックスには、分離処理済メールのみならず、元々、添付ファイルが付されていなかった電子メールも格納されるという意味である。以下の発明においても同様である。
そして、「変換処理手段」は、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離され、一旦、添付ファイル保管ボックスに保管された添付ファイルを変換してもよく、あるいは分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを直接に変換してもよい。
また、「分離処理済メール受信手段」および「本文内容表示処理手段」は、既存のメール閲覧用プログラム(いわゆるメーラー)を用いて実現してもよい。既存のメール閲覧用プログラムとしては、例えば、マイクロソフト社のマイクロソフトアウトルックやアウトルックエクスプレス(各登録商標)、ネットスケープ・コミュニケーションズ社のネットスケープナビゲータ(登録商標)等を用いることができる。以下の発明においても同様である。
さらに、「変換後ファイル要求信号送信手段」は、受信者の要求に基づき変換後ファイル要求信号を送信する構成でもよく、受信者の要求無しに自動的に変換後ファイル要求信号を送信する構成でもよい。但し、本文内容表示処理手段により表示されたメール本文の閲覧だけで用が済む場合や、メール本文だけを急いで閲覧したい場合等もあるので、無用なデータの送受信を回避する等の観点からは、受信者の要求に基づき変換後ファイル要求信号を送信する構成とすることが好ましい。以下の発明においても同様である。
このような本発明のウィルス感染防止システム(例えば、後述する図2の場合等)においては、POPサーバで、分離処理手段により、上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と添付ファイルとを分離する処理を行い、分離されたメール本文にアクセスキーを付加または添付した状態の分離処理済メールを下位メールボックスに格納するとともに、分離された添付ファイルを添付ファイル保管ボックスに保管しておく。また、POPサーバで、変換処理手段により、分離された添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換し、この変換後データにより構成される変換後ファイルを変換後ファイル保管ボックスに保管しておく。
そして、POPサーバは、分離処理済メール送信手段により、受信者の閲覧要求に応じてアクセスキーを含む分離処理済メールをクライアント端末装置に送信し、クライアント端末装置は、分離処理済メール受信手段により、この分離処理済メールを受信し、本文内容表示処理手段により、ディスプレイ装置の画面上に分離処理済メールのメール本文の内容を表示する。
続いて、クライアント端末装置は、変換後ファイル要求信号送信手段により、アクセスキーを変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信し、POPサーバは、変換後ファイル送信手段により、アクセスキーに対応する変換後ファイルを変換後ファイル保管ボックスから抽出してクライアント端末装置に送信する。
その後、クライアント端末装置は、変換後ファイル受信手段により、変換後ファイルを受信し、添付ファイル内容表示処理手段により、変換後ファイルを構成する変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する。そして、受信者による添付ファイル内容の確認が行われた後、添付ファイル要求信号送信手段により、受信者による添付ファイル要求信号をアクセスキーとともにPOPサーバに送信する。POPサーバは、添付ファイル送信手段により、アクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出してクライアント端末装置に送信し、クライアント端末装置は、添付ファイル受信手段により、この添付ファイルを受信する。
従って、受信者は、クライアント端末装置のディスプレイ装置の画面上で、添付ファイルの内容を安全な形式に変換された状態で確認することができるので、受信者自らが添付ファイルを受信するか否かを判断することが可能となる。このため、既存のウィルスを対象として行われるウィルス駆除処理により駆除することができない新種のウィルスであっても発見することが可能となり、ウィルス感染防止機能の向上が図られる。
また、メール本文と添付ファイルとが分離されるので、受信者は、例えばメール本文のみを閲覧すれば用が済む場合やメール本文のみを急いで閲覧したい場合等には、添付ファイルを受信しないという選択も可能となり、無用な送受信やそれに伴う時間の無駄を避けることができ、電子メールの効率的な活用が図られるうえ、ウィルス感染の可能性のある添付ファイルをクライアント端末装置に運んでこないという選択が可能となるため、電子メールの、より安全な利用が実現され、これらにより前記目的が達成される。
なお、以上に述べた発明を、POPサーバでメール本文と添付ファイルとの分離処理があり、POPサーバで安全な形式への変換処理を予め行い、添付ファイルを分離されたままの状態で受信するという意味で、以下において「分離あり・サーバで予め変換・分離受信」の発明というものとする。
また、以上に述べた「分離あり・サーバで予め変換・分離受信」の発明を構成するためにクライアント端末装置に常時または一時的に搭載され、実行されるソフトウェアとして、以下のような本発明のメール閲覧用プログラム、および本発明の添付ファイル閲覧用プログラムが挙げられる。
すなわち、本発明は、送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてくる電子メールを受信して受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載されるメール閲覧用プログラムであって、POPサーバが、上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、この分離処理手段による分離処理で添付ファイルを取り除いて得られたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを保管する変換後ファイル保管ボックスとを備えている場合に、POPサーバとネットワークを介して通信を行うことにより、受信者の閲覧要求に応じて下位メールボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、この分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールについてディスプレイ装置の画面上にメール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールに付加または添付されているアクセスキーを変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、変換後ファイル要求信号に応じて変換後ファイル保管ボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、この変換後ファイル受信手段により受信した変換後ファイルを構成する変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、この添付ファイル内容表示処理手段により表示された添付ファイルの内容について確認した受信者による添付ファイル要求信号をアクセスキーとともにPOPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、添付ファイル要求信号に応じて添付ファイル保管ボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段とを備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるためのものである。
また、本発明は、送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてくる電子メールを受信して受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載される添付ファイル閲覧用プログラムであって、POPサーバが、上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、この分離処理手段による分離処理で添付ファイルを取り除いて得られたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを保管する変換後ファイル保管ボックスとを備えている場合に、POPサーバとネットワークを介して通信を行うことにより、下位メールボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた分離処理済メールに添付されているアクセスキーを変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、変換後ファイル要求信号に応じて変換後ファイル保管ボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、この変換後ファイル受信手段により受信した変換後ファイルを構成する変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、この添付ファイル内容表示処理手段により表示された添付ファイルの内容について確認した受信者による添付ファイル要求信号を前記アクセスキーとともに前記POPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、添付ファイル要求信号に応じて添付ファイル保管ボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段とを備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるためのものである。
なお、このような添付ファイル閲覧用プログラムは、既存のメール閲覧用プログラムと組み合わせて用いてもよい。
さらに、本発明は、電子メールによるウィルス感染を防止するウィルス感染防止システムであって、送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバと、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてくる電子メールを受信して受信者に閲覧させるクライアント端末装置とがネットワークで接続され、POPサーバは、受信した電子メールを格納する上位メールボックスと、この上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、この分離処理手段による分離処理で添付ファイルを取り除いて得られたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、この下位メールボックスに格納された分離処理済メールを受信者の閲覧要求に応じてクライアント端末装置に送信する分離処理済メール送信手段と、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを保管する変換後ファイル保管ボックスと、クライアント端末装置から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する変換後ファイルを変換後ファイル保管ボックスから抽出してクライアント端末装置に送信する変換後ファイル送信手段と、クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出するとともにこの添付ファイルに対応するメール本文を下位メールボックスから抽出してこれらの添付ファイルとメール本文とを合成する処理を行う合成処理手段と、この合成処理手段による合成処理で得られた合成処理済メールをクライアント端末装置に送信する合成処理済メール送信手段とを備え、クライアント端末装置は、情報を画面表示するディスプレイ装置と、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてきた分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、この分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールについてディスプレイ装置の画面上にメール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールに付加または添付されているアクセスキーを変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、変換後ファイル要求信号に応じてPOPサーバから送信されてきた変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、この変換後ファイル受信手段により受信した変換後ファイルを構成する変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、この添付ファイル内容表示処理手段により表示された添付ファイルの内容について確認した受信者による添付ファイル要求信号をアクセスキーとともにPOPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、POPサーバから送信されてきた合成処理済メールを受信する合成処理済メール受信手段とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、「合成処理済メール送信手段」は、合成処理手段による合成処理で得られた合成処理済メールを、クライアント端末装置から送信されてくる受信者による合成処理済メール要求信号(メールの再受信の要求信号となる。)に応じてクライアント端末装置に送信する構成でもよく、あるいは受信者による合成処理済メール要求信号無しに自動的に合成処理済メールをクライアント端末装置に送信する構成でもよい。前者の場合には、合成処理手段による合成処理で得られた合成処理済メールを、分離処理済メールが格納される下位メールボックスに格納しておき、クライアント端末装置から送信されてくる受信者による合成処理済メール要求信号をPOPサーバで受信し、下位メールボックスから該当する合成処理済メールを抽出し、この抽出した合成処理済メールをクライアント端末装置に送信する構成とすることが好ましい。従って、前者の場合には、受信者の閲覧要求に応じて下位メールボックスから該当メールを抽出してクライアント端末装置に送信するという機能面からすれば、POPサーバの「合成処理済メール送信手段」と「分離処理済メール送信手段」とは、同様な処理を行うことになり、また、クライアント端末装置の「合成処理済メール受信手段」と「分離処理済メール受信手段」とについても、同様な処理を行うことになる。以下の発明においても同様である。
また、「変換処理手段」は、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離され、一旦、添付ファイル保管ボックスに保管された添付ファイルを変換してもよく、あるいは分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを直接に変換してもよい。
このような本発明のウィルス感染防止システム(例えば、後述する図10の場合等)においては、前述した「分離あり・サーバで予め変換・分離受信」の発明(例えば、後述する図2の場合等)に対し、添付ファイル内容表示処理手段により、変換後ファイルを構成する変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示するまでの処理内容は同じであり、それ以降の添付ファイルの受信の仕方が異なるのみである。すなわち、前述した「分離あり・サーバで予め変換・分離受信」の発明では、添付ファイルを受信する際には、メール本文と分離されたままの状態で受信するのに対し、この発明では、以下のようにして対応するメール本文と合成し、再び、一体化して受信する。
この発明では、受信者による添付ファイル内容の確認が行われた後、添付ファイル要求信号送信手段により、受信者による添付ファイル要求信号をアクセスキーとともにPOPサーバに送信する。POPサーバは、合成処理手段により、アクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出するとともにこの添付ファイルに対応するメール本文を下位メールボックスから抽出してこれらの添付ファイルとメール本文とを合成する処理を行う。そして、POPサーバは、合成処理済メール送信手段により、合成処理済メールをクライアント端末装置に送信し、クライアント端末装置は、合成処理済メール受信手段により、合成処理済メールを受信する。
従って、前述した「分離あり・サーバで予め変換・分離受信」の発明の場合と同様に、安全な形式で添付ファイルの内容を確認できる効果、受信者自らが添付ファイルを受信するか否かを判断できる効果、新種のウィルスに対応できる効果およびこれに伴うウィルス感染防止機能の向上効果、メール本文と添付ファイルとの分離による無用な送受信の回避効果や無駄時間の削減効果およびこれに伴う電子メールの効率的な活用効果、ウィルス感染の可能性のある添付ファイルをクライアント端末装置に運ばないことによる電子メールの安全利用効果が得られ、これらにより前記目的が達成される。
なお、上記の発明を、POPサーバでメール本文と添付ファイルとの分離処理があり、POPサーバで安全な形式への変換処理を予め行い、添付ファイルをメール本文と合成して受信するという意味で、以下において「分離あり・サーバで予め変換・合成受信」の発明というものとする。
また、上記の「分離あり・サーバで予め変換・合成受信」の発明を構成するためにクライアント端末装置に常時または一時的に搭載され、実行されるソフトウェアとして、以下のような本発明のメール閲覧用プログラム、および本発明の添付ファイル閲覧用プログラムが挙げられる。
すなわち、本発明は、送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてくる電子メールを受信して受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載されるメール閲覧用プログラムであって、POPサーバが、上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、この分離処理手段による分離処理で添付ファイルを取り除いて得られたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分解処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを保管する変換後ファイル保管ボックスと、クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出するとともにこの添付ファイルに対応するメール本文を前記下位メールボックスから抽出してこれらの添付ファイルとメール本文とを合成する処理を行う合成処理手段とを備えている場合に、POPサーバとネットワークを介して通信を行うことにより、受信者の閲覧要求に応じて下位メールボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、この分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールについてディスプレイ装置の画面上にメール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールに付加または添付されているアクセスキーを変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、変換後ファイル要求信号に応じて変換後ファイル保管ボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、この変換後ファイル受信手段により受信した変換後ファイルを構成する変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、この添付ファイル内容表示処理手段により表示された添付ファイルの内容について確認した前記受信者による添付ファイル要求信号を前記アクセスキーとともにPOPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、POPサーバから送信されてきた合成処理済メールを受信する合成処理済メール受信手段とを備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるためのものである。
また、本発明は、送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてくる電子メールを受信して受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載される添付ファイル閲覧用プログラムであって、POPサーバが、上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、この分離処理手段による分離処理で添付ファイルを取り除いて得られたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分解処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを保管する変換後ファイル保管ボックスと、クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出するとともにこの添付ファイルに対応するメール本文を下位メールボックスから抽出してこれらの添付ファイルとメール本文とを合成する処理を行う合成処理手段とを備えている場合に、POPサーバとネットワークを介して通信を行うことにより、下位メールボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた分離処理済メールに添付されているアクセスキーを変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、変換後ファイル要求信号に応じて変換後ファイル保管ボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、この変換後ファイル受信手段により受信した変換後ファイルを構成する変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、この添付ファイル内容表示処理手段により表示された添付ファイルの内容について確認した受信者による添付ファイル要求信号をアクセスキーとともにPOPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、POPサーバから送信されてきた合成処理済メールを受信する合成処理済メール受信手段とを備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるためのものである。
そして、本発明は、電子メールによるウィルス感染を防止するウィルス感染防止システムであって、送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバと、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてくる電子メールを受信して受信者に閲覧させるクライアント端末装置とがネットワークで接続され、POPサーバは、受信した電子メールを格納する上位メールボックスと、この上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、この分離処理手段による分離処理で添付ファイルを取り除いて得られたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分解処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、この下位メールボックスに格納された分離処理済メールを受信者の閲覧要求に応じてクライアント端末装置に送信する分離処理済メール送信手段と、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、クライアント端末装置から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出してこの抽出した添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルをクライアント端末装置に送信する変換後ファイル送信手段と、クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出してクライアント端末装置に送信する添付ファイル送信手段とを備え、クライアント端末装置は、情報を画面表示するディスプレイ装置と、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてきた分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、この分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールについてディスプレイ装置の画面上にメール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールに付加または添付されているアクセスキーを変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、変換後ファイル要求信号に応じてPOPサーバから送信されてきた変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、この変換後ファイル受信手段により受信した変換後ファイルを構成する変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、この添付ファイル内容表示処理手段により表示された添付ファイルの内容について確認した受信者による添付ファイル要求信号をアクセスキーとともにPOPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、添付ファイル要求信号に応じてPOPサーバから送信されてきた添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段とを備えたことを特徴とするものである。
このような本発明のウィルス感染防止システム(例えば、後述する図16の場合等)においては、前述した「分離あり・サーバで予め変換・分離受信」の発明(例えば、後述する図2の場合等)に対し、POPサーバでの変換処理の手順が異なるのみである。すなわち、前述した「分離あり・サーバで予め変換・分離受信」の発明では、POPサーバで、添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに予め変換し、この変換後データにより構成される変換後ファイルを変換後ファイル保管ボックスに保管しておき、受信者によるアクセスキーを含む変換後ファイル要求信号を受けて、そのアクセスキーに対応する変換後ファイルを変換後ファイル保管ボックスから抽出してクライアント端末装置に送信するのに対し、この発明では、予め変換して保管しておくのではなく、以下のようにして受信者からの変換後ファイル要求信号を受けたときに変換処理を逐次行う。
