JP2005157122A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 低コストでクリ−ニングの当接時の衝撃または負荷を低減して、画像ずれのない高品質の画像を得ることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 像担持体１に当接離間する複数のクリ−ニング部材１０、１１を有する画像形成装置であって、複数のクリ−ニング部材１０、１１を、像担持体１の搬送方向への負荷を互いに打ち消す方向に設置した。
【選択図】 図２

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、像担持体上の残トナーをクリーニングするクリーニング装置に特徴のある画像形成装置に関する。

図８は一般的なカラー画像形成装置の要部拡大図である。ブラシロ−ラ１０は中間転写ベルトに対しカウンタ方向に回転しているので、中間転写ベルト１の負荷（張力）増大分はブラシロ−ラ１０とクリ−ニングブレ−ド１１の負荷を合わせた値になる。この時の位置変動をとると図９に示すグラフの様になっており、１色目が２〜４色目に対してずれている。なお、特許文献１には、クリ−ニング部材が圧接した時に中間転写ベルトの搬送力を増加させる技術が提案されている。
特開平８−２８６５８４号公報

画像を作成する場合は、１次転写時にベルトクリ−ニング部（ブラシロ−ラ１０とクリ−ニングブレ−ド１１）が中間転写ベルト１に当接することとなり、その衝撃や負荷変動が中間転写ベルト１の等速性を乱し、また、中間転写ベルト１が伸びたり、または駆動ロ−ラとの間でスリップが生じて中間転写ベルト１の走行が一定速度に保たれず、４色のうちの１色目のみ画像ずれを生じる（１色目の１次転写中にベルトクリ−ニング部が当接する）。
作像中に中間転写ベルト１のクリ−ニングの当接を行わなければ上記現象は起きないが、効率よく作像を行うには作像中にも中間転写ベルトのクリ−ニングを行う必要がある。
本発明の目的は、低コストでクリ−ニングの当接時の衝撃または負荷を低減して、画像ずれのない高品質の画像を得ることができる画像形成装置を提供することである。

上記目的を達成するために、請求項１記載の発明では、像担持体に当接離間する複数のクリ−ニング部材を有する画像形成装置であって、複数のクリ−ニング部材を、像担持体の搬送方向への負荷を互いに打ち消す方向に設置した画像形成装置を最も主要な特徴とする。
請求項２記載の発明では、クリーニング部材を構成するブラシロ−ラは、像担持体と順方向に回転する請求項１の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項３記載の発明では、クリーニング部材を構成するブラシロ−ラの下流に、同じくクリーニング部材を構成するクリ−ニングブレ−ドをカウンタに設置した請求項１の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項４記載の発明では、クリーニング部材を構成する少なくとも２つのブラシロ−ラを設置した請求項１の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項５記載の発明では、クリーニング部材を構成する第１のブラシロ−ラを像担持体と順方向に、且つその下流にクリーニング部材を構成する第２のブラシロ−ラをカウンタに設置した請求項１または４の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項６記載の発明では、像担持体に対する、クリ−ニング部材の抵抗力と搬送力とを略同一に設定する請求項１の画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項７記載の発明では、像担持体は感光体と当接する中間転写ベルトである請求項１の画像形成装置を主要な特徴とする。

本発明では、像担持体に当接離間する複数のクリ−ニング部材を有する画像形成装置であって、複数のクリ−ニング部材を、像担持体の搬送方向への負荷を互いに打ち消す方向に設置したので、所期の目的を達成することができる。

以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図１は本発明の対象となる一般的なカラ−画像形成装置の画像形成部周辺の該略図である。以下、その構成を動作と併せて説明する。まず１色目（ここではイエロ−とする）の画像を以下の手順で中間転写ベルト１上に作像する。
帯電チャ−ジャ−２より感光体３に電荷を与え、書き込み部４にて感光体３上に潜像を作成する。次に現像部５により感光体３上の静電潜像を現像してトナ−像を形成し、そのトナー像を中間転写ベルト１上に転写する（１次転写）。この時点では、２次転写ロ−ラ６及びベルトクリ−ニング部７は未だ解除（離反）されている（図では当接している）。感光体３の残余のトナ−は感光体クリ−ニング部８で除去される。
次に他の３色の画像を、上記手順を繰り返し中間転写ベルト１１上に重ねていき、最終的にフルカラ−画像を作成する。中間転写ベルト１上に作成されたカラ−画像は、２次転写ロ−ラ６にて用紙９に転写される（２次転写）。最後に中間転写ベルト１上の未転写トナ−を、ベルトクリ−ニング部７が中間転写ベルト１に当接してクリ−ニングする。