この発明では、クライアント端末装置から、変換後ファイル要求信号送信手段により、アクセスキーを変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信し、POPサーバは、この変換後ファイル要求信号およびアクセスキーを受信すると、変換処理手段により、アクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出し、この抽出した添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行った後、変換後ファイル送信手段により、変換後データにより構成される変換後ファイルをクライアント端末装置に送信する。
従って、前述した「分離あり・サーバで予め変換・分離受信」の発明の場合と同様に、安全な形式で添付ファイルの内容を確認できる効果、受信者自らが添付ファイルを受信するか否かを判断できる効果、新種のウィルスに対応できる効果およびこれに伴うウィルス感染防止機能の向上効果、メール本文と添付ファイルとの分離による無用な送受信の回避効果や無駄時間の削減効果およびこれに伴う電子メールの効率的な活用効果、ウィルス感染の可能性のある添付ファイルをクライアント端末装置に運ばないことによる電子メールの安全利用効果が得られ、これらにより前記目的が達成される。
なお、上記の発明を、POPサーバでメール本文と添付ファイルとの分離処理があり、POPサーバで安全な形式への変換処理を逐次行い、添付ファイルを分離されたままの状態で受信するという意味で、以下において「分離あり・サーバで逐次変換・分離受信」の発明というものとする。
また、上記の「分離あり・サーバで逐次変換・分離受信」の発明を構成するためにクライアント端末装置に常時または一時的に搭載され、実行されるソフトウェアとして、以下のような本発明のメール閲覧用プログラム、および本発明の添付ファイル閲覧用プログラムが挙げられる。
すなわち、本発明は、送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてくる電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載されるメール閲覧用プログラムであって、POPサーバが、上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、この分離処理手段による分離処理で添付ファイルを取り除いて得られたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分解処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、クライアント端末装置から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出してこの抽出した添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段とを備えている場合に、POPサーバとネットワークを介して通信を行うことにより、受信者の閲覧要求に応じて下位メールボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、この分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールについてディスプレイ装置の画面上にメール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールに付加または添付されているアクセスキーを変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、変換後ファイル要求信号に応じてPOPサーバから送信されてきた変換後データにより構成される変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、この変換後ファイル受信手段により受信した変換後ファイルを構成する変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、この添付ファイル内容表示処理手段により表示された添付ファイルの内容について確認した受信者による添付ファイル要求信号をアクセスキーとともにPOPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、添付ファイル要求信号に応じて添付ファイル保管ボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段とを備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるためのものである。
また、本発明は、送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてくる電子メールを受信して受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載される添付ファイル閲覧用プログラムであって、POPサーバが、上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、この分離処理手段による分離処理で添付ファイルを取り除いて得られたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分解処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、クライアント端末装置から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出してこの抽出した添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段とを備えている場合に、POPサーバとネットワークを介して通信を行うことにより、下位メールボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた分離処理済メールに添付されているアクセスキーを変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、変換後ファイル要求信号に応じてPOPサーバから送信されてきた変換後データにより構成される変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、この変換後ファイル受信手段により受信した変換後ファイルを構成する変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、この添付ファイル内容表示処理手段により表示された添付ファイルの内容について確認した受信者による添付ファイル要求信号をアクセスキーとともにPOPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、添付ファイル要求信号に応じて添付ファイル保管ボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段とを備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるためのものである。
また、本発明は、電子メールによるウィルス感染を防止するウィルス感染防止システムであって、送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバと、受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてくる電子メールを受信して受信者に閲覧させるクライアント端末装置とがネットワークで接続され、POPサーバは、受信した電子メールを格納する上位メールボックスと、この上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、この分離処理手段による分離処理で添付ファイルを取り除いて得られたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、この下位メールボックスに格納された分離処理済メールを受信者の閲覧要求に応じてクライアント端末装置に送信する分離処理済メール送信手段と、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、クライアント端末装置から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出してこの抽出した添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルをクライアント端末装置に送信する変換後ファイル送信手段と、クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出するとともにこの添付ファイルに対応するメール本文を下位メールボックスから抽出してこれらの添付ファイルとメール本文とを合成する処理を行う合成処理手段と、この合成処理手段による合成処理で得られた合成処理済メールをクライアント端末装置に送信する合成処理済メール送信手段とを備え、クライアント端末装置は、情報を画面表示するディスプレイ装置と、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてきた分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、この分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールについてディスプレイ装置の画面上にメール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールに付加または添付されているアクセスキーを変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、変換後ファイル要求信号に応じてPOPサーバから送信されてきた変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、この変換後ファイル受信手段により受信した変換後ファイルを構成する変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、この添付ファイル内容表示処理手段により表示された添付ファイルの内容について確認した受信者による添付ファイル要求信号をアクセスキーとともにPOPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、POPサーバから送信されてきた合成処理済メールを受信する合成処理済メール受信手段とを備えたことを特徴とするものである。
このような本発明のウィルス感染防止システム(例えば、後述する図17の場合等)においては、前述した「分離あり・サーバで逐次変換・分離受信」の発明(例えば、後述する図16の場合等)に対し、添付ファイル内容表示処理手段により、変換後ファイルを構成する変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示するまでの処理内容は同じであり、それ以降の添付ファイルの受信の仕方が異なるのみである。すなわち、前述した「分離あり・サーバで逐次変換・分離受信」の発明では、添付ファイルを受信する際には、メール本文と分離されたままの状態で受信するのに対し、この発明では、以下のようにして対応するメール本文と合成し、再び、一体化して受信する。
この発明では、受信者による添付ファイル内容の確認が行われた後、添付ファイル要求信号送信手段により、受信者による添付ファイル要求信号をアクセスキーとともにPOPサーバに送信する。POPサーバは、合成処理手段により、アクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出するとともにこの添付ファイルに対応するメール本文を下位メールボックスから抽出してこれらの添付ファイルとメール本文とを合成する処理を行う。そして、POPサーバは、合成処理済メール送信手段により、合成処理済メールをクライアント端末装置に送信し、クライアント端末装置は、合成処理済メール受信手段により、合成処理済メールを受信する。なお、このような合成処理済メールによる添付ファイルの受信の仕方は、前述した「分離あり・サーバで予め変換・合成受信」の発明(例えば、後述する図10の場合等)の場合と同様である。
従って、前述した「分離あり・サーバで逐次変換・分離受信」の発明の場合と同様に、安全な形式で添付ファイルの内容を確認できる効果、受信者自らが添付ファイルを受信するか否かを判断できる効果、新種のウィルスに対応できる効果およびこれに伴うウィルス感染防止機能の向上効果、メール本文と添付ファイルとの分離による無用な送受信の回避効果や無駄時間の削減効果およびこれに伴う電子メールの効率的な活用効果、ウィルス感染の可能性のある添付ファイルをクライアント端末装置に運ばないことによる電子メールの安全利用効果が得られ、これらにより前記目的が達成される。
なお、上記の発明を、POPサーバでメール本文と添付ファイルとの分離処理があり、POPサーバで安全な形式への変換処理を逐次行い、添付ファイルをメール本文と合成して受信するという意味で、以下において「分離あり・サーバで逐次変換・合成受信」の発明というものとする。
また、上記の「分離あり・サーバで逐次変換・合成受信」の発明を構成するためにクライアント端末装置に常時または一時的に搭載され、実行されるソフトウェアとして、以下のような本発明のメール閲覧用プログラム、および本発明の添付ファイル閲覧用プログラムが挙げられる。
すなわち、本発明は、送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてくる電子メールを受信して受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載されるメール閲覧用プログラムであって、POPサーバが、上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、この分離処理手段による分離処理で添付ファイルを取り除いて得られたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、クライアント端末装置から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出してこの抽出した添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出するとともにこの添付ファイルに対応するメール本文を下位メールボックスから抽出してこれらの添付ファイルとメール本文とを合成する処理を行う合成処理手段とを備えている場合に、POPサーバとネットワークを介して通信を行うことにより、受信者の閲覧要求に応じて下位メールボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、この分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールについてディスプレイ装置の画面上にメール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールに付加または添付されているアクセスキーを変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、変換後ファイル要求信号に応じてPOPサーバから送信されてきた変換後データにより構成される変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、この変換後ファイル受信手段により受信した変換後ファイルを構成する変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、この添付ファイル内容表示処理手段により表示された添付ファイルの内容について確認した受信者による添付ファイル要求信号をアクセスキーとともにPOPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、POPサーバから送信されてきた合成処理済メールを受信する合成処理済メール受信手段とを備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるためのものである。
また、本発明は、送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてくる電子メールを受信して受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載される添付ファイル閲覧用プログラムであって、POPサーバが、上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、この分離処理手段による分離処理で添付ファイルを取り除いて得られたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、クライアント端末装置から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出してこの抽出した添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出するとともにこの添付ファイルに対応するメール本文を下位メールボックスから抽出してこれらの添付ファイルとメール本文とを合成する処理を行う合成処理手段とを備えている場合に、POPサーバとネットワークを介して通信を行うことにより、下位メールボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた分離処理済メールに添付されているアクセスキーを変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、変換後ファイル要求信号に応じてPOPサーバから送信されてきた変換後データにより構成される変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、この変換後ファイル受信手段により受信した変換後ファイルを構成する変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、この添付ファイル内容表示処理手段により表示された添付ファイルの内容について確認した受信者による添付ファイル要求信号をアクセスキーとともにPOPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、POPサーバから送信されてきた合成処理済メールを受信する合成処理済メール受信手段とを備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるためのものである。
さらに、本発明は、電子メールによるウィルス感染を防止するウィルス感染防止システムであって、送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバと、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてくる前記電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置とがネットワークで接続され、POPサーバは、受信した電子メールを格納する上位メールボックスと、この上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、この分離処理手段による分離処理で添付ファイルを取り除いて得られたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、この下位メールボックスに格納された分離処理済メールを受信者の閲覧要求に応じてクライアント端末装置に送信する分離処理済メール送信手段と、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出してクライアント端末装置に送信する添付ファイル送信手段とを備え、クライアント端末装置は、情報を画面表示するディスプレイ装置と、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてきた分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、この分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールについてディスプレイ装置の画面上にメール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールに付加または添付されているアクセスキーを添付ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、添付ファイル要求信号に応じてPOPサーバから送信されてきた添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段と、この添付ファイル受信手段により受信した添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、「添付ファイル要求信号送信手段」により送信される「添付ファイル要求信号」は、添付ファイルの内容を既に確認した受信者が確認済みの添付ファイルを受信するための要求を行う信号ではなく、添付ファイルの内容を確認したい受信者が確認作業を行うために添付ファイルを要求するための信号である。従って、確認作業を終了した段階では、添付ファイルは、既にクライアント端末装置で受信済みである。
このような本発明のウィルス感染防止システム(例えば、後述する図18の場合等)においては、前述した「分離あり・サーバで予め変換・分離受信」の発明(例えば、後述する図2の場合等)、「分離あり・サーバで予め変換・合成受信」の発明(例えば、後述する図10の場合等)、「分離あり・サーバで逐次変換・分離受信」の発明(例えば、後述する図16の場合等)、「分離あり・サーバで逐次変換・合成受信」の発明(例えば、後述する図17の場合等)とは異なり、POPサーバではなく、クライアント端末装置で安全な形式のデータへの変換処理を行う。
すなわち、POPサーバで、分離処理手段により、上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と添付ファイルとを分離する処理を行い、分離されたメール本文にアクセスキーを付加または添付した状態の分離処理済メールを下位メールボックスに格納するとともに、分離された添付ファイルを添付ファイル保管ボックスに保管しておく。
そして、POPサーバは、分離処理済メール送信手段により、受信者の閲覧要求に応じてアクセスキーを含む分離処理済メールをクライアント端末装置に送信し、クライアント端末装置は、分離処理済メール受信手段により、この分離処理済メールを受信し、本文内容表示処理手段により、ディスプレイ装置の画面上に分離処理済メールのメール本文の内容を表示する。
続いて、クライアント端末装置は、添付ファイル要求信号送信手段により、アクセスキーを添付ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信し、POPサーバは、添付ファイル送信手段により、アクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックスから抽出してクライアント端末装置に送信する。
その後、クライアント端末装置は、添付ファイル受信手段により、添付ファイルを受信し、変換処理手段により、添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行い、添付ファイル内容表示処理手段により、変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する。そして、受信者は、添付ファイル内容の確認を行い、適宜、添付ファイルを開き、または保存する操作を行う。
従って、受信者は、クライアント端末装置のディスプレイ装置の画面上で、添付ファイルの内容を安全な形式に変換された状態で確認することができるので、受信者自らが添付ファイルを受信するか否かを判断することが可能となる。このため、既存のウィルスを対象として行われるウィルス駆除処理により駆除することができない新種のウィルスであっても発見することが可能となり、ウィルス感染防止機能の向上が図られる。
また、メール本文と添付ファイルとが分離されるので、受信者は、例えばメール本文のみを閲覧すれば用が済む場合やメール本文のみを急いで閲覧したい場合等には、添付ファイルを受信しないという選択も可能となり、無用な送受信やそれに伴う時間の無駄を避けることができ、電子メールの効率的な活用が図られ、これらにより前記目的が達成される。
なお、上記の発明を、POPサーバでメール本文と添付ファイルとの分離処理があり、クライアント端末装置のブラウザ(閲覧用プログラム)で安全な形式への変換処理を行うという意味で、以下において「分離あり・ブラウザで変換」の発明というものとする。
また、上記の「分離あり・ブラウザで変換」の発明を構成するためにクライアント端末装置に常時または一時的に搭載され、実行されるソフトウェアとして、以下のような本発明のメール閲覧用プログラム、および本発明の添付ファイル閲覧用プログラムが挙げられる。
すなわち、本発明は、送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてくる電子メールを受信して受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載されるメール閲覧用プログラムであって、POPサーバが、上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、この分離処理手段による分離処理で添付ファイルを取り除いて得られたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスとを備えている場合に、POPサーバとネットワークを介して通信を行うことにより、受信者の閲覧要求に応じて下位メールボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、この分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールについてディスプレイ装置の画面上にメール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、分離処理済メール受信手段により受信した分離処理済メールに付加または添付されているアクセスキーを添付ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、添付ファイル要求信号に応じて添付ファイル保管ボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段と、この添付ファイル受信手段により受信した添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段とを備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるためのものである。
また、本発明は、送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてくる電子メールを受信して受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載される添付ファイル閲覧用プログラムであって、POPサーバが、上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、この分離処理手段による分離処理で添付ファイルを取り除いて得られたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、分離処理手段による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスとを備えている場合に、POPサーバとネットワークを介して通信を行うことにより、下位メールボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた分離処理済メールに添付されているアクセスキーを添付ファイル要求信号とともにPOPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、添付ファイル要求信号に応じて添付ファイル保管ボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段と、この添付ファイル受信手段により受信した添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段とを備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるためのものである。
そして、前述した「分離あり・ブラウザで変換」の発明(例えば、後述する図18の場合等)とは異なり、POPサーバでのメール本文と添付ファイルとの分離処理を行わない発明として、以下のような本発明が挙げられる。
すなわち、本発明は、送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバから送信されてくる電子メールを受信して受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載されるメール閲覧用プログラムであって、受信者の閲覧要求に応じてメールボックスから抽出されてPOPサーバから送信されてきた電子メールを受信するメール受信手段と、このメール受信手段により受信した電子メールについてディスプレイ装置の画面上にメール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、メール受信手段により受信した電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについて添付ファイル部分のデータを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段とを備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるためのものである。
このような本発明のメール閲覧用プログラム(例えば、後述する図19の場合等)においては、クライアント端末装置で、メール受信手段により、添付ファイルとメール本文とを分離してない状態の電子メールを受信する。続いて、本文内容表示処理手段により、ディスプレイ装置の画面上にメール本文の内容を表示するとともに、変換処理手段により、添付ファイル部分のデータを安全な形式のデータに変換する処理を行った後、添付ファイル内容表示処理手段により、変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する。そして、受信者は、添付ファイル内容の確認を行い、適宜、添付ファイルを開き、または保存する操作を行う。
従って、受信者は、クライアント端末装置のディスプレイ装置の画面上で、添付ファイルの内容を安全な形式に変換された状態で確認することができるので、受信者自らが添付ファイルを受信するか否かを判断することが可能となる。このため、既存のウィルスを対象として行われるウィルス駆除処理により駆除することができない新種のウィルスであっても発見することが可能となり、ウィルス感染防止機能の向上が図られ、これらにより前記目的が達成される。
なお、上記の発明を、POPサーバでメール本文と添付ファイルとの分離処理を行わず、クライアント端末装置のブラウザ(閲覧用プログラム)で安全な形式への変換処理を行うという意味で、以下において「分離なし・ブラウザで変換」の発明というものとする。
また、本発明は、送信者から送信された電子メールを受信するとともに受信者の閲覧要求に応じて電子メールをメール閲覧用プログラムが搭載されたクライアント端末装置に送信するPOPサーバに、電子メールによるウィルス感染を防止するために設けられるウィルス感染防止システムであって、上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについて添付ファイル部分のデータを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データを電子メールのメール本文の後ろの位置にメール閲覧用プログラムによりメール本文と認識される状態で付加する処理を行う変換後データ付加処理手段と、この変換後データ付加処理手段による付加処理で得られた変換後データ付加処理済メールを格納する下位メールボックスと、受信者の閲覧要求に応じて下位メールボックスから変換後データ付加処理済メールを抽出してクライアント端末装置に送信する変換後データ付加処理済メール送信手段とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、「メール閲覧用プログラム」には、既存のメール閲覧用プログラムを用いてもよい。
このような本発明のウィルス感染防止システム(例えば、後述する図20の場合等)においては、POPサーバで、変換処理手段により、電子メールの添付ファイル部分のデータを安全な形式のデータに変換した後、変換後データ付加処理手段により、変換後データを電子メールのメール本文の後ろの位置に付加する処理を行い、この変換後データ付加処理済メールを下位メールボックスに格納しておく。そして、変換後データ付加処理済メール送信手段により、受信者の閲覧要求に応じて下位メールボックスから変換後データ付加処理済メールを抽出してクライアント端末装置に送信する。一方、クライアント端末装置では、メール閲覧用プログラムにより、メール本文の表示位置にメール本文とともに添付ファイルの内容が安全な形式で表示され(メール本文の構成要素として表示され)、受信者は、添付ファイル内容の確認を行い、適宜、添付ファイルを開き、または保存する操作を行う。
従って、受信者は、クライアント端末装置のディスプレイ装置の画面上で、添付ファイルの内容を安全な形式に変換された状態で確認することができるので、受信者自らが添付ファイルを受信するか否かを判断することが可能となる。このため、既存のウィルスを対象として行われるウィルス駆除処理により駆除することができない新種のウィルスであっても発見することが可能となり、ウィルス感染防止機能の向上が図られ、これらにより前記目的が達成される。
なお、上記の発明を、POPサーバでメール本文と添付ファイルとの分離処理を行わず、POPサーバで安全な形式への変換処理を行ってメール本文に付加するという意味で、以下において「分離なし・サーバで変換・本文に付加」の発明というものとする。
さらに、本発明は、送信者から送信された電子メールを受信するとともに受信者の閲覧要求に応じて電子メールをメール閲覧用プログラムが搭載されたクライアント端末装置に送信するPOPサーバに、電子メールによるウィルス感染を防止するために設けられるウィルス感染防止システムであって、上位メールボックスに格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについて添付ファイル部分のデータを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを電子メールに別の添付ファイルとして追加的に添付する処理を行う変換後ファイル添付処理手段と、この変換後ファイル添付処理手段による添付処理で得られた変換後ファイル添付処理済メールを格納する下位メールボックスと、受信者の閲覧要求に応じて下位メールボックスから変換後ファイル添付処理済メールを抽出してクライアント端末装置に送信する変換後ファイル添付処理済メール送信手段とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、「別の添付ファイルとして追加的に添付する」とは、元の添付ファイルを残したままで、それに追加する形で添付するという意味である。
また、「メール閲覧用プログラム」には、既存のメール閲覧用プログラムを用いてもよい。
このような本発明のウィルス感染防止システム(例えば、後述する図22の場合等)においては、POPサーバで、変換処理手段により、電子メールの添付ファイル部分のデータを安全な形式のデータに変換した後、変換後ファイル添付処理手段により、変換後データにより構成される変換後ファイルを電子メールに別の添付ファイルとして追加的に添付する処理を行い、この変換後ファイル添付処理済メールを下位メールボックスに格納しておく。そして、変換後ファイル添付処理済メール送信手段により、受信者の閲覧要求に応じて下位メールボックスから変換後ファイル添付処理済メールを抽出してクライアント端末装置に送信する。一方、クライアント端末装置では、メール閲覧用プログラムにより、メール本文を表示するとともに、受信者による別の添付ファイルを開く操作に基づき、添付ファイルの内容を安全な形式で表示する。そして、受信者は、この別の添付ファイルによる表示で添付ファイル内容の確認を行い、適宜、元の添付ファイルを開き、または保存する操作を行う。
従って、受信者は、クライアント端末装置のディスプレイ装置の画面上で、添付ファイルの内容を安全な形式に変換された状態で確認することができるので、受信者自らが添付ファイルを受信するか否かを判断することが可能となる。このため、既存のウィルスを対象として行われるウィルス駆除処理により駆除することができない新種のウィルスであっても発見することが可能となり、ウィルス感染防止機能の向上が図られ、これらにより前記目的が達成される。
なお、上記の発明を、POPサーバでメール本文と添付ファイルとの分離処理を行わず、POPサーバで安全な形式への変換処理を行って別の添付ファイルとして添付するという意味で、以下において「分離なし・サーバで変換・別の添付ファイルとして添付」の発明というものとする。
そして、以上に述べたウィルス感染防止システムにおいて、安全な形式のデータは、テキスト形式のデータであることが望ましい。また、テキスト形式による表示と、他の安全な形式による表示(例えば、バイナリ形式による表示等)とを並列表示してもよい。
なお、以上に述べたメール閲覧用プログラムまたはその一部、および添付ファイル閲覧用プログラムまたはその一部は、例えば、光磁気ディスク(MO)、コンパクトディスク(CD)を利用した読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)を利用した読出し専用メモリ(DVD−ROM)、DVDを利用したランダム・アクセス・メモリ(DVD−RAM)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去および書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等の記録媒体に記録して保存や流通等させることが可能であるとともに、例えば、LAN、MAN、WAN、インターネット、イントラネット、エクストラネット等の有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにはこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送することが可能であり、また、搬送波に載せて搬送することも可能である。さらに、以上に述べた各プログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。
以上に述べたように本発明によれば、添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換し、クライアント端末装置の画面上で、受信者に対し、添付ファイルの内容を安全な形式で呈示できるので、受信者が自ら添付ファイルの内容を安全な状態で確認することができ、新種のウィルスに対する感染防止機能も発揮することができるという効果がある。
以下に本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態のウィルス感染防止システム10を含む電子メールの配信の仕組みの説明図が示されている。本第1実施形態は、前述した「分離あり・サーバで予め変換・分離受信」の発明に関する実施形態である。図2には、ウィルス感染防止システム10の全体構成が、処理の流れおよびデータや信号の流れとともに示されている。図3には、ウィルス感染防止システム10による処理の流れがフローチャートで示されている。図4には、電子メールの構成が示されている。図5〜図7には、ウィルス感染防止システム10による処理に伴う画面例が示されている。
図1において、インターネット1には、電子メールの送信者の操作するコンピュータ2と、送信者側のSMTPサーバ3とが接続されるとともに、ルータ4およびファイアウォール5を介してイントラネット6が接続されている。また、イントラネット6には、ルータ7を介して電子メールの受信者の操作するクライアント端末装置20が接続されている。さらに、ファイアウォール5には、第1のPOPサーバ40が接続され、イントラネット6には、第2のPOPサーバ50が接続されている。そして、クライアント端末装置20と第2のPOPサーバ50とにより、クライアント端末装置20が電子メールによりウィルスに感染することを防止するためのウィルス感染防止システム10が構成されている。
送信者によりコンピュータ2から電子メールが送信されると、この電子メールはSMTPサーバ3で受信され、さらにSMTPサーバ3から第1のPOPサーバ40に送信され、第1のPOPサーバ40の処理手段41により受信され、非武装メールボックス42に格納される。第1のPOPサーバ40は、非武装ゾーンに置かれ、非武装メールボックス42に格納された電子メールは、イントラネット6の外部からも受信できるようになっている。
第1のPOPサーバ40の非武装メールボックス42に格納された電子メールは、第2のPOPサーバ50に取り込まれ、受信者は、イントラネット6の内部に接続されたクライアント端末装置20で、第2のPOPサーバ50から自分宛の電子メールを受信できるようになっている。また、イントラネット6の内部の送信者からの電子メールは、第2のPOPサーバ50に送信され、受信者は、第2のPOPサーバ50から自分宛の電子メールを受信してイントラネット6の内部に接続されたクライアント端末装置20で閲覧できるようになっている。
図2において、クライアント端末装置20は、コンピュータにより構成され、電子メールの受信およびウィルス感染防止に関する各種処理を行う処理手段20Aと、各種情報の入力操作を行うための例えばキーボードやマウス等の入力手段30と、各種情報を画面表示するための例えば液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等のディスプレイ装置31と、受信した電子メールに付されている添付ファイルを記憶保存する添付ファイル記憶手段32とを備えている。
処理手段20Aは、分離処理済メール受信手段21と、本文内容表示処理手段22と、変換後ファイル要求信号送信手段23と、変換後ファイル受信手段24と、添付ファイル内容表示処理手段25と、添付ファイル要求信号送信手段26と、添付ファイル受信手段27とを含んで構成されている。
分離処理済メール受信手段21は、受信者による自分宛の電子メールの閲覧要求の操作(例えば、図示されない「送受信」ボタンを押す操作等)を受け付け、POPサーバ50にこの閲覧要求信号を送信するとともに、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバ50から送信されてきた分離処理済メール(アクセスキーを含む。)を受信する処理を行うものである。
本文内容表示処理手段22は、分離処理済メール受信手段21により受信した分離処理済メールについて、ディスプレイ装置31の画面上に、メール本文の内容を表示する処理を行うものである。
変換後ファイル要求信号送信手段23は、添付ファイルの内容を確認しようとする受信者による変換後ファイルの要求の操作(本実施形態では、一例として図5の「表示」ボタン79を押す操作とする。)を受け付け、分離処理済メール受信手段21により受信した分離処理済メールに付加されているアクセスキーを、変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバ50に送信する処理を行うものである。
変換後ファイル受信手段24は、変換後ファイル要求信号に応じてPOPサーバ50から送信されてきた変換後ファイルを受信する処理を行うものである。
添付ファイル内容表示処理手段25は、変換後ファイル受信手段24により受信した変換後ファイルを構成する変換後データを用いて、ディスプレイ装置31の画面上に、添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行うものである。
添付ファイル要求信号送信手段26は、添付ファイル内容表示処理手段25により表示された添付ファイルの内容について確認した受信者による添付ファイル要求信号の操作(本実施形態では、一例として図5の「受信」ボタン80を押す操作とする。)を受け付け、この添付ファイル要求信号をアクセスキーとともにPOPサーバ50に送信する処理を行うものである。
添付ファイル受信手段27は、添付ファイル要求信号に応じてPOPサーバ50から送信されてきた添付ファイルを受信するとともに、受信した添付ファイルを受信者が開く操作や保存する操作(本実施形態では、一例として図6の「開く」選択部91や「保存する」選択部92にチェックを入れて「OK」ボタン93を押す操作とする。)を受け付ける処理を行うものである。
第2のPOPサーバ50は、コンピュータにより構成され、電子メールの受信およびウィルス感染防止に関する各種処理を行う処理手段50Aと、この処理手段50Aによる処理に必要な各種情報を記憶する上位メールボックス60、下位メールボックス61、添付ファイル保管ボックス62、および変換後ファイル保管ボックス63とを備えている。
処理手段50Aは、取込処理手段51と、ウィルス駆除処理手段52と、分離処理手段53と、分離処理済メール送信手段54と、変換処理手段55と、変換後ファイル送信手段56と、添付ファイル送信手段57とを含んで構成されている。
取込処理手段51は、第1のPOPサーバ40の非武装メールボックス42に格納された電子メールを取り込み、上位メールボックス60に格納する処理を行うものである。
ウィルス駆除処理手段52は、上位メールボックス60に格納した電子メールおよびその添付ファイルについて、パターンファイルとの照合によりウィルスを検出し、ウィルスが発見された場合にはこれを駆除する処理を行うものである。
分離処理手段53は、上位メールボックス60に格納された電子メール(ウィルス駆除処理手段52による処理を済ませたもの)のうち、添付ファイルを付された電子メールについて、メール本文と添付ファイルとを分離する処理を行い、分離されたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを付加して下位メールボックス61に格納するとともに、分離された添付ファイルを添付ファイル保管ボックス62に保管する処理を行うものである。また、分離処理手段53は、分離されたメール本文(例えばメールの表題)と、これに付加したアクセスキー(例えば英数字の組合せ)と、分離された添付ファイル(例えばファイル名)とを関連付けるため、これらの対応関係をPOPサーバ50に設けられた変換テーブル(不図示)に記憶させる。
分離処理済メール送信手段54は、下位メールボックス61に格納された分離処理済メール(メール本文にアクセスキーを付加した状態の電子メール)を、受信者の閲覧要求に応じてクライアント端末装置20に送信する処理を行うものである。
変換処理手段55は、分離処理手段53による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルの構成データを、安全な形式(本実施形態では、一例としてテキスト形式とする。)のデータに変換し、得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを変換後ファイル保管ボックス63に保管する処理を行うものである。この変換処理手段55は、添付ファイル保管ボックス62に一旦保管された添付ファイルについて変換する構成としてもよく、あるいは分離処理手段53による分離処理で得られた添付ファイルを直接に変換する構成としてもよい。また、変換処理手段55は、変換後ファイル(例えばファイル名)とアクセスキー(例えば英数字の組合せ)、または変換後ファイル(例えばファイル名)と元の添付ファイル(例えばファイル名)とを関連付けるため、これらの対応関係を変換テーブル(不図示)に記憶させる。但し、変換前後のファイルを同じファイル名で管理する場合には省略してよい。
変換後ファイル送信手段56は、クライアント端末装置20から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する変換後ファイルを変換後ファイル保管ボックス63から抽出し、抽出した変換後ファイルをクライアント端末装置20に送信する処理を行うものである。この変換後ファイル送信手段56による変換後ファイルの抽出の際のアクセスキーと変換後ファイルとの対応関係の把握は、変換テーブル(不図示)を参照して行われる。
添付ファイル送信手段57は、クライアント端末装置20から添付ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックス62から抽出し、抽出した添付ファイルをクライアント端末装置20に送信する処理を行うものである。この添付ファイル送信手段57による添付ファイルの抽出の際のアクセスキーと添付ファイルとの対応関係の把握は、変換テーブル(不図示)を参照して行われる。
上位メールボックス60は、第1のPOPサーバ40の非武装メールボックス42から取り込んだ電子メールを格納するものである。
下位メールボックス61は、分離処理手段53による分離処理で添付ファイルを取り除いて得られたメール本文にアクセスキーを付加した状態の分離処理済メール、および添付ファイルが元々付されていない電子メールを格納するものである。
添付ファイル保管ボックス62は、分離処理手段53による分離処理でメール本文と分離された添付ファイルを保管するものである。
変換後ファイル保管ボックス63は、変換処理手段55による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを保管するものである。
以上において、クライアント端末装置20の処理手段20Aに含まれる各手段21〜27は、クライアント端末装置20を構成するコンピュータ本体(パーソナル・コンピュータのみならず、その上位機種のものも含む。)の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定するメール閲覧用プログラム(メーラーと称されるブラウザ)により実現される。
また、第2のPOPサーバ50の処理手段50Aに含まれる各手段51〜57は、第2のPOPサーバ50を構成するコンピュータ本体(パーソナル・コンピュータのみならず、その上位機種のものも含む。)の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する一つまたは複数のプログラムにより実現される。
さらに、クライアント端末装置20の添付ファイル記憶手段32、第2のPOPサーバ50の上位メールボックス60、下位メールボックス61、添付ファイル保管ボックス62、変換後ファイル保管ボックス63、および変換テーブル(不図示)は、例えばハードディスク等により好適に実現されるが、記憶容量やアクセス速度等に問題が生じない範囲であれば、EEPROM、フラッシュ・メモリ、RAM、MO、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM、FD、磁気テープ、あるいはこれらの組合せ等を採用してもよい。
そして、第2のPOPサーバ50は、一台のコンピュータあるいは一つのCPUにより実現されるものに限定されず、複数のコンピュータ等で分散処理(各手段51〜57の機能毎の分散、および処理速度向上のための並列処理による分散を含む。)を行うことにより実現されるものであってもよい。
このような第1実施形態においては、以下のようにしてウィルス感染防止システム10によりウィルス感染の防止対策を施しながら電子メールの受信が行われる。
図3において、第2のPOPサーバ50を起動するとともに(ステップS1)、クライアント端末装置20を起動してメール閲覧用プログラムを立ち上げる(ステップS2)。先ず、POPサーバ50で、取込処理手段51により、第1のPOPサーバ40の非武装メールボックス42に格納されている電子メールを取り込み、上位メールボックス60に格納する(ステップS3)。
次に、POPサーバ50で、ウィルス駆除処理手段52により、パターンファイルとの照合を行ってウィルスの検出および駆除処理を行う(ステップS4)。これにより既存のウィルスが駆除される。
続いて、POPサーバ50で、ウィルス駆除処理後に、分離処理手段53により、上位メールボックス60に格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについて、メール本文と添付ファイルとを分離する処理を行った後、分離されたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを付加して下位メールボックス61に格納するとともに、分離された添付ファイルを添付ファイル保管ボックス62に保管する(ステップS5)。また、添付ファイルとアクセスキーとの対応関係を変換テーブルに記憶させる。
ここで、分離処理手段53による処理内容について説明する。図4には、電子メールの一般的な構成(RFC822規格に従ったもの)が示されている。電子メールには、ヘッダー情報の部分M1と、メール区分の部分M2と、メール本文の部分M3と、添付ファイルの情報の部分M4と、添付ファイルの内容の部分M5とが含まれている。このうち、添付ファイルの情報の部分M4および添付ファイルの内容の部分M5からなる図中一点鎖線で囲まれた添付ファイルの部分Fを、他の部分M1〜M3から切り離す。また、添付ファイルの部分Fを切り離した後におけるメール本文の部分M3の後ろの位置(図中点線で囲まれた部分)を、アクセスキーを付加するアクセスキー付加部分Aとする。このアクセスキー付加部分Aは、メール本文の構成要素として、図5の本文表示部75にメール本文の部分M3とともに表示してもよく、あるいはメール閲覧用プログラムにより本文表示部75に表示されないようにしてもよい。なお、メール本文の部分M3は、図示の状態ではアスキーコードであるため意味を読み取ることができないが、英文メールであれば読み取ることができる状態となる。