図２〜図６は本発明の第１〜第５の実施形態に係るカラー画像形成装置における要部拡大図である。先ず図２〜図４に示す第１〜第３の実施形態に係るベルトクリーニング部７は、ブラシロ−ラ１０とクリ−ニングブレ−ド１１の組み合わせで、何れもブラシロ−ラ１０は中間転写ベルト１を送り出す方向に作用（動作）し、クリ−ニングブレ−ド１１は抵抗になっている。図３ではクリーニングブレード１１は、カウンタ方向に設置されている。
図５、図６に示す第４、第５の実施形態は、ブラシロ−ラ１０が２本の組み合わせからなり、互いに回転方向が逆になっている。
本発明の実施形態の構成での位置変動をとると、図７に示すグラフの様な傾向になっており、１〜４色目の位置変動の差がなく、従ってカラ−画像の位置ずれが発生していない。
ベルトクリ−ニング部７（ブラシロ−ラ１０とクリ−ニングブレ−ド１１）の抵抗力と搬送力とを略同一に設定するためには、ブラシロ−ラ１０の材質、密度、回転数、当接圧等の条件及びクリ−ニングブレ−ド１１の材質、当接圧、当接角度等の条件の適切な設定が必要であり、これらの条件を、クリ−ニング性を加味し選定すれば１〜４色目の位置変動のばらつきを抑えられる。
本発明では、ベルトクリ−ニング部自体が中間転写ベルトに対して負荷変動を与えないので装置が簡単で、低コスト化を図ることができる。また、ベルトクリ−ニング部の構成としてブラシロ−ラとブレ−ドの組み合わせは一般的であるので機械へ反映し易い。
また、クリ−ニング性が良好であり掻き取ったトナ−をブラシロ−ラとブレ−ドでホ−ルドすることになりトナ−飛散を抑えられる。また、掻き取ったトナ−をブラシロ−ラ間でホ−ルドすることになりトナ−飛散を抑えられる。また、ベルトクリ−ニング部の抵抗力と搬送力とを略同一に設定するので、４色間でより位置変動を抑えられる。

本発明の対象となる一般的なカラ−画像形成装置の概略図。 本発明の第１の実施形態に係るカラー画像形成装置における要部拡大図。 本発明の第２の実施形態に係るカラー画像形成装置における要部拡大図。 本発明の第３の実施形態に係るカラー画像形成装置における要部拡大図。 本発明の第４の実施形態に係るカラー画像形成装置における要部拡大図。 本発明の第５の実施形態に係るカラー画像形成装置における要部拡大図。 本発明における中間転写ベルトの負荷変動を示すグラフ図。 一般的なカラー画像形成装置の要部拡大図。 従来例における中間転写ベルトの負荷変動を示すグラフ図。

符号の説明

１ 中間転写ベルト（像担持体）
１０ ブラシローラ（クリーニング部材）
１１ クリーニングブレード（クリーニング部材）

Claims (7)

1. 像担持体に当接離間する複数のクリ−ニング部材を有する画像形成装置であって、複数のクリ−ニング部材を、像担持体の搬送方向への負荷を互いに打ち消す方向に設置、或いは動作させたことを特徴とする画像形成装置。
2. クリーニング部材を構成するブラシロ−ラは、像担持体と順方向に回転することを特徴とする請求項１の画像形成装置。
3. クリーニング部材を構成するブラシロ−ラの下流に、クリーニング部材を構成するクリ−ニングブレ−ドをカウンタ方向に向けて設置したことを特徴とする請求項１の画像形成装置。
4. クリーニング部材を構成する少なくとも２つのブラシロ−ラを設置したことを特徴とする請求項１の画像形成装置。
5. クリーニング部材を構成する第１のブラシロ−ラを像担持体の移動方向と順方向に、且つその下流にクリーニング部材を構成する第２のブラシロ−ラをカウンタ方向に回転するように設置したことを特徴とする請求項１または４の画像形成装置。
6. 像担持体に対する、各クリ−ニング部材の抵抗力と搬送力とを略同一に設定することを特徴とする請求項１の画像形成装置。
7. 像担持体は感光体と当接する中間転写ベルトであることを特徴とする請求項１の画像形成装置。

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