それから、POPサーバ50で、変換処理手段55により、分離処理手段53による分離処理でメール本文と分離された添付ファイル(添付ファイル保管ボックス62に保管した添付ファイルを読み込んでもよい。)の構成データを、安全な形式(テキスト形式等)のデータに変換し、得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを変換後ファイル保管ボックス63に保管する(図3のステップS6)。
一方、クライアント端末装置20では、受信者が、自分宛の電子メールを受信するために、入力手段30を操作してメール閲覧用プログラムの「送受信」ボタン(不図示)を押すと、分離処理済メール受信手段21により、この操作が受け付けられ、受信者の閲覧要求がPOPサーバ50に送信される(ステップS7)。なお、ここで送信される受信者の閲覧要求には、添付ファイルが元々付されていない電子メールを受信するための要求も含まれる。
POPサーバ50では、受信者の閲覧要求を受信すると、分離処理済メール送信手段54により、下位メールボックス61に格納された分離処理済メール(メール本文にアクセスキーを付加した状態の電子メール)を含む電子メールの中から、閲覧要求をしてきた受信者に宛てられた電子メールを抽出し、これをクライアント端末装置20に送信する(ステップS8)。なお、ここで送信される電子メールには、分離処理済メールのみならず、添付ファイルが元々付されていない電子メールも含まれる。
クライアント端末装置20では、分離処理済メール受信手段21により、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバ50から送信されてきた分離処理済メール(アクセスキーが付加された状態のもの)を含む電子メールを受信する(ステップS9)。すると、ディスプレイ装置31の画面上には、図5に示すように、受信した電子メールの表題が表示される。
図5において、メール閲覧画面70には、受信した電子メールの表題(件名)を一覧表示する表題一覧表示部71と、表題一覧表示部71で選択した電子メールについての送信者、宛先、件名の各表示部72,73,74と、表題一覧表示部71で選択した電子メールについてのメール本文の内容を表示する本文表示部75とが設けられている。表題一覧表示部71の各表題の横のクリップマーク71Aは、アクセスキーが付加されている分離処理済メール(つまり、添付ファイルが付されていた電子メール)について表示される。
また、メール閲覧画面70には、表題一覧表示部71で選択した電子メールに付された添付ファイルを一覧表示する添付ファイル一覧表示部76と、添付ファイル一覧表示部76で選択した添付ファイルの情報を表示する添付ファイル情報表示部77と、添付ファイル一覧表示部76で選択した添付ファイルの内容を安全な形式(ここでは、一例としてテキスト形式)で表示する添付ファイル内容表示部78と、各表示部77,78への表示要求を行うための「表示」ボタン79と、添付ファイル一覧表示部76で選択されて各表示部77,78に表示されている添付ファイルを受信、削除するための「受信」ボタン80、「削除」ボタン81とが設けられている。
図5において、受信者は、表題一覧表示部71で、閲覧する電子メールを選択する。ここでは、クリップマーク71Aの付いた分離処理済メール(件名:「商品発表会のお知らせ」)を選択するものとする。すると、各表示部72〜74には、選択した分離処理済メールについての送信者、宛先、件名が表示されるとともに、本文内容表示処理手段22により、本文表示部75にメール本文の内容が表示される(ステップS10)。これにより、受信者は、メール本文の内容を確認できる。
続いて、受信者は、添付ファイル一覧表示部76で、内容を確認したい添付ファイルを選択し、入力手段30を操作して「表示」ボタン79を押す。ここでは、「四半期売上データ.xls」という添付ファイルを選択するものとする。なお、添付ファイル一覧表示部76に表示する情報は、アクセスキーとともに分離処理済メールに付加されてきたものである。但し、アクセスキーを用いてPOPサーバ50から取得して表示してもよい。
すると、変換後ファイル要求信号送信手段23により、「表示」ボタン79の操作が受け付けられ、添付ファイル一覧表示部76で選択した「四半期売上データ.xls」という添付ファイルに対応するアクセスキー(ここでは、「ACS201056」とする。)が、変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバ50に送信される(ステップS11)。なお、本実施形態では、一つの添付ファイルに対し、一つのアクセスキーが与えられるので、図示の場合には、選択した電子メールに添付ファイルが4つあることから、4つのアクセスキーが与えられている。但し、最終的にPOPサーバ50側で添付ファイルを特定することができれば、アクセスキーは、一つの電子メールに付されている全ての添付ファイルについて共通のものとしてもよく、この場合には、アクセスキーと、一つの電子メールに付されている複数の添付ファイルの中から目的の添付ファイルを特定するための情報とを組合せて用いればよい。
POPサーバ50では、変換後ファイル要求信号およびアクセスキーを受信すると、変換後ファイル送信手段56により、変換テーブル(不図示)を参照してアクセスキーに対応する変換後ファイルを把握し、把握した変換後ファイルを変換後ファイル保管ボックス63から抽出し、抽出した変換後ファイルをクライアント端末装置20に送信する(ステップS12)。
クライアント端末装置20では、変換後ファイル受信手段24により、変換後ファイル要求信号に応じてPOPサーバ50から送信されてきた変換後ファイルを受信した後(ステップS13)、添付ファイル内容表示処理手段25により、受信した変換後ファイルを構成する変換後データを用いて、添付ファイル内容表示部78に、選択した「四半期売上データ.xls」という添付ファイルの内容を安全な形式(ここでは、一例としてテキスト形式)で表示する(ステップS14)。また、これと同時に、POPサーバ50から変換後ファイルとともに送信されてきた添付ファイルの情報を、添付ファイル情報表示部77に表示する。これにより、受信者は、添付ファイルの内容を確認することができる。
なお、上記の如く、各表示部77,78に表示する情報は、受信者の「表示」ボタン79を押す操作により、POPサーバ50から取得される。但し、添付ファイル情報表示部77に表示する情報は、添付ファイル一覧表示部76に表示する情報の場合と同様に、アクセスキーとともに分離処理済メールに付加されて分離処理済メール送信手段54により送信されてきたものでもよい。また、「表示」ボタン79を設けずに、各表示部76〜78への表示処理を、受信者の操作に基づくことなく自動的に行われるようにしてもよい。但し、メール本文のみを閲覧すれば用が済む場合や、見る必要のないイメージデータを受信したくない場合等もあるので、無用な送受信の回避等の観点からは、「表示」ボタン79を設け、受信者の操作に基づき変換後ファイルを受信するようすることが好ましい。
添付ファイル情報表示部77には、相手先アドレス(送信者)と、ファイル名と、ファイルタイプと、危険度と、アクセスキーとが表示される。危険度の表示は、例えば、マクロ無しのマイクロソフト社のWordファイルやExcelファイル(各商標)、イメージデータ等の場合には「低」とし、マクロを有するWordファイルやExcelファイル(各商標)等の場合には「中」とし、「.exe」、「.com」、「.sys」、「.vbs」等の実行型拡張子を有する実行ファイル等の場合には「高」とする等である。また、危険度の表示に色彩を加え、危険度「低」、「中」、「高」を、それぞれ緑、黄、赤とする等により異なる色彩で表示してもよい。
添付ファイル内容表示部78の表示は、例えば、図示の如く、Excelファイルの場合には、意味内容を把握できる状態の表示78Aとなるので、受信者は、一応、ウィルスに感染していないと判断することができる。しかし、Excelファイルであっても、マクロを有する場合には、意味内容を把握できない状態の表示78Bとなる部分も含まれるので、この場合には、例えば、受信者(ここでは、大和太郎)は、送信者(ここでは、大和花子)に対し、Excelファイルにマクロを付したか否かを問い合わせる等の確認をしてから、このファイルを受信するか否かの選択判断を行うことができる。
そして、受信者は、添付ファイル情報表示部77および添付ファイル内容表示部78の表示内容を確認した後、添付ファイルを受信すると判断した場合には、入力手段30を操作して「受信」ボタン80を押す。すると、添付ファイル要求信号送信手段26により、受信者による「受信」ボタン80の操作が受け付けられ、添付ファイル要求信号がアクセスキーとともにPOPサーバ50に送信される(ステップS15)。
POPサーバ50では、添付ファイル要求信号およびアクセスキーを受信すると、添付ファイル送信手段57により、変換テーブル(不図示)を参照してアクセスキーと添付ファイルとの対応関係を把握し、把握した添付ファイルを添付ファイル保管ボックス62から抽出し、抽出した添付ファイルをクライアント端末装置20に送信する(ステップS16)。
クライアント端末装置20では、添付ファイル受信手段27により、添付ファイル要求信号に応じてPOPサーバ50から送信されてきた添付ファイルを受信すると(ステップS17)、図6に示す如く、ディスプレイ装置31の画面上に、受信した添付ファイルを開くか保存するかを選択する添付ファイル開封・保存選択画面90が表示される。
図6において、添付ファイル開封・保存選択画面90には、受信した添付ファイルを開くための「開く」選択部91と、保存するための「保存」選択部92と、各選択部91,92での選択結果を実行するための「OK」ボタン93と、何もしない「キャンセル」ボタン94とが設けられている。
ここで、受信者は、「開く」選択部91にチェックを入れて「OK」ボタン93を押すことにより、添付ファイルを開くか、または実行し、あるいは「保存」選択部92にチェックを入れて「OK」ボタン93を押すことにより、添付ファイルを添付ファイル記憶手段32に記憶保存させる(ステップS18)。この際、添付ファイル記憶手段32の場所(保存先のフォルダ)は、予め定めておいてもよく、その都度指定してもよい。
さらに、別の添付ファイルについても、ステップS11〜S18の処理を繰り返す。例えば、図7に示すように、添付ファイル一覧表示部76で「LOVE LETTER.exe」という添付ファイルを選択し、「表示」ボタン79を押すと、添付ファイル内容表示部78の表示は、図示の如く意味を把握することのできない状態の表示となり、添付ファイル情報表示部77には、危険度「高」が表示されるので、受信者は、これらの表示を見て、添付ファイルはウィルスであると判断することができる。また、ウィルスであると判断した場合には、受信者は、「削除」ボタン81を押すことにより、削除要求信号およびアクセスキーをPOPサーバ50に送信し、POPサーバ50は、変換テーブルを参照してアクセスキーに対応する添付ファイルを把握し、把握した添付ファイルを添付ファイル保管ボックス62から削除する。
以上で、電子メールの受信およびウィルス感染防止対策の一連の処理を終了する(ステップS19,S20)。
このような第1実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、ウィルス感染防止システム10は、変換処理手段55および添付ファイル内容表示処理手段25を備えているので、受信者は、クライアント端末装置20のディスプレイ装置31の画面上で、添付ファイルの内容を安全な形式に変換された状態で確認することができ、受信者自らが添付ファイルを受信するか否かを判断することができる。このため、既存のウィルスを対象として行われるウィルス駆除処理により駆除することができない新種のウィルスであっても発見することができ、ウィルス感染防止機能の向上を図ることができる。
また、ウィルス感染防止システム10は、分離処理手段53を備えているので、メール本文と添付ファイルとを分離できるため、受信者は、例えばメール本文のみを閲覧すれば用が済む場合やメール本文のみを急いで閲覧したい場合等には、添付ファイルを受信しないという選択もできる。このため、無用な送受信やそれに伴う時間の無駄を避けることができ、電子メールの効率的な活用を図ることができるうえ、ウィルス感染の可能性のある添付ファイルをクライアント端末装置20に運んでこないという選択が可能となるため、電子メールの、より安全な利用を実現できる。
[第2実施形態]
図8および図9には、本発明の第2実施形態のウィルス感染防止システム200による処理に伴う画面例が示されている。本第2実施形態は、前述した「分離あり・サーバで予め変換・分離受信」の発明に関する実施形態である。
前記第1実施形態では、本発明を実現するための専用のメール閲覧用プログラムを用いていたが、本第2実施形態では、既存のメール閲覧用プログラム(例えば、マイクロソフト社のマイクロソフトアウトルックやアウトルックエクスプレス(各登録商標)等)を利用し、かつ、本発明を実現するための専用の添付ファイル閲覧用プログラムを用いる点が異なる。
ウィルス感染防止システム200の構成および処理の流れは、前記第1実施形態のウィルス感染防止システム10についての図2に示した構成および図3に示した処理の流れと略同様であるため、同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説明する。
前記第1実施形態では、図2の分離処理手段53は、メール本文と添付ファイルとを分離する処理を行い、分離されたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを付加し(添付ファイルとして添付するのではなく、メール本文そのものに追加する。)、これを分離処理済メールとして下位メールボックス61に格納する構成とされていたが、本第2実施形態では、分離されたメール本文にアクセスキーを付加するのではなく、元々添付されていた添付ファイルの代わりに、アクセスキーを別の添付ファイルとしてメール本文に添付し、これを分離処理済メールとして下位メールボックス61に格納する構成とされている。この際、分離処理済メールに添付された別の添付ファイルには、アクセスキーの他、添付ファイル閲覧用プログラムを起動するためのプログラム、または添付ファイル閲覧用プログラムそのものが含まれている。
図8には、既存のメール閲覧用プログラムの受信トレイ画面270が示されている。図8において、受信トレイ画面270には、「送受信」ボタン271と、表題一覧表示部272と、本文表示部273と、クリップマークで示された「添付ファイル一覧表示」ボタン274とが設けられている。また、「添付ファイル一覧表示」ボタン274を押すと、添付ファイル一覧表示部275が表示されるようになっている。
本第2実施形態では、図3のステップS7で、図2の分離処理済メール受信手段21により行われる受信者の閲覧要求は、「送受信」ボタン271を押すことにより実行される。そして、クライアント端末装置20で受信した分離処理済メールには、アクセスキーが元々の添付ファイルとは別の添付ファイルとして添付されているので、受信者が「添付ファイル一覧表示」ボタン274を押すと、添付ファイル一覧表示部275には、元々の添付ファイルへのアクセスキーを含む別の添付ファイルが表示される。図示の例では、アクセスキーを含む別の添付ファイルは、「.exe」の実行ファイルとなっているが、これに限定されるものではない。なお、これらの別の添付ファイルのファイル名の中のカッコ内には、アクセスキーが示されている。
また、図3のステップS11で、図2の変換後ファイル要求信号送信手段23により行われる変換後ファイル要求信号およびアクセスキーの送信は、添付ファイル一覧表示部275に表示されたアクセスキーを含む別の添付ファイルをクリックすることにより実行される。例えば、添付ファイル一覧表示部275で、「四半期売上データ(ACS201056).exe」という添付ファイルをクリックすると、このファイルが実行され、変換後ファイル要求信号送信手段23により、変換後ファイル要求信号およびアクセスキー(ACS201056)がPOPサーバ50に送信されるとともに、添付ファイル閲覧用プログラムが起動される。なお、添付ファイル閲覧用プログラムの起動は、クライアント端末装置20に既に搭載されているプログラムを起動するようにしてもよく、あるいは実行ファイルである添付ファイル自身が添付ファイル閲覧用プログラムとして立ち上がってもよい。
添付ファイル閲覧用プログラムが起動されると、添付ファイル一覧表示部275でクリックした添付ファイルについての図9に示すような添付ファイル内容確認画面280がディスプレイ装置31の画面上に表示される。図9において、添付ファイル内容確認画面280には、アクセスキー表示部281と、相手先アドレス・ファイル名・ファイルタイプ・危険度を表示する添付ファイル情報表示部282と、安全な形式(ここでは、一例としてテキスト形式とする。)による添付ファイル内容表示部283と、「受信」ボタン284と、「削除」ボタン285とが設けられている。各表示部282,283の表示は、変換後ファイル要求信号に応じてPOPサーバ50から送信されてきた変換後ファイルおよびその情報を用いて行われる。
本第2実施形態では、図3のステップS15で、図2の添付ファイル要求信号送信手段26により行われる添付ファイル要求信号およびアクセスキーの送信は、「受信」ボタン284を押すことにより実行される。また、「削除」ボタン285を押すと、添付ファイル内容確認画面280で表示されている添付ファイル(添付ファイル一覧表示部275でクリックした添付ファイル)の削除要求信号およびアクセスキーがPOPサーバ50に送信され、アクセスキーに対応する添付ファイルが添付ファイル保管ボックス62から削除される。
このような第2実施形態によれば、前記第1実施形態の場合と同様に、安全な形式で添付ファイルの内容を確認できる効果、受信者自らが添付ファイルを受信するか否かを判断できる効果、新種のウィルスに対応できる効果およびこれに伴うウィルス感染防止機能の向上効果、メール本文と添付ファイルとの分離による無用な送受信の回避効果や無駄時間の削減効果およびこれに伴う電子メールの効率的な活用効果、ウィルス感染の可能性のある添付ファイルをクライアント端末装置20に運ばないことによる電子メールの安全利用効果を得ることができる。
[第3実施形態]
図10には、本発明の第3実施形態のウィルス感染防止システム300の全体構成が、処理の流れおよびデータや信号の流れとともに示されている。本第3実施形態は、前述した「分離あり・サーバで予め変換・合成受信」の発明に関する実施形態である。図11には、ウィルス感染防止システム300による処理の流れがフローチャートで示されている。図12〜図15には、ウィルス感染防止システム300による処理に伴う画面例が示されている。
ウィルス感染防止システム300の構成および処理の流れは、前記第1、第2実施形態のウィルス感染防止システム10,200についての図2に示した構成および図3に示した処理の流れと略同様であり、添付ファイルの受信の仕方が異なるだけであるため、同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説明する。
本第3実施形態の分離処理手段53は、前記第1実施形態の場合と同様に、メール本文と添付ファイルとを分離する処理を行い、分離されたメール本文に添付ファイルへのアクセスキーを付加し(添付ファイルとして添付するのではなく、メール本文そのものに追加する。)、これを分離処理済メールとして下位メールボックス61に格納する構成としてもよく、あるいは前記第2実施形態の場合と同様に、分離されたメール本文にアクセスキーを付加するのではなく、元々添付されていた添付ファイルの代わりに、アクセスキーを別の添付ファイルとしてメール本文に添付し、これを分離処理済メールとして下位メールボックス61に格納する構成としてもよい。ここでは、後者の如く、前記第2実施形態の場合と同様な構成とするものとして説明を行う。
前記第1実施形態の第2のPOPサーバ50の処理手段50Aには、添付ファイル送信手段57が設けられ(図2参照)、この添付ファイル送信手段57は、クライアント端末装置20から添付ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックス62から抽出し、抽出した添付ファイルをクライアント端末装置20に送信する処理を行うものであった。これに対し、本第3実施形態の第2のPOPサーバ350の処理手段350Aには、図10に示すように、合成処理手段357と、合成処理済メール送信手段358とが設けられている。
合成処理手段357は、クライアント端末装置320から添付ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックス62から抽出するとともに、この添付ファイルに対応するメール本文を下位メールボックス61から抽出し、これらの添付ファイルとメール本文とを合成し、これを合成処理済メールとして下位メールボックス61に格納する処理を行うものである。この合成処理手段357による添付ファイルの抽出の際のアクセスキーと添付ファイルとの対応関係、およびメール本文の抽出の際のアクセスキーとメール本文との対応関係または添付ファイルとメール本文との対応関係の把握は、変換テーブル(不図示)を参照して行われる。
合成処理済メール送信手段358は、合成処理手段357による合成処理で得られた合成処理済メール(本実施形態では、下位メールボックス61に格納された合成処理済メール)を、クライアント端末装置320に送信する処理を行うものである。この合成処理済メールの送信は、本第3実施形態では、クライアント端末装置320から送信されてくる受信者の閲覧要求(電子メールの再受信の要求)に応じて行われる。なお、このような受信者の閲覧要求無しに、自動的に合成処理手段357による合成処理で得られた合成処理済メールを、合成処理済メール送信手段358によりクライアント端末装置320に送信するようにしてもよい。
また、前記第1実施形態のクライアント端末装置20の処理手段20Aには、添付ファイル受信手段27が設けられ(図2参照)、この添付ファイル受信手段27は、添付ファイル要求信号に応じてPOPサーバ50から送信されてきた添付ファイルを受信するとともに、受信した添付ファイルを受信者が開く操作や保存する操作を受け付ける処理を行うものであった。これに対し、本第3実施形態のクライアント端末装置320の処理手段320Aには、図10に示すように、合成処理済メール受信手段327が設けられている。
合成処理済メール受信手段327は、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバ350から送信されてきた合成処理済メールを受信する処理を行うものである。
このような第3実施形態においては、以下のようにしてウィルス感染防止システム300によりウィルス感染の防止対策を施しながら電子メールの受信が行われる。
図11において、第2のPOPサーバ350を起動するとともに(ステップS301)、クライアント端末装置320を起動してメール閲覧用プログラムを立ち上げる(ステップS302)。先ず、前記第1実施形態の場合(図3参照)と同様に、POPサーバ350で、取込処理手段51による処理(ステップS303)およびウィルス駆除処理手段52による処理を行う(ステップS304)。
続いて、POPサーバ350で、ウィルス駆除処理後に、分離処理手段53により、上位メールボックス60に格納された電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについて、メール本文と添付ファイルとを分離する処理を行った後、元々添付されていた添付ファイルの代わりに、その添付ファイルへのアクセスキーを別の添付ファイルとしてメール本文に添付し、これを分離処理済メールとして下位メールボックス61に格納するとともに、分離された添付ファイル(元々添付されていた添付ファイル)を添付ファイル保管ボックス62に保管する(ステップS305)。また、添付ファイルとアクセスキーとの対応関係を変換テーブルに記憶させる。
それから、POPサーバ350で、前記第1実施形態の場合(図3参照)と同様に、変換処理手段55による処理を行う(ステップS306)。
一方、クライアント端末装置320では、受信者が、自分宛の電子メールを受信するために、入力手段30を操作し、ディスプレイ装置31の画面上に、図12に示すような受信トレイ画面370を表示させる。この画面370は、既存のメール閲覧用プログラム(例えば、マイクロソフト社のマイクロソフトアウトルックやアウトルックエクスプレス(各登録商標)等)により表示されるものである。
図12において、受信トレイ画面370は、前記第2実施形態の受信トレイ画面270(図8参照)と同様のものであり、「送受信」ボタン371と、表題一覧表示部372と、本文表示部373と、クリップマークで示された「添付ファイル一覧表示」ボタン374とが設けられている。また、「添付ファイル一覧表示」ボタン374を押すと、添付ファイル一覧表示部375が表示されるようになっている。
この受信トレイ画面370で、受信者が「送受信」ボタン371を押すと、分離処理済メール受信手段21により、この操作が受け付けられ、受信者の閲覧要求がPOPサーバ350に送信される(ステップS307)。
POPサーバ350では、受信者の閲覧要求を受信すると、分離処理済メール送信手段54により、下位メールボックス61に格納された分離処理済メール(メール本文にアクセスキーを元々の添付ファイルとは別の添付ファイルとして代替的に付加した状態の電子メール)を含む電子メールの中から、閲覧要求をしてきた受信者に宛てられた電子メールを抽出し、これをクライアント端末装置320に送信する(ステップS308)。なお、ここで送信される電子メールには、分離処理済メールのみならず、添付ファイルが元々付されていない電子メールも含まれ、また、下位メールボックス61に合成処理済メールがある場合には、合成処理済メール(以下で説明する件とは別件の電子メールについて、後述するステップS316の処理が既に行われたもの)も含まれる。
クライアント端末装置320では、分離処理済メール受信手段21により、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバ350から送信されてきた分離処理済メール(メール本文にアクセスキーを元々の添付ファイルとは別の添付ファイルとして代替的に付加した状態の電子メール)を含む電子メールを受信する(ステップS309)。すると、図12の表題一覧表示部372には、受信した電子メールの表題(件名)が表示される。
図12において、受信者は、表題一覧表示部372で、閲覧する電子メールを選択する。ここでは、クリップマーク372Aの付いた分離処理済メール(件名:「商品発表会のお知らせ」)を選択するものとする。すると、本文内容表示処理手段22により、本文表示部373にメール本文の内容が表示される(ステップS310)。これにより、受信者は、メール本文の内容を確認できる。
続いて、受信者が「添付ファイル一覧表示」ボタン374を押すと、添付ファイル一覧表示部375に、例えば「未確認ファイルが4件あります.exe」という添付ファイルが表示される。なお、「4件」という件数の表示は、電子メールに添付された添付ファイルの個数に応じて変化する。この「未確認ファイルが4件あります.exe」という添付ファイルは、分離処理手段53により生成されて分離処理済メールに添付されたものであり、この添付ファイルには、電子メール(件名:「商品発表会のお知らせ」)に添付されていた4件の添付ファイルについてそれぞれ付与された4つのアクセスキーの他、添付ファイル閲覧用プログラムを起動するためのプログラム、または添付ファイル閲覧用プログラムそのものが含まれている。
添付ファイル一覧表示部375で、受信者が、入力手段30を操作して「未確認ファイルが4件あります.exe」をクリックすると、変換後ファイル要求信号送信手段23により、このクリック操作が受け付けられ、4件の添付ファイルに対応する4つのアクセスキーが、変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバ350に送信される(ステップS311)。また、これと併せ、添付ファイル閲覧用プログラムが起動され、図13に示すような添付ファイル内容確認画面380が、ディスプレイ装置31の画面上に表示される。
図13において、添付ファイル内容確認画面380には、相手先アドレス表示部381と、添付ファイル情報表示部382と、添付ファイル内容表示部383と、「OK」ボタン384と、「キャンセル」ボタン385とが設けられている。添付ファイル情報表示部382には、各添付ファイルのファイル名、ファイルタイプ、危険度を表示する各表示欄382A,382B,382Cと、各添付ファイルを受信、削除、保留することを選択する各選択欄382D,382E,382Fとが設けられている。
POPサーバ350では、変換後ファイル要求信号およびアクセスキー(ここでは、4つのアクセスキー)を受信すると、変換後ファイル送信手段56により、変換テーブル(不図示)を参照して各アクセスキーに対応する各変換後ファイルを把握し、把握した各変換後ファイルを変換後ファイル保管ボックス63から抽出し、抽出した各変換後ファイルをクライアント端末装置320に送信する(ステップS312)。
クライアント端末装置320では、変換後ファイル受信手段24により、変換後ファイル要求信号に応じてPOPサーバ350から送信されてきた各変換後ファイルを受信した後(ステップS313)、添付ファイル情報表示部382に、各添付ファイルの情報を表示する。この添付ファイル情報表示部382に表示する情報は、変換後ファイルとともにPOPサーバ350から送信されてきたものである。なお、「未確認ファイルが4件あります.exe」という添付ファイルの中に、添付ファイル情報表示部382に表示する情報を含ませておいてもよい。
続いて、受信者は、添付ファイル情報表示部382でカーソル382Gを移動させ、各添付ファイル(ここでは、4つの添付ファイル)の中から、内容を確認したい添付ファイルを選択する。すると、添付ファイル内容表示処理手段25により、受信した変換後ファイルを構成する変換後データを用いて、添付ファイル内容表示部383に添付ファイルの内容が安全な形式(ここでは、一例としてテキスト形式)で表示される(ステップS314)。これにより、受信者は、添付ファイルの内容を確認することができる。ここでは、「四半期売上データ」という名称の添付ファイルについて内容表示および確認を行うものとする。
そして、受信者は、添付ファイル情報表示部382および添付ファイル内容表示部383の表示内容を確認した後、その添付ファイル(ここでは、「四半期売上データ.xls」)を受信すると判断した場合には、その添付ファイルについての受信選択欄382Dにチェックを入れ、削除すると判断した場合には、削除選択欄382Eにチェックを入れ、保留すると判断した場合には、保留選択欄382Fにチェックを入れる。そして、以上の操作を全ての添付ファイルについて行う。ここでは、「商品説明資料.doc」および「発表商品の写真.jpg」については安全であると判断して受信し、「LOVE LETTER.exe」については危険であると判断して削除し、「四半期売上データ.xls」については直ぐに判断が付かないので保留するものとする。
この状態で、受信者が「OK」ボタン384を押すと、添付ファイル要求信号送信手段26により、この操作が受け付けられ、添付ファイル要求信号がアクセスキーとともにPOPサーバ350に送信される(ステップS315)。ここでは、「商品説明資料.doc」および「発表商品の写真.jpg」に対応する2つのアクセスキーが添付ファイル要求信号とともに送信され、また、「LOVE LETTER.exe」に対応するアクセスキーが削除要求信号とともに送信され、「四半期売上データ.xls」に対応するアクセスキーが保留信号とともに送信される。そして、ディスプレイ装置31の画面上から図13の添付ファイル内容確認画面380が消え、再び、図12の受信トレイ画面370の表示に戻る。なお、「キャンセル」ボタン385を押すと、添付ファイル要求信号、削除要求信号、保留信号の送信は行われない。
POPサーバ350では、添付ファイル要求信号およびアクセスキーを受信すると、合成処理手段357により、変換テーブル(不図示)を参照してアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックス62から抽出するとともに、この添付ファイルに対応するメール本文を下位メールボックス61から抽出し、これらの添付ファイルとメール本文とを合成し、これを合成処理済メールとして下位メールボックス61に格納する。ここでは、「商品説明資料.doc」および「発表商品の写真.jpg」が、再び、メール本文に添付される。
また、POPサーバ350は、削除要求信号およびアクセスキーを受信すると、変換テーブル(不図示)を参照してアクセスキーに対応する添付ファイルを把握し、把握した添付ファイル(ここでは、「LOVE LETTER.exe」)を添付ファイル保管ボックス62から削除する。さらに、POPサーバ350は、保留信号およびアクセスキーを受信すると、そのアクセスキー(ここでは、「四半期売上データ.xls」に対応するアクセスキー)を含む新たな添付ファイル(ここでは、「未確認ファイルが1件あります.exe」)を生成し、これを「商品説明資料.doc」および「発表商品の写真.jpg」と合わせてメール本文に添付し、下位メールボックス61に格納する。従って、保留された添付ファイルがある場合には、合成処理済メールにはアクセスキーが含まれる状態となる。
その後、クライアント端末装置320では、図14に示すように、受信トレイ画面370で、受信者が「送受信」ボタン371を押すと、合成処理済メール受信手段327により、この操作が受け付けられ、受信者の閲覧要求がPOPサーバ350に送信される(ステップS317)。
POPサーバ350では、受信者の閲覧要求を受信すると、合成処理済メール送信手段358により、下位メールボックス61に格納された合成処理済メールを含む電子メールの中から、閲覧要求をしてきた受信者に宛てられた電子メールを抽出し、これをクライアント端末装置320に送信する(ステップS318)。なお、ここで送信される電子メールには、合成処理済メールのみならず、添付ファイルが元々付されていない電子メールも含まれ、また、下位メールボックス61に分離処理済メールがある場合には、分離処理済メール(ここで説明している件とは別件の電子メールについて、前述したステップS305の処理が既に行われたもの)も含まれる。
クライアント端末装置320では、合成処理済メール受信手段327により、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバ350から送信されてきた合成処理済メールを含む電子メールを受信する(ステップS319)。すると、図14に示す如く、表題一覧表示部372には、受信した電子メールの表題(件名)が表示される。ここでは、「商品発表会のお知らせ」という件名の合成処理済メールが、新着の電子メールとして表示される。なお、前回の受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバ350から送信されてきた同名の分離処理済メール(クリップマーク372Aの付いたもの)は、受信者が適宜削除すればよい。
図14において、受信者は、表題一覧表示部372で、閲覧する電子メールを選択する。ここでは、クリップマーク372Bの付いた合成処理済メール(件名:「商品発表会のお知らせ」)を選択するものとする。すると、本文内容表示処理手段22により、再び、本文表示部373にメール本文の内容が表示される。
続いて、受信者が「添付ファイル一覧表示」ボタン374を押すと、添付ファイル一覧表示部375に、確認済みの添付ファイルである「商品説明資料.doc」および「発表商品の写真.jpg」、並びに例えば「未確認ファイルが1件あります.exe」という添付ファイル(保留された添付ファイルに対応するもの)が表示される。
ここで、受信者が、受信した確認済みの添付ファイル(ここでは、「商品説明資料.doc」または「発表商品の写真.jpg」)をクリックすると、そのファイルを開くか保存するかを選択する添付ファイル開封・保存選択画面(図6の画面90と類似の画面)が表示されるので、受信者は、その画面で選択操作を行い、添付ファイルを開くか、または実行し、あるいは添付ファイル記憶手段32に記憶保存させる(ステップS320)。
一方、「未確認ファイルが1件あります.exe」をクリックすると、ステップS311の処理に戻り、変換後ファイル要求信号送信手段23により、このクリック操作が受け付けられ、保留された添付ファイルに対応するアクセスキーが、変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバ350に送信される。また、これと併せ、添付ファイル閲覧用プログラムが起動され、図15に示す如く、添付ファイル内容確認画面380がディスプレイ装置31の画面上に表示される。
その後、ステップS312以降の処理が行われ、図15の添付ファイル内容確認画面380の添付ファイル情報表示部382には、前回保留した添付ファイルである「四半期売上データ.xls」についてのファイル名・ファイルタイプ・危険度等の情報が表示され、添付ファイル内容表示部383には、この添付ファイルの内容が安全な形式(ここでは、一例としてテキスト形式)で表示される。そして、以降、保留の添付ファイルが無くなるまで同じ処理を繰り返し、電子メールの受信およびウィルス感染防止対策の一連の処理を終了する(ステップS321,S322)。
このような第3実施形態によれば、前記第1、第2実施形態の場合と同様に、安全な形式で添付ファイルの内容を確認できる効果、受信者自らが添付ファイルを受信するか否かを判断できる効果、新種のウィルスに対応できる効果およびこれに伴うウィルス感染防止機能の向上効果、メール本文と添付ファイルとの分離による無用な送受信の回避効果や無駄時間の削減効果およびこれに伴う電子メールの効率的な活用効果、ウィルス感染の可能性のある添付ファイルをクライアント端末装置320に運ばないことによる電子メールの安全利用効果を得ることができる。
なお、本第3実施形態では、クライアント端末装置320で行う処理を、既存のメール閲覧用プログラムと、本発明を実行するための専用の添付ファイル閲覧用プログラムとを組み合わせて行っていたが、前記第1実施形態の場合(図5、図6参照)の如く、本発明を実行するための専用のメール閲覧用プログラムを用いて行ってもよい。
[第4実施形態]
図16には、本発明の第4実施形態のウィルス感染防止システム400の全体構成が、処理の流れおよびデータや信号の流れとともに示されている。本第4実施形態は、前述した「分離あり・サーバで逐次変換・分離受信」の発明に関する実施形態である。
ウィルス感染防止システム400の構成および処理の流れは、前記第1実施形態のウィルス感染防止システム10についての図2に示した構成および図3に示した処理の流れと略同様であり、POPサーバでの変換処理の手順が異なるだけであるため、同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説明する。
前記第1実施形態では、POPサーバ50の処理手段50Aは、変換処理手段55により、添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに予め変換し、この変換後データにより構成される変換後ファイルを変換後ファイル保管ボックス63に保管しておき、受信者によるアクセスキーを含む変換後ファイル要求信号を受けて、そのアクセスキーに対応する変換後ファイルを変換後ファイル保管ボックス63から抽出してクライアント端末装置20に送信する構成とされていた。
これに対し、本第4実施形態のPOPサーバ450の処理手段450Aは、添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに予め変換して保管しておくのではなく、受信者からの変換後ファイル要求信号を受けたときに変換処理を逐次行う構成とされ、変換処理手段455と、変換後ファイル送信手段456とを備えている。
変換処理手段455は、クライアント端末装置20から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくるアクセスキーに対応する添付ファイルを添付ファイル保管ボックス62から抽出し、この抽出した添付ファイルの構成データを安全な形式(例えば、テキスト形式等)のデータに変換する処理を行うものである。この際、アクセスキーと添付ファイルとの対応関係は、図示されない変換テーブルを用いて把握される。
変換後ファイル送信手段456は、変換処理手段455による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを、クライアント端末装置20に送信する処理を行うものである。
従って、本第4実施形態のPOPサーバ450には、前記第1実施形態の変換後ファイル保管ボックス63(図2参照)に相当するものは設けられていない。
このような第4実施形態においては、以下のようにして添付ファイルについての安全な形式への変換処理が行われる。
すなわち、クライアント端末装置20から、変換後ファイル要求信号送信手段23により、アクセスキーが変換後ファイル要求信号とともにPOPサーバ450に送信される。POPサーバ450では、変換後ファイル要求信号およびアクセスキーを受信すると、変換処理手段455により、変換テーブル(不図示)を参照してアクセスキーに対応する添付ファイルを把握し、把握した添付ファイルを添付ファイル保管ボックス62から抽出し、この抽出した添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する。
続いて、変換後ファイル送信手段456により、変換処理手段455による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを、クライアント端末装置20に送信する。クライアント端末装置20では、変換後ファイル受信手段24により、POPサーバ450から送信されてきた変換後ファイルを受信する。
このような第4実施形態によれば、前記第1〜第3実施形態の場合と同様に、安全な形式で添付ファイルの内容を確認できる効果、受信者自らが添付ファイルを受信するか否かを判断できる効果、新種のウィルスに対応できる効果およびこれに伴うウィルス感染防止機能の向上効果、メール本文と添付ファイルとの分離による無用な送受信の回避効果や無駄時間の削減効果およびこれに伴う電子メールの効率的な活用効果、ウィルス感染の可能性のある添付ファイルをクライアント端末装置20に運ばないことによる電子メールの安全利用効果を得ることができる。
なお、本第4実施形態のクライアント端末装置20で行う処理は、前記第1実施形態の場合(図5、図6参照)の如く、本発明を実行するための専用のメール閲覧用プログラムを用いて行ってもよく、あるいは前記第2実施形態の場合(図8、図9参照)や前記第3実施形態の場合(図12〜図15参照)の如く、既存のメール閲覧用プログラムと、本発明を実行するための専用の添付ファイル閲覧用プログラムとを組み合わせて行ってもよい。
[第5実施形態]
図17には、本発明の第5実施形態のウィルス感染防止システム500の全体構成が、処理の流れおよびデータや信号の流れとともに示されている。本第5実施形態は、前述した「分離あり・サーバで逐次変換・合成受信」の発明に関する実施形態である。
ウィルス感染防止システム500の構成および処理の流れは、前記第3実施形態のウィルス感染防止システム300についての図10に示した構成および図11に示した処理の流れと略同様であり、POPサーバでの変換処理の手順が異なるだけであるため、同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説明する。また、変換処理の手順については、前記第4実施形態の場合(図16参照)と同様である。
前記第3実施形態では、POPサーバ350の処理手段350Aは、変換処理手段55により、添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに予め変換し、この変換後データにより構成される変換後ファイルを変換後ファイル保管ボックス63に保管しておき、受信者によるアクセスキーを含む変換後ファイル要求信号を受けて、そのアクセスキーに対応する変換後ファイルを変換後ファイル保管ボックス63から抽出してクライアント端末装置320に送信する構成とされていた。
これに対し、本第5実施形態のPOPサーバ550の処理手段550Aは、添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに予め変換して保管しておくのではなく、受信者からの変換後ファイル要求信号を受けたときに変換処理を逐次行う構成とされ、変換処理手段555と、変換後ファイル送信手段556とを備えている。
変換処理手段555および変換後ファイル送信手段556は、前記第4実施形態の変換処理手段455および変換後ファイル送信手段456(図16参照)とそれぞれ同様の構成および機能を有するものである。また、前記第4実施形態の場合と同様に、POPサーバ550には、前記第1実施形態の変換後ファイル保管ボックス63(図2参照)に相当するものは設けられていない。
このような第5実施形態によれば、前記第1〜第4実施形態の場合と同様に、安全な形式で添付ファイルの内容を確認できる効果、受信者自らが添付ファイルを受信するか否かを判断できる効果、新種のウィルスに対応できる効果およびこれに伴うウィルス感染防止機能の向上効果、メール本文と添付ファイルとの分離による無用な送受信の回避効果や無駄時間の削減効果およびこれに伴う電子メールの効率的な活用効果、ウィルス感染の可能性のある添付ファイルをクライアント端末装置320に運ばないことによる電子メールの安全利用効果を得ることができる。
なお、本第5実施形態のクライアント端末装置320で行う処理は、前記第1実施形態の場合(図5、図6参照)の如く、本発明を実行するための専用のメール閲覧用プログラムを用いて行ってもよく、あるいは前記第2実施形態の場合(図8、図9参照)や前記第3実施形態の場合(図12〜図15参照)の如く、既存のメール閲覧用プログラムと、本発明を実行するための専用の添付ファイル閲覧用プログラムとを組み合わせて行ってもよい。
[第6実施形態]
図18には、本発明の第6実施形態のウィルス感染防止システム600の全体構成が、処理の流れおよびデータや信号の流れとともに示されている。本第6実施形態は、前述した「分離あり・ブラウザで変換」の発明に関する実施形態である。
ウィルス感染防止システム600は、前記第1〜第5実施形態の場合とは異なり、POPサーバ650ではなく、クライアント端末装置620で安全な形式のデータへの変換処理を行う。なお、前記第1〜第5実施形態と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説明する。
前記第1実施形態では、POPサーバ50に、変換処理手段55、変換後ファイル送信手段56、変換後ファイル保管ボックス63が設けられていたが、本第6実施形態のPOPサーバ650には、これらに相当するものは設けられていない。
クライアント端末装置620の処理手段620Aは、前記第1実施形態の場合と同様な構成および機能を有する分離処理済メール受信手段21および本文内容表示処理手段22と、添付ファイル要求信号送信手段623と、添付ファイル受信手段624と、変換処理手段625と、添付ファイル内容表示処理手段626と、開封・保存受付処理手段627とを備えている。
添付ファイル要求信号送信手段623は、添付ファイルの内容を確認しようとする受信者の操作に応じ、分離処理済メール受信手段21により受信した分離処理済メールに付加または添付されているアクセスキーを、添付ファイル要求信号とともにPOPサーバ650に送信する処理を行うものである。
添付ファイル受信手段624は、添付ファイル要求信号に応じてPOPサーバ650から送信されてきた添付ファイルを受信する処理を行うものである。
変換処理手段625は、添付ファイル受信手段624により受信した添付ファイルの構成データを、安全な形式(例えば、テキスト形式等)のデータに変換する処理を行うものである。
添付ファイル内容表示処理手段626は、変換処理手段625による変換処理で得られた変換後データを用いて、ディスプレイ装置31の画面上に、添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行うものである。
開封・保存受付処理手段627は、添付ファイル内容表示処理手段626により添付ファイル内容を確認した受信者が、その添付ファイルを開くか、または実行し、あるいは添付ファイル記憶手段32に記憶保存させる操作を受け付ける処理を行うものである。
このような第6実施形態においては、以下のようにしてウィルス感染防止システム600によりウィルス感染の防止対策を施しながら電子メールの受信が行われる。
POPサーバ650で、取込処理手段51およびウィルス駆除処理手段52による処理を行った後、分離処理手段53により、上位メールボックス60に格納された電子メールのうち、添付ファイルを付された電子メールについて、メール本文と添付ファイルとを分離する処理を行い、分離されたメール本文にアクセスキーを付加または添付した状態(アクセスキーを本文自体として付加した状態、または元々付されていた添付ファイルに代えて、アクセスキーを含む別の添付ファイルを添付した状態)の分離処理済メールを下位メールボックス61に格納するとともに、分離された添付ファイルを添付ファイル保管ボックス62に保管しておく。
そして、POPサーバ650は、分離処理済メール送信手段54により、受信者の閲覧要求に応じて、アクセスキーを含む分離処理済メールをクライアント端末装置620に送信する。クライアント端末装置620は、分離処理済メール受信手段21により、この分離処理済メールを受信し、本文内容表示処理手段22により、ディスプレイ装置31の画面上に分離処理済メールのメール本文の内容を表示する。
続いて、クライアント端末装置620は、添付ファイル要求信号送信手段623により、アクセスキーを添付ファイル要求信号とともにPOPサーバ650に送信する。POPサーバ650は、添付ファイル送信手段57により、図示されない変換テーブルを参照してアクセスキーに対応する添付ファイルを把握し、把握した添付ファイルを添付ファイル保管ボックス62から抽出してクライアント端末装置620に送信する。
その後、クライアント端末装置620は、添付ファイル受信手段624により、添付ファイルを受信し、変換処理手段625により、添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行い、添付ファイル内容表示処理手段626により、変換後データを用いてディスプレイ装置31の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する。そして、受信者が、添付ファイル内容の確認を行った後、適宜、入力手段30を用いて添付ファイルを開き、または保存する操作を行うと、これらの操作は、開封・保存受付処理手段627により受け付けられ、添付ファイルが開かれ、または実行され、あるいは添付ファイル記憶手段32に保存される。
このような第6実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、ウィルス感染防止システム600は、変換処理手段625を備えているので、受信者は、クライアント端末装置620のディスプレイ装置31の画面上で、添付ファイルの内容を安全な形式に変換された状態で確認することができ、受信者自らが添付ファイルを受信するか否かを判断することができる。このため、既存のウィルスを対象として行われるウィルス駆除処理により駆除することができない新種のウィルスであっても発見することができ、ウィルス感染防止機能の向上を図ることができる。
また、ウィルス感染防止システム600は、分離処理手段53を備えているので、メール本文と添付ファイルとを分離できるため、受信者は、例えばメール本文のみを閲覧すれば用が済む場合やメール本文のみを急いで閲覧したい場合等には、添付ファイルを受信しないという選択もできる。このため、無用な送受信やそれに伴う時間の無駄を避けることができ、電子メールの効率的な活用を図ることができる。
なお、本第6実施形態のクライアント端末装置620で行う処理は、前記第1実施形態の場合(図5、図6参照)の如く、本発明を実行するための専用のメール閲覧用プログラムを用いて行ってもよく、あるいは前記第2実施形態の場合(図8、図9参照)や前記第3実施形態の場合(図12〜図15参照)の如く、既存のメール閲覧用プログラムと、本発明を実行するための専用の添付ファイル閲覧用プログラムとを組み合わせて行ってもよい。
[第7実施形態]
図19には、本発明の第7実施形態のウィルス感染防止システム700の全体構成が、処理の流れおよびデータや信号の流れとともに示されている。本第7実施形態は、前述した「分離なし・ブラウザで変換」の発明に関する実施形態である。
本第7実施形態のウィルス感染防止システム700は、前記第1〜第6実施形態の場合とは異なり、POPサーバでのメール本文と添付ファイルとの分離処理は行わない。なお、前記第1〜第6実施形態と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説明する。
クライアント端末装置720の処理手段720Aは、メール受信手段721と、本文内容表示処理手段722と、変換処理手段723と、添付ファイル内容表示処理手段724と、開封・保存受付処理手段725とを備えている。
メール受信手段721は、受信者の閲覧要求に応じてメールボックス760から抽出されてPOPサーバ750から送信されてきた電子メールを受信する処理を行うものである。
本文内容表示処理手段722は、メール受信手段721により受信した電子メールについて、ディスプレイ装置31の画面上に、メール本文の内容を表示する処理を行うものである。
変換処理手段723は、メール受信手段721により受信した電子メールのうち、添付ファイルを付された電子メールについて、添付ファイル部分(図4の添付ファイルの内容の部分M5)のデータを安全な形式(例えば、テキスト形式等)のデータに変換する処理を行うものである。
添付ファイル内容表示処理手段724は、変換処理手段723による変換処理で得られた変換後データを用いて、ディスプレイ装置31の画面上に、添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行うものである。
開封・保存受付処理手段725は、添付ファイル内容表示処理手段724により添付ファイル内容を確認した受信者が、その添付ファイルを開くか、または実行し、あるいは添付ファイル記憶手段32に記憶保存させる操作を受け付ける処理を行うものである。
そして、クライアント端末装置720の処理手段720Aに含まれる各手段721〜725は、クライアント端末装置720を構成するコンピュータ本体(パーソナル・コンピュータのみならず、その上位機種のものも含む。)の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定するメール閲覧用プログラムにより実現される。このメール閲覧用プログラムは、本発明を実行するための専用のメール閲覧用プログラムである。
POPサーバ750は、処理手段750Aと、受信した電子メールを格納するメールボックス760とを備えている。処理手段750Aは、前記第1〜第6実施形態の場合と同様な構成および機能を有する取込処理手段51およびウィルス駆除処理手段52と、メールボックス760に格納された電子メールを受信者の閲覧要求に応じてクライアント端末装置720に送信するメール送信手段754とを含んで構成されている。
このような第7実施形態においては、以下のようにしてウィルス感染防止システム700によりウィルス感染の防止対策を施しながら電子メールの受信が行われる。
先ず、POPサーバ750で、取込処理手段51およびウィルス駆除処理手段52による処理を行う。
次に、POPサーバ750で、メール送信手段754により、受信者の閲覧要求に応じてメールボックス760からその受信者に宛てられた電子メールを抽出し、抽出した電子メールをクライアント端末装置720に送信する。クライアント端末装置720では、メール受信手段721により、添付ファイルとメール本文とを分離してない状態の電子メールを受信する。
続いて、本文内容表示処理手段722により、ディスプレイ装置31の画面上にメール本文の内容を表示するとともに、変換処理手段723により、添付ファイル部分のデータを安全な形式(例えば、テキスト形式等)のデータに変換する処理を行った後、添付ファイル内容表示処理手段724により、変換後データを用いてディスプレイ装置31の画面上に添付ファイルの内容を安全な形式で表示する。
そして、受信者が、添付ファイル内容の確認を行った後、適宜、入力手段30を用いて添付ファイルを開き、または保存する操作を行うと、これらの操作は、開封・保存受付処理手段725により受け付けられ、添付ファイルが開かれ、または実行され、あるいは添付ファイル記憶手段32に保存される。
このような第7実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、ウィルス感染防止システム700は、変換処理手段723を備えているので、受信者は、クライアント端末装置720のディスプレイ装置31の画面上で、添付ファイルの内容を安全な形式に変換された状態で確認することができ、受信者自らが添付ファイルを受信するか否かを判断することができる。このため、既存のウィルスを対象として行われるウィルス駆除処理により駆除することができない新種のウィルスであっても発見することができ、ウィルス感染防止機能の向上を図ることができる。
[第8実施形態]
図20には、本発明の第8実施形態のウィルス感染防止システム800の全体構成が、処理の流れおよびデータや信号の流れとともに示されている。また、図21には、ウィルス感染防止システム800による処理に伴う画面例が示されている。本第8実施形態は、前述した「分離なし・サーバで変換・本文に付加」の発明に関する実施形態である。
本第8実施形態のウィルス感染防止システム800は、前記第1〜第6実施形態の場合とは異なり、POPサーバでのメール本文と添付ファイルとの分離処理は行わない。なお、前記第1〜第6実施形態と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説明する。
クライアント端末装置820の処理手段820Aは、変換後データ付加処理済メール受信手段821と、本文内容表示処理手段822と、開封・保存受付処理手段823とを備えている。
変換後データ付加処理済メール受信手段821は、受信者の閲覧要求(図21の「送受信」ボタン871を押す操作)に応じてPOPサーバ850から送信されてきた変換後データ付加処理済メールを受信する処理を行うものである。
本文内容表示処理手段822は、変換後データ付加処理済メール受信手段821により受信した変換後データ付加処理済メールについて、ディスプレイ装置31の画面上に、変換後データを付加した状態のメール本文の内容を表示する処理を行うものである。
開封・保存受付処理手段823は、本文内容表示処理手段822による表示で添付ファイル内容を確認した受信者が、その添付ファイルを開くか、または実行し、あるいは添付ファイル記憶手段32に記憶保存させる操作を受け付ける処理を行うものである。
POPサーバ850は、処理手段850Aと、前記第1実施形態の場合と同様な構成および機能を有する上位メールボックス60と、下位メールボックス861とを備えている。処理手段850Aは、前記第1実施形態の場合と同様な構成および機能を有する取込処理手段51およびウィルス駆除処理手段52と、変換処理手段853と、変換後データ付加処理手段854と、変換後データ付加処理済メール送信手段855とを備えている。
変換処理手段853は、上位メールボックス60に格納された電子メールのうち、添付ファイルを付された電子メールについて、添付ファイル部分(図4の添付ファイルの内容の部分M5)のデータを安全な形式(例えば、テキスト形式等)のデータに変換する処理を行うものである。
変換後データ付加処理手段854は、変換処理手段853による変換処理で得られた変換後データを、電子メールのメール本文の後ろの位置に、メール閲覧用プログラムによりメール本文と認識される状態で付加する処理を行うものである。つまり、変換後データを、図4のメール本文の部分M3と、添付ファイルの情報の部分M4との間に挿入する。
変換後データ付加処理済メール送信手段855は、受信者の閲覧要求に応じて下位メールボックス861からその受信者に宛てられた変換後データ付加処理済メールを抽出し、抽出した変換後データ付加処理済メールをクライアント端末装置820に送信する処理を行うものである。
下位メールボックス861は、変換後データ付加処理手段854による付加処理で得られた変換後データ付加処理済メールを格納するものである。
このような第8実施形態においては、以下のようにしてウィルス感染防止システム800によりウィルス感染の防止対策を施しながら電子メールの受信が行われる。
先ず、POPサーバ850で、取込処理手段51およびウィルス駆除処理手段52による処理を行う。
次に、POPサーバ850で、変換処理手段853により、上位メールボックス60に格納されている電子メールの添付ファイル部分のデータを、安全な形式のデータに変換した後、変換後データ付加処理手段854により、変換後データを電子メールのメール本文の後ろの位置に付加する処理を行い、この変換後データ付加処理済メールを下位メールボックス861に格納しておく。そして、変換後データ付加処理済メール送信手段855により、受信者の閲覧要求に応じて下位メールボックス861から変換後データ付加処理済メールを抽出してクライアント端末装置820に送信する。
一方、クライアント端末装置820では、変換後データ付加処理済メール受信手段821により、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバ850から送信されてきた変換後データ付加処理済メールを受信した後、本文内容表示処理手段822により、変換後データ付加処理済メール受信手段821により受信した変換後データ付加処理済メールについて、図21に示す如く、ディスプレイ装置31の画面上に、変換後データを付加した状態のメール本文の内容を表示する。
図21において、受信トレイ画面870には、「送受信」ボタン871と、表題一覧表示部872と、本文表示部873と、クリップマークで示された「添付ファイル一覧表示」ボタン874とが設けられている。また、「添付ファイル一覧表示」ボタン874を押すと、添付ファイル一覧表示部875が表示されるようになっている。なお、この受信トレイ画面870は、既存のメール閲覧用プログラム(例えば、マイクロソフト社のマイクロソフトアウトルックやアウトルックエクスプレス(各登録商標))により表示されている。但し、本第8実施形態のクライアント端末装置820で行う処理は、本発明を実行するための専用のメール閲覧用プログラムを用いて行ってもよい。
本文表示部873には、メール本文873Aが表示され、この後ろ(下側)には、各添付ファイルの内容873Bが安全な形式(ここでは、一例としてテキスト形式)で表示されている。また、各添付ファイルの内容873Bの前(上側)には、添付ファイルのファイル名を含む見出し873Cと、ファイルタイプ・危険度873Dとが表示され、これにより、本来のメール本文873Aの部分と、これに付加した各添付ファイルの内容873Bの部分との区別がつくようになっている。なお、見出し873Cやファイルタイプ・危険度873Dも、添付ファイルの内容873Bと同様に、変換後データ付加処理手段854により付加されたものである。
そして、受信者が、本文内容表示処理手段822により本文表示部873に表示された各添付ファイルの内容873Bおよびファイルタイプ・危険度873Dの表示を確認した後、適宜、入力手段30を用いて添付ファイルを開き、または保存する操作を行うと、これらの操作は、開封・保存受付処理手段823により受け付けられ、添付ファイルが開かれ、または実行され、あるいは添付ファイル記憶手段32に保存される。
このような第8実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、ウィルス感染防止システム800は、変換処理手段853を備えているので、受信者は、クライアント端末装置820のディスプレイ装置31の画面上で、添付ファイルの内容を安全な形式に変換された状態で確認することができ、受信者自らが添付ファイルを受信するか否かを判断することができる。このため、既存のウィルスを対象として行われるウィルス駆除処理により駆除することができない新種のウィルスであっても発見することができ、ウィルス感染防止機能の向上を図ることができる。
また、変換後データ付加処理手段854は、変換後データをメール本文の後ろの位置にメール本文と認識される状態で付加する構成とされているので、クライアント端末装置820で既存のメール閲覧用プログラムを利用することができる。
[第9実施形態]
図22には、本発明の第9実施形態のウィルス感染防止システム900の全体構成が、処理の流れおよびデータや信号の流れとともに示されている。また、図23および図24には、ウィルス感染防止システム900による処理に伴う画面例が示されている。本第9実施形態は、前述した「分離なし・サーバで変換・別の添付ファイルとして添付」の発明に関する実施形態である。
本第9実施形態のウィルス感染防止システム900は、前記第1〜第6実施形態の場合とは異なり、POPサーバでのメール本文と添付ファイルとの分離処理は行わない。なお、前記第1〜第6実施形態と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説明する。
クライアント端末装置920の処理手段920Aは、変換後ファイル添付処理済メール受信手段921と、本文内容表示処理手段922と、添付ファイル内容表示処理手段923と、開封・保存受付処理手段924とを備えている。
変換後ファイル添付処理済メール受信手段921は、受信者の閲覧要求(図23の「送受信」ボタン971を押す操作)に応じてPOPサーバ950から送信されてきた変換後ファイル添付処理済メールを受信する処理を行うものである。
本文内容表示処理手段922は、変換後ファイル添付処理済メール受信手段921により受信した変換後ファイル添付処理済メールについて、ディスプレイ装置31の画面上に、メール本文の内容を表示する処理を行うものである。
添付ファイル内容表示処理手段923は、変換後ファイル添付処理済メール受信手段921により受信した変換後ファイル添付処理済メールに添付されている追加された添付ファイル(変換後データにより構成される変換後ファイル)を開き、変換後データを用いて、ディスプレイ装置31の画面上に、元々付されていた添付ファイルの内容を安全な形式で表示する処理を行うものである。この添付ファイル内容表示処理手段923は、変換後ファイル添付処理済メールに添付されてきた変換後ファイルにより、クライアント端末装置920に既に搭載されているプログラム(例えばテキストエディタ等)を立ち上げて実現されてもよく、あるいは変換後ファイル添付処理済メールに添付される変換後ファイルを実行ファイルとし、この変換後ファイル自身を実行することにより実現してもよい。
開封・保存受付処理手段924は、添付ファイル内容表示処理手段923による表示で添付ファイル内容を確認した受信者が、その添付ファイルを開くか、または実行し、あるいは添付ファイル記憶手段32に記憶保存させる操作を受け付ける処理を行うものである。
POPサーバ950は、処理手段950Aと、前記第1実施形態の場合と同様な構成および機能を有する上位メールボックス60と、下位メールボックス961とを備えている。処理手段950Aは、前記第1実施形態の場合と同様な構成および機能を有する取込処理手段51およびウィルス駆除処理手段52と、変換処理手段953と、変換後ファイル添付処理手段954と、変換後ファイル添付処理済メール送信手段955とを備えている。
変換処理手段953は、上位メールボックス60に格納された電子メールのうち、添付ファイルを付された電子メールについて、添付ファイル部分(図4の添付ファイルの内容の部分M5)のデータを安全な形式(例えば、テキスト形式等)のデータに変換する処理を行うものである。
変換後ファイル添付処理手段954は、変換処理手段953による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを、電子メールに別の添付ファイルとして追加的に添付する処理を行うものである。
変換後ファイル添付処理済メール送信手段955は、受信者の閲覧要求に応じて下位メールボックス961からその受信者に宛てられた変換後ファイル添付処理済メールを抽出し、抽出した変換後ファイル添付処理済メールをクライアント端末装置920に送信する処理を行うものである。
下位メールボックス961は、変換後ファイル添付処理手段954による添付処理で得られた変換後ファイル添付処理済メールを格納するものである。
このような第9実施形態においては、以下のようにしてウィルス感染防止システム900によりウィルス感染の防止対策を施しながら電子メールの受信が行われる。
先ず、POPサーバ950で、取込処理手段51およびウィルス駆除処理手段52による処理を行う。
次に、POPサーバ950で、変換処理手段953により、上位メールボックス60に格納されている電子メールの添付ファイル部分のデータを、安全な形式のデータに変換した後、変換後ファイル添付処理手段954により、変換後データにより構成される変換後ファイルを電子メールに別の添付ファイルとして追加的に添付する処理を行い、この変換後ファイル添付処理済メールを下位メールボックス961に格納しておく。そして、変換後ファイル添付処理済メール送信手段955により、受信者の閲覧要求に応じて下位メールボックス961から変換後ファイル添付処理済メールを抽出してクライアント端末装置920に送信する。
一方、クライアント端末装置920では、変換後ファイル添付処理済メール受信手段921により、受信者の閲覧要求に応じてPOPサーバ950から送信されてきた変換後ファイル添付処理済メールを受信した後、本文内容表示処理手段922により、変換後ファイル添付処理済メール受信手段921により受信した変換後ファイル添付処理済メールについて、図23に示す如く、ディスプレイ装置31の画面上にメール本文の内容を表示する。
図23において、受信トレイ画面970には、「送受信」ボタン971と、表題一覧表示部972と、本文表示部973と、クリップマークで示された「添付ファイル一覧表示」ボタン974とが設けられている。また、「添付ファイル一覧表示」ボタン974を押すと、添付ファイル一覧表示部975が表示されるようになっている。なお、この受信トレイ画面970は、既存のメール閲覧用プログラム(例えば、マイクロソフト社のマイクロソフトアウトルックやアウトルックエクスプレス(各登録商標))により表示されている。但し、本第9実施形態のクライアント端末装置920で行う処理は、本発明を実行するための専用のメール閲覧用プログラムを用いて行ってもよい。
ここで、受信者が「添付ファイル一覧表示」ボタン974を押すと、添付ファイル一覧表示部975には、変換後ファイル添付処理手段954により添付された変換後ファイル(例えば「下記の添付ファイルの内容確認.txt」等)と、元々付されていた添付ファイル(ここでは、4つの添付ファイルがあるものとする。)とが表示される。なお、ここでは、変換後ファイルは、拡張子が「.txt」のファイルとされているが、例えば「.exe」等の実行型の拡張子を有するファイルとしてもよい。受信者が、この「下記の添付ファイルの内容確認.txt」という変換後ファイルをクリックすると、変換後ファイルが開き、添付ファイル内容表示処理手段923により、図24に示すような添付ファイル内容確認画面980が表示される。
図24において、添付ファイル内容確認画面980には、各添付ファイルの内容981が安全な形式(ここでは、一例としてテキスト形式)で表示されている。また、各添付ファイルの内容981の前(上側)には、添付ファイルのファイル名を含む見出し982と、ファイルタイプ・危険度983とが表示され、これにより、複数の添付ファイルが仕切られている。なお、見出し982やファイルタイプ・危険度983は、変換後ファイル添付処理手段954により、添付ファイルの内容981とともにファイル内に収められたものである。
そして、受信者が、添付ファイル内容確認画面980に表示された各添付ファイルの内容981およびファイルタイプ・危険度983の表示を確認した後、適宜、入力手段30を用いて、図23の添付ファイル一覧表示部975で、元々付されていた添付ファイル(例えば「商品説明資料.doc」等)をクリックすると、添付ファイル開封・保存選択画面(図6の画面90と類似の画面)が表示される。この選択画面での受信者の選択操作は、開封・保存受付処理手段924により受け付けられ、添付ファイルが開かれ、または実行され、あるいは添付ファイル記憶手段32に保存される。
このような第9実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、ウィルス感染防止システム900は、変換処理手段953を備えているので、受信者は、クライアント端末装置920のディスプレイ装置31の画面上で、添付ファイルの内容を安全な形式に変換された状態で確認することができ、受信者自らが添付ファイルを受信するか否かを判断することができる。このため、既存のウィルスを対象として行われるウィルス駆除処理により駆除することができない新種のウィルスであっても発見することができ、ウィルス感染防止機能の向上を図ることができる。
また、変換後ファイル添付処理手段954は、変換後ファイルを、元々付されていた添付ファイルとは別の添付ファイルとして追加する形で添付する構成とされているので、添付ファイル内容の安全な形式での表示を実現するにあたり、クライアント端末装置920で既存のメール閲覧用プログラムを利用することができる。
[変形の形態]
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
すなわち、前記各実施形態では、電子メールの受信システムとして、第1のPOPサーバ40と、イントラネット6の内部に設けられた第2のPOPサーバ50等とを備えた多重のPOPサーバによるシステム構築を行っていたが、本発明は、このような多重のPOPサーバによる電子メールの受信システムへの適用に限定されるものではなく、一つのPOPサーバの場合、あるいは前記各実施形態とは異なる組合せ形態のPOPサーバの場合にも適用することができる。
以上のように、本発明のウィルス感染防止システム、メール閲覧用プログラム、および添付ファイル閲覧用プログラムは、POPサーバから電子メールを受信するクライアント端末装置での電子メールによるウィルス感染を防止する場合に用いるのに適している。
本発明の第1実施形態のウィルス感染防止システムを含む電子メールの配信の仕組みの説明図。 第1実施形態のウィルス感染防止システムの全体構成図。 第1実施形態のウィルス感染防止システムによる処理の流れを示すフローチャートの図。 電子メールの構成図。 第1実施形態のウィルス感染防止システムによる処理に伴う第1の画面例を示す図。 第1実施形態のウィルス感染防止システムによる処理に伴う第2の画面例を示す図。 第1実施形態のウィルス感染防止システムによる処理に伴う第3の画面例を示す図。 本発明の第2実施形態のウィルス感染防止システムによる処理に伴う第1の画面例を示す図。 第2実施形態のウィルス感染防止システムによる処理に伴う第2の画面例を示す図。 本発明の第3実施形態のウィルス感染防止システムの全体構成図。 第3実施形態のウィルス感染防止システムによる処理の流れを示すフローチャートの図。 第3実施形態のウィルス感染防止システムによる処理に伴う第1の画面例を示す図。 第3実施形態のウィルス感染防止システムによる処理に伴う第2の画面例を示す図。 第3実施形態のウィルス感染防止システムによる処理に伴う第3の画面例を示す図。 第3実施形態のウィルス感染防止システムによる処理に伴う第4の画面例を示す図。 本発明の第4実施形態のウィルス感染防止システムの全体構成図。 本発明の第5実施形態のウィルス感染防止システムの全体構成図。 本発明の第6実施形態のウィルス感染防止システムの全体構成図。 本発明の第7実施形態のウィルス感染防止システムの全体構成図。 本発明の第8実施形態のウィルス感染防止システムの全体構成図。 第8実施形態のウィルス感染防止システムによる処理に伴う画面例を示す図。 本発明の第9実施形態のウィルス感染防止システムの全体構成図。 第9実施形態のウィルス感染防止システムによる処理に伴う第1の画面例を示す図。 第9実施形態のウィルス感染防止システムによる処理に伴う第2の画面例を示す図。
符号の説明
10,200,300,400,500,600,700,800,900 ウィルス感染防止システム
20,320,620,720,820,920 クライアント端末装置
21 分離処理済メール受信手段
22,722 本文内容表示処理手段
23 変換後ファイル要求信号送信手段
24 変換後ファイル受信手段
25,626,724 添付ファイル内容表示処理手段
26 添付ファイル要求信号送信手段
27,624 添付ファイル受信手段
31 ディスプレイ装置
50,350,450,550,650,750,850,950 POPサーバ
53 分離処理手段
54 分離処理済メール送信手段
55,455,555,625,723,853,953 変換処理手段
56,456,556 変換後ファイル送信手段
57 添付ファイル送信手段
60 上位メールボックス
61,861,961 下位メールボックス
62 添付ファイル保管ボックス
63 変換後ファイル保管ボックス
327 合成処理済メール受信手段
357 合成処理手段
358 合成処理済メール送信手段
623 添付ファイル要求信号送信手段
721 メール受信手段
760 メールボックス
854 変換後データ付加処理手段
855 変換後データ付加処理済メール送信手段
954 変換後ファイル添付処理手段
955 変換後ファイル添付処理済メール送信手段

Claims (19)

  1. 電子メールによるウィルス感染を防止するウィルス感染防止システムであって、
    送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバと、受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてくる前記電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置とがネットワークで接続され、
    前記POPサーバは、
    受信した前記電子メールを格納する上位メールボックスと、
    この上位メールボックスに格納された前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と前記添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、
    この分離処理手段による分離処理で前記添付ファイルを取り除いて得られた前記メール本文に前記添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、
    この下位メールボックスに格納された前記分離処理済メールを前記受信者の閲覧要求に応じて前記クライアント端末装置に送信する分離処理済メール送信手段と、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、
    この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを保管する変換後ファイル保管ボックスと、
    前記クライアント端末装置から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくる前記アクセスキーに対応する前記変換後ファイルを前記変換後ファイル保管ボックスから抽出して前記クライアント端末装置に送信する変換後ファイル送信手段と、
    前記クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくる前記アクセスキーに対応する前記添付ファイルを前記添付ファイル保管ボックスから抽出して前記クライアント端末装置に送信する添付ファイル送信手段とを備え、
    前記クライアント端末装置は、
    情報を画面表示するディスプレイ装置と、
    前記受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてきた前記分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、
    この分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールについて前記ディスプレイ装置の画面上に前記メール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、
    前記分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールに付加または添付されている前記アクセスキーを変換後ファイル要求信号とともに前記POPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、
    前記変換後ファイル要求信号に応じて前記POPサーバから送信されてきた前記変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、
    この変換後ファイル受信手段により受信した前記変換後ファイルを構成する前記変換後データを用いて前記ディスプレイ装置の画面上に前記添付ファイルの内容を前記安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、
    この添付ファイル内容表示処理手段により表示された前記添付ファイルの内容について確認した前記受信者による添付ファイル要求信号を前記アクセスキーとともに前記POPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、
    前記添付ファイル要求信号に応じて前記POPサーバから送信されてきた前記添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段とを備えた
    ことを特徴とするウィルス感染防止システム。
  2. 送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてくる前記電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、前記電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載されるメール閲覧用プログラムであって、
    前記POPサーバが、
    上位メールボックスに格納された前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と前記添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、
    この分離処理手段による分離処理で前記添付ファイルを取り除いて得られた前記メール本文に前記添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、
    この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを保管する変換後ファイル保管ボックスと
    を備えている場合に、前記POPサーバと前記ネットワークを介して通信を行うことにより、
    前記受信者の閲覧要求に応じて前記下位メールボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、
    この分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールについてディスプレイ装置の画面上に前記メール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、
    前記分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールに付加または添付されている前記アクセスキーを変換後ファイル要求信号とともに前記POPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、
    前記変換後ファイル要求信号に応じて前記変換後ファイル保管ボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、
    この変換後ファイル受信手段により受信した前記変換後ファイルを構成する前記変換後データを用いて前記ディスプレイ装置の画面上に前記添付ファイルの内容を前記安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、
    この添付ファイル内容表示処理手段により表示された前記添付ファイルの内容について確認した前記受信者による添付ファイル要求信号を前記アクセスキーとともに前記POPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、
    前記添付ファイル要求信号に応じて前記添付ファイル保管ボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段と
    を備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるためのメール閲覧用プログラム。
  3. 送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてくる前記電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、前記電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載される添付ファイル閲覧用プログラムであって、
    前記POPサーバが、
    上位メールボックスに格納された前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と前記添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、
    この分離処理手段による分離処理で前記添付ファイルを取り除いて得られた前記メール本文に前記添付ファイルへのアクセスキーを別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、
    この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを保管する変換後ファイル保管ボックスと
    を備えている場合に、前記POPサーバと前記ネットワークを介して通信を行うことにより、
    前記下位メールボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記分離処理済メールに添付されている前記アクセスキーを変換後ファイル要求信号とともに前記POPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、
    前記変換後ファイル要求信号に応じて前記変換後ファイル保管ボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、
    この変換後ファイル受信手段により受信した前記変換後ファイルを構成する前記変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に前記添付ファイルの内容を前記安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、
    この添付ファイル内容表示処理手段により表示された前記添付ファイルの内容について確認した前記受信者による添付ファイル要求信号を前記アクセスキーとともに前記POPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、
    前記添付ファイル要求信号に応じて前記添付ファイル保管ボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段と
    を備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるための添付ファイル閲覧用プログラム。
  4. 電子メールによるウィルス感染を防止するウィルス感染防止システムであって、
    送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバと、受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてくる前記電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置とがネットワークで接続され、
    前記POPサーバは、
    受信した前記電子メールを格納する上位メールボックスと、
    この上位メールボックスに格納された前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と前記添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、
    この分離処理手段による分離処理で前記添付ファイルを取り除いて得られた前記メール本文に前記添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、
    この下位メールボックスに格納された前記分離処理済メールを前記受信者の閲覧要求に応じて前記クライアント端末装置に送信する分離処理済メール送信手段と、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、
    この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを保管する変換後ファイル保管ボックスと、
    前記クライアント端末装置から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくる前記アクセスキーに対応する前記変換後ファイルを前記変換後ファイル保管ボックスから抽出して前記クライアント端末装置に送信する変換後ファイル送信手段と、
    前記クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくる前記アクセスキーに対応する前記添付ファイルを前記添付ファイル保管ボックスから抽出するとともにこの添付ファイルに対応する前記メール本文を前記下位メールボックスから抽出してこれらの添付ファイルとメール本文とを合成する処理を行う合成処理手段と、
    この合成処理手段による合成処理で得られた合成処理済メールを前記クライアント端末装置に送信する合成処理済メール送信手段とを備え、
    前記クライアント端末装置は、
    情報を画面表示するディスプレイ装置と、
    前記受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてきた前記分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、
    この分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールについて前記ディスプレイ装置の画面上に前記メール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、
    前記分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールに付加または添付されている前記アクセスキーを変換後ファイル要求信号とともに前記POPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、
    前記変換後ファイル要求信号に応じて前記POPサーバから送信されてきた前記変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、
    この変換後ファイル受信手段により受信した前記変換後ファイルを構成する前記変換後データを用いて前記ディスプレイ装置の画面上に前記添付ファイルの内容を前記安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、
    この添付ファイル内容表示処理手段により表示された前記添付ファイルの内容について確認した前記受信者による添付ファイル要求信号を前記アクセスキーとともに前記POPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、
    前記POPサーバから送信されてきた前記合成処理済メールを受信する合成処理済メール受信手段とを備えた
    ことを特徴とするウィルス感染防止システム。
  5. 送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてくる前記電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、前記電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載されるメール閲覧用プログラムであって、
    前記POPサーバが、
    上位メールボックスに格納された前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と前記添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、
    この分離処理手段による分離処理で前記添付ファイルを取り除いて得られた前記メール本文に前記添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分解処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、
    この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを保管する変換後ファイル保管ボックスと、
    前記クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくる前記アクセスキーに対応する前記添付ファイルを前記添付ファイル保管ボックスから抽出するとともにこの添付ファイルに対応する前記メール本文を前記下位メールボックスから抽出してこれらの添付ファイルとメール本文とを合成する処理を行う合成処理手段と
    を備えている場合に、前記POPサーバと前記ネットワークを介して通信を行うことにより、
    前記受信者の閲覧要求に応じて前記下位メールボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、
    この分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールについてディスプレイ装置の画面上に前記メール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、
    前記分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールに付加または添付されている前記アクセスキーを変換後ファイル要求信号とともに前記POPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、
    前記変換後ファイル要求信号に応じて前記変換後ファイル保管ボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、
    この変換後ファイル受信手段により受信した前記変換後ファイルを構成する前記変換後データを用いて前記ディスプレイ装置の画面上に前記添付ファイルの内容を前記安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、
    この添付ファイル内容表示処理手段により表示された前記添付ファイルの内容について確認した前記受信者による添付ファイル要求信号を前記アクセスキーとともに前記POPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、
    前記POPサーバから送信されてきた合成処理済メールを受信する合成処理済メール受信手段と
    を備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるためのメール閲覧用プログラム。
  6. 送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてくる前記電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、前記電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載される添付ファイル閲覧用プログラムであって、
    前記POPサーバが、
    上位メールボックスに格納された前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と前記添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、
    この分離処理手段による分離処理で前記添付ファイルを取り除いて得られた前記メール本文に前記添付ファイルへのアクセスキーを別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分解処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、
    この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを保管する変換後ファイル保管ボックスと、
    前記クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくる前記アクセスキーに対応する前記添付ファイルを前記添付ファイル保管ボックスから抽出するとともにこの添付ファイルに対応する前記メール本文を前記下位メールボックスから抽出してこれらの添付ファイルとメール本文とを合成する処理を行う合成処理手段と
    を備えている場合に、前記POPサーバと前記ネットワークを介して通信を行うことにより、
    前記下位メールボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記分離処理済メールに添付されている前記アクセスキーを変換後ファイル要求信号とともに前記POPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、
    前記変換後ファイル要求信号に応じて前記変換後ファイル保管ボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、
    この変換後ファイル受信手段により受信した前記変換後ファイルを構成する前記変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に前記添付ファイルの内容を前記安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、
    この添付ファイル内容表示処理手段により表示された前記添付ファイルの内容について確認した前記受信者による添付ファイル要求信号を前記アクセスキーとともに前記POPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、
    前記POPサーバから送信されてきた合成処理済メールを受信する合成処理済メール受信手段と
    を備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるための添付ファイル閲覧用プログラム。
  7. 電子メールによるウィルス感染を防止するウィルス感染防止システムであって、
    送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバと、受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてくる前記電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置とがネットワークで接続され、
    前記POPサーバは、
    受信した前記電子メールを格納する上位メールボックスと、
    この上位メールボックスに格納された前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と前記添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、
    この分離処理手段による分離処理で前記添付ファイルを取り除いて得られた前記メール本文に前記添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分解処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、
    この下位メールボックスに格納された前記分離処理済メールを前記受信者の閲覧要求に応じて前記クライアント端末装置に送信する分離処理済メール送信手段と、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、
    前記クライアント端末装置から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくる前記アクセスキーに対応する前記添付ファイルを前記添付ファイル保管ボックスから抽出してこの抽出した前記添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、
    この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを前記クライアント端末装置に送信する変換後ファイル送信手段と、
    前記クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくる前記アクセスキーに対応する前記添付ファイルを前記添付ファイル保管ボックスから抽出して前記クライアント端末装置に送信する添付ファイル送信手段とを備え、
    前記クライアント端末装置は、
    情報を画面表示するディスプレイ装置と、
    前記受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてきた前記分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、
    この分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールについて前記ディスプレイ装置の画面上に前記メール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、
    前記分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールに付加または添付されている前記アクセスキーを変換後ファイル要求信号とともに前記POPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、
    前記変換後ファイル要求信号に応じて前記POPサーバから送信されてきた前記変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、
    この変換後ファイル受信手段により受信した前記変換後ファイルを構成する前記変換後データを用いて前記ディスプレイ装置の画面上に前記添付ファイルの内容を前記安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、
    この添付ファイル内容表示処理手段により表示された前記添付ファイルの内容について確認した前記受信者による添付ファイル要求信号を前記アクセスキーとともに前記POPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、
    前記添付ファイル要求信号に応じて前記POPサーバから送信されてきた前記添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段とを備えた
    ことを特徴とするウィルス感染防止システム。
  8. 送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてくる前記電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、前記電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載されるメール閲覧用プログラムであって、
    前記POPサーバが、
    上位メールボックスに格納された前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と前記添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、
    この分離処理手段による分離処理で前記添付ファイルを取り除いて得られた前記メール本文に前記添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分解処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、
    前記クライアント端末装置から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくる前記アクセスキーに対応する前記添付ファイルを前記添付ファイル保管ボックスから抽出してこの抽出した前記添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と
    を備えている場合に、前記POPサーバと前記ネットワークを介して通信を行うことにより、
    前記受信者の閲覧要求に応じて前記下位メールボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、
    この分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールについてディスプレイ装置の画面上に前記メール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、
    前記分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールに付加または添付されている前記アクセスキーを変換後ファイル要求信号とともに前記POPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、
    前記変換後ファイル要求信号に応じて前記POPサーバから送信されてきた変換後データにより構成される変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、
    この変換後ファイル受信手段により受信した前記変換後ファイルを構成する前記変換後データを用いて前記ディスプレイ装置の画面上に前記添付ファイルの内容を前記安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、
    この添付ファイル内容表示処理手段により表示された前記添付ファイルの内容について確認した前記受信者による添付ファイル要求信号を前記アクセスキーとともに前記POPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、
    前記添付ファイル要求信号に応じて前記添付ファイル保管ボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段と
    を備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるためのメール閲覧用プログラム。
  9. 送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてくる前記電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、前記電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載される添付ファイル閲覧用プログラムであって、
    前記POPサーバが、
    上位メールボックスに格納された前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と前記添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、
    この分離処理手段による分離処理で前記添付ファイルを取り除いて得られた前記メール本文に前記添付ファイルへのアクセスキーを別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分解処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、
    前記クライアント端末装置から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくる前記アクセスキーに対応する前記添付ファイルを前記添付ファイル保管ボックスから抽出してこの抽出した前記添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と
    を備えている場合に、前記POPサーバと前記ネットワークを介して通信を行うことにより、
    前記下位メールボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記分離処理済メールに添付されている前記アクセスキーを変換後ファイル要求信号とともに前記POPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、
    前記変換後ファイル要求信号に応じて前記POPサーバから送信されてきた変換後データにより構成される変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、
    この変換後ファイル受信手段により受信した前記変換後ファイルを構成する前記変換後データを用いてディスプレイ装置の画面上に前記添付ファイルの内容を前記安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、
    この添付ファイル内容表示処理手段により表示された前記添付ファイルの内容について確認した前記受信者による添付ファイル要求信号を前記アクセスキーとともに前記POPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、
    前記添付ファイル要求信号に応じて前記添付ファイル保管ボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段と
    を備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるための添付ファイル閲覧用プログラム。
  10. 電子メールによるウィルス感染を防止するウィルス感染防止システムであって、
    送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバと、受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてくる前記電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置とがネットワークで接続され、
    前記POPサーバは、
    受信した前記電子メールを格納する上位メールボックスと、
    この上位メールボックスに格納された前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と前記添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、
    この分離処理手段による分離処理で前記添付ファイルを取り除いて得られた前記メール本文に前記添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、
    この下位メールボックスに格納された前記分離処理済メールを前記受信者の閲覧要求に応じて前記クライアント端末装置に送信する分離処理済メール送信手段と、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、
    前記クライアント端末装置から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくる前記アクセスキーに対応する前記添付ファイルを前記添付ファイル保管ボックスから抽出してこの抽出した前記添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、
    この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを前記クライアント端末装置に送信する変換後ファイル送信手段と、
    前記クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくる前記アクセスキーに対応する前記添付ファイルを前記添付ファイル保管ボックスから抽出するとともにこの添付ファイルに対応する前記メール本文を前記下位メールボックスから抽出してこれらの添付ファイルとメール本文とを合成する処理を行う合成処理手段と、
    この合成処理手段による合成処理で得られた合成処理済メールを前記クライアント端末装置に送信する合成処理済メール送信手段とを備え、
    前記クライアント端末装置は、
    情報を画面表示するディスプレイ装置と、
    前記受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてきた前記分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、
    この分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールについて前記ディスプレイ装置の画面上に前記メール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、
    前記分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールに付加または添付されている前記アクセスキーを変換後ファイル要求信号とともに前記POPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、
    前記変換後ファイル要求信号に応じて前記POPサーバから送信されてきた前記変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、
    この変換後ファイル受信手段により受信した前記変換後ファイルを構成する前記変換後データを用いて前記ディスプレイ装置の画面上に前記添付ファイルの内容を前記安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、
    この添付ファイル内容表示処理手段により表示された前記添付ファイルの内容について確認した前記受信者による添付ファイル要求信号を前記アクセスキーとともに前記POPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、
    前記POPサーバから送信されてきた前記合成処理済メールを受信する合成処理済メール受信手段とを備えた
    ことを特徴とするウィルス感染防止システム。
  11. 送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてくる前記電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、前記電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載されるメール閲覧用プログラムであって、
    前記POPサーバが、
    上位メールボックスに格納された前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と前記添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、
    この分離処理手段による分離処理で前記添付ファイルを取り除いて得られた前記メール本文に前記添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、
    前記クライアント端末装置から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくる前記アクセスキーに対応する前記添付ファイルを前記添付ファイル保管ボックスから抽出してこの抽出した前記添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、
    前記クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくる前記アクセスキーに対応する前記添付ファイルを前記添付ファイル保管ボックスから抽出するとともにこの添付ファイルに対応する前記メール本文を前記下位メールボックスから抽出してこれらの添付ファイルとメール本文とを合成する処理を行う合成処理手段と
    を備えている場合に、前記POPサーバと前記ネットワークを介して通信を行うことにより、
    前記受信者の閲覧要求に応じて前記下位メールボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、
    この分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールについてディスプレイ装置の画面上に前記メール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、
    前記分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールに付加または添付されている前記アクセスキーを変換後ファイル要求信号とともに前記POPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、
    前記変換後ファイル要求信号に応じて前記POPサーバから送信されてきた変換後データにより構成される変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、
    この変換後ファイル受信手段により受信した前記変換後ファイルを構成する前記変換後データを用いて前記ディスプレイ装置の画面上に前記添付ファイルの内容を前記安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、
    この添付ファイル内容表示処理手段により表示された前記添付ファイルの内容について確認した前記受信者による添付ファイル要求信号を前記アクセスキーとともに前記POPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、
    前記POPサーバから送信されてきた合成処理済メールを受信する合成処理済メール受信手段と
    を備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるためのメール閲覧用プログラム。
  12. 送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてくる前記電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、前記電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載される添付ファイル閲覧用プログラムであって、
    前記POPサーバが、
    上位メールボックスに格納された前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と前記添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、
    この分離処理手段による分離処理で前記添付ファイルを取り除いて得られた前記メール本文に前記添付ファイルへのアクセスキーを別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、
    前記クライアント端末装置から変換後ファイル要求信号とともに送信されてくる前記アクセスキーに対応する前記添付ファイルを前記添付ファイル保管ボックスから抽出してこの抽出した前記添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、
    前記クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくる前記アクセスキーに対応する前記添付ファイルを前記添付ファイル保管ボックスから抽出するとともにこの添付ファイルに対応する前記メール本文を前記下位メールボックスから抽出してこれらの添付ファイルとメール本文とを合成する処理を行う合成処理手段と
    を備えている場合に、前記POPサーバと前記ネットワークを介して通信を行うことにより、
    前記下位メールボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記分離処理済メールに添付されている前記アクセスキーを変換後ファイル要求信号とともに前記POPサーバに送信する変換後ファイル要求信号送信手段と、
    前記変換後ファイル要求信号に応じて前記POPサーバから送信されてきた変換後データにより構成される変換後ファイルを受信する変換後ファイル受信手段と、
    この変換後ファイル受信手段により受信した前記変換後ファイルを構成する前記変換後データを用いて前記ディスプレイ装置の画面上に前記添付ファイルの内容を前記安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と、
    この添付ファイル内容表示処理手段により表示された前記添付ファイルの内容について確認した前記受信者による添付ファイル要求信号を前記アクセスキーとともに前記POPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、
    前記POPサーバから送信されてきた合成処理済メールを受信する合成処理済メール受信手段と
    を備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるための添付ファイル閲覧用プログラム。
  13. 電子メールによるウィルス感染を防止するウィルス感染防止システムであって、
    送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバと、受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてくる前記電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置とがネットワークで接続され、
    前記POPサーバは、
    受信した前記電子メールを格納する上位メールボックスと、
    この上位メールボックスに格納された前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と前記添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、
    この分離処理手段による分離処理で前記添付ファイルを取り除いて得られた前記メール本文に前記添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、
    この下位メールボックスに格納された前記分離処理済メールを前記受信者の閲覧要求に応じて前記クライアント端末装置に送信する分離処理済メール送信手段と、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと、
    前記クライアント端末装置から添付ファイル要求信号とともに送信されてくる前記アクセスキーに対応する前記添付ファイルを前記添付ファイル保管ボックスから抽出して前記クライアント端末装置に送信する添付ファイル送信手段とを備え、
    前記クライアント端末装置は、
    情報を画面表示するディスプレイ装置と、
    前記受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてきた前記分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、
    この分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールについて前記ディスプレイ装置の画面上に前記メール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、
    前記分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールに付加または添付されている前記アクセスキーを添付ファイル要求信号とともに前記POPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、
    前記添付ファイル要求信号に応じて前記POPサーバから送信されてきた前記添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段と、
    この添付ファイル受信手段により受信した前記添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、
    この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データを用いて前記ディスプレイ装置の画面上に前記添付ファイルの内容を前記安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段とを備えた
    ことを特徴とするウィルス感染防止システム。
  14. 送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてくる前記電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、前記電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載されるメール閲覧用プログラムであって、
    前記POPサーバが、
    上位メールボックスに格納された前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と前記添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、
    この分離処理手段による分離処理で前記添付ファイルを取り除いて得られた前記メール本文に前記添付ファイルへのアクセスキーを本文自体として付加しまたは別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと
    を備えている場合に、前記POPサーバと前記ネットワークを介して通信を行うことにより、
    前記受信者の閲覧要求に応じて前記下位メールボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記分離処理済メールを受信する分離処理済メール受信手段と、
    この分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールについてディスプレイ装置の画面上に前記メール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、
    前記分離処理済メール受信手段により受信した前記分離処理済メールに付加または添付されている前記アクセスキーを添付ファイル要求信号とともに前記POPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、
    前記添付ファイル要求信号に応じて前記添付ファイル保管ボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段と、
    この添付ファイル受信手段により受信した前記添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、
    この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データを用いて前記ディスプレイ装置の画面上に前記添付ファイルの内容を前記安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と
    を備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるためのメール閲覧用プログラム。
  15. 送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてくる前記電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、前記電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載される添付ファイル閲覧用プログラムであって、
    前記POPサーバが、
    上位メールボックスに格納された前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについてメール本文と前記添付ファイルとを分離する処理を行う分離処理手段と、
    この分離処理手段による分離処理で前記添付ファイルを取り除いて得られた前記メール本文に前記添付ファイルへのアクセスキーを別の添付ファイルとして代替的に添付した状態の分離処理済メールを含む電子メールを格納する下位メールボックスと、
    前記分離処理手段による分離処理で前記メール本文と分離された前記添付ファイルを保管する添付ファイル保管ボックスと
    を備えている場合に、前記POPサーバと前記ネットワークを介して通信を行うことにより、
    前記下位メールボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記分離処理済メールに添付されている前記アクセスキーを添付ファイル要求信号とともに前記POPサーバに送信する添付ファイル要求信号送信手段と、
    前記添付ファイル要求信号に応じて前記添付ファイル保管ボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記添付ファイルを受信する添付ファイル受信手段と、
    この添付ファイル受信手段により受信した前記添付ファイルの構成データを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、
    この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データを用いて前記ディスプレイ装置の画面上に前記添付ファイルの内容を前記安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と
    を備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるための添付ファイル閲覧用プログラム。
  16. 送信者から送信された電子メールを受信するPOPサーバとネットワークで接続され、受信者の閲覧要求に応じて前記POPサーバから送信されてくる前記電子メールを受信して前記受信者に閲覧させるクライアント端末装置に、前記電子メールによるウィルス感染を防止するために搭載されるメール閲覧用プログラムであって、
    前記受信者の閲覧要求に応じてメールボックスから抽出されて前記POPサーバから送信されてきた前記電子メールを受信するメール受信手段と、
    このメール受信手段により受信した前記電子メールについてディスプレイ装置の画面上にメール本文の内容を表示する処理を行う本文内容表示処理手段と、
    前記メール受信手段により受信した前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについて添付ファイル部分のデータを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、
    この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データを用いて前記ディスプレイ装置の画面上に前記添付ファイルの内容を前記安全な形式で表示する処理を行う添付ファイル内容表示処理手段と
    を備えたことを特徴とするクライアント端末装置として、コンピュータを機能させるためのメール閲覧用プログラム。
  17. 送信者から送信された電子メールを受信するとともに受信者の閲覧要求に応じて前記電子メールをメール閲覧用プログラムが搭載されたクライアント端末装置に送信するPOPサーバに、前記電子メールによるウィルス感染を防止するために設けられるウィルス感染防止システムであって、
    上位メールボックスに格納された前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについて添付ファイル部分のデータを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、
    この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データを前記電子メールのメール本文の後ろの位置に前記メール閲覧用プログラムによりメール本文と認識される状態で付加する処理を行う変換後データ付加処理手段と、
    この変換後データ付加処理手段による付加処理で得られた変換後データ付加処理済メールを格納する下位メールボックスと、
    前記受信者の閲覧要求に応じて前記下位メールボックスから前記変換後データ付加処理済メールを抽出して前記クライアント端末装置に送信する変換後データ付加処理済メール送信手段と
    を備えたことを特徴とするウィルス感染防止システム。
  18. 送信者から送信された電子メールを受信するとともに受信者の閲覧要求に応じて前記電子メールをメール閲覧用プログラムが搭載されたクライアント端末装置に送信するPOPサーバに、前記電子メールによるウィルス感染を防止するために設けられるウィルス感染防止システムであって、
    上位メールボックスに格納された前記電子メールのうち添付ファイルを付された電子メールについて添付ファイル部分のデータを安全な形式のデータに変換する処理を行う変換処理手段と、
    この変換処理手段による変換処理で得られた変換後データにより構成される変換後ファイルを前記電子メールに別の添付ファイルとして追加的に添付する処理を行う変換後ファイル添付処理手段と、
    この変換後ファイル添付処理手段による添付処理で得られた変換後ファイル添付処理済メールを格納する下位メールボックスと、
    前記受信者の閲覧要求に応じて前記下位メールボックスから前記変換後ファイル添付処理済メールを抽出して前記クライアント端末装置に送信する変換後ファイル添付処理済メール送信手段と
    を備えたことを特徴とするウィルス感染防止システム。
  19. 前記安全な形式のデータは、テキスト形式のデータであることを特徴とする請求項1,4,7,10,13,17,18のいずれかに記載のウィルス感染防止システム。
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